JP2024030923A - 照明制御方法及び照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力光の色の範囲を広げることができる照明制御方法などを提供する。【解決手段】照明器具100の照明制御方法であって、照明器具100は、第1光を放つ第1光源部と、第2光を放つ第2光源部とを備え、照明器具100が出力する出力光は、第1光と第2光とを含み、照明制御方法は、出力光の色度座標値を指示する色度指示情報、調光率指示情報、及び、色度座標値に対応付けられた出力光の設定光束値を示す光束値情報を取得する取得ステップと、色度指示情報、調光率指示情報及び光束値情報に基づいて、第1光源部を駆動させる第1駆動信号及び第2光源部を駆動させる第2駆動信号を決定する第4決定ステップと、第1駆動信号により駆動する第1光源部が放つ第1光及び第2駆動信号により駆動する第2光源部が放つ第2光を含む出力光を出力するように制御する第1制御ステップとを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、照明制御方法及び照明器具に関する。
従来、出力する出力光の色を制御することができる照明器具が知られている。
引用文献1に開示される照明器具は、それぞれが光源(固定発光体)である第1、第2及び第3の群を備える。この照明器具は、2700K~6500K(例えば、2700K、3000K、3500K、4000K、4500K、5000K、5500K、6000K及び6500K)の色温度の範囲内の白色の出力光を出力する。
この照明器具においては、上記の複数の色温度のそれぞれと、当該色温度を実現するための第1~第3の群のそれぞれの光束値の割合とが1対1で対応するテーブルが保有されている。
例えば、この照明器具は、上記複数の色温度のうち1つの所望の色温度を設定する命令をユーザから取得し、上記テーブルを参照して、所望の色温度の出力光を出力する。
特表2013-546062号公報
ところで、上記の命令に代えて、色度座標値(より具体的にはCIE1931色空間のxy色度図における色度座標値)を示す色度指示情報が用いられる例が検討されている。上記の命令に代えて、この色度指示情報が用いられると、上記の色温度の範囲内の白色の光だけでなく他の色の光が出力光として出力されることができ、出力光の色の範囲を広げることができる。
しかしながらこの例においては、色度座標値においてx座標値を示すために2byte及びy座標値を示すために2byteの分解能が必要となり、つまりは大きな分解能が必要となる。ここで例えば、引用文献1に示す照明器具が色度指示情報に基づいて出力光を出力する場合を検討する。この場合には、この大きな分解能に対応するために、上記のテーブルのデータ容量がギガbyteオーダーのデータ容量となってしまい、引用文献1に示す照明器具が有する記憶部(例えばマイコンのROM)にこのようなデータ容量が記憶されることは難しい。
このように、引用文献1に示す照明器具においては、色度指示情報が用いられ難く、つまりは、出力光の色の範囲を広げることが困難である。
本発明は、出力光の色の範囲を広げることができる照明制御方法などを提供する。
本発明の一態様に係る照明制御方法は、照明器具の照明制御方法であって、前記照明器具は、第1光を放つ第1光源部と、前記第1光とは異なる色の第2光を放つ第2光源部とを備え、前記照明器具が出力する出力光は、前記第1光と前記第2光とを含み、前記照明制御方法は、前記出力光の色度座標値を指示する色度指示情報、前記出力光の調光率を指示する調光率指示情報、及び、前記色度座標値に対応付けられた前記出力光の設定光束値を示す光束値情報を取得する取得ステップと、前記出力光が取得された前記色度指示情報が指示する前記色度座標値の光となるように、前記第1光及び前記第2光の光束比率を決定する第1決定ステップと、取得された前記光束値情報に基づいて、取得された前記色度指示情報が指示する前記色度座標値に対応付けられた前記設定光束値を決定する第2決定ステップと、決定された前記光束比率、及び、決定された前記設定光束値に基づいて、前記第1光の第1光束値及び前記第2光の第2光束値を決定する第3決定ステップと、決定された前記第1光束値及び決定された前記第2光束値と、取得された調光率情報が指示する前記調光率とに基づいて、前記第1光源部を駆動させる第1駆動信号及び前記第2光源部を駆動させる第2駆動信号を決定する第4決定ステップと、決定された前記第1駆動信号により駆動する前記第1光源部が放つ前記第1光及び決定された前記第2駆動信号により駆動する前記第2光源部が放つ前記第2光を含む前記出力光を出力するように制御する第1制御ステップとを含む。
本発明の一態様に係る照明制御方法は、複数の照明器具の照明制御方法であって、前記複数の照明器具のそれぞれは、出力光を出力し、前記複数の照明器具が含む1台の照明器具と、前記複数の照明器具が含む他の1台の照明器具とは、互いに異なる照明器具であり、前記照明制御方法は、前記複数の照明器具のそれぞれが前記出力光の色度座標値を指示する色度指示情報、前記出力光の調光率を指示する調光率指示情報、及び、前記色度座標値に対応付けられた前記出力光の設定光束値を示す光束値情報を取得する取得ステップと、取得された前記色度指示情報、取得された前記調光率指示情報及び取得された前記光束値情報に基づいて、前記複数の照明器具のそれぞれが前記出力光を出力するように制御する第2制御ステップと、を含み、前記取得ステップ及び前記第2制御ステップは、繰り返し行われ、n回目(nは自然数)、及び、n+1回目の前記取得ステップで取得された前記色度指示情報が指示する前記色度座標値は、互いに異なる値であり、前記1台の照明器具において、n回目の前記第2制御ステップでの前記出力光の光束値と、n+1回目の前記第2制御ステップでの前記出力光の光束値との変化率を第1変化率とし、前記他の1台の照明器具において、n回目の前記第2制御ステップでの前記出力光の光束値と、n+1回目の前記第2制御ステップでの前記出力光の光束値との変化率を第2変化率とした場合に、前記第1変化率と前記第2変化率との差分は、5%以下である。
本発明の一態様に係る照明器具は、照明器具であって、第1光を放つ第1光源部と、前記第1光とは異なる色の第2光を放つ第2光源部と、前記第1光源部及び前記第2光源部を制御する制御処理部とを備え、前記照明器具が出力する出力光は、前記第1光と前記第2光とを含み、前記制御処理部は、前記出力光の色度座標値を指示する色度指示情報、前記出力光の調光率を指示する調光率指示情報、及び、前記色度座標値に対応付けられた前記出力光の設定光束値を示す光束値情報を取得し、前記出力光が取得された前記色度指示情報が指示する前記色度座標値の光となるように、前記第1光及び前記第2光の光束比率を決定し、取得された前記光束値情報に基づいて、取得された前記色度指示情報が指示する前記色度座標値に対応付けられた前記設定光束値を決定し、決定された前記光束比率、及び、決定された前記設定光束値に基づいて、前記第1光の第1光束値及び前記第2光の第2光束値を決定し、決定された前記第1光束値及び決定された前記第2光束値と、取得された調光率情報が指示する前記調光率とに基づいて、前記第1光源部を駆動させる第1駆動信号及び前記第2光源部を駆動させる第2駆動信号を決定し、決定された前記第1駆動信号により駆動する前記第1光源部が放つ前記第1光及び決定された前記第2駆動信号により駆動する前記第2光源部が放つ前記第2光を含む前記出力光を出力するように制御する。
本発明の照明制御方法などは、出力光の色の範囲を広げることができる。
図1は、実施の形態1に係る照明システムの機能構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1に係る照明器具の動作例1のフローチャートである。 図3は、実施の形態1に係る光束値情報を説明するためのグラフである。 図4は、色度座標値と色温度との関係を示すグラフである。 図5は、実施の形態1に係る照明器具の動作例2のフローチャートである。 図6は、実施の形態1に係る照明器具の動作例3のフローチャートである。 図7は、実施の形態1に係る照明器具の動作例4のフローチャートである。 図8は、実施の形態2に係る照明システムの構成を示すブロック図である。 図9は、実施の形態2に係る複数の照明器具の動作例5のフローチャートである。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
(実施の形態1)
[構成]
まず、本実施の形態に係る照明システム1の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る照明システム1の機能構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係る照明システム1は、複数の照明器具(照明器具100及び200)を制御するためのシステムである。具体的には、照明システム1が備えるコントローラ300は、照明器具100及び200を制御する。
照明器具100及び200のそれぞれは、出力光を出力する照明装置であり、例えばオフィス、住宅、店舗などの屋内空間に設置され、例えば、当該屋内空間を照明するために用いられる。
図1に示されるように、照明システム1は、照明器具100及び200と、コントローラ300とを備える。なお、本実施の形態においては、照明システム1は、2台の照明器具100及び200を備えたがこれに限られず、1台又は3台以上の照明器具を備えてもよい。
[照明器具]
まずは、照明器具100及び200について説明する。なお、本実施の形態においては、照明器具100と照明器具200とは、それぞれ同一の構成要素及び同一の機能を備え、所謂同一機種の照明器具である。ここでは、照明器具100について説明し、照明器具200については照明器具100と同様であるので省略する。
上記の通り、照明器具100は、出力光を出力する装置であり、例えば出力光として照明光を出力する装置である。出力光は、色温度の範囲内の白色の光(つまりは黒体軌跡上の白色の光)に限られず、CIE1931色空間のxy色度図における色度座標値で示される色の光を含む。
照明器具100は、コントローラ300から出力された情報(出力光に関する情報)に基づいて、出力光を出力する。より具体的には、照明器具100は、通信部11、記憶部12、制御処理部13、第1光源部101、第2光源部102及び第3光源部103を有する。
第1光源部101、第2光源部102及び第3光源部103のそれぞれは、光を放つ発光デバイスであり、ここでは一例としてLED(Light Emitting Diode)光源であるがこれに限られない。第1光源部101、第2光源部102及び第3光源部103のそれぞれは、発光素子として複数のLEDチップを有している。
