JP2024018050A - 微粒子サンプリング装置 - Google Patents

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勉 櫟原
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Abstract

【課題】サンプリング対象の活性を維持しつつ、効率よく微粒子をサンプリングできる微粒子サンプリング装置を提供する。【解決手段】微粒子サンプリング装置10は、筒状で両端部が開口しており、内部にサンプリング空間69を有する第1電極22と、筒状における長さ方向に沿ってサンプリング空間69内に設けられる第2電極24と、前記第2電極の表面に複数備えられた突起25と、第1電極22と第2電極24との間に電圧を印加する電圧印加部26と、サンプリング空間69内において長さ方向に沿って設けられる回転軸を中心に第1電極22を回転させる駆動部32と、サンプリング空間69に液体68を供給する供給部28と、サンプリング空間69に貯留された液体68を回収する回収部30と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、微粒子サンプリング装置に関する。
従来から、微粒子のもつ慣性や遠心力を利用した装置を用いて、気体中の微粒子をサンプリングする技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、および特許文献3を参照)。特許文献1には、メンブレンフィルターを介して空気を吸引することにより、空気中に浮遊する微生物をメンブレンフィルター上に捕捉する技術が開示されている。特許文献2には、吸引部より吸入した空気を培地に衝突させることにより、空気中の浮遊菌を培地に付着させて捕集する技術が開示されている。特許文献3には、吸引された空気の旋回により発生する遠心力により、捕集対象物を空気から分離して捕集する技術が開示されている。
なお、微粒子、浮遊菌、捕集対象物はいずれも本願における微粒子に該当する。
特開2008-161143号公報 特開2009-11265号公報 特開2012-52866号公報
しかしながら、上記従来の技術では、吸引空気中から分離されたエアロゾル等の微粒子は、乾燥状態で堆積していく場合が多く、溶液中への取り出しといった、分析への更なるステップが必要となる。また、サンプリング対象の微粒子が生物であった場合に、活性を維持したまま捕集することができないという課題がある。
また、これらを解決するために液中へ回収することを目的としたものであっても、高い濃度を得るためには溶液量の多さからサンプリングに多くの時間を要してしまうことや、吸引による大きな圧力損失や大きな騒音を生じるという課題がある。
加えて、その捕集性能は、装置の形状や大きさ、吸引速度や対象エアロゾルの大きさ等といった要因によるものが大きく、効率よく捕集ができないという課題がある。
また、効率よく捕集を行うために放電によってより多くのサンプリング対象の微粒子を帯電させる静電捕集方式がある。しかしながら、この放電時にオゾンなどの活性物質が大量に発生する。活性物質は、サンプリング対象の微粒子を酸化させるため、サンプリング対象の微粒子が生物であった場合に、活性を維持したまま捕集することが困難であり、サンプリング後の微粒子の検査等に悪影響を及ぼすという課題がある。
本開示は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、サンプリング対象の活性を維持しつつ、効率よく微粒子をサンプリングできる微粒子サンプリング装置を提供する。
そして、この目的を達成するために、本発明に係る微粒子サンプリング装置は、筒状で内部にサンプリング空間を有する第1電極と、筒状における長さ方向に沿ってサンプリング空間内に設けられる第2電極と、第1電極と第2電極との間に電圧を印加する電圧印加部と、サンプリング空間内に長さ方向に沿って設けられる回転軸を中心に第1電極を回転させる駆動部と、サンプリング空間に液体を供給する供給部と、サンプリング空間に貯留された液体を回収する回収部とを備え、第2電極は、電極表面に複数の突起を有する。
本開示の一態様に係る微粒子サンプリング装置は、サンプリング対象の活性を維持しつつ、効率よく微粒子をサンプリングできる。
図1は、実施の形態1に係る微粒子サンプリング装置の外観を示す斜視図である。 図2は、図1の微粒子サンプリング装置の外観を示す側面図である。 図3は、図1のIII-III線断面図である。 図4は、図1のIV-IV線端面図である。 図5は、図1の微粒子サンプリング装置の動作の一例を示すフロー図である。 図6は、図1のIII-III線断面図であり、図1の微粒子サンプリング装置が行う動作の一例を説明するための説明図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、本開示に係る微粒子サンプリング装置は、以下に説明する実施の形態や図面に記載される構成に限定されることを意図せず、それらと同等な構成も含む。
以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、請求の範囲を限定する主旨ではない。また、平行及び垂直などの要素間の関係性を示す用語、及び、円筒形状などの要素の形状を示す用語、並びに、数値範囲は、厳格な意味のみを表すのではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度の差異をも含むことを意味する。
