JP2024029137A - 方法及び端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本開示の実施形態は、マルチTRP通信のための方法、デバイス及びコンピュータ記憶媒体を提供する。【解決手段】複数の送受信ポイント(TRP)通信において、端末装置は、第1の参照信号(RS)リソースを使用してダウンリンクパスロス推定値を決定して、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)伝送の送信電力を決定し、PUCCHパスロス推定に使用される少なくとも1つのRSを示す上位レイヤパラメータが提供されない場合、第1のRSリソースは、サービングセルのアクティブな帯域幅部分(BWP)において最小のインデックスを有する制御リソースセット(CORESET)の送信構成指標(TCI)状態において擬似コロケーション(QCL:quasi-colocation)タイプDで構成される第2のRSリソースに対応する。【選択図】図7
Description
本開示の実施形態は全体として、電気通信分野に関し、特に複数の送受信ポイント(TRP)通信のための方法、デバイス及びコンピュータ記憶媒体に関する。
各種通信規格において、自治体、国家、地域、グローバルレベルで様々な無線デバイスを通信可能にする公共プロトコルを提供するための通信技術が開発されている。新たな通信規格の1つの例示として新無線(NR)、例えば5G無線アクセスが挙げられる。NRは第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)が公表したロングタームレボリューション(LTE)モバイル規格の拡張セットである。
NRにおいて、ネットワークデバイス(例えば、次世代NodeB(gNB))は、複数のTRP又は複数のアンテナパネルを備えることができる。すなわち、ネットワークデバイスは、複数のTRP又は複数のアンテナパネルのうちの1つ又は複数を介して、端末デバイス(例えば、ユーザ端末(UE))と通信することができ、これは「マルチTRP通信」とも称せられる。いくつかのマルチTRP通信スキームでは、単一のダウンリンク制御情報(DCI)を、複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするために用いてもよいし、又は、異なるDCIを、複数の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)をスケジューリングするために用いてもよい。
概して、本開示の例示的な実施形態は、マルチTRP通信のための方法、デバイス及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
第1の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、制御情報によってスケジューリングされる第1物理共有チャネルについての第1ビームを決定することを含む。前記方法はさらに、前記制御情報によってスケジューリングされる第2物理共有チャネルについての、前記第1ビームとは異なる第2ビームを決定することを含む。前記方法はさらに、前記第1ビームを介して前記第1物理共有チャネルで通信を実行し、前記第2ビームを介して前記第2物理共有チャネルで通信を実行することを含む。
第2の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、第1アップリンク制御チャネルで通信を実行するための第1基準電力と、第2アップリンク制御チャネルで通信を実行するための第2基準電力とを決定することを含む。前記第1アップリンク制御チャネル及び前記第2アップリンク制御チャネルは、異なる制御情報によってスケジューリングされる。前記方法はさらに、前記第1基準電力及び前記第2基準電力に基づいて、前記第1アップリンク制御チャネルで前記通信を実行するための第1目標電力と、前記第2アップリンク制御チャネルで前記通信を実行するための第2目標電力とを決定することを含む。前記方法はさらに、前記第1目標電力により前記第1アップリンク制御チャネルで前記通信を実行し、前記第2目標電力により前記第2アップリンク制御チャネルで前記通信を実行することを含む。
第3の態様において、通信のためのデバイスが提供される。前記デバイスは、プロセッサと、メモリとを備える。前記メモリは前記プロセッサに結合され命令が記憶されている。前記命令は、前記プロセッサにより実行される場合に、前記デバイスに動作を実行させる。前記動作は、制御情報によってスケジューリングされる第1物理共有チャネルについての第1ビームを決定することを含む。前記動作はさらに、前記制御情報によってスケジューリングされる第2物理共有チャネルについての、前記第1ビームとは異なる第2ビームを決定することを含む。前記動作はさらに、前記第1ビームを介して前記第1物理共有チャネルで通信を実行し、前記第2ビームを介して前記第2物理共有チャネルで通信を実行することを含む。
第4の態様において、通信のためのデバイスが提供される。前記デバイスは、プロセッサと、メモリとを備える。メモリはプロセッサに結合され命令が記憶されている。前記命令は、前記プロセッサにより実行される場合に、前記デバイスに動作を実行させる。前記動作は、第1アップリンク制御チャネルで通信を実行するための第1基準電力と、第2アップリンク制御チャネルで通信を実行するための第2基準電力とを決定することを含む。前記第1アップリンク制御チャネル及び前記第2アップリンク制御チャネルは、異なる制御情報によってスケジューリングされる。前記動作はさらに、前記第1基準電力及び前記第2基準電力に基づいて、前記第1アップリンク制御チャネルで前記通信を実行するための第1目標電力と、前記第2アップリンク制御チャネルで前記通信を実行するための第2目標電力とを決定することを含む。前記動作はさらに、前記第1目標電力により前記第1アップリンク制御チャネルで前記通信を実行し、前記第2目標電力により前記第2アップリンク制御チャネルで前記通信を実行することを含む。
第5の態様において、命令が記憶されているコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行される場合に、前記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の第1の態様に基づく方法を実行させる。
第6の態様において、命令が記憶されているコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行される場合に、前記少なくとも1つのプロセッサに、本開示の第2の態様に基づく方法を実行させる。
本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
以下、図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明し、本開示の上述及びその他の目的、特徴、利点を、さらに明らかにする。
全ての図面において、同一又は類似の図面符号は、同一又は類似の要素を示す。
以下、いくつかの例示的な実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。理解すべき点として、これら実施形態の記述は、単に説明を目的とし、当業者が本開示を理解し実施するのをサポートするためのものであり、本開示の範囲に対する何らかの限定を暗示するものではない。本明細書で説明する本開示は、以下に説明する方法以外に、様々な方法で実施可能である。
以下の説明及び請求項において、別途定義されない限り、文中で使用される全ての技術用語・科学用語は、本開示が属する分野の当業者が通常理解するものと同じ意味を有する。
文中で使用される用語「ネットワークデバイス」又は「基地局」(BS)とは、端末デバイスが通信できるセル又はカバレッジ(coverage)を、提供又はホスト可能なデバイスを指す。ネットワークデバイスの例には、ノードB(NodeB又はNB)、進化型NodeB(eNodeB又はeNB)、次世代NodeB(gNB)、リモートラジオユニット(RRU)、無線ヘッド(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノード等のような低電力ノードが含まれるが、これらに限定されない。議論を目的として、以下の文では、ネットワークデバイスの例としてgNBを参照しつついくつかの実施形態を説明する。
文中で使用される用語「端末デバイス」は、無線通信又は有線通信の能力を有する全てのデバイスを指す。端末デバイスの例として、ユーザ端末(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、移動電話、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、携帯コンピュータ、デジタルカメラのような画像取込デバイス、ゲーム機器、音楽保存・再生装置、又は無線若しくは有線によるインターネットへのアクセス・閲覧が可能なインターネットデバイス等が含まれるが、これらに限定されない。
文中で使用される場合、文脈の中で他に明記しない限り、単数形式である「1つ」、「1つの」及び「当該」は、複数形式を含むことも意味する。用語「含む」及びその変形は、「…を含むが、これらに限定されない」という意味の、開放式の用語であると理解されるべきである。用語「…に基づいて」は、「少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。用語「実施形態」及び「1つの実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。用語「他の実施形態」は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。用語「第1」、「第2」等は、異なるか又は同一の対象を指すことができる。以下の説明では、その他の定義も、明確及び暗黙のものとして含むことができる。
いくつかの例示において、値、プロセス又は装置は、「最適」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」等と称される。理解すべき点として、こうした説明は、使用される複数の機能の代替案から、選択可能であると示すことを意図しており、こうした選択は、他の選択と比べて、より優れていたり、より小さかったり、より高かったり、又はより好ましかったりする必要はない。
