JP2024011024A - ワイヤハーネスの固定構造 - Google Patents

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Shunya Yoneyama
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拓哉 中山
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Abstract

【課題】汎用性に優れたワイヤハーネスの固定構造を提供すること。【解決手段】ワイヤハーネスの固定構造において、ワイヤハーネス1は、ブラケット10と、ブラケット10に取り付けられる一又は複数の電気接続箱20と、電気接続箱20から延びるサブハーネス30と、を備える。一又は複数の電気接続箱20の各々は、ブラケット10への取り付けのための共通形状のロック機構22を有し、ブラケット10は、一又は複数の電気接続箱20を取付可能な複数の取付箇所12と、複数の取付箇所12の各々に設けられてロック機構22に対応する形状の被ロック機構13を有する。ロック機構22及び被ロック機構13は、第1ロック部22bを第1被ロック部13bに係合させ、第1ロック部22bと第1被ロック部13bとの係合箇所周りに電気接続箱20を回転させながら第2ロック部22aを第2被ロック部13aに係合させる、ように構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、固定対象に固定されるブラケットと、ブラケットに取り付けられる一又は複数の電気接続箱と、一又は複数の電気接続箱の各々から延びるサブハーネスと、を備えるワイヤハーネスの固定構造に関する。
従来から、自動車にワイヤハーネス(即ち、電気接続箱やサブハーネス等)を配索するにあたり、自動車の車体フレーム等に電気接続箱が固定される場合がある。例えば、従来の電気接続箱の一つでは、電気接続箱の外壁から延出するように固定用のアーム部が設けられ、このアーム部と車体フレームとがボルトで締結されるようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2022-014260号公報
上述した従来の電気接続箱では、ワイヤハーネスの配索(即ち、車体への固定)のために、電気接続箱に固定用のアーム部を設けている。ところが、一般に、電気接続箱を搭載することになる自動車の種別や仕様によって車体フレームの形状等は異なるため、従来の電気接続箱では、自動車の種別や仕様ごとに、専用形状の電気接続箱を準備することになる。電気接続箱の生産性や、その電気接続箱を用いたワイヤハーネスを自動車に配索(固定)する際の作業性を更に高める観点から、自動車の種別や仕様が異なっていても電気接続箱を共用できるように、汎用性に優れたワイヤハーネスの固定構造が望まれている。
本発明の目的の一つは、汎用性に優れたワイヤハーネスの固定構造を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスの固定構造は、以下を特徴としている。
固定対象への固定部位を有するブラケットと、前記ブラケットに取り付けられる一又は複数の電気接続箱と、前記一又は複数の前記電気接続箱の各々から延びるサブハーネスと、を備えるワイヤハーネスの固定構造であって、
前記一又は複数の前記電気接続箱の各々は、
前記ブラケットへの取り付けのための共通形状のロック機構を有し、
前記ブラケットは、
前記一又は複数の前記電気接続箱を取付可能な複数の取付箇所と、前記複数の前記取付箇所の各々に設けられて前記ロック機構に対応する形状の被ロック機構を有し、
前記ロック機構及び被ロック機構は、
前記ロック機構が有する第1ロック部を前記被ロック機構が有する第1被ロック部に係合させ、前記第1ロック部と前記第1被ロック部との係合箇所周りに前記電気接続箱を回転させながら、前記ロック機構が有する第2ロック部を前記被ロック機構が有する第2被ロック部に係合させる、ように構成される、
