JP2024025162A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体上に記録するインク層のインク色の順番を変更することで、インク消費量を抑制し、かつ、画像の色の再現性を高めることを目的とする。【解決手段】記録装置は、複数の記録ヘッドを有し、そのそれぞれが複数の色成分をそれぞれ記録するための複数の記録素子列を有し、複数の記録ヘッドのそれぞれはその配置に応じた順序で記録媒体に画像を記録する。さらに複数の記録素子列のそれぞれで記録する色剤に対応する画像データの色成分を、前記複数の記録ヘッドに分配する分配部を有する。複数の記録ヘッドはその配置に応じた順序で画像を記録し、分配部は、画像データの色成分の値の順序に応じた割合で、前記画像データの色成分を前記複数の記録ヘッドに分配する。【選択図】図4

Description

本発明は媒体に色剤で画像を記録する記録装置及び記録方法に関する。
複数の吐出口が配列された吐出口列を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させながら記録媒体にインクを吐出することにより、記録媒体上に画像を記録する記録装置が従来知られている。特に、高速印刷が求められるオフィスや商業印刷の分野においては、記録媒体幅以上の幅を持つフルラインヘッドを搭載したフルライン型のインクジェットプリンタが使用されている。特許文献1には、複数の記録ヘッドが記録媒体の搬送方向に複数配置され、各記録ヘッドの下で記録媒体を搬送させることで画像を記録する工程が示されている。
特開2004-268361号公報
特許文献1においては、各記録ヘッドがそれぞれ1色のインクのみを保持することが想定されており、搬送方向に配置された各記録ヘッドが保持するインクの順番に記録媒体上に画像を記録する。つまり、記録媒体の搬送方向に、マゼンタインクを保持する記録ヘッド、シアンインクを保持する記録ヘッドがこの順序で設けられているとすると、記録媒体上には図7(a)に示すようにマゼンタ層、シアン層の順にインク層が形成されることになる。記録媒体は一定方向にしか搬送できないため、記録媒体上に形成されるインク層のインク色の順番は固定され、例えば図7(b)に示すようなシアン層、マゼンタ層の順にインク層を形成することはできない。
このため、上層の色ほど発色しやすく、下層の色ほど発色しにくくなり、その順序を変えることはできなかった。このため、色の層の順序を考慮することなく記録対象の画像を各色成分画像に分解すると、媒体に記録された画像の色が、元の画像データで表された色と異なるものとなり得る。逆に、色の層の順序を考慮して記録対象の画像を各色成分画像に分解すると、下層の色成分ほど高濃度となり、色剤の消費量が多くなる。
本発明は上記従来例に鑑みて成されたもので、記録媒体上に記録するインク層のインク色の順番を変更することで、インク消費量を抑制し、かつ、画像の色の再現性を高めることを目的とする
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有する。本発明の一側面によれば、複数の記録ヘッドであって、前記複数の記録ヘッドのそれぞれが複数の色成分をそれぞれ記録するための複数の記録素子列を有し、前記複数の記録ヘッドのそれぞれはその配置に応じた順序で記録媒体に画像を記録する、前記複数の記録ヘッドと、
前記複数の記録素子列のそれぞれで記録する色剤に対応する画像データの色成分を、前記複数の記録ヘッドに分配する分配手段と、を有し、
前記分配手段は、前記画像データの色成分の値の順序に応じた割合で、前記画像データの色成分を前記複数の記録ヘッドに分配する
ことを特徴とする記録装置が提供される。
さらに他の側面によれば、複数の記録ヘッドであって、前記複数の記録ヘッドのそれぞれが複数の色成分をそれぞれ記録するための複数の記録素子列を有し、前記複数の記録ヘッドのそれぞれはその配置に応じた順序で画像を記録する、前記複数の記録ヘッドと、
前記複数の記録素子列のそれぞれで記録する色剤に対応する画像データの色成分を、前記複数の記録ヘッドに分配する分配手段と、を有し、
前記分配手段は、前記画像データの色成分のうち特定の色成分を、前記複数の記録ヘッドのうち、最も後で記録する最後の記録ヘッドに分配する
ことを特徴とする記録装置が提供される。
本発明によれば、記録媒体上に記録するインク層のインク色の順番を変更することで、インク消費量を抑制し、かつ、画像の色の再現性を高めることが可能となる。
本発明で適用可能な記録装置の概要図。 図1の記録装置の記録ヘッドの概要図。 図1の記録装置の記録システムの制御系のブロック図。 図1の記録装置の画像処理を説明するためのブロック図。 図1の記録装置の量子化処理で用いる誤差拡散マトリクスの例を示す図。 図1の記録装置で適用可能なマスクの一例を示す図。 本発明における最適なインク層を説明するためのイメージ図。 本発明における分配比率1、2を適用したときのインク層形成を説明するためのイメージ図。 色成分を分配する手順のフローチャート。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
●装置の構成
図1は、本実施形態におけるインクジェット記録装置(以下、記録装置と称する)の内部構成を示す図である。
