JP2024030418A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】剛性を高めつつ、更なる軽量化を図ることができる車輪用軸受装置を提供する。【解決手段】車輪用軸受装置1は、複列の外側軌道面23、24を有する外輪2と、外周に軸方向に延びる小径段部31を有するハブ輪3、および小径段部31に圧入された内輪4からなり、複列の外側軌道面23、24に対向する複列の内側軌道面33、41を有する内方部材(ハブ輪3および内輪4)と、外輪2と内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列のボール列5、6とを備える車輪用軸受装置1であって、ハブ輪3は、軸方向端部に内輪4にかしめられたかしめ部38を有し、かしめ部38における外周面38aの真円度Aが0.4以下である。【選択図】図1

Description

本発明は車輪用軸受装置に関する。
従来、自動車等の車両の懸架装置において車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置が知られている。
車輪用軸受装置は、例えば外方部材の外側軌道面と、内包部材の内側軌道面との間に転動体を収容して構成されており、特許文献1に記載されるようにハブ輪を内輪にかしめて内方部材を構成する仕様の車輪用軸受装置においては、ハブ輪を内輪にかしめることによって転動体と内方部材および外方部材との間に予圧を付与している。
特開平11―129703号公報
上述のように、ハブ輪を内輪にかしめた構成の車輪用軸受装置においては、ハブ輪の内輪に対するかしめ部の形状が、車輪用軸受装置に付与される予圧の大きさや、軌道面の真円度に影響を与える。
従って、かしめ部を適切な形状に形成することで、車輪用軸受装置に適正な予圧を付与するとともに軌道面の真円度を向上させて、車輪用軸受装置が装着された車両の操縦安定性、および車輪用軸受装置の寿命を向上させることが可能となる。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、ハブ輪の内輪に対するかしめ部を適正な形状に形成して、適正な予圧を付与するとともに軌道面の真円度を向上させることが可能な車輪用軸受装置を提供するものである。
即ち、車輪用軸受装置は、内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、外周に軸方向に延びる小径段部を有するハブ輪、および前記ハブ輪の前記小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、を備える車輪用軸受装置であって、前記ハブ輪は、軸方向端部に前記内輪にかしめられたかしめ部を有し、前記かしめ部における外周面の真円度が0.4以下である。
本発明によれば、車輪用軸受装置が装着された車両の操縦安定性、および車輪用軸受装置の寿命を向上させることができる。
車輪用軸受装置を示す側面断面図である。 車輪用軸受装置のかしめ部を示す拡大側面断面図である。 第2実施形態に係る車輪用軸受装置を示す側面断面図である。 第2実施形態に係る車輪用軸受装置のかしめ部を示す拡大側面断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
[車輪用軸受装置]
図1に示す車輪用軸受装置1は、本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態であり、自動車等の車両の懸架装置において車輪を回転自在に支持するものである。車輪用軸受装置1は、従動輪用の車輪用軸受装置として構成されている。
以下の説明において、軸方向とは車輪用軸受装置1の回転軸心Xに沿った方向を表す。また、アウター側とは、軸方向の一側であって車体に取り付けた際の車輪用軸受装置1の車輪側を表し、インナー側とは、軸方向の他側であって車体に取り付けた際の車輪用軸受装置1の車体側を表す。
車輪用軸受装置1は第3世代と称呼される構成を備えており、外方部材である外輪2と、内方部材であるハブ輪3および内輪4と、転動列である二列のインナー側ボール列5およびアウター側ボール列6とを具備する。
外輪2のインナー側端部にはインナー側開口部21が形成されており、外輪2のアウター側端部にはアウター側開口部22が形成されている。インナー側開口部21にはキャップ15が嵌合されており、アウター側端部にはアウター側シール部材9が嵌合されている。
キャップ15がインナー側開口部21に嵌合されることにより、インナー側開口部21が塞がれている。アウター側シール部材9がアウター側開口部22に嵌合されることにより、外輪2とハブ輪3および内輪4とによって形成された環状空間Sのアウター側の開口端が塞がれている。