ワイヤハーネスの固定構造であること。
本発明に係るワイヤハーネスの固定構造によれば、ブラケットが、固定対象(例えば、車体フレーム)への固定部位(例えば、ボルト締結用の孔)と、電気接続箱を取り付けるための複数の取付箇所を有する。一方、ブラケットに取り付けられる一又は複数の電気接続箱は、共通形状のロック機構を有する。ブラケットが有する複数の取付箇所には、電気接続箱のロック機構に対応する形状の被ロック機構が設けられる。そして、電気接続箱をブラケットに取り付けるとき、電気接続箱の第1ロック部をブラケットの第1被ロック部に係合させ、その係合箇所周りに電気接続箱を回転させながら、電気接続箱の第2ロック部をブラケットの第2被ロック部に係合させる。よって、例えば、汎用可能な形状(例えば、シンプルな直方体状の形状)の電気接続箱に共通形状のロック機構を設け、自動車の仕様ごとに、ブラケットに取り付ける電気接続箱の数を増減させたり、電気接続箱に格納する電子部品を入れ替えたりすることができる。即ち、電気接続箱を汎用化できる。一方、ブラケットは自動車の仕様ごとに異なる形状を有することになるものの、電気接続箱のように内部に電子部品を格納する構造をブラケットは要さないため、全体的な生産性への影響は限定的である。更に、電気接続箱を回転させながらブラケットに取り付ける際の支点となる係合箇所は、一般的な係止爪のようにバネ構造等の複雑な形状を必要としない。よって、ロック機構及び被ロック機構の構造をシンプル化でき、電気接続箱やブラケットの生産性を向上できる。このように、本構成のワイヤハーネスの固定構造は、電気接続箱を汎用化しながら、種々様々なワイヤハーネスを構成し、ワイヤハーネスを固定対象に固定することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係るワイヤハーネスの固定構造を説明するための斜視図である。 図2は、図1に示すワイヤハーネスの固定構造を、右側の脚部の図示を省略して右方からみた図である。 図3は、図1に示す電気接続箱の上面図である。 図4は、図1に示すブラケットの上面図である。 図5は、ブラケットが有する2つの取付箇所のそれぞれに電気接続箱が取り付けられた状態を示す上面図である。 図6は、ブラケットが有する2つの取付箇所の一方にのみ電気接続箱が取り付けられた状態を示す上面図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るワイヤハーネス1の固定構造について説明する。本固定構造に用いられるワイヤハーネス1は、図1に示すように、ブラケット10に取り付けられる一又は複数の電気接続箱20と、一又は複数の電気接続箱20の各々から延びる電線30と、を備える。このワイヤハーネス1が、ブラケット10を介して、自動車の車体ブレーム等の固定対象に固定されることになる。なお、ブラケット10、電気接続箱20、及び、電線30の全てをワイヤハーネス1が含むと考えてもよい。
以下、説明の便宜上、図1等に示すように、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」及び「下」を定義する。前後方向、左右方向及び上下方向は、互いに直交している。上下方向は、電気接続箱20のブラケット10へ取付方向と一致しており、「上」側及び「下」側は、それぞれ、ブラケット10が自動車の車体フレームに固定された状態における自動車の「上」側及び「下」側と一致している。以下、ワイヤハーネス1の固定構造に用いられる各部品の構成について順に説明する。
まず、電気接続箱20について説明する。電気接続箱20は、図1~図3に示すように、前後方向、左右方向及び上下方向に延びる略直方体状の樹脂製の筐体を有する。電気接続箱20の筐体は、単一の樹脂成形体で構成されても、複数の樹脂成形体を組み合わせて構成されてもよい。電気接続箱20の筐体の表面には、電線やコネクタ等を固定するための部位(即ち、後述する補助取付箇所)が設けられていない。電気接続箱20には、車両を制御するための複数種類の電子部品21等が搭載されている(図1~図3参照)。
