JP2024035092A - 基板洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】研磨後の基板が、洗浄部で、親水化が不十分な状態で洗浄されることを防止できる基板洗浄装置を提供する。【解決手段】実施形態の基板洗浄装置1は、研磨装置Pにより研磨された研磨面を有する基板Wが搬入されるチャンバ110と、チャンバ110内に設けられ、基板Wを支持する支持部120と、研磨面を親水化させる洗浄液を、支持部120に支持された基板Wの研磨面に供給する供給部130と、洗浄液が供給された研磨面を、基板Wの側方から撮像する撮像部140と、撮像部140により撮像された画像に基づいて、親水化の可否を判定する判定部と、判定部による判定結果に応じて、供給部130による洗浄液Lの供給を調整する調整部と、チャンバ110に接続され、洗浄液Lにより親水化された研磨面を、洗浄液Lにより洗浄する洗浄部200と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、基板洗浄装置に関する。
半導体装置の製造工程においては、基板である半導体のウェーハの表面を高い清浄度で洗浄することが要求される場合がある。例えば、基板の表面を平坦化するために、化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)を行う。すると、研磨後に、基板の表面にパーティクル(以下、汚染物とする)が付着する。この汚染物は、有機物、金属を含む研磨屑やスラリの残渣屑などである。
このような汚染物は、平坦な成膜の妨げや、回路パターンのショートにつながるため、残存していると、製品不良を起こすことになる。そのため、基板を洗浄液で洗浄することにより、除去する必要がある。このような洗浄を行う装置として、回転するブラシを用いる洗浄装置が知られている(特許文献1参照)。
この洗浄装置は、ブラシ洗浄装置とスピン洗浄装置を有する。ブラシ洗浄装置は、回転するブラシと洗浄液によって基板を洗浄する装置である。つまり、回転する基板の表面に、洗浄液を供給しながら回転するブラシを接触させ、基板と平行な方向に移動させる。洗浄液によって基板の表面に付着した汚染物が浮き、ブラシによって基板の外に排出される。このため、基板が全体に亘って洗浄される。スピン洗浄装置は、回転する基板に洗浄液を供給し、ガスを吹き付けることによって、乾燥させる装置である。
特開2003-077877号公報
研磨後の基板が乾燥すると、研磨剤が固着してしまい、除去が困難になる。そのため、上記のような基板洗浄装置では、研磨装置に接続される受け取り用のチャンバ―において、一定時間、オゾン水等を吐出して基板を親水化する。その後、ブラシ洗浄装置に搬送して、ブラシ洗浄を行う。
しかしながら、基板の研磨面は撥水性であるため、親水化が不十分な場合が生じる。このように、親水化が不十分な状態でブラシ洗浄を行っても、乾燥により固着した研磨剤が生じてしまい、除去が困難になる。
本発明の実施形態は、研磨後の基板が、親水化が不十分な状態で洗浄部で洗浄されることを防止できる基板洗浄装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の基板洗浄装置は、研磨装置により研磨された研磨面を有する基板が搬入されるチャンバと、前記チャンバ内に設けられ、前記基板を支持する支持部と、前記研磨面を親水化させる洗浄液を、前記支持部に支持された前記基板の前記研磨面に供給する供給部と、前記洗浄液が供給された前記研磨面を、前記基板の側方から撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された画像に基づいて、親水化の可否を判定する判定部と、前記判定部による判定結果に応じて、前記供給部による前記洗浄液の供給を調整する調整部と、前記チャンバに接続され、前記洗浄液により親水化された前記研磨面を洗浄する洗浄部と、を有する。
本発明の基板洗浄装置は、研磨後の基板が、親水化が不十分な状態で洗浄部で洗浄されることを防止できる。
実施形態の基板洗浄装置及び研磨装置の概略構成を示す簡略平面図 実施形態の基板洗浄装置及び研磨装置の概略構成を示す側面図 供給部のノズルが基板へ洗浄液を吐出している状態を示す平面図(A)、撮像部が基板の側方から撮像している状態を示す平面図(B) 親水化された状態の基準となる画像(A)、十分に親水化された基板の画像(B)、親水化が不十分な基板の画像(C)、画像(A)と画像(B)を重ね合わせた画像(D)、画像(A)と画像(C)を重ね合わせた画像(E)を示す説明図 基板洗浄装置の処理手順を示すフローチャート
