JP2024021897A - 水素ガス供給系統の運用方法 - Google Patents

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Sadayuki Muto
良晃 大友
Yoshiaki Otomo
宏一 深井
Koichi Fukai
和也 萩原
Kazuya Hagiwara
幹也 山本
Mikiya Yamamoto
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Abstract

【課題】精度の高いパージを実施可能な水素ガス供給系統の運用方法を提供する。【解決手段】本開示の一態様に係る水素ガス供給系統の運用方法は、水素ガス供給系統において、密閉されたパージ対象エリアに不活性ガスを供給して前記パージ対象エリアの内部圧力を上昇させた後、前記パージ対象エリアを開放して前記パージ対象エリアから不活性ガスとともに水素ガスを排出する工程を連続して複数回繰り返すことにより、前記パージ対象エリアのパージを実施する。【選択図】図13

Description

本開示は、水素ガス供給系統の運用方法に関する。
燃焼設備のバーナなどに燃料ガスを供給する燃料ガス供給系統では、燃料ガスの供給停止時にバージを実施する場合がある。パージが実施されると、燃料ガス供給系統の内部に残った燃料ガスが、不活性ガスなどによって押し出されて外部に排出される(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開2022-16933号公報
ところで、近年、燃焼時に二酸化炭素を生成しない水素ガスが、ボイラなどの燃焼設備の燃料として注目されている。ただし、水素ガスは、天然ガスなどの他の燃料ガスに比べて拡散性や透過性が大きい。そのため、水素ガス供給系統においては、他の燃料ガス供給系統に比べて精度の高いパージを行う必要がある。
そこで、本開示は、精度の高いパージを実施可能な水素ガス供給系統の運用方法を提供することを目的としている。
本開示の一態様に係る水素ガス供給系統の運用方法は、水素ガス供給系統において、密閉されたパージ対象エリアに不活性ガスを供給して前記パージ対象エリアの内部圧力を上昇させた後、前記パージ対象エリアを開放して前記パージ対象エリアから不活性ガスとともに水素ガスを排出する工程を連続して複数回繰り返すことにより、前記パージ対象エリアのパージを実施する。
この構成によれば、精度の高いパージを実施可能な水素ガス供給系統の運用方法を提供することができる。
図1は、水素ガス供給系統の概略図である。 図2は、水素ガスの供給フローを示した図である。 図3は、水素ガス供給系統の第1待機状態を示す図である。 図4は、水素ガスの供給フローのステップS1に対応する図である。 図5は、水素ガスの供給フローのステップS2に対応する図である。 図6は、水素ガスの供給フローのステップS3に対応する図である。 図7は、水素ガスの供給フローのステップS4に対応する図である。 図8は、水素ガスの供給フローのステップS5に対応する図である。 図9は、水素ガスの供給停止フローを示した図である。 図10は、水素ガスの供給停止フローのステップS11に対応する図である。 図11は、水素ガスの供給停止フローのステップS12に対応する図である。 図12は、水素ガスの供給停止フローのステップS13に対応する図である。 図13は、水素ガスの供給停止フローのステップS13に対応する図である。 図14は、水素ガスの供給停止フローのステップS14に対応する図である。 図15は、水素ガスの供給停止フローのステップS15に対応する図である。 図16は、水素ガスの供給停止フローのステップS16に対応する図である。 図17は、水素ガスの供給停止フローのステップS17に対応する図である。 図18は、水素ガスの供給停止フローのステップS18に対応する図である。
(水素ガス供給系統の全体構成)
