JP2024016336A - 放射線検出器及び核医学診断装置 - Google Patents

放射線検出器及び核医学診断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】放射線検出器における温度変化の影響を適切に補償すること。【解決手段】実施形態に係る放射線検出器は、センサ部と、A/D変換部と、取得部と、出力制御部とを備える。前記センサ部は、放射線の入射に基づいてパルス信号を出力する。前記A/D変換部は、前記パルス信号をA/D変換することでデジタルデータを生成する。前記取得部は、前記A/D変換部の温度情報を取得する。前記出力制御部は、前記温度情報に基づいて補償されたデジタルデータを出力させる。【選択図】図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、放射線検出器及び核医学診断装置に関する。
従来、陽電子放出コンピュータ断層撮影(Positron Emission computed Tomography:PET)装置などの核医学診断装置や、光子計数型のコンピュータ断層撮影(Photon Counting Computed Tomography:PCCT)装置などの放射線診断装置の放射線検出器として、シリコン光電子増倍管(Silicon Photo Multiplier:SiPM)ベースの放射線検出器が知られている。
放射線検出器におけるアナログ信号処理は、温度に影響を受けることが知られている。このため、放熱や冷却の不均一性、周囲環境の変化などの影響により放射線検出器に温度変化が生じると、エネルギー情報や時間情報の出力値が変化してしまうという問題があった。
米国特許出願公開第2017/0322324号明細書
本明細書等に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、放射線検出器における温度変化の影響を適切に補償することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る放射線検出器は、センサ部と、A/D変換部と、取得部と、出力制御部とを備える。前記センサ部は、放射線の入射に基づいてパルス信号を出力する。前記A/D変換部は、前記パルス信号をA/D変換することでデジタルデータを生成する。前記取得部は、前記A/D変換部の温度情報を取得する。前記出力制御部は、前記温度情報に基づいて補償されたデジタルデータを出力させる。
図1は、実施形態に係る陽電子放出コンピュータ断層撮影(Positron Emission computed Tomography:PET)装置の構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る検出器ユニットの構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る温度補償について説明するための図である。 図4は、実施形態に係る温度補償について説明するための図である。 図5は、実施形態に係る温度補償について説明するための図である。 図6は、実施形態に係る出力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら各実施形態に係る放射線検出器及び核医学診断装置を説明する。なお、以下の説明において、既出の図に関して前述したものと同一又は略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表されている場合もある。また、例えば図面の視認性を確保する観点から、各図面の説明において主要又は代表的な構成要素だけに参照符号を付し、同一又は略同一の機能を有する構成要素であっても参照符号を付していない場合もある。
(第1の実施形態)
図1は、実施形態に係る陽電子放出コンピュータ断層撮影(Positron Emission computed Tomography:PET)装置100の構成の一例を示す図である。例えば、PET装置100は、図1に示すように、架台装置10及びコンソール装置20を有する。
架台装置10は、被検体Pに投与されたトレーサーから放出された陽電子が電子と対消滅することによって放出される対消滅ガンマ線を検出し、検出した対消滅ガンマ線をカウントすることによって計数情報を収集する。ここで、架台装置10は、当該架台装置10を水平方向に貫通するように形成された円筒状の開口部を有する。架台装置10は、当該開口部に配置された被検体Pから放出される対消滅ガンマ線を検出する。なお、以下の説明では、架台装置10の円筒状の開口部の軸に沿った方向をZ軸方向と定義する。また、Z軸方向に直交する水平方向をX軸方向と定義する。また、Z軸方向及びX軸方向に互いに直交する鉛直方向をY方向と定義する。
具体的には、架台装置10は、天板11、寝台12、寝台駆動機構13及びPET検出器14を有する。
天板11は、被検体Pが載置されるベッドである。例えば、天板11は、矩形の平板状に形成されており、長手方向がZ軸方向と平行になるように配置されている。
寝台12は、天板11をX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向へ移動可能に支持する。
寝台駆動機構13は、寝台12の内部又は外部に設けられており、寝台12によって支持された天板11を移動させる。例えば、寝台駆動機構13は、被検体Pの撮像が行われる際に、被検体Pが載置された天板11を架台装置10の開口部へ移動させる。例えば、寝台駆動機構13は、寝台12の位置を固定した状態で、寝台12上で天板11を移動させる。または、例えば、寝台駆動機構13は、移動ベースを含み、当該移動ベース上で寝台12とともに天板11を移動させてもよい。