第1光源部101は第1光を、第2光源部102は第2光を、第3光源部103は第3光を放つ。第2光は第1光とは異なる色の光であり、第3光は第1光及び第2光とは異なる色の光であり、つまりは、第1~第3光はそれぞれ異なる色の光である。第1~第3光は可視光領域の光であり、第1光は赤色光、第2光は緑色光、第3光は青色光である。つまり、照明器具100は、RGB光源を有する装置である。
第1~第3光源部101~103のそれぞれが放つ光の色は上記に限られず、例えば、第1光が緑色光、第2光が青色光、第3光が赤色光などであってもよく、第1~第3光はそれぞれ異なる色の光であればよい。また、照明器具100及び200のそれぞれは、第3光源部103を有していなくてもよい。この場合、例えば第1光が青色光、第2光が黄色光であれば、出力光を白色光とすることができる。
本実施の形態においては、第1~第3光が所定の割合で複合されることで、照明器具100が、xy色度図における色度座標値で示される色の出力光を出力することができる。
通信部11は、照明器具100がコントローラ300と、インターネットなどの広域通信ネットワークを介して通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部11は、コントローラ300から出力された色度指示情報、及び、調光率指示情報を取得する。色度指示情報とは、当該色度指示情報を取得した照明器具100の出力光の色度座標値を指示する情報である。また、調光率指示情報とは、当該調光率指示情報を取得した照明器具100の出力光の調光率を指示する情報である。なお、本実施の形態においては、色度指示情報が指示する色度座標値は、CIE1931色空間のxy色度図における色度座標値であり、xy色度図におけるx座標値及びy座標値を示す。照明器具100は、取得された色度指示情報が指示する色度座標値で示される色の出力光を出力する。調光率指示情報が指示する調光率とは、出力光の明るさを指定する数値である。
記憶部12は、光束値情報が記憶されている記憶装置である。光束値情報とは、色度座標値に対応付けられた出力光の設定光束値を示す情報である。光束値情報においては、色度座標値と照明器具100の出力光の設定光束値とが1対1で対応付けられている。なお、光束値情報は、例えば照明器具100の製造時に記憶部12に予め記憶されているとよいが、通信部11によって取得された後に記憶部12に記憶されてもよい。また、記憶部12には、通信部11によって取得された色度指示情報及び調光率指示情報が記憶されてもよい。
また、記憶部12には、照明器具100(より具体的には、制御処理部13)によって実行されるプログラム、及び、情報処理を行うために用いられる各種情報などが記憶されている。記憶部12は、例えば、ROM(Read Only Memory)により実現されるが、RAM(Random Access Memory)などによって実現されてもよい。
制御処理部13は、第1光源部101及び第2光源部102を制御する処理部である。これにより、照明器具100は、第1光源部101が放つ第1光及び第2光源部102が放つ第2光を含む出力光を出力することができる。なお、本実施の形態においては、制御処理部13は、第1~第3光源部101~103のそれぞれを制御するため、照明器具100は、第1~第3光源部101~103が放つ第1光~第3光を含む出力光を出力することができる。より具体的には、照明器具100が出力する出力光は、第1光~第3光のみを含み、つまりは、第1光~第3光によって構成される光である。
図1が示すように、制御処理部13は、取得部131と、決定部132と、制御部133とを有する。
取得部131は、色度指示情報、調光率指示情報、及び、光束値情報を取得する。ここでは光束値情報が記憶部12に記憶されているため、取得部131は、記憶部12に記憶されている光束値情報を取得する。また、取得部131は、通信部11によって取得された色度指示情報及び調光率指示情報を通信部11から取得する。なお、色度指示情報及び調光率指示情報が記憶部12に記憶されている場合には、取得部131は、記憶部12に記憶されている色度指示情報及び調光率指示情報を取得してもよい。
決定部132は、取得部131によって取得された色度指示情報、調光率指示情報、及び、光束値情報に基づいて第1光源部101を駆動させる第1駆動信号及び第2光源部102を駆動させる第2駆動信号を決定する。さらに、本実施の形態においては、決定部132は、取得された色度指示情報、調光率指示情報、及び、光束値情報に基づいて第3光源部103を駆動させる第7駆動信号も決定する。
制御部133は、決定部132によって決定された第1駆動信号、及び、第2駆動信号に基づいて、第1及び第2光源部101及び102を制御する。制御部133が、決定部132によって決定された第1駆動信号で第1光源部101を駆動させることで、第1光源部101は第1光を放つ。制御部133が、決定部132によって決定された第2駆動信号で第2光源部102を駆動させることで、第2光源部102は第1光を放つ。さらには、制御部133は、第1駆動信号により駆動する第1光源部101が放つ第1光、及び、第2駆動信号により駆動する第2光源部102が放つ第2光を含む出力光を照明器具100が出力するように、第1及び第2光源部101及び102を制御する。
また、上記の通り、照明器具100が第3光源部103を有するため、制御部133は、上記第1光、上記第2光及び決定された第7駆動信号により駆動する第3光源部103が放つ第3光を含む出力光を出力するように、第1~第3光源部101~103を制御する。
[コントローラ]
次に、コントローラ300について説明する。
コントローラ300は、照明器具100及び200のそれぞれを制御するための制御装置である。コントローラ300は、例えば、スマートフォン又はタブレット端末などの汎用の携帯端末であるが、照明システム1の専用端末であってもよい。コントローラ300は、照明システム1のユーザ又は管理者から操作を受付け、受付けた操作が示す情報を照明器具100及び200のそれぞれに出力する。受付けた操作が示す情報は、色度指示情報、及び、調光率指示情報などを含む。
コントローラ300は、通信モジュール(通信回路)を有する。当該通信モジュールは、照明器具100及び200のそれぞれと局所通信ネットワークを介して通信を行い、一例として色度指示情報、及び、調光率指示情報を出力する。当該通信モジュールによって行われる通信は、例えば、無線通信であるが、有線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても、特に限定されない。
[動作例1]
以下、照明器具100及び200の照明制御方法の動作例1について説明する。
図2は、本実施の形態に係る照明器具100の動作例1のフローチャートである。なお、本動作例においては、照明器具100と照明器具200とは、それぞれ同一の制御が行われる。ここでは、照明器具100について説明し、照明器具200については省略する。
図2が示すフローチャートの処理が行われる前に、コントローラ300は、照明システム1のユーザ又は管理者から操作を受付け、受付けた操作が示す色度指示情報、及び、調光率指示情報を照明器具100に出力する。
そして、取得部131は、色度指示情報、調光率指示情報、及び、光束値情報を取得する(S10)。ここでは、取得部131は、コントローラ300から出力され通信部11により取得された色度指示情報、及び、調光率指示情報を取得し、記憶部12に記憶されている光束値情報を取得する。なおステップS10が取得ステップに相当する。
次に、決定部132は、出力光が、取得された色度指示情報が指示する色度座標値の光となるように、第1光及び第2光の光束比率を決定する(S20)。なお、このステップS20が第1決定ステップに相当する。
より具体的には、決定部132は、出力光が、当該色度座標値の光となるように、第1光、第2光及び第3光の光束比率を決定する。例えば、第1光の光束値と第2光の光束値と第3光の光束値との合計光束値を100%とした場合に、決定部132は合計光束値に対する第1光の光束値の割合、合計光束値に対する第2光の光束値の割合及び合計光束値に対する第3光の光束値の割合を決定する。第1光、第2光及び第3光の光束比率とは、合計光束値に対する第1~第3光のそれぞれの光束値の割合を示す数値である。なお、上記の通り、本実施の形態においては、出力光は第1~第3光によって構成されるため、第1光の光束値と第2光の光束値と第3光の光束値との合計光束値とは、出力光の全光束に相当する。よって、換言すると、第1光、第2光及び第3光の光束比率とは、出力光の全光束に対する第1~第3光のそれぞれの光束値の割合を示す数値でもある。
さらに、決定部132は、取得された光束値情報に基づいて、取得された色度指示情報が指示する色度座標値に対応付けられた設定光束値を決定する(S30)。なお、このステップS30が第2決定ステップに相当する。
ここで、図3を用いて光束値情報について説明する。
図3は、本実施の形態に係る光束値情報を説明するためのグラフである。
図3が示すグラフには、色度座標値と当該色度座標値に対応付けられた出力光の設定光束値との関係を示す曲線が示されており、色度座標値と出力光の設定光束値とが1対1で対応することが示されている。
ステップS30においては、決定部132は、図3が示すグラフの曲線を示す計算式に従って、ステップS20で取得された色度指示情報が指示する色度座標値と対応付けられた設定光束値を算出して決定する。つまり、光束値情報は、色度座標値に対応付けられた出力光の設定光束値を表す曲線を示す計算式の情報である。
図3が示すグラフにおいては、横軸は、色度座標値を示すが、より具体的には、色度座標値のうちx座標値のデジタル換算値を示す。x座標値の値が大きいほど当該デジタル換算値の値は大きくなり、x座標値の値が小さいほど当該デジタル換算値の値は小さくなる。
また、図3が示すグラフにおいては、縦軸は、設定光束値に係る値を示すが、例えば左側の縦軸が示すように設定光束値の割合であってもよい。ここでは、色温度が4000Kに相当する色度座標値に対応する設定光束値を100%とした場合の設定光束値の割合が示されている。
また、右側の縦軸が示すように、設定光束値が示されてもよい。図3では、色温度が4000Kに相当する色度座標値に対応する設定光束値が3000lm、色温度が1800Kに相当する色度座標値に対応する設定光束値が1200lmであることが示されている。さらに図3では、色温度が12000Kに相当する色度座標値に対応する設定光束値が300lmであることが示されているが、設定光束値は上記に限られない。
