JP2024034427A - Led照明装置及びled照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバー部材の幅方向の端部が暗くなること抑制できるLED照明装置等を提供する。【解決手段】器具本体2の凹部2aに収納されるLED照明装置3であって、LED12が配置された基板11と、基板11が取り付けられた主板部21を有するフレーム20と、フレーム20に取り付けられたカバー部材30と、を備え、フレーム20は、フレーム20の短手方向における主板部21の両側に位置し且つ主板部21から第1方向側に向かって突出する突出部22を有し、カバー部材30は、主部31と、主部31の内面からLED12に向かって突出する延設部32とを有し、延設部32は、外延設部32aと、外延設部32aから突出部22の少なくとも一部を覆うようにしてLED12側に向かって延在する内延設部32bとを有し、カバー部材30と凹部2aの内面との間に隙間Gが存在し、外延設部32aは、前記第1方向において、隙間Gと重なる部位を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、LED照明装置及びLED照明装置を備えるLED照明器具に関する。
LED(Light Emitting Diode)を用いたLED照明器具が知られている。例えば、天井に設置されるLED照明器具として、ライトバーと呼ばれる長尺状のLED照明装置と、LED照明装置が着脱可能に取り付けられる凹部を有する長尺状の器具本体とを備える照明器具が知られている。
この種のLED照明装置は、長尺状の基板と、基板に実装された複数のLEDと、複数のLEDを覆う長尺状で透光性を有するカバー部材と、基板を支持するとともにカバー部材が取り付けられる長尺状のフレームとを備える(例えば、特許文献1、2)。
特開2016-149332号公報 特開2018-152263号公報
しかしながら、従来のLED照明装置では、カバー部材の幅方向の端部が暗くなるという課題がある。特に、特許文献1、2に開示されたLED照明装置のように、フレームの強度を高くするため等の目的で、床側に突出するようにフレームの幅方向の端部に突出部を形成すると、カバー部材の幅方向の端部が暗くなってしまう。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、カバー部材の幅方向の端部が暗くなること抑制できるLED照明装置及びそのLED照明装置を備えるLED照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るLED照明装置の一態様は、器具本体の凹部に収納されるLED照明装置であって、LEDが配置された基板と、前記基板が取り付けられた主板部を有する長尺状のフレームと、前記LEDを覆うように前記フレームに取り付けられたカバー部材と、を備え、前記主板部を基準にして前記LEDの光出射側の方向を第1方向とし、前記第1方向とは反対側の方向を第2方向としたときに、前記フレームは、前記フレームの短手方向における前記主板部の両側に位置し且つ前記主板部から前記第1方向側に向かって突出する突出部を有し、前記カバー部材は、前記LEDの光を透過させて外部に照射させる主部と、前記主部の内面から前記LEDに向かって突出する延設部とを有し、前記延設部は、前記突出部よりも前記フレームの短手方向の外側に位置する外延設部と、前記外延設部から前記突出部の少なくとも一部を覆うようにして前記LED側に向かって延在する内延設部とを有し、前記カバー部材と前記凹部の内面との間に隙間が存在し、前記外延設部は、前記第1方向において、前記隙間と重なる部位を有する。
また、本発明に係るLED照明器具の一態様は、上記のLED照明装置と、前記LED照明装置が収納される凹部を有する器具本体と、を備える。
カバー部材の幅方向の端部が暗くなること抑制できるLED照明装置を実現することができる。
図1は、実施の形態に係るLED照明器具の斜視図である。 図2は、実施の形態に係るLED照明器具の分解斜視図である。 図3は、実施の形態に係るLED照明器具の断面図である。 図4は、実施の形態に係るLED照明器具の断面図である。 図5は、実施の形態に係るLED照明装置をカバー部材側から見たときの斜視図である。 図6は、実施の形態に係るLED照明装置を裏側から見たときの斜視図である。 図7は、実施の形態に係るLED照明装置の断面斜視図である。 図8は、実施の形態に係るLED照明装置の分解斜視図である。 図9は、実施の形態に係るLED照明器具において、LED照明装置を器具本体に取り付けるときの取付方法を説明するための図である。 図10は、実施の形態に係るLED照明器具において、LEDから出射した光の軌跡の一例を示す図である。 図11Aは、変形例1に係るLED照明装置の断面図である。 図11Bは、変形例1に係るLED照明装置の第1変形例を示す断面図である。 図11Cは、変形例1に係るLED照明装置の第2変形例を示す断面図である。 図11Dは、変形例1に係るLED照明装置の第3変形例を示す断面図である。 図11Eは、変形例1に係るLED照明装置の第4変形例を示す断面図である。 図11Fは、変形例1に係るLED照明装置の第5変形例を示す断面図である。 図12Aは、変形例2に係るLED照明装置の断面図である。 図12Bは、変形例2に係るLED照明装置の第1変形例を示す断面図である。 図12Cは、変形例2に係るLED照明装置の第2変形例を示す断面図である。 図12Dは、変形例2に係るLED照明装置の第3変形例を示す断面図である。 図13は、変形例3に係るLED照明装置の断面図である。 図14は、変形例4に係るLED照明装置の断面図である。 図15Aは、変形例5に係るLED照明装置の断面図である。 図15Bは、変形例5に係るLED照明装置の断面図である。 図16は、変形例5に係るLED照明装置の第1変形例を示す断面図である。 図17は、変形例5に係るLED照明装置の第2変形例を示す断面図である。 図18は、変形例5に係るLED照明装置の第3変形例を示す断面図である。 図19は、変形例5に係るLED照明装置の第4変形例を示す断面図である。 図20は、変形例5に係るLED照明装置の第5変形例を示す断面図である。 図21Aは、変形例6に係るLED照明装置の断面図である。 図21Bは、変形例6に係るLED照明装置の第1変形例を示す断面図である。 図21Cは、変形例6に係るLED照明装置の第2変形例を示す断面図である。 図22は、変形例7に係るLED照明装置の断面図である。 図23は、変形例8に係るLED照明装置の断面図である。 図24は、変形例9に係るLED照明装置の断面図である。 図25は、変形例10に係るLED照明装置の断面図である。 図26は、変形例10に係るLED照明装置の変形例を示す断面図である。 図27は、変形例11に係るLED照明装置の断面図である。 図28は、変形例12に係るLED照明装置の断面図である。 図29は、変形例13に係るLED照明器具及びLED照明装置の断面図である。 図30は、フレームの第1変形例を示す断面図である。 図31は、フレームの第2変形例を示す断面図である。 図32は、フレームの第3変形例を示す断面図である。 図33は、フレームの第4変形例を示す断面図である。 図34は、フレームの第5変形例を示す断面図である。 図35は、フレームの第6変形例を示す断面図である。 図36は、フレームの第7変形例を示す断面図である。 図37は、フレームの第8変形例を示す断面図である。 図38は、フレームの第9変形例を示す断面図である。 図39は、フレームの第10変形例を示す断面図である。 図40は、フレームの第11変形例を示す断面図である。 図41は、フレームの第12変形例を示す断面図である。 図42は、フレームの第13変形例を示す断面図である。 図43は、フレームの第14変形例を示す断面図である。 図44は、フレームの第15変形例を示す断面図である。 図45は、フレームの第16変形例を示す断面図である。 図46は、フレームの第17変形例を示す断面図である。 図47は、フレームの第18変形例を示す断面図である。 図48は、フレームの第19変形例を示す断面図である。 図49は、フレームの第20変形例を示す断面図である。 図50は、フレームの第21変形例を示す断面図である。 図51は、フレームの第22変形例を示す断面図である。 図52は、フレームの第23変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、工程及び工程の順序等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。また、各図において、X軸、Y軸及びZ軸は、三次元直交座標系の三軸を表しており、本実施の形態では、Z軸方向を鉛直方向とし、Z軸に垂直な方向(XY平面に平行な方向)を水平方向としている。X軸及びY軸は、互いに直交し、且つ、いずれもZ軸に直交する軸である。なお、本明細書において、「上」及び「下」という用語は、必ずしも、絶対的な空間認識における上方向(鉛直上方)及び下方向(鉛直下方)を指すものではない。
(実施の形態)
まず、実施の形態に係るLED照明器具1の構成について、図1~図4を用いて説明する。図1は、実施の形態に係るLED照明器具1の斜視図である。図2は、同LED照明器具1の分解斜視図である。図3及び図4は、同LED照明器具1の断面図である。図3及び図4は、LED照明器具1の短手方向と平行な平面で切断したときの断面を示している。図3は、電源装置4が存在する部分を切断したときの断面を示しており、図4は、電源装置4が存在しない部分を切断したときの断面を示している。
本実施の形態に係るLED照明器具1は、図1~図4に示すように、器具本体2と、器具本体2に取り付けられたLED照明装置3とを備える。
器具本体2は、LED照明装置3を保持している。器具本体2は、建物における所定の箇所に設置される。本実施の形態におけるLED照明器具1は、天井直付け型の照明器具である。したがって、器具本体2は、ボルト等を用いて室内の天井に取り付けられる。
本実施の形態において、器具本体2は、板金製であり、金属板に曲げ加工等を施すことにより、Y軸方向に長尺且つ扁平な箱形状に形成されている。図2に示すように、器具本体2には、矩形状の開口面を有する凹部2aが設けられている。凹部2aは、器具本体2の長手方向に沿って長尺状に設けられている。凹部2aは、LED照明装置3が収納される収納部であり、器具本体2の略全長に亘って設けられている。また、図2及び図3に示すように、器具本体2の幅方向における凹部2aの両側には、凹部2aの開口端縁2a1から延出し且つ外側に行くほど上側(天井側)に傾斜する傾斜面2bがそれぞれ設けられている。図2に示すように、凹部2aの一対の側面のうちの一方の側面には、2つのスリット2cが設けられている。
LED照明装置3は、照明光を発する照明装置の一例である。本実施の形態において、LED照明装置3は、LEDを光源として用いたLEDユニットである。LED照明装置3は、器具本体2の凹部2aに着脱自在に取り付けられている。例えば、LED照明装置3を器具本体2の凹部2aに取り付けたり、器具本体2の凹部2aに取り付けられたLED照明装置3を凹部2aから取り外したりすることができる。詳細は後述するが、LED照明装置3と器具本体2とは、LED照明装置3に設けられた引っ掛け金具5及び弾性保持部材6(本実施の形態ではキックバネ)を器具本体2に引っ掛けて係止させることで固定することができる。引っ掛け金具5は、LED照明装置3を器具本体2に取り付けるための金具である。本実施の形態において、引っ掛け金具5は、スライド金具である。
