JP2024040659A - 釣り具 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの操作部材で容易かつ確実に釣り具の特性の設定変更ができるだけでなく、該釣り具の複数の特性の設定変更もでき、装置全体としての小型化や防水が可能となる釣り具を提供する。【解決手段】釣り具の特性に関する設定の変更のため、ユーザにより操作可能な操作部と、釣り具の特性を制御する制御部であって、操作部による操作を受付けて釣り具の特性に関する設定の変更が可能な制御部と、を備え、釣り具の特性に関する設定の変更は、設定についての複数の設定値の中で行われるものであり、前回の釣り具の特性に関する設定の変更が、設定の第1の方向への変化であるのか又は第2の方向への変化であるのかに基づき、制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、設定の設定値の変更を行うように構成される。【選択図】図3

Description

本発明は、釣り具(例えば、魚釣用リール等)に関し、特にボタン操作により該釣り具の特性の設定を変更可能な釣り具に関する。
従来より、風向きなどの環境変化、使用するルアーの重量、空気抵抗等のバランス、使用する竿の長さや硬さ、ユーザの技量など、様々な要因によって変わり得る制動力の最適値を、状況に応じて複数の設定値の中からユーザが設定変更可能な魚釣用リールが知られている。
特開2007-135417号公報
特許文献1に係る両軸受リールのスプール制動装置では、キャスティングに用いられ、リール本体に回転自在に装着され釣り糸が装着されるスプールを制動する両軸受リールのスプール制動装置であって、前記スプールと前記リール本体とに設けられ、電気的に制御可能に前記スプールを制動するスプール制動手段と、前記リール本体に移動自在に設けられ複数の第1操作位置に操作可能な第1操作具と、前記リール本体に移動自在に設けられ複数の第2操作位置に操作可能な第2操作具と、前記第1操作具の前記第1操作位置及び前記第2操作具の前記第2操作位置に応じて前記スプール制動手段の制動力を電気的に制御するスプール制御手段と、備えることが開示されている。
しかしながら、特許文献1では、1または複数のダイヤルによって設定を変更しており、ボタンと比較してこのようなダイヤルを用いると1つの操作部材で左・右回転の操作が可能となるものの、その性質上、防水が難しく、また、設定対象となる数分の操作部材が必要となるため、小型化が困難となってしまうという問題があった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、1つの操作部材で容易かつ確実に釣り具の特性の設定変更ができるだけでなく、該釣り具の複数の特性の設定変更もでき、装置全体としての小型化や防水が可能となる釣り具を提供することにある。本発明のこれら以外の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
本発明の一実施形態に係る釣り具は、釣り具の特性に関する設定の変更のため、ユーザにより操作可能な操作部と、該釣り具の特性を制御する制御部であって、該操作部による操作を受付けて該釣り具の特性に関する設定の変更が可能な制御部と、を備え、前記釣り具の特性に関する設定の変更は、該設定についての複数の設定値の中で行われるものであり、前回の前記釣り具の特性に関する設定の変更が、該設定の第1の方向への変化であるのか又は第2の方向への変化であるのかに基づき、該制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、該設定の設定値の変更を行うように構成される。
本発明の一実施形態に係る釣り具において、前記第1の方向は、前記釣り具の特性に関する設定の設定値の増加方向であり、前記第2の方向は、前記釣り具の特性に関する設定の設定値の減少方向である。
本発明の一実施形態に係る釣り具において、前記第1の方向が前記釣り具の特性に関する設定の設定値の増加方向である場合、前記制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、前記設定の設定値の増加方向への変更を行い、前記第2の方向が前記釣り具の特性に関する設定の設定値の減少方向である場合、前記制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、前記設定の設定値の減少方向への変更を行うように構成される。
本発明の一実施形態に係る釣り具において、前記釣り具の特性は、キャストブレーキのブレーキ制動力、ドラグ装置のドラグ力、前記ユーザへの報知部の出力又は巻上げ装置の巻上げ力のいずれかである。
本発明の一実施形態に係る釣り具において、前回の前記釣り具の特性に関する設定の変更が、該設定の第1の方向への変化又は第2の方向への変化であって、該設定の設定値が上限又は下限に到達している場合、前記制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、該設定の該第1の方向と反対の方向又は該第2の方向とは反対の方向への変更を行う。
