JP2024024273A - 画像形成装置、画像処理方法及び情報処理装置 - Google Patents

画像形成装置、画像処理方法及び情報処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024024273A
JP2024024273A JP2022126999A JP2022126999A JP2024024273A JP 2024024273 A JP2024024273 A JP 2024024273A JP 2022126999 A JP2022126999 A JP 2022126999A JP 2022126999 A JP2022126999 A JP 2022126999A JP 2024024273 A JP2024024273 A JP 2024024273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reference value
image
adjustment reference
image adjustment
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022126999A
Other languages
English (en)
Inventor
和宏 石黒
Kazuhiro Ishiguro
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2022126999A priority Critical patent/JP2024024273A/ja
Publication of JP2024024273A publication Critical patent/JP2024024273A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

Figure 2024024273000001
【課題】ユーザの要望に応じる画質調整ができると共に、ユーザが知らない画像調整基準値の変更が発生しても、ユーザが前回使用した画像調整基準値に復旧する。
【解決手段】画像形成装置20は、自装置が記録媒体に形成する画像を調整するために使用される画像調整基準値の変更履歴を記憶する記憶部27と、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値、変更履歴から読み出したユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値、及び、自装置に現在設定されている画像調整基準値に基づいて、自装置の動作を制御する制御部24と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像形成装置、画像処理方法及び情報処理装置に関する。
従来、ユーザが操作するPC(Personal Computer)にインストールされたプリンタドライバや、画像形成装置の操作パネルなどで印刷物の画質調整を行うことで、ユーザの好みの画質で画像形成装置が記録媒体に画像を印刷(画像形成)することができる。しかしながら、プリンタドライバで行われた画質調整はユーザが使用するPCでしか保存されないので、複数のユーザが同じ画質調整を行う場合、各ユーザが使用するPCで同じ設定を行う必要がある。そこで、印刷ジョブの特性、或いは出力先の画像形成装置ごとにユーザの好みに応じた色に調整する技術(特許文献1を参照)が提案されている。また、例えば、画像形成装置の内部の画像調整基準値を変更し、変更された画像調整基準値を各ユーザが使用するPCのプリンタドライバにおける初期状態の画像調整基準値とする方法がある。この方法の一例として、プリンタドライバにおいて好みの画質調整を行ったユーザのみに対して、一時的に当該ユーザが設定した画像調整基準値を適用して印刷物を出力し、印刷物が出力された後、画像形成装置の画像調整基準値を初期値に戻す技術(特許文献2参照)が提案されている。
ところで、サービス拠点に滞在するサービスマンがインターネットや専用回線を通じて、運用機器やシステムのソフトウェアを操作して画像形成装置のトラブルに対応するリモートメンテナンスという仕組みがある。サービスマンは、画質調整に関しても、画像形成装置の画質調整機能をリモート操作することで、ユーザの要望に近い画質に調整する事ができる。しかしながら、例えば、あるユーザの要望に応じてリモートで画質調整を行うと、同じ画像形成装置の利用者である他のユーザが当該画像形成装置を利用する際、画質特性が急に変わったように感じる課題が発生する。特に、あるユーザの要望に応じて画質調整が行われる前に、他のユーザが最適な出力画像が得られるようにプリンタドライバにより画像調整基準値をカスタマイズしていたとする。そして、リモートメンテナンスにより、あるユーザの要望に応じた画質調整が実施された後に、上記他のユーザが印刷を指示する場合、上記他のユーザの狙いの出力画像を得ることができない。
特許文献1に記載の技術では、カラー管理者が作成した色調整データを印刷オペレータに提供し、印刷ジョブの特性、或いは出力先の画像形成装置ごとに好みに応じた色調整データが使用される。
特許文献2に記載の技術では、電子の機器動作設定が変更された場合に、以前の動作設定の設定内容に復旧させる。
特開2009-037405号公報 特開2007-174334号公報
上述した特許文献1に記載の技術では、複数のユーザが同じ画質調整を行う場合、印刷オペレータが同じ色調整データを画質調整が行われる度に確認する手間がかかる。また、特許文献2に記載の技術では、上述したあるユーザの要望に応じてリモートで画質調整が行われた場合、他のユーザが当該画像形成装置を利用する際、画質特性が急に変わったように感じる問題が発生する。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、ユーザの要望に応じる画質調整ができると共に、ユーザが知らない画像調整基準値の変更が発生しても、ユーザが前回使用した画像調整基準値に復旧することができる。
本発明は、自装置が記録媒体に形成する画像を調整するために使用される画像調整基準値の変更履歴を記憶する記憶部と、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値、変更履歴から読み出したユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値、及び、自装置に現在設定されている画像調整基準値に基づいて、自装置の動作を制御する制御部と、を備える。
上記構成の本発明によれば、ユーザの要望に応じる画質調整ができると共に、ユーザが知らない画像調整基準値の変更が発生しても、ユーザが前回使用した画像調整基準値に復旧することができる。
上記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成システムの構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における画質調整処理の手順を示すフロチャートである。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における画像調整基準値の変更制御処理の手順を示すフロチャートである。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の記憶部に保存されるユーザの使用履歴のデータ例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の記憶部に保存される画像調整基準値の変更履歴のデータ例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置における画質調整画面の初期画面の一表示例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置において、画像調整基準値が変更された後の画質調整画面の一表示例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るユーザPCのプリンタドライバにおける画質調整画面の表示例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置における画質調整画面の表示例1を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置における画質調整画面の表示例2を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