1つの実施形態において、端末デバイスは、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスと接続することができる。第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスのうち、一方はマスターノード(master node)であり、他方はセカンダリノード(secondary node)であり得る。第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスは、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用することができる。1つの実施形態において、第1ネットワークデバイスは、第1RATデバイスであり、第2ネットワークデバイスは、第2RATデバイスであり得る。1つの実施形態では、第1RATデバイスはeNBであり、第2RATデバイスはgNBである。異なるRATに関連する情報は、第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスの少なくとも一方から端末デバイスに送信することができる。1つの実施形態において、第1情報は、第1ネットワークデバイスから端末デバイスに送信され、第2情報は、第2ネットワークデバイスから、直接又は第1ネットワークデバイスを介して端末デバイスに送信されてもよい。1つの実施形態では、第2ネットワークデバイスによって設定される端末デバイスのための設定と関連する情報が、第2ネットワークデバイスから第1ネットワークデバイスを介して送信されてもよい。また、第2ネットワークデバイスによって設定される端末デバイスのための再設定(reconfiguration)と関連する情報が、第2ネットワークデバイスから、直接又は第1ネットワークデバイスを介して端末デバイスに送信されてもよい。
図1は、本開示のいくつかの態様の実施形態を実施可能な例示的通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、ネットワークデバイス110を備える。ネットワークデバイス110は、2つのTRP/パネル130-1及び130-2(TRP130と総称するか、又は単独でTRP130と称する)と結合されている。ネットワーク100はさらに、ネットワークデバイス110がサービスを提供する端末デバイス120を含む。ネットワークデバイス110のサービングエリアはセル102と称される。理解すべき点として、ネットワークデバイス、端末デバイス及びTRPの数は、単に説明を目的としたものであり、何らかの限定を意味するものではない。ネットワーク100は、本開示の本態様の実施形態の実施に適する任意の適切な数のネットワークデバイス、端末デバイス及びTRPを含むことができる。図示されてはいないが、理解すべき点として、セル102内に1つ又は複数の端末デバイスが位置し、ネットワークデバイス110からサービスを受けることができる。
文中で使用される用語「TRP」は、特定の地理的位置のネットワークデバイスで使用可能なアンテナアレイ(1つの又は複数のアンテナ素子を有する)を指す。例えば、ネットワークデバイスは、異なる地理的位置の複数のTRPと結合することにより、より適切なカバレッジを実現することができる。代替として又は追加で、複数のTRPがネットワークデバイスに組み込まれていてもよく、換言すれば、ネットワークデバイスは複数のTRPを備えてもよい。理解すべき点として、TRPは「パネル」と称してもよい。TRPは、アンテナアレイ(1つの又は複数のアンテナ素子を有する)又はアンテナセットも指す。さらに理解すべき点として、TRPは、様々な方法で物理的に実現可能な論理的概念を指してもよい。
通信ネットワーク100において、ネットワークデバイス110は、データ及び制御情報を端末デバイス120に送ることができ、端末デバイス120も、データ及び制御情報をネットワークデバイス110に送ることができる。ネットワークデバイス110から端末デバイス120へのリンクは、ダウンリンク(DL)又はフォワードリンクと呼ばれ、一方、端末デバイス120からネットワークデバイス110へのリンクは、アップリンク(UL)又はリバースリンクと呼ばれる。
ネットワーク100は通信技術に応じて、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)ネットワーク又は任意の他のネットワークであり得る。ネットワーク100に関し論じる通信としては、任意の適切な規格に適合するものを用いることができ、それには新無線アクセス(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE エボリューション、LTE-アドバンスト(LTE-A:LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、cdma2000、移動通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)等が含まれ得るが、これらに限定されない。また、現在既知の又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに基づき、通信を実行することができる。通信プロトコルの例として、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが含まれるが、これらに限定されない。本明細書で説明する技術は、上述した無線ネットワーク及び無線技術並びに他の無線ネットワーク及び無線技術において用いることができる。明確性の観点から、以下ではLTEについてこれらの技術のいくつかの面を説明しており、以下の説明の大部分において、LTEの技術用語が使用されている。
図1に示すように、ネットワークデバイス110は、TRP130-1及び130-2を介して端末デバイス120と通信することができる。以下の文中では、TRP130-1を第1のTRP、TRP130-2を第2のTRPとも称することができる。TRP130の各々は、端末デバイス120と通信するために複数のビームを提供することができる。第1のTRP130-1及び第2のTRP130-2は、ネットワークデバイス110が提供する同じサービングセル(例えば、図1に示すセル102)に含まれてもよいし、異なるサービングセルに含まれてもよい。
本開示のいくつかの例示的な実施形態は、ネットワークデバイス110によって提供される同一のサービングセル102内の第1のTRP130-1及び第2のTRP130-2を参照して説明されるが、これらの実施形態は、単に説明を目的とし、当業者が本開示を理解し実施する際の助けとなるものであり、本開示の範囲に対する何らかの限定を暗示するものではない。本開示の実施形態は、ネットワークデバイス110によって提供される異なるサービングセル内にTRP130が存在するネットワークにおいて実施されてもよい。理解すべき点として、本明細書で説明する本開示は、以下に説明する方法以外に、様々な方法で実施可能である。
上述したように、いくつかのマルチTRP通信スキームでは、単一のDCIを、複数のPDSCHをスケジューリングするために使用してもよいし、又は、異なるDCIを、複数のPUCCHをスケジューリングするために使用してもよい。例えばネットワークデバイスは、単一のDCIによって2つのPDSCHをスケジューリングすることができ、例えばPDSCHの各々は2つのTRPのうちの1つに対応している。端末デバイスが2つのPDSCHに関する情報を決定するためにDCIを復号するには時間がかかる。DCIが復号される前に、端末デバイスは、2つのPDSCHについてネットワークデバイスが示すビームの知識を持っていない可能性がある。そのため、PDSCH送信の実行時に遅延が発生する可能性がある。遅延を短縮するために、端末デバイスは、DCIが復号される前に、デフォルトのビームを使用してPDSCH送信を実行することができる。しかし、異なるビームを必要とする2つのPDSCHが存在する場合、例えば2つのTRPの場合には、2つのPDSCHのためにどのようにビームを選択するかを解決する必要がある。
文中で使用されるように、「ビーム」という用語は空間領域におけるリソースを指し、1セットのパラメータによって示される。NRについての3GPP仕様では、ビームは、送信構成指標(TCI)状態に含まれる擬似コロケーション(QCL:quasi-colocation)タイプD情報によって示すことができる。ここで使用されるPDSCHのためのビームは、受信のために使用される。
本開示の例示的な実施形態は、マルチTRP通信についての解決手段を提供する。該解決手段は、異なるPDSCHに対するビーム選択、又はPDSCHの異なる部分に対するビーム選択をサポートする。こうしてダウンリンク送信の遅延を減らし、高性能を実現することができる。
図2は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的処理200の模式図を示す。図2に示すように、例示的処理200は、ネットワークデバイス110及び端末デバイス120に関わることができる。理解すべき点として、処理200は、図示されていない付加的動作を含むことができ、且つ/又は、図示されたいくつかの動作を省略することができ、この点において、本開示の範囲は限定されない。
図2に示すように、ネットワークデバイス110は、制御情報(例えば、DCI)を端末デバイス120に送信することができる(205)。制御情報は、複数の物理共有チャネルをスケジューリングすることができる。複数の物理共有チャネルのそれぞれは、異なるTRPに対応する。例えば、DCIは、第1のTRP130-1に対応する第1のPDSCHと、第2のTRP130-2に対応する第2のPDSCHとをスケジューリングすることができる。
端末デバイス120は、第1物理共有チャネルについての第1ビームを決定する(210)。当該第1物理共有チャネルは、ネットワークデバイス110から受信した制御情報によってスケジューリングされる。いくつかの例示的な実施形態では、第1ビームは、制御情報が復号される前に使用されるデフォルトのビーム、及び/又は、制御情報によって示される新しいビームに切り替わる前に使用されるデフォルトのビームであってもよい。例えば、端末デバイス120によってDCIが復号される前に、任意のDCIによって示される、PDSCH受信を実行するための任意のビームが存在しない可能性があり、また、DCIによって示される新しいビームに切り替える前に、新しいビームを有効にするために時間がかかる可能性がある。そのため、端末デバイス120は、デフォルトのビームを用いてPDSCH受信を実行してもよい。