図3に示すように、LED照明装置3は、器具本体2に収納された電源装置4から供給される電力によって発光する。電源装置4は、LED照明装置3の光源部10に電力を供給するための装置である。
電源装置4は、LED照明装置3の背面側に配置されている。具体的には、電源装置4は、器具本体2の凹部2aに配置される。本実施の形態において、電源装置4は、LED照明装置3の一部としてLED照明装置3に取り付けられており、LED照明装置3と一体になっている。なお、電源装置4は、LED照明装置3と一体ではなく、LED照明装置3と分離して器具本体2に配置されていてもよい。例えば、電源装置4は、器具本体2に固定されていてもよい。
電源装置4は、LED照明装置3を発光させるための電力を生成する電源回路によって構成されている。具体的には、電源装置4は、プリント配線基板等の回路基板4aと、回路基板4aに実装された複数の電子部品4bとを有する。本実施の形態において、電源装置4は、さらに、複数の電子部品4bが実装された回路基板4aを収納する回路ケース4cを有する。回路ケース4cは、電子部品4bが実装された回路基板4aを覆うカバーである。回路ケース4cは、一例として、金属板によって構成された金属製の筐体である。電源装置4を構成する電源回路は、例えば、商用電源等の外部電源からの交流電力を、整流、平滑及び降圧等して所定レベルの直流電力に変換し、当該直流電力をLED照明装置3のLEDに供給する。
電源装置4には、天井裏から器具本体2の貫通孔に挿通されて器具本体2の凹部2a内に引き出された電源線(VVFケーブル等)が接続された電源端子台8(図2参照)を介して交流電力が供給される。VVFケーブル等の電源線は、工事用電線であり、電線の一例である。電源端子台8は、器具本体2の凹部2aに設置されている。
次に、図1~図4を参照しつつ、図5~図8を用いて、LED照明装置3の詳細な構造について説明する。図5は、実施の形態に係るLED照明装置3をカバー部材30側から見たときの斜視図であり、図6は、同LED照明装置3を裏側から見たときの斜視図である。図7は、同LED照明装置3の断面斜視図である。図8は、同LED照明装置3の分解斜視図である。
図2、図5及び図6に示すように、LED照明装置3は、ライトバーと呼ばれる長尺状のライン光源である。LED照明装置3は、例えば白色光等の所定の色の光を発光する。
図3、図7及び図8に示すように、LED照明装置3は、光源部10と、光源部10が配置されるフレーム20と、光源部10を覆うカバー部材30と、エンドキャップ40とを備える。本実施の形態において、LED照明装置3は、電源装置4を備える。つまり、電源装置4は、LED照明装置3に設けられている。具体的には、電源装置4は、フレーム20の天井側の面に取り付けられている。例えば、図3に示すように、電源装置4は、ネジ50によって回路ケース4cをフレーム20の主板部21にネジ止めすることでフレーム20に固定されている。
光源部10は、照明光を発する発光部である。本実施の形態において、光源部10は、長尺状である。この場合、長尺状の光源部10は、フレーム20の長手方向(Y軸方向)の全長と略同等の長さの1つの光源部であってもよいし、フレーム20の長手方向に沿って複数個並べられていてもよい。図8に示すように、本実施の形態において、光源部10は、フレーム20の長手方向に沿って2つ並べられている。
光源部10は、LEDを用いたLEDモジュールであり、図7及び図8に示すように、基板11と、基板11に配置されたLED12とを備える。
基板11は、LED12を実装するための実装基板である。本実施の形態において、基板11は、フレーム20の長手方向(Y軸方向)に長尺状をなす略矩形状に形成されている。基板11の厚みは、例えば1.0mmである。図8に示すように、本実施の形態において、基板11は、フレーム20の長手方向に沿って2枚並べられている。
基板11は、例えば金属配線が所定のパターンで形成されたプリント配線基板(プリント基板)である。なお、基板11の表面には、配線を保護するとともに絶縁耐圧を確保するために、配線を覆うように絶縁性樹脂材料からなるレジストが形成されていてもよい。基板11は、LED12が実装される主面のみに配線が形成された片面配線基板であってもよいし、両面に配線が形成された両面配線基板であってもよい。
基板11を構成する基材としては、絶縁性樹脂材料からなる樹脂基板、アルミナ等のセラミック材料の焼結体からなるセラミック基板、アルミニウムまたは銅等の金属材料からなる金属基材の表面に絶縁被膜を施すことで得られるメタルベース基板等が用いられる。
基板11が樹脂基板によって構成されている場合、樹脂基板としては、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とからなるガラスエポキシ基板(CEM-3、FR-4等)、クラフト紙等とフェノール樹脂とによって構成された紙フェノール基材(FR-1、FR-2)、紙とエポキシ樹脂とによって構成された紙エポキシ基材(FR-3)、又は、ポリイミド等からなるポリイミド基板等を用いることができる。また、基板11は、リジッド基板であってもよいし、フィルム状のフレキシブル基板であってもよい。
基板11に形成された金属配線は、電源装置4と電気的に接続されている。この場合、基板11に形成された電極又はコネクタ端子と電源装置4とは、リード線等の電線によって接続されている。基板11と電源装置4とを接続する電線は、例えば、フレーム20に設けられた貫通孔に挿通されている。
基板11は、フレーム20に配置される。基板11は、LED12が実装される面である第1面と、第1面に背向する第2面とを有する。基板11の第1面は、カバー部材30側の面であり、基板11の第2面は、フレーム20側の面である。本実施の形態において、基板11の第2面は、フレーム20に接触している。
図7及び図8に示すように、基板11には、LED12が配置されている。具体的には、基板11の第1面に複数のLED12が配置されている。本実施の形態において、複数のLED12は、基板11の長手方向(Y軸方向)に沿って直線状に一列に且つ所定の間隔をおいて実装されている。具体的には、複数のLED12は、基板11の長手方向の略全長にわたって実装されている。したがって、複数のLED12は、フレーム20及びカバー部材30の長手方向に沿って実装されている。なお、複数のLED12は、基板11の長手方向に沿って、一列ではなく、複数列で実装されていてもよい。複数のLED12は、電源装置4と基板11とを接続する電線を介して電源装置4から供給される直流電流によって発光する。
LED12は、発光素子の一例である。本実施の形態において、複数のLED12の各々は、個々にパッケージ化されたSMD構造のLED素子(LED光源)である。したがって、光源部10は、SMDタイプのLEDモジュールである。
SMDタイプのLED12は、樹脂製又はセラミック製の白色の容器(パッケージ)と、容器内に配置されたLEDチップ(ベアチップ)と、LEDチップを封止する封止部材とを備える。本実施の形態において、LED12は、白色光を放出する白色LED素子である。この場合、例えば、LEDチップとしては、通電されると青色光を発する青色LEDチップが用いられ、容器に充填される封止部材としては、YAG等の黄色蛍光体等が含有されたシリコーン樹脂(蛍光体含有樹脂)が用いられる。
このように構成される光源部10は、フレーム20に配置される。具体的には、光源部10の基板11がフレーム20に配置される。
フレーム20は、光源部10が取り付けられる長尺状の取付部材(ベース部材)である。具体的には、フレーム20には、光源部10の基板11が取り付けられる。
フレーム20は、光源部10及び器具本体2と同様に、Y軸方向に長尺状に形成されている。光源部10は、フレーム20に支持されている。本実施の形態において、フレーム20は、光源部10を支持するだけではなく、カバー部材30も支持している。具体的には、LED12が配置された基板11をフレーム20に載置して基板11をフレーム20に固定することで、LED12が配置された基板11がフレーム20に支持される。
フレーム20は、板金製であり、金属板によって構成されている。フレーム20は、例えばSPCC(Steel Plate Cold Commercial;冷間圧延鋼板)製の1枚の板金(金属板)にロール成形加工又はプレス加工等を施すことにより所定の形状に形成されている。フレーム20を構成する金属板の厚みは、例えば、0.2mm~2mmである。本実施の形態において、フレーム20は、板金加工により形成されているので、フレーム20を構成する金属板の厚みは、1mm以下であるとよい。本実施の形態において、フレーム20を構成する金属板の厚みは、0.5mmとした。
なお、フレーム20の作製方法は、ロール成形加工及びプレス加工に限るものではなく、アルミニウムの押出成型等であってもよい。また、フレーム20は、金属材料に限るものではなく、樹脂材料によって構成されていてもよい。
図3及び図4に示すように、フレーム20は、基板11が取り付けられた板状の主板部21と、一対の突出部22と、一対の側板部23とを有する。突出部22は、主板部21と側板部23との間に設けられている。具体的には、突出部22の一方は、主板部21に接続されており、突出部22の他方は、側板部23に接続されている。なお、図8に示すように、主板部21、一対の突出部22及び一対の側板部23は、いずれもY軸方向に沿って延在している。
主板部21は、フレーム20の本体部であり、図3に示すように、主板部21には、LED12が配置された基板11が載置される。つまり、主板部21は、基板11を支持している。本実施の形態において、基板11と主板部21とは接している。
主板部21は、長尺板状であり、基板11側の面である第1面と、第1面に背向する第2面とを有する。LED照明器具1が天井に設置された状態において、フレーム20は、主板部21の第1面及び第2面が天井面と略平行となるように配置されている。この場合、主板部21の第1面は、床側の面となり、主板部21の第2面は、天井側の面となる。
主板部21は、Y軸方向に長尺状であり、全体として平板状をなす厚みが一定の板状部分である。主板部21は、フレーム20の本体部であり、主板部21には、光源部10が配置される。具体的には、主板部21には、光源部10の基板11が載置される。
図3に示すように、主板部21は、器具本体2の凹部2aの開口面よりも凹部2aの底面側に位置している。本実施の形態では、LED12も、器具本体2の凹部2aの開口面よりも凹部2aの底面側に位置している。具体的には、主板部21及びLED12は、凹部2aの開口端縁2a1よりも天井側に位置している。
図8に示すように、主板部21には、金属板で構成されたフレーム20の一部を切り起こすことによって形成された爪部21aが形成されている。主板部21に載置された基板11は、この爪部21aに係止されることで主板部21に固定される。この場合、例えば、基板11をスライドさせて基板11を爪部21aに係止させてもよいし、爪部21aをかしめることで基板11を爪部21aに係止させてもよい。なお、主板部21と基板11との固定方法は、爪部21aによる係止構造に限るものではなく、主板部21と基板11とは、接着剤又は接着テープ等によって接着固定されていてもよい。また、主板部21と基板11とは接しているが、これに限らない。例えば、主板部21と基板11との間に、熱伝導シート等の別部材が挿入されていてもよい。また、主板部21には、基板11の配線と電源装置4とを電気的に接続するための電線が挿通される貫通孔が設けられている。
