JP2024009740A - 多層配線基板およびその製造方法 - Google Patents

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典子 狩野
Noriko Kano
健央 高田
Tatehisa Takada
石橋 正朗
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Abstract

【課題】本発明では、多層配線基板に発生する反りを防止することを可能とする技術を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の多層配線基板の製造方法の一つは、第1面および前記第1面に対向する第2面を有する第1支持体を用い、前記第1支持体の前記第1面に第1コア基板を貼付し、前記第1支持体の前記第2面に第2コア基板を貼付する第1貼付ステップと、前記第1面側からレーザを照射し前記第1コア基板に第1改質部を形成する第1改質ステップと、前記第2面側からレーザを照射し前記第2コア基板に第2改質部を形成する第2改質ステップと、前記第1コア基板および前記第2コア基板に、金属膜を形成する金属膜形成ステップと、を含むことを特徴とする。【選択図】図10

Description

本発明は、多層配線基板およびその製造方法に関する。
近年、モバイル通信機器の高性能化が進展し、これらの機器に用いられる電子部品や多層配線基板について、さらなる高密度化、小型化が求められている。同時に高周波特性についての要求レベルも高まっている。
これまでに、モバイル通信機器に用いる多層配線板の材料としては、セラミック、ガラス、絶縁性有機樹脂などが採用されている。このうちガラス材料は、平坦・平滑性に優れ電気的絶縁性も高いため、5G以降のミリ波が用いられる高周波用の多層配線基板の材料として大きな需要が見込まれている。
ガラスを採用したパッケージング技術としては、ガラスをコア基板の材料とし、コア基板の表裏面に導電層を形成するとともに、コア基板に貫通電極を形成して、コア基板の表裏面を接続した多層配線基板が採用されている。そして、こうした多層配線基板は、その表裏面にさらに導電層と絶縁層を設け、サブトラクティブ法やセミアディティブ法でそれぞれのパターン化が行われている。
ところで、ガラスは、低誘電率・低誘電正接を持ち高周波特性に優れるものの、脆弱性がある材料である。このため、例えば、特許文献1では、支持体にコアガラスを貼り付けた状態で導電層の形成を行い、その後に支持体からこれを剥離したものを多層配線基板としている。
特開2021-166257号公報
コア基板を支持体に貼り付けた状態でコア基板に導電層を形成する工法(片面積層工法)では、支持体の片側に対して導電層を形成するプロセス処理が行われるため、コア基板および支持体に反りが発生しやすい。ここで発生した反りは、アライメントマークの読み取り不良ならびにウェットプロセスおよびドライプロセスでの加工に障害を生じさせる原因の一つとなる。
そこで、本発明では、多層配線基板に発生する反りを防止することを可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、代表的な本発明の多層配線基板の製造方法の一つは、第1面および前記第1面に対向する第2面を有する第1支持体を用い、前記第1支持体の前記第1面に第1コア基板を貼付し、前記第1支持体の前記第2面に第2コア基板を貼付する第1貼付ステップと、前記第1面側からレーザを照射し前記第1コア基板に第1改質部を形成する第1改質ステップと、前記第2面側からレーザを照射し前記第2コア基板に第2改質部を形成する第2改質ステップと、前記第1コア基板および前記第2コア基板に、金属膜を形成する金属膜形成ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、多層配線基板に発生する反りを防止することが可能となる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施をするための形態における説明により明らかにされる。
図1は、支持体の両面にコア基板を貼付する工程を示す図である。 図2は、コア基板にレーザを照射し改質部を形成する工程を示す図である。 図3Aは、フッ酸耐性膜を形成する工程を示す図である。 図3Bは、フッ酸耐性膜上に第1導電層を形成する工程を示す図である。 図3Cは、コア基板に絶縁樹脂層を形成する工程を示す図である。 図4は、第2支持体を貼付する工程を示す図である。 図5は、第1支持体とコア基板を分離する工程を示す図である。 図6は、第1支持体とコア基板を含む層を、第2支持体に移載する工程を示す図である。 図7は、第1支持体とコア基板を分離する工程を示す図である。 図8は、改質層をエッチングする工程を示す図である。 図9は、貫通孔に導通処理をする工程を示す図である。 図10は、本発明の実施形態1に係る多層配線基板の中間生成物を示す図である。 図11は、第2支持体9を除去する工程を示す図である。 図12は、多層配線基板の例を示す図である。 図13は、コア基板にレーザを照射し改質部を形成する工程を示す図である。 図14は、導電層を形成する工程を示す図である。 図15は、絶縁樹脂層を形成する工程を示す図である。 図16、支持体とコア基板を分離する工程を示す図である。 図17は、改質部をエッチングする工程を示す図である。 図18は、貫通孔に導電処理をする工程を示す図である。 図19は、導電層を形成する工程を示す図である。 図20は、支持体を分離する工程を示す図である。 図21は、従来例の製造方法によって製造される多層配線基板を示す図である。 図22は、第1支持体にレーザ吸収層を形成したうえで、コア基板を積層した工程を示す図である。 図23は、実施形態2の変形例1を示す図である。 図24は、実施形態2の変形例2を示す図である。 図25は、コア基板にレーザを照射し改質部を形成する工程を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
