JP2024018854A - スキンビューティーデバイスのスキンケア方法 - Google Patents

Abstract

【課題】効率よい美肌治療が行える、スキンビューティーデバイスのスキンケア方法を提供する。【解決手段】水の電気分解で殺菌水を生成してミスト状に噴霧するミスト処理部と、温度刺激を印加する温度刺激処理部と、エレクトロポレーション電極に電気信号を印加するＥＰ処理部と、電源を供給する電源供給部と、動作指令を入力される入力部、及び前記入力部を介して入力された動作指令に従って制御を行う制御部を備え、ミスト処理部が一定の時間の間にミストを噴霧する第１のステップと、温度刺激処理部が一定の時間の間に温熱刺激を印加する第２のステップと、ＥＰ処理部が一定の時間の間にエレクトロポレーション電極に電気信号を印加する第３のステップと、温度刺激処理部が一定の時間の間に冷却刺激を印加する第４のステップと、を含む、スキンビューティーデバイスのスキンケア方法。【選択図】図１２

Description

本発明は、スキンビューティーデバイスがスキンケアを実行する方法に係り、さらに詳しくは、様々な機能がまとめられたスキンビューティーデバイスを化粧品が使用者の肌の内部にしっかりと浸透するように適切に動作させて、美肌治療がなお一層効率よく行われるようにするスキンビューティーデバイスのスキンケア方法に関する。

近頃、美しい外貌を守るために、女性はもとより、男性までも格別に美容に気を使っている。一般に、美容には、補湿、栄養の供給、肌の機能の活性化の一助となるコラーゲン、栄養乳液、エッセンスなどの化粧品が多用される。

最近には、使用者の美肌治療の一助を担う各種のスキンビューティーデバイスが次から次へと市場に出回っている。

スキンビューティーデバイスは、微小な微粒状態のミスト（霧）（ｍｉｓｔ）を噴霧する機能、温度刺激機能、エレクトロポレーション（ＥＰ：Ｅｌｅｃｔｒｏｐｏｌａｔｉｏｎ、電気穿孔）機能、物理的なマッサージ機能など多岐にわたる美肌治療機能を実現している。

特に、大韓民国登録特許第１０－２３４２０１２号公報のスキンビューティーデバイスは、単一の持ち運び可能な携帯型機器にて水素殺菌水の噴霧機能、温度刺激機能、ＥＰ機能、光刺激機能などを提供して、なお一層簡単にかつ効率よく美肌治療が行えるようにする。

しかしながら、各美肌治療機能をそれぞれ別々に利用すると、美肌治療が効率よく行われ難い。

各美肌治療機能を通じて現れる効果が互いに相乗作用を引き起こせるようにするためには、各美肌治療機能がその特性に応じて適切な順番にて実行されなければならないものの、使用者が適切な美肌治療法をまるで専門家のように詳しくとらえて適用することは決して容易ではない。

したがって、たとえスキンビューティーデバイスが様々な機能を実現するように発展を重ねつつあるとしても、各機能を適切にかつきちんと適用して、効率よい美肌治療が行えるようにする必要がある。

大韓民国登録特許第１０－２３４２０１２号公報（公告日：２０２１年１２月２３日、発明の名称：多機能統合型スキンビューティーデバイス）

そこで、本発明は、上記のようなニーズに応えるために案出されたものであって、スキンビューティーデバイスの様々な機能を適切にかつきちんと適用して、効率よい美肌治療が行えるようにする、スキンビューティーデバイスのスキンケア方法を提供するところにその目的がある。

上記のような目的を達成するために、本発明に係るスキンビューティーデバイスのスキンケア方法は、水の電気分解を通じて殺菌水を生成してミスト状に噴霧するミスト処理部と、温度刺激を印加する温度刺激処理部と、エレクトロポレーション電極に電気信号を印加するＥＰ処理部と、電源を供給する電源供給部と、動作指令を入力される入力部、及び前記入力部を介して入力された動作指令に従って制御を行う制御部を備えるスキンビューティーデバイスにおいて実行されるスキンケア方法であって、前記ミスト処理部が一定の時間の間にミストを噴霧するように制御する第１のステップと、前記温度刺激処理部が一定の時間の間に温熱刺激を印加するように制御する第２のステップと、前記ＥＰ処理部が一定の時間の間に前記エレクトロポレーション電極に電気信号を印加するように制御する第３のステップと、前記温度刺激処理部が一定の時間の間に冷却刺激を印加するように制御する第４のステップと、を含んでなる。

前記スキンビューティーデバイスは、美肌治療用の光を出射する光処理部をさらに備えていてもよい。

このとき、前記第２のステップは、温熱刺激が印加される期間の少なくとも一部において前記光処理部を介して特定の波長帯の赤色光が印加されるように構成されてもよい。

また、前記第４のステップは、冷却刺激が印加される期間の少なくとも一部において前記光処理部を介して特定の波長帯の青色光が印加されるように構成されてもよい。

前記スキンビューティーデバイスは、肌に振動刺激を印加する振動処理部をさらに備えていてもよい。

このとき、前記第３のステップは、前記エレクトロポレーション電極に電気信号が印加される期間の少なくとも一部において前記振動処理部を介して肌に振動が印加されるように構成されてもよい。

