JP2024034379A - 吐水制御システム - Google Patents

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公平 須賀
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Abstract

【課題】水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすること。【解決手段】実施形態に係る吐水制御システムは、吐水部と、前記吐水部より上方に設けられ、前記吐水部の周囲の水まわり空間を撮像した画像を撮像する第1センサ部と、前記吐水部に設けられ、前記水まわり空間に位置する物体を検知する第2センサ部と、前記第1センサ部が撮像した画像に基づいた第1判定結果、及び、前記第2センサ部の検知結果に基づいた第2判定結果に基づいて、前記吐水部から吐水するか否かを判定する判定部と、を備え、前記第1センサ部の撮像範囲の少なくとも一部に対応する第1検知領域は、前記第2センサ部がセンシングする範囲に対応する第2検知領域より広く設けられている。【選択図】図26

Description

開示の実施形態は、吐水制御システムに関する。
従来、センシングに応じてキッチン等の水まわりにおける吐水部での吐止水を制御する技術が提供されている。例えば、吐水管を含む撮像対象領域が撮像された領域画像の画像情報(単に「画像」ともいう)に基づく対象物体の位置及び吐水口の位置に基づいて、吐水するか否かを判定するシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-178512号公報
しかしながら、上述の従来技術は、改善の余地がある。例えば、上述の従来技術では、吐水管を含む撮像対象領域が撮像しており、吐水管等の他の物体により対象物体が遮蔽される可能性については考慮されておらず、吐水の継続することが望ましい場合でも止水してしまう場合があり、水まわりに関するシステムの利用者にとって使い勝手が良いとは言い難い。そのため、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供することが望まれている。
開示の実施形態は、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にする吐水制御システムを提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る吐水制御システムは、吐水部と、前記吐水部より上方に設けられ、前記吐水部の周囲の水まわり空間を撮像した画像を撮像する第1センサ部と、前記吐水部に設けられ、前記水まわり空間に位置する物体を検知する第2センサ部と、前記第1センサ部が撮像した画像に基づいた第1判定結果、及び、前記第2センサ部の検知結果に基づいた第2判定結果に基づいて、前記吐水部から吐水するか否かを判定する判定部と、を備え、前記第1センサ部の撮像範囲の少なくとも一部に対応する第1検知領域は、前記第2センサ部がセンシングする範囲に対応する第2検知領域より広く設けられている。
実施形態の一態様に係る吐水制御システムによれば、第1センサ部と第2センサ部との判定を組合せることによって、キッチン水栓利用者の意図にそぐわない吐止水が実行されることを抑制可能となる。したがって、吐水制御システムは、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすることができる。
実施形態の一態様に係る吐水制御システムにおいて、前記判定部は、前記第1判定結果と前記第2判定結果が異なる場合に、前記第1判定結果を優先して前記吐水部から吐水するか否かを判定する。
実施形態の一態様に係る吐水制御システムによれば、例えば皿、コップ、鍋等のキッチン用品の洗浄中に、対象の用品に対しまんべんなく吐水するために用品を前後に動かす際や、複数の用品を洗浄する際の用品交換時に第2センサ部の検出結果が未検出となったとしても吐水状態を継続できる。したがって、吐水制御システムは、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすることができる。
実施形態の一態様に係る吐水制御システムにおいて、前記判定部は、前記第1判定結果が不明である場合、前記第2判定結果を用いて前記吐水部から吐水するか否かを判定する。
実施形態の一態様に係る吐水制御システムによれば、例えば撮影不良や通信不良によって、第1センサ部から検出結果が届かない虞がある。その場合に、第1センサ部の検出結果を優先にした場合、吐止水制御が実行できない。吐水制御システムによれば、第1センサ部による検出結果が届かない場合でも吐止水制御可能で使い勝手がいい。したがって、吐水制御システムは、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすることができる。
実施形態の一態様に係る吐水制御システムにおいて、前記第1検知領域は、水受け部及び前記吐水部を有する水まわり機器本体の奥行に対応する方向における前記水受け部の手前側、または前記水受け部のうち少なくとも1つを含む領域に設定される。
実施形態の一態様に係る吐水制御システムによれば、例えばキッチン空間である場合、シンクを利用すると想定される作業領域に人が位置する場合まで含めて検知することでより精度よく吐止水を制御することが可能となる。したがって、吐水制御システムは、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすることができる。
実施形態の一態様によれば、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすることができる。
図1は、第1の実施形態に係る吐水制御システムの概略斜視図である。 図2は、第1の実施形態に係る吐水制御システムの構成例を示す図である。 図3は、対象物の遮蔽に関する概念図である。 図4は、対象物の遮蔽に関する概念図である。 図5は、第1の実施形態に係る第1の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、第1の実施形態に係る第1の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、第1の実施形態に係る第2の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、第1の実施形態に係る第2の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、第1の実施形態に係る第2の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、領域及び対象物に関する概念図である。 図11は、第1の実施形態に係る第3の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図12は、第1の実施形態に係る第3の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図13は、第1の実施形態に係る第3の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図14は、第1の実施形態に係る第3の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図15は、撮像部の配置の一例を示す図である。 図16は、撮像部の配置の一例を示す図である。 図17は、撮像部と吐水部との位置関係の一例を示す図である。 図18は、ウォールキャビネットに撮像部が配置される場合の一例を示す図である。 図19は、撮像部の向きの一例を示す図である。 図20は、カバーが設けられた撮像部の配置の一例を示す図である。 図21は、第2の実施形態に係る吐水制御システムの配置の一例を示す図である。 図22は、第2の実施形態に係る吐水制御システムの構成例を示す図である。 図23は、第2の実施形態に係る第4の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図24は、第2の実施形態に係る第5の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図25は、通信と送受信される情報との関係の一例を示す図である。 図26は、第3の実施形態に係る吐水制御システムの配置の一例を示す図である。 図27は、第3の実施形態に係る吐水制御システムの構成例を示す図である。 図28は、2つの判定に応じた吐止水判定例を示す図である。 図29は、第1検知領域及び第2検知領域の一例を示す図である。 図30は、第1検知領域及び第2検知領域の一例を示す図である。 図31は、第4の実施形態に係る吐水制御に関する概要を示す図である。 図32は、第4の実施形態に係る吐水制御の一例を示す図である。 図33は、第4の実施形態に係る吐水制御の一例を示す図である。 図34は、第4の実施形態に係る吐水制御の一例を示す図である。 図35は、第4の実施形態に係る吐水制御の一例を示す図である。 図36は、第4の実施形態に係る吐水制御の一例を示す図である。 図37は、第5の実施形態に係る第6の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図38は、吐止水の一例を示す図である。 図39は、吐止水の一例を示す図である。 図40は、吐止水の一例を示す図である。 図41は、吐水領域及び吐水禁止領域の一例を示す図である。 図42は、吐水領域及び吐水禁止領域の一例を示す図である。 図43は、吐水領域及び吐水禁止領域の一例を示す図である。 図44は、吐水領域及び吐水禁止領域の一例を示す図である。 図45は、吐水領域及び吐水禁止領域の一例を示す図である。 図46は、吐水領域及び吐水禁止領域の一例を示す図である。 図47は、吐水部のヘッドが回動する場合の一例を示す図である。 図48は、第6の実施形態に係る第7の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図49は、第6の実施形態に係る第7の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図50は、対象とする領域の一例を示す図である。 図51は、対象とする領域の一例を示す図である。 図52は、第7の実施形態に係る吐水制御システムの構成例を示す図である。 図53は、第7の実施形態に係る第8の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図54は、第7の実施形態に係る第9の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図55は、第7の実施形態に係る第9の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。 図56は、従来例に係る吐止水判定の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する吐水制御システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<1.第1の実施形態>
まず、第1の実施形態に係る吐水制御システム1について以下説明する。吐水制御システム1は、吐水及び止水(「吐止水」ともいう)を制御するために、センサが検知した情報を基に対象物体(「対象物」ともいう)を検出(認識)し、認識した対象物(「認識対象物」ともいう)に応じて吐止水の制御を実行する。例えば、対象物は、食材、食器、調理器具などのキッチン関連の物体、人の体、頭部、手などの人体の一部、コンロ部、シンク、吐水部などのキッチンを構成する要素などである。なお、吐水制御システム1等の各実施形態に係る吐水制御システムを処理主体として説明する処理は、吐水制御システムに含まれる装置構成に応じて、その処理を実行可能ないずれの装置が行ってもよい。
<1-1.吐水制御システムの構成>
第1の実施形態に係る吐水制御システム1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る吐水制御システムの概略斜視図である。図2は、第1の実施形態に係る吐水制御システムの構成例を示す図である。
図1及び図2に示すように、吐水制御システム1は、キッチン本体2と、撮像部10と、制御部100と、電磁弁101~103とを有する。なお、キッチン本体2での作業時に人(「利用者」ともいう)が位置する側を手前とし、反対側を奥と記載する場合がある。
キッチン本体2は、水まわり機器本体(「水まわり機器」ともいう)である。キッチン本体2は、利用者が調理や食器等の物体の洗浄等の作業を行うための上面部20に、吐水部30と、シンク40と、コンロ部50とを有する。例えばキッチン本体2は、システムキッチンであってもよい。吐水制御システム1において、キッチン本体2の上方、すなわちキッチン本体2の上面部20が臨む側にウォールキャビネット60と、レンジフード70とが設けられる。すなわち、ウォールキャビネット60及びレンジフード70は、キッチン本体2の上方に設置される。キッチンの上方とは、例えば、キッチン本体2が設置されたキッチン空間の上方を指しており、キッチンの天井も含む。
図1及び図2に示す吐水制御システム1は、利用者から見た場合、上面部20には左側からコンロ部50、シンク40の順で配置され、キッチン本体2の上方には左側からレンジフード70、ウォールキャビネット60の順で配置される。なお、図1及び図2に示す配置は一例に過ぎず、利用者から見た場合、上面部20に左側からシンク40、コンロ部50の順で配置され、キッチン本体2の上方に左側からウォールキャビネット60、レンジフード70の順で配置されてもよい。また、キッチン本体2が一体でなく、シンク40、コンロ部50が分離して配置され、シンク40の上部にウォールキャビネット60、コンロ部50の上部にレンジフード70が配置されてもよい。
キッチン本体2の上面部20は、利用者の作業に利用される。例えば、キッチン本体2の上面部20のうち、シンク40とコンロ部50との間の面は、利用者が食材を切る等の加工を行ったり、洗浄後の食器を置いたりすることに利用される作業面として機能する。また、作業面は、シンク40とコンロ部50との間に加え、シンク40の右側にも配置される等、複数配置されてもよい。
吐水部30は、吐水管31の先端側の部分であるヘッド32に吐水口321が設けられ、吐水口321から水の放出(吐水)を行う。図1及び図2の例では、吐水部30は、制御部100による電磁弁101~103の制御に応じて、原水、浄水、お湯(温水)等の複数の種類の水の吐水を行う。また、電磁弁101~103の制御に応じて、原水、浄水、お湯(温水)等の水の流量を変更してもよい。なお、吐水部30は、原水のみを吐水する構成であってもよい。この場合、吐水制御システム1は、電磁弁101~103のうち、電磁弁101のみを有する。吐水部30とは、例えば、キッチン本体2から露出している部分を指す。
シンク40は、上面部20の表面から落ち窪んだ凹部であり、吐水部30からの水を受ける水受け部として機能する。シンク40は、食器等の物体の洗浄等の作業に利用され、吐水部30等からの水等を流す排水溝を備えた水槽状の台であるが、詳細な説明は省略する。
コンロ部50は、調理のための加熱に関する利用者の作業に利用されるコンロ用設備である。コンロ部50は、加熱部51と加熱部52とを有する。2つの加熱部51、52は、ガス、電気等の任意に熱源により加熱を行う。このように、2つの加熱部51、52には、電気コンロ、IHコンロ、ガスコンロ等の任意の構成が採用可能である。
図1及び図2では、左側から加熱部51、加熱部52の順で配置される。なお、図1及び図2では、2つの加熱部51、52を有する場合を一例として説明するが、コンロ部50は、1つの加熱部または3つ以上の加熱部を有してもよい。例えば、コンロ部50は、キッチン本体2に組み込まれたビルトインタイプのコンロでる。なお、コンロ部50は、ビルトインタイプに限らず、キッチン本体2の上面部20の所定の位置(例えば左側)に置かれる据え置きタイプのコンロであってもよい。
制御部100は、吐水に関する制御を行う制御装置である。制御部100は、撮像部10等の各センサにより検知された情報を基に、電磁弁101~103の切替え制御を行うことにより、吐水に関する制御を行う。制御部100は、撮像部10により撮像された画像から認識対象物を検出し、検出結果に基づいて吐水部30を制御する。また、電磁弁101~103に対する制御部100の制御の設定は、利用者自身が好みの設定に変更してもよい。例えば、食材に対する浄水吐水の流量を弱めることや、汚れに対する吐水を水に変更すること等の制御の設定が利用者自身により変更可能であってもよい。なお、制御部100は、画像から認識対象物を検出する際、撮影された画像に対して、明るさや色の補正(画像補正)、モノクロ・カラーの変換(画像変換)、対象物の特定(画像認識)、面積計測(画像特徴抽出)などの任意の処理を実施する。
電磁弁101は、吐水部30に原水を吐水させるための弁として機能する。また、電磁弁102は、吐水部30に浄水を吐水させるための弁として機能する。電磁弁103は、吐水部30にお湯(温水)を吐水させるための弁として機能する。制御部100は、電磁弁101~103の各々と接続される。なお電磁弁101~103の代わりとして、流路切り換え弁1つで各吐水(原水、浄水、お湯等)を切り替えてもよい。
例えば、制御部100は、吐水部30による原水の吐水及び止水を切り替える電磁弁101と接続する。制御部100は、電磁弁101を開閉する制御信号によって、吐水部30による原水の吐水及び止水を制御する。なお、電磁弁101を開閉する制御信号によって、吐水部30による原水の流量を変更してもよい。
例えば、制御部100は、吐水部30による浄水の吐水及び止水を切り替える電磁弁102と接続する。制御部100は、電磁弁102を開閉する制御信号によって、吐水部30による浄水の吐水及び止水を制御する。なお、電磁弁102を開閉する制御信号によって、吐水部30による浄水の流量を変更してもよい。
例えば、制御部100は、吐水部30によるお湯の吐水及び止水を切り替える電磁弁103と接続する。制御部100は、電磁弁103を開閉する制御信号によって、吐水部30によるお湯の吐水及び止水を制御する。なお、電磁弁103を開閉する制御信号によって、吐水部30によるお湯の流量を変更してもよい。
また、制御部100は、撮像部10等の各センサと、インターネット等の所定のネットワークを介して、有線または無線により通信可能に接続される。例えば、制御部100は、他の装置との間で情報を送受信するための通信機能(通信部)を有する。制御部100の通信機能(通信部)は、通信装置、通信回路等によって実現される。制御部100は、通信機能により、任意のネットワークと有線または無線で接続され、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。例えば、制御部100は、撮像部10等との間で情報の送受信を行う。なお、制御部100は、情報の送受信が可能であれば、各センサとどのように接続されてもよく、有線により通信可能に接続されてもよいし、無線により通信可能に接続されてもよい。
制御部100は、任意の箇所に配置されてもよい。制御部100は、キッチン本体2に対応する空間(キッチンルーム)内に設けられてもよいし、キッチン本体2に対応する空間(キッチンルーム)外に設けられてもよい。
制御部100の装置構成及び配置は、電磁弁101~103の切替え制御、各センサとの通信、及び処理が実現可能であれば、任意の形態が採用可能である。また、制御部100は、キッチン本体2内に配置されてもよい。制御部100は、キッチン本体2内ではなく、キッチン本体2外に配置されてもよい。なお、制御部100の詳細については後述する。
撮像部10は、吐水制御を行うために用いる情報を取得するセンサ部(「第1センサ部」ともいう)として機能する。例えば、撮像部10は、シンク40内等の所定の領域を撮像することにより画像を取得するカメラモジュールや、イメージセンサを使用したセンサユニットである。撮像部10は、吐水部30の周囲の水まわり空間に関する画像を撮像する。例えば、撮像部10は、シンク40等含む水まわり空間の画像を撮像する。
