JP2024032256A - 制御システム及び量子コンピュータの制御方法 - Google Patents

制御システム及び量子コンピュータの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2024032256A
JP2024032256A JP2022135822A JP2022135822A JP2024032256A JP 2024032256 A JP2024032256 A JP 2024032256A JP 2022135822 A JP2022135822 A JP 2022135822A JP 2022135822 A JP2022135822 A JP 2022135822A JP 2024032256 A JP2024032256 A JP 2024032256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
flow data
control flow
information
processor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022135822A
Other languages
English (en)
Inventor
篤志 宮本
Atsushi Miyamoto
地尋 吉村
Chihiro Yoshimura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2022135822A priority Critical patent/JP2024032256A/ja
Priority to US18/112,163 priority patent/US20240070509A1/en
Priority to EP23158417.8A priority patent/EP4332844A1/en
Publication of JP2024032256A publication Critical patent/JP2024032256A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N10/00Quantum computing, i.e. information processing based on quantum-mechanical phenomena
    • G06N10/40Physical realisations or architectures of quantum processors or components for manipulating qubits, e.g. qubit coupling or qubit control
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N10/00Quantum computing, i.e. information processing based on quantum-mechanical phenomena
    • G06N10/80Quantum programming, e.g. interfaces, languages or software-development kits for creating or handling programs capable of running on quantum computers; Platforms for simulating or accessing quantum computers, e.g. cloud-based quantum computing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Mathematical Analysis (AREA)
  • Mathematical Optimization (AREA)
  • Pure & Applied Mathematics (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Computational Mathematics (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Abstract

【課題】ユーザが、種々のレイヤの知識を有していなくても量子コンピュータを制御できる技術を実現する。【解決手段】量子コンピュータを制御する制御システムは、複数の量子ビットを有する量子ビットデバイスを制御するための制御信号を生成するアナログ制御ユニットと接続する。制御システムは、コード形式で記述され、量子ビットデバイスの制御内容を定義する第1制御フローデータを、アナログ制御ユニットによる量子ビットデバイスの制御内容を定義した第2制御フローデータに変換し、第2制御フローデータから、制御信号を生成するための制御データパターンを生成する。【選択図】 図2

Description

本発明は、量子コンピュータの制御技術に関する。
コンピュータの進展を支えてきた半導体素子の微細化には限界が見えており、従来の古典コンピュータの延長で計算機能力を向上させていくことが困難になってきている。このような中、量子コンピュータは、性能限界を新しい計算原理とデバイスによって打破する試みの一つとして期待されている。
量子コンピュータは、重ね合わせ及び量子もつれ等、量子力学的な現象を用いて、指数関数的に膨大な数の並列計算を実現するコンピュータである。量子コンピュータは、理論通り動作すれば、古典コンピュータよりも高速な計算が可能になるとされている。量子コンピュータを実用化させようという試みは、世界的にも広まっており、これまでに数十量子ビット程度のゲート型量子コンピュータの実現が報告されている(例えば、非特許文献1を参照)。
しかし、現在開発されている量子コンピュータは、誤り訂正機能がなく、量子ビット数も100万程度必要とされる真の汎用量子コンピュータには遠く及ばない。大規模な量子コンピュータの実現に向けた検討が行われている。
特許文献1には、複数の量子ビットを有する量子演算部を量子ビットアレイで構成したシリコン電子スピン型超並列量子コンピュータが開示されている。また、非特許文献2には、量子ビットデバイスとその制御のための量子周辺回路で大規模化を実現する方式が検討されている。
特開2021-170198号公報
Frank Arute, et al., "Quantum supremacy using a programmable superconducting processor," Nature, Vol 574, pp. 505 - 511, 2019. Petit, L. et al., "Universal quantum logic in hot silicon qubits," Nature, Vol 580, pp.355-359, 2020.
量子コンピュータの大規模化に関するハードウェアの試みがある一方で、その検証は、少数の量子ビットを対象として直接制御装置と接続する実験的なものに留まっている。大規模な量子コンピュータを制御するためには、量子ビットデバイスの開発に加えて、多数配置される量子ビットを効率的に制御するシステムの開発が必要である。
大規模な量子コンピュータのシステム開発には、量子デバイス、制御回路、量子アルゴリズムなど、異なるレイヤの知識と、それらに関連した要素技術開発が必要である。制御対象の量子ビット数の増加、周辺制御回路のシステムにも伴い、制御は煩雑し、また、理解が難しいものになる。