端末デバイス120は、第2物理共有チャネルについての第2ビームを決定する。当該第2物理共有チャネルは、ネットワークデバイス110から受信した制御情報によってスケジューリングされる。第2ビームは第1ビームとは異なる。いくつかの例示的な実施形態では、第2ビームは、制御情報が復号される前に使用される別のデフォルトのビーム、及び/又は、制御情報によって示される新しいビームに切り替わる前に使用される別のデフォルトのビームであってもよい。いくつかの例示的な実施形態において、第2ビームはDCIによって示されるビームであってもよい。単一のDCIが、異なるTRPに対応する2つのPDSCHをスケジューリングすることができるため、端末デバイス120は、2つの異なるビームを使用して、異なるTRPを介してPDSCH受信を実行する必要がある。
いくつかの例示的な実施形態では、第1ビーム及び第2ビームが両方ともデフォルトビームであってもよい。図3を参照すると、図3は、本開示のいくつかの実施形態にかかる複数のPDSCHを図示する模式図300を示す。図3に示すように、DCI 301は、第1のTRP130-1に対応する第1のPDSCH311と、第2のTRP130-2に対応する第2のPDSCH312とをスケジューリングすることができる。時刻321は、PDCCHの監視が終了した時刻を表し、時刻322は、DCI 301の復号が完了し、且つ/又は、DCI 301が示す新たなビームによるPDSCH受信の準備ができる時刻を表す。
DCI 301が復号されていないため、時刻321と時刻322との間の時間間隔において、端末デバイス120は、2つの異なるデフォルトビームを使用して、PDSCH(例えば、第1のPDSCH311及び第2のPDSCH312)での通信を実行することができる。留意すべき点として、単一のDCIによってスケジューリングされたPDSCHは、第1のPDSCH及び第2のPDSCHと称されるが、PDSCHの第1部分及びPDSCHの第2部分と称されてもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、制御情報を監視するために設定される制御リソースセット(CORESET)に基づいて、第1ビームを決定してもよい。CORESETセット又はCORESETグループを設定して、PDCCHを監視することができる。CORESETセットからのCORESETに関連付けられるビームを、第1ビームとして決定することができる。図3に示すように、CORESET331及びCORESET332を、PDCCHを監視するために端末デバイス120に設定することができる。また、DCI 301を、CORESET331において監視することができる。CORESET331に関連付けられるビームを第1ビームとして決定することができる。この場合、DCI 301は、第1のTRP130-1を介して送信されてもよいし、或いは、他の方法で第1のTRP130-1に対応してもよい。
第2ビームは、QCLタイプD情報を含む利用可能なTCI状態に基づいて決定することができる。PDSCH送信のための複数のTCI状態(これらは、ネットワークデバイスから受信したメディアアクセス制御・制御エレメントMAC CEによってアクティブ化することができる)は、本明細書では、利用可能なTCI状態と称することができる。第2のTRP130-2に対応する利用可能なTCI状態に基づいて、第2ビームを決定することができる。利用可能なTCI状態のうち、特定のTCI状態に対応するビームを、第2ビームとして決定することができる。例えば、第2のTRP130-2についてのPDSCH受信に適用されるアクティブ化されるTCI状態(例えば、最も低いIDを有する)に対応するビームが、第2ビームとして決定されてもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、第1ビーム及び第2ビームが両方とも、制御情報を監視するために設定されるCORESETに基づいて決定されてもよい。この場合、CORESETには、少なくとも2つのTCI状態を設定するか、又は、少なくとも2つのQCLタイプD情報を有するTCI状態を設定することができる。したがって、CORESETを、少なくとも2つのビームに関連付けることができる。第1ビームと第2ビームは、少なくとも2つのビームから選択することができる。例えば、第1ビーム及び第2ビームは、制御情報を監視するCORESET(すなわち、図3に示す例示的なCORESET331)に関連付けられる少なくとも2つのビームから選択されてもよい。
別の例として、第1ビーム及び第2ビームは、最も低いCORESET IDを有するCORESETに基づいて決定されてもよい。図3に示すように、DCI 301は、第1のTRP130-1に対応することができ、CORESETセット又はCORESETグループ(例えば、CORESET331及び332)は、第1のTRP130-1に対応するように設定することができる。第1ビーム及び第2ビームは、CORESETセット又はCORESETグループ(例えば、CORESET331及び332)からの、最も低いCORESET IDを有するCORESETに基づいて決定されてもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、第1ビーム及び第2ビームは、利用可能なTCI状態に基づいて決定されてもよい。TCI状態の第1セットは、第1のTRP130-1に対応するPDSCH(例えば第1のPDSCH311)に対してMAC CEによってアクティブ化することができる。一方、TCI状態の第2セットは、第2のTRP130-2に対応するPDSCH(例えば第2のPDSCH312)に対してMAC CEによってアクティブ化することができる。TCI状態の第1セットから選択される特定のTCI状態に対応するビームを、第1ビームとして決定することができ、TCI状態の第2セットから選択される特定のTCI状態に対応するビームを、第2ビームとして決定することができる。例えば、特定のTCI状態は、TCI状態のそれぞれのセットの中で最も低いIDを有するTCI状態であってもよい。
上述した例示的な実施形態は、第1ビーム及び第2ビームの決定について説明するために記載されている。理解すべき点として、これらの例示的な実施形態の態様は、組み合わせることができる。例えば、第1ビームを決定するために説明した方法は、いくつかの他の例示的な実施形態において第2ビームを決定するために用いてもよく、その逆もまた同様である。
ここで、図2を再び参照すると、第1ビーム及び第2ビームを決定した後、端末デバイス120は、第1ビームを介して第1物理共有チャネルにおいて通信を実行し、第2ビームを介して第2物理共有チャネルにおいて通信を実行する(220)。例えば、端末デバイス120は、第1ビームを介して第1のPDSCH311でデータを受信し、第2ビームを介して第2のPDSCH312でデータを受信することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、通信を実行する際に、時間領域で定義された基準に基づいて、第1ビームと第2ビームとの切り替え(switch)を実行する。ここで、図4を参照すると、図4は、本開示のいくつかの実施形態にかかる複数のPDSCHを説明する模式図400を示す。図4に示すように、DCI 401は、第1のTRP130-1に対応する第1のPDSCH411と、第2のTRP130-2に対応する第2のPDSCH412とをスケジューリングすることができる。時刻421は、PDCCHの監視が終了する時刻を表し、時刻422は、DCI 401の復号が完了し、且つ/又は、DCI 401が示す新たなビームによるPDSCH受信の準備ができる時刻を表す。
図4に示すように、DCI 401、第1のPDSCH411及び第2のPDSCH412は、すべて同じスロット410内にある。DCI 401が復号されていないか、又は新しいビームの準備ができていないため、時刻421と422の間の時間間隔において端末デバイス120は、PDSCHでの通信を実行するためにデフォルトのビームを使用することができる。例えば、第1ビームが時刻423の前に使用され、第2ビームが時刻423の後に使用されてもよい。このように、受信ビームの切り替えは、時刻423で発生する。第1ビーム及び第2ビームは、上述の例示的な実施形態のいずれかに関して説明したように決定することができる。
時刻423は、TCIについてのTDM切り替え閾値とみなすことができる。すなわち、時刻423の前に第1のTCI状態が使用され、時刻423の後に、第1のTCI状態とは異なる第2のTCI状態が使用される。TDM切り替え閾値は、ネットワークデバイス110によって設定されてもよいし、或いは予め定義されてもよい。例えば、時刻423は、スロット410内の時刻423の前の継続時間が、スロット410内の時刻423の後の継続時間と同じになるように決定されてもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、監視する探索空間(SS)を有する1つ又は複数のCORESETが、超高信頼且つ低遅延な無線通信(URLLC:Ultra Reliability Low Latency Communication)に関連してもよい。議論しやすいように、そのようなCORESETをURLLC CORESETと称してもよい。一方、URLLCに関連しないCORESETは、非URLLC CORESET(non-URLLC CORESET)と称してもよい。このような例示的な実施形態では、URLLC CORESETが、非URLLC CORESETよりも優先されてもよい。PDSCH用のデフォルトビームに関する上記の例示は、URLLC CORESETと結びつけて実施されてもよい。例えば、DCI 401を監視するためのCORESET431は、URLLC CORESETであり、CORESET432は、非URLLC CORESETである。DCIを監視するためのSSを有するURLLC CORESETがスロット内に存在する場合、マルチTRPについての2つのビームを有する上述の例示を適用することができる。スロット内にDCIを監視するためのSSを有する非URLLC CORESETのみが存在する場合、単一のTRPに基づく送信スキームを適用することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、通信を実行する際に、周波数領域で定義された基準に基づいて、第1ビームと第2ビームとの切り替えを実行する。ここで図5を参照すると、図5は、本開示のいくつかの実施形態にかかる複数のPDSCHを図示する模式図500を示す。図5に示すように、DCI 501は、第1のTRP130-1に対応する第1のPDSCH511と、第2のTRP130-2に対応する第2のPDSCH512とをスケジューリングすることができる。時刻521は、PDCCHの監視が終了する時刻を表し、時刻522は、DCI 501の復号が完了し、且つ/又は、DCI 501が示す新たなビームによるPDSCH受信の準備ができる時刻を表す。
