JP2024021557A - Co2吸着材の回収時期の決定方法、及び、自動販売機co2吸着システム - Google Patents

Co2吸着材の回収時期の決定方法、及び、自動販売機co2吸着システム Download PDF

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Abstract

【課題】 温室効果ガス対策として自動販売機を活用し、温室効果ガス対策に貢献できる技術を提供するものであり、特に、CO2吸着材を用いた場合のCO2吸着材の回収時期を決定するための新規な方法を提案する。【解決手段】自動販売機に設置されたCO2吸着材の回収時期の決定方法であって、吸着因子データを取得するステップと、CO2吸着材の回収時期を決定するステップを含む、自動販売機のCO2吸着材の回収時期の決定方法とする。【選択図】図3

Description

本発明は、飲料等の商品を販売する自動販売機に関し、より詳しくは、CO(二酸化炭素)を吸着する機能を備える自動販売機に関する。
従来、例えば、特許文献1に開示されるように、ペットボトル飲料等の商品を販売する自動販売機は知られている。この種の自動販売機は、筐体に開閉可能な扉が設けられるものであり、扉を開いて商品の補充がなされるものである。
特許文献1では、自動販売機をホテルや病院などの静かな屋内に設置した際の騒音の問題に鑑み、自動販売機にて発生する駆動音を効果的に消音する技術を提案している。
特開2008-210342号公報
自動販売機は、屋外や屋内のあらゆる箇所に設置され、消費者が24時間好きなときに商品を購入できるというサービスを提供できるものであり、現代においては社会的に必要なインフラとも言える。
他方、国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP:Conference of the Parties)において、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出削減と吸収に対する取り組みが世界各国で行われており、地球温暖化に対する人々の関心は高まり続けている。特に先進各国では、近年の異常気象や気温上昇に関する危機意識が高く、行政主導の取り組みはもちろんのこと、民間企業、団体、個人のレベルでも温室効果ガスに対する意識は高い物となっている。
発明者は、自動販売機で販売される製品を開発する中で、自動販売機は、社会インフラとなっており、全国各地のあらゆる箇所に設置され、更に台数が多く、老若男女問わずあらゆる消費者との接点になっていることに着目し、いわゆるスケールメリットを温室効果ガス対策として活かすことができないかを検討した。
自動販売機は電力を消費し熱を発生するものであるため、温暖化を進行させるといった悪いイメージを与え得る可能性がある。また、上述したような騒音の問題もあることから、商品を便利に購入できるといったメリット以外を除けば、自動販売機に良いイメージは持たれない可能性がある。
一方で、このような悪いイメージが先行するなかで、注目度の高い温室効果ガス対策に自動販売機を活かすことができれば、その悪いイメージのギャップの反動により、大きな反響を得られることが期待できる。そして、反響が大きくなれば、スケールメリットを活かし、社会的なムーブメントが起きることも視野に入る。
以上に鑑み、本発明は、温室効果ガス対策として自動販売機を活用し、温室効果ガス対策に貢献できる技術を提供するものであり、特に、CO吸着材を用いた場合のCO吸着材の回収時期を決定するための新規な方法を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
本発明の一形態では、
自動販売機に設置されたCO吸着材の回収時期の決定方法であって、
吸着因子データを取得するステップと、
CO吸着材の回収時期を決定するステップを含む、
自動販売機のCO吸着材の回収時期の決定方法とする。
また、本発明の一形態では、
吸着因子データを取得するステップが、
自動販売機に備える測定手段、
自動販売機から離れた場所にある測定手段、
外部データを取得する外部データ取得手段、
の少なくとも一つによって行われることとする。
また、本発明の一形態では、
CO吸着材の回収時期を決定するステップが、
自動販売機に備えた演算手段、
自動販売機から離れた場所に設置した演算手段、
の少なくとも1つによって行われることとする。
また、本発明の一形態では、
吸着因子データは、温度、湿度、時間の少なくとも一つである。
また、本発明の一形態では、
