JP2024024848A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】検知範囲の広いトナー濃度センサの検知範囲内における現像剤以外の導電物を誤検知しないようにして、現像剤中のトナー濃度の検知精度を向上させること。【解決手段】画像形成装置100は、インダクタンスセンサ47の出力値を補正値により補正してトナー濃度を算出し、算出したトナー濃度に基づいて現像容器44に現像剤を補給する制御を行うと共に、ドラムカートリッジ10Y、10M、10C、10Bkを交換する際に補正値を更新する。【選択図】図10
Description
本発明は、乾式電子写真方式を利用した複写機又はレーザービームプリンタ等の画像形成装置に関する。
従来、現像装置は、非磁性トナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤を担持する回転可能な現像剤担持体としての現像スリーブを備えている。二成分現像剤を用いた現像方式では、出力画像の画像濃度の再現性を得るために、二成分現像剤中の非磁性トナーの重量比(以下、「トナー濃度」と記載する)を狭い範囲で安定的に維持する必要がある。従来、このような現像方式では、現像容器内を循環する二成分現像剤のトナー濃度を所定の範囲に維持するために、現像容器の壁面にトナー濃度を検知するセンサを設けて、センサによる検知結果に応じて現像剤の補給量を調整する。
現像容器内の現像剤のトナー濃度を検知するセンサとしては、現像剤中の磁性体の割合に応じてインダクタンスが変化するインダクタンスセンサが知られている。このようなインダクタンスセンサは、検知範囲に存在する磁性体の量に応じて変化する出力値に基づいて、現像剤中のトナー濃度を検知する。
従来のインダクタンスセンサは、鉄芯コアの周囲にコイルを巻着すると共に基板より突出した検知部を有する構成、又は基板に直接コイルをパターン印刷した構成を有する(例えば、特許文献1)。基板に直接コイルをパターン印刷したインダクタンスセンサ(以下、「パターンコイルセンサ」と記載する)は、検知部に鉄芯コアを有さない構成のため、比較的安価に作成することが可能である。このようなパターンコイルセンサは、鉄芯コアを有さないことから磁界の集中が起こり難く、検知範囲が鉄芯コアを有するセンサに比べて広くなる特徴がある。
しかしながら、従来のパターンコイルセンサを備えた画像形成装置においては、パターンコイルセンサの検知範囲が広いため、パターンコイルセンサの検知範囲内における現像剤以外の金属板等の導電物を誤検知するという課題を有する。
本発明の目的は、検知範囲の広いトナー濃度センサの検知範囲内における現像剤以外の導電物を誤検知しないようにして、現像剤中のトナー濃度の検知精度を向上させることができる画像形成装置を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、像担持体と、前記像担持体上のトナーを除去するクリーニング部材と、を備え、前記画像形成装置の装置本体に着脱自在に装着される交換可能なカートリッジと、前記像担持体に形成された静電潜像を現像して前記像担持体にトナー像を形成する現像装置と、を有し、前記現像装置は、非磁性トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器に収容されている前記現像剤を前記像担持体の前記静電潜像に供給する現像剤担持体と、前記現像容器に対向する検知面を備え、前記検知面を介して測定する前記現像剤中の透磁率に基づいて、前記現像剤のトナー濃度を検知すると共に、前記検知面が磁性体と接触している状態における検知感度を100%とした場合に、前記検知面が前記磁性体から1mm離れた位置において10%以上の前記検知感度を有するトナー濃度センサと、前記トナー濃度センサの出力値を補正値により補正して前記トナー濃度を算出し、算出した前記トナー濃度に基づいて前記現像容器に前記現像剤を補給する制御を行うと共に、前記カートリッジを交換する際に前記補正値を更新する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、検知範囲の広いトナー濃度センサの検知範囲内における現像剤以外の導電物を誤検知しないようにして、現像剤中のトナー濃度の検知精度を向上させることができる。
以下、実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
<画像形成装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置100の構成について、図1を参照しながら、詳細に説明する。
<画像形成装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置100の構成について、図1を参照しながら、詳細に説明する。
画像形成装置100は、所謂タンデム方式を採用しており、記録媒体に画像を形成する。具体的には、画像形成装置100は、露光器3Y、3M、3C、3Bkと、現像装置4Y、4M、4C、4Bkと、定着装置7と、ドラムカートリッジ10Y、10M、10C、10Bkと、を有している。また、画像形成装置100は、一次転写ローラ61Y、61M、61C、61Bkと、中間転写ベルト62と、二次転写ローラ63と、二次転写外ローラ64と、を有している。
露光器3Y、3M、3C、3Bkは、ドラムカートリッジ10Y、10M、10C、10Bkの帯電した感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkの表面をレーザーによって露光することにより、感光ドラム1Y、1M、1C、1Bk上に静電潜像を形成する。
現像装置4Y、4M、4C、4Bkは、ドラムカートリッジ10Y、10M、10C、10Bkの感光ドラム1Y、1M、1C、1Bk上に形成された静電潜像に現像剤を付着させて現像することにより感光ドラム1Y、1M、1C、1Bk上にトナー像を形成する。なお、現像装置4Y、4M、4C、4Bkの構成の詳細については後述する。
ここで、現像剤としては、磁性キャリアと非磁性トナーとを混合した2成分現像剤を用いる。また、現像装置4Y、4M、4C、4Bkには、非磁性トナーが補給される。なお、現像装置4Y、4M、4C、4Bkには、非磁性トナーと共に磁性キャリアも併せて補給する構成としても構わない。
