JP2024017505A - 機械部品、動力伝達装置、およびロボット - Google Patents

機械部品、動力伝達装置、およびロボット Download PDF

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Abstract

【課題】ひずみゲージが配置されない隙間領域に起因する検出欠損による誤差を低減できる技術を提供する。【解決手段】機械部品は、ベース部と、複数のひずみゲージとを有する。ベース部は、中心軸に対して交差する方向に広がる。複数のひずみゲージは、ベース部に配置される。複数のひずみゲージは、中心軸を中心とする周方向に配列される。隣り合うひずみゲージの周方向間には、複数の隙間領域が配置される。複数の隙間領域は、中心軸を中心として90°の角度間隔で配置された隙間領域を含む。【選択図】図5

Description

本発明は、機械部品、動力伝達装置、およびロボットに関する。
近年、ロボットの関節などに搭載される波動減速機の需要が高まっている。従来の波動減速機は、複数のひずみゲージを有する。ひずみゲージは、減速後の回転速度で回転する外歯歯車に、貼り付けられている。これにより、外歯歯車にかかるトルクの検出が可能となっている(特許文献1)。
特開2000-131160号公報
ただし、特許文献1の外歯歯車は、楕円形の輪郭を有する波動発生器により撓み変形する。このため、外歯歯車には、本来計測したい外力によるトルクだけではなく、波動発生器による撓み変形に起因する正弦波状のトルク(以下「リップルトルク」と称する)が発生する。ひずみゲージは、外力により外歯歯車に生じるトルクとともに、このリップルトルクも検出する。
また、複数のひずみゲージは、外歯歯車の表面に、周方向に間隔をあけて配置される。このため、隣り合うひずみゲージの周方向間の隙間領域においては、外歯歯車にかかるリップルトルクが検出されない。このようなリップルトルクの検出欠損は、トルク検出の誤差要因となる。
本発明の目的は、ひずみゲージが配置されない隙間領域に起因する検出欠損による誤差を低減できる技術を提供することを目的とする。
第1発明は、機械部品であって、前記中心軸に対して交差する方向に広がるベース部と、前記ベース部に配置された複数のひずみゲージと、を有し、前記複数のひずみゲージは、前記中心軸を中心とする周方向に配列され、隣り合う前記ひずみゲージの周方向間には、複数の隙間領域が配置され、前記複数の隙間領域は、前記中心軸を中心として90°の角度間隔で配置された隙間領域を含む。
第2発明は、機械部品であって、前記中心軸に対して交差する方向に広がるベース部と、前記ベース部に配置された複数のひずみゲージと、を有し、前記複数のひずみゲージは、前記中心軸を中心とする周方向に配列され、隣り合う前記ひずみゲージの周方向間には、複数の隙間領域が配置され、前記複数の隙間領域は、前記中心軸を中心として60°の角度間隔で配置された隙間領域を含む。
第1発明および第2発明によれば、ひずみゲージが配置されない隙間領域に起因する検出欠損による誤差を低減できる。
図1は、ロボットの概要図である。 図2は、動力伝達装置の縦断面図である。 図3は、図2のA-A位置から見た動力伝達装置の横断面図である。 図4は、センサ基板の付近における外歯歯車の部分縦断面図である。 図5は、センサ基板の平面図である。 図6は、センサ基板の部分平面図である。 図7は、第1ブリッジ回路の回路図である。 図8は、第2ブリッジ回路の回路図である。 図9は、トルクセンサにより検出されるリップルトルクを示したグラフである。 図10は、隙間領域の拡大図である。 図11は、隙間領域の拡大図である。 図12は、第1変形例に係るセンサ基板の平面図である。 図13は、第2変形例に係るカムの平面図である。
以下、本願の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<1.ロボットについて>
図1は、一実施形態に係る動力伝達装置1を備えたロボット100の概要図である。ロボット100は、例えば、工業製品の製造ラインにおいて、部品の搬送、加工、組立等の作業を行う、いわゆる産業用ロボットである。図1に示すように、ロボット100は、ベースフレーム101、アーム102、モータ103、および動力伝達装置1を備える。
アーム102は、ベースフレーム101に対して、回動可能に支持されている。モータ103および動力伝達装置1は、ベースフレーム101とアーム102との間の関節部に、組み込まれている。モータ103に駆動電流が供給されると、モータ103から回転運動が出力される。また、モータ103から出力される回転運動は、動力伝達装置1により減速されて、アーム102へ伝達される。これにより、ベースフレーム101に対してアーム102が、減速後の速さで回動する。
ロボット100は、動力伝達装置1を備えるため、後述するメカニズムによって、トルク検出の誤差が少ないロボット100を実現できる。
<2.動力伝達装置の構成>
