JP2024037435A - 煙感知器 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を削減し、外部からの光の侵入を抑制しつつ、効率よく煙を感知する煙感知器を提供することができる。【解決手段】本発明の煙感知器は、底板部31と、前記底板部31の周縁部に沿って前記底板部31から立設され検煙部5への外部からの光を遮蔽する複数の遮蔽板部32と、を備えた検煙部カバー部3と、前記検煙部カバー部3よりも外周側に設けられ、前記検煙部5に煙を流入させる煙流入口22を備えた外カバー部2と、を備え、前記検煙部カバー部3と前記外カバー部2とが一体成形されている。【選択図】図2

Description

本発明は、煙感知器に関する。
従来、火災の発生を早期検知し、火災が発生した建物の居住者や管理者に、火災の発生を知らせて避難や消火活動を促す設備として、火災感知器が用いられている。火災感知器には、例えば、煙によって火災を感知して警報を発する煙感知器がある。
ここで、従来の煙感知器の構成について説明する。
従来の煙感知器は、外カバー部(ケース)と、煙感知室と、発光部と、受光部と、検煙部カバー部(ラビリンス)とを有する(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の煙感知器の外カバー部は、内部に煙感知室と、発光部と、受光部とを収容している。外カバー部は、煙を外カバー部内に流入させるための複数の煙流入口を有する。煙流入口から流入した煙は、煙感知室に流入する。煙感知室内に光を照射する発光部が煙感知室内の煙に光を照射すると、光は煙によって乱反射する。そして、乱反射した光を受光部によって受光することで、煙感知器は煙を感知する。この構成により、煙感知器は、火災の発生を早期検知することができる。
検煙部カバー部は、底板部材と、複数のラビリンス(遮蔽板部)とを備えている。特許文献1に記載の煙感知器のラビリンスは、複数備えられており、煙感知室に煙を導入可能な状態で、外カバー部内の底部に配置された底部部材の外周部の上面に立設されている。複数のラビリンスは、外部からの光の侵入を抑制する機能を有する。
図9は、従来の煙感知器のラビリンス(遮蔽板部)の一部を示す平面図である。
図9に示すように、底部部材の外周部に配されたラビリンス32Aは、鋭角を有するくの字形状(細かな構造部)に形成されており、煙流入口から流入した煙Kは、ラビリンス32Aの隙間L4を抜けて煙感知室5A内に流入する。
検煙部カバー部と外カバー部とは、別体に構成されており、製造工程において、煙感知室内への外乱光の入射を防止する観点から、検煙部カバー部と、外カバー部との隙間は、それぞれが干渉する寸法設定で組み立てられる。
特開2019-179034号公報
しかしながら、特許文献1に記載の煙感知器は、検煙部カバー部と、外カバー部とが干渉しすぎると製造時の組立に支障が出るため、検煙部カバー部及び外カバー部には高い寸法精度が求められていた。また、検煙部カバー部と、外カバー部とは、別体で製作されており、製造工程や部品点数が多く製作時間やコストがかかるという問題があった。
さらに、特許文献1に記載のラビリンスは、鋭角を有する、くの字形状に形成されており、全体が大きくなるため小型化するのが困難であるという問題があった。また、図9に示すラビリンス32Aは、外乱光への効果は高いが、隙間L4が小さいことに加え経路が屈折しているため、煙が入りにくいという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、部品点数を削減し、外部からの光の侵入を抑制しつつ、効率よく煙を感知する煙感知器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る煙感知器は、底板部と、前記底板部の周縁部に沿って前記底板部から立設され検煙部への外部からの光を遮蔽する複数の遮蔽板部と、を備えた検煙部カバー部と、前記検煙部カバー部よりも外周側に設けられ、前記検煙部に煙を流入させる煙流入口を備えた外カバー部と、を備え、前記検煙部カバー部と前記外カバー部とが一体成形されている。
本発明では、外カバー部と、検煙部カバー部とが一体成形されていることで、検煙部カバー部を外カバー部に対して高い寸法精度で取り付けるという作業そのものがなくなり、煙感知器の全体の組み立て作業が容易になる。また、本発明では、部品点数を削減することができる。