そのため、量子コンピュータの開発及び検証を行うユーザが、ハードウェアの設定等、種々のレイヤの知識を用いることなく、より直感的に量子コンピュータを制御できるシステムが求められる。
本発明は、上記のような課題を鑑みてなされたものであり、ユーザが、種々のレイヤの知識を有していなくても量子コンピュータを制御できる技術を提供することを目的とする。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、量子コンピュータを制御する制御システムであって、プロセッサ、前記プロセッサに接続されるメモリ、及び前記プロセッサに接続されるネットワークインタフェースを有する計算機を備え、複数の量子ビットを有する量子ビットデバイスを制御するための制御信号を生成するアナログ制御ユニットと接続し、前記量子ビットデバイスを制御するための設定パラメータに関する第1設定情報、前記アナログ制御ユニットの制御に関する第2設定情報、前記制御信号を生成するための制御データパターンのフォーマットに関する第3設定情報を保持し、前記プロセッサは、前記第1設定情報及び前記第2設定情報に基づいて、コード形式で記述され、前記量子ビットデバイスの制御内容を定義する第1制御フローデータを、前記アナログ制御ユニットによる前記量子ビットデバイスの制御内容を定義した第2制御フローデータに変換し、前記第3設定情報に基づいて、前記第2制御フローデータから、複数の前記制御データパターンを生成する。
本発明によれば、ユーザは、種々のレイヤの知識を有していなくても量子コンピュータを制御できる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
実施例1の量子コンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施例1のデジタル制御ユニットの機能構成の一例を示すブロック図である。 実施例1の量子ビットデバイスを制御するための制御フローデータ(コード記述)及び制御フローデータ(波形記述)の一例を示す図である。 実施例1の制御フローのパラメータの一例を示す図である。 実施例1の制御フローデータ(波形記述)の一例を示す図である。 実施例1の制御フローデータ(コード記述)の一例である。 実施例1のデジタル制御ユニットのユーザ記述レベルに関わる機能構成を示す図である。 実施例1のデジタル制御ユニットが実行するユーザ記述レベルの一例を説明するフローチャートである。 実施例1のGUIの一例を示す図である。 実施例1の量子ビットデバイスの構造の一例を示す図である。 実施例1の信号情報の一例を示す図である。 実施例1のバイアス電圧情報の一例を示す図である。 実施例1のデジタル制御ユニットの制御ユニットレベル、制約考慮レベル、及びデータパターン変換レベルに関わる機能構成を示す図である。 実施例1の制御データパターン生成部が実行する概要の一例を説明するフローチャートである。 実施例1の実行コマンド情報の一例を示す図である。 実施例1の制御ユニットレベルコードの一例を示す図である。 実施例1の制約情報の一例を示す図である。 実施例1の制約考慮制御ユニットレベルコードの一例を示す図である。 実施例1の制御データのフォーマットの一例を示す図である。 実施例1のビット対応情報の一例を示す図である。 実施例1の制御データパターン情報の一例を示す図である。 実施例1の制御データパターン生成部の機能構成の変形例を示す図である。 実施例1のデジタル制御ユニットの実行制御レベルに関わる機能構成を示す図である。 実施例1のデジタル制御ユニットが実行する実行制御レベルの一例を説明するフローチャートである。 実施例1の演算結果のデータフォーマットの一例を示す図である。
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
以下に説明する発明の構成において、同一又は類似する構成又は機能には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本明細書等における「第1」、「第2」、「第3」等の表記は、構成要素を識別するために付するものであり、必ずしも、数又は順序を限定するものではない。
図面等において示す各構成の位置、大きさ、形状、及び範囲等は、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、及び範囲等を表していない場合がある。したがって、本発明では、図面等に開示された位置、大きさ、形状、及び範囲等に限定されない。
実施例1では、大規模な量子コンピュータの研究開発及び検証において、例えば、量子デバイス及びシステム開発を行うユーザに対して、量子デバイスとは異なるレイヤの煩雑な設定等を隠蔽し、ユーザが要求する量子デバイスの制御を実現する制御システムを説明する。
図1は、実施例1のシステムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
システムは、量子コンピュータ10及び制御システム11から構成される。量子コンピュータ10は、アナログ制御ユニット102及び量子ビットデバイス103から構成される。量子コンピュータ10及び制御システム11は、電源104から電力を供給する。
制御システム11は、量子コンピュータ10の全体を制御する。アナログ制御ユニット102は、制御システム11の出力に基づいて、量子ビットデバイス103を制御するためのバイアス電圧、RF信号、及びタイミング信号等のアナログ制御信号を生成する。アナログ制御ユニット102は、例えば、アナログ制御回路又は信号発生装置等を有する。量子ビットデバイス103は、量子演算を行うデバイスであり、複数の量子ビットを搭載する。量子ビットデバイス103は、例えば、量子ビットが配置された量子ビットチップを含む。
量子ビットデバイス103は、量子ビットを安定動作させるために、希釈冷凍機内部の極低温域に配置される。量子ビットデバイス103を直接制御するアナログ制御ユニット102は、量子ビットデバイス103の周辺の低温域に配置される。制御システム11は常温域に配置される。
近い領域に配置されるアナログ制御ユニット102及び量子ビットデバイス103の間は、配線109を介して直接接続され、制御システム11及びアナログ制御ユニット102の間は通信ケーブル108を介して接続される。
制御システム11は、プロセッサ110、記憶デバイス111、入出力デバイス112、及び通信デバイス113を有する。なお、制御システム11は、複数の計算機から構成されてもよい。
プロセッサ110は、記憶デバイス111に格納されるプログラムを実行する。プロセッサ110がプログラムにしたがって処理を実行することによって、特定の機能を実現する機能部(モジュール)として動作する。以下の説明では、機能部を主語に処理を説明する場合、プロセッサ110が当該機能部を実現するプログラムを実行していることを示す。記憶デバイス111は、プロセッサ110が実行するプログラム及びプログラムが使用する情報を格納する。また、記憶デバイス111は、ワークエリアとしても用いられる。
入出力デバイス112は、キーボード、マウス、タッチパネル、及びディスプレイ等であり、各種情報の入力を受け付け、また、各種情報を出力する。通信デバイス113は、アナログ制御ユニット102と通信する。
なお、制御システム11は、プロセッサ110、記憶デバイス111、入出力デバイス112、及び通信デバイス113を有する、複数の計算機から構成されてもよい。
図2は、実施例1の制御システム11の機能構成の一例を示すブロック図である。