定着装置7は、後述の二次転写部65より搬送されてくる記録媒体を加熱及び加圧することにより、二次転写部65において記録媒体に転写されたトナー像を記録媒体に定着させる。定着装置7は、トナー像を定着させた記録媒体を図示しない排出ローラに向けて搬送する。
カートリッジとしてのドラムカートリッジ10Y、10M、10C、10Bkは、画像形成装置100の装置本体に着脱自在に装着されると共に交換可能であり、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のトナー像を作像する。ドラムカートリッジ10Y、10M、10C、10Bkは、感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkと、帯電器2Y、2M、2C、2Bkと、クリーナー8Y、8M、8C、8Bkと、を備えている。
像担持体としての感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkには、所定の速度で回転駆動することによりトナー像が形成される。
帯電器2Y、2M、2C、2Bkは、感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkを均一に帯電させる。
クリーニング部材としてのクリーナー8Y、8M、8C、8Bkは、一次転写ローラ61Y、61M、61C、61Bkにより中間転写ベルト62に転写後に感光ドラム1Y、1M、1C、1Bk上に残った残トナーを、感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkより除去する。
一次転写ローラ61Y、61M、61C、61Bkは、感光ドラム1Y、1M、1C、1Bk上に形成されたトナー像を中間転写ベルト62上に転写させる。
中間転写ベルト62には、一次転写ローラ61Y、61M、61C、61Bkの各々によって複数色のトナー像が重ねて転写される。
二次転写ローラ63及び二次転写外ローラ64は、互いに当接することにより二次転写部65を形成する。二次転写部65は、図示しない給紙カセットより搬送されてくる記録媒体に4色のトナー像を転写し、4色のトナー像を転写した記録媒体を定着装置7に搬送する。
<現像装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る現像装置4Y、4M、4C、4Bkの構成について、図2、図3及び図6を参照しながら、詳細に説明する。図3において、矢印は現像剤の搬送方向を示している。なお、現像装置4Y、4M、4C、4Bkの各々は同一構成であるので、現像装置4Y、4M、4C、4Bkを纏めて現像装置4として説明する。
本発明の実施の形態1に係る現像装置4Y、4M、4C、4Bkの構成について、図2、図3及び図6を参照しながら、詳細に説明する。図3において、矢印は現像剤の搬送方向を示している。なお、現像装置4Y、4M、4C、4Bkの各々は同一構成であるので、現像装置4Y、4M、4C、4Bkを纏めて現像装置4として説明する。
現像装置4は、現像スリーブ41と、磁界発生部42と、規制部材43と、現像容器44と、第1のスクリュー45aと、第2のスクリュー45bと、第1の連絡部46aと、第2の連絡部46bと、を有している。また、現像装置4は、インダクタンスセンサ47と、CPU51と、ROM52と、RAM53と、トナー補給モータ54と、現像駆動モータ55と、表示部101と、を有している。
現像剤担持体としての現像スリーブ41は、非磁性であり、磁界発生部42を内包していると共に磁界発生部42の外周部を回転する。現像スリーブ41は、感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkの現像領域の静電潜像に対して、現像容器44に収容されている現像剤を供給する。
磁界発生部42は、磁界を発生させて現像スリーブ41の表面に現像剤を担持させる。
規制部材43は、現像スリーブ41上に形成された磁気穂の高さを規制する。
現像容器44は、現像剤を収容しており、現像室44aと、撹拌室44bと、隔壁44cと、を備えている。
現像室44aには、第1のスクリュー45aが回転可能に設けられている。現像室44aは、現像スリーブ41に現像剤を供給する。
撹拌室44bには、第2のスクリュー45bが回転可能に設けられている。撹拌室44bは、現像室44aと共に現像剤の循環経路を形成している。
隔壁44cは、現像容器44の底壁部より垂直方向に延設されて現像容器44を現像室44aと撹拌室44bとに区画している。
ここで、現像容器44内に収容される現像剤は、負帯電性の非磁性トナーと磁性キャリアとを混合した二成分現像剤である。非磁性トナーは、ポリエステル又はスチレン等の樹脂に着色料及びワックス成分等が内包されていると共に、粉砕又は重合によって粉体になっている。磁性キャリアは、フェライト粒子と磁性粉とを混錬した樹脂粒子からなるコアの表層に樹脂コートを施して構成されている。
第1のスクリュー45aは、現像駆動モータ55が駆動することにより回転駆動して、現像室44a内の現像剤を撹拌しながら搬送する。
第2のスクリュー45bは、現像駆動モータ55が駆動することにより回転駆動して、図示しないトナーボトルから撹拌室44bに補給された現像剤と、撹拌室44b内の現像剤と、を撹拌しながら搬送することにより、トナー濃度を均一化する。
第1のスクリュー45aと第2のスクリュー45bとは、現像スリーブ41の軸線方向に沿って互いに逆方向に現像剤を搬送する。第1のスクリュー45aと第2のスクリュー45bとは、現像容器44内において現像剤を第1の連絡部46a及び第2の連絡部46bを介して循環させる。
第1の連絡部46aは、現像室44aと撹拌室44bとの間の隔壁44cの図3において左端に形成されており、現像室44aと撹拌室44bとを連通している。第1の連絡部46aは、現像室44aから撹拌室44bへ現像剤を受け渡す領域である。
第2の連絡部46bは、現像室44aと撹拌室44bとの間の隔壁44cの図3において右端に形成されており、現像室44aと撹拌室44bとを連通している。第2の連絡部46bは、撹拌室44bから現像室44aへ現像剤を受け渡す領域である。
