JP2024016061A - 加熱アセンブリ及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるための加熱アセンブリが開示される。【解決手段】加熱アセンブリは、本体10と、加熱要素30と、結合部とを備える。本体は、エアロゾル化可能材料を格納し、装置の加熱ゾーンに挿入するための空洞20を備える。本体の一部分は、エアロゾル化可能材料を空洞に挿入するために開放しているか又は開放可能である。加熱要素は、エアロゾル化可能材料が空洞内にあるときにエアロゾル化可能材料を加熱する際に使用するためのものである。結合部は、加熱アセンブリを装置の保持部に結合するためのものである。【選択図】図1

Description

本発明は、エアロゾル化可能材料を加熱してエアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるための加熱アセンブリと、エアロゾル化可能材料を加熱してエアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と、加熱アセンブリ及びエアロゾル化可能材料を加熱してエアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置を備えるシステムとに関する。
紙巻タバコ、葉巻タバコ等の喫煙品は、使用時にタバコを燃焼させてタバコの煙を生じさせる。これらの物品の代替品を、燃焼させずに化合物を放出する製品を作り出すことによって提供しようとする試みがなされてきた。このような製品の例には、材料を燃焼させるのではなく加熱することによって化合物を放出する、いわゆる「非燃焼加熱式」製品又はタバコ加熱デバイス若しくは製品がある。この材料は、例えばタバコ又は他の非タバコ製品とすることができ、これらはニコチンを含む場合も含まない場合もある。
本発明の第1の態様は、エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるための加熱アセンブリであって、加熱アセンブリは、エアロゾル化可能材料を格納し、装置の加熱ゾーンに挿入するための空洞を有する本体であって、本体の一部分は、エアロゾル化可能材料を空洞に挿入するために開放しているか又は開放可能である、本体と、エアロゾル化可能材料が空洞内にあるときにエアロゾル化可能材料を加熱する際に使用するための加熱要素と、加熱アセンブリを装置の保持部に結合するための結合部と、を備える、加熱アセンブリを提供する。
結合部及び保持部は、係合機構として協働するように構成される。結合部及び保持部は、装置内に加熱要素を配置するように協働することができる。
例示的な実施形態において、加熱アセンブリは、空洞と連通可能な開放端部を備える。例示的な実施形態において、本体は空洞と連通可能な開放端部を備える。
例示的な実施形態において、結合部は、保持部との締まり嵌めによって保持部に結合するためのものである。
例示的な実施形態において、結合部は、装置の保持部の対応の第2のねじ部と係合するための第1のねじ部を備える。
例示的な実施形態において、加熱要素は空洞内に延びる。例示的な実施形態において、加熱部材は本体の基部から延びる。例示的な実施形態において、加熱部材は、エアロゾル化可能材料に貫入するためのテーパ状部分を備える。例示的な実施形態において、加熱要素は細長い。例示的な実施形態において、加熱要素はブレードである。
例示的な実施形態において、加熱要素は、変動磁場の侵入によって加熱可能な加熱材料を含む。例示的な実施形態において、本体は、変動磁場による加熱に対し敏感でない材料を含む。材料は、セラミック又はプラスチック又は他の非サセプタ材料とすることができる。
例示的な実施形態において、加熱材料は、導電性材料、磁性材料、及び磁性導電性材料からなる群から選択された1つ又は複数の材料を含む。
例示的な実施形態において、加熱材料は、金属又は金属合金を含む。
例示的な実施形態において、加熱材料は、アルミニウム、金、鉄、ニッケル、コバルト、導電性炭素、グラファイト、鋼、普通炭素鋼、軟鋼、ステンレス鋼、フェライトステンレス鋼、モリブデン、炭化ケイ素、銅、及び青銅からなる群から選択された1つ又は複数の材料を含む。
例示的な実施形態において、エアロゾル化可能材料は、タバコを含み、及び/又は再生され、及び/又はゲルの形態をとり、及び/又は無定形の固体を含む。
例示的な実施形態において、加熱要素は電気抵抗によって加熱可能である。例示的な実施形態において、加熱アセンブリは、装置の対応の電気接点に接触して加熱要素を活性化するための電気接点を備える。
例示的な実施形態において、結合部は、加熱アセンブリが保持部に結合されているとき、装置に対する加熱アセンブリの長手方向の動きを制約するためのものである。
本発明の第2の態様は、エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるための加熱アセンブリであって、加熱アセンブリは、エアロゾル化可能材料を格納し、装置の加熱ゾーンに挿入するための空洞を有する本体であって、本体の一部分は、エアロゾル化可能材料を空洞に挿入するために開放しているか又は開放可能である、本体と、エアロゾル化可能材料が空洞内にあるときにエアロゾル化可能材料を加熱する際に使用するための加熱要素とを備え、本体は、装置の加熱ゾーンに挿入可能な第1の幅を有する第1の部分と、加熱ゾーンに挿入可能でない、第1の幅よりも大きい第2の幅を有する第2の部分とを備える、加熱アセンブリを提供する。
例示的な実施形態において、加熱アセンブリの長手方向における第1の部分の長さは、長手方向における第2の部分の長さよりも大きくすることができる。
例示的な実施形態において、第2の部分は、空洞と連通可能なアパーチャを備え、エアロゾル化可能材料がアパーチャを通して空洞に挿入可能であるようになっている。例示的な実施形態において、少なくとも、第1の部分が空洞を備える。
例示的な実施形態において、加熱要素は空洞内に延びる。例示的な実施形態において、加熱部材は本体の基部から延びる。例示的な実施形態において、加熱部材は、第1の部分の基部から空洞内に、第2の部分に向かって延びる。例示的な実施形態において、加熱部材は、第1の部分の長手方向軸線に対し平行な軸線を含む。例示的な実施形態において、加熱部材の軸線は、第1の部分の長手方向軸線と位置合わせされる。例示的な実施形態において、加熱部材は、エアロゾル化可能材料に貫入するためのテーパ状部分を備える。例示的な実施形態において、加熱要素は細長い。例示的な実施形態において、加熱要素はブレードである。
例示的な実施形態において、加熱要素は、変動磁場の侵入によって加熱可能な加熱材料を含む。例示的な実施形態において、本体は、変動磁場による加熱に対し敏感でない材料を含む。材料はセラミック材料とすることができる。
例示的な実施形態において、加熱材料は、導電性材料、磁性材料、及び磁性導電性材料からなる群から選択された1つ又は複数の材料を含む。
例示的な実施形態において、加熱材料は、金属又は金属合金を含む。
例示的な実施形態において、加熱材料は、アルミニウム、金、鉄、ニッケル、コバルト、導電性炭素、グラファイト、鋼、普通炭素鋼、軟鋼、ステンレス鋼、フェライトステンレス鋼、モリブデン、炭化ケイ素、銅、及び青銅からなる群から選択された1つ又は複数の材料を含む。
例示的な実施形態において、エアロゾル化可能材料は、タバコを含み、及び/又は再生され、及び/又はゲルの形態をとり、及び/又は無定形の固体を含む。
本発明の第3の態様は、エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるための加熱アセンブリであって、加熱アセンブリは、エアロゾル化可能材料を格納し、装置の加熱ゾーンに挿入するための空洞を有する本体であって、本体の一部分は、エアロゾル化可能材料を空洞に挿入するために開放しているか又は開放可能である、本体と、エアロゾル化可能材料が空洞内にあるときにエアロゾル化可能材料を加熱する際に使用するための加熱要素とを備え、加熱要素は、空洞の壁から空洞内に実質的に線形に突出するか、又は管状であり、空洞の壁を少なくとも部分的に画定する、加熱アセンブリを提供する。
例示的な実施形態において、加熱要素は、変動磁場の侵入によって加熱可能な加熱材料を含む。例示的な実施形態において、本体は、変動磁場による加熱に対し敏感でない材料を含む。材料はセラミック材料とすることができる。