続いて、動力伝達装置1の詳細な構造について、説明する。
なお、以下では、動力伝達装置1の中心軸9と平行な方向を「軸方向」、動力伝達装置1の中心軸9に直交する方向を「径方向」、動力伝達装置1の中心軸9を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。ただし、上記の「平行な方向」は、略平行な方向も含む。また、上記の「直交する方向」は、略直交する方向も含む。
図2は、一実施形態に係る動力伝達装置1の縦断面図である。図3は、図2のA-A位置から見た動力伝達装置1の横断面図である。図の煩雑化を避けるため、図3においては、断面を示すハッチングが省略されている。
この動力伝達装置1は、波動減速機である。動力伝達装置1は、モータ103から得られる第1回転速度の回転運動を、第1回転速度よりも遅い第2回転速度に減速する。図2および図3に示すように、動力伝達装置1は、内歯歯車20、外歯歯車30、および波動発生器40を備える。本実施形態の動力伝達装置1は、入力シャフト10をさらに備える。
入力シャフト10は、減速前の第1回転速度で回転する部材である。入力シャフト10は、モータ103の出力軸に接続される。入力シャフト10は、中心軸9に沿って、軸方向に延びる。本実施形態の入力シャフト10は、中心軸9を中心とする円筒状である。入力シャフト10は、動力伝達装置1を軸方向に貫通する。なお、入力シャフト10は、モータ103の出力軸と同一の部材であってもよい。
内歯歯車20は、入力シャフト10の回転に伴い、第1回転速度よりも低い第2回転速度で回転する機械部品である。内歯歯車20は、アーム102に対して固定される。内歯歯車20は、後述する外歯32の径方向外側に配置される。内歯歯車20の剛性は、外歯歯車30の後述する胴部31の剛性よりも、十分に高い。
内歯歯車20は、中心軸9を中心とする円環状である。内歯歯車20は、複数の内歯21を有する。複数の内歯21は、内歯歯車20の径方向内側面から、径方向内方へ突出する。複数の内歯21は、内歯歯車20の内周面において、周方向に一定のピッチで配列されている。
外歯歯車30は、撓み変形可能な環状の機械部品である。外歯歯車30は、ベースフレーム101に対して固定される。図2および図3に示すように、外歯歯車30は、胴部31、複数の外歯32、ベース部33、および肉厚部34を有する。
胴部31は、中心軸9を中心とする筒状の部分である。胴部31の軸方向一方端は、ベース部33に接続される。胴部31は、ベース部33の径方向内端部から、軸方向他方側へ向けて延びる。胴部31の軸方向他方側の端部は、波動発生器40の径方向外側、かつ、内歯歯車20の径方向内側に位置する。胴部31は、可撓性を有するため、径方向に撓み変形可能である。
複数の外歯32は、胴部31の径方向外側面から、径方向外方に突出する。複数の外歯32は、胴部31の軸方向他方端の径方向外側面に配置される。複数の外歯32は、周方向に一定のピッチで配列されている。複数の外歯32の一部と、上述した複数の内歯21の一部とは、互いに噛み合う。内歯歯車20が有する内歯21の数と、外歯歯車30が有する外歯32の数とは、僅かに相違する。
ベース部33は、中心軸9を囲み、中心軸9と交差する方向に広がる。ベース部33は、好ましくは、中心軸9に対して直交する面に沿って広がる。ベース部33は、胴部31の軸方向一方端から、径方向外側へ向けて広がる。また、ベース部33は、中心軸9を囲む環状である。ベース部33は、薄肉状であるため、僅かに撓み変形可能である。
肉厚部34は、ベース部33の径方向外側に位置する、円環状の部分である。肉厚部34の軸方向の厚みは、ベース部33の軸方向の厚みよりも厚い。肉厚部34は、ベースフレーム101に、直接、または他の部材を介して、固定される。
波動発生器40は、外歯歯車30に周期的な撓み変形を発生させる機構である。波動発生器40は、外歯32の径方向内側に配置される。波動発生器40は、カム41および可撓性軸受42を有する。本実施形態では、入力シャフト10およびカム41が、単一の部品で形成されている。ただし、カム41は、入力シャフト10とは別の部品であってもよい。その場合、入力シャフト10に対してカム41が固定されていればよい。カム41は、外歯歯車30に180°の周期で変位を与える部品である。カム41の径方向外側面は、中心軸9を中心とする楕円形である。
可撓性軸受42は、撓み変形可能な軸受である。可撓性軸受42は、カム41の径方向外側面と、外歯歯車30の胴部31の径方向内側面との間に配置される。
可撓性軸受42の内輪は、カム41の径方向外側面に接触する。可撓性軸受42の外輪は、胴部31の径方向内側面に接触する。このため、胴部31は、カム41の径方向外側面に沿った楕円形状に変形する。その結果、当該楕円の長軸の両端に相当する2箇所において、外歯歯車30の外歯32と、内歯歯車20の内歯21とが噛み合う。周方向の他の位置においては、外歯32と内歯21とが噛み合わない。