電気接続箱20の前面(前を向いた面)及び後面(後を向いた面)には、ブラケット10の後述する被ロック機構13(第1被ロック部13a+第2被ロック部13b。図4等参照)と係合することになるロック機構22が設けられている(図1~図3参照)。本例では、ロック機構22は、電気接続箱20の前面に設けられた第1ロック部22aと、電気接続箱20の後面に設けられた第2ロック部22bとで構成されている(図2及び図3参照)。第1、第2ロック部22a,22bの構造は、後述するように互いに異なっている。
電気接続箱20の前面の右下の端部には、電線挿通部23が設けられている(図1及び図3参照)。電線挿通部23からは、電気接続箱20に搭載された電子部品21等と電気的に接続された電線30(即ち、サブハーネス)が、電気接続箱20の内部から外部に向けて前方へ延出している(図3参照)。
ワイヤハーネス1が有する一又は複数の電気接続箱20の筐体の各々は、略直方体状の共通形状を有している。ワイヤハーネス1が有する一又は複数の電気接続箱20の各々は、ブラケット10が有する後述する2つの取付箇所12(12a,12b)(図4参照)の何れにも取り付け可能である一方で、互いに異なる電気回路の仕様を有している。
ワイヤハーネス1が有する一又は複数の電気接続箱20の各々(電気接続箱20A.20B)は、共通形状のロック機構22(第1ロック部22a+第2ロック部22b)を有している。ワイヤハーネス1が有する一又は複数の電気接続箱20の各々のロック機構22(第1ロック部22a+第2ロック部22b)は、ブラケット10が有する2つの取付箇所12(12a,12b)のうち何れの取付箇所12に設けられた被ロック機構13(第1被ロック部13a+第2被ロック部13b)にも係合可能である。
次いで、ブラケット10について説明する。ブラケット10は、樹脂成形体であり、図1及び図4に示すように、前後方向、左右方向及び上下方向に延び且つ上方に開口する略直方体状の箱状の本体部11を有する。本体部11の略直方体状の中空部には、図4に示すように、左右方向に隣接して並ぶ2つの取付箇所12が画成されている。2つの取付箇所12の各々は、電気接続箱20を取付可能な略直方体状の共通形状を有している。以下、2つの取付箇所12を区別する必要がある場合には、左側及び右側の取付箇所12を、それぞれ、「取付箇所12a」及び「取付箇所12b」と呼ぶ。
各取付箇所12には、電気接続箱20のロック機構22に対応して、被ロック機構13が設けられている(図4参照)。本例では、被ロック機構13は、第1ロック部22aに対応して本体部11を画成する前壁の内面(後を向いた面)に設けられた第1被ロック部13aと、第2ロック部22bに対応して本体部11を画成する後壁の内面(前を向いた面)に設けられた第2被ロック部13bとで構成されている。各取付箇所12は、共通形状の被ロック機構13(第1被ロック部13a+第2被ロック部13b)を有している。
電気接続箱20は、以下の手順により、取付箇所12に取り付けられる。まず、図1及び図2に示すように、後側が前側より下側に位置する向きに電気接続箱20を水平姿勢から傾けた状態で、第2ロック部22bを第2被ロック部13bに係合させる。なお、図2に示す破線は、このように第2ロック部22bと第2被ロック部13bとが係合され、電気接続箱20が傾いた状態にあるときの、電気接続箱20の位置を示している。次いで、第2ロック部22b及び第2被ロック部13bの係合箇所周りに電気接続箱20を水平姿勢に戻す向きに回転させながら(図1及び図2の白矢印を参照)、第1ロック部22aを第1被ロック部13aに係合させる。これにより、電気接続箱20の取付箇所12への取り付けが完了する。電気接続箱20が取付箇所12に取り付けられた状態では、被ロック機構13(第1被ロック部13a+第2被ロック部13b)とロック機構22(第1ロック部22a+第2ロック部22b)とが係合することで、電気接続箱20のブラケット10(本体部11)からの上方への分離(抜け)が防止される。