同一あるいは同様の機能を有する構成要素が複数ある場合には、同一の符号に異なる添字を付して説明する場合がある。また、これらの複数の構成要素を区別する必要がない場合には、添字を省略して説明する場合がある。
なお、図面において示す構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
さらに本開示において、「面」とは、板状部材の面のみならず、板状部材に含まれる層について、板状部材の面と略平行な層の界面も示すことがある。
また、「上面」、「下面」とは、板状部材や板状部材に含まれる層を図示した場合の、図面上の上方、または、下方に示される面を意味する。
また、「側面」とは、板状部材や板状部材に含まれる層における面や層のアルミの部分を意味する。さらに、面の一部およびこれと正反対の下方については、これらを+Z軸方向、-Z軸方向ということがあり、水平方向については、「X軸方向」、「Y軸方向」ということがある。
[従来例]
図13~図21を参照して、従来例の多層配線基板の製造方法について説明する。
図13は、コア基板にレーザを照射し改質部を形成する工程を示す図である。ここでは、コア基板2の材料としてガラスを採用した多層配線基板の断面図が示されている。この工程において、コア基板102の片面に支持体101を貼付し、コア基板102側からレーザを照射して、改質部104が形成される。改質部104は、コア基板102の片方の面からもう一方の面に至るまで貫通するように形成されている。また、改質部104は、支持体101の内部にまで到達している。
図14は、導電層を形成する工程を示す図である。この工程では、改質を施したコア基板102の露出した方の面にフッ酸耐性膜105、導電層106を形成し、その後に回路パターンを形成する。
図15は、絶縁樹脂層を形成する工程を示す図である。この工程では、フッ酸耐性膜105および導電層106によって構成される回路パターンが形成された層の上面に絶縁樹脂層107を形成し、回路パターンを保護する。さらに支持体109を、接着材110を介して絶縁樹脂107に貼付する。
図16は、支持体101とコア基板102を分離する工程を示す図である。この工程では、貼付けされた支持体101とコア基板102の間を剥離し、コア基板102から支持体101を分離させる。
図17は、改質部104をエッチングする工程を示す図である。この工程では、改質部104に対して、フッ酸エッチングを実施し、コア基板102に貫通孔111を形成する。
図18は、導電処理をする工程を示す図である。この工程では、貫通孔111の開口部とコア基板102の下面に対して、導電処理を施す。導通処理によって、貫通孔111の内側およびコア基板102の下面に貫通電極112が形成される。
図19は、導電層を形成する工程を示す図である。この工程では、絶縁層113を形成し、貫通ビア114の形成、及び、導電層115を行い、回路を形成する。
図20は、支持体109を剥離する工程を示す図である。この工程では、接着材110の間からコア基板102と支持体109とを剥離して、支持体109を分離する。支持体109に接着している状態を積層体116といい、支持体109から離れた部分は多層配線基板100という。
図21は、従来例の製造方法によって製造される多層配線基板を示す図である。多層配線基板116は、コア基板102、導通処理された貫通電極112、回路パターンを内蔵する絶縁樹脂層107、貫通ビア115を含む絶縁層113、第3導電層115を含む。
以上、従来例の製造方法の概要を説明した。ここで、従来例の製造方法では、図17(貫通孔11を形成する工程)、図18(導電処理をする工程)、図19(回路を形成する工程)の工程で、支持体109の片側に多層配線基板がビルドアップされる(以下、「積層される」ともいう。)。このため、積層体116の上下で線膨張係数の違いから偏りを持つ応力が生じ、支持体109に貼付された状態でも応力に対向するような力が発生しないため、結果としてコア基板102に反りが生じるという問題があった。
[実施形態1]
ここで、図10を参照して説明する。図10は、本発明の実施形態1に係る多層配線基板の中間生成物を示す図である。詳細は後述するが、実施形態1は、従来例と比較すると、図10に示される第2支持体9の上下面に多層配線基板を両面側に積層する工程がある点で相違する。以下の説明において、上述の従来例と同一または同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略または省略することがある。
(コア基板)
コア基板2および3の材質は、電気絶縁性を有し、シリコンの線膨張係数に近い材料が好ましい。このような材質として、例えば、ガラス、ガラスセラミックなどの無機材料を用いることができる。実施形態1においては、1GHzを超える周波数帯域において70×10-4以下の損失係数(tanδ)を有し、また40GHz以下の周波数において50×10-4以下の損失係数(tanδ)を有する。
実施形態1ではコア基板2および3としてガラス基板を用いている。ガラスは、表面の平滑性と寸法安定性の点でコア基板として適している。なお、コア基板2および3として用いられるガラス基板は表面を当分野で一般的に行われている方法を用いて処理されたものであってもよい。例えば、表面をフッ酸処理したものであってもよく、またコア基板2および3の表面にシリコン処理を施したものであってもよい。
(ビルドアップ層)
コア基板2および3の上下の厚さ方向(Z軸方向)の表面上に順次形成される導電層と絶縁層をまとめてビルドアップ層と称する。絶縁樹脂層7は、単層であってもよいし、複数層であってもよい。後述する図11では、表裏それぞれ1層ずつの導電層を有するビルドアップ基板としたが、積層の数は任意に定めることができる。なお絶縁樹脂層は必ずしもコア基板2の両面に形成する必要はなく、コア基板2の表裏のどちらかに片面積層としてもよく、コア基板2を中心に上下方向でシンメトリックであってもよいし、アシンメトリックでもよい。
(導電材料と導電層)
第1導電層6および第2導電層13に用いる導電材料は、銅、銀、すず、金、タングステン、導電性樹脂などを用いて形成することができる。好ましくは銅が用いられる。