モータ103を駆動させると、入力シャフト10とともにカム41が、中心軸9を中心として第1回転速度で回転する。これにより、外歯歯車30の上述した楕円の長軸も、第1回転速度で回転する。そうすると、外歯32と内歯21との噛み合い位置も、周方向に第1回転速度で変化する。また、上述の通り、内歯歯車20の内歯21の数と、外歯歯車30の外歯32の数とは、僅かに相違する。この歯数の差によって、カム41の1回転ごとに、外歯32と内歯21との噛み合い位置が、周方向に僅かに変化する。その結果、外歯歯車30に対して内歯歯車20が、中心軸9を中心として、第1回転速度よりも遅い第2回転速度で回転する。
<3.トルクセンサについて>
動力伝達装置1は、トルクセンサ50を有する。トルクセンサ50は、上述した外歯歯車30のベース部33にかかるトルクを検出するためのセンサである。図2に示すように、トルクセンサ50は、センサ基板51を有する。センサ基板51は、ベース部33の表面に固定される。図4は、センサ基板51の付近における外歯歯車30の部分縦断面図である。図5は、センサ基板51の平面図である。図4および図5に示すように、センサ基板51は、絶縁層511および導体層512を有する。
絶縁層511は、柔軟に変形可能である。絶縁層511は、中心軸9に対して交差する方向に広がる。また、絶縁層511は、中心軸9を中心とする円環状である。絶縁層511は、絶縁体である樹脂または無機絶縁材料からなる。絶縁層511は、ベース部33の表面に配置される。
導体層512は、絶縁層511の表面に形成される。導体層512の材料には、導体である金属が使用される。導体層512の材料には、例えば、銅合金、クロム合金、または銅が使用される。図5に示すように、導体層512は、複数の第1ひずみゲージW1と、複数の第2ひずみゲージW2とを有する。複数の第2ひずみゲージW2は、複数の第1ひずみゲージW1よりも、径方向外側に配置される。
複数の第1ひずみゲージW1は、複数の内側ひずみゲージW11と、複数の外側ひずみゲージW12とを含む。複数の外側ひずみゲージW12は、複数の内側ひずみゲージW11よりも、径方向外側に配置される。
内側ひずみゲージW11は、4つのひずみゲージRa,Rb,Rc,Rdを有する。4つのひずみゲージRa,Rb,Rc,Rdは、周方向に間隔をあけて配置されている。4つのひずみゲージRa,Rb,Rc,Rdは、それぞれ、中心軸9を中心とする約90°の範囲に、円弧状に設けられている。4つのひずみゲージRa,Rb,Rc,Rdは、同心状に配置される。中心軸9から4つのひずみゲージRa,Rb,Rc,Rdまでの径方向の距離は、略同一である。
図6は、センサ基板51の部分平面図である。図6において、ひずみゲージRaについて代表的に示すように、4つのひずみゲージRa,Rb,Rc,Rdは、それぞれ、複数の抵抗線r1を有する。抵抗線r1は、径方向および周方向の両方の成分を有する方向に延びる。複数の抵抗線r1は、互いに略平行な姿勢で、周方向に配列される。4つのひずみゲージRa,Rb,Rc,Rdのうち、2つのひずみゲージRa,Rbの抵抗線r1は、径方向に対して、周方向一方側に傾斜する。他の2つのひずみゲージRc、Rdの抵抗線r1は、径方向に対して、周方向他方側に傾斜する。径方向に対する抵抗線r1の傾斜角度は、例えば45°である。周方向に隣り合う抵抗線r1の端部同士は、径方向内側または径方向外側で交互に接続される。これにより、複数の抵抗線r1が、全体として直列に接続される。
外側ひずみゲージW12は、4つのひずみゲージRe,Rf,Rg,Rhを有する。4つのひずみゲージRe,Rf,Rg,Rhは、周方向に間隔をあけて配置されている。4つのひずみゲージRe,Rf,Rg,Rhは、それぞれ、中心軸9を中心とする約90°の範囲に、円弧状に設けられている。4つのひずみゲージRe,Rf,Rg,Rhは、同心状に配置される。中心軸9から4つのひずみゲージRe,Rf,Rg,Rhまでの径方向の距離は、略同一である。
図6において、ひずみゲージReについて代表的に示すように、4つのひずみゲージRe,Rf,Rg,Rhは、それぞれ、複数の抵抗線r1を有する。抵抗線r1は、径方向および周方向の両方の成分を有する方向に延びる。複数の抵抗線r1は、互いに略平行な姿勢で、周方向に配列される。4つのひずみゲージRe,Rf,Rg,Rhのうち、2つのひずみゲージRg,Rhの抵抗線r1は、径方向に対して、周方向一方側に傾斜する。他の2つのひずみゲージRe,Rfの抵抗線r1は、径方向に対して、周方向他方側に傾斜する。径方向に対する抵抗線r1の傾斜角度は、例えば45°である。周方向に隣り合う抵抗線r1の端部同士は、径方向内側または径方向外側で交互に接続される。これにより、複数の抵抗線r1が、全体として直列に接続される。
複数の第2ひずみゲージW2は、複数の内側ひずみゲージW21と、複数の外側ひずみゲージW22とを有する。複数の外側ひずみゲージW22は、複数の内側ひずみゲージW21よりも、径方向外側に配置される。