例えば、撮像部10は、キッチン本体2の上部(上側)に設けられる。撮像部10は、キッチン本体2の上方からキッチン本体2を臨む位置に設けられる。図1及び図2では、撮像部10がキッチン本体2の上方に設けられたウォールキャビネット60の下面に配置される場合を一例として示すが、撮像部10は、例えばキッチン本体2の上方に位置し、所望の範囲を撮像可能であれば、どのような位置に配置されてもよい。
撮像部10は、CCD(Charge Coupled Device)センサ、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の任意のセンサが用いられる。例えば、撮像部10は、イメージセンサを用いたエリアセンサや測距センサである。である。撮像部10は、吐水部30の周囲の水まわり空間を撮像する。
また、例えば、撮像部10は、シンク40を撮影する方向に向けて配置される。なお、撮像部10は、対象物を検知(撮像)可能であれば、どのような配置態様であってもよい。また、撮像部10は、静止画像を撮影してもよいし、動画像を撮影してもよい。
撮像部10は、制御部100と所定のネットワークを介して、有線または無線により通信可能に接続される。撮像部10は、各種の情報を制御部100へ送信する。例えば、撮像部10は、取得した画像に関する情報を制御部100へ送信する。例えば、撮像部10は、Bluetooth(登録商標)やWi‐Fi(登録商標)等の所定の無線通信機能により、制御部100と通信可能に接続されてもよい。なお、制御部100と撮像部10とは、情報の送受信が可能であれば、どのような接続であってもよく、有線により通信可能に接続されてもよいし、無線により通信可能に接続されてもよい。例えば、撮像部10は、制御部100と、有線または無線により通信可能に接続されてもよい。
なお、撮像部10等の各種センサを区別せずに説明する場合、「センサ」と記載する場合がある。また、撮像部10等の各種センサにより取得される情報を区別せずに説明する場合、「センサ情報」と記載する場合がある。センサ情報は、撮像部10により取得される情報等、吐水制御を行うために各種センサにより取得された情報を含む概念である。
また、図1及び図2に示す吐水制御システム1の装置構成は一例に過ぎず、吐水制御システム1は、任意の装置構成が採用可能である。例えば、吐水制御システム1には、センサが含まれなくてもよい。この場合、吐水制御システム1の制御部100は、吐水制御システム1に含まれないセンサと通信し、センサから受信(取得)したセンサ情報を用いて、吐水の制御を行ってもよい。例えば、吐水制御システム1には、撮像部10が含まれなくてもよい。この場合、吐水制御システム1の制御部100は、吐水制御システム1に含まれない撮像部10と通信し、撮像部10から受信(取得)した画像を用いて、吐水の制御を行ってもよい。
また、吐水制御システム1は、キッチン本体2を利用する利用者を特定する処理(個人識別)を行う個人識別部(識別装置)を有してもよい。例えば、制御部100が個人識別部として機能してもよい。例えば、吐水制御システム1の個人識別部は、画像に含まれる人の画像を基に個人識別を行ってもよい。なお、上記は一例に過ぎず、吐水制御システム1は、キッチン本体2を利用する利用者を特定可能であれば、任意の手法により個人識別を行ってもよい。例えば、吐水制御システム1の個人識別部は、利用者が所有するスマートフォン等のデバイスとの通信や、リモコンに対する利用者の操作等により、キッチン本体2を利用する利用者を特定するための情報を取得し、利用者の個人識別を行ってもよい。
また、吐水制御システム1には、撮像部10以外のセンサも含まれてもよい。例えば、吐水制御システム1には、人体検知センサが含まれてもよい。人体検知センサは、人体を検知する機能を有する。例えば、人体検知センサは、赤外線信号を用いた焦電センサ等により実現される。例えば、人体検知センサは、μ(マイクロ)波センサ等により実現されてもよい。なお、上記は一例であり、人体検知センサは、上記に限らず、種々の手段により人体を検知してもよい。例えば、人体検知センサは、キッチン本体2が設けられた空間(キッチンルーム)内に入室した人(利用者など)を検知する。人体検知センサは、検知信号を制御部100へ送信する。
<1-2.制御部(制御装置)の構成>
ここから、制御部100の各構成の詳細について説明する。制御部100は、例えば各種構成や処理を制御するために用いられる情報処理装置(コンピュータ)であってもよい。制御部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等を有し、制御部100内部に記憶されたプログラム(例えば、本開示に係る情報処理プログラム等)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現されてもよい。また、制御部100は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路を有してもよい。
図2に示すように、制御部100は、切替部110と、処理部120と、記憶部130と、取得部140とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部100の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部100で実施する処理をクラウドサーバ(クラウドともいう)が代わりに実行してもよい。その場合、クラウドと制御部100は所定のネットワークを介して、有線または無線で接続される。
切替部110は、処理部120からの指示に応じて、電磁弁101~103の開閉を切り替える。切替部110は、制御信号を電磁弁101~103に送信し、電磁弁101~103の開閉を切り替えることにより、吐水部30による吐水状態を切り替える。
切替部110は、吐水部30の吐水状態に関するモードを切り替える。切替部110は、認識対象物の検出に応じて吐水部30のモードを第1モードから第2モードに変更する。
例えば、第1モードは、吐水している状態である吐水中状態に対応するモードである。この場合、第2モードは、吐水していない状態である止水状態に対応するモードである。また、第1モードは、第1態様で吐水している状態に対応するモードであってもよい。この場合、第2モードは、第1態様とは異なる第2態様で吐水している状態に対応するモードである。なお、吐水態様は、吐水の種類(原水、浄水、電解水など)、温度(冷水、常温水、温水)、形状(シャワー、ストレートなど)、流量など、吐水の一態様を示す。例えば、認識対象物は、利用者の手及び物体(食器、食材、調理器具、キッチン用品などのキッチン関連部材)の少なくとも1つである。
切替部110は、認識対象物が撮像部10の撮像範囲内の第1領域の中から第1領域の外へ移動する位置の変遷(「フェードアウト」ともいう)により未検出となった場合、吐水部30のモードを第1モードから第2モードへ変更する。切替部110は、認識対象物が第1領域からのフェードアウトによらず未検出となった場合、吐水部30のモードを第1モードに維持する。切替部110は、認識対象物が第1領域からのフェードアウトによらず、認識対象物を撮像部10から遮蔽する物体である遮蔽物により未検出となり吐水部30のモードが第1モードである場合、遮蔽物が未検出となった後も認識対象物が未検出である場合、吐水部30のモードを第1モードから第2モードに変更する。
切替部110は、物体が撮像部10の撮像範囲内の吐水領域を含む第2領域にあり、手が撮像部10の撮像範囲内の第1領域内にある場合、吐水部30のモードを第1モードにするものである。切替部110は、手が第1領域からのフェードアウトにより未検出となった場合、吐水部30のモードを第1モードから第2モードへ変更する。切替部110は、手が第1領域からのフェードアウトによらず未検出となった場合、吐水部30のモードを第1モードに維持する。
切替部110は、第1領域に位置する物体に応じて吐水部30の吐水態様を変更可能である。切替部110は、物体が第1領域からのフェードアウトにより未検出となった場合、吐水部30の吐水態様を変更する。切替部110は、物体が第1領域からのフェードアウトによらず未検出となった場合は、吐水部30の吐水態様を維持する。切替部110は、手が第1領域にある場合は吐水するものであり、手が第1領域からフェードアウトにより未検出となった場合、吐水部30の吐水状態を吐水している吐水中状態から、吐水していない状態である止水状態へ変更する。
切替部110は、手が第1領域からフェードアウトによらず未検出となった場合、吐水部30の吐水状態を吐水中状態に維持する。切替部110は、認識対象物が第1領域からのフェードアウトによらず未検出となり吐水部30のモードが第1モードである場合、所定の期間経過後に吐水部30のモードを、第1モードから第2モードに変更する。
処理部120は、センサ情報を用いて認識対象物を検出する検出部として機能する。処理部120は、撮像部10が撮像した画像に含まれる認識対象物を検出する。処理部120は、検出有無を判定する判定部として機能する。なお、処理部120は、画像に含まれる認識対象物を検出する際、撮影された画像に対して、明るさや色の補正(画像補正)、モノクロ・カラーの変換(画像変換)、対象物の特定(画像認識)、面積計測(画像特徴抽出)などの任意の処理を実施する。
処理部120は、画像処理により画像に含まれる物体及びその位置(座標等)を検出する。処理部120は、画像に含まれる物体及びその位置を示す情報を取得可能であれば、どのような処理により画像に含まれる物体及びその位置(範囲)の検出を行ってもよい。例えば、処理部120は、画像に関する処理により、撮像部10が撮像した画像の領域(第1領域)中から第1領域外へ移動するフェードアウトにより認識対象物が未検出となったか否かを判定する。例えば、処理部120は、画像に関する処理により、撮像部10が撮像した複数の画像(動画像)における認識対象物の移動の軌跡を追跡し、第1領域の中から外へ移動するフェードアウトにより認識対象物が未検出となったか否かを判定する。なお、上記判定処理は一例に過ぎず、処理部120は、種々の技術を適宜用いて、認識対象物がフェードアウトにより未検出となったか否か等を判定してもよい。
処理部120は、センサ情報を用いて吐水するか否かを判定し、吐水する場合には記憶部130に記憶された内容に基づいて吐水する水の種別として原水、浄水、及び湯水のいずれを吐水するかを選択する。処理部120は、電磁弁101~103のうち、選択した水の種別に対応する弁を開放すると決定する。処理部120は、決定した弁を開放することを指示する制御信号を生成する。処理部120は、生成した制御信号を用いて、電磁弁101~103の開閉を切り替えることを切替部110に指示する。なお、処理部120からの指示に応じて、電磁弁101~103の開閉を制御し、原水、浄水、お湯(温水)等の水の流量を変更してもよい。
処理部120は、撮像部10が撮像した画像から認識対象物を判定する。処理部120は、撮像部10が撮像した画像から利用者の手及び物体を判定可能である。処理部120は、撮像部10が撮像した画像から手及び物体を判定可能である。
処理部120は、切替部110の切替えを制御することにより、吐水部30の吐水状態に関するモードの切替えを制御する。なお、吐水状態とは、任意の吐水態様で吐水している状態、止水している状態を含む吐水部から吐出される吐水の状態である。処理部120は、認識対象物の検出に応じて吐水部30のモードを第1モードから第2モードに変更するように切替部110を制御する。処理部120は、認識対象物が撮像部10の撮像範囲内の第1領域の中から第1領域の外へ移動するフェードアウトにより未検出となった場合、吐水部30のモードを第1モードから第2モードへ変更するように切替部110を制御する。
処理部120は、認識対象物が第1領域からのフェードアウトによらず未検出となった場合、吐水部30のモードを第1モードに維持するように切替部110を制御する。処理部120は、認識対象物が第1領域からのフェードアウトによらず遮蔽物により未検出となり吐水部30のモードが第1モードである場合、遮蔽物が未検出となった後も認識対象物が未検出である場合、吐水部30のモードを第1モードから第2モードに変更するように切替部110を制御する。
処理部120は、物体が撮像部10の撮像範囲内の吐水領域を含む第2領域にあり、手が撮像部10の撮像範囲である第1領域内にある場合、吐水部30のモードを第1モードにするように切替部110を制御する。処理部120は、手が第1領域からのフェードアウトにより未検出となった場合、吐水部30のモードを第1モードから第2モードへ変更するように切替部110を制御する。処理部120は、手が第1領域からのフェードアウトによらず未検出となった場合、吐水部30のモードを第1モードに維持するように切替部110を制御する。
処理部120は、第1領域に位置する物体に応じて吐水部30の吐水態様を変更可能である。処理部120は、物体が第1領域からのフェードアウトにより未検出となった場合、吐水部30の吐水態様を変更するように切替部110を制御する。処理部120は、物体が第1領域からのフェードアウトによらず未検出となった場合は、吐水部30の吐水態様を維持するように切替部110を制御する。
処理部120は、手が第1領域にある場合は吐水するものであり、手が第1領域からフェードアウトにより未検出となった場合、吐水部30の吐水状態を吐水している吐水中状態から、吐水していない状態である止水状態へ変更するように切替部110を制御する。処理部120は、手が第1領域からフェードアウトのよらず未検出となった場合、吐水部30の吐水状態を吐水中状態に維持するように切替部110を制御する。処理部120は、認識対象物が第1領域からのフェードアウトによらず未検出となり吐水部30のモードが第1モードである場合、所定の期間経過後に吐水部30のモードを、第1モードから第2モードに変更するように切替部110を制御する。
記憶部130は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。例えば、記憶部130は、情報処理プログラムによって使用されるデータ等を非一時的に記録するコンピュータが読み取り可能な記録媒体である。記憶部130は、各種のセンサ部により検知された情報等の様々な情報を記憶する。記憶部130は、吐水の制御に用いる様々な情報を記憶する。
記憶部130は、認識対象物の検出に用いる様々な情報を記憶する。例えば、記憶部130は、認識対象物の検出、吐水および止水の判定などを実施するプログラムを記憶する。例えば、記憶部130は、認識対象物の検出有無の判定処理に用いる閾値を記憶する。上記は一例に過ぎず、記憶部130は、処理に関する様々な情報を記憶する。
なお、記憶部130は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。記憶部130は、各種センサにより検知されたセンサ情報を記憶してもよい。記憶部130は、センサ情報を取得された日時に対応付けて記憶してもよい。記憶部130は、センサ情報として画像を記憶してもよい。記憶部130は、画像に対応する処理結果を示す情報を、画像に対応付けて記憶する。記憶部130は、画像について判定された判定結果(認識対象物の有無等)を、画像に対応付けて記憶する。
取得部140は、情報を取得する。取得部140は、記憶部130から各種情報を取得する。取得部140は、キッチン本体2から各種情報を取得する。取得部140は、キッチン本体2に対応する空間(キッチンルーム)で収集された各種情報をキッチン本体2から取得する。取得部140は、キッチン本体2から利用者を識別する利用者識別情報を取得する。
取得部140は、センサが検知したセンサ情報をセンサから取得する。取得部140は、センサによりセンシングされた利用者のセンサ情報を取得する。取得部140は、撮像部10から撮像部10により取得された画像に関する情報を受信する。取得部140は、受信した各種情報を記憶部130に格納してもよい。
なお、上述した制御部100の構成は一例に過ぎず、制御部100は、上記に限らず様々な構成を有してもよい。例えば、制御部100は、情報を表示する機能を有する場合、表示部を有してもよい。
<1-3.対象物の遮蔽>
ここで、図3及び図4を用いて、対象物の遮蔽について説明する。図3及び図4は、対象物の遮蔽に関する概念図である。図3及び図4は、キッチン本体2の上方から上面部20を平面視(以下単に「平面視」ともいう)した状態に対応した場合を示す。具体的には、図3は、対象物が遮蔽されていない場合の一例を示す図である。図4は、対象物が遮蔽されている場合の一例を示す図である。
図3では、平面視において、対象物OBが吐水部30よりも下方に位置する場合であっても、対象物OBの少なくとも一部が遮蔽物(「遮蔽対象物」ともいう)になり得る人の頭部HDや吐水部30と重なっていない場合を示す。図3に示すような状態の場合、撮像部10により取得された画像には、対象物OBが含まれるため、制御部100は、対象物OBを検出することができる。
一方、図4では、平面視において、対象物OBが吐水部30よりも下方に位置する場合、対象物OBの全体が頭部HDまたは吐水部30と重なっている場合を示す。図3に示すような状態の場合、撮像部10により取得された画像には、対象物OBが含まれないため、制御部100は、対象物OBを検出することができず、対象物OBは未検出となる。
このように、対象物OBが撮像部10の撮像範囲に位置する場合であっても対象物OBが未検出となる場合があるため、吐水制御システム1は、以下のような処理を実行する。例えば、対象物OBが遮蔽されていない場合、吐水制御システム1は、対象物OBを検出して吐水する。例えば、対象物OBが遮蔽されている場合、吐水制御システム1は、対象物OBがフェードアウトせずに未検出になった場合、吐水を維持する。
なお、以下の処理における認識対象物は、食材や食器等の吐水対象となる吐水対象物(「物体」ともいう)及び人の手(単に「手」ともいう)の少なくとも1つを含む。食材や食器等の吐水対象物に対しては、手も遮蔽物になり得、手に対しては、食材や食器等の吐水対象物も遮蔽物になり得る。例えば、認識対象物が食材や食器等の吐水対象物及び手である場合、吐水対象物及び手以外の物体が遮蔽物になり得る。また、例えば、認識対象物に手が含まれない場合、手も遮蔽物になり得る。また、例えば、認識対象物が手のみである場合、手以外の全物体が遮蔽物になり得る。
<1-4.処理の流れ>
ここから、第1の実施形態に関する処理の流れについて説明する。吐水制御システム1は、以下の第1~3の処理を実行する。吐水制御システム1は、第1~3の処理のうち、少なくとも1つを実行する。なお、吐水制御システム1は、第1~3の処理の各処理を組み合わせて吐水制御を実行してもよい。また、以下では、吐水制御システム1を処理主体として説明するが、第1~3の処理は、吐水制御システム1に含まれる装置構成に応じて、制御部100、撮像部10等の各種センサ等、いずれの装置が行ってもよい。
<1-4-1.第1の処理の流れ>
まず、図5及び図6を用いて、第1の処理に関する処理の流れについて説明する。図5及び図6は、第1の実施形態に係る第1の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図5は、第1の処理における吐水開始判定の概要を示すフローチャートである。図6は、第1の処理における吐水継続判定の概要を示すフローチャートである。
まず、図5を用いて、第1の処理における吐水開始判定の概要について説明する。図5における吐水制御システム1のモードは、吐水開始判定モードであり、吐水していない状態(止水状態)に対応するモードである。
吐水制御システム1は、撮像画像を取得する(ステップS101)。例えば、撮像部10は、シンク40等を含む撮像範囲の画像を撮像し、撮像した画像を制御部100に送信する。
吐水制御システム1は、認識対象物の検出を行う(ステップS102)。例えば、制御部100は、画像に関する処理により、撮像部10が撮像した画像を対象として、認識対象物の検出を行う。
吐水制御システム1は、第1領域内に認識対象物を検出した場合(ステップS102:Yes)、吐水を実行する(ステップS103)。例えば、制御部100は、撮像部10が撮像した画像の第1領域内に認識対象物が含まれると判定した場合、電磁弁101~103を制御して、吐水部30に吐水させる。そして、吐水制御システム1は、モードを吐水継続判定モードに変更し、図6に示す処理を実行する。