[画像形成システムの構成例]
図1は、本実施形態に係る画像形成システム1の構成例を示す図である。画像形成システム1は、図1に示すように、複数のユーザPC(ユーザPC10~ユーザPC1n)と、画像形成装置(MFP:Multi-Function Peripheral)20と、サービスセンター30を備える。ユーザPC10~ユーザPC1n、及びサービスセンター30のそれぞれは、ネットワークを介して画像形成装置20と通信可能に接続される。
ユーザPC10~ユーザPC1n(以下では、ユーザPCと総称する)は、画像形成装置20の利用者である複数のユーザのそれぞれが所有する情報端末(PC)である。ユーザPCには、画像形成装置20を利用するためのプリントドライバがインストールされている。各ユーザが、各自のPCにインストールされたプリントドライバにおいて、印刷ジョブの設定や、印刷物の画質調整等を行う。なお、ユーザとは、ユーザPCを操作する者に限らず、後述する図6に変更者として示されるサービスマン、サービスセンター、管理者等も含むことがある。
画像形成装置(画像形成装置20)は、例えば、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、ネットワーク機能、BOX機能、後処理機能等の複数の機能が搭載された複合機(MFP)で構成される。画像形成装置20は、ユーザPCから、ユーザにより指定された画質特性(画像調整基準値)及び印刷ジョブに従い、記録媒体(用紙、樹脂シート等)に画像を印刷する印刷処理を行う。また、画像形成装置20は、サービスセンター30がネットワークを介して行ったリモート画質調整(自装置に設定されている画像調整基準値の変更)や、印刷トラブル対応などを受け付けて印刷処理を行う。以下の説明では、ユーザによる印刷出力の指示が行われる画像形成装置20を「自装置」とも呼ぶ。
サービスセンター30は、画像形成装置20の印刷トラブルに対応する処理や、ユーザが印刷物の画質に対する要望に応じて画像形成装置20に設定されている画像調整基準値を変更する処理などを行う。印刷トラブルに対応する処理、画像形成装置20の画像調整基準値を変更する処理等で生成される画像形成装置20に対する指示は、ネットワークを介して画像形成装置20に送信される。
[画像形成装置の構成例]
次に、画像形成装置20の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置20の構成例を示すブロック図である。画像形成装置20は、図2に示すように、スキャナ21、画像入力部22、外部I/F(インターフェース)23、制御部24、画像補正部25、画像出力部26、記憶部27及び操作表示部28を備える。スキャナ21は画像入力部22と情報データの入出力ができるように接続される。画像入力部22、外部I/F23、画像補正部25、画像出力部26、記憶部27及び操作表示部28のそれぞれは、制御部24と情報データの入出力ができるように接続される。なお、図2では、本実施形態に係る画像形成装置20の各構成部のみが示され、画像形成装置20の構成は図2に示す構成に限定されない。
スキャナ21は、イメージセンサー等からなる画像読取装置の一例であり、画質調整対象となる印刷物の画像を読み取って、読み取り画像を画像入力部22に出力する。図2では、スキャナ21が画像形成装置20の内部に構成された例が示されているが、スキャナ21が画像形成装置20の外部に構成されてもよい。
画像入力部22は、スキャナ21から画質調整対象となる印刷物の読み取り画像を取得して制御部24に出力する。
外部I/F23は、NIC(Network Interface Card)やモデム等で構成され、ユーザPC及びサービスセンター30との接続を確立し、LAN(Local Area Network)又はインターネットを介して各種データの送受信を実行する。外部I/F23は、ユーザPCからユーザにより変更された画像調整基準値及び印刷画像データを含む印刷ジョブ(印刷出力指示)を受信して制御部24に出力する。また、サービスセンター30から画像調整基準値の変更指示や、画像形成装置20に対する他の指示などが送信された場合、外部I/F23は、受信した画像調整基準値の変更指示、他の指示等を制御部24に出力する。また、外部I/F23は、画像形成装置20の機械本体における消耗品の劣化状況や、画像調整基準値の変更などを含む機械状態情報をサービスセンター30に送信する。
制御部24は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有し、例えば、マイクロプロセッサ等で構成され、画像形成装置20の全体制御を行う。また、制御部24は、ユーザが今回の出力指示で画像形成装置20(自装置)に使用する画像調整基準値、自装置が記録媒体に形成する画像を調整するために使用される画像調整基準値の変更履歴(後述の図6を参照)から読み出したユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値、及び、自装置に現在設定されている画像調整基準値に基づいて、自装置の動作を制御する画質調整処理を行う。なお、制御部24における画質調整処理を後述の図3で詳述する。また、制御部24は、自装置に設定されている画像調整基準値を変更する制御を行う場合、変更前後の画像調整基準値で出力される画像を操作表示部28にプレビュー表示する。
画像補正部25は、ユーザにより指示された画像調整基準値、画像形成装置20の機械本体に設定されている画像調整基準値、及び、印刷画像データを制御部24から取得する。また、画像補正部25は、ユーザにより指示された画像調整基準値、及び、画像形成装置20の機械本体に設定されている画像調整基準値に基づいて、印刷画像データに対する補正処理を行う。この結果、画像形成装置20により記録媒体に印刷される画像の画質が調整される。
画像出力部26は、画像データの出力処理を行う。画像出力部26は、例えば、印刷ジョブに含まれる印刷画像データや、FAXにより受信される印刷画像データなどを、画像形成装置20に設けられた不図示の画像形成部に出力する。また、画像出力部26は、例えば、外部のユーザPC、サービスセンター30等に送信する情報データを、外部I/F23に出力する。また、画像出力部26は、例えば、画像形成装置20に接続される外部のメモリ(記憶装置)等に外部で保存するための情報データを出力する。
記憶部27は、制御部24のCPUによって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記録媒体で構成され、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置で構成される。記憶部27は、制御部24の各種制御用プログラム、OS(Operating System)、コントローラー等のプログラム、データを記憶する。また、記憶部27は、画像形成装置20(自装置)に設定される画像調整基準値の初期値を記憶する。また、記憶部27は、後述の図5に示す画像形成装置20(自装置)を使用するユーザごとに自装置に使用した画像調整基準値の使用履歴、及び、後述の図6に示す画像形成装置20(自装置)が記録媒体に形成する画像を調整するために使用される画像調整基準値の変更履歴を記憶する。画像調整基準値の初期値は、販売メーカーの狙いとする出力画像を得るための画像調整基準値である。なお、制御部24のCPUによって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記録媒体は、HDDに限定されず、例えば、SSD(Solid State Drive)、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の記録媒体であってもよい。