なお、第1導電層6および第2導電層13は導電層の形成方法は、これらに限定されないが、サブトラクティブ法、セミアディティブ法、インクジェット法、スクリーン印刷、グラビアオフセット印刷などの方法を用いることができる。好ましくは、セミアディティブ法である。
(絶縁性材料)
絶縁樹脂層7および層間絶縁層14は、エポキシ樹脂系材料、エポキシアクリルレート系樹脂、ポリイミド系樹脂などを用いて形成することができる。これらの絶縁性材料は、充填剤を含んでもよい。本発明の絶縁性材料には線膨張係数が7ppm/K以上130ppm/K以下の範囲のエポキシ配合樹脂が一般的に入手しやすく好ましい。
また、絶縁樹脂層7および層間絶縁層14は液状であっても、フィルム状であってもよい。絶縁性材料が液状の場合、絶縁樹脂層7および層間絶縁層14は、スピンコート法、ダイコータ法、カーテンコート法、ルールコータ法、ドクターブレード法、スクリーン印刷などの方法により形成することができる。絶縁性材料がフィルム状の場合、例えば、真空ラミネート法により絶縁樹脂層7および層間絶縁層14を形成することができる。上記のように形成された絶縁樹脂層7および層間絶縁層14は加熱または光照射により硬化させてもよい。
<多層配線基板の製造方法>
以下、図1~図12を参照して、実施形態1に係る多層配線基板の製造方法を説明する。
(改質部の形成)
まず、図1および図2を参照して、コア基板2にレーザによる改質部4を形成する工程を説明する。図1は、支持体の両面にコア基板を貼付する工程を示す図である。ここでは、第1支持体1の第1面1aにコア基板2が貼付され、第1支持体1の第2面1bにコア基板3が貼付される。貼付する際には、支持体とコア基板の間に水酸基を含む接着層を形成し水素結合によって支持体とコア基板の間に接着力を生じさせる。また、支持体とコア基板の間に接着剤を用いる方法も採用してもよい。以下の実施形態1においては接着剤を用いる方法を説明するが、貼付する方法はこれらに限定されない。
なお、第1支持体1は、+Z軸方向にある面を第1面1a、および-Z軸方向にあり第1面に対向する1bを有するものが用いられる。同様に、コア基板2の第1面2aおよび第2面2b、コア基板3の第1面3aおよび第2面3b、をそれぞれ定義する。また、後述する第2支持体は、第1支持体1と同様の構成を有してもよい。
図2は、コア基板にレーザを照射し改質部を形成する工程を示す図である。ここでは、コア基板2の第1面1a側からレーザを照射しコア基板2に改質部4を形成し、コア基板3の第1面3a側からレーザを照射しコア基板3に改質部4を形成する。レーザの焦点は第1支持体1内に留まるように設定される。このようにすることで、改質部4は、コア基板2の第1面2a側から第1支持体1に到達する直前まで一様に改質部4が形成される。同様に、コア基板3の第2面3b側から第1支持体1の第1面側に向かって改質部4が形成される。
なお、コア基板2およびコア基板3の厚さ(Z軸方向の長さ)をd1とする。また、第1支持体1および後述する第2支持体9の厚さTは、コア基板2および3の薄膜化後の搬送性を鑑みて、0.5mm以上1.5mm以下の範囲が望ましいが、支持体の厚さは、コア基板2、コア基板3の厚さによって適宜設定してよい。なお、コア基板2およびコア基板3の厚さを異なるものとしてもよいし、第1支持体1と第2支持体9の厚さを異なるものとしてもよい。
また、第1支持体および第2支持体としてガラス製キャリア基板を例示しているが、支持体はガラス製ではなく、金属製や樹脂製などでもよい。
こうしてコア基板2の第1面2aから支持体1に到達する改質部4、およびコア基板3の第2面3bから第1支持体1に到達する改質部4が、それぞれ形成される。
(レーザ加工条件・波長)
改質部を形成するときに用いられるレーザに関して説明する。例えば、使用されるレーザの波長は、535nm以下が好ましい。波長は、さらに好ましくは355nm以上535nm以下の範囲である。一方、波長が535nmより大きくなると照射スポットが大きくなり、形成する改質部の位置や大きさを制御するのが難しくなる恐れがある。また、熱の影響により改質加工ではなくアブレーション加工となり、コア基板に微小なクラックであるマイクロクラック(以下、「μクラック」ともいう。)が発生し、割れやすくなる。レーザパルスのエネルギーを増加させることで、それに比例するように改質部4の長さ(深さ)を長くすることが可能となる。
また以下に示す様に、加工時にマイクロクラックを発生させ無い条件であれば、355nm未満の紫外線領域や、1064nm付近の赤外線領域を用いることも可能である。 レーザ改質部4加工については、フェムト秒、ピコ秒レーザを使用することが望ましい。レーザのパルス幅が25ピコ秒以上では、レーザ改質部4の周辺に10μm以上のμクラックが発生し易くなることから、レーザパルス幅は25ピコ秒以下であることが望ましい。また、複数回の加工を行うと、μクラックが発生し易くなることから、可能な限り1パルスでレーザ改質部4を形成することが望ましい。レーザ改質部4の周辺に10μm以上のμクラックが発生しない条件であれば、レーザ発振波長、出力は、コア基板2およびコア基板3の厚さに応じて、適宜設定して構わない。
(第1導電層の形成)
次に、図3Aから図3Cを参照して、第1配線層の形成工程を説明する。ここでは、コア基板2および3に金属膜が形成される。金属膜は、フッ酸耐性膜、めっき、シード層を含むものである。まず、図3Aから図3Bでは、コア基板2の第1面2a側とコア基板3の第2面3b側にフッ酸耐性膜5の形成を行う。前記フッ酸耐性膜5を形成する目的は、前記ガラスの改質部4をエッチングして開口を形成する際のエッチング保護膜とするためである。
(フッ酸耐性膜の形成)
図3Aは、フッ酸耐性膜5を形成する工程を示す図である。ここに示すように、コア基板2の第1面2aおよびコア基板3第2面3bに、スパッタ法などによりフッ酸耐性膜5が形成される。フッ酸耐性膜5の膜厚は10nm以上500nm以下の範囲で形成される。
フッ酸耐性膜5の材料は、例えばクロム、ニッケル、ニッケルクロムから適宜選定することが可能である。これによりガラス製のコア基板2および3がエッチング工程において腐食することが抑制される。エッチング工程の影響が貫通孔の形状や寸法に及ぶのを防止でき、寸法安定性が向上する。本実施態様では、以降、フッ酸耐性膜5の材料としてクロムを採用した場合について説明する。