また、本発明に係る煙感知器は、遮蔽板部が平面視において鋭角を備えない形状であってもよい。
この場合には、煙感知器の遮蔽板部は、平面視において鋭角を備えないため、煙感知器の製造時に、遮蔽板部を高い精度を求めずに形成することができる。
また、本発明に係る煙感知器は、遮蔽板部が平面視において円弧状に形成され、前記周縁部に沿って環状に配された複数の第一遮蔽板部と、平面視において円弧状に形成され、前記第一遮蔽板部よりも内周側において前記第一遮蔽板部と平行して環状に配された複数の第二遮蔽板部とを備えていてもよい。
この場合には、煙感知器は、複数の第一遮蔽板部と、第一遮蔽板部よりも内周側に配された第二遮蔽板部を備えているため、外部からの光を遮蔽しつつ、第一遮蔽板部と、第二遮蔽板部とを複数備えることで隙間を設けて、効率よく煙を煙感知室に流入させることができる。
また、本発明に係る煙感知器は、第一遮蔽板部の前記内周側には、前記第二遮蔽板部どうしの間に形成される第二隙間が位置しており、前記第一遮蔽板部どうしの間に形成される第一隙間の前記内周側には、前記第二遮蔽板部が設けられていてもよい。
この場合には、煙感知器は、第一遮蔽板部の前記内周側には、第二遮蔽板部どうしの間に形成される第二隙間が位置していることで、煙を通過させることができ、第一遮蔽板部どうしの間に形成される第一隙間の内周側には、第二遮蔽板部が設けられていることで、外部からの光が、第一隙間を通過しても、第二遮蔽板部によって遮蔽することができる。
また、本発明に係る煙感知器は、少なくとも前記複数の第二遮蔽板部の前記内周側を向く面は、黒色に塗装されていてもよい。
この場合には、少なくとも第二遮蔽板部の内周側を向く面が黒色に塗装されていることで、外部からの光が反射にして煙感知室に入ってしまったり、発光部の光が反射して、反射した光を受光部が検知して誤作動を起こしてしまったりする虞を無くすことができる。
また、本発明に係る煙感知器は、遮蔽板部が前記底板部から離間する方向に向かって煙の流入方向の厚みが薄くなっていてもよい。
この場合には、煙感知器は、遮蔽板部の製造時に金型から型抜きがしやすい。また、遮蔽板部に塗装を行う際に、塗料が入り込みやすい。
また、本発明に係る煙感知器は、少なくとも前記底板部の前記遮蔽板部が配された側の面と、前記遮蔽板部の内周側を向く面とが、黒色に塗装されていてもよい。
この場合には、上述と同様に、外部からの光が反射にして煙感知室に入ってしまったり、発光部の光が反射して、反射した光を受光部が検知して誤作動を起こしてしまったりする虞を無くすことができる。
本発明に係る煙感知器によれば、部品点数を削減し、外部からの光の侵入を抑制しつつ、効率よく煙を感知する煙感知器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る煙感知器の分解斜視図である。 同煙感知器を構成するケースの斜視図である。 同煙感知器を構成するケースの側面図である。 同煙感知器を構成するケースの検煙部カバー部の斜視図である。 同煙感知器を構成するケースの平面図である。 同ケースの検煙部カバー部の平面図である。 同検煙部カバー部の遮蔽板部の一部を拡大した平面図である。 同検煙部カバー部の遮蔽板部の一部を拡大した平面図である。 従来の煙感知器のラビリンス(遮蔽板部)の一部を示す平面図である。
本発明の一実施形態について、図1から図8を参照して説明する。本発明に係る実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また本発明に直接関係のない要素は図示を省略することがある。
また、本実施形態においては、鉛直方向をZ方向とし、床側を下方(下側)Z2とし、床側と反対の図示しない天井側を上方(上側)Z1とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る煙感知器10の分解斜視図である。
図1に示すように、煙感知器10は、Z方向に中心軸O1を有しており、上方Z1の図示しない天井に取り付けられている。煙感知器10は、Z方向の下方Z2から順に、ケース11と、防虫網12と、回路基板支持部材13と、煙感知部14と、回路基板15と、上カバー部16と、を有する。ここで、以降の説明において、煙感知器10の径方向において中心軸O1を向く方向は内周側A1(図5参照)とし、内周側A1と反対側を外周側A2(図5参照)とする。
