JP2024014745A - 検出方法及びプラズマ処理装置 - Google Patents

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Toshihisa Ozu
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Abstract

Figure 2024014745000001
【課題】プラズマ処理の実行中に特異点を検出する技術を提供する。
【解決手段】本開示に係る検出方法は、プラズマ処理装置において実行される検出方法であって、前記プラズマ処理装置は、プラズマ処理チャンバ、前記プラズマ処理チャンバ内に配置された基板支持部及び前記基板支持部内に配置された複数のヒータを備え、前記検出方法は、前記基板支持部に基板を配置する工程と、前記プラズマ処理チャンバ内においてプラズマを生成して、前記基板に対してプラズマ処理を実行する工程と、前記プラズマ処理チャンバ内にプラズマが生成された状態において、前記複数のヒータのそれぞれについて温度を測定する工程と、測定された前記複数のヒータの温度に基づいて、前記基板支持部における温度の特異点を検出する工程と、を含む。
【選択図】 図1

Description

本開示の例示的実施形態は、検出方法及びプラズマ処理装置に関する。
異常放電の判定精度を向上させることが可能な技術として、特許文献1に記載された異常検出装置及び異常検出方法がある。
特開2013-033726号公報
本開示は、プラズマ処理の実行中に特異点を検出する技術を提供する。
本開示の一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置において実行される検出方法が提供される。前記プラズマ処理装置は、プラズマ処理チャンバ、前記プラズマ処理チャンバ内に配置された基板支持部及び前記基板支持部内に配置された複数のヒータを備え、前記検出方法は、前記基板支持部に基板を配置する工程と、前記プラズマ処理チャンバ内においてプラズマを生成して、前記基板に対してプラズマ処理を実行する工程と、前記プラズマ処理チャンバ内にプラズマが生成された状態において、前記複数のヒータのそれぞれについて温度を測定する工程と、測定された前記複数のヒータの温度に基づいて、前記基板支持部における特異点を検出する工程と、を含む。
本開示の一つの例示的実施形態によれば、プラズマ処理の実行中に特異点を検出する技術を提供することができる。
プラズマ処理システムの構成例を説明するための図である。 容量結合型のプラズマ処理装置の構成例を説明するための図である。 容量結合型のプラズマ処理装置の構成例を説明するための図である。 基板支持部11を上面の一例を示す図である。 基板支持部11の断面の一例を示す図である。 制御基板80の構成の一例を示すブロック図である。 一つの例示的実施形態に係る検出方法を示すフローチャートである。 エネルギーの流れを模式的に示す図である。 基板Wの温度及びヒータ200への供給電力の変化の一例を示す図である。 基板支持部11の基板支持面内におけるヒータ200の温度分布の一例を示す図である。 プラズマ処理中における、伝熱ガスのリーク量の一例を示すグラフである。 プラズマ処理中における、伝熱ガスのリーク量の一例を示すグラフである。
以下、本開示の各実施形態について説明する。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置において実行される検出方法が提供される。プラズマ処理装置は、プラズマ処理チャンバ、プラズマ処理チャンバ内に配置された基板支持部及び基板支持部内に配置された複数のヒータを備え、検出方法は、基板支持部に基板を配置する工程と、プラズマ処理チャンバ内においてプラズマを生成して、基板に対してプラズマ処理を実行する工程と、プラズマ処理チャンバ内にプラズマが生成された状態において、複数のヒータのそれぞれについて温度を測定する工程と、測定された複数のヒータの温度に基づいて、基板支持部における特異点を検出する工程と、を含む。
一つの例示的実施形態において、特異点を通知する工程を更に含む。
一つの例示的実施形態において、基板の複数のヒータのそれぞれについて、温度の閾値を予め設定する工程を更に含み、特異点を検出する工程において、複数のヒータのそれぞれについて測定された温度をヒータについて予め設定された閾値と比較して、特異点が検出される。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理に関連するパラメータと特異点とを対応付ける工程を更に含む。
一つの例示的実施形態において、基板は表面及び裏面を有し、基板を配置する工程において、基板は裏面が基板支持部に接触するように基板支持部に配置され、検出方法は、基板が基板支持部に配置された状態において、裏面と基板支持部との間隙に伝熱ガスを供給する工程と、伝熱ガスが供給された状態において、伝熱ガスがプラズマ処理チャンバ内にリークするリーク量を測定する工程と、を更に含み、前記対応付ける工程は、伝熱ガスのリークと特異点とを対応付ける工程を含む。
一つの例示的実施形態において、対応付ける工程は、伝熱ガスのリーク量が予め設定された閾値を超えたときに、伝熱ガスのリークと特異点とを対応付ける工程を含む。
一つの例示的実施形態において、対応付ける工程は、伝熱ガスのリークと特異点とを対応付けて通知する工程を更に含む。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理を実行する工程は、1又は複数の電極に1又は複数のRF信号を供給してプラズマを生成する工程を含み、対応付ける工程において、プラズマ処理に関連するパラメータは、1又は複数の電極における1又は複数のRF信号の反射電力を含む。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理を実行する工程は、1又は複数の電極に1又は複数のRF信号を供給してプラズマを生成する工程を含み、対応付ける工程において、プラズマ処理に関連するパラメータは、1又は複数RF信号の電圧値を含む。
一つの例示的実施形態において、対応付ける工程において、プラズマ処理に関連するパラメータは、1又は複数のRF信号の最大電圧と最小電圧との差を含む。
一つの例示的実施形態において、基板を配置する工程は、リフトピンによって基板支持部に基板を配置する工程を含み、対応付ける工程は、基板支持部におけるリフトピンの位置と特異点とを対応付けて通知する工程を更に含む。
一つの例示的実施形態において、1又は複数のRF信号は、ソースRF信号及びバイアスRF信号の少なくとも一方を含む。
一つの例示的実施形態において、1又は複数の電極は、上部電極及び下部電極の少なくとも一方を含む。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置が提供される。プラズマ処理装置は、プラズマ処理チャンバ、プラズマ処理チャンバ内に配置された基板支持部、基板支持部内に配置された複数のヒータ及び制御部を備え、制御部は、基板支持部に基板を配置する制御と、プラズマ処理チャンバ内においてプラズマを生成して、基板に対してプラズマ処理を実行する制御と、プラズマ処理チャンバ内にプラズマが生成された状態において、複数のヒータのそれぞれについて温度を測定する制御と、測定された複数のヒータの温度に基づいて、基板支持部における特異点を検出する制御と、を実行する。
