JP2024031123A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より安全で、かつ、他の車両の交通を可及的に阻害しない場所を車両の乗降場所として決定する。【解決手段】本情報処理装置は、複数の車両についての車両の挙動を示す情報に基づいて、前記複数の車両の挙動に関する所定の条件を満たす場所から、ユーザを輸送する輸送車の乗降場所を決定する制御部、を備える。【選択図】図7

Description

本開示は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
複数のユーザの属性情報および移動距離を考慮することで、複数のユーザから見てより公平な位置に仮想バス停を設置する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-106019号公報
車両の乗降場所によっては、車両の利用者の安全が保てなかったり、他の車両の交通を妨げたりする場合がある。本開示の目的は、より安全で、かつ、他の車両の交通を可及的に阻害しない場所を車両の乗降場所として決定することにある。
本開示の態様の一つは、
複数の車両についての車両の挙動を示す情報に基づいて、前記車両の挙動に関する所定の条件を満たす場所から、ユーザを輸送する輸送車の乗降場所を決定する制御部、を備える、情報処理装置である。
本開示の態様の一つは、
コンピュータが、
複数の車両についての車両の挙動を示す情報に基づいて、前記車両の挙動に関する所定の条件を満たす場所から、予約に応じてユーザを輸送する輸送車の乗降場所を決定する、情報処理方法である。
本開示によれば、より安全で、かつ、他の車両の交通を可及的に阻害しない場所を車両の乗降場所として決定することができる。
図1は、実施形態に係るシステムの概略構成を示す図である。 図2は、サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、移動標識のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、ユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 図5は、バスに備えられた車載装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図6は、車両に備えられた車載装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図7は、サーバの機能構成を例示した図である。 図8は、車両挙動情報DBのテーブル構成を例示した図である。 図9は、ユーザ情報DBのテーブル構成を例示した図である。 図10は、バス情報DBのテーブル構成を例示した図である。 図11は、移動標識情報DBのテーブル構成を例示した図である。 図12は、カメラ管理DBのテーブル構成を例示した図である。 図13は、移動標識の機能構成を示した図である。 図14は、ユーザ端末の機能構成を示した図である。 図15は、本実施形態に係るサーバにおける車両挙動情報を収集する処理のフローチャートである。 図16は、本実施形態に係るサーバにおける移動標識及びバスの運行指令を生成する処理のフローチャートである。 図17は、本実施形態に係るサーバにおけるバス停を決定する処理のフローチャートである。 図18は、本実施形態に係る移動標識の運行時の処理のフローチャートである。
本開示の態様の一つである情報処理装置は、制御部を有する。制御部は、複数の車両についての車両の挙動を示す情報に基づいて、前記車両の挙動に関する所定の条件を満たす場所から、ユーザを輸送する輸送車の乗降場所を決定する。
ユーザを輸送する輸送車としては、デマンド型のバス、ライドシェアで利用される車両、及び、路線バスを挙げることができる。デマンド型のバスやライドシェアで利用される車両では、常設の乗降場所以外にもユーザの希望に応じて設定される乗降場所もある。ユーザの希望によって乗降場所が設定されることで、デマンド型のバスやライドシェアで利用される車両の利便性が高められる。
しかしながら、乗降場所によっては、ユーザの安全性を保てなかったり、他の車両の交通を阻害して交通渋滞を発生(または、交通渋滞を悪化)させたりする場合がある。ユーザの安全性を保てない場所としては、例えば、急加速や急ブレーキを行う車両が多数存在する場所、急に進行方向を変更する(急ハンドルを行う)車両が多数存在する場所等を挙げることができる。また、他の車両の交通を阻害する場所としては、例えば、走行速度が遅い(例えば、「0km/h」)車両が多数存在する場所、及び、多数の車両が走行する場所等を挙げることができる。そこで、本情報処理装置では、複数の場所夫々において収集された複数の車両の挙動を示す情報を用いて、当該情報が複数の車両の挙動に関する所定の条件を満たす場所から乗降場所が決定される。そのため、本情報処理装置によれば、より安全な場所を輸送車の乗降場所として決定することができる。
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。また、以下の実施形態は可能な限り組み合わせることができる。
<第1実施形態>
図1は、実施形態に係るシステム1の概略構成を示す図である。システム1は、サーバ30がバス40及び車両50の車両の挙動を示す情報を収集し、収集した情報を基にバス40の停車地点を決定するとともに、サーバ30がバス40の停車地点に移動標識10を派遣するシステムである。なお、以下では、バス40の停車地点は、ユーザがバス40に乗る地点である乗車地点、または、ユーザがバス40から降車する地点である降車地点を示すものとする。バスの停車地点を「バス停」とも称することがある。
ユーザは、ユーザ端末20を介して、サーバ30に対して利用要求を送信することで、バス40を予約することができる。利用要求は、ユーザがバス40を利用するための情報である。利用要求には、ユーザがバス40に乗る地点である乗車地点、ユーザがバス40に乗る日時である乗車日時、及び、ユーザがバス40から降りる地点である降車地点に関
する情報を含む。ユーザは、例えば、ユーザ端末20にインストールされている所定のアプリケーションを実行することで、サーバ30へ利用要求を送信することができる。
バス40は、ユーザの予約に応じて運行されるデマンド型交通における車両である。バス40は、例えば、運転者によって運転される車両であるが、別法として、自律走行可能な車両であってもよい。バス40は、ユーザの乗車地点及び降車地点を含むルートを走行する。バス停の位置及びバス40のルートは、例えばサーバ30が決定する。なお、バス40は、大型の車両に限らず、小型の乗用車などであってもよい。バス40は、「予約に応じてユーザを輸送する輸送車」の一例である。
ここで、デマンド型のバスでは、バス停に常設の標識がない場合があり、一見したところではその地点がバス停であると気付かない場合がある。そのため、バスを利用するユーザがどこで待てばよいのか分からない虞がある。そこで、移動型の表示装置を派遣することが考えられる。この表示装置を利用することで、バス停として利用する地点に、バス停であることを表示することができる。したがって、バスの到着時刻よりも早く表示装置を到着させておくことにより、ユーザがバスの停車地点を認識することができる。
移動標識10は、例えば電気自動車の構成を有しており、バッテリに蓄電されている電力によってモータを作動させることにより走行する。また、移動標識10は、自律走行が可能である。移動標識10は、例えば、ディスプレイ18を有する。このディスプレイ18にバス停であることを示す画面を表示させることで、ユーザにバス停の位置を教えることができる。なお、移動標識10は、移動型の表示装置の一例である。サーバ30は、バス40の停車地点、及び、停車時刻に基づいて、移動標識10を移動させるための指令を生成する。サーバ30は、例えば、ユーザがバス40に乗る地点に、ユーザが予約した時刻よりも所定時間前に移動標識10が到着するように、移動標識10の運行を管理する。
カメラ60は、バス40や車両50が走行する道路を撮影する監視カメラである。カメラ60によって撮影された映像は、ネットワークN1を介してサーバ30に送信される。
