JP2024010484A - 移動装置および移動体 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送台の高さ調整および車輪の段差、傾斜乗り越えを最小限のエネルギー損失で実現する、簡単な構成で小型化可能な移動装置を得ること。【解決手段】基体1と、搭載物Wが搭載される搬送台5と、上下に移動可能である搬送台支持部2と、回転軸を有する車輪3と、車輪3の回転軸と第1出力軸との変速比を無段変速する無段変速機と、無段変速機の第1出力軸および車輪3の回転軸が接続され、車輪3の回転軸と第1出力軸との回転速度差に応じた回転数で回転する第2出力軸を有する差動機構と、差動機構の第2出力軸の回転を上下の直動に変換して搬送台支持部2に伝達する回転-直動変換機構と、地面の傾斜、段差高さに応じて搬送台5が水平になるように変速比を制御する制御装置6と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、搬送台を支持して移動する移動装置および移動体に関する。
物品搬送用移動装置においては、地面の段差、勾配、凹凸は搬送台に振動を生じさせ、姿勢を変動させ、輸送品質劣化の原因となる。地面の変位によらず、搬送台の各部における慣性座標系から見た高さを一定とし、搬送台の姿勢を常に水平に保つことができれば、液体物、食品などを搭載物とした場合にも品質の劣化が生じない、安定で理想的な輸送が可能となる。しかしながら、地面上を走行する移動装置においては、搬送台支持部は搭載物の重量の荷重パスとなるため、地面変位に合わせて搬送台支持部を伸縮することは容易ではない。具体的には、アクチュエータに鉛直荷重が直接作用する効率の悪い構成をとるか、重心位置変化に対するロバスト性と地面変位に対する適応性との間で特性上のトレードオフが生ずるばね支持系を設けるか、あるいは、搭載荷重に合わせて補償値を調整可能とする複雑な荷重補償機構を設けるなどの方法をとらざるを得ない。
非特許文献1には、前輪操舵輪および左右駆動輪を有する移動ベースと、車体傾斜機構と、前輪操舵輪、左右駆動輪および車体傾斜機構をそれぞれ駆動するステッピングモータと、を有する車輪ユニットが示されている。
橋本雅文,他2名,"車体傾斜機構を有する全方向移動ロボットの走行制御に関する研究",精密工学会誌,VOL.70,NO.7,2004,p.983-988
非特許文献1では、前輪操舵輪および左右駆動輪を有する移動ベースと、車体傾斜機構とは、別々に構成されており、移動ベースと車体傾斜機構との間でエネルギー収支を考慮した形態とはなってはおらず、移動ベースと車体傾斜機構とを電気的なアクチュエータであるステッピングモータを使用して駆動している。このため、非特許文献1では、静推力の発生に伴うジュール損失、低い変換効率などによって、ゼロパワーでの水平移動は実現しない。また、非特許文献1では、構成が煩雑で、装置が大型化する課題がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、搬送台の高さ調整および車輪の段差、傾斜乗り越えを最小限のエネルギー損失で実現する、簡単な構成で小型化可能な移動装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の移動装置は、基体と、搭載物が搭載される搬送台と、基体に対して上下に移動可能であり、搬送台を支持する搬送台支持部と、基体に対して回転可能な回転軸を有する車輪と、車輪の回転軸が接続される第1入力軸と、第1出力軸と、を有し、第1入力軸と第1出力軸との変速比を無段変速する無段変速機と、無段変速機の第1出力軸および車輪の回転軸が接続され、第1出力軸と回転軸との回転速度差に応じた回転数で回転する第2出力軸を有する差動機構と、差動機構の第2出力軸の回転を上下の直動に変換して搬送台支持部に伝達する回転-直動変換機構と、地面の傾斜、段差高さに応じて搬送台が水平になるように変速比を制御する制御装置と、を備える。