以下、図面を参照して、本開示の各実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一または同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づいて上下左右等の位置関係を説明する。図面の寸法比率は実際の比率を示すものではなく、また、実際の比率は図示の比率に限られるものではない。
図1は、プラズマ処理システムの構成例を説明するための図である。一実施形態において、プラズマ処理システムは、プラズマ処理装置1及び制御部2を含む。プラズマ処理システムは、基板処理システムの一例であり、プラズマ処理装置1は、基板処理装置の一例である。プラズマ処理装置1は、プラズマ処理チャンバ10、基板支持部11及びプラズマ生成部12を含む。プラズマ処理チャンバ10は、プラズマ処理空間を有する。また、プラズマ処理チャンバ10は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間に供給するための少なくとも1つのガス供給口と、プラズマ処理空間からガスを排出するための少なくとも1つのガス排出口とを有する。ガス供給口は、後述するガス供給部20に接続され、ガス排出口は、後述する排気システム40に接続される。基板支持部11は、プラズマ処理空間内に配置され、基板を支持するための基板支持面を有する。
プラズマ生成部12は、プラズマ処理空間内に供給された少なくとも1つの処理ガスからプラズマを生成するように構成される。プラズマ処理空間において形成されるプラズマは、容量結合プラズマ(CCP;Capacitively Coupled Plasma)、誘導結合プラズマ(ICP;Inductively Coupled Plasma)、ECRプラズマ(Electron-Cyclotron-resonance plasma)、ヘリコン波励起プラズマ(HWP:Helicon Wave Plasma)、又は、表面波プラズマ(SWP:Surface Wave Plasma)等であってもよい。また、AC(Alternating Current)プラズマ生成部及びDC(Direct Current)プラズマ生成部を含む、種々のタイプのプラズマ生成部が用いられてもよい。一実施形態において、ACプラズマ生成部で用いられるAC信号(AC電力)は、100kHz~10GHzの範囲内の周波数を有する。従って、AC信号は、RF(Radio Frequency)信号及びマイクロ波信号を含む。一実施形態において、RF信号は、100kHz~150MHzの範囲内の周波数を有する。
制御部2は、本開示において述べられる種々の工程をプラズマ処理装置1に実行させるコンピュータ実行可能な命令を処理する。制御部2は、ここで述べられる種々の工程を実行するようにプラズマ処理装置1の各要素を制御するように構成され得る。一実施形態において、制御部2の一部又は全てがプラズマ処理装置1に含まれてもよい。制御部2は、処理部2a1、記憶部2a2及び通信インターフェース2a3を含んでもよい。制御部2は、例えばコンピュータ2aにより実現される。処理部2a1は、記憶部2a2からプログラムを読み出し、読み出されたプログラムを実行することにより種々の制御動作を行うように構成され得る。このプログラムは、予め記憶部2a2に格納されていてもよく、必要なときに、媒体を介して取得されてもよい。取得されたプログラムは、記憶部2a2に格納され、処理部2a1によって記憶部2a2から読み出されて実行される。媒体は、コンピュータ2aに読み取り可能な種々の記憶媒体であってもよく、通信インターフェース2a3に接続されている通信回線であってもよい。処理部2a1は、CPU(Central Processing Unit)であってもよい。記憶部2a2は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。通信インターフェース2a3は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介してプラズマ処理装置1との間で通信してもよい。
以下に、プラズマ処理装置1の一例としての容量結合型のプラズマ処理装置の構成例について説明する。図2A及び図2Bは、容量結合型のプラズマ処理装置の構成例を説明するための図である。
容量結合型のプラズマ処理装置1は、プラズマ処理チャンバ10、ガス供給部20、電源30及び排気システム40を含む。また、プラズマ処理装置1は、基板支持部11及びガス導入部を含む。ガス導入部は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理チャンバ10内に導入するように構成される。ガス導入部は、シャワーヘッド13を含む。基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10内に配置される。シャワーヘッド13は、基板支持部11の上方に配置される。一実施形態において、シャワーヘッド13は、プラズマ処理チャンバ10の天部(ceiling)の少なくとも一部を構成する。プラズマ処理チャンバ10は、シャワーヘッド13、プラズマ処理チャンバ10の側壁10a及び底壁10b並びに基板支持部11により規定されたプラズマ処理空間10sを有する。プラズマ処理チャンバ10は接地される。シャワーヘッド13及び基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10の筐体とは電気的に絶縁される。
基板支持部11は、本体部111及びリングアセンブリ112を含む。本体部111は、基板Wを支持するための中央領域111aと、リングアセンブリ112を支持するための環状領域111bとを有する。ウェハは基板Wの一例である。本体部111の環状領域111bは、平面視で本体部111の中央領域111aを囲んでいる。基板Wは、本体部111の中央領域111a上に配置され、リングアセンブリ112は、本体部111の中央領域111a上の基板Wを囲むように本体部111の環状領域111b上に配置される。従って、中央領域111aは、基板Wを支持するための基板支持面とも呼ばれ、環状領域111bは、リングアセンブリ112を支持するためのリング支持面とも呼ばれる。
一実施形態において、本体部111は、基台1110及び静電チャック1111を含む。基台1110は、導電性部材を含む。基台1110の導電性部材は下部電極として機能し得る。静電チャック1111は、基台1110の上に配置される。静電チャック1111は、セラミック部材1111aとセラミック部材1111a内に配置される静電電極1111bとを含む。セラミック部材1111aは、中央領域111aを有する。一実施形態において、セラミック部材1111aは、環状領域111bも有する。なお、環状静電チャックや環状絶縁部材のような、静電チャック1111を囲む他の部材が環状領域111bを有してもよい。この場合、リングアセンブリ112は、環状静電チャック又は環状絶縁部材の上に配置されてもよく、静電チャック1111と環状絶縁部材の両方の上に配置されてもよい。また、後述するRF電源31及び/又はDC電源32に結合される少なくとも1つのRF/DC電極がセラミック部材1111a内に配置されてもよい。この場合、少なくとも1つのRF/DC電極が下部電極として機能する。後述するバイアスRF信号及び/又はDC信号が少なくとも1つのRF/DC電極に供給される場合、RF/DC電極はバイアス電極とも呼ばれる。なお、基台1110の導電性部材と少なくとも1つのRF/DC電極とが複数の下部電極として機能してもよい。また、静電電極1111bが下部電極として機能してもよい。従って、基板支持部11は、少なくとも1つの下部電極を含む。