吐水制御システム1は、認識対象物を未検出である場合(ステップS102:No)、止水を実行する(ステップS104)。例えば、制御部100は、撮像部10が撮像した画像に認識対象物が含まれないと判定した場合、電磁弁101~103を制御して、吐水部30に止水させる。なお、吐水制御システム1は、止水している状態である場合、その状態を維持する。そして、吐水制御システム1は、吐水開始判定モードを維持し、図5に示す処理を実行する。
次に、図6を用いて、第1の処理における吐水継続判定の概要について説明する。図6における吐水制御システム1のモードは、吐水継続判定モードであり、吐水している状態(吐水中状態)に対応するモードである。
吐水制御システム1は、撮像画像を取得する(ステップS201)。例えば、撮像部10は、シンク40等を含む撮像範囲の画像を撮像し、撮像した画像を制御部100に送信する。
吐水制御システム1は、認識対象物のフェードアウト判定を行う(ステップS202)。例えば、制御部100は、画像に関する処理により、撮像部10が撮像した画像中から画像外へ移動するフェードアウトにより認識対象物が未検出となったか否かを判定する。例えば、制御部100は、画像に関する処理により、撮像部10が撮像した複数の画像(動画像)における認識対象物の移動の軌跡を追跡し、撮像部10の撮像範囲の中から外へ移動するフェードアウトにより認識対象物が未検出となったか否かを判定する。
吐水制御システム1は、認識対象物がフェードアウトにより未検出となった判定した場合(ステップS202:Yes)、止水を実行する(ステップS203)。例えば、制御部100は、撮像部10が撮像した複数の画像(動画像)において認識対象物がフェードアウトにより未検出となった判定した場合、電磁弁101~103を制御して、吐水部30に止水させる。そして、吐水制御システム1は、モードを吐水開始判定モードに変更し、図5に示す処理を実行する。
吐水制御システム1は、認識対象物がフェードアウトにより未検出となっていないと判定した場合(ステップS202:No)、認識対象物の検出を行う(ステップS204)。例えば、制御部100は、画像に関する処理により、撮像部10が撮像した画像を対象として、認識対象物の検出を行う。
吐水制御システム1は、認識対象物を検出した場合(ステップS204:Yes)、吐水を実行する(ステップS205)。また、吐水制御システム1は、認識対象物を未検出の場合(ステップS204:No)、吐水を実行する(ステップS205)。そして、吐水制御システム1は、吐水継続判定モードを維持し、図6に示す処理を実行する。このように、吐水制御システム1は、手、物体等の認識対象物がフェードアウトされずに未検出となっても吐水状態を継続する。
<1-4-2.第2の処理の流れ>
ここから、図7~図9を用いて、第2の処理に関する処理の流れについて説明する。図7~図9は、第1の実施形態に係る第2の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図7は、第2の処理における吐水開始判定の概要を示すフローチャートである。図8は、第2の処理における吐水継続判定Aの概要を示すフローチャートである。図9は、第2の処理における吐水継続判定Bの概要を示すフローチャートである。なお、上述した処理と同様の点についての説明は適宜省略する。
まず、図7を用いて、第2の処理における吐水開始判定の概要について説明する。図7における吐水制御システム1のモードは、吐水開始判定モードであり、吐水していない状態(止水状態)に対応するモードである。
吐水制御システム1は、撮像画像を取得する(ステップS301)。吐水制御システム1は、認識対象物の検出を行う(ステップS302)。
吐水制御システム1は、認識対象物を検出した場合(ステップS302:Yes)、吐水を実行する(ステップS303)。そして、吐水制御システム1は、モードを吐水継続判定Aモード(吐水継続判定モード)に変更し、図8に示す処理を実行する。
吐水制御システム1は、認識対象物を未検出である場合(ステップS302:No)、止水を実行する(ステップS304)。そして、吐水制御システム1は、吐水開始判定モードを維持し、図7に示す処理を実行する。
次に、図8を用いて、第2の処理における吐水継続判定Aの概要について説明する。図8における吐水制御システム1のモードは、吐水継続判定Aモードであり、吐水している状態(吐水中状態)に対応するモードである。
吐水制御システム1は、撮像画像を取得する(ステップS401)。吐水制御システム1は、認識対象物のフェードアウト判定を行う(ステップS402)。吐水制御システム1は、認識対象物がフェードアウトにより未検出となった判定した場合(ステップS402:Yes)、止水を実行する(ステップS403)。そして、吐水制御システム1は、モードを吐水開始判定モードに変更し、図7に示す処理を実行する。
吐水制御システム1は、認識対象物がフェードアウトにより未検出となっていないと判定した場合(ステップS402:No)、認識対象物の検出を行う(ステップS404)。
吐水制御システム1は、認識対象物を検出した場合(ステップS404:Yes)、吐水を実行する(ステップS405)。そして、吐水制御システム1は、吐水継続判定Aモードを維持し、図8に示す処理を実行する。
また、吐水制御システム1は、認識対象物を未検出の場合(ステップS404:No)、吐水を実行する(ステップS406)。そして、吐水制御システム1は、モードを吐水継続判定Bモード(吐水継続判定モード)に変更し、図9に示す処理を実行する。
次に、図9を用いて、第2の処理における吐水継続判定Bの概要について説明する。図9における吐水制御システム1のモードは、吐水継続判定Bモードであり、吐水している状態(吐水中状態)に対応するモードである。
吐水制御システム1は、撮像画像を取得する(ステップS501)。例えば、撮像部10は、シンク40等を含む撮像範囲の画像を撮像し、撮像した画像を制御部100に送信する。
吐水制御システム1は、遮蔽対象物のフェードアウト判定を行う(ステップS502)。例えば、制御部100は、画像に関する処理により、撮像部10が撮像した画像中から画像外へ移動するフェードアウトにより遮蔽対象物が未検出となったか否かを判定する。例えば、制御部100は、画像に関する処理により、撮像部10が撮像した複数の画像(動画像)における認識対象物の移動の軌跡を追跡し、撮像部10の撮像範囲の中から外へ移動するフェードアウトにより遮蔽対象物が未検出となったか否かを判定する。
吐水制御システム1は、遮蔽対象物がフェードアウトにより未検出となった判定した場合(ステップS502:Yes)、認識対象物の検出を行う(ステップS503)。
吐水制御システム1は、認識対象物を検出した場合(ステップS503:Yes)、吐水を実行する(ステップS504)。そして、吐水制御システム1は、モードを吐水継続判定Aモードに変更し、図8に示す処理を実行する。
また、吐水制御システム1は、認識対象物を未検出の場合(ステップS503:No)、止水を実行する(ステップS505)。そして、吐水制御システム1は、モードを吐水開始判定モードに変更し、図7に示す処理を実行する。
吐水制御システム1は、遮蔽対象物がフェードアウトにより未検出となっていないと判定した場合(ステップS502:No)、認識対象物の検出を行う(ステップS506)。
吐水制御システム1は、認識対象物を検出した場合(ステップS506:Yes)、吐水を実行する(ステップS507)。また、吐水制御システム1は、認識対象物を未検出の場合(ステップS506:No)、吐水を実行する(ステップS507)。そして、吐水制御システム1は、吐水継続判定Bモードを維持し、図9に示す処理を実行する。
<1-4-3.第3の処理の流れ>
ここから、図11~図14を用いて、第3の処理に関する処理の流れについて説明する。図11~図14に示す処理の説明に先立って、図10を用いて第3の処理における認識対象物及び領域について説明する。図10は、領域及び対象物に関する概念図である。
図10に示すように、第3の処理では、食材や食器等の吐水対象物(物体)である認識対象物OB1(「認識対象物#1」と記載する場合がある)、及び人の手である認識対象物OB2(「認識対象物#2」と記載する場合がある)を認識対象物とする。また、図10に示すように、第3の処理では、撮像部10の撮像範囲の少なくとも一部に対応する撮像領域IRを第1領域として、撮像領域IRに含まれる所定領域PRを第2領域とする。例えば、図10に示す所定領域PRは、吐水部30の吐水口321を含む吐水口321周辺の領域であってもよい。なお、上記は一例に過ぎず、所定領域PRは撮像領域IRの一部であれば任意の設定が可能である。また、撮像領域IRは、撮像部10の撮像範囲と一致してもよいし、撮像部10の撮像範囲の一部の領域であってもよい。
ここから、図11~図14を参照して第3の処理について説明する。図11~図14は、第1の実施形態に係る第3の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図11は、第3の処理における吐水開始判定の概要を示すフローチャートである。図12は、第3の処理における吐水継続判定Cの概要を示すフローチャートである。図13は、第3の処理における吐水態様判定の概要を示すフローチャートである。図14は、第3の処理における吐水態様継続判定の概要を示すフローチャートである。なお、上述した処理と同様の点についての説明は適宜省略する。
まず、図11を用いて、第3の処理における吐水開始判定の概要について説明する。図11における吐水制御システム1のモードは、吐水開始判定モードであり、吐水していない状態(止水状態)に対応するモードである。
吐水制御システム1は、撮像画像を取得する(ステップS601)。吐水制御システム1は、所定領域における認識対象物#1の検出を行う(ステップS602)。例えば、制御部100は、画像に関する処理により、所定領域(図10中の所定領域PRに対応)内に少なくとも一部が位置する認識対象物#1の検出を行う。
吐水制御システム1は、所定領域において認識対象物#1を検出した場合(ステップS602:Yes)、撮像領域における認識対象物#2の検出を行う(ステップS603)。例えば、制御部100は、画像に関する処理により、撮像領域(図10中の撮像領域IRに対応)内に少なくとも一部が位置する認識対象物#2の検出を行う。
吐水制御システム1は、撮像領域において認識対象物#2を検出した場合(ステップS603:Yes)、吐水を実行する(ステップS604)。そして、吐水制御システム1は、モードを吐水継続判定Cモード(吐水継続判定モード)に変更し、図12に示す処理を実行する。
吐水制御システム1は、撮像領域において認識対象物#2を未検出である場合(ステップS603:No)、止水を実行する(ステップS605)。そして、吐水制御システム1は、吐水開始判定モードに維持し、図11に示す処理を実行する。
吐水制御システム1は、所定領域において認識対象物#1を未検出である場合(ステップS602:No)、所定領域における認識対象物#2の検出を行う(ステップS606)。
吐水制御システム1は、所定領域において認識対象物#2を検出した場合(ステップS606:Yes)、吐水を実行する(ステップS607)。そして、吐水制御システム1は、モードを吐水継続判定Aモードに変更し、図12に示す処理を実行する。
吐水制御システム1は、所定領域において認識対象物#2を未検出である場合(ステップS606:No)、止水を実行する(ステップS608)。そして、吐水制御システム1は、吐水開始判定モードに維持し、図11に示す処理を実行する。
次に、図12を用いて、第3の処理における吐水継続判定Cの概要について説明する。図12における吐水制御システム1のモードは、吐水継続判定Cモードであり、吐水している状態(吐水中状態)に対応するモードである。
吐水制御システム1は、撮像画像を取得する(ステップS701)。吐水制御システム1は、認識対象物#1のフェードアウト判定を行う(ステップS702)。例えば、制御部100は、画像に関する処理により、撮像部10の撮像範囲内の領域(例えば撮像領域IR)中から外へ移動するフェードアウトにより認識対象物#1が未検出となったか否かを判定する。
吐水制御システム1は、認識対象物#1がフェードアウトにより未検出となった判定した場合(ステップS702:Yes)、止水を実行する(ステップS703)。例えば、制御部100は、撮像部10が撮像した複数の画像(動画像)において認識対象物#1がフェードアウトにより未検出となった判定した場合、電磁弁101~103を制御して、吐水部30に止水させる。そして、吐水制御システム1は、モードを吐水開始判定モードに変更し、図11に示す処理を実行する。
吐水制御システム1は、認識対象物#1がフェードアウトにより未検出となっていないと判定した場合(ステップS702:No)、認識対象物#2のフェードアウト判定を行う(ステップS704)。例えば、制御部100は、画像に関する処理により、撮像部10の撮像範囲内の領域(例えば撮像領域IR)中から外へ移動するフェードアウトにより認識対象物#2が未検出となったか否かを判定する。
吐水制御システム1は、認識対象物#2がフェードアウトにより未検出となった判定した場合(ステップS704:Yes)、止水を実行する(ステップS705)。例えば、制御部100は、撮像部10が撮像した複数の画像(動画像)において認識対象物#2がフェードアウトにより未検出となった判定した場合、電磁弁101~103を制御して、吐水部30に止水させる。そして、吐水制御システム1は、モードを吐水開始判定モードに変更し、図11に示す処理を実行する。
吐水制御システム1は、認識対象物#2がフェードアウトにより未検出となっていないと判定した場合(ステップS704:No)、所定領域における認識対象物#1の検出を行う(ステップS706)。例えば、制御部100は、画像に関する処理により、所定領域(図10中の所定領域PRに対応)内に少なくとも一部が位置する認識対象物#1の検出を行う。
吐水制御システム1は、所定領域において認識対象物#1を検出した場合(ステップS706:Yes)、撮像領域における認識対象物#2の検出を行う(ステップS707)。例えば、制御部100は、画像に関する処理により、撮像領域(図10中の撮像領域IRに対応)内に少なくとも一部が位置する認識対象物#2の検出を行う。
吐水制御システム1は、撮像領域において認識対象物#2を検出した場合(ステップS707:Yes)、吐水を実行する(ステップS708)。また、吐水制御システム1は、撮像領域において認識対象物#2を未検出の場合(ステップS707:No)、吐水を実行する(ステップS708)。そして、吐水制御システム1は、吐水継続判定Cモードを維持し、図12に示す処理を実行する。
吐水制御システム1は、所定領域において認識対象物#1を未検出である場合(ステップS706:No)、撮像領域における認識対象物#2の検出を行う(ステップS709)。
吐水制御システム1は、撮像領域において認識対象物#2を検出した場合(ステップS709:Yes)、吐水を実行する(ステップS710)。また、吐水制御システム1は、撮像領域において認識対象物#2を未検出の場合(ステップS709:No)、吐水を実行する(ステップS710)。そして、吐水制御システム1は、吐水継続判定Cモードを維持し、図12に示す処理を実行する。
次に、図13を用いて、第3の処理における吐水態様判定の概要について説明する。図13における吐水制御システム1は、吐水していない状態(止水状態)であってもよいし、吐水している状態(吐水中状態)であってもよい。
吐水制御システム1は、撮像画像を取得する(ステップS801)。吐水制御システム1は、所定領域における認識対象物の検出を行う(ステップS802)。
吐水制御システム1は、所定領域において認識対象物を検出した場合(ステップS802:Yes)、撮像領域における認識対象物の判定を行う(ステップS803)。例えば、制御部100は、画像処理における画像認識技術により、認識対象物の種別を判定する。例えば、制御部100は、予め設定されたカテゴリ(クラス、種類、分類などともいう)のうち、認識対象物がいずれのカテゴリ(クラス、種類、分類などともいう)に属するかを判定する。
吐水制御システム1は、認識対象物が食材であると判定した場合(ステップS803:食材)、吐水態様変更Aを実行する(ステップS804)。例えば、吐水制御システム1は、認識対象物が食材であると判定した場合、浄水を吐水するように吐水態様を変更する吐水態様変更Aの処理を実行する。この場合、制御部100は、例えば電磁弁102のみを開放し、電磁弁101、103を閉鎖するように切替部110を制御する。なお、上記の吐水態様変更Aは一例に過ぎず、吐水態様変更Aについては任意の設定が可能である。そして、吐水制御システム1は、図14に示す吐水態様継続判定に関する処理を実行する。
吐水制御システム1は、認識対象物が汚れた用品であると判定した場合(ステップS803:汚れた用品)、吐水対象変更Bを実行する(ステップS805)。例えば、吐水制御システム1は、認識対象物が汚れた用品であると判定した場合、吐水する量(流量)を多くした温水を吐水するように吐水態様を変更する吐水態様変更Bの処理を実行する。この場合、制御部100は、例えば電磁弁103を流量が多くなるように開放し、電磁弁101、102を閉鎖するように切替部110を制御する。なお、吐水制御システム1は、認識対象物が汚れた手の場合も同様に処理してもよい。また、上記の吐水態様変更Bは一例に過ぎず、吐水態様変更Bについては任意の設定が可能である。そして、吐水制御システム1は、図14に示す吐水態様継続判定に関する処理を実行する。
吐水制御システム1は、認識対象物が大きな用品であると判定した場合(ステップS803:大きな用品)、吐水対象変更Xを実行する(ステップS806)。例えば、吐水制御システム1は、認識対象物が大きな用品(食器等)であると判定した場合、原水をシャワー吐水するように吐水態様を変更する吐水態様変更Xの処理を実行する。この場合、制御部100は、例えば電磁弁101のみを開放し、電磁弁102、103を閉鎖するように切替部110を制御する。なお、上記の吐水態様変更Xは一例に過ぎず、吐水態様変更Xについては任意の設定が可能である。そして、吐水制御システム1は、図14に示す吐水態様継続判定に関する処理を実行する。また、吐水制御システム1は、認識対象物が水ハネが大きい用品であると判定した場合、吐水の流量を小さく変更する吐水態様変更を実行しても良い。
吐水制御システム1は、所定領域において認識対象物を未検出である場合(ステップS802:No)、吐水態様を変更しないと決定する(ステップS807)。そして、吐水制御システム1は、吐水態様判定モードを維持し、図13に示す処理を実行する。
次に、図14を用いて、第3の処理における吐水態様継続判定の概要について説明する。図14における吐水制御システム1は、吐水していない状態(止水状態)であってもよいし、吐水している状態(吐水中状態)であってもよい。
吐水制御システム1は、撮像画像を取得する(ステップS901)。吐水制御システム1は、認識対象物のフェードアウト判定を行う(ステップS902)。例えば、吐水制御システム1は、撮像部10の撮像範囲内の領域(例えば撮像領域IR)中からの認識対象物のフェードアウト判定を行う。
吐水制御システム1は、認識対象物がフェードアウトにより未検出となった判定した場合(ステップS902:Yes)、止水を実行し(ステップS903)、吐水態様をデフォルト(基準吐水状態)に変更する(ステップS904)。そして、吐水制御システム1は、図11に示す吐水開始判定に関する処理を実行する。
吐水制御システム1は、認識対象物がフェードアウトにより未検出となっていないと判定した場合(ステップS902:No)、認識対象物の検出を行う(ステップS905)。例えば、制御部100は、画像に関する処理により、撮像部10の撮像範囲内の領域(例えば撮像領域IR)内に少なくとも一部が位置する認識対象物の検出を行う。
吐水制御システム1は、認識対象物を検出した場合(ステップS905:Yes)、吐水態様を維持する(ステップS906)。例えば、制御部100は、撮像部10の撮像範囲内の領域(例えば撮像領域IR)内に認識対象物の少なくとも一部が位置すると判定した場合、吐水態様を維持する。そして、吐水制御システム1は、図14に示す吐水態様継続判定に関する処理を実行する。
