JP2024029586A - 泥水処理システム - Google Patents

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Yuji Nakashio
修 清水
Osamu Shimizu
英吾 吉田
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真 竹谷
Makoto Takeya
久美 上村
Kumi Uemura
隆一 新原
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Abstract

【課題】泥水を吸引するための泥水処理システムにおいて、泥水が吸引されるタンク内の負圧を維持することができ、これにより、泥水の吸引作業を長時間にわたって連続的に行うことができるタンク構成を提供する。【解決手段】泥水処理システムであって、負圧下で泥水が吸引される回収タンクを含み、前記回収タンクは、筒状の側部と、上面部と、下面部とにより形成され、負圧源に接続される下部開口と、泥水が吸引される上部開口と、を有するタンク本体と、前記タンク本体内で、前記上部開口と前記下部開口との間に配置される水分離部材と、前記水分離部材と前記下面部との間に配置され、前記水分離部材の下方に下部空間を形成するスペーサ部材と、前記タンク本体に設けられる流路形成部材と、を備え、前記流路形成部材は、前記水分離部材または前記水分離部材より下方の位置から、前記水分離部材の上方の上部空間において、中央より上方の位置まで延在する、泥水処理システム。【選択図】図2

Description

本発明は、水害時の泥水処理などに好適に使用される、泥水を吸引するための泥水処理システムに関する。
近年、ゲリラ豪雨などの突発的な豪雨または大型台風による河川氾濫によって生じる、浸水被害が増加している。河川氾濫では、大量の泥水が住宅地に押し寄せ、その泥水処理が社会問題となっている。河川水位が下がって水が引いた後も、浸水箇所には、大量の水分を含んだ泥水が残る。特に住宅地域の浸水箇所では、水が引いた後の泥水の除去作業を、まず地域住民とボランティアなどがスコップなどを用いて手作業で行う場合が多い。水害直後の水分を多く含んだ泥水を、スコップなどですくい取ることは難しい。従って、泥水を土のう袋などに集める作業の作業性は悪く、効率が低い。また、泥水が集められた土のう袋は重いので、その扱いには重労働を要する。
このように、人力での泥水除去作業は、長時間にわたる重労働となるので被災者の負担が大きい。
また、泥水は、時間が経つと水分が抜けて、ある程度乾燥した状態になる。しかし、スコップ作業の際、乾燥した泥が飛散する。これは、乾燥した泥に、水道水などの水を散布することによって軽減できる。しかし、被災地では、断水および/または停電している場合が多い。一般的に停電の復旧は早いが、上下水の断水は、復旧にかなりの時間を要する。断水が復旧するまで水道水を使用することはできないので、作業者は、スコップ作業を作業性の悪い状態で長時間行わざるを得ない。
また、住宅の床上浸水または床下浸水の復旧には、床下に溜まった泥水を除去する必要がある。現状では、床下の泥水を除去する作業は、作業者が床下に潜りこんで手作業することにより行われているので、大変な重労働となっている。床下の泥水が乾燥すると、作業はさらに困難になる。
一方、泥水の除去作業に、吸引装置などの機械的な手段を使用することも考えられるが、大掛かりな設備は、機動性が問題となる。例えば、大型の作業車両で泥水除去作業を行う場合、被災地へのアクセスが困難な場合がある。災害後は、幹線道路が泥やゴミでおおわれているので、大型の作業車両は、住宅地まで入ってくることができない。大型の作業車両で住宅地の泥水除去を行うためには、まず、大型車両が住宅地まで移動できるように、幹線道路や住宅周辺道路の泥水除去作業を行う必要がある。
既存の吸引装置の構成は、浸水被害に対応するのに、作業性、作業効率及び機動性などの面において不十分である。例えば、特許文献1は、圧縮空気を利用して、固体と液体を吸引する回収装置を記載している。この装置では、回収後の液体と固体は金網を通して互いに分離され、分離後の液体は、自然流下により装置から排出される。特許文献1は、切粉を含む加工用切削液の回収を企図している。分離後の固体を装置から取り出す具体的な方法は、特許文献1に記載されていない。
特許文献2は、土木工事または建築工事で発生する汚泥などの汚泥物質を、脱水する装置を記載する。具体的には、特許文献2は、筒内の網袋と濾布上に投入された泥状物質から、真空吸引によって水を分離する装置を記載している。分離された水は、下水へ放流される。分離後の泥は、筒ごと吊り上げられるか、または網袋および濾布と共に筒から吊り
上げられる。
また、特許文献3は、工事現場用の掃除機を記載している。具体的には、特許文献3は、メッシュ袋内に泥水を吸引した後、泥水を泥土と水に分離する装置を記載している。この装置は、分離後の水を排出するための専用の水中ポンプと真空ブロアを必要としている。分離後の泥土は、メッシュ袋ごと装置から取り出される。
特開2004-357767号公報 特開平10-15598号公報 実用新案登録第3211893号公報
上記した泥水除去作業では、多量の泥水の除去が必要とされる。しかしながら、既存の吸引装置の構成は、泥水除去作業において泥水を連続的に吸引するために改良の余地がある。例えば、既存の吸引装置では、負圧が導入されるタンク内に回収された泥土によって、タンク内の空気の流れが妨げられる。これにより、タンク内の負圧の維持、ひいては、吸引作業の継続が困難になる。
また、吸引された泥水から回収された泥土は大変重く、これをタンクから回収する作業者の負担は、大変大きい。
以上の実情の少なくとも一部に鑑みて、本願は、泥水を吸引するための泥水処理システムにおいて、泥水が吸引されるタンク内の負圧を維持することができ、これにより、泥水の吸引作業を長時間にわたって連続的に行うことができるタンク構成を提供することを1つの目的としている。また、本願は、泥水を吸引するための泥水処理システムにおいて、吸引後の泥土を回収する作業者の負担を軽減することができるタンク構成を提供することを1つの目的としている。
本発明の一実施形態によれば、泥水処理システムであって、負圧下で泥水が吸引される回収タンクを含み、前記回収タンクは、筒状の側部と、上面部と、下面部とにより形成され、負圧源に接続される下部開口と、泥水が吸引される上部開口と、を有するタンク本体と、前記タンク本体内で、前記上部開口と前記下部開口との間に配置される水分離部材と、前記水分離部材と前記下面部との間に配置され、前記水分離部材の下方に下部空間を形成するスペーサ部材と、前記タンク本体に設けられる流路形成部材と、を備え、前記流路形成部材は、前記水分離部材または前記水分離部材より下方の位置から、前記水分離部材の上方の上部空間において、中央より上方の位置まで延在する、泥水処理システムが提供される。