第2ロック部22b及び第2被ロック部13bは、第2ロック部22bが第2被ロック部13b周りに回動可能に第2被ロック部13bに支持されるように、第2ロック部22bが第2被ロック部13bに係合可能であり、且つ、第2被ロック部13bと係合した第2ロック部22bが電気接続箱20の水平姿勢において第2被ロック部13bから上方へ分離することが防止される限りにおいて、どのような構造を有していてもよい。第1ロック部22a及び第1被ロック部13aは、水平姿勢に戻す向きへの電気接続箱20の上記回転の進行によって第1ロック部22aが第1被ロック部13aに係合可能であり、且つ、第1被ロック部13aと係合した第1ロック部22aが電気接続箱20の水平姿勢において第1被ロック部13aから上方へ分離することが防止される限りにおいて、どのような構造を有していてもよい。
各取付箇所12には、電気接続箱20の電線挿通部23に対応して、本体部11を画成する前壁の一部に、下方に向けて凹状に切り欠いた(電気接続箱20の回転方向に沿って下向きに延びる)電線挿通用凹部14が設けられている(図1及び図4等参照)。電気接続箱20が取付箇所12に取り付けられた状態では、電気接続箱20の電線挿通部23から前方に延出する電線30の根元部が電線挿通用凹部14に収容される(図1参照)。電線挿通部23から延出する電線30は、自動車に搭載された対応する電装品(図示省略)と接続される。
ブラケット10の本体部11を画成する後壁の外面(後を向いた面)や、脚部16には、図1、図2及び図4等に示すように、電気接続箱とは異なる補助部品(例えば、電線やコネクタ等)を固定するための複数の補助取付箇所15が設けられている。このような補助取付箇所15がブラケット10側に設けられているため、上述したように、電気接続箱20側には電線やコネクタ等を固定するための部位が不要となっている。
図1及び図4等に示すように、ブラケット10の本体部11の外面の複数箇所(本例では、2箇所)からはそれぞれ、脚部16が一体に延出している。各脚部16の先端部には、一又は複数のボルト孔(貫通孔)17が形成されている。脚部16(即ち、ボルト孔17)は、ブラケット10に取り付けられた電気接続箱20から延びる電線30に干渉しない位置に設けられている(図1参照)。ブラケット10の自動車の車体フレームへの取付時、これらのボルト孔17に挿通されたボルト(図示省略)を利用して、ブラケット10が自動車の車体フレームへ締結固定される。以上、ワイヤハーネス1の固定構造に用いられる各部品の構成について説明した。
上述したように、ワイヤハーネス1が有する一又は複数の電気接続箱20の各々は、ブラケット10が有する2つの取付箇所12a,12b(図4参照)の何れにも取り付け可能である一方で、互いに異なる電気回路の仕様を有している。よって、例えば、電気接続箱20をワイヤハーネス1が適用される自動車の特定のシステム(仕様)ごとにあらかじめ準備することができる。即ち、一又は複数の電気接続箱20の各々は、ワイヤハーネス1が適用される自動車の特定のシステムを実現する電装品(図示省略)に対応した電子部品21を格納していてもよい。換言すると、一又は複数の電気接続箱20の各々から延びる電線30が、ワイヤハーネス1が適用される自動車の特定のシステムを実現する電装品に接続されてもよい。
具体的には、例えば、電気接続箱20として、自動車に標準装備される機器に関連する電装品(以下「スタンダード電装品」という。)に対応するスタンダード用電気接続箱20Aと、自動車に選択的に装備される機器に関連する電装品(以下「オプション電装品」という。)に対応するオプション用電気接続箱20Bと、を準備する場合を想定する(図5及び図6参照)。スタンダード電装品として、例えば、エンジン仕様の自動車に用いられる電装品が挙げられ、オプション電装品として、例えば、ハイブリッド仕様の自動車に用いられる電装品が挙げられる。
