JP2024033603A - 乳房撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アームの回転モーメントを低減可能な乳房撮影装置を提供する。【解決手段】線源保持部と撮影台とで構成されるアームと、アームと支持軸を介して連結され、アームを支持軸の軸回りに回転自在に支持するスタンドとを備えており、アームは、撮影台とは独立して線源保持部を支持軸の軸回りに回転させることにより、撮影台に対して線源保持部を回転させることが可能であり、アームには、線源保持部を回転駆動するモータを含む駆動機構と、撮影台の支持軸の軸回りの回転を規制する第1規制機構と、が設けられており、第1規制機構は、支持軸を基準に放射線源の反対側に配置されており、駆動機構は、第1規制機構よりも放射線源側に配置されており、かつ、放射線源と支持軸の中心とを結ぶ方向に延びるアームの中心線を仮想した場合において、駆動機構は、中心線と交差する状態で配置される、乳房撮影装置。【選択図】図7

Description

本開示は、乳房撮影装置に関する。
特許文献1には、アーム部、支柱部から構成されている乳房撮影用X線診断装置が記載されている。アーム部には、互いに対向して設置されるX線源装置及び平面検出器、圧迫板が設けられている。また、支柱部には、表示パネル、フットペダル、タッチパネルが設けられている。アーム部は、支柱部に対し上下移動及び軸を中心とした回転移動が可能である。
特開2007-236805号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、アームを回転させるための駆動機構、及びアームの回転を規制するための規制機構の配置については記載されていない。例えば、アームに駆動機構及び規制機構を配置する場合、回転中心に対する重心の位置次第では、重心が偏り、アームの支持軸回りの回転モーメントが増加する。これにより、アームの回転に伴って駆動機構に掛かる負荷が大きくなる場合がある。
本開示の技術は、アームに駆動機構及び規制機構を配置する場合において、アームの回転モーメントを低減可能な乳房撮影装置を提供する。
本開示の技術に係る第1の態様は、放射線源を保持する線源保持部と、乳房が載置される撮影台とで構成されるアームと、アームと支持軸を介して連結され、アームを支持軸の軸回りに回転自在に支持するスタンドとを備えており、アームは、撮影台とは独立して線源保持部を支持軸の軸回りに回転させることにより、撮影台に対して線源保持部を回転させることが可能であり、アームには、線源保持部を回転駆動するモータを含む駆動機構と、撮影台の支持軸の軸回りの回転を規制する第1規制機構と、が設けられており、第1規制機構は、支持軸を基準に放射線源の反対側に配置されており、駆動機構は、第1規制機構よりも放射線源側に配置されており、かつ、放射線源と支持軸の中心とを結ぶ方向に延びるアームの中心線を仮想した場合において、駆動機構は、中心線と交差する状態で配置される、乳房撮影装置である。
本開示の技術に係る第2の態様は、モータと中心線とが交差している第1の態様に係る乳房撮影装置である。
本開示の技術に係る第3の態様は、中心線の方向において、駆動機構と放射線源との間の最短距離よりも、駆動機構と支持軸の中心との間の最短距離の方が短い第1の態様に係る乳房撮影装置である。
本開示の技術に係る第4の態様は、モータと第1規制機構とは、支持軸を挟んで対向する位置に配置されている第1の態様に係る乳房撮影装置である。
本開示の技術に係る第5の態様は、駆動機構は、長手方向を有しており、長手方向が中心線に対して傾斜した姿勢で配置されている第1の態様に係る乳房撮影装置である。
本開示の技術に係る第6の態様は、駆動機構は、線源保持部内に収容されており、第1規制機構は、少なくとも一部が線源保持部内に収容されている第1の態様に係る乳房撮影装置である。
本開示の技術に係る第7の態様は、線源保持部は、放射線源、及び駆動機構を収容する筐体を有し、支持軸が延びる方向から筐体を見た場合において、中心線と直交する方向の筐体の幅は、支持軸側から放射線源側に向かって狭く、駆動機構が中心線と交差する交差位置は、長手方向の中心位置よりも放射線源側である第5の態様に係る乳房撮影装置である。
本開示の技術に係る第8の態様は、スタンドには、アームを昇降させる昇降機構が配置される第1の態様に係る乳房撮影装置である。
本開示の技術に係る第9の態様は、アームには、さらに、線源保持部の撮影台に対する回転を規制する第2規制機構が、支持軸を基準に放射線源の反対側に配置されている第1の態様に係る乳房撮影装置である。
本開示の技術は、アームに駆動機構及び規制機構を配置する場合において、アームの回転モーメントを低減可能な乳房撮影装置を提供することができる。
乳房撮影装置の構成の一例を示す外観斜視図である。 乳房撮影装置の構成の一例を示す外観側面図である。 乳房撮影装置の構成の一例を示す外観側面図である。 乳房撮影装置の構成の一例を示す外観正面図である。 乳房撮影装置の回転動作例を示す外観正面図である。 乳房撮影装置の回転動作例を示す外観正面図である。 アーム本体の内部構造の一例を示す模式図である。 比較例としてアーム本体の内部構造の一例を示す模式図である。 アーム本体の内部構造の変形例を示す模式図である。 アーム本体の内部構造の変形例を示す模式図である。 乳房撮影装置の小型化を説明するための模式図である。
以下、図面を参照して本開示の実施形態を詳細に説明する。