また、本発明の一実施形態によれば、泥水処理システムであって、負圧下で泥水が吸引される回収タンクを含み、前記回収タンクは、筒状の側部と、上面部と、下面部とにより形成され、負圧源に接続される下部開口と、泥水が吸引される上部開口と、を有するタンク本体と、前記タンク本体内で、前記上部開口と前記下部開口との間に配置されるバケット形の水分離部材であって、筒状の側面部及び底面部を有する水分離部材と、前記水分離部材の前記底面部と前記タンク本体の前記下面部との間に配置され、前記底面部の下方に下部空間を形成するスペーサ部材と、を備え、前記水分離部材の前記側面部は、前記底面部より上方の上部空間において、中央より上方の位置まで延在する、泥水処理システムが
提供される。
本発明の実施形態を適用可能な泥水処理システムの全体概要を示す図である。 本発明の第1実施形態による泥水処理システムの回収タンクを概略的に示す側面図である。 本発明の第2実施形態による泥水処理システムの回収タンクを概略的に示す側面図である。 図3のX-X線断面図である。 本発明の第3実施形態を説明する、図4に対応する図である。 本発明の第3実施形態の変形例を示す図である。 本発明の第4実施形態による泥水処理システムの回収タンクを説明する図である。 本発明の第5実施形態による泥水処理システムの回収タンクを説明する図である。 本発明の第6実施形態による泥水処理システムの回収タンクを概略的に示す図である。 本発明の第7実施形態を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明はあくまでも一例を示すものであって、本願発明の技術的範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。また、図面では、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。尚、以下の説明において、「上」、「下」等の方向を示す用語は、特に断りのない限り、図1等に示す装置の設置状態における方向を意味する。また、図面に示される各構成要素は、必ずしも実際の縮尺通りには示されていない。理解の容易のため、構成要素のうちの一部の寸法が、他の構成要素に対して誇張して示される場合がある。また、「接続」、「連結」等の用語は、特に断りのない限り、部材同士が直接接続または連結され得るだけでなく、他の部材を介して間接的に接続または連結され得ることを意味する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態による泥水処理システム100の全体概要を示す図である。泥水処理システム100は、浸水被害を受けた被災地に、泥水除去作業を行うために設置することができる。一例として、泥水処理システム100は、回収タンク20を備える。回収タンク20は、吸い込み管102を通して負圧下で吸引された泥水に含まれる泥土(換言すれば、固体物)を回収するように構成されている。図示の例では、泥水処理システム100は、回収タンク20の負圧源としてのエジェクター50に接続される真空タンク40を備えている。コンプレッサー106からの圧縮空気を利用したエジェクター50の効果によって、真空タンク40内に負圧が発生する。回収タンク20と真空タンク40は、連結管104を通して連通可能である。連結管104を通して、負圧が回収タンク20に導入され、回収タンク20で泥土が分離された水(細かい泥土が含まれていてよい)が、連結管104を通して、真空タンク40に吸引される。なお、回収タンク20の負圧源は、エジェクターに限定されず、例えば、真空ポンプを使用してもよい。また、エジェクター50の圧縮空気供給源は、コンプレッサーに限られず、ポンプでもよい。
また、泥水処理システム100は、排水タンク60を備えている。エジェクター50の排出口が、排気排水管108を通して排水タンク60と連通可能である。泥水処理システム100は、さらに、排水タンク60とコンプレッサー106に連通可能な噴射装置80を備えている。
泥水処理システム100により、泥水除去作業を省力化することができる。また、後述するように、泥水除去作業を長時間にわたって連続的に行うことができる。
図2は、本発明の第1実施形態による泥水処理システム100に適用可能な回収タンク20を示す側面図である。回収タンク20は、実質的に円形の水平方向断面を有することができる筒状の側部21と、側部21の底面を形成する下面部22と、側部21の上面を形成する上面部(換言すれば、上蓋)23と、を備える。側部21と、下面部22と、上面部23とによって、回収タンク20のタンク本体が形成され、タンク本体の内部空間が画定される。下面部22は、図1に示される真空タンク40につながる連結管104が取り付けられた負圧導入口(換言すれば、下部開口)22aを有する。負圧導入口22aからタンク本体内に負圧が導入され、タンク本体の内部空間が負圧にされる。なお、負圧導入口22aは、タンク本体の側面、すなわち、側部21に設けられてもよい。下面部22は、側部21と一体に形成されてよく、側部21と別個の部材であってもよい。
上面部23は、吸い込み管102を取り付け可能な吸い込み口(換言すれば、上部開口)23aを有する。タンク本体の内部の負圧によって、水害現場の泥水が、吸い込み管102を通して、吸い込み口23aからタンク本体に吸い込まれる。側部21は、上面開口(符号省略)を有し、吸い込まれた泥水を受け入れる回収容器としての土のう袋24が、上面開口からタンク本体内に挿入される。従って、上面部23は、側部21に対して開閉可能に設けられている。土のう袋24の上部開口が開かれた状態を保持するように、土のう袋24は、タンク本体に、適宜の取り付け部材を介して取り付け可能である。具体的には、土のう袋24を、側部21と上面部23との間に、または側部21の内側または外側で、適宜の取り付け部材によって取り付け可能である。しかし、タンク本体内の負圧維持の観点から、土のう袋24は、全体にタンク本体内に収容されるように、側部21の内側で取り付けられることが好ましい。土のう袋24として、一般に災害時に使用される通水性および通気性を有する土のう袋が使用されてよい。しかし、容器の形態を有する他の部材を、本実施形態の回収容器として使用することもできる。なお、他の実施形態によれば、吸い込み口23aは、側部21に設けられてもよい。
回収タンク20は、さらに、吸い込み口23aと負圧導入口22aとの間で、タンク本体の内部空間に配置される板状の水分離部材25を備えている。図2に示す例では、水分離部材25は網状構造を有しており、水分離部材25を厚さ方向で貫通する複数の孔を有している。しかし、水分離部材25を厚さ方向で貫通する孔は、少なくとも1つ設けられていればよい。水分離部材25は、下面部22に対して所定の間隔をおいて配置される。土のう袋24は、水分離部材25に直接載置されるか、または水分離部材25の上方に吊り下げられるようにして、タンク本体内に配置されてよい。
第1実施形態では、水分離部材25に、所定の長さを有する脚部(換言すれば、スペーサ部材)26が設けられており、脚部26が、下面部22上に設置される。こうして、水分離部材25は、脚部26によって、下面部22に対して支持されている。脚部26は、下面部22に固定されてよく、固定されていなくてもよい。また、脚部26は、水分離部材25とは別個の部材として水分離部材25に取り付けられてもよいし、水分離部材25と一体に形成されてもよい。また、水分離部材25及び脚部26は、共に、タンク本体の下面部22と一体に形成されるものであってもよい。
