JP2024041519A - 流体循環ポンプおよび流体移送装置 - Google Patents

流体循環ポンプおよび流体移送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】多くの工程を経ることなく一工程のみで、インペラへのアクセスおよび容器の外側に配置される部品の取り外しが可能な流体循環ポンプ、およびそれを備える流体移送装置を提供する。【解決手段】筐体は、第1筐体部6と、第2筐体部7とを含む。第1筐体部6は、主軸9の外側面を直接囲む内側ケーシング部6Aと、内側ケーシング部6Aおよびインペラ8を収納するように内側ケーシング部6Aおよびインペラ8の外周側に配置される外側ケーシング部6B,6Cとを有する。内側ケーシング部6Aの上方端部は、第2筐体部7の下方端部と固定される。主軸9の中心に対する内側ケーシング部6Aの第1外径およびインペラ8の第2外径は、外側ケーシング部6B,6Cの内側ケーシング部6Aを収納する内側面6Cfの内径よりも小さい。【選択図】図2

Description

本開示は、流体循環ポンプおよび流体移送装置に関する。
低温液化ガスなどの流体を送るためのポンプは、容器の内部に配置されるポンプ部と、容器の外部に配置される回転機構部とを含んでいる。このうちポンプ部はインペラと、インペラに接続された回転軸と、インペラおよび回転軸を保持する筐体とを有している。ポンプ部の当該筐体の一部はポンプケーシングと呼ばれ、流体を吸入および吐出する。以上のような構成を有する低温液化ガスポンプが、たとえば特開2013-057250号公報(特許文献1)および特開2021-001575号公報(特許文献2)に開示されている。
特開2013-057250号公報 特開2021-001575号公報
特開2013-057250号公報および特開2021-001575号公報に開示される低温液化ガスポンプ(流体循環ポンプ)を含む低温流体移送装置(流体移送装置)において、異常が発生することがある。異常が発生した際には、たとえばインペラの確認または交換が必要となる場合がある。しかしインペラまでアクセスするためには、まずポンプ部を収容する容器を解体し、次にポンプ部に締結される配管を取り外し、最後にポンプ部を分解する必要がある。このためインペラの確認または交換の際には、非常に多くの分解工程を経る必要があり、非効率である。
上記のインペラへのアクセス以外にも、たとえば回転機構部の軸受を交換する場合には、回転機構部を容器から取り外す必要がある。この場合も特に特開2021-001575号公報のような構造の場合には、インペラを回転軸から取り外した後に、回転機構部を容器から引き抜く必要がある。このためやはり多くの分解工程を有し、非効率である。
本開示は上記の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、多くの工程を経ることなく一工程のみで、インペラへのアクセスおよび容器の外側に配置される部品の取り外しが可能な流体循環ポンプ、およびそれを備える流体移送装置を提供することである。
本開示に従った流体循環ポンプは、インペラと、回転軸と、筐体と、軸受とを備える。回転軸はインペラに接続される。筐体は回転軸およびインペラを内部に保持する。軸受は回転軸を筐体に対して回転可能に支持する。筐体は、インペラおよび回転軸を収納する第1筐体部と、軸受を収納する第2筐体部とを含む。第1筐体部は、回転軸の外側面を直接囲む内側ケーシング部と、内側ケーシング部およびインペラを収納するように内側ケーシング部およびインペラの外周側に配置される外側ケーシング部とを有する。内側ケーシング部の上方端部は、第2筐体部の下方端部と固定される。回転軸の中心に対する、内側ケーシング部の第1外径およびインペラの第2外径は、外側ケーシング部の内側ケーシング部を収納する内側面の内径よりも小さい。
本開示に従った流体移送装置は、容器と、上記の流体循環ポンプと、断熱配管とを備える。容器は低温流体を収容する。上記の流体循環ポンプはインペラが容器の内部に配置されるように、容器に設置される。断熱配管は容器と接続されており、上記の流体循環ポンプにより運動エネルギーが付与された低温流体を流通させるためのものである。
本開示によれば、多くの工程を経ることなく一工程のみで、インペラへのアクセスおよび容器の外側に配置される部品の取り外しが可能な流体循環ポンプ、およびそれを備える流体移送装置を提供できる。