図3及び図4に示すように、突出部22は、フレーム20の短手方向において、主板部21の両側に位置している。つまり、一対の突出部22の一方は、フレーム20の短手方向における主板部21の一方側に位置し、一対の突出部22の他方は、フレーム20の短手方向における主板部21の他方側に位置している。
また、主板部21を基準にしてLED12の光出射側の方向である第1方向を床側の方向とし、主板部21を基準にして床側方向(第1方向)とは反対側の方向である第2方向を天井側の方向としたときに、一対の突出部22の各々は、主板部21から床側(第1方向側)に向かって突出している。つまり、一対の突出部22は、主板部21よりも床側に位置している。
また、一対の突出部22の少なくとも一部は、器具本体2の凹部2aの開口面よりも床側に位置している。つまり、一対の突出部22の少なくとも一部は、凹部2aの開口端縁2a1よりも床側に位置している。
一対の突出部22は、プレス加工等によってフレーム20を構成する金属板の一部を床側に凸状に突出させることで形成することができる。したがって、突出部22の板厚と主板部21の板厚とは、同じである。
図3の拡大図に示すように、一対の突出部22の各々は、第1板部22aと、第1板部22aの一方側に位置する第2板部22bと、第1板部22aの他方側に位置する第3板部22cとを有する。つまり、第1板部22a、第2板部22b及び第3板部22cは、突出部22の一部であり、第1板部22aは、第2板部22bと第3板部22cとの間に位置している。
第1板部22aは、主板部21と平行な平行板部である。第2板部22bは、主板部21に対して傾斜する傾斜板部である。第3板部22cは、主板部21に対して立設する立設板部である。
第1板部22aは、器具本体2の凹部2aの開口面よりも床側に位置している。つまり、第1板部22aは、凹部2aの開口端縁2a1よりも床側に位置している。傾斜する第2板部22bは、第1板部22aの外側に位置しており、側板部23の端部に接続されている。また、立設板部である第3板部22cは、第1板部22aの内側に位置しており、主板部21の端部に接続されている。したがって、突出部22は、全体として外向きに傾斜するように構成されている。
なお、突出部22は、内向きに傾斜するように構成されていてもよい。この場合、傾斜する第2板部22bは、第1板部22aの内側に位置し且つ主板部21の端部に接続され、立設する第3板部22cは、第1板部22aの外側に位置し且つ側板部23の端部に接続される。
第1板部22a、第2板部22b及び第3板部22cは、いずれも、フレーム20の短手方向における主板部21の両側に位置し、且つ、主板部21よりも床側(第1方向側)に位置している。また、第1板部22a、第2板部22b及び第3板部22cは、いずれも平坦である。つまり、第1板部22a、第2板部22b及び第3板部22cは、平板状である。
一対の側板部23は、板状の側面部であり、フレーム20における一対の脚部として形成されている。一対の側板部23の各々は、床側に延在している。具体的には、一対の側板部23の各々は、主板部21の短手方向(X軸方向)における両端部からZ軸方向に延在している。側板部23は、フレーム20の短手方向における突出部22の外側端部から延在している。具体的には、側板部23は、突出部22の第2板部22bから天井側に向かって延在している。
本実施の形態において、側板部23と突出部22との接続部分は、主板部21よりも床側(第1方向側)に位置している。側板部23は、突出部22から主板部21の位置を超えて天井側に向かって延在しているが、これに限らない。例えば、側板部23のZ軸方向の長さは、突出部22から主板部21の位置までの長さであってもよいし、突出部22から主板部21の位置までの長さよりも短くてもよい。つまり、側板部23の天井側の先端部分は、LED12の高さ位置よりも天井側に位置していてもよいし、LED12の高さ位置と同じ位置であってもよいし、LED12の高さ位置よりも床側に位置していてもよい。
一対の側板部23の先端部分には、折れ曲げられるように形成された折曲部23aが設けられている。本実施の形態において、折曲部23aは、側板部23の先端部分を厚み方向に折り返すことで形成された折返部である。したがって、折曲部23aは、折り返された部分と、折り返された部分に対向する部分(折り返されていない部分)とによって構成されている。折曲部23aにおける折り返された部分は、例えば、側板部23の先端部分をカールさせて巻き上げることで形成することができる。なお、折曲部23aは、カールさせて形成されたものに限るものではなく、ヘミング加工等により形成されたものであってもよい。なお、カール曲げ又はヘミング曲げによる折曲部23aは、幅方向の内側に折り曲げられて形成されているが、これに限るものではなく、幅方向の外側に折り曲げられて形成されていてもよい。また、折曲部23aは、形成されていなくてもよい。
一対の側板部23の各々には、カバー部材30の取付部33が取り付けられる。具体的には、カバー部材30の取付部33に設けられた凹部33aに側板部23の折曲部23aをスナップインにより係止させて嵌め合わせることで、カバー部材30をフレーム20に固定することができる。
フレーム20に支持された光源部10は、カバー部材30で覆われている。具体的には、カバー部材30は、光源部10における全てのLED12を覆っている。図3に示すように、カバー部材30は、光源部10の基板11も覆っており、複数のLED12を覆うように基板11と対向して配置されている。このように、カバー部材30は、LED12を覆うようにフレーム20に取り付けられている。
カバー部材30は、透光性を有する透光カバーの一例であり、LED12から出射する光を透過する。本実施の形態において、カバー部材30は、透光性を有するだけではなく、拡散性を有する拡散カバーである。したがって、カバー部材30に入射したLED12の光は、カバー部材30で拡散(散乱)しながらカバー部材30を透過する。
図6及び図7に示すように、カバー部材30は、さらに、光源部10が配置されたフレーム20を覆っている。本実施の形態において、カバー部材30は、光源部10が配置されたフレーム20の全体を覆っている。なお、カバー部材30は、光源部10及びフレーム20と同様に、Y軸方向に長尺状に形成されている。
カバー部材30は、フレーム20に取り付けられる。また、カバー部材30とフレーム20とによって筒体が構成されており、光源部10は、この筒体内に収納されている。
図3及び図7に示すように、カバー部材30は、LED12と対向する面を有する主部31と、主部31に接続された一対の延設部32と、一対の延設部32の各々に接続された一対の取付部33とを有する。
図3に示すように、カバー部材30と器具本体2の凹部2aの内面との間に隙間Gが存在する。本実施の形態において、この隙間Gは、取付部33と凹部2aの内面との間の隙間である。
主部31は、カバー部材30における本体部であり、LED12の光を透過させて外部に照射させる。主部31は、カバー部材30の外観を構成している。図8に示すように、主部31は、Y軸方向に長尺状であり、樋状に形成されている。主部31は、例えば扁平状の略セミシリンドリカル形状である。したがって、主部31は、Y軸方向に延在する長尺矩形状の開口端面を有する。また、X軸方向に沿って切断したときの主部31の断面形状は、略円弧状に湾曲した湾曲形状を有する。なお、主部31の形状は、桶状のR形状に限るものではなく、コの字状等の角形状であってもよいし、側面の一部がくびれた角形状等であってもよい。
主部31は、フレーム20の突出部22よりもフレーム20の短手方向の外側に位置する外側端部31aを有する。具体的には、外側端部31aは、主部31における取付部33よりも外側に位置する部分である。主部31の外側端部31aは、器具本体2の凹部2aの開口端縁2a1に対向している。なお、凹部2aの開口端縁2a1は、XY平面に平行な平坦面である。
一対の延設部32は、厚みが一定で板状の板片である。本実施の形態において、一対の延設部32は、XZ断面において、カバー部材30の中心を基準に左右対称に形成されているが、これに限らない。
各延設部32は、フレーム20の突出部22よりもフレーム20の短手方向の外側に位置する外延設部32aと、外延設部32aから突出部22の少なくとも一部を覆うようにしてLED12側に向かって延在する内延設部32bとを有する。
本実施の形態において、外延設部32aは、取付部33よりも外側に位置する部分であり、内延設部32bは、取付部33よりも内側に位置する部分である。この場合、図3に示すように、外延設部32aは、平板状に形成された部分であり、内延設部32bは、フレーム20の突出部22を境界にして折れ曲るように形成された部分である。具体的には、内延設部32bは、外延設部32aと取付部33との接続部分から床側に向かって延在する部分と、フレーム20の突出部22に対向する部分から先端が天井側に向かって延在する部分とを有する。
各延設部32は、主部31の内面からカバー部材30の内方に向かって延在している。つまり、各延設部32は、主部31の内面からLED12側に向かって延在している。各延設部32は、主部31の内面におけるフレーム20の突出部22のうち最も床側(第1方向側)に位置する部位よりも天井側(第2方向側)の位置からLED側に向かって延在している。本実施の形態において、フレーム20の突出部22のうち最も床側に位置する部位は、突出部22の第1板部22aである。したがって、延設部32は、第1板部22aよりも天井側に位置からLED12側に向かって延在している。具体的には、各延設部32は、主部31の外側端部31aの先端に接続されている。したがって、各延設部32において、外延設部32aが主部31の外側端部31aの先端に接続されており、外延設部32aは、主部31の外側端部31aからLED12側に向かって延在している。
外延設部32aは、床側の方向又は天井側の方向において(つまりZ方向において)、凹部2aの内面と取付部33と間の隙間Gと重なる部位を有する。また、外延設部32aは、凹部2aの開口端縁2a1に対向している。したがって、外延設部32aは、隙間Gを跨るように形成されている。
外延設部32aにおける開口端縁2a1に対向する部分と主部31の外側端部31aとは、取付部33から外側に突出する突出部を形成している。具体的には、この突出部は、XZ断面において、断面V字形状に形成されている。なお、外延設部32aは、器具本体2の凹部2aの開口面の幅方向外側端部よりも外側に飛び出していない。具体的には、外延設部32aは、凹部2aの開口端縁2a1よりもY軸方向の外側に飛び出していない。具体的には、外延設部32aと主部31の外側端部31aの接続部分(V字の頂点)は、器具本体2の傾斜面2bとほぼ同一面に存在している。これにより、器具本体2の傾斜面2bとカバー部材30の主部31の表面とが連続する一つの面となるので、LED照明装置3の意匠性が向上する。
外延設部32aは、器具本体2の凹部2aの開口端縁2a1に当接しうる当たり部である。LED照明装置3が器具本体2の凹部2aに収納された状態において、外延設部32aは、開口端縁2a1に当接していてもよいし、開口端縁2a1に当接していなくてもよい。つまり、外延設部32aと開口端縁2a1との間に隙間が存在していてもよいし、外延設部32aと開口端縁2a1とが密着していてもよい。