脚部26によって、水分離部材25と下面部22との間に、負圧導入口22aからの負圧が導入される下部空間28を形成することができる。水分離部材25によって、タンク本体の内部空間は、水分離部材25より上方の上部空間27と水分離部材25より下方の下部空間28とに仕切られる。上部空間27に土のう袋24が配置される。負圧導入口2
2aは、下部空間28で開口するように下面部22または側部21に形成されることができ、吸い込み口23aは、上部空間27で開口するように上面部23または側部21に形成されることができる。
なお、脚部26に代えて、下面部22の内面(換言すれば、下部空間28に面する表面)に、例えば放射状に配置されてタンク本体の内側に突出する複数のリブを形成してもよい。この場合、水分離部材25を、当該リブによって、下面部22に対して支持することができる。
水分離部材25及び脚部26を形成する材料は特に限られない。また、吸引によって水を分離するのに十分な通水性および通気性を確保できる限り、水分離部材25の孔の大きさ、数、配置等は特に限られない。
こうして、タンク本体の内部では、負圧導入口22aから下部空間28に導入される負圧の効果によって、吸い込み口23aから上部空間27、水分離部材25の孔及び下部空間28を通り,負圧導入口22aに向かう空気の流れが生じる。これにより、泥水が吸い込み口23aからタンク本体内に吸引され、土のう袋24に受け入れられる。図2の矢印で示されるように、土のう袋24に受け入れられた泥水に含まれる水は、下部空間28内の負圧によって吸引され、水分離部材25の孔を通って下部空間28に進入する。従って、水分離部材25によって泥水が泥土と水に分離され、泥土が、土のう袋24に回収される。下部空間28内の水は、負圧導入口22aから連結管104を通して、真空タンク40に吸引される。図2に示すように負圧導入口22aが下面部22の中央に形成されている場合、下面部22は、負圧導入口22aに向かう水の円滑な流れを促進するように、例えば下面部22の外周側から内周側に向けて、下向きに傾斜する傾斜面を有することができる。
第1実施形態では、下面部22に対して所定の間隔をおいて配置される水分離部材25によって、土のう袋24の下方に下部空間28を確保することができる。従って、下部空間28の負圧の効果によって、土のう袋24内の泥水から水を効果的に分離し、泥土を土のう袋24内に回収することができる。
しかし、土のう袋24内に堆積した泥土によって土のう袋24が側部21の内面に張り付き、タンク本体内の空気の流れが妨げられる場合がある。上部空間27から下部空間28への空気の流れが妨げられると、タンク本体内に十分な負圧を発生させることが困難になる。下部空間28の負圧が不十分であることによって、泥土と水の分離を効果的に行うことが困難になる。また、上部空間27の負圧が不十分であることによって、吸い込み口23aからの泥水の吸引が困難になる。
第1実施形態の回収タンク20は、タンク本体の外側に、流路形成部材として、管路(換言すれば、管状部材)29を備える。管路29は、上部空間27と下部空間28との間に空気の流路を形成するように延在し、その長さ方向において上端部29aと下端部29bを有する。下端部29bは、水分離部材25より下方の位置(図2の例では、水分離部材25の近傍の位置)で、下部空間28に開口するように側部21に配置される。管路29は、水分離部材25より下方の位置から、水分離部材25の上方の上部空間27に、例えば、上部空間27の中央より上方の位置まで延在することができる。上端部29aは、上部空間27に開口するように側部21に配置される。
上記したように、第1実施形態において、管路29は、上部空間27の中央より上方の位置まで延在することができる。図示の例では、管路29の上端部29aは、長さLを有する上部空間27のうち、上面部23から所定の長さ延在する空間部分(換言すれば、水
分離部材25から所定の距離離れた空間部分)27a内に位置している。空間部分27aの長さの例が、図2にL1で示されている。これは、土のう袋24内の泥土によって管路29の上端部29aが塞がれるおそれがないようにするためである。災害地の状況によって泥土の種類(例えば、比重)は異なり、一つの土のう袋24に回収する泥土の量(すなわち、体積)を、泥土の比重に応じて調整する場合がある。空間部分27aは、土のう袋24に堆積する泥土の上限位置より上方の空間であることが好ましい。
図示の例では、土のう袋24が全体にタンク本体内に収容されるように、側部21の内側に土のう袋24の上端を支持する取り付け部21aが設けられている。この場合、空間部分27aは、土のう袋24が存在しない、取り付け部21aより上方の空間部分に設定されてよい。すなわち、管路29は、土のう袋24の取り付け部21aより上方の位置まで延在してよい。これにより、土のう袋24の張り付きの問題を確実に防止することができる。しかし、管路29は、土のう袋24の取り付け部21aより下方の位置で終端してもよい。
空間部分27aの長さL1は、仮に上部空間27の全長をLとした場合、上面部23から1/2L、1/3L、1/4L、1/5Lなどに設定することができる。長さL1が小さいほど、土のう袋24内の泥土によって管路29の上端部29aが塞がれることを確実に防止することができる。従って、上端部29aは、上面部23の近傍の位置にあることが最も好ましい。
また、吸い込み口23aに、後述する異物検知管(図1に符号103で示される)が接続される場合には、上端部29aは、異物検知管の先端よりも高い位置にあることが好ましい。
一方、下部空間28内の水は連結管104を通して連続的に排出される。従って、管路29の下端部29bは、水分離部材25より下方の位置で開口していればよい。しかし、下部空間28に溜まった水で下端部29bが塞がれるおそれがないように、下端部29bは、例えば下部空間28の上半分の空間部分に位置することが好ましく、水分離部材25の近傍に位置することが最も好ましい。
タンク本体の外側に設けられる管路29により、図2の矢印で示されるように、上部空間27から下部空間28への空気の流れを確保することができる。従って、側部21に土のう袋24の張り付きが生じた場合でも、タンク本体内の負圧を維持することができる。従って、負圧による泥水の吸引及び泥土と水の効果的な分離を、長時間にわたり連続して行うことができる。こうして、泥水除去作業を省力化かつ効率化することができる。
なお、管路29は、側部21と別個の部材であってよく、側部21と一体に形成されるものであってもよい。また、管路29を形成する材料は特に限られず、側部21と同じ材料であってもよいし、側部21と異なる材料であってもよい。管路29を、例えば可撓性のホース等で形成してもよい。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態では、図1及び図2に示す回収タンク20に代えて、図3に示す回収タンク20Aを配置することにより泥水処理システム100を構成することができる。図3は、本発明の第2実施形態による泥水処理システム100に適用可能な回収タンク20Aを示す側面図である。第2実施形態では、第1実施形態とは異なる構成のみ説明し、その他の構成については詳しい説明を省略する。第2実施形態による回収タンク20Aは、タンク本体の内側に配置される流路形成部材を備えている。具体的には、第2実施形態の回収タンク20Aは、第1実施形態の管路29に代えて、側部21の内面に凸部30