図2は、煙感知器10を構成するケース11の斜視図である。図3は、煙感知器10を構成するケース11の側面図である。ここで、図2及び図3においては、説明の便宜上、煙感知器10のケース11以外の図示を省略している。
図2に示すように、ケース11は、外カバー部2と、検煙部カバー部3と、煙感知室(検煙部)5を有する。なお、外カバー部2と、検煙部カバー部3とは、例えば、射出成形によって一体成形されてケース11を形成している。
図3に示すように、外カバー部2は、中心軸O1を中心軸として略筒状に形成されている。外カバー部2の色は、特に限定されないが、美観から白色に設定されている。外カバー部2は、ケース11の側面をなす部分である。外カバー部2は、中心よりも上方Z1の外径が下方Z2の外径よりも大きくなるように形成されている。外カバー部2は、上方Z1に回路基板支持部材13と、煙感知部14と、回路基板15と、上カバー部16とを収容し、下方Z2に検煙部カバー部3を収容している。外カバー部2は、突出部21(図2参照)と、煙流入口22と、を備える。
突出部21は、外カバー部2の内周側A1の内側面2aから上方Z1に突出している。突出部21は、内側面2a沿って環状に設けられ、さらに上方Z1に突出した複数の係止爪部21aを設けている。係止爪部21aは、上カバー部16の外周部の下方Z2に形成された溝部(不図示)に挿入されることで、上カバー部16へ取り付ける外カバー部2の位置を規制する。
煙流入口22は、突出部21の形成位置よりも下方Z2に位置する。煙流入口22は、外カバー部2の下方Z2の側面を煙の流入方向である径方向に貫通して設けられている。煙流入口22は、外カバー部2の周方向に沿って複数形成されている。本実施形態では、一例として、8つの煙流入口22が形成されている。なお、煙流入口22の数は、複数であればよく、8つに限定されない。
火災などで発生した煙は、煙流入口22から径方向の外周側A2から内周側A1に流入する。煙流入口22は、火災が発生した際にケース11の外周側A2を流れる煙を含んだ空気を、径方向の内周側A1に配置された煙感知室5に流入させるための開口部である。
図4は、煙感知器10を構成するケース11の部分斜視図である。ここで、図4においては、説明の便宜上、ケース11の検煙部カバー部3のみを図示し、外カバー部2の図示を省略している。
図2に示すように、検煙部カバー部3は、外カバー部2の下方Z2に連なって配置されている。また、図4に示すように、検煙部カバー部3は、底板部31と、遮蔽板部(ラビリンス)32と、を備える。
底板部31は、ケース11の底部として構成されている。底板部31の上方Z1には、後述の煙感知室(検煙部)5が設けられる。底板部31の上方Z1の煙感知面(面)31aは、表面が複雑に入り組んだ波状(鋸状)に形成されており、仮に後述の遮蔽板部(ラビリンス)32を超えて、外乱光が煙感知室5に進入したとしても、波状の表面内で反射させて減衰させることで、煙感知部14に外乱光による光を入射しづらくさせている。
遮蔽板部(ラビリンス)32は、底板部31の周縁部31kに沿って、底板部31から離間する方向である上方Z1に立設されている。遮蔽板部32は、複数形成されており、煙感知室(検煙部)5への外部からの光を遮蔽する。遮蔽板部32は、底板部31と一体に構成されている。遮蔽板部32は、煙感知室5内に外部からの光が直接入射されることを抑制する遮光部材として機能する。遮蔽板部32は、第一遮蔽板部33と、第二遮蔽板部34と、を備える。
図5は、煙感知器10を構成するケース11の平面図である。図6は、ケース11の検煙部カバー部3の平面図である。図7は、検煙部カバー部3の遮蔽板部32の一部を拡大した平面図である。
図5及び図6に示すように、第一遮蔽板部33は、平面視において中心軸O1を中心とした円弧状に形成され、底板部31の周縁部31kに沿って環状に配されている。第一遮蔽板部33は、例えば、略四角柱を周縁部31kに沿った湾曲形状に形成されている。また、第一遮蔽板部33は、複数形成されており、本実施形態では、第一遮蔽板部33は、周方向に沿って12個設けられている。複数の第一遮蔽板部33は、第一隙間L1(図7参照)を開けて、周縁部31kに沿って均等に配列されている。