リングアセンブリ112は、1又は複数の環状部材を含む。一実施形態において、1又は複数の環状部材は、1又は複数のエッジリングと少なくとも1つのカバーリングとを含む。エッジリングは、導電性材料又は絶縁材料で形成され、カバーリングは、絶縁材料で形成される。
また、基板支持部11は、静電チャック1111、リングアセンブリ112及び基板のうち少なくとも1つをターゲット温度に調節するように構成される温調モジュールを含んでもよい。温調モジュールは、ヒータ、伝熱媒体、流路1110a、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。流路1110aには、ブラインやガスのような伝熱流体が流れる。一実施形態において、流路1110aが基台1110内に形成され、1又は複数のヒータが静電チャック1111のセラミック部材1111a内に配置される。また、基板支持部11は、基板Wの裏面と中央領域111aとの間の間隙に伝熱ガスを供給するように構成された伝熱ガス供給部を含んでもよい。温調モジュールの詳細については、図4で後述する。
シャワーヘッド13は、ガス供給部20からの少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10s内に導入するように構成される。シャワーヘッド13は、少なくとも1つのガス供給口13a、少なくとも1つのガス拡散室13b、及び複数のガス導入口13cを有する。ガス供給口13aに供給された処理ガスは、ガス拡散室13bを通過して複数のガス導入口13cからプラズマ処理空間10s内に導入される。また、シャワーヘッド13は、少なくとも1つの上部電極を含む。なお、ガス導入部は、シャワーヘッド13に加えて、側壁10aに形成された1又は複数の開口部に取り付けられる1又は複数のサイドガス注入部(SGI:Side Gas Injector)を含んでもよい。
ガス供給部20は、少なくとも1つのガスソース21及び少なくとも1つの流量制御器22を含んでもよい。一実施形態において、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスを、それぞれに対応のガスソース21からそれぞれに対応の流量制御器22を介してシャワーヘッド13に供給するように構成される。各流量制御器22は、例えばマスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器を含んでもよい。さらに、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスの流量を変調又はパルス化する少なくとも1つの流量変調デバイスを含んでもよい。
電源30は、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介してプラズマ処理チャンバ10に結合されるRF電源31を含む。RF電源31は、少なくとも1つのRF信号(RF電力)を少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極に供給するように構成される。これにより、プラズマ処理空間10sに供給された少なくとも1つの処理ガスからプラズマが形成される。従って、RF電源31は、プラズマ生成部12の少なくとも一部として機能し得る。また、バイアスRF信号を少なくとも1つの下部電極に供給することにより、基板Wにバイアス電位が発生し、形成されたプラズマ中のイオン成分を基板Wに引き込むことができる。
一実施形態において、RF電源31は、第1のRF生成部31a及び第2のRF生成部31bを含む。第1のRF生成部31aは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極に結合され、プラズマ生成用のソースRF信号(ソースRF電力)を生成するように構成される。一実施形態において、ソースRF信号は、10MHz~150MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第1のRF生成部31aは、異なる周波数を有する複数のソースRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のソースRF信号は、少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極に供給される。
第2のRF生成部31bは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して少なくとも1つの下部電極に結合され、バイアスRF信号(バイアスRF電力)を生成するように構成される。バイアスRF信号の周波数は、ソースRF信号の周波数と同じであっても異なっていてもよい。一実施形態において、バイアスRF信号は、ソースRF信号の周波数よりも低い周波数を有する。一実施形態において、バイアスRF信号は、100kHz~60MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第2のRF生成部31bは、異なる周波数を有する複数のバイアスRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のバイアスRF信号は、少なくとも1つの下部電極に供給される。また、種々の実施形態において、ソースRF信号及びバイアスRF信号のうち少なくとも1つがパルス化されてもよい。
また、電源30は、プラズマ処理チャンバ10に結合されるDC電源32を含んでもよい。DC電源32は、第1のDC生成部32a及び第2のDC生成部32bを含む。一実施形態において、第1のDC生成部32aは、少なくとも1つの下部電極に接続され、第1のDC信号を生成するように構成される。生成された第1のDC信号は、少なくとも1つの下部電極に印加される。一実施形態において、第2のDC生成部32bは、少なくとも1つの上部電極に接続され、第2のDC信号を生成するように構成される。生成された第2のDC信号は、少なくとも1つの上部電極に印加される。
種々の実施形態において、第1及び第2のDC信号がパルス化されてもよい。この場合、電圧パルスのシーケンスが少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極に印加される。電圧パルスは、矩形、台形、三角形又はこれらの組み合わせのパルス波形を有してもよい。一実施形態において、DC信号から電圧パルスのシーケンスを生成するための波形生成部が第1のDC生成部32aと少なくとも1つの下部電極との間に接続される。従って、第1のDC生成部32a及び波形生成部は、電圧パルス生成部を構成する。第2のDC生成部32b及び波形生成部が電圧パルス生成部を構成する場合、電圧パルス生成部は、少なくとも1つの上部電極に接続される。電圧パルスは、正の極性を有してもよく、負の極性を有してもよい。また、電圧パルスのシーケンスは、1周期内に1又は複数の正極性電圧パルスと1又は複数の負極性電圧パルスとを含んでもよい。なお、第1及び第2のDC生成部32a,32bは、RF電源31に加えて設けられてもよく、第1のDC生成部32aが第2のRF生成部31bに代えて設けられてもよい。
排気システム40は、例えばプラズマ処理チャンバ10の底部に設けられたガス排出口10eに接続され得る。排気システム40は、圧力調整弁及び真空ポンプを含んでもよい。圧力調整弁によって、プラズマ処理空間10s内の圧力が調整される。真空ポンプは、ターボ分子ポンプ、ドライポンプ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
