JP2024037276A - 印刷システム及び推定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーの手間を低減できる印刷システム及び推定方法を提供する。【解決手段】印刷システム10は、布帛99に前処理液を塗布する前処理部25と、前処理液が塗布された布帛に印刷液を吐出する印刷部21と、前処理液が製造されてから経過した時間とその前処理液を使用した布帛の摩擦堅牢度との対応関係を示すデータテーブルT1を記憶する記憶部41と、制御部42と、を備え、制御部は、前処理部が塗布する前処理液の鮮度に関する鮮度情報D1と、前処理液を使用する時期を示す使用日情報D2と、を取得する取得部43と、鮮度情報、使用日情報及びデータテーブルに基づいて、使用日情報が示す時期に前記前処理液を使用することによって得られる摩擦堅牢度の推定レベルD6を出力する推定部44と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷システム及び推定方法に関する。
特許文献1には、前処理液を布帛に塗布することによって、布帛の摩擦堅牢度を向上させることについて記載されている。
特開2022-3175号公報
前処理液は、時間の経過によって劣化することがある。劣化した前処理液を使用すると、本来の摩擦堅牢度を得られないおそれがある。本来の摩擦堅牢度が得られなかった場合、ユーザーは、前処理液を交換したうえで再び印刷を実施することになる。そのため、ユーザーにとって手間がかかる。
上記課題を解決する印刷システムは、布帛に前処理液を塗布する前処理部と、前記前処理液が塗布された前記布帛に印刷液を吐出する印刷部と、前記前処理液が製造されてから経過した時間と前記前処理液を使用した前記布帛の摩擦堅牢度との対応関係を示すデータテーブルを記憶する記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記前処理部が塗布する前記前処理液の鮮度に関する鮮度情報と、前記前処理液の使用を開始する時期を示す使用日情報と、を取得する取得部と、前記鮮度情報、前記使用日情報及び前記データテーブルに基づいて、前記使用日情報が示す時期に前記前処理液を使用することによって得られる摩擦堅牢度の推定レベルを出力する推定部と、を含む。
上記課題を解決する推定方法は、前処理液が塗布される布帛の摩擦堅牢度を推定する推定方法であって、前記布帛に塗布される前記前処理液の鮮度に関する鮮度情報と、前記前処理液の使用を開始する時期を示す使用日情報と、を取得することと、前記鮮度情報と、前記使用日情報と、前記前処理液が製造されてから経過した時間と前記前処理液を使用した前記布帛の摩擦堅牢度との対応関係を示すデータテーブルとに基づいて、前記使用日情報が示す時期に前記前処理液を使用することによって得られる摩擦堅牢度の推定レベルを出力することと、を含む。
印刷システムの一実施形態を示すブロック図である。 コットン100%の布帛における前処理液の鮮度と前処理液を使用した布帛の乾摩擦堅牢度との対応関係を示すグラフである。 コットン100%の布帛における前処理液の鮮度と前処理液を使用した布帛の湿摩擦堅牢度との対応関係を示すグラフである。 コットン35%、ポリエステル65%が混紡された布帛における前処理液の鮮度と前処理液を使用した布帛の乾摩擦堅牢度との対応関係を示すグラフである。 コットン35%、ポリエステル65%が混紡された布帛における前処理液の鮮度とその前処理液を使用した布帛の湿摩擦堅牢度との対応関係を示すグラフである。 前処理液及び後処理液による摩擦堅牢度の変化を印刷液の色ごとに示す表である。 データテーブルの一例を示す表である。 推定処理の一例を示すフローチャートである。
以下、印刷システムの一実施形態について図を参照しながら説明する。印刷システムは、織物、編物などの布帛に印刷液の一例であるインクを吐出することによって、文字、写真などの画像を印刷するインクジェットプリンターを含むシステムである。
<印刷システム>
図1に示すように、印刷システム10は、印刷装置11と、サーバー装置12とを含む。印刷システム10は、印刷装置11とサーバー装置12とが通信可能に接続されることによって構成される。印刷装置11及びサーバー装置12は、例えば、ネットワークにより接続される。
<印刷装置>
印刷装置11は、印刷部21を備える。印刷部21は、1以上の印刷液を吐出することによって布帛99に印刷するように構成される。印刷部21は、後述する前処理液が塗布された布帛99に印刷液を吐出する。印刷部21は、例えば、色の異なる複数の印刷液を吐出する。複数の印刷液は、例えば、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクなどである。印刷液は、例えば、顔料インクである。
印刷部21は、1以上のヘッド22を有する。ヘッド22は、1以上のノズル23を有する。ヘッド22は、ノズル23から布帛99に印刷液を吐出する。
印刷部21は、印刷液の色ごとにヘッド22を有してもよい。すなわち、印刷部21は、シアンの印刷液を吐出するヘッド22、マゼンタの印刷液を吐出するヘッド22、イエローの印刷液を吐出するヘッド22、及び、ブラックの印刷液を吐出するヘッド22を有してもよい。印刷部21は、複数の印刷液を吐出する1つのヘッド22を有してもよい。すなわち、ヘッド22は、シアンの印刷液を吐出する1以上のノズル23、マゼンタの印刷液を吐出する1以上のノズル23、イエローの印刷液を吐出する1以上のノズル23、及び、ブラックの印刷液を吐出する1以上のノズル23を有してもよい。
印刷部21は、キャリッジ24を有してもよい。キャリッジ24は、ヘッド22を搭載する。キャリッジ24は、布帛99に対して走査する。印刷装置11は、例えば、キャリッジ24とともにヘッド22が布帛99に対して走査するシリアルプリンターである。印刷装置11は、ヘッド22が布帛99の幅にわたって一斉に印刷液を吐出可能なラインプリンターでもよい。
印刷装置11は、前処理部25を備える。前処理部25は、印刷前の布帛99に前処理を実施する。前処理部25は、布帛99に前処理液を塗布する。前処理液は、布帛99に対する前処理液の定着を促す液体である。具体的には、前処理液は、印刷液と反応することによって、印刷液に含まれる顔料を凝集させる。前処理液は、例えば、カチオン樹脂を含む。カチオン樹脂が顔料インクと反応することによって、顔料が凝集する。これにより、布帛99に印刷される画像が布帛99に定着しやすくなる。その結果、布帛99の摩擦堅牢度が向上する。
摩擦堅牢度は、乾摩擦堅牢度と湿摩擦堅牢度とを含む。布帛99に前処理液が塗布されることによって、乾摩擦堅牢度及び湿摩擦堅牢度の双方が向上する。一般的に、同じ布帛99に同じ条件で前処理液を塗布すると、乾摩擦堅牢度は、湿摩擦堅牢度と同等、又は、湿摩擦堅牢度よりも大きくなる。
