JP2024025771A - シャフトカップリングおよび関連する取付け方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】医療器具の円形円筒状のシャフトを、医療器具のモータハンドピースなどの、シャフトカップリングのロックを解除するための作動要素を担持するハウジングの円形円筒状の受容部に着脱可能に接続するためのシャフトカップリングを提供する。【解決手段】シャフトカップリングは、円形円筒状の受容部のガイド開口に半径方向に移動可能に受容され、第1の機能位置にある軸方向に移動可能なロック体によって、シャフトのカップリング凹部に形状嵌合的に係合するロック姿勢で固定可能な少なくとも1つの係止体を有する。係止体の係止位置は、圧縮スプリングの力に抗してを軸方向に沿って、カップリングのロックが解除され、係止体がシャフトとの係合から外れて半径方向外方に移動可能となる第2の機能位置へ動かすことによって解除することができる。【選択図】図8

Description

本開示は、シャフトカップリング、特に、モータ駆動のエンドエフェクタを担持する取り外し可能なシャフトを有する1つまたは複数の医療用モータハンドピースのためのシャフトカップリングに関する。
現代の低侵襲手術では、例えば、関節鏡処置、脊椎手術、同様の整形外科/外科治療における骨や軟骨の処理および神経外科手術における有機物の処理において、ツール/器具を操作するためのモータハンドピースが使用される。フライスカッター、回転カッター、研磨ヘッドなどのエフェクタは、通常、交換可能である。エフェクタは、ツール/器具のシャフトの遠位端に取り付けられることが好ましい。
使用目的や意図されるツール速度に応じて、油圧、空気圧、又は電気モータ駆動部がツール駆動部として設けられ、このツール駆動部は、ハンド器具又はハンドル部内のトルク伝達トレインを介してツールヘッド(エフェクタ)に動作的に接続されている。操作上の理由から、モータハンドピースは、本質的に円形の円筒形状を有し、駆動部を収容するモータハウジング部とそれと同軸に取り付けられたハンドル部との2つの部品で構成されることが多い。ハンドル部はまた、エンドエフェクタを担持するシャフト先端の屈曲または偏向やエンドエフェクタの展開などの器具の様々な追加機能を制御するために使用され得る操作要素を含むことが多い。
つまり、エンドエフェクタの駆動および追加機能の制御のために必要な部品と機構を半径方向に非常に限られたスペース内に収容しなければならないため、そのようなモータハンドピースの構成は非常に複雑になってしまう。さらに、良好な操作感を提供するためにハンドピースの外径が制限されてしまい、かつハンドピースの中央部は駆動トレイン及び場合によってはエンドエフェクタのための展開機構に必要とされるので、追加機能の駆動のための技術的ミミックを収容するための半径方向の設置スペースは、かなり小さいものしか残らない。
この問題は、非常に簡単な動作でシャフトをモータハンドピースから取り外せることが望ましい場合が多いという事実によって悪化し、ここでも、できるだけ簡単で、操作者が直感的かつ安全に操作できる操作機構が提供されるべきである。
従って、本開示は、最小の半径方向設置スペースで、同軸に相互接続される2つの円筒形部品を着脱可能に連結し、非常に簡単な動作でそれらを分離することを可能にするシャフトカップリングを作り出すという課題に基づいており、これは、モータ駆動のエンドエフェクタ用のシャフトをモータハンドピースに連結するのに特に適している。さらなる課題は、このようなシャフトカップリングの簡単な取付け方法を提供することである。
この課題は、シャフトカップリングに関しては特許請求項1の特徴によって解決され、取付け方法に関しては特許請求項10の特徴によって解決される。
シャフトカップリングの特別な特徴は、医療器具のモータハンドピースなどのハウジング(62)の円筒状受容部の半径方向外側にある非常に狭い半径方向設置スペースに、必要な全ての部品を収容することができる点に見られる。ロック体は、圧縮ばねと共に円筒状受容部の外側で案内されるロックスリーブとして構成されているので、壁の厚さが薄くても十分に良好な安定性を付与されている。シャフトとは反対側にフォロワ舌部があることによって、シャフトカップリングの作動要素へかなりの軸方向距離を橋渡しすることが可能であり、これは、例えば医療器具のモータハンドピースにおいて、操作目的でよく指定される。同時に、少なくとも1つのフォロワ舌部には、ロックスリーブを特定の回転位置で固定して、軸方向に案内する機能がある。従って、簡単な組み付けによって、第1の回転位置でロックスリーブを円筒状受容部の外側に配置する又はねじ込むことができ、第2の回転位置でロックスリーブを回転しないように固定することができる。ロックスリーブが、ロックスリーブの第1の回転位置でのみガイド開口と周方向に整列し、係止体の数に対応する数の取付け凹部を有するということは、ロックスリーブの圧縮ばねに負荷をかけることなく少なくとも1つの係止体を挿入できるということである。なぜなら、取付け凹部は、ロックスリーブの第1の回転位置でのみ有効であり、第2の回転位置ではその機能を失うからである。これにより、シャフトカップリングの組み立てが特に容易になるとともに、組み立て中にカップリングの部品の大半が守られ、保護されるという特別な特徴がある。
取付け方法は、請求項10~13の主題である。
取付け凹部の有利な実施形態および配置は、請求項8および請求項9の主題である。
ロックスリーブの少なくとも1つの取付け凹部が内側の肩部に設けられた軸方向に延びる溝によって形成される場合、ロックスリーブの製造は特に容易であり、当該溝は、円筒状受容部内に既に取付けられている対応する係止体上でロックスリーブの肩部を軸方向に摺動させるのに十分な深さを有する。組立ての際は、軸方向に延びる溝が、円筒状受容部の外面から少しだけ突出する係止体と位置合わせされるようにするだけでよい。フォロワ舌部を有利に使用して、この回転位置でロックスリーブを位置決めすることができる。
ロックスリーブが既にねじ込まれているときにのみ少なくとも1つの係止体が取り付けられる場合、少なくとも1つの取付け凹部は、各係止体に割り当てられた充填開口によって形成され、それぞれの係止体(90)は、ロックスリーブの第1の回転位置において、充填開口を通って円筒状受容部のガイド開口へ半径方向に挿入可能である。ここでも、少なくとも1つのフォロワ舌部を使って、ロックスリーブを第1の回転位置に位置決めすることができる。
有利なさらなる展開は、従属請求項の主題である。
ロックスリーブがハウジング内において第2の回転位置で回転しないように固定可能であれば、第1の回転位置と第2の回転位置との間の回転角度を最小に保つことができる。
少なくとも1つのフォロワ舌部が、円筒状受容部のリングフランジに設けられた対応する開口を通って延び、第2の回転位置において、外側から半径方向に挿入可能な嵌合部によって開口の側壁上の当接位置において固定可能である場合、ロックスリーブをその回転方向で特に効果的に固定することができる。嵌合部は外側から半径方向に挿入可能なので、組立ては特に簡単である。さらに、嵌合部を外側から半径方向に挿入することには、開口の側壁に嵌合部を形状嵌合的に嵌合させることができるという特別な利点がある。このように、嵌合部の形状だけで、挿入後にロックスリーブの明確な横方向ガイドが確保される。
有利には、ロックスリーブは、内側で、異なる内径を有し軸方向に連続する2つの機能部を形成している。このように、ロックスリーブは、内側輪郭の簡単な製造工程により、円周上で離間する複数の係止体を同時に解除することを保証できる。
少なくとも1つのフォロワ舌部が機能部を形成するロックスリーブ体の肩部から離れるように延び、フォロワ舌部より半径方向内側にある肩部が圧縮ばねのための当接面を形成する場合には、特に良好な力の伝達点または印加点がもたらされるので、ロックスリーブが傾きに対して効果的に固定される。
原理的には、シャフトカップリングには、1つの係止体と1つのフォロワ舌部があれば十分である。しかしながら、複数の係止体および/またはフォロワ舌部が、好ましくは円周上で均等に離間して設けられていると、シャフトカップリングはより優れた機能を発揮する。
少なくとも1つの係止体がボールとして構成されていると、シャフトカップリングを特に容易に動かすことができる。
以下、図を用いて好ましい実施例を参照しながら、本開示をより詳細に説明する。