プラズマ処理装置1は、一つ以上の電磁石45を含む電磁石アセンブリ3を備えている。電磁石アセンブリ3は、チャンバ10内に磁場を生成するように構成されている。一実施形態において、プラズマ処理装置1は、複数の電磁石45を含む電磁石アセンブリ3を備えている。図2A及び/又は図2Bに示す実施形態では、複数の電磁石45は、電磁石46~49を含んでいる。複数の電磁石45は、チャンバ10の上又は上方に設けられている。すなわち、電磁石アセンブリ3は、チャンバ10の上又は上方に配置される。図2A及び/又は図2Bに示す例では、複数の電磁石45は、シャワーヘッド13の上に設けられている。
一つ以上の電磁石45の各々は、コイルを含む。図2A及び/又は図2Bに示す例では、電磁石46~49は、コイル61~64を含んでいる。コイル61~64は、中心軸線Zの周りで巻かれている。中心軸線Zは、基板W又は基板支持部11の中心を通る軸線であり得る。すなわち、電磁石アセンブリ3において、コイル61~61は、環状コイルであり得る。コイル61~64は、同一の高さ位置において、中心軸線Zを中心として同軸に設けられている。
電磁石アセンブリ3は、ボビン50(又はヨーク)を更に含んでいる。コイル61~64は、ボビン50(又はヨーク)に巻き付けられている。ボビン50は、例えば磁性材料から形成されている。ボビン50は、柱状部51、複数の円筒部52~55、及びベース部56を有している。ベース部56は、略円盤形状を有しており、その中心軸線は中心軸線Zに一致している。柱状部51及び複数の円筒部52~55は、ベース部56の下面から下方に延びている。柱状部51は、略円柱形状を有しており、その中心軸線は中心軸線Zに略一致している。柱状部51の半径は、例えば、30mmである。円筒部52~55は、中心軸線Zに対して径方向において、柱状部51の外側で延在している。
コイル61は、柱状部51の外周面に沿って巻かれており、柱状部51と円筒部52の間の溝の中に収容されている。コイル62は、円筒部52の外周面に沿って巻かれており、円筒部52と円筒部53の間の溝の中に収容されている。コイル63は、円筒部53の外周面に沿って巻かれており、円筒部53と円筒部54の間の溝の中に収容されている。コイル64は、円筒部54の外周面に沿って巻かれており、円筒部54と円筒部55の間の溝の中に収容されている。
一つ以上の電磁石45に含まれる各コイルには、電流源65が接続されている。一つ以上の電磁石45に含まれる各コイルに対する電流源65からの電流の供給及び供給停止、電流の方向、並びに電流値は、制御部2によって制御される。なお、プラズマ処理装置1が複数の電磁石45を備える場合には、複数の電磁石45の各コイルには、単一の電流源が接続されていてもよく、互いに異なる電流源が個別に接続されていてもよい。
一つ以上の電磁石45は、中心軸線Zに対して軸対称の磁場をチャンバ10内に形成する。一つ以上の電磁石45のそれぞれに供給される電流を制御することにより、中心軸線Zに対して径方向において磁場の強度分布(又は磁束密度)を調整することが可能である。これにより、プラズマ処理装置1は、チャンバ10内で生成されるプラズマの密度の径方向の分布を調整することができる。
図3は、基板支持部11を上面の一例を示す図である。図3に示すように、基板支持部11は、基板Wを支持するための中央領域111aと、リングアセンブリ112を支持するための環状領域111bとを含む。中央領域111aは、図3において破線で示すように、複数のゾーン111cを含む。本実施形態において、温調モジュールは、基板W又は基板支持部11の温度を、ゾーン111c単位で制御し得る。ゾーン111cの数、並びに、各ゾーン111cの面積及び形状は、基板Wの温度制御において必要とされる条件に応じて、適宜設定されてよい。
図4は、基板支持部11の断面の一例を示す図である。図4は、図3のAA´における基板支持部11の断面の一部を示している。図4に示すように、基板支持部11は、静電チャック1111、基台1110及び制御基板80を有する。静電チャック1111は、その内部に、複数のヒータ200及び複数の抵抗体201を有する。本実施形態では、図2A及び図2Bに示す各ゾーン111cにおいて、静電チャック1111の内部に、1つのヒータ200及び抵抗体201が配置されている。各ゾーン111cにおいて、抵抗体201は、ヒータ200の近傍に配置される。一例では、抵抗体201は、ヒータ200と基台1110との間であって、基台1110よりもヒータ200に近い位置に配置され得る。抵抗体201は、その抵抗値が温度に応じて変化するように構成される。一例では、抵抗体201は、サーミスタであってよい。
基台1110は、基台1110の上面(静電チャック1111に対向する面)から下面(制御基板80に対向する面)に亘って貫通する、1又は複数の貫通孔90を有する。複数のヒータ200及び複数の抵抗体201は、貫通孔90を介して、制御基板80に電気的に接続され得る。本実施形態において、貫通孔90の上面側の一端にはコネクタ91が嵌合されており、貫通孔90の下面側の一端にはコネクタ92が嵌合されている。コネクタ91には、複数のヒータ200及び複数の抵抗体201が電気的に接続されている。複数のヒータ200及び複数の抵抗体201は、例えば、静電チャック1111の内部に配置された配線を介して、コネクタ91に接続されてよい。コネクタ92は、制御基板80に電気的に接続される。また、貫通孔90において、コネクタ91とコネクタ92とを電気的に接続する複数の配線93が配置されている。これにより、複数のヒータ200及び複数の抵抗体201は、貫通孔90を介して、制御基板80に電気的に接続され得る。なお、コネクタ92は、制御基板80を基台1110に対して固定する支持部材として機能してもよい。
制御基板80は、複数のヒータ200及び/又は複数の抵抗体201を制御する素子が配置された基板である。制御基板80は、基台1110の下面に対向して、当該下面に対して平行に配置され得る。制御基板80は、導体部材に囲まれて配置されてよい。制御基板80は、コネクタ92以外の支持部材によって基台1110に支持されてよい。
制御基板80は、配線73を介して、電力供給部70に電気的に接続され得る。すなわち、電力供給部70は、制御基板80を介して、複数のヒータ200に電気的に接続され得る。電力供給部70は、複数のヒータ200に供給される電力を生成する。これにより、電力供給部70から制御基板80に供給された電力は、コネクタ92、配線93及びコネクタ91を介して、複数のヒータ200に供給され得る。なお、電力供給部70と制御基板80との間に、RFを低減するRFフィルタが配置されてもよい。当該RFフィルタは、プラズマ処理チャンバ10の外部に設けられてよい。
また、制御基板80は、配線75を介して、制御部2と通信可能に接続され得る。配線75は、光ファイバであってよい。この場合、制御基板80は、制御部2と光通信によって通信する。また、配線75は、金属配線であってもよい。
図5は、制御基板80の構成の一例を示すブロック図である。制御基板80には、制御部81、素子の一例として、複数の供給部82及び複数の測定部83が配置されている。複数の供給部82及び複数の測定部83は、複数のヒータ200及び複数の抵抗体201にそれぞれ対応して設けられている。1つのヒータ200及び1つの抵抗体201に対して、1つの供給部82及び1つの測定部83が設けられてよい。
各測定部83は、各測定部83に対応して設けられた各抵抗体201の抵抗値に基づく電圧を生成し、制御部81に供給する。測定部83は、抵抗体201の抵抗値に応じて生成される電圧を、デジタル信号に変換して制御部81に出力するよう構成されてよい。
