JP2024020955A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】トナーの補充が容易で、且つ必要なトナーの量に応じた補充が可能なトナーカートリッジを有する画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、トナーを収容したトナーカートリッジ１０ａを挿抜可能に取り付け可能である。トナーカートリッジ１０ａは、トナーを収容するトナー収容部１２と、トナーが収容されてトナーカートリッジ１０に対して着脱可能なトナー収容容器１４と、を含む。【選択図】図２

Description

本開示は、トナーを外部から補充可能な構成を有する画像形成装置に関する。

従来の画像形成装置のトナーカートリッジにおいて、トナーを外部から補充可能な構成が、例えば、特開２０１５－１１１２１１号公報（特許文献１）に開示されている。特許文献１によれば、トナーカートリッジを画像形成装置本体から取り出し後、トナーカートリッジを立てて保持した状態で上部の挿入口からトナーだけを補充することができる構成を開示している。

特開２０１５-１１１２１１号公報

従来の、トナーを外部から補充可能な構成を有する画像形成装置は上記のように構成されていた。しかしながら、このような構成では、ユーザにとって、トナーの補充作業が煩わしく、又トナーの飛散や手指、周囲がトナーで汚れるおそれがあるという問題があった。

また、トナーを外部から補充できない従来のトナーカートリッジにおいては、トナーカートリッジの収容量を一定にした場合、トナーの使用量が少ないユーザも、トナーの使用量が多いユーザも、同一のトナーカートリッジを使用する必要があった。そのため、トナーの使用量が少ないユーザにとっては、トナーカートリッジごとの交換では、交換までの期間が長すぎてトナーの劣化が起こったり、逆に使用量の少ないユーザに合わせてトナーカートリッジの収容量を減らした場合には、無駄にトナーカートリッジの本体分のコストがかかるのと、輸送コストも大きくなることに加えて無駄に廃棄プラスチックも多くなるという問題もあった。

本開示は上記のような問題点を解消するためになされたもので、トナーの補充が容易で、且つ必要なトナーの量に応じた補充が可能なトナーカートリッジを有する画像形成装置を提供することを目的とする。

本開示に係る画像形成装置は、トナーを収容したトナーカートリッジを挿抜可能に取り付け可能である。トナーカートリッジは、トナーを収容するトナー収容部と、トナーが収容されてトナーカートリッジに対して着脱可能なトナー収容容器と、を含む。

好ましくは、トナーカートリッジは、画像形成装置に装着した状態で、トナー収容容器を着脱可能である。

さらに好ましくは、トナー収容容器は画像形成装置の前側に収容され、トナーカートリッジから着脱可能である。

トナー収容容器に収容されたトナーはトナー収容部に搬送されてもよい。

画像形成装置は、現像ユニットを有し、トナー収容部は、トナーを現像ユニットへ排出するトナー排出口を有してもよい。

トナー排出口は画像形成装置の奥側に設けられ、画像形成装置は、トナー収容容器及びトナー収容部のトナーをトナー排出口まで搬送する１本のトナー搬送スクリューを含んでもよい。

トナー収容容器は可塑性の容器であってもよい。

トナー搬送スクリューの動力を用いてトナー収容容器に振動を与える機構を有してもよい。

本開示によれば、トナーを収容するトナー収容部とトナーが充填された挿抜可能なトナー収容容器とがトナーカートリッジに設けられるため、トナーの使用量に応じて、トナー収容部、又はトナー収容容器のいずれかのみを新しいものに交換できる。その結果、トナーの補充が容易で、且つ必要なトナーの量に応じた補充が可能なトナーカートリッジを有する画像形成装置を提供できる。

本開示の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行なう後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。

本開示の一実施の形態に係る画像形成装置のプロセス断面図であり、画像形成装置をその前側から見た図である。 図１に示したトナーカートリッジの外観を示す斜視図である。 図２において矢印３－３で示す部分の断面図である。 トナーカートリッジの蓋を外してトナー搬送スクリューを透視した状態の平面図である。 可塑性容器からトナーがトナー搬送スクリューを介して排出される状態をトナーカートリッジの長手方向の側面から透視した図である。 可塑性容器の交換時の状態を示す斜視図である。