摩擦堅牢度は、JIS、ISOなどの規格に基づいて評価される。摩擦堅牢度は、例えば、5級から1級までの9段階で評価される。級数が大きいほど、色落ちがしにくい、すなわち摩擦堅牢度が高い。摩擦堅牢度は、例えば、摩擦試験後の布帛99における印刷液の反射濃度をもとに評価される。
前処理部25は、布帛99に前処理液を吐出することによって、布帛99に前処理液を塗布してもよい。この場合、前処理部25は、印刷部21と同様のヘッドを有する。前処理部25は、印刷部21とは別のヘッドを有してもよいし、印刷部21と共通のヘッド22を有してもよい。すなわち、印刷装置11は、印刷液を吐出するヘッド22と前処理液を吐出するヘッドとを有してもよいし、印刷液を吐出するノズル23と前処理液を吐出するノズルとを有する1つのヘッド22を有してもよい。前処理部25は、布帛99において印刷液が吐出される予定の領域に前処理液を吐出する。したがって、前処理液が吐出される領域は、印刷液が吐出される予定の領域と重なる。
前処理部25は、前処理液を吐出することに限らず、布帛99に前処理液を浸漬させることによって、布帛99に前処理液を塗布してもよい。この場合、前処理部25は、前処理液を貯留する貯留槽を有してもよい。前処理部25は、布帛99に貯留槽を通過させることによって、布帛99に前処理液を塗布する。
前処理部25は、収容体26から前処理液を供給される。収容体26は、前処理液を収容する。収容体26は、例えば、前処理部25に装着されるカートリッジである。収容体26は、前処理部25に対して着脱自在である。収容体26は、カートリッジに限らず、例えば、前処理部25に前処理液を注入するボトルでもよい。
収容体26は、ICチップ27を有する。ICチップ27は、鮮度情報D1を記憶する。鮮度情報D1は、収容体26に収容される前処理液の鮮度に関する情報である。カチオン樹脂を含む前処理液が使用される場合、前処理液の鮮度は、前処理液に含まれるカチオンの量であらわされる。前処理液に含まれるカチオンの量は、経時変化する。具体的には、前処理液に含まれるカチオンの量は、時間経過によって低下する。すなわち、前処理液に含まれるカチオンの量が低下することによって、前処理液の鮮度が低下する。そのため、前処理液の鮮度は、時間の関数と見なせる。前処理液に含まれるカチオンの量が低下すると、その前処理液を使用した布帛99の摩擦堅牢度は、本来の値よりも低下する。すなわち、布帛99の摩擦堅牢度は、使用した前処理液の鮮度に依存する。したがって、布帛99の摩擦堅牢度は、前処理液の鮮度の関数と見なせる。
鮮度情報D1は、後述するデータテーブルT1に基づいて、印刷装置11に既に装着されている収容体26内の前処理液の鮮度を推定するための因子情報である。言い換えれば、鮮度情報D1は、摩擦堅牢度に関する因子を示す情報である。鮮度情報D1は、例えば、前処理液の製造日、すなわち製造時期を示す情報でもよいし、前処理液の使用期限日を示す情報でもよい。前処理液は、製造日からの経過日数が少ないほど、又は、使用期限日までの残日数が多いほど、新鮮である。カチオン樹脂を含む前処理液は、製造日からの経過日数が少ないほど、又は、使用期限日までの残日数が多いほど、鮮度が高い、すなわちカチオンの量が多くなる。
前処理液は、新鮮であるほど、印刷液との反応性が高くなる。そのため、前処理液は、新鮮であるほど、摩擦堅牢度の向上に大きく寄与する。前処理液の鮮度が低い場合、摩擦堅牢度の向上具合が小さくなる。すなわち、前処理液による摩擦堅牢度の向上具合は、前処理液の鮮度、すなわち摩擦堅牢度に関する因子に依存する。例えば、因子が製造日である場合、摩擦堅牢度は、製造日からの経過日数が少ないほど大きくなる。したがって、前処理液の鮮度が低い場合、すなわち製造日からの経過日数が大きいほど、本来の摩擦堅牢度が得られないおそれがある。
図2、図3、図4、及び、図5に示すように、前処理液の鮮度が低くなるにつれて、その前処理液を使用することによって得られる摩擦堅牢度が低くなる。図2、図3、図4、及び、図5に示すグラフにおいては、縦軸が布帛99の摩擦堅牢度であり、横軸が前処理液の鮮度を示す。詳しくは、縦軸は、摩擦試験後の布帛99における印刷液の反射濃度を摩擦堅牢度に換算した値である。前処理液の印刷液の反射濃度は、光学濃度である。例えば、換算値で5.0は5級を示し、換算値で3.5は3-4級を示す。横軸は、前処理液が製造されてから経過した時間である。さらに詳しくは、横軸は、温度が60度の環境下で前処理液を放置した日数である。高温下では、前処理液の劣化が著しくなる。例えば、60度の環境下で5日放置した前処理液を使用した布帛99の摩擦堅牢度は、25度の環境下で6ヶ月放置した前処理液を使用した布帛99の摩擦堅牢度と同程度である。したがって、60度の環境下で5日放置した前処理液の劣化具合は、25度の環境下で6ヶ月放置した前処理液の劣化具合と同程度である。すなわち、図2、図3、図4、及び、図5に示すグラフは、前処理液が製造されてから経過した時間と、その前処理液を使用した布帛99の摩擦堅牢度との対応関係を、加速試験により評価した結果である。図2及び図3に示すグラフは、コットン100%の布帛99における、前処理液の鮮度と摩擦堅牢度との対応関係を示す。図4及び図5に示すグラフは、コットン35%、ポリエステル65%が混紡された布帛99における、前処理液の鮮度と摩擦堅牢度との対応関係を示す。なお、図2、図3、図4、及び、図5に示すグラフは、フィッティングなどによって適宜非線形補間されてもよい。
同じ前処理液を使用した場合でも、布帛99の種別によって、前処理液が製造されてから経過した時間とその前処理液を使用した布帛99の摩擦堅牢度との対応関係が異なる。これは、布帛99の種別によって、印刷液の定着しやすさが異なるためである。コットン100%の布帛99では、前処理液の鮮度による摩擦堅牢度の低下が著しいのに対して、コットン35%、ポリエステル65%が混紡された布帛99では、前処理液の鮮度による摩擦堅牢度の低下が緩やかである。
同じ鮮度の前処理液を使用した場合でも、布帛99の種別によって、摩擦堅牢度が異なる。例えば、放置日数が0日の前処理液を使用した場合、コットン100%の布帛99では、乾摩擦堅牢度が4-5級から5級であり、湿摩擦堅牢度が3-4級から4級である。一方、放置日数が0日の前処理液を使用した場合、コットン35%、ポリエステル65%が混紡された布帛99では、乾摩擦堅牢度が4-5級であり、湿摩擦堅牢度が3-4級である。
図6に示すように、同じ前処理液を使用した場合でも、印刷液の色によって、摩擦堅牢度が異なる。これは、印刷液の色、すなわち印刷液の種別によって、前処理液との反応性が異なるためである。図6に示す摩擦堅牢度は、ISO105-X12に基づいて評価された値である。例えば、イエローの印刷液については、乾摩擦堅牢度が4-5級であり、湿摩擦堅牢度が3級であるのに対して、ブラックの印刷液については、乾摩擦堅牢度が2級であり、湿摩擦堅牢度が2級である。すなわち、ブラックの印刷液は、布帛99に定着しにくい。