[概要]
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態は、図1に示すように、研磨装置Pにおいて研磨された後の基板Wを洗浄する基板洗浄装置1に関する。基板洗浄装置1は、親水化部100、洗浄部200、制御部300を有する。親水化部100は、研磨後の基板Wの研磨面に洗浄液Lを供給することにより親水化する。洗浄部200は親水化された基板Wの研磨面に対して、ブラシ洗浄及びスピン洗浄を行う。制御部300は、親水化部100、洗浄部200の動作を制御する。
研磨装置Pは、基板Wの表裏の面を研磨する装置である。本実施形態の研磨装置Pは、CMP(化学機械研磨:Chemical Mechanical Polishing)を行う装置である。図2に、研磨装置Pの概略構成を示す。研磨装置Pは、チャンバC内において、回転するローラRが基板Wの外周を把持して回転させる。そして、基板Wの表裏の面に、後述する洗浄液Lを供給しながら、回転する研磨パッドSが基板Wに接触して研磨する。
なお、研磨対象及び洗浄対象となる基板Wは、典型的には円形の半導体のウェーハである。但し、基板Wは、表示装置用の基板であってもよい。研磨装置Pによって研磨された基板Wの面を研磨面とする。本実施形態では、研磨面は基板Wの表面及び裏面である。以下の説明では、表面及び裏面の研磨面を、単に両面とする場合がある。
[構成]
(親水化部)
親水化部100は、チャンバ110、支持部120、供給部130、撮像部140、搬送部150を有する。チャンバ110は、研磨装置Pにより研磨された研磨面を有する基板Wが搬入される容器である。チャンバ110には、研磨装置P及び洗浄部200との間で基板Wを搬出入するための開口111a、111bが設けられている。開口111a、111bは、シャッター112a、112bにより開閉可能に設けられている。基板Wの搬出入時には、シャッター112a、112bが開口111a、111bを開く。親水化処理時には、シャッター112a、112bが開口111a、111bを閉じる。
チャンバ110の上部には、図2に示すように、ファンフィルタユニット(FFU:Fan Filter Unit)111が設けられている。FFU111は、図示しないファン及びHEPAフィルタを有し、清浄化された空気をチャンバ110内に送風する送風器である。FFU111により、チャンバ110の天井から床面に向かうダウンフローが生じる。このダウンフローによって、塵埃が舞い上がって基板Wに付着しないようにしている。なお、チャンバ110の床面には、図示しない排気口が設けられている。
図2に示すように、支持部120は、チャンバ110内に設けられ、チャンバ110内に搬入された基板Wを支持する。支持部120は、基板Wの両面が露出するように、基板Wを水平状態で支持する。本実施形態の支持部120は、鉛直方向の柱状の4本の支持ピン121を有する。各支持ピン121は、基板Wの周囲に沿って等間隔でチャンバ110内に立設されている。支持ピン121の上端には、傾斜したテーパ面121aが形成されている。各支持ピン121のテーパ面121aは、基板Wの中心に向かっていて、基板Wの外周縁が載置される。これにより、基板Wは回転しない静止状態で支持される。
供給部130は、図3(A)に示すように、基板Wの研磨面を親水化させる洗浄液Lを、支持部120に支持された基板Wの研磨面に供給する。供給部130は、複数のノズル131を有し、ノズル131の先端から、基板Wの研磨面に向けて洗浄液Lを吐出する。本実施形態の洗浄液Lは、オゾン水又は純水である。但し、洗浄液Lは、SC-1(アンモニア水と過酸化水素水を混合した液)であってもよい。
ノズル131は、基板Wの中心を挟んで、一対設けられている。また、ノズル131は、基板Wの相反する研磨面の双方(両面)に、洗浄液Lを供給可能な位置に設けられている。つまり、基板Wを挟んで上下に、それぞれ一対のノズル131が配置されている。各ノズル131の一端は、基板Wの研磨面に、傾斜した方向から洗浄液Lを吐出する吐出口である。この吐出口は、平面視で扇形に広がるように洗浄液Lを吹き出す。