操作表示部28は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-luminescence)ディスプレイなどの表示デバイス等からなる表示部、及び、タッチセンサー等からなる操作部で構成される。表示部及び操作部は、例えばタッチパネルとして一体に形成される。操作表示部28は、操作部に入力されたユーザからの操作内容(例えば、印刷出力指示)を表す操作信号を生成し、該操作信号を後述の制御部24に供給する。また、操作表示部28は、表示部に、各種操作画面、例えば、画像調整基準値を調整及び表示するための画質調整画面(後述の図7、図8、図9及び図10参照)を表示させる。また、操作表示部28は、例えば、画像調整基準値変更前後の画像調整基準値で出力される画像を画像調整基準値で出力される表示させる。なお、操作部をマウスやタブレットなどで構成し、表示部とは別体で構成することも可能である。
[画質調整処理]
次に、画像形成装置20における画質調整処理について説明する。ここで、通常、画像形成装置20に画像調整基準値の初期値が設定されることを想定する。また、画像形成装置20(自装置)に設定される画像調整基準値は、操作表示部28を介して調整され、又はネットワークを介してリモートで調整されることが可能である。図3は、本実施形態に係る画像形成装置20における画質調整処理の手順を示すフロチャートである。以下に説明する処理は、画像形成装置20がユーザPCから印刷出力指示を受信すると開始する。
まず、制御部24は、ユーザPCからの印刷出力指示の有無を判定する(ステップS101)。
ステップS101の処理において、制御部24は、ユーザPCからの印刷出力指示がないと判定した場合(ステップS101がNO判定の場合)、ステップS101の処理を繰り返して実行する。
一方、ステップS101の処理において、制御部24は、ユーザPCからの印刷出力指示があると判定した場合(ステップS101がYES判定の場合)、印刷出力指示を出したユーザの識別情報を取得する(ステップS102)。なお、本実施形態では、ユーザの識別情報は、ユーザの印刷出力指示に紐付けられて、ユーザの印刷出力指示と同時に制御部24がユーザの識別情報を受信することを想定するが、本発明はこれに限定されない。例えば、ユーザの識別情報は、ユーザの印刷出力指示に含まれてもよく、制御部24は、印刷出力指示を受け取ったタイミングで、印刷出力指示からユーザの識別情報を取得してもよい。
次いで、制御部24は、ユーザの識別情報を基に、当該ユーザの使用履歴の有無を判定する(ステップS103)。この処理では、制御部24は、記憶部27に保存されているユーザの使用履歴(後述の図5参照)から、ユーザの識別情報(図5の「ユーザID」)に紐付けている使用履歴のデータを抽出する。制御部24は、ユーザの識別情報に紐付けているユーザの使用履歴のデータを抽出できなかった場合に、過去に自装置を使用したことがないユーザである(当該ユーザの使用履歴がない)と判定し、ステップS103はNO判定となる。また、制御部24は、ユーザの識別情報に紐付けているユーザの使用履歴のデータを抽出した場合に、過去に自装置を使用したことがあるユーザである(当該ユーザの使用履歴がある)と判定し、ステップS103はYES判定となる。
ステップS103の処理において、制御部24は、ユーザの使用履歴がないと判定した場合(ステップS103がNO判定の場合)、自装置に設定されている画像調整基準値と、記憶部27に保存されている画像調整基準値の初期値とが同じであるか否かを判定する(ステップS104)。
ステップS104の処理において、制御部24は、使用履歴に基づいて過去に自装置を使用したことがないユーザであると判定し、かつ、自装置に設定されている画像調整基準値が初期値と異なっていることを判定した場合(ステップS104がNO判定の場合)、ユーザに対して画像調整基準値が初期値と異なっていることを通知する(ステップS105)。例えば、ユーザが過去に自装置とは別の画像形成装置を使用したことがあり、別の画像形成装置に設定された画像調整基準値の初期値で画像が調整されると思っている場合に、ステップS105でユーザに画像調整基準値が初期値と異なっていることを通知することでユーザに注意喚起をすることができる。ステップS105の処理後、画質調整処理は終了する。
一方、ステップS104の処理において、制御部24は、自装置に設定されている画像調整基準値と、記憶部27に保存されている画像調整基準値の初期値と同じであると判定した場合(ステップS104がYES判定の場合)、画質調整処理を終了する。
ステップS103に戻って処理の説明を続ける。ステップS103の処理において、制御部24は、ユーザの使用履歴があると判定した場合(ステップS103がYES判定の場合)、ユーザの印刷出力指示に画像調整基準値の調整指示が含まれているか否かを判定する(ステップS106)。なお、ユーザが印刷出力指示を出す前に、プリントドライバの画質調整画面(後述の図9参照)において印刷物の画質調整を行った場合(画像調整基準値を変更した場合)、ユーザの印刷出力指示に画像調整基準値の調整指示が含まれる。一方、ユーザが印刷出力指示を出す前に、印刷物の画質調整を行わなかった場合(画像調整基準値を変更しなかった場合)、ユーザの印刷出力指示に画像調整基準値の調整指示が含まれない。
ステップS106の処理において、制御部24は、ユーザの印刷出力指示に画像調整基準値の調整指示が含まれていないと判定した場合(ステップS106がNO判定の場合)、画質調整処理を終了する。この場合、自装置に設定されている画像調整基準値により印刷が行われる。
一方、ステップS106の処理において、制御部24は、ユーザの印刷出力指示に画像調整基準値の調整指示が含まれていると判定した場合(ステップS106がYES判定の場合)、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値が、自装置に設定されている画像調整基準値から変更されたか否かを判定する(ステップS107)。この処理において、制御部24は、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値と、自装置に設定されている画像調整基準値とが同じである場合、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値は自装置に設定されている画像調整基準値から変更していないと判定し、ステップS107はNO判定となる。一方、制御部24は、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値と、自装置に設定されている画像調整基準値とが同じでない場合、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値は自装置に設定されている画像調整基準値から変更していたと判定し、ステップS107はYES判定となる。
ステップS107の処理において、制御部24は、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値は自装置に設定されている画像調整基準値から変更していないと判定した場合(ステップS107がNO判定の場合)、画質調整処理を終了する。