CO吸着材の回収時期を決定するステップが、
演算されたCO吸着量と、
CO吸着材の吸着基準量を比較することで行われることとする。
また、本発明の一形態では、
CO吸着量が前記吸着基準量を超えた際に、アラート信号を出力するステップを備えることとする。
また、本発明の一形態では、
自動販売機のCO吸着材の回収時期の決定方法が、
複数の自動販売機について行われることとする。
また、本発明の一形態では、
吸着因子データを取得するステップと、
CO吸着材の回収時期を決定するステップを含む、
自動販売機のCO吸着材の回収時期の決定方法を実施するための自動販売機CO吸着システムであって、
CO吸着材が設置される自動販売機と、
吸着因子データを取得するための手段と、
前記CO吸着材のCO吸着量を演算するための手段と、
前記CO吸着量と吸着基準量を比較してCO吸着材の回収時期を決定するための手段と、
を備える、自動販売機CO吸着システムとする。
また、本発明の一形態では、
前記CO吸着材が吸着基準量を超えた際に、アラート信号を出力するための手段と、
を備えることとする。
また、本発明の一形態では、
自動販売機は複数ある、こととする。
本発明によれば、吸着因子データに基づいてCOの吸着量を演算し、CO吸着材の回収時期を決定することにより、各自動販売機が設置される環境に応じたCOの吸着量に基づく回収時期が最適化され、CO吸着材を無駄なく使用することができる。例えば、回収時期が早く設定されてしまうと、本来はより多くのCOを吸着できるところのCO吸着材を無駄にしてしまうことになるが、自動販売機の設置環境に応じて回収時期を最適化することで、このような無駄を削減することができる。
自動販売機の一実施形態について示す斜視図。 扉を開いた状態について示す斜視図。 吸着因子データの取得等について説明する概念図。 本発明において実施されるステップについて示すフローチャート。 吸着基準量や回収時期等について説明する図。 複数の自動販売機においてCOを吸着する例について説明する図。
本願発明にかかる自動販売機1は、図1に示すように、顧客が商品を選択するとともに、代金を支払うことで商品が取り出し口7から提供されるものである。自動販売機1は、商品の温度制御や、各種駆動部の動作を制御するコントローラ100を有し、顧客の操作によって自動で商品を販売するものである。
図1に示すように、自動販売機1は、CO吸着材10を備えることとしている。
これにより、自動販売機1において、周囲のCOを吸着することができる。自動販売機1は、全国各地のあらゆる箇所に設置され、台数が多いことから、このスケールメリットを活かすことで、大気中のCOの吸着に大きく貢献することができる。
CO吸着材は、自動販売機の外気が取り込まれる空間に設けることが好ましい。また、CO吸着材は、自動販売機の下部の外気が取り込まれる空間に設けられることが好ましい。
図1及び図2に示すように、CO吸着材10は、自動販売機1の商品を充填する際に開かれる扉2に設けられる、ことが好ましい。扉2は、自動販売機1の本体となる筐体6に対し、回動可能に設けられるものである。
これにより、飲料の入ったペットボトルなどの商品を充填するために扉2を開けた際に、CO吸着材10の交換作業を行うことができ、作業性に優れた構成が実現できる。
図1及び図2に示すように、CO吸着材10は、扉2の下部に設けられる、ことが好ましい。
これにより、既存の自動販売機1の扉2に対し追加的にCO吸着材10を備える構成においても、扉2の重心が下側に配置されるようになるので、扉2の開閉を安定して行うことができる(低重心)。
図2に示すように、CO吸着材10は、扉2の下部に設けられる収容箱3に収容され、収容箱3は網部材にて構成される、こととするものである。
これにより、CO吸着材10の交換を容易にすることができる。また、網部材は、例えば、ステンレス製の網板(ステンレスメッシュ)、網状の板材、吸着材を支持できる網などであり、通気性を有するものとし、COの透過を許容するものとする。
図2に示すように、CO吸着材10は、COが透過可能な収容袋4に収容され、扉の2下部に設けられる収容箱3に収容されることが好ましい。
これにより、収容袋4に入れられた状態のCO吸着材10を袋入りのまま取り扱うことができ、収容袋4をそのまま回収することができる。
図1及び図2に示すように、CO吸着材10は、扉2の下部に設けられる通気口9の近傍に配置されることができる。通気口9は、自動販売機1の内外の空気を通過させるためのものである。
これにより、通気口9を通じて自動販売機1の内外を移動する空気中のCOを効果的に吸着することができる。