前記ミスト処理部は、毛穴の内部に浸透して老廃物を押し出すために、直径が５ｎｍ以下であるミストを噴霧するように構成されてもよい。

本発明によれば、ミストの噴霧、温熱刺激の印加、エレクトロポレーション機能の実行、及び冷却刺激の印加といった過程がこの順に行われる。

ミストの噴霧を通じて肌を負電位に帯電させて肌のバリアを低め、毛穴中の老廃物がきれいに掃除される。

温熱刺激と赤色光の照射により毛穴の広がり及び肌の再生が促され、このような状態でＥＰ機能が実行されて肌の内部への化粧品の浸透がなお一層有効に行われる。

その後には、冷却刺激による毛穴の縮まりと青色光の照射による抗菌作用が行われ、栄養分をできる限り肌の中に長持ちさせる。

このような一連の過程が順番に行われることにより、スキンビューティーデバイスの様々な機能をそれぞれ別々に実行するときに比べて、なお一層効率よい美肌治療が行われることができ、美肌治療に慣れていない使用者もまた手軽に自分の美肌治療をきちんと行うことができる。

本発明に係るスキンケア方法が実行されるスキンビューティーデバイスの一実施形態を示す図。 温度刺激、エレクトロポレーション刺激、光刺激、振動刺激が肌に触れる片面において集約的に実現されることを説明する例を示す図。 スキンビューティーデバイスのハウジングに関する例を示す図。 スキンビューティーデバイスのハウジングに関する例を示す図。 スキンビューティーデバイスのハウジングに関する例を示す図。 ハウジングのヘッド部の両側にそれぞれミスト処理部と温度刺激処理部が配置されたことを示す例を示す図。 ミスト処理部に関する具体的な実施形態を示す図。 肌接触部材、透明窓、及びエレクトロポレーション電極の配置に関する具体的な実施形態を示す図。 温度刺激処理部に関する具体的な実施形態を示す図。 水槽の内部の殺菌水と直接的に接触する第１の放熱部の実施形態を示す図。 クレドール部に関する実施形態を示す図。 本発明に係るスキンケア方法に関する一実施形態を示す図。 ミストの噴霧に伴い、毛穴中の老廃物が排出されることを示す図。 第２のステップにおける美肌治療効果を説明する例を示す図。 第４のステップにおける美肌治療効果を説明する例を示す図。

本発明は、様々な変更を加えることができ、種々の実施形態を有することができるので、特定の実施形態を図面に例示し、詳細な説明において詳しく説明する。しかしながら、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。

本発明について説明するにあたって、関連する公知の技術についての具体的な説明が本発明の要旨を余計に曖昧にする虞があると認められる場合にはその詳細な説明を省略する。

本明細書において用いた用語は、単に特定の実施形態を説明するために用いられたものであり、本発明を限定しようとする意図はない。単数の表現は、文脈からみて明らかに他の意味を有さない限り、複数の言い回しを含む。

本明細書において、「備える」または「有する」などの用語は、明細書に記載の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するものに過ぎず、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解すべきである。

本発明を説明するに当たって、この開示において用いられる「第１の」、「第２の」などの言い回しは、複数の構成要素を説明するうえで使用可能であるが、前記構成要素は、前記言い回しによって何等限定されてはならない。「第１の」、「第２の」などの言い回しは、ある構成要素を他の構成要素から区別する目的でしか使えない。

図１は、本発明に係るスキンケア方法を実行するスキンビューティーデバイス１００の一実施形態であって、水の電気分解を通じて殺菌水を生成してミスト状に噴霧するミスト処理部１１０と、温度刺激を印加する温度刺激処理部１２０と、エレクトロポレーション電極に電気信号を印加するＥＰ処理部１３０と、動作指令を入力される入力部１６０と、電源を供給する電源供給部１７０と、入力部１６０を介して入力された動作指令に従ってスキンビューティーデバイス１００を全般的に制御する制御部１５０と、を備えていてもよい。

また、スキンビューティーデバイス１００は、美肌治療用の光を出射する光処理部１４０と、肌のマッサージのために振動刺激を印加する振動処理部１４５と、をさらに備えていてもよい。

入力部１６０は、使用者からスキンビューティーデバイス１００の動作に関する各種の指令を入力される。入力部１６０を介して入力される動作指令と入力方法などは種々に構成可能なものであって、特に限定されない。

例えば、入力部１６０は、スキンビューティーデバイス１００の電源のオン／オフ、ミスト機能のオン／オフ、温度刺激機能のオン／オフ、エレクトロポレーション機能のオン／オフ、光刺激機能のオン／オフ、マッサージ振動機能のオン／オフ、光の種類の設定、冷却刺激温度の設定、温熱刺激温度の設定など様々な機能と関連付けられた各種のスイッチとボタンを備えていてもよい。