本発明の一実施形態に係る釣り具は、魚釣用リールの状態変化を検出する状態変化検出部を備え、該状態変化検出部が該魚釣用リールの状態変化を検出した場合、前記制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、前回の該設定の変更が該第1の方向であった場合は、該第1の方向とは反対の方向への変更を行い、前回の該設定の変更が該第2の方向であった場合は、該第2の方向とは反対の方向への変更を行う。
本発明の一実施形態に係る釣り具において、前記状態変化検出部は、クラッチ検出部又はモーションセンサである。
本発明の一実施形態に係る釣り具において、設定変化方向初期化部を備え該初期化部による初期化検知により、該制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、前回の前記釣り具の特性に関する設定の変更に基づく該設定の設定値の変更を行わない。
本発明の一実施形態に係る釣り具において、前記設定変化方向初期化部は、キャスト終了、キャスト準備開始又はシステム起動の少なくともいずれかを検知するように構成される。
本発明の一実施形態に係る釣り具は、前記釣り具の特性が、キャストブレーキのブレーキ制動力である場合、前記設定変化方向初期化部の初期化検知により、前記制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、該ブレーキ制動力を減少する方向への設定値の変更を行うように構成される。
本発明の一実施形態に係る釣り具において、前記操作部は、押しボタンである。また、本発明の一実施形態に係る釣り具において、前記操作部が押しボタンである場合、該押しボタンの長押しにより、前記釣り具の異なる特性の設定の変更が可能となるようにされる。
本発明の一実施形態に係る釣り具は、前記ユーザへの報知部を備え、該設定の設定値の変更方向に応じて該ユーザへの報知方法を変更する。
上記実施形態によれば、1つの操作部材で容易かつ確実に釣り具の特性の設定変更ができるだけでなく、該釣り具の複数の特性の設定変更もでき、装置全体としての小型化や防水ができる釣り具を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る釣り具である魚釣用リールの基本構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る釣り具である魚釣用リールの制動部又は制動装置を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る釣り具である魚釣用リールの検出部を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る釣り具である魚釣用リールを説明する図である。 本発明の一実施形態に係る釣り具である魚釣用リールの設定変更を説明する図である。 本発明のその他の実施形態に係る釣り具である魚釣用リールにおける設定移動方向の決定を説明する図である。
以下、本発明に係る釣り具の実施形態について、魚釣用リールを一例として、添付図面を参照しながら具体的に説明する。但し、本発明に係る釣り具は、必ずしも魚釣用リールに限定されるものではなく、釣竿、電気ウキ、魚群探知機又はこれらの特性を調整するリモートコントローラや携帯電話、スマートウォッチ等のウェアラブル端末等も含まれ、特定の装置に限定されるものではない。複数の図面において共通する構成要素には当該複数の図面を通じて同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る釣り具の魚釣用リール10の基本構成について説明する。図示のように、魚釣用リール10は、スプール11に釣糸31を巻き取り、スプール11から釣糸31が放出可能な状態と放出不可能な状態とを切り替え、釣糸31に設定値以上の張力をかけるとスプール11が空転し(ドラグ機能)、上記の閾値張力を設定し、キャスト時のバックラッシュを防止するための制動力を調整することができる。
スプール11は、釣糸31を巻回可能であり、操作部(ハンドル)14によって正回転させると釣糸31を巻き取ることができる。クラッチ12は、操作部(ハンドル)14との動力伝達の接続・解放を選択することができる。接続状態では操作部(ハンドル)14による巻き取りが可能である。開放状態ではスプール11を正逆方向に自由に回転させることができ、釣糸31は放出可能となる。また、ドラグ装置13は、釣糸31に設定した張力以上の負荷がかかると、スプール11を空転させることができる。また、スプール11の回転に連動して、釣糸を案内するラインガイドを往復運動させることで、釣糸31をスプール11に均等に巻き取る公知のオシレータ装置を設けてもよい。
操作部(ハンドル)14は、ユーザの回転操作をギヤ等の伝達機構によってスプール11に伝え、該スプール11を正回転することができる。なお、操作部(ハンドル)14は、レバー等の操作部材と、モータ等の動力源との組み合わせでもよい。また、制動部(スプール制動部)15は、スプールに制動力を発生させることができる。これにより、キャスティング時のバックラッシュ発生を抑制する。この制動力は、制動力制御部(スプール制動力制御部)16で設定できる。