が設けられている点で、第1実施形態の回収タンク20と異なる。その他の構成は、第1実施形態と実質的に同じである。
第2実施形態において、凸部30は、タンク本体の上部空間27に設けられており、側部21の内面から側部21の内側に向けて突出している。図3の例では、凸部30は、所定の長さを有するリブの形態を有し、側部21の内面に沿って上下方向に連続して延びている。凸部30の長さ方向上端部30aは、第1実施形態の管路29の上端部29aと同様に、上部空間27の中央より上方の位置、図示の例では空間部分27a(すなわち、上部空間27の全長をLとした場合、上面部23から1/2L、1/3L、1/4L、1/5Lなどに設定することができる長さL1を有する空間部分)内に位置している。図3の例では、土のう袋24が全体にタンク本体内に収容されるように、側部21の内側に土のう袋24の上端を支持する取り付け部21aが設けられている。この場合、凸部30の長さ方向上端部30aは、取り付け部21aより上方の位置に配置されてよい。これは、例えば複数の取り付け部21aが、側部21の周方向に間隔をあけて設けられている場合に可能である。しかし、凸部30の長さ方向上端部30aは、取り付け部21aより下方の位置に配置されてもよい。また、土のう袋24の取り付け部21aが、凸部30の内面に設けられていてもよい。凸部30の長さ方向下端部30bは、実質的に水分離部材25の上面で終端してよい。凸部30は、水分離部材25と一体に形成されていてよい。
図4は、図3の回収タンク20AのX-X線断面を示す概略図である。土のう袋24内の泥土は図示を省略されている。図4の例では、凸部30は、側部21の周方向に実質的に等しい間隔をおいて配置される。しかし、凸部30は、側部21の周方向における1か所にのみ設けられてもよい。すなわち、凸部30の数は、特に限られない。また、側部21の周方向における凸部30の幅(図4にWで示される)も特に限られない。
凸部30によって、土のう袋24の張り付きの問題を防止することができる。具体的には、図4に示すように、各凸部30の両側で、土のう袋24と側部21との間に隙間Cを形成することができる。この隙間Cによって、タンク本体内に空気の流路が形成される。従って、上部空間27から、隙間C及び水分離部材25の孔を介して、下部空間28に向かう空気の流れを生じさせることができる。従って、第2実施形態では、凸部30が、上部空間27と下部空間28の間の空気の流路を形成する流路形成部材として機能することができる。
凸部30の突出高さ(図4にHで示される)は、約5mm以上が好ましい。しかし、土のう袋24と側部21の間に隙間Cを形成させることができる限り、凸部30の突出高さHは、特に限られない。
また、凸部30の横断面形状は、図4に示されるような長方形のほか、正方形、三角形、半円、円などであってよく、側部21の内側に向けて凸になるように配置されていればよい。凸部30の先端は、土のう袋24を損傷しないように、丸みを有する(すなわち、鋭利な角部を有しない)ことが好ましい。また、凸部30は、側部21の内面に沿って、必ずしも鉛直方向に延びていなくてもよく、鉛直方向に対して傾斜する向きで延びていてもよい。
また、凸部30は、側部21とは別個の部材であってもよいし、側部21と一体の部分を形成してもよい。凸部30が側部21とは別個の部材である場合、凸部30は、側部21の内面に固定されていてもよいし、側部21の内面に分離可能に配置されてもよい。また、凸部30が側部21とは別個の部材である場合、複数の凸部30をリング状の部材で結合してもよい。この場合、リング状の部材は、側部21の内径と実質的に同じ外径を有する。また、上記したように、凸部30は、水分離部材25と一体に形成されるものであ
ってもよい。
[第3実施形態]
図5は、本発明の第3実施形態を説明する、図4に対応する図である。土のう袋24は図示を省略されている。
第3実施形態では、凸部32が、凸部32を長さ方向に貫通する貫通孔32aを有する。第3実施形態では、凸部32及び貫通孔32aによって、空気の流路を形成することができる。従って、上部空間27と下部空間28との間の空気の流れを十分に確保することができる。第3実施形態において、凸部32の数、幅W及び突出高さHは特に限られない。
図6は、第3実施形態の凸部32の変形例である。第2実施形態の凸部30と同様に、凸部32は種々の横断面形状を有することができる。図5及び図6に示すように、貫通孔32aは、凸部32の外形と類似の幾何学形状を有してよい。しかし、貫通孔32aは、凸部32の外形と異なる幾何学形状を有していてもよい。例えば、矩形断面の凸部32に円形の貫通孔32aが形成されてもよい。
また、以下の第4及び第5実施形態に示されるように、凸部30、32は、回収タンク本体の側部21の長さ方向断面において、側部21に対して勾配が付けられた内面(換言すれば、側部21の径方向に関して内側の表面)を有することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態では、図1及び図2に示す回収タンク20に代えて、図7に示す回収タンク20Bを配置することにより泥水処理システム100を構成することができる。図7は、本発明の第4実施形態による泥水処理システム100に適用可能な回収タンク20Bを説明する概略図であり、側部21の長さ方向断面を示す図である。第4実施形態は、第2及び第3実施形態の凸部30、32のような凸部34が、側部21に固定されている場合、特に有利である。第4実施形態では、図7の断面図において、凸部34が、上面部23の方向に向かって先細りになる形状を有している。具体的には、凸部34の内面が、下面部22から上面部23に向けて径方向外側に傾斜するように延びている。
土のう袋24に泥土が満杯になる(すなわち、上限位置を越える)と、土のう袋24を側部21から引き上げて回収し、新しい土のう袋24を側部21内に設置する。図7に示すように、凸部34が、上部に向けて先細りになることにより、土のう袋24を引き上げる際に土のう袋24が凸部34に引っ掛かることを防止することができる。従って、泥土で重くなった土のう袋24の回収作業をスムーズに行うことができる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態では、図1及び図2に示す回収タンク20に代えて、図8に示す回収タンク20Cを配置することにより泥水処理システム100を構成することができる。図8は、本発明の第5実施形態による泥水処理システム100に適用可能な回収タンク20Cを説明する概略図であり、側部21の長さ方向断面を示す図である。第5実施形態は、第2及び第3実施形態の凸部30、32のような凸部35が、側部21から分離可能に配置される場合に適用することができる。第5実施形態では、図8の断面図において、凸部35が、下面部22に向かって先細りになる形状を有している。具体的には、凸部35の内面が、上面部23から下面部22に向けて径方向外側に傾斜するように延びている。
凸部35が側部21から分離可能に配置される場合、土のう袋24に泥土が満杯になっ