(めっきの形成)
次に、図3Bを参照して、フッ酸耐性膜5の上面に第1導電層6を形成する工程を説明する。ここでは、コア基板2および3に、めっき処理がされる。図3Bは、フッ酸耐性膜上に第1導電層6を形成する工程を示す図である。ここでは、最初に、フッ酸耐性膜5の上にスパッタ法および無電解めっき法などによりシード層となる銅皮膜を形成する。シード層の膜厚は100nm以上500nm以下の範囲で成膜する。
次に、コア基板3の第1面2a、コア基板3の第2面3bにフォトレジストをパターンニングする。一例として、昭和電工マテリアルズ社製のドライフォトレジストを用いて、第1面2a側、第2面3b側にラミネートを行い、パターンを描画後、現像することにより、シード層を露出させる。
続いて、シード層に給電し、2μm以上、10μm以下の厚さの電解銅のめっき層の形成を行う。その後、電解めっき後に不要になったフォトレジストの溶解剥離を行い、シード層をエッチングする。更にクロムエッチング液を用いて、フッ酸耐性膜5を除去することによって、図3Bに示すようなパターンを有するフッ酸耐性膜5、シード層、めっき層からなる第1導電層6が形成される。
(絶縁樹脂層の形成)
最後に絶縁樹脂層7(以下、「第1樹脂層」ともいう。)を形成する。図3Cは、コア基板に絶縁樹脂層7を形成する工程を示す図である。ここでは、コア基板2および3に絶縁樹脂層7が形成される。コア基板2および3に絶縁樹脂を塗布した後、図に示される積層構造を一体として熱処理をする。
絶縁樹脂層7は熱硬化樹脂によって形成される。絶縁樹脂層7の材料となる絶縁樹脂は、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂のうちの少なくとも1つ以上およびSiOのフィラー材料を含み、液状もしくはフィルム状の材料であることが望ましい。液状樹脂の場合は、スピンコート法、フィルム状樹脂の場合は、真空ラミネーターを用いて、真空下で加熱・加圧を行って絶縁層を形成することができる。絶縁樹脂層7の材料は、必要に応じて適宜選択することができる。但し、感光性絶縁樹脂材料を用いる場合は、フォトリソグラフィ性を確保するためにSiOのフィラー材料の充填が困難となるため、非感光性の熱硬化性樹脂を用いることが望ましい。
(第2支持体に移送)
次に、図4から図7を参照して、コア基板2およびコア基板3を第2支持体9に移送する工程について説明する。図4は、第2支持体9を貼付する工程を示す図である。ここでは、接着剤8が、コア基板2に形成された絶縁樹脂層7に塗布される。第2支持体9は、接着剤8を介してコア基板2に貼付される。なお、第2支持体9の+Z軸方向側にある面を第1面9a、-Z軸方向側にある面を第2面9bとする。このようにして、コア基板3に形成された絶縁樹脂層7と第2支持体9の第2面9bが貼付される。
図5は、第1支持体1とコア基板2を分離する工程を示す図である。ここでは、第1支持体1とコア基板2bはその間の界面から剥離される。たとえば、第1支持体1とコア基板2の界面に物理的な力を加えてけがき処理をし、けがきを起点にして第1支持体1の間の界面を剥離させる。ここでは、コア基板2の第2面2bに残渣がないように工程が行われる必要がある。残渣が残る場合には、必要に応じて、機械的な剥離と組み合わせてレーザーアブレーション、薬液処理、プラズマ洗浄、超音波洗浄などを行ってもよい。
また、第1支持体1はコア基板2と分離した後、洗浄等を行って、再度第1支持体1として再利用することも可能である。
図6は、第1支持体1とコア基板3を含む層を、第2支持体9に移載する工程を示す図である。第2支持体9の第1面9aに接着剤10を塗布し、コア基板3に形成された絶縁樹脂層7と第2支持体9の第1面9aを貼付する。
図7は、第1支持体1とコア基板3を分離する工程を示す図である。ここでは、第1支持体1とコア基板3の界面を剥離する。図5に示される場合と同様に、コア基板3の第1面3aに残渣がないようにする。
(貫通孔の形成)
図8は、改質部をエッチングする工程を示す図である。ここでは、第2支持体9にコア基板3とコア基板2を張り付けた状態のままフッ化水素溶液に浸漬させる。このようにすることによって、コア基板2および3を同時に、改質部4を除去し貫通孔を形成できる。また、のちに埋没配線を形成する箇所に形成する溝である埋設配線溝形成、およびコア基板2および3の薄膜化についても、コア基板2および3に同時に行うことができる。
フッ化水素溶液によるエッチング量は、ガラスデバイスの厚さに応じて適宜設定することができる。例えば、薄化前に用いたコア基板2およびコア基板3の厚さd1が400μmの場合、そのエッチング量は100μm以上350μm以下の範囲であることが望ましい。薄板化後のコア基板2およびコア基板3の厚さd2は、50μm以上300μm以下の範囲であることが望ましい。
実施形態1の製造方法によれば、コア基板3と貫通孔11の形成とガラス薄化を同時に行うので、回路形成は、基板が平坦に近い安定した状態で精度よく行うことができる。
(貫通孔/配線溝への導電化処理と絶縁樹脂形成)
次に、図9及び図10を参照して、導電化処理の工程を説明する。図9は、貫通孔に導通処理をする工程を示す図である。まず、貫通孔11が形成されたコア基板2の第2面2b側、コア基板3の第1面3a側から給電用のシード層を形成し、その後ドライフィルムのフォトレジストを用いて回路パターンを形成する。続いて、シード層に給電し、2μm以上10μm以下の厚さの電解めっきを形成する。その後、不要となったドライフィルムのフォトレジストを溶解剥離する。こうして、貫通孔11の内面に形成された貫通電極12、およびコア基板2の第2面2bおよびコア基板3の第1面3aに形成された所定のパターンを持つ第2導電層13が形成される。なお、ドライフィルムのフォトレジストを溶解後に露出したシード層は、エッチングにより除去される。
図10は、層間絶縁層14(以下、「第2樹脂層」ともいう。)、層間ビア電極15(以下、「層間電極」ともいう。)および第3導電層16を形成する工程を示す図である。