トナー濃度センサとしてのインダクタンスセンサ47は、撹拌室44bの底面よりも少し上方に設けられている。インダクタンスセンサ47は、撹拌室44bに対向及び当接する検知面Sを備えている。インダクタンスセンサ47は、検知面Sを介して測定する現像剤の透磁率に基づいて、現像剤のトナー濃度を検知する透磁率センサである。具体的には、インダクタンスセンサ47は、コイルのインダクタンスを利用して、撹拌室44bの現像剤の透磁率に応じたパルス信号を検知信号としてCPU51に出力する。
なお、撹拌室44bに対するインダクタンスセンサ47の当接位置は、撹拌室44bの底面よりも少し上方に限らず、撹拌室44bの底面であってもよい。また、インダクタンスセンサ47の構成の詳細については後述する。
制御手段としてのCPU51は、ROM52に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することによりRAM53を使用しながら画像形成動作を制御する。CPU51は、インダクタンスセンサ47より入力される検知信号とROM52に記憶されているテーブルとに基づいて、トナー補給モータ54の駆動を制御する。
ROM52は、制御プログラムと、出力パルスカウント値とトナー濃度とを対応付けたテーブルと、を記憶している。
RAM53は、CPU51が動作するためのシステムワークメモリである。
トナー補給モータ54は、CPU51の制御により動作して、図示しないトナーボトルより撹拌室44bに現像剤を補給する。なお、撹拌室44bには、現像剤が補給される場合に限らず、現像剤のうちの非磁性トナーのみが補給されるようにしてもよい。
現像駆動モータ55は、CPU51の制御により駆動して、第1のスクリュー45aと第2のスクリュー45bとを回転駆動させる。
表示部101は、CPU51の制御により所定の情報を表示する。
上記の構成を有する現像装置4において、現像処理によって非磁性トナーが消費されてトナー濃度が低下した現像室44a内の現像剤は、第1のスクリュー45a及び第2のスクリュー45bの搬送力により第1の連絡部46aを介して撹拌室44b内へ移動する。
<インダクタンスセンサの構成>
本発明の実施の形態1に係る現像装置4のインダクタンスセンサ47の構成について、図4を参照しながら、詳細に説明する。
本発明の実施の形態1に係る現像装置4のインダクタンスセンサ47の構成について、図4を参照しながら、詳細に説明する。
インダクタンスセンサ47は、コイル47aと、コイル駆動部47bと、出力部47cと、コネクタ47dと、基板47eと、を備えている。
コイル47aは、基板47e上に形成された配線パターンである。
コイル駆動部47bは、コネクタ47dより入力される制御信号に基づいてコイル47aを電気的に駆動させる。コイル駆動部47bは、コンデンサを有する回路で構成されており、コイル47aと共にコイル47aのインダクタンスによって共振するLC共振回路を構成している。コイル47a及びコイル駆動部47bによって構成されるLC共振回路は、現像剤の透磁率に応じた共振周期によって発振する。
出力部47cは、コイル47a及びコイル駆動部47bにより構成されるLC共振回路が発振した際のアナログ信号波形をデジタル信号に変換するコンパレータを有するパルス生成回路である。出力部47cは、デジタル信号である2値化されたパルス信号をコネクタ47dに出力する。
コネクタ47dは、CPU51と接続している。コネクタ47dは、CPU51より入力される制御信号をコイル駆動部47bに出力し、出力部47cより入力されるパルス信号をCPU51に出力する。
基板47eには、コイル47a、コイル駆動部47b及び出力部47cが形成されていると共に、コネクタ47dが実装されている。
コイル47aとコイル駆動部47bとにより構成される共振回路の共振周期は、コイル47aの近傍に存在する磁性体の密度によって変動する。具体的には、コイル47aの近辺の現像剤のトナー濃度が小さい場合には、単位体積中の現像剤に含まれる磁性キャリアの割合が大きくなり、現像剤のみかけの透磁率が高くなって共振周期は長くなる。一方、現像剤のトナー濃度が大きい場合には、単位体積中の現像剤に含まれる磁性キャリアの割合が小さくなり、現像剤のみかけの透磁率が低くなって共振周期は短くなる。
CPU51は、上記の性質を利用して、出力部47cから出力されたパルス信号の所定のパルス数だけカウントするのに要した時間を計測することにより、コイル47a近傍の現像剤のトナー濃度を検知する。
例えば、コイル47aの近傍のトナー濃度が10[%]の場合に、コイル47aとコイル駆動部47bとにより構成される共振回路の共振周期は、1000[kHz]になる。この場合において、カウントするパルス数を5000パルスにした場合には、5000パルスをカウントするのに要する時間は5000[μsec]になる。また、カウントに要する時間の計測に使用するクロックを20[MHz]とした場合に、5000[μsec]を20[MHz]のクロックで計測すると100000[cnt]として計測される。この場合の出力パルスカウント値は、100000[cnt]になる。
また、コイル47aの近傍のトナー濃度が8[%]の場合に、コイル47aとコイル駆動部47bとにより構成される共振回路の共振周期は、トナー濃度が10[%]の場合に比べて長くなり、990[kHz]になる。この場合において、カウントするパルス数を5000パルスにした場合には、5000パルスをカウントするのに要する時間は約5050[μsec]になる。また、カウントに要する時間の計測に使用するクロックを20[MHz]とした場合に、5050[μsec]を20[MHz]のクロックで計測すると101000[cnt]として計測される。この場合の出力パルスカウント値は、101000[cnt]になる。
<インダクタンスセンサの距離特性>
本発明の実施の形態1に係る現像装置4のインダクタンスセンサ47の距離特性について、図5を参照しながら、詳細に説明する。
本発明の実施の形態1に係る現像装置4のインダクタンスセンサ47の距離特性について、図5を参照しながら、詳細に説明する。
図5は、磁性体である磁性板に対してインダクタンスセンサ47の検知面Sが接触する位置におけるインダクタンスセンサ47の出力に対する、磁性板と検知面Sとの距離を変化させた際の各々の位置における出力の割合を出力感度として示したものである。磁性板としては、直径13[mm]及び厚さ1.5[mm]のフェライト(比透磁率が約200)製のものを用いた。また、図5には、パターンコイルセンサである本実施の形態のインダクタンスセンサ47との比較として、検知コイルの中心に鉄芯コアを設けた構成のインダクタンスセンサの出力感度も示している。
