JP2024022090A - 脱水装置の運転条件決定システムおよび脱水装置の運転方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】スクリュープレスの最適な運転パラメータを決定することができる運転条件決定システムを提供する。【解決手段】運転条件決定システム3は、脱水装置1の運転パラメータの複数の候補を生成する候補生成部62と、複数の候補のそれぞれを状態予測モデルに入力し、複数の状態予測指標を複数の状態予測モデルから出力する状態予測部63と、複数の状態予測指標に対して予め定められた複数の目標条件をすべて満たす候補を選択し、選択された候補を構成する運転パラメータを脱水装置1の動作制御部2に送る選択指令部64を備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、スクリュープレスを備えた脱水装置の運転制御に関し、特に、最適な運転条件を自動的に決定し、脱水装置の安定した運転を達成する技術に関するものである。
従来から、下水処理場、し尿処理場、産業排水処理場などの液体処理施設から排出される懸濁液(例えば汚泥)を圧搾して、該懸濁液から水を分離する(すなわち、脱水する)脱水装置が使用されている。脱水工程においては、凝集剤が注入された懸濁液を凝集槽にて攪拌し、凝集フロックを形成し固液分離をし易い状態にした後に、濃縮装置あるいは脱水機により脱水をする。
脱水機の一例であるスクリュープレスは、汚泥脱水機として知られている。このスクリュープレスは、スクリーン(多孔板)から形成されたろ過筒と、ろ過筒の内部に配置されたスクリューを備えており、スクリューを回転させることにより、ろ過筒に投入された汚泥を圧搾し、脱水する。
ろ過筒の下流側開口端にケーキ(脱水された汚泥)を滞留させ、ケーキからなるプラグ(栓)を形成する。このプラグは、後から送り込まれるケーキに背圧を加えて、ケーキをさらに圧搾する。プラグを形成するケーキは、後続のケーキに押されてろ過筒から少しずつ排出される。このようにして低含水率のケーキがスクリュープレスによって生成される。
スクリュープレスの運転パラメータの最適化について、従来から様々な提案がなされている。例えば、特許文献1は、懸濁液データ、運転データから濁質残渣の状態予測値を算出する脱水システムを開示する。この脱水システムは、状態予測値が目標範囲内に収まることができる運転パラメータを決定する。しかし、濁質残渣の状態によって脱水装置を制御するために、ろ液の状態については運転パラメータの決定は考慮されていない。
特許文献2は、遠心分離システムのための機械学習装置を開示する。この機械学習装置は、被処理液のスラリー濃度、脱水固形物の含水率、分離液の濃度、スクリューコンベヤのトルク値を含む入力データと、遠心分離システムの制御パラメータ(添加物の供給量、遠心力、差速のうち1つ以上)を含む出力データのデータセットを学習する。しかしながら、入力データ(説明変数)に脱水固形物の含水率や分離液の濃度が含まれており、これらを測定するか、または推定する必要がある。
本発明は、上記従来の課題に鑑み、成されたものであり、その目的とするところは、スクリュープレスの最適な運転パラメータを決定することができる運転条件決定システムおよび運転方法を提供することにある。
一態様では、汚泥に凝集剤を注入する凝集混和槽と、前記凝集剤が注入された前記汚泥を脱水ケーキとろ液とに分離するスクリュープレスを備えた脱水装置のための運転条件決定システムであって、汚泥への凝集剤の注入率、前記凝集混和槽内での前記汚泥および前記凝集剤の攪拌速度、および前記スクリュープレスのスクリュー回転速度を少なくとも含む運転パラメータの複数の候補を生成する候補生成部と、前記複数の候補のそれぞれを複数の状態予測モデルに入力し、複数の状態予測指標を前記複数の状態予測モデルからそれぞれ出力する状態予測部と、前記複数の状態予測指標に対して予め定められた複数の目標条件のすべてを満たす候補を前記複数の候補から選択し、前記選択された候補を構成する前記運転パラメータを前記脱水装置の動作制御部に送る選択指令部を備えていることを特徴とする脱水装置の運転条件決定システムが提供される。
一態様では、前記複数の状態予測モデルは、前記スクリュープレスの運転予測結果を示す状態予測指標を出力する運転予測モデルと、前記スクリュープレスから排出される脱水ケーキの予測含水率を示す状態予測指標を出力する含水率予測モデルと、前記スクリュープレスの予測SS回収率を示す状態予測指標を出力するSS回収率予測モデルのうちの少なくとも2つを含むことを特徴とする。
一態様では、前記運転予測モデルから出力される状態予測指標は、前記スクリュープレスの汚泥投入口内の汚泥のレベルの予測値または予測変化率、前記スクリュープレスのスクリューの予測トルク、および前記スクリュープレスのスクリューと脱水ケーキとの供回りが発生するか否かの予測結果のうちの少なくとも1つであることを特徴とする。
一態様では、前記複数の目標条件は、前記スクリュープレスの安定的運転を定義する第1目標条件、前記予測含水率が含水率目標範囲内にあることを定める第2目標条件、および前記予測SS回収率がSS回収率目標範囲内にあることを定める第3目標条件を含むことを特徴とする。
一態様では、前記運転予測モデルから出力される状態予測指標は、前記スクリュープレスの汚泥投入口内の汚泥のレベルの予測値または予測変化率、前記スクリュープレスのスクリューの予測トルク、および前記スクリュープレスのスクリューと脱水ケーキとの供回りが発生するか否かの予測結果のうちの少なくとも1つであることを特徴とする。
一態様では、前記複数の目標条件は、前記スクリュープレスの安定的運転を定義する第1目標条件、前記予測含水率が含水率目標範囲内にあることを定める第2目標条件、および前記予測SS回収率がSS回収率目標範囲内にあることを定める第3目標条件を含むことを特徴とする。
一態様では、前記選択指令部は、前記複数の目標条件のすべてを満たす候補であって、かつ前記運転パラメータに関する所定の制約条件を満たす候補を選択するように構成されていることを特徴とする。
一態様では、前記運転パラメータは、前記スクリュープレスに投入される汚泥の処理量をさらに含み、前記所定の制約条件は、前記汚泥の処理量と前記スクリュー回転速度との相関を制約する条件であることを特徴とする。
一態様では、前記所定の制約条件は、凝集剤の前記注入率と前記攪拌速度との相関を制約する条件であることを特徴とする。
一態様では、前記運転パラメータは、前記スクリュープレスに投入される汚泥の処理量をさらに含み、前記所定の制約条件は、前記汚泥の処理量と前記スクリュー回転速度との相関を制約する条件であることを特徴とする。
一態様では、前記所定の制約条件は、凝集剤の前記注入率と前記攪拌速度との相関を制約する条件であることを特徴とする。
一態様では、前記運転条件決定システムは、前記スクリュープレスの汚泥投入口内の汚泥のレベルの実際の値または前記レベルの実際の変化率が所定の許容範囲内にあるか否か、前記スクリューの実際のトルクが目標範囲内にあるか否か、または前記スクリューと脱水ケーキの供回りが前記スクリュープレス内で実際に起きているか否かを判定指標に基づいて判定する安定運転判定部をさらに備えており、前記判定指標は、前記スクリュープレスの汚泥投入口内の汚泥のレベルの測定値、前記スクリューのトルクの検出値、前記スクリュープレスのろ過筒内の汚泥に加わる圧力の測定値、および前記ろ過筒から排出された脱水ケーキの状態のうちの少なくとも1つであることを特徴とする。
一態様では、前記運転パラメータは、前記汚泥の濃度をさらに含むことを特徴とする。
一態様では、前記選択指令部は、前記複数の目標条件を満たす複数の候補のうち、前記脱水装置の予め設定された運転モードに最も適した候補を選択するように構成されていることを特徴とする。
一態様では、前記選択指令部は、前記複数の目標条件を満たす複数の候補に、前記複数の状態予測モデルの機械学習に使用された学習データに含まれる複数の実運転データからの乖離度をそれぞれ付与し、前記乖離度が所定の基準以下の候補を選択するように構成されていることを特徴とする。
一態様では、前記運転パラメータは、前記汚泥の濃度をさらに含むことを特徴とする。
一態様では、前記選択指令部は、前記複数の目標条件を満たす複数の候補のうち、前記脱水装置の予め設定された運転モードに最も適した候補を選択するように構成されていることを特徴とする。
一態様では、前記選択指令部は、前記複数の目標条件を満たす複数の候補に、前記複数の状態予測モデルの機械学習に使用された学習データに含まれる複数の実運転データからの乖離度をそれぞれ付与し、前記乖離度が所定の基準以下の候補を選択するように構成されていることを特徴とする。
