JP2024010533A - 通信システム、通信方法、及び通信プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】装置管理システムの処理負荷を減少させることができる通信システムを提供する。
【解決手段】一実施形態に係る通信システムは、対象システム及び装置管理システムを備える。対象システムは、同一グループに属する複数の制御装置と、複数の制御装置の各々により制御される複数の被制御装置と、を含む。複数の制御装置は、グループを代表して装置管理システムと通信するグループ代表として動作する第1の制御装置と、前記グループ代表を代行可能な第2の制御装置と、前記第1の制御装置及び前記第2の制御装置とは異なる複数の第3の制御装置と、を含む。前記第3の制御装置は、前記第3の制御装置及び前記第3の制御装置が制御する前記複数の被制御装置を管理するための管理情報を前記第1の制御装置及び前記第2の制御装置の両方に送信する。
【選択図】図1
【解決手段】一実施形態に係る通信システムは、対象システム及び装置管理システムを備える。対象システムは、同一グループに属する複数の制御装置と、複数の制御装置の各々により制御される複数の被制御装置と、を含む。複数の制御装置は、グループを代表して装置管理システムと通信するグループ代表として動作する第1の制御装置と、前記グループ代表を代行可能な第2の制御装置と、前記第1の制御装置及び前記第2の制御装置とは異なる複数の第3の制御装置と、を含む。前記第3の制御装置は、前記第3の制御装置及び前記第3の制御装置が制御する前記複数の被制御装置を管理するための管理情報を前記第1の制御装置及び前記第2の制御装置の両方に送信する。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、通信システム、通信方法、及び通信プログラムに関する。
ネットワーク上の装置(ネットワークエレメント)を管理する装置管理システム(EMS;Element Management System)が知られている。従来、EMSは設置されたすべての装置を直接に管理し、装置から非同期で警報情報がEMSに送信される。装置数が非常に多い場合、EMSにおいては、警報情報の受信処理に多くのリソースが必要になり、処理オーバーフローとなる懸念がある。そのため、管理する装置数を制限する必要があり、大規模システムにおいては複数のEMSを設けることが必要とされることがある。さらに、EMSと装置との間の通信量が増大し、EMSと装置を接続する通信ネットワークに必要な通信路容量が装置数に依存して増大する。
本発明が解決しようとする課題は、装置管理システムの処理負荷を減少させるとともに、装置管理システムと装置との間の通信量を削減することができる通信システム、通信方法、及び通信プログラムを提供することである。
一実施形態に係る通信システムは、対象システム及び装置管理システムを備える。対象システムは、第1のグループを含む複数のグループのいずれか1つに属する複数の対象装置を含む。前記第1のグループに属する複数の対象装置は、複数の制御装置と、前記複数の制御装置の各々により制御される複数の被制御装置と、を含む。装置管理システムは、ネットワークを介して前記対象システムと通信可能に接続され、前記対象システムを管理する。前記複数の制御装置は、前記第1のグループを代表して前記装置管理システムと通信するグループ代表として動作する第1の制御装置と、前記グループ代表を代行可能な第2の制御装置と、前記第1の制御装置及び前記第2の制御装置とは異なる複数の第3の制御装置と、を含む。前記第1の制御装置は、前記第1の制御装置及び前記第1の制御装置が制御する前記複数の被制御装置を管理するための管理情報を前記第2の制御装置に送信する。前記第2の制御装置は、前記第2の制御装置及び前記第2の制御装置が制御する前記複数の被制御装置を管理するための管理情報を前記第1の制御装置に送信する。前記第3の制御装置は、前記第3の制御装置及び前記第3の制御装置が制御する前記複数の被制御装置を管理するための管理情報を前記第1の制御装置及び前記第2の制御装置の両方に送信する。
以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。
一実施形態では、装置管理システム(EMS)は、遠隔地に設置される装置群をリモート監視又は管理する。例えば、EMSは、装置群における障害の発生を検知するように構成される。以下に説明する実施形態では、管理対象(監視対象)として、分散アンテナシステム(DAS;Distributed Antenna System)に含まれる装置群を想定する。DASは、携帯端末の電波の遮蔽などにより安定した通信ができない場所での通信を安定化させるために設置されるものである。以降では、DASに含まれる種々の装置をDAS装置と総称することもある。典型的には、DASは数千から数万のDAS装置を含む。なお、管理対象となるシステムはDASに限定されないことに留意されたい。
図1は、一実施形態に係る通信システム10を概略的に示している。図1に示すように、通信システム10は、監視システム12、DAS14、及び通信ネットワーク18を備える。監視システム12及びDAS14は、通信ネットワーク18に接続され、通信ネットワーク18を介して互いに通信することができる。通信ネットワーク18は例えばインターネットを含み得る。
DAS14は、建物やトンネルのような携帯基地局から携帯端末への電波が遮蔽される地域又はエリアに設置することで、その地域又はエリアに安定した電波を伝送するためのシステムであり、地理、事業者、及び他の属性によりグループで管理される。DAS14は複数グループのDAS15を含む。例えば、DAS14は、グループAに属するDAS15-1、グループBに属するDAS15-2、及びグループCに属するDAS15-3を含む。DAS15の各々は、複数のDAS装置群16を備える。例えば、DAS15-1は、DAS装置群16-1、16-2、・・・、16-nを備える。DAS装置群16の各々は、制御装置としてのメイン装置(MU)、ハブ装置(HU)、及びアンテナ子機であるリモート装置(RU)を備える。メイン装置は、ハブ装置を介してリモート装置に接続され、ハブ装置及びリモート装置を制御し管理する。複数のDAS装置群16のそれぞれに含まれる複数のメイン装置は、通信ネットワーク18に接続され、通信ネットワーク18を介して互いに通信することができる。DAS装置群16の詳細は後述する。