元来、自動販売機には、商品としての販売対象である、飲料・食品等を加温・冷蔵するための、自動販売機の外気を取り入れるための装置(例:ファン)が設置されているために、通気口9からは、外気を取り込むことができる。したがって、特段、CO吸着のための特別な動力を設置することなく、効率的に、COを吸着することができる。
例えば、図2に示すように、CO吸着材10は、ペレット状に構成されて収容袋4に収容されることとする。
これにより、例えば、ペレット状のCO吸着材10を収容袋4に入れたまま回収することができる。なお、ペレットの形状は特に限定するものではないが、例えば、直径5mm、長さ5~10mmの円柱状のものとすることができる。
図1に示すように、CO吸着材によって吸着されたCO吸着量を表示するための表示手段5を備える、自動販売機1とするものである。表示手段5は、例えば、液晶パネルである。
これにより、CO吸着材によって吸着されたCO吸着量を自動販売機1の利用者に認知させることができ、CO削減に貢献していることのアピールや、CO削減を啓蒙することができる。そして、自動販売機が温室効果ガス対策に貢献しているという良いイメージを消費者に与えることができ、また、自動販売機は老若男女問わずあらゆる消費者との接点となり全国各地に設置されていることから、スケールメリットが活かされ、『温室効果ガス対策として自動販売機を導入する』といった社会的なムーブメントを起こすことも期待できる。
図3に示すように、CO吸着材によって吸着されたCO吸着量を通信により送信又は受信するための通信手段112を備える、自動販売機1とするものである。通信手段112は、例えば、インターネットに接続して通信を可能とし、各種データの送受信を行う機器である。通信手段112は、コントローラ100の一機能として設けることができる。
これにより、自動販売機1に備えた演算手段102にて演算したCO吸着量のデータを外部に送信し、当該データを外部で利用することができる。或いは、外部で演算されたCO吸着量のデータを受信し、例えば、表示手段5に表示させることができる。
図2に示すように、CO吸着材によって吸着されたCO吸着量を外部端末に読み取らせるための出力手段114を備える、自動販売機1とするものである。出力手段114は、コントローラ100の一機能として設けることができる。
これにより、例えば、自動販売機1を巡回して商品補充等を行うルートスタッフの外部端末(ハンディーターミナル等)にてCO吸着量のデータを取得し、当該データを外部で利用することができる。
図2に示すように、CO吸着材によって吸着されたCO吸着量を演算するための演算手段102を備える、自動販売機1とするものである。例えば、演算手段102は、コントローラ100の一機能として設けることができる。
これにより、自動販売機1にて単独でCO吸着量を演算することができる。
図3に示すように、自動販売機1において、CO吸着量が演算される。
CO吸着量の演算は、
自動販売機に設置されたCO吸着材の吸着因子データを取得するステップと、
CO吸着量を演算するステップと、を含む。
このように演算することで、吸着因子データに基づいてCOの吸着量を演算することにより、各自動販売機が設置される環境に応じたCOの吸着量を高精度に取得することができる。
図3に示すように、
吸着因子データを取得するステップが、
自動販売機に備える測定手段120、
自動販売機から離れた場所にある測定手段220、
外部データを取得する外部データ取得手段140、
の少なくとも一つによって行われることとする。複数の手段の組み合わせにより行われることとしてもよい。
図3に示すように、
自動販売機に備える測定手段120は、温度測定器、湿度測定器、タイマー(測定時間等を記録する装置)などで構成することができる。タイマーは、例えば、コントローラ100の一機能として設けることができる。また、自動販売機に備える測定手段は、自動販売機内部にあるCO吸着材の近傍の他、本発明を実施できる範囲おいて、例えば、自動販売機の裏面外部壁面等に設置することも可能である。
図3に示すように、
自動販売機から離れた場所にある測定手段220は、自動販売機が設置される箇所や、自動販売機が設置される所定の区域に設置される温度測定器、湿度測定器、タイマー(測定時間等を記録する装置)などで構成することができる。自動販売機から離れた場所にある測定手段220で測定された吸着因子データは、インターネット60を介して自動販売機や管理拠点50に送信されることができる。
図3に示すように、