また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。なお、X軸およびY軸は、水平面上で互いに直交する軸である。Z軸は、水平面に垂直な軸である。Z軸において、正の向きは鉛直上向きを表し、負の向きは鉛直下向きを表す。
(実施の形態1)
図1から図3を参照して、実施の形態に係る微粒子サンプリング装置10について説明する。図1は、実施の形態1に係る微粒子サンプリング装置10の外観を示す斜視図である。図2は、図1の微粒子サンプリング装置10の外観を示す側面図である。図3は、図1の微粒子サンプリング装置10の内観図であり、図1のIII-III線断面図である。
図1に示すように、微粒子サンプリング装置10は、微粒子を液体中にサンプリングする装置である。具体的には、微粒子サンプリング装置10は、気体中の微粒子を液体68(後述)中に捕集することによって、微粒子を液体68中にサンプリングする装置である。例えば、微粒子は、ウイルス、真菌、細菌、およびエアロゾル等を含む。
図2及び図3に示すように、微粒子サンプリング装置10は、ダクト12と、第1フランジ部材18と、第2フランジ部材20と、第1電極22と、第2電極24と、電圧印加部26と、供給部28と、回収部30と、駆動部32とを備える。
微粒子サンプリング装置10は、回転する第1電極22と、第1電極22の中心部に配置されている第2電極24とを、ダクト12と第1フランジ部材18と第2フランジ部材20とで囲んで構成されている。
微粒子サンプリング装置10の内部に、微粒子サンプリング装置10を挿通するような方向(図2の矢印Aで示すような方向であり、筒状における長さ方向)で、空気等の気体を通す。例えば、直接、ファンやポンプ等によって微粒子サンプリング装置10内に空気を引き込んで、微粒子サンプリング装置10内に気体を通しても良い。また、例えば、空気等の気体の流れがある空気調和設備、例えば、エアコン、空気清浄機、風導管、換気扇または換気口等に微粒子サンプリング装置10を設置して、微粒子サンプリング装置10内に空気を引き込んで処理しても良い。このように、気体の流れを発生させる装置やそれらに接続される配管に、微粒子サンプリング装置10を取り付けることによって、気体の流れを発生させるためのファンやポンプ等を微粒子サンプリング装置10に組み込む必要がなく、小型、静音、および低圧力損失である装置を容易に実現できる。これによって、比較的場所を選ばず様々な場所に設置、組み込み可能である。
以下、微粒子サンプリング装置10の各構成について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、図1の微粒子サンプリング装置10の内観図であり、図1のIII-III線断面図である。図4は、図1のIV-IV線断面図である。
ダクト12は、筒状であり、ダクト12の内方において、第1電極22を回転可能に支持する。ダクト12は、ダクト本体42と、第1支持部44と、第2支持部46とを有する。ダクト本体42、第1支持部44、及び第2支持部46は、絶縁性を有する。つまり、ダクト12は、絶縁性を有し、後述する第1電極22が人体や周辺の部材と電気的に接触し、意図しない通電が起きてしまうことを抑制する。
ダクト本体42は、円筒状であり、ダクト本体42の軸心方向の一端部および他端部は、開口している。なお、軸心方向とは、図2の矢印Aで示すような方向であり、筒状における長さ方向である。ダクト本体42は、後述する第1電極22が人体や周辺の部材と電気的に接触し、意図しない通電が起きてしまうことを抑制する。
第1支持部44は、ダクト本体42の軸心方向の一端部からダクト本体42の径方向の外方に突出しており、ダクト本体42と一体的に形成されている。第1支持部44は、ダクト本体42の径方向の外方に突出し、かつ、略U字状である。第1支持部44は、ダクト本体42の軸心方向から見たとき、環状である(図1参照)。
第1支持部44の内方には、第1ベアリングシール14が配置されている。第1支持部44は、第1ベアリングシール14を介して、第1電極22を回転可能に支持している。また、第1支持部44は、第1ベアリングシール14を介して、第1電極22が人体や周辺の部材と電気的に接触し、意図しない通電が起きてしまうことを抑制する。
第1ベアリングシール14は、第1支持部44と第1外鍔部58(後述)との間において気体が漏れないように、第1支持部44と第1外鍔部58との間を密閉している。
第2支持部46は、ダクト本体42の軸心方向の他端部からダクト本体42の径方向の外方に突出しており、ダクト本体42と一体的に形成されている。第2支持部46は、ダクト本体42の径方向の外方に突出し、かつ、略U字状である。第2支持部46は、ダクト本体42の軸心方向から見たとき、環状である(図1参照)。
第2支持部46の内方には、第2ベアリングシール16が配置されている。第2支持部46は、第2ベアリングシール16を介して、第1電極22を回転可能に支持している。また、第2支持部46は、第2ベアリングシール16を介して、第1電極22が人体や周辺の部材と電気的に接触し、意図しない通電が起きてしまうことを抑制する。