内側ひずみゲージW21は、4つのひずみゲージRi,Rj,Rk,Rlを有する。4つのひずみゲージRi,Rj,Rk,Rlは、周方向に間隔をあけて配置されている。4つのひずみゲージRi,Rj,Rk,Rlは、それぞれ、中心軸9を中心とする約90°の範囲に、円弧状に設けられている。4つのひずみゲージRi,Rj,Rk,Rlは、同心状に配置される。中心軸9から4つのひずみゲージRi,Rj,Rk,Rlまでの径方向の距離は、略同一である。
図6に示すように、4つのひずみゲージRi,Rj,Rk,Rlは、それぞれ、複数の抵抗線r2を有する。抵抗線r2は、径方向および周方向の両方の成分を有する方向に延びる。複数の抵抗線r2は、互いに略平行な姿勢で、周方向に配列される。4つのひずみゲージRi,Rj,Rk,Rlのうち、2つのひずみゲージRi,Rjの抵抗線r2は、径方向に対して、周方向一方側に傾斜する。他の2つのひずみゲージRk,Rlの抵抗線r2は、径方向に対して、周方向他方側に傾斜する。径方向に対する抵抗線r2の傾斜角度は、例えば45°である。周方向に隣り合う抵抗線r2の端部同士は、径方向内側または径方向外側で交互に接続される。これにより、複数の抵抗線r2が、全体として直列に接続される。
外側ひずみゲージW22は、4つのひずみゲージRm,Rn,Ro,Rpを有する。4つのひずみゲージRm,Rn,Ro,Rpは、周方向に間隔をあけて配置されている。4つのひずみゲージRm,Rn,Ro,Rpは、それぞれ、中心軸9を中心とする約90°の範囲に、円弧状に設けられている。4つのひずみゲージRm,Rn,Ro,Rpは、同心状に配置される。中心軸9から4つのひずみゲージRm,Rn,Ro,Rpまでの径方向の距離は、略同一である。
図6に示すように、4つのひずみゲージRm,Rn,Ro,Rpは、それぞれ、複数の抵抗線r2を有する。抵抗線r2は、径方向および周方向の両方の成分を有する方向に延びる。複数の抵抗線r2は、互いに略平行な姿勢で、周方向に配列される。4つのひずみゲージRm,Rn,Ro,Rpのうち、2つのひずみゲージRo,Rpの抵抗線r2は、径方向に対して、周方向一方側に傾斜する。他の2つのひずみゲージRm,Rnの抵抗線r2は、径方向に対して、周方向他方側に傾斜する。径方向に対する抵抗線r2の傾斜角度は、例えば45°である。周方向に隣り合う抵抗線r2の端部同士は、径方向内側または径方向外側で交互に接続される。これにより、複数の抵抗線r2が、全体として直列に接続される。
なお、抵抗線r1およびr2の径方向に対する傾斜角度は、45°以外であってもよい。例えば、抵抗線r1およびr2の径方向に対する傾斜角度は、30°や60°であってもよい。
複数の第1ひずみゲージW1は、第1ブリッジ回路C1を構成する。すなわち、複数の内側ひずみゲージW11および複数の外側ひずみゲージW12は、第1ブリッジ回路C1を構成する。複数の内側ひずみゲージW11および複数の外側ひずみゲージW12によって第1ブリッジ回路C1を構成することにより、ベース部33にかかるトルクを精度よく検出できる。図7は、第1ブリッジ回路C1の回路図である。図7に示すように、第1ブリッジ回路C1は、8つのひずみゲージRa,Rb,Rc,Rd,Re,Rf,Rg,Rhが互いに接続されることにより、構成される。
4つのひずみゲージRa,Rb,Rc,Rdは、この順に直列に接続される。4つのひずみゲージRe,Rf,Rg,Rhは、この順に直列に接続される。そして、電源電圧の+極と-極との間において、4つのひずみゲージRa,Rb,Rc,Rdの列と、4つのひずみゲージRe,Rf,Rg,Rhの列とが、並列に接続される。また、2つのひずみゲージRb,Rcの中間点M11と、2つのひずみゲージRf,Rgの中間点M12との間に、第1電圧計V1が接続される。
8つのひずみゲージRa,Rb,Rc,Rd,Re,Rf,Rg,Rhの各抵抗線r1の抵抗値は、ベース部33にかかるトルクに応じて変化する。例えば、ベース部33に、中心軸9を中心として、周方向の一方側へ向かうトルクがかかると、4つのひずみゲージRa,Rb,Rg,Rhの各抵抗線r1の抵抗値が低下し、他の4つのひずみゲージRc,Rd,Re,Rfの各抵抗線r1の抵抗値が増加する。一方、ベース部33に、中心軸9を中心として、周方向の他方側へ向かうトルクがかかると、4つのひずみゲージRa,Rb,Rg,Rhの各抵抗線r1の抵抗値が増加し、他の4つのひずみゲージRc,Rd,Re,Rfの各抵抗線r1の抵抗値が低下する。このように、4つのひずみゲージRa,Rb,Rg,Rhと、他の4つのひずみゲージRc,Rd,Re,Rfとは、トルクに対して互いに逆向きの抵抗値変化を示す。
そして、4つのひずみゲージRa,Rb,Rg,Rhの各抵抗値と、他の4つのひずみゲージRc,Rd,Re,Rfの各抵抗値とが、逆向きに変化すると、2つのひずみゲージRb,Rcの中間点M11と、2つのひずみゲージRf,Rgの中間点M12との間の電位差が変化するので、第1電圧計V1の計測値も変化する。したがって、この第1電圧計V1の計測値に基づいて、ベース部33にかかるトルクの向きおよび大きさを検出することができる。
