JP2024039926A - 光学センサ、制御ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】検出精度の高い光学センサを提供すること。【解決手段】検出エリアAdへ照射した照射ビームIBに対するターゲットTrからの反射ビームを受光することにより、ターゲットTrを検出する光学センサは、複数配列されたドット光源31から個別に照射ビームIBを投光する発光ユニットと、各ドット光源31と対応づけて複数配列された受光画素が受光光学系を通して反射ビームを個別に受光することによりターゲットTrを検出する受光ユニットと、検出エリアAdのうち、受光光学系の被写界深度に関する近点が判断境界となる判断距離範囲内において受光ユニットがターゲットTrを検出した近距離エリアAdcに向けて、照射ビームIBを投光させるドット光源31の数を、近距離エリアAdcでの検出時よりも間引き制御して、近距離エリアAdcでの再検出を受光ユニットに遂行させる制御ユニットとを、備える。【選択図】図9

Description

本開示は、光学センサ及びその制御ユニットに、関する。
検出エリアへ照射した照射ビームに対するターゲットからの反射ビームを受光することで、ターゲットを検出する光学センサは、広く知られている。こうした光学センサの一種として特許文献1には、二次元マトリクス形式に配列された複数の発光ダイオードから照射ビームを投光し、発光ダイオードに相応する数のPINダイオードにより照射ビームに対する反射ビームを受光する技術が、開示されている。
特表2006-503271号公報
しかし、特許文献1に開示の技術では、特に近距離のターゲットへの照射ビームを投光する発光ダイオードには対応しないPINダイオードにより、当該照射ビームに対する反射ビームがレンズを通して受光されることによる、クロストークまでは抑制困難である。こうしたクロストークは、ターゲットの検出精度を低下させるため、望ましくない。
本開示の課題は、検出精度の高い光学センサを、提供することにある。本開示の別の課題は、光学センサの検出精度を高める制御ユニットを、提供することにある。
以下、課題を解決するための本開示の技術的手段について、説明する。尚、特許請求の範囲及び本欄に記載された括弧内の符号は、後に詳述する実施形態に記載された具体的手段との対応関係を示すものであり、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
本開示の第一態様は、
検出エリア(Ad)へ照射した照射ビーム(IB)に対するターゲット(Tr)からの反射ビーム(RB)を受光することにより、ターゲットを検出する光学センサであって、
複数配列されたドット光源(31)から、個別に照射ビームを投光する発光ユニット(30,2030,3030)と、
各ドット光源と対応づけて複数配列された受光画素(43)が受光光学系(40)を通して反射ビームを個別に受光することにより、ターゲットを検出する受光ユニット(42,3042)と、
検出エリアのうち、受光光学系の被写界深度(Dw)に関する近点(dc)が判断境界となる判断距離範囲(Dj)内において受光ユニットがターゲットを検出した近距離エリア(Adc)に向けて、照射ビームを投光させるドット光源の数を、近距離エリアでの検出時よりも間引き制御して、近距離エリアでの再検出を受光ユニットに遂行させる制御ユニット(10)とを、備える。
本開示の第二態様は、
プロセッサ(12)を有し、第一態様の光学センサを制御する制御ユニットであって、
プロセッサは、
検出エリアに対して制御した数である制御数のドット光源からの投光により照射ビームを照射させて、各受光画素での反射ビームの受光によりターゲットを検出させることと、
検出エリアのうち、判断距離範囲内において受光ユニットがターゲットを検出した近距離エリアに向けて、照射ビームを投光させるドット光源の数を、近距離エリアでの検出時の制御数よりも間引き制御して、近距離エリアでの再検出を受光ユニットに遂行させることとを、実行するように構成される。
これら第一及び第二態様では、個別に照射ビームを投光するために複数配列された各ドット光源と対応づけて、複数配列された受光画素が受光光学系を通して反射ビームを個別に受光することで、ターゲットが検出される。そこで第一及び第二態様によると、検出エリアのうち、受光光学系の被写界深度に関する近点が判断境界となる判断距離範囲内において受光ユニットがターゲットを検出した近距離エリアに向けては、照射ビームを投光させるドット光源の数が間引き制御される。これによれば、近距離エリアへの投光を間引かれたドット光源と対応する受光画素では、当該投光の維持されるドット光源由来の反射ビームを受光することによるクロストークの懸念があっても、当該懸念画素を特定して再検出を遂行することができる。故に、特に近距離エリアのターゲットTrに対する検出精度を、高めることが可能となる。
第一実施形態による光学センサの物理的構成を示すブロック図である。 第一実施形態による光学センサの機能構成を示すブロック図である。 第一実施形態による投光ユニットの詳細構成を拡大して示す模式図である。 第一実施形態による投光ユニットからの投光状態を簡略的な図示により説明するための模式図である。 第一実施形態による受光光学系の特性を示す模式図である。 第一実施形態による受光ユニットの詳細構成を拡大して示す模式図である。 第一実施形態による受光ユニットでの受光状態を簡略的な図示により説明するための模式図である。 第一実施形態による制御フローを示すフローチャートである。 第一実施形態による投光ユニットからの投光状態を簡略的な図示により説明するための模式図である。 第一実施形態による投光ユニットからの投光状態を詳細な図示により説明するための模式図である。 第一実施形態による投光ユニットからの投光状態を拡大図示により説明するための模式図である。 第一実施形態による受光ユニットでの受光状態を簡略的な図示により説明するための模式図である。 第二実施形態による光学センサの全体構成を示すブロック図である。 第二実施形態による投光ユニットの詳細構成を示す模式図である。 第三実施形態による投光ユニットの詳細構成を拡大して示す模式図である。 第三実施形態による受光ユニットの詳細構成を拡大して示す模式図である。 第三実施形態による光学センサの全体構成を示すブロック図である。 第三実施形態による投光ユニットからの投光状態を簡略的な図示により説明するための模式図である。 第三実施形態による受光ユニットでの受光状態を簡略的な図示により説明するための模式図である。 第三実施形態による投光ユニットからの投光状態を簡略的な図示により説明するための模式図である。 第三実施形態による受光ユニットでの受光状態を簡略的な図示により説明するための模式図である。