一態様では、汚泥に凝集剤を注入する凝集混和槽と、前記凝集剤が注入された前記汚泥を脱水ケーキとろ液とに分離するスクリュープレスを備えた脱水装置の運転方法であって、汚泥への凝集剤の注入率、前記凝集混和槽内での前記汚泥および前記凝集剤の攪拌速度、および前記スクリュープレスのスクリュー回転速度を少なくとも含む運転パラメータの複数の候補を生成し、前記複数の候補のそれぞれを複数の状態予測モデルに入力し、複数の状態予測指標を前記複数の状態予測モデルからそれぞれ出力し、前記複数の状態予測指標に対して予め定められた複数の目標条件のすべてを満たす候補を前記複数の候補から選択し、前記選択された候補を構成する前記運転パラメータで前記脱水装置を運転させることを特徴とする脱水装置の運転方法が提供される。
一態様では、前記複数の状態予測モデルは、前記スクリュープレスの運転予測結果を示す状態予測指標を出力する運転予測モデルと、前記スクリュープレスから排出される脱水ケーキの予測含水率を示す状態予測指標を出力する含水率予測モデルと、前記スクリュープレスの予測SS回収率を示す状態予測指標を出力するSS回収率予測モデルのうちの少なくとも2つを含むことを特徴とする。
一態様では、前記運転予測モデルから出力される状態予測指標は、前記スクリュープレスの汚泥投入口内の汚泥のレベルの予測値または予測変化率、前記スクリュープレスのスクリューの予測トルク、および前記スクリュープレスのスクリューと脱水ケーキとの供回りが発生するか否かの予測結果のうちの少なくとも1つであることを特徴とする。
一態様では、前記複数の目標条件は、前記スクリュープレスの安定的運転を定義する第1目標条件、前記予測含水率が含水率目標範囲内にあることを定める第2目標条件、および前記予測SS回収率がSS回収率目標範囲内にあることを定める第3目標条件を含むことを特徴とする。
一態様では、前記運転予測モデルから出力される状態予測指標は、前記スクリュープレスの汚泥投入口内の汚泥のレベルの予測値または予測変化率、前記スクリュープレスのスクリューの予測トルク、および前記スクリュープレスのスクリューと脱水ケーキとの供回りが発生するか否かの予測結果のうちの少なくとも1つであることを特徴とする。
一態様では、前記複数の目標条件は、前記スクリュープレスの安定的運転を定義する第1目標条件、前記予測含水率が含水率目標範囲内にあることを定める第2目標条件、および前記予測SS回収率がSS回収率目標範囲内にあることを定める第3目標条件を含むことを特徴とする。
一態様では、前記複数の目標条件のすべてを満たす候補であって、かつ前記運転パラメータに関する所定の制約条件を満たす候補を選択することを特徴とする。
一態様では、前記運転パラメータは、前記スクリュープレスに投入される汚泥の処理量をさらに含み、前記所定の制約条件は、前記汚泥の処理量と前記スクリュー回転速度との相関を制約する条件であることを特徴とする。
一態様では、前記所定の制約条件は、凝集剤の前記注入率と前記攪拌速度との相関を制約する条件であることを特徴とする。
一態様では、前記運転パラメータは、前記スクリュープレスに投入される汚泥の処理量をさらに含み、前記所定の制約条件は、前記汚泥の処理量と前記スクリュー回転速度との相関を制約する条件であることを特徴とする。
一態様では、前記所定の制約条件は、凝集剤の前記注入率と前記攪拌速度との相関を制約する条件であることを特徴とする。
一態様では、前記スクリュープレスの汚泥投入口内の汚泥のレベルの実際の値または前記レベルの実際の変化率が所定の許容範囲内にあるか否か、前記スクリューの実際のトルクが目標範囲内にあるか否か、または前記スクリューと脱水ケーキの供回りが前記スクリュープレス内で実際に起きているか否かを判定指標に基づいて判定することをさらに含み、前記判定指標は、前記スクリュープレスの汚泥投入口内の汚泥のレベルの測定値、前記スクリューのトルクの検出値、前記スクリュープレスのろ過筒内の汚泥に加わる圧力の測定値、前記ろ過筒から排出された脱水ケーキの状態のうちの少なくとも1つであることを特徴とする。
一態様では、前記運転パラメータは、前記汚泥の濃度をさらに含むことを特徴とする。
一態様では、前記複数の目標条件を満たす複数の候補のうち、前記脱水装置の予め設定された運転モードに最も適した候補を選択することを特徴とする。
一態様では、前記複数の目標条件を満たす複数の候補に、前記複数の状態予測モデルの機械学習に使用された学習データに含まれる複数の実運転データからの乖離度をそれぞれ付与し、前記乖離度が所定の基準以下の候補を選択することを特徴とする。
一態様では、前記運転パラメータは、前記汚泥の濃度をさらに含むことを特徴とする。
一態様では、前記複数の目標条件を満たす複数の候補のうち、前記脱水装置の予め設定された運転モードに最も適した候補を選択することを特徴とする。
一態様では、前記複数の目標条件を満たす複数の候補に、前記複数の状態予測モデルの機械学習に使用された学習データに含まれる複数の実運転データからの乖離度をそれぞれ付与し、前記乖離度が所定の基準以下の候補を選択することを特徴とする。
本発明によれば、複数の目標条件をすべて満たすことができる最適な運転パラメータが決定され、この運転パラメータを用いて脱水装置が運転される。したがって、スクリュープレスを含む脱水装置の最適で安定した運転が実現される。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、脱水システムの一実施形態を示す図である。脱水システムは、懸濁液の例である汚泥を脱水する、すなわち汚泥を脱水ケーキとろ液に分離する脱水装置1と、脱水装置1の動作を制御する動作制御部2と、脱水装置1の最適な運転パラメータを決定する運転条件決定システム3を備えている。本実施形態の脱水装置1は、汚泥を加圧して脱水するスクリュープレス6と、スクリュープレス6に汚泥を送る凝集混和槽7を含む。
図1は、脱水システムの一実施形態を示す図である。脱水システムは、懸濁液の例である汚泥を脱水する、すなわち汚泥を脱水ケーキとろ液に分離する脱水装置1と、脱水装置1の動作を制御する動作制御部2と、脱水装置1の最適な運転パラメータを決定する運転条件決定システム3を備えている。本実施形態の脱水装置1は、汚泥を加圧して脱水するスクリュープレス6と、スクリュープレス6に汚泥を送る凝集混和槽7を含む。
脱水ケーキは、汚泥から液体を除去した後に残る低含水率の物質である。汚泥の具体例としては、下水またはし尿の処理時に発生する汚泥、食料品、化粧品、紙などの工業製品の製造時に発生する産業廃棄物を含む懸濁液、またはスラリーが挙げられる。
凝集混和槽7は、汚泥に凝集剤を注入し、汚泥と凝集剤を攪拌し、凝集剤が混合された汚泥をスクリュープレス6に送るように構成されている。凝集混和槽7は、汚泥を収容する容器10と、容器10内の汚泥を攪拌するための攪拌機11を備えている。攪拌機11は、容器10内に配置された攪拌羽根14と、攪拌羽根14に連結された攪拌モータ15を備えている。容器10は汚泥導入管20に接続されており、ポンプ22が汚泥導入管20に設けられている。汚泥はポンプ22により汚泥導入管20を通じて凝集混和槽7に移送される。
凝集混和槽7への汚泥の流量は、ポンプ22の運転によって調整することが可能である。ポンプ22は動作制御部2に接続されており、ポンプ22の動作、すなわち凝集混和槽7への汚泥の流量は、動作制御部2によって制御される。汚泥導入管20には汚泥濃度計24が取り付けられており、凝集混和槽7に導入される汚泥の濃度(すなわち汚泥中の固形物または懸濁物質の割合)は汚泥濃度計24によって測定される。汚泥濃度の測定値は運転条件決定システム3に入力される。汚泥濃度計24は、汚泥を一定量採取して乾燥させ、その乾燥重量から汚泥濃度を算出するサンプリング濃度計であってもよい。
凝集混和槽7およびスクリュープレス6によって処理される汚泥の量、すなわち汚泥の処理量は、単位時間当たりの汚泥中の固形物(懸濁物質)の量である。運転条件決定システム3は、汚泥の濃度に汚泥の流量を乗算することで汚泥の処理量を算定するように構成されている。スクリュープレス6に投入される汚泥の流量は、ポンプ22の運転速度から推定してもよいし、あるいは図示しない汚泥流量計で測定してもよい。
凝集混和槽7内の汚泥には凝集剤が注入される。汚泥は凝集剤とともに攪拌機11によって攪拌される。凝集混和槽7内で凝集剤と汚泥を攪拌することにより、汚泥内の固形物(懸濁物質)が集合した凝集フロックが形成される。図1に示される凝集混和槽7は1段の槽であるが、凝集混和槽7は、複数段の槽であってもよい。汚泥の攪拌強度は、攪拌機11の回転速度(以下、攪拌速度という)によって調整することができる。攪拌機11は動作制御部2に接続されており、攪拌機11の動作、すなわち攪拌速度は、動作制御部2によって制御される。