監視システム12は、DAS14を監視するためのシステムであり、EMS121及び端末装置122、123を備えている。端末装置122、123はEMS121に通信可能に接続されている。端末装置122、123は、管理者又は運用者がEMS121を操作するためのコンソール端末であり、例えばパーソナルコンピュータ(PC)である。
EMS121は、DAS14を監視する処理を行う。例えば、EMS121は、DAS14からの警報情報の受信、DAS14の死活監視などを実施する。警報情報は、DAS装置に障害が発生したことを通知する情報である。警報情報は、障害が発生したDAS装置を特定するための情報などを含む。EMS121は、1つのコンピュータ装置により実現されてもよく、複数のコンピュータ装置により実現されてもよい。
各グループのDAS15においては、DAS15に含まれるメイン装置のうちの1つがグループを代表してEMS121と通信するグループ代表に決定され、メイン装置のうちの別の1つがグループ代表を代行可能なグループ副代表に決定される。グループ代表に決定されたメイン装置を第1代表のメイン装置と呼び、グループ副代表に決定されたメイン装置を第2代表のメイン装置と呼ぶ。グループ代表及びグループ副代表を決定する方法はいなかるものであってもよい。例えば、被制御装置(すなわちハブ装置及びリモート装置)の数が最も少ないメイン装置がグループ代表に決定され、被制御装置の数が2番目に少ないメイン装置がグループ代表に決定されてよい。第2代表のメイン装置は、第1代表のメイン装置が障害などにより運用不可になった場合に、代わりにグループ代表として動作する。第1代表のメイン装置は、グループ内の他のメイン装置から警報情報を受信し、格納し、警報情報をEMS121にまとめて送信する。これにより、EMS121が通信するメイン装置の数を低減することが可能となる。その結果、EMS121における警報情報の処理(例えば受信処理)に必要なリソースを減少させることができるとともに、通信ネットワーク18における警報情報の通信量を減少させることができる。
図2は、DAS装置群16の構成の一例を概略的に示している。図2に示すDAS装置群16は、図1に示したDAS装置群16の任意の1つ又は各々に対応する。図2に示すように、DAS装置群16は、メイン装置21、複数のハブ装置22、及び複数のリモート装置23を備えている。メイン装置21に複数のハブ装置22が接続され、各ハブ装置22に複数のリモート装置23が接続されている。リモート装置23は、アンテナ子機であり、図示しない携帯基地局からの電波を放射し、図示しない携帯端末からの電波を受信するように構成される。
メイン装置21は、携帯基地局と各リモート装置23との間で電波を中継する。例えば、メイン装置21は、携帯基地局からの電波をハブ装置22を経由してリモート装置23に伝送する。また、メイン装置21は、リモート装置23で受信された携帯端末からの電波をハブ装置22を経由して受信し、携帯基地局に伝送する。一例として、携帯基地局とメイン装置21との間、メイン装置21とハブ装置22との間、及びハブ装置22とリモート装置23との間は光ファイバにより接続され、RoF(Radio-over-Fiber)により電波の伝送が実施される。
メイン装置21は、DAS装置群16を制御する。具体的には、メイン装置21は、ハブ装置22及びリモート装置23を制御する。メイン装置21は、ハブ装置22及びリモート装置23と通信するとともに、同じグループ内の他のメイン装置21と通信する。ハブ装置22又はリモート装置23に障害が発生すると、ハブ装置22又はリモート装置23は警報情報を生成してメイン装置21に送信する。メイン装置21は、ハブ装置22又はリモート装置23から警報情報を受信すると、受信した警報情報を第1代表のメイン装置21及び/又は第2代表のメイン装置21に送信する。グループ代表として動作するメイン装置21は、EMS121とさらに通信する。
図3は、図2に示したメイン装置21の機能構成の一例を概略的に示している。図3に示すように、メイン装置21は、LAN(Local Area Network)通信部31、メッセージ送信処理部32、メッセージ受信処理部33、警報情報格納部34、装置制御部35、及び光通信部36を備えている。
LAN通信部31は、通信ネットワーク18を介して同じグループ内の他のメイン装置21と通信する。さらに、LAN通信部31は、通信ネットワーク18を介してEMS121と通信する。
メッセージ送信処理部32は、メッセージ送信処理を行う。メッセージ送信処理部32は、LAN通信部31を使用して、警報メッセージなどのメッセージを送信する。警報メッセージは、警報情報を含むメッセージを示す。例えば、メッセージ送信処理部32は、警報メッセージを生成し、LAN通信部31を通じて、生成した警報メッセージをEMS121又は他のメイン装置21に送信する。
メッセージ受信処理部33は、メッセージ受信処理を行う。メッセージ受信処理部33は、LAN通信部31を使用して、警報メッセージなどのメッセージを受信する。メッセージ受信処理部33は、LAN通信部31を通じて、他のメイン装置21から警報メッセージを受信し、受信した警報メッセージから警報情報を抽出し、抽出した警報情報を警報情報格納部34に格納する。
警報情報格納部34は、警報情報を格納する。警報情報格納部34は、警報情報を格納する警報データベース(DB)を含んでよい。
装置制御部35は、当該メイン装置21(すなわち図3に示すメイン装置21)の動作を制御するとともに、事前に設定された構成情報に従い、当該メイン装置21に直接に接続されるハブ装置22、及びハブ装置22を介して当該メイン装置21に接続されるリモート装置23を制御する。構成情報は、EMS121により送信されたものであってもよい。当該メイン装置21において障害が発生した場合に、装置制御部35は、警報情報を生成し、メッセージ送信処理部32及びLAN通信部31を使用して、生成した警報情報を含むメッセージを第1代表のメイン装置21及び/第2代表のメイン装置21に送信する。