図5より、インダクタンスセンサ47は、磁性板からの距離が離れるに連れて出力感度が減衰するものの、4~5[mm]程度の距離まではある程度の出力感度を有している。一方、鉄芯コアを用いたインダクタンスセンサは、コイルの中心に鉄芯コアを設けているため、磁性板の検知に用いる磁界がコイルの周辺に集中する。このため、鉄芯コアを用いたインダクタンスセンサの出力感度は、磁性板から1[mm]離れたところで略0となっている。
インダクタンスセンサ47は、磁性板と接触している状態(出力感度が1である状態)の検知感度を100%とした場合に、検知面Sが磁性板から1[mm]離れた位置において10%以上の検知感度(0.1以上の出力感度)を有することが好ましい。インダクタンスセンサ47は、図5より、磁性板に対して検知面Sが1[mm]離れた位置における出力感度が0.3であり、この際の検知感度は30%である。従って、この際のインダクタンスセンサ47の検知感度は、10%以上である。
一方、検知コイルの中心に鉄芯コアを設けた構成のインダクタンスセンサは、磁性板に対して1[mm]離れた位置における出力感度が略0である。従って、この際の検知コイルの中心に鉄芯コアを設けた構成のインダクタンスセンサの検知感度は0%である。
<画像形成装置の動作>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置100の動作について、図7を参照しながら、詳細に説明する。
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置100の動作について、図7を参照しながら、詳細に説明する。
図7に示す動作は、CPU51がROM52に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより開始される。
まず、CPU51は、現像動作を開始して、現像装置4の第1のスクリュー45a及び第2のスクリュー45bを駆動させることにより現像装置4における現像剤の攪拌を開始させる(S1)。
次に、CPU51は、インダクタンスセンサ47より入力される検知信号より検知値を読み出し、読み出した検知値の第2のスクリュー45bの1周期分を平均した平均値を出力値としての出力パルスカウント値として求める。そして、CPU51は、ROM52に記憶されているテーブルにおいて求めた出力パルスカウント値に対応付けられているトナー濃度を検知する(S2)。
次に、CPU51は、求めたトナー濃度に基づいて補給トナー量を決定する(S3)。具体的には、CPU51は、インダクタンスセンサ47の出力値をRAM53に保存している補正値により補正して現像剤のトナー濃度を算出し、算出したトナー濃度に基づいて現像容器44に対する補給トナー量を決定する。
次に、CPU51は、トナー補給モータ54に対して現像剤の補給を指示する信号を出力してトナー補給モータ54を駆動することにより、決定した補給トナー量の現像剤を図示しないトナーボトルより撹拌室44bに補給させる(S4)。
次に、CPU51は、画像形成を行う(S5)。
次に、CPU51は、連続通紙か否かを判定する(S6)。
CPU51は、連続通紙である場合に(S6:Yes)、ステップS1の動作に戻る。
一方、CPU51は、連続通紙ではない場合に(S6:No)、画像形成装置100の動作を停止する。
<初期化制御処理>
近年、画像形成装置100に対しては、高画質化及び高速化の要望に応えるために、より精度良くトナー濃度を検知することが求められている。また、工場から出荷された際のインダクタンスセンサ47は、個体バラツキ、現像容器44への組み込みバラツキ、又は印加される制御電圧のバラツキ等により、同一のトナー濃度でも出力電圧がバラツキを有する。このため、インダクタンスセンサ47の出力電圧に対しては、工場から出荷された画像形成装置100の初期設置時の装置本体に現像装置4が設置された際に、後述の初期化制御処理を実行して初期設定が行われる。
近年、画像形成装置100に対しては、高画質化及び高速化の要望に応えるために、より精度良くトナー濃度を検知することが求められている。また、工場から出荷された際のインダクタンスセンサ47は、個体バラツキ、現像容器44への組み込みバラツキ、又は印加される制御電圧のバラツキ等により、同一のトナー濃度でも出力電圧がバラツキを有する。このため、インダクタンスセンサ47の出力電圧に対しては、工場から出荷された画像形成装置100の初期設置時の装置本体に現像装置4が設置された際に、後述の初期化制御処理を実行して初期設定が行われる。
具体的には、初期設置時においては現像装置4内の現像剤のトナー濃度は工場出荷時と同じであるため、イニシャライズ時にインダクタンスセンサ47により検知した共進周波数に基づいてカウントした出力パルスカウント値をSig_iniとする。
そして、画像形成時のトナー濃度は、インダクタンスセンサ47により検知した共振周波数に基づいてカウントした出力パルスカウント値Cnt_iniと、Sig_iniと、の差分をトナー濃度感度[%/V]で除算することにより算出される。ここで、トナー濃度感度とは、ある一定のトナー濃度の変化に応じて、出力値が変化する割合である。例えばトナー濃度が1%変化した場合に出力値が0.25V変化する場合には、トナー濃度感度は0.25[%/V]である。
これにより、インダクタンスセンサ47は、出力電圧のバラツキに関わらず、トナー濃度を精度良く検出することができる。
続いて、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置100が実行する初期化制御処理について、図8を参照しながら、詳細に説明する。
図8に示す初期化制御処理は、工場から出荷された画像形成装置100の初期設置時に初期イニシャライズを開始することにより開始される。現像容器44内の現像剤については、補給トナーが混入していないので、初期出荷時のトナー濃度(本実施の形態ではTD比10%)が保証されている。
まず、CPU51は、現像駆動モータ55に駆動信号を出力して現像装置4の第1のスクリュー45a及び第2のスクリュー45bの空回転駆動(空駆動)を開始させることにより、現像容器44内の現像剤の撹拌を開始させる(S11)。そして、CPU51は、第1のスクリュー45a及び第2のスクリュー45bを所定時間空回転駆動させる。この空回転は、感光ドラム1に静電潜像を形成していない状態において、第1のスクリュー45a及び第2のスクリュー45bを所定時間回転駆動するものである。このように空回転を行うことにより、現像容器44内の現像剤を攪拌して、トナー帯電量を安定させることができ、この後に行う処理の精度を向上させることができる。