次に、制動部(スプール制動部)15について図2を用いて説明する。制動部(スプール制動部)15は、スプール11に一体的に取り付く非磁性導体からなる環状回転体状の渦電流発生板51の径方向に微小間隙を以て対向配置する環状で周方向に交互にN極とS極が着磁される固定磁石52と回転磁石53とを備え、この回転磁石53を回転させるモータと磁石の回転位置を検出すると、渦電流発生板51と対向して配置される固定磁石52と、固定磁石52の反対側から渦電流発生板51を挟み込む回転磁石53と、回転磁石53を回転移動させるモータ(図示しない)と、モータの駆動を減速して第2の永久磁石53に伝達するギヤ列55と、永久磁石53の位置を検出する磁石位置センサが配設されている磁石位置センサ56とによって構成される。
固定磁石52は、外周部が6等分されN極S極交互に着磁される。また、回転磁石53は、内周部が6等分されN極S極交互に着磁される。固定磁石52と回転磁石53によって作られた磁場は、その間に位置する渦電流発生板51を貫通する。したがって、スプール11の回転時には、渦電流発生板51に渦電流が発生し、回転速度に応じた制動力が働く。
当該モータおよびギヤ列55によって回転磁石53を回転させることで、渦電流発生板51に働く磁場を変化させることができる。これにより、制動力を所定の量に設定することができる。すなわち、回転磁石53と固定磁石52を同極同士で対向させると、渦電流発生板51にかかる磁場は弱くなり、制動力は弱くなる。回転磁石53と固定磁石52を異極同士で対向させると、渦電流発生板51にかかる磁場は強くなり、制動力は強くなる。磁石位置センサ56は、回転磁石53の位置を検出するセンサであり、磁気センサや電気抵抗式等の公知の位置センサで構成される。
制動力制御部(スプール制動力制御部)16は、磁石位置センサ56の値を見ながらモータに必要な電流を流すことで、モータをフィードバック制御する。これにより、スプール11に所定の制動力を与えることができる。このように、制動力制御部(スプール制動力制御部)設定部16によって、スプール11に与える制動力を経時的に変更することができる。
なお、渦電流発生板51は、スプール11の一部で構成するようにすることができる。また、渦電流発生板51は、公知のようにスプール11の回転スピードに応じて遠心力の作用によりスプール11に対して相対移動させることで磁場を変化させ、所定の制動力特性を持たせるようにしてもよい。
また、上述した制動部(スプール制動部)15は、上述のような渦電流を利用する方式に限らず、マイコンで制動力を経時的に調整可能なものであれば、同様の効果を実現できる。制動装置の他の方式には、スプールに取り付けた永久磁石とリール本体に設けたコイルとの間に回生ブレーキを発生させる方式や、スプールに取り付けた摩擦板への接触力を電磁アクチュエータ等で変化させる接触ブレーキを用いる方式等があり、特定の方式に限定されるものではない。
次に、図3は、魚釣用リール10の電気的な構成を示す図である。魚釣用リール10は、ユーザによる各種操作や、リールの状態を検出する検出部(センサ)19を有する。検出結果は演算部17に送られ、必要に応じて演算処理や、記憶部18で一時保存された後、制動力制御部16に目標制動力を指示する。検出部19には、下記のものが挙げられる。コストや大きさなどの制限から、一部を省略してもよい。
クラッチ状態検出部191は、リール10から釣糸31が放出可能であるか否かを検出する。クラッチ12の接続状態を検出することで実現できる。クラッチの作動する部材の一部に、リミットセンサ等を取付ければよい。
次に、方位検出部192は、地磁気の方向を検出することで、リール10の向いている方角を検出することができる。加速度検出部193は、リール10の並進方向の加速度を検出する。ピエゾ抵抗方式や静電容量検出方式などの、従来公知の加速度センサを利用することにより実現できる。また、角速度検出部194は、リール10の角速度(回転方向の速度)を検出する。振動させた圧電素子の周波数変化を検知する方式など、従来公知のジャイロセンサを利用することにより実現できる。
なお、直交する3軸それぞれの方位、加速度、角速度を検出する9軸モーションセンサと呼ばれるセンサを利用することで、方位検出部192、加速度検出部193、角速度検出部194とすることができる。以後、これらをモーションセンサと呼ぶ。これらの検出結果を演算することで、リール10を取付けた釣竿の姿勢やユーザによる操作を取得できる。
例えば、釣竿を静止させた状態にて、加速度検出部193によって直交する3軸それぞれの加速度を検出することで、重力に対する釣竿の方向を取得できる。また、各々のセンサの出力値には、誤差を含む可能性がある。したがって、モーションセンサの複数の出力値から、カルマンフィルタなどの公知の演算手法を使って、リールの位置や姿勢を確立的に推定することで、より正確な値を得ることができる。なお、モーションセンサは、釣竿に配置してもよい。