この場合、スタンダード用電気接続箱20Aが2つの取付箇所12a,12bの一方に取り付けられ、選択されるオプション電装品に応じ、対応するオプション用電気接続箱20Bが2つの取付箇所12a,12bの他方に取り付けられる。図5に示す例では、スタンダード用電気接続箱20Aが取付箇所12aに取り付けられ、選択されるオプション電装品に応じたオプション用電気接続箱20Bが取付箇所12bに取り付けられている。図6に示す例では、スタンダード用電気接続箱20Aが取付箇所12aに取り付けられる一方で、オプション電装品が装備されないことに起因して、オプション用電気接続箱20Bは取り付けられていない。スタンダード用電気接続箱20Aから延びる電線30は、スタンダード電装品に接続され、オプション用電気接続箱20Bから延びる電線30は、選択されたオプション電装品に接続される。
このように、選択されるオプション電装品に応じ、対応するオプション用電気接続箱20Bをワイヤハーネス1に加えればよいことになる。これにより、オプション電装品の有無にかかわらずワイヤハーネス1に予備的に設置される電線等(いわゆる、付け捨て回路)が不要となる。
また、電気接続箱20を自動車のシステム(仕様)ごとに準備することに代えて、電気接続箱20をワイヤハーネス1が適用される自動車の特定のエリアごとにあらかじめ準備することができる。即ち、一又は複数の電気接続箱20の各々は、ワイヤハーネス1が適用される自動車の特定のエリアに設置されている電装品(図示省略)に対応した電子部品21を格納していてもよい。換言すると、一又は複数の電気接続箱20の各々から延びる電線30が、ワイヤハーネス1が適用される自動車の特定のエリアに設置されている電装品に接続されてもよい。
これにより、自動車の特定のエリアごとに電線30を独立させられる。このため、電線30の配索作業が容易になることに加え、特定のエリアに対応する電線30に不具合が生じた場合にはその電線30のみを修理・交換等すればよいため、ワイヤハーネス1のメンテナンス性を高められる。また、特定のエリアに設置される電装品が同じであれば、自動車の車種が異なっても同じ電線30を利用できるため、ワイヤハーネス1の汎用性を高められる。
<作用・効果>
以上、本発明の実施形態に係るワイヤハーネス1の固定構造によれば、ブラケット10が、固定対象(例えば、車体フレーム)への固定部位(例えば、ボルト締結用のボルト孔17)と、電気接続箱20を取り付けるための複数の取付箇所12を有する。一方、ブラケット10に取り付けられる一又は複数の電気接続箱20は、共通形状のロック機構22を有する。ブラケット10が有する複数の取付箇所12には、電気接続箱20のロック機構22に対応する形状の被ロック機構13が設けられる。そして、電気接続箱20をブラケット10に取り付けるとき、電気接続箱20の第2ロック部22bをブラケット10の第2被ロック部13bに係合させ、その係合箇所周りに電気接続箱20を回転させながら、電気接続箱20の第1ロック部22aをブラケット10の第1被ロック部13aに係合させる。よって、例えば、汎用可能な形状(例えば、シンプルな直方体状の形状)の電気接続箱20に共通形状のロック機構22を設け、自動車の仕様ごとに、ブラケット10に取り付ける電気接続箱20の数を増減させたり、電気接続箱20に格納する電子部品21を入れ替えたりすることができる。即ち、電気接続箱20を汎用化できる。一方、ブラケット10は自動車の仕様ごとに異なる形状を有することになるものの、電気接続箱20のように内部に電子部品21を格納する構造をブラケット10は要さないため、全体的な生産性への影響は限定的である。更に、電気接続箱20を回転させながらブラケット10に取り付ける際の支点となる係合箇所は、一般的なバネ構造を有する係止爪等の複雑な形状を必要としない。よって、ロック機構22及び被ロック機構13の構造をシンプル化でき、電気接続箱20やブラケット10の生産性を向上できる。このように、本実施形態に係るワイヤハーネス1の固定構造は、電気接続箱20を汎用化しながら、種々様々なワイヤハーネス1を構成し、ワイヤハーネス1を固定対象に固定することができる。