基板Wの上側の研磨面と下側の研磨面に、それぞれ対向する一対のノズル131が、基板Wの外側から研磨面の中央付近に向けて洗浄液Lを吹き付ける。これにより、基板Wの両面に、一方の外周端から他方の外周端まで洗浄液Lが行き渡る。洗浄液Lは、ノズル131に近い外周端から遠い外周端に流れる。このため、一方向からのみの吹き付けでは、遠い外周端に洗浄液Lが偏り易い。しかし、対向する2方向から吹き付けることにより、洗浄液Lが双方の偏りを補って全体に均一に行き渡る。
ノズル131の他端は、配管を介して、図示しない洗浄液Lの供給装置に接続されている。供給装置は、オゾン水製造装置(オゾン水貯留タンク)に接続された送液装置、バルブ等を有する。
撮像部140は、図3(B)に示すように、洗浄液Lが供給された研磨面を、基板Wの側方から撮像する。この側方からの撮像は、視野に外周端と上下の液膜が含まれるように撮像することをいう。図4(B)、(C)は、このように撮像された画像の例である。なお、図4に例示しているのは、撮像した基板Wの画像の一部で、画像としては基板Wの反対側の端部まで撮像されている。撮像部140は、複数のカメラ141を有する。カメラ141は、光軸が基板Wの外周端に向かうように、基板Wの真横に配置されている。本実施形態のカメラ141は、基板Wの外周に沿って等間隔で3台配置されている。これにより、撮像部140は、基板Wの全周を撮像範囲としてカバーできるようにしている。つまり、カメラ141は、光軸が、支持部120に水平状態で支持されている基板Wの中心を向くように、かつ、支持部120に水平状態で支持された基板Wの研磨面に平行で、基板Wの厚さ方向の中央位置と高さが一致するように、配置される。
搬送部150は、ロボットハンド151を有する。ロボットハンド151は、基板Wを把持して、研磨装置Pから搬入した基板Wを支持部120へと搬送する。
(洗浄部)
図1に示すように、洗浄部200は、ブラシ洗浄装置210、スピン洗浄装置220、搬送装置230を有する。ブラシ洗浄装置210、スピン洗浄装置220は、それぞれ搬送装置230を挟んで一対設けられている。
図2に示すように、ブラシ洗浄装置210は、チャンバ211、回転駆動部212、ブラシ駆動部213、給液部214を有する。チャンバ211は、内部で基板Wのブラシ洗浄が行われる容器である。回転駆動部212は、複数のローラ212aによって基板Wの外周を保持して回転させる。
ブラシ駆動部213は、回転するブラシ213aを基板Wの研磨面に接触させる。また、ブラシ駆動部213は、ブラシ213aを基板Wの研磨面に平行な方向に移動させる。ブラシ213aは、基板Wを上下から挟むように、上下に一対設けられている。給液部214は、基板Wの上下の研磨面に洗浄液Lを供給する。給液部214は、基板Wの研磨面に向かって洗浄液Lを吐出するノズル214aを有する。
ブラシ洗浄装置210は、後述する搬送装置230によって搬入された基板Wを、ローラ212aによって保持する。ローラ212aによって回転する基板Wの両面に、洗浄液Lを供給しながら、回転するブラシ213aが基板Wの両面に接触する。ブラシ213aが基板Wの研磨面に平行に移動することにより、基板Wの両面が洗浄される。
スピン洗浄装置220は、チャンバ221、回転駆動部222、給液部223を有する。チャンバ221は、内部で基板Wのスピン洗浄が行われる容器である。回転駆動部222は、基板Wに接離するピン222aによって基板Wの外周を把持して回転させる。ピン222aは、モータによって回転する回転テーブル222bに設けられている。給液部223は、基板Wの上下の研磨面に洗浄液Lを供給する。
給液部223は、基板Wの研磨面に向かって洗浄液Lを吐出するノズル223aを有する。基板Wの上側から洗浄液Lを吐出するノズル223aは、揺動アーム223bの先端に設けられている。基板Wの下側から洗浄液Lを吐出するノズル223aは、図示はしないが、回転テーブル222bに内蔵されている。
スピン洗浄装置220は、搬送装置230によって搬入された基板Wをピン222aによって把持する。回転テーブル222bの回転により回転する基板Wの両面に、ノズル223aが洗浄液Lを吐出することにより洗浄される。