キャップ15によりインナー側開口部21を塞ぐとともに、アウター側シール部材9により環状空間Sのアウター側の開口端を塞ぐことで、泥水等の異物が車輪用軸受装置1の内部へ浸入することを抑制している。
外輪2の内周面には、インナー側の外側軌道面23と、アウター側の外側軌道面24とが形成されている。外輪2の外周面には、外輪2を車体側部材に取り付けるための車体取り付けフランジ25が一体的に形成されている。車体取り付けフランジ25には、車体側部材と外輪2とを締結する締結部材(ここでは、ボルト)が挿入されるボルト孔26が設けられている。
ハブ輪3の外周面におけるインナー側端部には、アウター側端部よりも縮径された小径段部31が形成されている。ハブ輪3のアウター側端部には、車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジ32が一体的に形成されている。
車輪取り付けフランジ32には、複数のボルト孔35が形成されている。ボルト孔35には、ハブ輪3と車輪又はブレーキ部品とを締結するためのハブボルト36が圧入可能である。
ハブ輪3においては、車輪取り付けフランジ32の基部側にアウター側シール部材9が摺接する摺接面34が形成されている。ハブ輪3の外周面には、外輪2のアウター側の外側軌道面24に対向するようにアウター側の内側軌道面33が設けられている。つまり、内方部材のアウター側には、ハブ輪3によって内側軌道面33が構成されている。
ハブ輪3の内径部には、軸方向のアウター側端からインナー端側へ向けて凹陥する凹部37が形成されている。凹部37は、軸方向において、インナー側ボール列5とアウター側ボール列6との間の位置まで形成されている。
ハブ輪3の小径段部31には、内輪4が設けられている。内輪4は、圧入およびかしめ加工によりハブ輪3の小径段部31に固定されている。内輪4は、転動列であるインナー側ボール列5およびアウター側ボール列6に予圧を付与している。内輪4は、インナー側端部にインナー側端面42を有している。ハブ輪3のインナー側端部には、内輪4のインナー側端面42にかしめられたかしめ部38が形成されている。
内輪4の外周面には、外輪2のインナー側の外側軌道面23と対向するようにインナー側の内側軌道面41が設けられている。つまり、内方部材のインナー側には、内輪4によって内側軌道面41が構成されている。
転動列であるインナー側ボール列5とアウター側ボール列6とは、転動体である複数のボール7が保持器8によって保持されることにより構成されている。インナー側ボール列5は、内輪4の内側軌道面41と、外輪2のインナー側の外側軌道面23との間に転動自在に挟まれている。アウター側ボール列6は、ハブ輪3の内側軌道面33と、外輪2のアウター側の外側軌道面24との間に転動自在に挟まれている。つまり、インナー側ボール列5とアウター側ボール列6とは、外方部材と内方部材との両軌道面間に転動自在に収容されている。
車輪用軸受装置1においては、外輪2と、ハブ輪3および内輪4と、インナー側ボール列5と、アウター側ボール列6とによって複列アンギュラ玉軸受が構成されている。なお、車輪用軸受装置1は複列アンギュラ玉軸受に替えて複列円錐ころ軸受を構成していてもよい。
[車輪用軸受装置1のかしめ部]
図2に示すように、ハブ輪3のかしめ部38は、円形状に形成される外周面38aと、インナー側の端面である軸方向端面38bとを有している。かしめ部38の外周面38aは円形状に形成されており、真円度Aが0.4以下となるように形成されている(A≦0.4)。
外周面38aの真円度Aは、外周面38aの正しい円からの狂いの大きさをいい、外周面38aを二つの同心円で挟んだときの、二つの同心円の半径差にて表される。例えば真円度Aが0.4の場合、外周面38aは、半径が0.4だけ異なる二つの同心円の間に規制される。
このように、かしめ部38を外周面38aの真円度Aが0.4以下となる形状に形成することで、内側軌道面41等の軌道面の真円度が向上するとともに、車輪用軸受装置1に付与される予圧を適正な値とすることができ、車輪用軸受装置1が装着された車両の操縦安定性、および車輪用軸受装置1の寿命を向上することができる。
また、かしめ部38における外周面38aの真円度Aと車輪用軸受装置1の起動トルクとは相関性を有しており、真円度Aが小さいほど車輪用軸受装置1の起動トルクが小さくなる関係にある。
Figure 2024030418000002
例えば表1に示すように、真円度Aが0.1以下(A≦0.1)である場合には、真円度Aが0.1より大きく0.4以下(0.1<A≦0.4)である場合に対して、車輪用軸受装置1の起動トルクの大きさは-12%以下と小さくなっている。一方、真円度Aが0.4を超える(0.4<A)場合には、真円度Aが0.1より大きく0.4以下である場合に対して、車輪用軸受装置1の起動トルクの大きさは+12%以上と大きくなっている。