一方、ステップS107の処理において、制御部24は、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値は自装置に設定されている画像調整基準値から変更していたと判定した場合(ステップS107がYES判定の場合)、後述の図4に示す画像調整基準値の変更制御処理を呼び出して実行する(ステップS108)。なお、ステップS108の画像調整基準値の変更制御処理について、後述の図4で詳述する。
ステップS104のYES判定の場合、ステップS105の処理後、ステップS106のNO判定の場合、ステップS107のNO判定の場合、又はステップS108の処理後、図3に示す画質調整処理は終了する。
[画像調整基準値の変更制御処理]
次に、画像形成装置20における画像調整基準値の変更制御処理について説明する。図4は、本実施形態に係る画像形成装置20における画像調整基準値の変更制御処理の手順を示すフロチャートである。以下に説明する処理は、図4に示す画質調整処理のステップS108において、サブルーチンとして呼び出されて実行される。
まず、制御部24は、case A~case Cのどのケースの処理を実行するかを判定する(ステップS201)。この処理では、制御部24は、case Aの実行が設定されている場合に、case Aの処理を実行すると判定し、ステップS201はcase A判定となる。また、制御部24は、case Bの実行が設定されている場合に、case Bの処理を実行すると判定し、ステップS201はcase B判定となる。また、制御部24は、case Cの実行が設定されている場合に、case Cの処理を実行すると判定し、ステップS201はcase C判定となる。なお、case A~case Cの実行設定は、外部のユーザPCにより設定される。
case Aは、制御部24が、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値と自装置に設定されている画像調整基準値とが異なると判定し、且つ、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値を前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値(前回使用時の画像調整基準値)から変更していないと判定した場合である。
case Bは、制御部24が、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値と自装置に設定されている画像調整基準値とが異なると判定し、且つ、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値を前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値(前回使用時の画像調整基準値)から変更していたと判定した場合である。
case Cは、制御部24は、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値と自装置に設定されている画像調整基準値とが異なると判定した場合、又は、制御部24は、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値と自装置に設定されている画像調整基準値とが異なると判定し、かつユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値を、前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値から変更していたと判定した場合である。
なお、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値は、記憶部27に記憶される画像調整基準値の変更履歴(後述の図6参照)において、ユーザの「ユーザID」に対応する最新の「変更日」に紐付けられる「変更内容管理ID」で管理されるデータファイルの内容である。
ステップS201の処理において、制御部24は、case Aの処理を実行すると判定した場合(ステップS201のcase A判定の場合)、画像調整基準値の変更履歴からユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値を読み出す(ステップS202)。
次いで、制御部24は、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値により自装置の動作を制御し、その後、自装置の動作を制御する前に設定されていた画像調整基準値に戻す(ステップS203)。すなわち、case Aでは、制御部24は、自装置に設定されている画像調整基準値を、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値に一時的に変更し、印刷処理が終わった後、画像調整基準値を元に戻す。他のユーザが出力指示を行う時には、画像調整基準値が元に戻っているので、他のユーザが出力指示をして得た印刷物は、他のユーザが意図した画質となる。
ステップS201の処理において、制御部24は、case Bの処理を実行すると判定した場合(ステップS201のcase B判定の場合)、画像調整基準値の変更履歴からユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値を読み出す(ステップS204)。
次いで、制御部24は、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値と、自装置に設定されている画像調整基準値との差分を抽出する(ステップS205)。
次いで、制御部24は、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値と、自装置に設定されている画像調整基準値とから抽出した差分を、今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値に反映する(ステップS206)。ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値と、自装置に設定されている画像調整基準値とから抽出した差分を、今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値に反映する具体例を後述の図7及び図9で詳述する。
ステップS201の処理において、制御部24は、case Cの処理を実行すると判定した場合(ステップS201のcase C判定の場合)、ユーザに画像調整基準値が異なること、すなわち、自装置に設定されている画像調整基準値はユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値から変更されたことを通知する(ステップS207)。この通知により、ユーザは、画像調整基準値が変更されていることに気づけるので、変更された画像調整基準値を使うか、ユーザが前回使用した画像調整基準値を設定するかを選択することができる。
ステップS203、ステップS206、又はステップS207の処理後、画像調整基準値の変更制御処理は終了する。
[ユーザの使用履歴のデータ例]
次に、画像形成装置20の記憶部27に保存されるユーザの使用履歴について説明する。図5は、本実施形態に係る画像形成装置20の記憶部27に保存されるユーザの使用履歴のデータ例を示す図である。図5に示すように、ユーザの使用履歴は、「ユーザID」、「ユーザ名」、「最終使用日」、及び「出力枚数」の情報を含む。なお、ユーザの使用履歴のデータ構成は、図5に示す構成に限定されず、必要に応じて、データ項目の追加及び削除は可能である。
「ユーザID」の欄には、ユーザの識別情報、例えば、「00001」~「00013」等の数字で表せる情報が格納されている。なお、ユーザの識別情報は、数字で表せる情報に限定されず、ユーザを唯一に識別できる情報であれば、任意の形式の情報で表されてもよい。