サーバ30は、移動標識10、バス40、及び、カメラ60を管理する装置である。サーバ30は、ユーザ端末20から、バス40の利用要求を受けた場合に、当該ユーザの乗車地点に派遣する移動標識10及びバス40を決定し、移動標識10及びバス40に対する運行指令を生成し、その運行指令を移動標識10及びバス40に送信する。
ここで、場所によっては、バス40の乗車地点や降車地点としてしまうと、バス40のユーザの安全を担保できなかったり、他の車両50等の交通を妨げたりする場合も考えられる。そこで、サーバ30は、バス40、車両50、及び、カメラ60から車両の挙動を示す車両挙動情報を収集し、収集した車両挙動情報を基に、ユーザの安全を担保することが難しいと想定される場所や交通を妨げる虞のある場所を避けて、バス40のバス停として利用する地点を決定する。
移動標識10、ユーザ端末20、サーバ30、バス40、車両50、及び、カメラ60は、ネットワークN1によって相互に接続されている。ネットワークN1は、例えば、インターネット等の世界規模の公衆通信網でありWAN(Wide Area Network)やその他の通信網が採用されてもよい。また、ネットワークN1は、携帯電話等の電話通信網、または、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信網を含んでもよい。
また、移動標識10は、例えばネットワークN2を介して、バス40に接続される。ネットワークN2は、例えば、車車間通信(V2V(Vehicle to Vehicle)通信)、Bluetooth(登録商標)LowEnergy、NFC(Near Field Communication)、
UWB(Ultra Wideband)、Wi-Fi(登録商標)などを利用してデータ通信を行う。なお、周辺の車両50がネットワークN1に接続していてもよい。
(ハードウェア構成)
図2は、サーバ30のハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照して、サーバ30のハードウェア構成について説明する。
サーバ30は、プロセッサ31、主記憶部32、補助記憶部33、及び、通信部34を有する情報処理装置である。これらは、バスにより相互に接続される。プロセッサ31は、制御部の一例である。
プロセッサ31は、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等である。プロセッサ31は、サーバ30を制御し、様々な情報処理の演算を
行う。主記憶部32は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等である。補助記憶部33は、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ハードディ
スクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)、リムーバブルメディア等である。補助記憶
部33には、オペレーティングシステム(Operating System :OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。補助記憶部33に格納されたプログラムをプロセッサ31が主記憶部32の作業領域にロードして実行し、このプログラムの実行を通じて各構成部等が制御される。これにより、所定の目的に合致した機能をサーバ30が実現する。主記憶部32および補助記憶部33は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体である。なお、サーバ30は、単一のコンピュータであってもよいし、複数台のコンピュータが連携したものであってもよい。また、補助記憶部33に格納される情報は、主記憶部32に格納されてもよい。また、主記憶部32に格納される情報は、補助記憶部33に格納されてもよい。
通信部34は、ネットワークN1経由で、移動標識10、ユーザ端末20、バス40、及び、カメラ60と通信を行う手段である。通信部34は、例えば、LAN(Local Area
Network)インターフェースボード、無線通信のための無線通信回路である。LANインターフェースボードや無線通信回路は、ネットワークN1に接続される。
図3は、移動標識10のハードウェア構成の一例を示す図である。図3を参照して、移動標識10のハードウェア構成について説明する。
移動標識10は、例えば自律的に走行可能な移動体である。移動標識10は、プロセッサ11、主記憶部12、補助記憶部13、通信部14、位置情報センサ15、環境情報センサ16、駆動部17、ディスプレイ18、及び、スピーカ19を有する情報処理装置である。これらは、バスにより相互に接続される。プロセッサ11、主記憶部12、及び、補助記憶部13は、サーバ30のプロセッサ31、主記憶部32、及び、補助記憶部33と同様であるため、説明を省略する。
通信部14は、移動標識10をネットワークN1またはネットワークN2に接続するための通信手段である。通信部14は、例えば、移動体通信サービス(例えば、5G(5th Generation)、4G(4th Generation)、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)等の電話通信網)、車車間通信(V2V(Vehicle to Vehicle)通信)ネッ
トワーク、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)LowEnergy、NFC(Near Field Communication)、UWB(Ultra Wideband)、等の無線通信網を利用して、ネットワークN1またはネットワークN2経由で他の装置(例えばサーバ30、バス40または車両50等)と通信を行うための回路である。
位置情報センサ15は、所定の周期で、移動標識10の位置情報(例えば緯度、経度)を取得する。位置情報センサ15は、例えば、GPS(Global Positioning System)受
信部、無線通信部等である。位置情報センサ15で取得された情報は、例えば、補助記憶部13等に記録され、サーバ30に送信される。
環境情報センサ16は、移動標識10の状態をセンシングしたり、または、移動標識10の周辺をセンシングしたりする手段である。移動標識10の状態をセンシングするためのセンサとして、ジャイロセンサ、速度センサ、加速度センサ、または、方位角センサが挙げられる。移動標識10の周辺をセンシングするためのセンサとして、ステレオカメラ、レーザスキャナ、LIDAR、または、レーダなどが挙げられる。
駆動部17は、プロセッサ11が生成した制御指令に基づいて、移動標識10を走行させるための装置である。駆動部17は、例えば、移動標識10が備える車輪を駆動するための複数のモータ等を含んで構成され、制御指令に従って複数のモータが作動することで、移動標識10の自律走行が実現される。
ディスプレイ18は、ユーザに対して情報を提示する手段であり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、または、EL(Electroluminescence)パネル等を含む。また
、スピーカ19は、音声または警告音等を出力する手段である。
図4は、ユーザ端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。図4を参照して、ユーザ端末20のハードウェア構成について説明する。
ユーザ端末20は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、個人情報端末、ウェアラブルコンピュータ(スマートウォッチ等)、パーソナルコンピュータ(Personal Computer、PC)といった小型の情報処理装置である。ユーザ端末20は、プロセッサ21、主記憶部22、補助記憶部23、入力部24、ディスプレイ25、及び、通信部26を有する。これらは、バスにより相互に接続される。プロセッサ21、主記憶部22、及び、補助記憶部23については、サーバ30のプロセッサ31、主記憶部32、補助記憶部33と同様であるため、説明を省略する。
