JP2024027316A - 情報処理システム、情報処理装置、及び情報処理装置の制御方法 - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置、及び情報処理装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2024027316A
JP2024027316A JP2022130023A JP2022130023A JP2024027316A JP 2024027316 A JP2024027316 A JP 2024027316A JP 2022130023 A JP2022130023 A JP 2022130023A JP 2022130023 A JP2022130023 A JP 2022130023A JP 2024027316 A JP2024027316 A JP 2024027316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cloud
printing
service
virtual printer
printer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022130023A
Other languages
English (en)
Inventor
康雄 倉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2022130023A priority Critical patent/JP2024027316A/ja
Publication of JP2024027316A publication Critical patent/JP2024027316A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

【課題】ネットワークを介して複数の印刷装置それぞれにより好適な態様で印刷を実行させる。【解決手段】仮想プリンタ登録処理部413は、第一クラウド印刷サービス120に対して仮想プリンタを登録する。仮想プリンタ登録処理部413は、仮想プリンタに対して複数の印刷装置を関連付ける。印刷ジョブ処理部425は、仮想プリンタが指定された印刷ジョブが第一クラウド印刷サービス120に投入された場合に、当該印刷ジョブを当該仮想プリンタに関連付けられた複数の印刷装置それぞれに送信する。【選択図】図13

Description

本開示は、情報処理システム、情報処理装置、及び情報処理装置の制御方法に関する。
近年、PC(Personal Computer)等の情報処理装置からネットワーク上において所謂クラウドサービス(ネットワークサービス)として実現されたサーバを介して印刷装置に印刷を実行させることを可能とするための技術が各種提案されている。例えば、米国のマイクロソフト社は、クラウド上において複数のユーザ間で一台の印刷装置を共有利用可能とする手段として、Universal Print(米国マイクロソフト社の商標)を提供している。
また、1回の印刷指示で複数の印刷装置に対して印刷データを送信し、同時に複数の印刷装置に印刷を実行させるための技術が検討されている。特許文献1には、印刷ファイル名ごとに送信先とする印刷装置の宛先をテーブル情報として保持し、ユーザからの印刷指示に応じて、テーブル情報に従った宛先の印刷装置に印刷を行わせる技術が開示されている。
特開2006-39908号公報
一方で、特許文献1に開示された技術では、印刷ファイル名ごとに送信先をとする印刷装置の宛先を登録するという煩雑な操作が要求される。特に近年ではOSベンダーにより印刷処理の標準化が進められており、印刷の実行に際して、固有の操作を伴わずとも複数の印刷装置それぞれに印刷を実行させる技術の実現が求められている。
本発明は上記の問題を鑑み、ネットワークを介して複数の印刷装置それぞれにより好適な態様で印刷を実行させることを目的とする。
本発明に係る情報処理システムは、クラウド印刷サービスに対して仮想プリンタを登録する登録手段と、前記仮想プリンタに対して複数の印刷装置を関連付ける関連付け手段と、前記仮想プリンタが指定された印刷ジョブが前記クラウド印刷サービスに投入された場合に、当該印刷ジョブを当該仮想プリンタに関連付けられた前記複数の印刷装置それぞれに送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ネットワークを介して複数の印刷装置それぞれにより好適な態様で印刷を実行させることが可能となる。
情報処理システムのシステム構成の一例を示した図である。 情報処理装置のハードウェア構成の一例を示した図である。 クラウド印刷サービスのソフトウェア構成の一例を示した図である。 クラウド印刷管理サービスのソフトウェア構成の一例を示した図である。 クラウド印刷サービスが管理する設定情報の一例を示した図である。 情報処理システムの処理の一例を示したシーケンス図である。 情報処理システムの処理の一例を示したシーケンス図である。 情報処理システムの処理の一例を示したシーケンス図である。 情報処理システムのシステム構成の一例を示した図である。 仮想プリンタのプリンタ能力の一例を示した図である。 プリンタ能力情報の一例を示した図である。 仮想プリンタのプリンタ能力の一例を示した図である。 情報処理システムの処理の一例を示したシーケンス図である。 第二印刷設定への変換における変換規則の一例を示した図である。 クラウド印刷管理サービスの管理画面の一例を示した図である。 クラウド印刷管理サービスのユーザ情報画面の一例を示した図である。 情報処理システムの処理の一例を示したシーケンス図である。 クラウド印刷管理サービスのユーザ情報画面の一例を示した図である。 印刷設定の変更に係る画面の一例を示した図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<情報処理システムの構成>
図1を参照して、本開示の一実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の一例について説明する。図1に例示した情報処理システムでは、LAN(Local Area Network)102に印刷装置111及び112が接続されている。具体的には、LAN102に対してAP(Access Point)101が接続されており、AP101が形成するLAN100に印刷装置111及び112が接続されている。なお、以降の説明では、印刷装置111及び112を特に区別しない場合には、印刷装置110と称する場合がある。
本実施形態では、印刷装置111は、IPP(Internet Printing Protocol)仕様と、クラウド印刷の標準仕様と、のそれぞれに基づく印刷に対応(サポート)しているものとする。クラウド印刷の標準仕様の一例として、IPP Shared Infrastructure Extensions(以下、IPP-Infraとも称する)と称されるクラウド印刷を実行するための標準仕様が挙げられる。
また、印刷装置112は、クラウド印刷の標準仕様に基づく印刷には対応していないが、プリンタベンダーが提供する独自のクラウド印刷に対応しているものとする。
AP101が形成するLAN100には、タブレット端末131、スマートフォン132、及びPC133が接続されている。なお、以降では、タブレット端末131、スマートフォン132、及びPC133を特に区別しない場合には、情報処理装置130と称する場合がある。LAN100及び102は、インターネット103に接続されている。
インターネット103には、第一クラウド印刷サービス120と、第二クラウド印刷サービス121と、クラウド印刷管理サービス122とが接続されている。第一クラウド印刷サービス120は、管理者による管理機能を備えた印刷サービスを提供する所謂クラウドサービスであり、当該クラウドサービスを提供するサーバにより実現される。第二クラウド印刷サービス121は、プリンタベンダーにより提供され、かつプリンタを購入したユーザが利用可能な、クラウド上の印刷サービスを提供するクラウドサービスであり、当該クラウドサービスを提供するサーバにより実現される。クラウド印刷管理サービス122は、第一クラウド印刷サービス120と第二クラウド印刷サービス121との橋渡しの役割を担うクラウドサービスであり、当該クラウドサービスを提供するサーバにより実現される。
情報処理装置130は、インターネット103を介して、第一クラウド印刷サービス120、第二クラウド印刷サービス121、及びクラウド印刷管理サービス122それぞれと通信を行うことが可能である。また、印刷装置111は、インターネット103を介して第一クラウド印刷サービス120と通信を行うことが可能である。また、印刷装置112は、インターネット103を介して第二クラウド印刷サービス121と通信を行うことが可能である。
第一クラウド印刷サービス120は、一例として、IPP-Infraに基づくクラウド印刷機能に対応しており、IPP仕様に基づく印刷データを一時保存する。そのうえで、第一クラウド印刷サービス120は、IPP-Infraに基づくクラウド印刷仕様に対応する印刷装置111からの要求に応じて、IPP-Infraの仕様に基づき、当該印刷装置111に印刷データを送信する。
情報処理装置130内のOS(Operating System)に、IPP仕様に基づく印刷データを生成可能なIPP-Clientモジュールと称されるプログラムが標準搭載されている。情報処理装置130は、このIPP-Clientモジュールを利用することで、IPP仕様に基づく印刷データを生成することが可能となる。