図5に示すように、DCI 501、第1のPDSCH511及び第2のPDSCH512は、すべて同じスロット510内にある。DCI 501が復号されていないため、時刻521と時刻522との間の時間間隔において、端末デバイス120は、デフォルトのビームを使用してPDSCHでの通信を実行することができる。例えば、第1ビームは、周波数が閾値周波数523を超えるリソースに使用され、第2ビームは、周波数が閾値周波数523未満のリソースに使用されてもよい。このように、受信ビームの切り替えは、閾値周波数523で発生する。第1ビーム及び第2ビームは、上述の例示的な実施形態のいずれかに関して説明したように決定することができる。
閾値周波数523は、TCIについてのFDM切り替え閾値とみなすことができる。すなわち、閾値周波数523より高い場合第1のTCI状態が使用され、閾値周波数523より低い場合、第1のTCI状態とは異なる第2のTCI状態が使用される。FDM切り替え閾値は、ネットワークデバイス110によって設定されてもよいし、或いは予め定義されていてもよい。
いくつかの実施形態において、図4を参照して上述した場合と同様に、URLLC CORESETは、非URLLC CORESETよりも優先されてもよい。例えば、DCI 501を監視するためのCORESET531はURLLC CORESETであり、CORESET532は非URLLC CORESETである。URLLC CORESET531と非URLLC CORESET532がDCI監視のための時間領域でオーバーラップし、且つ、2つのCORESETに関連付けられるビームが異なる場合、URLLC CORESET531に関連付けられるDCI監視が優先され、CORESET531に関連付けられるDCI監視は無視されてもよい。
第1ビーム及び第2ビームの両方がデフォルトの受信ビームであるいくつかの例示的な実施形態は、上述したとおりである。いくつかの例示的な実施形態では、第1ビーム及び第2ビームの一方は、デフォルトの受信ビームではなく、制御情報に基づいて決定されるビームであってもよい。ここで図6を参照すると、図6は、本開示のいくつかの実施形態にかかる複数のPDSCHを図示する模式図である。図6に示すように、DCI 601は、第1のTRP130-1に対応する第1のPDSCH611と、第2のTRP130-2に対応する第2のPDSCH612とをスケジューリングすることができる。時刻621は、PDCCHの監視が終了する時刻を表す。
図6に示すように、DCI 601及び第1のPDSCH611は、同じスロット610内にある。また、第2のPDSCH612は、スロット610の後のスロット620内にある。この場合、端末デバイス120は、第1ビームを使用して第1のPDSCH611で通信を実行することができる。第1ビームは、上述の例示的な実施形態のいずれかに関して説明したデフォルトのビームであってもよい。第2のPDSCH612は次のスロット620内にスケジューリングされているため、第2のPDSCH612の受信の前にDCI 601が復号される可能性がある。このように、デフォルトのビームを使用せずに、DCI 601に基づいて第2ビームを決定してもよい。
DCI 601を監視するためのCORESET631は、URLLC CORESETであってもよい。このような実施形態では、デフォルトの受信ビームは、監視するSSを有するURLLC CORESETと同じスロット610で使用することができる。DCI 601によって示される受信ビームは、スロット610の後のスロット(すなわち、この例示ではスロット620)で使用することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、第1ビーム及び第2ビームは、制御情報の受信と対応する物理共有チャネルの受信との間の時間オフセットに基づいて決定されてもよい。時間オフセットが、例えば、“timeDurationForQCL”フィールドによって示されるような閾値よりも小さい場合、デフォルトのビームが使用されてもよい。時間オフセットが閾値より大きい場合は、DCIで示されるビームが使用されてもよい。
1つの例示として、フィールド“tci-PresentlnDCI”が「enabled(有効)」に設定され、tci-PresentlnDCIがRRC(Radio Resource Control)接続モードに設定されていない場合、DL DCIの受信と、対応するPDSCHの第1部分の受信との間のオフセットがtimeDurationForQCLよりも小さい場合、端末デバイスは、直近のスロットにおいて最も低いCORESET-IDを有する、監視されている探索空間に関連付けられるCORESETのPDCCH擬似コロケーション指示に使用されるQCLパラメータについて、サービングセルのPDSCHの第1部分(或いは言い換えると第1のPDSCH)の復調参照信号(DM-RS)ポートがRSと擬似コロケーションされていると仮定してもよい。ここで前記直近のスロットにおいて、サービングセルのアクティブな帯域幅部分(BWP)内の1つ又は複数のCORESETが、端末デバイスによって監視されている。DL DCIの受信と、対応するPDSCHの第2部分の受信との間のオフセットが閾値timeDurationForQCLよりも大きい場合、端末デバイスは、TCI状態を使用して、PDSCHの第2部分のアンテナポートの擬似コロケーションを決定する。当該TCI状態は、検出された、DCIを有するPDCCHの‘Transmission Configuration Indication’フィールドの値に基づく。
以上、いくつかの例示的な実施形態を説明して、例えばマルチTRPシナリオにおけるPDSCHについての受信ビームの決定を説明した。このようにして、デフォルトの受信ビームを使用することにより、制御情報の復号による遅延を減らすことができる。さらに、ビームの切り替えによる遅延も減らすことができる。
上述したように、いくつかのマルチTRP通信スキームでは、異なるDCIが、異なるTRPに対応する可能性がある複数のPUCCHをスケジューリングすることに用いられてもよい。したがって、そのようなPUCCH間の電力制御メカニズムに対処する必要がある。
項PO_PUCCH,b,f,c(qu)は、成分PO_NORMAL_PUCCHと成分PO_UE_PUCCH(qu)とで構成することができる。セル特有のパラメータPO_NORMAL_PUCCHは、PO_NORMALと称してもよく、フールド「in PUCCH-ConfigCommon」で与えられる。端末デバイス特有のパラメータPO_UE_PUCCH(qu)は、PO_UEと称してもよく、PUCCH-PowerControlに含まれる「pO-Set」で与えられる。当該項PLb,f,c(qd)は、RSリソースインデックスqdを用いて端末デバイスが算出するダウンリンクパスロス推定値であり、単位はdBである。議論を目的とし、項PLb,f,c(qd)を決定するためのRSは、本明細書ではパスロスRSとも称することができる。
マルチTRP通信スキームでは、上述のパラメータPO_NORMAL、PO_UE、パスロスRS及び閉ループインデックスlを決定する必要がある。また、異なるTRPに対応するPUCCHで送信を実行するための実際の電力を調整しなければならない可能性がある。
図7は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的なプロセス700の模式図を示す。図7に示すように、例示的なプロセス700は、ネットワークデバイス110及び端末デバイス120に関わることができる。理解すべき点として、プロセス700は、図示されていない付加的動作を含むことができ、且つ/又は、図示されたいくつかの動作を省略することができ、この点において、本開示の範囲は限定されない。
図7に示すように、ネットワークデバイス110は、異なる制御情報を端末デバイス120に送信することができる(705)。例えば、ネットワークデバイス110は、異なるTRPに対応する異なるDCIを送信してもよい。異なる制御情報は、異なるアップリンク制御チャネルをスケジューリングすることができる。
ここで、図8を参照すると、図8は、本開示のいくつかの実施形態にかかる複数のPUCCHを図示する模式図800を示す。図8に示すように、第1のDCI 801は、第1のPUCCH811をスケジューリングすることができ、第2のDCI 802は、第2のPUCCH812をスケジューリングすることができる。第1のDCI 801は、第1のTRP130-1に対応することができる。例えば、第1のDCI 801は、第1のCORESETグループ831において監視されることができる。第1のCORESETグループ831は、第1のTRP130-1に対して設定されることができる。同様に、第2のDCI 802は、第2のTRP130-2に対応することができる。例えば、第2のDCI 802は、第2のCORESETグループ832において監視されることができる。第2のCORESETグループ832は、第2のTRP130-2に対して設定されることができる。
ここで、図7を再び参照する。端末デバイス120は、第1アップリンク制御チャネルで通信を実行するための第1基準電力P1initialと、第2アップリンク制御チャネルで通信を実行するための第2基準電力P2initialとを決定する(710)。第1基準電力P1initial及び第2基準電力P2initialは、上述の式(1)に基づいて決定することができる。以下、いくつかの例示的な実施形態を示して、上述のパラメータPO_NORMAL、PO_UE、パスロスRS及び閉ループインデックスlを決定する方法を説明する。
