JP2024032527A - 照明システム - Google Patents

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【課題】 点灯回路を制御するために符号化された電圧信号を用いて点灯制御部に電源供給するときに、点灯制御部への電源供給を安定させることができる照明システムを提供する。【解決手段】 照明システム100では、電力供給装置1の直流電源部11は、直流電力を電力線W1及びグランド線W0を介して複数の照明器具2へ供給する。照明制御部12は、符号化した電圧信号Y1を制御線W2及びグランド線W0を介して複数の照明器具2へ送信する。複数の照明器具2のそれぞれの点灯制御部23は、電圧信号Y1に基づいて点灯回路22を制御する。制御電源部24は、少なくとも点灯制御部23を駆動するための制御電圧を電圧信号Y1から生成する。照明制御部12は、電圧信号Y1の電圧の単位時間毎の平均値を閾値以上とする。【選択図】図1

Description

本開示は、照明システムに関する。
特許文献1の点灯装置は、複数の灯具、直流電源、及び調光信号送信部を備える。
直流電源は、バッテリーなどであり、複数の灯具へ電源線を介して電力を供給する。調光信号送信部は、複数の灯具へ調光信号線を介して調光信号を送信する。電源線及び調光信号線は、グランド線を共通として、並列に接続されている。そして、直流電源からの出力電圧と調光信号送信部からの調光信号とがグランド線を介した接地ラインを共通として灯具に送られる。調光信号は、例えば矩形波のデューティ又は直流電圧を可変にするものである。
灯具は、発光素子と、発光素子を駆動点滅させる点灯回路と、調光信号を受けて点灯回路を制御する調光制御回路とを備える。調光制御回路は、調光信号送信部から受信した調光信号を元の調光指令値に変換し、点灯回路に伝える。
特許文献1では、灯具の調光制御回路への電源供給は、調光信号からでも直流電源からでもよい。
特開2012-48967号公報
上述の特許文献1では、灯具(照明器具)の調光制御回路(点灯制御部)への電源供給に調光信号(電圧信号)を用いることができる。しかしながら、調光信号のデューティ又は電圧は調光レベルに応じて変化するので、調光レベルによっては電源供給が不安定になる可能性がある。
本開示の目的は、点灯回路を制御するために符号化された電圧信号を用いて点灯制御部に電源供給するときに、点灯制御部への電源供給を安定させることができる照明システムを提供することにある。
本開示の一態様に係る照明システムは、複数の照明器具と、電力供給装置と、電力線、制御線、及びグランド線と、を備える。前記電力供給装置は、前記複数の照明器具に直流電力を供給する。前記電力線、制御線、及びグランド線は、前記電力供給装置と前記複数の照明器具とを電気的に接続する。前記電力供給装置は、直流電源部と、照明制御部と、を備える。前記直流電源部は、前記直流電力を前記電力線及び前記グランド線を介して前記複数の照明器具へ供給する。前記照明制御部は、符号化した電圧信号を前記制御線及び前記グランド線を介して前記複数の照明器具へ送信する。前記複数の照明器具のそれぞれは、点灯回路と、光源と、点灯制御部と、制御電源部と、を備える。前記点灯回路は、前記直流電力から負荷電力を生成する。前記光源は、前記負荷電力を供給される。前記点灯制御部は、前記電圧信号に基づいて前記点灯回路を制御する。前記制御電源部は、少なくとも前記点灯制御部を駆動するための制御電圧を前記電圧信号から生成する。前記照明制御部は、前記電圧信号の電圧の単位時間毎の平均値を閾値以上とする。
本開示では、点灯回路を制御するために符号化された電圧信号を用いて点灯制御部に電源供給するときに、点灯制御部への電源供給を安定させることができるという効果がある。
図1は、実施形態に係る照明システムを示すブロック図である。 図2は、同上の照明システムが備える電力供給装置の一部を示すブロック図である。 図3は、同上の照明システムにおける電圧信号を示す波形図である。 図4は、同上の照明システムが備える照明器具を示すブロック図である。 図5は、同上の照明システムが備える照明器具の変形例を示すブロック図である。 図6は、同上の照明システムが備える照明器具の変形例を示すブロック図である。 図7は、同上の照明システムが備える照明器具の変形例を示すブロック図である。 図8は、同上の照明システムにおける電圧信号の変形例を示す波形図である。 図9は、同上の照明システムにおける電圧信号の変形例を示す波形図である。 図10は、同上の照明システムにおける電圧信号の変形例を示す波形図である。
以下の実施形態は、一般に、照明システムに関する。より詳細には、点灯回路を制御するために符号化された電圧信号を用いて点灯制御部に電源供給する照明システムに関する。
また、以下に説明する実施形態は、本開示の実施形態の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(1)概要
図1は、実施形態の照明システム100の構成を示す。照明システム100は、主に、トンネル、道路、及び競技場などの屋外で用いられることを想定しているが、オフィス、工場、及び店舗などの屋内で用いられてもよい。また、照明システム100は、戸建住宅、及び集合住宅などの住宅で用いられることも可能である。
照明システム100は、図1に示すように、複数の照明器具2と、電力供給装置1と、電力線W1、制御線W2、及びグランド線W0と、を備える。電力供給装置1は、複数の照明器具2に直流電力を供給する。電力線W1、制御線W2、及びグランド線W0は、電力供給装置1と複数の照明器具2とを電気的に接続する。電力供給装置1は、直流電源部11と、照明制御部12と、を備える。直流電源部11は、直流電力を電力線W1及びグランド線W0を介して複数の照明器具2へ供給する。照明制御部12は、符号化した電圧信号Y1を制御線W2及びグランド線W0を介して複数の照明器具2へ送信する。複数の照明器具2のそれぞれは、点灯回路22と、光源21と、点灯制御部23と、制御電源部24と、を備える。点灯回路22は、直流電力から負荷電力を生成する。光源21は、負荷電力を供給される。点灯制御部23は、電圧信号Y1に基づいて点灯回路22を制御する。制御電源部24は、少なくとも点灯制御部23を駆動するための制御電圧Vs(図4参照)を電圧信号Y1から生成する。照明制御部12は、電圧信号Y1の電圧の単位時間(図3のシンボルFに相当)毎の平均値を閾値K1(図3参照)以上とする。