光通信部36は、ハブ装置22と通信し、ハブ装置22を介してリモート装置23と通信する。通信は、電波を伝送するためにDAS装置同士を接続する光ファイバを利用して実施することができる。光通信部36は、障害が発生したハブ装置22又はリモート装置23から警報情報を受信し、受信した警報情報を装置制御部35に送出する。装置制御部35は、メッセージ送信処理部32及びLAN通信部31を使用して、装置制御部35から受け取ったハブ装置22又はリモート装置23の警報情報を含む警報メッセージを第1代表のメイン装置21及び/第2代表のメイン装置21に送信する。
以下では、グループAに属するDAS15-1(図1)に関連してメイン装置21について主に説明することとし、DAS装置群16-1のメイン装置21が第1代表に設定され、DAS装置群16-2のメイン装置21が第2代表に設定されるものとする。個々の構成要素を区別するために、DAS装置群16-iに含まれる構成要素に対して添字iを付すこともある。例えば、メイン装置21-iはDAS装置群16-iのメイン装置21を表す。
以下では、グループAに属するDAS15-1(図1)に関連してメイン装置21について主に説明することとし、DAS装置群16-1のメイン装置21が第1代表に設定され、DAS装置群16-2のメイン装置21が第2代表に設定されるものとする。個々の構成要素を区別するために、DAS装置群16-iに含まれる構成要素に対して添字iを付すこともある。例えば、メイン装置21-iはDAS装置群16-iのメイン装置21を表す。
メイン装置21は、グループ代表であるか、グループ副代表であるか、グループ代表及びグループ副代表のいずれでもないかによって、異なる動作を行う。
グループ代表として動作する第1代表のメイン装置21-1について説明する。
LAN通信部31は、同じグループ内の他のメイン装置21と通信し、EMS121とさらに通信する。メッセージ受信処理部33は、他のメイン装置21から警報メッセージを受信し、受信した警報メッセージから警報情報を取得し、取得した警報情報を警報情報格納部34に格納する。他のメイン装置21から受信する警報メッセージは、他のメイン装置21の警報情報、他のメイン装置21が制御するハブ装置22の警報情報、又は他のメイン装置21が制御するリモート装置23の警報情報を含む。メッセージ受信処理部33は、LAN通信部31を通じてEMS121からメッセージを受信し、受信したメッセージから情報を抽出する。
装置制御部35は、メイン装置21-1の警報情報を生成すると、生成した警報情報を警報情報格納部34に格納する。メッセージ送信処理部32は、警報情報格納部34からメイン装置21-1の警報情報を取得し、取得した警報情報を含む警報メッセージを生成し、生成した警報メッセージを第2代表のメイン装置21-2に送信する。
光通信部36は、障害が発生したハブ装置22-1又はリモート装置23-1から警報情報を受信し、受信した警報情報を装置制御部35に送出する。装置制御部35は、光通信部36から受け取った警報情報を警報情報格納部34に格納する。メッセージ送信処理部32は、警報情報格納部34からハブ装置22-1又はリモート装置23-1の警報情報を取得し、取得した警報情報を含む警報メッセージを生成し、生成した警報メッセージを第2代表のメイン装置21-2に送信する。
メッセージ送信処理部32は、第2代表のメイン装置21-2へ送信すべき警報情報が生じるたびに第2代表のメイン装置21-2へのメッセージ送信処理を行ってよい。例えば、ハブ装置22-1又はリモート装置23-1から警報情報を受信したこと、又は装置制御部35が警報情報を生成したことに応答して、第2代表のメイン装置21-2へのメッセージ送信処理を行う。代替として、メッセージ送信処理部32は、第2代表のメイン装置21-2へのメッセージ送信処理を定期的に行ってもよい。例えば、メッセージ送信処理部32は、前回のメッセージ送信処理の後に生じた警報情報をまとめて第2代表のメイン装置21-2に送信する。具体的には、メッセージ送信処理部32は、前回のメッセージ送信処理の後に生じた警報情報を含む警報メッセージを生成し、生成した警報メッセージを第2代表のメイン装置21-2に送信する。前回のメッセージ送信処理の後に生じた警報情報は、前回のメッセージ送信処理の終了から今回のメッセージ送信処理の開始までの期間中にハブ装置22-1及び/又はリモート装置23-1から受信された警報情報、並びに、当該期間中に生成されたメイン装置21-1の警報情報を含み得る。
メッセージ送信処理部32は、EMS121へのメッセージ送信処理を定期的に行う。メッセージ送信処理部32は、前回のメッセージ送信処理の後に生じた警報情報をまとめてEMS121に送信する。具体的には、メッセージ送信処理部32は、前回のメッセージ送信処理の後に生じた警報情報を含む警報メッセージを生成し、生成した警報メッセージをEMS121に送信する。前回のメッセージ送信処理の後に生じた警報情報は、前回のメッセージ送信処理の終了から今回のメッセージ送信処理の開始までの期間中に同じグループ内の他のメイン装置21から受信された警報情報、当該期間中にハブ装置22-1及び/又はリモート装置23-1から受信された警報情報、並びに、当該期間中に生成されたメイン装置21-1の警報情報を含み得る。
装置制御部35は、メイン装置21-2との同期処理を定期的に行う。例えば、装置制御部35は、メイン装置21-1とメイン装置21-2が同じ警報情報を保持することを保証するために、警報情報に関する同期処理を行う。例えば、メイン装置21-1が保持する警報情報に対してメイン装置21-2が保持する警報情報に欠落がある場合、装置制御部35は、欠落を補うために、メッセージ送信処理部32及びLAN通信部31を使用して、欠落している警報情報を含む警報メッセージをメイン装置21-2に送信する。メイン装置21-1とメイン装置21-2との間での警報情報に関する同期処理により、通常運用時ではグループの警報情報を冗長化して管理することが可能となる。
グループ副代表として動作する第2代表のメイン装置21-2について説明する。