搬送装置230は、ロボットハンド231、移動機構232を有する。ロボットハンド231は、基板Wを把持する。移動機構232は、ロボットハンド231を移動させる。搬送装置230は、親水化部100とブラシ洗浄装置210との間、ブラシ洗浄装置210とスピン洗浄装置220との間で基板Wを搬送する。この搬送は、基板Wの研磨面上に洗浄液Lの液膜が形成された状態で行う。これは、基板Wの搬送中に、基板Wの研磨面が乾燥すること、研磨面に汚染物が付着することを防止するためである。
(制御部)
制御部300は、基板洗浄装置1の各部を制御するコンピュータである。制御部300は、プロセッサ、メモリ、駆動回路を有する。制御部300は、メモリに記憶されたプログラムや動作条件をプロセッサが実行することにより、駆動回路を介して各部を駆動する。つまり、制御部300は供給部130、撮像部140、搬送部150の動作を制御する。また、制御部300は、ブラシ洗浄装置210、スピン洗浄装置220、搬送装置230の動作を制御する。なお、制御部300は、情報を入力する入力装置、情報を表示する表示装置を有している。
本実施形態の制御部300は、図2に示すように、機構制御部31、撮像制御部32、判定部33、調整部34を有する。機構制御部31は、各部における機構の動作を制御する。より具体的には、機構制御部31は、ロボットハンド151の動作、ノズル131からの洗浄液Lの吐出、撮像部140の撮像を制御する。
撮像制御部32は、機構制御部31を介して、撮像部140の撮像のタイミングを制御する。例えば、撮像制御部32は、所定のタイミングで撮像部140による撮像を行わせる。この撮像時には、機構制御部31が、ノズル131による洗浄液Lの吐出を停止させる。例えば、撮像部140は、洗浄液Lを、30~40秒程度供給した後、供給を停止したタイミングで、基板Wを撮像する。また、親水化が不十分な場合には、再度、洗浄液Lを30~40秒程度供給した後、供給を停止して、撮像部140が基板Wを撮像する。
判定部33は、撮像部140により撮像された画像と、親水化した研磨面の画像とに基づいて、親水化の可否を判定する。例えば、基板Wの側方から撮像した画像は、図4(A)に示すように、基板Wの両面を覆うように液膜が形成された状態となる。撮像部140によって予め撮像されたこのような画像を、メモリが基準画像として記憶しておく。このとき、判定部33は、洗浄液L及び基板Wの輪郭を抽出しておく。なお、基準画像は、洗浄により親水化が理想的な状態(正常)で行なわれた基板Wを撮像して得るものである。親水化が正常に行われた状態とは、例えば、基板Wの研磨面の全体が洗浄液Lで覆われた状態である。また、基準画像は、実際に撮像して得ても良いし、設計値や理論値に基づいて生成しても良い。
実際の処理において両面が親水化された基板Wの画像も、図4(B)に示すように、基板Wの全体が洗浄液Lで覆われた状態となる。一方、親水化が十分でない画像は、図4(C)に示すようになる。この場合、基板Wの表面が露出した部分が生じる。つまり、洗浄液Lが存在しない領域が生じ、研磨面が露出した部分が存在する状態となる。
そこで、判定部33は、以下のように親水化の可否を判定する。まず、判定部33は、撮像した画像の基板W及び洗浄液Lの輪郭を抽出する。そして、判定部33は、図4(D)、(E)に示すように、撮像した画像と基準画像を重ね合わせる。このとき、判定部33は、基板Wの輪郭が一致するように重ねる。撮像した画像において、洗浄液Lの輪郭と基板Wの輪郭との距離dが第1のしきい値以下の部分は、親水化不十分と判定できる。例えば、図4(E)の白塗りの矢印で示した箇所は、親水化が不十分と言える。第1のしきい値は、例えば、基準画像における洗浄液Lの輪郭と基板Wの輪郭との距離の10%以下の範囲で設定した任意の値とする。判定部33は、基準画像の洗浄液Lの面積に対して、撮像した画像の親水化が不十分な箇所の面積の割合を求める。親水化が不十分な箇所の面積の割合が第2のしきい値を超えた場合、判定部33は親水化ができていないと判定する。第2のしきい値は、例えば、基準画像の洗浄液Lの面積の10%以上の範囲で設定した任意の値とする。第1のしきい値、第2のしきい値は、予め入力装置により入力され、メモリに記憶されている。
例えば、図4(D)は、洗浄液Lの輪郭と基板Wの輪郭との距離dが、基準画像における洗浄液Lの輪郭と基板Wの輪郭との距離よりも小さい箇所が存在する(図中における基板W側面の黒塗りつぶし部分)。しかし、距離dが第1のしきい値以下ではなく、親水化不十分な箇所が存在しない。そのため、親水化が不十分な箇所の面積の割合が第2のしきい値以下の面積の割合であり、親水化ができていると判定される。