次に、図4を参照して、本発明の一実施形態に係る釣り具の魚釣用リール10の詳細について説明する。図示のように、本発明の一実施形態に係る釣り具の魚釣用リール10は、操作部1を備える(魚釣用リールの10の基本構成は既述の通りであり再度説明することはしない)。操作部1には、様々な態様が考えられるが、本明細書では、操作ボタンを例として説明する。サイドプレート2には、魚釣用リール10を保持する際に手を当てられるパーミング部が一定面積必要であり、また、操作ボタン1の操作性確保や防水構造の実現のため、所定の表面積が必要である。操作ボタン2の個数を増やすことは装置全体の大型化につながるため、本実施例では、操作ボタンの個数は1個としている。
本発明の一実施形態に係る釣り具である魚釣用リール10の特性として、キャストブレーキの制動力が考えられる。最適な制動力は、風の向きや強さといった自然環境や、竿の長さ、投擲するルアー等や釣糸の重量、空気抵抗といった使用条件の変更、ユーザの技量等によって、刻々と変化し得る。これらの変化に対応するために、ユーザ操作によって制動装置の制動力の設定(設定値)を適宜調整できるようにする必要がある。
本発明の一実施形態に係る釣り具の魚釣用リール10におけるスプール制動力制御部(制御部)16は、複数の設定リストから制動装置の特性(制動力)を選択可能である。すなわち、一例として、図5に示すように、制動力について8つの候補の中から一つの設定を選択可能であり、本実施例形態では、制動力が弱い順に設定1、設定2・・・設定8とする。詳細は後述するが、ユーザは、操作ボタン2を操作することで、上記設定リストから必要な設定を選択することができる。ここで、上記制御部は、スプール制動力制御部16とは別に設けるようにしてもよいし、その他の制御部に組み込まれるようにしてもよい。本明細書では、説明の便宜のため、本発明の一実施形態に係る釣り具の魚釣用リール10における制御部がスプール制動力制御部16である場合を前提として説明するが、何ら限定することを意図するものではない。
より詳細には、初期状態では設定8となっており、また、初期移動方向は、設定値を減少させる方向であるとする。ここで、本明細書においては、第1の方向は、設定値を増加させる方向であり、第2の方向は、設定値を減少させる方向であり、これらを設定(値)移動方向と総称する。キャスト(投擲)時のブレーキ調整(制動力調整)は、通常、バックラッシュ発生を避けるために、ブレーキ(制動)を強い側(高い設定値)から弱い側(低い設定値)に下げていくように構成される。
次に、再度図5を参照して、操作ボタン2の操作回数とその時の設定、設定移動方向について説明する。操作ボタン2の1回目のクリック(押し)操作では、設定移動方向は設定値を減少させる方向(第2の方向)であるため、設定7となる。さらに操作ボタン2のクリック(押し)操作を続けると、図示の通り、設定6、5、4と順次下がっていく。操作ボタン2の7回目の操作でリストの下端である設定1になり、設定移動方向を反転させ、+(プラス)方向、すなわち設定値を増加させる方向(第1の方向)となる。
その後の操作ボタン2の8回目の操作により、設定2となる。そのまま再度クリック(押し)操作を続けると、設定3、設定4と、順次上がっていく。さらにクリック(押し)操作を続け、14回目の操作でリストの上端である設定8になると、再度設定移動方向を反転させ、-(マイナス)方向、すなわち設定値を減少させる方向(第2の方向)となる。そのまま再度クリック(押し)操作を続けると、設定7、6、5と、順次下がっていく。以上のように、設定リストの両端で設定移動方向を反転させる、いわば操作の度に両端で設定移動方向を跳ね返させるような設定移動方法を採用している。
上記のように制動力を変更することで、操作部の個数が1個であっても、比較的少ない操作回数で設定を変更することが可能となる。対比のため、設定移動方向を固定とした場合について考える。この場合、1回クリック(押し)操作をすると必ず設定を下げる方向に変化させ、設定リストの下端になった際に再度クリックすると、設定リストの上端へ戻るように変更させる。すなわち、以下のようになる。
(8→7→6→・・・2→1→8→7・・・)
この場合、設定を1つ上げたい場合、ユーザは設定リストの(個数-1)回分の操作が必要になる。つまり、図5に示す例のように、選択肢が8個ある場合、7回クリック(押し)操作が必要となり、とても煩雑となってしまうことが判る。すなわち、既述の通り、1つの設定変更のために、数多くのクリック(押し)操作が必要となることが判る。これに対して、本願発明の一実施形態においては、下記に示す通り、各設定の変更を行いたい場合において下記回数のクリック(押し)操作が必要となる。
設定1→設定2:1回
設定2→設定3:3回(2→1→2→3)
設定3→設定4:5回(3→2→1→2→3→4)
設定4→設定5:7回(4→3→2→1→2→3→4→5)
設定5→設定6:9回(5→4→3→2→1→2→3→4→5→6)
設定6→設定7:11回(略)
設定7→設定8:13回(略)