本開示の移動装置によれば、搬送台の高さ調整および車輪の段差、傾斜乗り越えを最小限のエネルギー損失で実現する、簡単な構成で小型化可能な移動装置を得ることができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる移動装置の構成例を示す模式図 実施の形態1にかかる移動装置の力学的結合部の構成例を示す模式図 実施の形態1にかかる移動装置が平坦な地面を走行する状態を示す図 実施の形態1にかかる移動装置が上り坂を走行する状態を示す図 実施の形態1にかかる移動装置が下り坂を走行する状態を示す図 実施の形態1にかかる移動装置の力学的結合部の他の構成例を示す模式図 実施の形態4にかかる移動体の構成例を示す上面図 実施の形態4にかかる移動体の構成例を示す側面図 実施の形態5にかかる移動体の構成例を示す模式図
以下に、実施の形態にかかる移動装置および移動体を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる移動装置20の構成例を示す模式図である。移動装置20は、基体1と、搬送台支持部2と、車輪3と、力学的結合部4と、搬送台5と、制御装置6と、を備える。搬送台5には、移動装置20によって搬送される搭載物Wが搭載される。
搬送台支持部2は、基体1に対して矢印K方向に上下移動が可能である。車輪3は、基体1に対して回動可能である。力学的結合部4は、基体1と搬送台支持部2とを力学的に結合する。力学的結合部4は、搬送台支持部2の上下動作と車輪3の回転動作との間で力学的エネルギーの授受を行う。力学的結合部4は、搬送台支持部2の上下動作と車輪3の回転動作との間の動作比Gを変化させる。制御装置6は、力学的結合部4での動作比Gを調整する制御を実行する。
移動装置20が段差、または傾斜にさしかかった際、制御装置6が搬送台支持部2の上下動作と車輪3の回転動作との間の動作比Gを段差高さ、または傾斜角度に比例した値に能動的に調整することで、搬送台支持部2の上下動作と車輪3のトルク生成とが同時に行われ、搬送台5の安定化と外力不要の段差、傾斜乗り越えとが両立し、あたかも搭載物Wが水平移動しているような動作が実現される。
車輪3と、車輪3に付随して動作する部分の重量が、搭載物Wの重量に比べて十分小さければ、搭載物Wの位置エネルギーは不変であり、また、力学的結合部4の働きによって搬送台支持部2と車輪3との間でエネルギー収支が保たれる。このため、搬送台支持部2の上下動作と車輪3の回転動作との動作比Gを搭載物Wがあたかも水平移動しているような動作となる値に制御すれば、理論上、移動装置20は、エネルギーを消費することなく段差、傾斜を通過することが可能となる。
搭載物Wの荷重をFとし、搬送台支持部2の上下移動速度である伸縮速度をvとし、車輪3の発生トルクをτとし、車輪3の角速度をωとすると、力学的結合部4の働きによりF・v=τ・ωが成立する。ここで、搭載物Wの荷重Fは搭載物Wの重量で決定されるため既知であり、移動装置20の速度(車輪3の角速度ωに対応する)が既知である前提のもとでは、動作比Gを調整することは、搬送台支持部2の伸縮速度vを調整することに対応すると同時に、車輪3の発生トルクτを調整することにも対応する。
動作比Gが、地面の傾斜角度に比例して調整された場合の地面傾斜は、車輪3の半径をrとしたときv/(rω)となるが、この際の車輪3の発生トルクτは、搭載物Wの重量を負担した状態において、地面傾斜上で釣り合いを保つだけの値に、意図せずとも調整されることとなる。すなわち、動作比Gを地面の傾斜角度に比例した値に調整するだけで、移動装置20の速度に対して搬送台支持部2の伸縮速度vが比例した値となって、搭載物Wの水平保持が可能となると同時に、車輪3の発生トルクτは、搭載物Wの重量を負担した状態で段差、傾斜を通過するのに必要となる推力を打ち消す。
移動装置20が地面の凸部に差し掛かったとする。動作比Gを適切な値に調整すると、車輪3には傾斜を上るのに必要なトルクが生じ、上り傾斜上で釣り合った状態となる。このとき、移動装置20を進めるのに必要なエネルギーはゼロである。なぜなら、機構系でのエネルギー損失がゼロで、搭載物W以外の要素の重量が無視できると仮定すると、車輪3が勾配を上るためにしたエネルギーは、搬送台支持部2の上下移動でのエネルギーに等しく、トータルでのエネルギーに変化がないからである。移動装置20が地面の凹部に差し掛かったときは逆の状況となる。動作比Gを適切な値に調整すると、車輪3には傾斜を下るトルクが生じ、下り傾斜上で釣り合った状態となる。この場合も、移動装置20を進めるのに必要なエネルギーはゼロとなる。