なお、以下の説明では、説明の便宜上、乳房撮影装置10の高さ方向、幅方向及び前後方向(奥行方向ともいう)をX、Y及びZの3つの矢印で示す。まず、高さ方向を矢印Zで示し、矢印Zが指し示す矢印Z方向を乳房撮影装置10の上方向とし、その逆方向を下方向とする。高さ方向は鉛直方向である。幅方向を、矢印Zと直交する矢印Xで示し、矢印Xが指し示す方向を乳房撮影装置10の右方向とし、その逆方向を左方向とする。前後方向を、矢印Z及び矢印Xと直交する方向を矢印Yで示し、矢印Yが指し示す方向を乳房撮影装置10の前方向とし、その逆を後方向とする。すなわち、乳房撮影装置10においてスタンド20側が後方向であり、その反対側の被検者Aが立つ側(図2参照)が前方向である。また、以下において、上側、下側、左側、右側、前側、及び後側といった側を用いた表現も方向を用いた表現と意味は同じである。
また、本実施形態において、「鉛直方向」とは、完全な鉛直方向の他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの鉛直方向を指す。また、「水平方向」についても同様であり、完全な水平方向の他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの水平方向を指す。
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る乳房撮影装置10は、被写体となる被検者Aの乳房Mに放射線を照射して、乳房Mの放射線画像を撮影する放射線撮影装置である。放射線は一例としてX線であるが、γ線でもよい。被検者Aは、乳房撮影装置10に対して前側に位置する。乳房撮影装置10は、本開示の技術に係る「乳房撮影装置」の一例である。
乳房撮影装置10は、図示しないコンソールに接続されている。コンソールは撮影オーダに応じて乳房撮影装置10を設定する設定機能の他、乳房撮影装置10が撮影した放射線画像を取得して、取得した放射線画像を表示する機能を有する。コンソールは、LAN(Local Area Network)等のネットワーク(図示せず)を介して、画像データベースサーバ(図示せず)と通信可能に接続されている。
乳房撮影装置10は、スタンド20とアーム21とを有する。スタンド20は、放射線撮影室の床面に設置される台座20Aと、台座20Aから高さ方向に延びる支柱20Bとで構成される。アーム21は、左から見た形状が略C字状であり、支柱20Bに支持軸46(図3参照)を介して連結されている。アーム21は、支柱20Bに対して高さ方向に移動可能であることにより、被検者Aの身長に応じた高さ調節が可能である。また、アーム21は、支柱20Bに垂直な支持軸46(図3参照)回りに回転可能である。スタンド20は、本開示の技術に係る「スタンド」の一例である。アーム21は、本開示の技術に係る「アーム」の一例である。
アーム21は、線源保持部22及び撮影台24で構成される。線源保持部22は、乳房撮影装置10を右側面から見てL字形状を有している。線源保持部22は、線源収容部22A及び連結部22Bを備える。線源収容部22Aは、線源保持部22の水平方向(図2に示すY方向)に沿った部位であって、放射線源25が設けられる。連結部22Bは、線源保持部22のうちの鉛直方向(図2に示すZ方向)に沿った部位であって、撮影台24と支持軸46(図3参照)を介して接続される。線源保持部22は、本開示の技術に係る「線源保持部」の一例である。
線源収容部22Aには放射線源25が収容されている。連結部22Bは、線源収容部22Aと撮影台24とを一体的に接続する。連結部22Bは、線源収容部22Aと撮影台24とを対向する位置に保持する。このように、アーム21は、放射線源25及び撮影台24を保持する。また、連結部22Bの両側には、被検者Aが把持するための手すり27が設けられている。放射線源25は、本開示の技術に係る「放射線源」の一例である。
撮影台24には、被検者Aの乳房Mが載置される。撮影台24には放射線検出器26が収容されている。撮影台24は、本開示の技術に係る「撮影台」の一例である。
放射線源25は、撮影台24に載置された乳房Mに向けて放射線を照射する。放射線源25は、本開示の技術に係る「放射線源」の一例である。放射線源25から出射された放射線は、圧迫板30を透過した後、乳房Mに入射する。放射線検出器26は、乳房Mを透過した放射線を検出して放射線画像を出力する。放射線検出器26は、FPD(Flat Panel Detector)と呼ばれる。放射線検出器26は、放射線を可視光に変換するシンチレータを有し、シンチレータが発する可視光を電気信号に変換する間接変換型でもよいし、放射線を直接電気信号に変換する直接変換型でもよい。
放射線源25と撮影台24との間には、照射野限定器31が設けられている。照射野限定器31はコリメータとも呼ばれ、撮影台24への放射線の照射野を規定する。
線源収容部22Aには、フェイスガード32が取り付けられている。フェイスガード32は、放射線が透過しない材料で形成、又はコーティングされており、被検者Aの顔を放射線から防護する。
撮影台24と照射野限定器31との間には、乳房Mを撮影台24との間に挟んで圧迫する圧迫板30が設けられている。圧迫板30は、放射線が透過する材料で形成されている。圧迫板30は、撮影台24と対向する位置に配置されている。本実施形態では、圧迫板30を、上面側が開口された箱形状としている。