外部データを取得する外部データ取得手段140は、例えば、自動販売機が設置される箇所や、自動販売機が設置される所定の区域の気象データを提供する外部機関230(民間機関や公的機関)からインターネット60を介して温度、湿度、計測時間を取得する手段である。外部データ取得手段140は、例えば、コントローラ100の一機能として設けることができる。
また、例えば、温度は自動販売機に備える測定手段から取得し、湿度は地方気象台等の外部データから取得して演算等することも可能である。
図2及び図3に示すように、
CO吸着量を演算するステップが、
自動販売機に備えた演算手段102、
自動販売機から離れた場所に設置した演算手段202、
の少なくとも1つによって行われることとする。複数の手段の組み合わせにより行われることとしてもよい。
自動販売機から離れた場所にある演算手段202は、例えば、複数箇所に設置される各自動販売機への商品補充を管理する拠点(本店や支店)や、特定の行政区などの所定のエリアの営業を管理する営業所などの管理拠点50に設置されるサーバー200の一機能として設けることができる。
図3に示すように、
吸着因子データは、温度、湿度、時間の少なくとも一つであることとする。複数を用いることとしてもよい。
吸着因子データである温度(環境温度)と湿度(環境湿度)を利用した単位時間(h)当たりの、単位重量(g)当たりのCO吸着量(g)の演算は、例えば以下の式(1)により行われる。
[式(1)]
単位重量(g)当たりのCO吸着量(g)=0.206(g)+0.283(g)*吸着材係数+0.0015(g)*環境温度+0.0008(g)*環境湿度
ここで、吸着材係数は、吸着材ごとに予め定義される定数である
環境温度は、摂氏(℃)であり、単位は無次元とする。
環境湿度は、百分率(%)であり、単位は無次元とする。
例えば、5Kg(5000g)のCO吸着材が自動販売機に設置される場合には、当該自動販売機において1時間で吸着されるCO吸着量(g)は、以下の式(2)により求められる。
[式(2)]
CO吸着量(g)=5000*{0.206(g)+0.283(g)*吸着材係数+0.0015(g)*環境温度+0.0008(g)*環境湿度}
ここで、環境温度と環境湿度については、例えば、当該1時間における平均値を使用することができる。
計算に用いた1時間は、自動販売機、或いは、外部に設けたタイマー(測定時間等を記録する装置)により計測され得るものである。
図2にCO吸着材は、COを吸着した後に回収される。その回収時期は、例えば、次の方法によって決定される。
即ち、
CO吸着材を備える自動販売機におけるCO吸着材の回収時期を決定する方法であって、
吸着因子データを取得するステップと、
CO吸着材の回収時期を決定するステップを含む、こととする。
これによれば、吸着因子データに基づいてCOの吸着量を演算し、CO吸着材の回収時期を決定することにより、各自動販売機が設置される環境に応じたCOの吸着量に基づく回収時期が最適化され、CO吸着材を無駄なく使用することができる。例えば、回収時期が早く設定されてしまうと、本来はより多くのCOを吸着できるところのCO吸着材を無駄にしてしまうことになるが、自動販売機の設置環境に応じて回収時期を最適化することで、このような無駄を削減することができる。
また、図3に示すように、
CO吸着材の回収時期を決定するステップが、
自動販売機に備えた演算手段104、
自動販売機から離れた場所に設置した演算手段202、
の少なくとも1つによって行われることとする。複数の手段の組み合わせにより行われることとしてもよい。
また、図4に示すように、
CO吸着材の回収時期を決定するステップが、
演算されたCO吸着量と、
CO吸着材の吸着基準量を比較することで行われる、こととする。
例えば、自動販売機1の演算手段104には、設置されるCO吸着材の重量や、吸着材係数(式1参照)に基づいて吸着基準量K(g)が記憶されている。
この吸着基準量K(g)は、設置されるCO吸着材が吸着することが可能なCO量(g)に対応するものである。吸着基準量K(g)は、CO吸着材がこれ以上COを吸着できないといった飽和状態になったときのCO吸着量、即ち、飽和吸着量に設定されることが最も好ましい。この他、例えば、飽和吸着量の90%、80%となるCO吸着量を吸着基準量K(g)と設定してもよい。
図5は、吸着基準量を飽和吸着量(CO吸着材がこれ以上COを吸着できないといった飽和状態になったときのCO吸着量)に設定した場合の例示である。