例示的な実施形態において、加熱材料は、導電性材料、磁性材料、及び磁性導電性材料からなる群から選択された1つ又は複数の材料を含む。
例示的な実施形態において、加熱材料は、金属又は金属合金を含む。
例示的な実施形態において、加熱材料は、アルミニウム、金、鉄、ニッケル、コバルト、導電性炭素、グラファイト、鋼、普通炭素鋼、軟鋼、ステンレス鋼、フェライトステンレス鋼、モリブデン、炭化ケイ素、銅、及び青銅からなる群から選択された1つ又は複数の材料を含む。
例示的な実施形態において、エアロゾル化可能材料は、タバコを含み、及び/又は再生され、及び/又はゲルの形態をとり、及び/又は無定形の固体を含む。
本発明の第4の態様は、エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置であって、装置は、加熱アセンブリの本体を受けるための加熱ゾーンと、加熱アセンブリが加熱ゾーン内に存在しているとき、加熱アセンブリの加熱要素の加熱を引き起こすための加熱デバイスと、加熱アセンブリが加熱ゾーン内に存在しているとき、装置の使用に関する情報を検出し、情報が所定の判断基準を満たすときに動作を行うためのセンサとを備える、装置を提供する。
例示的な実施形態において、動作は、情報が所定の判断基準を満たすときの指示を提供することである。例示的な実施形態において、指示は、視覚/可聴インジケータによってユーザに警告するために表示することができる。
例示的な実施形態において、加熱デバイスは、使用時に加熱ゾーンに侵入する変動磁場を発生させるための磁場発生器を備える。
例示的な実施形態において、情報は、装置の使用のセッション数に関する情報、及び/又は装置の総電源オン時間に関する情報を含む。
例示的な実施形態において、装置は、情報を格納するためのメモリを備える。
例示的な実施形態において、装置は、情報に基づいて加熱デバイスを制御するためのコントローラを備える。例示的な実施形態において、装置は、情報を解析するためのアナライザを備え、コントローラは、アナライザによって解析された情報に基づいて加熱を制御することになる。例示的な実施形態において、コントローラは、アナライザが所定の判断基準が満たされたと判断するときに、加熱要素の加熱を変更することになる。例示的な実施形態において、コントローラは、アナライザが所定の判断基準が満たされたと判断するときに、加熱要素の加熱電力を低減することになる。例示的な実施形態において、コントローラは、アナライザが所定の判断基準が満たされたと判断するときに、加熱要素の加熱を無効にすることになる。例示的な実施形態において、センサによって行われるアクションは、コントローラへの出力を含み、コントローラは、センサからの出力を受信することになる。
例示的な実施形態において、装置は、加熱ゾーンにおいて加熱アセンブリを保持するための保持部を備える。例示的な実施形態において、保持部は、保持部と加熱アセンブリの結合部との間の締まり嵌めによって加熱アセンブリを保持するためのものである。
例示的な実施形態において、加熱要素は、変動磁場の侵入によって加熱可能な加熱材料を備え、加熱デバイスは、加熱要素の対応の部分に侵入する変動磁場を発生させるための磁場発生器を備える。例示的な実施形態において、本体は、変動磁場による加熱に対し敏感でない材料を含む。材料はセラミック材料とすることができる。
例示的な実施形態において、加熱材料は、導電性材料、磁性材料、及び磁性導電性材料からなる群から選択された1つ又は複数の材料を含む。
例示的な実施形態において、加熱材料は、金属又は金属合金を含む。
例示的な実施形態において、加熱材料は、アルミニウム、金、鉄、ニッケル、コバルト、導電性炭素、グラファイト、鋼、普通炭素鋼、軟鋼、ステンレス鋼、フェライトステンレス鋼、モリブデン、炭化ケイ素、銅、及び青銅からなる群から選択された1つ又は複数の材料を含む。
例示的な実施形態において、エアロゾル化可能材料は、タバコを含み、及び/又は再生され、及び/又はゲルの形態をとり、及び/又は無定形の固体を含む。
本発明の第5の態様は、上記で説明した装置と、上記で説明した加熱アセンブリを提供し、装置の加熱ゾーンは、加熱アセンブリの本体を受けるためのものである。
本発明の第6の態様は、エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるためのシステムであって、システムは、エアロゾル化可能材料を格納するための空洞、及びエアロゾル化可能材料が空洞内にあるときにエアロゾル化可能材料を加熱する際に使用するための加熱要素を有する加熱アセンブリと、加熱アセンブリを受けるための加熱ゾーンを備え、加熱アセンブリが加熱ゾーン内に存在しているとき、加熱アセンブリの加熱要素の加熱を引き起こすための加熱デバイスを備える、装置とを備え、加熱アセンブリは、装置の加熱ゾーンに完全に挿入され、加熱アセンブリの一部分は、加熱ゾーンから加熱アセンブリを引き抜くためにユーザによって把持可能であるように加熱ゾーン内から突出する、システムを提供する。
例示的な実施形態において、加熱ゾーンは、加熱アセンブリと係合するように、加熱アセンブリに対し補完的な形状を有することができる。
例示的な実施形態において、加熱ゾーンは、加熱アセンブリと摩擦係合することができる。
例示的な実施形態において、装置は保持部を備え、加熱アセンブリは結合部を備え、保持部は、結合部と保持部との間の締まり嵌めによって結合部を保持するためのものである。
例示的な実施形態において、システムは非液体エアロゾル化可能材料を加熱するためのものである。
例示的な実施形態において、空洞は、ロッドの形態でエアロゾル化可能材料を受けるためのものである。
例示的な実施形態において、加熱要素は、変動磁場の侵入によって加熱可能な加熱材料を備え、加熱デバイスは、加熱要素の対応の部分に侵入する変動磁場を発生させるための磁場発生器を備える。例示的な実施形態において、本体は、変動磁場による加熱に対し敏感でない材料を含む。材料はセラミック材料とすることができる。
例示的な実施形態において、加熱材料は、導電性材料、磁性材料、及び磁性導電性材料からなる群から選択された1つ又は複数の材料を含む。
例示的な実施形態において、加熱材料は、金属又は金属合金を含む。
例示的な実施形態において、加熱材料は、アルミニウム、金、鉄、ニッケル、コバルト、導電性炭素、グラファイト、鋼、普通炭素鋼、軟鋼、ステンレス鋼、フェライトステンレス鋼、モリブデン、炭化ケイ素、銅、及び青銅からなる群から選択された1つ又は複数の材料を含む。
例示的な実施形態において、エアロゾル化可能材料は、タバコを含み、及び/又は再生され、及び/又はゲルの形態をとり、及び/又は無定形の固体を含む。
以下、本発明の実施形態を、添付の図面を参照して、単なる例として説明する。
エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるための例示的な加熱アセンブリの概略的な断面図を示す。 図1の例示的な加熱アセンブリ、及び加熱アセンブリに挿入可能なエアロゾル化可能材料を含む物品の例を示す。 エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるためのシステムの例、及びシステムの加熱アセンブリに挿入可能なエアロゾル化可能材料を含む物品の例の概略的な断面図を示す。 図3の例示的なシステムの概略的な断面図を示す。 エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための別の例示的なシステムの概略的な断面図を示す。
本明細書において用いられるとき、「エアロゾル化可能材料」という用語は、典型的には蒸気又はエアロゾルの形態で、加熱時に揮発成分を提供する材料を含む。「エアロゾル化可能材料」は、非タバコ含有材料であってもよいし、タバコ含有材料であってもよい。「エアロゾル化可能材料」は、例えば、タバコ自体、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコ、タバコ抽出物、均質化タバコ、又はタバコ代替品のうちの1つ又は複数を含むことができる。エアロゾル化可能材料は、挽きタバコ、刻みラグタバコ、押出タバコ、再生タバコ、再生されたエアロゾル化可能材料、液体、ゲル、無定形の固体、ゲル化シート、粉末、又は塊等の形態をとることができる。「エアロゾル化可能材料」は、他に非タバコ製品を含んでいてもよい。この非タバコ製品は、製品によってニコチンを含んでいても含んでいなくてもよい。「エアロゾル化可能材料」は、グリセロール又はプロピレングリコール等の1つ又は複数の保湿剤を含むことができる。