LAN通信部31は、同じグループ内の他のメイン装置21と通信する。メッセージ受信処理部33は、他のメイン装置21から警報メッセージを受信し、受信した警報メッセージから警報情報を取得し、取得した警報情報を警報情報格納部34に格納する。他のメイン装置21から受信する警報メッセージは、他のメイン装置21の警報情報、他のメイン装置21が制御するハブ装置22の警報情報、又は他のメイン装置21が制御するリモート装置23の警報情報を含む。
装置制御部35は、メイン装置21-2の警報情報を生成すると、生成した警報情報を警報情報格納部34に格納する。メッセージ送信処理部32は、警報情報格納部34からメイン装置21-2の警報情報を取得し、取得した警報情報を含む警報メッセージを生成し、生成した警報メッセージを第1代表のメイン装置21-1に送信する。
光通信部36は、障害が発生したハブ装置22-2又はリモート装置23-2から警報情報を受信し、受信した警報情報を装置制御部35に送出する。装置制御部35は、光通信部36から受け取った警報情報を警報情報格納部34に格納する。メッセージ送信処理部32は、警報情報格納部34からハブ装置22-2又はリモート装置23-2の警報情報を取得し、取得した警報情報を含む警報メッセージを生成し、生成した警報メッセージを第1代表のメイン装置21-1に送信する。
メッセージ送信処理部32は、第1代表のメイン装置21-1へ送信すべき警報情報が生じるたびに第1代表のメイン装置21-1へのメッセージ送信処理を行ってよい。例えば、ハブ装置22-2又はリモート装置23-2から警報情報を受信したこと、又は装置制御部35が警報情報を生成したことに応答して、第1代表のメイン装置21-1へのメッセージ送信処理を行う。代替として、メッセージ送信処理部32は、第1代表のメイン装置21-1へのメッセージ送信処理を定期的に行ってもよい。例えば、メッセージ送信処理部32は、前回のメッセージ送信処理の後に生じた警報情報をまとめて第1代表のメイン装置21-1に送信する。具体的には、メッセージ送信処理部32は、前回のメッセージ送信処理の後に生じた警報情報を含む警報メッセージを生成し、生成した警報メッセージを第1代表のメイン装置21-1に送信する。前回のメッセージ送信処理の後に生じた警報情報は、前回のメッセージ送信処理の終了から今回のメッセージ送信処理の開始までの期間中にハブ装置22-2及び/又はリモート装置23-2から受信された警報情報、並びに、当該期間中に生成されたメイン装置21-2の警報情報を含み得る。
装置制御部35は、メイン装置21-1との同期処理を定期的に行う。例えば、装置制御部35は、メイン装置21-1とメイン装置21-2が同じ警報情報を保持することを保証するために、警報情報に関する同期処理を行う。例えば、装置制御部35は、メイン装置21-2が保持する警報情報における欠落を補うために、メッセージ受信処理部33及びLAN通信部31を使用して、欠落している警報情報を含む警報メッセージをメイン装置21-1から受信する。
第1代表及び第2代表のいずれでもないメイン装置21-jについて説明する。ここで、jは3以上n以下の整数である。
LAN通信部31は、同じグループ内のメイン装置21-1、21-2と通信する。装置制御部35は、メイン装置21の警報情報を生成すると、生成した警報情報を警報情報格納部34に格納する。メッセージ送信処理部32は、警報情報格納部34からメイン装置21の警報情報を取得し、取得した警報情報を含む警報メッセージを生成し、生成した警報メッセージをメイン装置21-1、21-2の両方に送信する。
光通信部36は、障害が発生したハブ装置22又はリモート装置23から警報情報を受信し、受信した警報情報を装置制御部35に送出する。装置制御部35は、光通信部36から受け取った警報情報を警報情報格納部34に格納する。メッセージ送信処理部32は、警報情報格納部34からハブ装置22-j又はリモート装置23-jの警報情報を取得し、取得した警報情報を含む警報メッセージを生成し、生成した警報メッセージをメイン装置21-1、21-2の両方に送信する。
メッセージ送信処理部32は、第1代表のメイン装置21-1及び第2代表のメイン装置21-2へ送信すべき警報情報が生じるたびにメッセージ送信処理を行ってよい。例えば、ハブ装置22-j又はリモート装置23-jから警報情報を受信したこと、又は装置制御部35が警報情報を生成したことに応答して、メッセージ送信処理を行う。代替として、メッセージ送信処理部32は、メッセージ送信処理を定期的に行ってもよい。例えば、メッセージ送信処理部32は、前回のメッセージ送信処理の後に生じた警報情報をまとめてメイン装置21-1、21-2に送信する。具体的には、メッセージ送信処理部32は、前回のメッセージ送信処理の後に生じた警報情報を含む警報メッセージを生成し、生成した警報メッセージをメイン装置21-1、21-2に送信する。前回のメッセージ送信処理の後に生じた警報情報は、前回のメッセージ送信処理の終了から今回のメッセージ送信処理の開始までの期間中にハブ装置22-j及び/又はリモート装置23-jから受信された警報情報、並びに、当該期間中に生成されたメイン装置21-jの警報情報を含み得る。
このように、各グループで発生した警報情報は、第1代表のメイン装置21に集約され、第1代表のメイン装置21によりEMS121に送信される。
図4は、図2に示したメイン装置21のハードウェア構成の一例を概略的に示している。図4に示すように、メイン装置21は、CPU(Central Processing Unit)41、RAM(Random Access Memory)42、ストレージデバイス43、LAN通信モジュール44、及び光通信モジュール45を備える。メイン装置21は、携帯基地局とリモート装置23との間で電波を中継するための回路(図示せず)をさらに含む。
CPU41は、汎用プロセッサの一例である。CPU41は、RAM42、ストレージデバイス43、LAN通信モジュール44、及び光通信モジュール45を制御するとともに、各種の情報処理を行う。