た(すなわち、上限位置を越えた)とき、土のう袋24より先に凸部35を引き上げることができる。その後、土のう袋24を回収し、新しい土のう袋24を設置する。第5実施形態では、凸部35を引き上げる際に凸部35が土のう袋24に引っ掛かることを防止することができる。従って、土のう袋24の回収作業をスムーズに行うことができる。
凸部34は、図4に参照して説明したような、凸部34を長さ方向に貫通する貫通孔を有してよい。同様に、凸部35は、図4に参照して説明したような、凸部35を長さ方向に貫通する貫通孔を有してよい。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態では、図1及び図2に示す回収タンク20に代えて、図9に示す回収タンク20Dを配置することにより泥水処理システム100を構成することができる。図9は、本発明の第6実施形態による泥水処理システム100に適用可能な回収タンク20Dを説明する図である。
第6実施形態では、回収タンク20Dのタンク本体内に、実質的に円形の水平方向断面を有することができるバケット形の有孔板(換言すれば、水分離部材)36が設置される。有孔板36は、市販のパンチングメタル等で形成されてよい。有孔板36は、筒状の側面部36aと底面部36bとを備え、側面部36aと底面部36bは一体に形成されている。一例として、図9に示す有孔板36は、パンチング加工されることにより複数の貫通孔38を有している。有孔板36をタンク本体内に配置可能であるように、有孔板36の側面部36aの外側寸法は、タンク本体の側部21の内側寸法よりも小さく設定されている。有孔板36の内部に、土のう袋24を配置することができる。
有孔板36の底面部36bには、脚部(換言すれば、スペーサ部材)37が設けられている。有孔板36の底面部36bは、脚部37によって、タンク本体の下面部22から所定の間隔をおいて配置される。脚部37は、下面部22に固定されてもよいし、固定されなくてもよい。また、脚部37は、下面部22と一体であってもよい。こうして、有孔板36の底面部36bの下方に、負圧導入口22aから負圧が導入される下部空間28を確保することができる。従って、タンク本体内に確保された下部空間28の負圧によって、底面部36bの貫通孔38を通して、土のう袋24内の泥土と水の分離を効果的に行うことができる。
また、第6実施形態では、図9に示されるように、タンク本体内で、有孔板36の側面部36aとタンク本体の側部21との間に、側部空間を形成することができる。従って、有孔板36の側面部36aの貫通孔38を通して、泥土と水の分離を行うことができる。タンク本体内において、側面部36aは、底面部36bより上方の上部空間27の中央より上方の位置まで延在してよい。これにより、土のう袋24の外側で、上部空間27から下部空間28に向かう空気の流路を形成することができる。
[第7実施形態]
本発明の第7実施形態では、図1及び図2に示す回収タンク20に代えて、図10に示す回収タンク20Eを配置することにより泥水処理システム100を構成することができる。図10は、本発明の第7実施形態による泥水処理システム100に適用可能な回収タンク20Eを説明する図である。第7実施形態では、タンク本体の側部21と下面部22が脱着可能に取り付けられる互いに別個の部材として形成されている。側部21と下面部22は、従来既知のワンタッチ金具21b、22b等で互いに取り付けられてよい。下面部22の上面に円形の溝(符号省略)が形成され、Oリング39が溝に配置されることにより、取り付け後の密封性が確保される。
土のう袋24の交換の際、泥土の入った土のう袋24は、大変重く、タンク本体から引き上げることは重労働である。第7実施形態では、土のう袋24の交換の際、ワンタッチ金具21b、22bを操作して、側部21と下面部22を分離することができる。そして、下面部22(具体的には、下面部22に配置された水分離部材25)に土のう袋24を残した状態で、側部21のみを引き上げることができる。側部21を引き上げた後、泥土の入った土のう袋24を横方向に引っ張ることにより、土のう袋24を回収することができる。土のう袋24を回収した後は、再びワンタッチ金具21b、22bを操作して、側部21を下面部22に固定する。そして、上面部23を開き、新しい土のう袋24を、側部21の上面開口からタンク本体内に設置することができる。
第7実施形態によれば、土のう袋24の回収時の作業者の負担を軽減することができるので、回収作業の作業性を向上させることができる。なお、第7実施形態の回収タンク20Eに、通気管29及び/または凸部30、32、34、35等の流路形成部材を設けることができる。
本発明の他の実施形態によれば、上記の回収タンク20~20Eと、以下に説明する構成を有する吸い込み管102、真空タンク40及び/または排水タンク60等を備える、泥水処理システム100を提供することができる。
[吸い込み管について]
図1に示すように、吸い込み管102は、回収タンク20の吸い込み口23aと連通状態に配置される。吸い込み管102から、水害現場の泥水が回収タンク20に吸引される。吸い込み管102として可撓性を有するホース等を使用することにより、従来、重労働を必要とする床下の泥水除去も、容易に行うことができる。
吸引作業が続くにつれて、土のう袋24に堆積する泥土の量が増加する。泥土で吸い込み管102に詰まりが生じると、吸い込み管102からの泥水の吸引が困難になる。
本発明の一実施形態では、図1に示すように、吸い込み管102の先端に、異物検知管103を接続することができる。異物検知管103は、回収タンク20の上面部23(図2等を参照)から下方に所定の長さ延在する管状部材である。さらに、図1に示すように、圧力計Pを、吸い込み管102に配置することができる。
土のう袋24に堆積した泥土が異物検知管103の先端に接触して異物検知管103の開口が少なくとも部分的に閉じられると、吸い込み管102内の圧力が変化する。この圧力変化を、圧力計Pによって検知することができる。圧力計Pの測定値を監視することによって、土のう袋24内の状態を確実に把握することができる。この場合、作業員が目視で圧力計Pを監視してもよいし、適宜の監視装置が、圧力計Pの異常値に対してアラームを発生するように構成されてもよい。また、圧力計Pの異常値によって、吸引が自動的に停止されるように構成されてもよい。なお、圧力計Pは、異物検知管103に配置されてもよい。
災害地の状況によって泥土の種類(例えば、比重)は異なる。従って、異物検知管103の先端の位置を調整することによって、1つの土のう袋24に集める泥土の量を調整することができる。すなわち、比重の大きい泥土を回収する場合には、異物検知管103の長さを大きくして土のう袋24内に集められる泥土の体積を小さくすることができる。また、比重の小さい泥土を回収する場合には、異物検知管103の長さを小さくして、土のう袋24内に集められる泥土の体積を大きくすることができる。これにより、土のう袋24を回収する際の泥土の重量を調整することができる。従って、土のう袋24を回収する際の作業者の負担を軽減し、作業性を向上させることができる。異物検知管103は、調
整可能な長さを有するように伸縮可能であってよい。
異物検知管103は、ストレート管(換言すれば、直管)であってよいが、先端に向けてラッパ状またはフレア状に広がる形状を有してもよい。ラッパ状またはフレア状の形状によって、異物検知管103の内部に泥土による詰まりが生じることを防止することができる。