第2ベアリングシール16は、第2支持部46と第2外鍔部60(後述)との間において気体が漏れないように、第2支持部46と第2外鍔部60との間を密閉している。
第1フランジ部材18は、筒状であり、ダクト12に接続されている。第1フランジ部材18は、第2電極24が人体や周辺の部材と電気的に接触し、意図しない通電が起きてしまうことを抑制する。また、第1フランジ部材18は、必要に応じて外部の風導管や換気扇のフランジ等に固定され、上流から流れてきた空気の全量または一部をサンプリング対象空気として第1電極本体56の内部に導入する。
第1フランジ部材18は、第1フランジ部材本体48と、フランジ50とを有する。
第1フランジ部材本体48は、円筒状であり、第1フランジ部材本体48の軸心方向の一端部および他端部は、開口している。第1フランジ部材本体48の軸心方向の他端部は、ダクト12の軸心方向の一端部に接続されている。第1フランジ部材本体48は、第2電極24が人体や周辺の部材と電気的に接触し、意図しない通電が起きてしまうことを抑制する。
フランジ50は、第1フランジ部材本体48の軸心方向の一端部から第1フランジ部材本体48の径方向の外方に突出しており、第1フランジ部材本体48と一体的に形成されている。フランジ50は、第1フランジ部材本体48の軸心方向から見たとき、環状である。フランジ50は、必要に応じて外部の風導管や換気扇のフランジ等に固定され、上流から流れてきた空気の全量または一部をサンプリング対象空気として第1電極本体56の内部に導入する。
第2フランジ部材20は、筒状であり、ダクト12に接続されている。第2フランジ部材20は、第2電極24が人体や周辺の部材と電気的に接触し、意図しない通電が起きてしまうことを抑制する。また、第2フランジ部材20は、必要に応じて外部の風導管や換気扇のフランジ等に固定され、第1電極本体56の内部を通過した空気の全量または一部を下流に導く。
第2フランジ部材20は、第2フランジ部材本体52と、フランジ54とを有する。
第2フランジ部材本体52は、円筒状であり、第2フランジ部材本体52の軸心方向の一端部および他端部は、開口している。第2フランジ部材本体52の軸心方向の一端部は、ダクト12の軸心方向の他端部に接続されている。第2フランジ部材本体52は、第2電極24が人体や周辺の部材と電気的に接触し、意図しない通電が起きてしまうことを抑制する。
フランジ54は、第2フランジ部材本体52の軸心方向の他端部から第2フランジ部材本体52の径方向の外方に突出しており、第2フランジ部材本体52と一体的に形成されている。フランジ54は、第2フランジ部材本体52の軸心方向から見たとき、環状である。フランジ54は、必要に応じて外部の風導管や換気扇のフランジ等に固定され、第1電極本体56の内部を通過した空気の全量または一部を下流に導く。
第1電極22は、電圧が印加された場合に、内壁に微粒子を集塵する。第1電極22は、筒状であり、第1電極22の軸心方向の両端部は開口している。第1電極22は、第2電線76(後述)等を介して、グランドに接続されている。
第1電極22は、第1電極本体56の軸心Bが水平方向と平行な姿勢で設置されている。第1電極22は、第1電極本体56の軸心B周りに回転可能に支持されている(図4の矢印C参照)。言い換えると、第1電極22は、自転可能に支持されている。
第1電極22は、第1電極本体56の内面66上において、液体68を貯留している。具体的には、第1電極22は、第1電極本体56の軸心B周りの方向(図4の矢印D参照)における内面66の一部に、液体68を貯留している。貯留されている液体68は、第1電極本体56の軸心BのZ軸方向下方に位置している。
第1電極22は、第1電極本体56と、第1外鍔部58と、第2外鍔部60と、第1内鍔部62と、第2内鍔部64とを有する。例えば、第1電極本体56、第1外鍔部58、第2外鍔部60、第1内鍔部62、および第2内鍔部64は、SUS等のステンレス鋼を用いて形成される。
第1電極本体56は、円筒状であり、第1電極本体56の軸心方向の一端部101および他端部102は、開口している。第1電極本体56の軸心方向とは、第1電極本体56の軸心Bが延びている方向(X軸方向、筒状における長さ方向)である。第1電極本体56は、第1電極本体56の外周面において、ギア86(後述)の外歯と噛み合う外歯を有する。第1電極本体56内には、サンプリング空間69が形成されている。
サンプリング空間69は、第1電極本体56の内部に形成される空間であり、微粒子を集塵する空間である。サンプリング空間69内には、第2電極24が設けられる。また、サンプリング空間69には、供給部28により液体68が供給され、供給された液体により微粒子が捕捉され、回収部30により回収される。
第1外鍔部58は、第1電極本体56の軸心方向の一端部から第1電極本体56の径方向の外方に突出しており、第1電極本体56と一体的に形成されている。第1外鍔部58は、第1電極本体56の軸心B周りに環状である。すなわち、第1外鍔部58は、第1電極本体56の軸心方向から見たとき、環状である。第1外鍔部58は、第1ベアリングシール14の内方に配置されている。第1外鍔部58は、その外表面で第1ベアリングシール14と接し、内表面で第1内鍔部62と接している。