本実施の形態に係る流体移送装置の例として、低温流体移送装置の構成を示す模式図である。 実施の形態1に係る流体移送装置に用いられる低温液化ガス用ポンプの全体の構成を示す第1例の概略断面図である。 実施の形態1に係る流体移送装置に用いられる低温液化ガス用ポンプの全体の構成を示す第2例の概略断面図である。 実施の形態1に係る流体移送装置の概略断面図である。 比較例における流体移送装置の概略断面図である。 比較例におけるインペラへのアクセスのための分解工程のうちの第1工程を示す概略断面図である。 比較例におけるインペラへのアクセスのための分解工程のうちの第2工程を示す概略断面図である。 比較例におけるインペラへのアクセスのための分解工程のうちの第3工程を示す概略断面図である。 比較例における図8の工程に続く、回転機構部を取り外す工程を示す概略断面図である。 実施の形態1におけるインペラへのアクセスおよび第2筐体部の取り外しのための分解工程を示す概略断面図である。 実施の形態2に係る流体移送装置に用いられる低温液化ガス用ポンプの全体の構成を示す概略断面図である。 実施の形態3に係る低温液化ガス用ポンプに含まれる第2外側ケーシング部の概略断面図である。 実施の形態3に係る低温液化ガス用ポンプに含まれる内側ケーシング部の概略断面図である。 実施の形態3における低温液化ガス用ポンプにおいて図12および図13の部材が組みつけられた態様を示す概略断面図である。
以下、図面に基づいて本実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
最初に、本実施の形態の流体循環ポンプの特徴について簡単に説明する。図2を参照して、本実施の形態に係る低温液化ガス用ポンプ100は、インペラ8と、主軸9と、モータ10と、第1筐体部6と、第2筐体部7と、ラジアル磁気軸受11と、スラスト磁気軸受12とを備える。第1筐体部6は、内側ケーシング部6Aと、外側ケーシング部6B,6Cとを有する。内側ケーシング部6Aの上方端部は、第2筐体部7の下方端部と固定される。主軸9の中心に対する、内側ケーシング部6Aの第1外径およびインペラ8の第2外径は、外側ケーシング部(第2外側ケーシング部6C)の内側ケーシング部6Aを収納する内側面の内径よりも小さい。以下、これについて詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る流体移送装置の例として、低温流体移送装置の構成を示す模式図である。まず図1を用いて、本実施の形態に係る低温流体移送装置の構成について説明する。
図1を参照して、低温流体移送装置1は、低温液化ガス用ポンプ100と、容器2と、流入部3と、流出部4とを主に備える。低温液化ガス用ポンプ100は流体循環ポンプの一種であり、容器2の外部に配置されている部分と、容器2の内部に配置されている部分とを含む。低温液化ガス用ポンプ100は、容器2の圧力壁5に取り付けられている。低温液化ガス用ポンプ100の詳細は後述する。
容器2は、低温液化ガスなどの低温流体を内部に貯留するためのものである。低温流体は、例えば液体窒素(LN2)である。容器2は、耐圧容器として構成されており、内部に低温流体を貯留する本体部と、圧力壁5とを含む。本体部はたとえば上部に開口部が形成されている。圧力壁5は本体部の開口部を塞ぐように、本体部に接続されている。圧力壁5は、容器2において低温流体を貯留する内部空間に面している。圧力壁5は、図1に示すように例えば容器2の上方に配置されている。
後述の図2に示すように、圧力壁5には、貫通孔5aが形成されている。圧力壁5の当該貫通孔5aには、低温液化ガス用ポンプ100において内周面5cの外部に配置されている部分が挿通されている。貫通孔5aの中心軸は、例えば後述する低温液化ガス用ポンプ100の主軸9の中心軸と同軸状に配置されている。圧力壁5を構成する材料は、法令等によって高圧ガスの収容容器の構成材料としての使用が認められている材料であり、例えばステンレス鋼(SUS)またはアルミニウム(Al)を含む。
図1の流入部3は、容器2の上記内部空間と接続されている管路を含む。低温流体は、流入部3の当該管路を通って容器2内に流入する。流出部4は、容器2の上記内部空間と接続されている管路を含む。低温流体は、流出部4の当該管路を通って容器2内から流出する。
流入部3および流出部4は、低温流体が流通する後述の断熱配管の一部として構成されている。管路としての当該断熱配管は、図示しないリザーバタンクおよび図示しない冷凍機を含む。流入部3は、例えばリザーバタンクに接続されている。流出部4は、例えば冷凍機と接続されている。
また異なる観点から言えば、上述した流体移送装置は、低温流体を収容する容器2と、上記低温液化ガス用ポンプ100と、流入部3および流出部4を含む断熱配管とを備える。低温液化ガス用ポンプ100は、後述の図2に示すようにインペラ8が容器2の内部に配置されるように、容器2に設置される。断熱配管は流入部3が容器2と接続され、流出部4が後述の図2に示すポンプ部の流出口6Bbに接続されている。断熱配管は、低温液化ガス用ポンプ100により運動エネルギーが付与された低温流体LGを流通させる。
図2は、実施の形態1に係る流体移送装置に用いられる低温液化ガス用ポンプの全体の構成を示す第1例の概略断面図である。図2を参照して、低温流体移送装置1に用いられるポンプの第1例としての低温液化ガス用ポンプ100は、図1に示した低温流体移送装置1に適用されたものであって、容器2の圧力壁5に配置された貫通孔5aを塞ぐように配置される。低温液化ガス用ポンプ100は、外郭部材である筐体として、容器2の内部に配置される第1筐体部6と、容器2の外部に配置される第2筐体部7とを備えている。ここで、容器2の内部とは、容器2の圧力壁5の内周面5cに対して内側に位置する部分を意味する。また、容器2の外部とは、容器2の圧力壁5の内周面5cに対して外側に位置する部分を意味する。第1筐体部6および第2筐体部7は、容器2の圧力壁5と別体として構成されている。
