JP2024017700A - 頚部通路維持具 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024017700000001
【課題】管状の頚部に通路を維持させつつ脱落し難くする頚部通路維持具を提供する。
【解決手段】管状の頚部13に挿入され頚部13を介して奥側の内容物を手前側へ排出可能とする通路形成部3と、通路形成部3に先行し頚部13に対し奥側で弾性により展開して奥側の内壁15aに係合し通路形成部3を頚部13に留めると共に引き抜き力により弾性変形して頚部13を通した引き抜きを可能とする展開部5とを備え、通路形成部3の挿入により頚部13に対し奥側の内容物を頚部13の手前側へ排出可能とし、展開部5が通路形成部3を頚部13に留めるため、通路形成部3の脱落を抑制することができ、引き抜き力が働くと展開部5が弾性変形して頚部13を通した引き抜きを可能にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、子宮頚部狭窄時等に供される頚部通路維持具に関する。
子宮頚部全摘出・部分摘出を受けた患者は、子宮頚部狭窄や閉塞を起こし易く、月経血の排出が困難になる問題がある。
この問題に対し特許文献1~3に記載のようなカテーテルを応用することが考えられる。例えば、カテーテルを子宮頚部に挿入して狭窄又は閉塞状態の子宮頚部に通路を確保し、子宮体部内の月経血を排出させるようにすることが可能である。
しかし、月経血排出のために子宮頚部に挿入されるカテーテルは、ある程度の期間、体内に留めておく必要があるところ、そのままでは子宮の蠕動等による抜け力で脱落し易いという問題がある。
なお、かかる問題は、子宮頚部に限らず、人体等の狭窄又は閉塞した管状の頚部に対して内容物を排出させようとする場合に一般的に起こり得る問題である。
特許第7093901号公報 特開2022-096940号公報 特開2022-093711号公報
解決しようとする問題点は、通路確保のために管状の頚部に挿入される部材が、脱落し易い点である。
本発明は、管状の頚部に挿入され前記頚部を介して奥側の内容物を手前側へ排出可能とする通路形成部と、前記通路形成部に結合され前記頚部に対する前記奥側で弾性により展開して前記奥側の内壁に係合し前記通路形成部を前記頚部に留めると共に引き抜き力により弾性変形して前記頚部を通した引き抜きを可能とする展開部と、を備えた頚部通路維持具を提供する。
本発明の頚部通路維持具では、通路確保のために頚部に挿入された通路形成部が、展開部により脱落を抑制される。また、引き抜き力が働くと展開部が弾性変形して頚部を通した頚部通路維持具の引き抜きを可能とする。
図1は、実施例1に係り、頚部通路維持具の平面図である。 図2(A)は、図1の頚部通路維持具の正面図、図2(B)は、同背面図である。 図3は、図1の頚部通路維持具の側面図である。 図4は、図1のA部の拡大平面図である。 図5は、図1の頚部通路維持具の流入口周りの拡大平面図である。 図6は、図1の頚部通路維持具を挿入した状態の説明図である。 図7は、実施例2に係り、頚部通路維持具の平面図である。 図8は、図8の頚部通路維持具の側面図である。 図9(A)は、図7のIXa―IXa線に係る断面図、図9(B)は、頚部通路維持具の端面図である。
本発明は、管状の頚部に通路を維持させつつ脱落し難くするという目的を、頚部通路維持具の引き抜きを可能としつつ実現した。
図のように、頚部通路維持具1は、通路形成部3と、展開部5とを備える。通路形成部3は、管状の頚部13に挿入され頚部13から奥側の内容物を手前側へ排出可能とする。展開部5は、通路形成部3に結合され頚部13に対する奥側で弾性により展開して奥側の内壁15aに係合し通路形成部3を頚部13に留めると共に引き抜き力により弾性変形して頚部13を通した引き抜きを可能とする。
奥側及び手前側とは、頚部13を基準とした内容物の排出方向の奥側及び手前側をいう。奥側及び手前側は、頚部13に対する排出方向の前後だけでなく、頚部13における排出方向の前後も含む。引き抜き力とは、頚部通路維持具1を頚部13に対して作業者が引き抜くときの外力を意味し、蠕動等によって頚部通路維持具1に作用する抜け力(抜け方向の力)よりも大きい。
通路形成部3は、軟弾性樹脂のチューブとした形態で実現可能であるが、頚部13内で通路を確保できればチューブである必要はない。例えば、通路形成部3は、板状部材に溝を設けたものであってもよい。チューブである通路形成部3の場合は、頚部13の種類により材質、長さ、内外径、或は断面形状等は、種々選択して実現できる。