凝集混和槽7は、汚泥移送管27によってスクリュープレス6の汚泥投入口28に連結されている。凝集混和槽7内で凝集剤と混合された汚泥は、汚泥移送管27を通ってスクリュープレス6に移送される。一実施形態では、凝集混和槽7とスクリュープレス6との間に濃縮機を設けてもよい。
スクリュープレス6は、ろ過筒30と、ろ過筒30内に同心状に配置されたスクリュー32と、スクリュー32を回転させて汚泥を排出室41に向かって送るスクリューモータ38とを有している。スクリュー32は、スクリュー軸35と、スクリュー軸35の外面に固定されたスクリュー羽根36を有している。ろ過筒30は、パンチングメタルなどの多孔板から構成されている。ろ過筒30の一端は閉塞壁40によって密封されており、ろ過筒30の他端は排出室41に接続されている。ろ過筒30には、閉塞壁40に隣接する汚泥投入口28が形成されている。
スクリュー軸35は、ろ過筒30内を貫通して延びている。スクリュー軸35は、下流側に向かってその径が徐々に大きくなる円錐台形状を有している。スクリュー軸35は閉塞壁40を貫通して延びており、スクリュー軸35の端部はスクリューモータ38に連結されている。スクリューモータ38は動作制御部2に接続されており、スクリューモータ38の動作、すなわちスクリュー32の回転速度は、動作制御部2によって制御される。
スクリュープレス6は、スクリューモータ38に可変周波数の電流を供給するインバータ39を備えている。動作制御部2は、インバータ39からスクリューモータ38に供給される電流に基づいて、スクリュー32のトルクを検出するように構成されている。一実施形態では、スクリュープレス6は、スクリュー32のトルクを検出するトルク検出器を備えてもよい。
スクリュー羽根36は、スクリュー軸35の長手方向に沿って螺旋状に延びる一枚羽根である。ろ過筒30の内面とスクリュー羽根36との間には微小な隙間が形成されており、スクリュー羽根36はろ過筒30に接触することなく回転することができる。汚泥投入口28からろ過筒30内に投入された汚泥は、回転するスクリュー羽根36によりろ過筒30内を排出室41に向かって移送される。
汚泥がろ過筒30内で移送される空間は、ろ過筒30の内面と、スクリュー羽根36と、スクリュー軸35とによって形成される。この空間の容積は、汚泥の進行方向に沿って漸次減少する。したがって、この空間をスクリュー羽根36によって移動されるに従って、汚泥は圧搾され、脱水される。ろ過筒30を通過したろ液は、ろ過筒30の下方に配置されたろ液受け45によって回収された後に、排出される。
ろ過筒30の下流側端部に対向して環状の背圧板50が配置されている。この背圧板50は、ろ過筒30内を移送された脱水汚泥を受けるためのテーパー面を有する円錐台の形状を有している。背圧板50の中央部には、スクリュー軸35が貫通する貫通孔が形成されており、背圧板50はスクリュー軸35と同心状に配置されている。背圧板50はスクリュー軸35に固定されておらず、背圧板50は回転しない。
背圧板50は、背圧板駆動装置51に連結されている。この背圧板駆動装置51は、背圧板50を、スクリュー軸35の軸方向に移動させるように構成されている。背圧板50とろ過筒30の下流側端部との間の隙間は、背圧板50によって調整される。背圧板駆動装置51は、例えば油圧シリンダーまたは電動シリンダーなどから構成されている。背圧板駆動装置51は運転条件決定システム3に接続されており、背圧板駆動装置51の動作、すなわち背圧板50の軸方向の位置は、動作制御部2によって制御される。
次に、スクリュープレス6の動作について説明する。汚泥は、汚泥投入口28からろ過筒30内に投入される。汚泥は、回転するスクリュー32によりろ過筒30内を排出室41に向かって移送される。ろ過筒30内を移動されるに従って、汚泥は圧搾され、脱水される。ろ過筒30を通過したろ液は、ろ液受け45によって回収され、排出される。汚泥は、ろ過筒30内で脱水されて脱水ケーキを形成する。
ろ過筒30内を移動してきた脱水ケーキは、背圧板50に押し付けられる。脱水ケーキは、その移動を背圧板50によって妨げられることで圧縮される。この圧縮された脱水ケーキは、ろ過筒30の下流側端部をシールするプラグ52を形成する。プラグ52は、後続の脱水ケーキに背圧を加えることにより、ろ過筒30内の脱水ケーキの含水率を低下させる。脱水ケーキは、ろ過筒30内でプラグ52を形成しながら、後続の脱水ケーキにより押されて背圧板50とろ過筒30の下流側端部との間の隙間を通過して、少しずつ排出室41に排出される。脱水ケーキは、排出室41の下部に設けられたシュート53を通って排出室41から排出される。このようにして、汚泥から液体が除去されて、低含水率の脱水ケーキが生成される。
背圧板50の軸方向の位置によって背圧板50とろ過筒30の下流側端部との間の隙間が変わり、結果として、ろ過筒30内の汚泥に加わる圧縮力が変わる。より具体的には、背圧板50とろ過筒30の下流側端部との間の隙間が小さくなると、プラグ52を押し出すのにより大きな力が必要となるので、ろ過筒30内の汚泥に加わる圧縮力が増加する。よって、スクリュー32の回転速度のみならず、ろ過筒30に対する背圧板50の位置によっても、汚泥に加わる圧縮力を調整することができる。
運転条件決定システム3は、機械学習部61と、候補生成部62と、状態予測部63と、選択指令部64を備えている。運転条件決定システム3は、動作制御部2に接続されている。運転条件決定システム3は、少なくとも1台のコンピュータから構成されている。運転条件決定システム3は、プログラムが格納された記憶装置3aと、これらプログラムに含まれる命令に従って演算を実行する演算装置3bを備えている。記憶装置3aは、以下に説明する複数の状態予測モデル、複数の状態予測モデルから得られた複数の状態予測指標に基づいて脱水装置1の運転パラメータを決定するためのプログラム、および複数の状態予測モデルを構築する機械学習を実行するためのプログラムを格納している。記憶装置3aは、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの主記憶装置と、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)などの補助記憶装置を備えている。演算装置3bの例としては、CPU(中央処理装置)、GPU(グラフィックプロセッシングユニット)が挙げられる。ただし、運転条件決定システム3の具体的構成はこれらの例に限定されない。
運転条件決定システム3は、複数のコンピュータから構成されてもよい。例えば、運転条件決定システム3は、エッジサーバおよびクラウドサーバの組み合わせであってもよい。一実施形態では、運転条件決定システム3および動作制御部2は、1つのコンピュータから構成されてもよい。
一実施形態では、以下に説明する機械学習部61、候補生成部62、状態予測部63、および選択指令部64は、運転条件決定システム3内に仮想的に構築された装置であり、記憶装置3aと演算装置3bによって構成されている。運転条件決定システム3は、複数の記憶装置3aと、複数の演算装置3bを備えてもよく、その具体的構成は、意図した機能を達成できる限りにおいて特に限定されない。例えば、機械学習部61、候補生成部62、状態予測部63、および選択指令部64は、それぞれ別々のコンピュータから構成されてもよい。
複数の状態予測モデルは、運転予測モデル、含水率予測モデル、およびSS回収率予測モデルのうちの少なくとも2つを含む。本実施形態では、複数の状態予測モデルは、運転予測モデル、含水率予測モデル、およびSS回収率予測モデルを含んでいる。運転予測モデル、含水率予測モデル、およびSS回収率予測モデルは、運転条件決定システム3の記憶装置3a内に格納されている。運転予測モデル、含水率予測モデル、およびSS回収率予測モデルは、スクリュープレス6の運転状態を表す複数の状態予測指標を出力(算定)するように構成されている。
運転予測モデルから出力される状態予測指標は、スクリュープレス6の汚泥投入口28内の汚泥のレベルの予測値または予測変化率、スクリュープレス6のスクリュー32の予測トルク、およびスクリュー32と脱水ケーキとの供回りが発生するか否かの予測結果のうちの少なくとも1つである。汚泥のレベルの予測値は、汚泥投入口28内の汚泥のレベルの予想高さであり、汚泥のレベルの予測変化率は、汚泥のレベルの設定時間当たりの予測変化量である。スクリュー32と脱水ケーキの供回りとは、脱水ケーキ含水率の低下に伴う脱水ケーキの排出抵抗に起因して、脱水ケーキがスクリュー32と共に回転する現象である。このような供回り現象が発生すると、ケーキ排出ができなくなり脱水処理が不能となる。