図4(E)は、洗浄液Lの輪郭と基板Wの輪郭との距離dが第1のしきい値以下の部分(親水化が不十分な箇所)が存在し、かつ、基準画像の洗浄液Lの面積に対して、親水化が不十分な箇所の面積の割合が第2のしきい値を超える面積の割合であるため、親水化ができていないと判定される。
調整部34は、判定部33による判定結果に応じて、供給部130による洗浄液Lの供給を調整する。例えば、親水化できていない場合には、調整部34は、再度、供給部130により洗浄液Lを供給させる。親水化できている場合には、調整部34は、再度の洗浄液Lの供給はさせずに、基板Wを洗浄部200に搬送させる。
[動作]
上記のような構成の基板洗浄装置1の動作を、上記の図1~図4に加えて、図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、図2に示すように、研磨装置Pにおいて表裏の面が研磨された基板Wを、ロボットハンド151がチャンバ110内に搬入する(ステップS01)。ロボットハンド151は、基板Wを支持部120の支持ピン121に載置する(ステップS02)。これにより、基板Wが水平に支持される。
供給部130のノズル131は、図2、図3(A)に示すように基板Wの表裏の研磨面に対して洗浄液Lを供給する(ステップS03)。基板Wの表裏の研磨面には、CMP工程で残存した汚染物(スラリー等の有機系汚染物や金属汚染物など)が付着した状態となっている。このような研磨面にオゾン水をかけることにより、酸化膜が形成され、親水化が進行する。
所定時間が経過した後(ステップS04のYES)、ノズル131が洗浄液Lの供給を停止する(ステップS05)。そして、図3(B)に示すように、撮像部140が基板Wの側方を撮像する(ステップS06)。判定部33は、撮像部140が撮像した画像と、予め記憶された基準画像から、親水化の可否を判定する(ステップS07)。親水化できていないと判定した場合には(ステップS08のNO)、ノズル131が洗浄液Lを供給する(ステップS03)。その後、ステップS04~S07の処理が行われる。
判定部33が、親水化できたと判定した場合は(ステップS08のYES)、ロボットハンド231が、基板Wを洗浄部200に搬入する(ステップS09)。まず、ロボットハンド231は、基板Wをチャンバ211内に搬入する。そして、チャンバ211内において、基板Wの研磨面に対してブラシ洗浄が行われる(ステップS10)。これにより、基板Wの研磨面の汚染物が、ブラシ213aによって基板Wの外に排出される。
次に、ロボットハンド231は、基板Wをチャンバ211からチャンバ221内に搬入する。そして、チャンバ221内において、基板Wの研磨面に対してスピン洗浄が行われる(ステップS11)。その後、ロボットハンド231は、基板Wをチャンバ221から搬出する(ステップS12)。
[効果]
(1)以上のような本実施形態の基板洗浄装置1は、研磨装置Pにより研磨された研磨面を有する基板Wが搬入されるチャンバ110と、チャンバ110内に設けられ、基板Wを支持する支持部120と、研磨面を親水化させる洗浄液Lを、支持部120に支持された基板Wの研磨面に供給する供給部130と、洗浄液Lが供給された研磨面を、基板Wの側方から撮像する撮像部140と、撮像部140により撮像された画像に基づいて、親水化の可否を判定する判定部33と、判定部33による判定結果に応じて、供給部130による洗浄液Lの供給を調整する調整部34と、チャンバ110に接続され、洗浄液Lにより親水化された研磨面を、洗浄液Lにより洗浄する洗浄部200と、を有する。
このため、研磨後の基板Wの親水化の可否を判定して、親水化が十分な状態となる(親水化できたと判定される)まで洗浄液Lを基板Wに供給することができる。これにより、研磨後の基板Wの親水化が不十分な状態のまま、洗浄部200による洗浄が行われることを防止できる。したがって、洗浄部200が、基板Wから汚染物を容易に除去できる。
また、撮像部140は、基板Wの側方から撮像するため、基板Wの直上に撮像部140を設置する必要がない。このため、撮像部140に付着した洗浄液Lが落下して、基板Wに付着することによって、基板Wが汚染されることが防止される。しかも、基板Wの上に撮像部140が無いため、ダウンフローが阻害されることはない。