制御システム11は、GUI(Graphical User Interface)210、コード記述入出力部211、波形記述入出力部212、記述変換部213、API(Application Programming Interface)214、記録部215、制御データパターン生成部216、制御部217、演算結果格納部218、通信部219、及びAPI220を有する。
GUI210は、量子ビットデバイス103の制御内容を規定する制御フローに関するデータ(制御フローデータ)の入力を受け付ける。実施例1では、GUI210は、表現方式が異なる二つの制御フローデータ(コード記述)230及び制御フローデータ(波形記述)231の入力を受け付けることができる。GUI210は、受け付けた制御フローデータ(コード記述)230を、コード記述入出力部211に出力し、受け付けた制御フローデータ(波形記述)231を、波形記述入出力部212に出力する。
以下の説明では、制御フローデータ(コード記述)230及び制御フローデータ(波形記述)231を区別しない場合、制御フローデータと記載する。
記述変換部213は、制御フローデータの表現方式を変換するための処理の実行トリガを検知した場合、制御フローデータ(コード記述)230及び制御フローデータ(波形記述)231の間の変換を行う。
GUI210、コード記述入出力部211、波形記述入出力部212、及び記述変換部213を一つにまとめて、制御フロー受付部としてもよい。
API214は、アナログ制御ユニット102及び量子ビットデバイス103に関する情報の入力を受け付ける。具体的には、API214は、量子ビットデバイス103を制御するための設定パラメータに関する情報として、信号情報232及びバイアス電圧情報233を受け付ける。また、API214は、アナログ制御ユニット102による制御に関する情報として、実行コマンド情報234及び制約情報235を受け付ける。また、API214は、アナログ制御ユニット102が実行可能な、量子ビットデバイス103の制御に用いる制御信号を生成するための制御データパターン251のデータ構造に関する情報として、フォーマット情報236及びビット対応情報237を受け付ける。記録部215は、API214が受け付けた各種情報を記憶する。
API214及び記録部215を一つにまとめて、情報設定部としてもよい。
制御データパターン生成部216は、コード記述入出力部211から制御フローデータ(コード記述)230を取得し、制御フローデータ(コード記述)230と記録部215に格納される情報とを用いて、量子ビットデバイス103の制御に用いる制御信号を生成するための制御データパターン251を生成する。
制御部217は、制御データパターン生成部216から、複数の制御データパターン251を格納する制御データパターン情報1312(図13を参照)を取得し、記憶する。制御部217は、量子コンピュータ10の制御処理の実行トリガを検知した場合、通信部219に制御データパターン251を出力する。また、制御部217は、通信部219から演算結果252を受け付け、演算結果格納部218に格納する。
通信部219は、通信デバイス113を制御してアナログ制御ユニット102に制御データパターン251を送信する。また、通信部219は、通信デバイス113を制御してアナログ制御ユニット102から演算結果252を受信し、制御部217に出力する。
制御部217、演算結果格納部218、及び通信部219を一つにまとめて制御実行部としてもよい。
API220は、ユーザプログラム241から各種処理の実行トリガ及びファイルの入力を受け付ける。また、API220は、各種処理の実行結果(エラー情報、演算結果252等)をユーザプログラム241に出力する。
制御システム11が実行する処理は、ユーザ記述レベル、制御ユニットレベル、制約考慮レベル、データパターン変換レベル、及び実行制御レベルの五つの処理レベルから構成される。
(レベル1)ユーザ記述レベル
ユーザ記述レベルは、制御フロー受付部が実行する処理であり、制御フローデータ(コード記述)230及び制御フローデータ(波形記述)231間の変換処理である。
図3は、実施例1の量子ビットデバイス103を制御するための制御フローデータ(コード記述)230及び制御フローデータ(波形記述)231の一例を示す図である。図4は、実施例1の制御フローのパラメータの一例を示す図である。図5は、実施例1の制御フローデータ(波形記述)231の一例を示す図である。図6は、実施例1の制御フローデータ(コード記述)230の一例である。
図3では、アレイ状に量子ビットが配置された量子ビットデバイス103に対する制御フローデータを示す。図3には、丸印で示した量子ビットを制御するための制御フローデータを示している。制御フローは、量子ビットを制御するための、信号端子へのバイアス電圧印加及びRF信号の印加等のタイミングを規定する。
制御フローデータ(コード記述)230及び制御フローデータ(波形記述)231は、記述方式が異なるが等価なデータである。制御フローデータ(コード記述)230は、プログラムコード等と同様の表現で制御フローが記述され、制御フローデータ(波形記述)231は、信号波形のシーケンスで制御フローが記述される。
量子ビットデバイス103の開発及び検証を行うユーザの観点では、テスタ等の測定装置の表現に近い制御フローデータ(波形記述)231が扱いやすい。図3に示す制御フローデータ(波形記述)231では、量子ビットに隣接する配線に逆方向の電流を誘起する制御が直感的に表現されている。
一方、システムの観点では、プログラムコードのような制御フローデータ(コード記述)230が扱いやすい。制御フローデータ(コード記述)230は、視覚的に制御内容が把握できる表現ではないため、制御フローデータ(波形記述)231より視認性が劣るが、繰返処理等の再利用、量子ビットアドレスのパラメータ化による汎用化等が見込め点で表現の自由度に優れている。制御システム11上の処理においても制御フローデータ(コード記述)230が制御フローデータ(波形記述)231より扱いやすい。
(レベル2)制御ユニットレベル
制御ユニットレベルは、制御データパターン生成部216が実行する処理の一つであり、制御フローデータ(コード記述)230を、アナログ制御ユニット102の実行可能な粒度のコマンド(制御ユニットレベルコード1310)に変換する処理である。制御ユニットレベルでは、信号情報232、バイアス電圧情報233、及び実行コマンド情報234が参照される。
(レベル3)制約考慮レベル
制約考慮レベルは、制御データパターン生成部216が実行する処理の一つであり、アナログ制御ユニット102による制御に関する制約に合わせて、制御ユニットレベルコード1310を制約考慮制御ユニットレベルコード1311に変換する処理である。制約考慮レベルでは、制約情報235が参照される。
(レベル4)データパターン変換レベル
データパターン変換レベルは、制御データパターン生成部216が実行する処理の一つであり、制約考慮制御ユニットレベルコード1311を制御データパターン251に変換する処理である。データパターン変換レベルでは、フォーマット情報236及びビット対応情報237が参照される。
(レベル5)実行制御レベル
実行制御レベルは、制御データパターン251を用いて、量子コンピュータ10を制御する処理である。実行制御レベルでは、アナログ制御ユニット102への制御データパターン251の送信、並びに、演算結果の受信及び格納等の処理が実行される。
実施例1の制御システム11は、GUI210を介して、量子ビットデバイス103の開発及び検証を行うユーザ、又は、システムの開発及び検証を行うユーザから、再利用性に優れた制御フローデータ(コード記述)230及び視認性に優れた制御フローデータ(波形記述)231の入力を受け付ける。制御フローデータ(波形記述)231は、量子ビットデバイス103の設計及び検証を行うユーザが直感的に量子ビットを操作するのに適した表現であり、扱いやすい。