また、吐水制御システム1は、認識対象物を未検出の場合(ステップS905:No)、吐水態様を維持する(ステップS907)。例えば、制御部100は、撮像部10の撮像範囲内の領域(例えば撮像領域IR)内に認識対象物の少なくとも一部が位置していないと判定した場合でも、吐水態様を維持する。そして、吐水制御システム1は、図14に示す吐水態様継続判定に関する処理を実行する。
<1-4-4.第1~3の処理の効果等について>
上述したように、吐水制御システム1は、吐水管を含む撮像対象領域が撮像された画像に基づいて、人間が水栓の操作を行わなくても適切に水栓を制御する。例えば、吐水制御システム1は、撮像した画像から吐水口の位置、人の手などの人体の一部、食器、コンロやシンクといった場所を検知し吐止水状態を制御する。吐水制御システム1は、吐水口に人の手や食器が差し出されたことを検知した場合に、人間の行動を吐水する行動と認識し、自動的に吐水を開始することが可能となる。また、吐水制御システム1は、人の手や食器の位置がコンロからシンクに移動した場合に湯水を吐水するというように、位置の変化を基に吐水状態を制御することが可能となる。
さらには、吐水制御システム1は、吐水管を含む領域(例えば、シンク全体やコンロ部分を含む領域)において吐水口や対象物体を検知するために、吐水管より高い位置(例えば、キッチンの天井、またはウォールキャビネットの底板外側面)へのカメラ等の撮像部10(撮像装置)の取り付けた場合であっても適切に吐水制御を実行することができる。このように、吐水制御システム1は、撮像部10の取り付け位置によって、画像から必要な情報が検知できず、吐止水状態制御を行えないといった課題も解決することができる。例えば、人の頭や吐水口に遮蔽されることで手や食器が検知できないことによって吐水が行えない状況や、レンジフード等の遮蔽物によってコンロが検知できず吐水状態を制御できない状況が生じた場合であっても、吐水制御システム1は、適切に吐水制御を実行することができる。したがって、吐水制御システム1は、認識対象物が遮蔽物によって遮蔽され得る場合であっても、上述した第1~3の処理等により適切に吐水制御を実行することができる。第1の実施形態に係る吐水制御システム1は、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすることができる。
<1-5.撮像部の配置>
ここから、図15~図20を用いて、撮像部の物理的な配置について説明する。
<1-5-1.撮像部の位置>
まず、図15及び図16を用いて、撮像部10が配置される位置の一例について説明する。図15及び図16は、撮像部の配置の一例を示す図である。具体的には、図15は、キッチン本体2の利用時に利用者Uが立つ位置からキッチン本体2を見た場合、すなわちキッチン本体2を正面視した場合を示す。図16は、キッチン本体2の利用時の利用者U及びキッチン本体2を側面(右側面)側から見た場合、すなわちキッチン本体2を側面視した場合を示す。
図15に示すように、撮像部10は、撮像部10の中心と、コンロ部50に設けられた加熱部52の一部とを仮想線ILで直線的に結んだ場合、仮想線ILにレンジフード70が重ならない位置に配置される。このように、撮像部10は、コンロ部50の加熱部51、52の少なくとも一部が撮影可能な位置に配置される。
また、図16に示すように、撮像部10は、キッチン本体2の奥行DPに対応する方向である前後方向において、キッチン本体2の中央CNよりも後方側に配置される。このように、撮像部10は、吐水部30を撮影可能な位置に配置される。
次に、図17を用いて、撮像部10と吐水部30の位置関係の一例について説明する。図17は、撮像部と吐水部との位置関係の一例を示す図である。具体的には、図17は、キッチン本体2を平面視した場合の撮像部と吐水部との位置関係の一例を示す。
図17中の基準位置CLは、吐水部30の基準となる位置を示す。例えば、吐水部30の吐水管31が回動しない場合、吐水部30は、基準位置CLに沿う位置に位置が固定される。なお、基準位置CLは、キッチン本体2に対して任意の向きに傾けて設置されてもよい。撮像部10は、平面視において吐水部30と重ならない位置に配置される。例えば、撮像部10は、平面視において吐水部30の吐水管31と重ならない位置に配置される。例えば、撮像部10は、図17に示す基準位置CLに対して左右方向にずれた位置に配置される。このように、撮像部10は、吐水部30を下の対象を撮影可能な位置に配置される。
また、吐水部30の位置が変更可能である場合、撮像部10は、吐水部30が位置することができる領域と重ならない位置に配置されてもよい。例えば、吐水部30の吐水管31が回動可能である場合、撮像部10は、平面視において吐水管31が回動可能な領域と重ならない位置に配置されてもよい。このように、撮像部10は、吐水管31が回動可能であっても、吐水部30の下の対象を撮影可能な位置に配置される。
図17では、撮像部10は、吐水管31が回動可能な領域である可動領域MSの少なくとも一部を含む領域と重ならない位置に配置されてもよい。例えば、撮像部10は、吐水部30が回動可能である場合、平面視において、吐水部30が回動により位置変更可能な可動領域MSと、シンク40とは重なる領域と重ならない位置に配置される。この場合、撮像部10は、平面視において、シンク40のうち、吐水部30の可動領域MSと重なる領域とは重ならない位置に配置される。
次に、図18を用いて、吐水制御システム1における撮像部10の具体的な配置の一例について説明する。図18は、ウォールキャビネットに撮像部が配置される場合の一例を示す図である。図18に示すように、ウォールキャビネット60は、前面が開口した収納空間を有し、前面側に開閉可能な扉61が設けられる。図18では、撮像部10は、ウォールキャビネット60の下面(底面)側の底部62の所定の位置LCに配置される。このように、図18では、撮像部10は、キッチン本体2の上方に位置するウォールキャビネット60に設けられる。なお、撮像部10は、撮像部10は、ウォールキャビネット60に限らず、天井やレンジフード70等の任意の位置に設けられてもよい。
<1-5-2.撮像部の向き及び隠蔽>
次に、図19を用いて、撮像部10の向きの一例について説明する。図19は、撮像部の向きの一例を示す図である。なお、図19では、図18と同様にウォールキャビネット60に撮像部10が配置される場合の一例として示す。図19は、ウォールキャビネット60を側面(右側面)側から見た場合、すなわちウォールキャビネット60を側面視した場合を示す。図19に示すように、撮像部10は、撮像範囲の中心軸が鉛直方向に対してキッチン本体2の前方側に傾斜させて配置される。
また、図19に示すように、撮像部10は、ウォールキャビネット60の扉61により隠蔽される位置に配置される。図19では、ウォールキャビネット60の扉61の下端を通る水平線LEよりも、撮像部10が上側に位置する。そのため、少なくとも利用者Uの視点が水平線LEに位置する場合、扉61により撮像部10が隠蔽されるため、撮像部10は、利用者Uに視認されず、利用者Uは、撮像されていることを意識することなく、調理することができる。このように、撮像部10は、ウォールキャビネット60の底部62に少なくとも一部を露出させて配置され、前後方向の前方側からの水平視において、露出された一部がウォールキャビネット60の扉61で隠蔽される。
<1-5-3.カバー>
なお、吐水制御システム1は、撮像部10についてカバー12を有してもよい。この点について、図20は、カバーが設けられた撮像部の配置の一例を示す図である。図20に示すように、ウォールキャビネット60の底部62には、撮像部10のレンズ11を覆うことが可能なカバー12が設けられてもよい。図20では、カバー12は、収納部13と可動部14とを有し、撮像部10のレンズ11を覆うことが可能である。例えば、カバー12は、可動部14の位置を変更するための駆動部(モータ)等の構成を有してもよい。
例えば、収納部13は、ウォールキャビネット60の底部62のうち、撮像部10を収納する位置に設けられ、撮像部10のレンズ11が臨む向きに開口を有する。可動部14は、収納部13の開口を覆う第1位置と、収納部13の開口を開放する第2位置との間で位置変更可能である。可動部14は、撮像部10による撮像を行わない場合、第1位置に位置する。可動部14は、撮像部10による撮像を行う場合、第2位置に位置する。
カバー12は、キッチン本体2の利用者が検知されていない場合は、撮像部10を覆う。例えば、カバー12は、キッチン本体2の利用者が検知されていない場合は、可動部14を第1位置に位置させることにより、撮像部10のレンズ11を覆う。なお、上述した例において、使い勝手を考慮し、撮像部10のレンズ11を開放するためにカバー12が操作された状態を撮像部10の検知トリガーとしてもよい。
例えば、吐水制御システム1は、人体検知センサによりキッチン本体2の周辺の人を検知して、キッチン本体2の利用者が検知してもよい。この場合、吐水制御システム1は、人体検知センサによりキッチン本体2の周辺の人が検知された場合、キッチン本体2を利用者が利用していると判定してもよい。また、例えば、吐水制御システム1は、照度センサによりキッチン本体2が配置された空間の照明の点灯を検知して、キッチン本体2の利用者が検知してもよい。この場合、吐水制御システム1は、照度センサによりキッチン本体2が配置された空間の照明の点灯が検知された場合、キッチン本体2を利用者が利用していると判定してもよい。すなわち、キッチン本体2の利用者が検知されていないとは、キッチン本体2の周辺の人が検知されていないこと、キッチン本体2が配置された空間に対応する照明が点灯していないこと等であってもよい。
<1-5-4.第1の実施形態に係る撮像部の配置の効果等について>
上記のように、吐水制御システム1は、撮像部10(撮像装置)が吐水管31の上側方向に設けられているため、シンク40よりも広い領域を撮像できる。さらに、吐水制御システム1は、上述した位置や向きで撮像部10が配置されることにより、利用者が障害となってシンク40内の作業状態が検出できない可能性を低減させることができる。このように、第1の実施形態に係る吐水制御システム1は、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすることができる。
<2.第2の実施形態>
制御部100は分離されていてもよい。この点について以下説明する。第2の実施形態に係る吐水制御システム1Aの構成及び配置について、図21及び図22を用いて説明する。図21は、第2の実施形態に係る吐水制御システムの配置の一例を示す図である。図22は、第2の実施形態に係る吐水制御システムの構成例を示す図である。なお、第2の実施形態に係る吐水制御システム1Aにおいて、第1の実施形態に係る吐水制御システム1と同様の点については適宜説明を省略する。
<2-1.吐水制御システムの構成>
図21及び図22に示すように、吐水制御システム1Aは、キッチン本体2と、撮像部10と、第1制御部100Aと、第2制御部100Aと、電磁弁101~103とを有する。このように、吐水制御システム1Aは、制御部100に代えて第1制御部100A及び第2制御部100Aを有する点で、吐水制御システム1と相違する。なお、第1制御部100A及び第2制御部100Aを区別せずに説明する場合「制御部100A」と記載する場合がある。
第1制御部100Aは、第1センサ部である撮像部10に有線接続される。第1制御部100Aは、撮像部10が撮像した画像を用いた画像に関連する処理を実行する。第1制御部100Aは、撮像部10が撮像した画像から対象物のカテゴリ(クラス、種類、分類などともいう)、位置を把握する。
第1制御部100Aは、処理した情報を無線送信する。第1制御部100Aは、画像から把握した対象物のカテゴリ(クラス、種類、分類などともいう)、位置を示す情報を無線送信する。第1制御部100Aは、撮像部10が撮像した画像から対象物の分類、位置を把握して、吐水条件を判定する。なお、対象物のカテゴリ(クラス、種類、分類などともいう)、位置の時系列データをもとに、対象物ごと変位、速度、加速度、対象物の位置関係の変化などを算出し、吐水条件を判定してもよい。
第1制御部100Aは、判定した吐水条件の判定結果を無線送信する。第1制御部100Aは、撮像部10が撮像した画像を用いて、吐水部30の吐水態様の指示を決定する。第1制御部100Aは、決定した指示を示す情報を無線送信する。
第2制御部100Aは、キッチン本体2に設けられ、第1制御部100Aから無線送信された情報を受信する。第2制御部100Aは、受信した情報を用いて、吐水部30の吐水状態を変更する処理を実行する。
第2制御部100Aは、受信した対象物のカテゴリ(クラス、種類、分類などともいう)、位置を示す情報を用いて、吐水部30の吐水条件を判定し、吐水部30の吐水状態を変更する処理を実行する。第2制御部100Aは、受信した吐水条件の判定結果を用いて、吐水部30の吐水状態を変更する処理を実行する。
<2-2.制御部(制御装置)の構成>
ここから、制御部100Aの各構成の詳細について説明する。制御部100Aは、例えば各種構成や処理を制御するために用いられる情報処理装置(コンピュータ)であってもよい。制御部100Aは、例えば、CPUやGPU等を有し、制御部100A内部に記憶されたプログラム(例えば、本開示に係る情報処理プログラム等)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現されてもよい。また、制御部100Aは、例えば、ASICやFPGA等の集積回路を有してもよい。なお、第3の実施形態に係る制御部100Aにおいて、第1の実施形態に係る制御部100と同様の点については適宜説明を省略する。
<2-2-1.第1制御部(第1制御装置)>
まず、第1制御部100Aについて説明する。図22に示すように、第1制御部100Aは、処理部120Aと送信部150とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、第1制御部100Aの内部構成は、図22に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、図22に示す第1制御部100Aの内部構成は一例に過ぎず、第1制御部100Aは、記憶部130と同様に各種の情報を記憶する記憶部や取得部140と同様に各種の情報を取得する取得部等を有してもよい。
処理部120Aは、撮像部10が撮像した画像を用いた画像に関連する処理を実行する。処理部120Aは、撮像部10が撮像した画像から対象物の位置を把握する。処理部120Aは、撮像部10が撮像した画像から対象物のカテゴリ(クラス、種類、分類などともいう)、位置を把握して、吐水条件を判定する。処理部120Aは、撮像部10が撮像した画像を用いて、吐水部30の吐水態様の指示を決定する。
送信部150は、第1制御部100A内で処理部120Aと有線接続され、処理部120Aで処理された情報を無線送信する。送信部150は、処理部120Aが画像から把握した対象物のカテゴリ(クラス、種類、分類などともいう)、位置を示す情報を無線送信する。送信部150は、処理部120Aが判定した吐水条件の判定結果を無線送信する。送信部150は、処理部120Aにて決定された指示を示す情報を無線送信する。
なお、上述した例では、送信部が第1制御部に含まれる、すなわち、第1制御部と送信部とが一体である場合を示したが、吐水制御システム1Aにおける第1制御部と送信部とに関する装置構成は上記に限られない。例えば、第1制御部を有する装置(「第1装置」ともいう)と、送信部を有する装置(「送信装置」ともいう)とが別装置である場合は、送信部を有する送信装置は、第1制御部を有する第1装置に有線接続され、第1装置にて処理された情報を無線送信する。
<2-2-2.第2制御部(第2制御装置)>
次に、第2制御部100Aについて説明する。図22に示すように、第2制御部100Aは、切替部110と処理部120Aと受信部160とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、第2制御部100Aの内部構成は、図22に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、図22に示す第2制御部100Aの内部構成は一例に過ぎず、第2制御部100Aは、記憶部130と同様に各種の情報を記憶する記憶部や取得部140と同様に各種の情報を取得する取得部等を有してもよい。
処理部120Aは、第2制御部100A内で受信部160に有線接続され、受信部160が受信した情報を用いて、吐水部30の吐水状態を変更する処理を実行する。処理部120Aは、受信部160により受信された対象物のカテゴリ(クラス、種類、分類などともいう)、位置を示す情報を用いて、吐水部30の吐水条件を判定し、吐水部30の吐水状態を変更する処理を実行する。処理部120Aは、受信部160により受信された吐水条件の判定結果を用いて、吐水部30の吐水状態を変更する処理を実行する。
受信部160は、キッチン本体2に設けられ、送信部150から無線送信された情報を受信する。受信部160は、送信部150から無線送信された指示を示す情報を受信する。
なお、上述した例では、受信部が第2制御部に含まれる、すなわち、第2制御部と受信部とが一体である場合を示したが、吐水制御システム1Aにおける第2制御部と受信部とに関する装置構成は上記に限られない。例えば、第2制御部を有する装置(「第2装置」ともいう)と、受信部を有する装置(「受信装置」ともいう)とが別装置である場合は、第2制御部を有する第2装置は、受信部を有する受信装置に有線接続され、受信装置が受信した情報を用いて、吐水部30の吐水状態を変更する処理を実行する。
<2-3.処理の流れ>
ここから、第2の実施形態に関する処理の流れについて説明する。吐水制御システム1Aは、以下の第4の処理及び第5の処理のいずれかを実行する。例えば、吐水制御システム1Aは、第1制御部100Aと第2制御部100Aとの間での処理の分担に応じて、第4の処理及び第5の処理のいずれかを実行する。
<2-3-1.従来の処理の流れ>
まず、第2の実施形態に関する処理の説明に先立って、図56を用いて、従来の処理の流れについて説明する。図56は、従来例に係る吐止水判定の一例を示すフローチャートである。以下の説明ではでは、従来の処理を行うシステムを「従来システム」として説明する。従来システムは、画像を撮像する撮像装置と、撮像装置が撮像した画像を用いた処理を行う吐水制御装置とを有する。従来システムでは、撮像装置と吐水制御装置との間は無線通信により情報の送受信が可能である。
従来システムは、撮像画像を取得する(ステップS1)。例えば、従来システムでは、撮像装置は、シンク等を含む撮像範囲の画像を撮像する。
従来システムは、無線通信により、画像データを送信する(ステップS2)。例えば、従来システムでは、撮像装置は、撮像した画像のデータを無線通信により、吐水制御装置へ送信する。
従来システムは、画像処理により物体検出を行う(ステップS3)。例えば、従来システムでは、吐水制御装置は、無線通信により受信した画像のデータを用いて、画像処理により物体検出を行う。
従来システムは、吐止水判定を行う(ステップS4)。例えば、従来システムでは、吐水制御装置は、物体検出の結果に基づいて、吐止水判定を行う。
従来システムは、吐水すると判定した場合(ステップS4:Yes)、吐水する処理を実行する(ステップS5)。例えば、従来システムでは、吐水制御装置は、吐水すると判定した場合、吐水部から吐水を行わせるように電磁弁を制御する。
従来システムは、吐水しないと判定した場合(ステップS4:No)、止水(吐水を停止)する処理を実行する(ステップS6)。例えば、従来システムでは、吐水制御装置は、吐水しないと判定した場合、吐水部からの吐水を停止するように電磁弁を制御する。
上記のように、従来システムでは、吐水制御を実行するために、撮像装置が撮像した画像のデータが無線通信で送受信されるため、無線通信で送受信されるデータ量が多い。そこで、吐水制御システム1Aでは、以下の第4の処理または第5の処理により吐水制御を実行する。
<2-3-2.第4の処理の流れ>
まず、図23を用いて、第4の処理に関する処理の流れについて説明する。図23は、第2の実施形態に係る第4の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。図23に示す第4の処理を実行する場合に吐水制御システム1Aでは、第1制御部100Aが物体検出までの処理を行い、第2制御部100Aが第1制御部100Aによる物体検出の結果を用いた判定及び吐止水の制御を行う。