次に、CPU51は、インダクタンスセンサ47に交流電界を印加させて、インダクタンスセンサ47より現像剤の透磁率に応じた検知信号を取得する(S12)。
次に、CPU51は、インダクタンスセンサ47より取得した検知信号に基づいて出力パルスカウント値Sig_iniを求め、求めた出力パルスカウント値Sig_iniをRAM53に記録させる(S13)。RAM53に記録された出力パルスカウント値Sig_iniは、その後のインダクタンスセンサ47より取得される検知信号に基づいてトナー濃度を算出する際に、初期の補正値として使用される。
次に、CPU51は、現像駆動モータ55に対する駆動信号の出力を停止して現像装置4の第1のスクリュー45a及び第2のスクリュー45bの空回転駆動を停止させることにより、現像容器44内の現像剤の撹拌を停止させる(S14)。
そして、CPU51は、初期化制御処理を終了して、通常の画像形成ができる状態に移行させる。
この際に、CPU51は、初期化制御処理を完了した旨を表示部101に表示させる制御を行う。サービスマン等の操作者は、表示部101に表示される表示を見ることにより、初期化制御処理が完了したことを認識することができる。なお、初期化制御処理が完了した旨は、表示部101に表示される場合に限らず、例えば画像形成装置100に接続された図示しないパーソナルコンピュータ等の外部端末に表示されるようにしても良い。
<隣接するドラムカートリッジの影響>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置100における隣接するドラムカートリッジ10Y、10M、10C、10Bkの影響について、図9を参照しながら、詳細に説明する。
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置100における隣接するドラムカートリッジ10Y、10M、10C、10Bkの影響について、図9を参照しながら、詳細に説明する。
なお、ドラムカートリッジ10Y、10M、10C、10Bkの各々は同一構成であるので、ドラムカートリッジ10Y、10M、10C、10Bkを纏めてドラムカートリッジ10として説明する。また、感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkの各々は同一構成であるので、感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkを纏めて感光ドラム1として説明する。更に、クリーナー8Y、8M、8C、8Bkの各々は同一構成であるので、クリーナー8Y、8M、8C、8Bkを纏めてクリーナー8として説明する。
ここで、クリーナー8は、クリーニングブレード8bを支持しているクリーニングブレード支持部材8aと、感光ドラム1に当接して感光ドラム1上に残った残トナーを除去するクリーニングブレード8bと、を備えている。クリーニングブレード支持部材8aは導電性を有しており、クリーニングブレード8bは樹脂又はウレタンゴム等のゴムによって形成されている。また、クリーニングブレード支持部材8aは、ドラムカートリッジ10内に取り付けできるように、中間転写ベルト62の回転方向の下流側(図9において右側)に向けて折り曲げ加工されている。
タンデム方式の画像形成装置100において、互いに隣り合う現像装置4とドラムカートリッジ10とは、装置本体を小型化するためにできる限り間隔が狭くなるように配置されている。この結果、隣り合う一方の現像装置4のインダクタンスセンサ47と、隣り合う他方のドラムカートリッジ10内のクリーニングブレード支持部材8aと、は図9に示すように互いに近接した状態になる。
インダクタンスセンサ47は、通電に応じてコイル47aの両面から磁界を発生するため、現像容器44内のみならずクリーニングブレード支持部材8a側にも磁界を発生する。そのため、インダクタンスセンサ47は、互いに隣り合う現像装置4とドラムカートリッジ10との間隔が狭くなるほどクリーニングブレード支持部材8aによる磁気的な影響を受けやすい。
ドラムカートリッジ10の交換等で新しいドラムカートリッジ10が画像形成装置100に設置された場合に、インダクタンスセンサ47に対するクリーニングブレード支持部材8aによる磁気的な影響は変化する。例えば、インダクタンスセンサ47に対するクリーニングブレード支持部材8aによる磁気的な影響は、ドラムカートリッジ10におけるクリーニングブレード支持部材8aの取り付け交差により変化する。また、インダクタンスセンサ47に対するクリーニングブレード支持部材8aによる磁気的な影響は、ドラムカートリッジ10とインダクタンスセンサ47との相対的な位置が変化することにより変化する。
この場合には、インダクタンスセンサ47の出力値が変化してしまうため、現像容器44内のトナー濃度を誤検知する可能性がある。
これに対して、CPU51は、図10に示すドラムユニット交換処理を実行することにより、トナー濃度を正確に算出することができる。
<ドラムユニット交換処理>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置100が実行するドラムユニット交換処理について、図10を参照しながら、詳細に説明する。なお、図10において、ドラムカートリッジ10をDrカートリッジと記載する。
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置100が実行するドラムユニット交換処理について、図10を参照しながら、詳細に説明する。なお、図10において、ドラムカートリッジ10をDrカートリッジと記載する。
まず、CPU51は、通常の画像形成時において、インダクタンスセンサ47より現像剤の透磁率に応じた検知信号を取得する(S21)。
次に、CPU51は、インダクタンスセンサ47より取得した検知信号に基づいて出力パルスカウント値Cnt_Aを求め、求めた出力パルスカウント値Cnt_AをRAM53に保存する(S22)。この際に、CPU51は、出力パルスカウント値Cnt_Aを求めるたびに、RAM53に保存する出力パルスカウント値Cnt_Aを更新する。