複数の第2ひずみゲージW2は、第2ブリッジ回路C2を構成する。すなわち、複数の内側ひずみゲージW21および複数の外側ひずみゲージW22は、第2ブリッジ回路C2を構成する。複数の内側ひずみゲージW21および複数の外側ひずみゲージW22によって第2ブリッジ回路C2を構成することにより、ベース部33にかかるトルクを精度よく検出できる。図8は、第2ブリッジ回路C2の回路図である。図8に示すように、第2ブリッジ回路C2は、8つのひずみゲージRi,Rj,Rk,Rl,Rm,Rn,Ro,Rpが互いに接続されることにより、構成される。
4つのひずみゲージRi,Rj,Rk,Rlは、この順に直列に接続される。4つのひずみゲージRm,Rn,Ro,Rpは、この順に直列に接続される。そして、電源電圧の+極と-極との間において、4つのひずみゲージRi,Rj,Rk,Rlの列と、4つのひずみゲージRm,Rn,Ro,Rpの列とが、並列に接続される。また、2つのひずみゲージRj,Rkの中間点M21と、2つのひずみゲージRn,Roの中間点M22との間に、第2電圧計V2が接続される。
8つのひずみゲージRi,Rj,Rk,Rl,Rm,Rn,Ro,Rpの各抵抗線r2の抵抗値は、ベース部33にかかるトルクに応じて変化する。例えば、ベース部33に、中心軸9を中心として、周方向の一方側へ向かうトルクがかかると、4つのひずみゲージRi,Rj,Ro,Rpの各抵抗線r2の抵抗値が低下し、他の4つのひずみゲージRk,Rl,Rm,Rnの各抵抗線r2の抵抗値が増加する。一方、ベース部33に、中心軸9を中心として、周方向の他方側へ向かうトルクがかかると、4つのひずみゲージRi,Rj,Ro,Rpの各抵抗線r1の抵抗値が増加し、他の4つのひずみゲージRk,Rl,Rm,Rnの各抵抗線r1の抵抗値が低下する。このように、4つのひずみゲージRi,Rj,Ro,Rpと、他の4つのひずみゲージRk,Rl,Rm,Rnとは、トルクに対して互いに逆向きの抵抗値変化を示す。
そして、4つのひずみゲージRi,Rj,Ro,Rpの各抵抗値と、他の4つのひずみゲージRk,Rl,Rm,Rnの各抵抗値とが、逆向きに変化すると、2つのひずみゲージRj,Rkの中間点M21と、2つのひずみゲージRn,Roの中間点M22との間の電位差が変化するので、第2電圧計V2の計測値も変化する。したがって、この第2電圧計V2の計測値に基づいて、ベース部33にかかるトルクの向きおよび大きさを検出することができる。
動力伝達装置1は、ハウジング60および信号処理基板70を、さらに有する。図2に示すように、ハウジング60は、外歯歯車30の軸方向一方側に位置する。ハウジング60は、外歯歯車30を、軸方向一方側から覆う。ハウジング60は、外歯歯車30に対して固定される。
信号処理基板70は、ハウジング60の表面に固定される。信号処理基板70は、マイクロプロセッサを備えた電気回路により構成される。信号処理基板70は、第1ブリッジ回路C1および第2ブリッジ回路C2と電気的に接続されている。信号処理基板70は、第1電圧計V1および第2電圧計V2の出力信号に基づき、ベース部33にかかるトルクを検出する。
特に、本実施形態のトルクセンサ50は、第1ブリッジ回路C1を構成する複数の第1ひずみゲージW1と、第2ブリッジ回路C2を構成する複数の第2ひずみゲージW2とを有する。このため、いずれか一方のブリッジ回路に異常が発生した場合でも、他方のブリッジ回路によりトルクを検出できる。
<4.ひずみゲージの配置について>
上記のように、本実施形態では、機械部品である外歯歯車30が、複数のひずみゲージRa,Rb,Rc,Rd,Re,Rf,Rg,Rh,Ri,Rj,Rk,Rl,Rm,Rn,Ro,Rpを有する。複数のひずみゲージRa,Rb,Rc,Rd,Re,Rf,Rg,Rh,Ri,Rj,Rk,Rl,Rm,Rn,Ro,Rpは、ベース部33に配置されている。
4つのひずみゲージRa,Rb,Rc,Rdは、中心軸9を中心とする周方向に配列される。隣り合うひずみゲージの周方向間には、隙間領域Aが配置されている。4つの隙間領域Aは、中心軸9を中心として90°の角度間隔で配置される。
4つのひずみゲージRe,Rf,Rg,Rhは、中心軸9を中心とする周方向に配列される。隣り合うひずみゲージの周方向間には、隙間領域Aが配置されている。4つの隙間領域Aは、中心軸9を中心として90°の角度間隔で配置される。
4つのひずみゲージRi,Rj,Rk,Rlは、中心軸9を中心とする周方向に配列される。隣り合うひずみゲージの周方向間には、隙間領域Aが配置されている。4つの隙間領域Aは、中心軸9を中心として90°の角度間隔で配置される。
4つのひずみゲージRm,Rn,Ro,Rpは、中心軸9を中心とする周方向に配列される。隣り合うひずみゲージの周方向間には、隙間領域Aが配置されている。4つの隙間領域Aは、中心軸9を中心として90°の角度間隔で配置される。
外歯歯車30は、楕円形状のカム41により撓み変形する。このため、外歯歯車30には、本来計測したい外力によるトルクだけではなく、カム41による撓み変形に起因するトルク(以下「リップルトルクT」と称する)が発生する。トルクセンサ50は、外力により外歯歯車30に生じるトルクとともに、このリップルトルクTも検出する。