制御部81は、各ゾーン111cにおいて、基板Wの温度を制御する。制御部81は、制御部2から受信した設定温度及び測定部83から受信したデジタル信号が示す電圧に基づいて、複数のヒータ200への電力供給を制御する。一例として、制御部81は、測定部83から受信したデジタル信号が示す電圧に基づいて、抵抗体201の温度(以下「測定温度」ともいう。)を算出する。そして、制御部81は、設定温度及び測定温度に基づいて、各供給部82を制御する。各供給部82は、制御部81の制御に基づいて、電力供給部70から供給された電力を、各ヒータ200に供給するか否かを切り替える。また、各供給部82は、制御部81の制御に基づいて、電力供給部70から供給された電力を増加又は減少させて、各ヒータ200に供給してもよい。これにより、基板W、静電チャック1111及び/又は基台1110を、所定の温度にすることができる。
<検出方法の一例>
図6は、一つの例示的実施形態に係る検出方法(以下「本検出方法」ともいう。)を示すフローチャートである。図6に示すように、本検出方法は、基板支持部11に基板Wを配置する工程(ST1)と、プラズマ処理チャンバ10内においてプラズマを生成する工程(ST2)と、各ヒータ200の温度を測定する工程(ST3)と、測定された各ヒータ200の温度に基づいて基板Wにおける特異点を検出する工程(ST4)とを含む。各工程における処理は、図1に示すプラズマ処理システムで実行されてよい。以下では、一例として、制御部2がプラズマ処理装置1の各部を制御して、本検出方法を実行する。
(工程ST1:基板の配置)
工程ST1において、基板Wが基板支持部11に配置される。基板支持部11に配置される基板Wは、例えばシリコン基板等のダミー基板であり得る。また、基板支持部11に配置される基板Wは、半導体素子の一部が形成された基板(以下「プロセス基板」ともいう。)であってもよい。プロセス基板は、プラズマ処理によってエッチングされるエッチング膜及び当該エッチング膜上に配置されたマスク膜を含み得る。当該マスク膜は、所定の開口パターンを有する。
基板Wは、表面及び裏面を有する。工程ST1において、基板Wは、その裏面が基板支持部11の基板支持面と接するように、基板支持部11に配置される。基板Wが基板支持部11に配置された状態において、基板Wの裏面と基板支持面との間に間隙が形成され得る。当該間隙は、基板支持部11の基板支持面に形成された溝であり得る。当該溝は、基板支持面において、所定のパターンを有するように形成されてよい。
また、工程ST1は、基板Wの温度を制御する工程を含み得る。後述する工程ST2及びST3において、制御部2は、基板Wの温度が設定温度において略一定となるように、複数のヒータ200の温度を制御してよい。基板Wの温度を略一定に制御することについて説明する。
図7は、プラズマPL、基板W、基板支持部11及び基台1110の間のエネルギーの流れを模式的に示す図である。図7に示す例は、基板支持部11の1つのゾーン111cについて、エネルギーの流れを示している。基板支持部11は、静電チャック1111及び基台1110を有している。静電チャック1111の内部には、ヒータ200が配置されている。基台1110の内部には、伝熱媒体が流れる流路1110aが形成されている。
ヒータ200の温度は、電力供給部70から供給される電力に応じて変化し得る。図7では、ヒータ200へ供給される電力をヒータ電力Phとして示している。ヒータ200では、ヒータ電力Phに応じて、熱流束qhが生じる。熱流束qhは、ヒータ電力Phを面積Aで割った単位面積当たりの発熱量である。面積Aは、基板Wの平面視におけるヒータ200の面積である。
また、プラズマ処理チャンバ10でプラズマPLが生成されている場合、プラズマPLから基板Wに伝わる熱により、基板Wの温度が上昇し得る。図7では、プラズマPLから基板Wへ伝わる熱量を基板Wの面積で割った、単位面積当たりの熱量を、プラズマPLから基板Wへの熱流束qpとして示している。
プラズマPLから基板Wに伝わった熱は、基板Wから静電チャック1111に伝わる。図7では、基板Wと静電チャック1111との間の単位面積当たりの熱抵抗を、熱抵抗Rth・Aで示している。ここで、Aは、ヒータ200が配置されたゾーン111cの面積である。また、Rthは、ヒータ200が配置されたゾーン111cの熱抵抗である。また、基板Wから静電チャック1111に伝わる単位面積当たりの熱量を熱流束qとして示している。
基板Wから静電チャック1111の表面に伝わった熱は、静電チャック1111の表面からヒータ200に伝わる。図7では、静電チャック1111の表面からヒータ200へ伝わる、単位面積当たりの熱量を熱流束qcとして示している。
基台1110は、流路1110aを流れる伝熱ガスにより冷却され、静電チャック1111を冷却する。図7では、静電チャック1111の裏面から基台1110へ伝わる、単位面積当たりの熱流束qsusとして示している。これにより、ヒータ200の外部からヒータ200に伝わる熱量及びヒータ200からヒータ200の外部に伝わる熱量に応じて、ヒータ200の温度が変化し得る。例えば、図7に示す例では、qh+qc>qsusである場合、ヒータ200の温度は上昇し得る。また、qh+qc<qsusである場合、ヒータ200の温度は低下し得る。
ヒータ200の温度が一定となるように制御されている場合、ヒータ200の外部からヒータ200に伝わる熱量及びヒータ200で発生する熱量の総和と、ヒータ200からヒータ200の外部に伝わる熱量とが等しい状態となり得る。例えば、ヒータ200の温度が一定となるように制御されている場合、プラズマPLが生成されていない状態では、ヒータ200で発生する熱量と、ヒータ200から基台1110に伝わる熱量とが等しい状態となり得る。すなわち、図7に示す例おいて、qh=qsusとなり得る。
他方で、ヒータ200の温度が一定となるように制御されている場合において、例えば、プラズマPLが生成された状態では、ヒータ200の外部からヒータ200に伝わる熱量及びヒータ200で発生する熱量の総和と、ヒータ200からヒータ200の外部に伝わる熱量とが等しい状態となる。ここで、プラズマPLが生成された状態には、過度状態と定常状態とがある。過度状態は、例えば、qp>q>qcとなる状態である。すなわち、基板W及び静電チャック1111の温度が、熱流束qpによって経時的に上昇する状態である(当該状態を「過渡状態」ともいう。)。他方で、定常状態は、例えば、qp=q=qcとなる状態である。すなわち、基板W及び静電チャック1111の温度が、熱流束qpによって経時的に上昇しない状態である(当該状態を「定常状態」ともいう。)。
図8は、基板Wの温度とヒータ200への供給電力の変化の一例を示す図である。図8の(A)は、基板Wの温度の変化を示している。図8の(B)は、ヒータ200への供給電力の変化を示している。図8に示す例では、ヒータ200の温度が一定となるように制御されている。また、図8に示す例は、プラズマが生成されていない状態からプラズマが生成された状態に亘って、ヒータ200への供給電力を測定し、基板Wの温度を算出した結果の一例を示している。
図8の期間T1は、プラズマが生成されていない期間である。期間T1では、ヒータ200への供給電力が一定となり得る。図8の期間T2は、プラズマが生成された期間であり、過渡状態である。期間T2では、ヒータ200への供給電力が経時的に低下する。また、期間T2では、基板Wの温度が経時的に上昇する。図8の期間T3は、プラズマが生成された期間である。期間T3では、定常状態となり、基板Wの温度は一定となっている。期間T3では、ヒータ200への供給電力も略一定となっている。図8の期間T4は、プラズマが生成されていない期間である。期間T4では、プラズマから基板Wへ伝わる熱が減少又は無くなるため、基板Wの温度が低下する一方で、ヒータ200への供給電力が増加している。