本発明の一実施形態に係る釣り具(魚釣用リール10)によれば、設定箇所により、より少ない回数で設定を1つ上げることが可能となる。魚釣用リールの制動装置の設定変更として、設定の最小値から最大値への変更が求められるケース、あるいは設定の最小値から最大値に変更が求められるケースは実際的には殆どないため、そのような変更のために非効率な操作方法を割り当てるのは効率的ではないと言える。従って、本発明の一実施形態に係る釣り具(魚釣用リール10)のように、操作部(操作ボタン)を押したときに1上げることないし1下げることのいずれも可能としかつ両端(つまり上限及び下限)で反転させるようにすることで、ユーザはより少ない操作回数で所定の設定値を選ぶことができる確率が高くなることが判っている。
本発明の一実施形態に係る釣り具は、釣り具の特性に関する設定の変更のため、ユーザにより操作可能な操作部と、該釣り具の特性を制御する制御部であって、該操作部による操作を受付けて該釣り具の特性に関する設定の変更が可能な制御部と、を備え、前記釣り具の特性に関する設定の変更は、該設定についての複数の設定値の中で行われるものであり、前回の前記釣り具の特性に関する設定の変更が、該設定の第1の方向への変化であるのか又は第2の方向への変化であるのかに基づき、該制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、該設定の設定値の変更を行うように構成される。また、本発明の一実施形態に係る釣り具において、前記第1の方向は、前記釣り具の特性に関する設定の設定値の増加方向であり、前記第2の方向は、前記釣り具の特性に関する設定の設定値の減少方向である。
本発明の一実施形態に係る釣り具によれば、1つの操作部材で容易かつ確実に釣り具の特性の設定変更ができるだけでなく、該釣り具の複数の特性の設定変更もでき、装置全体としての小型化や防水が可能となる。
本発明の一実施形態に係る釣り具において、前記第1の方向が前記釣り具の特性に関する設定の設定値の増加方向である場合、前記制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、前記設定の設定値の増加方向への変更を行い、前記第2の方向が前記釣り具の特性に関する設定の設定値の減少方向である場合、前記制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、前記設定の設定値の減少方向への変更を行うように構成される。このようにして、1つの操作部材で容易かつ確実に釣り具の特性の設定変更ができるだけでなく、該釣り具の複数の特性の設定変更もでき、装置全体としての小型化や防水が可能となる。
本発明の一実施形態に係る釣り具において、前記釣り具の特性は、キャストブレーキのブレーキ制動力、ドラグ装置のドラグ力、ユーザへの報知部の出力又は巻上げ装置の巻上げ力のいずれかである。
本発明の一実施形態に係る釣り具において、前回の前記釣り具の特性に関する設定の変更が、該設定の第1の方向への変化又は第2の方向への変化であって、該設定の設定値が上限又は下限に到達している場合、前記制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、該設定の該第1の方向と反対の方向又は該第2の方向とは反対の方向への変更を行う。このようにして、1つの操作部材で容易かつ確実に釣り具の特性の設定変更ができるだけでなく、該釣り具の複数の特性の設定変更もでき、装置全体としての小型化や防水が可能となる。
以上説明した本発明の一実施形態に係る釣り具に加えて、本発明のその他(追加)の実施形態について説明する。本発明のその他の実施形態に係る釣り具について、魚釣用リールを例に説明する。魚釣用リールにおいて、当該魚釣用リールの状態によって前述の設定移動方向を変更するようにしてもよい。このような魚釣用リールの状態の変化を検出する、魚釣用リールの状態変化検出部(手段)として、クラッチ状態の検出部(手段)を有するように構成してもよい。クラッチ操作と連動して移動する部材の一部に被検出手段を設け、リール本体に設けた検出手段によってクラッチが接続しているか、切断しているかを判断対象とすることができる。検出部(手段)としては、リミットスイッチ、磁気センサ―、フォトセンサ等、公知の各種検出手段を用いることができ、該検出手段に応じた被検出手段を用いるとよい。
本発明のその他の追加の実施形態に係る釣り具において、クラッチの接続状態によって設定移動方向を決定又は設定移動方向を反転するようにしてもよい。図6に示すように、まず、ボタン操作がされているかを判断し(ステップS1)、ボタン操作がされている場合に、クラッチが接続されているか判断する(ステップS2)。クラッチが接続されている場合は、設定値を+方向、すなわち設定値を増加させる方向に変更し、クラッチが接続されていない場合は、設定値を-方向、すなわち設定値を減少させる方向に変更するようにする。これにより、ユーザは、より少ない操作回数で設定変更をすることができる。
また、クラッチ接続時に設定上昇させていた場合は、クラッチ切断時は設定を下降方向に反転させ、クラッチ接続時に設定下降させていた場合は、クラッチ切断時は設定を上昇方向に反転させるようにしてもよい。これにより、ユーザは、より少ない操作回数で設定変更をすることができる。
なお、既述の設定移動方向を反転させる魚釣用リールの状態変化は、上記のクラッチ接続状態に限らない。例えば、モーションセンサによってリールの姿勢(重力方向に対する向きや並進移動、回転移動)を検知し、その検出量に応じて設定移動方向を反転させてもよい。また、3軸方向の並進移動加速度を検出し、魚釣用リールが特定の方向に向いたときに設定移動方向を反転させるようにしてもよい。