「ユーザ名」の欄には、ユーザの名前、例えば、「user01」~「user13」等が格納されている。
「最終使用日」の欄には、「ユーザID」に対応するユーザが画像形成装置20(機械)を利用した最終日の情報、例えば、「2021/11/12」等が格納されている。
「出力枚数」の欄には、「ユーザID」に対応するユーザが、「最終使用日」に画像形成装置20を利用して出力した印刷物の枚数を示す情報、例えば、「142」、「6517」、「0」等が格納されている。
[画像調整基準値の変更履歴のデータ例]
次に、画像形成装置20の記憶部27に保存される、ユーザが従来の出力指示で画像形成装置20(自装置)に使用した画像調整基準値の変更履歴について説明する。図6は、本実施形態に係る画像形成装置20の記憶部27に保存される画像調整基準値の変更履歴のデータ例を示す図である。図6に示すように、画像調整基準値の変更履歴は、「管理ID」、「ユーザID」、「変更日」、「変更者」及び「変更内容管理ID」の情報を含む。なお、画像調整基準値の変更履歴のデータ構成は、図6に示す構成に限定されず、必要に応じて、データ項目の追加及び削除は可能である。
「管理ID」の欄には、画像調整基準値の識別情報(管理情報)、例えば、「00001」~「0008」等の数字で表せる情報が格納されている。なお、画像調整基準値の識別情報は、数字で表せる情報に限定されず、画像調整基準値を唯一に識別できる情報であれば、任意の形式の情報で表せされてもよい。
「ユーザID」の欄には、「管理ID」に紐づけられる画像調整基準値の変更を指示したユーザの識別情報(例えば、「00001」、「00006」等)が格納される。この「ユーザID」は、図5に示すユーザの使用履歴に登録されたものであり、この「ユーザID」により、ユーザごとの画像調整基準値の変更履歴とユーザの使用履歴とが紐づけられる。
「変更日」の欄には、「管理ID」に紐づけられる画像調整基準値の最新に変更された日付、例えば、「2022/06/24」等が格納されている。図6に示される最新の「変更日」が、「ユーザID」で識別されるユーザが前回の出力指示で画像調整基準値を設定(変更)した日となる。
「変更者」の欄には、「変更日」に「管理ID」に紐づけられる画像調整基準値の変更を行ったオペレータの名称、例えば、「サービスマン(0123)」、「管理者」等が格納されている。
「変更内容管理ID」の欄には、「管理ID」に紐づけられる画像調整基準値を管理するデータファイルの識別情報、例えば、「KM_ID 245457」等が格納される。画像調整基準値を管理するデータファイルは、画像調整基準値に関する情報、例えば、明度、コントラスト、彩度等の設定値を格納し、ユーザの使用履歴とは別に管理されるものである。なお、画像調整基準値を管理するデータファイルの識別情報は、上記形式の情報に限定されず、画像調整基準値を管理するデータファイルを唯一に識別できる情報であれば、任意の形式の情報で表せされてもよい。
次に、図4のステップS204~ステップS206(case B)の処理で説明した、自装置に設定されている画像調整基準値と、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値との差分を、今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値に反映する具体例を説明する。図7は、本実施形態に係る画像形成装置20における画質調整画面の初期画面の一表示例を示す図である。図8は、本実施形態に係る画像形成装置20において、画像調整基準値が変更された後の画質調整画面の一表示例を示す図である。
図7に示す画質調整画面M1の左側に、「しおり表示」ボタンN11、「テンキー表示」ボタンN12、及び「設定メニュー」ボタンN13が順に並べて表示されている。「設定メニュー」ボタンN13が押下されると、右側の設定メニュー画面M10が表示される。
設定メニュー画面M10には、センター色調整部M11が表示される。センター色調整部M11において、明度調整部B11、コントラスト調整部C11、及び彩度調整部A11が順に示されている。明度調整部B11、コントラスト調整部C11、及び彩度調整部A11のそれぞれは、名称(「明度(B)」、「コントラスト(C)」及び「彩度(A)」)、調整範囲(例えば、「-9」~「+9」)の調整用スクローラ、及び設定値を調整するためのセレクトボックスを有する。センター色調整部M11右下には、「標準に戻す」ボタンN14が表示されている。「標準に戻す」ボタンN14が押下されると、明度、コントラスト及び彩度のそれぞれの設定値は、標準値である「0」に戻される。設定メニュー画面M10の右下には、「閉じる」ボタンN15が表示されている。「閉じる」ボタンN15が押下されると、設定メニュー画面M10が閉じる。なお、「しおり表示」ボタンN1、及び「テンキー表示」ボタンN2は、本発明に関係ないので、詳細説明を省略する。また、図8に示す画質調整画面M1の構成は、図7に示す画質調整画面M1の構成と同じであるため、重複説明を省略する。
ここで、コントラストの設定値を画像調整基準値の例として説明し、自装置に設定されているコントラストの設定値は、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値より「+2」であることを想定する。すなわち、自装置に設定されている画像調整基準値と、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値との差分が「+2」である。それゆえ、この差分を今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値に反映するため、すなわち、この差分による影響を無くすため、制御部24は、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用するコントラストの設定値を「-2」にする。その結果、図7の画質調整画面M1における画像調整基準値の初期値(「コントラスト(C)」の「0」)は、図8の画質調整画面M1に示すように、「コントラスト(C)」の「-2」に設定(変更)されている。
次に、ユーザがユーザPCのプリントドライバの画質調整画面において画質調整を行った場合、画像形成装置20の画像調整基準値の変更制御の具体例を説明する。
図9は、本実施形態に係るユーザPCのプリンタドライバにおける画質調整画面U1の表示例を示す図である。画質調整画面U1の左上には、「簡易」ラジオボタンL1及び「詳細」ラジオボタンL2が上から下までの順に表示されている。「簡易」ラジオボタンL1及び「詳細」ラジオボタンL2の下に、印刷画像の種類表示部R1が表示されている。
印刷画像の種類表示部R1には、印刷画像の種類、例えば、「文字」、「写真」、「図/表/グラフ」等の種類情報が表示されている。その中、画質調整対象である印刷画像の種類、例えば、「文字」がハッチングされている。印刷画像の種類表示部R1の下にカラーマッチング部U10が表示されている。
カラーマッチング部U10において、明度調整部B21、コントラスト調整部C21、及び彩度調整部A21が上から下までの順に示されている。明度調整部B21、コントラスト調整部C21、及び彩度調整部A21のそれぞれは、名称(「明度(B)」、「コントラスト(C)」及び「彩度(A)」)、調整範囲(例えば、「-9」~「+9」)の調整用スクローラ、及び設定値を調整するためセレクトボックスを有する。カラーマッチング部U10の右下には、「標準に戻す」ボタンN21が表示されている。「標準に戻す」ボタンN21が押下されると、明度、コントラスト及び彩度のそれぞれの設定値は「0」に戻される。