PET検出器14は、被検体Pから放出される対消滅ガンマ線を検出する。そして、PET検出器14は、検出した対消滅ガンマ線の検出位置、エネルギー値及び検出時間を含む計数情報を生成し、生成した計数情報をコンソール装置20に送信する。
具体的には、PET検出器14は、架台装置10に形成された開口部を囲むようにZ軸を中心としたリング状に配列された複数の検出器ユニット14aを含んでおり、各検出器ユニット14aが、対消滅ガンマ線を検出して計数情報を生成する。
検出器ユニット14aは、例えば、フォトンカウンティング方式、アンガー型の検出器であり、シンチレータ、光検出素子及びライトガイドを有する。
シンチレータは、被検体P内の陽電子から放出されて入射した対消滅ガンマ線をシンチレーション光に変換して出力する。例えば、シンチレータは、LaBr3、LYSO、LSO、LGSO、BGO、GAGG、LuAG等のエネルギー計測に適するシンチレータ結晶によって形成される。また、例えば、シンチレータは、2次元に配列される。
光検出素子は、シンチレータから出力されたシンチレーション光を検出してアナログ信号に変換する。光検出素子は、例えば、SiPM(Silicon Photomultiplier)により構成されるが、PMT(Photomultiplier)等の他の光電子増倍管によって構成されてもよい。
ライトガイドは、光透過性に優れたプラスチック素材等によって形成され、シンチレータから出力されたシンチレーション光を光検出素子に伝達する。
なお、検出器ユニット14aは、シンチレータと光検出素子とが一対一に光学接合され、ライトガイドを有しない非アンガー型の検出器であってもよい。または、例えば、検出器ユニット14aは、シンチレータを用いた間接変換型の検出器ではなく、CZT、CdTe、Ge、Si等の半導体を用いた直接変換型の検出器であってもよい。
そして、検出器ユニット14aは、光検出素子から出力されるアナログ信号に基づいて、対消滅ガンマ線の検出位置、エネルギー値及び検出時間を含む計数情報を生成する。
例えば、検出器ユニット14aは、シンチレーション光を同じタイミングでアナログ信号に変換した複数の光検出素子を特定する。そして、検出器ユニット14aは、対消滅ガンマ線が入射したシンチレータの位置を、対消滅ガンマ線の検出位置として特定する。例えば、検出器ユニット14aは、光検出素子の位置及びアナログ信号の強度に基づいて重心演算を行うことで、対消滅ガンマ線が入射したシンチレータの位置を特定する。または、例えば、検出器ユニット14aは、シンチレータと光検出素子の各々の素子サイズが対応している場合は、出力が得られた光検出素子に対応するシンチレータの位置を、対消滅ガンマ線が入射したシンチレータの位置として特定してもよい。
また、例えば、検出器ユニット14aは、光検出素子から出力されたアナログ信号の強度を積分計算することで、対消滅ガンマ線のエネルギー値を特定する。または、例えば、検出器ユニット14aは、光検出素子から出力されたアナログ信号の強度が予め設定された閾値を超えている時間(ToT:Time Over Threshold)を測定し、測定した時間を用いて非線形補正を行うことで、対消滅ガンマ線のエネルギー値を特定してもよい。
また、例えば、検出器ユニット14aは、光検出素子によってシンチレーション光が検出された時間を対消滅ガンマ線の検出時間として特定する。ここで、検出時間は、絶対時刻であってもよいし、撮影開始時点からの経過時間であってもよい。
コンソール装置20は、操作者からPET装置100に対する各種操作を受け付け、受け付けた操作に基づいて、PET装置100の動作を制御する。具体的には、コンソール装置20は、入力インターフェース21、ディスプレイ22、メモリ23及び処理回路24を有する。ここで、コンソール装置20が備える各部は、バスを介して接続されている。なお、ここでは、架台装置10及びコンソール装置20が別体である場合を例示するが、コンソール装置20又はコンソール装置20の構成要素の一部が架台装置10に含まれていてもよい。
入力インターフェース21は、操作者から各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号へ変換して処理回路24に出力する。例えば、入力インターフェース21は、撮像条件や関心領域(Region Of Interest:ROI)の設定などを行うための操作入力を操作者から受け付ける。
入力インターフェース21としては、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、光学センサを用いた非接触入力回路、音声入力回路、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイなどが適宜、使用可能となっている。
なお、本実施形態において、入力インターフェース21は、これらの物理的な操作部品を備えるものに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路24へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース21の例に含まれる。また、入力インターフェース21は、架台装置10に設けられてもよい。また、入力インターフェース21は、コンソール装置20の本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。ここで、入力インターフェース21は、入力部の一例である。