RAM42は、揮発性メモリを含み、CPU41の作業領域として使用される。ストレージデバイス43は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性メモリを含み、装置管理プログラムを含むプログラム及びデータなどを格納する。CPU41は、ストレージデバイス43に格納されているプログラムにしたがって動作する。例えば、装置管理プログラムは、CPU41により実行されたときに、図3に示すメッセージ送信処理部32、メッセージ受信処理部33、及び装置制御部35としてCPU41を機能させる。警報情報格納部34は、ストレージデバイス43により実現されてよい。
装置管理プログラムなどのプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記憶された状態でメイン装置21に提供されてよい。この場合、メイン装置21は、記録媒体からデータを読み出すドライブを備え、記録媒体からプログラムを取得する。記録媒体の例は、磁気ディスク、光ディスク(CD-ROM、CD-R、DVD-ROM、DVD-Rなど)、光磁気ディスク(MOなど)、及び半導体メモリを含む。また、プログラムは通信ネットワーク18を通じて配布するようにしてもよい。具体的には、プログラムを通信ネットワーク18上のサーバに格納し、メイン装置21がサーバからプログラムをダウンロードするようにしてもよい。
LAN通信モジュール44は、EMS111及び他のメイン装置21などの外部装置と通信するためのインタフェースである。LAN通信モジュール44は図3に示すLAN通信部31に対応する。光通信モジュール45は、管理するハブ装置22及びリモート装置23と通信するためのインタフェースである。光通信モジュール45は図3に示す光通信部36に対応する。
なお、汎用プロセッサに代えて又は追加して、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの専用プロセッサが使用されてもよい。
図5は、メイン装置21間或いはメイン装置21とハブ装置22又はリモート装置23との間などのDAS装置間で交換される警報メッセージのフォーマットの一例を概略的に示している。図5に示すように、警報情報メッセージは、Ethernet(登録商標)ヘッダ(Ethernet Header)、IP(Internet Protocol)ヘッダ(IP Header)、及びUDP(User Datagram Protocol)ヘッダ(UDP Header)と、これらに後続するSNMP(Simple Network Management Protocol)情報(SNMP Msg)と、を含む。
Ethernetヘッダは、宛先のMAC(Media Access Control)アドレス及び送信元のMACアドレスなどを格納する。IPヘッダは、宛先のIPアドレス及び送信元のIPアドレスなどを格納する。UDPヘッダは、宛先のポート番号及び送信元のポート番号などを格納する。
SNMP情報は、例えばRCF1157やRFC3416に定義されているSNMPメッセージフォーマットに従い得る。SNMP情報は、例えば、Length、Version、PDU-type、Request-ID、Error-Status、Error-Index、Variable Bindingsを含む。
Lengthは、SNMPメッセージの長さを示す。Versionは、SNMPプロトコルのバージョンを示す。本実施形態では、SNMPプロトコルのバージョンはSNMPV2cである。PDU-typeは、SNMPのPDU(Protocol Data Unit)タイプを示す。本実施形態では、PDUタイプはSNMPV2Trapである。Request-IDは、発行されるメッセージのシーケンス番号を示す。Error-Statusは、SNMPプロトコルにおけるエラー状態を示す。本実施形態では、Error-Statusはエラーなし(non-Error)を示す値(ゼロ)に固定される。本実施形態では、Error-Indexは、Error-Statusと同様にゼロに固定される。ここまでに説明したLength、Version、PDU-type、Request-ID、Error-Status、Error-Indexは、SNMPプロトコルによる標準情報である。
Variable Bindingsは、警報情報を格納するフィールドである。Variable Bindingsは、sysupTime、sysTrapOID、sequenceID、trapOccuredDate、trapStatus、equipmentIDを含む。sysupTimeには、警報メッセージを送信するDAS装置の起動からの時間が設定される。sysTrapOIDには、発生した警報OID(Object-ID)が設定される。sequenceIDは、各DAS装置が発行した警報メッセージのシーケンス番号を示す。trapOccuredDateは、警報メッセージの送信日時を示す。日時はUNIX(登録商標)時刻で表される。trapStatusは、警報(障害)の種別又は状態を示す。trapStatusには、Major、Minnor、Info、復旧などが設定される。equipmentIDは、警報が発生したDAS装置のID(識別情報)を示す。sysupTime、sysTrapOIDは、標準的な警報情報に対応し、sequenceID、trapOccuredDate、trapStatus、equipmentIDは、DAS装置独自の警報情報に対応する。
図6は、グループ代表として動作するメイン装置21がEMS121に送信する警報メッセージのフォーマットの一例を概略的に示している。図6に示すように、EMS121への警報メッセージでは、Variable Bindingsは、複数の警報情報を格納することができる。EMS121は、メイン装置21から警報メッセージを受信したときに、susupTime情報を警報情報の区切りとして判別することで、複数の警報情報をDAS装置ごとの警報情報に分割して処理することが可能となる。
図7は、グループ代表として動作する第1代表のメイン装置21-1により実行されるメッセージ受信処理の一例を概略的に示している。メッセージ受信処理部33は、受信メッセージキューを備え、LAN通信部31により同じグループの他のメイン装置21から受信された警報メッセージは受信メッセージキューに一時的に格納される。