画質調整画面U1の下端部には、「OK」ボタンN22、「キャンセル」ボタンN23、及び「ヘルプ」ボタンN24が、左から右への順に並べて表示されている。ユーザがカラーマッチング部U10において希望の画像調整基準値を設定して「OK」ボタンN22を押下すると、ユーザにより設定された画像調整基準値は画像形成装置20に送信される。ユーザがカラーマッチング部U10において希望の画像調整基準値を設定して「キャンセル」ボタンN23を押下すると、画像調整基準値が変更されずに画質調整画面U1が閉じされる。また、ユーザが「ヘルプ」ボタンN24を押下すると、ヘルプの表示画面が開かれる。
ここで、コントラストの設定値を画像調整基準値の例として説明し、図7と同様に、自装置に設定されているコントラストの設定値はユーザが前回の出力指示で自装置に使用したコントラストの設定値より「+2」に変更することを想定する。図9に示すように、例えば、ユーザが、画質調整画面U1において、コントラスト(C)を「-2」に変更したと想定する。自装置に設定されている画像調整基準値と、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値との差分が「+2」であるため、制御部24は、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用するコントラスト「-2」を設定する際に、差分「+2」を反映する。すなわち、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用するコントラスト「-2」を「+2」にした設定値(「0」)を自装置に設定する。自装置の画像調整基準値が設定(変更)された後の画像形成装置20の画質調整画面は、図7に示す画質調整画面M1と同じである。
なお、ユーザPCのプリンタドライバにおける画像調整基準値の1ステップの調整量と、画像形成装置20における画像調整基準値の1ステップの調整量とが同じでない場合は、調整量が同じになるように、換算する必要がある。
[効果]
上述したように、本実施形態に係る画像形成装置20において、自装置を使用するユーザごとに自装置に使用した画像調整基準値の変更履歴が保存される。制御部24は、ユーザによる画像調整基準値の調整指示がある場合、自装置の画像調整基準値をユーザに指示された画像調整基準値に変更する。また、ユーザの知らないうちに、他のユーザの使用により自装置の画像調整基準値が変更された場合、制御部24は、自装置に設定されている画像調整基準値を画像調整基準値の変更履歴から読み出したユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値に一時的に変更し、印刷処理が終了後、画像調整基準値を元に戻す。また、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値と自装置に設定されている画像調整基準値とが異なり、且つ、ユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値が前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値から変更されていた場合、制御部24は、自装置に設定されている画像調整基準値と、前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値との差分による影響をなくしてユーザが今回の出力指示で自装置に使用する画像調整基準値に反映する。それゆえ、本実施形態に係る画像形成装置20は、ユーザの要望に応じる画質調整ができると共に、ユーザが知らない画像調整基準値の変更が発生しても、ユーザが前回使用した画像調整基準値に復旧することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置20について説明する。第2実施形態に係る画像形成装置20において、制御部24は、第1実施形態のように、画像形成装置20の画像調整基準値の全ての変更に対して変更制御を行わず、印刷画像の画質に影響が出る画像調整基準値の変更のみに対して変更制御を行う。すなわち、第2実施形態に係る画像形成装置20において、制御部24は、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値と、自装置に設定されている画像調整基準値とが異なると判定し、かつ、自装置に設定されている画像調整基準値により、ユーザが今回の出力指示を行った画像データの出力結果が影響を受ける場合に、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値により自装置の動作を制御する。なお、第2実施形態に係る画像形成装置20の構成は、図2に示す第1実施形態に係る画像形成装置20の構成と同じであるため、重複説明を省略する。
以下では、他のユーザがカラーバランスに対して画像調整基準値を変更した場合を例として、第2実施形態に係る画像形成装置20の制御部24における画質調整処理について、図10と図11を参照して説明する。図10は、第2実施形態に係る画像形成装置20における画質調整画面の表示例1を示す図である。図11は、第2実施形態に係る画像形成装置20における画質調整画面の表示例2を示す図である。
図10に示す画質調整画面M2の左側に、「しおり表示」ボタンN31、「テンキー表示」ボタンN32、及び「設定メニュー」ボタンN33が上から下までの順に並べて表示されている。「設定メニュー」ボタンN33が押下されると、右側の設定メニュー画面M20が表示される。設定メニュー画面M20には、センター色調整部M21が表示される。センター色調整部M21において、Y(イエロー)ボタンB31、M(マゼンタ)ボタンB32、C(シアン)ボタンB33、K(ブラック)ボタンB34、R(レッド)ボタンB35、G(グリーン)ボタンB36、及びB(ブルー)ボタンB37は上から下までの順に並べて表示されている。設定メニュー画面M20の右下には、「閉じる」ボタンN35が表示されている。「閉じる」ボタンN35が押下されると、画質調整画面M2が閉じされる。
YボタンB31、MボタンB32、CボタンB33、KボタンB34、RボタンB35、GボタンB36、及びBボタンB37のいずれかが押下されると、画質調整画面M2の右側に当該ボタンに対応する色調整用の画面が表示される。例えば、RボタンB35が押下されると、赤色調整用画面が表示され、赤色調整用画面に各色を含む円形の表示部の下に、赤色調整部が表示されている。赤色調整部には、赤色(R)の調整範囲(例えば「-3」~「+3」)及び調整用の各種ボタンが示されている。調整用の各種ボタンは、図10に示すように、例えば、赤色の画像調整基準値を現在値より小さく調整する「<」ボタン、赤色の画像調整基準値を現在値より大きく調整する「>」ボタン、赤色の画像調整基準値を初期値に戻す「0」ボタンなどがある。
なお、「しおり表示」ボタンN31、及び「テンキー表示」ボタンN32は、本発明の関係ないので、詳細説明を省略する。
例えば、他のユーザが赤文字の原稿(図11Aを参照)を印刷するため、センター色調整部M21のRボタンB35を押下して、赤色調整用画面において赤色を調整して印刷出力を行うと、赤色の画像調整基準値が変更される。赤色の画像調整基準値が変更された後、ユーザが黒文字の原稿(図11Bを参照)の印刷出力指示を出した場合、画像形成装置20(自装置)に設定されている画像調整基準値が、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値から変更された(赤色の画像調整基準値が変更された)が、赤色の画像調整基準値の変更が黒文字の原稿の印刷画質に影響が出ないので、制御部24は、自装置に設定されている画像調整基準値をユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値に戻さず、すなわち、自装置に設定されている画像調整基準値でユーザが今回指示した黒文字原稿を印刷する。