上述の照明システム100は、電圧信号Y1の電圧の単位時間毎の平均値を閾値K1以上とすることで、制御電圧Vsの過度の低下を抑制することができる。この結果、照明システム100は、点灯回路22を制御するために符号化された電圧信号Y1を用いて点灯制御部23に電源供給するときに、点灯制御部23への電源供給を安定させることができる。
(2)詳細
照明システム100は、図1に示すように、複数の照明器具2と、電力供給装置1と、電力線W1、制御線W2、及びグランド線W0と、を備える。
(2.1)電力供給装置
電力供給装置1は、直流電源部11、及び照明制御部12を備える。電力供給装置1は、入力電圧生成部13、充放電部14、及び蓄電池15を更に備えることが好ましい。
(2.1.1)入力電圧生成部
入力電圧生成部13は、直流の入力電圧Viを生成して、入力電圧Viを直流電源部11へ出力する。
図2は、入力電圧生成部13の構成例を示す。入力電圧生成部13は、電力変換部131、太陽光発電装置132、及び風力発電装置133を備える。
電力変換部131は、外部電源9から供給される交流電圧Vacを、直流の入力電圧Viに変換し、入力電圧Viを直流電源部11へ出力する。すなわち、電力変換部131は、外部電源9から交流電力を供給され、交流電力を電力変換して直流電力を生成し、生成した直流電力を直流電源部11へ供給する。外部電源9は、100V系又は200V系の商用電力系統である。したがって、照明システム100は、商用電力系統などから供給される交流電力を用いて入力電圧Viを生成できるので、照明器具2に対する電力供給の安定性を向上させることができる。
例えば、電力変換部131は、交流電力の力率を改善する力率改善回路と、交流電力を直流電力に変換する電力変換回路とが一体に構成されたAC/DCコンバータである。この場合、電力変換部131は、昇降圧機能、及び昇圧機能のいずれかを有する。なお、電力変換部131の具体的な回路構成は、特定の回路構成に限定されない。
入力電圧生成部13は、再生可能エネルギーによって発電することで直流の入力電圧Viを生成する発電装置を含むことが好ましい。本実施形態の入力電圧生成部13は、図2に示すように、発電装置として、太陽光発電装置132及び風力発電装置133を備える。太陽光発電装置132は、太陽電池及びパワーコンディショナを有し、太陽光によって発電することで、入力電圧Viを生成する。風力発電装置133は、風車及びパワーコンディショナを有し、風力によって発電することで、入力電圧Viを生成する。したがって、照明システム100は、再生可能エネルギーを用いることで、省エネルギー化を図ることができる。
そして、電力変換部131、太陽光発電装置132、及び風力発電装置133の各出力端は、直流電源部11に電気的に接続されている。そして、例えば、電力変換部131、太陽光発電装置132、及び風力発電装置133の各出力段には逆流防止用のダイオードが設けられており、電力変換部131、太陽光発電装置132、及び風力発電装置133のそれぞれが生成した入力電圧Viのうち、電圧値が最も高い入力電圧Viが直流電源部11に供給される。
(2.1.2)蓄電池、及び充放電部
蓄電池15は、充電及び放電が可能な二次電池であり、リチウムイオン電池又は全固体電池で構成されることが好ましい。
充放電部14は、入力電圧生成部13の出力の余剰分によって蓄電池15を充電し、入力電圧生成部13の出力の不足分を蓄電池15の放電電力で補う。具体的に、電力変換部131、太陽光発電装置132、及び風力発電装置133の3つのデバイスのうち、最も高い入力電圧Viを生成したデバイスが、直流電源部11へ直流電力を供給する。そこで、充放電部14は、残りの2つのデバイスのそれぞれが生成した直流電力を蓄電池15に充電する。そして、外部電源9の停電、外部電源9に対する電力需要の逼迫、夜間、及び無風状態などによって、入力電圧生成部13の出力が低下すると、充放電部14は、蓄電池15を放電させて、蓄電池15の蓄電電力を直流電源部11へ供給する。
したがって、照明システム100は、入力電圧生成部13が生成した直流電力の無駄を抑制して、電力利用の効率化を図ることができる。
また、蓄電池15の蓄電電力は、直流電源部11以外の他の機器へ供給されて、他の機器の電源として利用されてもよい。
(2.1.3)直流電源部
直流電源部11は、直流電力を電力線W1及びグランド線W0を介して複数の照明器具2へ供給する。
直流電源部11は、例えば降圧機能を有するDC/DCコンバータであり、直流の入力電圧Viを直流の出力電圧Voに降圧して、出力電圧Voを電力線W1とグランド線W0との間に印加する。電力線W1の電位は出力電圧Voの高電位となり、グランド線W0の電位は出力電圧Voの低電位となる。出力電圧Voの電圧値は、日本国の電気用品安全法で規定されているSELV(Safety Extra Low Voltage)の上限値45V以下であることが好ましい。本実施形態では、出力電圧Voの電圧値を例えば40Vとする。
なお、直流電源部11の具体的な回路構成は、特定の回路構成に限定されない。
(2.1.4)照明制御部
照明制御部12は、符号化した電圧信号Y1を制御線W2及びグランド線W0を介して複数の照明器具2へ送信する。
本実施形態では図3に示すように、照明制御部12は、i-PPM(Inverse-Pulse Position Modulation)方式で電圧信号Y1を変調することで、符号化した電圧信号Y1を生成する。i-PPM方式で変調された電圧信号Y1では、シンボルFを単位時間として時間軸が区切られ、シンボルFは4個のスロットT1-T4に分割されている。そして、照明制御部12は、スロットT1-T4のいずれか1つのスロットの電圧値をL(Low)レベルとし、他の3つのスロットの電圧値をH(High)レベルとすることで、シンボルF毎に2ビットの情報を含む電圧信号Y1を生成する。
すなわち、本実施形態の電圧信号Y1に用いられる変調方式は、4値のi-PPM方式である。図3に示す4個のシンボルFをそれぞれF1、F2、F3、F4とすると、シンボルF1、F2、F3、F4のそれぞれには、例えば以下のように2ビットの情報が割り当てられる。スロットT1をLレベルとし、スロットT2-T4をHレベルとしたシンボルF1には、ビット列[00]が割り当てられる。スロットT2をLレベルとし、スロットT1、T3、T4をHレベルとしたシンボルF2には、ビット列[01]が割り当てられる。スロットT3をLレベルとし、スロットT1、T2、T4をHレベルとしたシンボルF3には、ビット列[10]が割り当てられる。スロットT4をLレベルとし、スロットT1-T3をHレベルとしたシンボルF4には、ビット列[11]が割り当てられる。
電圧信号Y1の電圧値は、HレベルのときにVHとなり、LレベルのときにVLとなる。一例として、電圧値VHは数ボルト(例えば6.674V)であり、電圧値VLは0Vである。