第2外鍔部60は、第1電極本体56の軸心方向の他端部から第1電極本体56の径方向の外方に突出しており、第1電極本体56と一体的に形成されている。第2外鍔部60は、第1電極本体56の軸心B周りに環状である。すなわち、第2外鍔部60は、第1電極本体56の軸心方向から見たとき、環状である。第2外鍔部60は、第2ベアリングシール16の内方に配置されている。第2外鍔部60は、その外表面で第2ベアリングシール16と接し、内表面で第2内鍔部64と接している。
第1内鍔部62は、第1電極本体56の軸心方向の一端部から第1電極本体56の径方向の内方に突出しており、第1電極本体56と一体的に形成されている。第1内鍔部62は、第1電極本体56の軸心B周りに環状である。すなわち、第1内鍔部62は、第1電極本体56の軸心方向から見たとき、環状である。第1内鍔部62は、第1電極本体56の内面66の一部に貯留された液体68が、第1電極本体56の軸心方向の一端部からこぼれないように、液体68を保持している。
第2内鍔部64は、第1電極本体56の軸心方向の他端部から第1電極本体56の径方向の内方に突出しており、第1電極本体56と一体的に形成されている。第2内鍔部64は、第1電極本体56の軸心B周りに環状である。すなわち、第2内鍔部64は、第1電極本体56の軸心方向から見たとき、環状である。第2内鍔部64は、第1電極本体56の内面66の一部に保持された液体68が、第1電極本体56の軸心方向の他端部からこぼれないように、液体68を保持している。
第2電極24は、棒状であり、第1電極22の第1電極本体56の軸心方向に延びる。第2電極24は、第1電極22の第1電極本体56の径方向の内方を挿通しており、第1電極本体56の内方に位置している。第2電極24は、第1電極本体56の軸心方向において、第1電極本体56の一端部101よりも外方に突出しており、第1電極本体56の他端部102よりも外方に突出している。これにより、第1電極22の回転を阻害することなく、第2電極24を固定可能となる。
第2電極24は、第1電極22の第1電極本体56の内面66と間隔を空けて配置されており、第1電極22の中心近傍に配置されている。第2電極24は、サンプリング空間69内に配置されている。本実施の形態では、第2電極24は、第2電極24の軸心が第1電極22の第1電極本体56の軸心Bと一致する姿勢で設置されている。
第2電極24は、電極表面に突起25を複数備える。突起25は、第2電極24を効率よく放電させるために設けられる。突起25を設けない場合には、第2電極24に電圧を印加した際には、第2電極表面の全体から第1電極22に向かって電界が発生する。一方、本実施の形態のように、第2電極24表面に突起25を設けることにより、電界の発生箇所が突起25に集中する。電界の集中により、放電は突起25から集中的に発生する。したがって、突起25を設けずに第2電極24表面から放電する場合と比較し、突起25を設けることにより放電効率が向上する。突起25は、放電時にイオンを発生さるため、発生したイオンにより、サンプリング空間69内に流入した微粒子を帯電させることができる。なお、放電時には、イオンだけでなく副次的にオゾンも発生する。
突起25は、第2電極24表面上に少なくとも2つ以上設けられる。なお、突起25は、8つ以上設けられるとより好ましい。このようにすることで、突起25のそれぞれからの放電により形成される帯電領域を、第1電極本体56の軸心を中心として軸視したサンプリング空間69内で拡げることが可能となる。
突起25は、他端部102側の第2電極24表面と比較して一端部101側の第2電極24表面により多く設けられる。これにより、突起25から形成される帯電領域が一端部101側に集中し、帯電領域から他端部102側までの軸心方向の距離を長くすることができる。よって、微粒子を含む気体が流入する一端部101側において微粒子を帯電させることができる。そのため、微粒子が第1電極本体56表面に付着する前に他端部102側に到達し、装置外に流出してしまうことを抑制できる。したがって、効率よく微粒子をサンプリングすることができる。さらに、オゾンの発生が、突起25が設けられている一端部101側に集中するため、第2電極24のみで放電させる場合または突起25が第2電極24表面にまんべんなく設けられる場合と比較して、オゾンの発生領域を縮小することができる。そのため、オゾンによる微粒子の活性低下を抑制でき、微粒子の活性を保ちつつサンプリングすることができる。
突起25は、第2電極24の軸心を中心として、第2電極24の周上に略一定の間隔で設けられ、第2電極24の軸心を中心として軸視した同一平面上に複数設けられる。つまり、突起25は、第2電極24の軸心を中心として軸視した際に、略等間隔で設けられる。これにより、第1電極22と第2電極24との間に電圧を印加した際に、第1電極本体56の軸心を中心として軸視したサンプリング空間69の断面積全体に、突起25から放電させることができる。
突起25は、第2電極24表面と接している面の断面積が、先端部の断面積よりも大きい。なお、先端部は、突起25のうち、第2電極24表面と接している面とは反対側の端部である。これにより、先端部に電界が集中して放電の効率が良くなり、効率よく微粒子をサンプリングすることができる。
突起25は、第2電極24表面からの高さ(図3の矢印H)が、第1電極本体56と第2電極24との間の距離(図3の矢印G)の半分以下である。なお、第1電極本体56と第2電極24との間の距離とは、第1電極本体56表面から最も近い第2電極24表面までの距離であり、図3の矢印Gである。突起25からの放電は、突起25の先端部から発生する。そのため第2電極24の表面から突起25の先端部までの領域、つまり、第2電極24表面からの高さ(図3の矢印H)までは無放電領域となる。したがって、突起25の高さを上記のように設定することで、無放電領域を狭めつつ、第2電極24の電界強度を高めることができる。これにより、無放電領域による微粒子のサンプリングロスを軽減しながら効率よく微粒子をサンプリングすることができる。