また、入力部１６０は、スキンビューティーデバイス１００が提供する様々な機能をそれぞれ別々に制御するように構成されてもよく、のみならず、本発明に係るスキンケア方法に従って一連の色々な美肌治療機能が連続して行われるようにする指令を入力できるように構成されてもよい。

ＥＰ処理部１３０は、エレクトロポレーション（ｅｌｅｃｔｒｏｐｏｒａｔｉｏｎ）電極に電気信号を印加して、使用者の肌の細胞膜に電場を加えることにより、肌の細胞膜の透過性を増加させることができる。

ＥＰ処理部１３０がエレクトロポレーション電極に印加する電気信号の電圧、波形、周波数などは、必要に応じて種々に構成可能であり、エレクトロポレーション電極の形状、構造、配置などもまた種々に構成可能である。

光処理部１４０は、美肌治療に当たって使用可能な一種類以上の美肌治療用の光を出射し、様々な波長帯（例えば、４００～４７０ｎｍ、５７０～５９０ｎｍ、６３０～７００ｎｍ、８００～１，２００ｎｍなど）の光を同時にまたは選択的に出射することができる。

光処理部１４０は、発光ダイオード（ＬＥＤ：Ｌｉｇｈｔ－Ｅｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｏｄｅ）を介して美肌治療用の光を出射することができ、光の波長、強さ、パターンなどは種々に構成可能である。

光処理部１４０から出射される光は、その特性に応じて、抗酸化、美白、肌のトーンアップ、シワの修復、敏感肌の鎮静、ニキビの改善、くすみ／色素の抑制、肌の鎮静、肌のコシやハリの強化、血行の向上、毛穴の縮まり、老化の抑制、肌の再生など様々な美肌治療効果を示すことができる。

温度刺激のための構造、エレクトロポレーション刺激のためのエレクトロポレーション電極構造、光刺激のための光出射構造、マッサージのための振動を生じさせて肌に振動刺激を印加する構造などは、種々に構成可能である。

以下では、本発明に従ってスキンケアを実行するスキンビューティーデバイス１００の具体例として、本発明者が発明した大韓民国登録特許第１０－２３４２０１２号公報の多機能統合型スキンビューティーデバイスを参考例にとって説明するが、本発明に係るスキンケア方法を実行するスキンビューティーデバイス１００は、これに何ら限定されず、種々の形状と構造、及び機能を有するように構成可能である。

スキンビューティーデバイス１００は、温度刺激機能、エレクトロポレーション機能、光刺激機能、マッサージ振動機能を使用者の肌に触れる片面において集約的に提供するように構成されてもよい。すると、各肌の刺激が集中的に行われるので、美肌治療効果がなお一層向上する。

図２を参照すると、温度刺激処理部１２０は、熱電素子を用いて肌に温度刺激を印加するように構成されてもよく、使用者の肌に直接的に触れ、加熱もしくは冷却される要素である肌接触部材１２１を備えていてもよい。

このような肌接触部材１２１は、スキンビューティーデバイス１００のハウジングにおける使用者の肌に触れる一方の面に配備されてもよい。

そして、肌接触部材１２１の周りに沿って、光処理部１４０から出射される光が放出できるように透明窓１４１が配備されてもよく、透明窓１４１の外側の周りに沿って外郭電極部材１３２が配置されてもよい。

このとき、肌接触部材１２１と外郭電極部材１３２は、電気が流れる材質からなり、肌接触部材１２１と外郭電極部材１３２がエレクトロポレーション電極を構成してもよい。

すなわち、肌接触部材１２１は、肌に温度刺激を与える役割の他にも、エレクトロポレーション刺激のための正極（＋）または負極（－）の電極になり得、外郭電極部材１３２は、肌接触部材１２１の反対の極性（負極または正極）を有する電極になり得る。

また、振動処理部１４５は、マッサージ振動機能を提供するために、肌接触部材１２１を振動させるように構成されてもよいが、これに何ら限定されるものではない。

図２には、肌接触部材１２１、透明窓１４１、外郭電極部材１３２が概ね三角形の形状である場合が例にとられて示されているが、肌接触部材１２１、透明窓１４１、外郭電極部材１３２の材質、形状、配置などは種々に構成可能なものであり、これらに何ら限定されるものではない。

例えば、円形状、四角形状などの多角形状、長円形状などの任意の形状に形成されてもよく、必ずしもすべてが同様の形状に形成されるとは限らない。

各機能を片面においてまとめて提供し、各機能が互いに相乗作用を引き起こせるようにする実現方法の一つとして、透明窓１４１は、肌接触部材１２１の外郭を取り囲むリング状に形成されてもよい。