ユーザからの指示に基づき情報処理装置130が第一クラウド印刷サービス120に印刷ジョブを送信すると、第一クラウド印刷サービス120は、クラウド上に(換言すると、ネットワーク上)に当該印刷データを留め置く。
印刷装置111は、IPP-Infra仕様に基づくクラウド印刷に対応しており、第一クラウド印刷サービス120に印刷ジョブが保持されると、当該第一クラウド印刷サービス120に印刷ジョブの送信を要求する。
例えば、印刷装置111は、第一クラウド印刷サービス120に対して、印刷ジョブの送信を定期的に要求してもよい。また、他の一例として、印刷装置111は、ユーザからの指示に応じて、第一クラウド印刷サービス120に対して、印刷ジョブの送信を要求してもよい。また、他の一例として、第一クラウド印刷サービス120は、印刷ジョブが保存された場合に、印刷ジョブが保存されたことを示す通知を印刷装置111に送信してもよい。この場合には、印刷装置111は、第一クラウド印刷サービス120からの当該通知を受信した場合に、当該第一クラウド印刷サービス120に対して印刷ジョブの送信を要求してもよい。
第一クラウド印刷サービス120は、印刷装置111からの要求を受けて、当該第一クラウド印刷サービス120に留め置かれている印刷ジョブを当該印刷装置111に送信する。これにより、印刷装置111は、印刷ジョブを取得して、当該印刷ジョブに基づく印刷を実行することが可能となる。
第一クラウド印刷サービス120を利用するためには、事前に当該第一クラウド印刷サービス120に対して印刷装置の登録がなされる。第一クラウド印刷サービス120への印刷装置の登録は、当該第一クラウド印刷サービス120にて管理者権限を有するユーザ(管理者)からの指示に応じて実行される。具体的な一例として、事前に上記ユーザが印刷装置111を介して所定の操作を行うことで、当該印刷装置111を第一クラウド印刷サービス120に登録するための処理が実行される。
第二クラウド印刷サービス121は、プリンタベンダーが提供するクラウド印刷サービスである。第二クラウド印刷サービス121を利用するためには、事前に当該第二クラウド印刷サービス121に対して印刷装置の登録がなされる。第二クラウド印刷サービス121への印刷装置112の登録は、例えば、事前にユーザが印刷装置112を介して所定の操作を行うことでなされる。これにより、ユーザは、第二クラウド印刷サービス121に対応したアプリケーションを利用することで、クラウドを介した指示に基づき印刷装置112に印刷を行わせることが可能となる。
クラウド印刷管理サービス122は、前述したように、第一クラウド印刷サービス120と第二クラウド印刷サービス121との間の橋渡しの役割を担う。
具体的には、クラウド印刷管理サービス122は、第一クラウド印刷サービス120に対して、当該第一クラウド印刷サービス120を装った仮想プリンタを登録する。次いで、クラウド印刷管理サービス122は、登録した上記仮想プリンタを、第二クラウド印刷サービス121に登録されたプリンタと対応付ける。
このような構成のもとで、第一クラウド印刷サービス120に登録された仮想プリンタを指定して印刷要求が送信されると、クラウド印刷管理サービス122は、当該仮想プリンタから印刷ジョブを取得する。そして、クラウド印刷管理サービス122は、上記仮想プリンタから取得した印刷ジョブに基づき、第二クラウド印刷サービス121に対して印刷要求を送信する。これにより、第一クラウド印刷サービス120の仮想プリンタに送信された印刷要求に基づき、第二クラウド印刷サービス121に登録されたプリンタにより印刷が実行される。
また、クラウド印刷管理サービス122の実現に係る装置が、上述した、仮想プリンタの登録、当該仮想プリンタへの印刷装置の関連付け、仮想プリンタに投入された印刷ジョブに基づく印刷装置への印刷要求の送信の役割を担う情報処理装置の一例に相当する。
なお、図1に示す構成はあくまで一例であり、本実施形態に係る情報処理システムのシステム構成を限定するものではない。例えば、第一クラウド印刷サービス120、第二クラウド印刷サービス121、及びクラウド印刷管理サービス122が、1台のサーバにより構成されていてもよい。また、他の一例として、クラウド上の複数のサーバが連携することで、上記に例示した一連のサービスの各機能を実現するように構成されていてもよい。また、上記に例示した一連のサービスのそれぞれが、ローカルネットワーク上のサーバにより実現されてもよい。
また、情報処理装置130、第一クラウド印刷サービス120、第二クラウド印刷サービス121、及びクラウド印刷管理サービス122が相互に情報を送受信可能であれば、これらを接続するネットワークの種別は特に限定されない。また、当該ネットワークは、無線のネットワークであってもよいし、有線のネットワークであってもよい。
<ハードウェア構成>
図2を参照して、情報処理装置133のハードウェア構成の一例について説明する。情報処理装置133は、図1に例示した情報処理装置130の一例である。情報処理装置133は、CPU(Central Processing Unit)211と、ROM(Read Only Memory)212と、RAM(Random Access Memory)213と、外部記憶装置214とを有する。また、情報処理装置133は、入力インタフェース210と、出力インタフェース215と、入出力インタフェース216と、ネットワークインタフェース220とを有する。
CPU211は、情報処理装置133の各部の動作を制御する中央演算装置である。ROM212は、初期化プログラム等の制御プログラムが記憶されている。外部記憶装置214は、各種のアプリケーションプログラム、オペレーティングシステム(OS:Operating System)のプログラム、及び各種のデータを記憶するための記憶領域として利用される。RAM213は、外部記憶装置214にストアされる各種のプログラムがCPU211により実行される際に、ワークメモリ等のような一時的な記憶領域として使用される。
ネットワークインタフェース220は、情報処理装置133を所定のネットワークに接続されるためのインタフェースである。本実施形態では、情報処理装置133は、ネットワークインタフェース220を介してLAN100に接続されている。
入力インタフェース210は、情報処理装置133に対してユーザからの入力を受け付けるために利用される入力デバイスを接続するためのインタフェースである。図2に示す例では、入力インタフェース210に対して、入力デバイスとしてキーボード218及びポインティングデバイス217が接続されている。
出力インタフェース215は、情報処理装置133に対してユーザに各種情報を提示するために利用される出力デバイスを接続するためのインタフェースである。図2に示す例では、出力インタフェース215に対して、出力デバイスとして表示部219(例えば、ディスプレイ等)が接続されている。
入出力インタフェース216は、情報処理装置133に対する各種情報の入力や、情報処理装置133から各種情報の出力に利用されるインタフェースである。
なお、第一クラウド印刷サービス120、第二クラウド印刷サービス121、及びクラウド印刷管理サービス122を実現するためのサーバについても、図2に示す構成と実質的に同様の構成を適用可能なため詳細な説明は省略する。
<クラウド印刷サービスのソフトウェア構成>
図3を参照して、本実施形態に係るクラウド印刷サービスのソフトウェア構成の一例について、第一クラウド印刷サービス120の構成に着目して説明する。図3に示す各構成要素が提供する機能は、CPU211がROM212や外部記憶装置214に記憶されたプログラムをRAM213に展開して実行することで実現される。
第一クラウド印刷サービス120は、アカウント管理部301と、クラウド印刷部302と、情報保存部305とを含む。情報保存部305は、各種情報を保存するための記憶領域である。
まず、アカウント管理部301の構成について説明する。アカウント管理部301は、アカウント情報管理部303と、認証処理部304とを含む。
アカウント情報管理部303は、第一クラウド印刷サービス120を利用するユーザの情報(以降では、ユーザ情報とも称する)の管理を行う。ユーザ情報は、例えば、情報保存部305に格納される。
認証処理部304は、ユーザの認証に係る各種処理を実行する。具体的な一例として、認証処理部304は、アカウントとパスワードの正当性の検証や、第一クラウド印刷サービス120にアクセスするための権限情報を示すトークンの発行等を行う。
次いで、クラウド印刷部302の構成について説明する。クラウド印刷部302は、管理メッセージ処理部306と、IPP通信メッセージ処理部307と、制御API処理部308と、プリンタ管理部309と、印刷ジョブ処理部310とを含む。
管理メッセージ処理部306は、第一クラウド印刷サービス120の仕様に基づいた管理メッセージの受信、生成、及び送信を行う。
IPP通信メッセージ処理部307は、IPP通信メッセージの受信、生成、及び送信を行う。
制御API処理部308は、各種制御を実現するための制御APIを受信し、当該制御APIに基づき、要求に従った処理の実行や、各種設定の変更等を行う。
プリンタ管理部309は、第一クラウド印刷サービス120に登録されているプリンタの管理を行う。プリンタに関する各種情報は、情報保存部305に格納される。
印刷ジョブ処理部310は、第一クラウド印刷サービス120に発行され、IPP通信メッセージ処理部307により受信された印刷ジョブの保存や編集を行う。また、印刷ジョブ処理部310は、IPP通信メッセージ処理部307により受信された印刷ジョブの送信要求に伴う依頼に応じて、対象となる印刷ジョブをIPP通信メッセージ処理部307に出力する。