第1筐体部6は、インペラ8、および主軸9の一部(後述の第1部9a)を内部に収容している。第1筐体部6は、内側ケーシング部6Aと、外側ケーシング部としての第1外側ケーシング部6Bおよび第2外側ケーシング部6Cとを有している。内側ケーシング部6Aは、主軸9(第1部9a)の外側面を直接囲む部分である。つまり主軸9(第1部9a)と内側ケーシング部6Aとの間には何も挟まれない。外側ケーシング部は、内側ケーシング部6Aおよびインペラ8を収納するように、内側ケーシング部6Aおよびインペラ8の外周側に配置される部分である。なお外側ケーシング部は、少なくとも主軸9の延びる方向についてインペラ8と同じ位置およびそれより圧力壁5側(図の上側)の領域においては(インペラ8より図の下側の領域を除き)、内側ケーシング部6Aおよびインペラ8の外周側の領域のみにその全体が配置される。内側ケーシング部6Aおよびインペラ8の全体が、外側ケーシング部と間隔(隙間)を有している。つまり内側ケーシング部6Aおよびインペラ8は、外側ケーシング部とは接触されておらず、固定もされていない。
第1外側ケーシング部6Bは第2外側ケーシング部6Cよりも容器2の内側に配置されている。第2外側ケーシング部6Cの下方端部(フランジ部6Ce)は、その真下に配置される第1外側ケーシング部6B(ポンプケーシング6Be)の上方を向く面と接続、固定されている。第2外側ケーシング部6Cの上方端部は、貫通孔5aに隣接する圧力壁5の内周面5cの部分に、接続、固定されている。
第1外側ケーシング部6Bはインペラ8を外側から取り囲むように収納する。第2外側ケーシング部6Cは内側ケーシング部6Aを外側から取り囲むように収納する。第1外側ケーシング部6Bは、内側ケーシング部6Aと第2外側ケーシング部6Cとの双方の真下に配置される。第1外側ケーシング部6Bには、開口部として流入口6Baおよび流出口6Bbが形成されている。流入口6Baは、第1筐体部6の下方端部に配置され、下方に開口している。流出口6Bbは、インペラ8の中心軸の延在方向(主軸9の中心軸の延在方向)から見たインペラ8の外周面の接線方向に開口している。
内側ケーシング部6Aは、フランジ部6Acと、筐体部分6Adと、フランジ部6Aeとを有する。フランジ部6Acは筐体部分6Adの上方端部に接続されている。フランジ部6Aeは筐体部分6Adの下方端部に接続されている。筐体部分6Adは筒状の形状を有する。第1外側ケーシング部6Bは、流入口6Ba、流出口6Bbの他に、ポンプケーシング6Beを有する。第2外側ケーシング部6Cは、フランジ部6Ccと、筐体部分6Cdと、フランジ部6Ceとを有する。フランジ部6Ccは筐体部分6Cdの上方端部に接続されている。フランジ部6Ceは筐体部分6Cdの下方端部に接続されている。筐体部分6Cdは筒状の形状を有する。ポンプケーシング6Beはフランジ部6Ceに接続されるとともに、インペラ8を囲むように配置されている。ポンプケーシング6Beに上記の流入口6Baおよび流出口6Bbが形成されている。
内側ケーシング部6Aの上方端部は、第2筐体部7の下方端部と接続され、固定されている。具体的には、内側ケーシング部6Aのフランジ部6Acの上方端部の上面が、第2筐体部7の次に述べる筐体部7aの下方端部に接続され、固定されている。第2筐体部7の下方端部は、容器2の圧力壁5に配置された貫通孔5a下に配置される。第2筐体部7の下方端部は、貫通孔5aの大部分を塞ぐように構成されている。
第1筐体部6の上方端部に接続、固定される第2筐体部7は、筐体部7aと筐体部7bとを有する。筐体部7aは筒状の形状を有する。筐体部7bは、筐体部7aの上方端部を塞ぐように形成された蓋状の形状を有する。
なお、圧力壁5の外周面5bと第2筐体部7との間には一般公知のOリングなどのシール部材が配置され、両者間がねじ止めされていてもよい。
第2筐体部7は、主軸9の一部(後述の第2部9b)、モータ10、ラジアル磁気軸受11、およびスラスト磁気軸受12を内部に収容している。第2筐体部7の外周面は、例えば大気に曝されている。
第1筐体部6および第2筐体部7を構成する材料は、法令等によって高圧ガスの収容容器の構成材料としての使用が認められている材料であり、例えばステンレス鋼(SUS)またはアルミニウム(Al)を含む。
インペラ8は、主軸9が回転することにより回転し、容器2内の低温流体LGに運動エネルギーを付与する。すなわち本開示においてインペラ8の回転により移送される低温流体LGは低温液化ガス(液体窒素など)であることが好ましいが、それ以外の種類の流体であってもよい。インペラ8は、例えば遠心羽根車として構成されている。インペラ8は、回転軸としての主軸9の一端に接続されている。