含水率予測モデルから出力される状態予測指標は、スクリュープレス6から排出される脱水ケーキの予測含水率である。SS回収率予測モデルから出力される状態予測指標は、スクリュープレス6の予測SS回収率である。
まず、運転予測モデルについて説明する。機械学習部61は、学習データを用いた機械学習を実行して運転予測モデルを構築するように構成される。運転予測モデルは、脱水装置1の運転パラメータから、スクリュープレス6の運転予測結果を算定するモデルである。
本実施形態の運転予測モデルは、スクリュープレス6の汚泥投入口28内の汚泥のレベルの予測値または予測変化率、スクリュープレス6のスクリュー32の予測トルク、およびスクリュー32と脱水ケーキとの供回りが発生するか否かの予測結果を状態予測指標として出力するように構成されている。一実施形態では、運転予測モデルは、スクリュープレス6の汚泥投入口28内の汚泥のレベルの予測値または予測変化率、スクリュープレス6のスクリュー32の予測トルク、およびスクリュー32と脱水ケーキとの供回りが発生するか否かの予測結果のうちのいずれか1つまたは2つを状態予測指標として出力するように構成されてもよい。
脱水装置1の運転パラメータは、凝集混和槽7内の汚泥への凝集剤の注入率、凝集混和槽7内での汚泥および凝集剤の攪拌速度(攪拌機11の回転速度)、およびスクリュープレス6のスクリュー32の回転速度を少なくとも含む。
一実施形態では、脱水装置1の運転パラメータは、ろ過筒30に対する背圧板50の位置をさらに含んでもよい。さらに、一実施形態では、脱水装置1の運転パラメータは、脱水装置1に送られる汚泥の濃度、および/または脱水装置1に送られる汚泥の流量をさらに含んでもよい。汚泥濃度計24は、凝集混和槽7に送られる前の汚泥の濃度を測定し、汚泥の濃度の測定値を運転条件決定システム3に送る。脱水装置1に送られる汚泥の流量は、ポンプ22の運転速度から推定することができる。あるいは、脱水装置1に送られる汚泥の流量は、図示しない汚泥流量計によって測定してもよい。
機械学習に用いられる学習データは、脱水装置1で過去に使用された運転パラメータの複数の実運転データと、これら複数の実運転データにそれぞれ対応した正解ラベルである、スクリュープレス6の汚泥投入口28内の汚泥のレベルの測定値または測定値の変化率、スクリュー32のトルクの検出値、およびスクリュー32と脱水ケーキの供回りの有無の情報を含む。学習データは、記憶装置3a内に格納されている。学習データに使用される各種データは、センサにより取得されてもよく、あるいは手動測定または手動分析により取得されてもよい。
運転条件決定システム3は、スクリュー32と脱水ケーキの供回りがスクリュープレス6内で実際に起きているか否かを複数の判定指標に基づいて判定する安定運転判定部65をさらに備えている。複数の判定指標の例には、汚泥投入口28内の汚泥のレベルの測定値、ろ過筒30内の汚泥に加わる圧力の測定値、ろ過筒30から排出室41に排出された脱水ケーキの状態が挙げられる。汚泥投入口28内の汚泥のレベルは、汚泥投入口28の上方に配置されたレベルセンサ70によって測定される。ろ過筒30内の汚泥に加わる圧力は、ろ過筒30内に配置された圧力センサ71によって測定される。ろ過筒30から排出室41に排出された脱水ケーキの状態は、撮像装置73によって生成された画像に基づいて検出される。
一実施形態では、レベルセンサ70によって取得された汚泥投入口28内の汚泥のレベルの測定値、圧力センサ71によって取得された汚泥の圧力の測定値、および撮像装置73によって生成された脱水ケーキの画像に基づいて、安定運転判定部65は、スクリュー32と脱水ケーキの供回りがスクリュープレス6内で起きているか否かを判定するように構成されてもよい。
一実施形態では、安定運転判定部65は、汚泥投入口28内の汚泥のレベルの実際の値または汚泥のレベルの実際の変化率が所定の許容範囲内にあるか否かを、レベルセンサ70によって取得された汚泥投入口28内の汚泥のレベルの測定値に基づいて判定するように構成されてもよい。上記許容範囲は、汚泥投入口28内の汚泥のレベルの変動が小さく、汚泥投入口28内の汚泥のレベルが概ね一定とみなせる範囲である。
一実施形態では、安定運転判定部65は、スクリュー32の実際のトルクが目標範囲内にあるか否かを、トルクの検出値に基づいて判定するように構成されてもよい。
上記学習データを用いた機械学習により構築された運転予測モデルは、学習済みモデルである。運転予測モデルは、回帰モデルまたは分類モデルであってもよい。学習済みモデルとしての運転予測モデルは、記憶装置3a内に格納される。
機械学習の例としては、SVR法(サポートベクター回帰法)、PLS法(部分最小二乗法:Partial Least Squares)、ディープラーニング法、ランダムフォレスト法、および決定木法などが挙げられる。一例では、運転予測モデルは、ディープラーニング法によって構築されたニューラルネットワークから構成されている。
候補生成部62は、脱水装置1の運転パラメータの複数の候補を生成するように構成されている。図2は、運転パラメータの複数の候補の一例を示す表である。図2に示す例では、各候補は、凝集剤の注入率、凝集剤の攪拌速度(攪拌機11の回転速度)、スクリュー32の回転速度、および汚泥の濃度(汚泥濃度計24によって測定される)を含む運転パラメータから構成される。運転パラメータの複数の候補を生成するアルゴリズムは特に限定されない。例えば、候補生成部62は、基準となる運転パラメータを少しずつ変化させることで複数の候補を生成してもよいし、あるいは運転パラメータの予め設定された複数の値を組み合わせることで複数の候補を生成してもよい。
状態予測部63は、候補生成部62によって生成された運転パラメータの複数の候補のそれぞれを運転予測モデルに入力し、スクリュープレス6の運転予測結果を示す状態予測指標、すなわちスクリュープレス6の汚泥投入口28内の汚泥のレベルの予測値または予測変化率、スクリュー32の予測トルク、およびスクリュー32と脱水ケーキとの供回りが発生するか否かの予測結果を運転予測モデルから出力する。
運転予測モデルから出力される汚泥のレベルの予測値または予測変化率の態様は、特に限定されない。例えば、汚泥のレベルの予測値は、汚泥のレベルを表す絶対値、または10段階で表されてもよいし、汚泥のレベルの予測変化率は、パーセンテージで表されてもよい。
運転予測モデルから出力される供回りの予測結果の態様は、特に限定されない。例えば、運転予測モデルは、供回りが発生することを示す数値(例えば1)、または供回りが発生しないことを示す数値(例えば0)を出力するように構成されてもよい。他の例では、運転予測モデルは、供回りが発生する確率(例えば、0~100%、または10段階レベル)を出力するように構成されてもよい。この場合は、以下に説明する選択指令部64は、供回りが発生する確率をしきい値と比較し、しきい値よりも大きい確率は供回りが発生する予測結果であると決定し、しきい値以下の確率は供回りが発生しない予測結果であると決定するように構成されてもよい。
図3は、運転パラメータの複数の候補と、運転予測モデルによって得られた状態予測指標の一例を示す表である。図3に示す例では、各候補を構成する運転パラメータは、凝集剤の注入率、凝集剤の攪拌速度(攪拌機11の回転速度)、スクリュー32の回転速度、および汚泥の濃度を含む。各候補について、運転予測モデルによって状態予測指標が得られる。運転パラメータに汚泥の濃度を含めることにより、スクリュートルク、供回り、および汚泥投入口28内の汚泥のレベルをより精度高く予測することができる。
図3に示す例では、汚泥投入口28内の汚泥のレベルの予測値が状態予測指標として算定されるが、汚泥のレベルの予測値に代えて、汚泥のレベルの予測変化率が状態予測指標として算定されてもよい。さらに、一実施形態では、運転予測モデルは、汚泥投入口28内の汚泥のレベルの予測値または予測変化率、スクリュー32の予測トルク、供回りの予測結果のうちのいずれか1つまたは2つを出力するように構成されてもよい。
次に、含水率予測モデルについて説明する。運転条件決定システム3は、運転予測モデルに加えて、含水率予測モデルをさらに有している。含水率予測モデルは、記憶装置3a内に格納されている。含水率予測モデルは、脱水装置1の運転パラメータから、スクリュープレス6から排出される脱水ケーキの含水率を予測するモデルである。含水率予測モデルは、状態予測指標として予測含水率を出力するように構成される。