上述したように、エアロゾル化可能材料は、「無定形の固体」を含むことができ、無定形の固体は、代替的に、「モノリス型の固体」(すなわち、非繊維質)又は「乾燥ゲル」と呼ばれる場合もある。無定形の固体とは、内部に液体等の何らかの流体を保持する場合がある固体材料である。いくつかの場合、エアロゾル化可能材料は、約50wt%、60wt%又は70wt%の無定形の固体から約90wt%、95wt%又は100wt%の無定形の固体までを含む。場合によっては、エアロゾル化可能材料は無定形の固体からなる。
本明細書において用いられるとき、用語「シート(sheet)」は、厚さよりも幅及び長さの方が実質的に大きい要素を示す。シートは、例えばストリップであってもよい。
本明細書において用いられるとき、「加熱材料」又は「ヒータ材料」は、変動磁場の侵入によって加熱可能な材料を指す。
誘導加熱は、変動磁場の侵入によって導電性物体が加熱されるプロセスである。このプロセスは、ファラデーの誘導の法則及びオームの法則によって記述される。誘導ヒータは、電磁石と、交流電流等の変動電流に電磁石を通過させるデバイスとを備えることができる。電磁石及び加熱される物体が、電磁石により結果的に生成される変動磁場が物体に侵入するように適切に相対的に配置されると、物体の内側には、1つ又は複数の渦電流が発生する。物体は、電流の流れに対する抵抗を有する。したがって、物体中にこのような渦電流が発生すると、その物体の電気抵抗に対する流れによって、物体が加熱される。このプロセスは、ジュール加熱、オーム加熱、又は抵抗加熱と呼ばれる。誘導加熱可能な物体は、サセプタとして知られている。
サセプタが閉回路の形態をとるとき、使用時のサセプタと電磁石との磁気結合が増強され、結果としてジュール加熱が増大又は改善することがわかっている。
磁気ヒステリシス加熱は、変動磁場の侵入によって、磁性材料から作製された物体が加熱されるプロセスである。磁性材料は、多くの原子スケールの磁石すなわち磁気双極子を含むものと考えることができる。磁場がこのような材料に侵入すると、磁気双極子が磁場と整列する。したがって、例えば電磁石が生成するような交番磁場等の変動磁場が磁性材料に侵入すると、変動磁場の印加に伴って、磁気双極子の配向が変化する。このような磁気双極子の再配向によって、磁性材料中に熱が発生する。
物体が導電性かつ磁性である場合は、物体への変動磁場の侵入によって、ジュール加熱及び磁気ヒステリシス加熱の双方が物体中に生じ得る。更に、磁性材料の使用により磁場が強くなるため、ジュール加熱及び磁気ヒステリシス加熱が増大され得る。
上記プロセスのそれぞれにおいて、外部熱源からの伝熱ではなく、物体自体の内側で熱が発生するため、特に、好適な物体材料及び形状並びに適切な変動磁場の大きさ及び物体に対する配向の選択によって、物体中の急速な昇温及びより均等な熱分布を達成することができる。更に、誘導加熱及び磁気ヒステリシス加熱は、変動磁場源と物体との物理的な接続がもたらされることを必要としないため、加熱プロファイルの設計自由度及び制御を高め、コストを低下させることができる。
図1を参照すると、本発明の実施形態による加熱アセンブリ1の例の概略的な断面図が示されている。加熱アセンブリ1は、図4に示し、以下で説明する装置200等の、エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるためのものである。加熱アセンブリ1は、装置から取り外し可能又は切り離し可能であるように構成される。
加熱アセンブリ1は本体10を備える。本体10は、第1の部分11及び第2の部分12から形成される。第1の部分11は、装置の加熱ゾーンに進入するためのものである。この実施形態において、第2の部分12は、装置の加熱ゾーンに挿入可能でない。これは、第2の部分12が、第1の部分11の端部から長手方向軸線A-Aに沿って、装置の加熱ゾーンの長さよりも大きい距離に配置されているためである(第1の部分11の前記端部は、第2の部分から最も遠い点である)。加えて、第2の部分12は、装置の加熱ゾーンの幅よりも大きい幅を有する(図3を参照)。したがって、第2の部分12は、加熱ゾーンに挿入することができない。他の実施形態において、第2の部分12の幅は、加熱ゾーンの幅以下である。そのような実施形態において、第2の部分12の幅は、第1の部分11の幅以下とすることができる。加熱アセンブリ1は、加熱ゾーンにおける加熱アセンブリの進入距離を制限する当接部(abutment)を備える。いくつかの実施形態では、加熱アセンブリ1は、そのような当接部を備えていない。示される例において、当接部は、本体10の表面、例えば、第1の表面10a、第2の表面10b及び/又は第3の表面10cである。第1~第3の表面10a~cの各々又は全てが、加熱アセンブリを装置の対応の保持部に結合するための加熱アセンブリの結合部としての役割を果たすことができる。図1に示す結合部は、締まり嵌めにより対応の保持部を結合するためのものである。そのような保持部の例が図3に示され、図3に関連して論じられる。この実施形態において、第1の表面10a、第2の表面10b及び第3の表面10cは平坦である。他の実施形態において、第1~第3の表面10a~10cの全てではなく少なくとも1つを平坦とすることができる。第1の表面10a及び第3の表面10cは互いに対し平行である。第2の表面10bは、第1の表面10a及び第3の表面10cに対し垂直である。しかしながら、他の実施形態において、それぞれの表面は、平行及び/又は垂直でない場合がある。
図1に示す結合部は、装置の保持部との締まり嵌めに頼るが、いくつかの実施形態では、摩擦嵌めで十分な場合がある。締まり嵌めが用いられているとき、第1の部分11の幅Wは、装置の加熱ゾーンの対応する幅よりも大きい場合がある。したがって、第2の表面10bは、加熱アセンブリ1が装置の加熱ゾーンに挿入される際に内方に長手方向軸線A-Aに向かって圧縮するように構成することができる。しかしながら、締まり嵌めは、装置における加熱アセンブリ1のより優れた保持をもたらす。摩擦嵌めの例において、第2の表面10bが、装置の加熱ゾーンにおける対応する表面との摩擦により係合するように構成され、第1の部分の幅Wは、装置の加熱ゾーンの対応する幅以下とすることができるが、第1の部分11の幅Wが変化しない。
いくつかの例において、第1の部分10の幅Wは、第1の部分11の長さ全体にわたって、第2の部分12に向かって変動することができる。したがって、第1の部分11は、加熱アセンブリ1の長手方向の広がりとすることができる、第1の部分11の端部から幅が減少する外面を有することができる。対照的に、第1の部分11の内面の幅は、壁の厚みが第2の部分12に向かって増大することができるように一定とすることができる。外面は、加熱アセンブリ1が装置の加熱ゾーンにより挿入されるほど係合力が増大するように、テーパ状にすることができる。係合力の増大は、加熱アセンブリ1が装置の加熱ゾーンに挿入される距離に比例することができる。
いくつかの例において、結合部は、保持部の対応するねじ切りされた部材と係合する、ねじ切りされた部材を備えることができる。すなわち、加熱アセンブリ1は、加熱アセンブリ1及び装置の相対的回転によって装置と係合可能である。これは、場合によっては、ねじ作用と呼ばれ得る。回転方向Rの例示的な軸線が図1に示されている。この例において、回転軸線は長手方向軸線A-Aである。加熱アセンブリ1がねじ作用によって装置と係合可能であるとき、第1の表面10a又は第2の表面10cは、装置の加熱ゾーンへの加熱アセンブリ1の進入度を制限する当接部材としての役割を果たすことができる。代替的に、ねじ切りされた部材自体を、加熱ゾーンへの加熱アセンブリ1の進入範囲を制御するように制限してもよい。加熱アセンブリ1を装置に結合することができる限り、他の機械的固定具又はコネクタが、結合部及び対応の保持部として用いられてもよい。本体10の第2の部分12は、結合部として機能するねじ切りされた部分を備えることができる。更に又は代替的に、第2の部分12の第1の部分10a及び/又は第3の表面10cは、ねじ切りされていない部分を備え、結合部として機能することができる。