実施例1の制御システム11は、処理に使用する情報を受け付けるAPI214と、処理の実行トリガを受け付けるAPI220とを別々に有するため、五つの処理レベルの各々を独立して実行することができる。
各処理レベルで用いる情報を事前に設定することによって、ユーザが他の処理レベルの煩雑な設定を行うことなく、所定の処理レベルの検証を行うことができる。例えば、量子ビットデバイス103を開発及び検証するユーザは、アナログ制御ユニット102に関する知識等を有することなく、量子ビットデバイス103を制御することができる。また、ユーザは、API220を介して、エラー情報、各処理レベルの処理結果、及び演算結果252等を取得できる。
次に、本実施例の制御システム11が実行する処理について、処理レベル毎に説明する。また、処理の説明に合わせて、参照する情報についても説明する。
信号情報232、バイアス電圧情報233、実行コマンド情報234、制約情報235、フォーマット情報236、及びビット対応情報237は、事前に、API214を介して記録部215に格納されているものとする。
(ユーザ記述レベル)
図7は、実施例1の制御システム11のユーザ記述レベルに関わる機能構成を示す図である。図8は、実施例1の制御システム11が実行するユーザ記述レベルの一例を説明するフローチャートである。図9は、実施例1のGUI210の一例を示す図である。図10は、実施例1の量子ビットデバイス103の構造の一例を示す図である。図11は、実施例1の信号情報232の一例を示す図である。図12は、実施例1のバイアス電圧情報233の一例を示す図である。
制御フロー受付部は、図9に示すようなGUI210を表示し、制御フローデータの入力を受け付ける。GUI210は、コード入力/表示欄901、波形入力/表示欄902、及び保存ボタン903を含む。
コード入力/表示欄901は、コード記述表現の制御フローを入力し、又は、表示するための欄である。波形入力/表示欄902は、波形記述表現の制御フローを入力し、又は、表示するための欄である。保存ボタン903は、コード入力/表示欄901及び波形入力/表示欄902のいずれかに入力された制御フローを保存するための操作ボタンである。保存ボタン903が操作された場合、コード入力/表示欄901及び波形入力/表示欄902のいずれかに入力された制御フローのデータが制御フロー受付部に入力される。
制御フロー受付部は、制御フローデータを保存した後、実行トリガを監視する(ステップS801)。
具体的には、コード記述入出力部211及び波形記述入出力部212が実行トリガを監視する。実行トリガは、ユーザプログラム241からAPI220を介して受け付ける。なお、実行トリガを受け付ける機能をGUI210に実装してもよい。例えば、保存ボタン903を押下された場合、制御フロー変換処理の実行トリガを入力するようにしてもよい。また、GUI210に、制御ユニットレベルの実行トリガを入力するためのボタンをもうけてもよい。
なお、制御フロー受付部は、実行トリガの監視中に、制御フローデータに対する編集を受け付けることができる。
制御フロー受付部は、実行トリガを検知した場合、当該実行トリガが制御フローデータ変換処理の実行トリガであるか否かを判定する(ステップS802)。
検知した実行トリガが制御フローの変換処理の実行トリガである場合、制御フロー受付部は制御フロー変換処理を実行する(ステップS803)。制御フロー変換処理の詳細は後述する。
制御フロー受付部は、制御フローの変換処理が正常に終了したか否かを判定する(ステップS804)。
制御フローの変換処理が正常に終了しなかった場合、制御フロー受付部は、ユーザプログラム241にエラー情報を出力し(ステップS805)、処理を終了する。
制御フローの変換処理が正常に終了した場合、制御フロー受付部は、GUI210に変換された制御フローを表示し(ステップS806)、その後、ステップS801に戻る。
ステップS802において、制御ユニットレベルの実行トリガである場合、制御フロー受付部は、実行トリガの監視を終了し、制御データパターン生成部216に制御フローデータ(コード記述)230を送信する(ステップS807)。
ここで、制御フロー変換処理について説明する。制御フロー変換処理は記述変換部213によって実行される。
(変換1)制御フローデータ(コード記述)230を受け付けている場合、記述変換部213は、信号情報232及びバイアス電圧情報233を用いて、制御フローデータ(コード記述)230を制御フローデータ(波形記述)231に変換する。
図10に、量子ビットデバイス103の一部分の構造を示す。「XJNi0」、「UJW0」等は信号端子の信号名を表す。信号端子にバイアス電圧を印加することによって量子ビットが制御される。制御フローを記述するためには、信号名、並びに、バイアス電圧の名称及び値等が必要となる。信号情報232は設定パラメータである信号名を定義した情報であり、バイアス電圧情報233は設定パラメータであるバイアス電圧の名称及び値を定義した情報である。図10に示す量子ビットデバイス103の信号情報232は、例えば、図11に示すような情報である。また、図10に示す量子ビットデバイス103のバイアス電圧情報233は、例えば、図12のような情報である。
記述変換部213は、信号情報232及びバイアス電圧情報233を参照し、制御フローデータ(コード記述)230における信号名及びバイアス電圧名等に誤りがあるか否かを判定する。記述に誤りがある場合、記述変換部213はエラー情報を出力し、変換処理を終了する。記述に誤りがない場合、記述変換部213は、コード記述及び波形記述間の対応関係に基づいて、制御フローデータ(コード記述)230を制御フローデータ(波形記述)231に変換する。記述変換部213は、制御フローデータ(波形記述)231を波形記述入出力部212に格納する。波形記述入出力部212は制御フローデータ(波形記述)231をGUI210に出力し、GUI210は波形入力/表示欄902に制御フローデータ(波形記述)231を表示する。GUI210は、制御フローデータ(波形記述)231に対する編集を受け付けることができる。制御フローデータ(波形記述)231に対する編集結果は、GUI210を介して波形記述入出力部212に格納される。
(変換2)制御フローデータ(波形記述)231を受け付けている場合、記述変換部213は、コード記述及び波形記述間の所定の対応関係に基づいて、制御フローデータ(波形記述)231を制御フローデータ(コード記述)230に変換する。記述変換部213は、信号情報232及びバイアス電圧情報233を参照して、制御フローデータ(コード記述)230における信号名及びバイアス電圧等に誤りがあるか否かを判定する。記述に誤りがある場合、記述変換部213はエラー情報を出力し、変換処理を終了する。記述に誤りがない場合、記述変換部213は、制御フローデータ(コード記述)230をコード記述入出力部211に格納する。コード記述入出力部211は制御フローデータ(コード記述)230をGUI210に出力し、GUI210はコード入力/表示欄901に制御フローデータ(コード記述)230を表示する。GUI210は、制御フローデータ(コード記述)230に対する編集を受け付けることができる。制御フローデータ(コード記述)230に対する編集結果は、GUI210を介してコード記述入出力部211に格納される。