供給部101から供給される記録媒体Pは、搬送ローラ対103および104に挟持されながら、+X方向に所定の速度で搬送される。記録済みの媒体は排出部102より排出される。+X方向とは、媒体の搬送方向であり、記録ヘッドの記録素子列に交差する交差方向、或いは直交する直交方向ともいえる。上流側の搬送ローラ対103と下流側の搬送ローラ対104の間には、搬送方向に沿って記録ヘッド105~108が並んで配列しており、記録データに従ってZ方向に色剤、本例ではインクを吐出する。本実施形態において記録ヘッド105、106、107、108は、それぞれがシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインクを吐出する吐出口(ノズル)を保持している。各色の吐出口列は、シートの搬送方向に直交する方向(Y方向)に沿って、平行に配置されている。それぞれの吐出口は吐出したインクでドットを記録する記録素子であり、記録ヘッドには記録素子列が配置されている。また、それぞれのインクは不図示のチューブを介して記録ヘッド105~108に供給されている。
本実施形態において、記録媒体Pは供給部101にロール状に保持された連続紙であっても良いし、あらかじめ規格サイズに切断されたカット紙であっても良い。連続紙の場合は、記録ヘッド105~108による記録動作が終了した後、カッタ109によって所定の長さに切断され、排出部102にてサイズごとに排紙トレイに分類されて排出される。
図2は本実施形態における記録ヘッドを示す図である。なお、ここでは記録ヘッド105~108のうち記録ヘッド108のみを示しているが、他の記録ヘッド105~107についても記録ヘッド108と同様の構成である。また、記録ヘッドに配列された各吐出口30と対向する位置(記録ヘッドの内部)には記録素子として電気熱変換素子が設けられており、この電気熱変換素子を駆動することにより熱エネルギーを生成してインクの吐出動作を行う。また、電気熱変換素子ではなく圧電素子や静電素子、MEMS素子を用いることもできる。
記録ヘッド108には、インクを吐出するための吐出口30をX方向と交差するY方向(配列方向、所定方向)に沿って配列した8列の吐出口列0~7が、X方向に並んで配置されている。ここでは簡単のため各吐出口列0~7は15個の吐出口30から構成されている様子を示しているが、実際には各吐出口列0~7には、記録媒体のY方向における全幅を記録可能な範囲に吐出口30が配列されている。
これらの吐出口列には、各吐出口が1インチ当たり1200個の吐出口30が配置されるような解像度(以下、上記の解像度を1200dpiと称する)で配置されている。また、X方向に隣接する2つの吐出口列は、ずれなく配置されている。
また、各吐出口列に対して前述したインクがそれぞれ供給されており、本実施形態においては吐出口列0、1にブラック、吐出口列2、3にシアン、吐出口列4、5にマゼンタ、吐出口列6、7にイエローが供給されている。このように本実施形態では、1つの記録ヘッドは、各色成分の吐出口の列が複数列(本例では2列)ずつ並列に配置されたライン型の記録ヘッド(ラインヘッドとも呼ぶ)である。なお色の順序は上記例には限らず、他の順序であってもよい。また、吐出口列の搬送方向についての間隔に応じて記録タイミングを制御するのであれば、同じ色のインクの吐出口列を隣接配置しなくともよい。
図3は本実施形態における記録制御系を示すブロック図である。記録装置内の記録制御系(制御部或いはコントローラとも呼ぶ。)13は、上位装置(DFE)HC2に通信可能に接続され、また、上位装置HC2はホスト装置HC1に通信可能に接続される。
ホスト装置HC1では、記録画像の元になる原稿データが生成、あるいは保存される。ここでの原稿データは、例えば、文書ファイルや画像ファイル等の電子ファイルの形式で生成される。この原稿データは、上位装置HC2へ送信され、上位装置HC2では、受信した原稿データを記録制御系13で利用可能なデータ形式、例えばRGBで画像を表現するRGBデータに変換する。変換後のデータは、上位装置HC2から記録装置内の記録制御系13へ送信される。
記録制御系13は、メインコントローラ13Aと、エンジンコントローラ13Bとに大別される。メインコントローラ13Aは、処理部131、記憶部132、操作部133、画像処理部134、通信I/F(インタフェース)135、バッファ136および通信I/F137を含む。
処理部131は、CPU等のプロセッサであり、記憶部132に記憶されたプログラムを実行し、メインコントローラ13A全体の制御を行う。記憶部132は、RAM、ROM、ハードディスク、SSD等の記憶デバイスであり、処理部131が実行するプログラムや、データを格納し、また、処理部131にワークエリアを提供する。操作部133は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等の入力デバイスであり、ユーザの指示を受け付ける。また操作部133に表示部を含めてユーザに情報を提示してもよい。
画像処理部134は例えば画像処理プロセッサを有する電子回路である。バッファ136は、例えば、RAM、ハードディスクやSSDである。通信I/F135は上位装置HC2との通信を行い、通信I/F137はエンジンコントローラ13Bとの通信を行う。図3において破線矢印は、記録制御系13に入力されたデータの処理の流れを例示している。上位装置HC2から通信IF135を介して受信されたデータは、バッファ136に蓄積される。画像処理部134はバッファ136からデータを読み出し、読み出したデータに所定の画像処理を施してプリントエンジンが用いる記録データを生成し、再びバッファ136に格納する。