この実施形態において、加熱アセンブリ1の本体10は、第1の部分11及び第2の部分12が互いに一体となるように単体である。したがって、第1の部分11及び第2の部分12は、互いに対し定位置に固定される。この実施形態において、本体10は、通常、第2の部分12が第1の部分11の幅Wよりも大きい幅Wを有するように概ねT形状である。すなわち、第1の部分11の外幅又は直径は、第2の部分12の外幅又は直径よりも小さい。第1の部分11の内面は、第2の部分12の内面に対し平行にすることができる。第1の部分11及び第2の部分12の内面は互いに位置合わせすることができる。
本体10は、図2に示すように、ロッドの形態とすることができるエアロゾル化可能材料を受け入れて格納するための空洞20を備える。空洞20は、第1の部分11の内側の端面を画定する、加熱アセンブリ1の基部14によって長さの範囲を定められる。空洞20の形状は、エアロゾル化可能材料を含む物品の形状に対し補完的なものとすることができる。この実施形態において、空洞20は断面が円形であり、全体形状が円筒形である。他の実施形態において、空洞は断面が非円形であり、例えば、空洞は、三角形、正方形、矩形、五角形又は六角形であってもよい。この実施形態において、空洞20の壁は、空洞20内のエアロゾル化可能材料に空洞20の壁を通じてアクセスすることができないように閉じられている。したがって、エアロゾル化可能材料には、エアロゾル化可能材料を空洞20に挿入される入口によってのみアクセスすることができる。他の実施形態において、入口は、空洞20の端部ではなく側壁を通じたものであり得る。そのような例において、エアロゾル化可能材料を含む物品は、長手方向軸線A-Aに対し放射状の方向に挿入することができる。
図1に示すように、本体10の一部分は開放している。開放部分は、加熱アセンブリ1の外側からの空洞20へのアクセスを可能とする。いくつかの例において、本体10は、エアロゾル化可能材料を空洞20に挿入するために開放可能である。例えば、本体10の空洞20は、取り外し可能又は開放可能なキャップ又は蓋によって閉じることができる。空洞20と連通可能な本体10の開放端部40が図1に示されている。開放端部40は、エアロゾル化可能材料を挿入可能なアパーチャ(穴部)である。開放端部40は、加熱アセンブリ1の下流端部に設けられ、この開放端部40を通じて、エアロゾル化可能材料がまず上流方向において、下流端部の反対側の上流端部に向けて挿入される。使用時に、揮発したエアロゾル化材料の少なくとも1つの成分が、加熱アセンブリ1から離れ、上流端部から下流端部の方向に流れるように構成される。したがって、エアロゾル化可能材料は、開放端部40を介して空洞20に入る。この実施形態において、開放端部40は、第2の部分12によって画定される。
加熱アセンブリ1は加熱要素30を備える。加熱要素30は、誘導加熱されることが可能なサセプタであってもよい。加熱要素30は、エアロゾル化可能材料が加熱アセンブリ1の空洞20に挿入されるとき、エアロゾル化可能材料に熱的に接近するように構成される。対照的に、本体10は、誘導加熱されることが可能でない材料から形成することができる。したがって、本体は、電気的絶縁体として機能することができる。他の実施形態において、加熱要素30は、誘導加熱されることに限定されない場合がある。したがって、加熱要素30は、電気抵抗によって加熱可能である場合がある。したがって、加熱アセンブリ1は、電気エネルギーの流れに加熱要素30を通過させることによって加熱要素30を電気的に活性化するための装置との電気的接続のための電気接点を備える場合がある。
加熱要素30を備える加熱アセンブリ1は、使用されると破棄される製品として提供することができる。すなわち、加熱要素30は、本体10に固定し、ユーザによって本体10から容易に取り外せないようにすることができる。代替的に、加熱要素30は、加熱アセンブリ1の本体10から取り外し可能であり、使用されると破棄されてもよい。したがって、加熱要素30は、異なる香料等の異なるタイプのエアロゾル化可能材料を含む物品が加熱アセンブリ1の空洞20に挿入されるとき、別の加熱要素30と置き換えられてもよい。これは、異なる香料の相互汚染を回避するのに役立つ。取り外し可能アイテムとして提供されるとき、加熱要素30は、消費可能アイテムを形成するように加熱アセンブリ1と結合可能とすることができる。したがって、加熱要素30は、加熱アセンブリ1の本体10に装着することができる。加熱要素30と消費可能アイテム(エアロゾル化可能材料を含む物品等)との間の密接な接触に起因して、消費可能アイテムのエアロゾル又は加熱された成分の堆積物が加熱要素30上に集積する場合がある。したがって、衛生状態を改善するために、加熱要素30を破棄し、別の加熱要素30と交換することができる。図4に関連して論じたように、装置の使用に関する情報を検出することによって、交換の必要性を判断することができる。例えば、ユーザは、所定の数のセッション、例えば、少なくとも20セッション後に、加熱要素30が交換されるべきであることの警告を受けることができる。いくつかの実施形態では、警告は、視覚及び/又は可聴インジケータを含む。各セッションは、ユーザが、エアロゾル化可能材料によって生成された揮発成分を吸引するために物品を吸っている間の、加熱要素30の活性化及び非活性化間の時間とすることができる。加熱要素30を交換するためのセッション数は、例えば、20~40セッション後とすることができる。
この実施形態において、加熱要素30は細長い。したがって、加熱要素30の長さは、加熱アセンブリ1の長手方向軸線A-Aに対し垂直な加熱要素30の幅よりも大きい。加熱要素30は、本体10の基部14から、加熱アセンブリ1の空洞20内に延びる。加熱部材は、主要本体31及びテーパ状部分32を含む。テーパ状部分32は、主要本体31の先端に位置する。テーパ状部分32は、エアロゾル化可能材料に貫入するためのものである。いくつかの実施形態では、テーパ状部分32はテーパが付けられている。テーパは尖端部に向かうものであり得る。したがって、この実施形態に示す加熱要素30は、ロッド、ブレード又はピン等の雄部材であり、加熱アセンブリ1の空洞20内に物品が受けられるとき、エアロゾル化可能材料を含む物品に貫入するように構成可能である。この実施形態において、雄部材は、加熱ゾーン110の中心軸線A-Aに沿って延びるように構成される。しかしながら、他の実施形態において、雄部材は、中心軸線A-Aからオフセットされてもよい。いずれの場合も、雄部材は、物品70が雄部材に押し付けられるとき、エアロゾル化可能材料を含む物品70に自動的に貫入するように構成される。加熱アセンブリ1の空洞20に挿入されると、消耗品は、加熱要素30と接触され、密に係合する。
いくつかの実施形態では、加熱要素30は管状とすることができる。管状加熱要素30は、本体10の空洞20内に挿入可能とすることができる。管状加熱要素30は、加熱装置1の長手方向軸線A-Aに対し平行な長手方向軸線を有することができる。加熱要素30の長手方向軸線は、加熱装置1の長手方向軸線A-Aと同軸線にすることができる。管状加熱要素30は、エアロゾル化可能材料を含む物品が挿入される空洞20の壁を少なくとも部分的に画定することができる。この例が図5に示され、以下に論じられる。
図2を参照すると、ロッドの形態のエアロゾル化可能材料2aを備える物品2が示されている。物品2は、エアロゾル化可能材料2aの周りのカバーを備えることができる。カバーは、エアロゾル化可能材料2aを取り囲み、物品2の輸送及び使用中の損傷からエアロゾル化可能材料2aを保護するのに役立つ。カバーは、ラッパーないしは被覆体の重なり合った自由端を互いに接着する接着剤(図示せず)を備えることができる。接着剤は、被覆体の重なり合った自由端が分離することを防ぐのに役立つ。他の実施形態において、接着剤及び/又はカバーは省くことができる。更に他の実施形態において、物品は、上記で論じたもののうちの任意のものと異なる形態をとることができる。物品2は、少なくとも1つのフィルター(図示せず)を備えることができる。物品2は、下流端部及び上流端部を含み、上流端部は下流端部の前に、加熱アセンブリ1の空洞20に挿入可能である。物品2は、ユーザが、物品2の下流端部を通じて、エアロゾル化可能材料の1つ又は複数の揮発成分を吸い込むように構成される。