主軸9は、第1部9aおよび第2部9bを含む。上記延在方向において、第1部9aの一端はインペラ8に接続されており、第1部9aの他端は第2部9bの一端に接続されている。第1部9aの中心軸は、第2部9bの中心軸と同軸状に配置されている。主軸9の中心軸は、第1部9aおよび第2部9bの中心軸であって、インペラ8の中心軸と同軸状に配置されている。主軸9は、モータ10により回転駆動される。主軸9の第2部9bは、ラジアル磁気軸受11およびスラスト磁気軸受12により非接触で支持されている。主軸9は、その中心軸がモータ10の回転軸と同軸となるように支持されている。主軸9の中心軸の上記延在方向は、例えば鉛直方向に沿っている。
ラジアル磁気軸受11は、例えば上記延在方向においてモータ10の両側に2つ配置されている。スラスト磁気軸受12は、主軸9の第2部9bの他端よりも上方に配置されている。このため図2においては、下側から上側へ、ラジアル磁気軸受11、モータ10、ラジアル磁気軸受11、スラスト磁気軸受12の順に配置されている。
低温液化ガス用ポンプ100は、長時間連続運転が要求され、故障時およびメンテナンス時にポンプを停止できない用途に用いられる場合がある。このため低温液化ガス用ポンプ100では、軸受としてメンテナンスが不要な磁気軸受が用いられることが好ましい。
さらに第2部9bは、回転部9baと、回転部9bbと、回転部9bcと、回転部9bdとを有している。回転部9bbは回転部9baの上方端部に接続される。回転部9bcは回転部9bbの上方端部に接続される。回転部9bdは回転部9bcの上方端部に接続される。回転部9ba,9bb,9bcの延在方向に交差する(図2の左右方向の)幅はほぼ等しくてもよい。回転部9bdの上記幅は、回転部9ba,9bb,9bcの上記幅より大きくても小さくてもよい。回転部9baの下方端部と第1部9aの上方端部に接続されるように、両者間には回転部9cが配置されてもよい。回転部9cも主軸9の一部であり、第2部9bの一部である。ただし回転部9cの上記幅は、回転部9ba,9bb,9bcの幅よりも小さくてもよい。回転部9cは貫通孔5a内に配置され、たとえば筐体部7aの下部に囲まれる態様とされてもよい。回転部9ba、9bb,9bcは筐体部7a内に収納され、回転部9bdは筐体部7bに囲まれる(筐体部7b内に収納される)ように配置されてもよい。回転部9bbを囲むようにモータ10が配置される。回転部9baおよび回転部9bcのそれぞれを囲むように、2つのラジアル磁気軸受11が配置される。回転部9bdの径方向に延びる部分を挟むように、スラスト磁気軸受12が配置される。
低温液化ガス用ポンプ100においては、主軸9の中心に対する、内側ケーシング部6Aの第1外径およびインペラ8の第2外径は、外側ケーシング部の内側ケーシング部6Aを収納する内側面の内径よりも小さい。つまり内側ケーシング部6Aのフランジ部6Ac,6Aeの外周面6Afの径である第1外径、およびインペラ8の第2外径が、外側ケーシング部のうち特に第2外側ケーシング部6Cが内側ケーシング部6Aを収納する内側面6Cfの内径よりも小さい。なお外側ケーシング部のうち特に第1外側ケーシング部6Bがインペラ8を収納する領域の内側面は、上記内側面6Cfの内径と等しいかそれよりも大きい。当該内側面はそのまま流出口6Bbに通じる分だけ、空洞部の平面視におけるサイズが内側面6Cfよりも大きくなるためである。このため第1外径、第2外径は、第1外側ケーシング部6Bの内側面の内径よりも小さい。
図3は、実施の形態1に係る流体移送装置に用いられる低温液化ガス用ポンプの全体の構成を示す第2例の概略断面図である。図3を参照して、低温流体移送装置1に用いられるポンプの第2例としての低温液化ガス用ポンプ200は流体循環ポンプの一種である。図3の低温液化ガス用ポンプ200は大筋で図2の低温液化ガス用ポンプ100と同様の構成を有するため、同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし図3の低温液化ガス用ポンプ200は、第2筐体部7が、ラジアル磁気軸受11およびスラスト磁気軸受12の代わりに、転がり軸受15を内部に収容している。また図3では、第2筐体部7のうち最上部の筐体部7bの形状が図2とはやや異なり、平板形状に近い形状を有している。さらに図3では、第2筐体部7が、筐体部7aと筐体部7bと、接続部7cとを有する。接続部7cは、筐体部7aの下方端部を覆うように配置される。接続部7cの下方部分は、貫通孔5cの少なくとも一部を塞ぐように構成されている。内側ケーシング部6Aの上方端部は、接続部7cの下方端部と接続され、固定されている。
転がり軸受15は、たとえば主軸9の中心軸の上記延在方向においてモータ10の両側に2つ配置されている。なお低温液化ガス用ポンプ200の回転部9baは、低温液化ガス用ポンプ100の回転部9baと回転部9cとが一体として接続された態様に近い形状を有している。低温液化ガス用ポンプ200の回転部9baは、回転部9bbと同じ幅の領域と、回転部9bbよりも幅が小さい(回転部9cに相当する)領域とが、一体として形成されてもよい。回転部9bcについても同様である。
次に、本実施の形態の背景について説明しつつ、本実施の形態の作用効果について説明する。