本実施形態においては、複数の第一遮蔽板部33の大きさや形状は、略同一である。そのため、以降の説明においては、図7に示す第一遮蔽板部33のうち1つを説明し、他の第一遮蔽板部33については同様であるとして説明を省略する。ただし、第一遮蔽板部33の大きさや形状は、同じでなくてもよく特に限定されない。また、第一遮蔽板部33の個数も特に限定されない。
図7に示すように、第一遮蔽板部33は、上面33aと、内側面33bと、外側面33cと、周側面33dと、を備える。
上面33aは、第一遮蔽板部33の上方Z1に備えられる。上面33aは、検煙部カバー部3の周方向に沿って短辺を備え、ケース11の径方向に沿って長辺を備える四角形を周縁部31kに沿って湾曲させた形状である。上面33aは、回路基板支持部材13の下方Z2の下面に当接されている。
内側面33bは、第一遮蔽板部33の内周側A1を向く面である。外側面33cは、第一遮蔽板部33の外周側A2を向く面である。周側面33dは、第一遮蔽板部33の周方向を向く両側面である。
底板部31に当接する第一遮蔽板部33の下端の径方向の幅33pは、上面33aの径方向の幅33qよりも広い。そのため、第一遮蔽板部33は、上方Z1(底板部31から離間する方向)に向かって径方向の幅の厚みが狭く(薄く)なっており、先細りの形状となっている。
第二遮蔽板部34は、平面視において中心軸O1を中心とした円弧状に形成されている。また、第二遮蔽板部34は、第一遮蔽板部33と同様に、例えば、略四角柱状を周縁部31kに沿った湾曲形状に形成されている。第二遮蔽板部34は、複数設けられている。複数の第二遮蔽板部34は、第一遮蔽板部33よりも内周側A1に第三間隔L3だけ間隔を開けて、第一遮蔽板部33よりも小さな円を描くように第一遮蔽板部33と平行して中心軸O1を中心に環状に配されている。複数の第二遮蔽板部34は、周方向に第二隙間L2を開けて、周縁部31kに沿って均等に配列されている。
本実施形態においては、複数の第二遮蔽板部34の大きさや形状は、略同一である。そのため、以降の説明においては、図7に示す第二遮蔽板部34のうち1つを説明し、他の第二遮蔽板部34については同様であるとして説明を省略する。ただし、第二遮蔽板部34の大きさや形状は、同じでなくてもよく特に限定されない。また、第二遮蔽板部34の個数も特に限定されない。
第二遮蔽板部34は、上面34aと、内側面34bと、外側面34cと、周側面34dと、を備える。
上面34aは、第二遮蔽板部34の上方Z1に備えられる。上面34aは、検煙部カバー部3の周方向に沿って短辺を備え、ケース11の径方向に沿って長辺を備える四角形を周縁部31kに沿って湾曲させた形状である。上面34aは、回路基板支持部材13の下方Z2の下面に当接されている。
内側面34bは、第二遮蔽板部34の内周側A1を向く面である。外側面34cは、第二遮蔽板部34の外周側A2を向く面である。周側面34dは、第二遮蔽板部34の周方向を向く両側面である。
底板部31に当接する第二遮蔽板部34の下端の径方向の幅34pは、上面34aの径方向の幅34qよりも広い。そのため、第二遮蔽板部34は、上方Z1(底板部31から離間する方向)に向かって径方向の幅の厚みが狭く(薄く)なっており、先細りの形状となっている。
第一遮蔽板部33と第二遮蔽板部34とは、周方向に互い違いに配置されている。具体的には、第一遮蔽板部33の内周側A1には、第二遮蔽板部34どうしの間に形成される第二隙間L2が位置している。第二隙間L2は、第一遮蔽板部33の周方向の幅よりも狭い。また、第一遮蔽板部33どうしの間に形成される第一隙間L1の内周側A1には、第二遮蔽板部34が設けられている。第一隙間L1は、第二遮蔽板部34の周方向の幅よりも狭い。また、第一隙間L1、第二隙間L2及び第三間隔L3は、図9に示す従来の遮蔽板部(ラビリンス)32Aの有する隙間L4よりも広くなるように、例えば2.5mm以上に設計されている。