ディスプレイ22は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ22は、処理回路24によって生成された医用画像(PET画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)などを出力する。ディスプレイ22としては、種々の任意のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。例えばディスプレイ22として、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)、Cathode Ray Tube(CRT)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(Organic Electro Luminescence Display:OELD)又はプラズマディスプレイが使用可能である。
なお、ディスプレイ22は、制御室の如何なる場所に設けられてもよい。また、ディスプレイ22は、架台装置10に設けられてもよい。また、ディスプレイ22は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置20の本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。また、ディスプレイ22として、1又は2以上のプロジェクタが用いられてもよい。ここで、ディスプレイ22は、表示部の一例である。
メモリ23は、PET装置100において用いられる各種のデータやプログラムを記憶する。メモリ41は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスクなどにより実現される。なお、メモリ23の保存領域は、PET装置100内にあってもよいし、ネットワークで接続された外部記憶装置内にあってもよい。ここで、メモリ23は、記憶部の一例である。
処理回路24は、PET装置100全体の動作を制御する。処理回路24は、ハードウェア資源として、プロセッサと、ROMやRAMなどのメモリとを有する。処理回路24は、メモリにロードされたプログラムを実行するプロセッサにより、制御機能24a、同時計数情報生成機能24b及び画像再構成機能24cなどの各種機能を実行する。ここで、処理回路44は、処理部の一例である。
制御機能24aにおいて処理回路24は、架台装置10及びコンソール装置20の各部を制御することで、PET装置100の全体制御を行う。例えば、処理回路24は、寝台駆動機構13を制御して、天板11を移動させる。また、例えば、処理回路24は、PET検出器14を制御して、被検体Pから放出された対消滅ガンマ線の計数情報を収集し、収集した計数情報をメモリ23に格納する。
同時計数情報生成機能24bにおいて処理回路24は、計数情報収集回路15によって収集された計数情報を用いて同時計数情報を生成する。具体的には、処理回路24は、メモリ23に記憶された計数情報を参照し、各計数情報の検出時間に基づいて、対消滅ガンマ線を略同時に計数した計数情報の組を特定する。そして、処理回路24は、特定した計数情報の組を対応付けた同時計数情報を生成し、生成した同時計数情報をメモリ23に格納する。また、処理回路24は、複数の検出器ユニット14aによって取得された複数の時間情報に基づいて、基準となる検出器ユニット14aと他の検出器ユニット14aとの間の時間情報のずれを補正する。
画像再構成機能24cにおいて処理回路24は、同時計数情報生成機能24bによって生成された同時計数情報に基づいて、PET画像を再構成する。具体的には、処理回路24は、メモリ23に記憶された同時計数情報を読み出し、読み出した同時計数情報を投影データとして用いて逆投影処理を行うことで、PET画像を再構成する。また、処理回路24は、再構成したPET画像をメモリ23に格納する。
なお、各機能24a~24cは、単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路24を構成し、各プロセッサが各プログラムを実行することにより各機能24a~24cを実現するものとしても構わない。ここで、各機能24a~24cは、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。
なお、コンソール装置20は、単一のコンソールにて複数の機能を実行するものとして説明したが、複数の機能を別々のコンソールが実行することにしても構わない。例えば、同時計数情報生成機能24b及び画像再構成機能24cなどの処理回路24の機能を分散して有しても構わない。
なお、処理回路24の一部又は全部は、コンソール装置20に含まれる場合に限らず、複数の医用画像診断装置において取得されたデータに対する処理を一括して行う統合サーバに含まれてもよい。
なお、同時計数情報の生成処理及びPET画像の再構成処理のうちの少なくとも1の処理は、コンソール装置20又は外部のワークステーションのどちらで実施することにしても構わない。また、コンソール装置20とワークステーションの両方で同時に処理することにしても構わない。ワークステーションとしては、例えば各処理に対応する機能を実現するプロセッサと、ROMやRAMなどのメモリとをハードウェア資源として有するコンピュータなどが適宜利用可能である。
以上、本実施形態に係るPET装置100の構成例について説明した。このような構成のもと、PET装置100は、上述したように、複数の検出器ユニット14aによって検出された対消滅ガンマ線の計数情報の中から対消滅ガンマ線を略同時に計数した計数情報の組を特定し、特定した計数情報の組を対応づけた同時計数情報に基づいて、PET画像を生成する。