そして、バッファ136に格納された画像処理後の記録データは、通信I/F137からエンジンコントローラ13Bへ送信される。その後、エンジンコントローラ13Bによって記録データに基づいて各記録ヘッド105~108に設けられた記録素子が駆動され、記録動作が行われる。
なお、ここでは処理部131や記憶部132、画像処理部134をそれぞれ1つずつ有している形態を記載したが、複数の処理部131や記憶部132、画像処理部134を有する形態であっても良い。
図4は、本実施形態の構成によって記録媒体の同一領域の画像を完成させる場合の画像処理を説明するためのブロック図である。本実施形態において、多値画像データ入力部61、色変換部62、画像データ分配部63、量子化処理部64-1~4、吐出口列データ分配処理部65-1~4および記録ヘッド吐出口列バッファ部66-1~8は、画像処理部134に備えられている。画像データ分配部63を、画像データ分割部と呼ぶこともある。
図4に示す処理ブロックの一部は、メインコントローラ13Aに含まれていてよい。その場合には、処理部131や画像処理部134により多値画像データ入力部61~吐出口データ分割処理部65が実現されてもよいし、或いはその一部は専用のハードウェア回路により実現されてもよい。記録ヘッド吐出口バッファ66はエンジンコントローラ13Bに含めてもよい。或いは、メインコントローラ13Aに含めてよいと説明したブロックのうち、吐出口データ分割処理部65などはエンジンコントローラ13Bに含めてもよい。エンジンコントローラ13Bでは、不図示のプロセッサと専用回路、またはそのいずれか一方によりその機能を実現してよい。
外部機器から、多値画像データ入力部61によって、RGBの256値の画像データが入力される。RGBの256値とは、RGBの各色成分がそれぞれ256値で表現されていることを意味している。すなわち、画像データは各色8ビットであり、入力画像データは24ビットで色が表現されている。この入力画像データは、画素毎に、色変換部62によって、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク色に対応した4組の多値画像データに変換される。色変換部62には、RGB値とCMYK値とが、一対一で対応付けられた3次元のルックアップテーブル(LUT)が用意されている。そして、このLUTを用いることにより、RGBデータが、インク別多値データに一括して変換される。テーブルはすべてのRGB値について用意されていなくともよく、代表値(テーブル格子点値とも呼ぶ)について用意されていてもよい。その場合には、テーブル格子点値から外れる入力値に対しては、近傍の格子点の出力値から補間によって出力値を算出してもよい。
RGBからCMYKへの変換のためのLUTは、初期的には、CMYK各色の色剤で色成分ごとの画像が形成される順序が予め定めた順序であることを前提として作成されてよい。ただし発明が解決しようとする課題欄で説明したように、色の記録順序を変えれば完成した画像の色が変わることがある。そして後述するように本願発明では色の記録順序を色に応じて変更する。すなわち色の値に応じて(各色成分の値に応じて)色の記録順序は決まる。そこでたとえば色変換用のLUTを用いて表現可能な色について、後述する要領で色ごとの記録順序を決定してサンプル画像を印刷する。そしてそのサンプル画像の色を測定して較正を行ってよい。
この較正では、本来印刷されるはずの色と測定された色との色差を求めて補正テーブルを作成し、RGBからCMYKへの色変換後にこの補正テーブルを適用してよい。あるいは上述したRGBからCMYKへの変換用のLUTそのものを、上記の色差に応じて補正してもよい。この較正を行うことで、色ごとに決まる順序で各色成分を記録した画像の各色成分の値が調整される。これにより例えば色成分1と色成分2との記録順序が入れ替わると、それぞれの色成分の値が較正により調整され、記録順序がより後になった色成分の値が小さくなるか、あるいはより前になった色成分の値が大きくなるか、あるいはその両方が生じ得る。このようにして色ごとに各色成分の記録順序が決まり、決まった順序で記録する際の各色成分の値の補正値を決定しておくことができる。
以下の処理は、画素を単位として、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのそれぞれについて同様に独立して行われるので、以後の説明はブラックのみについて行う。インク別多値データは、画像データ分配部63に送られる。画像データ分配部63では、入力されたインク別多値データに対して、インク色毎に分配率を決定する。画像データ分配部63にはインク別多値データに対して、色ごとの分配率が予め設定されたテーブルが用意されており、このテーブルを参照してインク色毎に分配率を決定する。決定された分配率に従って、入力された多値データKは、記録ヘッド105~108で記録される多値データK1~K4に分配される。このように、本実施形態では画像データ分配部63で分配する際の分配率を、入力された多値データごとに異ならせる。テーブルで設定される分配率についての詳細は後述する。なお画像データの分配の単位は予め定めた領域であってよい。予め定めた領域は、上述した画素のほか、画像全体、あるいは予め定めたサイズのブロックなどであってよい。ここで画像全体とは、たとえばページプリンタであれば1ページ分の画像である。複数の画素を含む領域を分配の単位とする場合には、その領域に含まれる画素の色成分ごとの平均値を求めて、それに基づいて分配すればよい。