図7のステップS701において、メッセージ受信処理部33は、メッセージ受信処理を開始する。
ステップS702において、メッセージ受信処理部33は、受信メッセージキューをチェックする。受信メッセージキューに警報メッセージが格納されている場合(ステップS703;Yes)、処理はステップS704に進む。ステップS704において、メッセージ受信処理部33は、受信メッセージキューから警報メッセージを取り出し、警報メッセージを解析する。例えば、メッセージ受信処理部33は、警報メッセージに含まれるバージョン情報に基づいてSNMPプロトコルのバージョンがSNMPv2であることを認識し、警報メッセージから警報情報を抽出し、抽出した警報情報を警報情報格納部34の警報DBに格納する。警報情報は、発生警報IDであるOID、警報を管理するための番号であるシーケンス番号、警報メッセージを送信した時刻を示す送信時刻、警報の状態を示す警報種別、及び警報メッセージを送信したメイン装置を示す装置IDを含む。これらの情報により、複数のメイン装置21から警報情報が通知される場合にも、警報メッセージを解析して一意に警報情報を管理することが可能となる。警報DBでは、警報情報はEMS121への送信状態を示すフラグに関連付けられる。フラグは、送信済みに対応する値又は未送信に対応する値のいずれかに設定される。メッセージ受信処理部33が警報情報を警報DBに格納する際には、フラグは未送信に対応する値に設定される。そして、処理はステップS703に戻る。
受信メッセージキューに警報メッセージが格納されていない場合(ステップS703;No)、処理はステップS705に進む。メッセージ受信処理の開始時に受信メッセージキューに複数のメッセージが格納されている場合、ステップS704に示す処理が複数のメッセージに対して順次に実行され、すべての警報メッセージに対する処理が終わると、処理はステップS705に進む。ステップS705において、メッセージ受信処理部33は、メッセージ受信処理を終了する。
ステップS706において、メッセージ受信処理部33は、所定の時間にわたって待機する。例えば、メッセージ受信処理部33は、所定の時間が設定されたスリープタイマを開始させ、スリープ状態に遷移する。所定の時間が経過してスリープタイマが終了すると、メッセージ受信処理部33は、アクティブ状態に遷移する。そして、処理はステップS701に戻る。
このようにして、第1代表のメイン装置21-1はメッセージ受信処理を周期的に行う。
図8は、グループ代表として動作する第1代表のメイン装置21-1により実行されるEMS121へのメッセージ送信処理の一例を概略的に示している。図8のステップS801において、メッセージ送信処理部32は、メッセージ送信処理を開始する。
ステップS802において、メッセージ送信処理部32は、警報情報格納部34の警報DBをチェックする。例えば、メッセージ送信処理部32は、未送信に対応する値のフラグに関連付けられている警報情報を検索する。警報DBに未送信の警報情報が存在する場合(ステップS803;Yes)、処理はステップS804に進む。ステップS804において、メッセージ送信処理部32は、警報DBから未送信の警報情報を取得してメッセージ送信用メモリの先頭空きスロットに格納する。この際、メッセージ送信処理部32は、警報DBにおいて警報情報の送信状態を送信済みに変更する。具体的には、メッセージ送信処理部32は、警報DBにおいて警報情報に関連付けられているフラグを送信済みに対応する値に変更する。
警報DBに未送信の警報情報が存在しない場合(ステップS803;No)、処理はステップS805に進む。メッセージ送信処理の開始時に警報DBに未送信の警報情報が複数存在する場合、ステップS804に示す処理が複数の警報情報に対して順次に実行され、すべての未送信の警報情報に対する処理が終わると、処理はステップS805に進む。
ステップS805において、メッセージ送信処理部32は、メッセージ送信用メモリに格納されている警報情報をEMS121に送信する。具体的には、メッセージ送信処理部32は、メッセージ送信用メモリから警報情報を取り出し、取り出した警報情報を含む警報メッセージを生成してEMS121に送信する。ステップS806において、メッセージ送信処理部32は、メッセージ送信処理を終了する。
ステップS807において、メッセージ送信処理部32は、所定の時間にわたって待機する。例えば、メッセージ送信処理部32は、所定の時間が設定されたスリープタイマを開始させ、スリープ状態に遷移する。所定の時間が経過してスリープタイマが終了すると、メッセージ送信処理部32は、アクティブ状態に遷移する。そして、処理はステップS801に戻る。
このようにして、第1代表のメイン装置21-1はEMS121へのメッセージ送信処理を周期的に行う。
図9は、グループ副代表として動作する第2代表のメイン装置21-2により実行される、グループ代表として動作する第1代表のメイン装置21-1を監視する方法の一例を概略的に示している。
図9のステップS901において、メイン装置21-2の装置制御部35は、第1代表のメイン装置21-1に対して疎通確認を実施する。例えば、装置制御部35は、LAN通信部31を使用して第1代表のメイン装置21-1にPingを送信し、メイン装置21-1からの応答を待ち受ける。
装置制御部35は、第1代表のメイン装置21-1から応答を受信できた場合(ステップS902;Yes)、第1代表のメイン装置21-1が正常に稼働していると判定する。この場合、装置制御部35は、当該メイン装置21-2がグループ副代表のまま動作を続けることを認識し、所定時間が経過した後に図9に示す一連の処理を再び実行する。
装置制御部35が第1代表のメイン装置21-2から応答を受信できなかった場合(ステップS902;No)、処理はステップS903に進む。ステップS903において、装置制御部35は、デフォルトゲートウェイなどの特定の装置に対して疎通確認を実施する。例えば、装置制御部35は、LAN通信部31を使用してデフォルトゲートウェイにPingを送信し、デフォルトゲートウェイからの応答を待ち受ける。