布帛99の種別、及び、印刷液の色に限らず、印刷デューティーによっても、摩擦堅牢度が異なる。印刷デューティーは、画像を布帛99に印刷する場合に、単位面積当たりに印刷される面積の比率を示す。すなわち、印刷デューティーは、単位面積において印刷液が占める面積の比率である。布帛99に吐出される印刷液が多いほど、布帛99に印刷液が定着しにくくなる。
図1に示すように、印刷装置11は、後処理部28を備えてもよい。後処理部28は、印刷液が吐出された布帛99に後処理を実施する。後処理部28は、布帛99の摩擦堅牢度を向上させるために、布帛99に後処理を実施する。そのため、後処理の実施前において布帛99の摩擦堅牢度が十分である場合、後処理部28は、布帛99に後処理を実施しない。すなわち、後処理部28は、前処理のみでは布帛99の摩擦堅牢度が十分に得られない場合に、布帛99に後処理を実施する。
後処理部28は、例えば、布帛99に後処理液を塗布する。後処理液は、布帛99に印刷された画像を覆う液体である。後処理液は、いわゆるオーバーコート液である。後処理液は、画像を覆うことによって、保護層としての役割を発揮する。これにより、画像が布帛99から落ちにくくなる。その結果、布帛99の摩擦堅牢度が向上する。布帛99に後処理液を塗布すると、布帛99の柔軟さが損なわれることがある。そのため、前処理液のみで十分な摩擦堅牢度が得られることが好ましい。
後処理部28は、前処理部25と同様に、布帛99に後処理液を吐出することによって布帛99に後処理液を塗布してもよいし、布帛99に後処理液を浸漬させることによって布帛99に後処理液を塗布してもよい。すなわち、後処理部28は、後処理液を吐出するヘッドを有してもよいし、後処理液を貯留する貯留槽を有してもよい。
後処理部28は、後処理液を吐出することに限らず、例えば、布帛99を乾燥させてもよい。後処理部28は、例えば、布帛99を加熱することによって乾燥させる。布帛99を乾燥させることによって、後処理液を塗布する場合と比べて微量であるが、摩擦堅牢度が向上する。
図6に示すように、一般的に、後処理液が布帛99に塗布されると、後処理液が布帛99に塗布されない場合と比べて、摩擦堅牢度が向上する。例えば、ブラックの印刷液については、後処理液が塗布される場合では、乾摩擦堅牢度が4-5級であり、湿摩擦堅牢度が4-5級であるのに対して、後処理液が塗布されない場合では、乾摩擦堅牢度が2級であり、湿摩擦堅牢度が2級である。
図1に示すように、印刷装置11は、表示部29を備える。表示部29は、情報を表示するように構成される。表示部29は、例えば、ディスプレイである。表示部29は、例えば、サーバー装置12から受信した情報を表示する。表示部29は、サーバー装置12から受信した情報をもとに、第1情報M1、又は、第2情報M2を表示してもよい。第1情報M1及び第2情報M2については、後で説明する。
印刷装置11は、操作部30を備える。操作部30は、例えば、ポインティングデバイスでもよいし、タッチパネルでもよい。ユーザーは、操作部30を操作することによって、印刷装置11に情報を入力したり、印刷装置11に指示を与えたりできる。
印刷装置11は、処理回路31を備える。処理回路31は、印刷装置11を制御する。処理回路31は、例えば、操作部30を通じてユーザーから指示を受信することによって、その指示に沿って印刷装置11を制御する。処理回路31は、サーバー装置12と通信する。処理回路31は、サーバー装置12と情報を授受する。
処理回路31は、コンピュータープログラムにしたがって各種処理を実行する1つ以上のプロセッサーで構成されてもよい。処理回路31は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する特定用途向け集積回路などの1つ以上の専用のハードウェア回路で構成されてもよい。処理回路31は、プロセッサー及びハードウェア回路の組み合わせを含む回路で構成されてもよい。プロセッサーは、CPU、ならびに、RAM及びROMなどのメモリーを含む。メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納する。メモリー、すなわちコンピューター可読媒体は、汎用又は専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。
処理回路31は、鮮度情報D1を取得する。処理回路31は、例えば、ICチップ27から鮮度情報D1を読み出すことによって、鮮度情報D1を取得する。処理回路31は、例えば、操作部30を通じて鮮度情報D1を取得してもよい。この場合、ユーザーは、収容体26に記載された情報、例えば前処理液の製造日、前処理液の使用期限日などを、操作部30を通じて処理回路31に入力する。
処理回路31は、使用日情報D2を取得してもよい。処理回路31は、図示しない計時部がカウントする現在の日時を使用日情報D2として取得してもよい。この計時部は、例えば、現在の日時をカウントする回路であり、印刷装置11が備える構成である。処理回路31は、ネットワークを通じて現在の日時を使用日情報D2として取得してもよい。使用日情報D2は、例えば、印刷装置11を使用するユーザーにより、操作部30を通じて処理回路31に入力されてもよい。
使用日情報D2は、前処理液の使用を開始する時期、例えば前処理液の使用を開始する使用日を示す情報である。したがって、鮮度情報D1が製造日を示す情報である場合、使用日情報D2は、製造日より後の日時を示す情報である。また、鮮度情報D1が使用期限日を示す情報である場合、使用日情報D2は、使用期限日より前の日時を示す情報である。よって、使用日情報D2は、製造日より後、かつ、使用期限日より前の日時を示す情報である。これは、ユーザーが、前処理液を製造日より後、かつ、使用期限日より前の時期に使用することと対応する。使用日情報D2は、ユーザーが実際に前処理を使用する日時を示す情報に限らず、ユーザーが前処理を使用する予定日時を示す情報であってもよい。これにより、鮮度情報D1及び使用日情報D2から、使用日における前処理液の鮮度が分かる。すなわち、使用日情報D2の取得によって、現時点における前処理液の鮮度に限らず、現時点から所定期間後の使用予定日における前処理液の鮮度が分かる。
処理回路31は、布帛種情報D3を取得してもよい。布帛種情報D3は、印刷が実施される予定の布帛99の種別を示す情報である。布帛種情報D3は、例えば、コットン、ウール、シルク、ポリエステルなど、布帛99を構成する繊維の質量割合を示す。布帛種情報D3は、布帛99の織り方、編み方を示す情報を含んでもよい。