このようなPET装置100においては、PET検出器14におけるアナログ信号処理が温度の影響を受ける。PET検出器14における温度変化は、検出のタイミングとエネルギー分解能を低下させる可能性がある。このため、安定した温度環境にPET検出器14を置くことが重要である。
SiPMなどの光検出素子(光電変換素子)及びA/D変換素子は、温度の影響を特に受けやすいことが知られている。より詳細には、PET検出器14における温度の影響は、光電変換素子が受ける影響が支配的である。このことから、光電変換素子の温度変化に応じて印加電圧を変動させ、安定したエネルギー情報を得られるように補償することが一般的であった。具体的には、光電変換素子の温度の実測結果に基づいて適切な電圧制御ができるようパラメータを調整していた。
しかしながら、PET検出器14の内部で急激な温度変化が発生した場合など、A/D変換素子の温度だけが変化してしまうおそれがあった。この場合、A/D変換素子の温度が変化すると、A/D変換素子の分解能に応じてエネルギー情報や時間情報の出力値が急激に変化してしまうという問題があった。
このことから、実施形態に係るPET検出器14は、A/D変換器145の温度に基づく温度補償が施されたデジタルデータを出力するように構成される。ここで、PET検出器14は、放射線検出器の一例である。
なお、A/D変換器145の温度に加えて、光電変換素子の温度にさらに基づく温度補償が行われる場合もあり得る。
以下、本実施形態に係るPET検出器14の構成例について、より詳細に説明する。図2は、本実施形態に係る検出器ユニット14aの構成例を示す図である。
PET検出器14において、各検出器ユニット14aは、アナログ部141、DAS(Data Acquisition System)及び温度センサ147を有する。例えばDASは、オシレータ142、PLL(Phase Locked Loop)143、分配器144、A/D変換器145及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)146を有する。
なお、PET検出器14において、イベントデータは、少なくとも1の検出器ユニット14aを含むブロックごとに収集されるとする。本実施形態では、1の検出器ユニット14aごとにイベントデータが収集される場合を例示する。
アナログ部141は、放射線の入射に基づいてパルス信号を出力する。具体的には、アナログ部141は、ガンマ線の検出結果に基づいたアナログ信号を検出する。具体的には、アナログ部141は、前述したシンチレータ及び光検出素子(光電変換素子)を含み、被検体P内の陽電子から放出されて入射した対消滅ガンマ線をシンチレーション光に変換し、当該シンチレーション光をアナログのパルス信号に変換して出力する。以下、当該パルス信号を検出信号と記載する。ここで、アナログ部141は、センサ部の一例である。
オシレータ142は、クロック信号を発生する。例えば、オシレータ142は、水晶振動子等の固有振動子を用いた回路によって実現される。
PLL(Phase Locked Loop)143は、オシレータ142によって発生するクロック信号を予め決められた周波数のクロック信号に変換して出力する。
分配器144は、PLL143から出力されるクロック信号をA/D変換器145及びASIC146に分配する。
A/D変換器145は、アナログ部141からの検出信号をA/D変換することでデジタルデータを生成する。A/D変換器145は、デジタルデータ(イベントデータ)をイベントごとに生成する。具体的には、A/D変換器145は、アナログデータである検出信号の入力を受け付けると、当該検出信号をデジタルデータに変換する。このデジタルデータには、消滅放射線の検出位置(例えば検出器ユニット14aや光電変換素子、シンチレータの識別情報など)と、エネルギー値(例えば検出信号の強度など)と、検出時間(例えば絶対時刻、撮影開始からの経過時間など)とが含まれる。なお、A/D変換器145は、オシレータ142によって発生するクロック信号に基づいて、アナログ部141によって検出されたアナログの検出信号の強度が所定の閾値を超えた時間を計測してデジタル信号に変換することで、時間情報を生成する。ここで、A/D変換器145は、A/D変換部の一例である。
ASIC146は、温度取得機能146a、時間情報生成機能146b、計数情報生成機能146c及び出力制御機能146dなどの各種機能を実行可能に構成される。
温度取得機能146aにおいてASIC146は、温度センサ147からの温度情報を取得する。ここで、温度取得機能146aを実現するASIC146は、取得部の一例である。
ここで、例えば、温度情報は、温度センサ147により計測されたA/D変換器145又はその近傍の温度の値を示す情報である。また、例えば、温度情報は、温度センサ147により計測されたA/D変換器145又はその近傍の温度の区分を示す情報であってもよい。温度の区分は、例えば後述の閾値に対応して設けることができる。
時間情報生成機能146bにおいてASIC146は、同期信号発生部によって発生する同期信号に基づいて、A/D変換器145によって生成された時間情報(デジタルデータ)を取得する。ASIC146は、取得した時間情報をコンソール装置20に送信する。
ここで、例えば、同期信号発生部は、アナログ部141に含まれるシンチレータであってもよい。このとき、同期信号は、当該シンチレータの自己崩壊によって生じるガンマ線である。例えば、ASIC146は、シンチレータの自己崩壊によるガンマ線が発生したことを契機として、時間情報を取得する。また、例えば、同期信号発生部は、架台装置10の開口部に配置されたガンマ線源であってもよい。このとき、同期信号は、当該ガンマ線から放出されたガンマ線であってもよい。また、例えば、同期信号発生部は、コンソール装置20の制御機能24aであってもよい。このとき、同期信号は、制御機能24aから送信されるコマンドであってもよい。