入力部24は、ユーザが行った入力操作を受け付ける手段であり、例えば、タッチパネル、マウス、キーボード、または、押しボタン等である。ディスプレイ25は、ユーザに対して情報を提示する手段であり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、または、EL(Electroluminescence)パネル等である。入力部24及びディスプレイ25は、
1つのタッチパネルディスプレイとして構成してもよい。
また、通信部26は、ネットワークN1に接続するための通信手段であり、例えば、移動体通信サービス(例えば、5G(5th Generation)、4G(4th Generation)、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)等の電話通信網)、Wi-Fi(登
録商標)、Bluetooth(登録商標)LowEnergy、NFC(Near Field Communication)、UWB(Ultra Wideband)、等の無線通信網を利用して、ネットワークN1経由で他の装置(例えばサーバ30等)と通信を行うための回路である。
図5は、バス40に備えられた車載装置40Aのハードウェア構成の一例を示す図である。図5を参照して、車載装置40Aのハードウェア構成について説明する。
バス40の車載装置40Aは、プロセッサ41、主記憶部42、補助記憶部43、通信部44、位置情報センサ45、ディスプレイ46、及び、環境情報センサ47を有する情報処理装置である。これらは、バスにより相互に接続される。プロセッサ41、主記憶部
42、及び、補助記憶部43は、サーバ30のプロセッサ31、主記憶部32、及び、補助記憶部33と同様であるため、説明を省略する。また、通信部44及び位置情報センサ45は、移動標識10の通信部14及び位置情報センサ15と同様であるため説明を省略する。ディスプレイ46は、ユーザ端末20のディスプレイ25と同様であるため説明を省略する。環境情報センサ47は、移動標識10の環境情報センサ16と同様であるため説明を省略する。なお、バス40は、例えば自律的に走行可能な移動体であってもよい。この場合、移動標識10と同様に、サーバ30からの指令に基づいてプロセッサ41がバス40を制御する。
図6は、車両50に備えられた車載装置50Aのハードウェア構成の一例を示す図である。図6を参照して、車載装置50Aのハードウェア構成について説明する。
車両50の車載装置50Aは、プロセッサ51、主記憶部52、補助記憶部53、通信部54、位置情報センサ55、ディスプレイ56、及び、環境情報センサ57を有する情報処理装置である。これらは、バスにより相互に接続される。プロセッサ51、主記憶部52、及び、補助記憶部53は、サーバ30のプロセッサ31、主記憶部32、及び、補助記憶部33と同様であるため、説明を省略する。また、通信部54及び位置情報センサ55は、移動標識10の通信部14及び位置情報センサ15と同様であるため説明を省略する。ディスプレイ56は、ユーザ端末20のディスプレイ25と同様であるため説明を省略する。環境情報センサ57は、移動標識10の環境情報センサ16と同様であるため説明を省略する。
(機能構成)
図7は、サーバ30の機能構成を例示した図である。サーバ30は、機能構成要素として、制御部300、ユーザ情報DB311、バス情報DB312、移動標識情報DB313、地図情報DB314、車両挙動情報DB315、及び、カメラ管理DB316を備える。サーバ30のプロセッサ31は、主記憶部32上のコンピュータプログラムにより、制御部300の処理を実行する。ただし、各機能構成素のいずれか、またはその処理の一部がハードウェア回路により実行されてもよい。制御部300には、車両挙動管理部301、バス管理部302、移動標識管理部303、及び、指令部304が含まれる。
ユーザ情報DB311、バス情報DB312、移動標識情報DB313、地図情報DB314、及び、車両挙動情報DB315は、プロセッサ31によって実行されるデータベース管理システム(Database Management System、DBMS)のプログラムが、補助記憶部33に記憶されるデータを管理することで構築される。ユーザ情報DB311、バス情報DB312、移動標識情報DB313、地図情報DB314、及び、車両挙動情報DB315は、例えば、リレーショナルデータベースである。
なお、サーバ30の各機能構成要素のいずれか、またはその処理の一部は、ネットワークN1に接続される他のコンピュータにより実行されてもよい。
車両挙動管理部301は、バス40の車載装置40A、車両50の車載装置50A、及び、カメラ60からバス40及び車両50の挙動を示す車両挙動情報を収集し、後述の車両挙動情報DB315を更新する。具体的には、車両挙動管理部301は、複数のバス40、車両50、及び、カメラ60と周期的に通信を行い、バス40及び車両50の挙動を示す車両挙動情報を収集する。車両挙動情報としては、例えば、バス40及び車両50の位置を示す情報、時間を示す情報、加速度を示す情報、走行速度を示す情報、及び、進行方向を示す情報を挙げることができる。なお、加速度を示す情報は、例えば、加速時は正の値、減速時は負の値とすればよい。また、進行方向を示す情報としては、例えば、方位角や東西南北を挙げることができる。
バス40の位置を示す情報は、例えば、車載装置40Aの位置情報センサ45から取得することができる。車両50の位置を示す情報は、例えば、車載装置50Aの位置情報センサ55から取得することができる。また、バス40及び車両50の位置は、例えば、カメラ60によって撮影された映像から取得することもできる。カメラ60が設置される位置は後述するカメラ管理DB316によって管理されていることから、カメラ60の映像を基にバス40及び車両50の位置を取得することもできる。
バス40の加速度を示す情報は、例えば、車載装置40Aの環境情報センサ47に含まれる加速度センサから取得することができる。車両50の加速度を示す情報は、例えば、車載装置50Aの環境情報センサ57に含まれる加速度センサから取得することができる。また、バス40及び車両50の加速度を示す情報は、例えば、カメラ60によって撮影された映像から取得することもできる。
バス40の走行速度を示す情報は、例えば、車載装置40Aの環境情報センサ47に含まれる速度センサから取得することができる。車両50の走行速度を示す情報は、例えば、車載装置50Aの環境情報センサ57に含まれる速度センサから取得することができる。また、バス40及び車両50の走行速度を示す情報は、例えば、カメラ60によって撮影された映像から取得することもできる。
バス40の進行方向を示す情報は、例えば、車載装置40Aの環境情報センサ47に含まれる方位角センサから取得することができる。車両50の進行方向を示す情報は、例えば、車載装置50Aの環境情報センサ57に含まれる方位角センサから取得することができる。また、バス40及び車両50の速度を示す情報は、例えば、カメラ60によって撮影された映像から取得することもできる。
図8は、車両挙動情報DB315のテーブル構成を例示した図である。車両挙動情報DB315は、エリア、時間、加速度、走行速度、及び、進行方向の各フィールドを有する。エリアフィールドには、所定の領域を示す代表地点を示す情報が格納される。エリアは、例えば、代表地点を中心とした所定範囲内の領域である。代表地点を示す情報としては、例えば、座標(緯度及び経度)、住所、建物の名称、または、バス停の名称若しくは番号等を挙げることができる。エリアフィールドには、例えば、エリアの代表地点を示す情報が予め格納される。時間フィールドには、時間を示す情報が格納される。時間を示す情報は、例えば、バス40の車載装置40Aや車両50の車載装置50Aから車両挙動情報を受信した時刻を示す。時間を示す情報は、例えば、バス40の車載装置40Aや車両50の車載装置50Aによって車両挙動情報が送信された時刻を示してもよい。時間を示す情報は、例えば、日時によって表されてもよいし、時間のみによって表されてもよい。また、時間を示す情報は、例えば、時間帯を示す情報によって表されてもよい。また、時間を示す情報は、例えば、平日または休日を示す情報を含んでもよい。加速度フィールドには、対応するエリアを走行するバス40や車両50から収集した所定の単位時間における加速度を示す値が格納される。走行速度フィールドには、対応するエリアを走行するバス40や車両50から収集した走行速度を値が格納される。進行方向フィールドには、対応するエリアを走行するバス40や車両50から収集した進行方向を示す情報が格納される。車両挙動情報DB315では、一つのレコード(エリア、加速度、走行速度、及び、進行方向の組)が、1台のバス40または車両50に係る車両挙動情報を示す。同一のエリアを同一時間に走行したバス40や車両50の車両数は、車両挙動情報DB315から同一のエリア及び同一時間の組み合わせに対応するレコードを抽出し、抽出したレコード数によって把握することができる。