以下、本開示の実施形態を図面に基づき複数説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことで、重複する説明を省略する場合がある。また、各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。さらに、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。
(第一実施形態)
図1に示すように本開示の第一実施形態による光学センサ1は、移動体としての車両に搭載される。尚、以下の説明では断り書きがない限り、前、後、上、下、左、及び右の各方向は、水平面上の車両を基準として定義される。また、水平方向は水平面に対する平行方向を示し、鉛直方向は水平面に対する垂直方向を示す。
光学センサ1の適用される車両は、自動運転制御モードにおいて定常的、又は一時的に自動走行可能となっている。ここで自動運転制御モードは、条件付運転自動化、高度運転自動化、又は完全運転自動化といった、作動時のシステムが全ての運転タスクを実行する自律運転制御により、実現されてもよい。自動運転制御モードは、運転支援、又は部分運転自動化といった、乗員が一部又は全ての運転タスクを実行する高度運転支援制御において、実現されてもよい。自動運転制御モードは、それら自律運転制御と高度運転支援制御とのいずれか一方、組み合わせ、又は切替により実現されてもよい。
光学センサ1は、自動制御運転モードを含む車両の運転制御において活用可能なセンシングデータを取得するための、所謂LiDAR(Light Detection and Ranging / Laser Imaging Detection and Ranging)である。光学センサ1は、例えば前方部、左右の側方部、後方部、及び上方のルーフ等のうち、車両における少なくとも一箇所に配置される。
図1,2に示すように光学センサ1は、車両の外界空間のうち配置箇所及び視野角に応じた検出エリアAdへと向けて、ビームIBを照射する。光学センサ1は、照射した照射ビームIBが検出エリアAdから反射されることで入射してくる反射ビームRBを、受光する。反射ビームRBの受光に応じて光学センサ1は、検出エリアAd内において光を反射したターゲットTrを、検出する。ここで光学センサ1による検出とは、光学センサ1からターゲットTrまでの反射点距離、及びターゲットTrからの反射強度のうち、少なくとも前者をセンシングすることを意味する。
車両に適用される光学センサ1において代表的な検出対象となるターゲットTrは、例えば歩行者、サイクリスト、人間以外の動物、及び他車両等の移動物体のうち、少なくとも一種類であってもよい。車両に適用される光学センサ1において代表的な検出対象となるターゲットTrは、例えばガードレール、道路標識、道路脇の構造物、及び道路上の落下物等の静止物体のうち、少なくとも一種類であってもよい。
図1に示すように光学センサ1は、ケーシングモジュール2、照射モジュール3、検出モジュール4、及び制御ユニット10を含んで構成されている。ケーシングモジュール2は、筐体20、及び光学窓22を備えている。筐体20は、例えば金属又は合成樹脂等の遮光性部材を主体として、中空箱状に形成されている。筐体20は、照射モジュール3及び検出モジュール4を、制御ユニット10の少なくとも一部と共に、内部に収容している。筐体20には、例えばガラス又は合成樹脂等の透光性部材から板状に形成された、光学窓22が保持されている。
図1~3に示すように照射モジュール3は、投光ユニット30、及び照射光学系32を備えている。投光ユニット30は、図2~4に示すように複数のドット光源31を基板上に形成している。各ドット光源31は、互いに直交する投光基準方向Xi,Yiに沿って設定数ずつ、アレイ状に二次元配列されている。ここで図1,3,4に示す投光基準方向Xiは、水平方向と一致又は対応する方向に、規定されている。それと共に投光基準方向Yiは、垂直と一致又は対応する方向に、規定されている。
図4に示すように各ドット光源31は、検出エリアAdへ照射するための照射ビームIBを、赤外域での発光によりそれぞれ個別に投光する。尚、図4及び後述の図9は説明の便宜上、各ドット光源31からの照射ビームIBの投光状態を、ドット光源31の数を減らして簡略的に示している。
各ドット光源31は、レーザダイオード(LD:Laser Diode)を主体に構成されている。各ドット光源31を構成するLDは、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)であってもよいし、エッジエミッタレーザであってもよいが、光学センサ1では前者であることが特に好ましい。各ドット光源31からの投光のオンオフは、制御ユニット10により個別に制御される。
図1に示すように照射光学系32は、照射光学素子33を有している。照射光学素子33は、各ドット光源31から投光された照射ビームIBに対して、それぞれ光学窓22から検出エリアAdへと向かう固有の照射方位を与えるように、角度分散機能を発揮する。これにより照射ビームIBは、検出エリアAdの全域を同時的に走査することとなる。
照射光学素子33としては、VCSELを主体に構成される各ドット光源31に共通な、少なくとも一つの光学レンズ(図1の例)が採用されてもよい。照射光学素子33としては、エッジエミッタレーザを主体に構成される各ドット光源31に共通な、回折光学素子(DOE: Diffractive Optical Element)が採用されてもよい。照射光学素子33は、エッジエミッタレーザを主体に構成される各ドット光源31毎に、個別のマイクロレンズが投光基準方向Xi,Yiに沿って設定数ずつ配列される、マイクロレンズアレイであってもよい。