また、本実施形態では、遮蔽板部32において煙感知室5に面している部分は、例えば、光を吸収する黒色に塗装されている。具体的には、検煙部カバー部3のうち遮蔽板部32が配された底板部31の煙感知面31aと、内周側A1を向く遮蔽板部32の第二遮蔽板部34の内側面34b及び内周側A1を向く第一遮蔽板部33の内側面33bとが黒色に塗装されている。黒色の塗装としては、例えばペンタブラック等を用いることができる。なお、黒色に塗装する材料は、特に限定されず、例えば、炭素、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、グラファイト、グラフェン及びフラーレン等を用いてもよい。また、黒色に塗装する部分についても、特に限定されないが、検煙部カバー部3のうち少なくとも複数の第二遮蔽板部34の内周側A1を向く内側面34bは、黒色に塗装されているのが好ましい。第二遮蔽板部34の内周側A1を向く内側面34bが黒色に塗装されることで、発光部141の光が煙感知室5内において反射しないため、煙感知器10は、正確に煙を感知することができる。
図1に示すように、煙感知室(検煙部)5は、底板部31と、底板部31と対向する部分の回路基板支持部材13と、複数の遮蔽板部32とによって区画された空間である。煙感知室5は、外カバー部2内の下方Z2に形成されている。煙感知室5には、火災が発生した際、外カバー部2の煙流入口22、防虫網12、及び複数の遮蔽板部32を介して、煙を含んだ空気が出入りする。煙感知室5の容積は、特に限定されないが、例えば、0.5×10-5~5.0×10-5の範囲内で適宜設定することができる。
防虫網12は、中心軸O1を中心として環状に形成された部材であり、複数の遮蔽板部32の外周側A2を囲むように、回路基板支持部材13と遮蔽板部32の底板部31との間に配置されている。
回路基板支持部材13は、その直径が上カバー部16の直径よりも小さい円盤状の部材である。回路基板支持部材13は、支持面13aと、発光部収容部13bと、受光部収容部13cと、を有する。
回路基板支持部材13の支持面13aは、上方Z1の平面であり、後述の回路基板15の他面15bに当接されている。これにより、支持面13aは、上カバー部16と回路基板支持部材13との間に配置される回路基板15の他面15b側を支持している。
発光部収容部13bは、発光部141が照射する光を煙感知室5に照射可能なように、発光部141を収容している。受光部収容部13cは、発光部141が煙感知室5に照射した光を受光可能なように、受光部142を収容している。
煙感知部14は、外カバー部2内のうち、煙感知室5の上方Z1に配置されている。煙感知部14は、煙感知室5内に流入した煙の濃度を測定する。煙感知部14は、発光部141と、受光部142と、制御部(不図示)と、を有する。
発光部141は、発光部収容部13bに固定されており、回路基板15に電気的に接続されている。これにより、発光部141は、回路基板15を介して、制御部と電気的に接続されている。
発光部141は、煙感知室5に光を照射し、煙感知室5に流入する煙の粒子に光が当たったときに生ずる散乱光を、受光部142に入射させる。
受光部142は、受光部収容部13cに固定されており、上記散乱光を受光する。そして、制御部により、受光部142が受光した散乱光に基づいて、煙感知室5内の煙の濃度が算出される。
発光部141及び受光部142は、例えば、煙感知室5に向かう発光部141からの光軸と、煙感知室5内の煙の粒子によって散乱されて受光部142に向かう散乱光の光軸と、が水平方向で所定の角度で交差し、且つ鉛直方向においても所定の角度で交差するように、配置することができる。
制御部(不図示)は、煙感知器10の制御全般を行う。制御部は、回路基板15と、発光部141と、受光部142と電気的に接続されている。制御部は、例えば、記憶部に格納されたプログラムに基づいて、煙感知器10を制御する。また、制御部は、煙感知室5内へ流入した煙の濃度を検知する。この構成により、制御部は、煙感知器10を制御することができる。
回路基板15は、外カバー部2内に収容されている。回路基板15は、回路基板支持部材13の支持面13aと上カバー部16との間に配置されている。回路基板15は、煙感知部14が実装される一面15aと、一面15aの反対側に設けられた他面15bと、を有する。
回路基板15は、例えば、絶縁性を有する板状の基板本体(不図示)と、該基板本体の一面15a側に配置された配線パターン(不図示)と、によって構成することができる。回路基板15を構成する配線パターンは、図示しない一対の外線(給電用の外線)、及び煙感知部14と電気的に接続されている。回路基板15は、例えば、プリント配線基板などを用いることができる。