更に、ブラケット10の前壁が、電気接続箱20を取付箇所に取り付ける際の電気接続箱20の回転方向(図1,2の矢印を参照)に沿って上下に延びる電線挿通用凹部14を、電線30に対応する箇所に有する。これにより、電気接続箱20を回転させながらブラケット10に取り付けることで、ブラケット10の電線挿通用凹部14に電線30が自然に収まることになる。よって、ブラケット10から電線30を引き出す作業が容易になるため、ブラケット10に電気接続箱20を取り付ける作業の作業性が向上する。
更に、ブラケット10は、電線30に干渉しない位置に脚部16を有する。これにより、ブラケット10に電気接続箱20を取り付けた状態のワイヤハーネス1を配索する作業(即ち、車体フレーム等にブラケット10を固定する作業)を、電線30が妨げにくい。よって、ワイヤハーネス1を配索する作業の作業性が向上する。
更に、ブラケット10の本体部11の形状が箱状であることで、ブラケット10(本体部11)の内部に電気接続箱20の取付箇所12を設けて電気接続箱20を保護しつつ、ブラケット10の外部に他の電線やコネクタ等を固定するための補助取付箇所15を設けることができる。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係るワイヤハーネス1の固定構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
固定対象への固定部位(17)を有するブラケット(10)と、前記ブラケット(10)に取り付けられる一又は複数の電気接続箱(20)と、前記一又は複数の前記電気接続箱(20)の各々から延びるサブハーネス(30)と、を備えるワイヤハーネス(1)の固定構造であって、
前記一又は複数の前記電気接続箱(20)の各々は、
前記ブラケット(10)への取り付けのための共通形状のロック機構(22)を有し、
前記ブラケット(10)は、
前記一又は複数の前記電気接続箱(20)を取付可能な複数の取付箇所(12)と、前記複数の前記取付箇所(12)の各々に設けられて前記ロック機構(22)に対応する形状の被ロック機構(13)を有し、
前記ロック機構(22)及び被ロック機構(13)は、
前記ロック機構(22)が有する第1ロック部(22b)を前記被ロック機構(13)が有する第1被ロック部(13b)に係合させ、前記第1ロック部(22b)と前記第1被ロック部(13b)との係合箇所周りに前記電気接続箱(20)を回転させながら、前記ロック機構(22)が有する第2ロック部(22a)を前記被ロック機構(13)が有する第2被ロック部(13a)に係合させる、ように構成される、
ワイヤハーネス(1)の固定構造。
上記[1]の構成のワイヤハーネスの固定構造によれば、ブラケットが、固定対象(例えば、車体フレーム)への固定部位(例えば、ボルト締結用の孔)と、電気接続箱を取り付けるための複数の取付箇所を有する。一方、ブラケットに取り付けられる一又は複数の電気接続箱は、共通形状のロック機構を有する。ブラケットが有する複数の取付箇所には、電気接続箱のロック機構に対応する形状の被ロック機構が設けられる。そして、電気接続箱をブラケットに取り付けるとき、電気接続箱の第1ロック部をブラケットの第1被ロック部に係合させ、その係合箇所周りに電気接続箱を回転させながら、電気接続箱の第2ロック部をブラケットの第2被ロック部に係合させる。よって、例えば、汎用可能な形状(例えば、シンプルな直方体状の形状)の電気接続箱に共通形状のロック機構を設け、自動車の仕様ごとに、ブラケットに取り付ける電気接続箱の数を増減させたり、電気接続箱に格納する電子部品を入れ替えたりすることができる。即ち、電気接続箱を汎用化できる。一方、ブラケットは自動車の仕様ごとに異なる形状を有することになるものの、電気接続箱のように内部に電子部品を格納する構造をブラケットは要さないため、全体的な生産性への影響は限定的である。更に、電気接続箱を回転させながらブラケットに取り付ける際の支点となる係合箇所は、一般的な係止爪のようにバネ構造等の複雑な形状を必要としない。よって、ロック機構及び被ロック機構の構造をシンプル化でき、電気接続箱やブラケットの生産性を向上できる。このように、本構成のワイヤハーネスの固定構造は、電気接続箱を汎用化しながら、種々様々なワイヤハーネスを構成し、ワイヤハーネスを固定対象に固定することができる。