吐水制御システム1Aは、撮像画像を取得する(ステップS1001)。例えば、吐水制御システム1Aでは、撮像部10は、シンク40等を含む撮像範囲の画像を撮像し、有線接続された第1制御部100Aへ有線通信により、撮像した画像のデータを送信する。
吐水制御システム1Aは、画像処理により物体検出を行う(ステップS1002)。例えば、吐水制御システム1Aでは、第1制御部100Aは、有線通信により受信した画像のデータを用いて、画像処理により物体検出を行う。
吐水制御システム1Aは、無線通信により、画像処理結果を送信する(ステップS1003)。例えば、吐水制御システム1Aでは、第1制御部100Aは、物体検出等の画像処理結果を示す情報を、無線通信により、第2制御部100Aへ送信する。
吐水制御システム1Aは、吐止水判定を行う(ステップS1004)。例えば、吐水制御システム1Aでは、第2制御部100Aは、第1制御部100Aから無線通信により受信した画像処理結果を示す情報に基づいて、吐止水判定を行う。
吐水制御システム1Aは、吐水すると判定した場合(ステップS1004:Yes)、吐水する処理を実行する(ステップS1005)。例えば、吐水制御システム1Aでは、第2制御部100Aは、吐水すると判定した場合、吐水部30から吐水を行わせるように電磁弁101~103を制御する。
吐水制御システム1Aは、吐水しないと判定した場合(ステップS1004:No)、止水(吐水を停止)する処理を実行する(ステップS1006)。例えば、吐水制御システム1Aでは、第2制御部100Aは、吐水しないと判定した場合、吐水部30からの吐水を停止するように電磁弁101~103を制御する。
上記のように、第4の処理では、無線通信により送受信される情報が画像処理結果を示す情報となるため、無線通信により送受信される情報を撮像した画像のデータよりもデータ量を少なくすることができる。したがって、吐水制御システム1Aは、第4の処理により、無線通信により送受信されるデータ量の増大を抑制することができる。
<2-3-3.第5の処理の流れ>
次に、図24を用いて、第5の処理に関する処理の流れについて説明する。図24は、第2の実施形態に係る第5の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。図24に示す第5の処理を実行する場合に吐水制御システム1Aでは、第1制御部100Aが物体検出及び物体検出の結果を用いた判定までの処理を行い、第2制御部100Aが第1制御部100Aによる判定結果を用いた吐止水の制御を行う。
吐水制御システム1Aは、撮像画像を取得する(ステップS1101)。例えば、吐水制御システム1Aでは、撮像部10は、シンク40等を含む撮像範囲の画像を撮像し、有線接続された第1制御部100Aへ有線通信により、撮像した画像のデータを送信する。
吐水制御システム1Aは、画像処理により物体検出を行う(ステップS1102)。例えば、吐水制御システム1Aでは、第1制御部100Aは、有線通信により受信した画像のデータを用いて、画像処理により物体検出を行う。
吐水制御システム1Aは、吐止水判定を行う(ステップS1103)。例えば、吐水制御システム1Aでは、第1制御部100Aは、画像処理により物体検出に基づいて、吐止水判定を行う。
吐水制御システム1Aは、吐水すると判定した場合(ステップS1103:Yes)、吐水する処理を実行することを示す情報を生成し、無線通信により、吐水する処理を実行することを示す情報を送信する(ステップS1104)。例えば、吐水制御システム1Aでは、第1制御部100Aは、吐水すると判定した場合、吐水する処理を実行することを示す情報(判定結果情報)を生成する。そして、第1制御部100Aは、無線通信により、吐水する処理を実行することを示す判定結果情報を第2制御部100Aへ送信する。
一方、吐水制御システム1Aは、吐水しないと判定した場合(ステップS1103:No)、止水(吐水を停止)する処理を実行することを示す情報を生成し、無線通信により、止水(吐水を停止)する処理を実行することを示す情報を送信する(ステップS1104)。例えば、吐水制御システム1Aでは、第1制御部100Aは、止水(吐水を停止)すると判定した場合、止水(吐水を停止)する処理を実行することを示す情報(判定結果情報)を生成する。そして、第1制御部100Aは、無線通信により、止水(吐水を停止)する処理を実行することを示す判定結果情報を第2制御部100Aへ送信する。
吐水制御システム1Aは、吐水/止水の制御を行う(ステップS1105)。例えば、吐水制御システム1Aでは、第2制御部100Aは、第1制御部100Aから無線通信により受信した判定結果情報に基づいて、吐止水制御を行う。例えば、吐水制御システム1Aでは、第2制御部100Aは、吐水する処理を実行することを示す判定結果情報を受信した場合、吐水部30から吐水を行わせるように電磁弁101~103を制御する。また、吐水制御システム1Aでは、第2制御部100Aは、止水(吐水を停止)する処理を実行することを示す判定結果情報を受信した場合、吐水部30からの吐水を停止するように電磁弁101~103を制御する。
上記のように、第5の処理では、無線通信により送受信される情報が吐水または止水の処理を実行することを示す情報となるため、無線通信により送受信される情報を撮像した画像のデータよりもデータ量が少なくすることができる。したがって、吐水制御システム1Aは、第5の処理により、無線通信により送受信されるデータ量の増大を抑制することができる。
<2-4.通信と送受信される情報例>
ここで、図25を用いて、通信と送受信される情報との関係について説明する。図25は、通信と送受信される情報との関係の一例を示す図である。
図25中の通信#0は、画像のデータの通信を示す。従来システムでは、通信#0が無線通信により行われる。一方で、吐水制御システム1Aが実行する第4の処理及び第5の処理のいずれであっても、通信#0が有線通信により行われる。
図25中の通信#1は、画像を用いた物体検出の結果の通信(送信)を示す。例えば、吐水制御システム1Aが実行する第4の処理では、通信#1が無線通信により行われる。図25に示すように、物体検出の結果は、各物体及びエリアの位置とカテゴリ等の情報であり、画像のデータよりもデータ量は少ない。
図25中の通信#2は、吐止水判定の結果の通信(送信)を示す。例えば、吐水制御システム1Aが実行する第5の処理では、通信#2が無線通信により行われる。図25に示すように、吐止水判定の結果は、電磁弁の開閉等の情報であり、画像のデータよりもデータ量は少ない。
上記のように、吐水制御システム1Aが実行する第4の処理及び第5の処理のいずれであっても、無線通信により送受信される情報を、撮像した画像のデータよりも少なくすることができる。したがって、吐水制御システム1Aは、無線通信により送受信されるデータ量の増大を抑制することができる。
<2-5.第2センサ部を有する構成例>
なお、上述した吐水制御システム1Aの装置構成は一例に過ぎず、吐水制御システム1Aは、上記以外の装置構成であってもよい。例えば、吐水制御システム1Aは、第2センサ部80を有してもよい。第2センサ部80は、キッチン本体2に設置され、人体または物体を検知する。なお、第2センサ部80の詳細については図26以降で後述する。
この場合、第2制御部100Aは、第2センサ部80による検知結果と、受信した情報とを用いて、吐水部30の吐水状態を変更する処理を実行する。例えば、第2制御部100Aは、第1制御部100Aから無線送信された指示を示す情報を受信する。
第2制御部100Aは、第2センサ部80による検知結果を用いて、吐水部30による吐水の開始、継続、または停止を決定し、受信した指示を示す情報を用いて、吐水部30の吐水態様を決定する。第2制御部100Aは、第1制御部100Aにより認識対象物の検出に応じて吐水部30の吐水状態を変更する。第2制御部100Aは、認識対象物が撮像部10の撮像範囲内の所定領域の中から所定領域の外へ移動するフェードアウトにより未検出となった場合、吐水部30の吐水状態を変更前の状態に戻す。第2制御部100Aは、認識対象物がフェードアウトによらず未検出となった場合、吐水部30の吐水状態を継続する。
例えば、切替部110は、第1制御部100Aにより認識対象物の検出に応じて吐水部30の吐水状態を変更する。切替部110は、認識対象物が撮像部10の撮像範囲内の所定領域の中から所定領域の外へ移動するフェードアウトにより未検出となった場合、吐水部30の吐水状態を変更前の状態に戻す。切替部110は、認識対象物がフェードアウトによらず未検出となった場合、吐水部30の吐水状態を継続する。
例えば、処理部120Aは、第2センサ部80による検知結果と、受信部160で得た情報とを用いて、吐水部30の吐水状態を変更する処理を実行する。処理部120Aは、第2センサ部80による検知結果を用いて、吐水部30による吐水の開始、継続、または停止を決定し、受信部160が受信した指示を示す情報を用いて、吐水部30の吐水態様を決定する。
処理部120Aは、第1制御部100Aによる認識対象物の検出に応じて吐水部30の吐水状態を変更するように切替部110を制御する。処理部120Aは、認識対象物が撮像部10の撮像範囲内の所定領域の中から所定領域の外へ移動するフェードアウトにより未検出となった場合、吐水部30の吐水状態を変更前の状態に戻すように切替部110を制御する。処理部120Aは、認識対象物がフェードアウトによらず未検出となった場合、吐水部30の吐水状態を継続するように切替部110を制御する。なお、第1センサ部である撮像部10と第2センサ部80との2つのセンサによる検知結果を用いた吐水制御についての詳細は、図26以降で説明する。
<2-6.第2の実施形態の効果等について>
上記のように、第2の実施形態に係る吐水制御システム1Aは、例えば人間の行動からその行動の意図を認識する行動認識技術を用いて、人間が水栓の操作をしなくても、自動的にその人間の意図を理解して適切に水栓を制御することができる。例えば、吐水制御システム1Aは、水栓上部付近に設置された撮像部10が撮像した画像に基づき、吐止水制御を行う。
ここで、従来システムでは、撮像装置から吐水制御装置に画像のデータ(画像情報)を送信する際に、Wi‐Fi等の無線通信回線を介して、撮像した画像情報を吐止水制御装置に送信する。しかしながら、従来システムのように画像情報を送信する場合、送受信にかかる時間が大きくなり、吐止水のリアルタイム性を確保することが難しい場合があるという課題がある。例えば、画像の画素数や画素値分解能や、撮影時のフレームレートを変えることで、従来システムでもデータ量を削減することができるが、検出精度が下がり、対象物の検出ができなくなる可能性がある。
一方で、吐水制御システム1Aは、無線通信により送受信する情報を画像処理の結果とすることで、画像情報を無線通信により送受信する場合に比べて、無線通信により送受信するデータ量を削減することができる。これにより、吐水制御システム1Aは、検出精度を下げることなく、リアルタイム性を確保することも可能となる。このように、第2の実施形態に係る吐水制御システム1Aは、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすることができる。
<3.第3の実施形態>
吐水制御システムは、撮像部10に加えて、他のセンサを有してもよい。この点について以下説明する。第3の実施形態に係る吐水制御システム1Bの構成及び配置について、図26及び図27を用いて説明する。図26は、第3の実施形態に係る吐水制御システムの配置の一例を示す図である。図27は、第3の実施形態に係る吐水制御システムの構成例を示す図である。なお、第3の実施形態に係る吐水制御システム1Bにおいて、第1の実施形態に係る吐水制御システム1または第2の実施形態に係る吐水制御システム1Aと同様の点については適宜説明を省略する。
<3-1.吐水制御システムの構成>
図26及び図27に示すように、吐水制御システム1Bは、キッチン本体2と、撮像部10と、第2センサ部80と、制御部100と、電磁弁101~103とを有する。このように、吐水制御システム1Bは、制御部100に代えて制御部100Bを有し、第2センサ部80を有する点で、吐水制御システム1と相違する。
撮像部10は、吐水部30より上方に設けられ、吐水部30の周囲の水まわり空間を撮像した画像を撮像する。撮像部10は、第2検知領域より広く設けられている第1検知領域を含む画像を撮像する。撮像部10は、シンク40及び吐水部30を有する水まわり機器本体の奥行に対応する方向におけるシンク40の手前側、またはシンク40のうち少なくとも1つを含む領域に設定される第1検知領域を含む画像を撮像する。
第2センサ部80は、吐水部30に設けられ、水まわり空間に位置する物体を検知する。第2センサ部80は、第2検知領域を対象としてセンシングする。第2センサ部80は、撮像部10の第1検知領域よりも狭い第2検知領域を対象としてセンシングする。なお、第2センサ部80は、シンク40に設置されていてもよい。このように、第2センサ部80は、第2検知領域を対象としてセンシング可能であれば、任意の箇所に設置されてもよい。
<3-1-1.検出領域>
上記のように、撮像部10の撮像範囲の少なくとも一部に対応する第1検知領域は、第2センサ部80がセンシングする範囲に対応する第2検知領域より広く設けられている。第1検知領域は、シンク40及び吐水部30を有する水まわり機器本体の奥行に対応する方向におけるシンク40の手前側、またはシンク40のうち少なくとも1つを含む領域に設定される。ここで、第1検知領域及び第2検知領域の例について図29及び図30を用いて説明する。図29及び図30は、第1検知領域及び第2検知領域の一例を示す図である。
図29では、第1検知領域DR1は、シンク40等含む水まわり空間の領域に設定される。また、図29では、第2検知領域DR2は、吐水部30の先端部(吐水口321が設けれた部分)を含む吐水口321周辺の領域に設定される。例えば、第2検知領域DR2は、吐水部30の吐水口321を含むシンク40内の領域に設定される。なお、DR2は吐水部30のシンク40内の位置、吐水部の吐水態様に応じて位置や形状を変更して設定されてもよい。
図30では、第1検知領域DR1は、シンク40に加えて、コンロ部50を含む上面部20及び、キッチン本体2の利用時に利用者Uが位置すると想定される部分を含む領域に設定される。具体的には、図30の第1検知領域DR1は、キッチン本体2の上面部20及び、キッチン本体2の手前側を含む領域に設定される。また、図30では、第2検知領域DR2は、吐水部30の吐水口321を含むシンク40内の領域に設定される。例えば、第2検知領域DR2は、吐水部30の吐水口321を含むシンク40内の領域に設定される。
なお、図30では、上面部20全体及ぶ範囲が第1検知領域DR1に設定される場合を示したが、第1検知領域DR1は、シンク40及び、シンク40の利用時に利用者Uが位置すると想定される部分を含む領域であってもよい。この場合、第1検知領域DR1は、図30に示すシンク40及び、シンク40の利用時に利用者Uが位置すると想定される部分を含む領域AR11に設定されてもよい。
図29及び図30に示すように、第1検知領域DR1は、少なくともシンク40を含む領域に設定される。また、図30に示すように、第1検知領域DR1は、シンク40の手前側を含んでもよい。例えば、吐水制御システム1Bは、図29に示す第1検知領域DR1及び第2検知領域DR2、または図30に示す第1検知領域DR1及び第2検知領域DR2のいずれかの検知領域に基づいて吐水制御を実行する。なお、図29及び図30に示す第1検知領域DR1及び第2検知領域DR2は一例に過ぎず、吐水制御システム1Bは、任意の第1検知領域及び第2検知領域に基づいて吐水制御を実行してもよい。
<3-2.制御部(制御装置)の構成>
ここから、制御部100Bの各構成の詳細について説明する。制御部100Bは、例えば各種構成や処理を制御するために用いられる情報処理装置(コンピュータ)であってもよい。制御部100Bは、例えば、CPUやGPU等を有し、制御部100B内部に記憶されたプログラム(例えば、本開示に係る情報処理プログラム等)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現されてもよい。また、制御部100Bは、例えば、ASICやFPGA等の集積回路を有してもよい。なお、第3の実施形態に係る制御部100Bにおいて、第1の実施形態に係る制御部100または第2の実施形態に係る制御部100Aと同様の点については適宜説明を省略する。
図27に示すように、制御部100Bは、切替部110と、処理部120Bと、記憶部130Bと、取得部140Bとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部100Bの内部構成は、図27に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
切替部110は、処理部120Bからの指示に応じて、電磁弁101~103の開閉を切り替える。切替部110は、制御信号を電磁弁101~103に送信し、電磁弁101~103の開閉を切り替えることにより、吐水部30による吐水状態を切り替える。
処理部120Bは、処理部120と同様、検出部及び判定部として機能し、吐水制御に関する各種の処理を実行する。
処理部120Bは、撮像部10が撮像した画像に基づいた判定(「第1判定」ともいう)を行う。処理部120Bは、第2センサ部80の検知結果に基づいた判定(「第2判定」ともいう)を行う。
処理部120Bは、撮像部10が撮像した画像に基づいた第1判定結果、及び、第2センサ部80の検知結果に基づいた第2判定結果に基づいて、吐水部30から吐水するか否かを判定する。処理部120Bは、第1判定結果と第2判定結果が異なる場合に、第1判定結果を優先して吐水部30から吐水するか否かを判定する。処理部120Bは、第1判定結果が得られない場合(判定不可である場合)、例えば、撮像装置の故障などで画像が取得できないとき、撮像装置と認識対象物の間に遮蔽物が存在するときなどは、第2判定結果を用いて吐水部30から吐水するか否かを判定する。
処理部120Bは、判定結果に応じて、吐水する場合には記憶部130Bに記憶された内容に基づいて吐水する水の種別として原水、浄水、及び湯水のいずれを吐水するかを選択する。処理部120Bは、電磁弁101~103のうち、選択した水の種別に対応する弁を開放すると決定する。処理部120Bは、決定した弁を開放することを指示する制御信号を生成する。処理部120Bは、生成した制御信号を用いて、電磁弁101~103の開閉を切り替えることを切替部110に指示する。
記憶部130Bは、記憶部130と同様に各種の情報を記憶する。記憶部130Bは、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。例えば、記憶部130Bは、情報処理プログラムによって使用されるデータ等を非一時的に記録するコンピュータが読み取り可能な記録媒体である。記憶部130Bは、各種のセンサ部により検知された情報等の様々な情報を記憶する、記憶部130Bは、吐水の制御に用いる様々な情報を記憶する。
記憶部130Bは、第1判定に用いる様々な情報を記憶する。例えば、記憶部130Bは、第2判定に用いる閾値を記憶する。上記は一例に過ぎず、記憶部130Bは、処理に関する様々な情報を記憶する。
取得部140Bは、取得部140と同様に各種の情報を取得する。取得部140Bは、情報を取得する。取得部140Bは、記憶部130Bから各種情報を取得する。取得部140Bは、受信した各種情報を記憶部130Bに格納してもよい。
<3-3.吐止水判定例>
2つの判定に応じ吐止水判定について図28を用いて説明する。図28は、2つの判定に応じた吐止水判定を示す図である。図28では、吐水制御システム1Bは、判定リストJLに示すように、第1判定及び第2判定を基に吐止水判定を行う。