次に、CPU51は、ドラムカートリッジ10が交換されたか否かを判定する(S23)。
CPU51は、ドラムカートリッジ10が交換されていない場合に(ステップS23:NO)、ステップS21に処理を戻す。
一方、CPU51は、ドラムカートリッジ10が交換された場合に(ステップS23:YES)、現像駆動モータ55に駆動信号を出力して現像装置4を所定時間駆動させる(S24)。
次に、CPU51は、インダクタンスセンサ47より現像剤の透磁率に応じた検知信号を取得し、取得した検知信号に基づいて出力パルスカウント値Cnt_Bを求める(S25)。
次に、CPU51は、RAM53よりドラムカートリッジ10交換前の出力パルスカウント値Cnt_Aを読み出し、読みだした出力パルスカウント値Cnt_Aと、出力パルスカウント値Cnt_Bと、を比較する。そして、CPU51は、Cnt_AとCnt_Bとの差分ΔCntが所定値以上であるか否かを判定する(S26)。
CPU51は、差分ΔCntが所定値未満の場合に(ステップS26:NO)、ドラムユニット交換処理を終了する。
一方、CPU51は、差分ΔCntが所定値以上の場合に(ステップS26:YES)、Sig_Cnt’=Sig_Cnt+ΔCntを計算し、RAM53に保存する補正値Sig_Cntを更新し(S27)、その後にドラムユニット交換処理を終了する。補正値Sig_Cntを更新することにより、次回以降にカウントされる出力パルスカウント値における差分ΔCntの影響を低減することができる。
ここで、Sig_Cntは、補正値としての出力パルスカウント値であり、初期値はSig_iniと同じ値(Sig_Cnt=Sig_ini)である。Sig_Cntは、ステップS27の処理によって順次更新される。また、Sig_Cnt’は、更新されたSig_Cntである。
このように、検知範囲の広いインダクタンスセンサ47を使用する画像形成装置100において、ドラムカートリッジ10の交換等によりクリーニングブレード支持部材8aの位置が変動しても、インダクタンスセンサ47による検知を精度良く行うことができる。
本実施の形態では、インダクタンスセンサ47の出力値を補正値により補正してトナー濃度を算出し、算出したトナー濃度に基づいて現像容器44に現像剤を補給する制御を行うと共に、ドラムカートリッジ10を交換する際に補正値を更新する。これにより、検知範囲の広いインダクタンスセンサ47の検知範囲内における現像剤以外の金属の物体を誤検知しないようにして、現像剤中のトナー濃度の検知精度を向上させることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の構成は画像形成装置100の構成と同一構成であるので、その説明を省略する。また、本実施の形態に係る画像形成装置の動作は図7に示す動作と同一動作であるので、その説明を省略する。更に、本実施の形態に係る画像形成装置が実行する初期化制御処理は図8に示す初期化制御処理と同一処理であるので、その説明を省略する。
本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の構成は画像形成装置100の構成と同一構成であるので、その説明を省略する。また、本実施の形態に係る画像形成装置の動作は図7に示す動作と同一動作であるので、その説明を省略する。更に、本実施の形態に係る画像形成装置が実行する初期化制御処理は図8に示す初期化制御処理と同一処理であるので、その説明を省略する。
<ドラムユニット交換処理>
本発明の実施の形態2に係る画像形成装置が実行するドラムユニット交換処理について、図11を参照しながら、詳細に説明する。なお、図11において、ドラムカートリッジ10をDrカートリッジと記載する。
本発明の実施の形態2に係る画像形成装置が実行するドラムユニット交換処理について、図11を参照しながら、詳細に説明する。なお、図11において、ドラムカートリッジ10をDrカートリッジと記載する。
図10に示すドラムユニット交換処理では、ドラムカートリッジ10の交換前の出力パルスカウント値は一つしか保存していなかった。これに対して、本実施の形態では、画像形成時のインダクタンスセンサ47の出力パルスカウント値を複数個記録し、記録した複数個の出力パルスカウント値の平均値(Cnt_Mean)と、その平均値の標準偏差(Cnt_SD)と、を計算する。そして、ドラムカートリッジ10交換後の出力パルスカウント値と、平均値(Cnt_Mean)と、の差分(ΔCNT)が標準偏差(Cnt_SD)以上の場合に、補正値(Sig_Cnt)を更新する。
まず、CPU51は、通常の画像形成時において、インダクタンスセンサ47より現像剤の透磁率に応じた検知信号を通紙毎に取得する(S31)。
次に、CPU51は、インダクタンスセンサ47より取得した検知信号に基づいて出力パルスカウント値Cnt_0を求め、求めた出力パルスカウント値Cnt_0を複数個RAM53に保存する(S32)。この際に、CPU51は、RAM53に保存した複数個の出力パルスカウント値Cnt_0のうちの最も早くに保存した出力パルスカウント値を上書きして更新する。RAM53に保存される出力パルスカウント値Cnt_0の個数は、ここでは10個を例示する。
次に、CPU51は、ドラムカートリッジ10が交換されたか否かを判定する(S33)。
CPU51は、ドラムカートリッジ10が交換されていない場合に(ステップS33:NO)、ステップS31に処理を戻す。
一方、CPU51は、ドラムカートリッジ10が交換された場合に(ステップS33:YES)、現像駆動モータ55に駆動信号を出力して現像装置4を所定時間駆動させる(S34)。
次に、CPU51は、インダクタンスセンサ47より現像剤の透磁率に応じた検知信号を取得し、取得した検知信号に基づいて出力パルスカウント値Cnt_Aを求める(S35)。
次に、CPU51は、RAM53に保存されているドラムカートリッジ10交換前の複数個の出力パルスカウント値Cnt_0を読み出す。そして、CPU51は、読みだした複数個の出力パルスカウント値Cnt_0の平均値(Cnt_Mean)と、平均値(Cnt_Mean)の標準偏差(Cnt_SD)と、を算出する(S36)。
次に、CPU51は、ドラムカートリッジ10の交換後の出力パルスカウント値Cnt_Aと、平均値Cnt_Meanと、の差分ΔCNTが標準偏差(Cnt_SD)以上であるか否かを判定する(S37)。