まず、コア基板2の第2面2bおよび貫通孔11、コア基板3の第1面3aおよび貫通孔11に熱硬化性の絶縁樹脂を塗布し、第2支持体9に貼付された積層構造の状態で熱処理をする。こうして、層間絶縁層14を形成する。なお、図3Cに示した絶縁層の形成方法と同様の方法を採用することが可能である。
次に、層間絶縁層14にレーザでビアを形成した後、ビア上にシード層を形成し、その後、セミアディティブ工法(すなわち、レジストパターン形成、めっき処理、レジストの剥離、シード層の除去、絶縁層の形成、の一連の処理を行う)を用いて、層間ビア電極15を形成する。層間ビア電極15は、層間絶縁層14を貫通する層間電極である。
最後に、シード層および金属層を塗布し、レジストパターンを用いて必要な回路層を形成して、第3導電層16を形成する。第3導電層16は、層間ビア15と層間絶縁層14の上方に形成され、層間ビア電極15と接続する導電層である。
なお、ここでは、層間ビア電極15は、導通された貫通孔11に層間絶縁層14を埋め込み、貫通孔11がコンフォーマル(内周面に沿った)ビアを有するが、完全に導体がフィルドされていてもよい。また、貫通孔11の直上に高周波デバイスとしてキャパシタ等の受動部品が形成された状態としてもよい。また、貫通孔内部の導体層厚はガラス表面の導体層に必要な厚さも鑑みて選択することが可能である。
(第2支持体からの剥離)
図11は、第2支持体9を除去する工程を示す図である。接着剤8および10から剥離するときには、コア基板2および3側に接着剤の残渣が生じない方法でコア基板を第2支持体9から剥離する。残渣が発生する場合、必要に応じてレーザーアブレーション、薬液、超音波洗浄などでコア基板側の基板を剥離した表面の残渣を除去する。
なお、図12は、多層配線基板の例を示す図である。ここで示される多層配線基板19aおよび19bは、第2支持体9から分離されたあとの積層構造を活用したものであり、層間ビア電極17、第4導電層18が形成されている
[実施形態2]
実施形態2では、コア基板2とコア基板3の間にレーザ吸収層を備える構成とした点で、実施形態1と異なる。図22から図24を参照して、実施形態2について説明する。なお、以下の説明において、上述の実施形態1と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図22は、第1支持体1にレーザ吸収層20を形成したうえで、コア基板2を積層した工程を示す図である。レーザ吸収層20は、改質部を形成する工程に用いられるレーザを吸収する材料から構成される。レーザ吸収層20の材料としては、金属、樹脂、金属酸化物、セラミックスなどを用いることができ、スパッタ、塗布、焼結などそれぞれの材用に適した方法で、第1支持体1上に製膜したり、積層したりすることが可能である。
レーザ吸収層20に用いる金属としては、例えばクロム、ニッケル、または双方からなる合金層であり、スパッタ処理にて10nm以上1,000nm以下の範囲で形成することができる。その後、例えば、Cu、Ni、Al、Ti、Cr、Mo、W、Ta、Au、Ir、Ru、Pd、Pt、AlSi、AlSiCu、AlCu、NiFe、ITO、IZO、AZO、ZnO、PZT、TiN、Cuから適宜設定することができる。
レーザ吸収層20に用いる樹脂としては、例えばアクリル、エポキシ、フェノール、メラミン、ユリア、シリコン、ポリウレタン、ポリアセタール、液晶ポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレンで有り、塗布などの方法にて0.5μm以上1,000μmの範囲で形成することができる。
レーザ吸収層20に用いるセラミックスとしては、酸化シリコン、酸化アルミ、ジルコニアなど金属酸化物や、窒化ケイ素などから適宜選択することができる。
なお、コア基板2とコア基板3の間にレーザ吸収層を形成する構成は、上述の構成に限られない。レーザ吸収層20を第1支持体1とコア基板3の間に形成する構成としてもよい。
(実施形態2の変形例1および変形例2)
コア基板2とコア基板3の間にレーザ吸収層を形成する構成は、上述の構成に限られず、種々の変形例を採用することも可能である。
図23は、実施形態2の変形例1を示す図である。ここでは、第1支持体1-1と第1支持体1-2の間にレーザ吸収層20が形成される。なお、図22および図23において形成されるレーザ吸収層20は1層で構成されているが、複数の層を形成する構成としてもよい。
また、図24は、実施形態2の変形例2を示す図である。ここでは、第1支持体1-3は、第1支持体としての機能および改質部の形成工程において用いられるレーザを吸収するレーザ吸収層としてのレーザ吸収機能の両方の機能を有する。別の言い方をすると、第1支持体1-3はレーザ吸収層を兼ねる、ともいうことができる。第1支持体はガラス製、金属製、樹脂製のものがあるところ、例えば、染料や顔料などの材料を添加し、改質部を形成する工程にもいて用いられるレーザの波長に吸収機能を付加してもよい。また、第1支持体100cとして、ガラスエポキシ基板およびシリコン等のレーザ吸収層20に用いた材料などのレーザ光を透過しない材料を用いてもよい。
また、第1支持体1-3に、一般的にすりガラスと呼ばれるような凹凸処理を施してレーザ光を散乱させる面を設ける構成としてもよい。この場合は、屈折率の異なる接着剤等を用いて積層する構成としてもよい。
なお、コア基板2とコア基板3の間に設ける層は、コア基板2と積層する必要があるため、コア基板と同じ程度にうねりの発生を抑制できることが求められる。
また、コア基板2とコア基板3の間の層の厚み(言い換えると、図22の場合におけるコア基板1とレーザ吸収層20の合計の厚み、図23における第1支持体1-1とレーザ吸収層20と第1支持体1-2の合計の厚み、図24における第1支持体1-3の厚み)については、コア基板2の厚みに応じて、適宜設定することができる。ただし、製造工程中に搬送可能な厚みであることが好ましく、例えば、300μm以上1,500μm以下が望ましい。
(改質部の形成)
図25は、コア基板にレーザを照射し改質部を形成する工程を示す図である。ここでは、変形例1の場合を例示しており、レーザ吸収層20が第1支持体1-4と第1支持体1-5の間に形成されている。