線源収容部22Aには、プロジェクタ14が収容されている。プロジェクタ14は、線源収容部22Aにおいて、放射線源25よりも後側に配置されている。プロジェクタ14は、ミラー14Cを介して投影光Lを線源収容部22Aから出射する。プロジェクタ14は、撮影台24の撮影面24Aに向けて画像(例えば、スキンラインを示す画像)を投影する。ここで、撮影面24Aは、撮影台24において、放射線源25と対向する面である。また、プロジェクタ14は、圧迫板30における放射線源25と対向する面に向けて画像(例えば、撮影条件を示す画像)を投影する。ここで、圧迫板30における放射線源25と対向する面は、圧迫板30の底板30Aである。
移動機構35は、放射線源25と撮影台24との間で移動可能に圧迫板30を支持している。また、可動部34は、圧迫板30と移動機構35との間に配置されている。可動部34は、移動機構35に設けられたレール28に摺動自在に保持されている。レール28は、上下方向に延伸している。
移動機構35は、例えば、モータ(図示せず)、モータドライバ(図示せず)及び、送りねじ機構(図示せず)を含んでいる。モータは、モータドライバが出力する電気的な駆動信号に応じて回転し、送りねじ機構を介して、圧迫板30を移動させる。
圧迫板30は、可動部34に取り付けられている。可動部34は、移動機構35によって、圧迫板30と一緒に上下方向に移動する。上下方向は、機能的には、圧迫板30が撮影台24に向かう方向(下方向)と、及び圧迫板30が撮影台24から離れる方向(上方向)である。このように、圧迫板30は、撮影台24との間隔を変化させる態様で移動可能に構成されている。
図3に示すように、線源保持部22は、支持軸46を介して撮影台24と連結される。線源保持部22内には、放射線源25を保持する保持部材として使用される線源保持フレーム44が設けられている。線源保持フレーム44は、後述するように、一例として高さ方向に長手方向を有する板状部材である。支持軸46は、円柱状の部材であり、線源保持フレーム44の下端部44Aに挿通されている。支持軸46は、線源保持部22と撮影台24との間を挿通している。支持軸46の撮影台24側の端部は、図示しない軸受け部材によって保持されており、支持軸46は、スタンド20に対して固定されている。支持軸46は、本開示の技術に係る「支持軸」の一例である。
また、支持軸46は、スタンド20と線源保持部22との間を挿通している。また、支持軸46のスタンド20側の端部は、図示しない軸受け部材によって支持されている。これにより、スタンド20は、支持軸46の軸回りに回転自在にアーム21を支持している。
線源保持部22の連結部22Bの内部には、駆動機構40、及び線源保持フレーム44が設けられている。駆動機構40は、支持軸46を中心にスタンド20に対してアーム21を回転させる。また、駆動機構40は、撮影台24に対して線源保持部22を回転させる。駆動機構40は、支持軸46に取り付けられている。駆動機構40は、モータ40Aを含んでいる。駆動機構40は、モータ40Aが動作することで生じたトルクを、ギアボックス40Bを介して、支持軸46に対して回転自在に取り付けられた回転部材に伝達する。これにより、駆動機構40を含む線源保持部22が支持軸46に対して回転する。駆動機構40は、本開示の技術に係る「駆動機構」の一例である。
具体的には、モータ40Aは、制御装置(図示せず)からの制御信号を受けてロータ(図示せず)を回転させることにより、トルクを発生する。ギアボックス40Bは、例えば、筐体構造を有し、ギアボックス40B内には、ウォーム52を含む複数の動力伝達部材が収容されている。ウォーム52は、円柱状のねじ歯車であり、モータ40Aからのトルクを受けて円柱の中心軸を回転中心として回転する。ウォームホイール54は、ウォーム52に噛み合う歯車であり、支持軸46に対して固定されている。また、ウォーム52は、駆動機構40の筐体構造に固定されている。これにより、ウォーム52の円柱の中心軸を回転中心とする回転に伴って、ウォーム52が、ウォームホイール54及び支持軸46に対して回転する(すなわち、ウォーム52がウォームホイール54の外周に沿って移動する)ことで、駆動機構40が支持軸46に対して回転する。なお、ここでは、ウォーム52及びウォームホイール54を用いてモータ40Aからの動力によって駆動機構40が支持軸46に対して回転する形態例を挙げたが、これはあくまでも一例にすぎず、モータ40Aの動力を受けて、駆動機構40が支持軸46に対して回転する構成であれば、本開示の技術は成立する。
アーム21には、規制機構42が設けられている。規制機構42は、スタンド20に対する撮影台24の回転を規制する第1規制機構42Aと、撮影台24に対する線源保持部22の回転を規制する第2規制機構42Bとを備える。第1規制機構42A及び第2規制機構42Bは、一例として、通電によって磁気力を発生するマグネットと、着磁板と、を利用する電磁ブレーキを含む。着磁板は、マグネットが磁気的に吸着可能な磁性材料からなる。第1規制機構42A及び第2規制機構42Bは、線源保持部22との干渉を避けるため、線源保持フレーム44の下端部44Aよりも鉛直方向下側に配置されている。ここで、上述したように、線源保持フレーム44の下端部44Aには支持軸46が挿通されている。また、線源保持フレーム44の上端部44Bには、放射線源25が取り付けられている。すなわち、第1規制機構42A及び第2規制機構42Bは、支持軸46を基準として放射線源25とは反対側に設けられている。第1規制機構42Aは、本開示の技術に係る「第1規制機構」の一例であり、第2規制機構42Bは、本開示の技術に係る「第2規制機構」の一例である。
駆動機構40は、第1規制機構42Aよりも鉛直方向上方側に配置されている。換言すれば、駆動機構40は、第1規制機構42Aよりも放射線源25側に配置されている。