一対の延設部32の各々は、フレーム20の突出部22の少なくとも一部を覆うようにしてLED12側に向かって延在している。本実施の形態では、各延設部32の内延設部32bがフレーム20の突出部22を覆っている。
各延設部32の少なくとも一部は、フレーム20の一部に沿った形状を有している。本実施の形態では、各延設部32の少なくとも一部は、フレーム20の突出部22に沿った形状を有する。具体的には、各延設部32の内延設部32bがフレーム20の突出部22に沿った形状を有している。
各延設部32は、床側に向かって突出するように屈曲している。つまり、各延設部32は、フレーム20の突出部22と同様に、床側に向かって突出する突出部を有するように形成されている。フレーム20の突出部22は、この延設部32の屈曲する部分(突出部分)に向かって突出している。したがって、フレーム20の突出部22は、延設部32の突出部分に嵌るように形成されている。
また、各延設部32の少なくとも一部は、フレーム20に当接しうる。具体的には、各延設部32の少なくとも一部は、フレーム20の突出部22の一部に当接しうる。より具体的には、各延設部32は、突出部22における第1板部22a及び第2板部22bに当接しうる。
図3に示すように、本実施の形態において、内延設部32bは、突出部22の第1板部22aに当接しうる第1面部32b1と、突出部22の第2板部22bに当接しうる第2面部32b2とを有する。
このように、LED照明装置3が器具本体2の凹部2aに収納された状態において、各延設部32の少なくとも一部は、突出部22に接していてもよいし、突出部22に接していなくてもよい。例えば、延設部32における内延設部32bの第1面部32b1及び第2面部32b2とフレーム20における突出部22の第1板部22a及び第2板部22bとは、接触していてもよいし、接触していなくてもよい。
各延設部32において、内延設部32bの第1面部32b1及び第2面部32b2は、突出部22の第1板部22a及び第2板部22bと同様に、いずれも平坦である。つまり、内延設部32bの第1面部32b1及び第2面部32b2は、平板状である。
また、内延設部32bにおいて、第1面部32b1は、フレーム20の突出部22の第1板部22aと同様に、フレーム20の主板部21と平行な平行板部であり、また、第2面部32b2は、フレーム20の突出部22の第2板部22bと同様に、フレーム20の主板部21に対して傾斜する傾斜板部である。内延設部32bの第1面部32b1と突出部22の第1板部22aとは、平行であり、互いに対面にしている。同様に、内延設部32bの第2面部32b2と突出部22の第2板部22bとは、平行であり、互いに対面にしている。
本実施の形態において、各延設部32の少なくとも一部は、突出部22に接している。具体的には、各延設部32における内延設部32bの第1面部32b1と突出部22の第1板部22aとは、接触している。また、各延設部32における内延設部32bの第2面部32b2と突出部22の第2板部22bとは、接触している。
各延設部32の先端は、フレーム20の突出部22よりもフレーム20の中央側に位置している。つまり、各延設部32の先端は、突出部22の第1板部22a、第2板部22b及び第3板部22cよりもフレーム20の中央側に位置している。
延設部32は、先端が基板11に向かって延在するように形成されている。具体的には、延設部32の内延設部32bが、基板11に向かって基板11側に傾斜するように形成されている。なお、内延設部32bは、傾斜せずに、外延設部32aと同様に、基板11と平行に延在していてもよい。
Z軸方向において、延設部32の先端は、基板11と重なっている。本実施の形態において、延設部32の先端は、基板11に接している。具体的には、延設部32の内延設部32bの先端が基板11の主面に接している。これにより、カバー部材30の取付部33とフレーム20の側板部23との間の隙間から虫が侵入しても、カバー部材30の主部31とフレーム20の主板部21との間の空間にまで虫が侵入することを抑制することができる。また、延設部32によって基板11を押さえ付けることで、基板11が取り付けられたフレーム20が床側にずれることを抑制することができる。さらに、基板11をフレーム20に接着剤等で接着固定した場合に仮に接着剤が剥がれたとしても、フレーム20から離脱する基板11は、延設部32によって支持されることになる。つまり、基板11が落下することを防止することができる。
各延設部32は、LED12の照射角(例えば1/2ビーム角)よりも外側に位置しているとよい。例えば、LED12の光が直接延設部32に入射する場合は、LED12の照射角よりも外側に延設部32を配置することが望ましい。これにより、LED12から出射した光のカバー部材30での損失を少なくして、LED12から出射した光の多くをカバー部材30を透過させて外部に出射させることができる。つまり、カバー部材30の光取り出し効率を向上させることができる。
各延設部32とフレーム20との間には、空間が存在している。具体的には、各延設部32とフレーム20の主板部21との間に空間が存在している。この空間には、各種部品をネジ止めしたときネジの足又はネジの頭を収納したり、フレーム20と他の金属部品とをかしめたときのカシメ部を収納したりすることができる。例えば、図3に示すように、この空間には、電源装置4とフレーム20とを固定するためのネジ50のネジの足が収納されている。
また、各延設部32とフレーム20との間の空間には、機能部品が収納されていてもよいし、器具内電線が収納されていてもよい。なお、機能部品は、例えば機能拡張モジュールである。機能拡張モジュールは、一例として、人感センサや明るさセンサの各種センサを備えるセンサユニット、無線信号を受信するアンテナ及び制御回路を有する無線モジュール、赤外線信号を受信する受光素子及び制御回路を有する赤外線モジュール、又は、基板11に実装されたLED12(第1光源)とは別の第2光源等である。無線信号又は赤外線信号は、例えば、LED12を点消灯したり調光・調色したりするためのリモコン信号、又は、LED照明装置3の各種設定を行うための設定信号等である。また、第2光源は、モニタ表示用の光源、カバー部材30から出射する照明光の配光を制御するための光源(例えばワイド配光にするための光源)、演出するためのカラー光源(例えば、赤色、青色及び緑色等のLED光源)、又は、非常時に点灯する非常用光源等である。なお、第2光源として非常用光源を用いる場合は、第2光源を覆うカバー及び/又はカバー部材30は、ガラス等の難燃性材料によって構成されているとよい。
一対の取付部33は、フレーム20に取り付けられる部分であり、カバー部材30における一対の脚部として形成されている。具体的には、一対の取付部33は、フレーム20の一対の側板部23に取り付けられる。
一対の取付部33の各々は、延設部32の一部から天井側に向かって延在している。一対の取付部33のZ軸方向の長さは、同じである。なお、図7に示すように、一対の取付部33の各々は、Y軸方向に沿って長尺状に形成されている。一対の取付部33のY軸方向の長さも互いに同じである。
図6及び図7に示すように、一対の取付部33の各々の先端部における幅方向(X軸方向)の内側には凹部33aが形成されている。この凹部33aにフレーム20の側板部23の先端部に設けられた折曲部23aが嵌め込まれることで、カバー部材30の一対の取付部33とフレーム20の一対の側板部23とが互いに係止して固定される。これにより、カバー部材30の一対の取付部33は、フレーム20を抱え込むようにしてフレーム20に固定される。
なお、フレーム20の側板部23とカバー部材30の取付部33とをネジで固定してもよい。このネジは、側板部23と取付部33とが重なった部分に、取付部33の外側からねじ込まれる。
また、本実施の形態において、凹部33aは、先端が折り返されるように形成されており、凹部33aの断面形状は、略コの字状又は略U字状である。なお、凹部33aの形状は、これに限るものではない。例えば、凹部33aは、断面形状がL字状であって先端が折り返されないように形成されていてもよいし、断面形状がV字状であってもよいし、断面形状が円弧状であってもよい。ただし、凹部33aは、折曲部23aが嵌め込まれる形状であるとよい。
カバー部材30は、アクリルやポリカーボネート等の透光性樹脂材料又はガラス材料等の透光性を有する材料で構成されている。本実施の形態において、カバー部材30は、透光性樹脂材料によって構成されている。この場合、カバー部材30は、光拡散材が内部に分散された乳白色のカバー部材とすることができる。このようなカバー部材30は、光拡散材を混合した透光性樹脂材料を所定形状に樹脂成型することによって作製することができる。光拡散材としては、シリカ粒子等の光反射性微粒子を用いることができる。
なお、カバー部材30としては、内部に光拡散材を分散させるのではなく、透明カバーの表面(内面又は外面)に光拡散材等を含む乳白色の光拡散膜を形成することによって構成されていてもよい。また、カバー部材30は、光拡散材を用いるのではなく、拡散加工を施すことによって光拡散性を有するように構成されていてもよい。例えば、カバー部材30は、シボ加工等の表面処理を施すことによって透明カバーの表面に微小凹凸を形成したり、透明カバーの表面にドットパターンを印刷したりすることによって光拡散性を有するように構成されていてもよい。なお、カバー部材30は、拡散加工する場合であっても、光拡散性を高めるために、さらに光拡散材を含有させてもよい。
本実施の形態において、カバー部材30を構成する主部31、延設部32及び取付部33は、一体に形成されている。したがって、主部31、延設部32及び取付部33は、同じ材料によって構成されている。また、主部31、延設部32及び取付部33は、いずれも同じ厚さであるが、これに限らない。
カバー部材30とフレーム20とが固定されることで長尺状の筒体が構成される。カバー部材30とフレーム20とで構成される筒体の長手方向の両端部の各々にエンドキャップ40が取り付けられている。
本実施の形態において、エンドキャップ40は、フレーム20とカバー部材30とで構成される筒体の開口端部を封鎖するように設けられている。つまり、エンドキャップ40は、フレーム20とカバー部材30とで構成される筒体の開口端部に蓋をするように筒体に取り付けられており、筒体の開口端部を閉塞している。これにより、フレーム20とカバー部材30とで構成される筒体の内部に埃や虫等が入ることを抑制することができる。なお、エンドキャップ40は、フレーム20とカバー部材30とで構成される筒体の開口端部を完全に閉塞せずに、エンドキャップ40とフレーム20との間に多少の隙間が空いていてもよい。
エンドキャップ40は、カバー部材30の長手方向の両端部の各々に設けられている。つまり、エンドキャップ40は、カバー部材30の端部に設けられたカバーエンドである。エンドキャップ40は、カバー部材30の長手方向の端部に直接又は間接的に接続されている。エンドキャップ40とカバー部材30とは、接着剤により固着されていてもよいし、超音波溶着によって固着されていてもよい。また、エンドキャップ40及びカバー部材30に爪部や凹部等の係止構造を設けて、エンドキャップ40とカバー部材30とを接合させてもよい。