いくつかの例示的な実施形態では、異なるTRP又は異なるCORESETグループは、セル特有のパラメータPO_NORMALの異なる値に対応することができる。例えば、ネットワークデバイス110は、パラメータPO_NORMALに対して2つの値を設定することができる。この2つの値のそれぞれは、1つのTRP又は1つのCORESETグループに対応する。この2つの値は、端末デバイス120の無線リソース制御RRCシグナリングに含まれてもよい。これらの値を示すための例示的な情報要素は、以下のとおりとすることができる。
理解すべき点として、上述の情報要素は、あくまでも説明のために示したもので、何ら限定されるものではない。値は、様々な適切な方法で端末デバイス120に示すことができる。
この例示的な実施形態では、CORESETグループ/TRPに対応するDCIに応じるPUCCHについてのPO_NORMAL値は、当該CORESETグループ/TRPに関連付けることができる。図8に示す例示では、第1のPUCCH811についてのPO_NORMAL値は、例示の情報要素の”p0-normal_TRP1”に基づいて決定することができる。また、第2のPUCCH812についてのPO_NORMAL値は、例示の情報要素の”p0-normal_TRP2”に基づいて決定することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、異なるPUCCHについてのPO_UE値は、例えば、ネットワークデバイス110からの特定の指示なしに、デフォルトの方法で決定することができる。端末デバイス120は、ネットワークデバイス110によって設定されるPO_UE値のセットを取得し、このPO_UE値のセットから2つの値を選択して、基準電力P1initial及びP2initialを決定することができる。例えば、端末デバイス120が使用するデフォルト値は、例えば、値が0及び1のp0-PUCCH-Idを有するPO_UE値であってもよい。
1つの例示として、端末デバイス120にPUCCH-SpatialRelationInfoが提供されていない場合、端末デバイス120は、P0-PUCCHから、前の2つのp0-PUCCH-Value値を取得してもよい。ここで、当該P0-PUCCHは、「p0-Set」内で0及び1に等しいp0-PUCCH-Idを有する。前の2つのp0-PUCCH-Value値のそれぞれは、第1のTRP130-1及び第2のTRP130-2にそれぞれ対応することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス120はデフォルトのパスロスRSを用いて、基準電力P1initial及びP2initialを決定することができる。第1制御情報に基づいて第1アップリンク制御チャネルの第1パスロスRSを決定し、第2制御情報に基づいて第2パスロスRSを決定することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス120は、同期信号/物理的ブロードキャストチャネル(SSB/PBCH)ブロック及びCORESETに基づいてパスロスRSを決定してもよい。例えば、端末デバイス120は、第1制御情報に関連付けられるSSB/PBCHブロックを決定し、SSB/PBCHブロックに基づいて第1パスロスRSを決定してもよい。端末デバイス120は、さらに、第2制御情報を監視するように設定されるCORESETのグループからCORESETを選択し、選択されるCORESETに基づいて第2パスロスRSを決定してもよい。
換言すれば、端末デバイス120にpathlossReferenceRSsが提供されていない場合、又は端末デバイス120が専用の上位レイヤパラメータを提供される前に、端末デバイス120は、端末デバイス120が第1のTRPについてのマスタ情報ブロック(MIB:Master Information Block)を取得するために使用するSS/PBCHブロックから取得されたRSリソースを使用して、第1アップリンク制御チャネルについてのパスロスPLb,f,c(qd)を算出してもよい。端末デバイス120は、第2のTRPに関連付けられる最も低いIDを有するCORESETのQCL RSに対応するRSリソースを使用して、第2アップリンク制御チャネルについてのPLb,f,c(qd)を算出してもよい。
図8に示す例示では、第1のPUCCH811についての第1パスロスRSは、端末デバイス120が第1のTRP130-1についてのMIBを取得するために使用するSS/PBCHブロックに基づいて決定されてもよい。第2のPUCCH812についての第2パスロスRSは、第2のTRP130-2に対応する第2のCORESETグループ832内のCORESET(例えば、最も低いIDを有する)に基づいて決定されてもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス120は、対応する制御情報を監視するために設定されるCORESETに基づいて、パスロスRSを決定してもよい。例えば、端末デバイス120は、第1制御情報を監視するために設定されるCORESETの第1グループから第1のCORESETを選択し、第1のCORESETに基づいて第1パスロスRSを決定してもよい。端末デバイス120はさらに、第2制御情報を監視するように設定されるCORESETの第2グループから第2のCORESETを選択し、第2のCORESETに基づいて第2パスロスRSを決定してもよい。
換言すれば、端末デバイス120にpathlossReferenceRSsが提供されていない場合、又は端末デバイス120に専用の上位レイヤパラメータが提供される前に、端末デバイス120は、第1のTRPに関連付けられる最も低いIDを有するCORESETのQCL RSに対応するRSリソースを使用し、第1アップリンク制御チャネルについてのパスロスPLb,f,c(qd)を算出してもよい。端末デバイス120は、第2のTRPに関連付けられる最も低いIDを有するCORESETのQCL RSに対応するRSリソースを使用し、第2アップリンク制御チャネルについてのパスロスPLb,f,c(qd)を算出してもよい。
図8に示す例示では、第1のPUCCH811についての第1パスロスRSは、第1のTRP130-1に対応する第1のCORESETグループ831において最も低いIDを有するCORESETに基づいて決定されてもよい。第2のPUCCH812についての第2パスロスRSは、第2のTRP130-2に対応する第2のCORESETグループ832において最も低いIDを有するCORESETに基づいて決定されてもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、パスロスRSは、ネットワークデバイス110によって設定されるRSのグループから選択されてもよい。例えば、端末デバイス120にpathlossReferenceRSsが提供され、PUCCH-SpatialRelationInfoが提供されていない場合、端末デバイス120は、PUCCH-PathlossReferenceRSにおけるインデックスが0及び1のpucch-PathlossReferenceRS-Idから、PUCCH-PathlossReferenceRSにおける2つ(例えば、前の2つ)のreferencesignal値を取得してもよい。ここで、RSリソースは、同じサービングセル上にあるか、又は提供される場合にはpathlossReferenceLinkingの値によって示されるサービングセル上にある。取得された2つのreferencesignal値は、それぞれ第1のTRPと第2のTRPに対応することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、UE特有のパラメータPO_UE値、パスロスRS及び閉ループインデックス(CLI:Close Loop Index)のうちの1つ又は複数が、ネットワークデバイス110からのMAC CEによって示されてもよい。表1は、電力制御パラメータを示すためのMAC CEの例示的構造Aを示す。この例示では、フィールド「LCI or TRPID」(CLI又はTRPID)を用いて、閉ループインデックスl及び/又は対応するTRPを示すことができる。この場合、第1のPUCCH及び第2のPUCCHのUE特有パラメータPO_UE値及びパスロスRSは、上述の例示的な実施形態で述べたように決定されてもよいし、他の適切な方法で決定されてもよい。
<表1> MAC CEの例示的構造A
<表1> MAC CEの例示的構造A
表2は、電力制御パラメータを示すためのMAC CEの例示的構造Bを示す。フィールド「CLI or TRPID」(CLI又はTRPID)に加えて、MAC CEの例示的構造Bはさらに、フィールド「PO_and_PL_RS1」及びフィールド「PO_and_PL_RS1」を含む。フィールド「PO_and_PL_RS1」は、第1アップリンク制御チャネル(例えば、図8に示す第1のPUCCH811)に用いられるPO_UE値及び第1パスロスRSを示し、フィールド「PO_and_PL_RS2」は、第2アップリンク制御チャネル(例えば、図8に示す第2のPUCCH812)に用いられるPO_UE値及び第2パスロスRSを示す。
<表2> MAC CEの例示的構造B
<表2> MAC CEの例示的構造B
表3は、電力制御パラメータを示すためのMAC CEの例示的構造例Cを示す。MAC CEの例示的構造Cは、ビットマップS7...S0のフィールドを含む。値が「1」のビットSi(i=0,...,7)は、アップリンク制御チャネルに用いられるPO_UE値のi番目の電力制御設定、パスロスRSインデックス、及び/又は閉ループインデックス値(i>=0)をアクティブにする。例示的な電力制御設定は以下のようにすることができる。
<表3> MAC CEの例示的構造C
<表3> MAC CEの例示的構造C
このような例示的な実施形態では、いくつかの利点を実現することができる。例えば、MAC CEを使用することにより、ULにおけるPUCCHのリソース使用効率を向上させることができる。さらに、RRCに関する仕様を更新する必要がなく、空間情報を設定する必要もない。
ここで、再び図7を参照する。端末デバイス120は、第1基準電力及び第2基準電力に基づいて、第1アップリンク制御チャネルで通信を実行するための第1目標電力と、第2アップリンク制御チャネルで通信を実行するための第2目標電力とを決定する(715)。いくつかの例示的な実施形態では、第1基準電力P1initial及び第2基準電力P2initialに基づいて第1のPUCCH及び第2のPUCCHの実際の電力を調整してもよい。端末デバイス120は、第1目標電力を用いて第1アップリンク制御チャネルで通信を実行し(720)、第2目標電力を用いて第2アップリンク制御チャネルで通信を実行する(720)。