図5に示すように、演算手段104は、式(2)により求められるCO吸着量(g)の積算値M(g)(足し合わせた累積の値)をモニタリングし、吸着基準量K(g)と比較し、例えば、積算値M(g)が吸着基準量K(g)の80%に到達した際(時間T1)に、回収時期(時間T2)を10時間後と決定する。
上記の回収時期(時間T2)の決定は、演算手段104に代えて、自動販売機から離れた場所に設置した演算手段202において行うこととしてもよい。演算手段104や演算手段202は、CO吸着量と吸着基準量を比較してCO吸着材の回収時期を決定するための手段として機能する。
図4に示すように、
CO吸着量が吸着基準量を超えた際(時間T2)に、アラート信号を出力するステップを備えることとする。このアラート信号は、CO吸着材が一定のCOを吸着し、CO吸着材の回収の時期(交換の時期)が到達したことを知らせるフラグとなるものである。
例えば、演算手段104は、時間T2に到達した際に、アラート信号を出力する。また、アラート信号は、例えば、表示手段5に出力され、表示手段5ではCO吸着材の回収が必要であることが表示される。この場合、演算手段104は、CO吸着材が吸着基準量を超えた際に、アラート信号を出力するための手段として機能する。
また、アラート信号は、例えば、出力手段114を通じてルートスタッフの外部端末にて読み取られることで、ルートスタッフにCO吸着材の回収が必要であることを通知する。ルートスタッフは、CO吸着材を回収したり、新たなCO吸着材を設置する交換を行うことができる。
また、アラート信号は、通信手段112により、例えば、自動販売機から離れた場所にある管理拠点50に送信され、管理拠点50においてCO吸着材の回収が必要であることが認識される。管理拠点50はルートスタッフに対し、CO吸着材の回収や交換を依頼することができる。
図6は、複数台の自動販売機1でCOを吸着する場合の運用の例について示す図である。例えば、特定の行政区画(○丁目○番地等)において、数十台の自動販売機1が設置されている。街中であれば、自動販売機1は至るところに設置され、各設置箇所においてCOの吸着を行うことができ、広範囲において大気中のCO削減に貢献することが可能となる。
各自動販売機1について、ルートスタッフ70が巡回して商品が補充される。ルートスタッフ70は、例えば、商品補充の際に自動販売機1の表示手段5に表示されるCO吸着量や、回収が必要であることの表示を確認し、その際にCO吸着材の回収や交換を行う。或いは、ルートスタッフ70は、携帯する外部端末への通知に基づいてCO吸着材の回収や交換を行う。或いは、ルートスタッフ70は、管理拠点50からの依頼に基づいてCO吸着材の回収や交換を行う。
管理拠点50には、例えば、各自動販売機1の演算手段で演算されたCO吸着量がインターネット60を通じて送信される。管理拠点50では、図4に示すように、時間T2に到達した際に、アラート信号をルートスタッフ70に送信し、CO吸着材の回収や交換を依頼する。
管理拠点50では、例えば、インターネット60を通じて取得した吸着因子データに基づき、管理拠点50の演算手段において、各自動販売機1のCO吸着量を演算する。管理拠点50では、図4に示すように、時間T2に到達した際に、アラート信号をルートスタッフ70に送信し、CO吸着材の回収や交換を依頼する。
管理拠点50では、各自動販売機1のCO吸着量を把握することができる。これにより、例えば、各自動販売機に設置されるCO吸着材の量の調整や、回収のスケージュルなどの最適化を検討することができる。また、自動販売機の設置環境(温度、湿度)の分析を行うことや、使用するCO吸着材の種別の選定なども検討することができる。
管理拠点50では、各自動販売機1で吸着されたCOを積算し、合計CO吸着量を演算するステップを実施することとしてもよい。
これにより特定の行政区画(○丁目○番地等)において、各自動販売機1で吸着されたCOの合計量を求めることができ、当該合計量をもって社会貢献をすることが可能となるとともに、CO削減活動の啓蒙の一助となることができる。
CO吸着材の組成は特に限定されるものではない。
例えば、CO吸着材は、市販のゼオライトや活性炭などがある。
また、例えば、市販の、結晶性ゼオライト「モレキュラーシーブ 13X」は、エンジン用CO回収システムとして開示(「ゼオライトを用いたエンジン用CO分離・回収技術・自動車技術会論文集VoL53,No3,May2022」)されており、このような、結晶性ゼオライト(アルミノケイ酸塩質の結晶材料)も利用できる。
或いは、CO吸着材は、一度吸着したCOを剥離することで、再利用可能なものにて構成される。市販のゼオライトや活性炭などがある。