また、透明窓１４１の外側の周りに沿って形成される外郭電極部材１３２もまた、透明窓１４１を取り囲むリング状に形成されてもよい。

スキンビューティーデバイス１００の外観を構成するハウジングは、いくらでも種々に構成可能であるが、使用者が片手で把持して使えるように、持ち運び可能な形態に構成されることが好ましい。

図３から図５は、スキンビューティーデバイス１００を持ち運び可能なように構成するハウジングの例を示すものであり、図３は、ミストが噴出される方向から眺めた斜視図であり、図４は、温度刺激を与えるために使用者の肌に触れる肌接触部材１２１が見える方向から眺めた斜視図であり、図５は、ハウジングを上から見下ろした様子を示すものである。

このようなハウジングは、使用者が片手で把持できるように柱状を有する柄部２１０、及び柄部２１０の上端から両方の側面に突き出るヘッド部２２０を備えていてもよい。このとき、ヘッド部２２０は、柄部２１０の上端から一方の側面に突き出る第１のヘッド部２２１と、その反対の側面に突き出る第２のヘッド部２２２と、を備えていてもよい。

第１のヘッド部２２１と第２のヘッド部２２２が柄部２１０から突き出る位置（高さ）と角度などは種々に構成可能である。なお、第１のヘッド部２２１と第２のヘッド部２２２の形状もまた種々に構成可能である。

図６と結び付けて参照すると、ハウジングの第１のヘッド部２２１には、ミスト処理のための各要素が配置され、他方の側面に突き出た第２のヘッド部２２２には、温度刺激処理のための各要素が配置されてもよい。

第１のヘッド部２２１の末端の面には、ミスト処理部１１０の水槽１１１に水を注ぎ入れるように原水流入口が形成され、第２のヘッド部２２２の末端の面には、温度刺激を印加する肌接触部材１２１が配備されてもよい。

すなわち、第１のヘッド部２２１は、ミストの生成のための原水の供給と水槽空間の配置と関係があり、肌に触れて刺激を与える部分は、第２のヘッド部２２２である。

ところが、第１のヘッド部２２１が第２のヘッド部２２２と同一の高さに配置されたりそれよりもさらに高く配置されたりすると、第２のヘッド部２２２を用いる過程において不便さが生じてしまう虞がある。

例えば、第１のヘッド部２２１が鼻筋に引っかかって使用者が第２のヘッド部２２２を用いて顔の肌を刺激する過程を妨げてしまう虞がある。

これに関し、図３に示す例のように、第２のヘッド部２２２の最上端は、第１のヘッド部２２１よりも一定の長さｈに見合う分だけ高く形成されてもよい。

すると、第２のヘッド部２２２の末端の面を介して温度刺激、エレクトロポレーション刺激、光刺激、振動刺激などを肌に印加するとき、第１のヘッド部２２１により生じ得る不便さを払拭することができる。図示の例のように、第２のヘッド部２２２の末端の面を三角形状に形成すれば、第２のヘッド部２２２を用いて鼻周りなど顔の美肌治療を行う過程がなお一層便利になるというメリットがある。

また、第２のヘッド部２２２の末端の面の大きさを第１のヘッド部２２１に比べてさらに大きくすれば、第２のヘッド部２２２の末端の面を介して行われる各種の機能をなお一層便利に利用することができる。図示の例においては、第２のヘッド部２２２が第１のヘッド部２２１よりも先に柄部２１０から突き出始めて、第１のヘッド部２２１よりも高い位置までさらに広く形成されているが、本発明は、これに何ら限定されるものではない。

図６及び図７を参照すると、ミスト処理部１１０は、水道水などの原水が入れられる水槽１１１と、水槽１１１の内部に設けられて原水を電気分解して殺菌水に変換する電極モジュール１１２と、電極モジュール１１２によって生成された殺菌水に振動を加えて微小粒子状のミストにする超音波振動子１１３と、超音波振動子１１３によって生成されたミストが噴出されるミスト噴出口１１７と、を備えていてもよい。

水槽１１１の構造、形状、材質などは、必要に応じて種々に構成可能であり、特に限定されない。

第１のヘッド部２２１の末端の面には、ミスト処理部１１０の水槽１１１に水を注ぎ入れるように原水流入口が形成され、水槽１１１は、原水流入口から柄部２１０の上部の空間にわたって概ね「」字状に形成されてもよい。

第１のヘッド部２２１の末端の面に形成された原水流入口は、流入口キャップ１１９－１により開閉可能であり、使用者は、流入口キャップ１１９－１を開き、水槽１１１に原水を注ぎ入れた後、流入口キャップ１１９－１を閉じて密閉することができる。

そして、柄部２１０の上端には、原水流入口が形成された向きにミスト噴出口１１７が形成されてもよい。

電極モジュール１１２は、互いに離れて設けられ、負極（－）と正極（＋）にそれぞれ接続される一対以上の電極板を備えていてもよく、水分子を水中放電の原理を用いて分解することにより、殺菌力を有する殺菌水にする。