図1は、医療用ハンド器具の遠位部の斜視図である。 図2は、医療用ハンド器具の遠位部のさらなる斜視図である。 図3は、シャフトカップリングがロックされた状態の医療用ハンド器具のハンドピースの斜視図である。 図4は、シャフトカップリングのロックが解除された状態の医療用ハンド器具のハンドピースの斜視図である。 図5は、シャフトを取り外した状態のハンド器具の遠位部の斜視図である。 図6は、カップリング工程前の、シャフトとハンドピースの互いに対向する端部の部分縦断面図である。 図7は、シャフトが係合した状態のハンドピースの部分縦断面図である。 図8は、ロックスリーブの初期取付け状態における、医療用ハンド器具のモータハンドピースの拡大斜視図である。 図9は、図8に示すロックスリーブを遠位端から見た正面図である。 図10は、連続する組立ステップにおけるシャフトカップリングを構成する部品の図である。 図11は、連続する組立ステップにおけるシャフトカップリングを構成する部品の図である。 図12は、連続する組立ステップにおけるシャフトカップリングを構成する部品の図である。 図13は、図7に対応するハンドピースの断面図であり、シャフトが取り外されて、断面平面がわずかに回転している。 図14は、ロックスリーブの変形例の拡大正面図である。
図1は、本開示の実施形態による医療用ハンド器具1の斜視図を示しており、この医療用ハンド器具1では、本発明によるシャフトカップリングを有利に使用可能である。医療用ハンド器具1は、図3および図4に示される本開示による医療用モータハンドピース2を有し、ハンドピース2は、駆動ユニット6に同軸に接続された遠位のハンドグリップ部4を有する。駆動ユニットに電力を供給するためのケーブルは7で示されている。
さらに、ハンド器具1は、(ツール)シャフト10を介して、モータハンドピース2、特にハンドグリップ部4に/から連結可能又は取り外し可能な遠位ツール(エンドエフェクタ/エフェクタ部)8を備える。ツール8は、例えば、フライスカッター、ドリル又は研磨ヘッドとして構成されてよい。この目的のために設けられるシャフトカップリング装置を以下に詳細に説明する。しかしながら、まずは、ハンド器具の設計をより詳細に説明する。
シャフト10がハンドグリップ部4に連結されると、ハンド器具1内、特にハンドグリップ部4およびシャフト10内に配置されたトルク伝達トレインを介してトルクが駆動ユニット6からツール8へ伝達され、ツール8を回転させる。ハンド器具の1つの特殊性は、ツール8の軸がシャフト10の軸に対して傾斜可能または屈曲可能である(図1の矢印Cによって示される)という点に見られる。すなわち、ツール8とシャフト10は、以下にさらに詳細に説明するように、ツール8の長手方向軸S1とシャフト10のシャフト長手方向軸S2とが互いに180°ではない角度、特に180°より小さい角度を成すように、互いに対して傾斜可能である(図1参照)。
この目的のために、図1に示すように、本開示によるハンド器具1にはスリーブ状の操作要素12が設けられている。操作要素12は、ハンドグリップ部4の遠位端部に配置されており、ハンドグリップ部の長手方向軸を中心として第1の回転方向Aおよび第1の回転方向Aとは反対の第2の回転方向Bに回転可能である。言い換えれば、モータハンドピース2は、ハンドグリップ部4と遠位に配置された操作要素12とを備え、これらは互いに対して同軸に配置されており、操作要素12はハンドグリップ部4に対して回転可能である。
ツール8がシャフト10に対して傾斜していない中立のゼロ位置から操作要素12を第1の回転方向Aへ回転させると、図1に示すように、ツール8の軸がシャフト10に対して傾斜する。本開示によるハンド器具1において、第1の回転方向Aは、ハンドグリップ部4に対する操作要素12の左への回転として定義される。言い換えれば、第1の回転方向Aは、ツール8の遠位平面図における操作要素12の時計回りの回転に対応する。
図2に示すように、本開示によるハンド器具1では、ハンドグリップ部4に対して操作要素12を第1の回転方向Aとは反対の第2の回転方向Bに回転させることもできる。すなわち、第2の回転方向Bは、ツール8の上面図における操作要素12の反時計回りの回転または右への回転として定義される。図2に矢印Bで示すように、操作要素12を第2の回転方向Bへ回転させると、ツール8とシャフト10との連結が解除される。従って、以下に詳しく説明するように、操作要素12を第2の回転方向Bに回転させることにより、簡単かつ迅速にツール交換を行うことができる。
さらに、以下に詳しく説明するように、ハンド器具には、シャフト10、すなわちシャフトチューブ50をモータハンドピース2に着脱可能に接続するための装置が設けられている。以下では、この装置をシャフトカップリングと呼ぶ。駆動シャフト20を内部に有するシャフトが取り外された状態を図5に示す。
ツール軸を傾斜させる及び展開するための機構の詳細について、ここで説明する必要は特にない。本開示の決定的な要因は、図6に見られるように、このために必要な比較的複雑な機構が、カップリング用中空シリンダ52を有するシャフトチューブ50の内部またはハンドグリップ部4の遠位ハウジング部62の内部に配置され、シャフトカップリングおよびその操作要素を形成する機構のために比較的小さな設置スペースが残されるか、または提供されるということである。
ハウジング部62は、ハウジングキャリア体を有し、ハウジングキャリア体は、図8から最も良く分かるように、操作要素12を回転可能に支持し、半径方向外側へ開口する2つの開口67を有するリングフランジ66を備える遠位受容シリンダ64を形成しており、その上に、操作要素12を追加的に支持するハウジング部62の中間スリーブ68が延びている。従って、リングフランジ66の遠位側には、シャフトカップリングの第1の部品を形成するロックスリーブ体72を受容するための第1のリング空間70が残されており、このロックスリーブ体72は、円周上で離間されており、軸に平行で、摺動面81を有する2つのフォロワアームまたはフォロワ舌部74を有し、圧縮ばね73によって図6および図7に示される停止位置へ押圧され得る。このように、ロックスリーブ体72の半径方向の寸法は非常に小さい。同時に、ロックスリーブ体72は、参照符号85で示されるラッチリング(図7参照)のキャリアとして機能し、これは、操作要素12の回転運動を割り出すための、詳細には説明しない機構のためのものである。
より具体的には、フォロワ舌部74は、中空円筒状のロックスリーブ体72の肩部75から延びており、肩部75は、フォロワ舌部74より半径方向内側にある圧縮ばね73のための当接面77(図13参照)を形成している。
シャフトカップリングのさらなる部品は、少なくとも1つの係止体90であり、係止体90は、ロックスリーブ体72の内側輪郭KIによって受容シリンダ64の内面を越えてカップリング用中空シリンダ52のカップリング凹部94(図6参照)内に押し込まれるように、受容シリンダ64の対応する凹部92に形状嵌合的に受容されている。
図示の実施例では、4つの係止体90が、ボールとして形成され、好ましくは円周上で均等に離間しており、これらは、好ましくは、図13に示されるように、紛失しないように半径方向開口または孔92内に収容されており、カップリング用中空シリンダ52の環状溝94と協働する。
ロックスリーブ体72の回転対称な内側輪郭KIは、図7および図13に最もよく示されているように、異なる内径DKI1、DKI2を有する2つの機能部KI1、KI2を有する(図13参照)。小さい方の内径DKI2を有する機能部KI2は、半径方向内方に向けてボール90をカップリング用中空シリンダ52の環状溝94内へ押し込むことができ、機能部KI1の内径DKI1は、ボール90が妨げられることなく半径方向外方へと移動するのに十分な大きさである。圧縮ばね73は、機能部KI2がボール90と対向する停止位置または付勢位置へロックスリーブ体72を付勢する。
以下に、シャフトカップリングの操作方法と取り付け方法について説明する。
フォロワ舌部74はそれぞれ、リングフランジ66の開口67を通って、リングフランジ66の近位側の第2のリング空間76内へ延びている。従って、この第2のリング空間76は、ハウジング部62の中間スリーブ68より半径方向内側にあり、プルロッド83(図8参照)とフォロワ突起82とを介してスライダ80によって操作可能なトレインスリーブ78を収容している。トレインスリーブ78をフォロワ舌部74の近位端に引っ掛けることができ、図4の矢印ENTで示すようにスライダ80を近位側へ摺動させると、圧縮ばね73の付勢力に抗してロックスリーブ体72がモータハンドピースの近位側へと引っ張られて機能部KI1がボール90と対向し、ボール90が半径方向外方へ自由に動けるようになる。このように、図7に示すシャフト10の連結状態を解除または無効にすることができる。