電圧印加部26は、第1電極22と第2電極24との間に電圧を印加する。電圧印加部26は、第1支持体70と、第2支持体72と、第1電線74と、第2電線76とを有する。
第1支持体70は、第1電極22の回転を阻害しないよう、ダクト12の端部よりX軸方向外側に設けられる第1フランジ部材18に固定されており、一端部が第1フランジ部材18の内方に位置し、他端部が第1フランジ部材18の外表面から突出している。第1支持体70は、一端部が第2電極24の軸心方向の一端部に接続されており、第2電極24を支持している。
第2支持体72は、第1電極22の回転を阻害しないよう、ダクト12の端部よりX軸方向外側に設けられる第2フランジ部材20に固定されており、一端部が第2フランジ部材20の内方に位置し、他端部が第2フランジ部材20の外表面から突出している。第2支持体72は、一端部が第2電極24の軸心方向の他端部に接続されており、第2電極24を支持している。
第1支持体70および第2支持体72は、導電性を有し、第2電極24及び突起25に電気的に接続されている。
第1電線74は、第2支持体72を介して、第2電極24及び突起25に電気的に接続されている。
第2電線76は、ギア86等を介して、第1電極22に電気的に接続されている。
電圧印加部26は、第1電極22と、第1電極22の中心付近に設置した第2電極24及び突起25に、第1電線74及び第2電線76を通して任意の大きさ及び波形の電気を流すことが可能である。これによって、微粒子サンプリング装置10は、微粒子の電気集塵を行う。
例えば、電圧印加部26は、コンバータ等を含む電源回路等によって実現される。また、例えば、電圧印加部26は、10[kV]の直流電圧を印加する。例えば、電圧印加部26は、第2電極24側が第1電極22側よりも高電位となるように、第1電極22と第2電極24との間に電圧を印加する。これによって、サンプリング空間69内において、第2電極24から第1電極22に向かって、および突起25から第1電極22に向かって、電界が発生する(図4の矢印E参照)。
供給部28は、第1電極22内に液体68を供給する。供給された液体68は、第1電極22の軸心B周りの方向における内面66の一部に貯留される。言い換えると、供給部28は、第1電極22の軸心B周りの方向における内面66の一部に液体68を貯留させるために、第1電極22内に液体68を供給する。供給部28は、タンク78と、注入部80とを有する。
タンク78は、第1電極22内に供給するための液体68を保持している。タンク78に保持された液体68は、ポンプ等によって注入部80から吐出され、第1電極22の第1電極本体56内に供給される。このように、インフルエンザウイルスセンシング用の捕集液等の液体68をあらかじめ溜めておくためのタンク78が設置されており、注入部80を通して、第1電極22の内部に液体68が供給される。
注入部80は、第1電極22の軸心方向についていずれの位置に設置されてもよい。したがって、第1電極22の内面66に付着した微粒子を広範囲にわたって回収することができる。
このように、インフルエンザウイルスセンシング用の捕集液等の液体68をあらかじめ溜めておくためのタンク78が設置されており、注入部80を通して、第1電極22の内部に液体68が供給される。本実施の形態では、供給部28は、微粒子の分析のための液体を、液体68として供給する。例えば、微粒子の分析のための液体とは、分析に用いられる液体、分析のために微粒子に含まれる標的物質の活性を維持する液体、分析のために微粒子に含まれる標的物質に標識等を付与する液体、分析のために微粒子に含まれる標的物質を保護する液体、または、それらの任意の組合せを意味する。例えば、標的物質がインフルエンザウイルスである場合、液体68として、生理食塩水、PBS緩衝液、EDTA緩衝液、重炭酸緩衝液といった溶解および保存を目的とした液体、またはウイルスに特異的に結合して磁性や蛍光を発する物質を含む液体等を用いることができる。なお、液体68は、微粒子の分析のための液体でなくてもよく、例えば、純水や水道水であってもよい。
なお、標的物質は、インフルエンザウイルスに限定されない。例えば、標的物質は、コロナウイルス等の他のウイルスであってもよく、ウイルス以外の生体(例えば菌)であってもよい。また、標的物質は、生体でなくてもよく、環境汚染物質またはアレルゲン等であってもよい。
回収部30は、第1電極22の軸心B周りの方向における内面66の一部に貯留された液体68を回収する。回収部30は、タンク82と、抽出部84とを有する。第1電極22の軸心B周りの方向における内面66の一部に貯留された液体68は、ポンプ等によって抽出部84から吸引され、タンク82内に保持され、回収される。このように、微粒子が蓄積された捕集液等の液体68は、抽出部84を通して吸引され、タンク82に保持される。