機械学習部61は、学習データを用いた機械学習を実行して含水率予測モデルを構築するように構成される。機械学習に用いられる学習データは、脱水装置1で過去に使用された運転パラメータの複数の実運転データと、これら複数の実運転データにそれぞれ対応した正解ラベルである、スクリュープレス6から排出された脱水ケーキの含水率を含む。学習データは、記憶装置3a内に格納されている。含水率予測モデルを構築するための学習データに含まれる実運転データの運転パラメータの種類は、運転予測モデルを構築するための学習データに含まれる実運転データの運転パラメータの種類と同じであってもよいし、または異なってもよいが、凝集剤の注入率、凝集剤の攪拌速度(攪拌機11の回転速度)、スクリュー32の回転速度を少なくとも含む。学習データに使用される各種データは、センサにより取得されてもよく、あるいは手動測定または手動分析により取得されてもよい。
上記学習データを用いた機械学習により構築された含水率予測モデルは、学習済みモデルである。含水率予測モデルは、回帰モデルまたは分類モデルであってもよい。学習済みモデルとしての含水率予測モデルは、記憶装置3a内に格納される。
次に、SS回収率予測モデルについて説明する。運転条件決定システム3は、運転予測モデルおよび含水率予測モデルに加えて、SS回収率予測モデルをさらに有している。SSとは、Suspended Solids(浮遊懸濁物質)の略である。SS回収率予測モデルは、記憶装置3a内に格納されている。SS回収率予測モデルは、脱水装置1の運転パラメータから、スクリュープレス6のSS回収率を予測するモデルである。SS回収率予測モデルは、状態予測指標として予測SS回収率を出力するように構成される。
機械学習部61は、学習データを用いた機械学習を実行してSS回収率予測モデルを構築するように構成される。機械学習に用いられる学習データは、脱水装置1で過去に使用された運転パラメータの複数の実運転データと、これら複数の実運転データにそれぞれ対応した正解ラベルである、スクリュープレス6のSS回収率を含む。学習データは、記憶装置3a内に格納されている。SS回収率予測モデルを構築するための学習データに含まれる実運転データの運転パラメータの種類は、運転予測モデルを構築するための学習データに含まれる実運転データの運転パラメータの種類と同じであってもよいし、または異なってもよいが、凝集剤の注入率、凝集剤の攪拌速度(攪拌機11の回転速度)、スクリュー32の回転速度を少なくとも含む。学習データに使用される各種データは、センサにより取得されてもよく、あるいは手動測定または手動分析により取得されてもよい。
上記学習データを用いた機械学習により構築されたSS回収率予測モデルは、学習済みモデルである。SS回収率予測モデルは、回帰モデルまたは分類モデルであってもよい。学習済みモデルとしてのSS回収率予測モデルは、記憶装置3a内に格納される。
状態予測部63は、候補生成部62によって生成された複数の候補のそれぞれを運転予測モデル、含水率予測モデル、およびSS回収率予測モデルに入力し、スクリュープレス6の運転予測結果を示す状態予測指標を運転予測モデルから出力し、スクリュープレス6から排出される脱水ケーキの予測含水率を示す状態予測指標を含水率予測モデルから出力し、かつスクリュープレス6の予測SS回収率を示す状態予測指標をSS回収率予測モデルから出力するように構成されている。
選択指令部64は、複数の候補のうち、運転予測モデルから出力された状態予測指標がスクリュープレス6の安定的な運転を示し、かつ予測含水率が含水率目標範囲内にあり、かつ予測SS回収率がSS回収率目標範囲内にある候補を選択するように構成される。本実施形態によれば、スクリュープレス6の安定的運転と、脱水ケーキの低含水率と、高SS回収率を達成することができる。
運転条件決定システム3は、脱水ケーキの実際の含水率が、含水率目標範囲内にあるか否かを判定する含水率判定部66をさらに備えてもよい。脱水ケーキの含水率は、スクリュープレス6から排出された脱水ケーキの含水率を測定する含水率計(図示せず)によって測定される。
運転条件決定システム3は、スクリュープレス6の実際のSS回収率が、SS回収率目標範囲内にあるか否かを判定するSS回収率判定部67をさらに備えてもよい。SS回収率は、SS濃度計(図示せず)によって測定された、スクリュープレス6から排出されたろ液のSS濃度の測定値から算出される。
図4は、運転条件決定システム3による運転パラメータを決定する方法の一実施形態を説明するためのフローチャートである。
ステップ1では、候補生成部62は、脱水装置1の運転パラメータの複数の候補を生成する。運転パラメータは、汚泥への凝集剤の注入率、凝集混和槽7内での汚泥および凝集剤の攪拌速度、およびスクリュー32の回転速度を少なくとも含む。
ステップ2では、状態予測部63は、上記ステップ1で生成した複数の候補を運転予測モデルに入力し、学習済みモデルである運転予測モデルによって定義されたアルゴリズムに従って演算を実行することで、スクリュープレス6の運転予測結果(すなわちスクリュープレス6の汚泥投入口28内の汚泥のレベルの予測値または予測変化率、スクリュー32の予測トルク、およびスクリュー32と脱水ケーキとの供回りが発生するか否かの予測結果のうちの少なくとも1つ)を各候補について決定(算定)する。
ステップ1では、候補生成部62は、脱水装置1の運転パラメータの複数の候補を生成する。運転パラメータは、汚泥への凝集剤の注入率、凝集混和槽7内での汚泥および凝集剤の攪拌速度、およびスクリュー32の回転速度を少なくとも含む。
ステップ2では、状態予測部63は、上記ステップ1で生成した複数の候補を運転予測モデルに入力し、学習済みモデルである運転予測モデルによって定義されたアルゴリズムに従って演算を実行することで、スクリュープレス6の運転予測結果(すなわちスクリュープレス6の汚泥投入口28内の汚泥のレベルの予測値または予測変化率、スクリュー32の予測トルク、およびスクリュー32と脱水ケーキとの供回りが発生するか否かの予測結果のうちの少なくとも1つ)を各候補について決定(算定)する。
ステップ3では、状態予測部63は、上記ステップ1で生成した複数の候補を含水率予測モデルに入力し、学習済みモデルである含水率予測モデルによって定義されたアルゴリズムに従って演算を実行することで、スクリュープレス6から排出される脱水ケーキの予測含水率を各候補について決定(算定)する。
ステップ4では、状態予測部63は、上記ステップ1で生成した複数の候補をSS回収率予測モデルに入力し、学習済みモデルであるSS回収率予測モデルによって定義されたアルゴリズムに従って演算を実行することで、スクリュープレス6の予測SS回収率を各候補について決定(算定)する。
上記ステップ2,3,4が実行される順番は、特に限定されない。上記ステップ2,3,4は同時に実行されてもよい。
ステップ4では、状態予測部63は、上記ステップ1で生成した複数の候補をSS回収率予測モデルに入力し、学習済みモデルであるSS回収率予測モデルによって定義されたアルゴリズムに従って演算を実行することで、スクリュープレス6の予測SS回収率を各候補について決定(算定)する。
上記ステップ2,3,4が実行される順番は、特に限定されない。上記ステップ2,3,4は同時に実行されてもよい。
ステップ5では、選択指令部64は、上記ステップ1で生成された複数の候補の中から、スクリュープレス6の運転予測結果、予測含水率、および予測SS回収率に対して予め定められた複数の目標条件のすべてを満たす候補を選択する。複数の目標条件は、スクリュープレス6の運転予測結果、予測含水率、および予測SS回収率についてそれぞれ設けられる。一実施形態では、上記複数の目標条件は、スクリュープレス6の安定的運転を定義する第1目標条件、スクリュープレス6から排出される脱水ケーキの予測含水率が含水率目標範囲内にあることを定める第2目標条件、およびスクリュープレス6の予測SS回収率がSS回収率目標範囲内にあることを定める第3目標条件を含む。
スクリュープレス6の安定的運転を定義する第1目標条件は、スクリュープレス6の汚泥投入口28内の汚泥のレベルの予測値または予測変化率が所定の許容範囲内にあること、スクリュー32の予測トルクが所定の目標範囲内にあること、およびスクリュー32と脱水ケーキとの供回りが発生しないことの少なくとも1つを含む。汚泥レベルの予測値または予測変化の上記許容範囲は、汚泥投入口28内の汚泥のレベルの変動が小さく、汚泥投入口28内の汚泥のレベルが概ね一定とみなせる範囲である。