処理回路31は、例えば、操作部30を通じて布帛種情報D3を取得する。この場合、ユーザーは、布帛99を構成する繊維の質量割合、織り方、編み方などを、操作部30を通じて処理回路31に入力する。処理回路31は、布帛99の種別を解析する解析装置から布帛種情報D3を取得してもよい。解析装置は、例えば、布帛99を撮影した撮影画像を解析することによって、布帛99を構成する繊維の質量割合、織り方、編み方などを特定してもよい。
処理回路31は、目標レベルD4を取得してもよい。目標レベルD4は、ユーザーが所望する布帛99の摩擦堅牢度を示す情報である。処理回路31は、例えば、操作部30を通じて目標レベルD4を取得する。この場合、ユーザーは、所望の摩擦堅牢度を、操作部30を通じて処理回路31に入力する。処理回路31は、ユーザーが所有するパソコン、スマートフォンなどの端末から目標レベルD4を取得してもよい。
目標レベルD4は、摩擦堅牢度の規格を指定する情報を含んでいてもよい。この場合、目標レベルD4は、ISO規格における所望の摩擦堅牢度を示したり、JIS規格における所望の摩擦堅牢度を示したりする。ユーザーは、例えば、操作部30を通じて摩擦堅牢度の規格を指定する。
目標レベルD4は、ユーザーが所望する布帛99の摩擦堅牢度を印刷液の色ごとに示す情報でもよい。この場合、ユーザーは、印刷液の色ごとに、所望の摩擦堅牢度を指定する。通常、ユーザーは、所望する1つの摩擦堅牢度を指定する。
処理回路31は、デューティー情報D5を取得してもよい。デューティー情報D5は、印刷デューティーを示す情報である。デューティー情報D5は、印刷液の色ごとに印刷デューティーを示す。
処理回路31は、例えば、印刷予定である画像データをもとに、デューティー情報D5を取得する。処理回路31は、例えば、操作部30を通じて画像データを取得する。この場合、ユーザーは、画像データを、操作部30を通じて処理回路31に入力する。処理回路31は、ユーザーが所有するパソコン、スマートフォンなどの端末から画像データを取得してもよい。
処理回路31は、取得した情報をサーバー装置12に送信する。処理回路31は、例えば、布帛99に前処理を実施する前に、取得した情報をサーバー装置12に送信する。処理回路31は、鮮度情報D1をサーバー装置12に送信する。処理回路31は、使用日情報D2をサーバー装置12に送信してもよい。処理回路31は、布帛種情報D3をサーバー装置12に送信してもよい。処理回路31は、目標レベルD4をサーバー装置12に送信してもよい。処理回路31は、デューティー情報D5をサーバー装置12に送信してもよい。
処理回路31は、鮮度情報D1、使用日情報D2、布帛種情報D3、目標レベルD4、及び、デューティー情報D5のうち少なくとも鮮度情報D1をサーバー装置12に送信する。処理回路31は、例えば、鮮度情報D1、使用日情報D2、布帛種情報D3、目標レベルD4、及び、デューティー情報D5などを、それぞれ関連付けた状態でサーバー装置12に送信する。
処理回路31は、送信した情報に基づく情報を、サーバー装置12から受信する。処理回路31は、例えば、受信した情報を表示部29に表示させる。処理回路31は、受信した情報に基づいて、第1情報M1、又は、第2情報M2を表示部29に表示させてもよい。処理回路31は、第1情報M1及び第2情報M2を記憶していてもよいし、第1情報M1又は第2情報M2をサーバー装置12から受信してもよい。
<サーバー装置>
サーバー装置12は、記憶部41を備える。記憶部41は、サーバー装置12を制御する。記憶部41は、例えば、RAM及びROMなどのメモリーである。記憶部41は、各種プログラムを記憶する。
記憶部41は、少なくとも1つのデータテーブルT1を記憶する。データテーブルT1は、前処理液が製造されてから経過した時間と、その前処理液を使用した布帛99の摩擦堅牢度との対応関係を示す。すなわち、データテーブルT1は、前処理液の鮮度と、その前処理液を使用した布帛99の摩擦堅牢度とを互いに対応付けたテーブルである。データテーブルT1は、前処理液の鮮度に対する印刷液との反応性を示す情報ともいえる。
データテーブルT1は、前処理液の鮮度を示すパラメーターと、その前処理液が使用された布帛99の摩擦堅牢度を示すパラメーターとが関連付けられたデータである。摩擦堅牢度を示すパラメーターは、乾摩擦堅牢度を示すパラメーターと、湿摩擦堅牢度を示すパラメーターとを含んでもよい。データテーブルT1は、例えば、鮮度の異なる前処理液が使用されたそれぞれの布帛99について摩擦堅牢度を測定する実験によって得られてもよいし、シミュレーションによって得られてもよい。図2から図5に示すグラフは、データテーブルT1の一例である。
記憶部41は、前処理液の鮮度と摩擦堅牢度との対応関係を布帛99の種別ごとに示すように、複数のデータテーブルT1を記憶していてもよい。すなわち、記憶部41は、前処理液の鮮度を示すパラメーターと、その前処理液が使用された布帛99の摩擦堅牢度を示すパラメーターとが関連付けられたデータテーブルT1を、布帛99の種別ごとに記憶していてもよい。複数のデータテーブルT1は、布帛99の種別を示すパラメーターとそれぞれ関連付けられているともいえる。したがって、複数のデータテーブルT1は、前処理液の鮮度を示すパラメーターと、その前処理液が使用された布帛99の摩擦堅牢度を示すパラメーターと、布帛99の種別を示すパラメーターとが関連付けられたデータであらわすことができる。複数のデータテーブルT1は、例えば、コットン100%の布帛99における前処理液の鮮度と摩擦堅牢度との対応関係を示すデータテーブルT1と、ウール100%の布帛99における前処理液の鮮度と摩擦堅牢度との対応関係を示すデータテーブルT1とを含む。
記憶部41は、前処理液の鮮度と摩擦堅牢度との対応関係を印刷液の色ごとに示すように、複数のデータテーブルT1を記憶していてもよい。すなわち、記憶部41は、前処理液の鮮度を示すパラメーターと、その前処理液が使用された布帛99の摩擦堅牢度を示すパラメーターとが関連付けられたデータテーブルT1を、印刷液の色ごとに記憶していてもよい。複数のデータテーブルT1は、印刷液の色を示すパラメーターとそれぞれ関連付けられているともいえる。したがって、複数のデータテーブルT1は、前処理液の鮮度を示すパラメーターと、その前処理液が使用された布帛99の摩擦堅牢度を示すパラメーターと、印刷液の色を示すパラメーターとが関連付けられたデータであらわすことができる。複数のデータテーブルT1は、例えば、イエローの印刷液について前処理液の鮮度と摩擦堅牢度との対応関係を示すデータテーブルT1と、ブラックの印刷液について前処理液の鮮度と摩擦堅牢度との対応関係を示すデータテーブルT1とを含む。