その他、スプールの回転検出手段を設け、スプールの回転検出結果に応じて移動方向を反転させてもよい。例えば、最新のスプール回転方向に応じて設定移動方向を決めてもよく、最新のスプール移動方向が糸放出方向であれば設定移動方向を上昇方向に、糸巻き方向であれば設定移動方向を下降方向にする、といった方法でも、上記実施例と同様の効果を実現できる。上記クラッチ検出手段、モーションセンサ、スプール回転検出手段に限らず、公知の各種タックル状態変化検出部(手段)の検出結果に応じて設定移動方向を反転させることが可能である。
本発明のその他(追加)の実施形態に係る釣り具において、既述の設定移動方向の初期化手段を設けるようにしてもよい。例えば、キャスト(投擲)終了検知部(手段)を備え、キャスト(投擲)の終了を検知した際、設定移動方向を初期化するようにすることができる。釣り具(魚釣用リール)が前回の設定移動方向を記録しているが、この設定移動方向がユーザの記憶と一致しないと、操作時に違和感を与えてしまう。ユーザが設定変更を始めた直後は、ユーザの記憶と釣り具内の設定移動方向は一致させやすい。
ユーザが設定を確定させると、しばらくそのままの設定で使用を続けることが頻繁に起こり得る。例えば、30分後に再度設定を変更させるような場合、ユーザは設定移動方向を忘れてしまうと、ユーザに違和感を与える。これを防止するために、キャスト(投擲)終了後は設定移動方向を下降方向に初期化をしている。これにより、設定変更を始める際は必ず下降方向に移動すると覚えておけば、ユーザへの違和感を与えにくい。
なお、設定移動方向の初期化を行なうタイミングは、キャスト(投擲)終了検知に限らない。キャスト(投擲)準備検知や所定時間経過、電源投入等、各種トリガーが使用可能である。また、設定(値)上昇時と設定(値)下降時で異なる報知音を鳴らしたり、LED等の表示部(手段)への表示方法を変えたりすることで、ユーザへ現在の設定移動方向を認識させやすくし、違和感を与えにくくすることができる。
また、本発明のその他(追加)の実施形態に係る釣り具において、操作ボタンを押す時間の長さによって異なる設定変更を割り当ててもよい。すなわち、所定時間以上操作ボタンを押した際に長押し操作を割り当て、長押しした際は設定値を設定8に初期化する。これにより、所望の設定値を選択するまでの操作回数を減らすことができる。また、所定時間以上操作ボタンを押した際に長押し操作を割り当て、長押しした際は釣り具の別の特性の設定値の変更を可能とするようにしてもよい。また、長押し操作には、電源On/Offといった、設定値変更以外の別の動作を割り当ててもよい。これにより、一つの操作ボタンによって、複数の操作変更を行えるため、機器全体の操作ボタンを減らすことができるため、装置全体の小型化、低コスト化、防水性向上等を実現することができる。
上述した各実施形態により、複数の選択肢を選択可能な釣り具において、一つの操作ボタンでも、従来の選択方式よりもより少ない回数で所定の設定を選択可能にできることが多い。これにより、操作ボタンを減らすことができるため、リール全体の小型化や防水性能向上が実現できる。より具体的には、従来、スプールの制動力の設定はダイヤルによる設定変更方式により行われていた。この場合、スプールの制動力の設定は、ユーザがダイヤルを回転させ、ダイヤルに表示された数値を目視して設定変更を行っていた。こうした従来の方式と比較して、本願発明の各実施形態においては、操作部を操作ボタンとすることで、ダイヤルと比較して、表示部、挟持部(ユーザの指で挟む部分)を設ける必要がなくなり、リール全体の小型化が可能となる。さらに本願発明において、操作部を操作ボタンとすることで、ダイヤルと比較して、左・右回転の操作が不要であるため、防水のためのカバー部材を操作ボタンの上部に覆うだけで、操作ボタンとサイドプレートとの隙間を容易に防水、さらには防塵が可能となり、防水性能及び防塵性能を向上しつつ、コストダウンも可能となる。また、本願発明は、操作ボタンの押し時間を変更することで、上述のような長押しによる特性の設定の変更が可能となる。即ち、本願発明は、1つの操作ボタンで、種々の操作が可能となり、ひいては様々な特性の設定の変更が可能となる。
なお、上述した例では、釣り具の特性として、キャスティング用ブレーキの制動力を対象としたが、これに限らない。
釣り具の特性として、釣り具におけるドラグ装置のドラグ力設定、LED等の発光手段の光量調整やブザーの音量調整、ページャーモーターの出力調整といったユーザへの報知手段の特性調整、電動リールの巻き上げスピード変更等を対象としてもよい。複数の選択肢の中から一つを選ぶような用途に利用可能であり、特に選択肢がアナログ量であり、最大値から最小値へ変更する用途が少ないものを対象としてもよい。また、所望の選択肢を選ぶ前に、別の候補を経由することが発生し得るので、リアルタイムの設定変更が不要なものでもよい。また、操作ボタンの個数削減を行いやすいため、装置全体の小型化、低コスト化、防水性向上等の要望が強い機器に特に適用できる。