図28の判定リストJLに示すように、吐水制御システム1Bは、第1判定が吐水である場合、第2判定によらず、吐水すると判定する。また、吐水制御システム1Bは、第1判定が止水である場合、第2判定によらず、止水すると判定する。また、吐水制御システム1Bは、第1判定が得られない場合(判定不可である場合)、第2判定に応じて吐止水判定を行う。例えば、吐水制御システム1Bは、第1判定が得られない場合(判定不可である場合)であり、第2判定が吐水である場合、吐水すると判定する。また、吐水制御システム1Bは、第1判定が不明であり、第2判定が止水である場合、止水すると判定する。また、吐水制御システム1Bは、第1判定が得られない場合(判定不可である場合)であり、第2判定が得られない場合(判定不可である場合)、止水すると判定する。このように、吐水制御システム1Bは、第1判定を優先して吐止水判定を行う。なお、ここでいう不明とは、物体を検出できない場合であってもよい。
制御部100Bは、図28に示すような判定リストJLの情報を用いて、上記のような2つの判定に応じた吐止水判定を行う。例えば、制御部100Bは、図28に示すような判定リストJLの情報を記憶部130Bに記憶し、記憶部130Bに記憶された判定リストJLの情報を用いて吐止水判定を行ってもよい。
<3-4.第3の実施形態の効果等について>
上記のように、第3の実施形態に係る吐水制御システム1Bは、2つのセンサを用いることにより、適切に吐水制御を実行することができる。例えば、吐水管のセンサ、または吐水部を上方から撮像する撮像装置のいずれかのみでは、特定のシーンにおいて、水を使いたいのに吐水しない、不要なのに吐水してしまう場合等、誤った吐止水が生じ得る可能性が2つのセンサを用いる場合よりも高くなり、使い勝手を向上させることが難しい場合がある。このように、第3の実施形態に係る吐水制御システム1Bは、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすることができる。
一方で、吐水制御システム1Bは、吐水部30周辺をセンシングするセンサとして機能する第2センサ部80と、上方から撮像する第1センサ部として機能する撮像部10との情報を組み合わせることで、誤った吐止水が生じ得る可能性を低減させることができる。したがって、吐水制御システム1Bは、誤った吐止水を回避し、適切に吐水制御を実行することが可能となる。
<4.第4の実施形態>
吐水制御システムは、利用者の操作に応じて吐止水を制御してもよい。この点について以下説明する。以下で示す例では、第2センサ部80を利用者の操作を受け付ける操作部として用いる場合を一例として説明するが、利用者の操作を受け付ける操作部は、センサに限らずレバー等の物理的な構成であってもよい。
なお、第4の実施形態に係る吐水制御システム1Bにおいて、第1の実施形態に係る吐水制御システム1、第2の実施形態に係る吐水制御システム1A、または第3の実施形態に係る吐水制御システム1Bと同様の点については適宜説明を省略する。例えば、第4の実施形態に係る吐水制御システム1Bは、第2センサ部80を利用者の操作を受け付ける操作部として用いる点以外、第3の実施形態に係る吐水制御システム1Bと同様であるため、構成及び配置についての説明は省略する。
上述したように、第4の実施形態に係る第2センサ部80は、利用者の意思で吐水部30の吐水の開始、継続、または停止を操作するために用いられる操作部として機能する。第4の実施形態に係る制御部100Bは、撮像部10が撮像した画像を用いた画像に関連する処理を実行する。制御部100Bは、画像に関連する処理結果に基づいて、吐水部30の吐水態様を決定する。制御部100Bは、吐水部30が吐水中においては、画像のうち、シンク40の内部に関する情報に基づいて、吐水部30の吐水態様を決定する。
制御部100Bは、吐水部30が吐水中においては、吐水部30の吐水態様を変更しない。制御部100Bは、認識対象物が未検出になった場合は、吐水部30の吐水態様を予め設定された基準吐水状態に切り替える。制御部100Bは、第2センサ部80による操作が行われた際に認識対象物が未検出である場合、所定の待機時間経過前に認識対象物が検出された場合、画像に関連する処理結果に基づいた吐水態様に変更する。制御部100Bは、第2センサ部80が操作された時点より過去の画像を用いて、吐水部30の吐水態様を決定する。
<4-1.第4の実施形態に係る制御概要>
図31は、第4の実施形態に係る吐水制御に関する概要を示す図である。図31に示すように、吐水制御システム1Bでは、撮像部10が撮像した画像は吐水態様を決定するために用いられる。また吐水制御システム1Bでは、第2センサ部80等の操作部に対する利用者の操作は、吐止水の決定に用いられる。すなわち、吐水制御システム1Bは、撮像部10が撮像した画像をどのような吐水を行うかの決定、すなわち吐水態様の決定に用いる。また、吐水制御システム1Bは、第2センサ部80等の操作部に対する利用者の操作、すなわち利用者の意思を吐水するか止水するかの決定、すなわち吐止水の決定に用いる。
なお、図31は、吐水様態の決定後に、利用者の操作が実施される場合を示したが、利用者の操作が入るタイミングは、任意であり、いずれのタイミングであっても吐水を実行できるよう制御される。
<4-2.操作を用いた制御例>
吐水制御システム1Bにおける利用者の操作を用いた制御例について図32~図36を用いて説明する。図32~図36は、第4の実施形態に係る吐水制御の一例を示す図である。具体的には、図32~図36の各々は、吐水制御の第1~5パターンの5つの制御パターンを示す。
まず、図32を用いて、第1パターンの吐水制御について説明する。図32では、時間t10より後の時間t11に、利用者が吐水指示を行うために操作部を操作する。例えば、吐水制御システム1Bにおける利用者は、第2センサ部80に手をかさず等の操作により、吐水指示を行う。これにより、吐水制御システム1Bは、時間t11以降に吐水を行う。また、図32は、吐水中の時間t12に撮像部10が撮像した画像に基づく検出結果が得られた場合を示す。この場合、吐水制御システム1Bは、吐水中においては、吐水態様を変更しない。すなわち、吐水制御システム1Bは、第1パターンでは、時間t12以降においても、時間t12より前の吐水態様を維持する。
次に、図33を用いて、第2パターンの吐水制御について説明する。図33では、時間t20より後の時間t21に、利用者が吐水指示を行うために操作部を操作する。例えば、吐水制御システム1Bにおける利用者は、第2センサ部80に手をかさず等の操作により、吐水指示を行う。また、図33では、時間t21の時点で撮像部10が撮像した画像に基づく検出結果が得られている場合を示す。この場合、吐水制御システム1Bは、検出結果に基づく吐水態様で時間t21以降に吐水を行う。
また、図33は、吐水中の時間t22に撮像部10が撮像した画像に基づく検出結果が得られなくなった場合を示す。例えば、図33は、吐水中の時間t22に撮像部10が撮像した画像から認識対象物が未検出になった場合を示す。この場合、吐水制御システム1Bは、吐水態様を予め設定された基準吐水状態に切り替える。すなわち、吐水制御システム1Bは、第2パターンでは、吐水中においても、検出結果が得られなくなった場合、吐水態様を基準(初期設定等)に戻す。なお、吐水制御システム1Bは、検出結果が得られなくなってから所定時間(例えば5秒後)経過してから吐水態様を基準に戻しても良い。
次に、図34を用いて、第3パターンの吐水制御について説明する。図34では、時間t30より後の時間t31に、利用者が吐水指示を行うために操作部を操作する。時間t31に、撮像部10が撮像した画像に基づく検出結果が得られていない場合、吐水制御システム1Bは、時間t31の時点での吐水態様を維持して、所定の期間(例えば5秒等)待機する。すなわち、吐水制御システム1Bは、第3パターンでは、検出結果が得られなくなった場合であっても、所定の期間はその時点での吐水態様を維持する。
また、図34は、時間t31から所定の期間の経過前の時間t32に撮像部10が撮像した画像に基づく検出結果が得られた場合を示す。例えば、図34は、吐水中の時間t32に撮像部10が撮像した画像から認識対象物が検出された場合を示す。この場合、吐水制御システム1Bは、吐水態様を検出結果に対応する吐水態様に変更して吐水する。すなわち、吐水制御システム1Bは、第3パターンでは、検出結果が得られなくなっても、所定の期間内に検出結果が得られた場合、吐水態様を基準(初期設定等)に戻すのではなく、吐水態様を検出結果に対応する吐水態様に変更する。
次に、図35を用いて、第4パターンの吐水制御について説明する。図35では、時間t40より後の時間t41に、利用者が吐水指示を行うために操作部を操作する。時間t41に、撮像部10が撮像した画像に基づく検出結果が得られていない場合、吐水制御システム1Bは、時間t41の時点での吐水態様を維持して、所定の期間(例えば5秒等)待機する。すなわち、吐水制御システム1Bは、第4パターンでは、検出結果が得られなくなった場合であっても、所定の期間はその時点での吐水態様を維持する。
また、図35は、時間t41から所定の期間の経過後の時間t42まで撮像部10が撮像した画像に基づく検出結果が得られなかった場合を示す。この場合、吐水制御システム1Bは、吐水態様を予め設定された基準吐水状態にして吐水する。すなわち、吐水制御システム1Bは、第4パターンでは、検出結果が得られなくなった後、所定の期間継続して検出結果が得られなかった場合、吐水態様を基準(初期設定等)で吐水する。
次に、図36を用いて、第5パターンの吐水制御について説明する。図36では、時間t50と時間t51との間に撮像部10が撮像した画像に基づく検出結果が得られた場合を示す。このように、図36では、利用者が吐水指示を行うために操作部を操作する時間t51よりも前に撮像部10が撮像した画像に基づく検出結果が得られる。このような場合、吐水制御システム1Bは、操作部が操作された時点より過去の画像を用いて、吐水態様を決定する。図36では、吐水制御システム1Bは、操作部が操作された時間t51より過去に得られた検出結果を用いて、吐水態様を決定する。
図36では、時間t50より後の時間t51に、利用者が吐水指示を行うために操作部を操作する。例えば、吐水制御システム1Bにおける利用者は、第2センサ部80に手をかさず等の操作により、吐水指示を行う。これにより、吐水制御システム1Bは、時間t51以降に吐水を行う。この場合、吐水制御システム1Bは、操作部が操作された時間t51より過去に得られた検出結果を用いて決定した吐水態様で吐水を行う。すなわち、吐水制御システム1Bは、第5パターンでは、時間t51よりも前の検知結果を基に決定した吐水態様で吐水を行う。
<4-3.第4の実施形態の効果等について>
上記のように、第4の実施形態に係る吐水制御システム1Bは、利用者の操作と、撮像部10より撮像された画像を用いた検出結果との2つの情報を用いることにより、適切に吐水制御を実行することができる。例えば、吐水部上方からの撮像結果のみで判定する場合、特定のシーンにおいて、水を使いたいのに吐水しない、不要なのに吐水してしまうなど、誤った吐止水により使い勝手を損なうことがある。このような場合、利用者の意図に合わせた吐水状態の切り替えを行ったとしても、最も重要な水を使うことに対して、使い勝手を損なってしまう可能性がある。
一方で、吐水制御システム1Bは、第2センサ部80またはレバーハンドル等の操作部により取得した利用者の意図を基に、吐止水を実行し、使用者の意図に合わせた吐水状態のみ、撮像部10より撮像された画像を用いた検出結果をもとに切り替える。これにより、吐水制御システム1Bは、最も重要な水を使うことを確実に実行しつつ、使い勝手も良い吐水制御を実行することができる。このように、第4の実施形態に係る吐水制御システム1Bは、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすることができる。
<5.第5の実施形態>
吐水制御システムは、吐水が許可された領域(「吐水領域」ともいう)及び吐水が禁止された領域(「吐水禁止領域」ともいう)が設定され、吐水領域及び吐水禁止領域に応じて吐止水を制御してもよい。この点について以下説明する。以下で示す例では、第1の実施形態に係る吐水制御システム1の構成において、吐水領域及び吐水禁止領域が設定された場合を第5の実施形態として説明する。なお、吐水領域及び吐水禁止領域は、第2の実施形態に係る吐水制御システム1A、第3の実施形態に係る吐水制御システム1B、または第4の実施形態に係る吐水制御システム1Bにおいて設定されてもよい。
第5の実施形態に係る吐水制御システム1において、第1の実施形態に係る吐水制御システム1、第2の実施形態に係る吐水制御システム1A、第3の実施形態に係る吐水制御システム1B、または第4の実施形態に係る吐水制御システム1Bと同様の点については適宜説明を省略する。例えば、第5の実施形態に係る吐水制御システム1は、構成及び配置は第1の実施形態に係る吐水制御システム1と同様であるため、構成及び配置についての説明は省略する。
第5の実施形態に係る吐水部30は、回動可能な吐水管31を有する。吐水管31は、キッチン本体2の高さ方向に沿う軸を中心として回転可能である。例えば、吐水管31は、キッチン本体2の高さ方向に沿う軸を中心として回転可能である。例えば、吐水管31は、図17に示すように、キッチン本体2の高さ方向に沿う軸を中心として、可動領域MSの範囲内で回転可能である。
第5の実施形態に係る制御部100は、撮像部10により撮像された画像に含まれる認識対象物を検知し、吐水部30と認識対象物とが所定の位置関係にある場合は吐水部30から吐水させる。水まわり空間は、吐水が許可される吐水許可領域である吐水領域(図38~図40では吐水領域WR)と、吐水が禁止される吐水禁止領域(図38~図40では吐水禁止領域FR)とを含む。例えば、水まわり空間のうち、吐水領域以外の領域が吐水禁止領域であってもよい。
制御部100は、吐水部30と認識対象物が所定の位置関係にある場合であっても、吐水部30及び認識対象物のうち少なくとも1つと、吐水禁止領域とが所定の位置関係にある場合は吐水部30による吐水を停止する。なお、以下では、キッチン本体2の上方からの平面視において少なくとも一部が重なることを所定の位置関係の一例として説明するが、所定の位置関係は、平面視において少なくとも一部が重なることに限らず、距離が所定の範囲内であることであってもよい。この場合、制御部100は、位置関係を把握する2つの対象の各々の座標を基に、2つの対象間の距離を算出し、算出した距離が所定の範囲内である場合、所定の位置関係を満たすと判定してもよい。例えば、制御部100は、位置関係を把握する2つの対象間を最短で結ぶ直線の長さを2つの対象間の距離として算出してもよい。
制御部100は、吐水部30が吐水中に、吐水管31が回動することにより、吐水部30と吐水禁止領域とが所定の位置関係となった場合、吐水部30による吐水を継続する。制御部100は、吐水部30による吐水を継続する場合、吐水部30の吐水の流量または温度の少なくとも1つを低下させる。制御部100は、吐水口321の向きと認識対象物と吐水禁止領域とが重なった場合、吐水部30による吐水を停止する。
<5-1.処理の流れ>
まず、第5の実施形態に関する処理の流れについて説明する。図37は、第5の実施形態に係る第5の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図37は、第5の実施形態における吐止水判定フローの処理の流れの一例を示す。なお、上述した処理と同様の点についての説明は適宜省略する。
吐水制御システム1は、撮像画像を取得する(ステップS1201)。吐水制御システム1は、対象物体の検出を行う(ステップS1202)。例えば、制御部100は、画像に関する処理により、撮像部10が撮像した画像を対象として、対象物体(認識対象物)の検出を行う。
吐水制御システム1は、吐水部領域との位置関係を判定する(ステップS1203)。例えば、制御部100は、対象物体(認識対象物)と吐水部領域(図38~図40の吐水部領域SRに対応)との位置関係を判定する。例えば、吐水部領域は、吐水部30の位置に対応する領域である。例えば、吐水部領域は、吐水部30の吐水口321を中心とする所定範囲に設定される。なお、吐水部領域は、吐水口321の位置、吐水態様に応じて、位置、形状が変更されてもよい。
吐水制御システム1は、対象物体と吐水部領域との位置関係が所定の位置関係を満たすと判定した場合(ステップS1203:Yes)、吐水禁止領域との位置関係を判定する(ステップS1204)。
吐水制御システム1は、対象物体と吐水禁止領域との位置関係が所定の位置関係を満たすと判定した場合(ステップS1204:Yes)、止水を実行する(ステップS1205)。そして、吐水制御システム1は、図37に示す処理を繰り返す。
また、吐水制御システム1は、対象物体と吐水禁止領域との位置関係が所定の位置関係を満たさないと判定した場合(ステップS1204:No)、吐水を実行する(ステップS1206)。そして、吐水制御システム1は、図37に示す処理を繰り返す。
また、吐水制御システム1は、対象物体と吐水部領域との位置関係が所定の位置関係を満たさないと判定した場合(ステップS1203:No)、止水を実行する(ステップS1207)。そして、吐水制御システム1は、図37に示す処理を繰り返す。
<5-2.吐止水例>
吐止水例について図38~40を用いて説明する。図38~40は、吐止水の一例を示す図である。具体的には、図38は、止水される場合の一例を示す図である。図39は、止水される場合の他の一例を示す図である。図40は、吐水される場合の一例を示す図である。
まず、図38の止水例について説明する。図38は、図37のステップS1205の流れにより止水される場合の一例を示す。図38では、認識対象物OB1と吐水部領域SRとが平面視において重なっており、吐水制御システム1は、認識対象物OB1と吐水部領域SRとの位置関係が所定の位置関係を満たすと判定する(図37のステップS1203のYesに対応)。
また、図38では、認識対象物OB1と吐水禁止領域FRとが平面視において重なっており、吐水制御システム1は、認識対象物OB1と吐水禁止領域FRとの位置関係が所定の位置関係を満たすと判定する(図37のステップS1204のYesに対応)。そのため、図38では、吐水制御システム1は、止水を実行する。
次に、図39の止水例について説明する。図39は、図37のステップS1207の流れにより止水される場合の一例を示す。図39では、認識対象物OB1と吐水部領域SRとが平面視において重なっておらず、吐水制御システム1は、認識対象物OB1と吐水部領域SRとの位置関係が所定の位置関係を満たさないと判定する(図37のステップS1203のNoに対応)。そのため、図39では、吐水制御システム1は、止水を実行する。
まず、図40の吐水例について説明する。図40は、図37のステップS1206の流れにより吐水される場合の一例を示す。図40では、認識対象物OB1と吐水部領域SRとが平面視において重なっており、吐水制御システム1は、認識対象物OB1と吐水部領域SRとの位置関係が所定の位置関係を満たすと判定する(図37のステップS1203のYesに対応)。
また、図40では、認識対象物OB1と吐水禁止領域FRとが平面視において重なっておらず、吐水制御システム1は、認識対象物OB1と吐水禁止領域FRとの位置関係が所定の位置関係を満たさないと判定する(図37のステップS1204のNoに対応)。そのため、図40では、吐水制御システム1は、吐水を実行する。
<5-3.吐水領域及び吐水禁止領域例>
吐水領域及び吐水禁止領域例について図41~図46を用いて説明する。図41~図46は、吐水領域及び吐水禁止領域の一例を示す図である。
図41は、吐水領域WR1が吐水領域として設定された場合を示す。図41では、吐水領域WR1以外の領域が吐水禁止領域として設定される。図42は、吐水領域WR2が吐水領域として設定された場合を示す。図42では、吐水領域WR2以外の領域が吐水禁止領域として設定される。
図43は、吐水領域WR3が吐水領域として設定された場合を示す。図43では、吐水領域WR3以外の領域が吐水禁止領域として設定される。図44は、吐水領域WR4が吐水領域として設定された場合を示す。図44では、吐水領域WR4以外の領域が吐水禁止領域として設定される。
図45は、吐水領域WR5が吐水領域として設定された場合を示す。図45では、吐水領域WR5以外の領域が吐水禁止領域として設定される。図46は、吐水領域WR6が吐水領域として設定された場合を示す。図46では、吐水領域WR6以外の領域が吐水禁止領域として設定される。