チューブの長さは、頚部13の奥側と手前側に至るものであればよい。内外径及び断面形状は、通路形成部3による通路の大きさを、頚部13に対し奥側の内容物を手前側へ排出可能とする範囲で適宜設定される。例えば、内外径及び断面形状は、通路の大きさを内容物に応じて適切な流量等を確保可能なものとすればよい。なお、内外径は、円以外の断面形状の場合、内周形状の中心から内周又は外周までのラジアル方向の距離であり、最大値、最小値、又は平均値等とすることが可能である。通路形成部3の材質は、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)、ABS樹脂、ポリエチレン(PS)等の各種の樹脂を採用することが可能であるが、頚部13が子宮頚部である場合は、エチレン酢酸ビニルとするのが好ましい。ただし、エチレン酢酸ビニルは、酢酸ビニルを構造に含む物質の一例であり、酢酸ビニルを構造に含む限りにおいて、他の物質であってもよい。
頚部13が子宮頸部の場合は、頚管を有する部分を頚部13とすればよく、全摘出や部分摘出した場合も含む。頚部13は、子宮頚部の他、頭と胴体とをつなぐ頚部であってもよい。また、頚部通路維持具1は、人や動物等の生体以外を含めてその他の管状の頚部13において奥側から手前側へ内容物を排出させようとする場合に一般的に適用させて実現できる。
通路形成部3に結合され頚部13に対する奥側で弾性により展開して奥側の内壁15aに係合するとは、頚部13を通る展開部5が、頚部13で弾性により押し縮まり、頚部13を通過すると解放されて展開し内壁15aに係合することを意味する。ただし、展開部5の展開形態は自由に実現できる。
展開部5は、弾性により展開して内壁15aに係合できれば良い。この限りにおいて、展開部5は、任意の形態とすることが可能であるが、幹杆9及び枝杆11を含む形態であってもよい。枝杆11は、通路形成部3側へ傾斜して係合を行う。枝杆11の数は、適宜実現できる。
枝杆11の傾斜は、挿入方向の奥側から手前側に傾斜した挿入方向に対して逆方向とするのが好ましいが、傾斜せず、或いは順方向にする形態でもよい。
また、枝杆11は、奥側の内壁15aへの係合を行い且つ頚部13を通した引き抜きを可能とする形態であればよく、花びら状、傘状等に開く形態等で実現することもできる。
通路形成部3及び展開部5は、軟弾性の樹脂で一体に形成してもよい。
展開部5とチューブである通路形成部3との結合は、通路形成部3を頚部13の奥側と手前側とで開口させることができれば、適宜の形態を採用可能である。例えば、展開部5は、二股の連結部7により通路形成部3に連結され、連結部7の二股に、奥側と通路形成部3とを連通させる流入口7aを備えてもよい。
二股の連結部7は、通路形成部3と展開部5とを連結して内容物を排出させることができればよい。例えば通路形成部3の端部開口部に一文字部分、十文字部分等を形成し、この一文字部分等に展開部の幹杆9の基端を一体に結合する形態としてもよい。端部開口には、一文字部分、十文字部分等で区画された流入口が形成される。
通路形成部3及び展開部5は、別体に形成し、相互を係合させてもよい。
通路形成部3及び展開部5を別体に形成する形態では、適宜別材質で形成してもよい。
別体として、例えば、チューブである通路形成部とは別に幹杆及び枝杆を含む展開部を形成し、展開部の幹杆から伸ばした線材部をチューブ状の通路形成部に貫通させ、線材部の端部を通路形成部の端縁部に係合させる形態等で実現できる。
[頚部通路維持具]
図1は、実施例1に係る頚部通路維持具の平面図である。図2(A)は、図1の頚部通路維持具の正面図、図2(B)は、同背面図である。図3は、図1の頚部通路維持具の側面図である。図4は、図1のA部を拡大して示す平面図である。図5は、図4の拡大して示す平面図である。図6は、頚部通路維持具を挿入した状態の説明図である。なお、以下の説明において、前後は、挿入方向の前後を意味する。
図1~図3のように、頚部通路維持具1は、通路形成部3と、展開部5と、連結部7とを備えている。通路形成部3、展開部5、及び連結部7は、一体に形成されている。頚部通路維持具1の材質は、軟弾性の樹脂、例えば酢酸ビニルを構造に含む物質、特にエチレン酢酸ビニルとなっている。エチレン酢酸ビニルの頚部通路維持具1は、血液の凝固防止という性質を備える。
本実施例の通路形成部3は、断面円形のチューブで構成される。この通路形成部3は、頚部、例えば子宮頚部13に挿入され子宮頚部13の奥側の内容物、例えば月経血を子宮頚部13の手前側である膣側へ排出可能とする。通路形成部3の長さ、太さ、内径は、対象者に合わせて適宜選択することができる。
例えば、子宮頚部13の全摘出・部分摘出を受けた患者は、子宮頚部13の奥側である子宮体部15から子宮頚部13の手前側である膣までの子宮頚部13の距離が相対的に短くなる。通路形成部3の長さは、末端側が子宮頚部13の手前側である膣側に大きくはみ出さないように調整する。この調整は、個々の調整、複数人の平均値による調整等で実施できる。
展開部5は、子宮頚部13に対し奥側で弾性により展開する。これにより、展開部5は、奥側の内壁15aに係合し通路形成部3を子宮頚部13に留めると共に引き抜き力により弾性変形して子宮頚部13を通した引き抜きを可能とする。