図9は、ある時点において、トルクセンサ50により検出されるリップルトルクTを示したグラフである。図9の横軸は、中心軸9を中心とする周方向の位置を示している。図9の縦軸は、トルクセンサ50により検出されるリップルトルクTの値を示している。本実施形態では、カム41の径方向外側面の径が、中心軸9を中心とする180°の角度周期で変化するため、図9のように、リップルトルクTも、中心軸9を中心とする180°の角度周期で正弦波状に現れる。
そして、図9のリップルトルクTを、0°から180°の範囲において積分した値が、その時点において、0°から180°の周方向の位置でトルクセンサ50により検出されるリップルトルクTの合計値となる。
ただし、図9に示すように、トルクセンサ50により検出されるリップルトルクTは、検出欠損Toを有する。検出欠損Toは、ひずみゲージの隙間領域Aに相当する角度位置に発生する。すなわち、隙間領域Aにはひずみゲージが無いため、リップルトルクTを検出することができず、検出欠損Toとなるのである。カム41が回転すると、図9の正弦波状のリップルトルクTの波形は、横軸方向に移動するが、検出欠損Toの位置は変化しない。この検出欠損Toは、リップルトルクTの上述した積分値の誤差成分となり得る。
本実施形態では、隙間領域Aが、90°の角度間隔で配置されている。このようにすれば、隙間領域Aに起因する検出欠損Toも、図9のように、90°の角度間隔で発生する。したがって、180°周期のリップルトルクTにおいて、2つの検出欠損Toが逆位相となるため、積分したときに検出欠損Toが互いに打ち消し合う。その結果、リップルトルクTの積分値において、検出欠損Toによる誤差を低減できる。
図10および図11は、隙間領域Aの拡大図である。図10および図11では、隙間領域Aが破線のハッチングで示されている。図10および図11のように、本実施形態では、隣り合うひずみゲージの抵抗線の傾きにより、隙間領域Aの形状が2種類存在する。図10の隙間領域Aの周方向の最大長さL1は、図11の隙間領域Aの周方向の最大長さL2の2倍となっている。また、図10の隙間領域Aの最大中心角θ1は、図11の隙間領域Aの最大中心角θ2の2倍となっている。
ただし、隙間領域Aの形状に拘わらず、複数の隙間領域Aの面積は互いに等しい。このようにすれば、隙間領域AによるリップルトルクTの欠損量を等しくすることができる。これにより、リップルトルクTの積分値において、検出欠損Toによる誤差を、より低減できる。なお、隙間領域Aの面積は、隣り合うひずみゲージの周方向間、かつ、ひずみゲージの径方向内側の縁の延長線と、ひずみゲージの径方向外側の縁の延長線との径方向間に存在する領域の面積である。
複数の隙間領域Aの面積は、不可避的に生じる誤差を有していてもよい。すなわち、複数の隙間領域Aの面積は、互いに略同一であればよい。
特に、本実施形態では、複数の第1ひずみゲージW1における複数の隙間領域Aの面積が互いに等しく、複数の第2ひずみゲージW2における複数の隙間領域Aの面積が互いに等しい。より具体的には、複数の第1ひずみゲージW1に含まれる複数の内側ひずみゲージW11における複数の隙間領域Aの面積が互いに等しい。また、複数の第1ひずみゲージW1に含まれる複数の外側ひずみゲージW12における複数の隙間領域Aの面積が互いに等しい。また、複数の第2ひずみゲージW2に含まれる複数の内側ひずみゲージW21における複数の隙間領域Aの面積が互いに等しい。また、複数の第2ひずみゲージW2に含まれる複数の外側ひずみゲージW22における複数の隙間領域Aの面積が互いに等しい。
このようにすれば、第1ブリッジ回路C1および第2ブリッジ回路C2のそれぞれにおいて、隙間領域AによるリップルトルクTの欠損量を等しくすることができる。これにより、第1ブリッジ回路C1および第2ブリッジ回路C2のそれぞれにおいて、検出欠損Toによる出力値の誤差を、より低減できる。
<5.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態には限定されない。以下では、種々の変形例について、上記実施形態との相違点を中心に説明する。
<5-1.第1変形例>
図12は、第1変形例に係るセンサ基板51の平面図である。上記実施形態では、複数の第1ひずみゲージW1における複数の隙間領域Aの周方向の位置と、複数の第2ひずみゲージW2における複数の隙間領域Aの周方向の位置とが、同一であった。これに対し、図12の例では、複数の第1ひずみゲージW1における複数の隙間領域Aの周方向の位置と、複数の第2ひずみゲージW2における複数の隙間領域Aの周方向の位置と、が異なる。
このように、複数の第1ひずみゲージW1における複数の隙間領域Aの周方向の位置と、複数の第2ひずみゲージW2における複数の隙間領域Aの周方向の位置とは、同一でなくてもよい。これにより、第1ブリッジ回路C1および第2ブリッジ回路C2の2つのブリッジ回路を使用し、かつ、複数のひずみゲージの配置の自由度を向上させることができる。