図41~図46の吐水領域WR1~WR6の各々のように、例えば、吐水領域は、シンク40内側から、除外領域を取り除いた領域であってもよい。例えば、除外領域は、各種水栓(浄水用も含む)などの構造物を取り付ける領域、及びスポンジ、たわし、洗剤などのシンク内作業用の備品を置くための領域の少なくとも1つを含む領域であってもよい。なお、キッチン作業用に調理・作業スペースを延長した領域は吐水領域のままとしてもよい。また、吐水禁止領域は、吐水領域以外のキッチン作業領域であってもよい。
<5-4.吐水部のヘッドが回動する場合>
なお、第5の実施形態に係る吐水部30のヘッド32は、回動可能であってもよい。この場合について図47を用いて説明する。図47は、吐水部のヘッドが回動する場合の一例を示す図である。
図47に示す吐水制御システム1では、吐水部30は、吐水口321が設けられ回動可能なヘッド32を有する。例えば、吐水部30は、吐水管31が延びる方向に沿う軸を中心にヘッド32が回転し、ヘッド32が回転することにより吐水口321の臨む向きが変更され、吐水する向きを変更可能である。図47では、吐水部30は、高さ方向に沿う第1軸AX1を中心として、第1の方向に回転可能である。また、吐水部30は、吐水管31が延びる方向に沿う第2軸AX2を中心にヘッド32が回転可能である。なお、図47では、吐水部30が第1軸AX1及び第2軸AX2の2つの軸で回転する場合を示すが、吐水部30は、第2軸AX2の1つの軸のみで回転可能であってもよい。すなわち、吐水部30は、第1軸AX1を中心としては回転しなくてもよい。
図47に示すように、ヘッド32が回転する場合、吐水制御システム1は、吐水口321の向きに応じて吐水制御を実行してもよい。例えば、制御部100は、吐水部30が吐水中にヘッド32が回転することにより、吐水口321の向きと認識対象物と吐水禁止領域とが重なった場合、吐水部30による吐水を継続する。図47では、制御部100は、吐水部30が吐水中にヘッド32が回転することにより、吐水口321の向きと認識対象物と吐水禁止領域とが重なった場合、吐水部30による吐水を継続する。例えば、制御部100は、吐水部30が吐水中にヘッド32が回転し、吐水口321の向きを示す仮想線DI上に認識対象物(例えば認識対象物OB1、OB2等)及び吐水禁止領域(例えば吐水禁止領域FR等)が位置する場合、吐水部30による吐水を継続する。
なお、制御部100は、吐水部30が吐水中にヘッド32が回転することにより、吐水口321の向きが認識対象物と重ならず、吐水禁止領域と重なった場合、吐水部30による吐水を停止(止水)してもよい。例えば、制御部100は、吐水部30が吐水中にヘッド32が回転し、吐水口321の向きを示す仮想線DI上に認識対象物が位置せず、吐水禁止領域が位置する場合、吐水部30による吐水を停止(止水)してもよい。
<5-5.第5の実施形態の効果等について>
上記のように、第5の実施形態に係る吐水制御システム1は、吐水部30の吐水口321と対象物体との位置関係に基づいて、人間が水栓の操作を行わなくても適切に水栓を制御することにより、適切に吐水制御を実行することができる。吐水制御システム1は、吐水禁止領域といった領域を設けることで、吐水する構成と対象物体との位置関係のみで吐止水制御している場合よりも適切に吐水制御を実行することができ、使い勝手のよいシステムを提供可能にすることができる。このように、第5の実施形態に係る吐水制御システム1は、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすることができる。
<6.第6の実施形態>
上述したように、吐水制御システムは、デフォルトの吐水状態(基準吐水状態)が設定され、基準吐水状態を用いて吐止水を制御してもよい。この点についての詳細を以下説明する。以下で示す例では、第1の実施形態に係る吐水制御システム1の構成において、基準吐水状態が設定された場合を第6の実施形態として説明する。なお、基準吐水状態は、第2の実施形態に係る吐水制御システム1A、第3の実施形態に係る吐水制御システム1B、または第4の実施形態に係る吐水制御システム1Bにおいて設定されてもよい。
第6の実施形態に係る吐水制御システム1において、第1の実施形態に係る吐水制御システム1、第2の実施形態に係る吐水制御システム1A、第3の実施形態に係る吐水制御システム1B、第4の実施形態に係る吐水制御システム1B、または第5の実施形態に係る吐水制御システム1と同様の点については適宜説明を省略する。例えば、第6の実施形態に係る吐水制御システム1は、構成及び配置は第1の実施形態に係る吐水制御システム1と同様であるため、構成及び配置についての説明は省略する。
第6の実施形態に係る制御部100は、撮像部10により撮像された画像に含まれる認識対象物を検知する検知結果に基づいて、吐水部30の吐水状態を変更する。制御部100は、認識対象物が撮像部10の撮像範囲内の所定領域の中から所定領域の外へ移動するフェードアウトにより未検出となった場合、吐水部30の吐水状態を予め設定された基準吐水状態へ切り替える。制御部100は、所定領域から認識対象物がフェードアウトした場合であっても、所定の待機時間以内に認識対象物が検出された場合、吐水部30の吐水状態を維持する。
<6-1.処理の流れ>
まず、第6の実施形態に関する処理の流れについて説明する。図48及び図49は、第6の実施形態に係る第7の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図48は、第7の処理における吐水態様判定の概要を示すフローチャートである。図49は、第7の処理における吐水態様継続判定の概要を示すフローチャートである。なお、上述した処理と同様の点についての説明は適宜省略する。
まず、図48を用いて、第7の処理における吐水態様判定の概要について説明する。図48における吐水制御システム1は、吐水していない状態(止水状態)であってもよいし、吐水している状態(吐水中状態)であってもよい。
吐水制御システム1は、撮像画像を取得する(ステップS1301)。吐水制御システム1は、対象物(認識対象物)を検出する処理を実行する(ステップS1302)。例えば、制御部100は、物体認識に関する技術により、認識対象物を検出する。
そして、吐水制御システム1は、吐水態様に関する判定を行う(ステップS1303)。例えば、制御部100は、物体認識に関する技術により、認識対象物を検出した場合、検出した認識対象物の種別を判定し、認識対象物の検出有無及び検出した認識対象物のカテゴリ(クラス、種類、分類などともいう)に応じて吐水態様を決定(判定)する。例えば、制御部100は、予め設定されたカテゴリ(クラス、種類、分類などともいう)のうち、検出した認識対象物がいずれのカテゴリ(クラス、種類、分類などともいう)に属するかを判定する。
吐水制御システム1は、認識対象物を検出し、その認識対象物が食材であると判定した場合(ステップS1303:Yes、食材)、吐水対象変更Aを実行する(ステップS1304)。そして、吐水制御システム1は、図49に示す吐水態様継続判定に関する処理を実行する。
吐水制御システム1は、認識対象物を検出し、その認識対象物が汚れた用品であると判定した場合(ステップS1303:Yes、汚れた用品)、吐水対象変更Bを実行する(ステップS1305)。そして、吐水制御システム1は、図49に示す吐水態様継続判定に関する処理を実行する。
吐水制御システム1は、認識対象物を検出し、その認識対象物が大きな用品であると判定した場合(ステップS1303:Yes、大きな用品)、吐水対象変更Xを実行する(ステップS1306)。そして、吐水制御システム1は、図49に示す吐水態様継続判定に関する処理を実行する。
吐水制御システム1は、認識対象物が未検出である場合(ステップS1302:No)、吐水態様を変更しないと決定する(ステップS1307)。そして、吐水制御システム1は、吐水態様判定モードを維持し、図48に示す処理を実行する。
次に、図49を用いて、第7の処理における吐水態様継続判定の概要について説明する。図49における吐水制御システム1は、吐水していない状態(止水状態)であってもよいし、吐水している状態(吐水中状態)であってもよい。
吐水制御システム1は、撮像画像を取得する(ステップS1401)。吐水制御システム1は、対象物(認識対象物)を検出する処理を実行する(ステップS1402)。そして、吐水制御システム1は、対象物(認識対象物)がフェードアウト判定を行う(ステップS1403)。
吐水制御システム1は、認識対象物がフェードアウトにより未検出となった判定した場合(ステップS1403:Yes)、吐水態様をデフォルト(基準吐水状態)に変更する(ステップS1404)。そして、吐水制御システム1は、図48に示す吐水態様判定に関する処理を実行する。
吐水制御システム1は、認識対象物がフェードアウトにより未検出となっていないと判定した場合(ステップS1403:No)、吐水態様を維持する(ステップS1405)。そして、吐水制御システム1は、図49に示す吐水態様継続判定に関する処理を実行する。
<6-2.領域例>
領域の例について図50及び図51を用いて説明する。図50及び図51は、対象とする領域の一例を示す図である。具体的には、図50は、第1所定領域の一例を示す図である。図51は、第2所定領域の一例を示す図である。
まず、図50を参照して、第1所定領域が設定される場合の一例について説明する。認識対象物は、人が含まれる場合、所定領域は、水まわり機器本体の奥行に対応する方向における水受け部の手前側、及び水受け部を含む領域である第1所定領域TR1に設定される。例えば、第1所定領域TR1は、キッチンの利用者(人)を対象物として、シンク40手前の作業領域を含む領域である。
この場合、第6の実施形態に係る制御部100は、人が第1所定領域TR1からフェードアウトにより未検出となった場合に、吐水部30の吐水状態を基準吐水状態へ切り替える。なお、人が第一所定領域TR1からフェードアウトにより未検出になってから所定の時間(例えば5秒)経過後に、吐水状態を基準吐水状態へ戻してもよい。制御部100は、第1所定領域TR1から人がフェードアウトした場合であっても、所定の待機時間以内に人が検出された場合、吐水部30の吐水状態を維持する。
次に、図51を参照して、第2所定領域が設定される場合の一例について説明する。認識対象物は、人の手が含まれる場合、所定領域は、水受け部内の領域である第2所定領域TR2に設定される。例えば、第2所定領域TR2は、食器、調理器具、食材などの物体を対象物として、シンク40内部領域を含む領域である。
この場合、第6の実施形態に係る制御部100は、人の一方の手が第2所定領域TR2からフェードアウトにより未検出となった場合であっても、人の他方の手が第2所定領域TR2に位置している場合は、吐水部30の吐水状態を維持する。制御部100は、人の手が第2所定領域TR2に位置している間に、人とは異なる別の人の手が第2所定領域TR2に位置した場合、吐水部30の吐水状態を基準吐水状態へ切り替える。制御部100は、第2所定領域TR2から人の手がフェードアウトした場合であっても、所定の待機時間以内に人の手が検出された場合、吐水部30の吐水状態を維持する。
例えば、第6の実施形態に係る吐水制御システム1は、撮像部10により撮像された画像に含まれる手の情報を基に上述した処理を実行する。例えば、吐水制御システム1は、任意の手法により手の人の個人識別を行ってもよい。例えば、制御部100は、画像に含まれる手を基にその手の人を推定してもよい。例えば、制御部100は、画像に複数の手が含まれる場合、その複数の手の各々が同一人物の手であるか否かを推定してもよい。制御部100は、画像に複数の手の少なくとも1つが異なる人の手であると推定した場合、別の人の手があると判定してもよい。
なお、上記は一例に過ぎず、吐水制御システム1は、任意の手法により手の人を推定してもよい。例えば、制御部100は、画像に含まれる手の本数で、利用者(人)以外の人間(別の人)が吐水部30を利用しようとしているか否かを判定してもよい。例えば、制御部100は、画像に含まれる手の本数が3本以上である場合、利用者(人)以外の人間(別の人)が吐水部30を利用しようとしていると判定してもよい。例えば、制御部100は、画像に含まれる右手の本数が2本以上である場合、利用者(人)以外の人間(別の人)が吐水部30を利用しようとしていると判定してもよい。
なお、上述した処理は一例に過ぎず、吐水制御システム1は、様々な情報を基に吐水制御を実行してもよい。例えば、吐水制御システム1は、キッチン本体2の利用者が把持する物体に応じて、吐水態様を決定してもよい。この場合、例えば、吐水制御システム1は、キッチン本体2の利用者がコップやグラス等を持っていて、吐水する場合、浄水を吐水してもよい。
<6-3.第6の実施形態の効果等について>
上記のように、第6の実施形態に係る吐水制御システム1は、吐水部30を含む撮像対象領域が撮像された画像に基づいて、人間が水栓の操作を行わなくても適切に水栓を制御することにより、適切に吐水制御を実行することができる。例えば、吐水制御システム1は、人の手や食器の位置がコンロからシンクに移動した場合に湯水を吐水したり、食品棚から取り出したコップ等に水を汲もうとしたりしている場合に、浄水を吐水する等、位置の変化を基に吐水状態を制御することが可能となる。
例えば、従来は、対象物体の位置の変化を検知し吐水状態を制御するが、異なる吐水状態の吐水が短時間で連続して求められた場合には、前の吐水状態が維持されているため吐水状態制御が間に合わず、不適切な吐水状態で吐水してしまうことが課題であった。例えば、コンロからシンクに対象物体が移動し湯水を吐水した後に、食品棚から取り出したコップに浄水を吐水したい場合に、前の吐水状態が維持されていると、吐水状態制御が間に合わず湯水が吐水されてしまうといった状況が生じる。
一方で、第6の実施形態に係る吐水制御システム1は、吐水状態を制御した後に特定の条件で吐水状態をデフォルトに戻すことにより、適切に吐水制御を実行することができる。このように、第6の実施形態に係る吐水制御システム1は、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすることができる。
<7.第7の実施形態>
吐水制御システムが学習機能により利用者に応じた吐水制御を行ってもよい。この点について以下説明する。第7の実施形態に係る吐水制御システム1Cについて、図52を用いて説明する。図52は、第7の実施形態に係る吐水制御システムの構成例を示す図である。
以下で示す例では、第1の実施形態に係る吐水制御システム1の構成において、学習機能が追加された場合を第7の実施形態として説明する。なお、学習機能は、第2の実施形態に係る吐水制御システム1A、第3の実施形態に係る吐水制御システム1B、第4の実施形態、第5の実施形態に係る吐水制御システム1、または第6の実施形態に係る吐水制御システム1に係る吐水制御システム1Bに追加されてもよい。
第6の実施形態に係る吐水制御システム1において、第1の実施形態に係る吐水制御システム1、第2の実施形態に係る吐水制御システム1A、第3の実施形態に係る吐水制御システム1B、第4の実施形態に係る吐水制御システム1B、第5の実施形態に係る吐水制御システム1、または第6の実施形態に係る吐水制御システム1と同様の点については適宜説明を省略する。例えば、第7の実施形態に係る吐水制御システム1Cは、配置は第1の実施形態に係る吐水制御システム1と同様であるため、配置についての説明は省略する。
<7-1.吐水制御システムの構成>
図52に示すように、吐水制御システム1Cは、キッチン本体2と、撮像部10と、制御部100Cと、電磁弁101~103とを有する。このように、吐水制御システム1Bは、制御部100に代えて制御部100Cを有する点で、吐水制御システム1と相違する。以下では、キッチン本体2、撮像部10、制御部100C、及び電磁弁101~103を合わせて吐水制御ユニット5と記載する場合がある。なお、吐水制御システム1Cは、上記に限らず、処理内容に応じて、様々な構成を有してもよい。
例えば、吐水制御システム1Cは、キッチン本体2での吐水制御に関する情報の記憶などを実施するクラウドサーバ(「クラウド」ともいう)を有してもよい。この場合、吐水制御システム1Cでは、吐水制御ユニット5(例えば制御部100C)は、クラウドと所定のネットワーク(インターネット)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、制御部100Cにおける記憶部130C、取得部140C、学習部170などの処理をクラウドが実施してもよい。また、図52では、吐水制御システム1Cが1つの吐水制御ユニット5を含む場合を示すが、吐水制御システム1Cには複数の吐水制御ユニット5が含まれてもよいが、この場合の処理については、図54以降で説明する。
吐水制御システム1Cは、検出部として機能する処理部120Cの検出結果に応じて吐水部30の吐水状態を切り替える。吐水制御システム1Cは、自己学習機能を有し、自己学習機能により学習結果に基づいて、処理部120Cの検出結果に応じて吐水部30の吐水状態の切替制御仕様を変更する。吐水制御システム1Cは、自己学習機能により、吐水部30に対する利用者の行動情報を学習し、利用者が利用する前に利用者に応じた吐水部30の吐水状態の切替制御仕様に変更する。この「利用者が利用する前に」とは、例えば「撮像部10によって吐水部30への利用者の接近を検知した際に」利用者に応じた吐水部30の吐水状態の切替制御仕様に変更するものや、「撮像部10によって吐水部30から所定領域以内(吐水部30より前方位置など)へ利用者が入ったことを検知した際に」利用者に応じた吐水部30の吐水状態の切替制御仕様に変更するものである。
吐水制御システム1Cは、吐水部30に対する利用者の行動情報、及び吐水する対象物を学習し、利用者の行動情報および吐水する対象物に応じた吐水部30の吐水状態の切替制御仕様に変更する。吐水制御システム1Cは、初期設定されている吐水部30の制御に対して、利用者が初期設定されている吐水部30の制御と異なる動作指示を複数回実施した際に、吐水部30の制御を異なる動作指示に応じた動作制御に変更する。
吐水制御システム1Cは、個人識別が可能である場合、識別した個人が異なる動作指示を複数回実施した際に、個人が使用する場合、異なる動作指示に応じた動作制御に変更する。
吐水制御システム1Cは、自己学習機能により、クラウドが保有する各吐水部30に対する複数の利用者の行動情報を学習し、利用者に応じた吐水部30の吐水状態の切替制御仕様に変更する。吐水制御システム1Cは、初期設定されている各吐水部30の制御に対して、クラウドが保有する複数の利用者が初期設定されている各水栓の制御と異なる動作指示を複数回実施した際に、吐水部30の制御を異なる動作指示に応じた動作制御に変更する。この場合、吐水制御システム1Cは、制御部100Cがクラウド(サーバ装置)と通信可能であり、制御部100Cがクラウドから各種情報を取得可能である。なお、制御部100Cにおける、学習および動作制御の変更などの処理をクラウドで実施してもよい。この場合、制御部100Cはクラウドでの処理結果をクラウドから受け取り、クラウドから受け取った処理結果を用いて吐水部30の動作制御を実行する。
例えば、吐水制御システム1Cは、利用者および物体を検出して所定の吐水状態で吐水を開始した際、所定時間以内に吐水状態を変更した回数をカウントする。そして、吐水制御システム1Cは、同様の変更をした回数が所定回数以上になった場合、それ以後、利用者を検出して吐水を開始する際の吐水状態を更新する。
また、例えば、吐水制御システム1Cは、鍋などの大きな物体に吐水する際に、利用者がシャワー吐水等の幅が広い吐水に変更した場合、それ以後、利用者が大きな物体に吐水する場合は幅が広い吐水に変更する。また、例えば、吐水制御システム1Cは、お玉などの水ハネが大きい物体に吐水する際に、利用者が吐水の流量を小さくした場合、それ以後、水ハネが大きい物体には吐水流量を小さくする。
また、例えば、吐水制御システム1Cは、油汚れなど、汚れが付いた物体に吐水する場合に、利用者が吐水の温度を上昇させた場合、それ以後、汚れが付いた物体には、吐水温度を上昇させる。なお、汚れが付いた手に吐水する場合に、利用者が吐水の温度を上昇させた場合、それ以後、汚れが付いた手には、吐水温度を上昇させてもよい。また、例えば、吐水制御システム1Cは、洗いものをする際の洗い桶や、調理中の食材が入った鍋などに、利用者が所定の流量(例えば、流量×時間)を吐水した場合、それ以後、洗い桶、食材が入った鍋等の物体に吐水する場合は、所定の流量を吐水させる。