ステップS30においては、決定部132は、ステップS20で取得された色度指示情報が指示する色度座標値のうちx軸座標値のデジタル換算値を算出し、算出されたデジタル換算値と対応付けられた設定光束値を算出して決定する。例えば、決定部132は、ステップS20で取得された色度指示情報が指示する色度座標値が色温度4000Kに相当する場合に、設定光束値として4000lmを算出して決定する。
また、図3のグラフが示す曲線は、色度指示情報が指示する色度座標値が黒体軌跡に相当する値である場合の設定光束値を示す曲線であるが、色度指示情報は、このような曲線を示す情報に限られない。
また、本実施の形態においては、図3の光束値情報を示すグラフにおいて、横軸には、x座標値(より具体的には、x座標値のデジタル換算値)が用いられており、y座標値は用いられていない。この理由について、図4を用いて説明する。
図4は、色度座標値と色温度との関係を示すグラフである。
図4が示す曲線は、黒体軌跡に相当する色度座標値と当該色度座標値が示す色温度とを示している。図4が示すグラフにおいては、横軸がx座標値、縦軸がy座標値であり、所定のx座標値及び所定のy座標値の場合の色温度が吹出し内に示されている。また、色温度が100Kごとに示されるように、黒丸がプロットされている。例えば、x座標値が約0.55、y座標値が約0.41の場合に、色温度が1800Kであることが示されている。
図4が示すように、色度座標値が含むx座標値が定まれば、色温度は1つに定まる。しかし、色度座標値が含むy座標値が定まっても、色温度は1つに定まらない場合がある。例えば、x座標値が約0.53と定まれば色温度は2000Kであると定まるが、y座標値が約0.41と定まっても色温度は1800K~2600Kのいずれかとなり、1つに定まらない。
このように、x座標値が定まれば色温度は1つに定まるため、本実施の形態では、光束値情報において、色度座標値のうちx座標値に対応付けられた出力光の設定光束値が用いられる。
このように、ステップS30においては、決定部132は、光束値情報である計算式に基づいて、取得された色度指示情報が指示する色度座標値に対応付けられた設定光束値を算出して決定する。また、このような光束値情報は、十分にデータ容量の小さい情報であるため、ROMにより実現される記憶部12に記憶されることができる。
続いて、決定部132は、ステップS20で決定された光束比率、及び、ステップS30で決定された設定光束値に基づいて、第1光の第1光束値及び第2光の第2光束値を決定する(S40)。
より具体的には、決定部132は、光束比率、及び、設定光束値に基づいて、第1光束値、第2光束値、及び、第3光の第7光束値を決定する。ここで、光束比率が合計光束値(つまりは出力光の全光束)に対する第1光の光束値の割合として50%、第2光の光束値の割合として20%、及び、第3光の光束値の割合として30%を示し、設定光束値が2400lmである例を挙げて説明する。この場合、第1光束値は2400lm×50%から算出される1200lm、第2光束値は2400lm×20%から算出される480lm、第7光束値は2400lm×30%から算出される720lmである。なお、このステップS40が第3決定ステップに相当する。
次に、決定部132は、ステップS40で決定された第1光束値及び第2光束値と、ステップS10で取得された調光率情報が指示する調光率とに基づいて、第1駆動信号及び第2駆動信号を決定する(S50)。なお、第1駆動信号は第1光源部101を駆動させる信号であり、第2駆動信号は第2光源部102を駆動させる信号である。
より具体的には、決定部132は、決定された第1、第2及び第7光束値と、調光率とに基づいて、第1駆動信号、第2駆動信号及び第3光源部103を駆動させる第7駆動信号を決定する。第1、第2及び第7駆動信号のそれぞれは、PWM(Pulse Width Modulation)信号である。第1、第2及び第7駆動信号のそれぞれはデューティー比を含む。調光率が高いほど当該デューティー比が高くなり、調光率が低いほど当該デューティー比が低くなるように、第1、第2及び第7駆動信号のそれぞれが決定される。
より具体的には、第1駆動信号は、第1光束値と、調光率とに基づいて、以下のように決定される。決定部132は、第1光束値に調光率を乗算して第1光の所定の光束値を決定し、第1光源部101が決定された当該所定の光束値で第1光を放つことができるように、第1駆動信号を決定する。例えば、第1光束値が1200lm、調光率が50%である場合には、第1光の当該所定の光束値は、1200lm×50%から算出される600lmとなる。第2及び第7駆動信号も同様に決定される。なお、このステップS50が第4決定ステップに相当する。
次に、制御部133は、ステップS50で決定された第1駆動信号により駆動する第1光源部101が放つ第1光、及び、決定された第2駆動信号により駆動する第2光源部102が放つ第2光を含む出力光を、照明器具100が出力するように制御する(S60)。より具体的には、制御部133は、上記第1光、上記第2光、及び、決定された第7駆動信号により駆動する第3光源部103が放つ第3光を含む出力光を、照明器具100が出力するように制御する。なお、このステップS60が第1制御ステップに相当する。
ステップS60で、照明器具100が出力する出力光は、色度指示情報が指示する色度座標値の色の光であり、調光率指示情報が指示する調光率で調光された光である。
動作例1についてまとめると以下の通りである。
ステップS30においては、決定部132は、色度座標値に対応付けられた出力光の設定光束値を示す光束値情報に基づいて、取得された色度指示情報が指示する色度座標値に対応付けられた設定光束値を決定する。より具体的には、ステップS30においては、決定部132は、光束値情報である計算式に基づいて、設定光束値を算出して決定する。このような光束値情報は、十分にデータ容量の小さい情報であるため、ROMにより実現される記憶部12に記憶されることができる。つまり、本実施の形態に係る照明器具100においては、上記の発明が解決しようとする課題で説明したようなギガbyteオーダーのデータ容量のテーブルが、記憶部12に記憶されている必要がない。
このように決定された設定光束値に基づいて、ステップS40及びS50が処理されることで、ステップS60において、照明器具100が出力光を出力することができる。
上記の通り、本実施の形態に係る照明器具100は、ギガbyteオーダーのデータ容量のテーブルが記憶部12に記憶されている必要がない。このため、照明器具100は、発明が解決しようとする課題で説明したような引用文献1に示す照明器具とは異なり、出力光の色度座標値を指示する情報である色度指示情報に基づいて出力光の色を定めることができる。これにより、照明器具100は、色温度の範囲内の白色の光だけでなく他の色の光を出力光として出力することができる。つまりは、出力光の色の範囲を広げることができる照明器具100が実現される。
[動作例2]
以下、照明器具100及び200の照明制御方法の動作例2について説明する。
図5は、本実施の形態に係る照明器具100の動作例2のフローチャートである。なお、本動作例においては、照明器具100と照明器具200とは、それぞれ同一の制御が行われる。ここでは、照明器具100について説明し、照明器具200については省略する。
本動作例は、動作例1のステップS10~S40の処理が行われた後に、行われる動作である。つまり、上記のステップS40において、決定部132が第1光束値、第2光束値、及び、第7光束値を決定した後に、照明器具100は、以下の処理を行う。
まず、決定部132は、ステップS40で決定された第1光束値が第1光についての第1閾値を超えているか否かを判定する(S40a)。なお、このステップS40aが第1判定ステップに相当する。
第1閾値は、例えば、動作例1及び動作例2のステップS10が始まるよりも前に、予め記憶部12に記憶されているとよい。第1閾値は、第1光源部101が放つ第1光の最大の光束値である。例えば、第1閾値は、第1閾値よりも大きな値の光束値の第1光が放たれると第1光源部101が故障するおそれのある値でもある。また、第1閾値は、予め照明システム1のユーザ又は管理者によって定められた値であるとよい。また、第1閾値は、上記の第1光の最大の光束値に80%以上95%以下の数値が乗算された値であってもよい。
決定部132は、記憶部12に記憶されている第1閾値を参照して、決定された第1光束値が第1閾値を超えているか否かを判定する。
第1光束値が第1閾値以下である場合(ステップS40aでNo)に、ステップS50の処理が行われ、その後ステップS60の処理が行われる。
また、第1光束値が第1閾値を超えている場合(ステップS40aでYes)に、決定部132は、以下の処理を行う。
この場合、決定部132は、第1閾値を第1光の第3光束値として決定し、下記の式1を満たすように第2光の第4光束値を決定する(S41)。ここでは、ステップS40で決定された第1光束値をL1、第1閾値をT1、ステップS40で決定された第2光束値をL2、第4光束値をL4とする。このとき、第4光束値は、式1を満たす。
L4=L2×(T1/L1)・・・(式1)
つまり、ステップS40で一度決定された第2光束値に、第1閾値(つまりは第1光の第3光束値)を第1光束値で除算した値を乗算することで、第2光の第4光束値が決定される。
なお、ステップS41では、決定部132は、下記の式2を満たすように、第3光の第8光束値を決定する。ここでは、ステップS40で決定された第7光束値をL7、第3光の第8光束値をL8とする。このとき、第8光束値は、式2を満たす。
L8=L7×(T1/L1)・・・(式2)
つまり、ステップS40で一度決定された第7光束値に、第1閾値(つまりは第1光の第3光束値)を第1光束値で除算した値を乗算することで、第3光の第8光束値が決定される。
なお、第3光束値、第4光束値及び第8光束値はそれぞれ、ステップS40で決定された第1光束値、第2光束値及び第7光束値のそれぞれに、第1閾値を第1光束値で除算した値を乗算することで得られる数値も言える。つまり、第1光束値、第2光束値及び第7光束値のそれぞれに、同一の値が乗算されている。このため、ステップS20で決定された光束比率と、ステップS41で決定された第1光の第3光束値、第2光の第4光束値及び第3光の第8光束値の光束比率とは、同じである。換言すると、ステップS20で決定された第1光、第2光及び第3光の光束比率が保たれている。
続いて、決定部132は、ステップS41で決定された第3光束値及び決定された第4光束値と、ステップS10で取得された調光率情報が指示する調光率とに基づいて、第3駆動信号及び第4駆動信号を決定する(S51)。なお、第3駆動信号は第1光源部101を駆動させる信号であり、第4駆動信号は第2光源部102を駆動させる信号である。