図4は、実施の形態1に係る流体移送装置の概略断面図である。つまり図4には、図1に示す流体移送装置の内部の態様が示される。図4を参照して、当該流体移送装置は、インラインタイプの低温流体移送装置1である。低温流体移送装置1は、リザーバタンクとは別体として構成される。低温流体移送装置1は、たとえば本実施の形態の低温液化ガス用ポンプ100,200を備える。本実施の形態に係るたとえば図2の低温液化ガス用ポンプ100の中で比較的下方であり、容器2の内部に配置される領域であり、第1筐体部6およびインペラ8が配置された領域をポンプ部60と定義する。ポンプ部60は、第1筐体部6の流入口6Ba側において、断熱配管34で流入部3に接続される。より具体的には、流入口6Ba側と断熱配管34の配管フランジ部30とが接続される。またポンプ部60は、第1筐体部6の流出口6Bb側において、断熱配管34で流出部4に接続される。より具体的には、流出口6Bb側と断熱配管34の配管フランジ部40とが接続される。容器2内を真空状態とすれば、ポンプ部60の周囲は真空断熱構造となる。
図5は、比較例における流体移送装置の概略断面図である。つまり図5は図4と対比すべきものである。図5を参照して、本実施の形態とは異なる比較例においては、低温流体移送装置に低温液化ガス用ポンプ900が備えられる。低温液化ガス用ポンプ900は、第1筐体部6の構造において、本実施の形態と相違点を有する。具体的には、低温液化ガス用ポンプ900の第1筐体部6は、第1ケーシング部6aと、第2ケーシング部6bとを含んでいる。第1ケーシング部6aは、フランジ部6acと、筐体部分6adと、フランジ部6aeとを有する。それら各部分の形状および位置関係については概ね内側ケーシング部6Aと同様である。第2ケーシング部6bには、開口部としての流入口6baおよび流出口6bbが配置されている。第1ケーシング部6aのフランジ部6aeと第2ケーシング部6bとが固定されている。
図6は、比較例におけるインペラへのアクセスのための分解工程のうちの第1工程を示す概略断面図である。図6を参照して、比較例にてインペラ8および第2筐体部7を取り外すためには、まず容器2内を開放する必要がある。具体的には、たとえば圧力壁5の内周面5cが容器2の固定部2aから分離するように持ち上げられる。
図7は、比較例におけるインペラへのアクセスのための分解工程のうちの第2工程を示す概略断面図である。図7を参照して、次にポンプ部60に締結されている流入口6ba側と配管フランジ部30とが互いに切り離される。また流出口6bb側と配管フランジ部40とが互いに切り離される。
図8は、比較例におけるインペラへのアクセスのための分解工程のうちの第3工程を示す概略断面図である。図8を参照して、互いに固定された第1ケーシング部6aのフランジ部6aeと第2ケーシング部6bとが分解される。以上の各工程を経ることにより初めてインペラ8の確認および取り外しが可能となる。
図9は、比較例における図8の工程に続く、回転機構部を取り外す工程を示す概略断面図である。図9を参照して、さらにたとえば軸受の交換等の目的で第2筐体部7を取り外す場合には、図5~図8の工程を経た後、図9の(A)のように第2筐体部7の下面から、ここに固定されている内側ケーシング部6Aが取り外される。これにより、図9の(B)のように圧力壁5の外周面5bに固定された第2筐体部7を圧力壁5から取り外すことができる。再組立の際には、図5~図9の逆の手順で組み付けがなされる。ただしたとえば図4のようなインラインタイプの構成例であり、容器2の内部を真空断熱構造とする場合には、再び容器2内を真空状態とする工程も生じる。
以上のように比較例によれば、インペラ8へのアクセスおよび第2筐体部7の取り外しのための工数が非常に多いため、作業が非効率である。
そこで本開示に従った流体循環ポンプ(低温液化ガス用ポンプ100,200)は、インペラ8と、回転軸(主軸9)と、筐体と、軸受とを備える。主軸9はインペラ8に接続される。筐体は主軸9およびインペラ8を内部に保持する。軸受は主軸9を筐体に対して回転可能に支持する。筐体は、インペラ8および主軸9を収納する第1筐体部6と、軸受(ラジアル磁気軸受11、スラスト磁気軸受12)を収納する第2筐体部7とを含む。第1筐体部6は、主軸9の外側面を直接囲む(間に何も挟まない)内側ケーシング部6Aと、内側ケーシング部6Aおよびインペラ8を収納するように内側ケーシング部6Aおよびインペラ8の外周側に配置される外側ケーシング部(第1外側ケーシング部6B、第2外側ケーシング部6C)とを有する。内側ケーシング部6Aの上方端部は、第2筐体部7の下方端部と固定される。主軸9の中心に対する、内側ケーシング部6Aの第1外径およびインペラ8の第2外径は、外側ケーシング部(第1外側ケーシング部6B、第2外側ケーシング部6C)の内側ケーシング部6Aを収納する内側面6Cfの内径よりも小さい。
図5~図9の比較例の分解工程において多数の工程を経る必要がある第1の理由は以下の通りである。主軸9の中心に対する第1ケーシング部6aのフランジ部6ac,6aeの外径が、インペラ8の収容される部分の内径よりも大きく、インペラ8の外周の外側(第2ケーシング部6b)から内側までフランジ部6aeで覆われているためである。このためインペラ8を上方から抜き取ろうとしてもフランジ部6acの干渉を受けるため抜き取れない。比較例にてインペラ8を取りだすためには第2ケーシング部6bを第1ケーシング部6aのフランジ部から取り外す必要が生じ、このためには圧力壁5を容器2から取り外す必要が生じる。このため上方から単一工程でインペラ8を抜き取ることができない。