以下、水素ガス供給系統100の運用方法について説明する。はじめに、水素ガス供給系統100の全体構成を説明する。図1は、水素ガス供給系統100の概略図である。本実施形態の水素ガス供給系統100は、水素ガスを複数のバーナ(第1~第3バーナ)に供給する系統である。
図1に示すように、水素ガス供給系統100は、メイン配管10と、水素ガスヘッダ20と、複数の分岐配管30と、を備えている。以下、これらの構成要素について順に説明する。
<メイン配管>
メイン配管10は、水素ガス供給系統100に供給された水素ガスを水素ガスヘッダ20へ導く配管である。メイン配管10には、燃料遮断弁11、メイン遮断区間上流弁12、メイン遮断区間下流弁13、及び、流量調整弁14が設けられている。
燃料遮断弁11は、水素ガス供給系統100の最も上流に位置している。燃料遮断弁11を開くことにより、水素ガス供給系統100へ水素ガスが供給される。一方、燃料遮断弁11を閉じることにより、水素ガス供給系統100への水素ガスの供給が停止する。
メイン遮断区間上流弁12は、燃料遮断弁11よりも下流に位置している。本実施形態では、水素ガス供給系統100における燃料遮断弁11とメイン遮断区間上流弁12の間のエリアを「上流エリア91」と称する。メイン配管10の上流エリア91に対応する部分には、第1排出配管41が設けられている。
第1排出配管41は、上流エリア91の気体を水素ガス供給系統100の外部へ排出する配管である。第1排出配管41には、第1排出弁42が設けられている。第1排出弁42を開くことにより、上流エリア91の気体が、第1排出配管41を介して水素ガス供給系統100の外部へ排出される。
メイン遮断区間下流弁13は、メイン遮断区間上流弁12よりも下流に位置している。本実施形態では、メイン配管10におけるメイン遮断区間上流弁12とメイン遮断区間下流弁13の間の区間を「メイン遮断区間15」と称する。メイン配管10のメイン遮断区間15に対応する部分には、メイン圧力計16、第1不活性ガス供給配管51、及び、第2排出配管43が設けられている。
メイン圧力計16は、メイン遮断区間15の内部圧力を測定する測定機器である。
第1不活性ガス供給配管51は、メイン遮断区間15に不活性ガスを供給する配管である。第1不活性ガス供給配管51はメイン遮断区間15と不活性ガスヘッダ50をつなぐとともに、第1不活性ガス供給配管51には第1不活性ガス供給弁52が設けられている。この第1不活性ガス供給弁52を開くことにより、不活性ガスヘッダ50から第1不活性ガス供給配管51を介してメイン遮断区間15に不活性ガスが供給される。なお、不活性ガスとしては、例えば窒素ガスなどが挙げられる。
第2排出配管43は、メイン遮断区間15の気体を水素ガス供給系統100の外部へ排出する配管である。第2排出配管43には、第2排出弁44が設けられている。第2排出弁44を開くことにより、メイン遮断区間15の気体が第2排出配管43を介して水素ガス供給系統100の外部へ排出される。
流量調整弁14は、メイン遮断区間下流弁13よりも下流に位置している。つまり、メイン遮断区間15は流量調整弁14よりも上流に位置している。流量調整弁14は、水素ガスの供給流量(本実施形態では各バーナに供給する水素ガスの供給流量)を調整する弁である。メイン配管10の流量調整弁14よりも下流の部分(流量調整弁14と水素ガスヘッダ20の間)には、第3排出配管45が設けられている。
第3排出配管45は、メイン配管10のメイン遮断区間下流弁13よりも下流の部分の気体を水素ガス供給系統100の外部へ排出する配管である。第3排出配管には第3排出弁46が設けられている。第3排出弁46を開くことにより、メイン配管10のメイン遮断区間下流弁13よりも下流の部分の気体が、第3排出配管45を介して水素ガス供給系統100の外部へ排出される。
<水素ガスヘッダ>
水素ガスヘッダ20は、メイン配管10よりも下流に位置しており、メイン配管10から水素ガスが供給される。水素ガスヘッダ20は、メイン配管10から供給された水素ガスを一時的に保留し、保留した水素ガスを各分岐配管30に分配する機能を有している。また、水素ガスヘッダ20には、水素ガスヘッダ圧力計21及び第2不活性ガス供給配管53が設けられている。