(2.2)照明器具
複数の照明器具2は、電力線W1、制御線W2、及びグランド線W0に電気的に接続されている。すなわち、照明器具2のそれぞれは、電力線W1、制御線W2、及びグランド線W0の3線を介して、電力供給装置1に電気的に接続されている。
照明器具2は、図4に示すように、光源21、点灯回路22、点灯制御部23、及び制御電源部24を備える。複数の照明器具2のそれぞれの点灯回路22は、電力線W1とグランド線W0との間に電気的に並列接続されている。複数の照明器具2のそれぞれの点灯制御部23は、制御線W2とグランド線W0との間に電気的に並列接続されている。複数の照明器具2のそれぞれの制御電源部24は、制御線W2とグランド線W0との間に電気的に並列接続されている。
(2.2.1)光源
光源21は、複数の固体発光素子を備える。本実施形態では、光源21は、固体発光素子としてLED(Light Emitting Diode)を用いており、2つ以上のLEDが直列接続された少なくとも1つのLEDアレイを有している。光源21は、2組以上のLEDアレイを有して、2組以上のLEDアレイが並列接続された構成であってもよい。
なお、光源21は、固体発光素子としてLEDを有する構成に限らない。光源21は、例えば、有機EL(Organic Electro Luminescence、OEL)、又は半導体レーザダイオード(Laser Diode、LD)などの他の固体発光素子を有していてもよい。
また、固体発光素子の数は、複数に限らず、1つであってもよい。複数の固体発光素子の電気的な接続関係は直列接続であるが、この接続関係に限らない。複数の固体発光素子の電気的な接続関係は、並列接続であってもよいし、直列接続と並列接続とを組み合わせた接続関係であってもよい。
(2.2.2)点灯回路
点灯回路22は、電力線W1及びグランド線W0に接続しており、電力供給装置1から電力線W1及びグランド線W0を介して直流電力を供給され、直流電力から負荷電力を生成する。
具体的に、点灯回路22は、電力線W1及びグランド線W0に接続しており、電力供給装置1から電力線W1及びグランド線W0を介して出力電圧Voを供給される。そして、点灯回路22は、出力電圧Voを、光源21の両端間に印加する直流の負荷電圧に変換し、光源21に負荷電流を供給する。光源21は、負荷電流が流れることで点灯する。
点灯回路22は、点灯制御部23からの指示に従って負荷電流を調整することで、光源21を調光することができる。点灯回路22は、光源21の調光レベルが高い程、負荷電流を大きくし、光源21の調光レベルが低い程、負荷電流を小さくする。
点灯回路22は、負荷電圧を可変とするコンバータ回路(例えば、降圧チョッパ回路、昇降圧チョッパ回路など)、及びトランジスタを用いて負荷電流を調整する定電流回路などで実現されることが好ましい。
(2.2.3)点灯制御部
点灯制御部23は、制御線W2及びグランド線W0に接続しており、電力供給装置1から制御線W2及びグランド線W0を介して電圧信号Y1を受け取る。点灯制御部23は、電圧信号Y1からビット情報を読み取り、読み取ったビット情報に基づいて、点灯回路22の動作を制御する制御信号を生成する。点灯制御部23は、制御信号を点灯回路22へ出力することで、点灯回路22の動作を制御する。
具体的に、点灯制御部23は、点灯回路22から光源21へ負荷電流を供給させることで、光源21を点灯させる。点灯制御部23は、点灯回路22から光源21へ供給される負荷電流を停止することで、光源21を消灯させる。点灯制御部23は、点灯回路22から光源21へ負荷電流を増減させることで、光源21を調光する。点灯制御部23は、点灯回路22から光源21へ負荷電流を断続的に供給することで、光源21を点滅させる。
点灯制御部23は、コンピュータシステムを備えることが好ましい。コンピュータシステムは、プログラムを実行することによって、点灯制御部23の一部又は全部を実現する。コンピュータシステムは、プログラムに従って動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、又はLSI(Large Scale Integration)を含む一つ又は複数の電子回路で構成される。ここでは、ICやLSIと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、若しくはULSI(Ultra Large Scale Integration) と呼ばれるものであってもよい。LSIの製造後にプログラムされる、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、又はLSI内部の接合関係の再構成又はLSI内部の回路区画のセットアップができる再構成可能な論理デバイスも同じ目的で使うことができる。複数の電子回路は、一つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは一つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータシステムが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録される。プログラムは、非一時的記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して非一時的記録媒体に供給されてもよい。
(2.2.4)制御電源部
制御電源部24は、制御線W2及びグランド線W0に接続しており、電力供給装置1から制御線W2及びグランド線W0を介して電圧信号Y1を受け取る。制御電源部24は、電圧信号Y1から直流の制御電圧Vsを生成する。本実施形態では、制御電源部24はコンデンサを備え、コンデンサによって電圧信号Y1を平滑することで、コンデンサの両端に制御電圧Vsを発生させる。なお、制御電源部24は、リニアレギュレータ又はスイッチングレギュレータを備えていてもよい。
制御電源部24が生成した制御電圧Vsは、点灯制御部23に供給される。制御電圧Vsは、点灯制御部23を駆動するための電圧であり、制御電源部24は、点灯制御部23の駆動電源となる。点灯制御部23を動作可能とする制御電圧Vsの下限値を動作電圧とすると、点灯制御部23は、制御電圧Vsが動作電圧以上であれば動作可能である。照明システム100は、電圧信号Y1に比べて高電圧となる出力電圧Voから制御電圧Vsを生成する必要がないので、制御電圧Vsの生成に伴う損失を抑制できる。
(2.3)動作
上述のように、電力供給装置1と照明器具2とは、電力線W1、制御線W2、及びグランド線W0の3線を介して電気的に接続されている。電力線W1、制御線W2、及びグランド線W0は、例えばケーブル、給電ダクト、又は導体バーで構成される。