バス管理部302は、バス40に関する情報を収集し、後述のバス情報DB312を更
新する。具体的には、バス管理部302は、複数のバス40と周期的に通信を行い、バス40の現在位置に関する情報を収集する。収集した情報は、後述するバス情報DB312に反映される。
また、バス管理部302は、バスの利用を希望するユーザからの利用要求を取得する。利用要求は、ユーザ端末20からサーバ30に送信される情報である。利用要求には、ユーザID、乗車地点、乗車日時、及び、降車地点等に関する情報が含まれる。さらに、バス40を利用する人数に関する情報が含まれていてもよい。ユーザIDは、ユーザに固有な識別子である。ユーザIDに対応するユーザ情報(例えば、氏名、住所、電話番号、e-mailアドレス等)は、予めユーザがユーザ端末20を用いて登録してもよく、また
は、利用要求とともにユーザ端末20から送信されてもよい。このユーザ情報は、ユーザIDと紐付けされて補助記憶部33に記憶される。また、利用要求に含まれる乗車地点、乗車日時、及び、降車地点等に関する情報は、ユーザ情報DB311に格納される。
ここで、図9は、ユーザ情報DB311のテーブル構成を例示した図である。ユーザ情報DB311は、ユーザID、乗車地点、乗車日時、降車地点、及び、人数の各フィールドを有する。ユーザIDフィールドには、ユーザを識別可能な情報(ユーザID)が入力される。乗車地点フィールドには、利用要求に含まれる乗車地点に関する情報が格納される。乗車地点は、ユーザがバス40に乗車することを希望する地点であり、例えば、座標(緯度及び経度)、住所、建物の名称、または、バス停の名称若しくは番号などによって示される。
乗車日時フィールドには、利用要求に含まれる乗車日時に関する情報が格納される。乗車日時は、ユーザがバス40に乗車することを希望する日時である。なお、乗車日時は、ある程度の幅を持った時間帯として指定してもよい。降車地点フィールドには、利用要求に含まれる降車地点に関する情報が格納される。降車地点は、ユーザがバス40から降車することを希望する地点であり、例えば、座標(緯度及び経度)、住所、建物の名称、または、バス停の名称若しくは番号などによって示される。人数フィールドには、利用要求に含まれる人数に関する情報が格納される。この人数は、バス40に乗車することを希望する人数である。
指令部304は、ユーザ端末20から利用要求を受信した場合に、利用要求に含まれる乗車地点、乗車日時、及び、降車地点などの情報に基づいて、派遣可能なバス40を選定する。派遣可能なバス40は、人数分の空席があり、乗車日時に乗車地点に移動可能であり、且つ、その後に降車地点に移動可能なバス40である。例えば、同じ日時に他の地点で乗車または降車の予約が入っているバス40は、乗車日時に乗車地点に移動可能な移動標識10には該当しない。したがって、現時点のバス40のルートに応じて、バス40を選定してもよい。
ここで、指令部304は、車両挙動情報DB315を参照して、バス40のユーザの安全を担保できなかったり、他の車両50等の交通を妨げたりするエリアを除外して、バス40の乗車地点及び降車地点を決定する。バス40のユーザの安全を担保できないエリアとしては、例えば、急加速や急ブレーキが多発するエリア、走行する車両数の多いエリア、急カーブや障害物等で見晴らしの悪いエリアを挙げることができる。また、他の車両50等の交通を妨げて交通渋滞を引き起こしたり交通渋滞を悪化させたりし得るエリアとしては、走行速度が「0」になる車両が多数(所定台数より多く)発生するエリア等を挙げることができる。
急加速や急ブレーキが多発するエリアとしては、例えば、加速度フィールドに格納された加速度が所定の絶対値より大きい車両が多数(所定台数より多く)発生しているエリア
を挙げることができる。走行する車両数の多いエリアとしては、例えば、同一のエリアに対応付けられたレコード数が所定の閾値より大きいであるエリアを挙げることができる。急カーブや障害物等で見晴らしの悪いエリアは、例えば、複数の車両間における進行方向のばらつきが大きい(所定範囲外)エリアを挙げることができる。
指令部304は、地図情報DB314を参照してバス停の候補地点を抽出し、抽出したバス停の候補地点のうち、除外されなかったエリアに属するとともに、利用要求に含まれる乗車地点、及び、降車地点に近いバス停の候補地点をバス停として決定する。指令部304は、例えば、同一の乗車地点または降車地点について複数のエリアを車両挙動情報DB315から抽出した場合には、走行する車両数の少ないエリアを優先してバス停としてもよい。
指令部304は、派遣可能なバス40を選定すると、そのバス40を運行させるための指令である運行指令を生成する。運行指令には、例えば、バス40のルートが含まれる。指令部304は、地図情報DB314に格納されている地図情報に基づいてルートを生成する。指令部304は、例えば、バス40が、現在地から出発して、各バス停を乗車日時に経由して走行するように運行指令を生成する。
なお、地図情報DB314には、地図情報として、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、各交差点に関する交差点データ、ルートを探索するための探索データ、店舗の入り口等の施設に関する施設データ、バス停の候補地点に関するデータ、地点を検索するための検索データ等が格納されている。また、地図情報DB314には、エリアの範囲を示すデータが格納される。
指令部304は、バス40の運行指令を生成すると、バス情報DB312を更新する。ここで、バス情報DB312に格納されるバス情報の構成について、図10に基づいて説明する。図10は、バス情報DB312のテーブル構成を例示した図である。バス情報テーブルは、バスID、現在地、ルート、停車地点、停車日時、ユーザID、及び、空席の各フィールドを有する。バスIDフィールドには、バス40を識別可能な情報(バスID)が入力される。バスIDは、各バス40に例えばバス管理部302によって付与される。現在地フィールドには、バス40の現在地に関する情報(位置情報)が入力される。バス40の現在地は、バス40の位置情報センサ45で検出され、サーバ30に送信される。現在地フィールドは、バス40から位置情報を受信する度に更新される。
ルートフィールドには、バス40のルートに関する情報が入力される。停車地点フィールドには、バス40が停車する地点に関する情報が入力される。停車地点フィールドには、例えば、座標、住所、または、建物の名称など、バス40の目的地となり得る地点に関する情報が入力される。バス40が停車する地点は、ユーザが乗車または降車する地点であり、指令部304によって決定されたバス停の位置に関する情報が格納される。なお、停車地点カラムは、バス40が停車する順に配列されている。停車日時フィールドには、停車地点に対応するバス40の停車日時に関する情報が入力される。なお、降車地点においてユーザが降車する日時は、乗車時刻とバス40が乗車地点から降車地点までの移動に要する時間に基づいて算出してもよい。バス40の移動に要する時間は、過去のデータまたは移動距離などから算出することができるため、この時間に基づいて、降車地点に到着する日時を算出してもよい。