駆動部32は、第1電極22を、第1電極22の第1電極本体56の軸心方向に延びかつ第1電極22内を通る回転軸線周りに回転させる。本実施の形態では、当該回転軸線は、第1電極本体56の軸心Bと一致している。すなわち、本実施の形態では、駆動部32は、第1電極22を、第1電極22の第1電極本体56の軸心B周りに回転させる。本実施の形態では、駆動部32は、液体68が、第1電極22の一端から他端に送水されるように第1電極22を回転させる順駆動を行う。駆動部32は、ギア86と、ギア86を回転させるためのモータ88とを有する。
ギア86は、第1電極22の外歯と噛み合う外歯を有する。モータ88によってギア86が回転(図4の矢印F参照)することによって、第1電極22は、第1電極本体56に軸心B周りに回転する(図4の矢印C参照)。このように、第1電極22は、モータ88によって駆動されたギア86によって回転する。
以上が微粒子サンプリング装置10の構成である。
次に、微粒子サンプリング装置10の動作について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、微粒子サンプリング装置10の動作の一例を示すフロー図である。図6は、図1のIII-III線断面図であり、微粒子サンプリング装置10の動作の一例を説明するための説明図であり、微粒子サンプリング装置10の内部での、ウイルスが実際に回収されるまでの当該ウイルスの動きを示す図である。
以下、インフルエンザウイルスの捕集、インフルエンザウイルス1の液中回収、および液体68の回収の流れを含む、微粒子サンプリング装置10の動作の一例について説明する。ここでは、空気感染が起こると考えられているインフルエンザウイルス1を、センサ等で分析可能な液体サンプルとして回収することを目的として、微粒子サンプリング装置10による液中捕集を行う。
まず、供給部28は、第1電極22内に液体68を供給し、第1電極22の軸心B周りの方向における内面66の一部に液体68を貯留させる(供給ステップ:ステップS1)。
第1電極22の第1電極本体56内に液体68が供給されると、第1電極22の第1電極本体56の軸心B周りの方向における内面66に液体68が貯留される。
次に、電圧印加部26は、第1電極22と第2電極24との間に電圧を印加する(電圧印加ステップ:ステップS2)。電圧が印加されると、矢印A方向への空気の流れによって微粒子サンプリング装置10の内部であるサンプリング空間69へと導入された気体中のインフルエンザウイルス1は、まず、高電圧が印加された第2電極24の表面に設けられた突起25の各先端部からの放電により放出されるイオンによって正負どちらかに荷電される。なお、この際、第2電極24に高電圧が印加されることで突起25の各先端部からオゾンが発生する。
ここでは、インフルエンザウイルス1が、正に荷電される場合について説明する。帯電(荷電)状態となったインフルエンザウイルス1は、第2電極24と第1電極22との間に略Z軸方向に形成された電界(図4の矢印E)によって、軌跡3(図6の点線矢印)のように移動し、第1電極22の内面66へと集塵される。このように、インフルエンザウイルス1は、第1電極22の内面66に付着し、内面66上に捕集される。なお、軌跡3は、例えば第2電極24から第1電極22へと向かう指数関数的な曲線の軌跡である。
次に、駆動部32は、第1電極22を、軸心B周りに回転させる(駆動ステップ:ステップS3)。なお、例えば、ユーザーが任意の操作ボタン等を操作することによって、駆動部32を稼働させ、第1電極22を回転させてもよい。
第1電極22は、第1電極22の第1電極本体56の軸心B周りの方向における内面66の一部に液体68を貯留した状態で、軸心B周りに回転する。言い換えると、第1電極22は、液体68が第1電極本体56の外部に流出しないように、軸心Bの下方に液体68を貯留した状態で、軸心B周りに回転する。これによって、第1電極22の内面66は、順次、貯留されている液体68に接触する。
内面66に集塵されたインフルエンザウイルス1は、任意のタイミングで、第1電極22の第1電極本体56内に貯留されている液体68で回収される。具体的には、第1電極22の第1電極本体56の内面66に付着したインフルエンザウイルス1は、貯留されている液体68に接触することによって、内面66から離れ、液体68中に回収される。モータ88とギア86とによって回転する第1電極22の動き(回転)によって、第1電極22の内面66の全面を、蓄積(貯留)されている液体68で洗い流すことが可能となる。インフルエンザウイルス1を液体68中に回収することで、インフルエンザウイルス1と第2電極24への高電圧の印加により発生したオゾンとの接触時間を減らすことが可能となる。したがって、オゾンによるインフルエンザウイルスの失活を抑制でき、インフルエンザウイルス1の活性を保った状態で液体68へ回収することができる。
なお、第1電極22と第2電極24との間に電圧を印加する前に、第1電極22を軸心B周りに回転させておき、第1電極22を軸心B周りに回転させた状態で、第1電極22と第2電極24との間に電圧を印加してもよい。
最後に、回収部30は、貯留されている液体68を回収する(回収ステップ:ステップS4)。例えば、一定時間の運転ののち任意のタイミングで、液体68を抽出部84に通して回収部30(タンク82)へと回収可能であり、気体中から分離されたインフルエンザウイルス1が含まれる液体サンプル(液体68)を得ることができる。なお、例えば、ユーザーが任意の操作ボタン等を操作することによって、回収部30を稼働させ、第1電極22の第1電極本体56内に貯留された液体68を回収してもよい。