また、異物検知管103と吸い込み管102の連結部の位置は、特に限られない。従って、異物検知管103は、回収タンク20の上面部23より上方の位置で吸い込み管102に連結されていてもよい。その場合、上面部23から上方に突出する異物検知管103の部分を、透明な管で形成してもよい。これにより、異物検知管103の詰まり及び/または汚れ等、異物検知管103の内部の状態を目視で確認することができる。
また、異物検知管103または吸い込み管102に詰まり及び/または汚れが生じると吸引力が低下する。従って、清掃(換言すれば、フラッシング)用の圧縮空気を供給可能な供給口(図示せず)を、異物検知管103または吸い込み管102に設けてよい。この供給口にバルブを設け、必要に応じて、フラッシング用の圧縮空気を供給口から異物検知管103または吸い込み管102に供給することができる。圧縮空気は、例えば、エジェクター50の圧縮空気供給源(図1の例では、コンプレッサー106)から供給されてもよい。
なお、図2等に関して説明したタンク本体の上部空間27の空間部分27aを、異物検知管103の先端より上方の空間に設定することができる。
[真空タンクについて]
図1に示すように、回収タンク20の負圧導入口22aは、連結管104を介して真空タンク40に接続されてよい。真空タンク40は、負圧導入口22aから連結管104を通して水(細かい泥土が含まれていてよい)が吸引される真空タンク本体41と、コンプレッサー106に接続されたディフューザーを含むエジェクター50とを備える。コンプレッサー106は、エジェクター50のディフューザーに圧縮空気を供給する。エジェクター50は、供給された圧縮空気に、真空タンク本体41内の水及び空気を混合して排出するように構成されている。具体的には、エジェクター50から真空タンク本体41内に延びる所定の長さを有する吸気吸水管51が設けられている。図示の例では、吸気吸水管51は、真空タンク本体41内の第1位置に形成され、鉛直下方に開口する第1開口51aと、第1位置よりも高い位置である第2位置に形成される第2開口51bとを有する。第2開口51bは、水平方向に開口するように、例えば、吸気吸水管51の側面に形成されてよく、または、水平方向よりも鉛直上方に開口してよい。図示の例では、第1開口51aは、吸気吸水管51の側面に接続されたエルボ管の先端の開口である。また、第1開口51aは、水平方向または、水平方向よりも鉛直下方に開口してよい。
吸気吸水管51は、エジェクター50内の圧縮流体流路(すなわち、ディフューザー)の上流側に固定されてよい。これにより、エジェクター50の効果を、真空タンク本体41内の空気の吸引及び真空タンク本体41に溜まった水の吸引に利用することができる。この点で、吸気吸水管51は、気液同時吸気管とも称される。具体的には、第1開口51aから水を吸引し、第2開口51bから空気を吸引することができる。
吸気吸水管51のような気液同時吸気管がない場合、真空タンク本体41に溜まった水を排出することができないので、真空タンク40の真空タンク本体41が満水状態になったときにエジェクター50を停止し、ドレン管などで真空タンク本体41内の水を外部に排出する必要がある。この間、真空タンク40の運転を停止しなくてはならない。吸気吸
水管51によって真空タンク本体41内の水を吸引することができるので、エジェクター50の運転を止める必要なく、吸引作業を継続することができる。
第1開口51aが、所定の第1寸法(例えば、直径)を有することができ、第2開口51bが、第1寸法よりも小さい第2寸法を有することができる。第1開口51aが、真空タンク本体41の中央よりも下方の位置に配置され、第2開口51bが、真空タンク本体41の中央より上方の位置に配置されてよい。
[排水タンク及び水噴射装置について]
図1に示すように、排水タンク60を、エジェクター50内の圧縮流体流路の下流側に接続することができる。こうして、エジェクター50から排出された水及び空気を、排気排水管108を介して排水タンク60に移送することができる。排水タンク60の上面は、排気排水管108からの空気を外部に放出できるように開放されている。従って、排気排水管108からの水のみが排水タンク60に貯留される。
排水タンク60に噴射装置80を接続することができる。排水タンク60の水は、再利用されるように、噴射装置80に排水ホース110を通して供給可能である。また、噴射装置80は、外部から供給される圧縮空気に排水ホース110からの水を混合して噴射するように構成されている。図1に示されるように、噴射装置80は、コンプレッサー106に接続されており、コンプレッサー106からの圧縮空気を利用して水の噴射を行うように構成されてよい。例えば、エジェクター50のコンプレッサー106からディフューザーへの圧縮空気の経路111から分岐した分岐経路112により、圧縮空気を噴射装置80に供給することができる。
水害地では、水が引いた後、残った泥水が、ある程度水分が抜けた乾燥状態になる。水分の少ない状態の泥土は、吸引が困難である。従って、噴射装置80で水を噴射することにより、泥土に水分を供給し、吸引し易い泥水の状態にすることができる。水を多く含んだ泥水は、吸い込み管102から回収タンク20に吸引され易くなる。従って、災害による断水時でも上下水道の復旧を待つことなく、泥水除去作業を継続することができる。
しかし、泥水処理システム100は、排水タンク60及び噴射装置80を備えていなくてもよい。この場合、排気排水管108は、例えば下水に接続されてよい。
第1~第7実施形態で説明した回収タンク20~20Eを、上記の構成を有する真空タンク40及び排水タンク60等と組み合わせることができる。これによって、泥水除去作業を、手作業によることなく、長時間にわたって連続的に行うことができる泥水処理システム100を提供することができる。具体的には、エジェクター50を負圧源とする負圧が真空タンク40を介して回収タンク20~20Eに導入される。回収タンク20~20Eでは、水分離部材25、36によって、泥水を泥土と水とに分離することができる。スペーサ部材26、37によって、水分離部材25、36の下方に、負圧が導入される下部空間28を確保することができる。また、流路形成部材29、30、32等により、タンク本体内を常に負圧状態に保持することができる。従って、負圧による泥水の吸引及び泥水からの水の分離を、効率的に連続して行うことができる。
回収タンク20~20Eで水と分離されて残った泥土は、土のう袋24に回収することができる。分離後の水は、負圧により真空タンク40に移送され、エジェクター50に接続された吸気吸水管51の作用により、排水タンク60に排出し貯留することができる。これにより、泥水から分離された水を、例えば吸引される前の乾燥状態の泥土に供給するために、再利用することができる。これにより、吸引前の乾燥した泥土を、吸引し易い泥水の状態にすることができるので、泥水の吸引作業を連続して行うことができる。
このように、泥水の吸引から分離後の水の再利用に至るまでの一連の動作を、泥水処理システム100によって自動的に長時間継続して行うことができる。従って、泥水処理システム100によって、泥水除去作業の省力化、効率化及び迅速化等に大きく貢献することができる。