また、CO吸着材は、ぺレット状に限らず、例えば、粉状、砂状、粒状、ブロック状、フィルター状、ハニカム構造等でもよい。また、CO吸着材は、COが化学反応的に吸着材に固定される場合や、COが吸着材に物理的に吸着材に固定される場合等もある。また、液体封入カートリッジ等で設置できる場合には、吸着材は、水酸化カリウムやアミン類等の液体でもよい。
図6に示すように、ルートスタッフに回収されたCO吸着材は、例えば、管理拠点50で集められた後、再生処理を経た上で、再度自動販売機へと設置される。CO吸着材を繰り返し利用可能とすることで、リサイクルでの運用が可能となり、廃棄に伴う環境負荷の発生を防ぐことができる。なお、再生処理として、公知の方法を用いることができる(例「 K2CO3 担持活性炭の固定床による湿性ガスからのCO 回収のベンチスケール試験」化学工学論文集・第30巻・第5号・2004・P668~P672)。
1 自動販売機
2 扉
3 収容箱
4 収容袋
5 表示手段
6 筐体
7 取り出し口
9 通気口
10 吸着材
50 管理拠点
60 インターネット
70 ルートスタッフ
100 コントローラ
102 演算手段
104 演算手段
112 通信手段
114 出力手段
120 測定手段
140 外部データ取得手段
200 サーバー
202 演算手段
220 測定手段
230 外部機関
K 吸着基準量
M 積算値

Claims (10)

  1. 自動販売機に設置されたCO吸着材の回収時期の決定方法であって、
    吸着因子データを取得するステップと、
    CO吸着材の回収時期を決定するステップを含む、
    自動販売機のCO吸着材の回収時期の決定方法。
  2. 吸着因子データを取得するステップが、
    自動販売機に備える測定手段、
    自動販売機から離れた場所にある測定手段、
    外部データを取得する外部データ取得手段、
    の少なくとも一つによって行われることとする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機のCO吸着材の回収時期の決定方法。
  3. CO吸着材の回収時期を決定するステップが、
    自動販売機に備えた演算手段、
    自動販売機から離れた場所に設置した演算手段、
    の少なくとも1つによって行われることとする、
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動販売機のCO吸着材の回収時期の決定方法。
  4. CO吸着材の回収時期を決定するステップが、
    演算されたCO吸着量と、
    CO吸着材の吸着基準量を比較することで行われる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の自動販売機のCO吸着材の回収時期の決定方法。
  5. 吸着因子データは、温度、湿度、時間の少なくとも一つである、
    ことを特徴とする請求項4に記載の自動販売機のCO吸着材の回収時期の決定方法。
  6. CO吸着量が前記吸着基準量を超えた際に、アラート信号を出力するステップを備える、
    ことを特徴とする請求項4に記載の自動販売機のCO吸着材の回収時期の決定方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項の自動販売機のCO吸着材の回収時期の決定方法が、
    複数の自動販売機について行われることとする、
    自動販売機のCO吸着材の回収時期の決定方法。
  8. 吸着因子データを取得するステップと、
    CO吸着材の回収時期を決定するステップを含む、
    自動販売機のCO吸着材の回収時期の決定方法を実施するための自動販売機CO吸着システムであって、
    CO吸着材が設置される自動販売機と、
    吸着因子データを取得するための手段と、
    前記CO吸着材のCO吸着量を演算するための手段と、
    前記CO吸着量と吸着基準量を比較してCO吸着材の回収時期を決定するための手段と、
    を備える、自動販売機CO吸着システム。
  9. 前記CO吸着材が吸着基準量を超えた際に、アラート信号を出力するための手段と、
    を備える、ことを特徴とする請求項8に記載の自動販売機CO吸着システム。
  10. 自動販売機は複数ある、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の自動販売機CO吸着システム。
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