連結解除プロセスをサポートするために、キャッチ・押圧体98が追加的に設けられてよく、キャッチ・押圧体98は、展開ばね96によって付勢され、シャフト10の連結状態(図7参照)において、カップリング用中空シリンダ52の端面に接し、カップリング用中空シリンダ52の端部環状カラー95がボール90を超えて移動する際に、端部環状カラー95に追従する。従って、孔92がその全体にわたって円筒状であっても、ボール90は孔92から脱落しない。キャッチ・押圧体98の浅い環状溝97は、後者をモータハンドピース内で脱落しないように固定する。
図面および上記の説明から明らかなように、リング空間70、76は、ハンドピースの取り扱いに関連する所定の外径およびモータハンドピース4内部の複雑な機構のせいで、半径方向に非常に制限されている。図示されるような外科器具用のモータハンドピースの場合、リング空間70、76の半径方向の寸法は、せいぜいミリの範囲である。従って、上述したシャフトカップリングの部品は、半径方向に極めてコンパクトな設計を可能にするように構成されており、この設計は、以下に説明する部品の組立てによってサポートされる。
図8~図13は、個々の部品がモータハンドピース4内でどのように組み付けられているかを示している。図8は、ハウジング部62が、中間スリーブ68と操作要素12を除いて、完全に組み立てられた状態を示しており、スライダ80は、フォロワ突起82、プルロッド83及びトレインスリーブ78と共に既にハウジング内に収容されている。
この組立状態において、まず最初に、圧縮ばね73(図10参照)、次にロックスリーブ体72をハウジングキャリア体の受容シリンダ64に取り付けるか又はねじ込む。しかしながら、圧縮ばね73の全長を長くしすぎることなく又は組立中に圧縮ばねに負荷をかけることなく、ボール90の組み付けができるように、以下の事前注意措置がとられる。
図9の正面図から分かるように、ロックスリーブ体72の内面には、十分な深さの連続溝100がボール90を受容する孔92のパターンに対応する角度距離およびパターンで形成されており、図10および図11に示すように、ロックスリーブ体72はまず、既に挿入され、受容シリンダ64の外周を越えて突出しているボール90上に、ある回転方向で押し込まれる。溝100の深さは、好ましくは、図11に示すように、溝底が機能部KI2の内径DKI2と一致するように選択される。
この段階において、フォロワ舌部74は、図11及び図12に示すように、ハウジングキャリア体の半径方向フランジ66に設けられた対応する開口67を通って係合する。開口67の側壁は102および106として示されており、好ましくは、ロックスリーブ体72は、開口67の第1の側壁106によって、初期回転方向で位置決めされ案内される。図11に示すように、開口67は、フォロワ舌部74によって掃引される中心角WZ74よりも大きい中心角WZ67にわたって延びている。ロックスリーブ体72が、圧縮ばね73のわずかな圧縮力に抗して溝100がボール90を通過する程度までねじ込まれるとすぐに、ロックスリーブ体72は、図11および図12において矢印Sで示すように、フォロワ舌部74が開口67の第2の側壁102に当たるまで回転するまたはねじられる。その結果、溝100も円周方向に移動して、ボール90から角度的にオフセットされ、それによりロックスリーブ体72がハウジング内で軸方向に固定される。有利には、ロックスリーブ体72のこの回転運動を用いて、フォロワ舌部74の近位端部がトレインスリーブ78に引っ掛けられてもよい。
フォロワ舌部74は、正確に適合するように特別に製造されたインサート部104によって、ハウジング部62のハウジングキャリア体上で回転しないように固定され、インサート部104は、開口67の他方の第2の側壁106にパズルピースのように歯のように挿入されている。インサート部104と側壁106との間のかみ合わせには、インサート部104が追加の締結手段を必要とせず、開口67の側壁106との嵌合係合のみによってフォロワ舌部74の正確で滑らかな軸方向案内が保証されると同時に、インサート部104および開口67の第2の側壁102に対して摺動面75で接するという特別な利点を有する。
インサート部104と開口67の壁106との間の精密に嵌合する一対の噛み合い面は、例えば、ワイヤ放電加工を用いて、少なくともリングフランジ66の領域において、壁106の噛み合いプロファイルを形成することによって、少ない労力で作ることができる。
図6、図7および図13からわかるように、この組立状態において、中間スリーブ68をハウジング部上にねじ込んでよく、それによって、接着剤などのさらなる補助を必要とせずにインサート部品104を固定することができる。これにより、組み立てと分解が非常に容易になる。
以上の説明から、圧縮ばね73はシャフトカップリングの組立中に追加的な負荷を受けず、圧縮ばね73の軸方向の取り付け長さをコンパクトまたは小さく保つことが可能であるということが明らかである。
上述したシャフトカップリングの組立ての代替として、上述の利点を保持したまま、少なくとも1つの係止体、すなわち図示の実施例ではボール90の形態の係止体を、対応する半径方向の充填口108を介して、外側からロックスリーブ体72を通して挿入することも可能である。この変形例は、ロックスリーブ体の拡大正面図を示す図14を参照してより詳細に説明される。
この変形例のロックスリーブ体172は、上述の溝100の代わりに、同じ角度間隔パターンで配置された対応する数の半径方向孔120を有し、この半径方向孔120を通して、例えばボール90の形態の、図14に点破線で示される係止体を充填することができる。外側からの充填は、ロックスリーブ体172が、半径方向孔120がハウジング部64の孔92と同じ位置になるまで図10の向きで受容シリンダ64に押し込まれたときに可能となる。このとき、ロックスリーブ体172は、図7または図13に示す軸方向位置にあり、図11に示す回転位置にある。この組立位置では、ボール90が受容シリンダ64の凹部92に挿入され得、凹部92の半径方向のテーパかキャッチ・押圧体98のいずれかが、ボール90が内側に落ちないようにする。
この軸方向位置において、ロックスリーブ体172は、図10~図12に関連して説明したように、フォロワ舌部174がリングフランジ66の開口の第1の壁に当接するまで回転される。その結果、半径方向孔120が、ボール90と整列しなくなり、シャフトカップリングが解除されるときに生じるロックスリーブ172とボール90の移動経路上に位置しなくなる。
当然、本開示の基本的な考え方から逸脱することなく、説明した実施形態から逸脱することも可能である。上述したシャフトカップリングの適用分野も、医療器具に限定されない。シャフトカップリングの設計および取付け技術は、シャフトカップリングの部品を、簡単な動作で、組立時の機械的応力をできるだけ小さくして、非常に限られた半径方向の設置スペースに収容する必要がある場合であれば、有用であり、適用可能である。
例えば、係止体90の数や形状およびフォロワ舌部に関して、様々な変更が可能である。
このように、本開示の目的は、例えば医療器具の円筒状シャフトを、例えば医療器具のモータハンドピースなどの、シャフトカップリングのロックを解除するための作動要素を担持するハウジングの円筒状受容部に着脱可能に接続するためのシャフトカップリングを提供することである。シャフトカップリングは、少なくとも1つの係止体を有し、この係止体は、円筒状受容部のガイド開口に半径方向に移動可能に受容され、第1の機能位置にある軸方向に移動可能なロック体によって、シャフトのカップリング凹部に形状嵌合的に係合するロック姿勢で固定可能である。係止体の係止位置は、圧縮スプリングの力に抗してロック体を軸方向に沿って、カップリングのロックが解除され、係止体がシャフトとの係合から外れて半径方向外方に移動可能となる第2の機能位置へ動かすことによって解除することができる。シャフトカップリングの部品を可能な限り小さな半径方向の設置スペース内に収容し、組立時に圧縮ばねに応力を与えないようにするために、ロック体は、圧縮ばねと共に、円筒形受容部の外側で案内されるように配置されたロックスリーブとして構成されており、シャフトとは反対側に、作動要素と連結可能な少なくとも1つのフォロワ舌部を備えている。フォロワ舌部により、ロックスリーブが、第1の回転位置で円筒状受容部の外側にねじ込まれ、第2の回転位置では回転しないように固定され、ロックスリーブは、係止体の数に対応する数の取付け凹部を有し、取付け凹部は、ロックスリーブの第1の回転位置においてのみ、ガイド開口または係止体と円周方向の位置が一致する。
1 ハンド器具
2 モータハンドピース
4 ハンドグリップ部
6 駆動ユニット
7 ケーブル
8 ツール
10 シャフト
S1、S2 8と10の長手方向軸
12 操作要素
50 シャフトチューブ