<7-2.制御部(制御装置)の構成>
ここから、制御部100Cの各構成の詳細について説明する。制御部100Cは、例えば各種構成や処理を制御するために用いられる情報処理装置(コンピュータ)であってもよい。制御部100Cは、例えば、CPUやGPU等を有し、制御部100C内部に記憶されたプログラム(例えば、本開示に係る情報処理プログラム等)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現されてもよい。また、制御部100Cは、例えば、ASICやFPGA等の集積回路を有してもよい。なお、第3の実施形態に係る制御部100Cにおいて、第1の実施形態に係る制御部100、第2の実施形態に係る制御部100A、または第3の実施形態に係る制御部100B等と同様の点については適宜説明を省略する。
図52に示すように、制御部100Cは、切替部110と、処理部120Cと、記憶部130Cと、取得部140Cと、学習部170とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部100Cの内部構成は、図52に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
切替部110は、学習部170による学習結果に基づいて、処理部120Cの検出結果に応じた吐水部30の吐水状態の切替制御仕様を変更する。切替部110は、学習部170による吐水部30に対する利用者の行動情報の学習により、利用者に応じた吐水部30の吐水状態の切替制御仕様に変更する。
切替部110は、学習部170による吐水部30に対する利用者の行動情報、及び吐水する対象物の学習により、利用者の行動情報および吐水する対象物に応じた吐水部30の吐水状態の切替制御仕様に変更する。切替部110は、初期設定されている吐水部30の制御に対して、利用者が初期設定されている吐水部30の制御と異なる動作指示を複数回実施した際に、吐水部30の制御を異なる動作指示に応じた動作制御に変更する。
切替部110は、個人識別が可能である場合、識別した個人が異なる動作指示を複数回実施した際に、個人が使用する場合、異なる動作指示に応じた動作制御に変更する。
切替部110は、学習部170によるクラウドが保有する各吐水部30に対する複数の利用者の行動情報の学習により、利用者に応じた吐水部30の吐水状態の切替制御仕様に変更する。切替部110は、初期設定されている各吐水部30の制御に対して、クラウドが保有する複数の利用者が初期設定されている各水栓の制御と異なる動作指示を複数回実施した際に、吐水部30の制御を異なる動作指示に応じた動作制御に変更する。
処理部120Cは、処理部120と同様、検出部及び判定部として機能し、吐水制御に関する各種の処理を実行する。
処理部120Cは、学習部170による学習結果に基づいて、検出結果に応じた吐水部30の吐水状態の切替制御仕様を変更するように切替部110を制御する。処理部120Cは、学習部170による吐水部30に対する利用者の行動情報の学習により、利用者に応じた吐水部30の吐水状態の切替制御仕様に変更するように切替部110を制御する。
処理部120Cは、学習部170による吐水部30に対する利用者の行動情報、及び吐水する対象物の学習により、利用者の行動情報および吐水する対象物に応じた吐水部30の吐水状態の切替制御仕様に変更するように切替部110を制御する。処理部120Cは、初期設定されている吐水部30の制御に対して、利用者が初期設定されている吐水部30の制御と異なる動作指示を複数回実施した際に、吐水部30の制御を異なる動作指示に応じた動作制御に変更するように切替部110を制御する。
処理部120Cは、個人識別が可能である場合、識別した個人が異なる動作指示を複数回実施した際に、個人が使用する場合、異なる動作指示に応じた動作制御に変更するように切替部110を制御する。
処理部120Cは、学習部170によるクラウドが保有する各吐水部30に対する複数の利用者の行動情報の学習により、利用者に応じた吐水部30の吐水状態の切替制御仕様に変更するように切替部110を制御する。処理部120Cは、初期設定されている各吐水部30の制御に対して、クラウドが保有する複数の利用者が初期設定されている各水栓の制御と異なる動作指示を複数回実施した際に、吐水部30の制御を異なる動作指示に応じた動作制御に変更するように切替部110を制御する。
処理部120Cは、変更に関する決定結果に応じて、吐水する場合には記憶部130Cに記憶された内容に基づいて吐水する水の種別として原水、浄水、及び湯水のいずれを吐水するかを選択する。処理部120Cは、電磁弁101~103のうち、選択した水の種別に対応する弁を開放すると決定する。処理部120Cは、決定した弁を開放することを指示する制御信号を生成する。処理部120Cは、生成した制御信号を用いて、電磁弁101~103の開閉を切り替えることを切替部110に指示する。なお、吐水する水の種別として原水、浄水、湯水を選択する構成を示したが、電解水など任意の水の種別を選択してもよく、加えて、吐水の流量の大小を含む任意の吐水態様を選択して、制御しても良い。
記憶部130Cは、記憶部130と同様に各種の情報を記憶する。記憶部130Cは、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。例えば、記憶部130Cは、情報処理プログラムによって使用されるデータ等を非一時的に記録するコンピュータが読み取り可能な記録媒体である。記憶部130Cは、各種のセンサ部により検知された情報等の様々な情報を記憶する、記憶部130Cは、吐水の制御に用いる様々な情報を記憶する。
記憶部130Cは、自己学習機能に関する様々な情報を記憶する。例えば、記憶部130Cは、学習処理に用いる情報を記憶する。例えば、記憶部130Cは、学習処理により生成されたモデルや規則(ルール)等に関する情報を記憶する。記憶部130Cは、利用者ごとに自己学習機能を実現するための各種情報を記憶する。記憶部130Cは、各利用者のキッチン本体2の利用時の傾向を示す各種情報を記憶する。
記憶部130Cは、利用者ごとにキッチン本体2等の水まわり機器の利用履歴(利用履歴情報)を記憶する。記憶部130Cは、取得された日時に対応付けた利用者での行動に関する情報を利用履歴情報として記憶する。記憶部130Cは、利用者の各々に対応付けて、その利用者の利用ごとに吐水部30の吐止水及び吐水態様等の吐水状態を示す情報を記憶する。例えば、記憶部130Cは、利用者Uを識別する利用者識別情報に対応付けて、利用者Uの各利用時における利用者Uの行動及び吐水部30の吐止水及び吐水態様等の吐水状態等を記憶する。上記は一例に過ぎず、記憶部130Cは、処理に関する様々な情報を記憶する。
取得部140Cは、取得部140と同様に各種の情報を取得する。取得部140Cは、情報を取得する。取得部140Cは、記憶部130Cから各種情報を取得する。取得部140Cは、受信した各種情報を記憶部130Cに格納してもよい。
学習部170は、自己学習機能を有する。学習部170は、自己学習機能により学習処理を実行する。学習部170は、吐水部30に対する利用者の行動情報を学習する。学習部170は、吐水部30に対する利用者の行動情報、及び吐水する対象物を学習する。学習部170は、自己学習機能により、クラウドが保有する各吐水部30に対する複数の利用者の行動情報を学習する。
<7-3.処理の流れ>
ここから、第7の実施形態に関する処理の流れについて説明する。なお、上述した処理と同様の点についての説明は適宜省略する。
<7-3-1.第8の処理の流れ>
まず、図53を用いて、第8の処理に関する処理の流れについて説明する。図53は、第7の実施形態に係る第8の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。
吐水制御システム1Cは、撮像画像等のセンサデータを用いた画像処理等の情報処理を実行し、検出結果を取得する(ステップS1501)。吐水制御システム1Cは、検出結果を基に、利用者の検出及び物体の検出を実行する(ステップS1502)。例えば、制御部100Cは、撮像部10により撮像された画像を用いて、個人識別等の機能により利用者を特定し、認識対象物を検出する。
そして、吐水制御システム1Cは、所定動作検出等に応じて吐水制御判定を行う(ステップS1503)。吐水制御システム1Cは、流量A、吐水温度Aで吐水する(ステップS1504)。例えば、制御部100Cは、流量A(例えば流量少等)及び吐水温度A(例えば温水等)に対応する吐水を行う状態に電磁弁101~103の開閉を制御するように切替部110を制御する。
そして、吐水制御システム1Cは、5秒以内に流量、吐水温度等の吐水状態の変更があったか否かを判定する(ステップS1505)。なお、5秒は一例に過ぎず、任意の時間(例えば3秒、10秒等)が設定されてもよい。
吐水制御システム1Cは、5秒以内に吐水状態の変更がなかった場合(ステップS1505:No)、ステップS1506に示す処理を実行する(ステップS1506)。例えば、吐水制御システム1Cは、5秒以内に吐水状態の変更がなかった場合、今後の所定動作検出時の吐水状態へのフィードバックを行わず、吐水状態を変更しない。
一方、吐水制御システム1Cは、5秒以内に吐水状態の変更があった場合(ステップS1505:Yes)、吐水状態変更回数をカウントアップする(ステップS1507)。
そして、吐水制御システム1Cは、同一の変更が、所定期間内に、10回以上あったか否かを判定する(ステップS1508)。なお、所定期間は任意の期間(例えば5時間、1日、1週間等)が設定されてもよい。また、10回は一例に過ぎず、任意の閾値(例えば5回、30回等)が設定されてもよい。
吐水制御システム1Cは、同一の変更が、所定期間内に、10回以上なかった場合(ステップS1508:No)、ステップS1509に示す処理を実行する(ステップS1509)。例えば、吐水制御システム1Cは、同一の変更が所定期間内に10回以上なかった場合、今後の所定動作検出時の吐水状態へのフィードバックを行わず、吐水状態の変更履歴として記録するとともに、吐水状態を変更する。
一方、吐水制御システム1Cは、同一の変更が、所定期間内に、10回以上あった場合(ステップS1508:Yes)、ステップS1510に示す処理を実行する(ステップS1510)。例えば、吐水制御システム1Cは、同一の変更が所定期間内に10回以上あった場合、今後、所定動作を検出した際には、変更された吐水状態で吐水実施するように吐水状態にフィードバックを行い、吐水状態を変更する。
<7-3-2.第9の処理の流れ>
次に、図54及び図55を用いて、第9の処理に関する処理の流れについて説明する。例えば、図54及び図55に示す各処理は、クラウドに関連する処理を含む処理群である。図54及び図55は、第7の実施形態に係る第9の処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図54は、クラウドへのフィードバックに関連する処理を含む手順の一例を示すフローチャートである。図55は、各水まわり機器からの情報を利用した処理に関する手順の一例を示すフローチャートである。
まず、図54に示す処理について説明する。吐水制御システム1Cは、撮像画像等のセンサデータを用いた画像処理等の情報処理を実行し、検出結果を取得する(ステップS1601)。吐水制御システム1Cは、検出結果を基に、利用者の検出及び物体の検出を実行する(ステップS1602)。例えば、制御部100Cは、撮像部10により撮像された画像を用いて、個人識別等の機能により利用者を特定し、認識対象物を検出する。
そして、吐水制御システム1Cは、所定動作検出等に応じて吐水制御判定を行う(ステップS1603)。吐水制御システム1Cは、クラウド内からの吐水状態変更指示があるか否かを判定する(ステップS1604)。例えば、制御部100Cは、クラウドと通信し、クラウドが吐水状態変更指示を有する場合、クラウドから吐水状態変更指示を受信する。
吐水制御システム1Cは、クラウドからの吐水状態変更指示がある場合(ステップS1604:Yes)、変更された吐水状態で吐水する(ステップS1605)。
吐水制御システム1Cは、クラウドからの吐水状態変更指示がない場合(ステップS1604:No)、予め設定された吐水状態で吐水する(ステップS1606)。
そして、吐水制御システム1Cは、5秒以内に流量、吐水温度の変更があったか否かを判定する(ステップS1607)。なお、5秒は一例に過ぎず、任意の時間(例えば3秒、10秒等)が設定されてもよい。
吐水制御システム1Cは、5秒以内に流量、吐水温度の変更があった場合(ステップS1607:Yes)、ステップS1608に示す処理を実行する(ステップS1608)。例えば、吐水制御システム1Cは、5秒以内に流量、吐水温度の変更があった場合、クラウドへのフィードバックを行わず、吐水状態を変更しない。
一方、吐水制御システム1Cは、5秒以内に流量、吐水温度の変更がなかった場合(ステップS1607:No)、ステップS1609に示す処理を実行する(ステップS1609)。例えば、吐水制御システム1Cは、5秒以内に流量、吐水温度の変更がなかった場合、クラウドへのフィードバックを行い、吐水状態を変更する。
次に、図55に示す処理について説明する。例えば、図55に示す吐水制御システム1Cは、複数のキッチン本体2等の複数の水まわり機器の各々に対応する吐水制御ユニット5を有する。吐水制御システム1Cは、各水まわり機器からの吐水状態変更情報等のデータを受信する(ステップS1701)。例えば、クラウドは、複数の吐水制御ユニット5(例えば制御部100C)の各々から吐水状態変更情報等のデータを受信する。
吐水制御システム1Cは、接続された各水まわり機器からの、同一のフィードバック連絡が、所定期間内に500回溜まったか否かを判定する(ステップS1702)。例えば、クラウドは、接続された複数の吐水制御ユニット5の各々からの同一のフィードバック連絡が、所定期間内に500回以上受信したか否かを判定する。なお、500回は一例に過ぎず、例えば水まわり機器の数に応じて、任意の閾値(例えば100回、2000回等)が設定されてもよい。
吐水制御システム1Cは、同一のフィードバック連絡が、所定期間内に500回溜まらなかった場合(ステップS1702:No)、接続された各水まわり機器に吐水状態変更を指示しない(ステップS1703)。例えば、クラウドは、接続された複数の吐水制御ユニット5の各々からの同一のフィードバック連絡が所定期間内に500回以上受信しなかった場合、接続された複数の吐水制御ユニット5に吐水状態変更を指示しない。
一方、吐水制御システム1Cは、同一のフィードバック連絡が、所定期間内に500回溜まった場合(ステップS1702:Yes)、接続された各水まわり機器に吐水状態変更を指示する(ステップS1704)。例えば、クラウドは、接続された複数の吐水制御ユニット5の各々からの同一のフィードバック連絡が所定期間内に500回以上受信した場合、接続された複数の吐水制御ユニット5に吐水状態変更を指示する。
<7-4.第7の実施形態の効果等について>
上記のように、第7の実施形態に係る吐水制御システム1Cは、過去のキッチン利用情報、水栓利用情報などを参照し、吐水制御を実行することで、利用者ごとのキッチンの使い方や、利用者自信の作業ばらつきに対応可能であり、適切に吐水制御を実行することができる。
例えば、キッチン利用時の撮像結果のみを参照し、特定の条件で吐水を制御する場合、利用者ごとのキッチンの使い方や利用者自身の作業のばらつきによって、異なる吐水制御を実行してしまい、使い勝手を損ねる可能性が生じる。
一方で、吐水制御システム1Cは、過去のキッチン利用情報、水栓利用情報を参照し、吐水制御することで、利用者ごとのキッチンの使い方、利用者自身の作業のばらつきに影響を受けることなく、正確な吐水制御を実行することができる。このように、第7の実施形態に係る吐水制御システム1Cは、水まわりに関して使い勝手の良いシステムを提供可能にすることができる。
上述した実施形態では、吐水制御システム1の適用場所として、キッチンを用いて説明してきたが、例えば、トイレ空間に設けられた洗面スペースや、洗面化粧台など手洗いなどの吐止水行為が実行される場所に適用してもよい。なお、上述してきた各実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
上述してきた各実施形態及び変形例について、以下のような構成であってもよいが、以下には限られない。
(1)
吐水部と、
前記吐水部より上方に設けられ、前記吐水部の周囲の水まわり空間を撮像した画像を撮像する第1センサ部と、
前記吐水部に設けられ、前記水まわり空間に位置する物体を検知する第2センサ部と、 前記第1センサ部が撮像した画像に基づいた第1判定結果、及び、前記第2センサ部の検知結果に基づいた第2判定結果に基づいて、前記吐水部から吐水するか否かを判定する判定部と、
を備え、
前記第1センサ部の撮像範囲の少なくとも一部に対応する第1検知領域は、前記第2センサ部がセンシングする範囲に対応する第2検知領域より広く設けられている
ことを特徴とする吐水制御システム。
(2)
前記判定部は、
前記第1判定結果と前記第2判定結果が異なる場合に、前記第1判定結果を優先して前記吐水部から吐水するか否かを判定する
ことを特徴とする(1)に記載の吐水制御システム。
(3)
前記判定部は、
前記第1判定結果が不明である場合、前記第2判定結果を用いて前記吐水部から吐水するか否かを判定する
ことを特徴とする(1)または(2)に記載の吐水制御システム。
(4)
前記第1検知領域は、水受け部及び前記吐水部を有する水まわり機器本体の奥行に対応する方向における前記水受け部の手前側、または前記水受け部のうち少なくとも1つを含む領域に設定される
ことを特徴とする(1)~(3)のいずれか1つに記載の吐水制御システム。
1、1A、1B、1C 吐水制御システム
2 キッチン本体(水まわり機器本体)
10 撮像部(第1センサ部)
11 レンズ
12 カバー
13 収納部
14 可動部
20 上面部
30 吐水部
31 吐水管
32 ヘッド
321 吐水口
40 シンク(水受け部)
50 コンロ部
51、52 加熱部
60 ウォールキャビネット
61 扉
62 底部
70 レンジフード
80 第2センサ部
100、100A、100B、100C 制御部(制御装置)
101、102、103 電磁弁
110 切替部
120、120A、120A、120B、120C 処理部(判定部、検出部)
130、130B、130C 記憶部
140、140B、140C 取得部
150 送信部
160 受信部
170 学習部

Claims (4)

  1. 吐水部と、
    前記吐水部より上方に設けられ、前記吐水部の周囲の水まわり空間を撮像した画像を撮像する第1センサ部と、
    前記吐水部に設けられ、前記水まわり空間に位置する物体を検知する第2センサ部と、 前記第1センサ部が撮像した画像に基づいた第1判定結果、及び、前記第2センサ部の検知結果に基づいた第2判定結果に基づいて、前記吐水部から吐水するか否かを判定する判定部と、
    を備え、
    前記第1センサ部の撮像範囲の少なくとも一部に対応する第1検知領域は、前記第2センサ部がセンシングする範囲に対応する第2検知領域より広く設けられている
    ことを特徴とする吐水制御システム。
  2. 前記判定部は、
    前記第1判定結果と前記第2判定結果が異なる場合に、前記第1判定結果を優先して前記吐水部から吐水するか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の吐水制御システム。
  3. 前記判定部は、
    前記第1判定結果が不明である場合、前記第2判定結果を用いて前記吐水部から吐水するか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吐水制御システム。
  4. 前記第1検知領域は、水受け部及び前記吐水部を有する水まわり機器本体の奥行に対応する方向における前記水受け部の手前側、または前記水受け部のうち少なくとも1つを含む領域に設定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の吐水制御システム。
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