従って、車輪用軸受装置1の起動トルク低減の観点からは、かしめ部38における外周面38aの真円度Aは、0.4以下であることが好ましい。また、かしめ部38における外周面38aの真円度Aは、0.1以下であることがより好ましい。
また、かしめ部38は、軸方向端面38bの平面度Bが0.2以下となるように形成されている(B≦0.2)。軸方向端面38bの平面度Bは、軸方向端面38bの正しい平面からの狂いの大きさをいい、軸方向端面38bを2つの平行な平面ではさんだときの、2つの平面の隙間の大きさにて表される。
このように、かしめ部38を軸方向端面38bの平面度Bが0.2以下となる形状に形成することで、かしめ部38における外周面38aの真円度Aを向上させることができ、内側軌道面41等の軌道面の真円度Aがより向上するとともに、車輪用軸受装置1に付与される予圧をより適正な値とすることができる。
なお、かしめ部38における外周面38aの真円度Aおよび軸方向端面38bの平面度Bは、外周面38aおよび軸方向端面38bに接触子を接触させることにより測定することができる。また、かしめ部38を撮像し、かしめ部38を撮像した画像を処理することにより、外周面38aの真円度Aおよび軸方向端面38bの平面度Bを非接触にて測定することも可能である。
また、かしめ部38における外周面38aの真円度Aを0.4以下の小さな値に設定することで、車輪用軸受装置1に付与される予圧の、車輪用軸受装置1間におけるばらつきを小さく抑えることができ、車輪用軸受装置1における回転トルクを安定させることができる。
従って、車輪用軸受装置1を、車両の左右一対の車輪に装着した場合、車両の操縦安定性を向上させることができ、例えば車両を自動運転させる際の制御および管理等が容易となる。
[車輪用軸受装置の第2実施形態]
車輪用軸受装置1は、図3に示す車輪用軸受装置1Aのように構成することもできる。車輪用軸受装置1Aは、駆動輪用の車輪用軸受装置として構成されており、主に、ハブ輪3に代えてハブ輪13を備えている点で車輪用軸受装置1と異なっている。
ハブ輪13の外周面におけるインナー側端部には、アウター側端部よりも縮径された小径段部131が形成されている。ハブ輪13のアウター側端部には、車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジ132が一体的に形成されている。
車輪取り付けフランジ132には、複数のボルト孔135が形成されている。ボルト孔135には、ハブ輪13と車輪又はブレーキ部品とを締結するためのハブボルト136が圧入可能である。
ハブ輪13においては、車輪取り付けフランジ132の基部側にアウター側シール部材9が摺接する摺接面134が形成されている。ハブ輪13の外周面には、外輪2のアウター側の外側軌道面24に対向するようにアウター側の内側軌道面133が設けられている。つまり、内方部材のアウター側には、ハブ輪13によって内側軌道面133が構成されている。
ハブ輪13の内径部には、軸方向に沿って形成される軸孔137が形成されている。軸孔137はハブ輪13を軸方向に沿って貫通しており、軸孔137には等速自在継手の軸部が結合可能である。
ハブ輪13の小径段部131には、内輪4が設けられている。内輪4は、圧入およびかしめ加工によりハブ輪13の小径段部131に固定されている。内輪4は、転動列であるインナー側ボール列5およびアウター側ボール列6に予圧を付与している。内輪4は、インナー側端部にインナー側端面42を有している。ハブ輪13のインナー側端部には、内輪4のインナー側端面42にかしめられたかしめ部138が形成されている。
車輪用軸受装置1Aにおいては、外輪2のインナー側開口部21にはキャップ15は嵌合されておらず、代わりに環状空間Sのインナー側の開口端を閉塞するインナー側シール部材10がインナー側開口部21に嵌合されている。車輪用軸受装置1Aのその他の構成については車輪用軸受装置1と同様であるため、同じ符号を付して説明を省略する。
[車輪用軸受装置1Aのかしめ部]
図4に示すように、ハブ輪13のかしめ部138は、円形状に形成される外周面138aと、インナー側の端面である軸方向端面138bとを有している。かしめ部138の外周面138aは円形状に形成されており、真円度Aaが0.4以下となるように形成されている(Aa≦0.4)。
外周面138aの真円度Aaは、外周面138aの正しい円からの狂いの大きさをいい、外周面138aを二つの同心円で挟んだときの、二つの同心円の半径差にて表される。例えば真円度Aaが0.4の場合、外周面138aは、半径が0.4だけ異なる二つの同心円の間に規制される。