各色の画像データ分配部63で生成された各記録ヘッド用の多値データK1~K4は、それぞれの量子化処理部64-1~4において2値化処理(量子化処理)が行われる。その結果、入力された多値データK1~K4に対して、2値データK1'~K4'が生成される。本実施形態において、量子化処理部64-1~4で採用される量子化方式は、一般的な誤差拡散方式とする。
この際、量子化処理部では、各記録ヘッドでドットが重複して記録される画素を適度に拡散させるため、少なくとも2種類の異なる拡散マトリクスを採用することが好ましい。例えば量子化処理部64-1、64-3では図5(A)で示した拡散マトリクスを用い、量子化処理部64-2、64-4では図5(B)で示した拡散マトリクスを用いてもよい。
以降は各記録ヘッドで同様の処理となるので記録ヘッド105で記録される2値データK1'について説明する。量子化処理部64-1によって得られた2値データK1´は、吐出口列データ分配処理部65-1に転送される。吐出口列データ分配処理部65-1では、予めメモリに記憶されているマスクを利用してブラックインクを吐出可能な記録ヘッド105の2つの吐出口列0および吐出口列1に対する分配処理が実行される。
ここで、マスクとは、個々の画素に対して2値画像データの記録の許容(1)または非許容(0)が予め定められたデータの集合体であり、2値画像データとマスクとを画素毎に論理積演算することで、上記2値画像データを分配することが出来るものである。2値の画像データをN個に分配する場合、N個のマスクが用いられるのが一般である。2値の画像データを2つの吐出口列のため2分配する本実施形態では、図6に示すような2つのマスク1801、1802が使用される。黒で示される部分が画像データの記録を許容するデータ(1:画像データをマスクしないデータ)であり、白で示される部分は画像データの記録を許容しないデータ(0:画像データをマスクするデータ)である。ここでは、マスク1801は吐出口列0の2値データを生成するために利用され、マスク1802は吐出口列1の2値データを生成するために利用される。これら2つのマスクは互いに補完の関係を有しているため、これらマスクで分配された2値データ同士は互いに重なることがない。また、マスクで分配された2値データにより分配前の全画素がカバーされる。つまり、ブラック2値データで記録(1)と定められたデータは、2つの吐出口列0および1によって、互いに重なることなく、かつ、もれなく記録媒体に記録される。このような分配処理は、他の記録ヘッド、他のインク色に対しても同様に行われる。
上記分配処理後に得られた2つの吐出口列2値データは、それぞれ記録ヘッド吐出口列0バッファ66-1、記録ヘッド吐出口列1バッファ66-2に格納され、吐出口列0、吐出口列1によって記録される。
(最適なインク層について)
本実施形態における最適なインク層構成について説明する。図7の(a)~(c)は記録媒体上にシアンとマゼンタのインクによってインク層を形成した図である。
(a)と(b)は同じインク量のマゼンタとシアンでインク層を形成しているが、(a)は記録媒体上にマゼンタ、シアンの順にインク層を形成しており、(b)は記録媒体上にシアン、マゼンタの順でインク層を形成している。(a)と(b)とでは各色のインク量は同じであるが、このインク層を観察したとき、表面に近い色成分がより強く表れる。たとえば図7(a)はシアン寄りのブルー、(b)はマゼンタ寄りのブルーに見える。つまり、インク層を形成するインク色の順番によって、インク量が同じでも違う色に見えることがある。
また、(c)は記録媒体上にシアン、マゼンタの順でインク層が形成されているが、上層のマゼンタのインク量が(b)と比較して少なく、観察すると、(a)と同じシアン寄りのブルーに見える。つまり、(a)と(c)を比較すると、同じ色として観察されるが、(c)の方が少ない総インク量でインク層が形成されている。
本実施形態においては、記録媒体上で同じ発色を得るのにより総インク量の少ないインク層で形成できるインク層をより良好なインク層と呼ぶ。つまり、(a)と(c)で観察される色を記録媒体上で再現するためのより良好なインク層は(c)となる。記録媒体上で同じ発色を得るのにより総インク量が最も少ないインク層で形成できるインク層を最適なインク層と呼び、本実施形態では、理想的には最適なインク層で画像を形成するが、それが困難であればより良好なインク層で画像を形成してもよい。
(分配率の詳細)
前述した画像データ分配部63による分配率について詳細に説明する。分配率とは、記録率によって決まる多値データを記録ヘッド105~108へ分配する割合を示し、分配率の合計は100%となっている。例えば、ブラックの多値データ値K=100を記録ヘッド105用の多値データK1=70、記録ヘッド106用の多値データK2=10、記録ヘッド107用の多値データK3=10、記録ヘッド108用の多値データK4=10に分配するとしよう。この際、分配率は、K1:K2:K3:K4=70:10:10:10となる。この分配率を画像データ分配部63に保持されているテーブルで設定することで、前述した、入力した画像データに対するより適したインク層構成を生成することができ、それによって、インク層形成に使用する総インク量を少なくすることが可能になる。