また、第1規制機構42Aは、駆動機構40のモータ40Aとは支持軸46を挟んで対向する位置に設けられている。上述したように、第1規制機構42Aは、線源保持フレーム44との干渉を避けるため、線源保持フレーム44の下端部44Aよりも鉛直方向(図3に示すZ方向に沿った方向)下側に配置されている。一方、駆動機構40は、第1規制機構42Aに対して支持軸46を挟んで鉛直方向上側に配置されている。
第1規制機構42Aは、例えば、マグネット42A1及び着磁板42A2を備えている。マグネット42A1は、撮影台24の後端面24Bにおいて、スタンド20に対向する位置に設けられている。着磁板42A2は、支持軸46に固定された板状部材であり、連結部22B内に一部が収容されている。着磁板42A2の下端部42A3が連結部22Bから下方へ向けて突出している。さらに、着磁板42A2は、連結部22Bに設けられたカバー部材22B1によって覆われている。また、マグネット42A1の一部もカバー部材22B1によって覆われている。このように第1規制機構42Aの一部が線源保持部22に収容されている。マグネット42A1と着磁板42A2とが、磁気的に吸着することで、スタンド20と撮影台24とが固定される。これにより、撮影台24のスタンド20に対する回転が規制される。
第2規制機構42Bは、例えば、マグネット42B1及び着磁板42B2を備えている。マグネット42B1は、撮影台24の後端面24Bにおいて、線源保持部22と対向する位置に設けられている。着磁板42B2は、連結部22Bの内部において、撮影台24側に配置されている。マグネット42B1と着磁板42B2とが磁気的に吸着することで、線源保持部22と撮影台24とが固定される。これにより、線源保持部22の撮影台24に対する回転が規制される。なお、ここでは第1規制機構42A及び第2規制機構42Bが、マグネット及び着磁板を有する形態例を挙げたが、これはあくまでも一例にすぎず、規制機構42が、撮影台24及びスタンド20と線源保持部22との回転を規制できる構成であれば、本開示の技術は成立する。
線源保持フレーム44は、放射線源25を撮影台24に対向する位置に保持するためのフレーム部材である。線源保持フレーム44は、例えば、高さ方向(図3に示すZ方向に沿った方向)に長手方向を有する板状部材である。線源保持フレーム44の下端部44Aには、支持軸46に取り付けられている。また、線源保持フレーム44の上端部44Bには、放射線源25が、取付部材44Cを介して取り付けられている。駆動機構40は、線源保持フレーム44に取り付けられている。
上述したように、駆動機構40が支持軸46に対して回転する。これにより、駆動機構40と一体とされ、かつ支持軸46対して回転可能に取り付けられた線源保持フレーム44が、下端部44Aを中心として回転する。この結果、アーム21がスタンド20に対して回転したり、線源保持部22が撮影台24に対して回転したりする。
次に、図4~図6を参照しながら、本実施形態に係る乳房撮影装置10におけるアーム21の回転動作について説明する。先ず、乳房Mを被検者A(図2参照)の頭尾方向から圧迫して撮影するCC撮影(CC; Cranio-Caudal)が行われる場合、図4に示すように、アーム21がスタンド20に対して回転していない位置(すなわち、撮影台24と放射線源25とが鉛直方向において正対する位置、以下、単に「基準位置」とも称する)に固定された状態で撮影が行われる。すなわち、規制機構42によってアーム21の回転が規制された状態となっている。具体的には、第1規制機構42Aにおいて、マグネット42A1及び着磁板42A2が吸着することで、撮影台24がスタンド20に対して固定されている。また、第2規制機構42Bにおいて、マグネット42B1及び着磁板42B2が吸着することで、線源保持部22が撮影台24に対して固定されている。この状態で、CC撮影が行われる。
次に、乳房Mを被検者A(図2参照)の頭尾方向に対して傾斜した方向から圧迫して撮影するMLO撮影(MLO; Medio-Lateral)が行われる場合、図5に示すように、アーム21がスタンド20に対して回転した状態で撮影が行われる。すなわち、まず、第2規制機構42Bにおいて、マグネット42B1及び着磁板42B2が吸着することで、撮影台24が線源保持部22に固定され、かつ、第1規制機構42Aにおいて、マグネット42A1及び着磁板42A2が離れることで、撮影台24のスタンド20に対する回転規制は解除された状態で、スタンド20に対してアーム21を回転させ、基準位置に対して予め定められた角度だけアーム21の姿勢を傾ける。そして、アーム21が目標の姿勢にセットされた状態で、第1規制機構42Aにおいて、マグネット42A1及び着磁板42A2が吸着することで、スタンド20に対するアーム21の回転が規制される。この状態で、MLO撮影が行われる。
さらに、放射線源25を複数の照射位置の各々に移動させて撮影を行うトモシンセシス撮影が行われる場合、図6に示すように、アーム21の線源保持部22が、撮影台24に対して回転した状態で撮影が行われる。すなわち、トモシンセシス撮影においては、まず、第2規制機構42Bにおいて、マグネット42B1及び着磁板42B2が離れることで、撮影台24の線源保持部22に対する回転規制が解除され、かつ、第1規制機構42Aにおいて、マグネット42A1及び着磁板42A2が吸着することで、撮影台24がスタンド20に対して固定された状態で、駆動機構40によって線源保持部22が回転する。この際、第2規制機構42Bにおいて、マグネット42B1及び着磁板42B2が離れることで、撮影台24と線源保持部22は離隔しており、線源保持部22のみが撮影台24及びスタンド20に対して回転する。換言すれば、アーム21は、撮影台24とは独立して線源保持部22を支持軸46の軸回りに回転させることにより、撮影台24に対して線源保持部22を回転させることが可能である。この状態で、トモシンセシス撮影が行われる。