<5-2.第2変形例>
図13は、第2変形例に係るカム41の平面図である。上記実施形態では、カム41の径方向外側面が楕円形であった。このため、カム41の径方向外側面の径が、中心軸9を中心とする180°の角度周期で変化していた。これに対し、図13の例では、カム41の径方向外側面が、角が滑らかに湾曲する略三角形状である。このため、カム41の径方向外側面の径が、中心軸9を中心とする120°の角度周期で変化する。すなわち、図13のカム41は、外歯歯車30に120°の周期で変位を与える部品となる。動力伝達装置1は、上記実施形態のカム41に代えて、このような図13のカム41を使用してもよい。
図13のカム41を使用すると、リップルトルクTは、中心軸9を中心とする120°の角度周期で正弦波状に変化する。この場合、隙間領域Aは、中心軸9を中心として60°の角度間隔で配置すればよい。そのようにすれば、隙間領域Aに起因する検出欠損Toも、60°の角度間隔で発生する。したがって、120°周期のリップルトルクTにおいて、2つの検出欠損Toが逆位相となるため、積分したときに検出欠損Toが互いに打ち消し合う。その結果、リップルトルクTの積分値において、検出欠損Toによる誤差を低減できる。
<5-3.他の変形例>
上記の実施形態では、トルクセンサ50が、第1ブリッジ回路C1を構成する複数の第1ひずみゲージW1と、第2ブリッジ回路C2を構成する複数の第2ひずみゲージW2と、を有していた。しかしながら、トルクセンサ50は、第1ブリッジ回路C1を構成する複数の第1ひずみゲージW1と、第2ブリッジ回路C2を構成する複数の第2ひずみゲージW2とのうちの、いずれか一方のみを有していてもよい。
上記実施形態では、機械部品である外歯歯車30に、複数のひずみゲージが配置されていた。しかしながら、外歯歯車30に代えて、他の機械部品である内歯歯車20に、複数のひずみゲージが配置されていてもよい。すなわち、本発明における「機械部品」は、外歯歯車30および内歯歯車20のいずれであってもよい。これにより、動力伝達装置1の設計の自由度を向上できる。つまり、動力伝達装置1が搭載される製品の仕様や設計に合わせて、外歯歯車30または内歯歯車20のうち、好ましい対象にひずみゲージを配置できる。
また、上記実施形態の動力伝達装置1は、外歯歯車30がベースフレーム101に固定され、内歯歯車20が減速後の第2回転速度で回転していた。しかしながら、内歯歯車20がベースフレーム101に固定され、外歯歯車30が減速後の第2回転速度で回転してもよい。
また、上記実施形態の外歯歯車30は、ベース部33が、胴部31から径方向外側へ向けて広がる、いわゆる「ハット型」の可撓性外歯歯車であった。しかしながら、外歯歯車30は、ベース部33が、胴部31から径方向内側へ向けて広がる、いわゆる「カップ型」の可撓性外歯歯車であってもよい。
また、上記実施形態では、ロボット100に搭載される動力伝達装置1について説明した。しかしながら、同様の構造の動力伝達装置1を、アシストスーツ、無人搬送台車などの他の装置に搭載してもよい。
その他、機械部品、動力伝達装置、およびロボットの細部の構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変更してもよい。また、上記の実施形態および変形例に登場した要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
<6.総括>
本技術は、以下の構成をとることが可能である。
(1)機械部品であって、前記中心軸に対して交差する方向に広がるベース部と、前記ベース部に配置された複数のひずみゲージと、を有し、前記複数のひずみゲージは、前記中心軸を中心とする周方向に配列され、隣り合う前記ひずみゲージの周方向間には、複数の隙間領域が配置され、前記複数の隙間領域は、前記中心軸を中心として90°の角度間隔で配置された隙間領域を含む、機械部品。
(2)機械部品であって、前記中心軸に対して交差する方向に広がるベース部と、前記ベース部に配置された複数のひずみゲージと、を有し、前記複数のひずみゲージは、前記中心軸を中心とする周方向に配列され、隣り合う前記ひずみゲージの周方向間には、複数の隙間領域が配置され、前記複数の隙間領域は、前記中心軸を中心として60°の角度間隔で配置された隙間領域を含む、機械部品。
(3)(1)または(2)に記載の機械部品であって、前記複数の隙間領域の面積が互いに等しい、機械部品。
(4)(1)から(3)のいずれか1つに記載の機械部品であって、前記複数のひずみゲージは、周方向に配列された複数の内側ひずみゲージと、前記複数の内側ひずみゲージよりも径方向外側において、周方向に配列された複数の外側ひずみゲージと、を含み、前記複数の内側ひずみゲージおよび前記複数の外側ひずみゲージにより、ブリッジ回路が構成されている、機械部品。