また、泥水処理システム100は、機動性にも優れる。例えば、回収タンク20、真空タンク40及び排水タンク60は、比較的コンパクトな構成であるので、被災地まで比較的容易に搬送し、現場に設置することができる。また、回収タンク20、真空タンク40及び排水タンク60は、必要に応じて、それぞれ、別々の小型車両で搬送されてもよい。これにより、比較的迅速に被災地にアクセスすることができる。
なお、本発明の一実施形態では、真空タンク40が、互いに切り替え運転可能な第1の回収タンク及び第2の回収タンクに接続されてよい。第1及び第2回収タンクは、上記の回収タンク20~20Eであることができる。第1及び第2の回収タンクのそれぞれに排気弁を設け、吸気吸水管51の第2開口51b(換言すれば、空気吸引口)を開閉可能な通気弁を設ける。
運転切り替え時には、例えば、第1の回収タンクの排気弁を開くことによって第1の回収タンク内を大気圧にすると共に、吸気吸水管51の通気弁を閉じる。これにより、第1の回収タンク及び真空タンク40内の水を一気に排出することができる。排水後は、第1の回収タンクの排気弁を閉じ、通気弁を開いて第2の回収タンクを運転する。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
本発明は、以下の形態としても記載することができる。
[形態1]形態1によれば、泥水処理システムであって、負圧下で泥水が吸引される回収タンクを含み、前記回収タンクは、筒状の側部と、上面部と、下面部とにより形成され、負圧源に接続される下部開口と、泥水が吸引される上部開口と、を有するタンク本体と、前記タンク本体内で、前記上部開口と前記下部開口との間に配置される水分離部材と、前記水分離部材と前記下面部との間に配置され、前記水分離部材の下方に下部空間を形成するスペーサ部材と、前記タンク本体に設けられる流路形成部材と、を備え、前記流路形成部材は、前記水分離部材または前記水分離部材より下方の位置から、前記水分離部材の上方の上部空間において、中央より上方の位置まで延在する、泥水処理システムが提供される。
[形態2]形態2によれば、形態1において、前記タンク本体の内側に、泥水に含まれる泥土を回収するための回収容器が取り付けられる取り付け部が設けられており、前記流路形成部材は、前記取り付け部より上方の位置まで延在する。
[形態3]形態3によれば、形態1において、前記流路形成部材は、前記タンク本体の外側に設けられる管路を形成する。
[形態4]形態4によれば、形態1において、前記流路形成部材は、前記側部の内面から突出する少なくとも1つの凸部を形成する。
[形態5]形態5によれば、形態4において、前記凸部は、前記凸部を長さ方向に貫通する貫通孔を有する。
[形態6]形態6によれば、形態4において、前記凸部は、前記水分離部材と一体に形成
されている。
[形態7]形態7によれば、形態4において、泥水処理システムは、複数の前記凸部を互いに接続するリング状部材を備える。
[形態8]形態8によれば、形態4において、前記凸部は、前記側部の長さ方向断面において、前記側部に対して勾配が付けられた内面を有している。
[形態9]形態9によれば、形態8において、前記凸部は、前記側部に固定されており、前記上面部に向けて先細りになる形状を有している。
[形態10]形態10によれば、形態8において、前記凸部は、前記側部に対して分離可能に配置されており、前記下面部に向けて先細りになる形状を有している。
[形態11]形態11によれば、形態1において、前記側部と前記下面部が互いに分離可能に構成されている。
[形態12]形態12によれば、泥水処理システムであって、負圧下で泥水が吸引される回収タンクを含み、前記回収タンクは、筒状の側部と、上面部と、下面部とにより形成され、負圧源に接続される下部開口と、泥水が吸引される上部開口と、を有するタンク本体と、前記タンク本体内で、前記上部開口と前記下部開口との間に配置されるバケット形の水分離部材であって、筒状の側面部及び底面部を有する水分離部材と、前記水分離部材の前記底面部と前記タンク本体の前記下面部との間に配置され、前記底面部の下方に下部空間を形成するスペーサ部材と、を備え、前記水分離部材の前記側面部は、前記底面部より上方の上部空間において、中央より上方の位置まで延在する、泥水処理システムが提供される。
[形態13]形態13によれば、形態1~12のいずれかにおいて、泥水処理システムは、前記負圧源としてのエジェクターと、前記エジェクターに接続される真空タンクと、を備え、前記真空タンクは、前記回収タンクの前記下部開口と連結管を介して連結され、泥水に含まれる水が、前記連結管を通して前記真空タンクに吸引されるように構成されている。
[形態14]形態14によれば、形態1~12のいずれかにおいて、泥水処理システムは、前記回収タンクの前記上部開口と連通状態に配置される吸い込み管と、前記吸い込み管に接続されると共に前記回収タンクの前記タンク本体内に延在し、前記回収タンクに、泥水に含まれる泥土を回収するための回収容器が取り付けられているときに当該回収容器の内部に位置する開口を有する異物検知管と、前記異物検知管または前記吸い込み管内の圧力を測定可能な圧力計と、を備える。
[形態15]形態15によれば、形態13において、泥水処理システムは、前記エジェクターから前記真空タンク内に延びており、前記真空タンク内の第1位置に形成される第1開口と、前記真空タンク内で前記第1位置よりも高い第2位置に形成される第2開口と、を有する吸気吸水管を備える。
[形態16]形態16によれば、形態15において、泥水処理システムは、前記エジェクターの排出口に接続される排水タンクと、前記排水タンクに接続される噴射装置であって、前記噴射装置に供給される圧縮空気に、前記排水タンク内の水を混合して噴射するように構成された噴射装置と、を備え、前記噴射装置は、前記噴射装置に圧縮空気を供給するための給気管を備え、前記給気管は、前記エジェクターの圧縮空気供給源に接続されている。
[形態17]形態17によれば、形態13において、泥水処理システムは、前記回収タンクの前記上部開口と連通状態に配置される吸い込み管と、前記吸い込み管に接続されると共に前記回収タンクの前記タンク本体内に延在し、前記回収タンクに、泥水に含まれる泥土を回収するための回収容器が取り付けられているときに当該回収容器の内部に位置する開口を有する異物検知管と、前記異物検知管または前記吸い込み管内の圧力を測定可能な圧力計と、を備える。
[形態18]形態18によれば、形態17において、泥水処理システムは、前記エジェクターから前記真空タンク内に延びており、前記真空タンク内の第1位置に形成される第1開口と、前記真空タンク内で前記第1位置よりも高い第2位置に形成される第2開口と、
を有する吸気吸水管を備える。
[形態19]形態19によれば、形態18において、泥水処理システムは、前記エジェクターの排出口に接続される排水タンクと、前記排水タンクに接続される噴射装置であって、前記噴射装置に供給される圧縮空気に、前記排水タンク内の水を混合して噴射するように構成された噴射装置と、を備え、前記噴射装置は、前記噴射装置に圧縮空気を供給するための給気管を備え、前記給気管は、前記エジェクターの圧縮空気供給源に接続されている。
本発明は、泥水を吸引するための泥水処理システムに広く適用することができる。