運転予測モデルが、スクリュープレス6の汚泥投入口28内の汚泥のレベルの予測値または予測変化率、スクリュー32の予測トルク、およびスクリュープレス6のスクリュー32と脱水ケーキとの供回りが発生するか否かの予測結果のすべてを出力するように構成されている場合は、第1目標条件は、スクリュープレス6の汚泥投入口28内の汚泥のレベルの予測値または予測変化率が所定の許容範囲内にあり、かつスクリュー32の予測トルクが所定の目標範囲内にあり、かつスクリュー32と脱水ケーキとの供回りが発生しないことである。運転予測モデルが、スクリュープレス6の汚泥投入口28内の汚泥のレベルの予測値または予測変化率のみを出力するように構成されている場合は、第1目標条件は、スクリュープレス6の汚泥投入口28内の汚泥のレベルが所定の許容範囲内にあることである。運転予測モデルが、スクリュー32の予測トルクのみを出力するように構成されている場合は、第1目標条件は、スクリュー32の予測トルクが所定の目標範囲内にあることである。運転予測モデルが、スクリュープレス6のスクリュー32と脱水ケーキとの供回りが発生するか否かの予測結果のみを出力するように構成されている場合は、第1目標条件は、スクリュー32と脱水ケーキとの供回りが発生しないことである。
ステップ6では、選択指令部64は、上記ステップ5で選択した候補を構成する運転パラメータを動作制御部2に送る。動作制御部2は、運転条件決定システム3によって決定された運転パラメータを用いて脱水装置1の凝集混和槽7およびスクリュープレス6を運転する。
図5は、運転パラメータの複数の候補と、運転予測モデルによって得られたスクリュープレス6の運転予測結果と、含水率予測モデルによって得られた予測含水率と、SS回収率予測モデルによって得られた予測SS回収率の一例を示す表である。この例では、第1目標条件は、スクリュープレス6の汚泥投入口28内の汚泥のレベルの予測変化率が所定の許容範囲内にあり、かつスクリュー32と脱水ケーキとの供回りが発生しないことであり、第2目標条件は、脱水ケーキの予測含水率が含水率目標範囲である83~85%内にあることであり、第3目標条件は、予測SS回収率が含水率目標範囲である93~95%内にあることである。選択指令部64は、第1目標条件、第2目標条件、および第3目標条件を全て満たす運転パラメータの候補No.4を選択する。
第1目標条件、第2目標条件、および第3目標条件を全て満たす複数の候補が存在することがある。この場合は、選択指令部64は、第1目標条件、第2目標条件、および第3目標条件を全て満たす候補であって、かつ運転パラメータに関する所定の制約条件を満たす候補を選択する。制約条件は、第1目標条件、第2目標条件、および第3目標条件を全て満たすときの脱水装置1の過去の運転データに基づいて予め定められる。
一実施形態では、上記制約条件は、スクリュープレス6に投入される汚泥の処理量と、スクリュープレス6のスクリュー32の回転速度との相関を制約する条件である。スクリュープレス6に投入される汚泥の処理量は、単位時間当たりの汚泥に含まれる固形物(懸濁物質)の量である。この汚泥の処理量は、スクリュープレス6に投入される汚泥の濃度に汚泥の流量を乗算することで算出することができる。スクリュープレス6に投入される汚泥の流量は、ポンプ22の運転速度から推定してもよいし、あるいは図示しない汚泥流量計で測定してもよい。二軸型スクリュープレス6(後述する)においては、上記制約条件は、汚泥の処理量と後軸の第2スクリューの回転速度との相関を制約する条件である。
例えば、制約条件は、以下の関数により規定される。
スクリュー回転速度=C1×汚泥の処理量+C2
ここで、C1は予め設定された係数であり、C2は予め設定された許容範囲(例えば基準値±3)内で変動する係数である。これらの係数C1,C2は、第1目標条件、第2目標条件、および第3目標条件を全て満たすときの脱水装置1の過去の運転データに基づいて予め決定される。
スクリュー回転速度=C1×汚泥の処理量+C2
ここで、C1は予め設定された係数であり、C2は予め設定された許容範囲(例えば基準値±3)内で変動する係数である。これらの係数C1,C2は、第1目標条件、第2目標条件、および第3目標条件を全て満たすときの脱水装置1の過去の運転データに基づいて予め決定される。
一実施形態では、上記制約条件は、凝集混和槽7内の汚泥への凝集剤の注入率と、凝集混和槽7内での汚泥および凝集剤の攪拌速度(攪拌機11の回転速度)との相関を制約する条件である。例えば、制約条件は、以下の関数により規定される。
攪拌速度=C3×凝集剤注入率+C4
ここで、C3は予め設定された係数であり、C4は予め設定された許容範囲(例えば基準値±10)内で変動する係数である。これらの係数C3,C4は、第1目標条件、第2目標条件、および第3目標条件を全て満たすときの脱水装置1の過去の運転データに基づいて予め決定される。あるいは、上記制約条件は、物理化学式に基づいて決定された関数であってもよい。さらに、上記制約条件は、凝集剤の注入率と、汚泥および凝集剤の攪拌速度と、スクリュープレス6に投入される汚泥の処理量との相関を制約する条件であってもよい。このような制約条件を設けることで、運転条件決定システム3は、より高い精度で運転パラメータを決定することができる。
攪拌速度=C3×凝集剤注入率+C4
ここで、C3は予め設定された係数であり、C4は予め設定された許容範囲(例えば基準値±10)内で変動する係数である。これらの係数C3,C4は、第1目標条件、第2目標条件、および第3目標条件を全て満たすときの脱水装置1の過去の運転データに基づいて予め決定される。あるいは、上記制約条件は、物理化学式に基づいて決定された関数であってもよい。さらに、上記制約条件は、凝集剤の注入率と、汚泥および凝集剤の攪拌速度と、スクリュープレス6に投入される汚泥の処理量との相関を制約する条件であってもよい。このような制約条件を設けることで、運転条件決定システム3は、より高い精度で運転パラメータを決定することができる。
一実施形態では、選択指令部64は、上述した複数の目標条件(第1目標条件、第2目標条件、および第3目標条件を含む)を満たす複数の候補のうち、脱水装置1の予め設定された運転モードに最も適した候補を選択するように構成されてもよい。運転モードは、例えば、凝集剤コストや汚泥搬出コスト等のトータルコストを最小に抑えるコスト最適化モード、脱水ケーキの含水率を可能な限り低減する含水率優先モード、凝集剤の注入率を最小に抑える凝集剤抑制モード等が挙げられる。
コスト最適化モードでは、上述した複数の目標条件(第1目標条件、第2目標条件、および第3目標条件を含む)を満たす複数の候補のそれぞれについて、トータルコストが算出され、最も低いトータルコストに対応する候補が選択される。含水率優先モードでは、含水率予測モデルを用いて算出された複数の予測含水率のうち、最も低い予測含水率に対応する候補が選択される。凝集剤抑制モードでは、上述した目標条件を満たす複数の候補のうち、凝集剤の注入率が最も低い候補が選択される。
一実施形態では、選択指令部64は、上述した複数の目標条件(第1目標条件、第2目標条件、および第3目標条件を含む)を満たす複数の候補に、運転予測モデル、含水率予測モデル、およびSS回収率予測モデルの機械学習で使用された学習データに含まれる複数の実運転データからの乖離度をそれぞれ付与し、乖離度が所定の基準以下の候補(一例では、距離が最も小さい候補)を選択するように構成されてもよい。乖離度は、運転パラメータの候補の信頼性を表している。すなわち、乖離度が小さいということは、運転パラメータの候補の信頼性が高いことを意味する。運転パラメータの候補の信頼性をより正確に決定するために、乖離度は、スクリュープレス6内で供回りが発生しなかった実運転データからの乖離度であってもよい。
一例では、乖離度は、各候補の運転パラメータと、学習データに含まれる実運転データとの差として表される。より具体的には、選択指令部64は、上述した複数の目標条件を満たす各候補の運転パラメータと、複数の実運転データとの距離を算出し、距離が所定の基準以下の候補(一例では、距離が最も小さい候補)を選択するように構成されている。距離は、各候補の複数の運転パラメータと、各実運転データの対応する運転パラメータとの差の合計値とすることができる。ただし、距離の算出方法はこれに限定されない。距離が小さい候補の運転パラータは、実運転データからの乖離度が小さく、したがって信頼性が高いと期待される。
他の例では、乖離度は、予め予測された乖離度であってもよい。より具体的には、選択指令部64は、上述した複数の目標条件を満たす各候補に最も近い代表データを、予め設定された複数の代表データから選択する。これら複数の代表データには、複数の予測乖離度がそれぞれ予め関連付けられている。そして、選択指令部64は、予測乖離度が所定の基準以下の代表データ(一例では、予測乖離度が最も小さい代表データ)に対応する候補を選択するように構成されている。