図10は、実施の形態1におけるインペラへのアクセスおよび第2筐体部の取り外しのための分解工程を示す概略断面図である。図10を参照して、本実施の形態においては内側ケーシング部6Aのフランジ部6Acの上方端部が、第2筐体部7の下方端部と固定される。また、内側ケーシング部6Aとインペラ8の外径が、第2外側ケーシング部6C(少なくともインペラ8およびそれより圧力壁5側の第1外側ケーシング部6Bを含む)の内径よりも小さい。これらの特徴を有するため、図10のように容器2から圧力壁5を外すことなく、単一の工程でインペラ8を含む回転機構部の全体を容器2から取り外すことができる。本実施の形態の低温液化ガス用ポンプ100,200を用いれば、多くの工程を経ることなく、第2筐体部7を圧力壁5から取り外す一工程のみ行なえば十分である。これにより、インペラ8および容器2の外側に配置される部分(回転機構部)を容易に上方へ抜き取るように取り外しできる。本開示によれば、特に図6のようにポンプ部60を収容している容器2が開放されない。このため本開示によれば、分解工程時においても容器2の内部は真空状態が保たれる。したがって分解工程後の組立時に再度真空引きを行なう必要がなくなる。
上記低温液化ガス用ポンプ100,200において、内側ケーシング部6Aおよびインペラ8は、外側ケーシング部との間に隙間を有してもよい。
図5~図9の比較例の分解工程において多数の工程を経る必要がある第2の理由は以下の通りである。比較例における第1ケーシング部6aは機能上、本実施の形態の内側ケーシング部6Aに相当し、第2ケーシング部6bは本実施の形態の外側ケーシング部に相当する。比較例では第1ケーシング部6aのフランジ部6aeと第2ケーシング部6bとが接触固定されているため、インペラ8にアクセスするためには、まず容器2を開放して第1ケーシング部6aを第2ケーシング部6bから取り外す必要が生じるためである。しかし本実施の形態においては内側ケーシング部6Aと外側ケーシング部とは固定されない。つまり両者間に隙間を有し、両者間は自由に動ける状態となっている。したがって図10のように単一の工程で容易にインペラ8および回転機構部を取り外しできる。
上記低温液化ガス用ポンプ100,200において、外側ケーシング部は、インペラ8を収納する第1外側ケーシング部6Bと、内側ケーシング部6Aを収納する第2外側ケーシング部6Cとを有する。第2外側ケーシング部6Cの下方端部は第1外側ケーシング部6Bと固定される。第1外側ケーシング部6Bは、流体が流入される流入口6Baおよび上記流体が流出される流出口6Bbを有する。第2外側ケーシング部6Cの上方端部は、インペラ8が収納される容器2に含まれる圧力壁5に固定される。このような構成を有してもよい。たとえば第2外側ケーシング部6Cの上方端部がネジにより圧力壁5に固定される場合、このネジを外すだけで容易に図10のようにインペラ8へのアクセスおよび第2筐体部の取り外しができる。言い換えれば、第2筐体部7、内側ケーシング部6Aおよびインペラ8からなるセットを、圧力壁5を含む容器2から容易に取り外しできる。
本開示に従った流体移送装置(低温流体移送装置1)は、容器2と、上記の流体循環ポンプ(低温液化ガス用ポンプ100,200)と、断熱配管34とを備える。容器2は低温流体LGを収容する。低温液化ガス用ポンプ100,200は容器2に配置され、インペラ8が容器2の内部に配置される。断熱配管34は容器2と接続されており、低温液化ガス用ポンプ100,200により運動エネルギーが付与された低温流体LGを流通させる。
本開示の低温流体移送装置1によれば、大気からポンプ部60内への熱の侵入を遮断できる。このためポンプ部60内の低温流体LGの温度上昇を防ぐことができる。その結果、キャビテーションが発生しにくくなり、低温液化ガス用ポンプ100の動作中の圧力低下を回避できる。
図5~図9の比較例の分解工程においてこのように多数の工程を経る必要がある第3の理由は以下の通りである。比較例では、第1部9aを囲む第1筐体部6の第1ケーシング部6a(内側ケーシング部6Aに相当)が断熱配管34に固定される。このため第1ケーシング部6aから低温液化ガス用ポンプ900の容器2外の回転機構部を取り外すためには第1ケーシング部6aを断熱配管34から取り外す必要が生じ、このためには圧力壁5を容器2から取り外す必要が生じる。このため上方から単一工程でインペラ8を抜き取ることができない。
一方、本開示によれば、外側ケーシング部は断熱配管34に固定されるが、内側ケーシング部6Aは断熱配管34に固定されない。またインペラ8も断熱配管34に固定されない。つまり内側ケーシング部6Aおよびインペラ8は断熱配管34に対して隙間を有し、内側ケーシング部6Aは断熱配管34に対して自由に動ける状態となっている。このことから、図10に示すように容易にインペラ8へのアクセスおよび第2筐体部7の取り外しができる。