CPU51は、差分ΔCNTが標準偏差(Cnt_SD)未満の場合に(ステップS37:NO)、現像容器44内の現像剤のトナー濃度のバラツキは許容範囲内であるため、補正値Sig_Cntを更新せずにドラムユニット交換処理を終了する。
一方、CPU51は、差分ΔCNTが標準偏差(Cnt_SD)以上の場合に(ステップS37:YES)、Sig_Cnt’=Sig_Cnt+ΔCNT_を計算し、RAM53に保存する補正値Sig_Cntを更新する(S38)。そして、CPU51は、その後にドラムユニット交換処理を終了する。
このように、ドラムカートリッジ10の交換直前にトナー補給動作等が行われることにより現像容器44内に局所的にトナー濃度が高い場所がある場合であっても、インダクタンスセンサ47による検知精度を向上させることができる。
なお、本実施の形態において、ドラムカートリッジ10の交換後の出力パルスカウント値Cnt_Aと、平均値Cnt_Meanと、の差分ΔCNTが所定値以上の場合に、補正値Sig_Cntを更新してもよい。この場合には、標準偏差(Cnt_SD)を求める場合と比べて、演算量を減らすことができるため、ドラムユニット交換処理の処理速度を速くすることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
具体的には、上記の実施の形態1及び実施の形態2において、クリーニングブレード支持部材8aによる磁気的な影響に限らず、ドラムカートリッジ10内のインダクタンスセンサ47に近接配置される導電物による磁気的な影響を低減することができる。インダクタンスセンサ47に磁気的な影響を及ぼすクリーニングブレード支持部材8a以外の導電物としては、例えばクリーナー8Y、8M、8C、8Bkによって回収した現像剤を搬送する搬送部材である。
また、上記の実施の形態1及び実施の形態2において、クリーニングブレード支持部材8aによりインダクタンスセンサ47が磁気的な影響を受けたが、これに限らず、現像装置4の下方に配置される支持金属板48により磁気的な影響を受ける。インダクタンスセンサ47に対する支持金属板48による磁気的な影響は、現像装置4と支持金属板48との相対的な位置が変化することによって変化する。この場合には、例えば、CPU51は、現像装置4の交換等によって現像装置4と支持金属板48との相対的な位置が変化した場合、且つ相対的な位置の変化の前後の出力パルスカウント値の差分が所定値以上の場合に、補正値Sig_Cntを更新する。
本実施の形態の開示は、以下の構成を含む。
(構成1)
記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、像担持体と、前記像担持体上のトナーを除去するクリーニング部材と、を備え、前記画像形成装置の装置本体に着脱自在に装着される交換可能なカートリッジと、前記像担持体に形成された静電潜像を現像して前記像担持体にトナー像を形成する現像装置と、を有し、前記現像装置は、非磁性トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器に収容されている前記現像剤を前記像担持体の前記静電潜像に供給する現像剤担持体と、前記現像容器に対向する検知面を備え、前記検知面を介して測定する前記現像剤中の透磁率に基づいて、前記現像剤のトナー濃度を検知すると共に、前記検知面が磁性体と接触している状態における検知感度を100%とした場合に、前記検知面が前記磁性体から1mm離れた位置において10%以上の前記検知感度を有するトナー濃度センサと、前記トナー濃度センサの出力値を補正値により補正して前記トナー濃度を算出し、算出した前記トナー濃度に基づいて前記現像容器に前記現像剤を補給する制御を行うと共に、前記カートリッジを交換する際に前記補正値を更新する制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、像担持体と、前記像担持体上のトナーを除去するクリーニング部材と、を備え、前記画像形成装置の装置本体に着脱自在に装着される交換可能なカートリッジと、前記像担持体に形成された静電潜像を現像して前記像担持体にトナー像を形成する現像装置と、を有し、前記現像装置は、非磁性トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像容器に収容されている前記現像剤を前記像担持体の前記静電潜像に供給する現像剤担持体と、前記現像容器に対向する検知面を備え、前記検知面を介して測定する前記現像剤中の透磁率に基づいて、前記現像剤のトナー濃度を検知すると共に、前記検知面が磁性体と接触している状態における検知感度を100%とした場合に、前記検知面が前記磁性体から1mm離れた位置において10%以上の前記検知感度を有するトナー濃度センサと、前記トナー濃度センサの出力値を補正値により補正して前記トナー濃度を算出し、算出した前記トナー濃度に基づいて前記現像容器に前記現像剤を補給する制御を行うと共に、前記カートリッジを交換する際に前記補正値を更新する制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
(構成2)
前記制御手段は、前記カートリッジの交換前の前記出力値と、前記カートリッジの交換後の前記出力値と、の差分が所定値以上の場合に前記補正値を更新する、ことを特徴とする構成1に記載の画像形成装置。
前記制御手段は、前記カートリッジの交換前の前記出力値と、前記カートリッジの交換後の前記出力値と、の差分が所定値以上の場合に前記補正値を更新する、ことを特徴とする構成1に記載の画像形成装置。
(構成3)
前記制御手段は、前記カートリッジの交換前の前記出力値の平均値と、前記カートリッジの交換後の前記出力値と、の差が所定値以上の場合に前記補正値を更新する、ことを特徴とする構成1に記載の画像形成装置。
前記制御手段は、前記カートリッジの交換前の前記出力値の平均値と、前記カートリッジの交換後の前記出力値と、の差が所定値以上の場合に前記補正値を更新する、ことを特徴とする構成1に記載の画像形成装置。
(構成4)
前記制御手段は、前記カートリッジの交換前の前記出力値の平均値と、前記カートリッジの交換後の前記出力値と、の差が前記平均値の標準偏差以上の場合に前記補正値を更新する、ことを特徴とする構成1に記載の画像形成装置。