物品2は、長手方向軸線A-Aの方向に加熱アセンブリ1の空洞20に挿入可能である。この実施形態において、物品2の挿入方向は、加熱アセンブリ1の加熱要素30を加熱するための、装置への加熱アセンブリ1の挿入方向と同じである。したがって、物品2は、上流方向において加熱アセンブリ1に挿入される。同様に、加熱アセンブリ1は、上流方向において装置に挿入される。物品2は、口側端部及び遠位端部を備える。遠位端部は上流端部であり、口側端部は下流端部である。物品2aの遠位端部は、まず、開放端部40を介して空洞20に挿入される。したがって、加熱アセンブリ1は、下流端部(例えば、遠位端部)及び上流端部(例えば、近位端部)を備える。物品2は、空洞20に完全に挿入されているとき、下流端部に当接するが、近位端部から離れる方向に突出する。
物品2を動かすために加熱アセンブリ1の抵抗を克服するには、挿入力F1が必要とされる。挿入力F1は実質的に一定とすることができるか、又は物品2の挿入度と共に変動することができる。物品2が空洞20に挿入され続ける際、物品2の端部は加熱要素30のテーパ状部分32によって穿孔される。加熱アセンブリ1に完全に挿入されているとき、物品2は、加熱アセンブリ1から突出するように構成される。加熱アセンブリ1は物品2の長さよりも小さい長さLを有し、これにより突出が生じる。加熱アセンブリ1が装置から取り外し可能であるとすると、物品2は、加熱アセンブリ1を装置と結合する前又は後に挿入することができる。同様に、物品2は、加熱アセンブリ1を装置と切り離す前又は後に加熱アセンブリ1から取り外すことができる。加熱アセンブリ1の結合部は、物品2が加熱アセンブリ1から引き抜かれるときの、装置の保持部からの加熱アセンブリ1の動きに抵抗することができる。したがって、結合部及び保持部の接続力は、物品2を加熱アセンブリ1から取り外す力よりも大きくすることができる。
図3を参照すると、本発明の実施形態によるシステム2000の例の概略的な断面図が示されている。システム2000は、装置200と、装置に挿入可能な、図1及び図2に示すような加熱アセンブリ1とを備える。図2において論じた、エアロゾル化可能材料2aを含む物品2が更に示される。図1及び図2に関して論じたように、加熱アセンブリ1は、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるためにエアロゾル化可能材料を加熱する際に用いるための加熱要素30を備える。装置200は、使用時に変動磁場を発生させるための磁場発生器212を備える。加熱要素1は、変動磁場の侵入によって加熱可能な加熱材料から形成される。磁場発生器212は、電源213と、交流電流等の変動電流にコイル214を通過させるデバイス216とを備える。
装置200は、加熱ゾーン211を画定するハウジング210を備える、加熱ゾーン211は、加熱アセンブリ1を挿入可能なチャンバである。したがって、装置200のチャンバは受け部である。チャンバは、加熱アセンブリ1の結合面を補完する形状の表面を備えることができる。
図3に示すように、物品2はまず、加熱アセンブリ1及び物品2が一体として装置200の加熱ゾーン211に挿入される前に加熱アセンブリ1に挿入される。しかしながら、加熱アセンブリ1はまず、物品2が加熱アセンブリ1の空洞20に挿入される前に装置200の加熱ゾーン211に挿入されてもよい。組み合わされた加熱アセンブリ1及び物品2は、装置の長手方向の次元に対応する方向Xにおいて挿入される。挿入されると、加熱アセンブリ1は、加熱アセンブリ1が方向Xに対し垂直な方向Yにおいて装置200に対し動くことができないように、装置200によって制約することができる。
加熱アセンブリ1は、結合領域、例えば第1の表面10a、第2の表面10b及び第3の表面10cと共に示される。各結合領域は、結合部と呼ぶことができる。装置の対応の保持部200a、200b、200cと係合するのに単一の結合部10a、10b、10cが必要とされる場合があるが、複数の結合部が設けられてもよい。加熱アセンブリ1が装置200内に設置されているとき、装置200に対する加熱アセンブリ1の動き、例えば長手方向の動きを制約するために、結合部10a、10b、10cが適している場合がある。したがって、結合部10a、10b、10c及び/又は保持部200a、200b、200cは、加熱アセンブリ1の動きを阻止する阻止部材として機能し、少なくとも1つの動き方向、例えば方向X及び/又は方向Yにおける動きに対し、装置200内で加熱アセンブリ1を保持する。そのような方向の動きは、例えば、図1に示す長手方向軸線A-Aに沿った、加熱アセンブリ1の軸線方向における動きである、軸線方向の動き(方向Xに対応する)とすることができる。結合部10a、10b、10c及び/又は保持部200a、200b、200cは、加熱アセンブリ1の並進方向の動き(方向Yに対応する)に抵抗することができる。代替的に、又は更に、各結合部10a、10b、10c及び/又は各対応の保持部200a、200b、200cは、長手方向軸線A-Aを中心とした、装置200に対する加熱アセンブリ1の回転に抵抗することができる。
結合部10a、10b、10c及び/又は保持部200a、200b、200cは、対応の装置200又は加熱アセンブリ1の少なくとも1つの表面に当接するための当接部材とすることができる。結合部10a、10b、10c及び/又は保持部200a、200b、200cは、加熱アセンブリ1の動きの範囲を制限することができる。
特に、エアロゾル化可能材料を含有する物品が加熱アセンブリ1から取り外されるとき、結合部10a、10b、10cは、装置200の対応する当接部材又は部分によって、装置200内で加熱アセンブリ30が動くことを防ぐように阻止可能とすることができる。加熱アセンブリ1の本体10と装置200との間の押し嵌め関係によって動きを制約することの頼るのと対照的に、結合部10a、10b、10cと対応の保持部200a、200b、200cとの間の相互作用を用いて、装置200における特定の場所に加熱アセンブリ1を保持することができる。したがって、加熱アセンブリ1を装置200と結合するのに係合力F2が必要とされ得る。係合力F2は、図2に関連して述べた挿入力F1よりも大きくすることができる。
この例において、押し嵌め関係は、第1の部材が挿入力を用いて第2の部材に挿入可能なときである。挿入力は、第1の部材と第2の部材との間の摩擦抵抗を克服するためにユーザの指によって加えることが可能な力である。前記摩擦抵抗は、摩擦下で第1及び第2の部材を1つの結合体として共に保持する。したがって、第1及び第2の部材の分離は、挿入力に類似した指の力を加えることによって達成される。押し嵌め関係において第1及び第2の部材は、互いに対し自由に動かないが、互いに対し定位置で永久に固定されることもない。
結合部10a、10b、10c及び対応の保持部200a、200b、200cは、定位置に固定されることなく加熱アセンブリ1の自由な動きを防ぐことができる。したがって、結合部10a、10b、10c及び対応の保持部200a、200b、200cは、図4に説明される例等の、装置200における加熱アセンブリ1の改善された保持を容易にする。加熱アセンブリ1を、エアロゾル化可能材料を含む物品の近くに配置することにより、物品に対する改善された熱伝達がもたらされる。
図4を参照すると、本発明の実施形態によるシステム200の例の断面図が示されている。図4における、図1~図3と同じ参照符号を有する特徴は、同じである。
システム2000は、装置200と、装置に挿入可能な加熱アセンブリ1とを備え、加熱アセンブリ1は、エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させる際に用いるための加熱要素30を備える。装置200は、使用時に変動磁場を発生させるための磁場発生器212を備える。加熱要素1は、変動磁場の侵入によって加熱可能な加熱材料から形成される。
より詳細には、この実施形態の装置200はハウジング210を備える。マウスピース(図示せず)を、ハウジング210及び/又は加熱アセンブリ1に接続することができる。マウスピースは、プラスチック材料、厚紙、酢酸セルロース、紙、金属、ガラス、セラミック、又はゴム等の任意好適な材料から作製することができる。マウスピースは、内部を通るチャネルを画定することができる。マウスピースは、加熱アセンブリ1が加熱ゾーン211に挿入されているとき、加熱アセンブリ1の加熱ゾーン211又は空洞20への開口を覆うように、ハウジング210に対し配置することができる。マウスピースがハウジング210に対してこのように配置されているとき、マウスピースのチャネルは、加熱ゾーン211と流体連通する。使用時に、チャネルは、加熱ゾーン211に挿入された物品のエアロゾル化可能材料から装置200の外部まで揮発材料が通過し得るようにする通路として機能する。装置200のマウスピースは、マウスピースをハウジング210に接続するために、ハウジング210と解除可能に係合可能であり得る。他の実施形態において、マウスピース及びハウジング210は、ヒンジ又は可撓性部材等によって、永久的に接続されていてもよい。物品自体がマウスピースを備える実施形態等のいくつかの実施形態においては、装置200のマウスピース120が省かれてもよい。