本発明の一実施形態に係る釣り具は、魚釣用リールの状態変化を検出する状態変化検出部を備え、該状態変化検出部が該魚釣用リールの状態変化を検出した場合、前記制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、前回の該設定の変更が該第1の方向であった場合は、該第1の方向とは反対の方向への変更を行い、前回の該設定の変更が該第2の方向であった場合は、該第2の方向とは反対の方向への変更を行う。
本発明の一実施形態に係る釣り具において、前記状態変化検出部は、クラッチ検出部又はモーションセンサである。
本発明の一実施形態に係る釣り具において、設定変化方向初期化部を備え該初期化部による初期化検知により、該制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、前回の前記釣り具の特性に関する設定の変更に基づく該設定の設定値の変更を行わない。
本発明の一実施形態に係る釣り具において、前記設定変化方向初期化部は、キャスト終了、キャスト準備開始又はシステム起動の少なくともいずれかを検知するように構成される。
本発明の一実施形態に係る釣り具は、前記釣り具の特性が、キャストブレーキのブレーキ制動力である場合、前記設定変化方向初期化部の初期化検知により、前記制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、該ブレーキ制動力を減少する方向への設定値の変更を行うように構成される。
本発明の一実施形態に係る釣り具において、前記操作部は、押しボタンである。また、本発明の一実施形態に係る釣り具において、前記操作部が押しボタンである場合、該押しボタンの長押しにより、前記釣り具の異なる特性の設定の変更が可能となるようにされる。
本発明の一実施形態に係る釣り具は、前記ユーザへの報知部を備え、該設定の設定値の変更方向に応じて該ユーザへの報知方法を変更する。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
1 操作部(操作ボタン)
2 サイドプレート
10 魚釣用リール
11 スプール
12 クラッチ
14 操作部(ハンドル)
15 制動部(スプール制動部)
16 スプール制動力制御部(制御部)
17 演算部
18 記憶部
19 検出部(センサ)
51 渦電流発生板
52 固定磁石
53 回転磁石
55 ギヤ列
56 磁石位置センサ
次に、制動部(スプール制動部)15について図2を用いて説明する。制動部(スプール制動部)15は、スプール11に一体的に取り付く非磁性導体からなる環状回転体状の渦電流発生板51の径方向に微小間隙を以て対向配置する環状で周方向に交互にN極とS極が着磁される固定磁石52と回転磁石53とを備え、この回転磁石53を回転させるモータと磁石の回転位置を検出すると、渦電流発生板51と対向して配置される固定磁石52と、固定磁石52の反対側から渦電流発生板51を挟み込む回転磁石53と、回転磁石53を回転移動させるモータ(図示しない)と、モータの駆動を減速して回転磁石53に伝達するギヤ列55と、回転磁石53の位置を検出する磁石位置センサが配設されている磁石位置センサ56とによって構成される。
制動力制御部(スプール制動力制御部)16は、磁石位置センサ56の値を見ながらモータに必要な電流を流すことで、モータをフィードバック制御する。これにより、スプール11に所定の制動力を与えることができる。このように、制動力制御部(スプール制動力制御部)16によって、スプール11に与える制動力を経時的に変更することができる。
次に、図4を参照して、本発明の一実施形態に係る釣り具の魚釣用リール10の詳細について説明する。図示のように、本発明の一実施形態に係る釣り具の魚釣用リール10は、操作部1を備える(魚釣用リールの10の基本構成は既述の通りであり再度説明することはしない)。操作部1には、様々な態様が考えられるが、本明細書では、操作ボタンを例として説明する。サイドプレート2には、魚釣用リール10を保持する際に手を当てられるパーミング部が一定面積必要であり、また、操作ボタン1の操作性確保や防水構造の実現のため、所定の表面積が必要である。操作ボタンの個数を増やすことは装置全体の大型化につながるため、本実施例では、操作ボタンの個数は1個としている。
本発明の一実施形態に係る釣り具の魚釣用リール10におけるスプール制動力制御部(制御部)16は、複数の設定リストから制動装置の特性(制動力)を選択可能である。すなわち、一例として、図5に示すように、制動力について8つの候補の中から一つの設定を選択可能であり、本実施例形態では、制動力が弱い順に設定1、設定2・・・設定8とする。詳細は後述するが、ユーザは、操作ボタンを操作することで、上記設定リストから必要な設定を選択することができる。ここで、上記制御部は、スプール制動力制御部16とは別に設けるようにしてもよいし、その他の制御部に組み込まれるようにしてもよい。本明細書では、説明の便宜のため、本発明の一実施形態に係る釣り具の魚釣用リール10における制御部がスプール制動力制御部16である場合を前提として説明するが、何ら限定することを意図するものではない。