このようにして、微粒子サンプリング装置10では、気体中の微粒子を液中へ回収する。
以上、本実施の形態1に係る微粒子サンプリング装置10によれば、以下の効果を享受することができる。
(1)微粒子サンプリング装置10は、筒状で内部にサンプリング空間を有する第1電極22と、筒状における長さ方向に沿ってサンプリング空間内に設けられる第2電極24と、第1電極22と第2電極24との間に電圧を印加する電圧印加部26と、サンプリング空間内に長さ方向に沿って設けられる回転軸を中心に第1電極22を回転させる駆動部32と、サンプリング空間に液体68を供給する供給部28と、サンプリング空間に貯留された液体68を回収する回収部30と、を備える。
このような構成とすることにより、電圧印加部26が、第1電極22と第2電極24との間に電圧を印加することによって、第1電極22と第2電極24との間に電界が発生し、第1電極22内の気体中の微粒子は、第1電極22の内面66に付着する。また、駆動部32が、第1電極22を回転させることによって、第1電極22の内面66は、第1電極本体56の軸心B周りの方向における内面66の一部に貯留された液体68に順次接触し、内面66に付着した微粒子は、液体68中に蓄積される。そして、回収部30が、貯留された液体68を回収することによって、微粒子が蓄積された液体68が得られる。このように、微粒子サンプリング装置10内へと誘導された微粒子は、電気集塵によって第1電極22の内面66へと沈着後、第1電極22の回転によって液体68中に蓄積されるため、微粒子の活性低下を抑制しつつ、効率よく微粒子をサンプリングできる。
また、液体68を循環させる必要がないので、液体68の液量を少なくできる。したがって、少ない液量の液体68中に微粒子を蓄積することとなり、液体68中の微粒子の濃度を高濃度に、かつ効率よく微粒子をサンプリングできる。さらに、サンプリングに要する時間の短縮や、吸引による圧力損失や騒音の低減ができる。
また、微粒子を液体68中に回収するため、微粒子が生物やウイルスであった場合にも、活性を維持したままサンプリングすることができる。また、微粒子を液体68中に回収するため、微粒子とオゾンとの接触時間を少なくすることができる。これにより、微粒子が生物やウイルスであった場合にも、活性低下を抑制しつつサンプリングすることができる。
(2)電圧印加部26は、第1電極22に対して第2電極24が高電位となるように電圧を印加する。これにより、第2電極24に設けられた突起25から放電が発生する。この放電によりサンプリング空間69を通過する微粒子を帯電させると同時に、第2電極24から第1電極22に向かって電界が発生し、帯電した微粒子を第1電極22の内面66に誘引させることができる。したがって、効率よく微粒子をサンプリングできる。
(3)第2電極24は、電極表面に突起25を備える。
これにより、第1電極本体56と第2電極24の電極間距離が縮まり、電界強度を高めることができる。
また、第2電極24に電圧が印加された時、突起25の先端に電界が集中する。そのため効率よく放電を発生させることができる。
さらに、放電によるオゾンの発生が、第2電極24表面全体ではなく、突起25の先端部に集中する。そのため、オゾンの発生領域を縮小することができる。
したがって微粒子の活性低下を抑制しつつ、効率よく微粒子をサンプリングできる。
(4)突起25は、第1電極本体56の一端部101側の第2電極24表面に設けられる。これにより、突起25からの放電が第1電極本体56の一端部101側に集中する。そのため、サンプリング空間69を通過する微粒子を第1電極本体56の一端部101側で効率よく帯電させることができる。したがって、微粒子の捕集効率を高めることができ、効率よく微粒子をサンプリングできる。さらに、オゾンの発生領域が一端部101側に集中するため、突起25を形成せず第2電極24表面から放電させる場合と比較して、オゾンの発生領域を縮小することができる。これにより、微粒子の活性低下を抑制しつつサンプリングすることができる。
(5)突起25は、第1電極本体56の他端部102側の第2電極24表面と比較し、第1電極本体56の一端部101側の第2電極24表面に、より多く設けられる。これにより、気体が放出される他端部102側よりも、微粒子を含む気体が流入する一端部101側において、第1電極本体56に向かって突起25から発せられる放電領域を形成することができ、効率よく微粒子をサンプリングできる。さらに、オゾンの発生領域が一端部101側により集中するため、オゾンの発生領域を縮小することができる。これにより、微粒子の活性低下を抑制しつつサンプリングすることができる。
(6)突起25は、第2電極24の軸心を中心として、第2電極24の周上に一定の間隔で設けられる。これにより、第2電極24の軸心を中心として軸視したサンプリング空間69の断面積全体に突起25から放電させることができ、サンプリング空間69を通過する微粒子を効率よく帯電させることができる。したがって、効率よく微粒子をサンプリングできる。
(7)突起25は、第2電極24の軸心を中心として軸視した同一平面上に複数設けられる。これにより、第1電極本体56の軸心を中心として軸視したサンプリング空間69の断面積における、突起25からの放電領域を広げることができ、サンプリング空間69を通過する微粒子を効率よく帯電させることができる。したがって、効率よく微粒子をサンプリングできる。