52 カップリング用中空シリンダ
62 遠位ハウジング部
64 受容シリンダ
66 リングフランジ
67 開口
68 中間スリーブ
70 第1のリング空間
72 ロックスリーブ体 KI1、KI2 機能部
73 圧縮ばね
74 フォロワ舌部
75 肩部
76 第2のリング空間
77 当接面
78 トレインスリーブ
80 スライダ
81 摺動面
82 フォロワ突起
83 引張ロッド
85 ラッチリング
90 ボール
92 孔
94 カップリング凹部
96 排出ばね
97 環状溝
98 キャッチ・押圧体
100 溝
102 第1の側壁
104 インサート部
106 第2の側壁
108 充填開口
120 半径方向孔
172 ロックスリーブ体の変形
本開示は、シャフトカップリング、特に、モータ駆動のエンドエフェクタを担持する取り外し可能なシャフトを有する1つまたは複数の医療用モータハンドピースのためのシャフトカップリングに関する。
現代の低侵襲手術では、例えば、関節鏡処置、脊椎手術、同様の整形外科/外科治療における骨や軟骨の処理および神経外科手術における有機物の処理において、ツール/器具を操作するためのモータハンドピースが使用される。フライスカッター、回転カッター、研磨ヘッドなどのエンドエフェクタは、通常、交換可能である。エンドエフェクタは、ツール/器具のシャフトの遠位端に取り付けられることが好ましい。交換可能な医療ツールを有するこのようなモータハンドピースは、文献10 2012 108 264 A1、DE 103 11 455 B3、およびUS5,893,851Bに示されている。同軸の駆動シャフト部のカップリングは、文献US6,062,575BおよびUS2017/0071608A1に示されており、後者の文献では、ツールを受容するシャフトが、バイオネット接続を介して、ハンドピースに固定可能である。
文献DE 10 2015 110 415A1から、ハンドピースシャフトを回転しないように受容する外科用ハンドルが知られており、特許請求項1のプレアンブルに係るシャフトカップリングが提供されている。このようなシャフトカップリングは、一般的に、文献US5,522,669からも知られている。
使用目的や意図されるツール速度に応じて、油圧、空気圧、又は電気モータ駆動部がツール駆動部として設けられ、このツール駆動部は、ハンド器具又はハンドル部内のトルク伝達トレインを介してツールヘッド(エンドエフェクタ)に動作的に接続されている。操作上の理由から、モータハンドピースは、本質的に円形の円筒形状を有し、駆動部を収容するモータハウジング部とそれと同軸に取り付けられたハンドル部との2つの部品で構成されることが多い。ハンドル部はまた、エンドエフェクタを担持するシャフト先端の屈曲または偏向やエンドエフェクタの展開などの器具の様々な追加機能を制御するために使用され得る操作要素を含むことが多い。
つまり、エンドエフェクタの駆動および追加機能の制御のために必要な部品と機構を半径方向に非常に限られたスペース内に収容しなければならないため、そのようなモータハンドピースの構成は非常に複雑になってしまう。さらに、良好な操作感を提供するためにハンドピースの外径が制限されてしまい、かつハンドピースの中央部は駆動トレイン及び場合によってはエンドエフェクタのための展開機構に必要とされるので、追加機能の駆動のための技術的ミミックを収容するための半径方向の設置スペースは、かなり小さいものしか残らない。
この問題は、非常に簡単な動作でシャフトをモータハンドピースから取り外せることが望ましい場合が多いという事実によって悪化し、ここでも、できるだけ簡単で、操作者が直感的かつ安全に操作できる操作機構が提供されるべきである。
従って、本開示は、最小の半径方向設置スペースで、同軸に相互接続される2つの円筒形部品を着脱可能に連結し、非常に簡単な動作でそれらを分離することを可能にするシャフトカップリングを作り出すという課題に基づいており、これは、モータ駆動のエンドエフェクタ用のシャフトをモータハンドピースに連結するのに特に適している。さらなる課題は、このようなシャフトカップリングの簡単な取付け方法を提供することである。
この課題は、シャフトカップリングに関しては特許請求項1の特徴によって解決され、取付け方法に関しては特許請求項10の特徴によって解決される。
シャフトカップリングの特別な特徴は、医療器具のモータハンドピースなどのハウジングの円筒状受容部の半径方向外側にある非常に狭い半径方向設置スペースに、必要な全ての部品を収容することができる点に見られる。ロック体は、圧縮ばねと共に円筒状受容部の外側で案内されるロックスリーブとして構成されているので、壁の厚さが薄くても十分に良好な安定性を付与されている。シャフトとは反対側にフォロワ舌部があることによって、シャフトカップリングの作動要素へかなりの軸方向距離を橋渡しすることが可能であり、これは、例えば医療器具のモータハンドピースにおいて、操作目的でよく指定される。同時に、少なくとも1つのフォロワ舌部には、ロックスリーブを特定の回転位置で固定して、軸方向に案内する機能がある。従って、簡単な組み付けによって、第1の回転位置でロックスリーブを円筒状受容部の外側に配置する又はねじ込むことができ、第2の回転位置でロックスリーブを回転しないように固定することができる。ロックスリーブが、ロックスリーブの第1の回転位置でのみガイド開口と周方向に整列し、係止体の数に対応する数の取付け凹部を有するということは、ロックスリーブの圧縮ばねに負荷をかけることなく少なくとも1つの係止体を挿入できるということである。なぜなら、取付け凹部は、ロックスリーブの第1の回転位置でのみ有効であり、第2の回転位置ではその機能を失うからである。これにより、シャフトカップリングの組み立てが特に容易になるとともに、組み立て中にカップリングの部品の大半が守られ、保護されるという特別な特徴がある。
取付け方法は、請求項10~13の主題である。
取付け凹部の有利な実施形態および配置は、請求項8および請求項9の主題である。
ロックスリーブの少なくとも1つの取付け凹部が内側の肩部に設けられた軸方向に延びる溝によって形成される場合、ロックスリーブの製造は特に容易であり、当該溝は、円筒状受容部内に既に取付けられている対応する係止体上でロックスリーブの肩部を軸方向に摺動させるのに十分な深さを有する。組立ての際は、軸方向に延びる溝が、円筒状受容部の外面から少しだけ突出する係止体と位置合わせされるようにするだけでよい。フォロワ舌部を有利に使用して、この回転位置でロックスリーブを位置決めすることができる。
ロックスリーブが既にねじ込まれているときにのみ少なくとも1つの係止体が取り付けられる場合、少なくとも1つの取付け凹部は、各係止体に割り当てられた充填開口によって形成され、それぞれの係止体(90)は、ロックスリーブの第1の回転位置において、充填開口を通って円筒状受容部のガイド開口へ半径方向に挿入可能である。ここでも、少なくとも1つのフォロワ舌部を使って、ロックスリーブを第1の回転位置に位置決めすることができる。
有利なさらなる展開は、従属請求項の主題である。
ロックスリーブがハウジングのハウジング部内において第2の回転位置で回転しないように固定可能であれば、第1の回転位置と第2の回転位置との間の回転角度を最小に保つことができる。
少なくとも1つのフォロワ舌部が、円筒状受容部のリングフランジに設けられた対応する開口を通って延び、第2の回転位置において、外側から半径方向に挿入可能な嵌合部によって開口の側壁上の当接位置において固定可能である場合、ロックスリーブをその回転方向で特に効果的に固定することができる。嵌合部は外側から半径方向に挿入可能なので、組立ては特に簡単である。さらに、嵌合部を外側から半径方向に挿入することには、開口の側壁に嵌合部を形状嵌合的に嵌合させることができるという特別な利点がある。このように、嵌合部の形状だけで、挿入後にロックスリーブの明確な横方向ガイドが確保される。
有利には、ロックスリーブは、内側で、異なる内径を有し軸方向に連続する2つの機能部を形成している。このように、ロックスリーブは、内側輪郭の簡単な製造工程により、円周上で離間する複数の係止体を同時に解除することを保証できる。
少なくとも1つのフォロワ舌部が機能部を形成するロックスリーブ体の肩部から離れるように延び、フォロワ舌部より半径方向内側にある肩部が圧縮ばねのための当接面を形成する場合には、特に良好な力の伝達点または印加点がもたらされるので、ロックスリーブが傾きに対して効果的に固定される。
原理的には、シャフトカップリングには、1つの係止体と1つのフォロワ舌部があれば十分である。しかしながら、複数の係止体および/またはフォロワ舌部が、好ましくは円周上で均等に離間して設けられていると、シャフトカップリングはより優れた機能を発揮する。