レーザ改質部4は、コア基板2の第1面2a側からレーザを照射しコア基板2に改質部4を形成し、コア基板3の第1面3a側からレーザを照射しコア基板3に改質部4を形成する。
ここで、レーザ吸収層20を設けることによって、改質部を形成する工程において用いるレーザの条件範囲を、大きく拡大することが可能となる。実施形態1における図2に示されるように、レーザ吸収層20を設けない場合は、第1支持体1の内部においてレーザが減衰しコア基板1を貫通しない条件を設定したうえで、レーザによる改質部を形成する必要があった。
これに対し、図25に示されるように、レーザ吸収層20を用いた場合は、レーザ吸収層20によってレーザが吸収されるので、コア基板をより深く改質する条件を適用することが可能となり、結果として、レーザ加工条件の余地が大きくなる。また、レーザ吸収層20に、金属などの熱伝導率の高い材質を用いた場合には、レーザ加工によって発生する加工熱をレーザ吸収層20によって吸収しかつ伝熱することによって、コア基板2およびコア基板3の加工熱を逃がすことが可能となる。レーザによる改質部の形成工程において改質時の基板の熱変形や、熱に起因するコア基板のクラックの発生が発生する可能性がある。実施形態2は、これらの抑制にも有効である。
(効果)
以下、図10、図2、図25および図18を参照して、実施形態1と実施形態2と従来例の効果について説明する。
表1は、実施形態1と実施形態2と従来例の多層配線基板の反りの測定の結果を比較して示したものである。
測定の前提となる主な条件は、以下のとおりである。実施形態1および2のサンプルは図10の状態である。コア基板2および3の薄化を行ったあとのコア基板厚寸法d2を0.15mmとした。絶縁樹脂層7および層間絶縁層14の厚さは0.02mmとし、コア基板の表裏に1層ずつ形成した。支持体の厚さは1mmとした。
実施形態1は、図2に示したように、第1支持体1にコア基板2およびコア基板3を積層した構造を用いた。第1支持体1の厚さは600μmとした。
実施形態2は、図25に示したように、レーザ吸収層20を用いた構成とした。厚さ500umのガラス部材を第1支持体1-5として、レーザ吸収層20としてエポキシ樹脂を塗布して、さら厚さ500μmのガラスの第1支持体1-4を積層した状態で熱硬化させた。
一方、従来例のサンプルは図18の状態である。コア基板厚寸法及び絶縁樹脂の厚さは実施形態1および2のサンプルと共通とし、コア基板の片面にのみ形成した。
今回作製した基板は、100mm角の5つのサンプルを従来例、実施形態1および2の条件で用意した。Xを反り量とした。基板の反りは、Acmetrix社製サーモレイにて常温での測定を実施した。
従来例の5サンプルの場合、コア基板のそりXはいずれも1.5mmより大きくなった。一方、実施形態1の場合、2サンプルで反りが0.5mm以下、3サンプルで反りXが0.5mmより大きく1.5mm以下に納めることができた。実施形態2の場合でも同様の結果であった。
Figure 2024009740000002
このように、本発明にかかる製造方法では、そりを抑えることができた。
本開示では、図3Cに示されるように、第1支持体1の両面にコア基板2および3を貼付した状態で、絶縁樹脂層7の熱処理がコア基板一体として行われる。また、図10に示されるように、第1支持体から第2支持体に移送したあと、第2支持体の両面にコア基板2および3を貼付した状態で、層間絶縁層14の熱処理がコア基板一体として行われる。このように、熱処理が、支持体の両面にある基板に同時に行われる。支持体の両面に同じ線膨張係数のコア基板が積層されるため、熱処理を通じて仮に反りが発生したとしても、積層構造全体としては反りが抑制されることになる。
また、片面工法に比べて両面工法を行うことで、製造工程全体に含まれる処理数を低減することができる。これにより生産性の向上が期待される。
このように、本発明によれば、多層配線基板に発生する反りを防止することができる。
(その他の発明)
本開示は、次の発明も含む。
(発明1)
第1面および第1面に対向する第2面を有する第1支持体を用い、前記第1支持体の前記第1面に第1コア基板を貼付し、前記第1支持体の前記第2面に第2コア基板を貼付する第1貼付ステップと、
前記第1面側からレーザを照射し前記第1コア基板に第1改質部を形成する第1改質ステップと、
前記第2面側からレーザを照射し前記第2コア基板に第2改質部を形成する第2改質ステップと、
前記第1コア基板および前記第2コア基板に、金属膜を形成する金属膜形成ステップと、を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。
(発明2)
前記第1コア基板および前記第2コア基板に、めっき処理をするめっき処理ステップと、
前記第1コア基板および前記第2コア基板に、第1樹脂層を形成する第1樹脂層形成ステップと、
第1面および前記第1面に対向する第2面を有する第2支持体を用い、前記第1コア基板に形成された前記第1樹脂層と第2支持体の前記第2面を貼付する第2貼付ステップと、
前記第1コア基板と前記第1支持体の界面を剥離する第1剥離ステップと、をさらに含むことを特徴とする発明1に記載の多層配線基板の製造方法。
(発明3)
前記第1樹脂層は熱硬化樹脂によって形成される、ことを特徴とする発明2に記載の多層配線基板の製造方法。
(発明4)
前記第2コア基板に形成された前記第1樹脂層と前記第2支持体の前記第1面を貼付する第3貼付ステップ、をさらに有することを特徴とする発明1から2のいずれかひとつに記載の多層配線基板の製造方法。
(発明5)
前記第1支持体と前記第1コア基板の界面を剥離する第2剥離ステップと、
前記第1コア基板と前記第2コア基板を同時に、前記第1改質部および前記第2改質部を除去し貫通孔を形成する貫通孔形成ステップと、
前記第1コア基板と前記第2コア基板に、前記貫通孔上に貫通電極を形成し、所定のパターンを持つ導体層を形成する導電処理ステップと、
前記第1コア基板と前記第2コア基板に、第2樹脂層を形成する第2樹脂層形成ステップと、