図1及び図3のように、本実施例の展開部5は、幹杆9及び枝杆11を含んでいる。幹杆9は、断面矩形で軸方向に延設された長尺柱状体である。なお、軸方向は、頚部通路維持具1の軸心に沿った方向をいう。幹杆9の断面形状は、特に限定されるものではなく、円形や楕円形等であってもよい。また、幹杆9は、枝杆11の数等に応じて、短尺柱状体としてもよい。また、幹杆9は、柱状に限らず、中空の筒状等としてもよい。
枝杆11は、平面視において幹杆9の中心を通る軸方向に沿った対称軸に対して両側に対称に形成されている。これにより、枝杆11は、周方向に180度毎に設けられているが、120度毎や、90度毎等に設けてもよい。ただし、枝杆11は、対称軸に対して対称に設ける必要はなく、また幹杆9の少なくとも片側に設けられていればよい。枝杆11は、矩形断面の長尺薄板状に形成されている。この枝杆11は、幹杆9よりも肉厚がより薄く形成されている。なお、枝杆11の断面形状は、特に限定されるものではなく、円形や楕円形等であってもよい。
図1及び図4のように、枝杆11は、第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dを備えている。第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dは、この順に長さが漸次短くなるように設定されている。なお、枝杆11a、11b、11c、11dの長さは、これに限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dの軸方向の設置間隔は、第1~第2の枝杆11a、11b間>第2~第3の枝杆11b、11c間>第3~第4の枝杆11c、11dと僅かずつ小さくなっている。なお、枝杆11a、11b、11c、11dの設置間隔は、これに限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
第1の枝杆11aは、幹杆9の先端に配置され、両側間の中央の前面が滑らかな局面で形成されている。
第4の枝杆11dは、幹杆9の後端よりも若干前方へずれて配置されている。
第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dの先端11aa、11ba、11ca、11daは、曲面で構成された突起からなる。ただし、先端11aa、11ba、11ca、11daは、枝杆11a、11b、11c、11dを湾曲させた形状等としてもよい。子宮体部15の内壁15aに対する先端11aa、11ba、11ca、11daの係合をソフトに行わせるためである。
第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dは、幹杆9側が相対的に太く、先端11aa、11ba、11ca、11daに向かって漸次薄肉に形成されている。
この設定は、各枝杆11a、11b、11c、11dの表裏面が幹杆9の中心線に対してなす角度により設定している。第1の枝杆11aでは、裏面がなす角度をθ1、同表面がなす角度をθ2とし、θ1>θ2としている。同様に第2~第4の枝杆11b、11c、11dについても、θ3>θ4、θ5>θ6、θ7>θ8としている。全体的には、θ1>θ2>θ3>θ4>θ5>θ6>θ7>θ8としている。この角度設定で、第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dの厚み設定が行われ、且つ第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dは、通路形成部3方向に傾斜している。
幹杆9及び枝杆11の形状設定により、展開部5は、子宮の内壁に無理なく弾性的に係合する。なお、各枝杆11a、11b、11c、11dの厚みは、一定又は先端11aa、11ba、11ca、11daに向かって漸次厚肉としてもよい。かかる展開部5と進路形成部3との間は、連結部7によって連結されている。
図1~図5のように、連結部7は、通路形成部3の先端と展開部5の幹杆9の基端とを一体に結合している。本実施例の連結部7は、平面及び側面の双方から見て概ね三角錘台形状で、その一部を二股に形成することで、展開部5と通路形成部3との結合強度を向上させている。
連結部7は、図1、図4、及び図5の平面視で、両側面が幹杆9の側面から通路形成部3の平面部3aに至るように傾斜して設定されている。なお、連結部7の両側面は、斜面に代えて段形状等であってもよい。平面部3aは、樹脂成型時のゲート跡を加工したものである。平面部3aの手前側は、角度αの傾斜面とアール面r1が施され、月経血の付着等を抑制している。
連結部7は、図3の側面視で上下面が傾斜して設定されている。この設定は、幹杆9の上下面が通路形成部3の端部に対して僅かな段差を有する程度となっている。
本実施例の連結部7は、図11図4の平面視で通路形成部3側が二股に形成されている。この連結部7の二股部により、連結部7は、流入口7aを備えている。流入口7aは、子宮頚部13の奥側の子宮体部15と中空の通路形成部3とを連通させるものである。