図1,2,6に示すように検出モジュール4は、受光光学系40、及び受光ユニット42を備えている。受光光学系40は、図1に示すように受光レンズ41を有している。受光レンズ41は、検出エリアAdにおけるターゲットTrから光学窓22を通して入射する反射ビームRBを、受光ユニット42に結像させる。
受光レンズ41としては、各ドット光源31からの照射ビームIBに対する反射ビームRBに共通な、少なくとも一つの光学レンズが採用される。そこで、一つの受光レンズ41による受光光学系40の被写界深度Dw、又は複数受光レンズ41の合成による受光光学系40の被写界深度Dwは、例えば100m等の被写体距離に対して、図5に示すように近点dc及び遠点df間の距離範囲に、予め設定されている。
図6,7に示すように受光ユニット42は、複数の受光画素43を基板上に形成している。各受光画素43は、互いに直交する受光基準方向Xr,Yrに沿って設定数ずつ、アレイ状に二次元配列されている。ここで図1,6,7に示す受光基準方向Xrは、投光基準方向Xiと一致又は対応する方向に、規定されている。それと共に受光基準方向Yrは、投光基準方向Yiと一致又は対応する方向に、規定されている。
各受光画素43は、それぞれ少なくとも一つずつの受光素子を主体として、構成される。各受光画素43を構成する受光素子としては、例えばシングルフォトンアバランシェダイオード(SPAD:Single Photon Avalanche Diode)等といった、フォトダイオードが採用される。
図4,7に対応させて示すように、各ドット光源31から投光された照射ビームIBに対する反射ビームRBは、共通の受光光学系40を通して、相異なる受光画素43により個別に受光される。そこで各受光画素43は、相異なるドット光源31と1:1で対応づけられている。これにより各受光画素43は、それぞれ個別に対応したドット光源31からの照射ビームIBに対する反射ビームRBを、受光可能となっている。尚、図7及び後述の図12は説明の便宜上、各受光画素43による反射ビームRBの受光状態を、受光画素43の数を減らして簡略的に示している。
図1,2に示すように受光ユニット42は、検出回路44を有している。検出回路44は、各受光画素43での反射ビームRBの受光によってターゲットTrを検出するために、受光処理を遂行する。検出回路44による受光処理は、反射ビームRBの受光に応じた各受光画素43での受光情報を、読み出して合成することで、制御ユニット10へと出力する検出信号を生成する。
制御ユニット10は、投光ユニット30の各ドット光源31及び受光ユニット42の検出回路44を制御することで、各ドット光源31の発光に応答して検出回路44から出力される検出信号に基づきセンシングデータを生成する。そこで制御ユニット10は、少なくとも一つの専用コンピュータを主体に構成され、例えばLAN(Local Area Network)、ワイヤハーネス、及び内部バス等のうち少なくとも一種類を介して投光ユニット30及び受光ユニット42に接続されている。
制御ユニット10は、その全体が筐体20内部に収容されていてもよい(図1の例)。制御ユニット10は、その全体が筐体20外部の車両に配置されていてもよい。制御ユニット10は、筐体20内部と外部の車両とに跨って分散配置されていてもよい。こうした制御ユニット10を構成する専用コンピュータは、光学センサ1の制御に特化したセンサECU(Electronic Control Unit)であってもよい。制御ユニット10を構成する専用コンピュータは、車両の運転を制御する運転制御ECUであってもよい。
制御ユニット10を構成する専用コンピュータは、図1に示すようにメモリ11及びプロセッサ12を、少なくとも一つずつ有している。メモリ11は、コンピュータにより読み取り可能なプログラム及びデータ等を非一時的に記憶する、例えば半導体メモリ、磁気媒体、及び光学媒体等のうち、少なくとも一種類の非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。プロセッサ12は、例えばCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RISC(Reduced Instruction Set Computer)-CPU、DFP(Data Flow Processor)、及びGSP(Graph Streaming Processor)等のうち、少なくとも一種類をコアとして含む。
プロセッサ12は、メモリ11に記憶された制御プログラムに含まれる複数の命令を、実行する。これにより制御ユニット10は、各ドット光源31の発光による照射ビームIBに対しての検出エリアAdからの反射ビームRBを受光するように、光学センサ1の全体を制御してセンシングデータを出力するための機能ブロックを、複数構築する。こうして構築される複数の機能ブロックには、図2に示すようにメイン検出ブロック100、サブ検出ブロック120、及びデータ生成ブロック140が含まれる。
これらのブロック100,120,140の共同により、制御ユニット10が光学センサ1全体を制御する制御方法は、図8に示す制御フローに従って実行される。本制御フローは、車両の起動中に繰り返し実行される。尚、本制御フローにおける各「S」は、制御プログラムに含まれた複数命令によってシーケンス実行される各ステップを、それぞれ意味している。
S100においてメイン検出ブロック100は、照射ビームIBを投光させるドット光源31の数を、投光ユニット30における全数Naに制御する。このときメイン検出ブロック100は、第一実施形態では投光ユニット30において全てのドット光源31を発光させることで、それら全ドット光源31からの照射ビームIBの投光をオン制御することになる。
S100に続くS101においてメイン検出ブロック100は、検出エリアAdに対してS100により制御した制御数である、全数Naのドット光源31からの投光により照射ビームIBを図4の如く照射させることで、図7の如く各受光画素43での反射ビームRBの受光処理によりターゲットTrを検出する。このときS101では、反射点距離と反射強度とのうち少なくとも前者のセンシングにより、検出エリアAdの全域に亘ってターゲットTrの光学センサ1からの距離が検出、即ち測距される。