少なくとも1つの係止体がボールとして構成されていると、シャフトカップリングを特に容易に動かすことができる。
以下、図を用いて好ましい実施例を参照しながら、本開示をより詳細に説明する。
図1は、医療用ハンド器具の遠位部の斜視図である。 図2は、医療用ハンド器具の遠位部のさらなる斜視図である。 図3は、シャフトカップリングがロックされた状態の医療用ハンド器具のハンドピースの斜視図である。 図4は、シャフトカップリングのロックが解除された状態の医療用ハンド器具のハンドピースの斜視図である。 図5は、シャフトを取り外した状態のハンド器具の遠位部の斜視図である。 図6は、カップリング工程前の、シャフトとハンドピースの互いに対向する端部の部分縦断面図である。 図7は、シャフトが係合した状態のハンドピースの部分縦断面図である。 図8は、ロックスリーブの初期取付状態における、医療用ハンド器具のモータハンドピースの拡大斜視図である。 図9は、図8に示すロックスリーブを遠位端から見た正面図である。 図10は、連続する組立ステップにおけるシャフトカップリングを構成する部品の図である。 図11は、連続する組立ステップにおけるシャフトカップリングを構成する部品の図である。 図12は、連続する組立ステップにおけるシャフトカップリングを構成する部品の図である。 図13は、図7に対応するハンドピースの断面図であり、シャフトが取り外されて、断面平面がわずかに回転している。 図14は、ロックスリーブの変形例の拡大正面図である。
図1は、本開示の実施形態による医療用ハンド器具1の斜視図を示しており、この医療用ハンド器具1では、本発明によるシャフトカップリングを有利に使用可能である。医療用ハンド器具1は、図3および図4に示される本開示による医療用モータハンドピース2を有し、ハンドピース2は、駆動ユニット6に同軸に接続された遠位のハンドグリップ部4を有する。駆動ユニットに電力を供給するためのケーブルは7で示されている。
さらに、ハンド器具1は、(ツール)シャフト10を介して、モータハンドピース2、特にハンドグリップ部4に/から連結可能又は取り外し可能な遠位ツール(エンドエフェクタ/エフェクタ部)8を備える。ツール8は、例えば、フライスカッター、ドリル又は研磨ヘッドとして構成されてよい。この目的のために設けられるシャフトカップリング装置を以下に詳細に説明する。しかしながら、まずは、ハンド器具の設計をより詳細に説明する。
シャフト10がハンドグリップ部4に連結されると、ハンド器具1内、特にハンドグリップ部4およびシャフト10内に配置されたトルク伝達トレインを介してトルクが駆動ユニット6からツール8へ伝達され、ツール8を回転させる。ハンド器具の1つの特殊性は、ツール8の軸がシャフト10の軸に対して傾斜可能または屈曲可能である(図1の矢印Cによって示される)という点に見られる。すなわち、ツール8とシャフト10は、以下にさらに詳細に説明するように、ツール8の長手方向軸S1とシャフト10のシャフト長手方向軸S2とが互いに180°ではない角度、特に180°より小さい角度を成すように、互いに対して傾斜可能である(図1参照)。
この目的のために、図1に示すように、本開示によるハンド器具1にはスリーブ状の操作要素12が設けられている。操作要素12は、ハンドグリップ部4の遠位端部に配置されており、ハンドグリップ部の長手方向軸を中心として第1の回転方向Aおよび第1の回転方向Aとは反対の第2の回転方向Bに回転可能である。言い換えれば、モータハンドピース2は、ハンドグリップ部4と遠位に配置された操作要素12とを備え、これらは互いに対して同軸に配置されており、操作要素12はハンドグリップ部4に対して回転可能である。
ツール8がシャフト10に対して傾斜していない中立のゼロ位置から操作要素12を第1の回転方向Aへ回転させると、図1に示すように、ツール8の軸がシャフト10に対して傾斜する。本開示によるハンド器具1において、第1の回転方向Aは、ハンドグリップ部4に対する操作要素12の左への回転として定義される。言い換えれば、第1の回転方向Aは、ツール8の遠位平面図における操作要素12の時計回りの回転に対応する。
図2に示すように、本開示によるハンド器具1では、ハンドグリップ部4に対して操作要素12を第1の回転方向Aとは反対の第2の回転方向Bに回転させることもできる。すなわち、第2の回転方向Bは、ツール8の上面図における操作要素12の反時計回りの回転または右への回転として定義される。図2に矢印Bで示すように、操作要素12を第2の回転方向Bへ回転させると、ツール8とシャフト10との連結が解除される。従って、以下に詳しく説明するように、操作要素12を第2の回転方向Bに回転させることにより、簡単かつ迅速にツール交換を行うことができる。
さらに、以下に詳しく説明するように、ハンド器具には、シャフト10、より正確には、シャフトチューブ50をモータハンドピース2に着脱可能に接続するための装置が設けられている。以下では、この装置をシャフトカップリングと呼ぶ。駆動シャフト20を内部に有するシャフト10が取り外された状態を図5に示す。
ツール軸を傾斜させる及び展開するための機構の詳細について、ここで説明する必要は特にない。本開示の決定的な要因は、図6に見られるように、このために必要な比較的複雑な機構が、カップリング用中空シリンダ52を有するシャフトチューブ50の内部またはハンドグリップ部4の遠位ハウジング部62の内部に配置され、シャフトカップリングおよびその操作要素を形成する機構のために比較的小さな設置スペースが残されるか、または提供されるということである。
ハウジング部62は、ハウジングキャリア体を有し、ハウジングキャリア体は、図8から最も良く分かるように、例示的に受容シリンダとして形成され、操作要素12を回転可能に支持し、半径方向外側へ開口する2つの開口67を有するリングフランジ66を備える遠位受容64を形成しており、その上に、操作要素12を追加的に支持するハウジング部62の中間スリーブ68が延びている。従って、リングフランジ66の遠位側には、シャフトカップリングの第1の部品を形成するロックスリーブ体72を受容するための第1のリング空間70が残されており、このロックスリーブ体72は、円周上で離間されており、軸に平行で、摺動面81を有する2つのフォロワアームまたはフォロワ舌部74を有し、圧縮ばね73によって図6および図7に示される停止位置へ押圧され得る。このように、ロックスリーブ体72の半径方向の寸法は非常に小さい。同時に、ロックスリーブ体72は、参照符号85で示されるラッチリング(図7参照)のキャリアとして機能し、これは、操作要素12の回転運動を割り出すための、詳細には説明しない機構のためのものである。
より具体的には、フォロワ舌部74は、中空円筒状のロックスリーブ体72の肩部75から延びており、肩部75は、フォロワ舌部74より半径方向内側にある圧縮ばね73のための当接面77(図13参照)を形成している。
シャフトカップリングのさらなる部品は、少なくとも1つの係止体90であり、係止体90は、ロックスリーブ体72の内側輪郭KIによって、例示的に受容シリンダとして形成される受容部64の内面を越えてカップリング用中空シリンダ52のカップリング凹部94(図6参照)内に押し込まれるように、例示的に受容シリンダとして形成される受容部64の例示的に凹部として形成される対応するガイド開口92に形状嵌合的に受容されている。
図示の実施例では、4つの係止体90が、例示的にボールとして形成され、好ましくは円周上で均等に離間しており、これらは、好ましくは、図13に示されるように、紛失しないように例示的に半径方向開口または孔として形成されたガイド開口92内に収容されており、カップリング用中空シリンダ52の例示的に環状溝として形成されたカップリング凹部94と協働する。
ロックスリーブ体72の回転対称な内側輪郭KIは、図7および図13に最もよく示されているように、異なる内径DKI1、DKI2を有する2つの機能部KI1、KI2を有する(図13参照)。小さい方の内径DKI2を有する機能部KI2は、半径方向内方に向けてボール90をカップリング用中空シリンダ52の環状溝として形成されたカップリング凹部94内へ押し込むことができ、機能部KI1の内径DKI1は、ボール90が妨げられることなく半径方向外方へと移動するのに十分な大きさである。圧縮ばね73は、機能部KI2がボール90と対向する停止位置または付勢位置へロックスリーブ体72を付勢する。
以下に、シャフトカップリングの操作方法と取り付け方法について説明する。