本実施形態における、分配率とそれに応じて形成されるインク層構造について説明する。今回は、シアン、マゼンタという2色のインクを使用して2次色あるいは1次色を生成する場合について説明するが、他色を用いた場合も同様の設定方法が適用される。なお2次色は混色、1次色は非混色(或いは純色)ともいう。
2次色を作る場合、各色のインク量が比較して、インク量の少ない色をインク層の上の層に、インク量の多い色をインク層の下の層となるようにインク層を形成する。
シアンとマゼンタの2次色を作る場合、使用するインク量がマゼンタよりシアンの方が多い際は、下記表の分配テーブルから、マゼンタは分配比率1を選択し、シアンは分配比率2を選択する。このときの各記録ヘッドでのインク層形成の流れのイメージを図8(a)に示す。記録媒体801上にまず記録ヘッド105~107でシアンのインク層802が形成され、最後に記録ヘッド108によってマゼンタのインク層803が形成される。これによって、下の層がシアン、上の層がマゼンタで形成されたインク層を得ることができる。逆に使用するインク量がシアンよりマゼンタの方が多い際は、下記表1の分配テーブルから、マゼンタは分配比率2を選択し、シアンは分配比率1)を選択する。このときの各記録ヘッドでのインク層形成の流れのイメージを図8(b)に示す。記録媒体801上にまず記録ヘッド105~107でマゼンタのインク層804が形成され、最後に記録ヘッド108によってシアンのインク層805が形成される。これによって、下の層がマゼンタ、上の層がシアンで形成されたインク層を得ることができる。
Figure 2024025162000002
本実施形態において、画像データ分配部63は、入力多値データに対して、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色の分配率が対応付けられたテーブルを保持している。以下に画像データ分配部63で保持されているテーブルの分配率設定方法の詳細について説明する。以下に本実施形態で使用されるテーブルについて、分配テーブル1~3の詳細を記載した。
(分配テーブル1の詳細)
本実施形態において使用される、分配テーブル1について説明する。
前述したように分配率は、画像データ分配部63で決定される。説明のため、画像データ分配部63に入力されたインク別多値データのインク量がブラック>シアン>マゼンタ>イエローであった場合を想定する。本実施形態における分配テーブル1においては、最下流に配置されている記録ヘッドから順番にインク量の少ないインク色を割り当てる。
分配テーブル1の例を表2に示す。表2に示すように、インク量すなわち色成分の値の順に、第1の色成分から第4の色成分とする。そしてそれぞれの色成分に、記録ヘッド105、記録ヘッド106、記録ヘッド107、記録ヘッド108がそれぞれ割り当てられ、各記録ヘッドで各インクの記録が実施される。上述した順序では、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローがこの順序で第1の色成分から第4の色成分となるので、それぞれ記録ヘッド105、記録ヘッド106、記録ヘッド107、記録ヘッド108に割り当てられる。すなわち、画像データの色成分の値の大きさの順序に応じて、色成分を、その値が小さいほど、複数の記録ヘッドのうち、より下流の、すなわちより後で記録する記憶ヘッドにすべて分配する。
このように各記録ヘッドに各インクを個別に割り当てることで、記録媒体上に確実にインク量の少ない順番でインク層を形成することが可能になる。
なお、本実施形態においては4本の記録ヘッドに対して4色のインクを割り当てる構成であったが、記録ヘッドやインク色の数が異なれば、一つの記録ヘッドに対して2色以上のインク色を割り当てる可能性も考えられる。その際でもインク層を形成する際にインク量の少ないインクの層を相対的に全体のインク層の上層に形成することができているので、本発明の効果を損なうことはない。
Figure 2024025162000003
(分配テーブル2の詳細)
本実施形態において、本発明の効果を得るための分配テーブルは前述した分配テーブル1に限るものではない。以下に分配テーブル2について説明する。
同様に、画像データ分配部63に入力されたインク別多値データのインク量がブラック>シアン>マゼンタ>イエローであった場合を想定する。分配テーブル2においては、各インクはすべての記録ヘッドに対して一定比率で分配される。また、インク量の順番に応じて分配テーブル2のように記録ヘッドを対応させ、その記録ヘッドに対しては分配される比率が上がるように重みづけを行う。分配テーブル2の例を表3に示す。分配テーブル2では表3に示すように、色成分の値の順序に応じてそれぞれ色成分の分配率が設定されている。最もインク量の少ない色、上記の例ではイエローに対しては記録ヘッド108を対応させ、他の記録ヘッドよりも分配比率を上げている。すなわち、画像データの色成分の値の大きさの順序に応じて、色成分を、その値が小さいほど、複数の記録ヘッドのうち、より後ですなわちより下流で記録する記憶ヘッドに重みを付けて分配する。表3の例では、重みを付けた記録ヘッドに分配した値の残りの値は、重みを付けた記録ヘッド以外の記録ヘッドに等しく分配される。