次に、再度図5を参照して、操作ボタンの操作回数とその時の設定、設定移動方向について説明する。操作ボタンの1回目のクリック(押し)操作では、設定移動方向は設定値を減少させる方向(第2の方向)であるため、設定7となる。さらに操作ボタンのクリック(押し)操作を続けると、図示の通り、設定6、5、4と順次下がっていく。操作ボタンの7回目の操作でリストの下端である設定1になり、設定移動方向を反転させ、+(プラス)方向、すなわち設定値を増加させる方向(第1の方向)となる。
その後の操作ボタンの8回目の操作により、設定2となる。そのまま再度クリック(押し)操作を続けると、設定3、設定4と、順次上がっていく。さらにクリック(押し)操作を続け、14回目の操作でリストの上端である設定8になると、再度設定移動方向を反転させ、-(マイナス)方向、すなわち設定値を減少させる方向(第2の方向)となる。そのまま再度クリック(押し)操作を続けると、設定7、6、5と、順次下がっていく。以上のように、設定リストの両端で設定移動方向を反転させる、いわば操作の度に両端で設定移動方向を跳ね返させるような設定移動方法を採用している。

Claims (13)

  1. 釣り具の特性に関する設定の変更のため、ユーザにより操作可能な操作部と、該釣り具の特性を制御する制御部であって、該操作部による操作を受付けて該釣り具の特性に関する設定の変更が可能な制御部と、を備える釣り具であって、
    前記釣り具の特性に関する設定の変更は、該設定についての複数の設定値の中で行われるものであり、
    前回の前記釣り具の特性に関する設定の変更が、該設定の第1の方向への変化であるのか又は第2の方向への変化であるのかに基づき、該制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、該設定の設定値の変更を行うことを特徴とする釣り具。
  2. 前記第1の方向は、前記釣り具の特性に関する設定の設定値の増加方向であり、前記第2の方向は、前記釣り具の特性に関する設定の設定値の減少方向である、請求項1に記載の釣り具。
  3. 前記第1の方向が前記釣り具の特性に関する設定の設定値の増加方向である場合、前記制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、前記設定の設定値の増加方向への変更を行い、前記第2の方向が前記釣り具の特性に関する設定の設定値の減少方向である場合、前記制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、前記設定の設定値の減少方向への変更を行う、請求項1に記載の釣り具。
  4. 前記釣り具の特性は、キャストブレーキのブレーキ制動力、ドラグ装置のドラグ力、前記ユーザへの報知部の出力又は巻上げ装置の巻上げ力のいずれかである、請求項1に記載の釣り具。
  5. 前回の前記釣り具の特性に関する設定の変更が、該設定の第1の方向への変化又は第2の方向への変化であって、該設定の設定値が上限又は下限に到達している場合、前記制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、該設定の該第1の方向と反対の方向又は該第2の方向とは反対の方向への変更を行う、請求項1に記載の釣り具。
  6. 魚釣用リールの状態変化を検出する状態変化検出部を備え、該状態変化検出部が該魚釣用リールの状態変化を検出した場合、前記制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、前回の該設定の変更が該第1の方向であった場合は、該第1の方向とは反対の方向への変更を行い、前回の該設定の変更が該第2の方向であった場合は、該第2の方向とは反対の方向への変更を行う、請求項1に記載の釣り具。
  7. 前記状態変化検出部は、クラッチ検出部又はモーションセンサである、請求項6に記載の釣り具。
  8. 設定変化方向初期化部を備え該初期化部による初期化検知により、該制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、前回の前記釣り具の特性に関する設定の変更に基づく該設定の設定値の変更を行わない、請求項1に記載の釣り具。
  9. 前記設定変化方向初期化部は、キャスト終了、キャスト準備開始又はシステム起動の少なくともいずれかを検知する、請求項8に記載の釣り具。
  10. 前記釣り具の特性が、キャストブレーキのブレーキ制動力である場合、前記設定変化方向初期化部の初期化検知により、前記制御部は、次の前記操作部の操作を受付けて、該ブレーキ制動力を減少する方向への設定値の変更を行う、請求項8又は9に記載の釣り具。
  11. 前記操作部は、押しボタンである、請求項1に記載の釣り具。
  12. 前記操作部が押しボタンである場合、該押しボタンの長押しにより、前記釣り具の異なる特性の設定の変更が可能となるようにされる、請求項1に記載の釣り具。
  13. 前記ユーザへの報知部を備え、該設定の設定値の変更方向に応じて該ユーザへの報知方法を変更する、請求項1に記載の釣り具。

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