トモシンセシス撮影においては、例えば、撮影の際に線源保持部22が回転する回転範囲が予め定められており、その回転範囲内で線源保持部22が回転しながら、複数枚の撮影が行われる。これにより、撮影台24に対する照射角度が異なる複数枚の放射線画像が得られる。こうした撮影された複数枚の放射線画像に基づいて画像再構成処理が行われることで、乳房の断層画像が生成される。
上記のようなアーム21による回転動作が行われる場合、放射線源25が線源保持部22の回転中心から離れた位置にあり、かつ、線源保持部22に収容される構成部品の中で放射線源25が比較的重量が大きいため、線源保持部22の支持軸46回りでの回転モーメントが大きくなる傾向にある。さらに、線源保持部22内に駆動機構40及び規制機構42を配置する場合には、駆動機構40及び規制機構42と放射線源25との位置関係次第では、支持軸46回りでの回転モーメントがより大きくなる場合がある。これにより、駆動機構40に掛かる負荷がより大きくなってしまう。
そこで、図7に示すように、支持軸46を延長した方向(図7に示すY方向、以下単に「支持軸方向」とも称する。)から見て、線源保持部22内において中心線CLを仮想した場合に、駆動機構40は、中心線CLと交差する。すなわち、駆動機構40を構成する部品の一部が中心線CLと交差している。ここで、中心線CLとは、支持軸46の回転中心Cと放射線源25とを結ぶ方向に延びる直線であって、アーム21の中心線である。換言すれば、中心線CLとは、アーム21の基準位置において、鉛直方向に平行でかつ支持軸46の回転中心Cを通る直線をいう。実質的には、中心線CLは、基準位置にあるアーム21の線源保持部22の幅方向を二等分する中心線である。中心線CLは、本開示の技術に係る「中心線」の一例である。
図7に示す例では、駆動機構40の長手方向LDが中心線CLに対して傾斜した姿勢で配置されている。上述したように、駆動機構40において、モータ40Aがギアボックス40Bに対して連結される。従って、駆動機構40は、モータ40Aがギアボックス40Bに連結される方向に沿って長手方向LDを有する形状となっている。このように、駆動機構40は、中心線CLに対して傾斜しており、この状態で、駆動機構40は、中心線CLと交差している。より具体的には、駆動機構40のモータ40Aが、中心線CLと交差している。
駆動機構40は、中心線CL方向において、放射線源25側よりも回転中心C側に位置している。具体的には、中心線CL方向に沿った駆動機構40と放射線源25との間の最短距離L1よりも、中心線CL方向に沿った駆動機構40と回転中心Cとの間の最短距離L2の方が短くなる位置に駆動機構40が配置されている。
第2規制機構42Bを構成する着磁板42B2又は着磁板42B2間の領域が中心線CLと交差している。図7に示す例では、着磁板42B2が4つ設けられた例が示されている。4つの着磁板42B2は、支持軸46の下側において、円周方向に沿って等間隔に並んで配置されている。なお、ここでは、着磁板42B2が4つ設けられている形態例を挙げているが、これはあくまでも一例に過ぎず、着磁板42B2の数は、1つ以上3つ以下でもよいし、5つ以上であってもよい。
線源保持部22は、筐体56を備えている。筐体56は、線源保持部22の外形を成す筐体構造である。筐体56は、駆動機構40、及び線源保持フレーム44を収容する。筐体56は、支持軸方向から見て、線源保持フレーム44の下端部44Aから上端部44Bへ行くほど、中心線CLと直交する方向の幅(図7に示すX方向の距離)が狭くなる形状となっている。図7に示す例では、筐体56は、鉛直方向下側において最大の幅W1を有し、鉛直方向上側へ行くほど(すなわち、線源保持フレーム44の上端部44B側へ行くほど)、幅が狭くなっている。筐体56は、鉛直方向上方側において幅W2を有しており、幅W2は、幅W1よりも小さい。
駆動機構40は、筐体56の内部に収まるように配置されている。駆動機構40が中心線CLと交差する交差位置は、駆動機構40の長手方向LDの中心位置MPよりも放射線源25側となっている。上述したように、支持軸46側から放射線源25側へ行くほど筐体56の幅は狭くなっている。駆動機構40が、長手方向LDの放射線源25側で中心線CLと交差するように配置されているということは、筐体56の幅が狭くなる領域において、駆動機構40が中心線CLと交差することを意味する。すなわち、筐体56の形状に合わせて駆動機構40が筐体56の内部に配置されている。
以上説明したように、本実施形態に係る乳房撮影装置10では、線源保持部22には、駆動機構40が設けられている。アーム21において、規制機構42は、支持軸46を基準に放射線源25の反対側に配置されている。また、駆動機構40は、規制機構42よりも放射線源25側に配置されている。さらに、放射線源25と支持軸46の回転中心Cとを結ぶ方向に延びる中心線CLを仮想した場合において、駆動機構40は、中心線CLと交差する状態で配置される。一般に、乳房撮影装置10において、線源保持部22の重心は、アーム21の支持軸46回りの回転モーメントを小さくする観点から、支持軸46の中心に近いことが好ましい。アーム21において、アーム21の他の構成品と比較して重量の大きい放射線源25が、支持軸46とは反対側の端部に設けられる。このようなアーム21において、規制機構42は、支持軸46を基準に放射線源25の反対側に配置される。これにより、規制機構42が無い場合と比較して、中心線CL方向の重心の位置を支持軸46の回転中心Cに近づけることができる。また、線源保持部22に駆動機構40を設ける場合において、駆動機構40を中心線CLと交差した状態で配置する。これにより、線源保持部22の幅方向の重心の位置を中心線CLに近づけることができる。この結果、アーム21において、本構成における規制機構42及び駆動機構40の配置を採用しない場合と比較して、アーム21の支持軸46回りでの回転モーメントが低減される。