S101に続くS102においてサブ検出ブロック120は、検出エリアAdのうち近距離エリアAdcのターゲットTrが直近のS101により検出されたか否かを、判定する。このとき近距離エリアAdcは、受光光学系40の被写界深度Dwに関する近点dcを図5に示すように判断境界に規定して、当該判断境界よりも近い判断距離範囲Dj内に、定義される。ここで、判断距離範囲Djを決める被写界深度Dwの決定パラメータ(演算パラメータ)となる許容錯乱円径としては、例えば受光ユニット42の受光基準方向Xr,Yrの少なくとも一方における受光画素43のサイズ等が、想定されるとよい。そこでS102では、検出エリアAdにおいて光学センサ1からの距離が判断距離範囲Dj内となる、近距離エリアAdcでのターゲットTrの検出有無が判定される。
このようなS102では、ターゲットTrの検出距離に基づくことで、判断距離範囲Dj内に存在するターゲットTrの外形を図4,7(後述の図9,10,12も参照)の如く含んだエリアに、近距離エリアAdcが想定される。これによりS102の判定は、近距離エリアAdcのターゲットTrが少なくとも一つ検出されるのに応じて、肯定判定となる。
図8に示すようにS102において肯定判定が下された場合には、制御フローがS103へ移行する。S103においてサブ検出ブロック120は、検出エリアAdのうち遠距離エリアAdfのターゲットTrが直近のS101により検出されたか否かを、判定する。このとき遠距離エリアAdfは、図5に示すように被写界深度Dwの近点dcに規定の判断境界よりも遠い判断距離範囲Dj外、即ち被写界深度Dw内に定義される。
そこでS103では、検出エリアAdにおいて光学センサ1からの距離が判断距離範囲Dj外となる、遠距離エリアAdfでのターゲットTrの検出有無が判定される。ここで、S102の肯定判定を受けて実行されるS103は、検出エリアAdにおいて遠距離エリアAdfが近距離エリアAdcと共に存在しているか否かを、判定するともいえる。尚、判断境界となる近点dcは、S102において判断距離範囲Dj内と判定されるが、S103において判断距離範囲Dj外と判定されてもよい。
このようなS103では、ターゲットTrの検出距離に基づくことで、図4,7(後述の図9,12も参照)の如く判断距離範囲Dj外に存在するターゲットTrの外形を含んだエリアに、遠距離エリアAdfが想定される。それと共にS103では、光学センサ1からは判断距離範囲Dj外に存在するだけでなく、S102で想定された近距離エリアAdcのいずれかとは設定距離範囲内に近接して存在するターゲットTrに限定して、遠距離エリアAdfが想定される。これらによりS103の判定は、S102によりターゲットTrの検出された近距離エリアAdcから設定距離範囲内に、遠距離エリアAdfのターゲットTrが少なくとも一つ検出されるのに応じて、肯定判定となる。
図8に示すようにS103において肯定判定が下された場合には、制御フローがS104へ移行する。S104においてサブ検出ブロック120は、S101によりターゲットTrの検出された近距離エリアAdcに向けて照射ビームIBを投光させるドット光源31の数を、近距離エリアAdcでの検出時の制御数である全数Naよりも、間引き制御する。具体的にS104におけるサブ検出ブロック120は、図4に示すように近距離エリアAdcに対応して照射ビームIBを照射するための複数のドット光源31を、近距離対応光源31cとして抽出する。
そこで図9に示すように、S104におけるサブ検出ブロック120は、抽出した近距離対応光源31cのうち、制御基準となる少なくとも一つのドット光源31を基準光源31bに選定して、当該基準光源31bの発光による投光をオン制御に維持する。このとき、二つ以上の基準光源31bが選定される場合、図10に詳細に示すように基準光源31b同士は、投光基準方向Xi,Yiには非隣接となる一方、それら投光基準方向Xi,Yiに対しての斜め方向には連続するように、選択される。
さらに図9に示すように、S104におけるサブ検出ブロック120は、抽出した近距離対応光源31cのうち、基準光源31bに隣接配列されたドット光源31をオフ光源31oに選定して、当該オフ光源31oの発光による投光をオフ制御に切り替える。このとき、図10に詳細に示すようにオフ光源31oは、投光基準方向Xi,Yiの少なくとも一方において、基準光源31bとの隣接箇所に選定される。
このようなS104において投光基準方向Xiでは、基準光源31bに対する両側箇所、又はそのうち片側箇所に、オフ光源31oが選定されてもよい。またS104において投光基準方向Yiでは、基準光源31bに対する両側箇所、又はそのうち片側箇所に、オフ光源31oが選定されてもよい。
そこで特にS104では、図9,10と共に図11にも拡大して示すように、少なくとも一つの基準光源31bに対しては、各投光基準方向Xi,Yiのそれぞれ両側箇所にオフ光源31oが選定されることで、それらオフ光源31oの発光による投光が市松状にオフ制御される。それと共に、図9に示すようにS104では、近距離エリアAdcのうち設定距離範囲内の遠距離エリアAdfと境界をなす境界エリアAdbに対して照射ビームIBを照射するための、少なくとも一つの近距離対応光源31cからの投光は、以上説明の選定によるオフ光源31oとしてオフ制御されることになる。
尚、S104におけるサブ検出ブロック120は、抽出した近距離対応光源31cのうち、図9,10の如く基準光源31b及びオフ光源31o以外については、発光による投光をオン制御に維持する。但し、S102の判定において、近距離エリアAdcがターゲットTrの外形に沿って想定される場合には、抽出した近距離対応光源31cのすべてが基準光源31b及びオフ光源31oのうちのいずれかに振り分けられてもよい。
このようにS104では、基準光源31b及びオフ光源31oを含む近距離対応光源31cからの投光の間引き制御において、基準光源31bに対してはオン制御且つオフ光源31oに対してはオフ制御が遂行される。また一方でS104では、検出エリアAdのうち近距離エリアAdcを除く且つ遠距離エリアAdfを含むエリアへと反射ビームRBを投光させるドット光源31は、近距離対応光源31cに対しての間引き制御と並行してオン制御に維持される。これらの制御により、検出エリアAdのうち近距離エリアAdcに対しては、検出エリアAdのうち近距離エリアAdcを除くエリアに対してよりも、投光密度が低下することになる。