すなわち、両電極板を用いて水中においてプラズマ放電を引き起こすことにより、各種の陰イオン（Ｏ^－、Ｏ_３ ^－、ＯＨ^－、ＨＯＣｌ、Ｈ_２Ｏ_２）が生じて殺菌力を有することができる。このような電極モジュール１１２は、種々に構成可能である。

超音波振動子１１３は、ミスト噴出口１１７の周りを包み込む形状に配置されて、効率よくミストを噴出することができる。

一例を挙げると、ミスト噴出口１１７が円形状であるとき、超音波振動子１１３は、ミスト噴出口１１７の周りを包み込むリング状に形成されてもよい。

超音波振動子１１３を用いたミストの発生に関し、超音波振動子１１３が配置された部分における水槽１１１の形状は、できる限り前後の長さは狭く、左右の長さは超音波振動子１１３の広さと略同じくなるように形成してもよい。

ここで、前後の長さとは、超音波振動子１１３が配置された面とそれに対向する面との間の長さのことをいう。すると、超音波振動子１１３を用いたミストの噴霧効率を向上させることができる。

例えば、殺菌水が足りないとき、できる限り長時間をかけて超音波振動子１１３に十分に殺菌水を供給することができる。超音波振動子１１３が配置された部分においては、水槽１１１が広くなれば広くなるほど、殺菌水が行き渡り易くなるため、超音波振動子１１３と殺菌水とが接触し合う面積が小さくなる。

また、超音波振動子１１３の最下端の位置よりも低く入れられた殺菌水は、ミストに変換され難いため、水槽１１１の底面の位置は、超音波振動子１１３の最下端の位置と隣り合うように構成されてもよい。

すると、殺菌水が減る過程において、殺菌水が超音波振動子１１３と接触する面積をできる限り長時間にわたって広く保持することができる。

制御部１５０の制御に従って電極モジュール１１２に電源が印加されれば、電気分解が行われて原水が殺菌水に変換され、超音波振動子１１３によって殺菌水ミストが生成されてミスト噴出口１１７を介して噴霧される。

図３には、ミスト機能をオン／オフにするためのスイッチがミスト噴出口１１７の下に上／下方向のスライドボタン１１９－２から構成された例が示されている。

図８から図１０を参照すると、温度刺激機能、エレクトロポレーション機能、光刺激機能、マッサージ振動機能などは、第２のヘッド部２２２の末端の面において集約的に提供可能である。

肌接触部材１２１の形状、構造、材質などは、種々に構成可能である。

例えば、肌接触部材１２１は、適切な伝熱性を有するとともに、エレクトロポレーション刺激を与えるために電気信号が印加可能な素材から形成されてもよい。肌接触部材１２１として、三角形の平板状に形成されたものが例に取られているが、本発明は、これに何ら限定されるものではない。

肌接触部材１２１の周りに沿って、光処理部１４０から出射される光を放出するように透明窓１４１が配備されてもよく、光処理部１４０を構成する発光ダイオード（ＬＥＤ）素子は、透明窓１４１の内側に一つ以上配置されてもよい。なお、透明窓１４１の外側の周りに沿って外郭電極部材１３２が配置されてもよい。

温度刺激処理部１２０は、使用者の肌に触れて温度刺激を印加する肌接触部材１２１、及び肌接触部材１２１を加熱したり冷却したりするための熱電素子１２２を備えていてもよい。

温度の調節のための熱電素子１２２は、種々に構成可能であり、特に、ペルチェ（Ｐｅｌｔｉｅｒ）素子を用いて構成可能である。

肌接触部材１２１の役割は、ペルチェ素子１２２の一方の面が自ら行うように構成されてもよい。肌接触部材１２１と接触するペルチェ素子１２２の一方の面（外側の面）は、使用者の肌を刺激すべき特定の温度に処理される。すなわち、制御部１５０の制御に従って、ペルチェ素子１２２に電流が印加されれば、印加される電流の方向に応じて、ペルチェ素子の当該面が加熱されたり冷却されたりする。

特に、ペルチェ素子１２２の内側の面は、ペルチェ素子の保護など安定的な動作のために適切に冷却できなければならない。

このような冷却のために様々な方法が使用可能であり、特に、ペルチェ素子１２２の内側の面がミスト処理部１１０の水槽１１１に貯留された水と熱的に接触するように構成されてもよい。

これは、ペルチェ素子１２２の冷却にミスト処理部１１０の水槽１１１に貯留された殺菌水が利用可能であるということを意味する。

ペルチェ素子１２２の内側の面がミスト処理部１１０の水槽１１１に貯留された水と熱的に接触することは、水槽１１１に貯留された水と直接的に接触する第１の材質の第１の放熱部１２４、及びペルチェ素子１２２の内側の面と第１の放熱部１２４との間に配置される第２の材質の第２の放熱部１２３を介して行われてもよい。