より具体的には、決定部132は、ステップS41で決定された第3、第4及び第8光束値と、調光率とに基づいて、第3駆動信号、第4駆動信号及び第3光源部103を駆動させる第8駆動信号を決定する。第3、第4及び第8駆動信号のそれぞれは、PWM信号である。第3、第4及び第8駆動信号のそれぞれはデューティー比を含む。調光率が高いほど当該デューティー比が高くなり、調光率が低いほど当該デューティー比が低くなるように、第3、第4及び第8駆動信号のそれぞれが決定される。なお、第3、第4及び第8駆動信号は、第1、第2及び第7駆動信号と同様に決定される。
また、このステップS41及びS51が第5決定ステップに相当する。
次に、制御部133は、ステップS51で決定された第3駆動信号により駆動する第1光源部101が放つ第1光、及び、決定された第4駆動信号により駆動する第2光源部102が放つ第2光を含む出力光を、照明器具100が出力するように制御する(S61)。
より具体的には、制御部133は、上記第1光、上記第2光、及び、決定された第8駆動信号により駆動する第3光源部103が放つ第3光を含む出力光を、照明器具100が出力するように制御する。
本動作例においては、ステップS40で決定された第1光束値が第1閾値を超えてしまった場合に、以下の処理が行われる例が示されている。本動作例は、このような場合に、再度、ステップS41で第3、第4及び第8光束値が決定され、この第3、第4及び第8光束値に基づいて、ステップS61で照明器具100が出力光を出力する動作例である。
動作例2についてまとめると、以下の通りである。
上記の通り、第1閾値は、第1光の最大の光束値であり、第1閾値よりも大きな値の光束値の第1光が放たれると第1光源部101が故障するおそれのある値でもある。本動作例においては、第1光源部101の放つ第1光の光束値が第1閾値を超えることがないため、第1光源部101の故障が抑制される。
また、本動作例では、ステップS40で決定された第1光束値は、第1閾値を超えている例が示されている。例えば、ステップS10で取得された色度指示情報が指示する色度座標値が、黒体軌跡から離れた値であるときに、上記第1光束値が第1閾値を超える場合がある。本動作例においては、照明器具100は、このように第1光束値が第1閾値を超える場合においても、色度指示情報が指示する色度座標値の色の出力光(つまりは黒体軌跡から離れた色度座標値の色の出力光)を出力することができる。
なお、動作例2においては、ステップS40aで第1光束値が第1閾値を超えているか否かが判定されたが、閾値を超える光束値は、第1光束値に限られない。つまり、第1光の第1光束値、第2光の第2光束値及び第3光の第7光束値のうちいずれか1つが、所定の閾値を超えている場合に、動作例2と同様の処理が行われる。
また、本動作例の形態においては、ステップS40aでYesの場合に、ステップS41、S51及びS61の処理が行われている。より具体的には、ステップS40aでYesの場合に、動作例1で示したステップS50及びS60のかわりに、ステップS41、S51及びS61の処理が行われている。
[動作例3]
以下、照明器具100及び200の照明制御方法の動作例3について説明する。
図6は、本実施の形態に係る照明器具100の動作例3のフローチャートである。なお、本動作例においては、照明器具100と照明器具200とは、それぞれ同一の制御が行われる。ここでは、照明器具100について説明し、照明器具200については省略する。
本動作例は、動作例1のステップS10~S40の処理が行われた後に、行われる動作である。つまり、上記のステップS40において、決定部132が第1光束値、第2光束値、及び、第7光束値を決定した後に、照明器具100は、以下の処理を行う。
決定部132は、ステップS40で決定された第1光束値が上記の第1閾値を超え、ステップS40で決定された第2光束値が第2光についての第2閾値を超え、かつ、第1差分が第2差分よりも大きいか否かを判定する(S40b)。
より具体的には、決定部132は、第1光束値が上記の第1閾値を超え、第2光束値が上記の第2閾値を超え、ステップS40で決定された第7光束値が第3光についての第4閾値を超え、かつ、第1差分が第2差分及び第3差分よりも大きいか否かを判定する。
第1閾値は、動作例2において説明されたので、ここでは、まず第2閾値及び第4閾値について説明する。第2閾値及び第4閾値のそれぞれは、第2光及び第3光のそれぞれにとっての第1閾値に相当する値であり、以下説明する。
第2閾値及び第4閾値は、例えば、動作例1~動作例3のステップS10が始まるよりも前に、予め記憶部12に記憶されているとよい。第2閾値は、第2光源部102が放つ第2光の最大の光束値である。例えば、第2閾値は、第2閾値よりも大きな値の光束値の第2光が放たれると第2光源部102が故障するおそれのある値でもある。第4閾値は、第3光源部103が放つ第3光の最大の光束値である。例えば、第4閾値は、第4閾値よりも大きな値の光束値の第3光が放たれると第3光源部103が故障するおそれのある値でもある。また、第2閾値及び第4閾値は、予め照明システム1のユーザ又は管理者によって定められた値であるとよい。また、第2閾値及び第4閾値は、上記の第2光の最大の光束値及び第3光の最大の光束値のそれぞれに80%以上95%以下の数値が乗算された値であってもよい。
決定部132は、記憶部12に記憶されている第1~第3閾値を参照して、決定された第1、第2及び第7光束値が第1、第2及び第4閾値を超えているか否かを判定する。
続いて、第1差分、第2差分及び第3差分について説明する。第1差分は、ステップS40で決定された第1光束値から第1閾値を減算した値である。第2差分は、ステップS40で決定された第2光束値から第2閾値を減算した値である。第3差分は、ステップS40で決定された第7光束値から第4閾値を減算した値である。
このように、ステップ40bでは、第1、第2及び第7光束値の全てがそれぞれ対応する閾値を超え、かつ、第1、第2及び第3差分のうち第1差分が最も大きいか否かが判定される。ここでは簡単のため、第1、第2及び第7光束値の全てがそれぞれ対応する閾値を超えることを第1条件とし、第1、第2及び第3差分のうち第1差分が最も大きいことを第2条件として説明する。つまり、ステップS40bでは、第1条件が満たされ、かつ、第2条件が満たされるか否かが判定される。
第1条件及び第2条件が満たされない場合(ステップS40bでNo)に、ステップS50の処理が行われ、その後ステップS60の処理が行われる。
第1条件及び第2条件が満たされた場合(ステップS40bでYes)に、決定部132は、ステップS41の処理を行う。
この場合、ステップS41で、決定部132は、第1閾値を第3光束値として決定し、上記式1を満たすように第2光の第4光束値を決定し、上記式2を満たすように、第3光の第8光束値を決定する。つまり、本動作例においても、第1、第2及び第3差分のうち最も差分が大きい光源である第1光源部101に係る第1閾値を第1光束値で除算した値を用いて、第4光束値及び第8光束値のそれぞれが決定される。
この決定された第3、第4及び第8光束値に基づいて、ステップS51及びS61の処理が行われる。
動作例3についてまとめると、以下の通りである。
上記の通り、第2閾値は第2閾値よりも大きな値の光束値の第2光が放たれると第2光源部102が故障するおそれのある値であり、第4閾値は第4閾値よりも大きな値の光束値の第3光が放たれると第3光源部103が故障するおそれのある値である。
ステップS40bで第1条件及び第2条件が満たされた場合に、第1閾値が第3光束値として決定され、最も差分が大きい光源である第1光源部101に係る第1閾値を第1光束値で除算した値を用いて第4光束値及び第8光束値のそれぞれが決定される。このため、本動作例においては、第1光の光束値が第1閾値を超えることがなく、第2光の光束値が第2閾値を超えることがなく、第3光の光束値が第4閾値を超えることがないため、第1~第3光源部101~103のそれぞれの故障が抑制される。
また、本動作例では、ステップS40で決定された第1、第2及び第7光束値のうち少なくとも1つの光束値(本動作例では全ての光束値)が、対応する閾値を超えている例が示されている。例えば、ステップS10で取得された色度指示情報が指示する色度座標値が、黒体軌跡から離れた値であるときに、上記少なくとも1つの光束値が対応する閾値を超える場合がある。本動作例においては、照明器具100は、このように少なくとも1つの光束値が対応する閾値を超える場合においても、色度指示情報が指示する色度座標値の色の出力光(つまりは黒体軌跡から離れた色度座標値の色の出力光)を出力することができる。
なお、動作例2においては、第1、第2及び第3差分のうち最も大きい差分として、第1差分が用いられたが、これに限られない。第2差分が最も大きい場合には、第2閾値が第4光束値として決定され、第2閾値を第2光束値で除算した値が用いられて第3光束値及び第8光束値のそれぞれが決定される。第3差分が最も大きい場合には、第4閾値が第8光束値として決定され、第4閾値を第7光束値で除算した値が用いられて第3光束値及び第4光束値のそれぞれが決定される。
[動作例4]
以下、照明器具100及び200の照明制御方法の動作例4について説明する。
図7は、本実施の形態に係る照明器具100の動作例4のフローチャートである。なお、本動作例においては、照明器具100と照明器具200とは、それぞれ同一の制御が行われる。ここでは、照明器具100について説明し、照明器具200については省略する。
本動作例は、動作例1のステップS10~S40の処理が行われた後に、行われる動作である。つまり、上記のステップS40において、決定部132が第1光束値、第2光束値、及び、第7光束値を決定した後に、照明器具100は、以下の処理を行う。
決定部132は、第1光源部101がステップS40で決定された第1光束値の第1光を放ち、かつ、第2光源部102がステップS40で決定された第2光束値の第2光を放つと、照明器具100の出力電力が第3閾値を超えるか否かを判定する(S40c)。このステップS40cが第2判定ステップに相当する。
なお、より具体的には、決定部132は、第1及び第2光源部101及び102がそれぞれ上記の第1及び第2光を放ち、かつ、第3光源部103がステップS40で決定された第7光束値の第3光を放つと、出力電力が第3閾値を超えるか否かを判定する。
つまり、ステップS40cでは、第1光束値の第1光、第2光束値の第2光及び第7光束値の第3光で構成される出力光が出力される場合の照明器具100の出力電力が第3閾値を超えるか否かが判定される。