上カバー部16は、円盤状の部材である。上カバー部16は、上方Z1の天井に設けられた煙感知器用ベース(不図示)に取り付けることで、煙感知器10全体を天井に取り付ける。上カバー部は、下方Z2の下面に図示しない溝部と突出部を設けている。上カバー部は、溝部に外カバー部2の突出部21が挿入されることで、上カバー部16に外カバー部2を取り付ける。また、上カバー部16は、溝部の形成位置よりも内周側A1の位置から下方に突出した突出部を有することで、回路基板15を介して、回路基板支持部材13の位置を規制している。
(作用)
次に、本実施形態に係る煙感知器10の作用について図8を参照しながら説明する。
図8は、検煙部カバー部3の遮蔽板部32の一部を拡大した平面図であり、煙K及び外部からの光Hを図示している。
図8に示すように、火災などで発生した煙Kは、煙流入口22から流入方向である径方向の内周側A1に流入する。そして、煙流入口22から流入した煙Kは、遮蔽板部32へ向かう。遮蔽板部32の第一遮蔽板部33は、第一遮蔽板部33どうしの間に第一隙間L1を形成している。また、第二遮蔽板部34は、第二遮蔽板部34どうしの間に第二隙間L2を形成している。そして、第一遮蔽板部33と第二遮蔽板部34との間には、第三間隔L3が設けられている。そのため、煙Kは、それぞれの隙間をすり抜けて、煙感知室5に向かうことができる。
また、外部からの光Hは、四方に配置された煙流入口22から径方向の内周側A1に入射する。外カバー部2よりも内周側A1には、遮蔽板部32が設けられている。そのため、遮蔽板部32は、外部から内周側A1に向かって入射する光Hを遮蔽することができる。
また、検煙部カバー部3のうち遮蔽板部32が配された底板部31の煙感知面31aと、内周側A1を向く遮蔽板部32の第二遮蔽板部34の内側面34b及び内周側A1を向く第一遮蔽板部33の内側面33bとが黒色に塗装されている。そのため、外部からの光Hは、例えば、第一隙間L1から内周側A1に入り、第二遮蔽板部34の外側面34cで反射しても、反射した光Hは、第一遮蔽板部33の内側面33bで吸収されるため、煙感知室5には入らない。そのため、煙感知器10は、外部からの光を遮蔽して、正確に煙を感知することができる。
本実施形態では、外カバー部2と、検煙部カバー部3とは、一体成形されてケース11を形成している。そのため、検煙部カバー部3を外カバー部2に対して高い寸法精度で取り付けるという作業そのものがなくなり、煙感知器10の全体の組み立て作業が容易になる。また、外カバー部2と、検煙部カバー部3とが一体成形されることで、部品点数を削減でき、SDGs12.5(2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。)に貢献することができる。
また、本実施形態の検煙部カバー部3に備えられた遮蔽板部32は、第一遮蔽板部33と第二遮蔽板部34とを備えている。そのため、第一遮蔽板部33よりも内周側A1に配された第二遮蔽板部34によって、外部からの光を遮蔽しつつ、複数備えていることで隙間を設け、効率よく煙を煙感知室5に流入することができる。
また、本実施形態では、第一遮蔽板部33の内周側A1には、第二遮蔽板部34どうしの間に形成される第二隙間L2が位置しており、第一遮蔽板部33どうしの間に形成される第一隙間L1の内周側A1には、第二遮蔽板部34が設けられている。そのため、本実施形態の煙感知器10は、遮蔽板部32の成形上の難易度をあげることなく、外乱光の煙感知室5への進入を効率よく遮蔽することができる。
また、本実施形態では、第一遮蔽板部33の第一隙間L1と、第二遮蔽板部34の第二隙間L2と、第三間隔L3とは、図9に示す従来の遮蔽板部(ラビリンス)32Aの有する隙間L4よりも広くなるように設計されている。そのため、本実施形態の煙感知器10は、外部からの光を遮蔽しつつ、より効率よく煙を煙感知室5に流入することができる。
また、本実施形態では、遮蔽板部32が鋭角を備えていない。そのため、遮蔽板部32は、成形上の難易度をあげることなく、さらに効率よく煙を煙感知室5内に流入することができる。また、図9に示す従来の遮蔽板部32Aと比較して鋭角を備えていないため、遮蔽板部32に塗装がしやすい。加えて、従来の遮蔽板部32Aと比較して、遮蔽板部32は、径方向の幅を小さくすることができるため、煙感知室5の空間をさらに大きくして、煙を検知しやすくすることができる。