水素ガスヘッダ圧力計21は、水素ガスヘッダ20の内部圧力を測定する計測機器である。
第2不活性ガス供給配管53は、水素ガスヘッダ20に不活性ガスを供給する配管である。第2不活性ガス供給配管53は水素ガスヘッダ20と不活性ガスヘッダ50をつなぐとともに、第2不活性ガス供給配管53には第2不活性ガス供給弁54が設けられている。この第2不活性ガス供給弁54を開くことにより、不活性ガスヘッダ50から第2不活性ガス供給配管53を介して水素ガスヘッダ20に不活性ガスが供給される。
<分岐配管>
分岐配管30は、水素ガスヘッダ20からバーナに水素ガスを導く配管である。本実施形態の水素ガス供給系統100は、複数(図1では3つ)の分岐配管30を備えている。各分岐配管30は対応するバーナに水素ガスを供給する。バーナを含む燃焼設備の運転状況に応じて、全ての分岐配管30がバーナに水素ガスを供給する場合もあれば、一部の分岐配管30のみがバーナに水素ガスを供給する場合もある。
各分岐配管30はいずれも同じように構成されている。分岐配管30には、分岐遮断区間上流弁31、分岐遮断区間下流弁32、逆止弁33、及び、フレームアレスタ34が設けられている。
分岐遮断区間上流弁31は、分岐配管30の上流側に位置している。本実施形態では、水素ガス供給系統100におけるメイン遮断区間上流弁12と分岐遮断区間上流弁31の間のエリアを「中間エリア92」と称する。また、水素ガス供給系統100における分岐遮断区間上流弁31よりも下流のエリアを「下流エリア93」と称する。
分岐遮断区間下流弁32は、分岐遮断区間上流弁31よりも下流に位置している。本実施形態では、分岐配管30における分岐遮断区間上流弁31と分岐遮断区間下流弁32の間の区間を「分岐遮断区間35」と称する。分岐配管30の分岐遮断区間35に対応する部分には、第3不活性ガス供給配管55が設けられている。
第3不活性ガス供給配管55は、分岐遮断区間35に不活性ガスを供給する配管である。第3不活性ガス供給配管55は分岐遮断区間35と不活性ガスヘッダ50をつなぐとともに、第3不活性ガス供給配管55には第3不活性ガス供給弁56が設けられている。この第3不活性ガス供給弁56を開くことにより、不活性ガスヘッダ50から分岐遮断区間35に不活性ガスが供給される。なお、本実施形態の各第3不活性ガス供給配管55は部分的に結合しているが、それぞれが独立して、分岐遮断区間35と不活性ガスヘッダ50をつないでもよい。
また、第3不活性ガス供給配管55の分岐遮断区間35と第3不活性ガス供給弁56の間の部分には、分岐圧力計36が設けられている。分岐圧力計36は、分岐遮断区間35の内部圧力を測定する計測機器である。
逆止弁33は、分岐遮断区間下流弁32よりも下流に位置している。逆止弁33は、下流側に向かう(バーナに向かう)水素ガスの流れは許容する一方、上流側に向かう水素ガスの流れは禁止する弁である。
フレームアレスタ34は、バーナから分岐配管30に炎が入り込むのを防止する機器であり、必要に応じて設置する。
以上が、水素ガス供給系統100の全体構成の説明である。以上では、水素ガス供給系統100に不活性ガスを供給する配管である不活性ガス供給配管51、53、55に、それぞれ1つの不活性ガス供給弁52、54、56が設けられている。ただし、各不活性ガス供給配管51、53、55に、それぞれ複数の不活性ガス供給弁52、54、56を直列に設けてもよい。
(水素ガスの供給フロー)
次に、水素ガス供給系統100における水素ガスの供給フローを説明する。図2は、水素ガスの供給フローを示した図である。ここでは、水素ガス供給系統100における水素ガスの供給フローとして、水素ガス供給系統100が「第1待機状態」にあるときから、水素ガスをバーナに供給するまでについて説明する。
まず、「第1待機状態」について説明する。図3は、水素ガス供給系統100の第1待機状態を示した図である。図3において、太線は水素ガスで満たされる部分を示し、破線は不活性ガスで満たされている部分を示し、白抜きの弁の記号はその弁が開いていることを示し、黒塗りの弁の記号はその弁が閉じていることを示している。この点は、後述する図4~図8、図10~図18も同様である。