装置制御部35がデフォルトゲートウェイから応答を受信できた場合(ステップS904;Yes)、処理はステップS905に進む。ステップS905において、装置制御部35は、第1代表のメイン装置21-1が正常に稼働していないと判定し、すなわち、第1代表のメイン装置21-1に障害が発生したことを検知する。続いて、ステップS906において、装置制御部35は、当該メイン装置21-2がグループ代表として動作することを認識し、メイン装置21-2は、グループ代表として動作を開始する。
このようにして、第2代表のメイン装置21-2は、第1代表のメイン装置21-1が障害などにより運用不可となった場合に、第1代表のメイン装置21-1の代わりにグループ代表として動作する。すなわち、第2代表のメイン装置21-2は、EMS121へのメッセージ送信処理を引き継ぐ。第1代表のメイン装置21-1の障害発生から第1代表のメイン装置21-1の障害発生を第2代表のメイン装置21-2が検知するまでタイムラグが発生する。第2代表のメイン装置21-2は、第1代表のメイン装置21-1が送信完了している警報情報については判断ができないため、EMS121に対しては新規に(検知後に)発生した警報情報を送信する。EMS121は、警報メッセージのIPヘッダに含まれる情報などから、送信元がメイン装置21-1からメイン装置21-2に変わったことを検知することができる。さらに、EMS121は、警報情報のシーケンス番号に基づいて警報情報の欠落を検知することができる。EMS121は、警報情報の欠落を検知すると、メイン装置21-2に対して、欠落している警報情報の送信を要求する。メイン装置21-2は、EMS121からの要求に応答して警報情報をEMS121に送信する。それにより、EMS121において警報情報が補完修復される。
メイン装置21-1は、復旧時にはグループ副代表として動作し、メイン装置21-2と警報情報を同期する。同期後は、メイン装置21-1は、グループ代表として動作してもよく、グループ副代表のまま動作してもよい。
装置制御部35がデフォルトゲートウェイから応答を受信でなかった場合(ステップS904;No)、処理はステップS907に進む。ステップS907において、装置制御部35は、メイン装置21-2自身に障害が発生したことを検知する。続いて、ステップS908において、装置制御部35は、デフォルトゲートウェイとの疎通が復旧するまで待機状態で動作する。
以上のように、通信システム10では、EMS121は、通信ネットワーク18を介してDAS14と通信可能に接続され、DAS14を監視する。DAS14は、グループAに属するDAS15-1、グループBに属するDAS15-2、及びグループCに属するDAS15-3を含む。DAS15-1は、複数のメイン装置21、並びに複数のメイン装置21の各々により制御される複数のハブ装置22及び複数のリモート装置23を含む。グループAに属する複数のメイン装置21は、グループAを代表してEMS121と通信するグループ代表として動作する第1代表のメイン装置21-1、グループ代表を代行可能な第2代表のメイン装置21-2、並びに、第1代表及び第2代表のいずれでもないメイン装置21-jを含む。メイン装置21-1は、メイン装置21-1並びにメイン装置21が制御するハブ装置22-1及びリモート装置23-1の警報情報をメイン装置21-2に送信する。メイン装置21-2は、メイン装置21-2並びにメイン装置21-2が制御するハブ装置22-2及びリモート装置23-2の警報情報をメイン装置21-1に送信する。メイン装置21-jは、メイン装置21-j並びにメイン装置21-jが制御するハブ装置22-j及びリモート装置23-jの警報情報をメイン装置21-1、21-2の両方に送信する。グループB、Cにおいても同様の処理が行われる。
上記の構成では、グループAに属するメイン装置21-1~21-nに関する警報情報はメイン装置21-1、21-2に集められ、メイン装置21-1がグループAを代表してEMS121にメイン装置21-1~21-nに関する警報情報を送信することが可能となる。よって、EMS121が直接に管理及び通信するメイン装置の数が低減される。その結果、EMS121における警報情報の処理に必要なリソースを減少させることが可能となる。また、通信ネットワーク18を同時に伝送される警報情報の通信量を減少させることが可能となり、通信ネットワーク18に必要な通信路容量を抑制できる。さらに、警報情報がメイン装置21-1、21-2に冗長化して蓄積されるので、メイン装置21-1に障害が発生して運用不可となり、メイン装置21-2がグループ代表を代行する場合にも、EMS121はDAS15-1において生成された警報情報を欠落なしにDAS15-1から得ることが可能となる。
警報情報は、DAS装置を管理するための管理情報の例である。管理情報は、DAS装置を管理するために使用される情報であれば、警報情報以外の情報であってよい。
メイン装置21-2は、メイン装置21-1に対して疎通確認を行い、メイン装置21-1との疎通が確認できないことに応答して所定の装置(例えばデフォルトゲートウェイ)に対して疎通確認を行い、所定の装置との疎通が確認できたことに応答してグループ代表を代行する。当該構成では、メイン装置21-2は、メイン装置21-1との疎通ができない理由が自身の障害でないことを確認したうえで、グループ代表を代行することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…通信システム、12…監視システム、14,15…分散アンテナシステム(DAS)、16…DAS装置群、18…通信ネットワーク、21…メイン装置、22…ハブ装置、23…リモート装置、31…LAN通信部、32…メッセージ送信処理部、33…メッセージ受信処理部、34…警報情報格納部、35…装置制御部、36…光通信部、41…CPU、42…RAM、43…ストレージデバイス、44…LAN通信モジュール、45…光通信モジュール、121…装置管理システム(EMS)、122,123…端末装置。
Claims (6)
- 第1のグループを含む複数のグループのいずれか1つに属する複数の対象装置を含む対象システムであって、前記第1のグループに属する複数の対象装置は、複数の制御装置と、前記複数の制御装置の各々により制御される複数の被制御装置と、を含む、対象システムと、