第3閾値は、例えば、動作例1~動作例4のステップS10が始まるよりも前に、予め記憶部12に記憶されているとよい。第3閾値は、照明器具100が出力する出力光の最大の電力である。例えば、第3閾値は、第3閾値よりも大きな値の電力で出力光が出力されると照明器具100が故障するおそれのある値でもある。また、第3閾値は、予め照明システム1のユーザ又は管理者によって定められた値であるとよい。また、第3閾値は、上記の出力光の最大の電力に80%以上95%以下の数値が乗算された値であってもよい。
決定部132は、記憶部12に記憶されている第3閾値を参照して、出力電力が第3閾値を超えるか否かを判定する。
出力電力が第3閾値以下である場合(ステップS40cでNo)に、ステップS50の処理が行われ、その後ステップS60の処理が行われる。
また、出力電力が第3閾値を超えている場合(ステップS40cでYes)に、決定部132は、以下の処理を行う。
この場合、決定部132は、出力電力が第3閾値となり、かつ、ステップS20で決定された光束比率が保たれるように、第1光の第5光束値及び第2光の第6光束値を決定する(S43)。
より具体的には、決定部132は、出力電力が第3閾値となり、かつ、ステップS20で決定された光束比率が保たれるように、第5光束値、第6光束値、及び、第3光の第9光束値を決定する。例えば、第5光束値、第6光束値及び第9光束値は、以下のように決定される。
ここでは、第1光束値の第1光、第2光束値の第2光及び第7光束値の第3光で構成される出力光が出力される場合の照明器具100の出力電力をW1とし、第3閾値をT3とする。さらに、第5光束値をL5、第6光束値をL6及び第9光束値をL9とする。このとき、第5光束値をL5、第6光束値をL6及び第9光束値をL9は、それぞれ式3、式4及び式5を満たす。
L5=L1×(T3/W1)・・・(式3)
L6=L2×(T3/W1)・・・(式4)
L9=L7×(T3/W1)・・・(式5)
つまり、ステップS40で一度決定された第1、第2及び第7光束値に、第3閾値T3を出力電力W1で除算した値を乗算することで、第1光の第5光束値、第2光の第6光束値及び第3光の第9光束値が決定される。つまり、第1、第2及び第7光束値に、同一の値が乗算されている。このため、ステップS20で決定された光束比率と、ステップS43で決定された第1光の第5光束値、第2光の第6光束値及び第3光の第9光束値の光束比率とは、同じである。換言すると、ステップS20で決定された第1光、第2光及び第3光の光束比率が保たれている。
続いて、決定部132は、ステップS43で決定された第5光束値及び決定された第6光束値と、ステップS10で取得された調光率情報が指示する調光率とに基づいて、第5駆動信号及び第6駆動信号を決定する(S53)。なお、第5駆動信号は第1光源部101を駆動させる信号であり、第6駆動信号は第2光源部102を駆動させる信号である。
より具体的には、決定部132は、ステップS43で決定された第5、第6及び第9光束値と、調光率とに基づいて、第5駆動信号、第6駆動信号及び第3光源部103を駆動させる第9駆動信号を決定する。第5、第6及び第9駆動信号のそれぞれは、PWM信号である。第5、第6及び第9駆動信号のそれぞれはデューティー比を含む。調光率が高いほど当該デューティー比が高くなり、調光率が低いほど当該デューティー比が低くなるように、第5、第6及び第9駆動信号のそれぞれが決定される。なお、第5、第6及び第9駆動信号は、第1、第2及び第7駆動信号と同様に決定される。
また、このステップS43及びS53が第6決定ステップに相当する。
次に、制御部133は、ステップS53で決定された第5駆動信号により駆動する第1光源部101が放つ第1光、及び、決定された第6駆動信号により駆動する第2光源部102が放つ第2光を含む出力光を、照明器具100が出力するように制御する(S63)。
より具体的には、制御部133は、上記第1光、上記第2光、及び、決定された第9駆動信号により駆動する第3光源部103が放つ第3光を含む出力光を、照明器具100が出力するように制御する。
動作例4についてまとめると、以下の通りである。
上記の通り、第3閾値は、出力光の最大の電力であり、第3閾値よりも大きな値の電力で出力光が出力されると照明器具100が故障するおそれのある値でもある。本動作例においては、出力電力が第3閾値を超えることがないため、照明器具100の故障が抑制される。
[効果など]
第1態様に係る照明制御方法では、照明制御方法は、照明器具100の照明制御方法である。照明器具100は、第1光を放つ第1光源部101と、第1光とは異なる色の第2光を放つ第2光源部102とを備える。照明器具100が出力する出力光は、第1光と第2光とを含む。照明制御方法は、取得ステップと、第1~第4決定ステップと、第1制御ステップとを含む。取得ステップは、出力光の色度座標値を指示する色度指示情報、出力光の調光率を指示する調光率指示情報、及び、色度座標値に対応付けられた出力光の設定光束値を示す光束値情報を取得する。第1決定ステップでは、出力光が取得された色度指示情報が指示する色度座標値の光となるように、第1光及び第2光の光束比率を決定する。第2決定ステップでは、取得された光束値情報に基づいて、取得された色度指示情報が指示する色度座標値に対応付けられた設定光束値を決定する。第3決定ステップでは、決定された光束比率、及び、決定された設定光束値に基づいて、第1光の第1光束値及び第2光の第2光束値を決定する。第4決定ステップでは、決定された第1光束値及び決定された第2光束値と、取得された調光率情報が指示する調光率とに基づいて、第1光源部101を駆動させる第1駆動信号及び第2光源部102を駆動させる第2駆動信号を決定する。第1制御ステップでは、決定された第1駆動信号により駆動する第1光源部101が放つ第1光及び決定された第2駆動信号により駆動する第2光源部102が放つ第2光を含む出力光を出力するように制御する。
動作例1で説明の通り、本実施の形態に係る照明制御方法においては、照明器具100は、ROMにより実現される記憶部12に記憶されることができる程度の十分にデータ容量の小さい情報である光束値情報に基づいて、出力光を出力する。つまりは、照明器具100においては、ギガbyteオーダーのデータ容量のテーブルが記憶部12に記憶されている必要がない。このため、照明器具100は、発明が解決しようとする課題で説明したような引用文献1に示す照明器具とは異なり、出力光の色度座標値を指示する情報である色度指示情報に基づいて出力光の色を定めることができる。これにより、照明器具100は、色温度の範囲内の白色の光だけでなく他の色の光を出力光として出力することができる。このように、本実施の形態においては、出力光の色の範囲を広げることができる照明制御方法が実現されている。
第2態様に係る照明制御方法では、第1態様において、照明制御方法は、さらに、決定された第1光束値が第1光についての第1閾値を超えているか否かを判定する第1判定ステップと、第5決定ステップとを含む。第4決定ステップは、第1判定ステップにおいて、決定された第1光束値が第1閾値以下の場合に実行される。第5決定ステップは、第1判定ステップにおいて、決定された第1光束値が第1閾値を超えている場合に実行される。第5決定ステップにおいては、第1閾値を第1光の第3光束値として決定し、決定された第1光束値をL1、第1閾値をT1、決定された第2光束値をL2、第2光の第4光束値をL4としたときに、式1を満たすように第4光束値を決定する。
L4=L2×(T1/L1)・・・(式1)
第5決定ステップにおいては、決定された第3光束値及び決定された第4光束値と、取得された調光率情報が指示する調光率とに基づいて、第1光源部101を駆動させる第3駆動信号及び第2光源部102を駆動させる第4駆動信号を決定する。第1制御ステップにおいては、決定された第3駆動信号により駆動する第1光源部101が放つ第1光及び決定された第4駆動信号により駆動する第2光源部102が放つ第2光を含む出力光を出力するように制御する。
動作例2で説明の通り、本実施の形態に係る照明制御方法においては、第1閾値は、第1光の最大の光束値であり、第1閾値よりも大きな値の光束値の第1光が放たれると第1光源部101が故障するおそれのある値でもある。本動作例においては、第1光源部101の放つ第1光の光束値が第1閾値を超えることがないため、第1光源部101の故障が抑制される。
また、取得ステップ(ステップS10)で取得された色度指示情報が指示する色度座標値が、黒体軌跡から離れた値であるときに、上記第1光束値が第1閾値を超える場合がある。動作例2においては、照明器具100は、このように第1光束値が第1閾値を超える場合においても、色度指示情報が指示する色度座標値の色の出力光(つまりは黒体軌跡から離れた色度座標値の色の出力光)を出力することができる。このように、本実施の形態においては、出力光の色の範囲を広げることができる照明制御方法が実現されている。
第3態様に係る照明制御方法では、第2態様において、以下の処理が行われる。第1判定ステップにおいて、さらに、決定された第2光束値が第2光についての第2閾値を超え、かつ、決定された第1光束値から第1閾値を減算した第1差分が決定された第2光束値から第2閾値を減算した第2差分よりも大きいか否かを判定する。第1判定ステップにおいて、決定された第1光束値が第1閾値を超え、決定された第2光束値が第2閾値を超え、かつ、第1差分が第2差分よりも大きい場合には、第5決定ステップが実行される。
動作例3で説明の通り、本実施の形態に係る照明制御方法においては、第2閾値は第2閾値よりも大きな値の光束値の第2光が放たれると第2光源部102が故障するおそれのある値である。また、第4閾値は第4閾値よりも大きな値の光束値の第3光が放たれると第3光源部103が故障するおそれのある値である。第1判定ステップ(ステップS40b)で上記第1条件及び上記第2条件が満たされた場合に、以下の処理が行われる。この場合、第1閾値が第3光束値として決定され、最も差分が大きい光源である第1光源部101に係る第1閾値を第1光束値で除算した値を用いて第4光束値及び第8光束値のそれぞれが決定される。このため、動作例3においては、第1光の光束値が第1閾値を超えることがなく、第2光の光束値が第2閾値を超えることがなく、第3光の光束値が第4閾値を超えることがないため、第1~第3光源部101~103のそれぞれの故障が抑制される。