すなわち、ペルチェ素子１２２の内側の面と水槽１１１に貯留された水とは、少なくとも３種類の互いに異なる要素によって熱的に接触することができる。

第１の放熱部１２４は、水槽１１１に形成された孔を介して設けられて、一方の面が水槽１１１の内部の殺菌水と接触するとともに、他方の面が第２の放熱部１２３と接触し、第１の放熱部１２４が設けられる部分は、殺菌水が漏れないようにＯリングなどによりしっかり密閉されなければならない。

第１の放熱部１２４は、第２の放熱部１２３の外部の一方の側（水槽の側）に位置してもよく、水槽１１１の内部の殺菌水と接触することにより放熱効果を極大化させることができる。

第１の放熱部１２４の形状は、特に制限されず、種々に形成可能なものであり、円形状、多角形状、星形状などを呈していてもよく、内面や外郭に多数の突出部を有する場合、放熱効果をさらに高めることができる。

そして、第１の放熱部１２４が水槽１１１の殺菌水に接触する面は、色々なイオンなどによって汚れてしまう可能性がある。そのため、第１の材質は、第２の材質に比べて殺菌水によってあまり汚れが付かない材質であってもよい。

具体例を挙げると、第１の放熱部１２４の第１の材質は、ＳＵＳ材質を含み、第２の放熱部１２３の第２の材質は、アルミニウム材質を含むように構成されてもよい。すると、水槽１１１の殺菌水に接触する面が酸化されてしまうことを極力抑えることができる。

第２の放熱部１２３は、放熱機能をさらに向上させるために、内部に冷却用の液体を収容する水冷式に構成されてもよい。このとき、第２の放熱部１２３は、冷却用の液体を収容する本体１２３－１と蓋体１２３－２を備えていてもよい。

また、本体１２３－１の内部空間には、複数の突出構造を形成することにより、冷却効率をさらに高めるように構成されてもよい。

第２の放熱部１２３の蓋体１２３－２は、ねじやボルトなどを用いて本体１２３－１に固定するように構成されてもよく、本体１２３－１と蓋体１２３－２との間には、密閉のためのＯリングなどが配備されてもよい。

ハウジングには、スキンビューティーデバイス１００の動作を表示するための様々な表示手段が配備されてもよい。例えば、電源のオン／オフ状態、ミスト処理部１１０の動作状態、温度刺激処理部１２０の動作状態、ＥＰ処理部１３０の動作状態、光処理部１４０の動作状態、振動処理部１４５の動作状態、現在の冷／温の設定状態など各種の情報を表示するためのＬＥＤランプが配備されてもよい。

電源供給部１７０は、交流電源を直流電源に変換して用いるように構成されてもよく、充電可能なバッテリーを備えて構成されてもよく、バッテリー充電回路を備えていてもよいなど、必要に応じて種々に構成可能である。

電気回路を構成するプリント回路基板（ＰＣＢ）、バッテリーなどの各種の構成要素は、柄部２１０の内部空間に設けられてもよい。

図１１を参照すると、スキンビューティーデバイス１００は、据え置き台の役割を果たすクレドール部２３０を備えていてもよい。

クレドール部２３０は、柄部２１０の下部を据え置きできるように構成されてもよく、バッテリーを充電できるようにする機能を備えていてもよい。このとき、柄部２１０とクレドール部２３０には、柄部２１０が据え置きされたときに互いに電気的に接触できるようにバッテリー充電端子２３３が配備されてもよい。

クレドール部２３０の据え置き空間の底面２３１には、柄部２１０を介して流下した水が抜け出るように排水用孔２３５が形成されてもよい。

すなわち、ミストの噴霧が行われ続ける過程においては、ミストが水滴になってミスト機能オン／オフスイッチ１１９－２に沿って流下するなど柄部２１０の各部に乗って水が流下する可能性がある。クレドール部２３０の底面に排水用孔２３５を形成すれば、柄部２１０を介して漏れ出た水が外部に流れ出ることができ、バッテリー充電端子２３３などの短絡リスクを防いで安全性をも向上させることができる。

制御部１５０は、入力部１６０を介して入力された動作指令に従ってスキンビューティーデバイス１００を全般的に制御することができる。

制御部１５０がスキンビューティーデバイス１００を制御する方法は、種々に構成可能であり、特に限定されない。

例えば、制御部１５０は、入力部１６０を介して入力されるミスト機能のオン／オフ信号に基づいて、ミスト処理部１１０を駆動してミストが噴射されるようにし、冷／温刺激設定信号に基づいて、温度刺激処理部１２０を駆動して肌接触部材１２１を好適な温度にすることができる。

また、エレクトロポレーション機能のオン／オフ信号に基づいて、ＥＰ処理部１３０を駆動して、エレクトロポレーション電極を介して電気刺激が生じるようにし、光刺激機能のオン／オフ信号に基づいて、光処理部１４０を駆動して、適切な光が透明窓１４１を介して照射されるように制御し、マッサージ振動機能のオン／オフ信号に基づいて、振動処理部１４５を駆動して、振動刺激が生じるように制御してもよい。