ネットワークを介して前記対象システムと通信可能に接続され、前記対象システムを管理する装置管理システムと、
を備え、
前記複数の制御装置は、前記第1のグループを代表して前記装置管理システムと通信するグループ代表として動作する第1の制御装置と、前記グループ代表を代行可能な第2の制御装置と、前記第1の制御装置及び前記第2の制御装置とは異なる複数の第3の制御装置と、を含み、
前記第1の制御装置は、前記第1の制御装置及び前記第1の制御装置が制御する前記複数の被制御装置を管理するための管理情報を前記第2の制御装置に送信し、
前記第2の制御装置は、前記第2の制御装置及び前記第2の制御装置が制御する前記複数の被制御装置を管理するための管理情報を前記第1の制御装置に送信し、
前記第3の制御装置は、前記第3の制御装置及び前記第3の制御装置が制御する前記複数の被制御装置を管理するための管理情報を前記第1の制御装置及び前記第2の制御装置の両方に送信する、
通信システム。 - 前記管理情報は、障害の発生を通知する警報情報を含み、
前記第1の制御装置は、前記警報情報を前記装置管理システムに送信する送信処理を繰り返し行い、第1の送信処理に後続する第2の送信処理において、前記第1の送信処理と前記第2の送信処理との間に前記第2の制御装置及び前記複数の第3の制御装置から受信した警報情報をまとめて前記装置管理システムに送信する、
請求項1に記載の通信システム。 - 前記第2の制御装置は、前記第1の制御装置に対して疎通確認を行い、前記第1の制御装置との疎通が確認できないことに応答して所定の装置に対して疎通確認を行い、前記所定の装置との疎通が確認できたことに応答して前記グループ代表を代行する、
請求項1に記載の通信システム。 - 前記対象システムは、分散アンテナシステムであり、
前記分散アンテナシステムは、電波を送受信するアンテナ子機と、基地局と前記アンテナ子機との間で前記電波を中継するメイン装置と、前記メイン装置と前記アンテナ子機とを接続するハブ装置と、を前記複数の対象装置として含み、
前記メイン装置が前記制御装置を含み、前記アンテナ子機及び前記ハブ装置が前記被制御装置である、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信システム。 - 第1のグループを含む複数のグループのいずれか1つに属する複数の対象装置を含む対象システムと、ネットワークを介して前記対象システムと通信可能に接続され、前記対象システムを管理する装置管理システムと、を備え、前記第1のグループに属する複数の対象装置が、複数の制御装置と、前記複数の制御装置の各々により制御される複数の被制御装置と、を含み、前記複数の制御装置が、前記第1のグループを代表して前記装置管理システムと通信するグループ代表として動作する第1の制御装置と、前記グループ代表を代行可能な第2の制御装置と、前記第1の制御装置及び前記第2の制御装置とは異なる複数の第3の制御装置と、を含む通信システムにおいて実行される通信方法であって、
前記第1の制御装置が、前記第1の制御装置及び前記第1の制御装置が制御する前記複数の被制御装置を管理するための管理情報を前記第2の制御装置に送信することと、
前記第2の制御装置が、前記第2の制御装置及び前記第2の制御装置が制御する前記複数の被制御装置を管理するための管理情報を前記第1の制御装置に送信することと、
前記第3の制御装置が、前記第3の制御装置及び前記第3の制御装置が制御する前記複数の被制御装置を管理するための管理情報を前記第1の制御装置及び前記第2の制御装置の両方に送信することと、
を含む通信方法。 - 第1のグループを含む複数のグループのいずれか1つに属する複数の対象装置を含む対象システムと、ネットワークを介して前記対象システムと通信可能に接続され、前記対象システムを管理する装置管理システムと、を備え、前記第1のグループに属する複数の対象装置が、複数の制御装置と、前記複数の制御装置の各々により制御される複数の被制御装置と、を含み、前記複数の制御装置が、前記第1のグループを代表して前記装置管理システムと通信するグループ代表として動作する第1の制御装置と、前記グループ代表を代行可能な第2の制御装置と、前記第1の制御装置及び前記第2の制御装置とは異なる複数の第3の制御装置と、を含む通信システムにおける第2の制御装置のコンピュータを、
前記第1の制御装置から、前記第1の制御装置及び前記第1の制御装置が制御する前記複数の被制御装置を管理するための管理情報を受信する手段、
前記第2の制御装置及び前記第2の制御装置が制御する前記複数の被制御装置を管理するための管理情報を前記第1の制御装置に送信する手段、及び
前記第3の制御装置から、前記第3の制御装置及び前記第3の制御装置が制御する前記複数の被制御装置を管理するための管理情報を受信する手段
として機能させるための通信プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022111918A JP2024010533A (ja) | 2022-07-12 | 2022-07-12 | 通信システム、通信方法、及び通信プログラム |
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JP2022111918A JP2024010533A (ja) | 2022-07-12 | 2022-07-12 | 通信システム、通信方法、及び通信プログラム |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2022111918A Pending JP2024010533A (ja) | 2022-07-12 | 2022-07-12 | 通信システム、通信方法、及び通信プログラム |
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-
2022
- 2022-07-12 JP JP2022111918A patent/JP2024010533A/ja active Pending
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