図8に示すように、S104に続くS105においてサブ検出ブロック120は、検出エリアAdに対してS104により制御した、全数Naよりも少数のドット光源31からの投光により、照射ビームIBを照射させて各受光画素43での反射ビームRBの受光処理によりターゲットTrを再検出する。
このときS105では、近距離エリアAdc及び遠距離エリアAdfの双方を含む、検出エリアAd全域での再検出が遂行される。そこでS105においても、S101と同様な少なくとも反射点距離のセンシングにより、検出エリアAdにおけるターゲットTrの光学センサ1からの距離が再検出、即ち再測距される。こうしたS105では、図9,12に対応させて示すように基準光源31bからの投光による近距離エリアAdcからの反射ビームRBは、少なくとも基準光源31bと対応した受光画素43により、受光される。
但し、基準光源31bからの投光による反射ビームRBは、受光光学系40の光学特性とターゲットTrの反射特性とに依拠して、基準光源31bに隣接するオフ光源31oと対応した受光画素43によっても、図12に示すように受光される場合が想定される。しかし、基準光源31bからの投光による反射ビームRBが、オフ光源31oからの投光による反射ビームRBと重畳してオフ光源31oとの対応受光画素43により受光されるクロストークは、オフ光源31oからの投光のオフ制御により回避されることとなる。
図8に示すように、S105に続くS106においてデータ生成ブロック140は、S101による検出回路44からの検出信号、及びS105による検出回路44からの再検出信号に基づき、センシングデータとしての画像データを取得する。このとき特に近距離エリアAdcに対しては、S105における検出回路44からの再検出信号が優先又は重視される。そこで、S105における再検出信号に基づき、オフ制御により投光を間引かれたオフ光源31oと対応する受光画素43での受光情報を無効化して、オン制御により投光の維持された基準光源31b等と対応する受光画素43での検出情報から、画像データを生成する。尚、S105においては、オフ制御により投光を間引かれたオフ光源31oと対応する受光画素43からの受光情報の読み出し自体が、検出回路44の制御により無効化されてもよい。
さて、図8に示すようにS103において否定判定が下された場合には、制御フローがS107へ移行する。S107においてサブ検出ブロック120は、境界エリアAdbに対してのオフ制御の想定が不要となる以外は、S104と同様な間引き制御を遂行する。
S107に続くS108においてサブ検出ブロック120は、検出エリアAdに対してS107により制御した、全数Naよりも少数のドット光源31からの投光により、照射ビームIBを照射させてターゲットTrを再検出する。
このときS108では、近距離エリアAdcを含むが、同エリアAdcから設定距離範囲内の遠距離エリアAdfは含まない、検出エリアAd全域での再検出が遂行される。こうしたS108では、S101と同様な少なくとも反射点距離のセンシングにより、検出エリアAdにおけるターゲットTrの光学センサ1からの距離が再検出、即ち再測距される。また、S108ではS105と同様な原理により、基準光源31bからの投光による反射ビームRBが、オフ光源31oからの投光による反射ビームRBと重畳してオフ光源31oとの対応受光画素43により受光されるクロストークは、回避される。
S108に続くS109においてデータ生成ブロック140は、S101による検出回路44からの検出信号、及びS108による検出回路44からの再検出信号に基づき、S106と同様にセンシングデータとしての画像データを取得する。
尚、図8に示すようにS102において否定判定が下された場合には、制御フローがS110へ移行することで、S101による検出回路44からの検出信号のみに基づきデータ生成ブロック140が、センシングデータとしての画像データを取得する。以上、S106,S109,S110のいずれの完了後にも、制御フローの今回実行が終了することとなる。
(作用効果)
以上説明した第一実施形態の作用効果を、以下に説明する。
第一実施形態では、個別に照射ビームIBを投光するために複数配列された各ドット光源31と対応づけて、複数配列された受光画素43が受光光学系40を通して反射ビームRBを個別に受光することで、ターゲットTrが検出される。そこで第一実施形態によると、検出エリアAdのうち、受光光学系40の被写界深度Dwに関する近点dcが判断境界となる判断距離範囲Dj内において受光ユニット42がターゲットTrを検出した近距離エリアAdcに向けては、照射ビームIBを投光させるドット光源31の数が間引き制御される。これによれば、近距離エリアAdcへの投光を間引かれたドット光源31と対応する受光画素43では、当該投光の維持されるドット光源31由来の反射ビームRBを受光することによるクロストークの懸念があっても、当該懸念画素43を特定して再検出を遂行することができる。故に、特に近距離エリアAdcのターゲットTrに対する検出精度を、高めることが可能となる。
第一実施形態によると、個別に照射ビームIBを投光するために二次元配列された各ドット光源31と対応づけられる二次元配列の受光画素43により、それぞれ対応したドット光源31からの照射ビームIBに対する反射ビームRBが、受光される。そこで、近距離エリアAdcに向けて投光させるドット光源31の数を間引き制御する第一実施形態によれば、投光を間引かれたドット光源31と対応する受光画素43にクロストークの懸念があっても、当該懸念画素43を特定して再検出を遂行することができる。故に再検出では、近距離エリアAdcのターゲットTrから反射ビームRBを正規に受光する受光画素43と、当該ビームRBのクロストークが懸念される受光画素43とを、二次元配列の中から特定して検出精度を高めることが可能となる。
第一実施形態によると、近距離エリアAdcに対応して照射ビームIBを照射するためのドット光源31のうち、制御基準となるドット光源31を基準光源31bとして、投光をオン制御する基準光源31bに隣接配列されたドット光源31からの投光が、間引き制御においてオフ制御される。これによれば、基準光源31bの隣接箇所でのオフ制御によって投光を間引かれたドット光源31と対応する受光画素43は、オン制御によって投光の維持された基準光源31b由来の反射ビームRBを受光し易くなるものの、当該対応の関係から特定され得る。故に再検出では二次元配列の中から、投光を間引かれたドット光源31と対応する受光画素43での受光情報を無効化して、検出精度を高めることが可能となる。