例えば、比較例として図8に示すように、駆動機構40が、中心線CLと交差せず、かつ規制機構42と干渉しない位置に配置される場合を考える。この場合、駆動機構40が、中心線CLと交差しないため、線源保持部22の幅方向の重心の位置が、本実施形態と比較して、中心線CLから離れた位置となる。これにより、アーム21の支持軸46回りの回転モーメントが大きくなり、駆動機構40に掛かる負荷が増大する。一方、本実施形態に係る乳房撮影装置10では、上述したように規制機構42及び駆動機構40を配置したので、アーム21の支持軸46回りでの回転モーメントが低減される。
また、本実施形態に係る乳房撮影装置10では、駆動機構40のモータ40Aと中心線CLとが交差している。駆動機構40の中で相対的に重いモータ40Aを中心線CLと交差させることにより、線源保持部22の幅方向の重心を中心線CLにさらに近づけることができる。これにより、モータ40Aと中心線CLとが交差しない場合と比較して、アーム21の支持軸46回りの回転モーメントが低減される。
また、本実施形態に係る乳房撮影装置10では、中心線CLの方向において、駆動機構40と放射線源25との間の最短距離L1よりも、駆動機構40と支持軸46の回転中心Cとの間の最短距離L2の方が短く設定されている。最短距離L1よりも最短距離L2が短いということは、駆動機構40が相対的に支持軸46の近くに配置されることを意味する。これにより、中心線CLの方向における重心位置を支持軸46の中心に近づけることができる。この結果、駆動機構40が放射線源25側に寄っている場合と比較して、アーム21の支持軸46回りの回転モーメントが低減される。
一般に、線源保持部22において、支持軸46からの距離は、規制機構42よりも放射線源25の方が長く、しかも放射線源25の方が規制機構42よりも重量が大きい場合が多い。そのため、線源保持部22の中心線CL方向の重心は、放射線源25側に寄ってしまう。このような線源保持部22に駆動機構40を設ける場合において、支持軸46の近くに駆動機構40を配置することにより、中心線CL方向における重心位置を支持軸46の中心に近づけることができる。これにより、アーム21の支持軸46回りの回転モーメントが低減される。
また、本実施形態に係る乳房撮影装置10では、駆動機構40のモータ40Aと規制機構42とは、支持軸46を挟んで対向する位置に配置されている。これにより、モータ40Aと規制機構42とが支持軸46を挟んで対向しない場合と比べて、支持軸46の中心に重心を近づけることができる。この結果、アーム21の支持軸46回りの回転モーメントが低減される。
また、本実施形態に係る乳房撮影装置10では、駆動機構40は、長手方向LDを有しており、長手方向LDが中心線CLに対して傾斜した姿勢で駆動機構40が配置されている。駆動機構40が長手方向LDを有する場合、長手方向LDが中心線CLに対して傾斜した姿勢で配置すると、長手方向LDを中心線CLと平行に配置した場合と比較して、線源保持部22の幅方向の重心を中心線CLに近づけることができる。これにより、アーム21の支持軸46回りの回転モーメントが低減される。
また、本実施形態に係る乳房撮影装置10では、駆動機構40は、線源保持部22内に収容されており、第1規制機構42Aの一部が、線源保持部22内に収容されている。これにより、第1規制機構42Aの一部が外部に露出することが抑制される。例えば、第1規制機構42Aのマグネット42A1の一部が外部(例えば、乳房撮影装置10の周辺部品等)と直接接触せず、安全性がより向上する。また、例えば、着磁板42A2の吸着部分への塵芥等の付着を抑制し、着磁力の低下が抑制される。
また、本実施形態に係る乳房撮影装置10では、線源保持部22は、放射線源25、及び駆動機構40を収容する筐体56を有している。支持軸方向から筐体56を見た場合において、中心線CLと直交する方向の筐体56の幅は、支持軸46側から放射線源25側に向かって狭くなっている。駆動機構40が中心線CLと交差する交差位置は、長手方向LDの中心位置MPよりも放射線源25側である。筐体56は、放射線源25側に向かって狭くなっているため、駆動機構40と中心線CLとの交差位置を放射線源25側とすることで、筐体56の幅が狭い部分に駆動機構40の一部を配置しやすい。これにより、線源保持部22の小型化が実現される。
また、本実施形態に係る乳房撮影装置10では、線源保持部22の撮影台24に対する回転を規制する第2規制機構42Bが設けられている。第2規制機構42Bは、支持軸46を基準として放射線源25と反対側に設けられている。これにより、第1規制機構42Aのみがアーム21に設けられている場合と比較して規制機構42が重くなる。本構成によれば、この場合でも、上記の通り、中心線CL方向の重心の位置を支持軸46の回転中心Cに近付けることができる。この結果、アーム21の支持軸46回りの回転モーメントが低減される。
(第1変形例)