第一クラウド印刷サービス120は、以上のような構成に基づき、IPP-Infra仕様に基づくクラウド印刷におけるサーバとしての役割を担う。また、プリンタ管理部309により、複数のプリンタを登録することが可能である。また、第一クラウド印刷サービス120は、アカウント管理部301を含み、クラウドサービスのユーザを管理するディレクトリサービスとしても機能する。また、アカウント管理部301とクラウド印刷部302とは、別々のサービスとして構成されていてもよい。
なお、第二クラウド印刷サービス121のソフトウェア構成についても、図3に示した第一クラウド印刷サービス120のソフトウェア構成と実質的に同様である。ただし、使用されるプロトコルが第一クラウド印刷サービス120と異なる場合には、IPP通信メッセージ処理部307については、使用されるプロトコルを処理可能な構成要素に置き換えられることとなる。
<クラウド印刷管理サービスのソフトウェア構成>
図4を参照して、本実施形態に係るクラウド印刷管理サービス122のソフトウェア構成の一例について説明する。図4に示す各構成要素が提供する機能は、CPU211がROM212や外部記憶装置214に記憶されたプログラムをRAM213に展開して実行することで実現される。
クラウド印刷管理サービス122は、第一クラウド印刷管理部401と、第二クラウド印刷管理部402と、フロントエンド管理部403と、情報保存部404とを含む。情報保存部404は、各種情報を保存するための記憶領域である。
まず、第一クラウド印刷管理部401について説明する。第一クラウド印刷管理部401は、主に第一クラウド印刷サービス120に関連する各種処理を実行する。第一クラウド印刷管理部401は、認証処理部411と、情報取得処理部412と、仮想プリンタ登録処理部413と、ジョブ取得処理部414とを含む。
認証処理部411は、第一クラウド印刷サービス120に対して、認証要求の発行、第一クラウド印刷サービス120を利用するためのトークンの要求、及び当該トークンの取得等を行う。
情報取得処理部412は、認証処理部411により取得されたトークンを利用して、第一クラウド印刷サービス120に登録されたプリンタに関する情報等を取得する。
仮想プリンタ登録処理部413は、管理者からの指示を受けて、第一クラウド印刷サービス120への仮想プリンタの登録を行う。登録された仮想プリンタに関する情報は、情報保存部404に保存される。
ジョブ取得処理部414は、ユーザからの指示に応じて仮想プリンタに送信され、第一クラウド印刷サービス120に留め置かれた印刷ジョブを取得する。
次いで、第二クラウド印刷管理部402について説明する。第二クラウド印刷管理部402は、主に第二クラウド印刷サービス121に関連する各種処理を実行する。第二クラウド印刷管理部402は、認証処理部421と、情報取得処理部422と、利用プリンタ登録処理部423と、データ変換部424と、印刷ジョブ処理部425とを含む。
認証処理部421は、第二クラウド印刷サービス121に対して、認証要求の発行、第二クラウド印刷サービス121を利用するためのトークンの要求、及び当該トークンの取得等を行う。
情報取得処理部422は、認証処理部421により取得されたトークンを利用して、第二クラウド印刷サービス121に登録されたプリンタに関する情報等を取得する。
利用プリンタ登録処理部423は、ユーザが第二クラウド印刷サービス121において利用可能なプリンタの登録を行う。これにより、対象となるユーザに対して、登録対象となるプリンタが、当該ユーザが利用可能なプリンタとして対応付けられる。第二クラウド印刷サービス121においてユーザが利用可能なプリンタに関する情報は、情報取得処理部422を介して取得することが可能である。また、仮想プリンタと、第二クラウド印刷サービス121においてユーザが利用可能なプリンタと、の対応付けに関する情報については、情報保存部404に保存される。
データ変換部424は、ジョブ取得処理部414が第一クラウド印刷サービス120から取得した印刷ジョブを、第二クラウド印刷サービス121において解釈可能な形式のデータに変換する。
印刷ジョブ処理部425は、データ変換部424により変換されたデータを用いて、第二クラウド印刷サービス121に対して印刷要求を行う。
フロントエンド管理部403は、管理者やユーザが所望の操作を行うためのコントロールの提供や、管理者やユーザに対して登録情報や指示に対する状態等の情報を提示するためのUI(User Interface)の提供を行う。
以上のような構成により、第一クラウド印刷サービス120に登録された仮想プリンタに発行された印刷ジョブに基づき、第二クラウド印刷サービス121に登録されたプリンタに印刷を実行させることが可能となる。
<クラウド印刷サービスが管理する情報>
図5を参照して、本実施形態に係る第一クラウド印刷サービス120が管理する各種設定情報の一例について説明する。第一クラウド印刷サービス120は、複数の企業等のグループにより利用可能に構成され、当該複数の企業のそれぞれが他の企業の情報を閲覧できないように、当該複数の企業それぞれの情報を管理している。なお、以降の説明では、個々の企業に対応するグループをテナントとも称する。図5には、XYCompanyという名称のテナントを対象とした各種設定情報が示されている。
設定項目501は、管理者名を示す設定項目であり、対応する値として、対象となるテナントの各種設定を変更する権限を有する管理者のユーザIDが格納される。なお、管理者権限は、第一クラウド印刷サービス120において、印刷装置の登録に関する許可権限が与えられるユーザに相当する。また、管理者権限を有するユーザを管理者とも称する。
図5に示す例では、対象となるテナントに対して、「プリンタ1」及び「プリンタ2」という2つのプリンタが登録されている。これらのプリンタは、第一クラウド印刷サービス120に登録された論理的なプリンタである。発行された印刷要求は、対応する論理的なプリンタに蓄積される。そのうえで、当該論理的なプリンタに関連付けられた実際の印刷装置から印刷ジョブの送信が要求されると、当該要求に対して印刷ジョブが送信される。この際に、印刷装置への送信が行われた印刷ジョブは、論理的なプリンタから削除される。
また、第一クラウド印刷サービス120に対して3つ以上のプリンタを登録することも可能である。その場合には、登録されているプリンタの数だけ情報が格納されることとなる。
設定項目502は、プリンタ名を示す設定項目であり、対応する値として、対象となるプリンタの名称を示す情報が格納される。
設定項目503は、デバイスIDを示す設定項目であり、対応する値として、対象となるプリンタを一意に特定するIDが格納される。
設定項目504は、プリンタの共有状態を示す設定項目であり、対応する値として、対象となるプリンタが他のユーザも利用可能な共有状態であるか否かを示す情報が格納される。
設定項目505は、初期設定を示す設定項目であり、対応する値として、第一クラウド印刷サービス120上の対象となるプリンタを指定して印刷が行われる際の、デフォルト状態における印刷設定を示す情報が格納される。
設定項目506は、利用ユーザを示す設定項目であり、対応する値として、第一クラウド印刷サービス120上の対象となるプリンタを利用可能なユーザを示す情報が格納される。図5に示す例では、「UserA」、「UserB」、及び「UserC」として示された3人のユーザが利用者として登録されている。もちろん、登録されるユーザの人数は特に限定はされず、4人以上のユーザが登録されてもよい。
なお、設定項目504、505、及び505の値は、管理者からの指示に応じて変更可能である。
設定項目507は、プリンタ能力を示す設定項目であり、対応する値として、対象となるプリンタにおいて指定可能な印刷設定とその設定値を示す情報とが格納される。
設定項目508は、プリンタステータスを示す設定項目であり、対応する値として、登録されている印刷装置の現在のステータスを示す情報が格納される。このステータスは、関連付けられている実際の印刷装置の状態に従って変化する。
以上のように、第一クラウド印刷サービス120は、印刷装置を複数台登録することが可能であり、各印刷装置に対して利用可能なユーザを設定することが可能である。
<第一クラウド印刷サービスへの仮想プリンタの登録シーケンス>
図6を参照して、本実施形態に係る第一クラウド印刷サービス120への仮想プリンタの登録に係る一連の処理シーケンスの一例について説明する。なお、便宜上、各ソフトウェアおよび機能ブロックを各処理の主体として説明するが、図6に示す一連の処理は、CPU211がROM212や外部記憶装置214に記憶されたプログラムをRAM213に展開して実行することで実現される。
S601において、クラウド印刷管理サービス122は、管理者からログイン要求を受け付ける。クラウド印刷管理サービス122は、管理者からのログイン要求を受け付けると、第一クラウド印刷サービス120に対する当該管理者の認証に係る処理を実行する。
具体的には、S602において、クラウド印刷管理サービス122は、第一クラウド印刷サービス120に対して認証要求を発行する。
S603において、第一クラウド印刷サービス120は、S602におけるクラウド印刷管理サービス122からの認証要求に応じて、管理者に認証画面を表示する。
S604において、第一クラウド印刷サービス120は、S603にて表示した認証画面を介して、管理者から認証情報の入力を受け付ける。
第一クラウド印刷サービス120は、S604にて入力を受け付けた認証情報に基づき管理者の認証を行い、当該認証に成功した場合に、S605において、管理者の認証が行われたことをクラウド印刷管理サービス122に通知する。