再度図10を参照して、ポンプ部60においては、第1外側ケーシング部6Bおよび第2外側ケーシング部6Cには、圧力容器としての圧力が加わる。このため、第2外側ケーシング部6C内に挿入される内側ケーシング部6Aの外周面6AfにはOリング等が設けられてもよい。このOリングにより、たとえば第2外側ケーシング部6Cの内側面6Cfとの間に簡易的なシール性を生じさせることができる。あるいは外周面6Afと内側面6Cfとは単純に隙間嵌めされてもよい。
(実施の形態2)
図11は、実施の形態2に係る流体移送装置に用いられる低温液化ガス用ポンプの全体の構成を示す概略断面図である。図11には図2などと同様に、全体の断面態様が示される。図11を参照して、本実施の形態の低温液化ガス用ポンプ300は、大筋で図2の低温液化ガス用ポンプ100と同様の構成を有するため、同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし図11の低温液化ガス用ポンプ300は、下側から上側へ、ラジアル磁気軸受11、スラスト磁気軸受12、モータ10、ラジアル磁気軸受11の順に配置されている。これによりスラスト磁気軸受12は、主軸9の第2部9bの延在方向の中央よりも下側(第1筐体部6側)に配置される。このようにスラスト磁気軸受12が実施の形態1よりも下方に配置される点において、本実施の形態は実施の形態1とは異なる。
主軸9が軸受に対して浮上するように回転する動作中は、モータ10、ラジアル磁気軸受11およびスラスト磁気軸受12のロータ、ステータは、鉄損および銅損のため発熱する。この発熱は、主軸9の第2部9bに熱膨張を生じさせ、その軸長さを変化させる。その結果、たとえばインペラ8と第1筐体部6との隙間が変化する。これにより、低温液化ガス用ポンプの流体循環ポンプとしての駆動効率が低下したり、著しい場合にはインペラ8と第1筐体部6とが接触してインペラ8などが破損したりする可能性が懸念される。
そのような可能性をなるべく小さくする観点から、スラスト方向(図11の上下方向)について容器2内との温度差が少ない範囲にスラスト磁気軸受12が配置されることが好ましい。つまり、最も温度が低いインペラ8からスラスト磁気軸受12までの範囲に熱源が少ないほど、両者間の温度差が小さくなり、インペラ8などの熱膨張による変形量を最小限にできる。
(実施の形態3)
図12は、実施の形態3に係る低温液化ガス用ポンプに含まれる第2外側ケーシング部の概略断面図である。図13は、実施の形態3に係る低温液化ガス用ポンプに含まれる内側ケーシング部の概略断面図である。図14は、実施の形態3における低温液化ガス用ポンプにおいて図12および図13の部材が組みつけられた態様を示す概略断面図である。
図12~図14を参照して、以上に述べた各実施の形態の低温液化ガス用ポンプ100~300においては、圧力壁5側(上側すなわちフランジ部6Ac,6Cc側)よりも、それと反対側であるインペラ8側(下側すなわちフランジ部6Ae,6Ce側)の方が、内側ケーシング部6Aと外側ケーシング部との隙間を小さくすることが望まれる。
この観点から、第2外側ケーシング部6Cの内側面6Cfの径が、圧力壁5と反対側(インペラ8に近い側)において、圧力壁5側(インペラ8から離れた側)よりも小さくなってもよい。このためにたとえば図12に示すように内側面6Cfに段差が設けられてもよい。段差の段数は任意であり、図12のように径が変化する部分が1か所のみの段であってもよいが、径が変化する段を複数有する態様であってもよい。
一方、内側ケーシング部6Aのフランジ部の外周面6Afの径が、圧力壁5と反対側(インペラ8に近い側)において、圧力壁5側(インペラ8から離れた側)よりも大きくなってもよい。このためにたとえば図13に示すようにフランジ部6Acの外周面6Afとフランジ部6Aeの外周面6Afとの大きさに差異が設けられてもよい。
このようにすれば、図14のように、圧力壁5と反対側(インペラ8に近い側)において、圧力壁5側(インペラ8から離れた側)よりも、内側ケーシング部6Aと第2外側ケーシング部6Cとの隙間が小さくなる。インペラ8に近い領域は、他の領域に比べて特に高度な温度管理が必要であり、この領域の低温流体LGを液体の状態に保つことが望ましい。そこで、インペラ8に近い領域は特に内側ケーシング部6Aと第2外側ケーシング部6Cとの隙間を小さくする。これにより、ポンプ効率の低下を抑制できる。
以上に述べた各実施の形態(に含まれる各例)に記載した特徴を、技術的に矛盾のない範囲で適宜組み合わせるように適用してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(付記)
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
インペラと、
前記インペラに接続された回転軸と、
前記回転軸および前記インペラを内部に保持する筐体と、
前記回転軸を前記筐体に対して回転可能に支持する軸受とを備え、
前記筐体は、前記インペラおよび前記回転軸を収納する第1筐体部と、前記軸受を収納する第2筐体部とを含み、