フォロワ舌部74はそれぞれ、リングフランジ66の開口67を通って、リングフランジ66の近位側の第2のリング空間76内へ延びている。従って、この第2のリング空間76は、ハウジング部62の中間スリーブ68より半径方向内側にあり、プルロッド83(図8参照)とフォロワ突起82とを介してスライダ80によって操作可能なトレインスリーブ78を収容している。トレインスリーブ78をフォロワ舌部74の近位端に引っ掛けることができ、図4の矢印ENTで示すように例示的にスライダとして形成された作動要素80を近位側へ摺動させると、圧縮ばね73の付勢力に抗してロックスリーブ体72がモータハンドピースの近位側へと引っ張られて機能部KI1がボール90と対向し、ボール90が半径方向外方へ自由に動けるようになる。このように、図7に示すシャフト10の連結状態を解除または無効にすることができる。
連結解除プロセスをサポートするために、キャッチ・押圧体98が追加的に設けられてよく、キャッチ・押圧体98は、展開ばね96によって付勢され、シャフト10の連結状態(図7参照)において、カップリング用中空シリンダ52の端面に接し、カップリング用中空シリンダ52の端部環状カラー95がボール90を超えて移動する際に、端部環状カラー95に追従する。従って、孔がその全体にわたって円筒状であっても、ボール90は例示的に孔として形成されたガイド開口92から脱落しない。キャッチ・押圧体98の浅い環状溝97は、後者をモータハンドピース内で脱落しないように固定する。
図面および上記の説明から明らかなように、リング空間70、76は、ハンドピースの取り扱いに関連する所定の外径およびモータハンドピース2またはハンドグリップ部4内部の複雑な機構のせいで、半径方向に非常に制限されている。図示されるような外科器具用のモータハンドピースの場合、リング空間70、76の半径方向の寸法は、せいぜいミリの範囲である。従って、上述したシャフトカップリングの部品は、半径方向に極めてコンパクトな設計を可能にするように構成されており、この設計は、以下に説明する部品の組立てによってサポートされる。
図8~図13は、個々の部品がモータハンドピース2又はハンドグリップ部4内でどのように組み付けられているかを示している。図8は、ハウジング部62が、中間スリーブ68と操作要素12を除いて、完全に組み立てられた状態を示しており、スライダ80は、フォロワ突起82、プルロッド83及びトレインスリーブ78と共に既にハウジング内、すなわち実施例のハウジング部62内に収容されている。
この組立状態において、まず最初に圧縮ばね73(図10参照)、次にロックスリーブ体72をハウジングキャリア体の例示的に受容シリンダとして形成された受容部64に取り付けるか又はねじ込む。しかしながら、圧縮ばね73の全長を長くしすぎることなく又は組立中に圧縮ばね73に負荷をかけることなく、ボール90の組み付けができるように、以下の事前注意措置がとられる。
図9の正面図から分かるように、ロックスリーブ体72の内面には、十分な深さの連続溝100が例示的にボール90を受容する孔として形成されたガイド開口92のパターンに対応する角度距離およびパターンで形成されており、図10および図11に示すように、ロックスリーブ体72はまず、既に挿入され、例示的に受容シリンダとして形成された受容部64の外周を越えて突出しているボール90上に、ある回転方向で押し込まれる。溝100の深さは、好ましくは、図11に示すように、溝底が機能部KI2の内径DKI2と一致するように選択される。
この段階において、フォロワ舌部74は、図11及び図12に示すように、ハウジングキャリア体のリングフランジ66に設けられた対応する開口67を通って係合する。開口67の側壁は102および106として示されており、好ましくは、ロックスリーブ体72は、開口67の第1の側壁106によって、初期回転方向で位置決めされ案内される。図11に示すように、開口67は、フォロワ舌部74によって掃引される中心角WZ74よりも大きい中心角WZ67にわたって延びている。ロックスリーブ体72が、圧縮ばね73のわずかな圧縮力に抗して溝100がボール90を通過する程度までねじ込まれるとすぐに、ロックスリーブ体72は、図11および図12において矢印Sで示すように、フォロワ舌部74が開口67の第2の側壁102に当たるまで回転するまたはねじられる。その結果、溝100も円周方向に移動して、ボール90から角度的にオフセットされ、それによりロックスリーブ体72がハウジング部62内で軸方向に固定される。有利には、ロックスリーブ体72のこの回転運動を用いて、フォロワ舌部74の近位端部がトレインスリーブ78に引っ掛けられてもよい。
フォロワ舌部74は、正確に適合するように特別に製造され、例示的にインサート部として形成された嵌合部104によって、ハウジング部62のハウジングキャリア体上で回転しないように固定され、インサート部104は、開口67の他方の第2の側壁106にパズルピースのように歯のように挿入されている。嵌合部104と側壁106との間のかみ合わせには、嵌合部104が追加の締結手段を必要とせず、開口67の側壁106との嵌合係合のみによってフォロワ舌部74の正確で滑らかな軸方向案内が保証されると同時に、嵌合部104および開口67の第2の側壁102に対して摺動面75で接するという特別な利点を有する。
嵌合部104と開口67の壁106との間の精密に嵌合する一対のかみ合い面は、例えば、ワイヤ放電加工を用いて、少なくともリングフランジ66の領域において、壁106のかみ合いプロファイルを形成することによって、少ない労力で作ることができる。
図6、図7および図13からわかるように、この組立状態において、中間スリーブ68をハウジング部62上にねじ込んでよく、それによって、接着剤などのさらなる補助を必要とせずに嵌合部104を固定することができる。これにより、組み立てと分解が非常に容易になる。
以上の説明から、圧縮ばね73はシャフトカップリングの組立中に追加的な負荷を受けず、圧縮ばね73の軸方向の取り付け長さをコンパクトまたは小さく保つことが可能であるということが明らかである。
上述したシャフトカップリングの組立ての代替として、上述の利点を保持したまま、少なくとも1つの係止体90、すなわち図示の実施例ではボール90の形態の係止体90を、対応する半径方向の充填口108を介して、外側からロックスリーブ体72を通して挿入することも可能である。この変形例は、ロックスリーブ体の拡大正面図を示す図14を参照してより詳細に説明される。
この変形例のロックスリーブ体172は、上述の溝100の代わりに、同じ角度間隔パターンで配置された対応する数の半径方向孔120を有し、この半径方向孔120を通して、例えばボール90の形態の、図14に点破線で示される係止体を充填することができる。外側からの充填は、ロックスリーブ体172が、半径方向孔120が受容シリンダ64の例示的に孔として形成されたガイド開口92と同じ位置になるまで図10の向きで例示的に受容シリンダとして形成された受容部64に押し込まれたときに可能となる。このとき、ロックスリーブ体172は、図7または図13に示す軸方向位置にあり、図11に示す回転位置にある。この組立位置では、ボール90が例示的に受容シリンダとして形成された受容部64の例示的に凹部として形成されたガイド開口92に挿入され得、例示的に凹部として形成されたガイド開口92の半径方向のテーパかキャッチ・押圧体98のいずれかが、ボール90が内側に落ちないようにする。
この軸方向位置において、ロックスリーブ体172は、図10~図12に関連して説明したように、フォロワ舌部174がリングフランジ66の開口の第1の壁に当接するまで回転される。その結果、半径方向孔120が、ボール90と整列しなくなり、シャフトカップリングが解除されるときに生じるロックスリーブ172とボール90の移動経路上に位置しなくなる。
当然、本開示の基本的な考え方から逸脱することなく、説明した実施形態から逸脱することも可能である。上述したシャフトカップリングの適用分野も、医療器具に限定されない。シャフトカップリングの設計および取付け技術は、シャフトカップリングの部品を、簡単な動作で、組立時の機械的応力をできるだけ小さくして、非常に限られた半径方向の設置スペースに収容する必要がある場合であれば、有用であり、適用可能である。
例えば、係止体の数や形状およびフォロワ舌部に関して、様々な変更が可能である。