第4態様に係る照明制御方法では、第1~第3態様のいずれか1の態様において、照明制御方法は、さらに、第2判定ステップと、第6決定ステップとを含む。第2判定ステップでは、第1光源部101が決定された第1光束値の第1光を放ち、かつ、第2光源部102が決定された第2光束値の第2光を放つと、照明器具100の出力電力が第3閾値を超えるか否かを判定する。第4決定ステップは、第2判定ステップにおいて、出力電力が第3閾値以下の場合に実行され、第6決定ステップは、第2判定ステップにおいて、出力電力が第3閾値を超えている場合に実行される。第6決定ステップにおいては、出力電力が第3閾値となり、かつ、決定された光束比率が保たれるように、第1光の第5光束値及び第2光の第6光束値を決定する。第6決定ステップにおいては、決定された第5光束値及び決定された第6光束値と、取得された調光率情報が指示する調光率とに基づいて、第1光源部101を駆動させる第5駆動信号及び第2光源部102を駆動させる第6駆動信号を決定する。第1制御ステップにおいては、決定された第5駆動信号により駆動する第1光源部101が放つ第1光及び決定された第6駆動信号により駆動する第2光源部102が放つ第2光を含む出力光を出力するように制御する。
動作例4で説明の通り、本実施の形態に係る照明制御方法においては、第3閾値は、出力光の最大の電力であり、第3閾値よりも大きな値の電力で出力光が出力されると照明器具100が故障するおそれのある値でもある。動作例4においては、出力電力が第3閾値を超えることがないため、照明器具100の故障が抑制される。
第7態様に係る照明器具100では、照明器具100は、第1光を放つ第1光源部101と、第1光とは異なる色の第2光を放つ第2光源部102と、第1光源部101及び第2光源部102を制御する制御処理部13とを備える。照明器具100が出力する出力光は、第1光と第2光とを含む。制御処理部13は、出力光の色度座標値を指示する色度指示情報、出力光の調光率を指示する調光率指示情報、及び、色度座標値に対応付けられた出力光の設定光束値を示す光束値情報を取得する。制御処理部13は、出力光が取得された色度指示情報が指示する色度座標値の光となるように、第1光及び第2光の光束比率を決定する。制御処理部13は、取得された光束値情報に基づいて、取得された色度指示情報が指示する色度座標値に対応付けられた設定光束値を決定する。制御処理部13は、決定された光束比率、及び、決定された設定光束値に基づいて、第1光の第1光束値及び第2光の第2光束値を決定する。制御処理部13は、決定された第1光束値及び決定された第2光束値と、取得された調光率情報が指示する調光率とに基づいて、第1光源部101を駆動させる第1駆動信号及び第2光源部102を駆動させる第2駆動信号を決定する。制御処理部13は、決定された第1駆動信号により駆動する第1光源部101が放つ第1光及び決定された第2駆動信号により駆動する第2光源部102が放つ第2光を含む出力光を出力するように制御する。
動作例1で説明の通り、本実施の形態に係る照明器具100は、ROMにより実現される記憶部12に記憶されることができる程度の十分にデータ容量の小さい情報である光束値情報に基づいて、出力光を出力する。つまりは、照明器具100においては、ギガbyteオーダーのデータ容量のテーブルが記憶部12に記憶されている必要がない。このため、照明器具100は、発明が解決しようとする課題で説明したような引用文献1に示す照明器具とは異なり、出力光の色度座標値を指示する情報である色度指示情報に基づいて出力光の色を定めることができる。これにより、照明器具100は、色温度の範囲内の白色の光だけでなく他の色の光を出力光として出力することができる。このように、本実施の形態においては、出力光の色の範囲を広げることができる照明器具100が実現されている。
(実施の形態2)
[構成]
以下、実施の形態2に係る照明システム1aの構成について説明する。
図8は、本実施の形態に係る照明システム1aの構成を示すブロック図である。
照明システム1aは、照明器具200に代えて照明器具400を備える点が、主に、実施の形態1に係る照明システム1とは異なる。なお、照明システム1aは、複数の照明器具を備え、複数の照明器具が含む1台の照明器具が照明器具100であり、複数の照明器具が含む他の1台の照明器具が照明器具400である。
ここで、照明器具400が、照明器具100と異なる点について説明する。
照明器具400は、照明器具100と同じく、通信部11、記憶部12、制御処理部13、第1光源部101、第2光源部102及び第3光源部103を有する。照明器具400が照明器具100と異なる点は、照明器具400は、さらに、第4光源部104を有する点である。
第4光源部104は、第1~第3光源部101~103と同じく、光を放つ発光デバイスであり、ここでは一例としてLED光源であるがこれに限られない。第4光源部104は、発光素子として複数のLEDチップを有している。
第4光源部104は、第4光を放つ。第4光は、第1光~第3光とは異なる色の光であり、例えば、白色光である。つまり、照明器具400は、RGBW光源を有する装置である。
従って、本実施の形態においては、照明器具100及び照明器具400は、互いに異なる照明器具であり、より具体的には、互いに異なる機種の照明器具である。つまり、本実施の形態に係る照明システム1aは、互いに異なる種類の複数の照明器具(照明器具100及び400)を備える。
また、本実施の形態でも、実施の形態1と同じく、色度指示情報が用いられる。ここで、色度指示情報が用いられる場合のメリットについて説明する。
色度指示情報は当該色度指示情報を取得した照明器具の出力光の色度座標値を指示する情報であり、照明器具100及び400のそれぞれの出力光は、指示された色度座標値の色の光となる。本実施の形態のように、色度指示情報が用いられ、照明システム1aが互いに異なる機種の照明器具(照明器具100及び400)を備えている場合には、以下のメリットが生じる。この場合には、照明器具100及び400のそれぞれに同一の色度指示情報が出力されることで、照明器具100及び400のそれぞれが同一の色度座標値の色の出力光を出力することができる。換言すると、照明器具100及び400それぞれが同一の色度座標値の色の出力光を出力するために、コントローラ300は、照明器具100及び400のそれぞれに異なる情報を出力する必要がない。このため、照明システム1aのユーザ又は管理者は、互いに異なる機種の照明器具を容易に操作することができる、というメリットがある。また、コントローラ300に、照明器具100及び400のそれぞれの情報が記憶されている必要がない、というメリットもある。
照明器具400が有する制御処理部13は、第1~第4光源部101~104のそれぞれを制御する。このため、照明器具400は、第1~第4光源部101~104が放つ第1光~第4光を含む出力光を出力することができる。より具体的には、照明器具400が出力する出力光は、第1光~第4光のみを含み、つまりは、第1光~第4光によって構成される光である。
照明器具400が有する制御部133は、決定部132によって決定された第1駆動信号、第2駆動信号、第7駆動信号及び第10駆動信号に基づいて、第1~第4光源部101~104を制御する。第10駆動信号は、第4光源部104を駆動させる信号であり、制御部133が、決定部132によって決定された第10駆動信号で第4光源部104を駆動させることで、第4光源部104は第4光を放つ。
ここでは、制御部133は、第1駆動信号、第2駆動信号、第7駆動信号及び第10駆動信号により第1~第4光源部101~104のそれぞれが放つ第1~第4光を含む出力光を照明器具100が出力するように、第1~第4光源部101~104を制御する。
[動作例5]
以下、照明器具100及び400の照明制御方法の動作例5について説明する。
図9は、本実施の形態に係る複数の照明器具(照明器具100及び400)の動作例5のフローチャートである。なお、図9が示すステップS10~S60での処理は動作例1で示した処理と同じである。従って、照明器具100は、図9が示すステップS10~S60では、動作例1で説明された処理と同じ処理を行う。
まずは、ここでは、図9が示すステップS10~S60で、照明器具400が行う処理について説明する。
ステップS10の前に、コントローラ300は、色度指示情報、及び、調光率指示情報を照明器具100及び400に出力する。
ステップS10では、照明器具400の取得部131は、色度指示情報、調光率指示情報、及び、光束値情報を取得する。取得部131は、コントローラ300によって出力された色度指示情報、及び、調光率指示情報を取得し、記憶部12に記憶されている光束値情報を取得する。なお、照明器具400の取得部131は、照明器具100の取得部131と同一の色度指示情報、同一の調光率指示情報、及び、同一の光束値情報を取得する。
ステップS20では、照明器具400の決定部132は、出力光が、取得された色度指示情報が指示する色度座標値の光となるように、第1光、第2光、第3光及び第4光の光束比率を決定する。ここでは、照明器具400の決定部132は、出力光が、当該色度座標値の光となるように、第1光、第2光、第3光及び第4光の光束比率を決定する。
ステップS30では、照明器具400の決定部132は、取得された光束値情報に基づいて、取得された色度指示情報が指示する色度座標値に対応付けられた設定光束値を決定する。
ステップS40では、照明器具400の決定部132は、ステップS20で決定された光束比率、及び、ステップS30で決定された設定光束値に基づいて、第1光の第1光束値、第2光の第2光束値、第3光の第7光束値及び第4光の第10光束値を決定する。
ステップS50では、照明器具400の決定部132は、ステップS40で決定された第1光束値、第2光束値、第7光束値及び第10光束値と、ステップS10で取得された調光率情報が指示する調光率とに基づいて、以下を決定する。ここでは照明器具400の決定部132は、第1駆動信号、第2駆動信号、第7駆動信号及び第10駆動信号を決定する。なお、第1駆動信号は第1光源部101を駆動させる信号であり、第2駆動信号は第2光源部102を駆動させる信号であり、第7駆動信号は第3光源部103を駆動させる信号であり、第10駆動信号は第4光源部104を駆動させる信号である。第1駆動信号、第2駆動信号、第7駆動信号及び第10駆動信号のそれぞれは、PWM信号である。第1駆動信号、第2駆動信号、第7駆動信号及び第10駆動信号のそれぞれはデューティー比を含む。調光率が高いほど当該デューティー比が高くなり、調光率が低いほど当該デューティー比が低くなるように、第1駆動信号、第2駆動信号、第7駆動信号及び第10駆動信号のそれぞれが決定される。
ステップS60では、照明器具400の制御部133は、ステップS50で決定された第1駆動信号、第2駆動信号、第7駆動信号及び第10駆動信号に基づいて、以下の所定の出力光を、照明器具400が出力するように制御する。