制御システム11は、再利用性の高いコード記述の制御フロー及び視覚的に制御内容が把握できる波形記述の制御フローの両方を受け付けることができる。また、制御システム11は、表現が異なる制御フローを相互に変換し、ユーザに提示することができる。ユーザは、変換された制御フローを参照することによって、効率的に制御フローを編集できる。
(制御ユニットレベル、制約考慮レベル、データパターン変換レベル)
図13は、実施例1の制御システム11の制御ユニットレベル、制約考慮レベル、及びデータパターン変換レベルに関わる機能構成を示す図である。図14は、実施例1の制御データパターン生成部216が実行する概要の一例を説明するフローチャートである。図15は、実施例1の実行コマンド情報234の一例を示す図である。図16は、実施例1の制御ユニットレベルコードの一例を示す図である。図17は、実施例1の制約情報235の一例を示す図である。図18は、実施例1の制約考慮制御ユニットレベルコードの一例を示す図である。図19は、実施例1の制御データのフォーマットの一例を示す図である。図20は、実施例1のビット対応情報237の一例を示す図である。図21は、実施例1の制御データパターン情報の一例を示す図である。
制御データパターン生成部216は、制御ユニットレベルを実行するコードレベル変換部1301、制約考慮レベルを実行するコード制約考慮部1302、及びデータパターン変換レベルを実行するデータパターン変換部1303を含む。
制御データパターン生成部216は、制御フローデータ(コード記述)230を受け付け、かつ、実行トリガを検知した場合、制御データパターン251を生成する処理を開始する。実行トリガは、ユーザプログラム241からAPI220を介して受け付ける。なお、実行トリガを受け付ける機能をGUI210に実装してもよい。
コードレベル変換部1301は、制御フローデータ(コード記述)230を受け付け、かつ、実行トリガを検知した場合、制御フローデータ(コード記述)230から制御ユニットレベルコード1310を生成するためのコードレベル変換処理を実行する(ステップS1401)。
(S1401-1)コードレベル変換部1301は、信号情報232及びバイアス電圧情報233を参照し、信号名及びバイアス電圧名等に誤りがあるか否かを判定する。誤りがある場合、コードレベル変換部1301はエラー情報を生成し、コードレベル変換処理を終了する。
(S1401-2)誤りがない場合、コードレベル変換部1301は、制御フローデータ(コード記述)230と、図15に示すような実行コマンド情報234に定義されたアナログ制御ユニット102の実行コマンドとの対応関係に基づいて、アナログ制御ユニット102が実行可能な粒度に制御フローデータ(コード記述)230を分解することによって、図16に示すような制御ユニットレベルコード1310を生成する。例えば、制御フローデータ(コード記述)230のバイアス印加は、制御ユニットレベルコードでは、DBS及びBSEに分解され、RF信号の印加は、RFW及びRFSに分解される。
コードレベル変換部1301は、コードレベル変換処理が正常に終了したか否かを判定する(ステップS1402)。
コードレベル変換処理が正常に終了していない場合、コードレベル変換部1301は、エラー情報を出力し(ステップS1407)、全体の処理を終了する。
コードレベル変換処理が正常に終了した場合、コードレベル変換部1301は、コード制約考慮部1302に制御ユニットレベルコード1310を出力する。
コード制約考慮部1302は、制御ユニットレベルコード1310を受け付け、かつ、実行トリガを検知した場合、制御ユニットレベルコード1310から制約考慮制御ユニットレベルコード1311を生成するためのコード制約考慮処理を実行する(ステップS1403)。
コード制約考慮処理では、図17に示すような制約情報235が用いられる。制約情報235には、同時制約情報1701、順序制約情報1702、及び数値制約情報1703が含まれる。
同時制約情報1701には、同時実行可能な制御コマンドに関する制約が定義される。アナログ制御ユニット102において、同時に実行可能な制御コマンドが存在する場合、又は、同時に複数の設定が可能な制御コマンドが存在する場合、コード制約考慮部1302は、制御ユニットレベルコード1310に含まれる制御コマンドを最適化する。
順序制約情報1702には、制御コマンドの実行順序に関する制約が定義される。量子ビットデバイス103へデバイス電圧を印加するためには、アナログ制御ユニット102が所定の順番で制御コマンドを実行する必要がある。例えば、信号に対するDBS、BSW、BSEには順番に依存関係がある。
数値制約情報1703には、設定パラメータの値域に関する制約が定義される。設定パラメータの値は値域内に設定する必要がある。
(S1403-1)例えば、コード制約考慮部1302は、制御ユニットレベルコード1310について数値制約情報1703を満たすか否かを判定する。数値制約情報1703を満たさない場合、コード制約考慮部1302はエラー情報を生成し、コード制約考慮処理を終了する。
(S1403-2)数値制約情報1703を満たす場合、コード制約考慮部1302は、同時制約情報1701及び順序制約情報1702に基づいて、制御ユニットレベルコード1310を最適化することによって、図18に示すような制約考慮制御ユニットレベルコード1311を生成する。
コード制約考慮部1302は、コード制約考慮処理が正常に終了したか否かを判定する(ステップS1404)。
コード制約考慮処理が正常に終了していない場合、コード制約考慮部1302は、エラー情報を出力し(ステップS1407)、全体の処理を終了する。
コード制約考慮処理が正常に終了した場合、コード制約考慮部1302は、データパターン変換部1303に制約考慮制御ユニットレベルコード1311を出力する。
データパターン変換部1303は、制約考慮制御ユニットレベルコード1311を受け付け、かつ、実行トリガを検知した場合、制約考慮制御ユニットレベルコード1311から制御データパターン251を生成するためのデータパターン変換処理を実行する(ステップS1405)。
データパターン変換処理では、図19に示すような制御データパターンのフォーマットを定義したフォーマット情報236と、図20に示すようなビット対応情報237とが用いられる。フォーマット情報236は、制御データパターン251のビットフィールドを定義する情報である。ビット対応情報237は、例えば、バイアス電圧名又は信号名等とビット表現との対応関係(符号2001、2002)を定義する情報である。
データパターン変換部1303は、フォーマット情報236にて定義されたビットフィールドに合わせて、制約考慮制御ユニットレベルコード1311に含まれる制御コマンド及び設定データ等をビット列に変換する。このとき、データパターン変換部1303は、ビット対応情報237を参照して、信号名に対応する設定データを追加する。これによって、図21に示すような制御データパターン情報1312が生成される。一つの行が一つの制御データパターン251に対応する。
データパターン変換部1303は、データパターン変換処理が正常に終了したか否かを判定する(ステップS1406)。
データパターン変換処理が正常に終了していない場合、データパターン変換部1303は、エラー情報を出力し(ステップS1407)、全体の処理を終了する。
データパターン変換処理が正常に終了した場合、データパターン変換部1303は、実行制御レベルの実行トリガを監視する(ステップS1408)。
実行制御レベルの実行トリガを検知した場合、データパターン変換部1303は、制御部217に制御データパターン情報1312を出力し(ステップS1409)、全体の処理を終了する。