このようにインク量の順序に応じて分配率に重みづけをしながらも各記録ヘッドに対してそれぞれのインクをある程度平均的に割り当てることで、インク量の少ないインクを相対的に形成するインク層の上層に多く位置させることができる。さらに一つの記録ヘッドでインク層を形成するためのインク量をある程度均一にすることができる。一つの記録ヘッドで使用するインク量が多すぎると、インク量過多によって形成される画像がにじんでしまったり、またインク層形成後に乾燥が間に合わずに、搬送ローラなどの部材がインク層に接触して画像を欠損させてしまったりする場合が考えられる。よって各記録ヘッドで記録する総インク量を均一化することで画像不良を抑制する効果を得ることができる。
Figure 2024025162000004
(分配テーブル3の詳細)
本実施形態において、本発明の効果を得るための分配テーブル3につい説明する。
同様に、画像データ分配部63に入力されたインク別多値データのインク量がブラック>シアン>マゼンタ>イエローであった場合を想定する。分配テーブル3においては最もインク量の少ない第4の色成分、本例ではイエローを最下流に配置されている記録ヘッド108で記録を行う。その他のインクに関しては記録ヘッド105~107に均等に分配して記録を行う。つまり分配テーブル3を適用した場合は、表4に示す分配率で記録を行う。すなわち、画像データの色成分の値の順序に応じて、値が最も小さい色成分を、複数の記録ヘッドのうち、最も後で記録する最後の(即ち最も下流の)記録ヘッドに分配し、残りの色成分を最後の記録ヘッド以外の記録ヘッドに等しく分配する。
その結果、打込量最小のインクは形成されるインク層の最上層に位置することができるので、インク量の少ないインクの発色も保つことができる。また、その他のインクは均等分配しているため各記録ヘッドでの打込量はある程度平均化できるので、前述した各記録ヘッドで記録した後の画像不良や画像欠損の発生を抑制することが可能になる。
Figure 2024025162000005
●画像データ分配部による多値データの分配処理
図9に画像データ分配部63による多値データの分配処理手順の一例を示す。この処理は例えばメインコントローラ13A、特に処理部131または画像処理部134により実行されてよいが、専用のハードウェアにより実行されてもよい。
図9の処理は、色変換部62から入力されたCMYKのたち画像データのうち、所定の順序、たとえばラスタ走査の順序で順次着目した画素を対象として実行される。まずパラメータnの初期値として1を設定する(S901)。パラメータnは、着目画素の色成分の値の順序を示している。n=1は、第1の色成分、すなわち着目画素の色成分のうち最も値の大きな色成分を示す。
次に第nの色成分を決定してその色成分の値に着目する(S902)。n=1であれば最大値を持つ色成分に着目する。
次に分配テーブルの第nの色成分に対応する分配率に従って、着目画素の第nの色成分を分配する(S903)。分配後の値は、分配先の記録ヘッドの着目色成分を格納するバッファなどに格納しておけばよい。たとえばn=1であり、最も大きい色成分が黒(K)であるとする。また分配テーブルとして表1のテーブル1を用いるとすると、着目画素の黒成分の値を100パーセント(即ちすべて)記録ヘッド105に割り当て、記録ヘッド105の黒成分のバッファにその値を格納する。これはnがいくつであっても、またその色成分がどの色であっても同様である。
次にnの値が4以上か判定する(S904)。4未満であれば着目画素のすべての色成分について分配が終わっていないので、次の大きさ位の色成分を分配するためにnに1を加算する(S905)。その後ステップS902から繰り返す。一方nの値が4であれば着目画素の分配を終えたので、次の画素についてステップS901から処理を繰り返す。なお図9では、すべての画素について処理を完了したか否かを判定する工程や、完了していなければ次の画素に着目する工程は省かれている。しかし、ステップS904でnが4であると判定したなら、それらの工程を行ってもよい。またこれらの工程は画像データ分配部が自律的に行わず、外部からの制御で行われてもよい。
[変形例]
以上、説明した分配テーブルは画像データ分配部63に入力されたインク別多値データのインク量によって分配方法が異なっていたが、インク色によって前述した分配方法の内容を変更することを行ってもよい。
例えば、インク色単色で明度の高い特定の色成分、例えばイエローインクは他のインク色と重ねて2次色以上を形成する場合、イエローインクのインク色が多くても、イエローの発色が阻害されやすい。よって、本実施形態において、イエローは、入力されたインク別多値データで他色とのインク量の大小にかかわらず、最下流の記録ヘッドでの分配比率が多くなるように設定することを行ってもよい。これによって、明度の高いイエローの発色が常に維持されるため、より少ない総インク量で2次色以上の記録を行うことができる。なお、この制御はイエローに限るものではなく、よりインク単色での明度の高い淡インクなどでも同様の制御を行ってもよい。
また、シアンやブラックのようにインク色単色で明度の低いインクは、画像を記録するときのインク量が少ない場合、インク層の最上層に記録を行うと、インクの単ドットの視覚への影響が強く、画像の粒状性が悪化する要因となることがある。よって、本実施形態において、シアン、ブラックのような単色で明度の低いインクは入力されたインク別多値データで他色よりインク量が少ない場合でも、最下流の記録ヘッドでの分配比率が低くなるように設定することを行ってもよい。これによって、記録される画像の粒状性低下を抑制することができる。