エンドキャップ40は、樹脂材料によって構成されている。また、エンドキャップ40は、透光性を有していてもよいし、透光性を有していなくてもよい。透光性を有するエンドキャップ40は、例えば、アクリルやポリカーボネート等の透光性樹脂材料又はガラス材料等の透光性を有する材料で構成されている。また、エンドキャップ40は、透光性及び拡散性を有していてもよい。この場合、エンドキャップ40は、カバー部材30と同じ材料によって構成されていてもよいし、カバー部材30と異なる材料によって構成されていてもよい。
図3及び図4に示すように、フレーム20の主板部21の天井側には、空間領域Sが形成されている。つまり、器具本体2とフレーム20の主板部21との間に空間領域Sが存在している。図3に示すように、この空間領域Sには、電源装置4が配置されている。つまり、電源装置4は、フレーム20の主板部21の天井側に配置されている。
また、空間領域Sには、LED照明装置3に用いられる電線が配置されていてもよい。LED照明装置3に用いられる電線としては、LED照明装置3を製造する際に工場で配線処理される器具内電線と、LED照明器具1を天井等に設置する際に配線処理される工事用電線とがある。器具内電線及び工事用電線は、フレーム20における主板部21の天井側に配置される。
器具内電線としては、電源装置4に接続された電線又は複数の光源部10同士を接続する電線等がある。このうち、電源装置4に接続される電線としては、電源装置4と光源部10とを接続する電力供給線、電源装置4と電源端子台8とを接続する電源線、電源装置4と調光用端子台(不図示)とを接続する調光制御線、及び、後述する機能拡張モジュール(センサ等)に接続された制御線等がある。
また、工事用電線としては、VVFケーブル等の電源線及び調光信号線等の信号線等がある。電源線及び信号線等の工事用電線は、例えば、天井から引き出されており、LED照明器具1の施工時にLED照明器具1の所定の箇所に接続される。例えば、VVFケーブル等の電源線は、電源端子台8に接続され、調光用信号線は、調光用端子台に接続される。
器具内電線及び工事用電線の配線処理は、任意の方法が採用される。例えば、器具内電線及び工事用電線を引き回すだけで、器具内電線及び工事用電線がフレーム20に固定されていなくてもよいし、テープ又は金具等で器具内電線及び工事用電線をフレーム20に固定してもよいし、インシュロック等の樹脂部材で器具内電線及び工事用電線をフレーム20に固定したりこれらの電線同士をくくったりしてもよい。
このように構成されるLED照明装置3は、器具本体2の凹部2aに収納されて器具本体2に取り付けられる。具体的には、LED照明装置3は、図3、図5及び図6に示される引っ掛け金具5及び弾性保持部材6を用いて器具本体2に取り付けられる。引っ掛け金具5及び弾性保持部材6は、フレーム20に固定されている。
図3に示すように、引っ掛け金具5は、フレーム20における主板部21の天井側に配置されている。引っ掛け金具5は、板金製の板部材である。引っ掛け金具5は、フレーム20の主板部21の端部に固定されている。一例として、引っ掛け金具5は、ネジ等の固定部材によってフレーム20の主板部21に固定されており、フレーム20の主板部21から外側にはみ出すように延在している。引っ掛け金具5は、器具本体2に引っ掛けられる。本実施の形態では、器具本体2の凹部2aの内壁面にスリット2c(図2参照)が設けられており、引っ掛け金具5は、このスリット2cに引っ掛けられる。
弾性保持部材6は、フレーム20における主板部21の天井側に配置されている。弾性保持部材6は、例えばキックバネ等のスプリングである。弾性保持部材6は、フレーム20の主板部21の天井側面において、主板部21の端部に固定されている。弾性保持部材6は、フレーム20の主板部21の幅方向において、引っ掛け金具5とは反対側に固定されている。弾性保持部材6は、ネジ等の固定部材によってフレーム20の主板部21に固定されている。具体的には、弾性保持部材6は、取付ネジによってフレーム20に固定された保持金具6c(図6参照)に固定されている。弾性保持部材6は、器具本体2に着脱可能に取り付けられる。本実施の形態において、弾性保持部材6は、器具本体2に固定された受け金具7に着脱可能に係止されている。
なお、図2に示すように、引っ掛け金具5及び弾性保持部材6は、フレーム20の長手方向の両端部に2つずつ設けられているが、これに限らない。また、引っ掛け金具5及び弾性保持部材6は、フレーム20の主板部21の短手方向に対向する位置に設けられているが、これに限らない。
ここで、LED照明装置3を器具本体2に取り付けるときの取付方法について、図9を用いて説明する。図9は、実施の形態に係るLED照明器具1において、LED照明装置3を器具本体2に取り付けるときの取付方法を説明するための図である。
天井100に設置された器具本体2にLED照明装置3を取り付ける場合、まず、図9の(a)に示すように、器具本体2に設けられたスリット2c(図2参照)に引っ掛け金具5を引っ掛けてLED照明装置3を片持ち状態で吊り下げるとともに、キックバネである弾性保持部材6の一方の端部を器具本体2に固定された受け金具7に係止させる。
次に、図9の(b)に示すように、引っ掛け金具5をスリット2cの奥に押し込みながら引っ掛け金具5を支点としてLED照明装置3を回転させることでLED照明装置3を器具本体2の凹部2a内に押し上げていく。
そして、LED照明装置3を回転させてLED照明装置3を器具本体2の凹部2aに押し込むことで、図9の(c)に示すように、LED照明装置3を器具本体2の凹部2aに嵌め込むことができる。これにより、LED照明装置3を器具本体2に取り付けることができる。
なお、LED照明装置3を器具本体2から取り外す際は、上記とは逆の動作をすることで、LED照明装置3を器具本体2から取り外すことができる。例えば、LED照明装置3を引き下げながら回転させることで、LED照明装置3を器具本体2から取り外すことができる。
以上説明したように、本実施の形態に係るLED照明装置3及びLED照明器具1は、少なくともフレーム20とカバー部材30とを備えており、フレーム20は、フレーム20の短手方向における主板部21の両側に位置し且つ主板部21よりも床側(第1方向側)に位置する板部として第1板部22a及び/又は第2板部22bを有し、カバー部材30は、LED12と対向する面を有する主部31と、主部31の内面からLED12側に向かって突出する延設部32とを有する。そして、延設部32は、フレーム20の第1板部22a及び/又は第2板部22bに当接しうる面部として第1面部32b1及び/又は第2面部32b2を有している。
このように、本実施の形態に係るLED照明装置3では、フレーム20の板部である第1板部22a及び/又は第2板部22bと、カバー部材30の面部である第1面部32b1及び/又は第2面部32b2とが、点ではなく面で当接しうる構成になっている。これにより、フレーム20とカバー部材30が強固に固定されるので、高い強度を有するLED照明装置3を得ることができる。具体的には、LED照明装置3を器具本体2に取り付けたり器具本体2から取り外したりする際にLED照明装置3が変形しない程度の十分な強度を確保することができる。
また、本実施の形態に係るLED照明装置3及びLED照明器具1は、少なくともフレーム20とカバー部材30とを備えており、フレーム20が、床側に突出する突出部22を有し、カバー部材30が、主部31の内面における突出部22のうち最も床側(第1方向側)に位置する部位よりも天井側(第2方向側)の位置から突出部22の少なくとも一部を覆うようにしてLED12側に向かって延在する延設部32を有している。
床側に突出する突出部22をフレーム20に設けると、カバー部材30の外側端部31aにLED12の光が届きにくくなり、カバー部材30の幅方向(短手方向)の中央部分と比べてカバー部材30の外側端部31aが暗くなる。しかしながら、上記のように延設部32を形成することで、図10に示すように、カバー部材30の外側端部31aの近傍において、フレーム20の突出部22よりも外側に天井側に向かって広がる空間領域を形成することができる。これにより、床側に突出する突出部22をフレーム20に設けたとしても、LED12から出射した光のうちカバー部材30の主部31を透過せずに主部31の内面で反射した光を、カバー部材30の外側端部31aの近傍に形成された空間領域にまで回り込ませることができる。この結果、LED12から出射した光をカバー部材30の主部31の外側端部31aにまで十分に行きわたらせることができるので、カバー部材30の主部31の外側端部31aの近傍まで十分に光らせることができる。したがって、幅方向(X軸方向)の全体にわたってカバー部材30の主部31を光らせることができるので、カバー部材30の幅方向の端部が暗くなることを抑制することができる。つまり、フレーム20の突出部22によるカバー部材30の幅方向の端部の暗がりを低減することができる。
特に、本実施の形態に係るLED照明装置3では、フレーム20の突出部22に設けた板部に対してカバー部材30の延設部32の面部が当接しうる状態になっているので、フレーム20とカバー部材30とが強固に固定されている。したがって、本実施の形態に係るLED照明装置3によれば、カバー部材30の外側端部31aの暗がりを低減することと高い強度を得ることとの両立を図ることができる。
また、本実施の形態に係るLED照明装置3及びLED照明器具1は、少なくともフレーム20とカバー部材30とを備えており、カバー部材30の延設部32が外延設部32aと内延設部32bとを有しており、外延設部32aは、Z軸方向において、カバー部材30と器具本体2の凹部2aの内面との間に隙間Gと重なる部位を有する。
この構成により、カバー部材30の主部31の外側端部31aの近傍まで十分に光らせることができる。これにより、幅方向(X軸方向)の全体にわたってカバー部材30の主部31を光らせることができる。したがって、幅方向(X軸方向)の全体にわたってカバー部材30の主部31を光らせることができるので、カバー部材30の幅方向の端部が暗くなることを抑制することができる。
特に、本実施の形態におけるLED照明装置3は、床側に突出する突出部22をフレーム20に設けたことでカバー部材30の幅方向の端部が暗くなりやすい構造になっているが、延設部32の外延設部32aを隙間Gと重なるようにすることで、カバー部材30の幅方向の端部が暗くなることを効果的に抑制できる。
しかも、本実施の形態に係るLED照明装置3では、上記のように、カバー部材30の外側端部31aの近傍において、フレーム20の突出部22よりも外側に天井側に向かって広がる空間領域が形成されている。これにより、LED12から出射した光をこの空間領域に回り込ませることができる。したがって、カバー部材30の主部31の外側端部31aが暗く感じることを一層抑制することができる。
(変形例)
以下、LED照明装置及びLED照明器具の変形例について、図面を用いて説明する。これらの変形例についても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。なお、以下の変形例では、上記実施の形態と異なる点を中心に説明する。
(変形例1)
図11Aは、変形例1に係るLED照明装置3Aの断面図である。
上記実施の形態におけるLED照明装置3では、カバー部材30は、1種類の樹脂材料によって構成されていたが、本変形例に係るLED照明装置3Aでは、カバー部材30Aは、2種類以上の材料によって構成されている。具体的には、カバー部材30Aは、2種類の材料によって構成されている。本変形例では、カバー部材30Aの延設部32Aの少なくとも一部は、主部31とは異なる材料によって形成されている。