当該所定の出力光とは、第1駆動信号により駆動する第1光源部101が放つ第1光、及び、第2駆動信号により駆動する第2光源部102が放つ第2光を含む出力光である。当該所定の出力光とは、さらに、第7駆動信号により駆動する第3光源部103が放つ第3光、及び、第10駆動信号により駆動する第4光源部104が放つ第4光を含む出力光である。
ステップS60では、照明器具100及び400のそれぞれの制御部133は、照明器具100及び400のそれぞれが出力光を出力するように制御する。また、ステップS60で、照明器具100及び400のそれぞれが出力する出力光は、色度指示情報が指示する色度座標値の色の光であり、調光率指示情報が指示する調光率で調光された光である。
このように、互いに異なる機種の照明器具(照明器具100及び400)が設けられている場合であっても、照明器具100及び400のそれぞれが同一の色度指示情報を取得すれば、照明器具100及び400のそれぞれが出力する出力光は、同じ色の光となる。
また、動作例1と同じく、本実施の形態に係る照明器具100及び400は、ギガbyteオーダーのデータ容量のテーブルが記憶部12に記憶されている必要がない。このため、照明器具100及び400は、発明が解決しようとする課題で説明したような引用文献1に示す照明器具とは異なり、出力光の色度座標値を指示する情報である色度指示情報に基づいて出力光の色を定めることができる。これにより、照明器具100及び400は、色温度の範囲内の白色の光だけでなく他の色の光を出力光として出力することができる。つまりは、出力光の色の範囲を広げることができる照明器具100が実現される。
さらに、仮に照明システム1aが、照明器具100及び照明器具400の双方と異なる新たな照明器具を備える場合について考える。この場合でも、同一の色度指示情報により、当該新たな照明器具が制御されることができる。つまり、互いに異なる複数の種類の照明器具が複数設けられた場合でも、同一の色度指示情報により当該複数の照明器具が制御される限り、当該複数の照明器具のそれぞれは、同一の色の出力光を出力することができる。つまりは、拡張性の高い照明システム1aが実現される。
動作例5においては、ステップS10において色度指示情報、調光率指示情報、及び、光束値情報が取得され、ステップS60では照明器具100及び400のそれぞれの制御部133は、照明器具100及び400のそれぞれが出力光を出力するように制御する。つまりは、ステップS60では、取得された色度指示情報、調光率指示情報、及び、光束値情報に基づいて、照明器具100及び400のそれぞれが出力光を出力するように制御されている。上記の通り、ステップS60は第1制御ステップに相当するが、さらに、本動作例におけるステップS60は第2制御ステップにも相当する。
さらに、図9が示すように、ステップS60の後にステップS10が行われ、つまりはステップS10~S60の処理が繰り返し行われる例について説明する。ここでは、ステップS10~S60の処理が順次、n+1回(nは自然数)繰り返し行われた例を挙げる。また、以下では、照明器具100及び400の双方についての処理について説明する。
照明器具100及び400のそれぞれは、n回目、及び、n+1回目のそれぞれのステップS10(取得ステップ)で、色度指示情報を取得する。
照明器具100及び400のそれぞれがn回目に取得した色度指示情報が指示する色度座標値(以下第1色度座標値)は、同一である。また、照明器具100及び400のそれぞれがn+1回目に取得した色度指示情報が指示する色度座標値(以下第2色度座標値)は、同一である。しかし、第1色度座標値と第2色度座標値とは、互いに異なる値である。
また、照明器具100において、n回目のステップS60での出力光の光束値(以下光束値Aと記載)と、n+1回目のステップS60での出力光の光束値(以下光束値Bと記載)との変化率を第1変化率とする。なお、上記の通り、ステップS60は第1制御ステップに相当し、また、第2制御ステップにも相当する。例えば、光束値Aが2000lm、光束値Bが2200lmであれば、変化量は、2200lm―2000lmより、200lmである。このとき第1変化率は、変化量(200lm)÷光束値A(2000lm)より、10%となる。
同様に、照明器具400において、n回目のステップS60での出力光の光束値(以下光束値Cと記載)と、n+1回目のステップS60での出力光の光束値(以下光束値Dと記載)との変化率を第2変化率とする。例えば、光束値Cが2000lm、光束値Dが2240lmであれば、変化量は、2240lm―2000lmより、240lmである。このとき第2変化率は、変化量(240lm)÷光束値A(2000lm)より、12%となる。
このとき、第1変化率と第2変化率との差分に着目する。
本実施の形態においては、照明器具100及び400は、n回目のステップS10で同一の色度座標値(第1色度座標値)を取得し、n+1回目のステップS10で同一の色度座標値(第2色度座標値)を取得している。照明器具100及び400は、第1及び第2色度座標値に基づいて、ステップS20~S60の処理が行われることで、第1変化率と第2変化率との差分は、5%以下となる。特に、照明器具100及び400のそれぞれにおいて、同一の光束値情報(より具体的には、図3に示される曲線を示す計算式の情報)が用いられることで、第1変化率と第2変化率との差分は、5%以下となる。このように、本実施の形態においては、照明システム1aが互いに異なる機種の照明器具(照明器具100及び400)を備えていても、同一の光束値情報が用いられることで、第1変化率と第2変化率との差分は、5%以下となる。
第1変化率と第2変化率との差分が十分に大きい場合には、以下の問題が発生する。この場合、n回目とn+1回目とのステップS10で、色度座標値が第1色度座標値から第2色度座標値へ変わると、照明器具100及び400が設置された屋内空間に居る人が違和感を覚えやすくなる。逆に、第1変化率と第2変化率との差分が5%以下のように十分に小さい場合には、色度座標値が第1色度座標値から第2色度座標値へ変わっても、当該屋内空間に居る人が違和感を覚えにくくなる。
[効果など]
第5態様に係る照明制御方法では、第1~第5態様のいずれか1の態様において、照明制御方法は、複数の照明器具の照明制御方法である。取得ステップ、第1決定ステップ、第2決定ステップ、第3決定ステップ、第4決定ステップ及び第1制御ステップは、繰り返し行われる。n回目(nは自然数)、及び、n+1回目の取得ステップで取得された色度指示情報が指示する色度座標値は、互いに異なる値である。複数の照明器具が含む1台の照明器具(照明器具100)において、n回目の第1制御ステップでの出力光の光束値と、n+1回目の第1制御ステップでの出力光の光束値との変化率を第1変化率とする。複数の照明器具が含む他の1台の照明器具(照明器具400)において、n回目の第1制御ステップでの出力光の光束値と、n+1回目の第1制御ステップでの出力光の光束値との変化率を第2変化率とする。この場合に、第1変化率と第2変化率との差分は、5%以下である。
動作例5で説明の通り、第1変化率と第2変化率との差分が十分に大きい場合には、以下の問題が発生する。この場合、n回目とn+1回目とのステップS10で、色度座標値が上記の第1色度座標値から上記の第2色度座標値へ変わると、照明器具100及び400が設置された屋内空間に居る人が違和感を覚えやすくなる。逆に、第1変化率と第2変化率との差分が5%以下のように十分に小さい場合には、色度座標値が第1色度座標値から第2色度座標値へ変わっても、当該屋内空間に居る人が違和感を覚えにくくなる。つまり、本実施の形態においては、人が違和感を覚えにくくなる照明制御方法が実現される。
第6態様に係る照明制御方法では、照明制御方法は、複数の照明器具の照明制御方法である。複数の照明器具のそれぞれは、出力光を出力し、複数の照明器具が含む1台の照明器具(照明器具100)と、複数の照明器具が含む他の1台の照明器具(照明器具400)とは、互いに異なる照明器具である。照明制御方法は、取得ステップと、第2制御ステップとを含む。取得ステップでは、複数の照明器具のそれぞれが出力光の色度座標値を指示する色度指示情報、出力光の調光率を指示する調光率指示情報、及び、色度座標値に対応付けられた出力光の設定光束値を示す光束値情報を取得する。第2制御ステップでは、取得された色度指示情報、取得された調光率指示情報及び取得された光束値情報に基づいて、複数の照明器具のそれぞれが出力光を出力するように制御する。取得ステップ及び第2制御ステップは、繰り返し行われる。n回目(nは自然数)、及び、n+1回目の取得ステップで取得された色度指示情報が指示する色度座標値は、互いに異なる値である。1台の照明器具(照明器具100)において、n回目の第2制御ステップでの出力光の光束値と、n+1回目の第2制御ステップでの出力光の光束値との変化率を第1変化率とする。他の1台の照明器具(照明器具400)において、n回目の第2制御ステップでの出力光の光束値と、n+1回目の第2制御ステップでの出力光の光束値との変化率を第2変化率とする。この場合に、第1変化率と第2変化率との差分は、5%以下である。
動作例5で説明の通り、本実施の形態に係る照明制御方法においては、照明器具100及び400は、ROMにより実現される記憶部12に記憶されることができる程度の十分にデータ容量の小さい情報である光束値情報に基づいて、出力光を出力する。つまりは、照明器具100及び400においては、ギガbyteオーダーのデータ容量のテーブルが記憶部12に記憶されている必要がない。このため、照明器具100及び400は、発明が解決しようとする課題で説明したような引用文献1に示す照明器具とは異なり、出力光の色度座標値を指示する情報である色度指示情報に基づいて出力光の色を定めることができる。これにより、照明器具100及び400は、色温度の範囲内の白色の光だけでなく他の色の光を出力光として出力することができる。このように、本実施の形態においては、出力光の色の範囲を広げることができる照明制御方法が実現されている。
また、動作例5で説明の通り、第1変化率と第2変化率との差分が十分に大きい場合には、以下の問題が発生する。この場合、n回目とn+1回目とのステップS10で、色度座標値が上記の第1色度座標値から上記の第2色度座標値へ変わると、照明器具100及び400が設置された屋内空間に居る人が違和感を覚えやすくなる。逆に、第1変化率と第2変化率との差分が5%以下のように十分に小さい場合には、色度座標値が第1色度座標値から第2色度座標値へ変わっても、当該屋内空間に居る人が違和感を覚えにくくなる。つまり、本実施の形態においては、人が違和感を覚えにくくなる照明制御方法が実現される。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