図22は、実施例1の制御データパターン生成部216の機能構成の変形例を示す図である。
制御データパターン生成部216は、二つのタイミングチャート変換部2200、2201を有してもよい。タイミングチャート変換部2200は、制御ユニットレベルの処理結果をタイミングチャートに変換し、ユーザに提示する。タイミングチャート変換部2201は、制約考慮レベルの処理結果をタイミングチャートに変換し、ユーザに提示する。
なお、制御データパターン生成部216は、API220を介して、各処理レベルの処理結果等をそのまま出力してもよい。
ユーザは、出力された処理結果等を分析することによって、信号情報232等、各種情報にフィードバックを反映させることができる。
制御システム11は、制御フローデータ(コード記述)230を、アナログ制御ユニット102が実行可能な粒度のコマンドに変換できる。また、制御システム11は、アナログ制御ユニット102の制御に関する制約を考慮して、制御フローデータ(コード記述)230を最適化できる。また、制御システム11は、制御フローデータ(コード記述)230を制御データパターン251に変換できる。
信号の情報、パラメータの設定、及び制御の制約等、異なるレイヤの知識はAPI214を介して個別に設定できる。これによって、種々のレイヤの知識を有していないユーザでも量子ビットデバイス103を制御できる。
(実行制御レベル)
図23は、実施例1の制御システム11の実行制御レベルに関わる機能構成を示す図である。図24は、実施例1の制御システム11が実行する実行制御レベルの一例を説明するフローチャートである。図25は、実施例1の演算結果252のデータフォーマットの一例を示す図である。
実行トリガは、ユーザプログラム241からAPI220を介して受け付ける。なお、実行トリガを受け付ける機能をGUI210に実装してもよい。
制御部217は、制御データパターン情報1312を受け付け、かつ、実行トリガを検知した場合、アドレスを初期化する(ステップS2401)。
制御部217は、制御データパターン情報1312から、アドレスに対応する制御データパターン251を読み出す(ステップS2402)。
制御部217は、全ての制御データパターン251の読み出しが完了したか否かを判定する(ステップS2403)。具体的には、アドレスに対応する制御データパターン251が存在するか否かが判定される。アドレスに対応する制御データパターン251が存在しない場合、制御部217は、全ての制御データパターン251の読み出しが完了したと判定する。
全ての制御データパターン251の読み出しが完了した場合、制御部217は、実行制御レベルを終了する。
全ての制御データパターン251の読み出しが完了していない場合、制御部217は、読み出された制御データパターン251が演算結果252の取得を指示する制御データパターンであるか否かを判定する(ステップS2404)。
読み出された制御データパターン251が演算結果252の取得を指示する制御データパターンではない場合、制御部217は、通信部219に、読み出された制御データパターン251の送信を指示する(ステップS2405)。通信部219は、指示を受け付けた場合、アナログ制御ユニット102に制御データパターン251を送信する。
アナログ制御ユニット102は、受信した制御データパターン251をメモリに格納し、また、制御データパターン251の格納を実行トリガとして検知する。アナログ制御ユニット102は、制御データパターン251に基づいて制御信号を生成し、当該制御信号を用いて量子ビットデバイス103を制御する。
制御部217は、アドレスをインクリメントし(ステップS2409)、その後、ステップS2402に戻る。
読み出された制御データパターン251が演算結果252の取得を指示する制御データパターンである場合、制御部217は、通信部219に演算結果252の読み込みの設定データの送信を指示し(ステップS2406)、待ち状態に移行する。通信部219は、アナログ制御ユニット102に演算結果252の読み込みの設定データを送信する。
アナログ制御ユニット102は、設定データに基づいて図25に示すようなデータフォーマットの演算結果252を生成し、制御システム11に送信する。
制御部217は、演算結果を受信したか否かを判定する(ステップS2407)。
演算結果を受信していない場合、制御部217は、一定期間経過した後、ステップS2407に戻る。
演算結果を受信した場合、制御部217は、演算結果格納部218に演算結果252を格納し(ステップS2408)、アドレスをインクリメントし(ステップS2409)、その後、ステップS2402に戻る。
演算結果格納部218は、API220を介して、ユーザプログラム241に演算結果252を出力できる。
以上で説明したように、実施例1の制御システム11は、大規模な量子コンピュータの開発及び検証において、量子ビットデバイス103及びシステム制御等、ユーザが種々のレイヤの知識を有していなくても、量子ビットデバイス103を制御することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成に追加、削除、置換することが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、本発明は、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をコンピュータに提供し、そのコンピュータが備えるプロセッサが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、光磁気ディスク、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、本実施例に記載の機能を実現するプログラムコードは、例えば、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Python、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
さらに、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することによって、それをコンピュータのハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD-RW、CD-R等の記憶媒体に格納し、コンピュータが備えるプロセッサが当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
上述の実施例において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。
10 量子コンピュータ
11 制御システム
102 アナログ制御ユニット
103 量子ビットデバイス
104 電源
108 通信ケーブル
109 配線
110 プロセッサ
111 記憶デバイス
112 入出力デバイス
113 通信デバイス
210 GUI
211 コード記述入出力部
212 波形記述入出力部
213 記述変換部
214、220 API
215 記録部
216 制御データパターン生成部
217 制御部
218 演算結果格納部
219 通信部
230 制御フローデータ(コード記述)
231 制御フローデータ(波形記述)
232 信号情報
233 バイアス電圧情報
234 実行コマンド情報
235 制約情報
236 制御データフォーマット情報
237 ビット対応情報
241 ユーザプログラム
251 制御データパターン