図11Aに示すように、本変形例に係るLED照明装置3Aでは、主部31及び取付部33と延設部32Aとが異なる樹脂材料によって構成されている。具体的には、主部31、取付部33、延設部32Aの外延設部32a、延設部32Aの内延設部32bの第2面部32b2と、延設部32Aの内延設部32bの第1面部32b1とが異なる樹脂材料によって構成されている。
この場合、例えば、主部31、取付部33、延設部32Aの外延設部32a及び延設部32Aの内延設部32bの第2面部32b2を透光性樹脂材料で構成し、延設部32Aの内延設部32bの第1面部32b1を白色又は乳白の樹脂材料によって構成することができる。このようなカバー部材30は、2色成形により形成することができる。
このように、延設部32Aの内延設部32bの少なくとも一部を白色又は乳白の樹脂材料によって構成することで、内延設部32bに反射機能を持たせることができる。これにより、LED12から出射する光のうち延設部32Aの内延設部32bに到達する光を内延設部32bで反射させて主部31に入射させることができる。この場合、本変形例のように、内延設部32bの第1面部32b1を天井側に向かって斜めに傾斜させることで、LED12の光を鉛直方向に向けて集光させることができるとともに、LED照明装置3Aの光取り出し効率を向上させることができる。このように、内延設部32bに反射機能を持たせることで、LED照明器具の直下照度を向上させることができるので、LED照明器具1の設置台数を低減することができる。
なお、延設部32Aの反射率を主部31の反射率よりも高くすることで、上記のように光取り出し効率を向上させることができるが、延設部32Aの反射率をフレーム20の反射率よりも高くしてもよい。これにより、光取り出し効率を向上させることができるとともに、フレーム20を塗装レスにすることができる。つまり、フレーム20に反射塗装を施す必要がなくなる。また、延設部32Aの反射率を基板11の反射率よりも高くしてもよい。これにより、光取り出し効率を向上させることができるとともに、基板11をレジストレスにすることができる。つまり、基板11の表面に反射目的の白レジストを形成する必要がなくなる。
また、図11Aでは、カバー部材30Aにおける2色成形の境界を、延設部32Aの内延設部32bにおける第1面部32b1と第2面部32b2との接続部としたが、これに限らない。例えば、図11B及び図11Cに示すように、カバー部材30Aにおける2色成形の境界は、延設部32Aの内延設部32bにおける第1面部32b1の途中(例えば突出部22の垂直板部11cに対向する部分又は第1面部32b1の先端部分)としてもよい。また、図11D及び図11Eに示すように、カバー部材30Aにおける2色成形の境界は、延設部32Aにおける外延設部32aと内側設部32bとの接続部であってもよい。この場合、図11Dに示すように、取付部33を透光性のままとして取付部33を延設部32Aの外延設部32aと一体にしてもよいし、図11Eに示すように、取付部33を白色又は乳白として取付部33を延設部32Aの内延設部32bと一体にしてもよい。また、図11Fに示すように、カバー部材30Aにおける2色成形の境界は、主部31と延設部32Aとの接続部であってもよい。この場合、取付部33とともに延設部32Aの外延設部32a及び内延設部32bの全体を白色又は乳白にするとよい。
なお、図11A~図11Fにおいて、2色成形により異なる樹脂材料を層状に形成してもよい。例えば、カバー部材30Aにおける延設部32Aを天井側の第1層と床側の第2層との積層構造とし、第1層と第2層とを2色成形により形成してもよい。つまり、延設部32Aを2色2層とし、押出成型(2層押出)によってカバー部材30Aを形成してもよい。
(変形例2)
図12Aは、変形例2に係るLED照明装置3Bの断面図である。
上記実施の形態におけるLED照明装置3では、カバー部材30の延設部32の先端は基板11に当接していたが、図12Aに示すように、本変形例におけるLED照明装置3Bでは、カバー部材30Bの延設部32Bの先端は、フレーム20に当接している。具体的には、延設部32Bの先端は、フレーム20の主板部21に当接している。
この構成により、LED照明装置3Bとしての強度を向上させることができるとともに、カバー部材30Bの内部に虫が侵入することを抑制することができる。
また、図12Aでは、カバー部材30Bにおける延設部32Bの内延設部32bの根元部分は、外延設部32aと取付部33との連結部分に接続されていたが、これに限らない。
例えば、図12Bに示すように、カバー部材30Bにおける延設部32Bの内延設部32bの根元部分は、取付部33の端部ではなく、取付部33の端部以外の一部に接続されていてもよい。つまり、延設部32Bの内延設部32bは、取付部33の途中から延びていてもよい。
また、図12Cに示すように、カバー部材30Bにおける延設部32Bの内延設部32bの根元部分は、外延設部32aの端部ではなく、外延設部32aの端部以外の一部に接続されていてもよい。つまり、延設部32Bの内延設部32bは、外延設部32aの途中から延びていてもよい。
また、図12Dに示すように、カバー部材30Bにおける延設部32Bの内延設部32bの根元部分は、外延設部32aでもなく取付部33でもなく、主部31に接続されていてもよい。つまり、延設部32Bの内延設部32bは、主部31の内面から延びていてもよい。この場合、図12Dに示すように、延設部32Bは、外延設部32aを有することなく内延設部32bのみで構成されていてもよい。
なお、図12A~図12Cは、上記実施の形態及び他の変形例に適用してもよい。
(変形例3)
図13は、変形例3に係るLED照明装置3Cの断面図である。
上記実施の形態におけるLED照明装置3では、フレーム20の突出部22の第2板部22bは傾斜していたが、図13に示すように、本変形例に係るLED照明装置3Cでは、フレーム20Cの突出部22Cの第2板部22bは、第1板部22aと同様に主板部21と平行に形成されている。ただし、突出部22Cにおいて、第1板部22aと第2板部22bとは、異なる高さ位置に存在しており、突出部22Cは、段差状に形成されている。なお、突出部22Cの第2板部22bは、主板部21よりも床側に位置している。
また、上記実施の形態におけるLED照明装置3では、カバー部材30の延設部32の先端は基板11に当接していたが、図13に示すように、本変形例におけるLED照明装置3Cでは、カバー部材30Cの延設部32Cの先端は、基板11に当接しておらず、延設部32Cの先端と基板11との間に隙間が存在している。つまり、延設部32Cは、先端が基板11と離間するように形成されている。
この構成により、基板11が接着剤等でフレーム20Cに固定されている場合に、仮に接着剤が剥がれたとしても、基板11が延設部32Cで支持されるので、基板11が落下することを防止できる。また、延設部32Cに反射機能を持たせたときに、光取り出し効率をさらに改善させることができる。また、延設部32Cと基板11とを離間させることで、延設部32Cと基板11とが接触することで生じる異音を無くすことができる。
(変形例4)
図14は、変形例4に係るLED照明装置3Dの断面図である。
上記実施の形態におけるLED照明装置3では、カバー部材30の延設部32の先端は基板11に当接していたが、図14に示すように、本変形例におけるLED照明装置3Dでは、カバー部材30Dの延設部32Dの先端は、フレーム20Dに当接している。具体的には、延設部32Dの先端は、フレーム20Dの主板部21に当接している。また、本変形例におけるカバー部材30Dでは、取付部33Dに延在部33bが設けられている。延在部33bは、フレーム20Dの側板部23の端部近傍から天井側に延在している。
この構成により、カバー部材30Dの強度を向上させることができるので、LED照明装置3Dの強度をさらに向上させることができる。
なお、上記実施の形態におけるLED照明装置3では、フレーム20の突出部22は、平行板部である第1板部22aと傾斜板部である第2板部22bとを有していたが、これに限らない。図14に示されるLED照明装置3Dのように、フレーム20Dの突出部22Dは、平行板部及び傾斜板部のうち傾斜板部のみを有していてもよい。
(変形例5)
図15A及び図15Bは、変形例5に係るLED照明装置3Eの断面図である。図15Aは、電源装置4が存在しない部分を切断したときの断面を示しており、図15Bは、電源装置4が存在する部分を切断したときの断面を示している。
図15A及び図15Bに示すように、本変形例に係るLED照明装置3Eは、上記実施の形態に係るLED照明装置3において、カバー部材30Eの延設部32に凸部34及び突起35が形成された構成になっている。
凸部34は、延設部32からフレーム20側に向かって突出しており、フレーム20の動きを規制する規制部として機能する。本変形例において、凸部34は、フレーム20の突出部22の第3板部22cの側面に当接しうる位置に形成されている。一例として、凸部34は、平板状であって、カバー部材30Eの長手方向に延在するよう形成されている。また、本変形例において、凸部34は、第3板部22cと平行に形成されている。
このようにカバー部材30Eに凸部34を設けることで、カバー部材30E又はフレーム20が動こうとしたときに凸部34が突出部22に当接するのでカバー部材30E又はフレーム20が動くことを抑制することができる。例えば、LED照明装置3Eを器具本体2(不図示)に取り付けるときにカバー部材30Eに応力がかかってカバー部材30Eが押し広げられる場合があるが、凸部34を設けておくことでカバー部材30Eが広げられたときに凸部34がフレーム20の突出部22に当たることになる。これにより、カバー部材30Eとフレーム20とがネジで固定されていなくても、カバー部材30Eがフレーム20から外れにくくすることができる。また、凸部34を設けておくことで、LED照明装置3Eを組み立てるときにフレーム20とカバー部材30Eとの位置合わせをすることもできる。
なお、凸部34と突出部22とは、当接していてもよいし、当接していなくてもよい。つまり、凸部34と突出部22との間に隙間があってもよい。この場合、凸部34と突出部22との間の隙間は、フレーム20の側板部23とカバー部材30Eの取付部33との間の隙間よりも小さい方がよい。これにより、カバー部材30Eがフレーム20からさらに外れにくくすることができる。
突起35は、延設部32におけるフレーム20に当接しうる位置に形成されている。具体的には、突起35は、延設部32の内延設部32bの面部に形成されている。また、突起35は、フレーム20の突出部22の第1板部22aの表面に当接しうる位置に形成されている。一例として、突起35は、カバー部材30Eの長手方向に延在するように突条に形成されている。
このように突起35を設けることで、振動等によってフレーム20とカバー部材30Eとが接離を繰り返して生じる異音を低減することができる。なお、本変形例では、突起35の頂部が突出部22の第1板部22aの表面に当接している。また、異音を低減するための突起35は、延設部32ではなく、フレーム20の突出部22の第1板部22aに形成されていてもよい。突起35は、フレーム20及びカバー部材30Eの一方又は両方に形成されていればよい。