図3に示すように、水素ガス供給系統100が第1待機状態にあるとき、燃料遮断弁11、メイン遮断区間上流弁12、メイン遮断区間下流弁13、分岐遮断区間上流弁31、分岐遮断区間下流弁32、及び、各不活性ガス供給弁52、54、56は閉じており、これら以外の弁は開いている。水素ガス供給系統100が第1待機状態にあるとき、燃料遮断弁11の下流(水素ガス供給系統100の内部)には、水素ガス(正確には、燃焼可能な量の水素ガス)が存在しない。なお、分岐遮断区間上流弁31及び分岐遮断区間下流弁32が閉じているため、分岐遮断区間35は遮断されている。
水素ガス供給系統100の第1待機状態から水素ガスの供給フローが開始されると、図2に示すように、はじめにメイン遮断区間15に不活性ガスを供給する(ステップS1)。具体的には、図4に示すように、第2排出弁44を閉じた後に、第1不活性ガス供給弁52を開く。これにより、メイン遮断区間15に不活性ガスが供給される。その後、メイン遮断区間15の内部圧力を所定のメイン遮断圧力以上に上昇させてから、第1不活性ガス供給弁52を閉じ、その状態を維持する。この状態で、メイン遮断区間15について、メイン圧力計16を用いて内部圧力を測定し、漏れが無いことを確認する。なお、上記の「メイン遮断圧力」は、メイン遮断区間15に供給される水素ガスの圧力よりも高い。
ステップS1を実施した後は、上流エリア91に水素ガスを供給する(ステップS2)。具体的には、図5に示すように、第1排出弁42を閉じた後に、燃料遮断弁11を開く。これにより、上流エリア91に水素ガスが供給される。なお、この図5に示す状態を本実施形態では「第2待機状態」と称す。
ステップS2を実施した後は、分岐遮断区間35に不活性ガスを供給する(ステップS3)。具体的には、図6に示すように、第3不活性ガス供給弁56を開く。これにより、分岐遮断区間35に不活性ガスが供給される。その後、分岐遮断区間35の内部圧力を所定の分岐遮断圧力以上に上昇させてから、第3不活性ガス供給弁56を閉じ、その状態を維持する。この状態で、分岐遮断区間35について、分岐圧力計36を用いて内部圧力を測定し、漏れが無いことを確認する。なお、上記の「分岐遮断圧力」は、分岐遮断区間35に供給される水素ガスの圧力よりも高い。
ステップS3を実施した後は、中間エリア92に水素ガスを供給する(ステップS4)。具体的には、図7に示すように、第3排出弁46を閉じた後に、メイン遮断区間上流弁12及びメイン遮断区間下流弁13を開く。これにより、中間エリア92に水素ガスが供給される。この状態で、中間エリア92について、水素ガスヘッダ圧力計21を用いて内部圧力を測定し、漏れが無いことを確認する。
ステップS4を実施した後は、下流エリア93に水素ガスを供給する(ステップS5)。なお、ここでは、複数ある下流エリア93の全てに水素ガスを供給するのではなく、水素ガスを供給したいバーナに対応する下流エリア93にのみ水素ガスを供給する。例えば、第1バーナにのみ水素ガスを供給したい場合は、図8に示すように、第1バーナに対応する下流エリア93の分岐遮断区間上流弁31及び分岐遮断区間下流弁32を開く。これにより、第1バーナにのみ水素ガスが供給される。
一方、第2バーナ及び第3バーナに対応する下流エリア93では、分岐遮断区間上流弁31及び分岐遮断区間下流弁32は閉じたままであって、分岐遮断区間35には不活性ガスが満たされた状態である。しかも、分岐遮断区間35における不活性ガスの圧力(分岐遮断圧力以上)は、分岐遮断区間35に供給される水素ガスの圧力よりも高い。そのため、第2バーナ及び第3バーナに対応する下流エリア93では、仮に分岐遮断区間上流弁31に浸透性の高い水素ガスが通過できるような隙間があったとしても、水素ガスは分岐遮断区間35を通過することができない。つまり、第2バーナ及び第3バーナに水素ガスが漏れることはない。以上が、水素ガス供給系統100における水素ガスの供給フローの説明である。
(水素ガスの供給停止フロー)