(8)突起25は、第2電極24表面と接している面の断面積が、突起25の先端部の断面積よりも大きい。これにより、第1電極22と第2電極24との間に電圧を印加した際に、突起25の先端部に電界が集中し、効率よく放電を発生させることができる。したがって、効率よく微粒子をサンプリングできる。
(9)突起25は、第2電極24表面からの高さが、第1電極本体56と第2電極24との間の距離の半分以下である。これにより、第1電極22と第2電極24との間に電圧を印加した際に、突起25の電界強度を高めつつも突起25の高さを抑えることで、突起25先端から第2電極24表面までの無放電空間を狭くすることができる。
以上、本発明に関して実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されているところである。
上述した実施の形態では、第1電極本体56が、円筒状である場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、第1電極の本体は、楕円筒、または多角筒等であってもよい。
上述した実施の形態では、第1電極本体56の軸心Bが水平方向と平行な姿勢で設置されている場合について説明したが、これに限定されない。第1電極本体56の軸心Bが水平方向に対して傾いた姿勢で設置されていてもよく、第1電極本体56の外部に液体68が流出しないように、第1電極本体56の軸心B周りの方向における内面66の一部に液体68を貯留できればよい。言い換えると、第1電極22は、内面66上に液体68を貯留できる姿勢で配置されていればよい。
上述した実施の形態では、第2電極24が、第1電極本体56の一端部よりも外方に突出している場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、第2電極24は、第1電極本体56よりも外方に突出していなくてもよい。
上述した実施の形態では、駆動部32が、第1電極22を、第1電極22の第1電極本体56の軸心B周りに回転させる場合について説明したが、これに限定されない。例えば、駆動部は、第1電極を、第1電極の本体の軸心に対してやや傾いている回転軸線周りに回転させてもよい。また、駆動部は、第1電極を、第1電極の本体の軸心と平行な回転軸線周りに回転させてもよい。駆動部は、第1電極を、第1電極の軸心方向に延び、かつ第1電極内を通る回転軸線周りに回転させればよい。
本開示は、空気等の気体中からエアロゾル等の微粒子をサンプリングする装置等に広く利用可能である。
1 インフルエンザウイルス
10 微粒子サンプリング装置
12 ダクト
14 第1ベアリングシール
16 第2ベアリングシール
18 第1フランジ部材
20 第2フランジ部材
22 第1電極
24 第2電極
25 突起
26 電圧印加部
28 供給部
30 回収部
32 駆動部
42 ダクト本体
44 第1支持部
46 第2支持部
48 第1フランジ部材本体
50、54 フランジ
52 第2フランジ部材本体
56 第1電極本体
58 第1外鍔部
60 第2外鍔部
62 第1内鍔部
64 第2内鍔部
66 内面
68 液体
69 サンプリング空間
70 第1支持体
72 第2支持体
74 第1電線
76 第2電線
78 タンク
80 注入部
82 タンク
84 抽出部
86 ギア
88 モータ
101 一端部
102 他端部

Claims (10)

  1. 筒状の第1電極と、前記筒状の内部に設けられたサンプリング空間と、前記筒状における長さ方向に沿って前記サンプリング空間内に設けられ、放電を起こすことで前記サンプリング空間内の微粒子に帯電させる第2電極と、前記第2電極に電圧を印加する電圧印加部と、を備え、前記サンプリング空間は、サンプリング対象である微粒子を含む気体が流入する一端部と、前記一端部から流入した気体が流出する他端部と、を有し、前記第2電極は、電極表面に複数の突起を有する微粒子サンプリング装置。
  2. 前記電圧印加部は、前記第1電極に対して前記第2電極が高電位となるように電圧を印加する請求項1に記載の微粒子サンプリング装置。
  3. 前記突起は、電界強度を高めるためのものである請求項1に記載の微粒子サンプリング装置。
  4. 前記突起は、前記第2電極からの前記放電を誘発させるためのものである請求項1に記載の微粒子サンプリング装置。
  5. 前記突起は、前記一端部側の前記電極表面に設けられる請求項1に記載の微粒子サンプリング装置。
  6. 前記突起は、前記他端部側の前記電極表面と比較し、前記一端部側の前記電極表面により多く設けられる請求項5に記載の微粒子サンプリング装置。
  7. 前記突起は、前記第2電極の軸心を中心として、前記第2電極の周上に一定の間隔で設けられる請求項1に記載の微粒子サンプリング装置。
  8. 前記突起は、前記第2電極の軸心を中心として、軸視した同一平面上に複数設けられる請求項7に記載の微粒子サンプリング装置。
  9. 前記突起は、前記電極表面と接している面の断面積が、先端部の断面積よりも大きい請求項1に記載の微粒子サンプリング装置。
  10. 前記突起は、前記電極表面からの高さが、前記第1電極と前記第2電極との間の距離の半分以下である請求項1記載の微粒子サンプリング装置。
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