前記第1コア基板と前記第2コア基板に、前記第2樹脂層を貫通する層間電極および、前記前記層間電極と前記第2樹脂層の上方に形成され、前記層間電極と接続する導電層を形成する第2導電処理ステップと、をさらに含むことを特徴とする発明2から4のいずれかひとつに記載の多層配線基板の製造方法。
(発明6)
前記第2支持体を除去する第2除去ステップと、をさらに含むことを特徴とする発明5に記載の多層配線基板の製造方法。
(発明7)
前記めっき処理ステップにおいて、
前記第1コア基板および前記第2コア基板を同時に、フォトレジストを用いて回路パターンを形成し、前記金属膜に給電してめっき処理をし、フォトレジストを除去する、ことを特徴とする発明2から6のいずれかひとつに記載の多層配線基板の製造方法。
(発明8)
前記第1支持体は、前記第1改質ステップおよび前記第2改質ステップにおいて用いられるレーザを吸収するレーザ吸収層を含む、ことを特徴とする発明1に記載の多層配線基板の製造方法。
(発明9)
前記レーザ吸収層は、金属、樹脂、金属酸化物のいずれかによって構成される、ことを特徴とする発明8に記載の多層配線基板の製造方法。
(発明10)
前記第1支持体は、前記第1改質ステップおよび前記第2改質ステップにおいて用いられるレーザを吸収するレーザ吸収機能を有する、ことを特徴とする発明1に記載の多層配線基板の製造方法。
(発明11)
前記第1支持体は、金属、樹脂、金属酸化物のいずれかによって構成される、ことを特徴とする発明10に記載の多層配線基板の製造方法。
(発明12)
第1面および前記第1面に対向する第2面を有する第1支持体と、
前記第1面に貼付された第1コア基板と、
前記第2面に貼付された第2コア基板と、
前記第1コア基板に形成された第1改質部と、
前記第2コア基板に形成された第2改質部と、
前記第1コア基板および前記第2コア基板に形成された金属膜と、を備える多層配線基板。
(発明13)
前記第1コア基板および前記第2コア基板に形成された第1導電層と、
前記第1コア基板および前記第2コア基板に形成された第1樹脂層と、
第1面および前記第1面に対向する第2面を有する第2支持体であって、前記第2支持体は、
前記第2支持体の前記第2面には、前記第1支持体から分離された前記第1コア基板上に形成された前記第1樹脂層が貼付され、
前記第2支持体の前記第1面には、前記第1支持体から分離された前記第2コア基板上に形成された前記第1樹脂層が貼付され、
前記第1コア基板および前記第2コア基板に形成された第2導電層と、
前記第1コア基板および前記第2コア基板を貫通し、前記第1導電層と前記第2導電層の間を接続する第1貫通電極と、を備える発明12に記載の多層配線基板。
(発明14)
前記第2導電層および前記第1貫通電極に形成された第2樹脂層と、
前記第2樹脂層に形成された第3導電層と、
前記第2樹脂層を貫通し、前記第2導電層と前記第3導電層を貫通する層間ビア電極と、を備える発明12または13に記載の多層配線基板。
(発明15)
第1面および第1面に対向する第2面を有する第1支持体を用い、前記第1支持体の前記第1面に第1コア基板を貼付し、前記第1支持体の前記第2面に第2コア基板を貼付し、前記第1面側からレーザを照射し前記第1コア基板に第1改質部を形成する第1改質し、前記第2面側からレーザを照射し前記第2コア基板に第2改質部を形成する第2改質をする多層配線基板において、
前記第1支持体はレーザ吸収層を備える、ことを特徴とする多層配線基板。
(発明16)
前記レーザ吸収層が金属、樹脂、金属酸化物のいずれかによって構成される、こと特徴とする発明15に記載の多層配線基板。
(発明17)
前記第1支持体がレーザ吸収層を含むこと特徴とする発明15に記載の多層配線基板。
(発明18)
前記レーザ吸収層が金属、樹脂、金属酸化物のいずれかによって構成され、前記第1支持体がレーザ吸収層を含む、こと特徴とする発明15に記載の多層配線基板。
(発明19)
第1面および前記第1面に対向する第2面を有する第1支持体を用い、前記第1支持体の前記第1面に第1コア基板を貼付し、前記第1支持体の前記第2面に第2コア基板を貼付する第1貼付ステップと、
前記第1面側からレーザを照射し前記第1コア基板に第1改質部を形成する第1改質ステップと、
前記第2面側からレーザを照射し前記第2コア基板に第2改質部を形成する第2改質ステップと、
前記第1コア基板および前記第2コア基板に、金属膜を形成する金属膜形成ステップと、
前記第1支持体にレーザ吸収を形成するステップ、
を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。
(発明20)
第1面および前記第1面に対向する第2面を有する第1支持体を用い、前記第1支持体の前記第1面に第1コア基板を貼付し、前記第1支持体の前記第2面に第2コア基板を貼付する第1貼付ステップと、
前記第1面側からレーザを照射し前記第1コア基板に第1改質部を形成する第1改質ステップと、
前記第2面側からレーザを照射し前記第2コア基板に第2改質部を形成する第2改質ステップと、
前記第1コア基板および前記第2コア基板に、金属膜を形成する金属膜形成ステップと、
前記第1支持体にレーザ吸収層を形成するステップ、
を含み前記レーザ吸収層が金属、樹脂、金属酸化物のいずれかによって構成される、もしくは支持体1がレーザ吸収層を兼ねる、もしくはその両方である
ことを特徴とする多層配線基板の製造方法。
(発明21)
第1面および前記第1面に対向する第2面を有する第1支持体を用い、前記第1支持体の前記第1面に第1コア基板を貼付し、前記第1支持体の前記第2面に第2コア基板を貼付する第1貼付ステップと、
前記第1面側からレーザを照射し前記第1コア基板に第1改質部を形成する第1改質ステップと、
前記第2面側からレーザを照射し前記第2コア基板に第2改質部を形成する第2改質ステップと、
前記第1コア基板および前記第2コア基板に、金属膜を形成する金属膜形成ステップとを有する多層配線基板の形成プロセスに用いる支持体1において、
前記支持体1にレーザ吸収層を形成するステップを含み、
前記レーザ吸収層が金属、樹脂、金属酸化物のいずれかによって構成される、もしくは支持体1がレーザ吸収層を兼ねる、もしくはその両方である
ことを特徴とする多層配線基板の製造方法