ユーザIDフィールドには、ユーザに固有の識別記号(ユーザID)が入力される。また、ユーザIDの後に、乗車または降車に対応する文字列が加えられる。対応する停車地点において乗車する場合には、ユーザIDの後にONの文字列が加えられ、対応する停車地点において降車する場合には、ユーザIDの後にOFFの文字列が加えられる。空席フ
ィールドには、対応する停車地点を出発するときのバス40の空席の数が格納される。
また、指令部304は、ユーザの乗車地点及び降車地点に対応するバス40を選定した後に、さらに、決定したバス停に対応する移動標識10を選定する。なお、乗車地点とするバス停と降車地点とするバス停とで異なる移動標識10が選定されてもよいし、同じ移動標識10が選定されてもよい。例えば、バス40一台につき一つの移動標識10が割り当てられてもよい。この場合、移動標識10は、バス40に先行してバス40と同じルートを移動してもよい。ただし、移動標識10は、バス40よりも所定時間早くバス停に到着させる。したがって、バス40の停車地点にバス40が到着する時刻よりも所定時間前に移動標識10が到着するように、指令部304が移動標識10の運行指令を生成する。運行指令には、ルート、各停車位置、各停車位置への到着時刻、および、各停車位置からの出発時刻などが含まれる。生成した運行指令は、該当する移動標識10に送信される。
また、一つの移動標識10が複数のバス40に対応してもよい。この場合、一台のバス40の全ての停車位置に対応するのではなく、一部の停車位置に対応してもよい。例えば、所定の領域に一又は複数の移動標識10を割り当てて、その所定の領域内で停車するバス40に対応するように一又は複数の移動標識10を運行させてもよい。この場合、指令部304は、所定の領域内でバス40が到着する所定時間前にバス40の停車位置に到着し得る移動標識10を選定し、その移動標識10のルートを含む運行指令を生成する。生成した運行指令は、該当する移動標識10に送信される。
指令部304は、移動標識10の運行指令を生成すると、移動標識情報DB313を更新する。ここで、移動標識情報DB313に格納される移動標識情報の構成について、図11に基づいて説明する。図11は、移動標識情報DB313のテーブル構成を例示した図である。移動標識情報テーブルは、移動標識ID、現在地、ルート、停車地点、停車日時、及び、バスIDの各フィールドを有する。移動標識IDフィールドには、移動標識10を識別可能な情報(移動標識ID)が入力される。移動標識IDは、各移動標識10に例えば移動標識管理部303によって付与される。現在地フィールドには、移動標識10の現在地に関する情報(位置情報)が入力される。移動標識10の現在地は、移動標識10の位置情報センサ15で所定時間毎に検出され、サーバ30に送信される。
ルートフィールドには、移動標識10のルートに関する情報が入力される。停車地点フィールドには、移動標識10が停車する地点に関する情報が入力される。停車地点フィールドには、例えば、座標、住所、または、建物の名称など、移動標識10の目的地となり得る地点に関する情報が入力される。移動標識10が停車する地点は、ユーザが乗車または降車する地点であり、対応するバス40の停車地点と同じである。なお、停車地点カラムは、移動標識10が停車する順に配列されている。停車日時フィールドには、停車地点に対応する移動標識10の停車日時に関する情報が入力される。なお、バス停から出発する日時に関する情報を合わせて入力されてもよい。バスIDフィールドには、停車地点に対応するバスIDが入力される。
また、指令部304は、移動標識10がバス40の停車位置に到着した場合に、バス40の停車位置において、その後にバス40が停車することを周辺に報知するように指令を生成して、移動標識10に送信してもよい。指令部304は、例えば、移動標識10のディスプレイ18に、バス40の停車位置であることを示す情報を出力させる指令を生成してもよい。
次に、カメラ管理DB316に格納されるカメラ管理情報の構成について、図12に基づいて説明する。図12は、カメラ管理DB316のテーブル構成を例示した図である。カメラ管理情報テーブルは、カメラID及び設置場所の各フィールドを有する。カメラI
Dフィールドには、カメラ60を識別可能な情報(カメラID)が入力される。設置場所フィールドには、カメラ60が設置された場所に関する情報(位置情報)が入力される。カメラ管理DB316は、例えば、システム1の構築時に作成される。
次に、移動標識10の機能について説明する。図13は、移動標識10の機能構成を示した図である。移動標識10は、機能構成要素として、走行部101、及び、報知部102を有する。移動標識10のプロセッサ11は、主記憶部12上のコンピュータプログラムにより、走行部101、及び、報知部102の処理を実行する。ただし、各機能構成素のいずれか、またはその処理の一部がハードウェア回路により実行されてもよい。なお、移動標識10の各機能構成要素のいずれか、またはその処理の一部は、ネットワークN1に接続される他のコンピュータにより実行されてもよい。
走行部101は、移動標識10の自律走行時に移動標識10の走行を制御する。走行部101は、環境情報センサ16によって検出したデータを用いて、駆動部17を制御するための制御指令を生成する。走行部101は、例えば、複数のモータの回転速度を制御して移動標識10の速度を制御したり、または、舵角を制御したりする。
走行部101は、例えば、環境情報センサ16によって検出したデータに基づいて移動標識10の走行軌跡を生成し、当該走行軌跡に沿って走行するように、駆動部17を制御する。なお、移動標識10を自律走行させる方法については、公知の方法を採用することができる。走行部101は、自律走行時に、環境情報センサ16の検出値に基づいたフィードバック制御を実施してもよい。走行部101は、予め定められたルートを巡るように自律走行する。このルートは、サーバ30から送信される運行指令に含まれている。例えば、走行部101は、サーバ30から受信した運行指令に含まれる走行ルート及び停車位置に基づいて移動標識10を走行させる。なお、サーバ30から受信した運行指令は、例えば走行部101が補助記憶部13に記憶させる。
また、走行部101は、移動標識10に関する情報を定期的にサーバ30へ送信する。走行部101は、例えば、位置情報センサ15によって取得される現在地及びバッテリの残容量などに関する情報を移動標識10に関する情報としてサーバ30に送信する。
報知部102は、バス40の停車地点において、バス40の停車地点であることなどを周辺の人または車両50に報知する処理である報知処理を実行する。報知部102は、移動標識10の位置に関する条件と、時刻に関する条件とが共に成立している場合に、報知処理を実行する。報知部102は、位置情報センサ15により検出される位置情報と、サーバ30から送信された運行指令に含まれる停車地点とを比較して、移動標識10の現在位置がバス40の停車地点から所定の領域内の場合に、位置に関する条件が成立していると判定する。さらに、報知部102は、現在の時刻と、サーバ30から受信したバス40が停車地点に停車する時刻とを比較して、現在の時刻が、バス40が停車地点に停車する時刻よりも前の所定時間以内の場合に、時刻に関する条件が成立していると判定する。報知部102は、時刻及び位置の条件が共に成立していると判定すると、例えば、ディスプレイ18やスピーカ19から、バス40が停車する地点であることを報知する。
次に、ユーザ端末20の機能について説明する。図14は、ユーザ端末20の機能構成を示した図である。ユーザ端末20は、機能構成要素として、バス利用部201を有する。ユーザ端末20のプロセッサ21は、主記憶部22上のコンピュータプログラムにより、バス利用部201の処理を実行する。ただし、バス利用部201の処理の一部がハードウェア回路により実行されてもよい。なお、バス利用部201の処理の一部は、ネットワークN1に接続される他のコンピュータにより実行されてもよい。
バス利用部201は、サーバ30にアクセスして、サーバ30とインタラクションを行う機能を有する。当該機能は、ユーザ端末20で動作するウェブブラウザや、専用のアプリケーションソフトウェアによって実現されてもよい。なお、第1実施形態では、バス利用部201は、サーバ30と対話を行うためのアプリケーションソフトウェアを実行可能に構成される。バス利用部201は、ユーザ端末20の入力部24への入力にしたがって、利用要求を生成する。