計数情報生成機能146cにおいてASIC146は、アナログ部141から出力されるアナログの検出信号と、A/D変換器145によって生成された時間情報とに基づいて、対消滅ガンマ線の検出位置、エネルギー値及び検出時間を含む計数情報(デジタルデータ)を生成する。ASIC146は、生成した計数情報をコンソール装置20に送信する。
出力制御機能146dにおいてASIC146は、温度センサ147から取得した温度情報に基づいて補償されたデジタルデータを出力させる出力制御を行う。温度情報に基づく出力制御の詳細については、後述する。ここで、出力制御機能146dを実現するASIC146は、出力制御部の一例である。
なお、ここでは、ASIC146を用いた例を説明したが、これに限らない。例えば、ASIC146の代わりに、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、SPLD(Simple Programmable Logic Device)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)等のプロセッサによって実現された他の処理回路が用いられてもよい。
温度センサ147は、少なくともA/D変換器145の温度を計測可能なセンサを含む。温度センサ147は、A/D変換器145の温度として、A/D変換器145が搭載された基板の温度を計測可能なセンサであってもよい。温度センサ147は、SiPM(光電変換素子)の温度を計測可能なセンサをさらに含んでいてもよい。温度センサ147としては、例えばサーミスタが用いられるが、熱電対や放射温度計など他の温度計測可能なセンサが利用されても構わない。
ここで、温度補償について、図面を参照してより詳細に説明する。図3~図5は、それぞれ実施形態に係る温度補償について説明するための図である。
出力制御機能146dにおいてASIC146は、温度情報に基づいて、アナログ部141からのパルス信号に関する閾値を設定する出力制御を行う。本実施形態では、アナログ部141からのパルス信号に関する閾値は、パルス信号のエネルギー測定に関する閾値である。
図3は、標準温度環境でのA/D変換器145からの検出信号のアナログ波形Wを例示する。温度情報が標準温度環境を示す情報であるとき、出力制御機能146dにおいてASIC146は、アナログ部141からの検出信号に関する閾値Th0を設定する出力制御を行う。ここで、閾値Th0は、A/D変換器145のベース電圧VB0に応じて予め定められる。以下、閾値Th0を用いたアナログ波形Wの検出信号のA/D変換により、エネルギー情報E0が得られるとして、説明を続ける。
図4は、A/D変換器145のみ温度上昇したときのA/D変換器145からの検出信号のアナログ波形Wを例示する。このとき、A/D変換器145のベース電圧は、温度上昇に伴い、電圧VB0より高い電圧VB1である。このため、A/D変換器145からの検出信号のアナログ波形Wは、A/D変換器145のベース電圧の上昇に伴い、図4に示すように、高い値(図3及び図4における上方)へ遷移する。したがって、標準温度環境に対応した閾値Th0を用いたA/D変換では、エネルギー情報E0より高いエネルギー情報E11が生成される。
このように、A/D変換器145に生じた温度変化に起因してエネルギー情報の出力値が変化してしまうため、本実施形態に係る温度情報に基づく出力制御においては、温度情報に応じてA/D変換を行うためにアナログの検出信号に対して設ける閾値を変更する。
具体的には、温度情報が標準温度環境より高温の環境を示す情報であるとき、出力制御機能146dにおいてASIC146は、アナログ部141からの検出信号に関する閾値Th1を設定する出力制御を行う。換言すれば、ASIC146は、温度情報が標準温度環境より高温の環境を示す情報であるとき、A/D変換を行うためにアナログの検出信号に対して設ける閾値を、標準温度環境に対応する閾値Th0から高温環境に対応する閾値Th1に変更する。ここで、閾値Th1は、A/D変換器145のベース電圧VB1又はその範囲に応じて予め定められた値であり、閾値Th0より高い。
高温環境に対応した閾値Th1を用いたA/D変換によれば、エネルギー情報E11より低いエネルギー情報E12が生成される。このため、A/D変換器145に生じた温度上昇に起因するエネルギー情報の出力値の上昇を抑制することができる。
図5は、A/D変換器145のみ温度低下したときのアナログ波形Wを例示する。このとき、A/D変換器145のベース電圧は、温度低下に伴い、電圧VB0より低い電圧VB2である。このため、A/D変換器145からの検出信号のアナログ波形Wは、A/D変換器145のベース電圧の低下に伴い、図5に示すように、低い値(図3及び図5における下方)へ遷移する。したがって、標準温度環境に対応した閾値Th0を用いたA/D変換では、エネルギー情報E0より低いエネルギー情報E21が生成される。
そこで、本実施形態に係る温度情報に基づく出力制御においては、温度情報が標準温度環境より低温の環境を示す情報であるとき、出力制御機能146dにおいてASIC146は、アナログ部141からの検出信号に関する閾値Th2を設定する出力制御を行う。換言すれば、ASIC146は、温度情報が標準温度環境より低温の環境を示す情報であるとき、A/D変換を行うためにアナログの検出信号に対して設ける閾値を、標準温度環境に対応する閾値Th0から低温環境に対応する閾値Th2に変更する。ここで、閾値Th2は、A/D変換器145のベース電圧VB2又はその範囲に応じて予め定められた値であり、閾値Th0より低い。