また、動作例2と動作例4とが組み合わされてもよく、動作例3と動作例4とが組み合わされてもよい。動作例2と動作例4とが組み合わされる場合には、動作例2のステップS41が行われた後に、動作例4のステップS40cが行われるとよい。例えば、ステップS41で第3光束値、第4光束値及び第8光束値が決定される。さらに、ステップS40cで第1~第3光源部101~103がそれぞれ、第3光束値の第1光、第4光束値の第2光及び第8光束値の第3光のそれぞれを放つと、照明器具100の出力電力が第3閾値を超えるか否かが判定される。このステップS40cでの判定に従って、以降の処理が行われる。
また、例えば、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置が介在してもよい。
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(又は集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本発明の全般的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本発明は、コンピュータが実行する照明制御方法として実現されてもよいし、このような照明制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。本発明は、これらのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、1a 照明システム
13 制御処理部
100、200、400 照明器具
101 第1光源部
102 第2光源部

Claims (7)

  1. 照明器具の照明制御方法であって、
    前記照明器具は、
    第1光を放つ第1光源部と、
    前記第1光とは異なる色の第2光を放つ第2光源部とを備え、
    前記照明器具が出力する出力光は、前記第1光と前記第2光とを含み、
    前記照明制御方法は、
    前記出力光の色度座標値を指示する色度指示情報、前記出力光の調光率を指示する調光率指示情報、及び、前記色度座標値に対応付けられた前記出力光の設定光束値を示す光束値情報を取得する取得ステップと、
    前記出力光が取得された前記色度指示情報が指示する前記色度座標値の光となるように、前記第1光及び前記第2光の光束比率を決定する第1決定ステップと、
    取得された前記光束値情報に基づいて、取得された前記色度指示情報が指示する前記色度座標値に対応付けられた前記設定光束値を決定する第2決定ステップと、
    決定された前記光束比率、及び、決定された前記設定光束値に基づいて、前記第1光の第1光束値及び前記第2光の第2光束値を決定する第3決定ステップと、
    決定された前記第1光束値及び決定された前記第2光束値と、取得された調光率情報が指示する前記調光率とに基づいて、前記第1光源部を駆動させる第1駆動信号及び前記第2光源部を駆動させる第2駆動信号を決定する第4決定ステップと、
    決定された前記第1駆動信号により駆動する前記第1光源部が放つ前記第1光及び決定された前記第2駆動信号により駆動する前記第2光源部が放つ前記第2光を含む前記出力光を出力するように制御する第1制御ステップと
    を含む
    照明制御方法。
  2. さらに、決定された前記第1光束値が前記第1光についての第1閾値を超えているか否かを判定する第1判定ステップと、
    第5決定ステップとを含み、
    前記第4決定ステップは、前記第1判定ステップにおいて、決定された前記第1光束値が前記第1閾値以下の場合に実行され、
    前記第5決定ステップは、前記第1判定ステップにおいて、決定された前記第1光束値が前記第1閾値を超えている場合に実行され、
    前記第5決定ステップにおいては、
    前記第1閾値を前記第1光の第3光束値として決定し、
    決定された前記第1光束値をL1、前記第1閾値をT1、決定された前記第2光束値をL2、前記第2光の第4光束値をL4としたときに、式1を満たすように前記第4光束値を決定し、
    L4=L2×(T1/L1)・・・(式1)
    決定された前記第3光束値及び決定された前記第4光束値と、取得された調光率情報が指示する前記調光率とに基づいて、前記第1光源部を駆動させる第3駆動信号及び前記第2光源部を駆動させる第4駆動信号を決定し、
    前記第1制御ステップにおいては、決定された前記第3駆動信号により駆動する前記第1光源部が放つ前記第1光及び決定された前記第4駆動信号により駆動する前記第2光源部が放つ前記第2光を含む前記出力光を出力するように制御する
    請求項1に記載の照明制御方法。
  3. 前記第1判定ステップにおいて、さらに、決定された前記第2光束値が前記第2光についての第2閾値を超え、かつ、決定された前記第1光束値から前記第1閾値を減算した第1差分が決定された前記第2光束値から前記第2閾値を減算した第2差分よりも大きいか否かを判定し、
    前記第1判定ステップにおいて、決定された前記第1光束値が前記第1閾値を超え、決定された前記第2光束値が前記第2閾値を超え、かつ、前記第1差分が前記第2差分よりも大きい場合には、前記第5決定ステップが実行される
    請求項2に記載の照明制御方法。
  4. さらに、前記第1光源部が決定された前記第1光束値の前記第1光を放ち、かつ、前記第2光源部が決定された前記第2光束値の前記第2光を放つと、前記照明器具の出力電力が第3閾値を超えるか否かを判定する第2判定ステップと、
    第6決定ステップとを含み、
    前記第4決定ステップは、前記第2判定ステップにおいて、前記出力電力が前記第3閾値以下の場合に実行され、
    前記第6決定ステップは、前記第2判定ステップにおいて、前記出力電力が前記第3閾値を超えている場合に実行され、
    前記第6決定ステップにおいては、
    前記出力電力が前記第3閾値となり、かつ、決定された前記光束比率が保たれるように、前記第1光の第5光束値及び前記第2光の第6光束値を決定し、
    決定された前記第5光束値及び決定された前記第6光束値と、取得された調光率情報が指示する前記調光率とに基づいて、前記第1光源部を駆動させる第5駆動信号及び前記第2光源部を駆動させる第6駆動信号を決定し、
    前記第1制御ステップにおいては、決定された前記第5駆動信号により駆動する前記第1光源部が放つ前記第1光及び決定された前記第6駆動信号により駆動する前記第2光源部が放つ前記第2光を含む前記出力光を出力するように制御する
    請求項1に記載の照明制御方法。
  5. 複数の前記照明器具の前記照明制御方法であって、
    前記取得ステップ、前記第1決定ステップ、前記第2決定ステップ、前記第3決定ステップ、前記第4決定ステップ及び前記第1制御ステップは、繰り返し行われ、
    n回目(nは自然数)、及び、n+1回目の前記取得ステップで取得された前記色度指示情報が指示する前記色度座標値は、互いに異なる値であり、
    前記複数の照明器具が含む1台の照明器具において、n回目の前記第1制御ステップでの前記出力光の光束値と、n+1回目の前記第1制御ステップでの前記出力光の光束値との変化率を第1変化率とし、
    前記複数の照明器具が含む他の1台の照明器具において、n回目の前記第1制御ステップでの前記出力光の光束値と、n+1回目の前記第1制御ステップでの前記出力光の光束値との変化率を第2変化率とした場合に、
    前記第1変化率と前記第2変化率との差分は、5%以下である
    請求項1~4のいずれか1項に記載の照明制御方法。
  6. 複数の照明器具の照明制御方法であって、
    前記複数の照明器具のそれぞれは、出力光を出力し、
    前記複数の照明器具が含む1台の照明器具と、前記複数の照明器具が含む他の1台の照明器具とは、互いに異なる照明器具であり、
    前記照明制御方法は、
    前記複数の照明器具のそれぞれが前記出力光の色度座標値を指示する色度指示情報、前記出力光の調光率を指示する調光率指示情報、及び、前記色度座標値に対応付けられた前記出力光の設定光束値を示す光束値情報を取得する取得ステップと、
    取得された前記色度指示情報、取得された前記調光率指示情報及び取得された前記光束値情報に基づいて、前記複数の照明器具のそれぞれが前記出力光を出力するように制御する第2制御ステップと、を含み、
    前記取得ステップ及び前記第2制御ステップは、繰り返し行われ、
    n回目(nは自然数)、及び、n+1回目の前記取得ステップで取得された前記色度指示情報が指示する前記色度座標値は、互いに異なる値であり、
    前記1台の照明器具において、n回目の前記第2制御ステップでの前記出力光の光束値と、n+1回目の前記第2制御ステップでの前記出力光の光束値との変化率を第1変化率とし、
    前記他の1台の照明器具において、n回目の前記第2制御ステップでの前記出力光の光束値と、n+1回目の前記第2制御ステップでの前記出力光の光束値との変化率を第2変化率とした場合に、
    前記第1変化率と前記第2変化率との差分は、5%以下である
    照明制御方法。
  7. 照明器具であって、
    第1光を放つ第1光源部と、
    前記第1光とは異なる色の第2光を放つ第2光源部と、
    前記第1光源部及び前記第2光源部を制御する制御処理部とを備え、
    前記照明器具が出力する出力光は、前記第1光と前記第2光とを含み、
    前記制御処理部は、
    前記出力光の色度座標値を指示する色度指示情報、前記出力光の調光率を指示する調光率指示情報、及び、前記色度座標値に対応付けられた前記出力光の設定光束値を示す光束値情報を取得し、
    前記出力光が取得された前記色度指示情報が指示する前記色度座標値の光となるように、前記第1光及び前記第2光の光束比率を決定し、
    取得された前記光束値情報に基づいて、取得された前記色度指示情報が指示する前記色度座標値に対応付けられた前記設定光束値を決定し、
    決定された前記光束比率、及び、決定された前記設定光束値に基づいて、前記第1光の第1光束値及び前記第2光の第2光束値を決定し、
    決定された前記第1光束値及び決定された前記第2光束値と、取得された調光率情報が指示する前記調光率とに基づいて、前記第1光源部を駆動させる第1駆動信号及び前記第2光源部を駆動させる第2駆動信号を決定し、
    決定された前記第1駆動信号により駆動する前記第1光源部が放つ前記第1光及び決定された前記第2駆動信号により駆動する前記第2光源部が放つ前記第2光を含む前記出力光を出力するように制御する
    照明器具。
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