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1、1-2、1-3、1-4、1-5 第1支持体
2 コア基板
3 コア基板
4 改質部
5 フッ酸耐性膜
6 第1導電層
7 絶縁樹脂層
8 接着剤
9 第2支持体
10 接着剤
11 貫通孔
12 貫通電極
13 第2導電層
14 層間絶縁層
15 層間ビア電極
16 第3導電層
17 層間ビア電極
18 第4導電層
20 レーザ吸収層

Claims (14)

  1. 第1面および前記第1面に対向する第2面を有する第1支持体を用い、前記第1支持体の前記第1面に第1コア基板を貼付し、前記第1支持体の前記第2面に第2コア基板を貼付する第1貼付ステップと、
    前記第1面側からレーザを照射し前記第1コア基板に第1改質部を形成する第1改質ステップと、
    前記第2面側からレーザを照射し前記第2コア基板に第2改質部を形成する第2改質ステップと、
    前記第1コア基板および前記第2コア基板に、金属膜を形成する金属膜形成ステップと、を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  2. 前記第1コア基板および前記第2コア基板に、めっき処理をするめっき処理ステップと、
    前記第1コア基板および前記第2コア基板に、第1樹脂層を形成する第1樹脂層形成ステップと、
    第1面および前記第1面に対向する第2面を有する第2支持体を用い、前記第1コア基板に形成された前記第1樹脂層と第2支持体の前記第2面を貼付する第2貼付ステップと、
    前記第1コア基板と前記第1支持体の界面を剥離する第1剥離ステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の多層配線基板の製造方法。
  3. 前記第1樹脂層は熱硬化樹脂によって形成される、ことを特徴とする請求項2に記載の多層配線基板の製造方法。
  4. 前記第2コア基板に形成された前記第1樹脂層と前記第2支持体の前記第1面を貼付する第3貼付ステップ、をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の多層配線基板の製造方法。
  5. 前記第1支持体と前記第1コア基板の界面を剥離する第2剥離ステップと、
    前記第1コア基板と前記第2コア基板を同時に、前記第1改質部および前記第2改質部を除去し貫通孔を形成する貫通孔形成ステップと、
    前記第1コア基板と前記第2コア基板に、前記貫通孔上に貫通電極を形成し、所定のパターンを持つ導体層を形成する導電処理ステップと、
    前記第1コア基板と前記第2コア基板に、第2樹脂層を形成する第2樹脂層形成ステップと、
    前記第1コア基板と前記第2コア基板に、前記第2樹脂層を貫通する層間電極および、前記前記層間電極と前記第2樹脂層の上方に形成され、前記層間電極と接続する導電層を形成する第2導電処理ステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の多層配線基板の製造方法。
  6. 前記第2支持体を除去する第2除去ステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の多層配線基板の製造方法。
  7. 前記めっき処理ステップにおいて、
    前記第1コア基板および前記第2コア基板を同時に、フォトレジストを用いて回路パターンを形成し、前記金属膜に給電してめっき処理をし、フォトレジストを除去する、ことを特徴とする請求項2に記載の多層配線基板の製造方法。
  8. 前記第1支持体は、前記第1改質ステップおよび前記第2改質ステップにおいて用いられるレーザを吸収するレーザ吸収層を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の多層配線基板の製造方法。
  9. 前記レーザ吸収層は、金属、樹脂、金属酸化物のいずれかによって構成される、ことを特徴とする請求項8に記載の多層配線基板の製造方法。
  10. 前記第1支持体は、前記第1改質ステップおよび前記第2改質ステップにおいて用いられるレーザを吸収するレーザ吸収機能を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の多層配線基板の製造方法。
  11. 前記第1支持体は、金属、樹脂、金属酸化物のいずれかによって構成される、ことを特徴とする請求項10に記載の多層配線基板の製造方法。
  12. 第1面および前記第1面に対向する第2面を有する第1支持体と、
    前記第1面に貼付された第1コア基板と、
    前記第2面に貼付された第2コア基板と、
    前記第1コア基板に形成された第1改質部と、
    前記第2コア基板に形成された第2改質部と、
    前記第1コア基板および前記第2コア基板に形成された金属膜と、を備える多層配線基板。
  13. 前記第1コア基板および前記第2コア基板に形成された第1導電層と、
    前記第1コア基板および前記第2コア基板に形成された第1樹脂層と、
    第1面および前記第1面に対向する第2面を有する第2支持体であって、前記第2支持体は、
    前記第2支持体の前記第2面には、前記第1支持体から分離された前記第1コア基板上に形成された前記第1樹脂層が貼付され、
    前記第2支持体の前記第1面には、前記第1支持体から分離された前記第2コア基板上に形成された前記第1樹脂層が貼付され、
    前記第1コア基板および前記第2コア基板に形成された第2導電層と、
    前記第1コア基板および前記第2コア基板を貫通し、前記第1導電層と前記第2導電層の間を接続する第1貫通電極と、を備える請求項12に記載の多層配線基板。
  14. 前記第2導電層および前記第1貫通電極に形成された第2樹脂層と、
    前記第2樹脂層に形成された第3導電層と、
    前記第2樹脂層を貫通し、前記第2導電層と前記第3導電層を貫通する層間ビア電極と、を備える請求項13に記載の多層配線基板。
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