照明器具2の点灯回路22は、電力供給装置1から電力線W1及びグランド線W0を介して供給される出力電圧Voを用いて、光源21に負荷電流を供給する。
照明器具2の点灯制御部23は、電力供給装置1から制御線W2及びグランド線W0を介して受け取る電圧信号Y1に基づいて、点灯回路22の動作を制御する。電圧信号Y1は、送信先アドレス及び制御データを含む。複数の照明器具2のそれぞれは、他の照明器具2とは異なるユニークな識別情報としてアドレスを予め付与されている。照明制御部12は、複数の照明器具2のうち制御対象となる照明器具2のアドレスを送信先アドレスに設定する。送信先アドレスには、1つの照明器具2を制御対象とするユニキャストアドレス、2つ以上の照明器具2を制御対象とするマルチキャストアドレス、及び全ての照明器具2を制御対象とするブロードキャストアドレスのいずれかが設定される。また、照明制御部12は、制御対象となる照明器具2に指示するコマンドを制御データに設定する。すなわち、電圧信号Y1は、複数の照明器具2のうち少なくとも1つを制御対象として指定する識別情報、及び制御対象に指示するコマンドを含む。したがって、照明システム100は、電圧信号Y1を用いて、複数の照明器具2のそれぞれを個別に制御することができる。
本実施形態では、制御対象となる照明器具2に指示する調光レベルをコマンドとして制御データに設定可能である。すなわち、電圧信号Y1は、複数の照明器具2のうち少なくとも1つを制御対象として指定する識別情報、及び制御対象に指示する調光レベルの情報を含む。したがって、照明システム100は、電圧信号Y1を用いて、複数の照明器具2のそれぞれを個別に調光制御することができる。
本実施形態では、電圧信号Y1における送信先アドレスは8ビットで表され、電圧信号Y1における制御データも8ビットで表される。また、送信先アドレスと制御データとの間には、区切り符号として予め決められた8ビットの符号列(例えば[11111111])が挿入される。すなわち、電圧信号Y1は、24ビットの情報を含んでおり、12個のシンボルFで構成される。
また、照明器具2の制御電源部24は、電力供給装置1から制御線W2及びグランド線W0を介して電圧信号Y1を受け取り、電圧信号Y1から直流の制御電圧Vs(図4参照)を生成する。制御電圧Vsは、点灯制御部23を駆動するための電圧であり、点灯制御部23の動作電圧(点灯制御部23を動作可能とする制御電圧Vsの下限値)以上を維持することが要求される。
そこで、電力供給装置1の照明制御部12は、電圧信号Y1の電圧の単位時間毎の平均値を閾値以上とする。具体的には図3に示すように、照明制御部12は、電圧信号Y1の電圧のシンボルF(単位時間に相当)毎の平均値を、閾値K1以上とする。閾値K1は、点灯制御部23の動作電圧以上になるように設定される。また、閾値K1は、電圧値VH(Hレベルの電圧信号Y1の電圧値)未満になるように設定される。本実施形態では、閾値K1は、電圧値VHの1/2(=VH/2)とする。
本実施形態では、照明制御部12は、通常時には、電圧信号Y1をHレベル(電圧値VH)に維持する。すなわち、通常時における電圧信号Y1の電圧は電圧値VHを維持し、電圧信号Y1の電圧の平均値は閾値K1以上となる。そして、通常時において、電圧値VHを維持する電圧信号Y1から生成される制御電圧Vsは、電圧値VHに等しく(又はほぼ等しく)なる。
一方、照明制御部12は、照明器具2の制御時には、電圧信号Y1をi-PPM方式で変調する。このとき、シンボルF1を構成するスロットT1-T4のいずれか1つのスロットにおける電圧信号Y1の電圧値はLレベル(電圧値VL)となり、他の3つのスロットにおける電圧信号Y1の電圧値はHレベル(電圧値VH)となる。したがって、照明器具2の制御時における電圧信号Y1の電圧のシンボルF(単位時間に相当)毎の平均値は、「VH」から「VH・3/4」にまで低下するものの、「VH」からの低下量は比較的小さくなり、閾値K1以上とすることは容易である。
したがって、制御電源部24が電圧信号Y1から生成した直流の制御電圧Vsは、電圧信号Y1が符号化されているときでも点灯制御部23の動作電圧以上となり、点灯制御部23の動作を安定させることができる。すなわち、照明システム100は、点灯回路22を制御するために符号化された電圧信号Y1を用いて点灯制御部23に電源供給するときに、点灯制御部23への電源供給を安定させることができる。
また、外部電源9の停電、外部電源9に対する電力需要の逼迫、夜間、及び無風状態などによって、入力電圧生成部13の出力が低下すると、充放電部14は、蓄電池15を放電させて、蓄電池15の蓄電電力を直流電源部11へ供給する。このとき、照明制御部12は、入力電圧生成部13の出力が所定値以下に低下すると、複数の照明器具2の各調光レベルを低下させる電圧信号Y1を複数の照明器具2へ送信することが好ましい。例えば、入力電圧Viが所定電圧以下に低下すると、照明制御部12は、ブロードキャストアドレス又はマルチキャストアドレスを送信先アドレスに設定し、現状の調光レベルから所定レベルだけ低下させるコマンドを制御データに設定する。なお、制御データには、調光レベルを下限レベルにまで低下させるコマンドを設定してもよい。したがって、照明システム100は、入力電圧Viが所定電圧以下に低下し、電力供給装置1から供給可能な電力が減少したときでも、照明器具2の光源21を点灯させることができる。
また、例えば照明システム100がトンネル照明などに用いられる場合、電力線W1、制御線W2、及びグランド線W0の全長が長くなって、配線インピーダンスによる電圧降下が大きくなることが考えられる。配線インピーダンスによる電圧降下が大きい程、点灯回路22の入力部における出力電圧Voは低下する。そこで、照明器具2の点灯回路22は、当該点灯回路22の入力部における出力電圧Voの大きさを監視し、出力電圧Voの大きさに応じてコンバータ回路又は定電流回路の動作を補正して、光源21へ供給する負荷電流を調整してもよい。
(3)第1変形例
以下、照明器具2の変形例について説明する。
図5は、照明器具2の変形例として照明器具2Aを示す。照明器具2Aは、太陽光発電装置25を更に備える。太陽光発電装置25は、太陽電池及びパワーコンディショナを有し、太陽光によって発電して、直流電圧を出力する。太陽光発電装置25の一対の出力端は、電力線W1及びグランド線W0に電気的に接続しており、太陽光発電装置25は、太陽光によって発電した直流電圧を電力線W1とグランド線W0との間に印加する。したがって、照明システム100は、照明器具2Aが屋外に設置された街路灯又は道路灯などであれば、昼間の時間帯に太陽光で発電した電力を電力線W1に供給することで、電力供給装置1の負荷を低減させることができる。