前記制御手段は、前記カートリッジの交換前の前記出力値の平均値と、前記カートリッジの交換後の前記出力値と、の差が前記平均値の標準偏差以上の場合に前記補正値を更新する、ことを特徴とする構成1に記載の画像形成装置。
(構成5)
前記制御手段は、前記装置本体に前記現像装置が設置された際における前記出力値を初期の前記補正値とする、ことを特徴とする構成1から構成4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
前記制御手段は、前記装置本体に前記現像装置が設置された際における前記出力値を初期の前記補正値とする、ことを特徴とする構成1から構成4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
(構成6)
前記制御手段は、画像形成時において前記出力値と前記補正値との差に基づいて前記トナー濃度を算出する、ことを特徴とする構成1から構成5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
前記制御手段は、画像形成時において前記出力値と前記補正値との差に基づいて前記トナー濃度を算出する、ことを特徴とする構成1から構成5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
1 感光ドラム
1Y 感光ドラム
1M 感光ドラム
1C 感光ドラム
1Bk 感光ドラム
4 現像装置
4Y 現像装置
4M 現像装置
4C 現像装置
8 クリーナー
8a クリーニングブレード支持部材
8b クリーニングブレード
8Y クリーナー
8M クリーナー
8C クリーナー
8Bk クリーナー
10 ドラムカートリッジ
10Y ドラムカートリッジ
10M ドラムカートリッジ
10C ドラムカートリッジ
10Bk ドラムカートリッジ
41 現像スリーブ
44 現像容器
44a 現像室
44b 撹拌室
44c 隔壁
45a 第1のスクリュー
45b 第2のスクリュー
47 インダクタンスセンサ
47a コイル
47b コイル駆動部
47c 出力部
47d コネクタ
47e 基板
48 支持金属板
51 CPU
54 トナー補給モータ
55 現像駆動モータ
100 画像形成装置
101 表示部
1Y 感光ドラム
1M 感光ドラム
1C 感光ドラム
1Bk 感光ドラム
4 現像装置
4Y 現像装置
4M 現像装置
4C 現像装置
8 クリーナー
8a クリーニングブレード支持部材
8b クリーニングブレード
8Y クリーナー
8M クリーナー
8C クリーナー
8Bk クリーナー
10 ドラムカートリッジ
10Y ドラムカートリッジ
10M ドラムカートリッジ
10C ドラムカートリッジ
10Bk ドラムカートリッジ
41 現像スリーブ
44 現像容器
44a 現像室
44b 撹拌室
44c 隔壁
45a 第1のスクリュー
45b 第2のスクリュー
47 インダクタンスセンサ
47a コイル
47b コイル駆動部
47c 出力部
47d コネクタ
47e 基板
48 支持金属板
51 CPU
54 トナー補給モータ
55 現像駆動モータ
100 画像形成装置
101 表示部
Claims (6)
- 記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
像担持体と、前記像担持体上のトナーを除去するクリーニング部材と、を備え、前記画像形成装置の装置本体に着脱自在に装着される交換可能なカートリッジと、
前記像担持体に形成された静電潜像を現像して前記像担持体にトナー像を形成する現像装置と、
を有し、
前記現像装置は、
非磁性トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を収容する現像容器と、
前記現像容器に収容されている前記現像剤を前記像担持体の前記静電潜像に供給する現像剤担持体と、
前記現像容器に対向する検知面を備え、前記検知面を介して測定する前記現像剤中の透磁率に基づいて、前記現像剤のトナー濃度を検知すると共に、前記検知面が磁性体と接触している状態における検知感度を100%とした場合に、前記検知面が前記磁性体から1mm離れた位置において10%以上の前記検知感度を有するトナー濃度センサと、
前記トナー濃度センサの出力値を補正値により補正して前記トナー濃度を算出し、算出した前記トナー濃度に基づいて前記現像容器に前記現像剤を補給する制御を行うと共に、前記カートリッジを交換する際に前記補正値を更新する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、
前記カートリッジの交換前の前記出力値と、前記カートリッジの交換後の前記出力値と、の差分が所定値以上の場合に前記補正値を更新する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、
前記カートリッジの交換前の前記出力値の平均値と、前記カートリッジの交換後の前記出力値と、の差が所定値以上の場合に前記補正値を更新する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、
前記カートリッジの交換前の前記出力値の平均値と、前記カートリッジの交換後の前記出力値と、の差が前記平均値の標準偏差以上の場合に前記補正値を更新する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、
前記装置本体に前記現像装置が設置された際における前記出力値を初期の前記補正値とする、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、
画像形成時において前記出力値と前記補正値との差に基づいて前記トナー濃度を算出する、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022127776A JP2024024848A (ja) | 2022-08-10 | 2022-08-10 | 画像形成装置 |
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2022
- 2022-08-10 JP JP2022127776A patent/JP2024024848A/ja active Pending
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