選択指令部64は、実運転データからの乖離度に基づいて、より精度の高い運転パラメータの候補を選択することができる。
今まで説明した実施形態は、図1に示す一軸型スクリュープレス6のみならず、以下に説明する二軸型スクリュープレスにも適用可能である。図6は、二軸型スクリュープレスを備えた脱水システムの一実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図1乃至図4を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図6に示すように、二軸型スクリュープレス75は、円筒状のろ過筒80と、ろ過筒80内で、該ろ過筒80と同心状に配置され、汚泥を所定の移送方向Dに移送する第1スクリュー81および第2スクリュー82と、第1スクリュー81を回転させる第1スクリューモータ85と、第1スクリュー81とは独立に第2スクリュー82を回転させる第2スクリューモータ86を備えている。汚泥投入口88からろ過筒80に投入された汚泥は、回転する第1スクリュー81および第2スクリュー82によりろ過筒80内で所定の移送方向Dに移送される。第1スクリューモータ85と第2スクリューモータ86の動作、すなわち第1スクリュー81の回転速度、および第2スクリュー82の回転速度および回転方向は、動作制御部2によって制御される。
第2スクリュー82は、第1スクリュー81とは独立に回転可能なように、第1スクリュー81に連結されている。第1スクリュー81および第2スクリュー82は、ろ過筒80および排出室90をそれぞれ貫通して延びている。排出室90は、ろ過筒80に接続されている。脱水ケーキは、ろ過筒80から排出室90に排出される。
第2スクリュー82の軸方向の長さは、第1スクリュー81の軸方向の長さよりも短い。第1スクリュー81は、汚泥の移送方向Dにおける下流側に向かってその径が徐々に大きくなる円錐台形状(テーパ形状)の第1スクリュー軸81Aと、第1スクリュー軸81Aの外面に固定された第1スクリュー羽根81Bとを有している。第2スクリュー82は、円筒形状の第2スクリュー軸82Aと、第2スクリュー軸82Aの外面に固定された第2スクリュー羽根82Bを有している。
第2スクリュー82の第2スクリュー軸82Aは、第1スクリュー軸81Aと同心状に配置される。第2スクリュー軸82Aの外径は第1スクリュー軸81Aの最大径と同一である。第2スクリュー軸82Aは、排出室90を貫通して延びている。
閉塞壁89を貫通して延びる第1スクリュー軸81Aの上流側端部は、軸受91,92により回転可能に支持されている。第1スクリュー軸81Aは、第1スクリュー81を回転させるための第1スクリューモータ85に連結されている。第2スクリュー軸82Aは、第2スクリュー82を回転させるための第2スクリューモータ86に連結されている。
本実施形態では、第2スクリュー羽根82Bの巻き方向(すなわち、螺旋方向)は、第1スクリュー羽根81Bの巻き方向とは逆である。したがって、汚泥投入口88から投入された汚泥を、排出室90へ送り出すときは、図6に示されるように、第2スクリュー82を第1スクリュー81とは逆方向に回転させる。
第2スクリュー羽根82Bの巻き方向を、第1スクリュー羽根81Bの巻き方向と同一にしてもよい。この場合、汚泥投入口88から投入された汚泥を、排出室90へ送り出すときは、第2スクリュー82を第1スクリュー81と同方向に回転させることになる。
図6に示されるように、ろ過筒80は、第1スクリュー81が配置された脱水領域100Aと、第2スクリュー82が配置されたプラグ形成領域100Bとに分割される。脱水領域100Aで汚泥が移送される空間は、ろ過筒80の内面と、第1スクリュー羽根81Bと、第1スクリュー軸81Aとによって形成される。この移送空間の断面積は、図6に示されるように、汚泥の移送方向Dに沿って漸次減少する。したがって、汚泥投入口88から投入された汚泥がこの移送空間を第1スクリュー羽根81Bによって移送されるに従って、汚泥は圧搾され、脱水される。ろ過筒80を通過したろ液は、ろ過筒80の下方に配置されたろ液受け93によって集められる。ろ液受け93には、ドレイン94が接続されており、ろ液受け93によって集められたろ液は、ドレイン94を介してスクリュープレス75から排出される。
プラグ形成領域100Bで汚泥が移送される空間は、ろ過筒80の内面と、第2スクリュー羽根82Bと、第2スクリュー軸82Aとによって形成される。図6に示されるように、この移送空間の断面積は一定である。プラグ形成領域100Bでは、脱水領域100Aで脱水された汚泥からなる脱水ケーキによって、プラグケーキが形成される。
動作制御部2は、第2スクリュー82を第1スクリュー81の回転方向とは逆方向に回転させ、第2スクリュー羽根82Bによってプラグケーキを少しずつ排出室90に送り出す(すなわち、排出する)。第2スクリュー82上のプラグケーキは、後続の脱水ケーキに背圧を加えながら、第2回転機構20よって回転される第2スクリュー82の第2スクリュー羽根82Bによって排出室90に排出される。
動作制御部2は、第2スクリュー82の回転速度を変更することによって、排出室90に排出されるプラグケーキの量を調整することができる。より具体的には、動作制御部2が第2スクリュー82の回転速度を低下させると、プラグケーキの排出量が減少し、動作制御部2が第2スクリュー82の回転速度を増加させると、プラグケーキの排出量が増加する。プラグケーキの排出量が減少すると、後続の脱水ケーキが脱水領域100Aに滞留して、該後続の脱水ケーキに加えられる背圧が増加する。したがって、動作制御部2が第2スクリュー82の回転速度を低下させることにより、後続の脱水ケーキの含水率を低下させることができる。一実施形態では、第2スクリュー82の回転と停止とを交互に繰り返す間欠運転を行うことにより、後続の脱水ケーキに加えられる背圧を調整してもよい。
第2スクリュー82を第1スクリュー81と同一方向に回転させてもよい。第2スクリュー82を第1スクリュー81と同一方向に回転させると、プラグ形成領域100Bに形成されたプラグケーキが脱水領域100Aに向かって押し出され、脱水領域100A内の脱水ケーキにより大きな背圧を加えることができる。その結果、汚泥の脱水効率を向上させることができる。
第2スクリュー82を第1スクリュー81と同一方向に長時間回転させると、脱水領域100A内の脱水ケーキが第1スクリュー81と供回りするおそれがある。したがって、第2スクリュー82を第1スクリュー81と同一方向にある程度の時間だけ回転させた後で、第2スクリュー82の回転方向を、第1スクリュー81の回転方向とは逆向きに戻す。
動作制御部2が第2スクリュー82の回転速度および回転方向を変更することにより、従来のスクリュープレスでは達成することができない低含水率にまで汚泥を脱水することができる。
一実施形態では、運転予測モデルは、脱水装置1の運転パラメータから、スクリュープレス75内において、第1スクリュー81または第2スクリュー82と脱水ケーキとが供回りするか否かを予測するように構成される。脱水装置1の運転パラメータは、凝集混和槽7内の汚泥への凝集剤の注入率、凝集混和槽7内での汚泥および凝集剤の攪拌速度(攪拌機11の回転速度)、第1スクリュー81の回転速度、および第2スクリュー82の回転速度を少なくとも含む。一実施形態では、脱水装置1の運転パラメータは、第2スクリュー82の回転方向をさらに含んでもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 脱水装置
2 動作制御部
3 運転条件決定システム
6 スクリュープレス
7 凝集混和槽
10 容器
11 攪拌機
14 攪拌羽根
15 攪拌モータ
20 汚泥導入管
22 ポンプ
24 汚泥濃度計
27 汚泥移送管
28 汚泥投入口
30 ろ過筒
32 スクリュー
35 スクリュー軸
36 スクリュー羽根
38 スクリューモータ
39 インバータ
40 閉塞壁
41 排出室
45 ろ液受け
50 背圧板
51 背圧板駆動装置
52 プラグ
61 機械学習部
62 候補生成部
63 状態予測部
64 選択指令部
65 安定運転判定部
66 含水率判定部
67 SS回収率判定部
70 レベルセンサ
71 圧力センサ
73 撮像装置
75 スクリュープレス
80 ろ過筒
81 第1スクリュー
81A 第1スクリュー軸
81B 第1スクリュー羽根
82 第2スクリュー
82A 第2スクリュー軸