次に、水素ガス供給系統100における供給停止フローを説明する。ここでは、図8に示した水素ガス供給系統100の状態から、バーナへの水素ガスの供給を停止して第1待機状態又は第2待機状態に至るまでのフローを説明する。
図9は、水素ガスの供給停止フローを示した図である。図9に示すように、水素ガスの供給停止フローが開始されると、はじめに中間エリア92及び下流エリア93の脱圧を行う(ステップS11)。具体的には、図10に示すように、メイン遮断区間上流弁12、メイン遮断区間下流弁13、分岐遮断区間上流弁31、及び、分岐遮断区間下流弁32を閉じた後に、第2排出弁44及び第3排出弁46を開く。これにより、中間エリア92及び下流エリア93(第1バーナに対応する下流エリア93)の内部圧力が低下して、中間エリア92及び下流エリア93が脱圧される。
ステップS11を実施した後は、下流エリア93をパージする(ステップS12)。具体的には、図11に示すように、分岐遮断区間下流弁32を開いた後に、各下流エリア93の第3不活性ガス供給弁56を開く。これにより、下流エリア93の内部に存在する水素ガスが、各バーナを介して水素ガス供給系統100の外部に排出される。つまり、下流エリア93がパージされる。
ステップS12を実施した後は、中間エリア92をパージする(ステップS13)。具体的には、図12に示すように、分岐遮断区間下流弁32、第3不活性ガス供給弁56、第2排出弁44、及び、第3排出弁46を閉じた後に、第1不活性ガス供給弁52及び第2不活性ガス供給弁54を開く。これにより、中間エリア92に不活性ガスが供給されて、中間エリア92の内部圧力が上昇する(蓄圧する)。その後、図13に示すように、第1不活性ガス供給弁52及び第2不活性ガス供給弁54を閉じ、第2排出弁44及び第3排出弁46を開く。これにより、中間エリア92が開放され、第2排出配管43及び第3排出配管45を介して中間エリア92から不活性ガスとともに水素ガスが排出される。そして、この図12及び図13で示す工程を連続して複数回繰り返す。これにより、パージ対象エリアである中間エリア92が複雑な形状を有しているにもかかわらず、中間エリア92から水素ガスをしっかりと排出することができる。つまり、精度の高いパージを実施することができる。
ステップS13を実施した後は、メイン遮断区間15を遮断する(ステップS14)。具体的には、図14に示すように、第2排出弁44を閉じる。これにより、メイン遮断区間15は遮断される。
ステップS14を実施した後は、メイン遮断区間15に不活性ガスを供給する(ステップS15)。具体的には、図15に示すように、第1不活性ガス供給弁52を開く。これにより、メイン遮断区間15に不活性ガスが供給される。その後、メイン遮断区間15の内部圧力を前述したメイン遮断圧力以上に上昇させてから、第1不活性ガス供給弁52を閉じ、その状態を維持する。これにより、水素ガス供給系統100は、第2待機状態となる。つまり、水素ガス供給系統100は前述した図5に示す状態となる。この場合、仮にメイン遮断区間上流弁12に浸透性の高い水素ガスが通過できるような隙間があったとしても、水素ガスはメイン遮断区間15を通過することができない。
水素ガスの供給を再開するまで水素ガス供給系統100を「第2待機状態」で待機させる場合は、水素ガスの供給停止フローはここで終了する。この場合、水素ガスの供給を再開するときは、図2におけるステップS3から開始する。例えば、水素ガスの供給を再開するまでの時間が比較的短い場合は、水素ガス供給系統100を第2待機状態で待機させればよい。
一方、水素ガスの供給を再開するまで水素ガス供給系統100を「第1待機状態」で待機させる場合は、ステップS15を実施した後、ステップS16に進む。例えば、水素ガスの供給を再開するまでの時間が比較的長い場合は、水素ガス供給系統100を第1待機状態で待機させればよい。
ステップS16では、上流エリア91を脱圧する。具体的には、図16に示すように、燃料遮断弁11を閉じた後に、第1排出弁42を開く。これにより、上流エリア91の内部圧力は低下し、上流エリア91は脱圧される。