例えば、バス利用部201は、ユーザが希望する乗車地点(以下、乗車希望地点ともいう。)、ユーザが希望する乗車日時(以下、乗車希望日時ともいう。)、ユーザが希望する降車地点(以下、降車希望地点ともいう。)、及び、人数の入力を求める。このときには、ユーザ端末20の現在位置を乗車希望地点、現在の日時を乗車希望日時としてもよい。バス利用部201は、ユーザID、乗車希望地点、乗車希望日時、降車希望地点、及び、人数を含む利用要求を生成してサーバ30へ送信する。乗車希望地点及び降車希望地点は、「乗降希望場所」の一例である。
(処理フロー)
次に、サーバ30における移動標識10及びバス40の運行指令を生成する処理について説明する。図15は、本実施形態に係るサーバ30における車両挙動情報を収集する処理のフローチャートである。図15に示した処理は、サーバ30において、所定の時間毎に実行される。
ステップS101では、車両挙動管理部301は、バス40、車両50、及び、カメラ60のいずれかから車両挙動情報を受信したか否かを判定する。受信した場合(ステップS101でYES)、処理はステップS102へ進められる。受信しない場合(ステップS101でNO)、処理は終了される。
ステップS102では、車両挙動管理部301は、ステップS101で受信した車両挙動情報を基に、車両挙動情報DB315を更新する。車両挙動管理部301は、例えば、バス40の車載装置40Aから車両挙動情報を受信した場合には、車載装置40Aから通知されたバス40の加速度、走行速度、及び、進行方向を、車載装置40Aから通知されたバス40の現在位置を含むエリアのレコードとして、車両挙動情報DB315に追加する。また、車両挙動管理部301は、例えば、車両50の車載装置50Aから車両挙動情報を受信した場合には、車載装置50Aから通知された車両50の加速度、走行速度、及び、進行方向を、車載装置50Aから通知された車両50の現在位置を含むエリアのレコードとして、車両挙動情報DB315に追加する。なお、車両挙動管理部301は、地図情報DB314を参照して現在位置を含むエリアを特定する。
また、車両挙動管理部301は、カメラ60から映像を受信した場合には、当該映像を基に、バス40や車両50の加速度、走行速度、進行方向を取得する。そして、車両挙動管理部301は、当該映像を撮影したカメラ60のカメラIDを基にカメラ管理DB316を参照して、当該映像を撮影したカメラ60の設置場所を特定する。そして、車両挙動管理部301は、映像から取得したバス40や車両50の加速度、走行速度、進行方向を、特定した設置場所を含むエリアのレコードとして、車両挙動情報DB315に追加する。なお、車両挙動管理部301は、地図情報DB314を参照して設置場所を含むエリアを特定してもよい。
図16は、本実施形態に係るサーバ30における移動標識10及びバス40の運行指令を生成する処理のフローチャートである。図16に示した処理は、サーバ30において、所定の時間毎に実行される。
ステップS201においてバス管理部302は、ユーザ端末20から利用要求を受信したか否か判定する。ステップS201で肯定判定された場合にはステップS202へ進み、否定判定された場合には本ルーチンを終了させる。
ステップS202において指令部304は、バス停を決定する。指令部304は、ステップS201で受信した利用要求に含まれる乗車希望地点、降車希望地点、及び、車両挙動情報DB315に記憶された情報に基づいて、ユーザの安全を可及的に担保できるとともに、他の車両50等の交通を妨げない地点をバス40のバス停として決定する。
ステップS203においてバス管理部302は、ユーザを乗せるバス40を選定する。バス管理部302は、利用要求に含まれる情報と、バス情報DB312に格納されているバス情報とに基づいて、バス40を選定する。
ステップS204において指令部304は、バス40が、現在地から出発して、乗車日時に乗車地点及び降車地点を経由して走行するように運行指令を生成する。このようにして、ユーザ端末20から受信する乗車地点及び降車地点に関する情報に基づいて、指令部304がバス停を設定する。このときに、バス40のルートを生成し、運行指令にバス40のルートを含ませてもよい。
そして、ステップS205において指令部304は、ステップS204で生成した運行指令をバス40へ送信する。さらに、ステップS206において指令部304は、バス情報DB312を更新する。指令部304は、対応するバス40のルートフィールドに新たなルートを入力するとともに、停車地点、停車日時、ユーザID、及び、空席の各フィールドを更新する。このときに、必要であれば、バス40のルートにおける停車順に停車地点が並ぶように、レコードを入れ替えてもよい。
ステップS207において指令部304は、バス40の停車地点に派遣する移動標識10を選定する。指令部304は、例えば、バス情報DB312に格納されているバス情報に基づいて移動標識10を選定する。具体的には、新たに追加された乗車地点または降車地点に移動することが可能な移動標識10を選定する。なお、バス40ごとに1つの移動標識10が割り当てられる場合には、既に割り当てられている移動標識10が選定されればよい。
ステップS208において指令部304は、移動標識10が、現在地から出発して、バス40の停車日時の所定時間前に停車地点に到着し、報知処理を実行するように運行指令を生成する。運行指令には、移動標識10のルートが含まれる。
ステップS209において指令部304は、運行指令を移動標識10へ送信する。さらに、ステップS210において指令部304は、移動標識情報DB313を更新する。すなわち、対応する移動標識10のルートフィールドに新たなルートを入力するとともに、停車地点、停車日時、及び、バスIDを更新する。このときに、必要であれば、移動標識10のルートにおける停車順に停車地点が並ぶように、レコードを入れ替える。
ここで、バス停を決定するより詳細な処理について説明する。図17は、本実施形態に係るサーバ30におけるバス停を決定する処理のフローチャートである。図17に示した処理は、例えば、図16のステップS202において実行される。
ステップS221では、指令部304は、候補地点を抽出する。指令部304は、例えば、図16のステップS201で受信した利用要求に含まれる乗車希望地点及び降車希望地点から所定範囲内にあるバス停の候補地点を地図情報DB314を参照して抽出する。
ステップS222からステップS225の処理は、ステップS221で抽出された候補地点毎に繰り返し実行される。ステップS222では、指令部304は、抽出された候補地点がユーザの安全を担保できないエリアに属するか否かを判定する。指令部304は、例えば、車両挙動情報DB315を参照して、急加速や急ブレーキが多発するエリア、走行する車両数が許容台数より多いエリア、急カーブや障害物等で見晴らしの悪いエリアに抽出された候補地点が属するか否かを判定する。ここで、指令部304は、利用要求に含まれる乗車希望日時や降車希望日時に対応するレコードを車両挙動情報DB315から抽出して、候補地点が急加速や急ブレーキが多発するエリア、走行する車両数が許容台数より多いエリア、急カーブや障害物等で見晴らしの悪いエリアに属するか否かを判定してもよい。安全を担保できないエリアに属すると判定された場合(ステップS222でYES)、次のループ(次の候補地点の処理)が開始される。安全を担保できないエリアに属しないと判定された場合(ステップS222でNO)、処理はステップS223に進められる。
ステップS223では、指令部304は、抽出された候補地点が交通を阻害するエリアに属するか否かを判定する。指令部304は、例えば、車両挙動情報DB315を参照して、走行速度が「0」になる車両が多発するエリアに抽出された候補地点が属するか否かを判定する。交通を阻害するエリアに属すると判定された場合(ステップS223でYES)、次のループ(次の候補地点の処理)が開始される。交通を阻害するエリアに属しないと判定された場合(ステップS223でNO)、処理はステップS224に進められる。