S606において、クラウド印刷管理サービス122は、S605にて通知された情報に基づき、認証が行われたアカウントが管理者権限を有するものであった場合に、対象となる管理者に対して管理画面を表示する。
ここで、図15を参照して、クラウド印刷管理サービス122が管理者に対して表示する管理画面の一例について説明する。図15に示す管理画面1501は、管理者に対する第一クラウド印刷サービス120に登録された仮想プリンタに関する情報の提示と、当該管理者からの新規の仮想プリンタの登録に係る指示の受け付けとを行うための入出力インタフェースの役割を担う。管理画面1501において、テキストボックス1511にプリンタ名が入力された状態でボタン1512が押下されると、当該プリンタ名にて新規の仮想プリンタの登録が行われる。
ここで、改めて図6を参照する。
S607において、クラウド印刷管理サービス122は、図15に示す管理画面1501を介して管理者から、第一クラウド印刷サービス120への仮想プリンタの登録に係る指示を受け付ける。
S608において、クラウド印刷管理サービス122は、S607にて受け付けた指示に応じて、第一クラウド印刷サービス120に対して仮想プリンタの登録要求を行う。当該登録要求には、プリンタ名、デバイスID、及びプリンタ能力等に関する情報が含まれる。これらの情報については、例えば、仮想プリンタの登録に際して管理者から指定されてもよいし、クラウド印刷管理サービス122により決定されてもよい。
ここで、図10を参照して、S608の処理において送信される仮想プリンタの登録要求に含まれる情報のうち、当該仮想プリンタのプリンタ能力に該当する情報の一例について説明する。第一クラウド印刷サービス120に対して仮想プリンタの登録が行われるタイミングにおいては、後述の処理により第二クラウド印刷サービス121との橋渡しが行われていないため、出力先となる印刷装置が定まっていない状況にある。一方で、印刷装置によっては、提供されるプリンタ能力が異なる。従って、本実施形態では、第一クラウド印刷サービス120に対して仮想プリンタの登録が行われる際には、対象となるテナントにて管理されている印刷装置が共通で備えるプリンタ能力が、当該仮想プリンタのプリンタ能力として登録される。
図10に示す例では、登録要求に含まれるプリンタ能力を示す情報として、用紙サイズ「A4、Letter、B5」、両面印刷「片面」、カラーモード「モノクロ」との内容が指定されている。
ここで、改めて図6を参照する。
第一クラウド印刷サービス120に対してプリンタの登録を行うためには、当該第一クラウド印刷サービス120においてプリンタの登録権限を有する管理者の認証が要求される。そこで、S609において、第一クラウド印刷サービス120は、S608における仮想プリンタの登録要求に対する応答として、認証ページへのアクセスに用いられるURLを返却する。
クラウド印刷管理サービス122は、登録指示を行った管理者を対象とした第一クラウド印刷サービス120における認証を行うために、S610において、S609にて返却されたURLへのリダイレクトを行う。
S611において、第一クラウド印刷サービス120は、S610におけるリダイレクトを受けて、対象となる管理者の認証を行うための認証画面を当該管理者に表示する。
S612において、第一クラウド印刷サービス120は、S611にて表示した認証画面を介して、管理者からユーザIDやパスワード等の認証情報の入力を受け付ける。
第一クラウド印刷サービス120は、S612にて入力を受け付けたユーザIDやパスワード等の認証情報の正当性の検証や、当該ユーザIDに紐付けられたアカウントがプリンタの登録権限を有しているか否かの検証を行う。そして、第一クラウド印刷サービス120は、管理者の認証に成功した場合に、要求を受けたプリンタの登録を行う。
なお、図6に示す例では、プリンタの登録に際して再度認証が行われる場合の一例について示しているが、プリンタの登録において実行される認証が、S602~S605の認証処理において代替されてもよい。この場合には、S611~S612の認証処理については省略されてもよい。
第一クラウド印刷サービス120は、プリンタの登録が完了すると、S613において、要求元となるクラウド印刷管理サービス122に対して、プリンタの登録が完了した旨を示す情報を通知する。
S614において、クラウド印刷管理サービス122は、S613における通知を受けて、登録が行われた仮想プリンタに関する情報の保存を行う。
S615において、クラウド印刷管理サービス122は、仮想プリンタの登録が完了した旨を示す情報を管理者に通知する。なお、管理者への情報の通知方法については特に限定はされない。具体的な一例として、クラウド印刷管理サービス122は、管理者に対して表示している画面上に仮想プリンタの登録が完了した旨を示す情報を表示させることで、当該情報を当該管理者に通知してもよい。
以上のような処理が適用されることで、第一クラウド印刷サービス120に対して、クラウド印刷管理サービス122が当該第一クラウド印刷サービス120に対応したプリンタを装った仮想プリンタが登録される。管理者は、第一クラウド印刷サービス120にアクセスすることで、登録された仮想プリンタに対して、当該仮想プリンタの利用ユーザを設定することが可能である。管理者によって利用ユーザとして登録されたユーザは、第一クラウド印刷サービス120に登録されたアカウントで認証を行うことで、仮想プリンタに対して印刷要求を送信することが可能となる。
<クラウド印刷管理サービスへの印刷装置の登録処理>
図7を参照して、第一クラウド印刷サービス120に登録された仮想プリンタに対して印刷装置を関連付けるための処理シーケンスの一例について説明する。なお、便宜上、各ソフトウェアおよび機能ブロックを各処理の主体として説明するが、図7に示す一連の処理は、CPU211がROM212や外部記憶装置214に記憶されたプログラムをRAM213に展開して実行することで実現される。
S701において、クラウド印刷管理サービス122は、ユーザからの指示に応じたログイン要求を情報処理装置130から受信する。クラウド印刷管理サービス122は、ユーザのログイン要求を受け付けると、第一クラウド印刷サービス120に対する認証を行う。
具体的には、S702において、クラウド印刷管理サービス122は、第一クラウド印刷サービス120に対して認証要求を発行する。
S703において、第一クラウド印刷サービス120は、S702におけるクラウド印刷管理サービス122からの認証要求に応じて、情報処理装置130を介してユーザに認証画面を表示する。
S704において、第一クラウド印刷サービス120は、S703にて表示した認証画面を介して、ユーザからユーザIDやパスワード等の認証情報の入力を受け付ける。
第一クラウド印刷サービス120は、S704にて入力を受け付けた認証情報に基づきユーザの認証を行い、当該認証に成功した場合に、S705において、ユーザの認証が行われたことを示す情報をクラウド印刷管理サービス122に通知する。
ここで、図16を参照して、クラウド印刷管理サービス122がユーザに対して表示する画面(以下、ユーザ情報画面とも称する)の一例について説明する。
図16(a)は、ユーザに提示されるユーザ情報画面の一例である。ユーザ情報画面1601には、管理者により第一クラウド印刷サービス120に登録された仮想プリンタのうち、対象となるユーザが利用可能な仮想プリンタ(当該ユーザが利用ユーザとして登録された仮想プリンタ)に関する情報が表示される。
ユーザ情報画面1601において登録ボタン1602が押下されると、対象となる仮想プリンタに対して、第二クラウド印刷サービス121にて利用可能なプリンタを関連付けるための処理が実行される。図16(c)は、登録ボタン1602が押下されることで表示される、プリンタの登録コードの入力画面1604の一例を示した図である。登録コードの入力画面1604において、登録コード入力フィールド1605に登録コードが入力された状態でOKボタン1606が押下されると、対象となる仮想プリンタに対して対象となるユーザが使用するプリンタの登録が行われる。
ここで、改めて図7を参照する。
S706において、クラウド印刷管理サービス122は、第一クラウド印刷サービス120のリソースにアクセスするためのトークンの生成要求を、当該第一クラウド印刷サービス120に発行する。
S707において、第一クラウド印刷サービス120は、対象となるユーザ(S704にて入力されたユーザIDに対応するユーザ)に与えられる権限情報を含むトークンをクラウド印刷管理サービス122に返却する。
S708において、クラウド印刷管理サービス122は、S707にて取得したトークンを利用して、第一クラウド印刷サービス120に対して、対象となるユーザが利用可能な登録プリンタを問い合わせる。
S709において、第一クラウド印刷サービス120は、第一クラウド印刷サービス120に登録されたプリンタのうち、対象となるユーザが利用可能なプリンタに関する情報をクラウド印刷管理サービス122に返却する。
S710において、クラウド印刷管理サービス122は、S709にて取得した情報が示すプリンタ(対象となるユーザが利用可能なプリンタ)から、クラウド印刷管理サービス122が登録した仮想プリンタを抽出する。そのうえで、クラウド印刷管理サービス122は、抽出した仮想プリンタを、対象となるユーザがクラウド印刷管理サービス122を介して利用可能なプリンタとして決定する。
S711において、クラウド印刷管理サービス122は、S710にて決定した情報に基づき、ユーザに対して当該ユーザが利用可能なプリンタを提示する。
S712において、クラウド印刷管理サービス122は、S711にてユーザに提示したプリンタに対する、第二クラウド印刷サービス121に登録された印刷装置112の登録に係る指示をユーザから受け付ける。