流入口7aは、連結部7の傾斜した上下面7b、7cに開口し、二股間から通路形成部3内に連通している。流入口7aは、連結部7の上下面7b、7cの傾斜により、展開部5側に指向する。連結部7の二股部は、通路形成部3の端縁面に一体に結合され、流入口7aは、二股部の形状に応じて通路形成部3側が底辺となる三角形状に形成されている。三角形状の流入口7aの頂点部には、アール部r2が施され、月経血の付着等を抑制している。
[作用効果]
使用に際しては、滅菌消毒した頚部通路維持具1を図6のように子宮頚部13に配置する。
頚部通路維持具1は、通路形成部3に先行して展開部5の先端(前側の端部)から子宮頚部13に挿入する。子宮頚部13では、第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dが挿入による抵抗を受けて順次撓み、幹杆9に沿うように弾性変形する。
この弾性変形は、材質の設定及び第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dの長さ、厚み、傾斜の設定等により、通路形成部3と幹杆9との径方向の寸法差を利用して円滑に行われる。特に第3、第4の枝杆11c、11dの先端側は、連結部7の傾斜した両側面に倒れ込むような変形となる。
従って、第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dは、通路形成部3の外径の範囲内で弾性変形すると共に弾性変形状態で展開部5から通路形成部3へと滑らかに遷移する形態となり、頚部通路維持具1の挿入を極めて円滑に行わせることができる。
頚部通路維持具1の挿入が進むと、展開部5が子宮頚部13の奥側の子宮体部15内に抜ける程度に応じて通路形成部3が子宮頚部13に挿入される。
通路形成部3は、断面円形であるから子宮頚部13への挿入移動を円滑に行わせ、苦痛を無くすか、抑制することができる。
展開部5は、子宮頚部13の奥側の子宮体部15内に抜ける程度に応じて第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dが順次弾性により展開する。第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dが展開すると、先端11aa、11ba、11ca、11daが子宮体部15の内壁15aに曲面で係合する。
かかる第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dの内壁15aに対する係合及び第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dの挿入方向に対する逆方向への傾斜設定により、通路形成部3が子宮頚部13に位置決め状態で留められる。
第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dの内壁15aに対する係合時には、第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dの先端11aa、11ba、11ca、11da側で厚みが薄くなる設定も相俟って適度な弾接となる。
この状態で、連結部7は、子宮体部15内に臨み、通路形成部3の後端が子宮頚部13から膣側へ僅かに突き出る。
こうして子宮体部15内に流入口7aが開口し、狭窄又は閉塞した子宮頚部13に通路を維持させることができる。
従って、子宮体部15の月経血を流入口7aから通路形成部3を通して子宮頚部13の手前側である膣側へ排出可能とする。このとき、流入口7aは、展開部5側に指向するから子宮体部15内の月経血を受け入れ易く、排出を円滑且つ確実に行わせることができる。
また、頚部通路維持具1は、エチレン酢酸ビニルで形成されていることにより、月経血のこびり付きを抑制できる。また、通路形成部3は、断面円形であるから月経血の排出を円滑に行わせ、月経血のこびり付きを抑制できる。従って、頚部通路維持具1は、詰まり等が抑制されて、ある程度の期間、体内に留めておくことが可能となる。
また、第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dの展開により展開部5が子宮体部15の内壁15aに係合するから、子宮頚部13に通路を維持させた通路形成部3を、子宮の蠕動等によって作用する抜け力で脱落し難くすることができる。
この頚部通路維持具1の取り出しは、医師等の作業者が通路形成部3を掴んで引き抜くことにより行う。
この引き抜きにより通路形成部3と一体の展開部5が引き抜き力を受けて子宮体部15の内壁15aから抗力を受ける。これにより、第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dが、展開部5の先端側へ弾性変形により撓む。