また、照明システム100では、複数の照明器具2のうち、少なくとも1つの照明器具2が照明器具2Aであればよい。
(4)第2変形例
以下、照明器具2の変形例について説明する。
図6は、照明器具2の変形例として照明器具2Bを示す。照明器具2Bは、センサ26を更に備える。センサ26は、検出対象を検出する機能を有し、検出結果を含む検出信号を点灯制御部23へ出力する。点灯制御部23は、センサ26の検出結果に基づいて点灯回路22を制御して、光源21の点灯状態を調整できる。
例えば、センサ26が明るさセンサであれば、センサ26は、照明器具2Bの周囲の照度を検出し、照度の検出値を含む検出信号を点灯制御部23へ出力する。点灯制御部23は、照度の検出値に応じて、電圧信号Y1で指示された調光レベルを補正して、光源21の光出力が補正後の調光レベルとなるように点灯回路22を制御する。例えば、点灯制御部23は、照明器具2Bの周囲が明るく、照度の検出値が大きい程、調光レベルを下げる方向に補正する補正量を大きくして、光源21の光出力の低下量を大きくする。また、点灯制御部23は、照明器具2Bの周囲が暗く、照度の検出値が小さい程、調光レベルを下げる方向に補正する補正量を小さくして、光源21の光出力の低下量を小さくする。この場合、照明システム100は、太陽光及び外光などの環境光を考慮して調光レベルを補正でき、照明器具2によって生成される照明環境を目標とする環境に精度よく調整できる。
センサ26は、画像センサであってもよい。この場合、センサ26は、照明器具2Bの周囲を撮像し、監視カメラ又は防犯カメラとして機能し、撮像画像を検出結果として含む検出信号を点灯制御部23へ出力する。点灯制御部23は、撮像画像に画像認識処理を施すことで、不審者及び侵入者などを検知すると、点灯回路22を制御して光源21を点灯又は点滅させる。この場合、照明システム100は、照明器具2Bの周囲の不審者及び侵入者などの検知結果に応じて、光源21の点灯状態を制御することで、防犯システムとしても機能することができる。
センサ26は、人感センサであってもよい。この場合、センサ26は、照明器具2Bの周囲の人の有無を検出し、人の有無の検出結果を含む検出信号を点灯制御部23へ出力する。点灯制御部23は、人が存在していれば、点灯回路22を制御して光源21を点灯させる。点灯制御部23は、人が存在していなければ、点灯回路22を制御して光源21を消灯する、又は調光レベルを下限レベルとする。この場合、照明システム100は、照明器具2Bの周囲の人の有無に応じて、光源21の点灯状態を制御することで、省エネルギー化を図ることができる。
そして、センサ26は、制御電源部24が出力する制御電圧Vsによって動作する。この場合、制御電圧Vsは、点灯制御部23だけでなく、センサ26を駆動するための電圧になる。すなわち、制御電圧Vsは、点灯制御部23、及び点灯制御部23以外の機器(ここでは、センサ26)を駆動するための電圧である。
また、照明制御部12が電圧信号Y1を用いて照明器具2の調光レベルをスケジュール制御しているときに、点灯制御部23は、センサ26の検出結果に基づく調光制御を割り込ませてもよい。
また、点灯制御部23は、予め決められた時間帯では、電圧信号Y1に基づく調光制御よりも、センサ26の検出結果に基づく調光制御を優先させてもよい。
なお、センサ26は、照度センサ、及び人感センサに限定されない。すなわち、センサ26の検出対象は、照明器具2Bの周囲の照度、及び照明器具2Bの周囲の人の有無に限定されない。
また、センサ26は、照明器具2の点灯制御には関与しない機器であってもよい。すなわち、センサ26は、照明器具2をセンサ26の設置場所として用いるだけで、光源21の光出力の制御には関与しなくてもよい。
また、照明システム100では、複数の照明器具2のうち、少なくとも1つの照明器具2が照明器具2Bであればよい。
(5)第3変形例
以下、照明器具2の変形例について説明する。
図7は、照明器具2の変形例として照明器具2Cを示す。照明器具2Cは、通信モジュール27を更に備える。通信モジュール27は、外部機器との間で無線通信を行う機能を有する。通信モジュール27は、照明器具2の点灯制御には関与しない機器であることが好ましく、例えば携帯電話(移動体通信)の基地局であり、公衆通信網を介したデータの中継、送信及び受信を行う。すなわち、通信モジュール27は、照明器具2を通信モジュール27の設置場所として用いるだけで、光源21の光出力の制御には関与しない。なお、公衆通信網は、携帯電話網、インターネット、及び固定電話網などを含むことが好ましい。公衆通信網を介した通信は、5G(5th Generation)、4G(4th Generation)、及びLTE(Long Term Evolution)などのいずれかの規格に準じた通信であることが好ましい。あるいは、通信モジュール27は、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth low energy、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、又は免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)等の規格に準拠した無線通信を行ってもよい。
また、通信モジュール27は、受信情報を含む無線信号を外部機器から受信すると、受信情報を点灯制御部23へ引き渡してもよい。この場合、通信モジュール27は、点灯制御部23から送信情報を受け取ると、送信情報を含む無線信号を外部機器へ送信する。受信情報は、外部機器から点灯制御部23への指示などを含み、点灯制御部23は、当該指示に基づいて、点灯回路22を制御する。送信情報は、照明器具2Cの状態(調光レベル、総点灯時間、異常の有無など)に関する情報を含む。
そして、通信モジュール27は、制御電源部24が出力する制御電圧Vsによって動作する。この場合、制御電圧Vsは、点灯制御部23だけでなく、通信モジュール27を駆動するための電圧になる。すなわち、制御電圧Vsは、点灯制御部23、及び点灯制御部23以外の機器(ここでは、通信モジュール27)を駆動するための電圧である。
また、照明システム100では、複数の照明器具2のうち、少なくとも1つの照明器具2が照明器具2Cであればよい。
(6)第4変形例
電力供給装置1の照明制御部12は、複数の照明器具2の各累積点灯時間の情報を含む電圧信号Y1を複数の照明器具2へ送信してもよい。この場合、照明器具2の点灯制御部23は、累積点灯時間に基づいて、光源21の調光レベルを補正する。