上記実施形態では、駆動機構40と中心線CLとの交差の態様が、駆動機構40におけるモータ40A側が中心線CLに対して左側に傾斜することで駆動機構40と中心線CLとが交差する態様である形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。
図9に示すように、本第1変形例では、駆動機構40のモータ40A側が中心線CLに対して右側に傾斜することで、駆動機構40と中心線CLとが交差している。換言すれば、上記実施形態の駆動機構40の配置に対して、中心線CLに対して線対称の位置に本第1変形例に係る駆動機構40が配置されている。これにより、線源保持部22の幅方向の重心の位置を中心線CLに近づけることができる。この結果、線源保持部22において、本構成における駆動機構40の配置を採用しない場合と比較して、線源保持部22の支持軸46回りでの回転モーメントが低減される。
(第2変形例)
上記実施形態では、駆動機構40が、中心線CLに対して傾斜して交差している形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。本第2変形例では、駆動機構40が、中心線CLに対して直交する態様で、中心線CLと交差している。図10に示すように、駆動機構40は、中心線CLと直交する。換言すれば、駆動機構40の長手方向LDが中心線CLと直交している。これにより、線源保持部22の幅方向の重心の位置を中心線CLに近づけることができる。この結果、線源保持部22において、本構成における駆動機構40の配置を採用しない場合と比較して、線源保持部22の支持軸46回りでの回転モーメントが低減される。
上記第1実施形態及び各変形例に係る乳房撮影装置10では、アーム21に駆動機構40を配置している。一方、図11の紙面左側に示すように、従来既知の乳房撮影装置10Aでは、スタンド20に昇降機構60と駆動機構41とが備えられている。昇降機構60は、アーム21を鉛直方向に移動させる。駆動機構41は、アーム21をスタンド20に対して回転させたり、線源保持部22を撮影台24に対して回転させたりする。図11の紙面右側に示すように、本実施形態に係る乳房撮影装置10では、線源保持部22に駆動機構40が配置されている。また、スタンド20には昇降機構60が配置されている。
以上説明したように、本実施形態及び各変形例に係る乳房撮影装置10では、スタンド20には、アーム21を昇降させる昇降機構60が配置される。また、線源保持部22には、駆動機構40が配置されている。これにより、スタンド20に、アーム21を回転させる駆動機構40と昇降機構60の両方を設ける場合と比較して、スタンド20の小型化が実現される。
なお、上記実施形態では、支持軸46がスタンド20に固定され、駆動機構40が支持軸46に対して回転することで、アーム21がスタンド20に対して回転する形態例を示したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、支持軸46が駆動機構40によって回転される構成であってもよい。この場合、撮影台24に対して線源保持部22が回転する場合には、撮影台24と線源保持部22との間でトルクの伝達を切り替える構成(例えば、支持軸46のトルクの伝達の有無を切り替えるクラッチ機構)が採用される。
また、上記実施形態では、第2規制機構42Bにおいて、マグネット42B1が撮影台24に設けられ、着磁板42B2が線源保持部22内に設けられる形態例を挙げて説明したが、本開示の技術は、これに限定されず、着磁板42B2が撮影台24に設けられ、マグネット42B1が線源保持部22内に設けられてもよい。
また、上述したように、第1規制機構42Aにおいて、マグネット42A1が撮影台24に設けられ、着磁板42A2が支持軸46に取り付けられた形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、着磁板42A2は、スタンド20に取り付けられてもよい。また、例えば、着磁板42A2が撮影台24に設けられて、マグネット42A1が支持軸46に取り付けられてもよい。
また、上記実施形態では、規制機構42において、第1規制機構42A及び第2規制機構42Bが設けられる形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。着磁板42A1及び42B1は一体化して部品数を減らしてもよく、マグネット42A2及び42B2は、吸着力を考慮して個数や位置を適宜調整してもよい。
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
上記実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
<付記1>
放射線源を保持する線源保持部と、乳房が載置される撮影台とで構成されるアームと、
上記アームと支持軸を介して連結され、上記アームを上記支持軸の軸回りに回転自在に支持するスタンドとを備えており、
上記アームは、上記撮影台とは独立して上記線源保持部を上記支持軸の軸回りに回転させることにより、上記撮影台に対して上記線源保持部を回転させることが可能であり、
上記アームには、上記線源保持部を回転駆動するモータを含む駆動機構と、上記撮影台の上記支持軸の軸回りの回転を規制する第1規制機構と、が設けられており、
上記第1規制機構は、上記支持軸を基準に上記放射線源の反対側に配置されており、
上記駆動機構は、上記第1規制機構よりも上記放射線源側に配置されており、かつ、上記放射線源と上記支持軸の中心とを結ぶ方向に延びる上記アームの中心線を仮想した場合において、上記駆動機構は、上記中心線と交差する状態で配置される、