S713において、クラウド印刷管理サービス122は、情報処理装置130を介してユーザに登録コードの入力を要求する。登録コードは、ユーザが対象となる印刷装置に対して登録コードの発行指示を行うことで、当該印刷装置より当該ユーザに通知される。印刷装置は、登録コードの発行指示を受け付けると、第二クラウド印刷サービス121に対して、登録コードの発行要求を行う。この際に、印刷装置は、第二クラウド印刷サービス121に対して、自身を一意に識別するための識別情報を通知する。第二クラウド印刷サービス121は、印刷装置の識別情報と対応付けた登録コードを発行し、当該登録コードを当該印刷装置に返却する。印刷装置は、第二クラウド印刷サービス121から返却された登録コードをユーザに通知する。なお、ユーザへの登録コードの通知方法については特に限定はされない。具体的な一例として、印刷装置は、自身が備えるディスプレイに登録コードを表示させることで、当該登録コードをユーザに通知してもよい。また、第二クラウド印刷サービス121は、印刷装置からの登録コードの発行要求を受けて発行した登録コードを保存しておき、登録コードを利用した登録要求に使用する。
S714において、情報処理装置130は、ユーザから登録コードの入力を受け付けると、当該登録コードをクラウド印刷管理サービス122に送信する。
S715において、クラウド印刷管理サービス122は、S714にて情報処理装置130から受信した登録コードを利用して、第二クラウド印刷サービス121に対して印刷装置の登録要求を行う。
第二クラウド印刷サービス121は、S715にてクラウド印刷管理サービス122から受け取った登録コードと、従前に保存しておいた登録コードとを比較する。そのうえで、第二クラウド印刷サービス121は、当該比較の結果が一致した場合に、対象となる印刷装置を、対象となるユーザが第一クラウド印刷サービス120に登録された仮想プリンタを介して利用する印刷装置として登録する。
印刷装置の登録が完了すると、第二クラウド印刷サービス121は、S716において、クラウド印刷管理サービス122に対いて印刷時に使用するプリンタIDを返却する。プリンタIDは、登録コードと対応付けて保存された識別情報により特定される印刷装置に対して印刷要求を行う際に使用される。クラウド印刷管理サービス122は、プリンタIDを関連付けて印刷要求を行うことで、第二クラウド印刷サービス121を介して、登録コードに関連付けられた印刷装置に対して印刷要求を行うことが可能となる。
S717において、クラウド印刷管理サービス122は、対象となる仮想プリンタと、S716にて通知されたプリンタIDとを関連付けた情報を保存する。
S718において、クラウド印刷管理サービス122は、第二クラウド印刷サービス121に対して、登録されたプリンタのプリンタ能力情報の問い合わせを行う。
S720において、第二クラウド印刷サービス121は、S718にて受け付けた問い合わせに対応するプリンタのプリンタ能力情報をクラウド印刷管理サービス122に返却する。
S721において、クラウド印刷管理サービス122は、S720にて受け取ったプリンタ能力情報が示す内容、第一クラウド印刷サービス120に登録されている仮想プリンタのプリンタ能力に反映する。この結果は、図5に示す設定情報のうち、設定項目507として示したプリンタ能力を示す設定項目に反映される。
ここで、図11を参照して、プリンタ能力情報の一例について説明する。図11に示す例では、「PrinterA」、「PrinterB」、及び「PrinterC」として示された3台の印刷装置が登録されており、それぞれのプリンタ能力情報の一例が図11(a)、図11(b)、及び図11(c)として示されている。
例えば、図7のS714の処理において、ユーザによりPrinterAの登録コードが入力されたものとする。この場合には、S720において、クラウド印刷管理サービス122は、PrinterAのプリンタ能力情報として、図11(a)に示したプリンタ能力情報を受け取る。そして、S721において、クラウド印刷管理サービス122は、第一クラウド印刷サービス120に登録されている仮想プリンタのプリンタ能力に対して、図11(a)に示したプリンタ能力情報が示す内容を反映する。これにより、仮想プリンタのプリンタ能力が、図6に示す一連の処理による当該仮想プリンタの登録時には図10に示す内容であったのに対して、図7に示す一連の処理により、図11(a)に示す内容が反映される。具体的には、PrinterAが両面印刷について「両面、片面」をサポートするため、当該プリンタ能力が仮想プリンタのプリンタ能力に反映されることとなる。
以上のような処理により、第一クラウド印刷サービス120に登録された仮想プリンタと、第二クラウド印刷サービス121に登録された印刷装置とが関連付けられる。
<クラウド印刷管理サービスを介した印刷処理>
図8を参照して、クラウド印刷管理サービス122を介した印刷に係る処理シーケンスの一例について説明する。なお、便宜上、各ソフトウェアおよび機能ブロックを各処理の主体として説明するが、図8に示す一連の処理は、CPU211がROM212や外部記憶装置214に記憶されたプログラムをRAM213に展開して実行することで実現される。
S801において、第一クラウド印刷サービス120は、ユーザから認証要求を受け付ける。認証については、動作環境にあらかじめ登録された情報に基づき自動で実施されてもよいし、第一クラウド印刷サービス120により提示される認証画面を介してユーザにより入力されるユーザIDやパスワード等の認証情報に基づき実施されてもよい。
S802において、第一クラウド印刷サービス120は、認証情報に従い対象となるユーザの認証を行う。これにより、当該ユーザは、第一クラウド印刷サービス120に対して印刷要求を行うことが可能となる。
S803において、第一クラウド印刷サービス120は、ユーザからの指示に応じて送信された印刷ジョブを受信する。第一クラウド印刷サービス120は、受信した印刷ジョブをクラウド上に格納する。
S804において、第一クラウド印刷サービス120は、印刷ジョブを格納したら、対応プリンタを装ったクラウド印刷管理サービス122に印刷ジョブが投入された旨を示す情報を通知する。
なお、図8に示す一連の処理では、S804における通知をトリガーとしてクラウド印刷管理サービス122が、第一クラウド印刷サービス120に格納された印刷ジョブを取得する構成を想定している。
一方で、クラウド印刷管理サービス122が、第一クラウド印刷サービス120に格納された印刷ジョブを取得するためのトリガーは必ずしも上記に示す例には限定されない。具体的な一例として、クラウド印刷管理サービス122は、当該クラウド印刷管理サービス122にアクセスしたユーザからの指示をトリガーとして、第一クラウド印刷サービス120に格納された印刷ジョブを取得してもよい。例えば、図16(b)は、クラウド印刷管理サービス122がユーザからの指示を受け付けるためのユーザ画面の一例を示している。ユーザ情報画面1601に提示された印刷ボタン1603が押下されると、印刷要求が行われた仮想プリンタを対象として、クラウド印刷管理サービス122による第一クラウド印刷サービス120に格納された印刷ジョブの取得に係る処理が実行される。
クラウド印刷管理サービス122が、第一クラウド印刷サービス120に格納されている印刷ジョブを取得するためには、当該第一クラウド印刷サービス120のリソースにアクセスするためのトークンが必要となる。そこで、S805において、クラウド印刷管理サービス122は、第一クラウド印刷サービス120に対して、トークンの生成要求を送信する。
このトークンは、登録されたデバイスにアクセスするためのものである。当該トークンの要求には、第一クラウド印刷サービス120に仮想プリンタが登録された際に発行された情報が要求される。トークンの生成に際して要求される情報は、図6のS613の処理において仮想プリンタの登録が完了した際に、第一クラウド印刷サービス120からクラウド印刷管理サービス122に通知される。クラウド印刷管理サービス122は、登録された仮想プリンタに関する情報と関連付けてトークンの生成に際して必要となる情報を保存しておくことで、所望のタイミングでトークンの生成を第一クラウド印刷サービス120に要求することが可能となる。
S806において、第一クラウド印刷サービス120は、登録された仮想プリンタに対する印刷要求に応じて格納された印刷ジョブを取得するためのトークンを、クラウド印刷管理サービス122に返却する。
クラウド印刷管理サービス122は、トークンを取得すると、S807において、当該トークンを使用して、第一クラウド印刷サービス120に対して印刷ジョブの取得要求(すなわち、印刷ジョブを送信させるための要求)を送信する。なお、1つの仮想プリンタを複数のユーザが利用可能な場合には、クラウド印刷管理サービス122は、ジョブの取得要求に対してユーザ情報を紐付けることで、対象となるユーザの印刷ジョブを取得してもよい。
S808において、第一クラウド印刷サービス120は、クラウド印刷管理サービス122に対して、トークンに対応した仮想プリンタの印刷ジョブを返却する。
S809において、クラウド印刷管理サービス122は、S808にて取得した印刷ジョブを、第二クラウド印刷サービス121が解釈可能なフォーマットに変換する。具体的な一例として、第一クラウド印刷サービス120から取得した印刷データのPDLがXPSであった場合に、当該印刷データを、第二クラウド印刷サービス121が解釈可能なPDFに変換するといった処理が適用され得る。なお、第一クラウド印刷サービス120から取得された印刷ジョブが、第二クラウド印刷サービス121が解釈可能なフォーマットの場合には、S809として示す変換処理はスキップされてもよい。