また、撮像部140が基板Wの側方から撮像することにより、基板Wの相反する研磨面の双方の状態を撮像できる。このため、基板Wの直上からの撮像では判定できない裏面側の親水化の可否も判定できる。なお、基板Wを反転等させて両面を撮像する場合には検査に時間がかかる。本実施形態では、撮像部140が基板Wの側方から同時に両面の状態を撮像できるので、短時間で検査できる。さらに、裏面直下から撮像する場合には、撮像部140に液滴が付着して誤検出のおそれがある。本実施形態では、撮像部140が基板Wの側方から撮像するため、撮像部140への液滴の付着による誤検出を防止できる。
(2)撮像部140は、供給部130による洗浄液Lの供給を停止した状態で、支持部120によって静止した状態で支持された基板Wの側方から撮像する。このため、基板Wの側方から撮像する際に、撮像部140に洗浄液Lがかかることない。また、静止しているので液面に揺れが無い。従って、判定部33が親水化の可否を正確に判定できる。
(3)基板Wは、両面が研磨面であり、供給部130は、基板Wの双方の研磨面に向かって洗浄液Lを吐出可能で、基板Wの中心を挟む位置に配置された一対のノズル131を有する。よって、供給部130は、洗浄液Lを対向する双方向から流して、基板Wの全体に行き渡らせることができる。
(4)基板Wは、両面が研磨面であり、供給部130は、基板Wの相反する研磨面の双方に、洗浄液Lを供給する位置に設けられたノズル131を有する。このため、供給部130が相反する研磨面の双方に洗浄液Lを供給し、判定部33が双方の親水化の可否を判定できる。
(5)撮像部140は、基板Wの周囲に複数配置されている。このため、判定部33は、基板Wの全体の親水化の可否を判定できる。
(6)判定部33は、洗浄液Lにより親水化された状態の基準となる基板Wの基準画像と、洗浄液Lが供給され、支持部120に支持された状態の基板Wを撮像した画像とを比較して、親水化の可否を判定する。このため、判定部33は、基準となる画像に基づいて、親水化の可否を正確に判定できる。なお、より具体的な例として、判定部33は、撮像した画像及び基準画像から基板W及び洗浄液Lの輪郭を抽出し、基板Wの輪郭が一致するように、撮像した画像と基準画像を重ね合わせ、撮像した画像において、洗浄液Lの輪郭と基板Wの輪郭との距離が第1のしきい値以下の部分は、親水化不十分と判定し、基準画像の洗浄液Lの面積に対して、撮像した画像の親水化が不十分な箇所の面積の割合を求め、その割合が第2のしきい値を超えた場合、親水化ができていないと判定する。
[変形例]
本実施形態は、上記の態様に限定されるものではなく、以下のような変形例も構成可能である。
(1)判定部33による判定の手法は上記の態様には限定されない。判定部33は、撮像した画像のみによって、親水化されていない箇所を判定してもよい。例えば、判定部33は、洗浄液Lの輪郭の凹凸によって、親水化の可否を判定してもよい。
(2)各研磨面に洗浄液Lを吐出するノズル131の数は、研磨面の全体に洗浄液Lを行き渡らせることができる数であれば良いため、1つであっても、3つ以上であってもよい。供給部130は、基板Wの一方の研磨面だけに洗浄液Lを供給する構成であってもよい。
(3)撮像部140のカメラ141の数は、基板Wの側方から撮像できれば良い。このため、カメラ141が2台以下であっても、4台以上であってもよい。カメラ141の光軸は、研磨面に対して厳密に平行でなくてもよく、多少の傾きがあってもよい。
(4)基板Wを回転させる回転装置を備え、基板Wを回転させながら、供給部130が洗浄液Lを基板Wに供給する構成としてもよい。これにより、ノズル131の数にかかわらず、基板Wの研磨面の全体に洗浄液Lを行き渡らせ易くすることができる。
(5)ブラシ洗浄装置210は、基板Wの面に平行な円筒形状のブラシによって洗浄する構成であってもよい。
(6)判定部33による基板Wの親水化可否の判定結果に応じて、供給部130による洗浄液Lの供給を以下のように調整することも可能である。例えば、基板Wの表裏の研磨面のいずれかが親水化できていないと判定された場合、表裏いずれかの研磨面に対向するノズル131の洗浄液Lの供給量又は供給時間を増やす。また例えば、基板Wの表裏の研磨面のいずれかが親水化できていると判定された場合、表裏いずれかの研磨面に対向するノズル131の洗浄液Lの供給量又は供給時間を減らす、あるいは供給を停止する。