このように、制御装置6が地面の傾斜、段差高さに応じて搬送台5が水平になるように力学的結合部4での動作比Gを調整することで、搬送台5の高さ調整および車輪3の段差、傾斜乗り越えを最小限のエネルギー損失で実現することができる。
図2は、実施の形態1にかかる移動装置20の力学的結合部4の構成例を示す模式図である。図2は、図1の移動装置20を上から見た場合の力学的結合部4の構成を示している。力学的結合部4は、搬送台支持部2と車輪3とを動作比Gを可変に接続する機械要素である。力学的結合部4は、無段変速機7と、回転-直動変換機構8と、差動機構としての差動歯車9と、増速機10と、を備える。回転-直動変換機構8は、搬送台支持部2に接続されている。回転-直動変換機構8の右下に示した黒丸付き二重丸と×付き丸は、回転-直動変換機構8の出力軸が上下方向(紙面に垂直な方向)に移動することを示している。
差動歯車9の入力軸には、車輪3の回転軸3aと無段変速機7の出力軸7bとが接続されている。差動歯車9の出力軸9eは、回転-直動変換機構8に接続されている。出力軸9eが第2出力軸に対応する。差動歯車9は、車輪3と無段変速機7の出力との回転速度の差が生じたときに、回転速度差に応じた回転速度で回転する。差動歯車9は、第1サイドギア9a、第2サイドギア9b、第1ピニオンギア9c、および第2ピニオンギア9dを有する。第1サイドギア9aは無段変速機7の出力軸7bに接続されている。第2サイドギア9bは車輪3の回転軸3aに接続されている。第1ピニオンギア9cは終端されている。第2ピニオンギア9dは出力軸9eに接続されている。第2ピニオンギア9dは、出力軸9eを介して回転-直動変換機構8に接続されている。
回転-直動変換機構8は、差動歯車9の出力軸9eの回転を、上下方向の直動動作に変換する。回転-直動変換機構8には、ラックアンドピニオン機構またはベルト巻取機構などが使用可能である。
無段変速機7は、第1入力軸としての入力軸7aと第1出力軸としての出力軸7bとの変速比Gを連続的に変化させる動力伝達機構である。変速比Gは、前述した動作比Gに対応する。無段変速機7と車輪3の回転軸3aとの間には、無段変速機7を許容トルク以下で使用するために、増速機10を設けている。増速機10は、車輪3の回転軸3aの回転速度を増速して無段変速機7に入力する。無段変速機7としては、例えば、揺動リンクおよびワンウェイクラッチを用いたゼロマックス式無段変速機を使用する。ゼロマックス式無段変速機は、ゼロ回転から最高回転まで瞬時に変速可能な一方向クラッチ式無段変速機であり、小型軽量で、かつ変速動作が軽快である特徴を有する。そのため、車輪3に付随する重量を大きく増加させず、また、変速動作に小型のラジコンサーボを使用でき、電気的な制御が可能となる。また、増速機10として、高効率の歯車を用いることで、増速機構の高効率化が期待される。高効率の歯車としては、複合遊星歯車機構の使用が考えられる。
図3は、実施の形態1にかかる移動装置20が平坦な地面を走行する状態を示す図である。図4は、実施の形態1にかかる移動装置20が上り坂を走行する状態を示す図である。図5は、実施の形態1にかかる移動装置20が下り坂を走行する状態を示す図である。
図3に示すように、平坦な地面30を走行する場合は、制御装置6によって無段変速機7の変速比Gを増速機10の増速比G0に等しくすれば、車輪3の回転数と無段変速機7の出力軸7bの回転数とが一致し、差動歯車9の出力軸9eは回転しない。これにより、回転-直動変換機構8は動作せず、搬送台支持部2および搬送台5は一定の高さを保つこととなる。
図4に示すように、上り坂の地面30を走行する場合は、制御装置6によって無段変速機7の変速比Gを地面30の傾斜角度に比例した値に増加させる。これにより、車輪3の回転数に対して無段変速機7の出力軸7bの回転数が減少し、搬送台支持部2および搬送台5の高さが、矢印K1に示すように、低下し、搭載物Wは水平移動するとともに、車輪3に正の発生トルクτが作用し、上り勾配に拮抗するだけの駆動力が生成される。