クラウド印刷管理サービス122が、第二クラウド印刷サービス121を利用するためにはトークンが必要となる。そこで、S810において、クラウド印刷管理サービス122は、第二クラウド印刷サービス121に対して、トークンの生成要求を送信する。
S811において、第二クラウド印刷サービス121は、当該第二クラウド印刷サービス121に登録された印刷装置に対して印刷を行うためのトークンをクラウド印刷管理サービス122に返却する。
クラウド印刷管理サービス122は、トークンを取得すると、S812において、当該トークンを使用して、第二クラウド印刷サービス121に対して、S809で生成したデータを含む印刷ジョブを送信する。また、クラウド印刷管理サービス122は、S812にて印刷要求を行う際に、図7のS717の処理において保存した情報に基づき、仮想プリンタに関連付けられたプリンタIDを第二クラウド印刷サービス121に送信する。
第二クラウド印刷サービス121は、印刷ジョブを受け取ると、S813において、印刷装置112が解釈可能な印刷データを生成する。
S814において、第二クラウド印刷サービス121は、S812にて受け取ったプリンタIDに従い、対応する印刷装置112に対して、S813にて生成した印刷データを送信する。
印刷装置112は、第二クラウド印刷サービス121から印刷データを受信すると、当該印刷データに基づき印刷を実行する。
なお、図8に示す例では、第二クラウド印刷サービス121が印刷装置112に対して能動的に印刷データを送信する場合の一例について説明した。一方で、印刷装置112が第二クラウド印刷サービス121を定期的に監視して、第二クラウド印刷サービス121に印刷データが格納された場合に、当該印刷データを取得する構成とすることも可能である。
以上のような処理により、第一クラウド印刷サービス120に登録された仮想プリンタに対する印刷要求に基づき、クラウド印刷管理サービス122を介して、第二クラウド印刷サービス121登録された印刷装置112に印刷を実行させることが可能となる。
<クラウド印刷管理サービスを介した複数プリンタを使用した印刷>
上記では、第一クラウド印刷サービス120に登録された一台の仮想プリンタに対して、第二クラウド印刷サービス121に登録された一台の印刷装置が関連付けられている場合の構成の一例について説明した。これに対して、以降では、第一クラウド印刷サービス120に登録された一台の仮想プリンタに対して、第二クラウド印刷サービス121に登録された複数台の印刷装置が関連付けられる場合の構成の一例について説明する。本構成に依れば、第一クラウド印刷サービス120に登録された仮想プリンタに印刷ジョブを送信することで、クラウド印刷管理サービス122を介して、第二クラウド印刷サービス121に登録された複数の印刷装置に印刷を実行させることが可能となる。なお、以降では、特に前述した内容と異なる部分に着目して説明し、前述した内容と実質的に同様の部分については同様の符号を付したうえで詳細な説明は省略する。
図9は、本開示の一実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の他の一例を示した図であり、複数のユーザが所有する、複数の情報処理装置と、複数の印刷装置と、が含まれる場合の構成の一例について示している。なお、図9に示す例では、便宜上、複数のユーザとしてUserA、UserB、及びUserCが存在し、各ユーザが情報処理装置と印刷装置とを所有しているものとする。具体的には、UserAは、情報処理装置130と印刷装置110とを所有している。また、UserBは、情報処理装置900と印刷装置901とを所有している。また、UserCは、情報処理装置902と印刷装置903とを所有している。
情報処理装置900及び902のそれぞれは、情報処理装置130と実質的に同等の装置であるものとする。また、印刷装置901及び903のそれぞれは、印刷装置112と同様に、クラウド印刷の標準仕様に基づく印刷には対応していないが、プリンタベンダーが提供する独自のクラウド印刷には対応しているものとする。また、印刷装置901及び903のそれぞれは、印刷装置112とはプリンタ能力が異なるものとする。
図11は、各印刷装置のプリンタ能力の一例を示した図であり、プリンタ能力の一例として、「用紙サイズ」、「両面印刷」、及び「カラーモード」について示している。なお、以降では、印刷装置112は、PrinterAとして、図11(a)に示すプリンタ能力を有するものとする。また、印刷装置901は、PrinterBとして、図11(b)に示すプリンタ能力を有するものとする。また、印刷装置903は、PrinterCとして、図11(c)に示すプリンタ能力を有するものとする。
<クラウド印刷管理サービスを介した複数プリンタの登録>
第一クラウド印刷サービス120に登録された一台の仮想プリンタに対する、UserA、UserB、及びUserCそれぞれが所有する印刷装置(PrinterA、PrinterB、及びPrinterC)の登録に係る処理の一例について説明する。各ユーザが所有するプリンタの登録については、図7を参照して説明した一連の処理に従う。ただし、PrinterA,PrinterB、及びPrinterCそれぞれのプリンタ能力が互いに異なるため、S721の処理において、仮想プリンタのプリンタ能力が加算されていくこととなる。
図12は、図11に示したPrinterA、PrinterB、及びPrinterCそれぞれのプリンタ能力が、図7に示すS721の処理によって仮想プリンタのプリンタ能力に反映された場合における、当該仮想プリンタのプリンタ能力の一例を示している。図10に例示した、仮想プリンタの登録時点における当該仮想プリンタのプリンタ能力と比較するとわかるように、用紙サイズ「A3」、両面印刷「両面」、及びカラーモード「カラー」のプリンタ能力が追加されている。
また、図16(d)は、クラウド印刷管理サービス122がユーザに対して表示するユーザ情報画面の一例である。図16(d)に示すユーザ情報画面1601では、仮想プリンタXYZCompany Printer1の出力先プリンタとしてPrinterA、PrinterB、及びPrinterCが登録されている。
<クラウド印刷管理サービスを介した複数プリンタを利用した印刷処理>
図13を参照して、クラウド印刷管理サービス122を介した印刷に係る処理シーケンスの一例について、特に複数の印刷装置に印刷を実行させる場合に着目して説明する。なお、便宜上、各ソフトウェアおよび機能ブロックを各処理の主体として説明するが、図13に示す一連の処理は、CPU211がROM212や外部記憶装置214に記憶されたプログラムをRAM213に展開して実行することで実現される。
クラウド印刷管理サービス122は、S804において第一クラウド印刷サービス120から印刷ジョブの投入通知を受け、S808において第一クラウド印刷サービス120から当該印刷ジョブを受け取る。その後に、第一クラウド印刷サービス120は、仮想プリンタに登録されているPrinterA、PrinterB、及びPrinterCそれぞれに対して、印刷データの送信を行う。図13において、符号1302が付された一連の処理は、PrinterAに対して印刷データが送信されるまでの処理の流れを示している。また、符号1303が付された一連の処理は、PrinterBに対して印刷データが送信されるまでの処理の流れを示している。また、符号1304が付された一連の処理は、PrinterCに対して印刷データが送信されるまでの処理の流れを示している。
符号1302、1303、及び1304それぞれが付された処理は、基本的な流れは共通であり、S1301として示された第二印刷設定への変換(更新)に係る処理が含まれる点で、図8に示す処理と異なる。
S1301として示された第二印刷設定への変換に係る処理においては、印刷データの送信先となる印刷装置がサポートするプリンタ能力にあわせた印刷設定の生成が行われる。
例えば、符号1302が付された一連の処理においては、印刷設定が、図11(a)に示したPrinterAのプリンタ能力の範囲内となるように変換される。具体的には、図12と図11(a)とを比較するとわかるように、仮想プリンタは用紙サイズとして「A3」をサポートしているのに対して、PrinterAは用紙サイズとして「A3」をサポートしていない。そのため、用紙サイズに関する印刷設定として「A3」が指定されている場合には、クラウド印刷管理サービス122は、S1301において、第二印刷設定として印刷設定の変換を行うこととなる。
図14は、S1301として示された第二印刷設定への変換における変換規則の一例を示した図である。仮想プリンタに対して指定された印刷設定として、印刷データの送信先となる印刷装置がサポートしていない印刷設定が指定されている場合に、図14に例示した変換規則に基づき印刷設定の変換(更新)が行われる。
具体的な一例として、仮想プリンタに対して指定された印刷設定において用紙サイズとして「A3」が指定されているものとする。一方で、PrinterAは用紙サイズとして「A3」をサポートしていない。そのため、この場合には、クラウド印刷管理サービス122は、用紙サイズの設定を「A3」から「A4」に変更する。
また、符号1303が付されたPrinterBについての一連の処理や、符号1304が付されたPrinterCについての一連の処理も、S1301において上記と同様の考え方に基づき、各プリンタでサポートしていない印刷設定については変換が行われる。
以上のようにして、印刷ジョブに指定された印刷設定が、当該印刷ジョブの送信対象となる印刷装置においてサポートされていない場合には、当該印刷ジョブに指定された印刷設定が、当該印刷装置がサポートする範囲内の印刷設定に更新される。