以下、本開示の一実施形態について、図面を参照して説明する。

図１は、本開示の一実施形態に係る画像形成装置５０のプロセス断面図であり、画像形成装置５０をその前側から見た図である。図１を参照して、画像形成装置５０は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能などを有する複合機（ＭＦＰ：Multifunction Peripheral）である。画像形成装置５０は、装置本体５１及びその上方に配置される画像読取装置５４を含む。装置本体５１には、ＣＰＵ、ＲＡＭ及びＨＤＤ等を含む図示の無い制御部、画像形成部５２及び画像形成用のトナーを補給するトナーカートリッジ１０ａ～１０ｄなどが内蔵される。画像形成部５２の右側には、用紙搬送系５３が配置される。ここで、手前側がＦ側（前側）であり、後側がＲ側（後側）である。

［第１実施の形態］
図２は、図１に示したトナーカートリッジ１０ａ～１０ｄのうちの１つのトナーカートリッジ１０ａの外観を示す斜視図である。図２を参照して、トナーカートリッジ１０ａは、箱状のトナーカートリッジ本体１１を含み、トナーカートリッジ本体１１の前側には小さな箱状のスペース１３が設けられ、そこには可塑性容器（トナー収容容器）１４が収容される。

図３は、図２において矢印３－３で示す部分の断面図であり、トナーカートリッジ１０ａをその前側から見た図である。図４Ａは、トナーカートリッジ１０ａの蓋１１ａを外ししてトナー搬送スクリューを透視した状態の平面図であり、図４Ｂは、可塑性容器１４からトナーがトナー搬送スクリュー１７を介して排出される状態をトナーカートリッジ１０ａの長手方向の側面から透視した図である。なお、図４Ａにおいては、可塑性容器１４を示していない。

図２～図４Ｂを参照して、箱状のスペース１３は、前側から見て右下方向に傾斜した傾斜部１５を有し、傾斜部１５は、その下に設けられたトナー搬送部１６と接続する接続口１３ａに接続されている。なお、トナー搬送部１６はトナー収容部１２に含まれており、トナー搬送部１６にはトナーカートリッジ１０ａの長手方向に延びるトナー搬送スクリュー１７が設けられている。

スペース１３に収容された可塑性容器１４はその下部がスペース１３の接続口１３ａに着脱自在に接続され、可塑性容器１４に収容されたトナーは、接続口１３ａを介してトナー搬送スクリュー１７に供給される。

なお、トナーカートリッジ本体１１は、トナーカートリッジ本体１１のトナー収容部１２をスペース１３の後側に有し、そこにトナーを別途収容しておいてもよい。そうすれば、大量のトナーを消費するユーザは、通常のトナー収容部１２のトナーに加えて可塑性容器１４のトナーも利用できる。

トナー搬送スクリュー１７の後側端部（奥側）にはトナーの排出口１９が設けられ、トナーの排出口１９は、図１に示した画像形成部５２に設けられた現像ユニット２０に接続されている。したがって、スペース１３に収容された可塑性容器１４のトナーは、接続口１３ａを介してトナー搬送スクリュー１７によって現像ユニット２０に供給される。なお、トナー収容部１２に収容されたトナーも同様に現像ユニット２０に供給される。

すなわち、トナー搬送スクリュー１７はトナー収容部１２に設けられているため、可塑性容器１４に収容されたトナーは、一旦トナー収容部１２に搬送され、その後現像ユニット２０に供給される。

［第２実施の形態］
次に、可塑性容器１４の交換方法について説明する。図５はこの交換の状態を示す図であり、複数のトナーカートリッジが配列された状態を画像形成装置の前側の斜め上方向から見た斜視図である。図５を参照して、ここでは、３つのトナーカートリッジ１０ａ～１０ｃが示され、そのうちの中央のトナーカートリッジ１０ｂが手前側に引出されている状態を示している。図５に示すように、トナーカートリッジ１０ａ～１０ｃの前側に可塑性容器１４を収容するスペース１３を設けたため、交換の必要な可塑性容器１４を有するトナーカートリッジ１０ｂのみを少し引出し、画像形成装置に装着されたままで可塑性容器１４だけを交換可能であり、交換したトナーカートリッジ１０ｂを挿入して、すぐに印刷が可能になる。