このように、本開示の目的は、例えば医療器具の円筒状シャフトを、例えば医療器具のモータハンドピースなどの、シャフトカップリングのロックを解除するための作動要素を担持するハウジングの円筒状受容部に着脱可能に接続するためのシャフトカップリングを提供することである。シャフトカップリングは、少なくとも1つの係止体を有し、この係止体は、円筒状受容部のガイド開口に半径方向に移動可能に受容され、第1の機能位置にある軸方向に移動可能なロック体によって、シャフトのカップリング凹部に形状嵌合的に係合するロック位置で固定可能である。係止体の係止位置は、圧縮スプリングの力に抗してロック体を軸方向に沿って、カップリングのロックが解除され、係止体がシャフトとの係合から外れて半径方向外方に移動可能となる第2の機能位置へ動かすことによって解除することができる。シャフトカップリングの部品を可能な限り小さな半径方向の設置スペース内に収容し、組立時に圧縮ばねに応力を与えないようにするために、ロック体は、圧縮ばねと共に、円筒形受容部の外側で案内されるように配置されたロックスリーブとして構成されており、シャフトとは反対側に、作動要素と連結可能な少なくとも1つのフォロワ舌部を備えている。フォロワ舌部により、ロックスリーブが、第1の回転位置で円筒状受容部の外側にねじ込まれ、第2の回転位置では回転しないように固定され、ロックスリーブは、係止体の数に対応する数の取付け凹部を有し、取付け凹部は、ロックスリーブの第1の回転位置においてのみ、ガイド開口または係止体と円周方向の位置が一致する。
国際出願時の明細書には以下に記載される内容を含んでいる。
[1]医療器具などの円形円筒状のシャフト(52)を、医療器具のモータハンドピースなどの、シャフトカップリングのロックを解除するための作動要素(80)を担持するハウジング(62)の円形円筒状の受容部(64)に着脱可能に接続するためのシャフトカップリングであって、
円形円筒状の前記受容部(64)のガイド開口(92)に半径方向に移動可能に受容され、第1の機能位置にある軸方向に移動可能なロック体(72)によって、前記シャフト(52)のカップリング凹部(94)に形状嵌合的に係合するロック姿勢で固定可能な少なくとも1つの係止体(90)であって、前記係止体(90)の係止位置は、圧縮スプリング(73)の力に抗して前記ロック体(72)を軸方向に沿って、カップリングのロックが解除され、前記係止体(90)が前記シャフトとの係合から外れて半径方向外方に移動可能となる第2の機能位置へ動かすことによって解除することができる、係止体(90)を備え、
前記ロック体は、前記圧縮ばね(73)と共に、円形円筒状の前記受容部(64)の外側で案内されるように配置されたロックスリーブ(72)として構成されており、前記シャフト(52)とは反対側に、前記作動要素(80)と連結可能な少なくとも1つのフォロワ舌部(74)を備えており、前記フォロワ舌部によって、前記ロックスリーブ(72)を第1の回転位置で円形円筒状の前記受容部の外側にねじ込み、第2の回転位置で回転しないように固定することが可能であり、
前記ロックスリーブ(72)は、前記係止体(90)の数に対応する数の取付け凹部(100;120)を有し、前記取付け凹部は、前記ロックスリーブ(72)の前記第1の回転位置においてのみ、前記ガイド開口(92)と円周方向の位置が一致する、ことを特徴とする、シャフトカップリング。
[2]前記ロックスリーブ(72)は、前記第2の回転位置において、前記ハウジング(62)内で回転しないように固定可能であることを特徴とする、[1]に記載のシャフトカップリング。
[3]少なくとも1つの前記フォロワ舌部(74)が、円形円筒状の前記受容部(64)のリングフランジ(66)に設けられた対応する開口(67)を通って延び、前記第2の回転位置において、外側から半径方向に挿入可能な嵌合部(104)によって前記開口(67)の側壁(102)上の接触位置に固定可能であることを特徴とする、[2]に記載のシャフトカップリング。
[4]前記ロックスリーブ(72)が、内側で、異なる内径(DKI1,DKI2)を有し、軸方向に連続する2つの機能部(KI1,KI2)を形成していることを特徴とする、[1]~[3]いずれかに1つに記載のシャフトカップリング。
[5]少なくとも1つの前記フォロワ舌部(74)が、前記機能部を形成するロックスリーブ体(72)の肩部(75)から離れるように延び、
前記肩部(75)が、前記フォロワ舌部(74)より半径方向内側で、前記圧縮ばね(73)のための接触面(77)を形成することを特徴とする、[4]に記載のシャフトカップリング。
[6]複数の係止体(90)および/またはフォロワ舌部(74)が、好ましくは円周上で均等に離間して、設けられていることを特徴とする、[1]~[5]のいずれか1つに記載のシャフトカップリング。
[7]少なくとも1つの前記係止体が、ボール(90)として構成されていることを特徴とする、[1]~[6]のいずれか1つに記載のシャフトカップリング。
[8]前記ロックスリーブ(72)の少なくとも1つの前記取付け凹部は、内側で前記肩部(75)に形成された軸方向に延びる溝(100)によって形成されており、
前記溝(100)は、円筒状の前記受容部(64)に既に取り付けられた対応する係止体上で前記ロックスリーブ(72)の前記肩部(75)を軸方向に摺動させるのに十分な深さであることを特徴とする、[5]から[7]のいずれか1つに記載のシャフトカップリング。
[9]少なくとも1つの前記取付け凹部が、各係止体(90)に割り当てられた充填開口(108、120)によって形成されており、この充填開口を通して、前記ロックスリーブ(72)の前記第1の回転位置において、それぞれの係止体(90)を円筒状の前記受容部(64)の前記ガイド開口(92)内へ半径方向に挿入可能であることを特徴とする、[1]~[7]のいずれか1つに記載のシャフトカップリング。
[10][1]~[9]のいずれか1つに記載のシャフトカップリングの部品の取付け方法であって、
例えば医療器具の円形円筒状のシャフト(52)は、医療器具のモータハンドピースなどのハウジング(62)の円形円筒状の受容部(64)に着脱可能に接続可能であり、
前記ハウジングは、前記シャフトカップリングのロックを解除するための作動要素(80)を担持し、
円形円筒状の前記受容部(64)は、ガイド開口(92)に半径方向に移動可能に少なくとも1つの係止体(90)を受容し、第1の機能位置にある軸方向に移動可能なロック体(72)によって、前記シャフト(52)のカップリング凹部(94)に形状嵌合的に係合するロック姿勢で固定可能であり、
前記係止体(90)の前記係止位置は、圧縮スプリング(73)の前記力に抗して前記ロック体(72)を軸方向に沿って、前記カップリングのロックが解除され、前記係止体(90)が前記シャフトとの係合から外れて半径方向外方に移動可能となる第2の機能位置へ動かすことによって解除することができ、
前記ロック体は、前記圧縮ばね(73)と共に、円形円筒状の前記受容部(64)の外側で案内されるように配置されたロックスリーブ(72)として構成されており、前記シャフト(52)とは反対側に、前記作動要素(80)と連結可能な少なくとも1つのフォロワ舌部(74)を備えており、
前記ロックスリーブ(72)は、前記圧縮ばね(73)と共に、係止体(90)の数に対応する数の取付け凹部(100;120)が前記ガイド開口(92)と円周方向の位置で一致する第1の回転位置において、円形円筒状の前記受容部の外側にねじ込まれ、第2の回転位置において、回転しないように固定されることを特徴とする、取付け方法。
[11]少なくとも1つの前記係止体(90)は、前記ロックスリーブ(72)がねじ込まれる前に、対応するガイド開口(92)内に既に挿入されており、
係止体(90)の数に対応する数の軸方向に延びる溝(100)を半径方向内側に備える前記ロックスリーブ(72)は、前記第1の回転位置において、対応する係止体(90)上で軸方向に押され、次に、前記第2の回転位置へ回転されて、外側から挿入された嵌合部(104)によって少なくとも1つの前記フォロワ舌部(74)を介してこの回転位置で固定される、[10]に記載の取付け方法。
[12]少なくとも1つの前記係止体(90)は、前記第1の回転位置で前記ロックスリーブ(72)をねじ込んだ後に、対応する半径方向の充填開口(108、120)内へ挿入され、
前記ロックスリーブ(72)は、その後、前記第2の回転位置へひねられて、外側から挿入された嵌合部(104)によって少なくとも1つの前記フォロワ舌部(74)を介してこの回転位置で固定される、[10]に記載の取付け方法。
[13]嵌合片(104)が、前記ハウジングに螺合された中間スリーブ(68)によって半径方向に固定されていることを特徴とする、[11]又は[12]に記載の取付け方法。
1 ハンド器具
2 モータハンドピース
4 ハンドグリップ部
6 駆動ユニット
7 ケーブル
8 ツール
10 シャフト
S1、S2 8と10の長手方向軸
12 操作要素
50 駆動シャフト
52 カップリング用中空シリンダ
62 ハウジングの遠位ハウジング部
64 受容
66 リングフランジ
67 開口
68 中間スリーブ
70 第1のリング空間
72 ロック
KI1、KI2 機能部