図8の期間T2に示される過度状態でのヒータ200への供給電力の低下の傾向は、プラズマから基板Wへ伝わる熱量や、基板Wと静電チャック1111の表面と間の熱抵抗などによって変化し得る。
ヒータ200の温度が一定となるように制御されている場合、ヒータ電力Phは、プラズマPLから基板Wへの熱流束qp、及び、基板Wと静電チャック1111の表面との間の熱抵抗Rth・Wによって変化する。例えば、過渡状態において、プラズマPLから基板Wへの熱流束qpが増加すると、熱流束qpによって基板Wの温度が上昇し得るので、ヒータ200に供給されるヒータ電力Phは低下し得る。
ヒータ200の温度が一定となるように制御されている場合、過渡状態において、ヒータ200への供給電力の変化は、単位面積当たりの式としてモデル化し得る。例えば、熱流束qpが存在する場合、ヒータ200の単位面積当たりの発熱量qhは、以下の式(1)のように表せる。
ここで、
hは、熱流束qpがあるときのヒータ電力[W]である。
h0は、熱流束qpがなく、かつ、定常状態におけるヒータ電力[W]である。
hは、熱流束qpがあるときのヒータ200の単位面積当たりの発熱量[W/m2]である。
h0は、熱流束qpがなく、かつ、定常状態におけるヒータ200の単位面積当たりの発熱量[W/m2]である。
pは、プラズマPLから基板Wへの単位面積当たりの熱流束[W/m2]である。
th・Aは、基板Wと静電チャック1111の表面との間の単位面積当たりの熱抵抗[K・m2/W]である。
thc・Aは、静電チャック1111の表面とヒータ200との間の単位面積当たりの熱抵抗[K・m2/W]である。
Aは、ヒータ200が設けられているゾーン111cの面積[m2]である。
ρwは、基板Wの密度[kg/m3]である。
wは、基板Wの単位面積当たりの熱容量[J/K・m2]である。
wは、基板Wの厚さ[m]である。
ρcは、静電チャック1111を構成するセラミックの密度[kg/m3]である。
cは、静電チャック1111を構成するセラミックの単位面積当たりの熱容量[J/K・m2]である。
cは、静電チャック1111の表面からヒータ200までの距離[m]である。
κcは、静電チャック1111を構成するセラミックの熱伝導率[W/K・m]である。
tは、プラズマの生成を開始してからの経過時間[秒]である。
ヒータ200の面積A、基板Wの密度ρw、基板Wの単位面積当たりの熱容量Cw、基板Wの厚さzw、静電チャック1111を構成するセラミックの密度ρc、静電チャック1111を構成するセラミックの単位面積当たりの熱容量Cc、静電チャック1111の表面からヒータ200までの距離zc、及び、静電チャック1111を構成するセラミックの熱伝導κcは、それぞれ、基板W及びプラズマ処理装置1の構成から予め定まる。Rthc・Aは、熱伝導κc及び距離zcから式(4)により予め定まる。
ヒータ電力Ph及びヒータ電力Ph0は、図5に示す構成によって取得できる。また、ヒータ200の単位面積当たりの発熱量qh及び発熱量qh0は、式(2)及び(3)に示すように、ヒータ電力Ph、ヒータ電力Ph0及び面積Aから算出できる。
そして、熱流束qp及び熱抵抗Rth・Aは、ヒータ電力Ph及びヒータ電力Ph0の測定結果及び式(1)から、例えばフィッティングによって求めることができる。
また、図8の(A)に示される期間T2における基板Wの温度のグラフも、熱流束qp及び熱抵抗Rth・Aをパラメータとしてモデル化できる。本実施形態では、期間T2における基板Wの単位面積当たりの温度変化をモデル化し得る。一例では、熱流束qp及び熱抵抗Rth・A、並びに、式(5)-(11)に示したa1、a2、a3、λ1、λ2、τ1及びτ2を用いて、基板Wの温度TW[℃]を、以下の式(12)で表し得る。
ここで、
Wは、基板Wの温度[℃]である。
hは、一定に制御したヒータ200の温度[℃]である。
ヒータ200の温度Thは、実際に基板Wの温度を一定に制御した際の条件から求めることができる。
計測結果を用いて、(1)式のフィッティングを行うことにより、熱流束qp、および、熱抵抗Rth・Aが求まった場合、基板Wの温度TWは、式(12)から算出できる。
また、経過時間tが、式(10)及び(11)によって表される時定数τ1及びτ2より十分に長い場合、例えば、図8の期間T2である過渡状態から期間T3である定常状態に移行した場合において、基板Wの温度TWが目標温度となるヒータ200の温度Thを算出する場合、式(12)は、以下の式(13)のように省略できる。
例えば、ヒータの温度Th、熱流束qp、並びに、熱抵抗Rth・A及びRthc・Aから、式(13)により、基板Wの温度TWを求めることができる。
以上のとおり、基板Wと静電チャック1111との間の熱抵抗、及び、基板Wの温度を求めることができる。
(工程ST2:プラズマの生成)
工程ST2において、プラズマが生成されて、基板Wに対してプラズマ処理が実行される。具体的には、工程ST2において、処理ガスがプラズマ処理チャンバ10内に供給される。また、ソースRF信号が上部電極又は下部電極に供給される。これにより、プラズマ処理チャンバ10内において、当該処理ガスからプラズマが生成される。そして、生成されたプラズマによって、基板支持部11に支持された基板Wに対して、プラズマ処理が実行される。当該プラズマ処理は、プラズマエッチングであり得る。
(工程ST3:温度の測定)
次に、工程ST3において、各ヒータ200の温度が測定される。一例では、各ヒータ200の温度は、各ヒータ200に対応して配置された抵抗体201によって測定され得る。各ヒータ200の温度は、プラズマ処理の実行中及び/又はプラズマ処理の実行の前後において、連続して測定されてよい。また、制御部2は、各ヒータ200の測定温度に基づいて、基板支持部11の基板支持面内における複数のヒータ200の温度分布を生成してよい。制御部2は、生成した温度分布を、表示装置等に表示して、プラズマ処理装置1のユーザに通知してよい。図9は、基板支持部11の基板支持面内におけるヒータ200の温度分布の一例を示す。なお、工程ST3は、工程ST1少なくとも一部及び/又は工程ST2の少なくとも一部と並行して実行されてよい。また、工程ST3は、プラズマ処理の実行中及び/又はプラズマ処理の実行の前後において、継続的に実行されてよい。すなわち、制御部2は、プラズマ処理の実行中及び/又はプラズマ処理の実行の前後において、複数のヒータ200の温度を継続的にモニタしてよい。
(工程ST4:特異点の検出)
次に、工程ST4において、基板支持部11における特異点を検出する。特異点は、1つ以上のヒータ200の温度又は複数のヒータ200の温度分布に基づいて検出され得る。特異点は、基板W、基板支持部11及び/又はリングアセンブリ112における、ある位置であり得る。また、特異点は、プラズマ処理の実行中及び/又はプラズマ処理の実行の前後における、ある時間又は経過時間であり得る。また、特異点は、当該位置と当該時間の双方によって特定されてもよい。なお、特異点は、基板支持部11における温度の異常箇所であり得る。また、特異点は、温度の異常箇所の一部であってよい。異常箇所は、局所的な異常箇所であり得る。また、特異点は、異常箇所において温度が異常を示した時間であり得る。