以上のような処理により、第一クラウド印刷サービス120に登録された仮想プリンタに対する印刷要求に基づき、クラウド印刷管理サービス122を介して、第二クラウド印刷サービス121に登録された複数の印刷装置に印刷を実行させることが可能となる。
<変形例>
本実施形態に係る情報処理システムの変形例について説明する。本変形例では、第一クラウド印刷サービス120に登録された仮想プリンタに対する印刷要求に対して、ユーザがクラウド印刷管理サービス122にアクセスして、第二クラウド印刷サービス121への印刷データの送信のトリガーをかける構成について説明する。
図17は、UserCが仮想プリンタに対して行った印刷要求を、UserAがクラウド印刷管理サービス122にアクセスして、PrinterAに対する印刷データの送信のトリガーをかける場合の処理の一例を示した図である。なお、便宜上、各ソフトウェアおよび機能ブロックを各処理の主体として説明するが、図17に示す一連の処理は、CPU211がROM212や外部記憶装置214に記憶されたプログラムをRAM213に展開して実行することで実現される。また、本変形例では、前述した実施形態と特に異なる部分に着目して説明し、前述した実施形態と実質的に同様の部分については同様の符号を付したうえで詳細な説明は省略する。
図17に示す例では、S801~S803の処理において、UserCからの指示に応じて第一クラウド印刷サービス120に登録された仮想プリンタに対して第一印刷ジョブが送信されたものとする。
S804において、第一クラウド印刷サービス120は、クラウド印刷管理サービス122に対してジョブ投入通知を行う。クラウド印刷管理サービス122は、S804におけるジョブ投入通知をトリガーとして、S805~S808の処理を実行して印刷ジョブを取得する。
次いで、UserAは、クラウド印刷管理サービス122にアクセスする。具体的には、S701~S707の処理により、第一クラウド印刷サービス120におけるUserAの認証が行われる。
図18は、UserAがクラウド印刷管理サービス122にアクセスした際に表示されるユーザ情報画面の一例を示した図である。図18に示す例では、図17に示した処理により、UserCからの指示により投入された印刷ジョブが、UserAのPrinterAにおいて印刷待ちの状態となっている。そのため、図18に示す例では、ユーザ情報画面1601における「お知らせ」として示された項目に、ユーザに対するメッセージとして、UserCからの指示に基づく印刷ジョブが印刷待ちの状態となっている旨が通知されている。
ここで、改めて図17を参照する。
S1701において、クラウド印刷管理サービス122は、UserAからの印刷指示を受け付ける。当該印刷指示の発行に係る処理は、例えば、図18に示すユーザ情報画面1601における印刷ボタン1603の押下をトリガーとして開始される。
図19は、図18に示すユーザ情報画面1601における印刷ボタン1603の押下をトリガーとして表示される画面の一例を示した図である。前述した実施形態では、S1301の処理として示した第二印刷設定への変換が、図14に例示した変換規則に従い行われていた。これに対して本変形例では、図19に例示した画面をユーザに提示したうえで、当該画面を介したユーザからの指示に基づき印刷設定の変更が行われる。
具体的には、図19に例示した画面では、表示領域1903に、対象となる設定項目と、当該設定項目に指定されている設定内容とが表示されている。また、当該画面には、各設定項目を対象として変更後の設定内容の指定をユーザから受け付けるための入力領域1904が設けられている。これにより、ユーザは、入力領域1904を適宜操作することで、各設定項目に対して所望の設定内容を指定することが可能となる。
入力領域1904を介して指定可能な設定内容は、対象となるプリンタのサポートするプリンタ能力の範囲に制限される。また、例えば、印刷装置において共通でサポートされるプリンタ能力に関する印刷設定については、ユーザが所望する設定内容に切り替えることも可能となる。図19に例示した画面においては、「N-UP」、「スタンプ」として示した設定項目が、印刷装置において共通でサポートされるプリンタ能力に該当し、ユーザは、これらの設定項目に対して所望の設定内容を指定することが可能である。
図19に示す画面において印刷開始ボタン1901が押下されると、図17に示すS809以降の処理が開始され、S809~S916の処理により、PrinterAによる印刷が実行される。
一方で、図19に示す画面において印刷キャンセルボタン1902が押下された場合には、図17では図示していないが、対象となる印刷ジョブに基づくPrinterAによる印刷はキャンセルされる。
<その他の実施形態>
上述した実施形態は、以下の処理を実行することによっても実行される。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。これによって、上述した目的を達成することができる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれてもよい。そして、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ってもよい。その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
また、本実施形態の開示は、以下のシステム、構成、方法、及びプログラムを含む。
(システム1)クラウド印刷サービスに対して仮想プリンタを登録する登録手段と、前記仮想プリンタに対して複数の印刷装置を関連付ける関連付け手段と、前記仮想プリンタが指定された印刷ジョブが前記クラウド印刷サービスに投入された場合に、当該印刷ジョブを当該仮想プリンタに関連付けられた前記複数の印刷装置それぞれに送信する送信手段と、を有することを特徴とする情報処理システム。
(システム2)前記仮想プリンタに対して指定された印刷設定は、当該仮想プリンタに関連付けられた前記複数の印刷装置それぞれに共通で適用されることを特徴とする、システム1に記載の情報処理システム。
(システム3)前記仮想プリンタに対して指定可能な印刷設定を、当該仮想プリンタに関連付けられる印刷装置に応じて更新する更新手段を有することを特徴とする、システム1または2に記載の情報処理システム。
(システム4)前記仮想プリンタを指定して前記クラウド印刷サービスに投入された印刷ジョブに対して指定された印刷設定を、当該仮想プリンタに関連付けられた印刷装置がサポートする範囲内の印刷設定に変更する変更手段を有することを特徴とする、システム3に記載の情報処理システム。
(システム5)前記変更手段は、前記仮想プリンタを指定して前記クラウド印刷サービスに投入された印刷ジョブに対して指定された印刷設定が、当該仮想プリンタに関連付けられた印刷装置においてサポートされていない場合に、当該印刷装置への送信対象となる前記印刷ジョブに指定された印刷設定を、当該印刷装置がサポートする範囲内の印刷設定に変更することを特徴とする、システム4に記載の情報処理システム。
(システム6)前記関連付け手段は、前記仮想プリンタに対して、当該仮想プリンタを登録した前記クラウド印刷サービスとは異なる他のクラウド印刷サービスに登録された複数の印刷装置を関連付け、前記送信手段は、前記他のクラウド印刷サービスを介して、前記複数の印刷装置それぞれに前記印刷ジョブを送信することを特徴とする、システム1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
(構成1)クラウド印刷サービスに対して仮想プリンタを登録する登録手段と、前記仮想プリンタに対して複数の印刷装置を関連付ける関連付け手段と、前記仮想プリンタが指定された印刷ジョブが前記クラウド印刷サービスに投入された場合に、当該印刷ジョブを当該仮想プリンタに関連付けられた前記複数の印刷装置それぞれに送信する送信手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
(方法1)情報処理装置の制御方法であって、クラウド印刷サービスに対して仮想プリンタを登録する登録ステップと、前記仮想プリンタに対して複数の印刷装置を関連付ける関連付けステップと、前記仮想プリンタが指定された印刷ジョブが前記クラウド印刷サービスに投入された場合に、当該印刷ジョブを当該仮想プリンタに関連付けられた前記複数の印刷装置それぞれに送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
(プログラム1)コンピュータを、クラウド印刷サービスに対して仮想プリンタを登録する登録手段と、前記仮想プリンタに対して複数の印刷装置を関連付ける関連付け手段と、前記仮想プリンタが指定された印刷ジョブが前記クラウド印刷サービスに投入された場合に、当該印刷ジョブを当該仮想プリンタに関連付けられた前記複数の印刷装置それぞれに送信する送信手段と、を有することを特徴とする情報処理装置として機能させるためのプログラム。
112 印刷装置
120 第一クラウド印刷サービス
122 クラウド印刷管理サービス
413 仮想プリンタ登録処理部
425 印刷ジョブ処理部

Claims (9)

  1. クラウド印刷サービスに対して仮想プリンタを登録する登録手段と、
    前記仮想プリンタに対して複数の印刷装置を関連付ける関連付け手段と、