前記第1筐体部は、前記回転軸の外側面を直接囲む内側ケーシング部と、前記内側ケーシング部および前記インペラを収納するように前記内側ケーシング部および前記インペラの外周側に配置される外側ケーシング部とを有し、
前記内側ケーシング部の上方端部は、前記第2筐体部の下方端部と固定され、
前記回転軸の中心に対する、前記内側ケーシング部の第1外径および前記インペラの第2外径は、前記外側ケーシング部の前記内側ケーシング部を収納する内側面の内径よりも小さい、流体循環ポンプ。
(付記2)
前記内側ケーシング部および前記インペラは、前記外側ケーシング部との間に隙間を有する、付記1に記載の流体循環ポンプ。
(付記3)
前記外側ケーシング部は、前記インペラを収納する第1外側ケーシング部と、前記内側ケーシング部を収納する第2外側ケーシング部とを有し、
前記第2外側ケーシング部の下方端部は前記第1外側ケーシング部と固定され、
前記第1外側ケーシング部は、流体が流入される流入口および前記流体が流出される流出口を有し、
前記第2外側ケーシング部の上方端部は、前記インペラが収納される容器に含まれる圧力壁に固定される、付記1または2に記載の流体循環ポンプ。
(付記4)
前記インペラの回転により移送される流体は低温液化ガスである、付記1~3のいずれか1項に記載の流体循環ポンプ。
(付記5)
低温流体を収容する容器と、
前記インペラが前記容器の内部に配置されるように、前記容器に設置された付記1~4のいずれか1項に記載の流体循環ポンプと、
前記容器と接続されており、前記流体循環ポンプにより運動エネルギーが付与された前記低温流体を流通させるための断熱配管とを備える、流体移送装置。
(付記6)
前記外側ケーシング部は前記断熱配管に固定され、
前記内側ケーシング部は前記断熱配管に固定されない、付記5に記載の流体移送装置。
1 低温流体移送装置、2 容器、3 流入部、4 流出部、5 圧力壁、5a 貫通孔、5b 外周面、5c 内周面、6 第1筐体部、6A 内側ケーシング部、6a 第1ケーシング部、6Ac,6ac,6Ae,6ae,6Cc,6Ce フランジ部、6Ad,6ad,6Cd 筐体部分、6Af 外周面、6B 第1外側ケーシング部、6Ba,6ba 流入口、6Bb,6bb 流出口、6Be ポンプケーシング、6C 第2外側ケーシング部、6Cf 内側面、7 第2筐体部、7a,7b 筐体部、7c 接続部、8 インペラ、9 主軸、9a 第1部、9b 第2部、9ba,9bb,9bc,9bd,9c 回転部、10 モータ、11 ラジアル磁気軸受、12 スラスト磁気軸受、15 転がり軸受、30,40 配管フランジ部、34 断熱配管、100,200,300,900 低温液化ガス用ポンプ、LG 低温流体。

Claims (6)

  1. インペラと、
    前記インペラに接続された回転軸と、
    前記回転軸および前記インペラを内部に保持する筐体と、
    前記回転軸を前記筐体に対して回転可能に支持する軸受とを備え、
    前記筐体は、前記インペラおよび前記回転軸を収納する第1筐体部と、前記軸受を収納する第2筐体部とを含み、
    前記第1筐体部は、前記回転軸の外側面を直接囲む内側ケーシング部と、前記内側ケーシング部および前記インペラを収納するように前記内側ケーシング部および前記インペラの外周側に配置される外側ケーシング部とを有し、
    前記内側ケーシング部の上方端部は、前記第2筐体部の下方端部と固定され、
    前記回転軸の中心に対する、前記内側ケーシング部の第1外径および前記インペラの第2外径は、前記外側ケーシング部の前記内側ケーシング部を収納する内側面の内径よりも小さい、流体循環ポンプ。
  2. 前記内側ケーシング部および前記インペラは、前記外側ケーシング部との間に隙間を有する、請求項1に記載の流体循環ポンプ。
  3. 前記外側ケーシング部は、前記インペラを収納する第1外側ケーシング部と、前記内側ケーシング部を収納する第2外側ケーシング部とを有し、
    前記第2外側ケーシング部の下方端部は前記第1外側ケーシング部と固定され、
    前記第1外側ケーシング部は、流体が流入される流入口および前記流体が流出される流出口を有し、
    前記第2外側ケーシング部の上方端部は、前記インペラが収納される容器に含まれる圧力壁に固定される、請求項1または2に記載の流体循環ポンプ。
  4. 前記インペラの回転により移送される流体は低温液化ガスである、請求項1または2に記載の流体循環ポンプ。
  5. 低温流体を収容する容器と、
    前記インペラが前記容器の内部に配置されるように、前記容器に設置された請求項1または2に記載の流体循環ポンプと、
    前記容器と接続されており、前記流体循環ポンプにより運動エネルギーが付与された前記低温流体を流通させるための断熱配管とを備える、流体移送装置。
  6. 前記外側ケーシング部は前記断熱配管に固定され、
    前記内側ケーシング部は前記断熱配管に固定されない、請求項5に記載の流体移送装置。
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