また、本変形例におけるLED照明装置3Eでは、カバー部材30Eは、さらに突起36を有する。突起36は、延設部32の外延設部32aの天井側の面に形成されている。これにより、LED照明装置3Eを器具本体2(不図示)の凹部2aに収納したときに、突起36と凹部2aの開口端縁2a1が当接するので、振動等によってカバー部材30Eと器具本体2との間に生じる異音を低減することができる。
なお、異音を低減させるための突起35及び36は、カバー部材30Eの上記以外の場所に形成されていてもよい。例えば、カバー部材30Eにおけるフレーム20の側板部23との接触部分(取付部33等)又はカバー部材30Eにおける器具本体2の凹部2aの内壁面との接触部分(取付部33等)に形成されていてもよい。また、突起35及び36は、カバー部材30Eの長手方向の全長にわたって形成されていなくてもよい。例えば、突起35及び36は、カバー部材30Eの長手方向に沿って断続的に複数形成されていてもよい。突起35及び36と、突起35及び36が当接しうる当たり面とは、面接触でもよいし、線接触でもよいし、点接触でもよい。この場合、異音を低減できる効果は、点接触の場合が最も高く、次に線接触の場合であり、その次は面接触の場合である。
また、図15Aに示すように、本変形例に係るLED照明装置3Eは、さらに、金具60を備える。金具60は、フレーム20の天井側に配置されている。金具60は、カバー部材30Eの取付部33を覆う凹部を有している。この構成により、カバー部材30Eが外れることを防止することができる。金具60は、例えば、カシメによってカバー部材30Eの取付部33等に取り付けられてもよいし、ネジによってフレーム20等に取り付けられてもよい。
なお、図15Aにおけるカバー部材30Eの凸部34は、突出部22の第3板部22cと平行に形成されていたが、これに限らない。
例えば、図16に示されるLED照明装置3Fのように、カバー部材30Fの凸部34Fは、突出部22の第3板部22cに対して傾斜するように形成されていてもよい。図16では、凸部34Fが基板11側に向かって傾倒するように形成されている。これにより、図15の場合と比べて、カバー部材30Fとフレーム20とを容易に嵌め合わせることができる。
この場合、図17に示されるLED照明装置3Gのように、カバー部材30Gの凸部34Gを垂直部と傾斜部とを有するように形成してもよい。これにより、カバー部材30Gとフレーム20とを容易に嵌め合わせることができるとともに、カバー部材30Gがフレーム20から外れにくくすることができる。
また、図18に示されるLED照明装置3Hのように、カバー部材30Hの凸部34Hは、フレーム20Cの突出部22Cの第3板部22cに向かって傾倒するように形成されていてもよい。これにより、カバー部材30Hがフレーム20からさらに外れにくくすることができる。
この場合、図19に示されるLED照明装置3Iのように、カバー部材30Iの凸部34Iは、フレーム20Cの突出部22Cの第3板部22cに向かって傾倒するとともに、2つの傾斜部を有するように屈曲するように形成されていてもよい。これにより、カバー部材30Iがフレーム20から外れにくくすることができるとともに、カバー部材30Iとフレーム20とを容易に嵌め合わせることができる。
また、図20に示されるLED照明装置3Jのように、カバー部材30Jの凸部34Jは、垂直部と傾斜部とを有するように形成されていてもよい。具体的には、凸部34Jは、突出部22Cの第3板部22cに向かって折り返すように屈曲するように形成されている。これにより、カバー部材30Jがフレーム20から外れにくくすることができるとともに、カバー部材30Jとフレーム20とを容易に嵌め合わせることができる。
(変形例6)
図21Aは、変形例6に係るLED照明装置3Kの断面図である。
上記実施の形態におけるLED照明装置3では、カバー部材30の延設部32は、フレーム20の突出部22を超えて基板11及びフレーム20の主板部21と重なる位置まで延在していたが、これに限らない。
例えば、図21に示されるLED照明装置3Kのように、カバー部材30Kの延設部32Kは、フレーム20の突出部22の位置までしか延在しないように形成されていてもよい。
なお、図21Aでは、カバー部材30Kの延設部32Kの先端部の端面は、フレーム20の主部21に接していなかったが、これに限らない。例えば、図21Bに示すように、カバー部材30Kの延設部32Kの先端部の端面は、フレーム20の主部21に接していてもよい。これにより、カバー部材30Kが外れにくくなる。また、図12A~図12Dの場合は、カバー部材30Kにおける延設部32Kと主部31との二重カバー部分(万が一隙間からカバー部材30Kの内部に虫が入って堆積しても虫が目立たない領域)とカバー部材30Kにおける主部31のみの一重カバー部分(万が一カバー部材30Kの内部に虫が入って堆積すると虫が目立つ領域)とで境界があるので、その境界付近では取付構造等を取り付けることが難しかったが、図21Bのようにすることで、図12A~図12Dの場合と比べてフレーム20の主部21における基板11を配置できる部分(基板取付部)を広くすることができるので、電源装置4や金具等の取付構造等の取り付けを容易に行うことができる。
また、図12Bでは、カバー部材30Kの延設部32Kの先端部の側面は、フレーム20の突出部22に接していたが、これに限らない。具体的には、図21Cに示すように、カバー部材30Kの延設部32Kの先端部の側面は、フレーム20の突出部22に接していなくてもよい。つまり、カバー部材30Kの延設部32Kの先端部の側面と、フレーム20の突出部22との間に若干隙間(空間)が存在していてもよい。これにより、カバー部材30Kをフレーム20に嵌め込みやすくなる。
(変形例7)
図22は、変形例7に係るLED照明装置3Lの断面図である。
上記実施の形態におけるLED照明装置3では、カバー部材30の延設部32は、基板11及びLED12に向かって基板11に対して傾斜するように延在していたが、これに限らない。
例えば、図22に示されるLED照明装置3Lのように、カバー部材30Lの延設部32Lは、LED12に向かって基板11と平行に延在していてもよい。
(変形例8)
図23は、変形例8に係るLED照明装置3Mの断面図である。
上記実施の形態におけるLED照明装置3では、カバー部材30の延設部32は、主部31の外側端部31aからLED12に向かって延在していたが、これに限らない。
例えば、図23に示されるLED照明装置3Mのように、カバー部材30Mの延設部32Mは、主部31の外側端部31aから離れた位置からLED12に向かって延在していてもよい。
(変形例9)
図24は、変形例9に係るLED照明装置3Nの断面図である。
上記実施の形態におけるLED照明装置3では、カバー部材30の延設部32は、フレーム20の突出部22の形状に一致するような形状で突出部22に沿って形成されていたが、これに限らない。
例えば、図24に示されるLED照明装置3Nのように、カバー部材30Nの延設部32Nは、フレーム20Cの突出部22Cの形状に一致しない形状で突出部22Cに沿って形成されていてもよい。つまり、カバー部材30N及びフレーム20Cには、延設部32Nと突出部22Cとが平行に形成されていない部分があってもよい。
(変形例10)
図25は、変形例10に係るLED照明装置3Oの断面図である。
上記実施の形態におけるLED照明装置3では、フレーム20の突出部22は、第2板部22bが第1板部22aの外側に位置する形状であったが、図25に示すように、本変形例におけるLED照明装置3Oでは、フレーム20Oの突出部22Oは、第2板部22bが第1板部22aの内側に位置する形状である。なお、本変形例における突出部22Oは、垂直板部である第3板部22cを有していない。
また、本変形例におけるLED照明装置3Oでは、上記変形例8のように、カバー部材30Oの延設部32Oは、主部31の外側端部31aに接続されておらず、主部31の外側端部31aから離れた位置からLED12に向かって延在している。また、本変形例における延設部32Oは、上記変形例5のように、凸部34及び突起35を有する。
なお、図25では、凸部34は、基板11側に傾倒するように傾斜しているが、これに限らない。例えば、図26に示されるLED照明装置3Pのように、カバー部材30Pの延設部32Oに設けられた凸部34Pは、突出部22O側に傾倒するように傾斜していてもよい。
(変形例11)
図27は、変形例11に係るLED照明装置3Qの断面図である。
上記実施の形態におけるLED照明装置3では、フレーム20の突出部22における第1板部22aは、基板11及び主板部21に平行な平行板部であったが、これに限らない。
例えば、図27に示されるLED照明装置3Qのように、フレーム20Qの突出部22Qにおける第1板部22aは、基板11及び主板部21に対して傾斜する傾斜板部であってもよい。具体的には、突出部22Qは、第1板部22aと第2板部22bとで屈曲するように形成されている。なお、本変形例の突出部22Qには、垂直板部である第3板部22cが形成されていない。
(変形例12)
図28は、変形例12に係るLED照明装置3Rの断面図である。
上記実施の形態におけるLED照明装置3では、フレーム20の突出部22は平板部のみで構成されていたが、これに限らない。
例えば、図28に示されるLED照明装置3Rのように、フレーム20Rの突出部22Rは、円弧状に湾曲する曲板部で構成されていてもよい。つまり、突出部22Rを構成する板部は、平板に限らず、曲板であってもよい。
また、図28に示すように、カバー部材30Rの延設部32Rは、湾曲する突出部22Rに沿った形状にしてもよい。具体的には、延設部32Rは、突出部22Rの湾曲形状に嵌合するような形状としてもよい。このように、延設部32Rにおける突出部22Rの板部に当接しうる面部の形状は、平面に限らず、湾曲面であってもよい。
(変形例13)
図29は、変形例13に係るLED照明器具1S及びLED照明装置3Sの断面図である。
本変形例に係るLED照明器具1Sでは、器具本体2の凹部2aの内壁面に貫通孔2dが設けられている。
また、本変形例に係るLED照明装置3Sでは、フレーム20Sの突出部22に、貫通孔24が設けられている。具体的には、貫通孔24は、突出部22におけるLED12側の側壁を構成する第3板部22cに設けられている。なお、カバー部材30Sの延設部32Sは、フレーム20Sの突出部22の上面の位置までしか延在していない。つまり、延設部32Sは、突出部22の第3板部22cを覆っていない。
この構成により、カバー部材30Sとフレーム20Sとで囲まれる空間領域と凹部2aにおけるフレーム20Sの天井側の空間領域Sとが貫通孔24を介して連通する。また、貫通孔2dを介して凹部2aの内部空間(空間領域S)と凹部2aの外部空間とが連通する。これにより、貫通孔24及び2dによってLED12で発生した熱を自然対流によって効果的に放熱させることができる。カバー部材30Sとフレーム20Sとで囲まれる空間領域に熱がこもることを抑制できる。
(その他の変形例)
以上、本発明に係るLED照明器具及びLED照明装置について、実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
上記実施の形態及び変形例では、LED照明装置に用いられるフレームとしては種々の形状のものを例示したが、以下に説明する形状のフレームを用いてもよい。なお、以下に説明するフレームの中には、既に上述した形状を有するものも含まれる。また、以下に説明するフレームについては、形状は異なるものの、便宜上、上記実施の形態と同じ符号を用いている。また、以下に説明するフレームの特徴は、互いに適用しあってもよいし、上記実施の形態及び変形例に適用してもよい。