いくつかの例示的な実施形態では、第1アップリンク制御チャネル及び第2アップリンクチャネルでの送信は、同じ電力で実行されてもよい。すなわち、第1目標電力と第2目標電力とが同じであってもよい。第1アップリンク制御チャネルが時間領域において第2アップリンク制御チャネルに先行する場合、端末デバイス120は、第1アップリンク制御チャネルの終了と第2アップリンク制御チャネルの開始との間の時間ギャップを決定してもよい。時間ギャップが閾値ギャップ未満である場合、端末デバイス120は、第1基準電力及び第2基準電力に基づいて、第1アップリンク制御チャネル及び第2アップリンク制御チャネルでの通信を実行するための共通の目標電力を決定してもよい。例えば、第1基準電力及び第2基準電力のうち、最大値又は最小値を共通の電力として用いてもよい。
ここで、図9を参照すると、図9は、本開示のいくつかの実施形態にかかる複数のPUCCHを図示する模式図を示す。図9に示すように、第1のDCI 901は、第1のPUCCH911をスケジューリングすることができ、第2のDCI 902は、第2のPUCCH912をスケジューリングすることができる。第1のDCI 901は、第1のTRP130-1に対応することができる。例えば、第1のDCI 901は、第1のCORESETグループ931において監視することができる。当該第1のCORESETグループ931は、第1のTRP130-1に対して設定することができる。同様に、第2のDCI 902は、第2のTRP130-2に対応することができる。例えば、第2のDCI 902は、第2のCORESETグループ932において監視することができる。第2のCORESETグループ932は、第2のTRP130-2に対して設定することができる。
第1基準電力、又は第1のPUCCH911での送信のために示される電力は、P1initialと表すことができる。一方、第2基準電力、又は第2のPUCCH912での送信のために示される電力は、P2initialと表すことができる。図9に示すように、第1のPUCCH911は、第2のPUCCH912とオーバーラップせず、且つ、第2のPUCCH912よりも前である。端末デバイス120は、第1のPUCCH911の終了と、第2のPUCCH912の開始との間の時間ギャップ920を決定することができる。端末デバイス120は、時間ギャップ920が閾値ギャップを超えるか否かを決定することができる。閾値ギャップは、端末デバイス120が送信電力を調整するための時間(例えば、それと等しい、又はそれよりもわずかに大きい)に基づいて決定されてもよい。
時間ギャップ920が閾値ギャップよりも小さい場合、端末デバイス120は、第1のPUCCH911及び第2のPUCCH912の両方において、共通の電力で送信を実行することができる。共通電力は、P1initial及びP2initialの最大値であってもよいし、P1initial及びP2initialの最小値であってもよい。或いは、共通電力は、P1initial及びP2initialに基づいて決定される電力であってもよく、例えば、P1initial及びP2initialの平均値であってもよい。
時間ギャップ920が閾値ギャップと等しいか、又はそれより大きい場合、端末デバイス120は別々に、P1initialの送信電力で第1のPUCCH911で送信を行い、P1initialの送信電力で第1のPUCCH911で送信を行うことができる。換言すれば、第1基準電力が第1目標電力として決定され、第2基準電力が第2目標電力として決定される。
いくつかの例示的な実施形態では、第1アップリンク制御チャネル及び第2アップリンク制御チャネルが時間領域でオーバーラップする場合、送信電力は、第1アップリンク制御チャネルと第2アップリンク制御チャネルとの間で共有されてもよい。端末デバイス120は、第1基準電力と第2基準電力との合計が最大電力を超えるか否かを決定してもよい。第1基準電力と第2基準電力の合計が最大電力を超える場合、端末デバイス120は、第1目標電力と第2目標電力の合計が最大電力を下回るように、第1目標電力と第2目標電力を決定してもよい。
ここで、図10を参照すると、図10は、本開示のいくつかの実施形態にかかる複数のPUCCHを図示する模式図を示す。図10に示すように、第1のDCI 1001は、第1のPUCCH1011をスケジューリングすることができ、第2のDCI 1002は、第2のPUCCH1012をスケジューリングすることができる。第1のDCI 1001は、第1のTRP130-1に対応することができる。例えば、第1のDCI 1001は、第1のCORESETグループ1031において監視されることができる。第1のCORESETグループ1031は、第1のTRP130-1に対して設定されることができる。同様に、第2のDCI 1002は、第2のTRP130-2に対応することができる。例えば、第2のDCI 1002は、第2のCORESETグループ1032において監視されることができる。第2のCORESETグループ1032は、第2のTRP130-2に対して設定されることができる。
最大電力PCMAXは、第1のTRP及び第2のTRPのそれぞれに対して設定されることができる。例えば、第1最大電力PCMAX,1は、第1のTRP130-1に対応し、第2最大電力PCMAX,2は、第2のTRP130-2に対応することができる。議論しやすいように、第1のPUCCH1011で送信を実行するための第1目標電力、及び、第2のPUCCH1012で送信を実行するための第2目標電力を、それぞれP1及びP2と表してもよい。第1目標電力P1と第2目標電力P2の合計が、第1最大電力PCMAX,1と第2最大電力PCMAX,2の合計以下となるように、第1のPUCCH1011と第2のPUCCH1012とで総送信電力を共有することができる。つまり、以下の式(2)が満たされることになる。
(2)
(2)
第1基準電力P1initialと第2基準電力P2initialの合計が第1最大電力PCMAX,1と第2最大電力PCMAX,2の合計を超えると端末デバイス120が決定した場合、すなわちP1initial+P2initial> PCMAX,1+PCMAX,2であれば、端末デバイス120は、第1基準電力P1initial及び第2基準電力P2initialに基づいて、PUCCH送信のための実際の電力を調整することができる。第1目標電力P1及び第2目標電力P2は、第1基準電力P1initial及び第2基準電力P2initialに基づいて決定されてもよい。例えば、P1とP2の比が、P1initialとP2initialの比と等しくてもよい。
2つのPUCCHの間でPUCCH送信電力が共有される継続時間は、第1のPUCCHの継続時間と第2のPUCCHの継続時間の和集合によって決定することができる。図10に示すように、第1のPUCCH1011と第2のPUCCH1012との間の電力割当ては、時間間隔1020の間に発生する。
図11は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的方法1100のフローチャートを示す。方法1100は、図1に示す端末デバイス120において実施することができる。理解すべき点として、方法1100は、図示されていない付加的ブロックを含むことができ、且つ/又は、図示されたいくつかのブロックを省略することができ、この点において、本開示の範囲は限定されない。議論を目的として、図1を参照して端末デバイス120側から方法1100を説明する。
ブロック1110において、端末デバイス120は、制御情報によってスケジューリングされる第1物理共有チャネルについての第1ビームを決定する。いくつかの例示的な実施形態では、第1ビームは、制御情報が復号される前に使用されるデフォルトのビーム、及び/又は、制御情報によって示される新しいビームに切り替わる前に使用されるデフォルトのビームであってもよい。ブロック1120において、端末デバイス120は、制御情報によってスケジューリングされる第2物理共有チャネルについての第2ビームを決定する。第2ビームは第1ビームとは異なる。
いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス120は、制御情報を監視するように設定されるCORESETのグループからCORESETを選択し、選択されたCORESETに関連付けられるビームを第1ビームとして決定してもよい。端末デバイス120はさらに、第2物理共有チャネルで利用可能なTCI状態のセットからTCI状態を選択し、選択されたTCI状態に対応するビームを第2ビームとして決定してもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス120は、制御情報を監視するように設定されるCORESETのグループからCORESETを選択してもよい。選択されたCORESETは、少なくとも2つのビームと関連付けることができる。端末デバイス120はさらに、少なくとも2つのビームから第1ビームと第2ビームを選択してもよい。
いくつかの実施形態において、端末デバイス120は、第1物理共有チャネルで利用可能なTCI状態の第1セットから第1のTCI状態を選択し、第1のTCI状態に対応するビームを第1ビームとして決定してもよい。端末デバイス120はさらに、第2物理共有チャネルで利用可能なTCI状態の第2セットから第2のTCI状態を選択し、第2のTCI状態に対応するビームを第2ビームとして決定してもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス120は、制御情報の受信と第2物理共有チャネルの受信との間の時間オフセットを決定してもよい。時間オフセットが所定の閾値を超える場合、端末デバイス120は制御情報に基づいて第2ビームを決定してもよい。
ブロック1130において、端末デバイス120は、第1ビームを介して第1物理共有チャネルで通信を実行し、第2ビームを介して第2物理共有チャネルで通信を実行する。
いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス120は、制御情報が受信される時間間隔内の時刻を決定してもよい。端末デバイス120は、当該時刻の前に、第1ビームを介して第1物理共有チャネルで通信を実行し、当該時刻の後に、第2ビームを介して第2物理共有チャネルで通信を実行してもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、端末デバイス120は、周波数が閾値周波数を超える第1リソースを用いて、第1ビームを介して第1物理共有チャネルで通信を実行してもよい。端末デバイス120は、周波数が閾値周波数を超える第2リソースを用いて、第2ビームを介して第2物理共有チャネルで通信を実行してもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、第1時間間隔で制御情報を受信する。端末デバイス120は、第1時間間隔で、第1ビームを介して第1物理共有チャネルで通信を実行し、第2時間間隔で、第2ビームを介して第2物理共有チャネルで通信を実行してもよい。第2時間間隔は、第1時間間隔の後である。
いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス120はさらに、第1アップリンク制御チャネルで通信を実行するための第1基準電力と、第2アップリンク制御チャネルで通信を実行するための第2基準電力とを決定してもよい。第1アップリンク制御チャネル及び第2アップリンク制御チャネルは、異なる制御情報によってスケジューリングされる。端末デバイス120は、第1基準電力及び第2基準電力に基づいて、第1アップリンク制御チャネルで通信を実行するための第1目標電力と、第2アップリンク制御チャネルで通信を実行するための第2目標電力とを決定してもよい。端末デバイス120は、第1目標電力を用いて第1アップリンク制御チャネルで通信を実行し、第2目標電力を用いて第2アップリンク制御チャネルで通信を実行してもよい。
図12は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的方法1200のフローチャートを示す。方法1200は、図1に示すように、端末デバイス120において実施することができる。理解すべき点として、方法1200は、図示されていない付加的ブロックを含むことができ、且つ/又は、図示されたいくつかのブロックを省略することができ、この点において、本開示の範囲は限定されない。議論を目的として、図1を参照して端末デバイス120側から方法1200を説明する。
ブロック1210において、端末デバイス120は、第1アップリンク制御チャネルで通信を実行するための第1基準電力と、第2アップリンク制御チャネルで通信を実行するための第2基準電力とを決定する。第1アップリンク制御チャネル及び第2アップリンク制御チャネルは、異なる制御情報によってスケジューリングされる。
いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス120は、ネットワークデバイスによって設定される、端末デバイスに特有の電力制御パラメータのセットを取得してもよい。端末デバイス120は、当該電力制御パラメータのセットから、2つの電力制御パラメータを選択してもよい。各電力制御パラメータは、第1基準電力及び第2基準電力のうちの1つを決定するためのものである。
いくつかの例示的な実施形態では、第1アップリンク制御チャネルは、第1制御情報によってスケジューリングされ、第2アップリンク制御チャネルは、第2制御情報によってスケジューリングされる。端末デバイス120は、第1制御情報及び第2制御情報に基づいて、第1アップリンク制御チャネルについてのパスロスを決定するための第1参照信号と、第2アップリンク制御チャネルについてのパスロスを決定するための第2参照信号とを決定してもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス120は、第1制御情報に関連付けられるSSB/PBCHブロックを決定し、SSB/PBCHブロックに基づいて第1参照信号を決定してもよい。端末デバイス120は、第2制御情報を監視するように設定されるCORESETのグループからCORESETを選択し、選択されたCORESETに基づいて第2参照信号を決定してもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、端末デバイス120は、第1制御情報を監視するように設定されるCORESETの第1グループから第1のCORESETを選択して、第1のCORESETに基づいて第1参照信号を決定してもよい。端末デバイス120は、第2制御情報を監視するように設定されるCORESETの第2グループから第2のCORESETを選択して、第2のCORESETに基づいて第2参照信号を決定してもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、端末デバイス120は、ネットワークデバイス110からメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を受信してもよい。MAC CEは、電力制御パラメータを示すフィールドを少なくとも含む。端末デバイス120は、MAC CEに基づいて、第1基準電力及び第2基準電力を決定してもよい。
ブロック1220において、端末デバイス120は、第1基準電力及び第2基準電力に基づいて、第1アップリンク制御チャネルで通信を実行するための第1目標電力と、第2アップリンク制御チャネルで通信を実行するための第2目標電力とを決定する。
いくつかの例示的な実施形態では、第1アップリンク制御チャネルは、時間領域において第2アップリンク制御チャネルに先行する。端末デバイス120は、第1アップリンク制御チャネルの終了と第2アップリンク制御チャネルの開始との間の時間ギャップを決定してもよい。時間ギャップが閾値ギャップ未満である場合、端末デバイス120は、第1基準電力及び第2基準電力に基づいて、第1アップリンク制御チャネルでの通信及び第2アップリンク制御チャネルでの通信の両方を実行するための共通の目標電力を決定してもよい。
代替として、いくつかの例示的な実施形態では、時間ギャップが閾値ギャップを超える場合、端末デバイス120は、第1基準電力を第1目標電力として決定し、第2基準電力を第2目標電力として決定してもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、第1アップリンク制御チャネルは、時間領域において第2アップリンク制御チャネルとオーバーラップしている。端末デバイス120は、第1基準電力と第2基準電力との第1の合計が最大電力を超えるかどうかを決定してもよい。第1基準電力と第2基準電力の第1の合計が最大電力を超える場合、端末デバイス120は、第1目標電力と第2目標電力の第2の合計が最大電力を下回るように、第1目標電力と第2目標電力を決定してもよい。
ブロック1230において、端末デバイス120は、第1目標電力を用いて第1アップリンク制御チャネルで通信を実行し、第2目標電力を用いて第2アップリンク制御チャネルで通信を実行する。
図13は、本開示の実施形態を実施するのに適した装置1300の簡略ブロック図である。デバイス1300は、図1に示すネットワークデバイス110、TRP130又は端末デバイス130の別の例示的な実現であるとみなすことができる。したがって、デバイス1300は、ネットワークデバイス110、TRP130又は端末デバイス130で実現することができ、又はネットワークデバイス110、TRP130又は端末デバイス130の少なくとも一部として実現することができる。
図に示すように、デバイス1300は、プロセッサ1310、プロセッサ1310に結合されるメモリ1320、プロセッサ1310に結合される適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1340、並びにTX/RX1340に結合される通信インタフェースを含む。メモリ1320は、プログラム1330の少なくとも一部を格納する。TX/RX1340は双方向通信に用いられる。TX/RX1340は、通信を促進する少なくとも1つのアンテナを有し、実際には、本願で述べたアクセスノードは、複数のアンテナを有する可能性がある。通信インタフェースは、他のネットワーク部材と通信を行う際に必要な任意のインタフェース、例えば、基地局間の双方向通信用のX2インタフェース、モビリティ マネージメント エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)と基地局との間の通信用のS1インタフェース、基地局と中継ノード(RN)との間の通信用のUnインタフェース、又は基地局と端末デバイスとの間の通信用のUuインタフェースを表すことができる。
プログラム1330がプログラム命令を含むと仮定すると、該プログラム命令が、関連するプロセッサ1310によって実行される場合、デバイス1300に、本明細書で図1~図12を参照して説明したように、本開示の実施形態に基づき操作を行わせることができる。本明細書の実施形態は、デバイス1300のプロセッサ1310が実行可能なコンピュータソフトウェアによって実施してもよいし、ハードウェアによって実施してもよいし、又はソフトウェア及びハードウェアの組合せによって実施してもよい。プロセッサ1310は、本開示の各実施形態を実施するように設定することができる。また、プロセッサ1310及びメモリ1320の組合せは、本開示の各実施形態を実施するのに適した処理部材1350を構成することができる。
非限定的な例示として、メモリ1320は、ローカルの技術ネットワークに適した任意のタイプであってよく、任意の適切なデータ記憶技術(例として、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体、半導体による記憶装置、磁気記憶装置及びシステム、光学記憶装置及びシステム、固定メモリ及び移動可能なメモリ等が挙げられる)によって実現することができる。デバイス1300には1つのメモリ1320しか示されていないが、デバイス1300には複数の物理上異なるメモリモジュールを設置することができる。例として、プロセッサ1310は、ローカルの技術ネットワークに適した任意のタイプであってよく、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号処理器、及びマルチコアプロセッサ構成に基づくプロセッサのうち、一つ又は複数を含むことができるが、これらに限定されない。デバイス1300は複数のプロセッサ、例えば、マスタープロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有することができる。