また、例えば、他のユーザにより赤色の画像調整基準値が変更された後、ユーザが赤文字の原稿、例えば、図11Aに示す赤文字原稿と同じ原稿の印刷出力指示を行うと、変更された赤色の画像調整基準値が赤文字の原稿の印刷画質に影響が出る。そこで、同じ原稿でも、制御部24は、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値により自装置の動作を制御する。すなわち、制御部24は、自装置に設定されている画像調整基準値をユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値に一時的に戻すように制御する。
[効果]
上述したように、第2実施形態に係る画像形成装置20において、制御部24は、他のユーザの使用による画像形成装置20の画像調整基準値の変更が、ユーザが指示した印刷画像の画質に影響が出ない場合、自装置に設定されている画像調整基準値をユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値に戻さない(変更しない)ように制御する。本実施形態に係る画像形成装置20は、必要のない画像調整基準値の変更制御を行わないので、第1実施形態に係る画像形成装置20と同じ効果を得ることができるとともに、ユーザの印刷出力指示により早く対応することができるし、制御部24(CPU)の負荷を低減することもできる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために画像形成装置の構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
上述した各実施形態では、印刷画像の明度、コントラスト、彩度及びカラーバランス等を画像調整基準値の調整項目の例として説明したが、画像調整基準値の調整項目はこれらに限定されない。画像調整基準値の調整項目は、例えば、定着温度等の印刷画像の画質に影響がある任意の調整項目を含むことが可能である。しかしながら、例えば、自装置に設定されている画像調整基準値を、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値に変更する処理に付随して、所定時間よりも長い時間がかかる調整項目(定着温度等)が含まれる場合に、制御部24は、ユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値と、自装置に設定されている画像調整基準値とから抽出した差分を画像調整基準値に反映する。これは、所定時間よりも長い時間がかかる調整項目の変更が含まれる場合、自装置に設定されている画像調整基準値をユーザが前回の出力指示で自装置に使用した画像調整基準値に戻しても、すぐに画質に反映することができないためである。
また、上述した各実施形態では、画像調整基準値の変更許容範囲を限定されていない。本発明は、これに限定されず、画像調整基準値の変更許容範囲に対して制限を設けてもよい。しかしながら、例えば、変更可能な画像調整基準値の範囲が変更許容範囲を超える場合、又は、画像調整基準値では調整できない調整項目がある場合、制御部24は、自装置に設定されている画像調整基準値を変更せず、ユーザに対して画像調整基準値が変更されていないことを通知する。ユーザは、この通知を確認すると、変更許容範囲内で画像調整基準値を再変更する操作を行うことができる。
また、上述した各実施形態では、制御部24の画質調整機能(図3及び図4に示す処理機能)を画像形成装置の内部機能とする例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御部24の画質調整機能及び画質調整に必要な各種情報を記憶する記憶部27を画像形成装置20とは独立の情報処理装置に設けてもよい。このようにする場合、情報処理装置は画像形成装置20と通信可能に接続される。
また、第1及び第2実施形態に係る画像形成装置の画像調整基準値の設定機能を設けた情報処理装置をクラウドサーバに設けてもよい。この情報処理装置は、既存の画像形成装置とインターネットを介して通信可能であるとする。ユーザがPCのブラウザに表示された情報処理装置の画質調整画面を通じて画像調整基準値を変更すると、情報処理装置は、変更された画像調整基準値を画像形成装置に送信する。この結果、画像形成装置の画像調整基準値が変更可能となる。
1…画像形成システム、20…画像形成装置、21…スキャナ、22…画像入力部、23…外部I/F、24…制御部、25…画像補正部、26…画像出力部、27…記憶部、28…操作表示部、30…サービスセンター

Claims (13)

  1. 自装置が記録媒体に形成する画像を調整するために使用される画像調整基準値の変更履歴を記憶する記憶部と、
    ユーザが今回の出力指示で前記自装置に使用する前記画像調整基準値、前記変更履歴から読み出した前記ユーザが前回の出力指示で前記自装置に使用した前記画像調整基準値、及び、前記自装置に現在設定されている前記画像調整基準値に基づいて、前記自装置の動作を制御する制御部と、を備える
    画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記ユーザが今回の出力指示で前記自装置に使用する前記画像調整基準値と、前記自装置に設定されている前記画像調整基準値とが異なると判定した場合に、前記ユーザが前回の出力指示で前記自装置に使用した前記画像調整基準値により前記自装置の動作を制御した後、前記自装置の動作を制御する前に設定されていた前記画像調整基準値に戻す
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記ユーザが今回の出力指示で前記自装置に使用する前記画像調整基準値と、前記自装置に設定されている前記画像調整基準値とが異なると判定し、かつ、前記ユーザが今回の出力指示で前記自装置に使用する前記画像調整基準値を前回の出力指示で前記自装置に使用した前記画像調整基準値から変更していた場合に、前記ユーザが前回の出力指示で前記自装置に使用した前記画像調整基準値と、前記自装置に設定されている前記画像調整基準値とから抽出した差分を、今回の出力指示で前記自装置に使用する前記画像調整基準値に反映する
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記ユーザが前回の出力指示で前記自装置に使用した前記画像調整基準値と、前記自装置に設定されている前記画像調整基準値とが異なると判定した場合に、前記ユーザに前記画像調整基準値が異なることを通知する
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記ユーザが前回の出力指示で前記自装置に使用した前記画像調整基準値と、前記自装置に設定されている前記画像調整基準値とが異なると判定し、かつ前記ユーザが今回の出力指示で前記自装置に使用する前記画像調整基準値を、前回の出力指示で前記自装置に使用した前記画像調整基準値から変更していた場合に、前記ユーザに前記画像調整基準値が異なることを通知する
    請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記ユーザが前回の出力指示で前記自装置に使用した前記画像調整基準値と、前記自装置に設定されている前記画像調整基準値とが異なると判定し、かつ、前記自装置に設定されている前記画像調整基準値により、前記ユーザが今回の出力指示を行った画像データの出力結果が影響を受ける場合に、前記ユーザが前回の出力指示で前記自装置に使用した前記画像調整基準値により前記自装置の動作を制御する
    請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記記憶部は、前記自装置に設定される前記画像調整基準値の初期値、及び前記自装置を使用するユーザごとに前記自装置に使用した前記画像調整基準値の使用履歴を記憶し、