ステップS224では、指令部304は、抽出された候補地点が店舗の入り口付近であるか否かを判定する。指令部304は、例えば、地図情報DB314を参照して、抽出された候補地点が店舗の入り口から所定範囲内であるか否かを判定する。抽出された候補地点が店舗の入り口から所定範囲内である場合(ステップS224でYES)、次のループ(次の候補地点の処理)が開始される。抽出された候補地点が店舗の入り口から所定範囲外である場合(ステップS224でNO)、処理はステップS225に進められる。
ステップS225では、指令部304は、ステップS222からステップS224の処理で絞り込まれた候補地点をバス停候補として選定する。
ステップS226では、指令部304は、ステップS225で選定されたバス停候補の内、最も乗車希望地点に近いバス停候補を、バス40に乗車するバス停として決定する。また、指令部304は、ステップS225で選定されたバス停候補の内、最も降車希望地点に近いバス停候補を、バス40から降車するバス停として決定する。
次に、移動標識10における処理について説明する。図18は、本実施形態に係る移動標識10の運行時の処理のフローチャートである。図18に示した処理は、移動標識10において、所定の時間毎に実行される。
ステップS301において走行部101は、運行指令を受信したか否か判定する。ステップS301で肯定判定された場合にはステップS302へ進み、否定判定された場合には本ルーチンを終了させる。
ステップS302において走行部101は、バス40の停車地点に向けて走行制御を実行する。走行部101は、例えば、移動標識10の現在位置と、運行指令に含まれるルートと、に基づいて、次の経由地となるバス40の停車地点を特定し、この停車地点に移動するように駆動部17を制御する。また、各停車地点には、バス40の停車日時の所定時
間前までに到着するように駆動部17を制御する。なお、走行部101による自律走行については公知の技術を利用することができる。
ステップS303において走行部101は、移動標識10がバス40の停車地点に到着したか否か判定する。走行部101は、例えば、位置情報センサ15により取得される位置情報と、サーバ30から取得した運行指令に含まれるバス40の停車地点に関する情報とを比較して、移動標識10が停車地点に到着したか否か判定する。ステップS303で肯定判定された場合にはステップS304へ進み、否定判定された場合にはステップS303の処理を再度実行する。
ステップS304において報知部102は、報知処理を実行する。ステップS305において報知部102は、バス40が到着したか否か判定する。例えば、バス40とネットワークN2を介して通信することにより、バス40が到着したか否か判定すればよい。ステップS305で肯定判定された場合にはステップS306へ進み、否定判定された場合にはステップS305の処理を再度実行する。
ステップS306において報知部102は、報知処理を終了する。例えば、ディスプレイ18に表示させていた画面を消したり、スピーカ19から出力した音を止めたりすることで報知を終了させる。
ステップS307において走行部101は、ルート上に次の停車地点がないか否か判定する。すなわち、走行部101は、全ての停車地点を経由したか否か判定する。ステップS307で肯定判定された場合にはステップS308へ進み、否定判定された場合にはステップS302へ戻って次の停車地点に向けて出発する。
ステップS308において走行部101は、基地に向けて走行制御を実行する。基地は、移動標識10を保管及び整備する場所であり、移動標識10の充電等が行われる場所である。
以上説明したように、第1実施形態では、バス40及び車両50の車両挙動情報をバス40の車載装置40A、車両50の車載装置50A、及び、カメラ60から収集し、収集した車両挙動情報を基に、ユーザの安全を可及的に担保できるとともに、他の車両50等の交通を可及的に妨げない場所をバス40が停車するバス停とする。そのため、第1実施形態によれば、バス40のバス停の位置を、ユーザの安全を可及的に担保できるとともに、他の車両50等の交通を可及的に妨げない場所とすることができる。
サーバ30は、例えば、車両挙動情報としてバス40や車両50の加速度を取得する。加速度の絶対値が大きいエリアでは、バス40や車両50の急加速や急ブレーキが発生していると考えられる。このようなエリアにバス停が設定されてしまうと、バス40のユーザの安全性が担保できないと考えられる。第1実施形態では、加速度フィールドに格納された加速度が所定の絶対値より大きい車両が所定の閾値以上の台数発生しているエリアを除外してバス40のバス停が設定される。そのため、第1実施形態によれば、ユーザの安全性がより担保できるエリアをバス40のバス停とすることができる。
サーバ30は、例えば、車両挙動情報としてバス40や車両50の進行方向を取得する。直線道路であれば同一のエリアを走行する車両の進行方向は、略同一(所定範囲内)になっていると考えられる。しかしながら、道路上に障害物が存在したり、道路が急カーブであったりする場合、障害物や急カーブに接近したバス40や車両50は進行方向を大きく変更する一方で、障害物や急カーブまで所定距離以上あるバス40や車両50は進行方向を大きく変更しないと考えられる。第1実施形態では、複数の車両における進行方向の
ばらつきが所定範囲外となるエリアを除外して、バス40のバス停が設定される。そのため、第1実施形態によれば、急カーブや障害物等で見晴らしの悪いエリアを可及的に回避してバス40のバス停を設定することができる。
サーバ30は、例えば、車両挙動情報としてバス40や車両50の走行速度を取得する。走行速度が所定の閾値以下(例えば、「0」)となる車両数が所定台数より多く発生するエリアでは、交通渋滞が生じていると考えられる。交通渋滞が生じているエリアにバス40のバス停が設定されると、渋滞がさらに悪化するためと考えられる。第1実施形態では、走行速度が所定の閾値以下(例えば、「0」)となる車両数が所定台数より多いエリアを除外してバス40のバス停が設定される。そのため、第1実施形態によれば、交通を阻害する虞がある場所を可及的に回避してバス40のバス停を設定することができる。
サーバ30は、例えば、車両挙動情報DB315を参照することで、各エリアにおける通過する車両数を取得することができる。車両数の多いエリアにバス40のバス停が設定されると、車両50等の交通を妨げる虞がある。第1実施形態では、エリアを通過する車両数が所定の閾値以上となるエリアを除外してバス40のバス停が設定される。そのため、第1実施形態によれば、交通を阻害する虞がある場所を可及的に回避してバス40のバス停を設定することができる。
サーバ30は、図17のステップS225で選定したバス停候補のうち、乗車希望地点に最も近いバス停候補を乗車するバス停として決定し、降車希望地点に最も近いバス停候補を降車するバス停として決定する。そのため、第1実施形態によれば、ユーザの安全及び他の車両50等の円滑な交通の観点のみならず、ユーザの希望を尊重した場所をバス停として決定することができる。
サーバ30は、店舗の入り口から所定範囲内の場所をバス停候補から除外する。店舗の入り口にバス停が設定されると、当該店舗の商取引を阻害したり、他の車両50等の交通を阻害したりする虞がある。第1実施形態によれば、店舗の入り口を避けてバス停が設定されることで、このような問題が抑制される。
サーバ30は、決定したバス停を通過するルートを決定し、決定したルートを走行するように、バス40に指令を出力する。そのため、第1実施形態によれば、決定したバス停を通過するようにバス40を走行させることができる。
第1実施形態では、車両挙動情報を基にバス40のバス停が設定されることから、同じ乗車希望地点を指定しても、前回の利用時におけるバス停の位置と今回の利用時におけるバス停の位置とが異なる場合がある。第1実施形態では、設定されたバス停に移動標識10が派遣される。そのため、バス40のユーザにバス停の位置をより明確に示すことができる。
<その他の実施形態>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハード
ウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。例えば、サーバ30の機能の一部を、移動標識10が備えていてもよい。
また、第1実施形態では、サーバ30はバス停を決定したが、サーバ30によって決定される場所はバス停に限定されない。サーバ30は、例えば、ユーザの安全を可及的に担保できるとともに、他の車両50等の交通を可及的に妨げない場所をライドシェアで利用される車両の乗降場所やタクシーの乗降場所として決定してもよい。
また、第1実施形態では、サーバ30はユーザの予約に応じてユーザを輸送するデマンド型のバス40のバス停を決定したが、サーバ30は路線バスにおいて新規に設置されるバス停を決定してもよい。
また、例えば、第1実施形態では車両挙動情報を基にユーザが安全ではない場所や、他の車両50等の交通を妨げ得る場所をバス40のバス停の候補から除外されたが、サーバ30は、さらに、カメラ60の映像を基に、交差点から所定範囲の領域をバス40のバス停の候補地から除外してもよい。交差点の付近は、交通事故が発生しやすい場所であるとともに、交通渋滞が発生しやすい場所でもある。そして、交差点から所定範囲の領域がバス停の候補地から除外されることで、交差点における交通事故の発生や交差点における渋滞の発生が抑制される。なお、サーバ30は、カメラ60の映像を解析することで道路上の交差点の位置を取得できる。
第1実施形態では、道路を監視するカメラ60が用いられたが、カメラ60に代えて、または、カメラ60とともに、バス40や車両50に搭載される車載カメラが用いられてもよい。サーバ30は、バス40や車両50に搭載された車載カメラから映像を取得し、取得した映像からバス40や車両50の車両挙動情報を取得してもよい。
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
1・・システム
10・・移動標識
11・・プロセッサ
12・・主記憶部
13・・補助記憶部
14・・通信部
15・・位置情報センサ
16・・環境情報センサ
17・・駆動部
18・・ディスプレイ
19・・スピーカ
20・・ユーザ端末
21・・プロセッサ
22・・主記憶部
23・・補助記憶部
24・・入力部
25・・ディスプレイ
26・・通信部
30・・サーバ
31・・プロセッサ
32・・主記憶部
33・・補助記憶部
34・・通信部
300・・制御部
301・・車両挙動管理部
302・・バス管理部
303・・移動標識管理部
304・・指令部
311・・ユーザ情報DB
312・・バス情報DB
313・・移動標識情報DB
314・・地図情報DB
315・・車両挙動情報DB
316・・カメラ管理DB
40・・バス
40A・・車載装置
41・・プロセッサ
42・・主記憶部
43・・補助記憶部
44・・通信部
45・・位置情報センサ
46・・ディスプレイ
47・・環境情報センサ
50・・車両
50A・・車載装置
51・・プロセッサ
52・・主記憶部
53・・補助記憶部
54・・通信部
55・・位置情報センサ
56・・ディスプレイ
57・・環境情報センサ
60・・カメラ
N1・・ネットワーク
N2・・ネットワーク

Claims (20)

  1. 複数の車両の夫々についての車両の挙動を示す情報に基づいて、前記車両の挙動に関する所定の条件を満たす場所から、ユーザを輸送する輸送車の乗降場所を決定する制御部、を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記所定の条件は、前記車両の挙動を示す情報がユーザの安全の担保が容易な場所を示すことを含む、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記所定の条件は、前記車両の挙動を示す情報が交通渋滞の発生しにくい場所を示すことを含む、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記車両の挙動を示す情報は、前記複数の車両夫々の加速度を示す情報を含み、
    前記所定の条件は、前記加速度の絶対値が所定の閾値以上である車両の数が所定台数以下であることを含む、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記車両の挙動を示す情報は、前記複数の車両夫々の進行方向を示す情報を含み、
    前記所定の条件は、前記複数の車両の前記進行方向のばらつきが所定範囲内であることを含む、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記車両の挙動を示す情報は、前記複数の車両夫々の走行速度を示す情報を含み、
    前記所定の条件は、前記走行速度が所定の閾値以下である車両の数が所定台数以下であることを含む、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記車両の挙動を示す情報は、前記複数の車両の夫々から取得される、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記車両の挙動を示す情報は、前記複数の車両を撮影するカメラから取得される、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記制御部は、前記車両の挙動に関する所定の条件を満たす場所のうち、ユーザ端末から受け付けた乗降希望場所に最も近い場所を前記乗降場所として決定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 前記制御部は、記憶部に記憶された地図情報を基に、店舗の入り口から所定範囲内の場所を前記乗降場所から除外する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 前記制御部は、決定した前記乗降場所を含むルートを決定し、決定したルートを走行するように前記輸送車に指令を出力する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  12. 前記制御部は、前記乗降場所であることを表示する移動型の表示装置に対して、前記乗降場所に移動するように指令を出力する、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. コンピュータが、
    複数の車両の夫々についての車両の挙動を示す情報に基づいて、前記車両の挙動に関する所定の条件を満たす場所から、ユーザを輸送する輸送車の乗降場所を決定する、
    情報処理方法。
  14. 前記所定の条件は、前記車両の挙動を示す情報がユーザの安全の担保が容易な場所を示すことを含む、
    請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 前記所定の条件は、前記車両の挙動を示す情報が交通渋滞の発生しにくい場所を示すことを含む、
    請求項13に記載の情報処理装置。
  16. 前記車両の挙動を示す情報は、前記複数の車両夫々の加速度を示す情報を含み、
    前記所定の条件は、前記加速度の絶対値が所定の閾値以上である車両の数が許容台数以下であることを含む、
    請求項13に記載の情報処理方法。
  17. 前記複数の車両の挙動を示す情報は、前記複数の車両夫々の走行速度を示す情報を含み、
    前記所定の条件は、前記走行速度が所定の閾値以下である車両の数が所定台数以下であることを含む、
    請求項13に記載の情報処理方法。
  18. 前記複数の車両の挙動を示す情報は、前記複数の車両の夫々から取得される、
    請求項13に記載の情報処理方法。
  19. 前記コンピュータは、記憶部に記憶された地図情報を基に、店舗の入り口から所定範囲内の場所を前記乗降場所から除外する、
    請求項13に記載の情報処理方法。
  20. 前記コンピュータは、決定した前記乗降場所を含むルートを決定し、決定したルートを走行するように前記輸送車に指令を出力する、
    請求項13から19のいずれか一項に記載の情報処理方法。
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