具体的に、照明制御部12は、照明器具2へ送信した電圧信号Y1に含まれる送信先アドレス及び制御データの履歴に基づいて、各照明器具2の光源21が点灯していた累積時間である累積点灯時間を、照明器具2毎に管理する。そして、照明制御部12は、送信先アドレス及び累積点灯時間データを含む電圧信号Y1を送信する。照明器具2の点灯制御部23は、自己のアドレスが送信先アドレスに設定された電圧信号Y1を受け取ると、電圧信号Y1から累積点灯時間データを読み取る。そして、点灯制御部23は、読み取った累積点灯時間に基づいて、以下の初期照度補正を行う。
点灯制御部23は、光源21の光束減退特性(時間経過に伴って減退する光源21の光束の時間特性)のデータを予め記憶している。そして、点灯制御部23は、累積点灯時間と光束減退特性とに基づいて、光源21の点灯初期には余剰光束を抑えるように調光レベルを補正することによって、全点灯時の照度を一定に保ちながら消費電力を低減させる初期照度補正を行う。すなわち、点灯制御部23は、初期照度補正によって点灯初期の余剰光束を抑えることで、省エネルギー化を図ることができる。
(7)第5変形例
図8は、電圧信号Y1の変形例として、電圧信号Y1aを示す。
電圧信号Y1aの電圧値は、HレベルのときにVHaとなり、LレベルのときにVLaとなる。一例として、電圧値VHaは5Vであり、電圧値VLaは0Vである。
そして、符号化された電圧信号Y1aには、1ビットの情報が時系列で割り当てられる。具体的に、照明制御部12は、パルス幅2TaのHレベルに続いてパルス幅TaのLレベルとした電圧信号Y1aを生成することで、[1]の情報を送信する。また、照明制御部12は、パルス幅4TaのHレベルに続いてパルス幅2TaのLレベルとした電圧信号Y1aを生成することで、[0]の情報を送信する。
本変形例では、単位時間Faを6Ta([0]の情報を送信するのに必要な時間)とすると、電圧信号Y1aの電圧の単位時間Fa毎の平均値は、電圧値VHaの2/3倍(=VHa・2/3)となる。したがって、電圧信号Y1aの電圧の単位時間Fa毎の平均値は、閾値K1a(=VHa/2)以上となる。
また、照明制御部12は、通常時には、電圧信号Y1aをHレベル(電圧値VHa)に維持する。すなわち、通常時における電圧信号Y1aの電圧は電圧値VHaを維持し、電圧信号Y1aの電圧の平均値は閾値K1a以上となる。
したがって、制御電源部24が電圧信号Y1aから生成した直流の制御電圧Vsは、電圧信号Y1aが符号化されているときでも点灯制御部23の動作電圧以上となり、点灯制御部23の動作を安定させることができる。すなわち、照明システム100は、点灯回路22を制御するために符号化された電圧信号Y1aを用いて点灯制御部23に電源供給するときに、点灯制御部23への電源供給を安定させることができる。
また、[0]の情報を送信するときの単位時間を3Taとし、[1]の情報を送信するときの単位時間を6Taとしてもよい。すなわち、単位時間は、[0]及び[1]の各ビットの情報を送信するのに要する時間としてもよい。
本変形例の電圧信号Y1aでは、符号化されたときにHレベル又はLレベルの状態に維持される状態が継続しない。この結果、電圧信号Y1aは、クロック情報も含めて伝送することができるので、送信及び受信の同期が容易になる。
なお、電圧信号Y1aにおいて、[1]の情報を送信するときの波形、及び[0]の情報を送信するときの波形は、図8の波形に限定されない。例えば、[1]の情報を送信するときには、パルス幅TaのHレベルに続いてパルス幅TaのLレベルとした電圧信号を生成し、[0]の情報を送信するときには、パルス幅2TaのHレベルに続いてパルス幅2TaのLレベルとした電圧信号を生成してもよい。
(8)第6変形例
図9は、電圧信号Y1の変形例として、電圧信号Y1bを示す。
符号化された電圧信号Y1bは、マンチェスタ符号に直流電圧を重畳した波形になる。電圧信号Y1bの電圧値は、HレベルのときにVHbとなり、LレベルのときにVLbとなる。一例として、電圧値VHbは10Vであり、電圧値VLbは5Vである。この場合、電圧信号Y1bは、マンチェスタ符号に直流電圧5Vを重畳した波形になる。
そして、符号化された電圧信号Y1bには、1ビットの情報が時系列で割り当てられる。具体的に、照明制御部12は、HレベルからLレベルに変化する電圧信号Y1bを生成することで、[1]の情報を送信する。また、照明制御部12は、LレベルからHレベルに変化する電圧信号Y1bを生成することで、[0]の情報を送信する。
本変形例では、1ビットの情報を送信する期間を単位時間Fbとすると、電圧信号Y1bの電圧の単位時間Fb毎の平均値は、電圧値VHbの3/4倍(=VHb・3/4)となる。したがって、電圧信号Y1bの電圧の単位時間Fb毎の平均値は、閾値K1b(=VHb/2)以上となる。
また、照明制御部12は、通常時には、電圧信号Y1bをHレベル(電圧値VHb)に維持する。すなわち、通常時における電圧信号Y1bの電圧は電圧値VHbを維持し、電圧信号Y1bの電圧の平均値は閾値K1b以上となる。
したがって、制御電源部24が電圧信号Y1bから生成した直流の制御電圧Vsは、電圧信号Y1bが符号化されているときでも点灯制御部23の動作電圧以上となり、点灯制御部23の動作を安定させることができる。すなわち、照明システム100は、点灯回路22を制御するために符号化された電圧信号Y1bを用いて点灯制御部23に電源供給するときに、点灯制御部23への電源供給を安定させることができる。
本変形例の電圧信号Y1bでは、符号化されたときにHレベル又はLレベルの状態に維持される状態が継続しない。この結果、電圧信号Y1bは、クロック情報も含めて伝送することができるので、送信及び受信の同期が容易になる。
なお、LレベルからHレベルに変化する電圧信号を生成することで、[1]の情報を送信し、HレベルからLレベルに変化する電圧信号を生成することで、[0]の情報を送信してもよい。
(9)第7変形例
図10は、電圧信号Y1の変形例として、電圧信号Y1cを示す。
照明制御部12は、PPM(Pulse Position Modulation)方式で電圧信号Y1cを変調することで、符号化した電圧信号Y1cを生成してもよい。この場合、照明制御部12は、シンボルFを構成するスロットT1-T4のいずれか1つのスロットの電圧値をHレベルとし、他の3つのスロットの電圧値をLレベルとすることで、シンボルF毎に2ビットの情報を含む電圧信号Y1cを生成する。