82B 第2スクリュー羽根
85 第1スクリューモータ
86 第2スクリューモータ
89 閉塞壁
90 排出室
91,92 軸受
93 ろ液受け
94 ドレイン
100A 脱水領域
100B プラグ形成領域
2 動作制御部
3 運転条件決定システム
6 スクリュープレス
7 凝集混和槽
10 容器
11 攪拌機
14 攪拌羽根
15 攪拌モータ
20 汚泥導入管
22 ポンプ
24 汚泥濃度計
27 汚泥移送管
28 汚泥投入口
30 ろ過筒
32 スクリュー
35 スクリュー軸
36 スクリュー羽根
38 スクリューモータ
39 インバータ
40 閉塞壁
41 排出室
45 ろ液受け
50 背圧板
51 背圧板駆動装置
52 プラグ
61 機械学習部
62 候補生成部
63 状態予測部
64 選択指令部
65 安定運転判定部
66 含水率判定部
67 SS回収率判定部
70 レベルセンサ
71 圧力センサ
73 撮像装置
75 スクリュープレス
80 ろ過筒
81 第1スクリュー
81A 第1スクリュー軸
81B 第1スクリュー羽根
82 第2スクリュー
82A 第2スクリュー軸
82B 第2スクリュー羽根
85 第1スクリューモータ
86 第2スクリューモータ
89 閉塞壁
90 排出室
91,92 軸受
93 ろ液受け
94 ドレイン
100A 脱水領域
100B プラグ形成領域
Claims (13)
- 汚泥に凝集剤を注入する凝集混和槽と、前記凝集剤が注入された前記汚泥を脱水ケーキとろ液とに分離するスクリュープレスを備えた脱水装置のための運転条件決定システムであって、
汚泥への凝集剤の注入率、前記凝集混和槽内での前記汚泥および前記凝集剤の攪拌速度、および前記スクリュープレスのスクリュー回転速度を少なくとも含む運転パラメータの複数の候補を生成する候補生成部と、
前記複数の候補のそれぞれを複数の状態予測モデルに入力し、複数の状態予測指標を前記複数の状態予測モデルからそれぞれ出力する状態予測部と、
前記複数の状態予測指標に対して予め定められた複数の目標条件のすべてを満たす候補を前記複数の候補から選択し、前記選択された候補を構成する前記運転パラメータを前記脱水装置の動作制御部に送る選択指令部を備えていることを特徴とする脱水装置の運転条件決定システム。 - 前記複数の状態予測モデルは、前記スクリュープレスの運転予測結果を示す状態予測指標を出力する運転予測モデルと、前記スクリュープレスから排出される脱水ケーキの予測含水率を示す状態予測指標を出力する含水率予測モデルと、前記スクリュープレスの予測SS回収率を示す状態予測指標を出力するSS回収率予測モデルのうちの少なくとも2つを含むことを特徴とする請求項1に記載の脱水装置の運転条件決定システム。
- 前記運転予測モデルから出力される状態予測指標は、前記スクリュープレスの汚泥投入口内の汚泥のレベルの予測値または予測変化率、前記スクリュープレスのスクリューの予測トルク、および前記スクリュープレスのスクリューと脱水ケーキとの供回りが発生するか否かの予測結果のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項2に記載の脱水装置の運転条件決定システム。
- 前記複数の目標条件は、前記スクリュープレスの安定的運転を定義する第1目標条件、前記予測含水率が含水率目標範囲内にあることを定める第2目標条件、および前記予測SS回収率がSS回収率目標範囲内にあることを定める第3目標条件を含むことを特徴とする請求項2に記載の脱水装置の運転条件決定システム。
- 前記選択指令部は、前記複数の目標条件のすべてを満たす候補であって、かつ前記運転パラメータに関する所定の制約条件を満たす候補を選択するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の脱水装置の運転条件決定システム。
- 前記運転パラメータは、前記スクリュープレスに投入される汚泥の処理量をさらに含み、
前記所定の制約条件は、前記汚泥の処理量と前記スクリュー回転速度との相関を制約する条件であることを特徴とする請求項5に記載の脱水装置の運転条件決定システム。 - 前記所定の制約条件は、凝集剤の前記注入率と前記攪拌速度との相関を制約する条件であることを特徴とする請求項5に記載の脱水装置の運転条件決定システム。
- 前記運転条件決定システムは、前記スクリュープレスの汚泥投入口内の汚泥のレベルの実際の値または前記レベルの実際の変化率が所定の許容範囲内にあるか否か、前記スクリューの実際のトルクが目標範囲内にあるか否か、または前記スクリューと脱水ケーキの供回りが前記スクリュープレス内で実際に起きているか否かを判定指標に基づいて判定する安定運転判定部をさらに備えており、
前記判定指標は、前記スクリュープレスの汚泥投入口内の汚泥のレベルの測定値、前記スクリューのトルクの検出値、前記スクリュープレスのろ過筒内の汚泥に加わる圧力の測定値、および前記ろ過筒から排出された脱水ケーキの状態のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の脱水装置の運転条件決定システム。 - 前記運転パラメータは、前記汚泥の濃度をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の脱水装置の運転条件決定システム。
- 前記選択指令部は、前記複数の目標条件を満たす複数の候補のうち、前記脱水装置の予め設定された運転モードに最も適した候補を選択するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の脱水装置の運転条件決定システム。
- 前記選択指令部は、前記複数の目標条件を満たす複数の候補に、前記複数の状態予測モデルの機械学習に使用された学習データに含まれる複数の実運転データからの乖離度をそれぞれ付与し、前記乖離度が所定の基準以下の候補を選択するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の脱水装置の運転条件決定システム。
- 汚泥に凝集剤を注入する凝集混和槽と、前記凝集剤が注入された前記汚泥を脱水ケーキとろ液とに分離するスクリュープレスを備えた脱水装置の運転方法であって、
汚泥への凝集剤の注入率、前記凝集混和槽内での前記汚泥および前記凝集剤の攪拌速度、および前記スクリュープレスのスクリュー回転速度を少なくとも含む運転パラメータの複数の候補を生成し、
前記複数の候補のそれぞれを複数の状態予測モデルに入力し、複数の状態予測指標を前記複数の状態予測モデルからそれぞれ出力し、
前記複数の状態予測指標に対して予め定められた複数の目標条件のすべてを満たす候補を前記複数の候補から選択し、
前記選択された候補を構成する前記運転パラメータで前記脱水装置を運転させることを特徴とする脱水装置の運転方法。 - 前記複数の状態予測モデルは、前記スクリュープレスの運転予測結果を示す状態予測指標を出力する運転予測モデルと、前記スクリュープレスから排出される脱水ケーキの予測含水率を示す状態予測指標を出力する含水率予測モデルと、前記スクリュープレスの予測SS回収率を示す状態予測指標を出力するSS回収率予測モデルのうちの少なくとも2つを含むことを特徴とする請求項12に記載の脱水装置の運転方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022125435A JP2024022090A (ja) | 2022-08-05 | 2022-08-05 | 脱水装置の運転条件決定システムおよび脱水装置の運転方法 |
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JP2022125435A JP2024022090A (ja) | 2022-08-05 | 2022-08-05 | 脱水装置の運転条件決定システムおよび脱水装置の運転方法 |
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JP2022125435A Pending JP2024022090A (ja) | 2022-08-05 | 2022-08-05 | 脱水装置の運転条件決定システムおよび脱水装置の運転方法 |
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- 2022-08-05 JP JP2022125435A patent/JP2024022090A/ja active Pending
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