低温環境に対応した閾値Th2を用いたA/D変換によれば、エネルギー情報E21より高いエネルギー情報E22が生成される。このため、A/D変換器145に生じた温度低下に起因するエネルギー情報の出力値の低下を抑制することができる。
ここで、実施形態に係る温度情報に基づく出力制御の流れについて、図面を参照してより詳細に説明する。
図6は、実施形態に係る出力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、温度取得機能146aにおいてASIC146は、温度センサ147からA/D変換器145の温度情報を取得する(S101)。
そして、出力制御機能146dにおいてASIC146は、図3~図5を参照して上述したように、温度情報に基づいて、アナログ部141からのパルス信号に関する閾値を設定する(S102)。
なお、S101及びS102の処理は、必ずしも毎回行われなくてもよい。また、温度情報に変化がない場合には、同じ閾値が設定されることになるため、閾値の設定について省略されてもよい。
時間情報生成機能146bにおいてASIC146は、温度情報に基づいて閾値が設定された状態のA/D変換器145によって生成された時間情報を取得する。また、計数情報生成機能146cにおいてASIC146は、当該時間情報に基づいて計数情報を生成する(S103)。
その後、出力制御機能146dにおいてASIC146は、生成した時間情報及び計数情報、すなわちA/D変換器145の温度情報に基づいて温度補償されたデジタルデータをコンソール装置20へ出力する(S104)。
このように、本実施形態に係る温度補償は、A/D変換を行うためにアナログの検出信号に対して設ける閾値を温度に応じて変化させることにより実現される。具体的には、出力制御機能146dにおいてASIC146は、温度情報に基づいて、アナログ部141からのパルス信号に関する閾値を設定する。つまり、ASIC146は、温度変化に伴うA/D変換器145からの出力値の変化を抑制し、温度情報に基づいて補償されたデジタルデータがPET検出器14から出力されるように出力制御を行う。
これにより、外気による急激な温度の変化や高計数率の処理に伴いA/D変換器145での大幅な温度上昇又は温度低下があっても、エネルギー情報の変動を最小化することが可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、温度情報に基づいて、アナログ部141からのパルス信号のエネルギー測定に関する閾値を設定する場合を例に説明したが、これに限らない。出力制御機能146dにおいてASIC146は、温度情報に基づいて、アナログ部141からのパルス信号のタイミングに関する閾値を設定してもよい。
ここで、パルス信号のタイミングに関する閾値とは、A/D変換器145が時間情報を生成する際に用いる、アナログ部141からの検出信号の強度についての閾値である。
この構成であっても、ASIC146は、温度変化に伴うA/D変換器145からの出力値の変化を抑制することができる。
なお、本実施形態に係る技術は、第1の実施形態に係る技術と適宜組み合わせることができる。具体的には、ASIC146は、温度情報に基づいて、アナログ部141からのパルス信号のエネルギー測定に関する閾値と、当該パルス信号からの時間情報の生成に関する閾値とのそれぞれを設定するように構成されていてもよい。
(第3の実施形態)
上述の各実施形態では、アナログ部141からのパルス信号に関する閾値を設定することにより温度補償されたデジタルデータを出力させる出力制御を例示したが、これに限らない。出力制御機能146dにおいてASIC146は、温度情報に基づいて、アナログ部141の動作を制御することにより温度補償されたデジタルデータを出力させてもよい。
出力制御機能146dにおいてASIC146は、温度情報に基づいて、アナログ部141のSiPM(光電変換素子)に印加する電圧を決定する。例えば、温度情報と印加電圧との関係を示すテーブルや関係式が予め定められているとする。
なお、当該テーブルや関係式は、A/D変換器145の温度情報と、SiPMの温度情報と、印加電圧との対応を示すものであっても構わない。この場合、温度センサ147は、SiPMの温度を計測可能なセンサをさらに含む。
一例として、温度情報が標準温度環境より高温の環境を示す情報であるとき、出力制御機能146dにおいてASIC146は、温度情報が標準温度環境を示す情報であるときよりも低い電圧をSiPMに印加する出力制御を行う。つまり、ASIC146は、温度情報が標準温度環境より高温の環境を示す情報であるとき、SiPMに印加する電圧を低下させることにより、アナログ部141からの検出信号のアナログ波形Wを(例えば図3及び図4における下方)へ遷移させる。
一例として、温度情報が標準温度環境より低温の環境を示す情報であるとき、出力制御機能146dにおいてASIC146は、温度情報が標準温度環境を示す情報であるときよりも高い電圧をSiPMに印加する出力制御を行う。つまり、ASIC146は、温度情報が標準温度環境より低温の環境を示す情報であるとき、SiPMに印加する電圧を上昇させることにより、アナログ部141からの検出信号のアナログ波形Wを(例えば図3及び図5における上方)へ遷移させる。
この構成であっても、ASIC146は、A/D変換器145の温度変化に伴うPET検出器14からの出力値の変化を抑制することができる。