照明制御部12は、PPM方式で電圧信号Y1cを変調する場合、Hレベルのときの電圧信号Y1cの電圧値VHを、i-PPM方式で電圧信号Y1(図3参照)を変調するときに比べて高くする。この結果、照明制御部12は、電圧信号Y1cの電圧のシンボルF(単位時間に相当)毎の平均値を、閾値K1以上とすることができる。
本変形例では、照明制御部12は、通常時には、電圧信号Y1cをHレベル(電圧値VH)に維持する。すなわち、通常時における電圧信号Y1cの電圧は電圧値VHを維持し、電圧信号Y1cの電圧の平均値は閾値K1以上となる。
したがって、制御電源部24が電圧信号Y1cから生成した直流の制御電圧Vsは、電圧信号Y1cが符号化されているときでも点灯制御部23の動作電圧以上となり、点灯制御部23の動作を安定させることができる。すなわち、照明システム100は、点灯回路22を制御するために符号化された電圧信号Y1cを用いて点灯制御部23に電源供給するときに、点灯制御部23への電源供給を安定させることができる。
(10)第8変形例
電力供給装置1の照明制御部12は、符号化した電圧信号をマンチェスタ符号としてもよい。マンチェスタ符号方式で符号化された電圧信号は、正電圧と負電圧との間を変化する。この場合、制御電源部24は、電圧信号を全波整流した後に平滑することで、制御電圧Vsを生成する。
また、照明制御部12は、符号化した電圧信号を、NRZ(Non Return to Zero)符号に直流電圧を重畳した波形としてもよい。この場合、電圧信号の単位時間毎の平均値は一定ではないが、少なくとも重畳する直流電圧以上になる。この場合、制御電源部24は、リニアレギュレータ又はスイッチングレギュレータを用いれば、定電圧の制御電圧Vsを生成できる。
照明器具2の点灯制御部23は、スイッチ素子(トランジスタ、リレーなど)を備えて、スイッチ素子が制御線W2とグランド線W0との間を短絡、開放することで、点灯制御部23から照明制御部12へデータを伝送してもよい。例えば、点灯制御部23は、電圧信号Y1が連続する2つ以上のシンボルFに亘ってHレベルとなった後に、データ送信を開始する。そして、点灯制御部23は、図3と同様に1つのシンボルFにおいて2ビットの情報を送信する。4種類の2ビットの情報は、「照明器具2の故障」、「照明器具2における電源切断」などの互いに異なる状態をそれぞれ示す。
照明システム100がトンネル照明に用いられる場合、電力供給装置1はトンネルの出入口に設置された電源盤に収納され、照明器具2は、トンネル内に設置される。
照明システム100は、上述の実施形態、及び第1-第8変形例のそれぞれの構成を適宜組み合わせて構成されてもよい。
(11)まとめ
実施形態に係る第1の態様の照明システム(100)は、複数の照明器具(2)と、電力供給装置(1)と、電力線(W1)、制御線(W2)、及びグランド線(W0)と、を備える。電力供給装置(1)は、複数の照明器具(2)に直流電力を供給する。電力線(W1)、制御線(W2)、及びグランド線(W0)は、電力供給装置(1)と複数の照明器具(2)とを電気的に接続する。電力供給装置(1)は、直流電源部(11)と、照明制御部(12)と、を備える。直流電源部(11)は、直流電力を電力線(W1)及びグランド線(W0)を介して複数の照明器具(2)へ供給する。照明制御部(12)は、符号化した電圧信号(Y1、Y1a、Y1b、Y1c)を制御線(W2)及びグランド線(W0)を介して複数の照明器具(2)へ送信する。複数の照明器具(2)のそれぞれは、点灯回路(22)と、光源(21)と、点灯制御部(23)と、制御電源部(24)と、を備える。点灯回路(22)は、直流電力から負荷電力を生成する。光源(21)は、負荷電力を供給される。点灯制御部(23)は、電圧信号(Y1、Y1a、Y1b、Y1c)に基づいて点灯回路(22)を制御する。制御電源部(24)は、少なくとも点灯制御部(23)を駆動するための制御電圧(Vs)を電圧信号(Y1、Y1a、Y1b、Y1c)から生成する。照明制御部(12)は、電圧信号(Y1、Y1a、Y1b、Y1c)の電圧の単位時間(F、Fa、Fb)毎の平均値を閾値(K1、K1a、K1b)以上とする。
上述の照明システム(100)は、点灯回路(22)を制御するために符号化された電圧信号(Y1、Y1a、Y1b、Y1c)を用いて点灯制御部(23)に電源供給するときに、点灯制御部(23)への電源供給を安定させることができる。
実施形態に係る第2の態様の照明システム(100)では、第1の態様において、電圧信号(Y1、Y1a、Y1b、Y1c)は、複数の照明器具(2)のうち少なくとも1つを制御対象として指定する識別情報、及び制御対象に指示する調光レベルの情報を含むことが好ましい。
上述の照明システム(100)は、電圧信号(Y1、Y1a、Y1b、Y1c)を用いて、照明器具(2)を調光制御することができる。
実施形態に係る第3の態様の照明システム(100)では、第1又は第2の態様において、直流電源部(11)は、直流の入力電圧(Vi)を入力されて、直流電力を供給する。電力供給装置(1)は、入力電圧(Vi)を直流電源部(11)へ出力する入力電圧生成部(13)を更に備えることが好ましい。
上述の照明システム(100)は、直流電源部(11)をDC/DCコンバータで構成することができる。
実施形態に係る第4の態様の照明システム(100)では、第3の態様において、入力電圧生成部(13)は、交流電圧(Vac)を入力電圧(Vi)に変換する電力変換部(131)を含む。
上述の照明システム(100)は、商用電力系統などから供給される交流電力を用いて入力電圧(Vi)を生成できるので、照明器具(2)に対する電力供給の安定性を向上させることができる。
実施形態に係る第5の態様の照明システム(100)では、第3又は第4の態様において、入力電圧生成部(13)は、再生可能エネルギーによって発電することで入力電圧(Vi)を生成する発電装置(132、133)を含むことが好ましい。
上述の照明システム(100)は、省エネルギー化を図ることができる。
実施形態に係る第6の態様の照明システム(100)では、第3乃至第5の態様のいずれか1つにおいて、電力供給装置(1)は、蓄電池(15)と、充放電部(14)と、を更に備えることが好ましい。充放電部(14)は、入力電圧生成部(13)の出力の余剰分によって蓄電池(15)を充電し、入力電圧生成部(13)の出力の不足分を蓄電池(15)の放電電力で補う。
上述の照明システム(100)は、入力電圧生成部(13)が生成した直流電力の無駄を抑制して、電力利用の効率化を図ることができる。
実施形態に係る第7の態様の照明システム(100)では、第3乃至第6の態様のいずれか1つにおいて、照明制御部(12)は、入力電圧生成部(13)の出力が所定値以下に低下すると、複数の照明器具(2)の各調光レベルを低下させる電圧信号(Y1、Y1a、Y1b、Y1c)を複数の照明器具(2)へ送信することが好ましい。