252 演算結果
1301 コードレベル変換部
1302 コード制約考慮部
1303 データパターン変換部
1310 制御ユニットレベルコード
1311 制約考慮制御ユニットレベルコード
1312 制御データパターン情報
1701 同時制約情報
1702 順序制約情報
1703 数値制約情報
2200、2201 タイミングチャート変換部

Claims (15)

  1. 量子コンピュータを制御する制御システムであって、
    プロセッサ、前記プロセッサに接続されるメモリ、及び前記プロセッサに接続されるネットワークインタフェースを有する計算機を備え、
    複数の量子ビットを有する量子ビットデバイスを制御するための制御信号を生成するアナログ制御ユニットと接続し、
    前記量子ビットデバイスを制御するための設定パラメータに関する第1設定情報、前記アナログ制御ユニットの制御に関する第2設定情報、前記制御信号を生成するための制御データパターンのフォーマットに関する第3設定情報を保持し、
    前記プロセッサは、
    前記第1設定情報及び前記第2設定情報に基づいて、コード形式で記述され、前記量子ビットデバイスの制御内容を定義する第1制御フローデータを、前記アナログ制御ユニットによる前記量子ビットデバイスの制御内容を定義した第2制御フローデータに変換し、
    前記第3設定情報に基づいて、前記第2制御フローデータから、複数の前記制御データパターンを生成することを特徴とする制御システム。
  2. 請求項1に記載の制御システムであって、
    前記プロセッサは、
    ユーザが視覚的に制御内容を把握できる波形形式で記述され、前記量子ビットデバイスの制御内容を定義する第3制御フローデータを受け付け、
    前記第3制御フローデータを前記第1制御フローデータに変換することを特徴とする制御システム。
  3. 請求項2に記載の制御システムであって、
    前記プロセッサは、
    前記第1制御フローデータを受け付け、
    前記第1制御フローデータを前記第3制御フローデータに変換し、出力することを特徴とする制御システム。
  4. 請求項1に記載の制御システムであって、
    前記第1設定情報は、前記量子ビットデバイスにおける信号の設定パラメータを定義した信号情報と、前記量子ビットデバイスにおけるバイアス電圧の設定パラメータを定義したバイアス電圧情報と、を含み、
    前記第2設定情報は、前記アナログ制御ユニットが実行するコマンドを定義した実行コマンド情報と、前記アナログ制御ユニットの制御の制約を定義した制約情報とを含み、
    前記プロセッサは、
    前記信号情報、前記バイアス電圧情報、及び前記実行コマンド情報に基づいて、前記第1制御フローデータを、前記アナログ制御ユニットが実行可能な粒度のコマンド群から構成される第1中間制御フローデータに変換し、
    前記制約情報に基づいて、前記第1中間制御フローデータを、前記アナログ制御ユニットの制約を満たし、かつ、最適化されたコマンド群から構成される前記第2制御フローデータに変換することを特徴とする制御システム。
  5. 請求項4に記載の制御システムであって、
    前記プロセッサは、前記第1中間制御フローデータ及び前記第2制御フローデータを出力することを特徴とする制御システム。
  6. 請求項4に記載の制御システムであって、
    前記プロセッサは、前記第1中間制御フローデータ及び前記第2制御フローデータをタイミングチャートに変換し、出力することを特徴とする制御システム。
  7. 請求項1に記載の制御システムであって、
    前記プロセッサは、
    前記アナログ制御ユニットに、複数の前記制御データパターンを送信し、
    前記アナログ制御ユニットから、前記量子ビットデバイスの演算結果を取得することを特徴とする制御システム。
  8. 請求項1に記載の制御システムであって、
    前記プロセッサは、前記第1設定情報、前記第2設定情報、及び前記第3設定情報を設定するためのインタフェースを提示することを特徴とする制御システム。
  9. 制御システムが実行する量子コンピュータの制御方法であって、
    前記制御システムは、
    プロセッサ、前記プロセッサに接続されるメモリ、及び前記プロセッサに接続されるネットワークインタフェースを有する計算機を含み、
    複数の量子ビットを有する量子ビットデバイスを制御するための制御信号を生成するアナログ制御ユニットと接続し、
    前記量子ビットデバイスを制御するための設定パラメータに関する第1設定情報、前記アナログ制御ユニットの制御に関する第2設定情報、前記制御信号を生成するための制御データパターンのフォーマットに関する第3設定情報を保持し、
    前記量子コンピュータの制御方法は、
    前記プロセッサが、前記第1設定情報及び前記第2設定情報に基づいて、コード形式で記述され、前記量子ビットデバイスの制御内容を定義する第1制御フローデータを、前記アナログ制御ユニットによる前記量子ビットデバイスの制御内容を定義した第2制御フローデータに変換する第1のステップと、
    前記プロセッサが、前記第3設定情報に基づいて、前記第2制御フローデータから、複数の前記制御データパターンを生成する第2のステップと、を含むことを特徴とする量子コンピュータの制御方法。
  10. 請求項9に記載の量子コンピュータの制御方法であって、
    前記第1のステップは、
    前記プロセッサが、ユーザが視覚的に制御内容を把握できる波形形式で記述され、前記量子ビットデバイスの制御内容を定義する第3制御フローデータを受け付けるステップと、
    前記プロセッサが、前記第3制御フローデータを前記第1制御フローデータに変換するステップと、を含むことを特徴とする量子コンピュータの制御方法。
  11. 請求項10に記載の量子コンピュータの制御方法であって、
    前記プロセッサが、前記第1制御フローデータを受け付けるステップと、
    前記プロセッサが、前記第1制御フローデータを前記第3制御フローデータに変換し、出力するステップと、を含むことを特徴とする量子コンピュータの制御方法。
  12. 請求項9に記載の量子コンピュータの制御方法であって、
    前記第1設定情報は、前記量子ビットデバイスにおける信号の設定パラメータを定義した信号情報と、前記量子ビットデバイスにおけるバイアス電圧の設定パラメータを定義したバイアス電圧情報と、を含み、
    前記第2設定情報は、前記アナログ制御ユニットが実行するコマンドを定義した実行コマンド情報と、前記アナログ制御ユニットの制御の制約を定義した制約情報とを含み、
    前記第1のステップは、
    前記プロセッサが、前記信号情報、前記バイアス電圧情報、及び前記実行コマンド情報に基づいて、前記第1制御フローデータを、前記アナログ制御ユニットが実行可能な粒度のコマンド群から構成される第1中間制御フローデータに変換するステップと、
    前記プロセッサが、前記制約情報に基づいて、前記第1中間制御フローデータを、前記アナログ制御ユニットの制約を満たし、かつ、最適化されたコマンド群から構成される前記第2制御フローデータに変換するステップと、を含むことを特徴とする量子コンピュータの制御方法。
  13. 請求項12に記載の量子コンピュータの制御方法であって、
    前記プロセッサが、前記第1中間制御フローデータ及び前記第2制御フローデータを出力するステップを含むことを特徴とする量子コンピュータの制御方法。
  14. 請求項12に記載の量子コンピュータの制御方法であって、