73 圧縮ばね
74 フォロワ舌部
75 肩部
76 第2のリング空間
77 当接面
78 トレインスリーブ
80 例示的な実施例ではスライダである作動要素
81 摺動面
82 フォロワ突起
83 引張ロッド
85 ラッチリング
90 例示的な実施例ではボールである係止体
92 例示的な実施例では凹部又はであるガイド開口
94 例示的な実施例ではリング溝であるカップリング凹部
95 環状カラー
96 排出ばね
97 環状溝
98 キャッチ・押圧体
100 溝
102 第1の側壁
104 例示的な実施例ではインサート部である嵌合部
106 第2の側壁
108 例示的な実施例では充填開口である取付け凹部
120 例示的な実施例では半径方向孔である取付け凹部172 ロックスリーブ体の変形
174 フォロワ舌部
WZ67 中心角度
WZ74 中心角度

Claims (13)

  1. 医療器具などの円形円筒状のシャフト(52)を、医療器具のモータハンドピースなどの、シャフトカップリングのロックを解除するための作動要素(80)を担持するハウジング(62)の円形円筒状の受容部(64)に着脱可能に接続するためのシャフトカップリングであって、
    円形円筒状の前記受容部(64)のガイド開口(92)に半径方向に移動可能に受容され、第1の機能位置にある軸方向に移動可能なロック体(72)によって、前記シャフト(52)のカップリング凹部(94)に形状嵌合的に係合するロック姿勢で固定可能な少なくとも1つの係止体(90)であって、前記係止体(90)の係止位置は、圧縮スプリング(73)の力に抗して前記ロック体(72)を軸方向に沿って、カップリングのロックが解除され、前記係止体(90)が前記シャフトとの係合から外れて半径方向外方に移動可能となる第2の機能位置へ動かすことによって解除することができる、係止体(90)を備え、
    前記ロック体は、前記圧縮ばね(73)と共に、円形円筒状の前記受容部(64)の外側で案内されるように配置されたロックスリーブ(72)として構成されており、前記シャフト(52)とは反対側に、前記作動要素(80)と連結可能な少なくとも1つのフォロワ舌部(74)を備えており、前記フォロワ舌部によって、前記ロックスリーブ(72)を第1の回転位置で円形円筒状の前記受容部の外側にねじ込み、第2の回転位置で回転しないように固定することが可能であり、
    前記ロックスリーブ(72)は、前記係止体(90)の数に対応する数の取付け凹部(100;120)を有し、前記取付け凹部は、前記ロックスリーブ(72)の前記第1の回転位置においてのみ、前記ガイド開口(92)と円周方向の位置が一致する、ことを特徴とする、シャフトカップリング。
  2. 前記ロックスリーブ(72)は、前記第2の回転位置において、前記ハウジング(62)内で回転しないように固定可能であることを特徴とする、請求項1に記載のシャフトカップリング。
  3. 少なくとも1つの前記フォロワ舌部(74)が、円形円筒状の前記受容部(64)のリングフランジ(66)に設けられた対応する開口(67)を通って延び、前記第2の回転位置において、外側から半径方向に挿入可能な嵌合部(104)によって前記開口(67)の側壁(102)上の接触位置に固定可能であることを特徴とする、請求項2に記載のシャフトカップリング。
  4. 前記ロックスリーブ(72)が、内側で、異なる内径(DKI1,DKI2)を有し、軸方向に連続する2つの機能部(KI1,KI2)を形成していることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のシャフトカップリング。
  5. 少なくとも1つの前記フォロワ舌部(74)が、前記機能部を形成するロックスリーブ体(72)の肩部(75)から離れるように延び、
    前記肩部(75)が、前記フォロワ舌部(74)より半径方向内側で、前記圧縮ばね(73)のための接触面(77)を形成することを特徴とする、請求項4に記載のシャフトカップリング。
  6. 複数の係止体(90)および/またはフォロワ舌部(74)が、好ましくは円周上で均等に離間して、設けられていることを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載のシャフトカップリング。
  7. 少なくとも1つの前記係止体が、ボール(90)として構成されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載のシャフトカップリング。
  8. 前記ロックスリーブ(72)の少なくとも1つの前記取付け凹部は、内側で前記肩部(75)に形成された軸方向に延びる溝(100)によって形成されており、
    前記溝(100)は、円筒状の前記受容部(64)に既に取り付けられた対応する係止体上で前記ロックスリーブ(72)の前記肩部(75)を軸方向に摺動させるのに十分な深さであることを特徴とする、請求項5から7のいずれかに記載のシャフトカップリング。
  9. 少なくとも1つの前記取付け凹部が、各係止体(90)に割り当てられた充填開口(108、120)によって形成されており、この充填開口を通して、前記ロックスリーブ(72)の前記第1の回転位置において、それぞれの係止体(90)を円筒状の前記受容部(64)の前記ガイド開口(92)内へ半径方向に挿入可能であることを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載のシャフトカップリング。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載のシャフトカップリングの部品の取付け方法であって、
    例えば医療器具の円形円筒状のシャフト(52)は、医療器具のモータハンドピースなどのハウジング(62)の円形円筒状の受容部(64)に着脱可能に接続可能であり、
    前記ハウジングは、前記シャフトカップリングのロックを解除するための作動要素(80)を担持し、
    円形円筒状の前記受容部(64)は、ガイド開口(92)に半径方向に移動可能に少なくとも1つの係止体(90)を受容し、第1の機能位置にある軸方向に移動可能なロック体(72)によって、前記シャフト(52)のカップリング凹部(94)に形状嵌合的に係合するロック姿勢で固定可能であり、
    前記係止体(90)の前記係止位置は、圧縮スプリング(73)の前記力に抗して前記ロック体(72)を軸方向に沿って、前記カップリングのロックが解除され、前記係止体(90)が前記シャフトとの係合から外れて半径方向外方に移動可能となる第2の機能位置へ動かすことによって解除することができ、
    前記ロック体は、前記圧縮ばね(73)と共に、円形円筒状の前記受容部(64)の外側で案内されるように配置されたロックスリーブ(72)として構成されており、前記シャフト(52)とは反対側に、前記作動要素(80)と連結可能な少なくとも1つのフォロワ舌部(74)を備えており、
    前記ロックスリーブ(72)は、前記圧縮ばね(73)と共に、係止体(90)の数に対応する数の取付け凹部(100;120)が前記ガイド開口(92)と円周方向の位置で一致する第1の回転位置において、円形円筒状の前記受容部の外側にねじ込まれ、第2の回転位置において、回転しないように固定されることを特徴とする、取付け方法。
  11. 少なくとも1つの前記係止体(90)は、前記ロックスリーブ(72)がねじ込まれる前に、対応するガイド開口(92)内に既に挿入されており、
    係止体(90)の数に対応する数の軸方向に延びる溝(100)を半径方向内側に備える前記ロックスリーブ(72)は、前記第1の回転位置において、対応する係止体(90)上で軸方向に押され、次に、前記第2の回転位置へ回転されて、外側から挿入された嵌合部(104)によって少なくとも1つの前記フォロワ舌部(74)を介してこの回転位置で固定される、請求項10に記載の取付け方法。
  12. 少なくとも1つの前記係止体(90)は、前記第1の回転位置で前記ロックスリーブ(72)をねじ込んだ後に、対応する半径方向の充填開口(108、120)内へ挿入され、
    前記ロックスリーブ(72)は、その後、前記第2の回転位置へひねられて、外側から挿入された嵌合部(104)によって少なくとも1つの前記フォロワ舌部(74)を介してこの回転位置で固定される、請求項10に記載の取付け方法。
  13. 嵌合片(104)が、前記ハウジングに螺合された中間スリーブ(68)によって半径方向に固定されていることを特徴とする、請求項11または12に記載の取付け方法。
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