また、本実施形態では、検煙部カバー部3のうち遮蔽板部32が配された底板部31の煙感知面31aと、内周側A1を向く第二遮蔽板部34の内側面34b及び内周側A1を向く第一遮蔽板部33の内側面33bとが黒色に塗装されている。そのため、煙感知室5を向く面が黒色で覆われ、発光部141が煙感知室5に照射した光が反射して外部に漏れることがない。
また、本実施形態では、遮蔽板部32の外周側A2を囲む筒状の防虫網12を有する。そのため、外部からの光や虫をさらに煙感知室5に入りにくくすることができる。
また、本実施形態では、遮蔽板部32の第一遮蔽板部33と第二遮蔽板部34とは、上方Z1に向かって径方向の幅の厚みが薄くなる。そのため、煙感知器10は、製造工程において射出成形を行う際に、遮蔽板部32を金型から型抜きしやすい。また、遮蔽板部32は、上方Z1から下方Z2に向けて塗装を行う際に、下方Z2まで塗料が入り込みやすい。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の実施形態及び以下で示す変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
本実施形態の遮蔽板部の大きさ、形状、個数及び遮蔽板部どうしの隙間は、特に限定されず、遮蔽板部の大きさ、形状、個数及び遮蔽板部どうしの隙間をそれぞれパラメータとして計算することで、外部からの光が入らないように遮蔽板部を設計してもよい。
また、本発明の遮蔽板部における塗装の色は、黒色に限定されず、光を吸収する色であればどの色でもよい。また、本発明の煙感知器は、例えば、白色樹脂の外カバー部と、黒色樹脂の検煙部カバー部とを二色成形することで一体形成してもよい。
また、本発明の煙感知器は、さらにケースの外周側における煙の濃度を推定する煙濃度推定部を備えていてもよい。
いずれの上記形態においても、本発明に係る煙感知器によれば、部品点数を削減し、外部からの光の侵入を抑制しつつ、効率よく煙を感知する煙感知器を提供することができる。
10 煙感知器
11 ケース
12 防虫網
13 回路基板支持部材
14 煙感知部
141 発光部
142 受光部
15 回路基板
16 上カバー部
2 外カバー部
21 突出部
22 煙流入口
3 検煙部カバー部
31 底板部
31a 煙感知面(面)
31k 周縁部
32、32A 遮蔽板部
33 第一遮蔽板部
33b 内側面
34 第二遮蔽板部
34b 内側面
5、5A 煙感知室(検煙部)
H 光
K 煙
L1 第一隙間
L2 第二隙間
L3 第三間隔
L4 隙間
O1 中心軸

Claims (7)

  1. 底板部と、前記底板部の周縁部に沿って前記底板部から立設され検煙部への外部からの光を遮蔽する複数の遮蔽板部と、を備えた検煙部カバー部と、
    前記検煙部カバー部よりも外周側に設けられ、前記検煙部に煙を流入させる煙流入口を備えた外カバー部と、
    を備え、
    前記検煙部カバー部と前記外カバー部とが一体成形されている
    煙感知器。
  2. 前記遮蔽板部は、平面視において鋭角を備えない形状である
    請求項1に記載の煙感知器。
  3. 前記遮蔽板部は、
    平面視において円弧状に形成され、前記周縁部に沿って環状に配された複数の第一遮蔽板部と、
    平面視において円弧状に形成され、前記第一遮蔽板部よりも内周側において前記第一遮蔽板部と平行して環状に配された複数の第二遮蔽板部と、
    を備えている
    請求項1または請求項2に記載の煙感知器。
  4. 前記第一遮蔽板部の前記内周側には、前記第二遮蔽板部どうしの間に形成される第二隙間が位置しており、前記第一遮蔽板部どうしの間に形成される第一隙間の前記内周側には、前記第二遮蔽板部が設けられている
    請求項3に記載の煙感知器。
  5. 少なくとも前記複数の第二遮蔽板部の前記内周側を向く面は、光を吸収する色に塗装されている
    請求項4に記載の煙感知器。
  6. 前記遮蔽板部は、前記底板部から離間する方向に向かって煙の流入方向の厚みが薄くなる
    請求項1または請求項2に記載の煙感知器。
  7. 少なくとも前記底板部の前記遮蔽板部が配された側の面と、前記遮蔽板部の内周側を向く面とが、光を吸収する色に塗装されている
    請求項1または請求項2に記載の煙感知器。
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