    前記プロセッサが、前記第1中間制御フローデータ及び前記第2制御フローデータをタイミングチャートに変換し、出力するステップを含むことを特徴とする量子コンピュータの制御方法。
  15. 請求項9に記載の量子コンピュータの制御方法であって、
    前記プロセッサが、前記アナログ制御ユニットに、複数の前記制御データパターンを送信するステップと、
    前記プロセッサが、前記アナログ制御ユニットから、前記量子ビットデバイスの演算結果を取得するステップと、を含むことを特徴とする量子コンピュータの制御方法。
JP2022135822A 2022-08-29 2022-08-29 制御システム及び量子コンピュータの制御方法 Pending JP2024032256A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022135822A JP2024032256A (ja) 2022-08-29 2022-08-29 制御システム及び量子コンピュータの制御方法
US18/112,163 US20240070509A1 (en) 2022-08-29 2023-02-21 Control system and quantum computer control method
EP23158417.8A EP4332844A1 (en) 2022-08-29 2023-02-24 Control system and quantum computer control method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022135822A JP2024032256A (ja) 2022-08-29 2022-08-29 制御システム及び量子コンピュータの制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024032256A true JP2024032256A (ja) 2024-03-12

Family

ID=85382859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022135822A Pending JP2024032256A (ja) 2022-08-29 2022-08-29 制御システム及び量子コンピュータの制御方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20240070509A1 (ja)
EP (1) EP4332844A1 (ja)
JP (1) JP2024032256A (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021118464A1 (en) * 2019-12-09 2021-06-17 Horizon Quantum Computing Pte. Ltd. Systems and methods for unified computing on digital and quantum computers
US11126926B1 (en) * 2020-03-09 2021-09-21 Quantum Machines Concurrent results processing in a quantum control system
JP7473382B2 (ja) 2020-04-15 2024-04-23 株式会社日立製作所 シリコン電子スピン型超並列量子コンピュータ
JP2022135822A (ja) 2021-03-03 2022-09-15 久義 木村 雑草の生長を防ぐ遮蔽物

Also Published As

Publication number Publication date
EP4332844A1 (en) 2024-03-06
US20240070509A1 (en) 2024-02-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8296721B2 (en) Template-based software development
JP3763937B2 (ja) オブジェクト指向プログラミング装置、およびオブジェクト結合プログラム記憶媒体
US6724409B1 (en) Tree-based graphical user interface for creating and editing machine control sequences
Guzzoni et al. Active, A Platform for Building Intelligent Operating Rooms
JP2013527529A (ja) 実時間ミッションプランニング
CN111027703B (zh) 一种量子线路查询的方法、装置、存储介质及电子装置
JP5806688B2 (ja) OpS装置
JP2024032256A (ja) 制御システム及び量子コンピュータの制御方法
US11928446B2 (en) Multi-level intermediate representation decoder for heterogeneous platforms
KR102300005B1 (ko) 소프트웨어 컴포넌트를 표현하는 각각의 그래픽 객체 간의 연결 조작을 이용한 소프트웨어 개발 어시스트 방법 및 그 시스템
Tchoua et al. Adios visualization schema: A first step towards improving interdisciplinary collaboration in high performance computing
JP2009048485A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理プログラムを記録する記録媒体
CA2738422C (en) Examining concurrent system states
JP2010033500A (ja) Guiデータ変換システムおよびguiデータ変換方法
KR20230065017A (ko) 인공지능 분석 기반 프로그램 소스코드의 요약문 생성 장치 및 방법
Garg et al. Fabrik: An online collaborative neural network editor
WO2020021993A1 (ja) 情報処理装置および表示プログラム
Gómez-Iglesias et al. Distributed and asynchronous solver for large CPU intensive problems
Velbitskiy Next generation visual programming technology
CN114594943B (en) Data modeling method, device, equipment and storage medium
JP7210093B2 (ja) 情報処理装置と、その処理方法及びプログラム
Zhang et al. Teeport: Break the Wall Between the Optimization Algorithms and Problems
JP6854982B1 (ja) プログラミング支援プログラム、プログラミング支援装置およびプログラミング支援方法
CN106445487A (zh) 用于控制交互式组件的处理单元、软件以及方法
JP2006285480A (ja) プログラム自動生成装置、方法、およびプログラム