まず、側板部23の長さについては、任意の長さのフレームを用いることができる。具体的には、図30に示されるように、側板部23の先端が主板部21よりも天井側に位置するように形成されたフレーム201を用いてもよいし、図31に示されるように、側板部23の先端が主板部21の位置となるように形成されたフレーム202を用いてもよいし、図32に示されるように、側板部23が形成されていないI型のフレーム203を用いてもよい。なお、側板部23の長さが長ければ長いほど、フレームの強度を高くすることができる。
また、フレーム20の突出部22の形状についても、任意の形状のフレームを用いることができる。
例えば、図33に示されるように、外側に向かって傾斜する傾斜板部が設けられた突出部22を有するフレーム204を用いてもよいし、図34に示されるように、内側向かって傾斜する傾斜板部が設けられた突出部22を有するフレーム205を用いてもよいし、図35に示されるように、外側に向かって傾斜する傾斜板部と外側に向かって傾斜する傾斜板部とを有する断面V字状(三角状)の突出部22を有するフレーム206を用いてもよいし、図36に示すように、外側に向かって傾斜する傾斜板と外側に向かって傾斜する傾斜板部と垂直板部とが設けられた突出部22を有するフレーム207を用いてもよい。
また、図37に示されるように、湾曲板部で構成された突出部22を有するフレーム208を用いてもよいし、図38に示されるように、内側に傾斜板部が設けられた突出部22を有するフレーム209を用いてもよいし、図39に示されるように、外側に傾斜板部が設けられた突出部22を有するフレーム210を用いてもよいし、図40に示すように、外側と内側との両方に傾斜板部が設けられた突出部22を有するフレーム211を用いてもよい。
また、図41~図43に示されるように、傾斜板部が設けられていない突出部22を有するフレーム212、213、214を用いてもよい。図41~図43に示されるフレーム212、213、214の突出部22は、いずれも、段差状に形成されている。なお、図41に示されるフレーム212は、側板部23の先端が主板部21よりも天井側に位置するように形成されており、図42に示されるフレーム213は、側板部23の先端が主板部21の位置となるように形成されており、図43に示されるフレーム214は、側板部23が形成されていない形状である。
この場合、段差状に形成された突出部22を有するフレームとしては、図44~図50に示されるフレーム215~221を用いることができる。具体的には、図44に示されるフレーム215の突出部22は、主板部21と同じ高さ位置の平行板部と、主板部21とは異なる高さ位置の平行板部とを有する。図45に示されるフレーム216の突出部22は、いずれも主板部21とは異なる高さ位置の2つの平行板部を有する。図46に示されるフレーム217の突出部22は、平行板部と、平行板部の内側に位置する傾斜板部とを有する。図47に示されるフレーム218の突出部22は、平行板部と、平行板部の外側に位置し且つ内側に傾斜する傾斜板部とを有する。図48に示されるフレーム219の突出部22は、外側に傾斜する傾斜板部と内側に傾斜する傾斜板部とを有する。図49に示されるフレーム220の突出部22は、平行板部と、平行板部の両側に位置する一対の傾斜板部とを有する。図50に示されるフレーム221の突出部22は、異なる高さ位置の2つの平行板部と、平行板部の内側に位置する傾斜板部とを有する。
なお、図51に示されるフレーム222のように、主板部21における突出部22との境界部分に補強リブ21bを形成してもよいし、図52に示されるフレーム223のように、突出部22が形成されていない場合でも、主板部21の両面に補強リブ(補強ビード)21c及び21dを形成してもよい。これにより、側板部23が短かかったり側板部23が形成されていなかったりあるいは突出部22が形成されていないような高さが低いフレームであっても、フレームの強度を確保することができる。補強リブ21b、21c、21dは、プレス加工により形成することができる。
また、上記実施の形態等では、LED照明装置3を器具本体2に取り付ける場合、LED照明装置3を回転させることで、LED照明装置3を器具本体2に取り付けたが、これに限らない。つまり、LED照明装置3を回転させることなく、LED照明装置3を器具本体2に取り付けてもよい。具体的には、LED照明装置3に設けられた板バネ等を天井に設置された器具本体2に引っ掛けて、器具本体2に向かってLED照明装置3を平行移動させるように鉛直方向に移動させることで、LED照明装置3を器具本体2に取り付けてもよい。この場合、LED照明装置3を器具本体2の凹部2aに鉛直方向に押し込んで嵌め込むことで、LED照明装置3を器具本体2に取り付けることができる。
また、上記実施の形態等では、LED12としてLEDチップがパッケージに実装されたSMDタイプのLED素子を用いており、基板11とLED12とからなる発光モジュールがSMDタイプのLEDモジュールであったが、これに限らない。例えば、基板11とLED12とからなる発光モジュールは、COB(Chip On Board)タイプのLEDモジュールであってもよい。この場合、LED12として、LEDチップ(ベアチップ)そのものを用いて、基板11に複数のLED12(LEDチップ)を直線状に配列し、封止部材(例えば蛍光体含有樹脂)によって複数のLED12を一括又は個別に封止すればよい。
また、上記実施の形態等では、拡散性及び透光性を有するカバー部材30を用いたが、これに限らない。例えば、カバー部材30に代えて、拡散性及び透光性のうち透光性のみを有する透光カバーを用いてもよい。この場合、透光カバーとして、向こう側が透けて見えるくらいに透過率が高い透明カバーを用いてもよい。
その他、上記実施の形態及び変形例に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態及び変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。また、本願出願時の特許請求の範囲に記載された複数の請求項の各々における1つ又は複数の構成要素を任意に組み合わせたものも本発明に含まれる。また、本願出願時の特許請求の範囲に記載された引用形式請求項を、任意の複数の請求項を引用するようにマルチクレーム又はマルチマルチクレームとしたときに、そのマルチクレーム又はマルチマルチクレームに含まれる全ての請求項の組み合わせの発明も本発明に含まれる。
1、1S LED照明器具
2 器具本体
2a 凹部
2a1 開口端縁
3、3A、3B、3C、3D、3E、3F、3G、3H、3I、3J、3K、3L、3M、3N、3O、3P、3Q、3R、3S LED照明装置
11 基板
12 LED
20、20C、20D、20O、20Q、20R、20S、201、202、203、204、205、206、207、208、209、210、211、212、213、214、215、216、217、218、219、220、221、222、223 フレーム
21 主板部
22、22C、22D、22O、22Q、22R 突出部
22a 第1板部
22b 第2板部
22c 第3板部
30、30A、30B、30C、30D、30E、30F、30G、30H、30I、30J、30K、30L、30M、30N、30O、30P、30R、30S カバー部材
31 主部
31a 外側端部
32、32A、32B、32C、32D、32K、32L、32M、32N、32O、32R、32S 延設部
32a 外延設部
32b 内延設部
33、33D 取付部

Claims (18)

  1. 器具本体の凹部に収納されるLED照明装置であって、
    LEDが配置された基板と、
    前記基板が取り付けられた主板部を有する長尺状のフレームと、
    前記LEDを覆うように前記フレームに取り付けられたカバー部材と、を備え、
    前記主板部を基準にして前記LEDの光出射側の方向を第1方向とし、前記第1方向とは反対側の方向を第2方向としたときに、
    前記フレームは、前記フレームの短手方向における前記主板部の両側に位置し且つ前記主板部から前記第1方向側に向かって突出する突出部を有し、
    前記カバー部材は、前記LEDの光を透過させて外部に照射させる主部と、前記主部の内面から前記LEDに向かって突出する延設部とを有し、
    前記延設部は、前記突出部よりも前記フレームの短手方向の外側に位置する外延設部と、前記外延設部から前記突出部の少なくとも一部を覆うようにして前記LED側に向かって延在する内延設部とを有し、
    前記カバー部材と前記凹部の内面との間に隙間が存在し、
    前記外延設部は、前記第1方向において、前記隙間と重なる部位を有する、
    LED照明装置。
  2. 前記カバー部材は、前記フレームに取り付けられる取付部を有し、
    前記隙間は、前記取付部と前記凹部の内面との間にある隙間である、
    請求項1に記載のLED照明装置。
  3. 前記内延設部は、先端が前記第2方向側に向かうように延在している、
    請求項1に記載のLED照明装置。
  4. 前記内延設部の先端は、前記主板部に接している、
    請求項1に記載のLED照明装置。
  5. 前記内延設部の先端は、前記基板に接している、
    請求項1に記載のLED照明装置。
  6. 前記内延設部の先端と前記基板との間に、隙間が存在している、
    請求項1に記載のLED照明装置。
  7. 前記延設部の少なくとも一部は、前記フレームの一部に沿った形状を有する、
    請求項1に記載のLED照明装置。
  8. 前記延設部の少なくとも一部は、前記フレームに接している、
    請求項1に記載のLED照明装置。
  9. 前記延設部の少なくとも一部は、前記突出部に沿った形状を有する、
    請求項1に記載のLED照明装置。
  10. 前記延設部の少なくとも一部は、前記突出部に接している、
    請求項1に記載のLED照明装置。
  11. 前記フレームは、前記第2方向側に延在する側板部を有する、
    請求項1に記載のLED照明装置。
  12. 前記カバー部材は、前記側板部に取り付けられている、
    請求項11に記載のLED照明装置。
  13. 前記主部は、前記突出部よりも前記フレームの短手方向の外側に位置する外側端部を有し、
    前記外延設部は、前記外側端部から延在している、
    請求項1に記載のLED照明装置。
  14. 前記延設部の少なくとも一部は、前記主部とは異なる材料によって形成されている、
    請求項1に記載のLED照明装置。
  15. 請求項1~14のいずれか1項に記載のLED照明装置と、
    前記LED照明装置が収納される凹部を有する器具本体と、を備える、
    LED照明器具。
  16. 前記LED照明装置における前記外延設部は、前記凹部の開口端縁に当接しうる当たり部である、
    請求項15に記載のLED照明器具。
  17. 前記外延設部は、前記器具本体の前記凹部の開口端縁の幅方向外側端部よりも外側に飛び出していない、
    請求項16に記載のLED照明器具。
  18. 前記LED照明装置の前記LEDは、前記凹部の開口面よりも前記凹部の底面側に位置している、
    請求項15に記載のLED照明器具。
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