ステップS16を実施した後は、上流エリア91をパージする(ステップS17)。具体的には、図17に示すように、第1不活性ガス供給弁52及びメイン遮断区間上流弁12を開く。これにより、上流エリア91に不活性ガスが流入し、不活性ガスとともに水素ガスが第1排出配管41を介して水素ガス供給系統100の外部へ排出される。
ステップS17を実施した後は、水素ガス供給系統100を第1待機状態とする(ステップS18)。具体的には、図18で示すように、メイン遮断区間上流弁12を閉じ、さらに第1不活性ガス供給弁52を閉じた後、第2排出弁44を開く。つまり、水素ガス供給系統100を図3に示す状態とする。この場合、水素ガスの供給を再開するときは、図2におけるステップS1から開始する。以上が、水素ガス供給系統100における水素ガスの供給停止フローの説明である。
(まとめ)
本明細書で開示する第1の項目は、水素ガス供給系統において、密閉されたパージ対象エリアに不活性ガスを供給して前記パージ対象エリアの内部圧力を上昇させた後、前記パージ対象エリアを開放して前記パージ対象エリアから不活性ガスとともに水素ガスを排出する工程を連続して複数回繰り返すことにより、前記パージ対象エリアのパージを実施する、水素ガス供給系統の運用方法である。
この方法によれば、パージ対象エリアから水素ガスをしっかりと排出することができる。つまり、精度の高いバージを実施することができる。
本明細書で開示する第2の項目は、水素ガス供給系統において遮断区間を形成し、前記遮断区間に不活性ガスを供給して前記遮断区間の内部圧力を所定の遮断圧力以上に上昇させ、前記遮断区間の内部圧力を前記遮断圧力以上に維持することで、水素ガスの前記遮断区間の通過を防止する、第1の項目に記載の水素ガス供給系統の運用方法である。
この方法によれば、水素ガスは遮断区間を通過することができないため、水素ガスの流れを遮断区間でせき止めることができる。
本明細書で開示する第3の項目は、水素ガス供給系統には水素ガスの供給流量を調整する流量調整弁が設けられており、前記遮断区間を前記流量調整弁よりも上流に形成する、第2の項目に記載の水素ガス供給系統の運用方法である。
この方法によれば、流量調整弁よりも上流において、水素ガスの流れをせき止めることができる。
本明細書で開示する第4の項目は、前記水素ガス供給系統は対応するバーナに水素ガスを供給する複数の分岐配管を含んでおり、前記遮断区間を前記複数の分岐配管のそれぞれに形成する、第2又は3の項目に記載の水素ガス供給系統の運用方法である。
この構成によれば、各分岐配管において、水素ガスの流れをせき止めることができる。
14 流量調整弁
15 メイン遮断区間(遮断区間)
30 分岐配管
35 分岐遮断区間(遮断区間)
92 中間エリア(パージ対象エリア)
100 水素ガス供給系統

Claims (4)

  1. 水素ガス供給系統において、密閉されたパージ対象エリアに不活性ガスを供給して前記パージ対象エリアの内部圧力を上昇させた後、前記パージ対象エリアを開放して前記パージ対象エリアから不活性ガスとともに水素ガスを排出する工程を連続して複数回繰り返すことにより、前記パージ対象エリアのパージを実施する、水素ガス供給系統の運用方法。
  2. 水素ガス供給系統において遮断区間を形成し、前記遮断区間に不活性ガスを供給して前記遮断区間の内部圧力を所定の遮断圧力以上に上昇させ、前記遮断区間の内部圧力を前記遮断圧力以上に維持することで、水素ガスの前記遮断区間の通過を防止する、請求項1に記載の水素ガス供給系統の運用方法。
  3. 水素ガス供給系統には水素ガスの供給流量を調整する流量調整弁が設けられており、前記遮断区間を前記流量調整弁よりも上流に形成する、請求項2に記載の水素ガス供給系統の運用方法。
  4. 前記水素ガス供給系統は対応するバーナに水素ガスを供給する複数の分岐配管を含んでおり、前記遮断区間を前記複数の分岐配管のそれぞれに形成する、請求項2に記載の水素ガス供給系統の運用方法。

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