なお、本実施形態に係る技術は、上述の各実施形態に係る技術と適宜組み合わせることができる。例えば、ASIC146は、温度情報に基づいて、アナログ部141からのパルス信号に関する閾値を設定するとともに、SiPMの印加電圧を決定するように構成されていてもよい。
(第4の実施形態)
本実施形態に係る出力制御機能146dにおいてASIC146は、時間情報生成機能146bによって生成された時間情報(デジタルデータ)を、温度情報に基づいて補正する。そしてASIC146は、温度補償が施された時間情報をコンソール装置20へ出力する。
この構成であっても、ASIC146は、A/D変換器145の温度変化に伴うPET検出器14からのデジタルデータの変化を抑制することができる。なお、本実施形態に係る技術は、上述の各実施形態に係る技術と適宜組み合わせることができる。
(第5の実施形態)
本実施形態に係る出力制御機能146dにおいてASIC146は、計数情報生成機能146cによって生成された計数情報(デジタルデータ)を、温度情報に基づいて補正する。そしてASIC146は、温度補償が施された時間情報をコンソール装置20へ出力する。
この構成であっても、ASIC146は、A/D変換器145の温度変化に伴うPET検出器14からのデジタルデータの変化を抑制することができる。なお、本実施形態に係る技術は、上述の各実施形態に係る技術と適宜組み合わせることができる。
(第6の実施形態)
本実施形態に係る出力制御機能146dにおいてASIC146は、生成したデジタルデータとともに、温度情報又は温度補償を指示するコマンドをコンソール装置20へ出力する。温度補償を指示するコマンドは、温度情報に基づいて生成される。
また、本実施形態に係るコンソール装置20は、PET検出器14からの温度情報又は温度補償を指示するコマンドに基づいて、PET検出器14からのデジタルデータを補正する。具体的には、制御機能24aにおいて処理回路24は、PET検出器14を制御して、時間情報及び係数情報(デジタルデータ)を収集し、収集したデジタルデータに温度補償を施し、温度補償後のデジタルデータをメモリ23に格納する。ここで、制御機能24aを実現する処理回路24は、制御部の一例である。
この構成であっても、PET装置100において、A/D変換器145の温度変化に伴うPET検出器14からのデジタルデータの変化の影響を抑制することができる。なお、本実施形態に係る技術は、上述の各実施形態に係る技術と適宜組み合わせることができる。
(第7の実施形態)
本実施形態に係る出力制御機能146dにおいてASIC146は、温度情報に基づいて、A/D変換器145に搭載される温調器を制御する。
温調器は、A/D変換器145の温度を調整可能に構成されたヒータ、クーラ又はその組合せである。クーラとしては、例えばファンが利用可能である。
一例として、温度情報が標準温度環境より高温の環境を示す情報であるとき、出力制御機能146dにおいてASIC146は、クーラをオンにする。
一例として、温度情報が標準温度環境より高温の環境を示す情報であるとき、出力制御機能146dにおいてASIC146は、温度情報が標準温度環境を示す情報であるときよりも高い回転数でファンを回転させる。
一例として、温度情報が標準温度環境より高温の環境を示す情報であるとき、出力制御機能146dにおいてASIC146は、ヒータをオフにする。
一例として、温度情報が標準温度環境より低温の環境を示す情報であるとき、出力制御機能146dにおいてASIC146は、クーラをオフにする。
一例として、温度情報が標準温度環境より高温の環境を示す情報であるとき、出力制御機能146dにおいてASIC146は、温度情報が標準温度環境を示す情報であるときよりも低い回転数でファンを回転させる。
一例として、温度情報が標準温度環境より高温の環境を示す情報であるとき、出力制御機能146dにおいてASIC146は、ヒータをオンにする。
これらの構成であっても、ASIC146は、A/D変換器145の温度変化に伴うPET検出器14からの出力値の変化を抑制することができる。なお、本実施形態に係る技術は、上述の各実施形態に係る技術と適宜組み合わせることができる。
なお、実施形態に係る温度補償方法は、プロセッサと、メモリとをハードウェア資源として有するコンピュータなどのPET装置100とは独立した装置により実現されていてもよい。この場合、コンピュータに搭載されたプロセッサは、ROMなどから読み出してRAMにロードしたプログラムを実行することにより、実施形態に係る温度補償方法を実現することができる。
なお、各実施形態に係る温度補償方法は、光子計数型のX線コンピュータ断層撮影(Photon Counting Computed Tomography:PCCT)装置において実現されても構わない。この場合、PCCT装置に搭載されたプロセッサは、ROMなどから読み出してRAMにロードしたプログラムを実行することにより、各実施形態に係る温度補償方法を実現することができる。