なお、予めイジェクト機構が設けられている場合は、このイジェクト機構を応用し、交換時期に自動でトナーカートリッジ１０がでてくるようにしてもよい。

以上のように、本開示ではトナーの使用量に関係なく画像形成装置は共通で、トナー使用量の多いユーザはトナーカートリッジごとトナーを交換し、トナー使用量の少ないユーザはトナーカートリッジを本体に装着したまま交換せずに、トナーカートリッジのスペース１３に収容された可塑性容器１４を用いて少量のトナーのみを補給することが可能になる。

したがって、本開示による可塑性容器はユーザによるトナー補給を動作の簡易性と廃棄プラスチックのごみの削減の両立が可能になる。

なお、トナー搬送スクリュー１７の軸に図示のない突起部を設け、トナー搬送スクリュー１７の動力を用いてこの突起部によって可塑性容器１４に振動を与える機構を有してもよい。

また、可塑性容器１４は柔らかく、トナーがなくなると小さくなるので、トナー使用後の廃棄が容易になる。

さらに、トナーの使用量が少ないユーザは、上記のように小容量を有する可塑性容器だけを交換しても良いし、トナーの使用量が多いユーザは、可塑性容器とトナー収容部の両方を有するトナーカートリッジを交換してもよく、トナーの使用量に応じて、ユーザの使用頻度による使い分けが可能になる。

なお、可塑性容器の大きさを任意に変えて、必要に応じた量を有する可塑性容器を設けても良い。

本開示は、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく、他の種々な形で実施することができる。そのため、上述の実施形態は例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本開示の特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本開示の範囲内のものである。

本開示によれば、トナーの補充が容易で、且つ必要なトナーの量に応じた補充が可能なトナーカートリッジを有する画像形成装置を提供できるため、画像形成装置として有用である。

１０ トナーカートリッジ
１１ トナーカートリッジ本体
１２ トナー収容部
１３ スペース
１４ 可塑性容器（トナー収容容器）
１５ 傾斜部
１６ トナー搬送部
１７ トナー搬送スクリュー
１９ 排出口
２０ 現像ユニット
５０ 画像形成装置
５１ 装置本体
５２ 画像形成部
５３ 用紙搬送系
５４ 画像読取装置

Claims (8)

1. トナーを収容したトナーカートリッジを挿抜可能に取り付けられる画像形成装置において、
   前記トナーカートリッジは、前記トナーを収容するトナー収容部と、
   前記トナーが収容されて前記トナーカートリッジに対して着脱可能なトナー収容容器と、を含む、画像形成装置。
2. 前記トナーカートリッジは、前記画像形成装置に装着した状態で、前記トナー収容容器を着脱可能である、請求項１に記載の画像形成装置。
3. 前記トナー収容容器は前記画像形成装置の前側に収容され、前記トナーカートリッジから着脱可能である、請求項１に記載の画像形成装置。
4. 前記トナー収容容器に収容されたトナーは前記トナー収容部に搬送される、請求項１に記載の画像形成装置。
5. 前記画像形成装置は、現像ユニットを有し、
   前記トナー収容部は、前記トナーを前記現像ユニットへ排出するトナー排出口を有する、請求項１に記載の画像形成装置。
6. 前記トナー排出口は前記画像形成装置の奥側に設けられ、
   前記画像形成装置は、前記トナー収容容器及び前記トナー収容部のトナーを前記トナー排出口まで搬送する１本のトナー搬送スクリューを含む、請求項５に記載の画像形成装置。
7. 前記トナー収容容器は可塑性の容器である、請求項１に記載の画像形成装置。
8. 前記トナー搬送スクリューの動力を用いて前記トナー収容容器に振動を与える機構を有する、請求項６に記載の画像形成装置。

Images