装置200は、加熱ゾーン211を装置200の外部と流体接続する空気入口(図示せず)を画定することができる。このような空気入口は、ハウジング210及び/又は任意選択的なマウスピースにより画定することができる。ユーザは、任意選択的なマウスピースのチャネルを通じてエアロゾル化可能材料の1つ又は複数の揮発成分を吸い込むことにより、1つ又は複数の揮発成分を吸引可能であってもよい。1つ又は複数の揮発成分が物品から除去されると、装置200の空気入口を介して、空気が加熱ゾーン211に取り込まれ得る。
図4の実施形態では、マウスピースが存在しない。エアロゾル化可能材料(これも図示せず)を備える物品には、ユーザがエアロゾル化可能材料の1つ又は複数の揮発成分を吸い込む口側端部を設けてもよい。口側端部は、マウスピースとして機能することができる。したがって、加熱アセンブリの空洞20は、加熱アセンブリ1の開放端部40を閉じるために物品が空洞20に挿入されるまで開放している。
この実施形態において、装置200のハウジング210は、加熱要素30を備える加熱アセンブリ1を受ける。したがって、装置200の加熱ゾーン211の内寸、例えば内径は、加熱アセンブリ1の本体2の第1の幅Wよりも大きい。この実施形態において、空洞20の内面である空洞20の壁は、加熱ゾーン211を制約し、エアロゾル化可能材料を含む物品の一部分と係合する。物品の一部分は上流部分である。空洞20の壁は、物品と協働し、物品を受けるために、物品と機械的に結合する。この実施形態において、加熱ゾーン211は細長く、加熱アセンブリ1の本体10の第1の部分11全体を収容するようなサイズ及び形状にされる。他の実施形態において、加熱ゾーン211は、本体10の第1の部分11の一部分のみを受けるような寸法にすることができる。
加熱要素30を備える加熱アセンブリ1は、装置200の本体210の収容部内に受けることが可能である。加熱要素30は、収容部の上流部分等、本体210の収容部の一部分内に部分的に延びるように示されている。加熱アセンブリ1は、加熱ゾーン211内の加熱アセンブリ1の進入範囲を決定する当接部を備える。加熱アセンブリの本体10の第2の部分12の壁は、装置200のハウジング210の対応の壁に当接する当接部として機能することができる。壁は外壁である。壁は、本体10の第2の部分12の上流壁、及び/又は本体10の第1の部分11の上流壁とすることができる。代替的に、ねじ部等の係合機構の完全な作用により、加熱ゾーン211内の加熱アセンブリ1の進入範囲を決定することができる。当接部は、装置200と加熱アセンブリ1との間の接触により、加熱アセンブリ1の動きを阻止する。加熱アセンブリ1が装置200内に設置されているとき、当接部は、当接部との接触によって、装置200に対する加熱アセンブリ1の動きを制約することができる。加熱アセンブリ1は、例えば、加熱ゾーン211にアクセスし、加熱ゾーン211を清掃又は調査するために、装置200から取り外し可能である。
この実施形態において、磁場発生器212は、電源213と、コイル214と、交流等の変動電流にコイル214を通過させるためのデバイス216と、コントローラ217と、コントローラ217のユーザによる操作のためのユーザインタフェース218とを備える。この実施形態の装置200は、加熱ゾーン211の温度を感知するための温度センサ219を更に備える。
この実施形態において、装置200は、装置200が加熱アセンブリ1に結合されているときに装置200の使用に関する情報を検出するセンサ215を更に備える。情報は、装置のメモリ222に格納することができる。メモリ222はデータストレージデバイスである。センサ215は、情報が所定の判断基準を満たすとき、動作を更に実行することになる。いくつかの実施形態において、センサは、情報が所定の判断基準を満たすときの指示を提供する。所定の判断基準は、総電源オン時間とすることができる。例えば、センサ215によって検出される情報は、経過時間とすることができる。したがって、総電源オン時間は、装置200がオンにされてから経過した検出された時間に対応する。装置200は、加熱要素30が最初に活性化されたときにオンにされたものと考えることができる。代替的に、又は加えて、センサ215は、装置の使用のセッション数に関する情報を検出することができる。単一のセッションは、ユーザによる物品の所定の数の吸い込みを含むことができる。代替的に、単一のセッションは、ユーザが最初に物品を吸い込んでから、又は加熱要素30が最初に活性化ないしは起動されてからの所定の時間を含んでもよい。
コントローラ217は、情報に基づいて加熱デバイス216を制御するように構成される。いくつかの実施形態では、情報は、装置200のアナライザ220によって解析することができる。アナライザ220は、少なくとも1つのセンサ215、219から情報を受信し、この情報は、アナライザ220によって解析された情報に基づいて加熱デバイス216をどのように制御するかを決定するためにコントローラに送信される。例えば、加熱デバイス216は、電源オンボタン若しくはパフセンサの作動回数とすることができるセッション数を測定するように構成することができるか、又は総使用電力若しくは総電源オン時間を測定するように構成することができる。閾値に達すると、加熱デバイス216は、加熱要素30の変更が必要であること、及び/又は加熱デバイス216が、加熱要素30が加熱可能となることを許可しない場合があることをユーザに示すことができる。
この実施形態の電源213は、再充電可能バッテリーである。他の実施形態において、電源213は、非再充電可能バッテリー、キャパシタ、ハイブリッド型バッテリー/キャパシタ、又は主電源への接続等、再充電可能バッテリー以外のものであってもよい。
コイル214は、任意の適切な形態をとることができる。この実施形態において、コイル214は、銅等の導電性材料のヘリカルコイルである。いくつかの実施形態では、磁場発生器212は、コイル214が周りに巻きつけられる透磁性コアを備えることができる。そのような透磁性コアは、使用時に、コイル214によって発生する磁束を集中させ、より強力な磁界にする。透磁性コアは、例えば鉄から作製することができる。いくつかの実施形態では、透磁性コアは、磁束を特定の領域にのみ集中させるために、部分的にのみコイル214の長さに沿って延びることができる。いくつかの実施形態では、コイル214は平坦なコイルとすることができる。すなわち、コイル214は、2次元スパイラルとすることができる。この実施形態において、コイル214は加熱ゾーン211を取り囲む。コイル214は、加熱ゾーン211の長手方向軸線と実質的に位置合わせされた長手方向軸線に沿って延びる。位置合わせされた軸線は合致する。この実施形態に対する変形形態において、位置合わせされた軸線は、互いに対し平行又は斜めにすることができる。他の実施形態において、コイル214はヘリカル以外とすることができる。例えば、コイル214はスパイラルとすることができる。いくつかの実施形態では、磁場発生器212は、加熱要素30の対応の部分に侵入するための対応の磁場を発生させるための複数のコイル214を備える。
加熱アセンブリ1が装置200と結合されているとき、加熱アセンブリ1の長さLが空洞20から突出する。図4に示すように、突出部は、加熱アセンブリ1の本体10の第2の部分12の少なくとも一部分に含めることができる。突出部は、加熱アセンブリ1を装置2から切り離し、加熱アセンブリ1を取り外すようにユーザによって把持することができる部分を提供する。すなわち、加熱アセンブリ1の一部分は、加熱ゾーン211から加熱アセンブリ1を引き抜くためにユーザによって把持可能であるように、加熱ゾーン211内から突出する。この部分は、ユーザの指によって把持されるように構成することができ、加熱アセンブリ1を取り外すための工具を必要としない場合がある。この部分は、加熱アセンブリ1を装置200から引き抜くために、装置200に対し回転させるか又は線形に動かすことができる。