(5)(1)から(4)のいずれか1つに記載の機械部品であって、前記複数のひずみゲージは、第1ブリッジ回路を構成する複数の第1ひずみゲージと、前記複数の第1ひずみゲージよりも径方向外側に配置され、第2ブリッジ回路を構成する複数の第2ひずみゲージと、を含む、機械部品。
(6)(5)に記載の機械部品であって、前記複数の第1ひずみゲージにおける前記複数の隙間領域の面積が互いに等しく、前記複数の第2ひずみゲージにおける前記複数の隙間領域の面積が互いに等しい、機械部品。
(7)(5)または(6)に記載の機械部品であって、前記複数の第1ひずみゲージにおける前記複数の隙間領域の周方向の位置と、前記複数の第2ひずみゲージにおける前記複数の隙間領域の周方向の位置と、が異なる、機械部品。
(8)(1)から(7)のいずれか1つに記載の機械部品を備えた動力伝達装置であって、内歯歯車と、前記内歯歯車と噛み合う外歯歯車と、前記外歯歯車に周期的な撓みを発生させる波動発生器と、を備え、前記内歯歯車および前記外歯歯車のいずれか一方が、前記機械部品である、動力伝達装置。
(9)(8)に記載の動力伝達装置を備えた、ロボット。
本発明は、機械部品、動力伝達装置、およびロボットに利用できる。
1 動力伝達装置
9 中心軸
10 入力シャフト
20 内歯歯車
21 内歯
30 外歯歯車
31 胴部
32 外歯
33 ベース部
34 肉厚部
40 波動発生器
41 カム
42 可撓性軸受
50 トルクセンサ
51 センサ基板
60 ハウジング
70 信号処理基板
100 ロボット
101 ベースフレーム
102 アーム
103 モータ
511 絶縁層
512 導体層
A 隙間領域
C1 第1ブリッジ回路
C2 第2ブリッジ回路
Ra,Rb,Rc,Rd,Re,Rf,Rg,Rh,Ri,Rj,Rk,Rl,Rm,Rn,Ro,Rp ひずみゲージ
W1 第1ひずみゲージ
W11 内側ひずみゲージ
W12 外側ひずみゲージ
W2 第2ひずみゲージ
W21 内側ひずみゲージ
W22 外側ひずみゲージ
T リップルトルク
To 検出欠損

Claims (9)

  1. 機械部品であって、
    中心軸に対して交差する方向に広がるベース部と、
    前記ベース部に配置された複数のひずみゲージと、
    を有し、
    前記複数のひずみゲージは、前記中心軸を中心とする周方向に配列され、
    隣り合う前記ひずみゲージの周方向間には、複数の隙間領域が配置され、
    前記複数の隙間領域は、前記中心軸を中心として90°の角度間隔で配置された隙間領域を含む、機械部品。
  2. 機械部品であって、
    中心軸に対して交差する方向に広がるベース部と、
    前記ベース部に配置された複数のひずみゲージと、
    を有し、
    前記複数のひずみゲージは、前記中心軸を中心とする周方向に配列され、
    隣り合う前記ひずみゲージの周方向間には、複数の隙間領域が配置され、
    前記複数の隙間領域は、前記中心軸を中心として60°の角度間隔で配置された隙間領域を含む、機械部品。
  3. 請求項1または請求項2に記載の機械部品であって、
    前記複数の隙間領域の面積が互いに等しい、機械部品。
  4. 請求項1または請求項2に記載の機械部品であって、
    前記複数のひずみゲージは、
    周方向に配列された複数の内側ひずみゲージと、
    前記複数の内側ひずみゲージよりも径方向外側において、周方向に配列された複数の外側ひずみゲージと、
    を含み、
    前記複数の内側ひずみゲージおよび前記複数の外側ひずみゲージにより、ブリッジ回路が構成されている、機械部品。
  5. 請求項1または請求項2に記載の機械部品であって、
    前記複数のひずみゲージは、
    第1ブリッジ回路を構成する複数の第1ひずみゲージと、
    前記複数の第1ひずみゲージよりも径方向外側に配置され、第2ブリッジ回路を構成する複数の第2ひずみゲージと、
    を含む、機械部品。
  6. 請求項5に記載の機械部品であって、
    前記複数の第1ひずみゲージにおける前記複数の隙間領域の面積が互いに等しく、
    前記複数の第2ひずみゲージにおける前記複数の隙間領域の面積が互いに等しい、機械部品。
  7. 請求項5に記載の機械部品であって、
    前記複数の第1ひずみゲージにおける前記複数の隙間領域の周方向の位置と、前記複数の第2ひずみゲージにおける前記複数の隙間領域の周方向の位置と、が異なる、機械部品。
  8. 請求項1または請求項2に記載の機械部品を備えた動力伝達装置であって、
    内歯歯車と、
    前記内歯歯車と噛み合う外歯歯車と、
    前記外歯歯車に周期的な撓みを発生させる波動発生器と、
    を備え、
    前記内歯歯車および前記外歯歯車のいずれか一方が、前記機械部品である、動力伝達装置。
  9. 請求項8に記載の動力伝達装置を備えた、ロボット。
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