上述の照明システム(100)は、電力供給装置(1)から供給可能な電力が減少したときでも、照明器具(2)の光源(21)を点灯させることができる。
実施形態に係る第8の態様の照明システム(100)では、第1乃至第7の態様のいずれか1つにおいて、複数の照明器具(2)のうち少なくとも1つ(2A)は、電力線(W1)とグランド線(W0)との間に直流電圧を印加する太陽光発電装置(25)を更に備えることが好ましい。
上述の照明システム(100)は、電力供給装置(1)の負荷を低減させることができる。
実施形態に係る第9の態様の照明システム(100)では、第1乃至第8の態様のいずれか1つにおいて、複数の照明器具(2)のうち少なくとも1つ(2B)は、検出対象を検出するセンサ(26)を更に備えることが好ましい。少なくとも1つの照明器具(2B)が備える点灯制御部(23)は、センサ(26)の検出結果に基づいて、点灯回路(22)を制御する。
上述の照明システム(100)は、様々な付加機能を有することができる。
実施形態に係る第10の態様の照明システム(100)では、第1乃至第9の態様のいずれか1つにおいて、制御電圧(Vs)は、点灯制御部(23)、及び点灯制御部(23)以外の機器(26、27)を駆動するための電圧であることが好ましい。
上述の照明システム(100)は、様々な付加機能を有することができる。
実施形態に係る第11の態様の照明システム(100)では、第1乃至第10の態様のいずれか1つにおいて、照明制御部(12)は、複数の照明器具(2)の各累積点灯時間の情報を含む電圧信号(Y1、Y1a、Y1b、Y1c)を複数の照明器具(2)へ送信することが好ましい。点灯制御部(23)は、累積点灯時間に基づいて、光源(21)の調光レベルを補正する。
上述の照明システム(100)は、初期照度補正によって点灯初期の余剰光束を抑えることで、省エネルギー化を図ることができる。
実施形態に係る第12の態様の照明システム(100)では、第1乃至第11の態様のいずれか1つにおいて、閾値(K1、K1a、K1b)は、点灯制御部(23)を動作可能とする制御電圧(Vs)の下限値以上であることが好ましい。
上述の照明システム(100)は、点灯回路(22)を制御するために符号化された電圧信号(Y1、Y1a、Y1b、Y1c)を用いて点灯制御部(23)に電源供給するときに、点灯制御部(23)への電源供給を安定させることができる。
100 照明システム
1 電力供給装置
11 直流電源部
12 照明制御部
13 入力電圧生成部
131 電力変換部
132 太陽光発電装置(発電装置)
133 風力発電装置(発電装置)
14 充放電部
15 蓄電池
2、2A、2B、2C 照明器具
21 光源
22 点灯回路
23 点灯制御部
24 制御電源部
25 太陽光発電装置
26 センサ(機器)
27 通信モジュール(機器)
W1 電力線
W2 制御線
W0 グランド線
Y1、Y1a、Y1b、Y1c 電圧信号
Vs 制御電圧
F シンボル(単位時間)
Fa、Fb 単位時間
K1、K1a、K1b 閾値
Vi 入力電圧
Vac 交流電圧

Claims (12)

  1. 複数の照明器具と、
    前記複数の照明器具に直流電力を供給する電力供給装置と、
    前記電力供給装置と前記複数の照明器具とを電気的に接続する電力線、制御線、及びグランド線と、を備え、
    前記電力供給装置は、
    前記直流電力を前記電力線及び前記グランド線を介して前記複数の照明器具へ供給する直流電源部と、
    符号化した電圧信号を前記制御線及び前記グランド線を介して前記複数の照明器具へ送信する照明制御部と、を備え、
    前記複数の照明器具のそれぞれは、
    前記直流電力から負荷電力を生成する点灯回路と、
    前記負荷電力を供給される光源と、
    前記電圧信号に基づいて前記点灯回路を制御する点灯制御部と、
    少なくとも前記点灯制御部を駆動するための制御電圧を前記電圧信号から生成する制御電源部と、を備え、
    前記照明制御部は、前記電圧信号の電圧の単位時間毎の平均値を閾値以上とする
    照明システム。
  2. 前記電圧信号は、前記複数の照明器具のうち少なくとも1つを制御対象として指定する識別情報、及び前記制御対象に指示する調光レベルの情報を含む
    請求項1の照明システム。
  3. 前記直流電源部は、直流の入力電圧を入力されて、前記直流電力を供給し、
    前記電力供給装置は、前記入力電圧を前記直流電源部へ出力する入力電圧生成部を更に備える
    請求項1の照明システム。
  4. 前記入力電圧生成部は、交流電圧を前記入力電圧に変換する電力変換部を含む
    請求項3の照明システム。
  5. 前記入力電圧生成部は、再生可能エネルギーによって発電することで前記入力電圧を生成する発電装置を含む
    請求項3の照明システム。
  6. 前記電力供給装置は、
    蓄電池と、
    前記入力電圧生成部の出力の余剰分によって前記蓄電池を充電し、前記入力電圧生成部の出力の不足分を前記蓄電池の放電電力で補う充放電部と、を更に備える
    請求項3乃至5のいずれか1つの照明システム。
  7. 前記照明制御部は、前記入力電圧生成部の出力が所定値以下に低下すると、前記複数の照明器具の各調光レベルを低下させる前記電圧信号を前記複数の照明器具へ送信する
    請求項3乃至5のいずれか1つの照明システム。
  8. 前記複数の照明器具のうち少なくとも1つは、前記電力線と前記グランド線との間に直流電圧を印加する太陽光発電装置を更に備える
    請求項1の照明システム。
  9. 前記複数の照明器具のうち少なくとも1つは、検出対象を検出するセンサを更に備え、
    前記少なくとも1つの照明器具が備える前記点灯制御部は、前記センサの検出結果に基づいて、前記点灯回路を制御する
    請求項1の照明システム。
  10. 前記制御電圧は、前記点灯制御部、及び前記点灯制御部以外の機器を駆動するための電圧である
    請求項1の照明システム。
  11. 前記照明制御部は、前記複数の照明器具の各累積点灯時間の情報を含む前記電圧信号を前記複数の照明器具へ送信し、
    前記点灯制御部は、前記累積点灯時間に基づいて、前記光源の調光レベルを補正する
    請求項1の照明システム。
  12. 前記閾値は、前記点灯制御部を動作可能とする前記制御電圧の下限値以上である
    請求項1の照明システム。
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