図5に示すように、下り坂の地面30を走行する場合は、制御装置6によって無段変速機7の変速比Gを地面30の傾斜角度に比例した値に減少させる。これにより、車輪3の回転数に対して無段変速機7の出力軸7bの回転数が増加し、搬送台支持部2および搬送台5の高さが、矢印K2に示すように、上昇し、搭載物Wは水平移動するとともに、車輪3に負の発生トルクτが作用し、下り勾配に拮抗するだけの制動力が生成される。
図6は、実施の形態1にかかる移動装置20の力学的結合部4の他の構成例を示す模式図である。図6に示す力学的結合部4では、差動機構として遊星歯車11を用いている。遊星歯車11は、サンギア11aと、プラネタリーギア11bと、インターナルギア11cと、回転支持枠としてのキャリア11dとを有する。遊星歯車11においては、サンギア11a、プラネタリーギア11b、およびインターナルギア11cのいずれの要素も固定しなければ、2つの要素に車輪3の回転軸3aおよび無段変速機7の出力軸7bを接続すると、残りの1つの要素の運動が差動歯車として機能する。図6の場合は、車輪3の回転軸3aをインターナルギア11cに接続し、無段変速機7の出力軸7bをサンギア11aに接続し、キャリア11dを回転-直動変換機構8に接続している。
実施の形態1によれば、車輪3と搬送台支持部2とは、無段変速機7、差動機構、回転-直動変換機構8を介して力学的に結合されている。車輪3、無段変速機7、差動機構、回転-直動変換機構8、および搬送台支持部2を含む機構系でのエネルギー損失が十分小さければ、車輪3と搬送台支持部2との間でエネルギーがやり取りされていることになり、その大きさおよび向きを無段変速機7で調整しているとみることができる。このように、実施の形態1では、車輪3と搬送台支持部2との間でエネルギーのやり取りを行い、かつ搬送台支持部2の上下動作と車輪3の回転動作との間の変速比Gを無段変速機7によって地面形状に合わせて可変としているので、任意の地面傾斜に対して、最小限のエネルギー損失で段差、傾斜乗り越えおよび搭載物Wの姿勢安定化が可能となる。また、車輪3と搬送台支持部2とがそれぞれ独立に駆動する構成ではなく、無段変速機7の変速比Gのみを制御する構成であるため、装置構成が簡単かつ小型化される。
実施の形態2.
実施の形態1で説明した力学的結合部4に、油圧または空圧を利用した機器を使用すれば、大重量の搭載物Wの支持が可能となる。油圧を利用した機器を使用する場合は、動作比Gを可変にする無段変速機7として、HST(Hydro Static Transmission)、またはHMT(Hydro Mechanical Transmission)などの利用が考えられる。空圧を利用した機器を使用する場合は、直動の空圧シリンダと空圧ポンプ、空圧バルブとの組み合わせが考えられる。
実施の形態3.
実施の形態1,2で説明した移動装置20では、車輪3が駆動輪である場合と従動輪である場合とが考えられる。車輪3が駆動輪であれば、車輪3にモータなどの駆動力源を付与し、従動輪であれば、駆動力源を付与せず、外力によって駆動される。移動装置20に、段差を乗り越える際の衝撃を吸収する弾性体を設けるようにしてもよい。
実施の形態4.
図7は、実施の形態4にかかる移動体40の構成例を示す上面図である。図8は、実施の形態4にかかる移動体40の構成例を示す側面図である。実施の形態4にかかる移動体40においては、実施の形態1~3で説明した移動装置20を、1個の単位支持機構20´として捉え、移動装置20を複数用いて搬送台5を支持することで、搬送台5の姿勢の安定化と段差、傾斜乗り越えとの両立が可能となる。すなわち、搬送台5は、複数の単位支持機構20´にわたって設けられている。車輪3を駆動輪とする単位支持機構20´と、車輪3を従動輪とする単位支持機構20´とを組み合わせることで、自律的に移動可能でかつ姿勢の安定化を可能とする移動体40の実現が可能となる。駆動輪および従動輪の組み合わせ、旋回方式など、様々な形式の移動体40の実現可能性が考えられる。
実施の形態5.