また上記実施形態では、ラインヘッドを持つ記録装置について説明した。しかしこれに限らず、固定した記録媒体のシート上を記録ヘッド走査しつつバンド単位で画像を形成し、1つのバンドの画像形成ごとにバンド幅分、シートを搬送するシリアル方式の記録装置にも色成分の分配を適用することができる。たとえばシリアル方式であっても、図1に示したように記録ヘッドが配置されていれば、色成分の分配を行うことができる。
以上説明した本実施形態によれば、入力画像データに対して最小の総インク量で発色を得るための理想的なインク層の生成を実現するために、入力画像データに従って各色のインク量とそれに応じた各記録ヘッドへの分配率を決定する。決定した分配率に従って、各記録ヘッドに対して各インク色の多値データを生成し、各記録ヘッドで記録媒体上にインク層形成を行う。これによって、入力された色に対して、記録媒体上に理想的なインク層を形成することができるので、結果として総インク量を少なく設定することができる。
●実施形態のまとめ
上述した実施形態は以下のようにまとめることができる。
[項目1]
複数の記録ヘッドであって、前記複数の記録ヘッドのそれぞれが複数の色成分をそれぞれ記録するための複数の記録素子列を有し、前記複数の記録ヘッドのそれぞれはその配置に応じた順序で記録媒体に画像を記録する、前記複数の記録ヘッドと、
前記複数の記録素子列のそれぞれで記録する色剤に対応する画像データの色成分を、前記複数の記録ヘッドに分配する分配手段と、を有し、
前記複数の記録ヘッドはその配置に応じた順序で画像を記録し、
前記分配手段は、前記画像データの色成分の値の順序に応じた割合で、前記画像データの色成分を前記複数の記録ヘッドに分配する
ことを特徴とする記録装置。
[項目2]
項目1に記載の記録装置であって、
前記分配手段は、画素を単位として前記画像データの色成分を前記複数の記録ヘッドに分配する
ことを特徴とする記録装置。
[項目3]
項目1または2に記載の記録装置であって、
前記分配手段は、前記画像データの色成分の値の順序に応じて、前記色成分を、その値が小さいほど、前記複数の記録ヘッドのうち、より後で記録する記録ヘッドにすべて分配する
ことを特徴とする記録装置。
[項目4]
項目1または2に記載の記録装置であって、
前記分配手段は、前記画像データの色成分の値の順序に応じて、前記色成分を、その値が小さいほど、前記複数の記録ヘッドのうち、より後で記録する記録ヘッドに重みを付けて分配する
ことを特徴とする記録装置。
[項目5]
項目4に記載の記録装置であって、
前記重みを付けた記録ヘッドに分配した色成分の残りの値は、重みを付けた記録ヘッド以外の記録ヘッドに等しく分配される
ことを特徴とする記録装置。
[項目6]
項目1または2に記載の記録装置であって、
前記分配手段は、前記画像データの色成分の値の順序に応じて、値が最も小さい色成分を、前記複数の記録ヘッドのうち、最も後で記録する最後の記録ヘッドに分配し、残りの色成分を前記最後の記録ヘッド以外の記録ヘッドに等しく分配する
ことを特徴とする記録装置。
[項目7]
複数の記録ヘッドであって、前記複数の記録ヘッドのそれぞれが複数の色成分をそれぞれ記録するための複数の記録素子列を有し、前記複数の記録ヘッドのそれぞれはその配置に応じた順序で画像を記録する、前記複数の記録ヘッドと、
前記複数の記録素子列のそれぞれで記録する色剤に対応する画像データの色成分を、前記複数の記録ヘッドに分配する分配手段と、を有し、
前記複数の記録ヘッドはその配置に応じた順序で画像を記録し、
前記分配手段は、前記画像データの色成分のうち特定の色成分を、前記複数の記録ヘッドのうち、最も後で記録する最後の記録ヘッドに分配する
ことを特徴とする記録装置。
[項目8]
項目7に記載の記録装置であって、
前記特定の色成分はイエローである
ことを特徴とする記録装置。
[項目9]
項目1乃至8のいずれか一項に記載の記録装置であって、
前記複数の記録ヘッドそれぞれに分配された色成分の値を量子化する量子化手段を更に有し、
前記複数の記録ヘッドそれぞれは、前記分配手段による分配された色成分の値を前記量子化手段により量子化した値に基づいて前記記録媒体に前記色成分の値に応じた色剤で画像を記録する
ことを特徴とする記録装置。
[項目10]
複数の記録ヘッドであって、前記複数の記録ヘッドのそれぞれが複数の色成分をそれぞれ記録するための複数の記録素子列を有し、前記複数の記録ヘッドのそれぞれはその配置に応じた順序で記録媒体に画像を記録する、前記複数の記録ヘッドと、分配手段とを有する記録装置による記録方法であって、
前記分配手段が、前記複数の記録素子列のそれぞれで記録する色剤に対応する画像データの色成分を、前記画像データの色成分の値の順序に応じた割合で、前記複数の記録ヘッドに分配する
ことを特徴とする記録方法。
[項目11]
複数の記録ヘッドであって、前記複数の記録ヘッドのそれぞれが複数の色成分をそれぞれ記録するための複数の記録素子列を有し、前記複数の記録ヘッドのそれぞれはその配置に応じた順序で画像を記録する、前記複数の記録ヘッドと、分配手段とを有する記録装置による記録方法であって、

前記分配手段が、前記複数の記録素子列のそれぞれで記録する色剤に対応する画像データの色成分を、前記複数の記録ヘッドに分配し、