第一実施形態によると、近距離エリアAdcに対応して照射ビームIBを照射するためのドット光源31のうち、投光をオン制御する基準光源31bに隣接配列されたドット光源31からの投光が、間引き制御において市松状にオフ制御される。これによれば、基準光源31bの市松状隣接箇所でのオフ制御によって投光を間引かれたドット光源31と対応する受光画素43は、基準光源31b由来の反射ビームRBを受光し易くなるものの、当該市松状隣接箇所の対応箇所に正確に特定することができる。故に再検出では二次元配列の中から、投光を間引かれたドット光源31と対応する受光画素43での受光情報を的確に無効化して、高い検出精度を担保することが可能となる。
第一実施形態では、判断距離範囲Dj外において受光ユニット42がターゲットTrを検出した遠距離エリアAdfが、検出エリアAdにおいて近距離エリアAdcと共に存在する場合が、想定される。この場合に第一実施形態によると、近距離エリアAdcのうち遠距離エリアAdfとの境界エリアAdbに対して照射ビームIBを照射するためのドット光源31からの投光が、間引き制御においてオフ制御される。これによれば、近距離エリアAdc及び遠距離エリアAdfでの再検出に伴って近距離エリアAdcからの反射ビームRBが、遠距離エリアAdfからの反射ビームRBを正規に受光する受光画素43により重畳して受光されるクロストークを、抑制することができる。故に、近距離エリアAdcのターゲットTrだけでなく、遠距離エリアAdfのターゲットTrに対しても、高い検出精度を確保することが可能となる。
(第二実施形態)
第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。
図13,14に示すように第二実施形態の投光ユニット2030には、シャッタユニット2034が追加されている。シャッタユニット2034は、図14に示すように複数の電子シャッタ2035を基板上に形成している。シャッタユニット2034は、投光基準方向Xi,Yiに沿って設定数ずつ、アレイ状に二次元配列されている。
各電子シャッタ2035は、相異なるドット光源31と1:1で対応づけられている。これにより各電子シャッタ2035は、それぞれ個別に対応したドット光源31の発光による照射ビームIBの投光を、オンオフ制御可能となっている。こうしたシャッタユニット2034は、各電子シャッタ2035を液晶画素により形成する、液晶シャッタ主体に構成されている。
このような第二実施形態の制御フローにおけるS100,S101,S104,S105,S107,S108では、光源31,31b,31cからの投光のオン制御が、それぞれ対応する電子シャッタ2035のオン作動により実現される。また一方、第二実施形態の制御フローにおけるS104,S105,S107,S109では、オフ光源31oからの投光のオフ制御が、それぞれ対応する電子シャッタ2035のオフ作動により実現される。
以上説明した第二実施形態は、第一実施形態と同様な作用効果を奏することが可能である。
(第三実施形態)
第三実施形態は、第一実施形態の変形例である。
図15に示すように第三実施形態の投光ユニット3030では、一方の投光基準方向Yiに沿った設定数のアレイ状に、各ドット光源31が一次元配列されている。それに応じて、図16に示すように第三実施形態の受光ユニット3042では、ドット光源31の一次元配列方向である投光基準方向Yiと一致又は対応する、一方の受光基準方向Yrに沿った設定数のアレイ状に、各受光画素43が一次元配列されている。
図17に示すように第三実施形態では、こうした投光ユニット3030及び受光ユニット3042をそれぞれ備える照射モジュール3003及び検出モジュール3004により、走査ユニット3006が共有化されている。走査ユニット3006は、一次元配列の各ドット光源31から投光されて照射光学系32によって投光基準方向Yiに分散された照射ビームIBの照射方位を、反射ミラー3060の回転角度に応じた投光基準方向Xiの調整点に向けて可変調整する。これにより照射ビームIBは、検出エリアAdを空間的且つ時間的に順次走査可能となる。
走査ユニット3006は、図18,20に示すように各ドット光源31から反射ミラー3060の回転角度に応じて照射方位の変化した照射ビームIBに対する反射ビームRBを、図19,21に示すように受光光学系40側に反射して各ドット光源31と個別に対応づけの受光画素43により受光させる。これにより、反射ミラー3060の回転角度に応じた複数の走査ライン別に各受光画素43での受光処理によって生成される検出信号に基づき、全走査ライン分を合成したセンシングデータが制御ユニット10では取得される。尚、第三実施形態における図18,19の組は第一実施形態における図4,7の組に相当し、第三実施形態における図20,21の組は第一実施形態における図9,12の組に相当している。
このような第三実施形態の制御フローでは、S103~S106がスキップされる。また、第三実施形態の制御フローにおいてS100,S101の組、及びS107,S108の組は、反射ミラー3060の回転角度に応じた走査ライン別に繰り返される。さらに、第三実施形態の制御フローにおけるS107,S108の組では、ドット光源31の配列された投光基準方向Yiにおける基準光源31bの両側箇所のうち、少なくとも片側箇所にオフ光源31oが制御される。
以上説明した第三実施形態によると、個別に照射ビームIBを投光するために一次元配列された各ドット光源31と対応づけられる一次元配列の受光画素43により、それぞれ対応したドット光源31からの照射ビームIBに対する反射ビームRBが、受光される。そこで、近距離エリアAdcに向けて投光させるドット光源31の数を間引き制御する第三実施形態によれば、投光を間引かれたドット光源31と対応する受光画素43にクロストークの懸念があっても、当該懸念画素43を特定して再検出を遂行することができる。故に再検出では、近距離エリアAdcのターゲットTrから反射ビームRBを正規に受光する受光画素43と、当該ビームRBのクロストークが懸念される受光画素43とを、一次元配列の中から特定して検出精度を高めることが可能となる。