[2]
上記[1]に記載のワイヤハーネス(1)の固定構造において、
前記ブラケット(10)は、
前記複数の前記取付箇所(12)を取り囲む外壁部を有する箱状の形状を有し、
前記外壁部は、
前記電気接続箱(20)の回転方向に沿って延びる切欠部(14)を、前記サブハーネス(30)に対応する箇所に有する、
ワイヤハーネス(1)の固定構造。
上記[2]の構成のワイヤハーネスの固定構造によれば、ブラケットの外壁部が、電気接続箱を取付箇所に取り付ける際の電気接続箱の回転方向に沿って延びる切欠部を、サブハーネスに対応する箇所に有する。これにより、電気接続箱を回転させながらブラケットに取り付けることで、ブラケットの切欠部にサブハーネスが自然に収まることになる。よって、ブラケットからサブハーネスを引き出す作業が容易になるため、ブラケットに電気接続箱を取り付ける作業の作業性が向上する。
[3]
上記[1]に記載のワイヤハーネス(1)の固定構造において、
前記ブラケット(10)は、
前記サブハーネス(30)に干渉しない位置に前記固定部位(17)を有する、
ワイヤハーネスの固定構造。
上記[3]の構成のワイヤハーネスの固定構造によれば、ブラケットは、サブハーネスに干渉しない位置に固定部位を有する。これにより、ブラケットに電気接続箱を取り付けた状態のワイヤハーネスを配索する作業(即ち、車体フレーム等にブラケットを固定する作業)を、サブハーネスが妨げにくい。よって、ワイヤハーネスを配索する作業の作業性が向上する。
1 ワイヤハーネス
10 ブラケット
12 取付箇所
13 被ロック機構
13a 第1被ロック部(第2被ロック部)
13b 第2被ロック部(第1被ロック部)
14 電線挿通用凹部(切欠部)
17 ボルト孔(固定部位)
20 電気接続箱
22 ロック機構
22a 第1ロック部(第2ロック部)
22b 第2ロック部(第1ロック部)
30 電線(サブハーネス)

Claims (3)

  1. 固定対象への固定部位を有するブラケットと、前記ブラケットに取り付けられる一又は複数の電気接続箱と、前記一又は複数の前記電気接続箱の各々から延びるサブハーネスと、を備えるワイヤハーネスの固定構造であって、
    前記一又は複数の前記電気接続箱の各々は、
    前記ブラケットへの取り付けのための共通形状のロック機構を有し、
    前記ブラケットは、
    前記一又は複数の前記電気接続箱を取付可能な複数の取付箇所と、前記複数の前記取付箇所の各々に設けられて前記ロック機構に対応する形状の被ロック機構を有し、
    前記ロック機構及び被ロック機構は、
    前記ロック機構が有する第1ロック部を前記被ロック機構が有する第1被ロック部に係合させ、前記第1ロック部と前記第1被ロック部との係合箇所周りに前記電気接続箱を回転させながら、前記ロック機構が有する第2ロック部を前記被ロック機構が有する第2被ロック部に係合させる、ように構成される、
    ワイヤハーネスの固定構造。
  2. 請求項1に記載のワイヤハーネスの固定構造において、
    前記ブラケットは、
    前記複数の前記取付箇所を取り囲む外壁部を有する箱状の形状を有し、
    前記外壁部は、
    前記電気接続箱の回転方向に沿って延びる切欠部を、前記サブハーネスに対応する箇所に有する、
    ワイヤハーネスの固定構造。
  3. 請求項1に記載のワイヤハーネスの固定構造において、
    前記ブラケットは、
    前記サブハーネスに干渉しない位置に前記固定部位を有する、
    ワイヤハーネスの固定構造。
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