特に、制御部１５０は、入力部１６０を介して本発明に係るスキンケア方法を実行することを指示する指令が入力されれば、スキンビューティーデバイス１００を制御して一連の美肌治療機能が連続して行われるように制御する。

図１２は、本発明に係るスキンケア方法の一実施形態を示すものであって、ミストの噴霧、温熱刺激の印加、エレクトロポレーション機能の実行、及び冷却刺激の印加の過程がこの順に行われる。

まず、制御部１５０は、ミスト処理部１１０が一定の時間の間にミストを生成して噴霧するように制御する（第１のステップ）（Ｓ５１０）。

ミスト処理部１１０から噴霧されるミストは、使用者の肌に対して大きく２種類の重要な役割を果たすことができる。

まず、第一に、ミストは、使用者の正の電位（＋）の肌を負の電位（－）の肌に変える。

使用者の肌の表面が正の電位（例えば、＋３００ｍＶ）であるとき、外部からの有効成分は、肌のバリアによって約０．３％以下ほどしか浸透することができない。しかしながら、電気分解によって生成されたミストは、負の電位（例えば、－２５０ｍＶ）の極性を有することができるので、ミストを噴射して使用者の肌を負の電位の肌に変えると、肌のバリアを低めることができる。

第二に、ミストは、毛穴中の老廃物を排出することができる。

図１３を参照すると、ミスト生成部１１０において電気分解を通じて生成されたミストは、水分子の間に水素が溶存されて保持される状態であって、毛穴の内部に浸透可能な大きさ（例えば、５ｎｍ以下の直径）のナノバブルの性質を有し、毛穴の内部に浸透して毛穴中にある皮脂と各種の老廃物を気体の圧力にてポンピングして排出することができる。

化粧品は、第１のステップが完了した後、使用者の肌に供給可能である。

例えば、化粧品は、第１のステップが完了した後に肌に供給されてもよく、第２のステップまたは第３のステップにおいてＥＰ機能が行われ始める前に肌に供給されてもよく、あるいは、ＥＰ機能が実行される最中に肌に供給されてもよいなど、必要に応じて、適切な時点にて供給可能である。

第１のステップ（Ｓ５１０）が完了すると、温度刺激処理部１２０が一定の時間の間に温熱刺激を印加するように制御する（第２のステップ）（Ｓ５２０）。

図１４を参照すると、第２のステップ（Ｓ５２０）において使用者の肌に温熱刺激を印加すると、毛穴が広がることができ、毛穴の広がりは、毛穴の内部に化粧品の有効成分がしっかりと入り込むようにすることができる。

第２のステップ（Ｓ５２０）は、温熱刺激が印加される期間の少なくとも一部において光処理部１４０を介して特定の波長帯の光が印加されるように構成されてもよい。

ここで、照射される光は、毛穴の広がり効率をさらに高めたり、肌の再生に役立てたりするなど様々な目的のために照射されてもよく、光の波長は、その目的に応じて適切に決定可能である。

具体例を挙げると、第２のステップ（Ｓ５２０）においては、使用者の肌に概ね４０℃の温熱を供給して毛穴を広げるとともに、赤色光を照射して使用者の肌にエネルギーを供給することにより、肌の再生を促すことができる。

第２のステップ（Ｓ５２０）が完了すると、ＥＰ処理部１３０が一定の時間の間にエレクトロポレーション電極に電気信号を印加するように制御する（第３のステップ）（Ｓ５３０）。

第３のステップ（Ｓ５３０）において実行されるエレクトロポレーション（ＥＰ）機能は、肌のバリアを開いて化粧品を吸収させる役割を果たす。

第３のステップ（Ｓ５３０）は、エレクトロポレーション電極に電気信号が印加される期間の少なくとも一部において振動処理部１４５を介して振動が印加されるように構成されてもよい。

具体例を挙げると、第３のステップ（Ｓ５３０）においては、使用者の肌に特定の周波数（例えば、１０ｋ～４０ｋＨｚ）の電気信号を印加して、化粧品がしっかりと吸収されるように肌のバリアを開くとともに、肌に振動刺激を印加して化粧品の有効成分がなお一層効率よく肌に吸収されるようにする。

第３のステップ（Ｓ５３０）が完了すると、温度刺激処理部１２０が一定の時間の間に冷却刺激を印加するように制御する（第４のステップ）（Ｓ５４０）。

図１５を参照すると、第４のステップ（Ｓ５４０）は、毛穴を縮める過程であって、冷却刺激が印加される期間の少なくとも一部において光処理部１４０を介して特定の波長帯の光が印加されるように構成されてもよい。

ここで、照射される光は、毛穴の縮まり効率をさらに高めたり、抗菌作用を行ったりするなど様々な目的のために照射されてもよく、光の波長は、その目的に応じて適切に決定可能である。