第三実施形態によると、近距離エリアAdcに対応して照射ビームIBを照射するためのドット光源31として、投光をオン制御する基準光源31bの両側のうち少なくとも片側に隣接配列されたドット光源31からの投光が、間引き制御においてオフ制御される。これによれば、基準光源31bの隣接箇所でのオフ制御によって投光を間引かれたドット光源31と対応する受光画素43は、オン制御によって投光の維持された基準光源31b由来の反射ビームRBを受光し易くなるものの、当該対応の関係から特定され得る。故に再検出では一次元配列の中から、投光を間引かれたドット光源31と対応する受光画素43での受光情報を無効化して、検出精度を高めることが可能となる。
(他の実施形態)
以上、複数の実施形態について説明したが、本開示は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
変形例では、第一及び第二実施形態において制御フローのS103~S106がスキップされてもよい。変形例では、第三実施形態に第二実施形態の投光ユニット2030が適用されてもよい。
変形例では、第三実施形態における各ドット光源31及び各受光画素43の一次元配列方向が、それぞれ投光基準方向Xi及び受光基準方向Xrに規定されてもよい。この場合に特に、照射光学系32によって投光基準方向Yiに分散された照射ビームIBの照射方位が、反射ミラー3060の回転角度に応じた投光基準方向Yiの調整点に向けて可変調整される。
変形例では、第三実施形態の走査ユニット3006が照射モジュール3003に限定して設けられることで、第一実施形態の受光ユニット42が適用されてもよい。この場合、二次元配列された受光画素43のうち、一次元配列された各ドット光源31に対応する画素が、反射ミラー3060の回転角度に応じて切り替わることとなる。
変形例では、投光基準方向Xi,Yiの少なくとも一方における配列順別にドット光源31を相異なる基板に振り分けた、配列アレイ(即ち、配列パターン)の組が、検出エリアAdを複数に分割した分割エリア毎に、複数組ずつ設けられてもよい。
変形例において制御ユニット10を構成する専用コンピュータは、デジタル回路及びアナログ回路のうち、少なくとも一方をプロセッサとして有していてもよい。ここでデジタル回路とは、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、SOC(System on a Chip)、PGA(Programmable Gate Array)、及びCPLD(Complex Programmable Logic Device)等のうち、少なくとも一種類である。またこうしたデジタル回路は、プログラムを記憶したメモリを、有していてもよい。
変形例において光学センサ1の適用される車両は、例えば自律走行又はリモート走行により荷物搬送若しくは情報収集等の可能な自律走行車両であってもよい。ここまでの説明形態の他に、上述の実施形態及び変形例による制御ユニット10は、半導体装置(例えば半導体チップ等)の形態で実施されてもよい。
(付言)
本明細書には、以下に列挙する複数の技術的思想と、それらの複数の組み合わせが開示されている。
(技術的思想1)
検出エリア(Ad)へ照射した照射ビーム(IB)に対するターゲット(Tr)からの反射ビーム(RB)を受光することにより、前記ターゲットを検出する光学センサであって、
複数配列されたドット光源(31)から、個別に前記照射ビームを投光する発光ユニット(30,2030,3030)と、
各前記ドット光源と対応づけて複数配列された受光画素(43)が受光光学系(40)を通して前記反射ビームを個別に受光することにより、前記ターゲットを検出する受光ユニット(42,3042)と、
前記検出エリアのうち、前記受光光学系の被写界深度(Dw)に関する近点(dc)が判断境界となる判断距離範囲(Dj)内において前記受光ユニットが前記ターゲットを検出した近距離エリア(Adc)に向けて、前記照射ビームを投光させる前記ドット光源の数を、前記近距離エリアでの検出時よりも間引き制御して、前記近距離エリアでの再検出を前記受光ユニットに遂行させる制御ユニット(10)とを、備える光学センサ。
(技術的思想2)
前記発光ユニットは、
二次元配列された前記ドット光源から、個別に前記照射ビームを投光し、
前記受光ユニットは、
各前記ドット光源と対応づけて二次元配列された前記受光画素により、それぞれ対応した前記ドット光源からの前記照射ビームに対する前記反射ビームを受光する技術的思想1に記載の光学センサ。
(技術的思想3)
前記制御ユニットは、
前記近距離エリアに対応して前記照射ビームを照射するための前記ドット光源のうち、制御基準となる前記ドット光源を基準光源(31b)として、投光をオン制御する前記基準光源に隣接配列された前記ドット光源からの投光を、前記間引き制御においてオフ制御し、
前記オフ制御により投光を間引かれた前記ドット光源と対応する前記受光画素での受光情報を、前記再検出において無効化する技術的思想2に記載の光学センサ。
(技術的思想4)
前記制御ユニットは、
前記近距離エリアに対応して前記照射ビームを照射するための前記ドット光源のうち、投光をオン制御する前記基準光源に隣接配列された前記ドット光源からの投光を、前記間引き制御において市松状にオフ制御する技術的思想3に記載の光学センサ。
(技術的思想5)
前記制御ユニットは、
前記判断距離範囲外において前記受光ユニットが前記ターゲットを検出した遠距離エリア(Adf)が、前記検出エリアにおいて前記近距離エリアと共に存在する場合に、前記近距離エリアのうち前記遠距離エリアとの境界エリア(Adb)に対して前記照射ビームを照射するための前記ドット光源からの投光を前記間引き制御においてオフ制御して、前記近距離エリア及び前記遠距離エリアでの再検出を前記受光ユニットに遂行させる技術的思想2~4のいずれか一項に記載の光学センサ。
(技術的思想6)
前記制御ユニットは、
一次元配列された前記ドット光源から、個別に前記照射ビームを投光し、
前記受光ユニットは、
各前記ドット光源と対応づけて一次元配列された前記受光画素により、それぞれ対応した前記ドット光源からの前記照射ビームに対する前記反射ビームを受光する技術的思想1に記載の光学センサ。