図5を参照すると、本発明の実施形態によるシステム200の例の概略的な断面図が示されている。システム2000は、装置200と、装置に挿入可能な加熱アセンブリ1とを備え、加熱アセンブリ1は、エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させる際に用いるための加熱要素30aを備える。図5における、図4と同じ参照符号を有する特徴は、同じである。図4と図5との違いは、図4における加熱要素30が細長く、ブレードの形態をとるのに対し、図5では、加熱要素30aが管状であることである。
図5に示す加熱要素30aは中空である。加熱要素30aはシートから形成することができる。加熱要素30aは単体とすることができる。シートは一定の厚みを有することができる。加熱要素30aは、一定の断面形状を有することができる。例えば、加熱要素30aは、加熱要素30aの長さに沿って、実質的に円形、正方形、又は矩形の断面とすることができる。加熱要素30aの長さは、長さに対し垂直な加熱要素30aの幅よりも大きくすることができる。他の実施形態において、長さ及び幅は実質的に等しくすることができる。また更なる実施形態において、加熱要素30aは、幅よりも小さい長さを有することができる。
図5に示す加熱要素30aは、実質的に円形の断面を有して概ね円筒形である。他の実施形態において、加熱要素30aは、卵型若しくは楕円形の断面を有することができるか、又は円筒形以外とすることができる。いくつかの実施形態では、加熱要素30aは、例えば、多角形、四角形、矩形、正方形、三角形、星型、又は異形の断面を有することができる。この実施形態において、加熱要素30aはチューブである。加熱要素30aは、チューブの中空の内側領域であるチャンバを備える。チャンバは、加熱要素30aが装置200内に配置されているとき、加熱ゾーンに対応することができる。チャンバは、エアロゾル化可能材料を受けるように構成される。
加熱要素30aは、押出工程によって形成された押出部材を備えることができる。押出部材は、本体の断面が継ぎ目なしでつながるように管状とすることができる。
図5における加熱要素30aは、第1の端部と、第1の端部の反対側の第2の端部との双方において開放している。したがって、第1の端部は第1の開口部を備え、第2の端部は第2の開口部を備える。第1及び第2の開口部は、図1に示す長手方向軸線A-A上で軸線方向に位置合わせすることができる。第1及び第2の開口部は互いに対し平行にすることができる。エアロゾル化可能材料は、開口部40を通じて空洞20に挿入可能とすることができる。したがって、開口部40は、空洞20へのエアロゾル化可能材料の初期通過点である。加熱要素30aの1つ又は複数の長手方向の壁は、加熱要素30aの第1の端部と第2の端部との間に延びる。代替的に、加熱要素30aは単一の開放端部を有することができる。
加熱要素30aの厚みは100μm未満とすることができる。厚みは10μm~40μmとすることができる。厚みは20μm~30μmとすることができる。厚みは約25μmとすることができる。
いくつかの実施形態では、加熱材料はアルミニウムである。しかしながら、他の実施形態では、加熱材料はアルミニウム以外であってもよい。例示的な実施形態において、加熱材料は、導電性材料、磁性材料及び磁性導電性材料からなる群から選択された1つ又は複数の材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、加熱材料は、金属又は金属合金を含む。いくつかの実施形態では、加熱材料は、アルミニウム、金、鉄、ニッケル、コバルト、導電性炭素、グラファイト、鋼、普通炭素鋼、軟鋼、ステンレス鋼、フェライトステンレス鋼、モリブデン、炭化ケイ素、銅、及び青銅からなる群から選択された1つ又は複数の材料を含むことができる。他の実施形態では1つ又は複数の他の加熱材料が用いられてもよい。
いくつかの実施形態では、加熱材料を含むシートには、孔又は切れ目がない。いくつかの実施形態では、加熱材料を含むシートは、金属又は金属合金箔、例えばアルミニウム箔等の箔を含む。しかしながら、いくつかの実施形態では、加熱材料を含むシートは、孔又は切れ目を有する場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、加熱材料を含むシートは、メッシュ、有孔シート、又は金属若しくは金属合金有孔箔、例えば有孔アルミニウム箔等の有孔箔を含むことができる。
加熱材料が鋼(例えば、軟鋼又はステンレス鋼)等の鉄又はアルミニウムを含むようないくつかの実施形態において、加熱材料を含むシートは、使用時の加熱材料の腐食又は酸化の回避に役立つように被覆することができる。このような被覆は、例えばニッケルめっき、金めっき、又はセラミック若しくは不活性ポリマーの被覆を含むことができる。いくつかの実施形態では、加熱材料を含むシートは、ニッケルめっきのアルミニウム箔を含むか、又はこれらからなる。
加熱材料は、誘導電流及び/又は磁気双極子の誘導再配向のほとんどが発生する外部ゾーンである表皮深さを有することができる。加熱材料の厚さが比較的小さいことを前提に、加熱材料の他の寸法よりも比較的大きな深さ又は厚さを有する加熱材料と比較して、加熱材料のより大きな割合が所与の変動磁場により加熱可能であってもよい。このため、材料のより効率的な使用が実現され、ひいてはコストが低下する。
いくつかの実施形態では、エアロゾル化可能材料はタバコを含む。しかしながら、他の実施形態では、エアロゾル化可能材料は、タバコからなっていてもよく、実質的に全体がタバコからなっていてもよく、タバコ及びタバコ以外のエアロゾル化可能材料を含んでいてもよく、タバコ以外のエアロゾル化可能材料を含んでいてもよく、又はタバコを含んでいなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル化可能材料は、蒸気若しくはエアロゾル形成剤、又はグリセロール、プロピレングリコール、トリアセチン、若しくはジエチレングリコール等の保湿剤を含んでいてもよい。
いくつかの実施形態では、エアロゾル化可能材料は、非液体エアロゾル化可能材料であり、装置は、非液体エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させる。
いくつかの実施形態では、物品2は消耗品である。物品2中のエアロゾル化可能材料2aの1つ又は複数の揮発可能な成分の全て又は実質的に全てが使い果たされると、ユーザは、加熱アセンブリ1の空洞20から物品2を取り外して破棄することができる。その後、ユーザは、別の物品2と共に装置200を再利用することができる。しかしながら、他のそれぞれの実施形態では、物品2は、加熱アセンブリに対して消耗可能なものでなくてもよい。すなわち、エアロゾル化可能材料2aの1つ又は複数の揮発可能な成分が使い果たされた場合に、加熱アセンブリ1及び物品2を合わせて破棄することができる。
いくつかの実施形態では、物品2は、この物品2と共に使用可能な装置200とは別個に販売、供給、又は他の形で提供される。しかしながら、いくつかの実施形態では、場合により洗浄用具等の付加的な構成要素と共に、キット又はアセンブリ等のシステムとして、装置200と、物品2のうちの1つ又は複数とが合わせて提供されてもよい。
様々な問題に対処すると共に技術を進歩させるため、本開示は全体として、特許請求の範囲に係る発明を実施可能であり、エアロゾル化可能材料を加熱する装置と共に用いるための優れた加熱要素と、エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させる装置と共に用いるための加熱要素を形成する方法と、エアロゾル化可能材料を加熱して、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置、及びそのような装置によって加熱可能な加熱要素を備えるシステムとを可能にする様々な実施形態を、説明及び例示のために示す。本開示の利点及び特徴は、実施形態の代表的なサンプルにすぎず、網羅的及び/又は排他的なものではない。これらは、特許請求され、他の形で開示される特徴の理解の手助け及び教示のみを目的として提示される。本開示の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲により規定される本開示に対する制限とも、特許請求の範囲の同等物に対する制限とも考えるべきではなく、また、本開示の範囲及び/又は主旨から逸脱することなく、他の実施形態の利用及び改良が可能であることを理解されたい。種々の実施形態は、開示の要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段等の種々の組み合わせを好適に含んでいてもよいし、種々の組み合わせからなっていてもよいし、種々の組み合わせから本質的になっていてもよい。本開示は、現時点では請求されていないものの、将来的に請求され得る他の発明を含んでいてもよい。