特異点は、複数のヒータ200のうちの1つ以上のヒータ200における、温度の経時的な変化に基づいて検出されてよい。一例では、1つ以上のヒータ200において、温度変化があった場合、その温度変化を特異点として検出してよい。例えば、制御部2は、ヒータ200単位で、温度又は温度上昇率の閾値を予め格納し、あるヒータ200の温度又は温度上昇率が、当該ヒータ200に対応する閾値を超えた場合に、特異点が発生したと判断してよい。また、制御部2は、複数のヒータ200の基準温度分布を予め格納し、当該基準温度分布と測定されたヒータ200の温度分布とを比較して、特異点を検出してもよい。
特異点は、複数のヒータ200が配置された位置に基づいて検出されてよい。一例では、特異点は、複数のヒータ200のうちの1つ以上のヒータ200について測定された温度と、当該1つ以上のヒータ200と異なる他のヒータ200について測定された温度とに基づいて検出されてよい。例えば、制御部2は、当該1つ以上のヒータ200の温度と当該他のヒータ200との温度差が予め定められた温度差を超えた場合、当該1つ以上のヒータ200が配置された位置又はその近傍を、特異点として検出してよい。なお、当該他のヒータ200は、当該1つ以上のヒータ200に隣接するヒータ200であってよく、また、当該1つ以上のヒータ200から離れた位置にあるヒータ200であってもよい。また、制御部2は、複数のヒータ200の基準温度分布を予め格納し、当該基準温度分布と測定されたヒータ200の温度分布とを比較して、特異点を検出してもよい。一例として、制御部2は、図9においてAで示す領域を、特異点として検出し得る。
また、工程ST4において、制御部2は、検出された特異点を、プラズマ処理に関連するパラメータと対応付けてよい。制御部2は、検出された特異点を、プラズマ処理に関連するパラメータと対応付けて、プラズマ処理装置1のユーザに通知し得る。例えば、制御部2は、検出された特異点を、プラズマ処理に関連するパラメータと対応付けて、表示装置等に表示して、プラズマ処理装置1のユーザに通知してよい。一例として、プラズマ処理に関連するパラメータは、基板Wの裏面に供給される伝熱ガスのリークであり得る。例えば、工程ST4においてヒータ200の温度分布に特異点が検出されたときに、基板Wの裏面に供給される伝熱ガスのリークがあると判断された場合、制御部2は、当該特異点を当該リークと対応付けて通知してよい。
図10A及び図10Bは、プラズマ処理中における、伝熱ガスのリーク量の一例を示すグラフである。図10Aのグラフは、プラズマ処理中における、伝熱ガスのリーク量の基準となる基準プロファイルPR1の一例を示している。基準プロファイルPR1は、プラズマ処理装置1のメンテナンス後等の正常時において、プラズマ処理中に生じる、伝熱ガスのリーク量のプロファイルであり得る。他方で、図10Bのグラフは、プラズマ処理中において、伝熱ガスのリーク量に特異点が含まれるプロファイルPR2の一例を示している。図10A及び図10Bのグラフにおいて、横軸は時間を示し、縦軸は伝熱ガスのリーク量を示す。
図10Aに示すように、基準プロファイルPR1において、伝熱ガスのリーク量は概ねS1である。他方で、図10Bに示すように、プロファイルPR2において、伝熱ガスのリーク量は、概ね、S1よりも多いS2である。このように、制御部2は、基準プロファイルPR1のリーク量S1又はS1よりも大きいリーク量を閾値として予め格納し、プラズマ処理中において伝熱ガスのリーク量を測定して、測定したリーク量が当該閾値を超えている場合に、測定されたリーク量が特異であると判断してよい。また、制御部2は、測定されたプロファイルPR2に含まれる、リーク量のピークの数及び/又は位置(時間)に基づいて、測定されたリーク量が特異であると判断してよい。一例では、制御部2は、測定されたプロファイルPR2に含まれるリーク量のピークを、基準プロファイルPR1に含まれるリーク量のピークと比較して、測定されたリーク量が特異であると判断し得る。当該比較は、リーク量のピークの数及び/又は位置の比較であってよい。
また、工程ST4において制御部2が特異点と対応付ける、プラズマ処理に関連するパラメータは、ソースRF信号に関するパラメータを含み得る。一例として、ソースRF信号に関するパラメータは、ソースRF信号が供給される電極(上部電極又は下部電極)における、ソースRF信号の反射電力を含み得る。また、一例として、ソースRF信号に関するパラメータは、ソースRF信号の電圧値の挙動であり得る。当該電圧値は、例えば、ソースRF信号の最大電圧と最小電圧との差(Vpp)であってよい。工程ST4においてヒータ200の温度分布に特異点が検出されたときに、制御部2は、当該特異点とソースRF信号に関するパラメータとを対応付けて通知してよい。一例として、当該特異点が基板支持部11におけるリフトピンの位置であった場合、制御部2は、当該特異点とソースRF信号に関するパラメータとを対応付けて通知してよい。
本開示の例示的実施形態によれば、基板支持部11に配置されたヒータ200の温度分布における特異点を検出することができる。これにより、プラズマ処理中に基板支持部11において異常が生じた場合に、その位置を特定することができる。一例として、異常は、基板支持部11に設けられた伝熱ガスの導入孔、及び/又は、リフトピンが収納されるピン孔で発生する放電であり得る。また、異常は、伝熱ガスのリークであり得る。
本開示の例示的実施形態によれば、基板支持部11に配置されたヒータ200の温度分布における特異点の発生時刻を特定することができる。これにより、プラズマ処理中に特異点が発生した原因の特定を容易にすることができる
本開示の例示的実施形態によれば、基板支持部11に配置されたヒータ200の温度の経時変化を検出することができる。これにより、プラズマ処理中に基板支持部11において発生し得る異常を、事前に特定することができる。
以上の各実施形態は、説明の目的で説明されており、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく種々の変形をなし得る。本開示は、例えば、以下の構成を含み得る。
(付記1)
プラズマ処理装置において実行される検出方法であって、
前記プラズマ処理装置は、プラズマ処理チャンバ、前記プラズマ処理チャンバ内に配置された基板支持部及び前記基板支持部内に配置された複数のヒータを備え、
前記検出方法は、
前記基板支持部に基板を配置する工程と、
前記プラズマ処理チャンバ内においてプラズマを生成して、前記基板に対してプラズマ処理を実行する工程と、
前記プラズマ処理チャンバ内にプラズマが生成された状態において、前記複数のヒータのそれぞれについて温度を測定する工程と、
測定された前記複数のヒータの温度に基づいて、前記基板支持部における温度の特異点を検出する工程と、
を含む、検出方法。
(付記2)
前記特異点を通知する工程を更に備える、付記1に記載の検出方法。
(付記3)
前記基板の前記複数のヒータのそれぞれについて、温度の閾値を予め設定する工程を更に含み、
前記特異点を検出する工程において、前記複数のヒータのそれぞれについて測定された温度を当該ヒータについて予め設定された前記閾値と比較して、前記特異点が検出される、付記1又は2に記載の検出方法。
(付記4)
前記プラズマ処理に関連するパラメータと前記特異点とを対応付ける工程を更に含む、付記1から3のいずれか1つに記載の検出方法。
(付記5)
前記基板は表面及び裏面を有し、
前記基板を配置する工程において、前記基板は前記裏面が前記基板支持部に接触するように前記基板支持部に配置され、
前記検出方法は、
前記基板が前記基板支持部に配置された状態において、前記裏面と前記基板支持部との間隙に伝熱ガスを供給する工程と、
前記伝熱ガスが供給された状態において、前記伝熱ガスが前記プラズマ処理チャンバ内にリークするリーク量を測定する工程と、