(技術的思想7)
前記制御ユニットは、
前記近距離エリアに対応して前記照射ビームを照射するための前記ドット光源のうち、制御基準となる前記ドット光源を基準光源(31b)として、投光をオン制御する前記基準光源の両側のうち少なくとも片側に隣接配列された前記ドット光源からの投光を、前記間引き制御においてオフ制御し、
前記オフ制御により投光を間引かれた前記ドット光源と対応する前記受光画素での受光情報を、前記再検出において無効化する技術的思想6に記載の光学センサ。
(技術的思想8)
プロセッサ(12)を有し、技術的思想1~7のいずれか一項に記載の光学センサを制御する制御ユニットであって、
前記プロセッサは、
前記検出エリアに対して制御した数である制御数の前記ドット光源からの投光により前記照射ビームを照射させて、各前記受光画素での前記反射ビームの受光により前記ターゲットを検出させることと、
前記検出エリアのうち、前記判断距離範囲内において前記受光ユニットが前記ターゲットを検出した前記近距離エリアに向けて、前記照射ビームを投光させる前記ドット光源の数を、前記近距離エリアでの検出時の前記制御数よりも間引き制御して、前記近距離エリアでの再検出を前記受光ユニットに遂行させることとを、実行するように構成される制御ユニット。
1:光学センサ、10:制御ユニット、12:プロセッサ、30,2030,3030:発光ユニット、31:ドット光源、31b:基準光源、31c:近距離対応光源、31o:オフ光源、40:受光光学系、42,3042:受光ユニット、43:受光画素、Ad:検出エリア、Adb:境界エリア、Adc:近距離エリア、Adf:遠距離エリア、Dj:判断距離範囲、Dw:被写界深度、dc:近点、IB:照射ビーム、RB:反射ビーム、Tr:ターゲット

Claims (8)

  1. 検出エリア(Ad)へ照射した照射ビーム(IB)に対するターゲット(Tr)からの反射ビーム(RB)を受光することにより、前記ターゲットを検出する光学センサであって、
    複数配列されたドット光源(31)から、個別に前記照射ビームを投光する発光ユニット(30,2030,3030)と、
    各前記ドット光源と対応づけて複数配列された受光画素(43)が受光光学系(40)を通して前記反射ビームを個別に受光することにより、前記ターゲットを検出する受光ユニット(42,3042)と、
    前記検出エリアのうち、前記受光光学系の被写界深度(Dw)に関する近点(dc)が判断境界となる判断距離範囲(Dj)内において前記受光ユニットが前記ターゲットを検出した近距離エリア(Adc)に向けて、前記照射ビームを投光させる前記ドット光源の数を、前記近距離エリアでの検出時よりも間引き制御して、前記近距離エリアでの再検出を前記受光ユニットに遂行させる制御ユニット(10)とを、備える光学センサ。
  2. 前記発光ユニットは、
    二次元配列された前記ドット光源から、個別に前記照射ビームを投光し、
    前記受光ユニットは、
    各前記ドット光源と対応づけて二次元配列された前記受光画素により、それぞれ対応した前記ドット光源からの前記照射ビームに対する前記反射ビームを受光する請求項1に記載の光学センサ。
  3. 前記制御ユニットは、
    前記近距離エリアに対応して前記照射ビームを照射するための前記ドット光源のうち、制御基準となる前記ドット光源を基準光源(31b)として、投光をオン制御する前記基準光源に隣接配列された前記ドット光源からの投光を、前記間引き制御においてオフ制御し、
    前記オフ制御により投光を間引かれた前記ドット光源と対応する前記受光画素での受光情報を、前記再検出において無効化する請求項2に記載の光学センサ。
  4. 前記制御ユニットは、
    前記近距離エリアに対応して前記照射ビームを照射するための前記ドット光源のうち、投光をオン制御する前記基準光源に隣接配列された前記ドット光源からの投光を、前記間引き制御において市松状にオフ制御する請求項3に記載の光学センサ。
  5. 前記制御ユニットは、
    前記判断距離範囲外において前記受光ユニットが前記ターゲットを検出した遠距離エリア(Adf)が、前記検出エリアにおいて前記近距離エリアと共に存在する場合に、前記近距離エリアのうち前記遠距離エリアとの境界エリア(Adb)に対して前記照射ビームを照射するための前記ドット光源からの投光を前記間引き制御においてオフ制御して、前記近距離エリア及び前記遠距離エリアでの再検出を前記受光ユニットに遂行させる請求項2に記載の光学センサ。
  6. 前記制御ユニットは、
    一次元配列された前記ドット光源から、個別に前記照射ビームを投光し、
    前記受光ユニットは、
    各前記ドット光源と対応づけて一次元配列された前記受光画素により、それぞれ対応した前記ドット光源からの前記照射ビームに対する前記反射ビームを受光する請求項1に記載の光学センサ。
  7. 前記制御ユニットは、
    前記近距離エリアに対応して前記照射ビームを照射するための前記ドット光源のうち、制御基準となる前記ドット光源を基準光源(31b)として、投光をオン制御する前記基準光源の両側のうち少なくとも片側に隣接配列された前記ドット光源からの投光を、前記間引き制御においてオフ制御し、
    前記オフ制御により投光を間引かれた前記ドット光源と対応する前記受光画素での受光情報を、前記再検出において無効化する請求項6に記載の光学センサ。
  8. プロセッサ(12)を有し、請求項1~7のいずれか一項に記載の光学センサを制御する制御ユニットであって、
    前記プロセッサは、
    前記検出エリアに対して制御した数である制御数の前記ドット光源からの投光により前記照射ビームを照射させて、各前記受光画素での前記反射ビームの受光により前記ターゲットを検出させることと、
    前記検出エリアのうち、前記判断距離範囲内において前記受光ユニットが前記ターゲットを検出した前記近距離エリアに向けて、前記照射ビームを投光させる前記ドット光源の数を、前記近距離エリアでの検出時の前記制御数よりも間引き制御して、前記近距離エリアでの再検出を前記受光ユニットに遂行させることとを、実行するように構成される制御ユニット。
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