記憶部41は、前処理液の鮮度と摩擦堅牢度との対応関係を印刷デューティーごとに示すように、複数のデータテーブルT1を記憶していてもよい。すなわち、記憶部41は、前処理液の鮮度を示すパラメーターと、その前処理液が使用された布帛99の摩擦堅牢度を示すパラメーターとが関連付けられたデータテーブルT1を、印刷デューティーごとに記憶していてもよい。複数のデータテーブルT1は、印刷デューティーを示すパラメーターとそれぞれ関連付けられているともいえる。したがって、複数のデータテーブルT1は、前処理液の鮮度を示すパラメーターと、その前処理液が使用された布帛99の摩擦堅牢度を示すパラメーターと、印刷デューティーを示すパラメーターとが関連付けられたデータであらわすことができる。複数のデータテーブルT1は、例えば、印刷デューティーが80%である所定の印刷液について前処理液の鮮度と摩擦堅牢度との対応関係を示すデータテーブルT1と、印刷デューティーが60%である所定の印刷液について前処理液の鮮度と摩擦堅牢度との対応関係を示すデータテーブルT1とを含む。
記憶部41は、前処理液の鮮度と摩擦堅牢度との対応関係を摩擦堅牢度の規格ごとに示すように、複数のデータテーブルT1を記憶していてもよい。すなわち、記憶部41は、前処理液の鮮度を示すパラメーターと、その前処理液が使用された布帛99の摩擦堅牢度を示すパラメーターとが関連付けられたデータテーブルT1を、摩擦堅牢度の規格ごとに記憶していてもよい。複数のデータテーブルT1は、摩擦堅牢度の規格を示すパラメーターとそれぞれ関連付けられているともいえる。したがって、複数のデータテーブルT1は、前処理液の鮮度を示すパラメーターと、その前処理液が使用された布帛99の摩擦堅牢度を示すパラメーターと、摩擦堅牢度の規格を示すパラメーターとが関連付けられたデータであらわすことができる。複数のデータテーブルT1は、例えば、前処理液の鮮度と摩擦堅牢度との対応関係をJIS規格に基づいて示すデータテーブルT1と、前処理液の鮮度と摩擦堅牢度との対応関係をISO規格に基づいて示すデータテーブルT1とを含む。ユーザーによっては、所望する摩擦堅牢度の規格が異なることがある。そのため、記憶部41は、ISO、JISなどそれぞれの規格で評価された摩擦堅牢度を示す複数のデータテーブルT1を記憶しているとよい。
図7に示すように、複数のデータテーブルT1は、例えば、前処理液の鮮度を示すパラメーターと、布帛99の種別を示すパラメーターと、印刷液の色を示すパラメーターと、印刷デューティーを示すパラメーターと、摩擦堅牢度の規格を示すパラメーターと、摩擦堅牢度を示すパラメーターと、が関連付けられたデータであらわすことができる。複数のデータテーブルT1は、摩擦堅牢度を示すパラメーター、布帛99の種別を示すパラメーター、印刷液の色を示すパラメーター、印刷デューティーを示すパラメーター、及び、摩擦堅牢度の規格を示すパラメーターのうち少なくとも摩擦堅牢度を示すパラメーターと、前処理液の鮮度を示すパラメーターとが関連付けられたデータであらわすことができる。
図1に示すように、サーバー装置12は、制御部42を備える。制御部42は、サーバー装置12を制御する。制御部42は、例えば、CPUを含む。制御部42は、ハードウェア回路を含んでもよい。
制御部42は、取得部43を含む。取得部43は、印刷装置11から情報を取得する。取得部43は、例えば、外部と通信するインターフェースである。取得部43は、例えば、鮮度情報D1、使用日情報D2、布帛種情報D3、目標レベルD4、及び、デューティー情報D5などを取得する。取得部43は、例えば、鮮度情報D1、使用日情報D2、布帛種情報D3、目標レベルD4、及び、デューティー情報D5などを、処理回路31を通じて取得する。取得部43は、例えば、図示しない計時部がカウントする現在の日時を使用日情報D2として取得してもよい。この計時部は、例えば、現在の日時をカウントする回路であり、サーバー装置12が備える構成である。取得部43は、ネットワークを通じて、現在の日時を使用日情報D2として取得してもよい。
制御部42は、推定部44を含む。推定部44は、印刷装置11から取得した情報をもとに、データテーブルT1を参照することによって、摩擦堅牢度を推定する推定処理を実行する。制御部42は、推定処理を規定するプログラムを実行することによって、推定部44として機能する。推定処理を規定するプログラムは、例えば、記憶部41に記憶される。
推定部44は、推定した摩擦堅牢度を示す推定レベルD6を出力する。したがって、推定部44は、取得部43が取得した情報及びデータテーブルT1に基づいて、摩擦堅牢度の推定レベルD6を出力する。具体的には、推定部44は、少なくとも鮮度情報D1及び使用日情報D2を含む情報と、データテーブルT1とに基づいて、推定レベルD6を出力する。
推定部44は、鮮度情報D1及び使用日情報D2をもとに、鮮度情報D1及び使用日情報D2が示す鮮度の前処理液を使用した場合に得られると推定される摩擦堅牢度の推定レベルD6を出力する。記憶部41が、例えば図3に示すデータテーブルT1を記憶している場合、推定部44は、鮮度情報D1、使用日情報D2及び図3に示すデータテーブルT1に基づいて推定レベルD6を出力する。推定部44は、鮮度情報D1が例えば製造時期を示す情報の場合、製造時期の具体的な日付を、図3に示すデータテーブルT1の横軸の原点と見なす。すなわち、図3に示すデータテーブルT1の横軸の原点の値が、製造時期の具体的な日付の値に更新される。そして、推定部44は、図3に示すデータテーブルT1を参照して、製造時期の日付(原点)より後の日付すなわち使用日情報D2が示す日付における縦軸の値を抽出する。以上をまとめると、推定部44は、製造時期の日付を起算日として、使用日情報D2が示す日付における縦軸の値を抽出することにより、推定レベルD6を出力する。なお、起算日は、製造時期の日付に限らず、使用期限日であってもよい。
推定部44は、例えば、鮮度情報D1及び使用日情報D2をもとに、鮮度情報D1及び使用日情報D2が示す鮮度の前処理液を使用した場合に得られると推定される摩擦堅牢度の推定レベルD6を、印刷液の色ごとに出力してもよい。推定部44は、例えば、鮮度情報D1、使用日情報D2及び布帛種情報D3をもとに、布帛種情報D3が示す布帛99に、鮮度情報D1及び使用日情報D2が示す鮮度の前処理液を使用した場合に得られると推定される摩擦堅牢度の推定レベルD6を出力してもよい。推定部44は、例えば、鮮度情報D1、使用日情報D2及びデューティー情報D5をもとに、鮮度情報D1及び使用日情報D2が示す鮮度の前処理液を使用したうえでデューティー情報D5が示す印刷液の量で印刷した場合に得られると推定される摩擦堅牢度の推定レベルD6を出力してもよい。