C 隙間
L 上部空間の長さ
L1 空間部分の長さ
H 凸部の突出高さ
W 凸部の幅
20、20A、20B、20C、20D、20E 回収タンク
21 側部
21a 取り付け部
21b ワンタッチ金具
22 下面部
22a 負圧導入口(下部開口)
22b ワンタッチ金具
23 上蓋(上面部)
23a 吸い込み口(上部開口)
24 土のう袋
25 水分離部材
26 脚部(スペーサ部材)
27 上部空間
27a 空間部分
28 下部空間
29 管路(流路形成部材)
29a 上端部
29b 下端部
30、32、34、35 凸部(流路形成部材)
30a 上端部
30b 下端部
32a 貫通孔
36 有孔板(水分離部材)
36a 側面部
36b 底面部
36c 把持部
37 脚部(スペーサ部材)
38 貫通孔
39 Oリング
40 真空タンク
41 真空タンク本体
50 エジェクター
51 吸気吸水管
51a 第1開口
51b 第2開口
60 排水タンク
80 噴射装置
100 泥水処理システム
102 吸い込み管
103 異物検知管
104 連結管
106 コンプレッサー
108 排気排水管
110 排水ホース
111 経路
112 分岐経路

Claims (19)

  1. 泥水処理システムであって、
    負圧下で泥水が吸引される回収タンクを含み、
    前記回収タンクは、
    筒状の側部と、上面部と、下面部とにより形成され、負圧源に接続される下部開口と、泥水が吸引される上部開口と、を有するタンク本体と、
    前記タンク本体内で、前記上部開口と前記下部開口との間に配置される水分離部材と、
    前記水分離部材と前記下面部との間に配置され、前記水分離部材の下方に下部空間を形成するスペーサ部材と、
    前記タンク本体に設けられる流路形成部材と、を備え、
    前記流路形成部材は、前記水分離部材または前記水分離部材より下方の位置から、前記水分離部材の上方の上部空間において、中央より上方の位置まで延在する、泥水処理システム。
  2. 前記タンク本体の内側に、泥水に含まれる泥土を回収するための回収容器が取り付けられる取り付け部が設けられており、
    前記流路形成部材は、前記取り付け部より上方の位置まで延在する、請求項1に記載の泥水処理システム。
  3. 前記流路形成部材は、前記タンク本体の外側に設けられる管路を形成する、請求項1に記載の泥水処理システム。
  4. 前記流路形成部材は、前記側部の内面から突出する少なくとも1つの凸部を形成する、請求項1に記載の泥水処理システム。
  5. 前記凸部は、前記凸部を長さ方向に貫通する貫通孔を有する、請求項4に記載の泥水処理システム。
  6. 前記凸部は、前記水分離部材と一体に形成されている、請求項4に記載の泥水処理システム。
  7. 複数の前記凸部を互いに接続するリング状部材を備える、請求項4に記載の泥水処理システム。
  8. 前記凸部は、前記側部の長さ方向断面において、前記側部に対して勾配が付けられた内面を有している、請求項4に記載の泥水処理システム。
  9. 前記凸部は、前記側部に固定されており、前記上面部に向けて先細りになる形状を有している、請求項8に記載の泥水処理システム。
  10. 前記凸部は、前記側部に対して分離可能に配置されており、前記下面部に向けて先細りになる形状を有している、請求項8に記載の泥水処理システム。
  11. 前記側部と前記下面部が互いに分離可能に構成されている、請求項1に記載の泥水処理システム。
  12. 泥水処理システムであって、
    負圧下で泥水が吸引される回収タンクを含み、
    前記回収タンクは、
    筒状の側部と、上面部と、下面部とにより形成され、負圧源に接続される下部開口と、泥水が吸引される上部開口と、を有するタンク本体と、
    前記タンク本体内で、前記上部開口と前記下部開口との間に配置されるバケット形の水分離部材であって、筒状の側面部及び底面部を有する水分離部材と、
    前記水分離部材の前記底面部と前記タンク本体の前記下面部との間に配置され、前記底面部の下方に下部空間を形成するスペーサ部材と、を備え、
    前記水分離部材の前記側面部は、前記底面部より上方の上部空間において、中央より上方の位置まで延在する、泥水処理システム。
  13. 前記負圧源としてのエジェクターと、
    前記エジェクターに接続される真空タンクと、を備え、
    前記真空タンクは、前記回収タンクの前記下部開口と連結管を介して連結され、泥水に含まれる水が、前記連結管を通して前記真空タンクに吸引されるように構成されている、請求項1~12のいずれか一項に記載の泥水処理システム。
  14. 前記回収タンクの前記上部開口と連通状態に配置される吸い込み管と、
    前記吸い込み管に接続されると共に前記回収タンクの前記タンク本体内に延在し、前記回収タンクに、泥水に含まれる泥土を回収するための回収容器が取り付けられているときに当該回収容器の内部に位置する開口を有する異物検知管と、
    前記異物検知管または前記吸い込み管内の圧力を測定可能な圧力計と、を備える、請求項1~12のいずれか一項に記載の泥水処理システム。
  15. 前記エジェクターから前記真空タンク内に延びており、前記真空タンク内の第1位置に形成される第1開口と、前記真空タンク内で前記第1位置よりも高い第2位置に形成される第2開口と、を有する吸気吸水管を備える、請求項13に記載の泥水処理システム。
  16. 前記エジェクターの排出口に接続される排水タンクと、
    前記排水タンクに接続される噴射装置であって、前記噴射装置に供給される圧縮空気に、前記排水タンク内の水を混合して噴射するように構成された噴射装置と、
    を備え、
    前記噴射装置は、前記噴射装置に圧縮空気を供給するための給気管を備え、前記給気管は、前記エジェクターの圧縮空気供給源に接続されている、請求項15に記載の泥水処理システム。
  17. 前記回収タンクの前記上部開口と連通状態に配置される吸い込み管と、
    前記吸い込み管に接続されると共に前記回収タンクの前記タンク本体内に延在し、前記回収タンクに、泥水に含まれる泥土を回収するための回収容器が取り付けられているときに当該回収容器の内部に位置する開口を有する異物検知管と、
    前記異物検知管または前記吸い込み管内の圧力を測定可能な圧力計と、を備える、請求項13に記載の泥水処理システム。
  18. 前記エジェクターから前記真空タンク内に延びており、前記真空タンク内の第1位置に形成される第1開口と、前記真空タンク内で前記第1位置よりも高い第2位置に形成される第2開口と、を有する吸気吸水管を備える、請求項17に記載の泥水処理システム。
  19. 前記エジェクターの排出口に接続される排水タンクと、
    前記排水タンクに接続される噴射装置であって、前記噴射装置に供給される圧縮空気に、前記排水タンク内の水を混合して噴射するように構成された噴射装置と、
    を備え、
    前記噴射装置は、前記噴射装置に圧縮空気を供給するための給気管を備え、前記給気管
    は、前記エジェクターの圧縮空気供給源に接続されている、請求項18に記載の泥水処理システム。
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