例えばX線CT装置には、第3世代CT、第4世代CT等様々なタイプがあるが、いずれのタイプでも各実施形態へ適用可能である。ここで、第3世代CTは、X線管と検出器とが一体として被検体の周囲を回転するRotate/Rotate-Typeである。第4世代CTは、リング状にアレイされた多数のX線検出素子が固定され、X線管のみが被検体の周囲を回転するStationary/Rotate-Typeである。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU、GPU、ASIC、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device:PLD)等の回路を意味する。PLDは、SPLD、CPLD、FPGAを含む。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。プログラムが保存された記憶回路は、コンピュータ読取可能な非一時的記録媒体である。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。また、プログラムを実行するのではなく、論理回路の組合せにより当該プログラムに対応する機能を実現してもよい。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1又は図2における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、放射線検出器における温度変化の影響を適切に補償することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以上の実施形態に関し、発明の一側面および選択的な特徴として以下の付記を開示する。
(付記1)
放射線の入射に基づいてパルス信号を出力するセンサ部と、
前記パルス信号をA/D変換することでデジタルデータを生成するA/D変換部と、
前記A/D変換部の温度情報を取得する取得部と、
前記温度情報に基づいて補償されたデジタルデータを出力させる出力制御部と
を備える放射線検出器。
(付記2)
放射線の入射に基づいてパルス信号を出力するセンサ部と、
前記パルス信号をA/D変換することでデジタルデータを生成するA/D変換部と、
前記A/D変換部の温度情報を取得する取得部と、
前記デジタルデータを出力する出力制御部と
を有する放射線検出器と、
前記温度情報に基づいて前記放射線検出器からの前記デジタルデータの温度補償を行う制御部と
を備える核医学診断装置。
(付記3)
前記出力制御部は、前記温度情報に基づいて、前記パルス信号に関する閾値を設定してもよい。
(付記4)
前記閾値は、前記パルス信号のエネルギー測定に関する閾値であってもよい。
(付記5)
前記閾値は、前記パルス信号のタイミングに関する閾値であってもよい。
(付記6)
前記出力制御部は、前記温度情報に基づいて、前記デジタルデータを補正してもよい。
(付記7)
前記デジタルデータは、時間情報及び計数情報の少なくとも一方であってもよい。
(付記8)
前記出力制御部は、前記温度情報に基づいて、前記センサ部への印加電圧を決定してもよい。
(付記9)
前記取得部は、前記センサ部の温度情報をさらに取得してもよい。
前記出力制御部は、前記センサ部の前記温度情報にさらに基づいて、前記センサ部への印加電圧を決定してもよい。
(付記10)
前記放射線検出器は、前記A/D変換部の温度を制御する温調器をさらに備えてもよい。
前記出力制御部は、前記温度情報に基づいて、前記温調器の動作を制御してもよい。
100 PET装置
10 架台装置
11 天板
12 寝台
13 寝台駆動機構
14 PET検出器
14a 検出器ユニット
141 アナログ部(センサ部)
142 オシレータ
143 PLL
144 分配器
145 A/D変換器(A/D変換部)
146 ASIC
146a 温度取得機能(取得部)
146b 時間情報生成機能
146c 計数情報生成機能
146d 出力制御機能(出力制御部)
147 温度センサ
20 コンソール装置
21 入力インターフェース
22 ディスプレイ
23 メモリ
24 処理回路
24a 制御機能(制御部)
24b 同時計数情報生成機能
24c 画像再構成機能

Claims (10)

  1. 放射線の入射に基づいてパルス信号を出力するセンサ部と、
    前記パルス信号をA/D変換することでデジタルデータを生成するA/D変換部と、
    前記A/D変換部の温度情報を取得する取得部と、
    前記温度情報に基づいて補償されたデジタルデータを出力させる出力制御部と
    を備える放射線検出器。
  2. 前記出力制御部は、前記温度情報に基づいて、前記パルス信号に関する閾値を設定する、請求項1に記載の放射線検出器。
  3. 前記閾値は、前記パルス信号のエネルギー測定に関する閾値である、請求項2に記載の放射線検出器。
  4. 前記閾値は、前記パルス信号のタイミングに関する閾値である、請求項2に記載の放射線検出器。
  5. 前記出力制御部は、前記温度情報に基づいて、前記デジタルデータを補正する、請求項1に記載の放射線検出器。
  6. 前記デジタルデータは、時間情報及び計数情報の少なくとも一方である、請求項5に記載の放射線検出器。
  7. 前記出力制御部は、前記温度情報に基づいて、前記センサ部への印加電圧を決定する、請求項1に記載の放射線検出器。
  8. 前記取得部は、前記センサ部の温度情報をさらに取得し、
    前記出力制御部は、前記センサ部の前記温度情報にさらに基づいて、前記センサ部への印加電圧を決定する、
    請求項7に記載の放射線検出器。
  9. 前記A/D変換部の温度を制御する温調器をさらに備え、
    前記出力制御部は、前記温度情報に基づいて、前記温調器の動作を制御する、
    請求項1に記載の放射線検出器。
  10. 放射線の入射に基づいてパルス信号を出力するセンサ部と、
    前記パルス信号をA/D変換することでデジタルデータを生成するA/D変換部と、
    前記A/D変換部の温度情報を取得する取得部と、
    前記デジタルデータを出力する出力制御部と
    を有する放射線検出器と、
    前記温度情報に基づいて前記放射線検出器からの前記デジタルデータの温度補償を行う制御部と
    を備える核医学診断装置。
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