図9は、実施の形態5にかかる移動体50の構成例を示す模式図である。移動体50は、画像センサ12および慣性センサ13を備える。第1センサとしての画像センサ12は、移動体50の前方を撮像する。制御装置6は、画像センサ12の撮像データに基づき、前方の地面の段差高さ、地面の傾斜角度を算出する。慣性センサ13は、移動体50の加速度、または角速度を測定する。慣性センサ13としては、加速度センサ、またはジャイロセンサなどを使用する。
制御装置6は、画像センサ12の撮像データにより算出した前方の地面の段差高さ、地面の傾斜角度と、慣性センサ13による加速度、または角速度情報に基づいて、複数の単位支持機構20´における各動作比Gを地面の段差高さ、または傾斜角度に比例した値にフィードフォワードまたはフィードバックで調整する。すなわち、制御装置6は、画像センサ12および慣性センサ13の検出出力に基づき、地面の傾斜、段差高さに応じて搬送台5が水平になるように変速比Gを制御する。地面の傾斜、段差高さを検出するための第1センサとして、傾斜計を用いてもよい。
実施の形態5によれば、段差高さ、地面の傾斜角度を計測するためのセンサを設けているので、搬送台5の高さ調整および車輪3の段差、傾斜乗り越えの全自動化が可能となる。
以上の実施の形態に示した構成は、本開示の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
基体と、
搭載物が搭載される搬送台と、
前記基体に対して上下に移動可能であり、前記搬送台を支持する搬送台支持部と、
前記基体に対して回転可能な回転軸を有する車輪と、
前記車輪の回転軸が接続される第1入力軸と、第1出力軸と、を有し、前記第1入力軸と前記第1出力軸との変速比を無段変速する無段変速機と、
前記無段変速機の前記第1出力軸および前記車輪の前記回転軸が接続され、前記第1出力軸と前記回転軸との回転速度差に応じた回転数で回転する第2出力軸を有する差動機構と、
前記差動機構の前記第2出力軸の回転を上下の直動に変換して前記搬送台支持部に伝達する回転-直動変換機構と、
地面の傾斜、段差高さに応じて前記搬送台が水平になるように前記変速比を制御する制御装置と、
を備えることを特徴とする移動装置。
(付記2)
前記車輪と前記無段変速機の前記第1入力軸との間に、前記車輪の回転速度を増速する増速機を備えることを特徴とする付記1に記載の移動装置。
(付記3)
前記無段変速機は、ゼロ回転から最高回転まで変速可能な一方向クラッチ式無段変速機であることを特徴とする付記1または2に記載の移動装置。
1 基体、2 搬送台支持部、3 車輪、3a 回転軸、4 力学的結合部、5 搬送台、6 制御装置、7 無段変速機、7a 入力軸、7b,9e 出力軸、8 回転-直動変換機構、9 差動歯車、9a 第1サイドギア、9b 第2サイドギア、9c 第1ピニオンギア、9d 第2ピニオンギア、10 増速機、11 遊星歯車、11a サンギア、11b プラネタリーギア、11c インターナルギア、11d キャリア、12 画像センサ、13 慣性センサ、20 移動装置、20´ 単位支持機構、30 地面、40,50 移動体、W 搭載物。

Claims (5)

  1. 基体と、
    搭載物が搭載される搬送台と、
    前記基体に対して上下に移動可能であり、前記搬送台を支持する搬送台支持部と、
    前記基体に対して回転可能な回転軸を有する車輪と、
    前記車輪の回転軸が接続される第1入力軸と、第1出力軸と、を有し、前記第1入力軸と前記第1出力軸との変速比を無段変速する無段変速機と、
    前記無段変速機の前記第1出力軸および前記車輪の前記回転軸が接続され、前記第1出力軸と前記回転軸との回転速度差に応じた回転数で回転する第2出力軸を有する差動機構と、
    前記差動機構の前記第2出力軸の回転を上下の直動に変換して前記搬送台支持部に伝達する回転-直動変換機構と、
    地面の傾斜、段差高さに応じて前記搬送台が水平になるように前記変速比を制御する制御装置と、
    を備えることを特徴とする移動装置。
  2. 前記車輪と前記無段変速機の前記第1入力軸との間に、前記車輪の回転速度を増速する増速機を備えることを特徴とする請求項1に記載の移動装置。
  3. 前記無段変速機は、ゼロ回転から最高回転まで変速可能な一方向クラッチ式無段変速機であることを特徴とする請求項1に記載の移動装置。
  4. 請求項1から3の何れか一つに記載の移動装置を複数備え、
    前記搬送台は、複数の移動装置にわたって設けられることを特徴とする移動体。
  5. 地面の傾斜、段差高さを検出するための第1センサを備え、
    前記制御装置は、前記第1センサの検出出力に基づき、地面の傾斜、段差高さに応じて前記搬送台が水平になるように前記変速比を制御することを特徴とする請求項4に記載の移動体。
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