通常、本開示の各実施形態は、ハードウェア若しくは専用回路、ソフトウェア、ロジック又はそれらの任意の組合せにおいて実施することができる。いくつかの態様はハードウェアにおいて実施し、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ又は他のコンピュータデバイスが実行するファームウェア又はソフトウェアにおいて実施することができる。本開示の実施形態の各態様は、ブロック図、フローチャートとして図示されて説明され、又は他のいくつかの図形によって示されているが、理解すべき点として、本明細書に記載のブロック、装置、システム、技術又は方法は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路若しくはロジック、汎用ハードウェア若しくはコントローラ若しくは他のコンピュータデバイス、又はそれらのいくつかの組合せにおいて実施することができるが、これらに限定されない。
本開示はさらに、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体に、有形記憶される少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。該コンピュータプログラム製品は、対象の現実のプロセッサ又は仮想プロセッサ上のデバイスにおいて実行される、コンピュータが実行可能な命令(例えばプログラムモジュールに含まれる命令)を含み、図2、図7、図11、図12を参考に上述したプロセス又は方法を実行する。通常、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造等を含む。各実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で組み合わせるか、又は分割することができる。プログラムモジュールに用いられるデバイスが実行可能な命令は、ローカルデバイスにおいて、又は分散型デバイスにおいて実行することができる。分散型デバイスにおいて、プログラムモジュールはローカル及びリモートの記憶媒体のどちらにも置くことができる。
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、一種類又は複数種類のプログラミング言語の任意の組合せによって記述することができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供可能であり、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/操作が実施可能になる。プログラムコードは全てマシン上で実行してもよく、部分的にマシン上で実行してもよい。独立したソフトウェアパッケージとしてもよく、マシン上で部分的に実行するとともに、リモートのマシン上で部分的に実行してもよいし、又は完全にリモートのマシン若しくはサーバ上で実行してもよい。
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実施することができ、マシン可読媒体は、命令実行システム、装置若しくはデバイスによって使用されるプログラム、又は、それらと結合して使用されるプログラムを含むか又は格納する任意の有形媒体であり得る。マシン可読媒体は、マシンが読み取り可能な信号媒体又はマシンが読み取り可能な記憶媒体であり得る。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、装置若しくはデバイス、又は前述の任意の適切な組合せを含むことができるが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のさらに具体的な例には、一つ若しくは複数のケーブルの電気的接続、携帯用コンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去・書き込み可能なリードオンリーメモリ(EPROM)、光ファイバ、携帯型コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は前述の任意の適切な組合せが含まれる。
なお、操作について、特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした操作を示された特定の順序で実行するか若しくは順に実行するか、又は、図示された全ての操作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。いくつかの状況では、複数のタスク及び並行処理が有利である可能性がある。同様に、上述の議論では、いくつかの具体的なの実施の詳細が含まれるが、これらは本開示の範囲に対する限定であると解釈されるべきではなく、特定の実施形態に特有のものである可能性がある特徴についての説明である。個々の実施形態の文脈において説明したいくつかの特徴は、ある一つの実施形態において組み合わせて実現されてもよい。逆に、一つの実施形態の文脈において説明された各種特徴は、複数の実施形態において単独で実現されてもよく、又は任意の適切なサブ的な組合せによって実現されてもよい。
本開示について、構造的特徴及び/又は方法・動作に特有の言葉で説明したが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示は、必ずしも前述の特定の特徴又は動作に限定されないと理解されるべきである。前述の特定の特徴や動作はむしろ、請求項を実現する例示的形態として開示されている。
Claims (8)
- 端末装置が、
第1の参照信号(RS)リソースを使用してダウンリンクパスロス推定値を決定して、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)伝送の送信電力を決定し、
PUCCHパスロス推定に使用される少なくとも1つのRSを示す上位レイヤパラメータが提供されない場合、前記第1のRSリソースは、サービングセルのアクティブな帯域幅部分(BWP)において最小のインデックスを有する制御リソースセット(CORESET)の送信構成指標(TCI)状態において擬似コロケーション(QCL:quasi-colocation)タイプDで構成される第2のRSリソースに対応する、
方法。 - 端末装置が、
第1の参照信号(RS)リソースを使用してダウンリンクパスロス推定値を決定して、アップリンクチャネル伝送の送信電力を決定し、
アップリンクチャネル伝送のための第1パスロスRSが使用される場合、前記第1のRSリソースは、サービングセルのアクティブな帯域幅部分(BWP)において最小のインデックスを有する制御リソースセット(CORESET)の送信構成指標(TCI)状態において擬似コロケーション(QCL:quasi-colocation)タイプDで構成される第2のRSリソースに対応する、
方法。 - 物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)パスロス推定に使用される少なくとも1つのRSを示す第1の上位レイヤパラメータが提供されない場合、PUCCHパスロス推定のための前記第1のRSリソースは、サービングセルのアクティブなBWPにおいて前記最小のインデックスを有する前記CORESETの前記TCI状態においてQCLタイプDで構成された前記第2のRSリソースに対応する、
請求項2に記載の方法。 - 物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)パスロス推定に使用される少なくとも1つのRSを示す第1の上位レイヤパラメータが提供されず、かつ、PUCCH送信のための空間的な設定及びPUCCHの電力制御のためのパラメータを構成する第2の上位レイヤパラメータが提供されない場合、PUCCHパスロス推定のための前記第1のRSリソースは、前記サービングセルの前記アクティブなBWPにおいて前記最小のインデックスを有する前記CORESETの前記TCI状態においてQCLタイプDで構成された前記第2のRSリソースに対応する、
請求項2に記載の方法。 - 第1の参照信号(RS)リソースを使用してダウンリンクパスロス推定値を決定して、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)伝送の送信電力を決定する手段を有し、
PUCCHパスロス推定に使用される少なくとも1つのRSを示す上位レイヤパラメータが提供されない場合、前記第1のRSリソースは、サービングセルのアクティブな帯域幅部分(BWP)において最小のインデックスを有する制御リソースセット(CORESET)の送信構成指標(TCI)状態において擬似コロケーション(QCL:quasi-colocation)タイプDで構成される第2のRSリソースに対応する、
端末装置。 - 第1の参照信号(RS)リソースを使用してダウンリンクパスロス推定値を決定して、アップリンクチャネル伝送の送信電力を決定する手段を有し、
アップリンクチャネル伝送のための第1パスロスRSが使用される場合、前記第1のRSリソースは、サービングセルのアクティブな帯域幅部分(BWP)において最小のインデックスを有する制御リソースセット(CORESET)の送信構成指標(TCI)状態において擬似コロケーション(QCL:quasi-colocation)タイプDで構成される第2のRSリソースに対応する、
端末装置。 - 物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)パスロス推定に使用される少なくとも1つのRSを示す第1の上位レイヤパラメータが提供されない場合、PUCCHパスロス推定のための前記第1のRSリソースは、サービングセルのアクティブなBWPにおいて前記最小のインデックスを有する前記CORESETの前記TCI状態においてQCLタイプDで構成された前記第2のRSリソースに対応する、
請求項6に記載の端末装置。 - 物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)パスロス推定に使用される少なくとも1つのRSを示す第1の上位レイヤパラメータが提供されず、かつ、PUCCH送信のための空間的な設定及びPUCCHの電力制御のためのパラメータを構成する第2の上位レイヤパラメータが提供されない場合、PUCCHパスロス推定のための前記第1のRSリソースは、前記サービングセルの前記アクティブなBWPにおいて前記最小のインデックスを有する前記CORESETの前記TCI状態においてQCLタイプDで構成された前記第2のRSリソースに対応する、
請求項6に記載の端末装置。
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