前記画像データの色成分のうち特定の色成分を、前記複数の記録ヘッドのうち、最も後で記録する最後の記録ヘッドに分配する
ことを特徴とする記録装置。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
13A メインコントローラ、62 色変換部、63 画像データ分配部、105-108 記録ヘッド、

Claims (11)

  1. 複数の記録ヘッドであって、前記複数の記録ヘッドのそれぞれが複数の色成分をそれぞれ記録するための複数の記録素子列を有し、前記複数の記録ヘッドのそれぞれはその配置に応じた順序で記録媒体に画像を記録する、前記複数の記録ヘッドと、
    前記複数の記録素子列のそれぞれで記録する色剤に対応する画像データの色成分を、前記複数の記録ヘッドに分配する分配手段と、を有し、
    前記分配手段は、前記画像データの色成分の値の順序に応じた割合で、前記画像データの色成分を前記複数の記録ヘッドに分配する
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記分配手段は、画素を単位として前記画像データの色成分を前記複数の記録ヘッドに分配する
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2に記載の記録装置であって、
    前記分配手段は、前記画像データの色成分の値の順序に応じて、前記色成分を、その値が小さいほど、前記複数の記録ヘッドのうち、より後で記録する記録ヘッドにすべて分配する
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1または2に記載の記録装置であって、
    前記分配手段は、前記画像データの色成分の値の順序に応じて、前記色成分を、その値が小さいほど、前記複数の記録ヘッドのうち、より後で記録する記録ヘッドに重みを付けて分配する
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項4に記載の記録装置であって、
    前記重みを付けた記録ヘッドに分配した色成分の残りの値は、重みを付けた記録ヘッド以外の記録ヘッドに等しく分配される
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1または2に記載の記録装置であって、
    前記分配手段は、前記画像データの色成分の値の順序に応じて、値が最も小さい色成分を、前記複数の記録ヘッドのうち、最も後で記録する最後の記録ヘッドに分配し、残りの色成分を前記最後の記録ヘッド以外の記録ヘッドに等しく分配する
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 複数の記録ヘッドであって、前記複数の記録ヘッドのそれぞれが複数の色成分をそれぞれ記録するための複数の記録素子列を有し、前記複数の記録ヘッドのそれぞれはその配置に応じた順序で画像を記録する、前記複数の記録ヘッドと、
    前記複数の記録素子列のそれぞれで記録する色剤に対応する画像データの色成分を、前記複数の記録ヘッドに分配する分配手段と、を有し、
    前記分配手段は、前記画像データの色成分のうち特定の色成分を、前記複数の記録ヘッドのうち、最も後で記録する最後の記録ヘッドに分配する
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項7に記載の記録装置であって、
    前記特定の色成分はイエローである
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項1または2に記載の記録装置であって、
    前記複数の記録ヘッドそれぞれに分配された色成分の値を量子化する量子化手段を更に有し、
    前記複数の記録ヘッドそれぞれは、前記分配手段による分配された色成分の値を前記量子化手段により量子化した値に基づいて前記記録媒体に前記色成分の値に応じた色剤で画像を記録する
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 複数の記録ヘッドであって、前記複数の記録ヘッドのそれぞれが複数の色成分をそれぞれ記録するための複数の記録素子列を有し、前記複数の記録ヘッドのそれぞれはその配置に応じた順序で記録媒体に画像を記録する、前記複数の記録ヘッドと、分配手段とを有する記録装置による記録方法であって、
    前記分配手段が、前記複数の記録素子列のそれぞれで記録する色剤に対応する画像データの色成分を、前記画像データの色成分の値の順序に応じた割合で、前記複数の記録ヘッドに分配する
    ことを特徴とする記録方法。
  11. 複数の記録ヘッドであって、前記複数の記録ヘッドのそれぞれが複数の色成分をそれぞれ記録するための複数の記録素子列を有し、前記複数の記録ヘッドのそれぞれはその配置に応じた順序で画像を記録する、前記複数の記録ヘッドと、分配手段とを有する記録装置による記録方法であって、

    前記分配手段が、前記複数の記録素子列のそれぞれで記録する色剤に対応する画像データの色成分を、前記複数の記録ヘッドに分配し、
    前記画像データの色成分のうち特定の色成分を、前記複数の記録ヘッドのうち、最も後で記録する最後の記録ヘッドに分配する
    ことを特徴とする記録方法。
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