このように、かしめ部138を外周面138aの真円度Aaが0.4以下となる形状に形成することで、内側軌道面41等の軌道面の真円度が向上するとともに、車輪用軸受装置1Aに付与される予圧を適正な値とすることができ、車輪用軸受装置1Aが装着された車両の操縦安定性、および車輪用軸受装置1Aの寿命を向上することができる。
また、かしめ部138における外周面138aの真円度Aaと車輪用軸受装置1Aの起動トルクとは相関性を有しており、真円度Aaが小さいほど車輪用軸受装置1Aの起動トルクが小さくなる関係にある。
例えば表1に示した、真円度Aと車輪用軸受装置1の起動トルクとの関係の場合と同様に、真円度Aaが0.1以下(Aa≦0.1)である場合には、真円度Aaが0.1より大きく0.4以下(0.1<Aa≦0.4)である場合に対して、車輪用軸受装置1Aの起動トルクの大きさは-12%以下と小さくなる。一方、真円度Aaが0.4を超える(0.4<Aa)場合には、真円度Aaが0.1より大きく0.4以下である場合に対して、車輪用軸受装置1Aの起動トルクの大きさは+12%以上と大きくなる。
従って、車輪用軸受装置1Aの起動トルク低減の観点からは、かしめ部138における外周面138aの真円度Aaは、0.4以下であることが好ましい。また、かしめ部138における外周面138aの真円度Aaは、0.1以下であることがより好ましい。
また、かしめ部138は、軸方向端面138bの平面度Baが0.2以下となるように形成されている(Ba≦0.2)。軸方向端面138bの平面度Baは、軸方向端面138bの正しい平面からの狂いの大きさをいい、軸方向端面138bを2つの平行な平面ではさんだときの、2つの平面の隙間の大きさにて表される。
このように、かしめ部138を軸方向端面138bの平面度Baが0.2以下となる形状に形成することで、かしめ部138における外周面138aの真円度Aaを向上させることができ、内側軌道面41等の軌道面の真円度がより向上するとともに、車輪用軸受装置1Aに付与される予圧をより適正な値とすることができる。
なお、かしめ部138における外周面138aの真円度Aaおよび軸方向端面138bの平面度Baは、外周面138aおよび軸方向端面138bに接触子を接触させることにより測定することができる。また、かしめ部138を撮像し、かしめ部138を撮像した画像を処理することにより、外周面138aの真円度Aおよび軸方向端面138bの平面度Bを非接触にて測定することも可能である。
また、かしめ部138における外周面138aの真円度Aaを0.4以下の小さな値に設定することで、車輪用軸受装置1Aに付与される予圧の、車輪用軸受装置1A間におけるばらつきを小さく抑えることができ、車輪用軸受装置1Aにおける回転トルクを安定させることができる。
従って、車輪用軸受装置1Aを、車両の左右一対の車輪に装着した場合、車両の操縦安定性を向上させることができ、例えば車両を自動運転させる際の制御および管理等が容易となる。
1、1A 車輪用軸受装置
2 外輪
3、13 ハブ輪
4 内輪
5 インナー側ボール列
6 アウター側ボール列
23 (インナー側の)外側軌道面
24 (アウター側の)外側軌道面
31、131 小径段部
33、133 (アウター側の)内側軌道面
38、138 かしめ部
38a、138a 外周面
38b、138b 軸方向端面
41 (インナー側の)内側軌道面
A、Aa 真円度
B、Ba 平面度

Claims (4)

  1. 内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、
    外周に軸方向に延びる小径段部を有するハブ輪、および前記ハブ輪の前記小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、
    前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、を備える車輪用軸受装置であって、
    前記ハブ輪は、軸方向端部に前記内輪にかしめられたかしめ部を有し、
    前記かしめ部における外周面の真円度が0.4以下であることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記かしめ部における外周面の真円度は、0.1以下である請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記かしめ部における軸方向端面の平面度が0.2以下であることを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  4. 請求項1~請求項3の何れか一項に記載の車輪用軸受装置を、左右一対の車輪に用いたことを特徴とする車両。
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