前記伝熱ガスのリークと前記特異点とを対応付ける工程と
を更に含む、付記1から3のいずれか1つに記載の検出方法。
(付記6)
前記伝熱ガスのリーク量と前記特異点とを対応付ける工程は、前記伝熱ガスのリーク量が予め設定された閾値を超えたときに、前記伝熱ガスのリークと前記特異点とを対応付ける工程を含む、付記4に記載の検出方法。
(付記7)
前記伝熱ガスのリークと前記特異点とを対応付ける工程は、前記伝熱ガスのリークと前記特異点とを対応付けて通知する工程を更に含む、付記5に記載の検出方法。
(付記8)
前記プラズマ処理を実行する工程は、1又は複数の電極に1又は複数のソースRF信号を供給して前記プラズマを生成する工程を含み、
前記対応付ける工程において、前記プラズマ処理に関連するパラメータは、前記1又は複数の電極における前記1又は複数のRF信号の反射電力を含む、付記4から7のいずれか1つに記載の検出方法。
(付記9)
前記プラズマ処理を実行する工程は、1又は複数の電極に1又は複数のRF信号を供給して前記プラズマを生成する工程を含み、
前記対応付ける工程において、前記プラズマ処理に関連するパラメータは、前記1又は複数のRF信号の電圧値を含む、付記4から8のいずれか1つに記載の検出方法。
(付記10)
前記対応付ける工程において、前記プラズマ処理に関連するパラメータは、前記1又は複数のソースRF信号の最大電圧と最小電圧との差を含む、付記9に記載の検出方法。
(付記11)
前記基板を配置する工程は、リフトピンによって前記基板支持部に前記基板を配置する工程を含み、
前記対応付ける工程は、前記基板支持部における前記リフトピンの位置と前記特異点とを対応付けて通知する工程を更に含む、請求項8から10のいずれか1項に記載の検出方法。
(付記12)
前記1又は複数のRF信号は、ソースRF信号及びバイアスRF信号の少なくとも一方を含む、付記8から10のいずれか1つに記載の検出方法。
(付記13)
前記1又は複数の電極は、上部電極及び下部電極の少なくとも一方を含む、付記8から12のいずれか1つに記載の検出方法。
(付記14)
プラズマ処理チャンバ、前記プラズマ処理チャンバ内に配置された基板支持部、前記基板支持部内に配置された複数のヒータ及び制御部を備え、
前記制御部は、
前記基板支持部に基板を配置する制御と、
前記プラズマ処理チャンバ内においてプラズマを生成して、前記基板に対してプラズマ処理を実行する制御と、
前記プラズマ処理チャンバ内にプラズマが生成された状態において、前記複数のヒータのそれぞれについて温度を測定する制御と、
測定された前記複数のヒータの温度に基づいて、前記基板支持部における温度の特異点を検出する制御と、
を実行する、プラズマ処理装置。
1……プラズマ処理装置、2……制御部、10……プラズマ処理チャンバ、12……プラズマ生成部、200……ヒータ、201……抵抗体、1110……基台、1110a……流路、1111……静電チャック

Claims (14)

  1. プラズマ処理装置において実行される検出方法であって、
    前記プラズマ処理装置は、プラズマ処理チャンバ、前記プラズマ処理チャンバ内に配置された基板支持部及び前記基板支持部内に配置された複数のヒータを備え、
    前記検出方法は、
    前記基板支持部に基板を配置する工程と、
    前記プラズマ処理チャンバ内においてプラズマを生成して、前記基板に対してプラズマ処理を実行する工程と、
    前記プラズマ処理チャンバ内にプラズマが生成された状態において、前記複数のヒータのそれぞれについて温度を測定する工程と、
    測定された前記複数のヒータの温度に基づいて、前記基板支持部における温度の特異点を検出する工程と、
    を含む、検出方法。
  2. 前記特異点を通知する工程を更に含む、請求項1に記載の検出方法。
  3. 前記基板の前記複数のヒータのそれぞれについて、温度の閾値を予め設定する工程を更に含み、
    前記特異点を検出する工程において、前記複数のヒータのそれぞれについて測定された温度を当該ヒータについて予め設定された前記閾値と比較して、前記特異点が検出される、請求項1に記載の検出方法。
  4. 前記プラズマ処理に関連するパラメータと前記特異点とを対応付ける工程を更に含む、請求項1に記載の検出方法。
  5. 前記基板は表面及び裏面を有し、
    前記基板を配置する工程において、前記基板は前記裏面が前記基板支持部に接触するように前記基板支持部に配置され、
    前記検出方法は、
    前記基板が前記基板支持部に配置された状態において、前記裏面と前記基板支持部との間隙に伝熱ガスを供給する工程と、
    前記伝熱ガスが供給された状態において、前記伝熱ガスが前記プラズマ処理チャンバ内にリークするリーク量を測定する工程と、
    を更に含み、
    前記対応付ける工程は、前記伝熱ガスのリークと前記特異点とを対応付ける工程を含む、請求項4に記載の検出方法。
  6. 前記対応付ける工程は、前記伝熱ガスのリーク量が予め設定された閾値を超えたときに、前記伝熱ガスのリークと前記特異点とを対応付ける工程を含む、請求項5に記載の検出方法。
  7. 前記対応付ける工程は、前記伝熱ガスのリークと前記特異点とを対応付けて通知する工程を更に含む、請求項6に記載の検出方法。
  8. 前記プラズマ処理を実行する工程は、1又は複数の電極に1又は複数のRF信号を供給して前記プラズマを生成する工程を含み、
    前記対応付ける工程において、前記プラズマ処理に関連するパラメータは、前記1又は複数の電極における前記1又は複数のRF信号の反射電力を含む、請求項4に記載の検出方法。
  9. 前記プラズマ処理を実行する工程は、1又は複数の電極に1又は複数のRF信号を供給して前記プラズマを生成する工程を含み、
    前記対応付ける工程において、前記プラズマ処理に関連するパラメータは、前記1又は複数のRF信号の電圧値を含む、請求項4に記載の検出方法。
  10. 前記対応付ける工程において、前記プラズマ処理に関連するパラメータは、前記1又は複数のRF信号の最大電圧と最小電圧との差を含む、請求項9に記載の検出方法。
  11. 前記基板を配置する工程は、リフトピンによって前記基板支持部に前記基板を配置する工程を含み、
    前記対応付ける工程は、前記基板支持部における前記リフトピンの位置と前記特異点とを対応付けて通知する工程を更に含む、請求項8から10のいずれか1項に記載の検出方法。
  12. 前記1又は複数のRF信号は、ソースRF信号及びバイアスRF信号の少なくとも一方を含む、請求項8から10のいずれか1項に記載の検出方法。
  13. 前記1又は複数の電極は、上部電極及び下部電極の少なくとも一方を含む、請求項12に記載の検出方法。
  14. プラズマ処理チャンバ、前記プラズマ処理チャンバ内に配置された基板支持部、前記基板支持部内に配置された複数のヒータ及び制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記基板支持部に基板を配置する制御と、
    前記プラズマ処理チャンバ内においてプラズマを生成して、前記基板に対してプラズマ処理を実行する制御と、
    前記プラズマ処理チャンバ内にプラズマが生成された状態において、前記複数のヒータのそれぞれについて温度を測定する制御と、
    測定された前記複数のヒータの温度に基づいて、前記基板支持部における温度の特異点を検出する制御と、
    を実行する、プラズマ処理装置。
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