推定部44は、推定レベルD6を、印刷装置11に出力してもよい。この場合、推定レベルD6は、表示部29に表示される。ユーザーは、表示部29を確認することによって、推定レベルD6を把握できる。すなわち、ユーザーは、印刷を実施することなく、前処理液の鮮度に基づく摩擦堅牢度を把握できる。本実施例では、推定部44は、推定レベルD6を後述する判定部45に出力する。
推定部44は、印刷液の色ごとに摩擦堅牢度を推定する場合、複数の印刷液について推定したそれぞれの摩擦堅牢度の推定レベルD6を出力してもよい。また、推定部44は、印刷液の色ごとに摩擦堅牢度を推定する場合、そのうち代表的な1つの摩擦堅牢度の推定レベルD6を出力してもよい。例えば、推定部44は、印刷液の色ごとに摩擦堅牢度を推定する場合、複数の印刷液について推定したそれぞれの摩擦堅牢度のうち最も低い摩擦堅牢度の推定レベルD6を出力してもよい。例えば、推定部44は、印刷液の色ごとに摩擦堅牢度を推定する場合、複数の印刷液について推定したそれぞれの摩擦堅牢度のうち、最も印刷デューティーの大きい印刷液に関する摩擦堅牢度の推定レベルD6を出力してもよい。
制御部42は、判定部45を含んでもよい。判定部45は、推定レベルD6が目標レベルD4以上であるか否かを判定する判定処理を実行する。制御部42は、判定処理を規定するプログラムを実行することによって、判定部45として機能する。判定処理を規定するプログラムは、例えば、記憶部41に記憶される。
判定部45は、推定部44が出力した推定レベルD6、及び、取得部43が取得した目標レベルD4に基づいて、推定レベルD6が目標レベルD4以上であるか否かを示す判定結果を出力する。判定部45は、例えば、判定結果を印刷装置11に出力する。判定結果は、第1情報M1又は第2情報M2として表示部29に表示される。ユーザーは、第1情報M1又は第2情報M2を確認することによって、推定レベルD6が目標レベルD4以上であるか否かを把握できる。すなわち、ユーザーは、印刷を実施することなく、前処理液の鮮度に基づいて所望の摩擦堅牢度が得られるか否かを把握できる。
判定部45は、推定レベルD6が目標レベルD4未満である場合に、前処理液の交換によって目標レベルD4以上の摩擦堅牢度が得られるか否かを判定してもよい。判定部45は、データテーブルT1を参照することによって、前処理液の交換によって目標レベルD4以上の摩擦堅牢度が得られるか否かを判定できる。判定部45は、前処理液の交換によって目標レベルD4以上の摩擦堅牢度が得られると判定する場合、目標レベルD4以上の摩擦堅牢度を得るために必要な前処理液の鮮度を示す交換指標を出力してもよい。判定部45は、例えば、製造日からの経過日数期限、使用期限日までの残日数期限などを交換指標として出力してもよい。この場合、ユーザーは、経過日数期限、残日数期限などの交換指標を確認することによって、経過日数期限を経過する前の前処理液、残日数期限よりも残日数の多い前処理液を使用すればよいことを把握する。
<第1情報及び第2情報>
次に、第1情報M1及び第2情報M2について説明する。
第1情報M1は、推定レベルD6が目標レベルD4以上であると判定部45が判定した場合に、表示部29に表示される。すなわち、第1情報M1は、推定レベルD6が目標レベルD4以上であることを示す情報である。第1情報M1は、例えば、メッセージである。第1情報M1が表示部29に表示されることによって、ユーザーは、推定レベルD6が目標レベルD4以上、すなわち使用中の前処理液で所望の摩擦堅牢度が得られることを把握する。
第2情報M2は、推定レベルD6が目標レベルD4未満であると判定部45が判定した場合に、表示部29に表示される。すなわち、第2情報M2は、推定レベルD6が目標レベルD4未満であることを示す情報である。第2情報M2は、例えば、メッセージである。第2情報M2が表示部29に表示されることによって、ユーザーは、推定レベルD6が目標レベルD4未満、すなわち使用中の前処理液では所望の摩擦堅牢度が得られないことを把握する。
第2情報M2は、前処理液の交換を促すメッセージを含んでもよい。第2情報M2は、後処理の実施を促すメッセージを含んでもよい。この場合、第2情報M2は、後処理の具体的な条件を示す後処理条件を含んでもよい。後処理条件は、例えば、後処理液の種類、後処理液の濃度、乾燥温度、乾燥時間などである。
<フローチャート>
次に、摩擦堅牢度を推定する推定方法を示す推定処理について説明する。推定処理は、印刷装置11において布帛99に印刷が実施される前に、印刷システム10において実行される。推定処理は、例えば、印刷装置11からサーバー装置12に情報が送信されることを契機に実行される。本実施例では、推定処理は、判定処理を含む。
図8に示すように、ステップS11において、取得部43が印刷装置11から情報を取得する。具体的には、取得部43が、鮮度情報D1を含む情報を印刷装置11から取得する。取得部43は、印刷装置11から使用日情報D2を取得してもよいし、サーバー装置12から使用日情報D2を取得してもよいし、ネットワークを通じて外部から使用日情報D2を取得してもよい。
ステップS12において、推定部44が、鮮度情報D1及び使用日情報D2を含む情報をもとに、摩擦堅牢度を推定する。これにより、推定レベルD6が出力される。推定レベルD6は、印刷装置11に出力されてもよい。この場合、推定処理が終了する。
ステップS13において、判定部45が、推定レベルD6が目標レベルD4以上であるか否かを判定する。推定レベルD6が目標レベルD4以上であると判定部45が判定する場合、ステップS14に処理が移行する。推定レベルD6が目標レベルD4未満であると判定部45が判定する場合、ステップS15に処理が移行する。
ステップS14において、表示部29が、判定結果に基づいて第1情報M1を表示する。表示部29が第1情報M1を表示することによって、推定処理が終了する。
ステップS15において、判定部45が、前処理液の交換によって目標レベルD4以上の摩擦堅牢度が得られるか否かを判定する。前処理液の交換によって目標レベルD4以上の摩擦堅牢度が得られると判定部45が判定する場合、ステップS15に処理が移行する。前処理液の交換によって目標レベルD4以上の摩擦堅牢度が得られないと判定部45が判定する場合、ステップS16に処理が移行する。
ステップS16において、表示部29が、判定結果に基づいて第2情報M2を表示する。具体的には、表示部29は、前処理液の交換、又は、後処理の実施、を促す情報を表示する。ユーザーは、前処理液の交換、又は、後処理を実施することによって、所望の摩擦堅牢度を有する布帛99を得る。表示部29が第2情報M2を表示することによって、推定処理が終了する。
ステップS17において、表示部29が、判定結果に基づいて第2情報M2を表示する。具体的には、表示部29は、後処理の実施を促す情報を表示する。ユーザーは、後処理を実施することによって、所望の摩擦堅牢度を有する布帛99を得る。表示部29が第2情報M2を表示することによって、推定処理が終了する。