展開部5が子宮頚部13を通過するときは、第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dが、引き抜き力に応じて子宮頚部13の内壁15aから抗力を受け、幹杆9に沿うように展開部5の先端側へ弾性変形によりさらに撓むことになる。
この弾性変形は、第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dの本来の傾斜方向とは逆方向になるが、材質の設定及び第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dの長さ、厚み、傾斜の設定により円滑に行われる。
この撓み状態のまま通路形成部3をさらに引き抜くと、通路形成部3及び展開部5の子宮頚部13からの引き抜きを完了させることができる。
頚部通路維持具1の引き抜き時において、連結部7は、引き抜き力を通路形成部3から二股を介して展開部5の幹杆9へ集中させて伝達し、円滑な引き抜きを行わせることができる。
この引き抜き力の伝達により軟弾性樹脂による第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dを均等に無理なく撓ませ、子宮体部15に対する展開部5の引き抜き動作を円滑に行わせることができる。
通路形成部3は、断面円形であるから第1~第4の枝杆11a、11b、11c、11dの撓みと共に子宮頚部13からの引き抜きを円滑に行わせ、苦痛を無くすか、抑制することができる。
また、上記の頚部通路維持具1の挿入時においても、連結部7は挿入による抗力を、二股を介して通路形成部3に伝達することができる。このとき、連結部7は、展開部5側から通路形成部3側へ漸次拡大する形状となっているため、抗力を展開部5側から通路形成部3側へ安定的に確実に伝達させることができる。
従って、頚部通路維持具1は、抗力の変化により挿入状態を作業者に認識させ易く、挿入を容易に行わせることができる。
図7は、実施例2に係り、頚部通路維持具の平面図である。図8は、図7の頚部通路維持具の側面図である。図9(A)は、図7のIXa―IXa線に係る断面図、図9(B)は、頚部通路維持具の端面図である。
なお、本実施例2において実施例1と同一又は対応する構成部分には同符号を付し、重複した説明は省略する。
本実施例2の頚部通路維持具1は、通路形成部3及び連結部7の形状を変更した。
通路形成部3は、図7、図8、及び図9(A)のように、矩形中空断面の一壁面を省いた樋形状を基本形状とし、上面に開口3bを備えた。通路形成部3の中間部3c及び後端部3dは、図7、図8、及び図9(B)のように、矩形断面とし、補強構造とした。
連結部7は、実施例1で示す流入口7aを省き、外形は実施例1の連結部7と同様に形成した。
従って、連結部7は、中実に形成され、通路形成部3と展開部5の幹杆9とを連結する。
頚部通路維持具1の挿入配置状態では、連結部7と共に通路形成部3の一部が子宮体部内に臨み、通路形成部3の開口3bの一部が子宮体部内に露出する。この子宮体部内に露出した開口3bの一部が実施例1の流入口7aを代替する。
従って、本実施例においても、実施例1と同様な作用効果を得ることができる。
1 頚部通路維持具
3 通路形成部
5 展開部
7 連結部
7a 流入口
9 幹杆
11 枝杆
13 頚部
15a 内壁

Claims (7)

  1. 管状の頚部に挿入され前記頚部を介して奥側の内容物を手前側へ排出可能とする通路形成部と、
    前記通路形成部に結合され前記頚部に対する前記奥側で弾性により展開して前記奥側の内壁に係合し前記通路形成部を前記頚部に留めると共に引き抜き力により弾性変形して前記頚部を通した引き抜きを可能とする展開部と、
    を備えた頚部通路維持具。
  2. 請求項1の頚部通路維持具であって、
    前記通路形成部は、チューブである、
    頚部通路維持具。
  3. 請求項2の頚部通路維持具であって、
    前記展開部は、幹杆及び枝杆を含み、
    前記枝杆は、前記通路形成部側へ傾斜して前記係合を行う、
    頚部通路維持具。
  4. 請求項3の頚部通路維持具であって、
    前記通路形成部及び展開部は、軟弾性の樹脂で一体に形成された、
    頚部通路維持具。
  5. 請求項4の頚部通路維持具であって、
    前記展開部は、二股の連結部により前記通路形成部に結合され、
    前記連結部の二股に、前記奥側と前記通路形成部とを連通させる流入口を備えた、
    頚部通路維持具。
  6. 請求項1~5の何れか一項の頚部通路維持具であって、
    前記頚部は、子宮頚部であり、
    前記内壁は、子宮体部の内壁である、
    頚部通路維持具。
  7. 請求項1~5の何れか一項の頚部通路維持具であって、
    前記通路形成部は、エチレン酢酸ビニルからなる、
    頚部通路維持具。

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