乳房撮影装置。
<付記2>
上記モータと上記中心線とが交差している
付記1に記載の乳房撮影装置。
<付記3>
上記中心線の方向において、上記駆動機構と上記放射線源との間の最短距離よりも、上記駆動機構と上記支持軸の中心との間の最短距離の方が短い
付記1又は付記2に記載の乳房撮影装置。
<付記4>
上記モータと上記第1規制機構とは、上記支持軸を挟んで対向する位置に配置されている
付記1から付記3のうちの何れか一つに記載の乳房撮影装置。
<付記5>
上記駆動機構は、長手方向を有しており、
上記長手方向が上記中心線に対して傾斜した姿勢で配置されている
付記1から付記4のうちの何れか一つに記載の乳房撮影装置。
<付記6>
上記駆動機構は、上記線源保持部内に収容されており、上記第1規制機構は、少なくとも一部が上記線源保持部内に収容されている
付記1から付記5のうちの何れか一つに記載の乳房撮影装置。
<付記7>
上記線源保持部は、上記放射線源、及び上記駆動機構を収容する筐体を有し、
上記支持軸が延びる方向から上記筐体を見た場合において、上記中心線と直交する方向の上記筐体の幅は、上記支持軸側から上記放射線源側に向かって狭く、
上記駆動機構が上記中心線と交差する交差位置は、上記長手方向の中心位置よりも上記放射線源側である
付記1から付記6のうちの何れか一つに記載の乳房撮影装置。
<付記8>
上記スタンドには、上記アームを昇降させる昇降機構が配置される
付記1から付記7のうちの何れか一つに記載の乳房撮影装置。
<付記9>
上記アームには、さらに、上記線源保持部の上記撮影台に対する回転を規制する第2規制機構が、上記支持軸を基準に上記放射線源の反対側に配置されている
付記1から付記8のうちの何れか一つに記載の乳房撮影装置。
10,10A 乳房撮影装置
14 プロジェクタ
14C ミラー
20 スタンド
20A 台座
20B 支柱
21 アーム
22 線源保持部
22A 線源収容部
22B 連結部
22B1 カバー部材
24 撮影台
24A 撮影面
24B 後端面
25 放射線源
26 放射線検出器
27 手すり
28 レール
30 圧迫板
30A 底板
31 照射野限定器
32 フェイスガード
34 可動部
35 移動機構
40,41 駆動機構
40A モータ
40B ギアボックス
42 規制機構
42A 第1規制機構
42A1,42B1 マグネット
42A2,42B2 着磁板
42A3 下端部
42B 第2規制機構
44 線源保持フレーム
44A 下端部
44B 上端部
44C 取付部材
46 支持軸
52 ウォーム
54 ウォームホイール
56 筐体
60 昇降機構
A 被検者
C 回転中心
CL 中心線
L1,L2 最短距離
LD 長手方向
M 乳房
MP 中心位置
W1,W2 幅
X,Y,Z 矢印

Claims (9)

  1. 放射線源を保持する線源保持部と、乳房が載置される撮影台とで構成されるアームと、
    前記アームと支持軸を介して連結され、前記アームを前記支持軸の軸回りに回転自在に支持するスタンドとを備えており、
    前記アームは、前記撮影台とは独立して前記線源保持部を前記支持軸の軸回りに回転させることにより、前記撮影台に対して前記線源保持部を回転させることが可能であり、
    前記アームには、前記線源保持部を回転駆動するモータを含む駆動機構と、前記撮影台の前記支持軸の軸回りの回転を規制する第1規制機構と、が設けられており、
    前記第1規制機構は、前記支持軸を基準に前記放射線源の反対側に配置されており、
    前記駆動機構は、前記第1規制機構よりも前記放射線源側に配置されており、かつ、前記放射線源と前記支持軸の中心とを結ぶ方向に延びる前記アームの中心線を仮想した場合において、前記駆動機構は、前記中心線と交差する状態で配置される、
    乳房撮影装置。
  2. 前記モータと前記中心線とが交差している
    請求項1に記載の乳房撮影装置。
  3. 前記中心線の方向において、前記駆動機構と前記放射線源との間の最短距離よりも、前記駆動機構と前記支持軸の中心との間の最短距離の方が短い
    請求項1に記載の乳房撮影装置。
  4. 前記モータと前記第1規制機構とは、前記支持軸を挟んで対向する位置に配置されている
    請求項1に記載の乳房撮影装置。
  5. 前記駆動機構は、長手方向を有しており、
    前記長手方向が前記中心線に対して傾斜した姿勢で配置されている
    請求項1に記載の乳房撮影装置。
  6. 前記駆動機構は、前記線源保持部内に収容されており、前記第1規制機構は、少なくとも一部が前記線源保持部内に収容されている
    請求項1に記載の乳房撮影装置。
  7. 前記線源保持部は、前記放射線源、及び前記駆動機構を収容する筐体を有し、
    前記支持軸が延びる方向から前記筐体を見た場合において、前記中心線と直交する方向の前記筐体の幅は、前記支持軸側から前記放射線源側に向かって狭く、
    前記駆動機構が前記中心線と交差する交差位置は、前記長手方向の中心位置よりも前記放射線源側である
    請求項5に記載の乳房撮影装置。
  8. 前記スタンドには、前記アームを昇降させる昇降機構が配置される
    請求項1に記載の乳房撮影装置。
  9. 前記アームには、さらに、前記線源保持部の前記撮影台に対する回転を規制する第2規制機構が、前記支持軸を基準に前記放射線源の反対側に配置されている
    請求項1に記載の乳房撮影装置。
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