上述したように、推定処理が示す推定方法は、鮮度情報D1及び使用日情報D2を取得することと、鮮度情報D1、使用日情報D2及びデータテーブルT1に基づいて推定レベルD6を出力することと、とを含む。さらに、推定方法は、推定レベルD6が目標レベルD4以上であるか否かを判定することと、判定結果に基づいて第1情報M1又は第2情報M2を表示することと、を含む。
<作用及び効果>
次に、上記実施例の作用及び効果について説明する。
(1)制御部42は、鮮度情報D1及び使用日情報D2を取得する取得部43と、鮮度情報D1、使用日情報D2及びデータテーブルT1に基づいて、摩擦堅牢度の推定レベルD6を出力する推定部44と、を含む。
鮮度情報D1及び使用日情報D2によって、使用日情報D2が示す時期における前処理液の鮮度が分かる。したがって、上記構成によれば、印刷システム10は、鮮度情報D1及び使用日情報D2が示す鮮度の前処理液を使用した場合に得られる摩擦堅牢度を推定する。これにより、ユーザーは、印刷を実施することなく摩擦堅牢度を把握できる。したがって、ユーザーの手間が低減される。
(2)推定部44は、鮮度情報D1、使用日情報D2、布帛種情報D3、及び、データテーブルT1に基づいて、布帛種情報D3が示す布帛種に対応する推定レベルD6を出力する。
上記構成によれば、印刷システム10は、布帛種情報D3が示す布帛99に、鮮度情報D1及び使用日情報D2が示す鮮度の前処理液を使用した場合に得られる摩擦堅牢度を推定する。これにより、ユーザーは、印刷を実施することなく、布帛99の種別に応じた摩擦堅牢度を把握できる。
(3)推定部44は、鮮度情報D1、使用日情報D2、及び、データテーブルT1に基づいて、摩擦堅牢度の推定レベルD6を印刷液の色ごとに出力する。
上記構成によれば、印刷システム10は、鮮度情報D1及び使用日情報D2が示す鮮度の前処理液を使用した場合に得られる摩擦堅牢度を印刷液の色ごとに推定する。これにより、ユーザーは、印刷を実施することなく、印刷液の色ごとに摩擦堅牢度を把握できる。
(4)表示部29は、推定レベルD6が目標レベルD4以上であると判定部45が判定した場合に、第1情報M1を表示する。表示部29は、推定レベルD6が目標レベルD4未満であると判定部45が判定した場合に、第2情報M2を表示する。上記構成によれば、ユーザーは、第1情報M1又は第2情報M2を確認することによって、推定レベルD6が目標レベルD4以上であるか否かを把握できる。
(5)第2情報M2は、後処理の実施を促すメッセージを含む。
上記構成によれば、推定レベルD6が目標レベルD4未満である場合に、ユーザーは、後処理部28による後処理を実施すればよいことを把握できる。
(6)第2情報M2は、前処理部25が布帛99に塗布する前処理液の交換を促すメッセージを含む。
上記構成によれば、推定レベルD6が目標レベルD4未満である場合に、ユーザーは、前処理液を交換すればよいことを把握できる。
<変更例>
上記実施例は、以下のように変更して実施できる。上記実施例及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施できる。
・推定レベルD6が目標レベルD4未満であると判定部45が判定した場合に、推定レベルD6と目標レベルD4との差に応じて、表示部29が表示する第2情報M2の内容が異なっていてもよい。例えば、表示部29は、推定レベルD6と目標レベルD4との差に応じて、推定レベルD6と目標レベルD4との差の大きさを段階的に示すメッセージを第2情報M2として表示してもよい。
・印刷システム10は、印刷装置11と、ユーザーが所有するパーソナルコンピューターとで構成されてもよい。この場合、パーソナルコンピューターは、記憶部41及び制御部42を含む。
・処理回路31は、推定レベルD6を出力することを印刷装置11に指示する指示情報を、ユーザーの操作に基づき取得してもよい。取得部43は、推定レベルD6を出力することをサーバー装置12に指示する指示情報を、ユーザーの操作に基づき取得してもよい。この場合、取得部43は、処理回路31を介して指示情報を取得してもよい。指示情報は、ユーザーが操作部30を操作することによって処理回路31に入力されてもよい。
・使用日情報D2が示す時期は、処理回路31が指示情報を取得した日時でもよいし、取得部43が指示情報を取得した日時でもよい。例えば、処理回路31が指示情報を取得した日時を、計時部が算出してもよい。
・摩擦堅牢度を推定する推定処理は、処理回路31が実施してもよい。すなわち、摩擦堅牢度を推定する推定方法は、印刷装置11に適用されてもよい。この場合、処理回路31は、取得部43、推定部44に相当する。また、サーバー装置12が有する取得部43、推定部44などの機能部は、印刷装置11が有してもよい。例えば、印刷装置11は、サーバー装置12に記憶されるデータテーブルT1を読み出すことによって、摩擦堅牢度を推定してもよい。
<技術的思想>
以下に、上述した実施例及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)印刷システムは、布帛に前処理液を塗布する前処理部と、前記前処理液が塗布された前記布帛に印刷液を吐出する印刷部と、前記前処理液が製造されてから経過した時間と前記前処理液を使用した前記布帛の摩擦堅牢度との対応関係を示すデータテーブルを記憶する記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記前処理部が塗布する前記前処理液の鮮度に関する鮮度情報と、前記前処理液の使用を開始する時期を示す使用日情報と、を取得する取得部と、前記鮮度情報、前記使用日情報及び前記データテーブルに基づいて、前記使用日情報が示す時期に前記前処理液を使用することによって得られる摩擦堅牢度の推定レベルを出力する推定部と、を含む。
鮮度情報及び使用日情報によって、使用日情報が示す時期における前処理液の鮮度が分かる。したがって、上記構成によれば、印刷システムは、鮮度情報及び使用日情報が示す鮮度の前処理液を使用した場合に得られる摩擦堅牢度を推定する。これにより、ユーザーは、印刷を実施することなく摩擦堅牢度を把握できる。したがって、ユーザーの手間が低減される。
(B)上記印刷システムにおいて、前記記憶部は、前記布帛の種別ごとに前記データテーブルを記憶し、前記取得部は、印刷に使用される前記布帛の種別を示す布帛種情報を取得し、前記推定部は、前記鮮度情報、前記使用日情報、前記布帛種情報、及び、前記データテーブルに基づいて、前記推定レベルを出力してもよい。