    前記仮想プリンタが指定された印刷ジョブが前記クラウド印刷サービスに投入された場合に、当該印刷ジョブを当該仮想プリンタに関連付けられた前記複数の印刷装置それぞれに送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記仮想プリンタに対して指定された印刷設定は、当該仮想プリンタに関連付けられた前記複数の印刷装置それぞれに共通で適用されることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記仮想プリンタに対して指定可能な印刷設定を、当該仮想プリンタに関連付けられる印刷装置に応じて更新する更新手段を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の情報処理システム。
  4. 前記仮想プリンタを指定して前記クラウド印刷サービスに投入された印刷ジョブに対して指定された印刷設定を、当該仮想プリンタに関連付けられた印刷装置がサポートする範囲内の印刷設定に変更する変更手段を有することを特徴とする、請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記変更手段は、前記仮想プリンタを指定して前記クラウド印刷サービスに投入された印刷ジョブに対して指定された印刷設定が、当該仮想プリンタに関連付けられた印刷装置においてサポートされていない場合に、当該印刷装置への送信対象となる前記印刷ジョブに指定された印刷設定を、当該印刷装置がサポートする範囲内の印刷設定に変更することを特徴とする、請求項4に記載の情報処理システム。
  6. 前記関連付け手段は、前記仮想プリンタに対して、当該仮想プリンタを登録した前記クラウド印刷サービスとは異なる他のクラウド印刷サービスに登録された複数の印刷装置を関連付け、
    前記送信手段は、前記他のクラウド印刷サービスを介して、前記複数の印刷装置それぞれに前記印刷ジョブを送信する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
  7. クラウド印刷サービスに対して仮想プリンタを登録する登録手段と、
    前記仮想プリンタに対して複数の印刷装置を関連付ける関連付け手段と、
    前記仮想プリンタが指定された印刷ジョブが前記クラウド印刷サービスに投入された場合に、当該印刷ジョブを当該仮想プリンタに関連付けられた前記複数の印刷装置それぞれに送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  8. 情報処理装置の制御方法であって、
    クラウド印刷サービスに対して仮想プリンタを登録する登録ステップと、
    前記仮想プリンタに対して複数の印刷装置を関連付ける関連付けステップと、
    前記仮想プリンタが指定された印刷ジョブが前記クラウド印刷サービスに投入された場合に、当該印刷ジョブを当該仮想プリンタに関連付けられた前記複数の印刷装置それぞれに送信する送信ステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  9. コンピュータを、
    クラウド印刷サービスに対して仮想プリンタを登録する登録手段と、
    前記仮想プリンタに対して複数の印刷装置を関連付ける関連付け手段と、
    前記仮想プリンタが指定された印刷ジョブが前記クラウド印刷サービスに投入された場合に、当該印刷ジョブを当該仮想プリンタに関連付けられた前記複数の印刷装置それぞれに送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置として機能させるためのプログラム。
JP2022130023A 2022-08-17 2022-08-17 情報処理システム、情報処理装置、及び情報処理装置の制御方法 Pending JP2024027316A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022130023A JP2024027316A (ja) 2022-08-17 2022-08-17 情報処理システム、情報処理装置、及び情報処理装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022130023A JP2024027316A (ja) 2022-08-17 2022-08-17 情報処理システム、情報処理装置、及び情報処理装置の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024027316A true JP2024027316A (ja) 2024-03-01

Family

ID=90039822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022130023A Pending JP2024027316A (ja) 2022-08-17 2022-08-17 情報処理システム、情報処理装置、及び情報処理装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024027316A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9230078B2 (en) Authentication system, control method thereof, service provision device, and storage medium
US10802779B2 (en) Print processing system and method having print server converts document data into print data and to store the print data into plural storage servers for printing at image processing apparatus
JP2010157208A (ja) データ処理装置、プリンタネットワークシステム、データ処理方法、プログラムおよび記録媒体
WO2015151526A1 (en) Printer registration apparatus, display apparatus, and method for printer registration
US20220326891A1 (en) Printing system, management server system, and control method
US10379798B2 (en) Information processing apparatus that obtains and displays synchronized setting information, control method therefor, and storage medium
US9405490B2 (en) Electronic apparatus, management server, print system and method of controlling printing including determining a plurality of storages to store print data
US20220350553A1 (en) Server system
US11755265B2 (en) Printing system, server system for setting information to permit registration of printing apparatus based on a registration request from a user
JP2024027316A (ja) 情報処理システム、情報処理装置、及び情報処理装置の制御方法
JP6024204B2 (ja) 情報処理装置、プログラム及び分散処理方法
JP6973067B2 (ja) データ処理プログラム、データ処理方法、及びデータ処理装置
JP2009141774A (ja) データ処理装置及びその制御方法、コンピュータプログラム
JP2020140394A (ja) 情報処理装置、その制御方法、プログラム、及びシステム
JP2014160390A (ja) 出力制御装置、出力システム及びプログラム
JP5884884B2 (ja) データ処理装置、印刷システム、データ処理方法、プログラムおよび記録媒体
US11954381B2 (en) System includes server, printing apparatus, information processing apparatus to provide a technique for specifying a physical printer associated with a logical printer, and non-transitory storage medium
JP2004318296A (ja) 印刷プログラム、印刷システム、および印刷プログラムを記憶した記憶媒体
JP2018106742A (ja) 端末装置とプリンタ
US20220129219A1 (en) Printing system and server
EP4350501A1 (en) Information processing apparatus, control method thereof, and program and printing system thereof
JP6447690B2 (ja) 端末装置とプリンタ
JP2023183237A (ja) 印刷装置、その制御方法及びプログラム
JP2023122867A (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラム、およびクラウド印刷システム
JP2022163846A (ja) システム及びシステムの制御方法