また例えば、複数の撮像部140のうち、いずれかの撮像部140で撮像した基板Wの箇所が親水化できていないと判定された場合、親水化できていないと判定された箇所であって、撮像部140に最も近い箇所に洗浄液Lを供給可能なノズル131について、そのノズル131からの洗浄液Lの供給量または供給時間を追加する。また例えば、親水化できていると判定された箇所であって、撮像部140の最も近い箇所に洗浄液Lを供給可能なノズル131について、そのノズル131からの洗浄液Lの供給量や供給時間を減らす、あるいは供給を停止する。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態及び各部の変形例を説明したが、この実施形態や各部の変形例は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述したこれら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明に含まれる。
1 基板洗浄装置
31 機構制御部
32 撮像制御部
33 判定部
34 調整部
100 親水化部
110 チャンバ
111a、111b 開口
112a、112b シャッター
120 支持部
121 支持ピン
121a テーパ面
130 供給部
131、214a、223a ノズル
140 撮像部
141 カメラ
150 搬送部
151、231 ロボットハンド
200 洗浄部
210 ブラシ洗浄装置
211 チャンバ
212 回転駆動部
212a ローラ
213 ブラシ駆動部
213a ブラシ
214 給液部
220 スピン洗浄装置
221 チャンバ
221a ピン
221b、222b 回転テーブル
222 回転駆動部
223 給液部
223a ノズル
223b 揺動アーム
230 搬送装置
232 移動機構
300 制御部

Claims (7)

  1. 研磨装置により研磨された研磨面を有する基板が搬入されるチャンバと、
    前記チャンバ内に設けられ、前記基板を支持する支持部と、
    前記研磨面を親水化させる洗浄液を、前記支持部に支持された前記基板の前記研磨面に供給する供給部と、
    前記洗浄液が供給された前記研磨面を、前記基板の側方から撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された画像に基づいて、親水化の可否を判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果に応じて、前記供給部による前記洗浄液の供給を調整する調整部と、
    前記チャンバに接続され、前記洗浄液により親水化された前記研磨面を洗浄する洗浄部と、
    を有する基板洗浄装置。
  2. 前記撮像部は、前記供給部による前記洗浄液の供給を停止した状態で、前記支持部によって静止した状態で支持された前記基板の側方から撮像する請求項1記載の基板洗浄装置。
  3. 前記基板は、両面が研磨面であり、
    前記供給部は、前記基板の少なくとも一方の前記研磨面に向かって前記洗浄液を吐出可能で、前記基板の中心を挟む位置に配置された少なくとも一対のノズルを有する請求項1又は請求項2記載の基板洗浄装置。
  4. 前記基板は、両面が研磨面であり、
    前記供給部は、前記基板の相反する前記研磨面の双方に、前記洗浄液を供給する位置に設けられたノズルを有する請求項1記載の基板洗浄装置。
  5. 前記撮像部は、前記基板の周囲に複数配置されている請求項1記載の基板洗浄装置。
  6. 前記判定部は、前記洗浄液により親水化された状態の基準となる前記基板の基準画像と、前記洗浄液が供給され、前記支持部に支持された状態の前記基板を撮像した画像とを比較して、親水化の可否を判定する請求項1記載の基板洗浄装置。
  7. 前記判定部は、
    前記撮像した画像及び前記基準画像から前記基板及び前記洗浄液の輪郭を抽出し、前記基板の輪郭が一致するように前記撮像した画像と前記基準画像を重ね合わせ、
    前記撮像した画像において、前記洗浄液の輪郭と前記基板の輪郭との距離が第1のしきい値以下の部分は、親水化不十分と判定し、
    前記基準画像の前記洗浄液の面積に対して、前記撮像した画像の親水化が不十分な箇所の面積の割合を求め、その割合が第2のしきい値を超えた場合、親水化ができていないと判定する請求項6記載の基板洗浄装置。
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