前処理液が製造されてから経過した時間とその前処理液を使用した布帛の摩擦堅牢度との対応関係は、布帛の種別によって、異なる特性を示す。上記構成によれば、印刷システムは、布帛種情報が示す布帛に、鮮度情報及び使用日情報が示す鮮度の前処理液を使用した場合に得られる摩擦堅牢度を推定する。これにより、ユーザーは、印刷を実施することなく、布帛の種別に応じた摩擦堅牢度を把握できる。
(C)上記印刷システムにおいて、前記記憶部は、前記印刷液の色ごとに前記データテーブルを記憶し、前記推定部は、前記鮮度情報、前記使用日情報、及び、前記データテーブルに基づいて、前記推定レベルを前記印刷液の色ごとに出力してもよい。
前処理液が製造されてから経過した時間とその前処理液を使用した布帛の摩擦堅牢度との対応関係は、印刷液の色によって、異なる特性を示す。上記構成によれば、印刷システムは、鮮度情報及び使用日情報が示す鮮度の前処理液を使用した場合に得られる摩擦堅牢度を印刷液の色ごとに推定する。これにより、ユーザーは、印刷を実施することなく、印刷液の色ごとに摩擦堅牢度を把握できる。
(D)上記印刷システムは、情報を表示する表示部を備え、前記取得部は、ユーザーが所望する摩擦堅牢度を示す目標レベルを取得し、前記制御部は、前記推定部が出力する前記推定レベルが前記目標レベル以上であるか否かを判定する判定部を含み、前記表示部は、前記推定レベルが前記目標レベル以上であると前記判定部が判定した場合に、第1情報を表示し、前記表示部は、前記推定レベルが前記目標レベル未満であると前記判定部が判定した場合に、前記第1情報とは異なる第2情報を表示してもよい。上記構成によれば、ユーザーは、第1情報又は第2情報を確認することによって、推定レベルが目標レベル以上であるか否かを把握できる。
(E)上記印刷システムは、印刷液が吐出された布帛に後処理を実施する後処理部を備え、前記第2情報は、後処理の実施を促すメッセージを含んでもよい。
後処理部が布帛に後処理を実施することによって、布帛の摩擦堅牢度が向上する。上記構成によれば、推定レベルが目標レベル未満である場合に、ユーザーは、後処理部による後処理を実施すればよいことを把握できる。
(F)上記印刷システムにおいて、前記第2情報は、前記前処理液の交換を促すメッセージを含んでもよい。
上記構成によれば、推定レベルが目標レベル未満である場合に、ユーザーは、前処理液を交換すればよいことを把握できる。
(G)推定方法は、前処理液が塗布される布帛の摩擦堅牢度を推定する推定方法であって、前記布帛に塗布される前記前処理液の鮮度に関する鮮度情報と、前記前処理液の使用を開始する時期を示す使用日情報と、を取得することと、前記鮮度情報と、前記使用日情報と、前記前処理液が製造されてから経過した時間と前記前処理液を使用した前記布帛の摩擦堅牢度との対応関係を示すデータテーブルとに基づいて、前記使用日情報が示す時期に前記前処理液を使用することによって得られる摩擦堅牢度の推定レベルを出力することと、を含む。上記方法によれば、上述した印刷システムと同様の効果が得られる。
10…印刷システム、11…印刷装置、12…サーバー装置、21…印刷部、22…ヘッド、23…ノズル、24…キャリッジ、25…前処理部、26…収容体、27…ICチップ、28…後処理部、29…表示部、30…操作部、31…処理回路、41…記憶部、42…制御部、43…取得部、44…推定部、45…判定部、99…布帛、D1…鮮度情報、D2…使用日情報、D3…情報、D4…目標レベル、D5…デューティー情報、D6…推定レベル、M1…第1情報、M2…第2情報、T1…データテーブル。

Claims (7)

  1. 布帛に前処理液を塗布する前処理部と、
    前記前処理液が塗布された前記布帛に印刷液を吐出する印刷部と、
    前記前処理液が製造されてから経過した時間と前記前処理液を使用した前記布帛の摩擦堅牢度との対応関係を示すデータテーブルを記憶する記憶部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記前処理部が塗布する前記前処理液の鮮度に関する鮮度情報と、前記前処理液の使用を開始する時期を示す使用日情報と、を取得する取得部と、
    前記鮮度情報、前記使用日情報及び前記データテーブルに基づいて、前記使用日情報が示す時期に前記前処理液を使用することによって得られる摩擦堅牢度の推定レベルを出力する推定部と、を含むことを特徴とする印刷システム。
  2. 前記記憶部は、前記布帛の種別ごとに前記データテーブルを記憶し、
    前記取得部は、印刷に使用される前記布帛の種別を示す布帛種情報を取得し、
    前記推定部は、前記鮮度情報、前記使用日情報、前記布帛種情報、及び、前記データテーブルに基づいて、前記推定レベルを出力することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記記憶部は、前記印刷液の色ごとに前記データテーブルを記憶し、
    前記推定部は、前記鮮度情報、前記使用日情報、及び、前記データテーブルに基づいて、前記推定レベルを前記印刷液の色ごとに出力することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  4. 情報を表示する表示部を備え、
    前記取得部は、ユーザーが所望する摩擦堅牢度を示す目標レベルを取得し、
    前記制御部は、前記推定部が出力する前記推定レベルが前記目標レベル以上であるか否かを判定する判定部を含み、
    前記表示部は、前記推定レベルが前記目標レベル以上であると前記判定部が判定した場合に、第1情報を表示し、
    前記表示部は、前記推定レベルが前記目標レベル未満であると前記判定部が判定した場合に、前記第1情報とは異なる第2情報を表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷システム。
  5. 印刷液が吐出された布帛に後処理を実施する後処理部を備え、
    前記第2情報は、後処理の実施を促すメッセージを含むことを特徴とする請求項4に記載の印刷システム。
  6. 前記第2情報は、前記前処理液の交換を促すメッセージを含むことを特徴とする請求項4に記載の印刷システム。
  7. 前処理液が塗布される布帛の摩擦堅牢度を推定する推定方法であって、
    前記布帛に塗布される前記前処理液の鮮度に関する鮮度情報と、前記前処理液の使用を開始する時期を示す使用日情報と、を取得することと、
    前記鮮度情報と、前記使用日情報と、前記前処理液が製造されてから経過した時間と前記前処理液を使用した前記布帛の摩擦堅牢度との対応関係を示すデータテーブルとに基づいて、前記使用日情報が示す時期に前記前処理液を使用することによって得られる摩擦堅牢度の推定レベルを出力することと、を含むことを特徴とする推定方法。
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