    前記制御部は、前記使用履歴に基づいて過去に前記自装置を使用したことがない前記ユーザであると判定し、かつ、前記自装置に設定されている前記画像調整基準値が前記初期値と異なっていることを判定した場合に、前記ユーザに対して前記画像調整基準値が前記初期値と異なっていることを通知する
    請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像調整基準値を表示し、出力指示が入力される操作表示部を備え、
    前記制御部は、前記自装置に設定されている前記画像調整基準値を変更する制御を行う場合、変更前後の前記画像調整基準値で出力される画像を前記操作表示部にプレビュー表示する
    請求項1~7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記画像調整基準値は、前記操作表示部を介して調整され、又はネットワークを介して調整される
    請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記自装置に設定されている前記画像調整基準値を、前記ユーザが前回の出力指示で前記自装置に使用した前記画像調整基準値に変更する処理に付随して、所定時間よりも長い時間がかかる調整項目が含まれる場合に、前記ユーザが前回の出力指示で前記自装置に使用した前記画像調整基準値と、前記自装置に設定されている前記画像調整基準値とから抽出した差分を前記画像調整基準値に反映する
    請求項3に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、変更可能な前記画像調整基準値の範囲が変更許容範囲を超える場合、又は前記画像調整基準値では調整できない調整項目がある場合、前記自装置に設定されている前記画像調整基準値を変更せず、前記ユーザに対して前記画像調整基準値が変更されていないことを通知する
    請求項3に記載の画像形成装置。
  12. 自装置が記録媒体に形成する画像を調整するために使用される画像調整基準値の変更履歴を記憶部に記憶する処理と、
    ユーザが今回の出力指示で前記自装置に使用する前記画像調整基準値、前記変更履歴から読み出した前記ユーザが前回の出力指示で前記自装置に使用した前記画像調整基準値、及び、前記自装置に現在設定されている前記画像調整基準値に基づいて、前記自装置の動作を制御する処理と、を含む
    画像処理方法。
  13. 画像形成装置が記録媒体に形成する画像を調整するために使用される画像調整基準値の変更履歴を記憶する記憶部と、
    ユーザが今回の出力指示で前記画像形成装置に使用する前記画像調整基準値、前記変更履歴から読み出した前記ユーザが前回の出力指示で前記画像形成装置に使用した前記画像調整基準値、及び、前記画像形成装置に現在設定されている前記画像調整基準値に基づいて、前記画像形成装置の動作を制御する制御部と、を備える
    情報処理装置。
JP2022126999A 2022-08-09 2022-08-09 画像形成装置、画像処理方法及び情報処理装置 Pending JP2024024273A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022126999A JP2024024273A (ja) 2022-08-09 2022-08-09 画像形成装置、画像処理方法及び情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022126999A JP2024024273A (ja) 2022-08-09 2022-08-09 画像形成装置、画像処理方法及び情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024024273A true JP2024024273A (ja) 2024-02-22

Family

ID=89940126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022126999A Pending JP2024024273A (ja) 2022-08-09 2022-08-09 画像形成装置、画像処理方法及び情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024024273A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4646740B2 (ja) 印刷装置及びその制御方法、ジョブ処理方法、印刷システム、プログラム
JP4646741B2 (ja) 印刷システム、印刷装置、画像処理装置及びそれらの制御方法、プログラム
JP4587463B2 (ja) 印刷装置及びその制御方法、印刷システム
US8670148B2 (en) Image processing apparatus, job management method for the same, and recording medium having recorded thereon job management program
JP2006082262A (ja) 画像処理装置およびジョブ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム
US8767227B2 (en) Storage medium for printer driver program, print control apparatus, and method for controlling same
JP5916675B2 (ja) 情報処理装置、ジョブ設定方法
JP6344303B2 (ja) 画像形成装置
JP2012011602A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム
US20120133977A1 (en) Print system, image forming apparatus, server, printing method, and program
US8937739B2 (en) Image processing system for performing upper limit management of print volume
JP4757355B2 (ja) 印刷装置及びその制御方法、プログラム
JP2024024273A (ja) 画像形成装置、画像処理方法及び情報処理装置
JP2001331292A (ja) プリンタ選択装置及びプリントシステム
US11178294B2 (en) Information processing system, information processing apparatus, and control method therefor
JP5641159B1 (ja) 印刷指示装置、印刷システム、およびプログラム
US20100231937A1 (en) Print apparatus and print system and method of controlling the print apparatus
JP2003107965A (ja) 画像形成装置及び画像形成装置用データ処理機
JP2019016113A (ja) 情報処理装置、制御方法およびプログラム
JP7207052B2 (ja) 色管理装置および色管理プログラム
JP5309248B2 (ja) 電気機器
JP2019059136A (ja) 画像形成装置
US20200314252A1 (en) Image position setting apparatus capable of easily setting image position adjustment value, method of controlling same, and storage medium
JP6561958B2 (ja) 画像形成システム、情報処理装置、及び画像形成装置
JP4665684B2 (ja) 画像処理装置、システム及び方法