具体例を挙げると、第４のステップ（Ｓ５４０）においては、温度刺激処理部１２０を用いた冷却刺激により数秒以内に肌を概ね５℃まで急速に冷却させて毛穴の縮まりが行われるようにすることで、補湿と化粧品の有効成分の保持の一助となり、青色光の照射を通じて抗菌処理を施すことにより、スキンケアの過程を仕上げることができる。

各ステップが行われる時間は、必要に応じて種々に設定可能であり、デフォルトに設定されてもよく、あるいは、使用者が設定して使用するように構成されてもよい。

一例を挙げると、第１のステップ（Ｓ５１０）は、約１分～５分に設定してもよく、第２のステップ（Ｓ５２０）と第３のステップ（Ｓ５３０）は、約１分～４分に設定してもよく、第４のステップ（Ｓ５４０）は、約１分～２分に設定してもよいが、これに何ら限定されるものではない。

さらに、スキンビューティーデバイス１００は、第１のステップ（Ｓ５１０）から第４のステップ（Ｓ５４０）を行う順序、各ステップと関わる使用者の美肌治療のコツ、各過程が行われる時間、それにより期待される効果など各種の情報を音声にて案内して、使い勝手の良さをなお一層向上させることができる。

本発明に係るスキンビューティーデバイスのスキンケア方法は、コンピューターを介して実行可能なコンピュータープログラム指令の形態で実現されて、コンピューターにて読み取り可能な媒体に記録可能である。

コンピューターにて読み取り可能な媒体は、コンピューターシステムによって読み込まれるデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を網羅する。

本発明については、叙上のように、特定の好適な実施形態と結び付けて図示及び説明したが、特許請求の範囲によって限定される本発明の技術的思想や分野から逸脱しない範囲内において、本発明に種々の改変及び変化を加えることができるということは当業者にとって明らかである。

１００：スキンビューティーデバイス
１１０：ミスト処理部
１１１：水槽
１１２：電極モジュール
１１３：超音波振動子
１１７：ミスト噴出口
１１９－１：流入口キャップ
１２０：温度刺激処理部
１２１：肌接触部材
１２２：熱電素子（ペルチェ素子）
１２３：第２の放熱部
１２３－１：本体
１２３－２：蓋体
１２４：第１の放熱部
１３０：ＥＰ処理部
１３２：外郭電極部材
１４０：光処理部
１４１：透明窓
１４５：振動処理部
１５０：制御部
１６０：入力部
１７０：電源供給部
２１０：柄部
２２０：ヘッド部
２２１：第１のヘッド部
２２２：第２のヘッド部
２３０：クレドール部
２３３：バッテリー充電端子
２３５：排水用孔

Claims (6)

1. 水の電気分解を通じて殺菌水を生成してミスト状に噴霧するミスト処理部と、温度刺激を印加する温度刺激処理部と、エレクトロポレーション電極に電気信号を印加するＥＰ処理部と、電源を供給する電源供給部と、動作指令を入力される入力部、及び前記入力部を介して入力された動作指令に従って制御を行う制御部を備えるスキンビューティーデバイスのスキンケア方法であって、
   前記ミスト処理部が一定の時間の間にミストを噴霧するように制御する第１のステップと、
   前記温度刺激処理部が一定の時間の間に温熱刺激を印加するように制御する第２のステップと、
   前記ＥＰ処理部が一定の時間の間に前記エレクトロポレーション電極に電気信号を印加するように制御する第３のステップと、
   前記温度刺激処理部が一定の時間の間に冷却刺激を印加するように制御する第４のステップと、
   を含む、スキンビューティーデバイスのスキンケア方法。
2. 前記スキンビューティーデバイスは、美肌治療用の光を出射する光処理部をさらに備えてなり、
   前記第２のステップは、温熱刺激が印加される期間の少なくとも一部において前記光処理部を介して特定の波長帯の赤色光が印加されるように構成される、請求項１に記載のスキンビューティーデバイスのスキンケア方法。
3. 前記スキンビューティーデバイスは、美肌治療用光を出射する光処理部をさらに備えてなり、
   前記第４のステップは、冷却刺激が印加される期間の少なくとも一部において前記光処理部を介して特定の波長帯の青色光が印加されるように構成される、請求項１に記載のスキンビューティーデバイスのスキンケア方法。
4. 前記スキンビューティーデバイスは、肌に振動刺激を印加する振動処理部をさらに備えてなり、
   前記第３のステップは、前記エレクトロポレーション電極に電気信号が印加される期間の少なくとも一部において前記振動処理部を介して振動が印加されるように構成される、請求項１に記載のスキンビューティーデバイスのスキンケア方法。
5. 前記ミスト処理部は、直径が５ｎｍ以下であるミストを噴霧するように構成されることを特徴とする、請求項１に記載のスキンビューティーデバイスのスキンケア方法。
6. 請求項１～５のいずれか一項の記載のスキンビューティーデバイスのスキンケア方法をコンピューターにて実行するためのプログラムを記録したコンピューターにて読み取り可能な記録媒体。