Claims (26)

  1. エアロゾル化可能材料を加熱して、前記エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるための加熱アセンブリであって、
    前記エアロゾル化可能材料を格納し、前記装置の加熱ゾーンに挿入するための空洞を有する本体であって、該本体の一部分が、前記エアロゾル化可能材料を前記空洞に挿入するために開放しているか又は開放可能となっている、本体と、
    前記エアロゾル化可能材料が前記空洞内にあるときに前記エアロゾル化可能材料を加熱する際に使用するための加熱要素と、
    当該加熱アセンブリを前記装置の保持部に結合するための結合部と
    を備える、加熱アセンブリ。
  2. 前記本体が、前記空洞と連通可能な開放端部を備える、請求項1に記載の加熱アセンブリ。
  3. 前記結合部が、前記保持部との締まり嵌めによって前記保持部を結合するためのものである、請求項1又は2に記載の加熱アセンブリ。
  4. 前記結合部が、前記装置の前記保持部の対応の第2のねじ部と係合するための第1のねじ部を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の加熱アセンブリ。
  5. 前記加熱要素が前記空洞内に延びる、請求項1~4のいずれか一項に記載の加熱アセンブリ。
  6. 前記加熱要素が、変動磁場の侵入により加熱可能な加熱材料を備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の加熱アセンブリ。
  7. 前記結合部が、当該加熱アセンブリが前記保持部に結合されているとき、前記装置に対する当該加熱アセンブリの長手方向の動きを制約するためのものである、請求項1~6のいずれか一項に記載の加熱アセンブリ。
  8. エアロゾル化可能材料を加熱して、前記エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるための加熱アセンブリであって、
    前記エアロゾル化可能材料を格納し、前記装置の加熱ゾーンに挿入するための空洞を有する本体であって、前記本体の一部分が、前記エアロゾル化可能材料を前記空洞に挿入するために開放しているか又は開放可能となっている、本体と、
    前記エアロゾル化可能材料が前記空洞内にあるときに前記エアロゾル化可能材料を加熱する際に使用するための加熱要素と
    を備え、
    前記本体が、前記装置の前記加熱ゾーンに挿入可能な第1の幅を有する第1の部分と、前記加熱ゾーンに挿入可能でない、前記第1の幅よりも大きい第2の幅を有する第2の部分とを備える、加熱アセンブリ。
  9. 前記第2の部分が、前記空洞と連通可能なアパーチャを備え、前記エアロゾル化可能材料が前記アパーチャを通して前記空洞に挿入可能であるようになっている、請求項8に記載の加熱アセンブリ。
  10. 前記加熱要素が、前記第1の部分の基部から前記空洞内に、前記第2の部分に向かって延びる、請求項8又は9に記載の加熱アセンブリ。
  11. 前記加熱部材が、前記第1の部分の長手方向軸線に対し平行な軸線を備える、請求項10に記載の加熱アセンブリ。
  12. 前記加熱部材が、エアロゾル化可能材料内に貫入するためのテーパ状の部分を備える、請求項10又は11に記載の加熱アセンブリ。
  13. エアロゾル化可能材料を加熱して、前記エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置と共に用いるための加熱アセンブリであって、
    前記エアロゾル化可能材料を格納し、前記装置の加熱ゾーンに挿入するための空洞を有する本体であって、前記本体の一部分が、前記エアロゾル化可能材料を前記空洞に挿入するために開放しているか又は開放可能となっている、本体と、
    前記エアロゾル化可能材料が前記空洞内にあるときに前記エアロゾル化可能材料を加熱する際に使用するための加熱要素と
    を備え、
    前記加熱要素が、前記空洞の壁から前記空洞内に実質的に線形に突出するか、又は管状であり、前記空洞の壁を少なくとも部分的に画定する、加熱アセンブリ。
  14. エアロゾル化可能材料を加熱して、前記エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための装置であって、
    加熱アセンブリの本体を受けるための加熱ゾーンと、
    前記加熱アセンブリが前記加熱ゾーン内に存在しているとき、前記加熱アセンブリの加熱要素の加熱を引き起こすための加熱デバイスと、
    前記加熱アセンブリが前記加熱ゾーン内に存在しているとき、当該装置の使用に関する情報を検出し、前記情報が所定の判断基準を満たすときに動作を行うためのセンサと
    を備える、装置。
  15. 前記加熱デバイスが、使用時に前記加熱ゾーンに侵入する変動磁場を発生させるための磁場発生器を備える、請求項14に記載の装置。
  16. 前記情報が、当該装置の使用のセッション数に関する情報、及び/又は当該装置の総電源オン時間に関する情報を含む、請求項14又は15に記載の装置。
  17. 前記情報を記憶するためのメモリを備える、請求項14~16のいずれか一項に記載の装置。
  18. 前記情報に基づいて前記加熱デバイスを制御するためのコントローラを備える、請求項14~17のいずれか一項に記載の装置。
  19. 前記コントローラが、前記所定の判断基準が満たされたときに、前記加熱要素の加熱を変更することになる、請求項18に記載の装置。
  20. 前記加熱ゾーンにおいて前記加熱アセンブリを保持するための保持部を備える、請求項14~19のいずれか一項に記載の装置。
  21. 前記保持部が、前記保持部と前記加熱アセンブリの結合部との間の締まり嵌めによって前記加熱アセンブリを保持するためのものである、請求項20に記載の装置。
  22. 請求項14~21のいずれか一項に記載の装置と、請求項1~13のいずれか一項に記載の加熱アセンブリとを備えるシステムであって、前記装置の前記加熱ゾーンが、前記加熱アセンブリの前記本体を受けるためのものである、システム。
  23. エアロゾル化可能材料を加熱して、前記エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるためのシステムであって、
    前記エアロゾル化可能材料を格納するための空洞、及び前記エアロゾル化可能材料が前記空洞内にあるときに前記エアロゾル化可能材料を加熱する際に使用するための加熱要素を有する加熱アセンブリと、
    前記加熱アセンブリを受けるための加熱ゾーンを備え、前記加熱アセンブリが前記加熱ゾーン内に存在しているとき、前記加熱アセンブリの前記加熱要素の加熱を引き起こすための加熱デバイスを備える、装置と
    を備え、
    前記加熱アセンブリが、前記装置の前記加熱ゾーンに完全に挿入されているとき、前記加熱アセンブリの一部分が、前記加熱ゾーンから前記加熱アセンブリを引き抜くためにユーザによって把持可能であるように前記加熱ゾーン内から突出する、システム。
  24. 前記装置が保持部を備え、
    前記加熱アセンブリが結合部を備え、
    前記保持部が、前記結合部と前記保持部との間の締まり嵌めによって前記結合部を保持するためのものである、請求項23に記載のシステム。
  25. 当該システムが、非液体エアロゾル化可能材料を加熱するためのものである、請求項23又は24に記載のシステム。
  26. 前記空洞が、前記エアロゾル化可能材料をロッドの形態で受けるためのものである、請求項23~25のいずれか一項に記載のシステム。
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