JP2024009425A - トンネル用台車の車輪 - Google Patents
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Abstract
【課題】トンネル内に簡易に設置した規格レール上をトンネル用台車が円滑に移動可能としたトンネル台車用車輪を提供する。【解決手段】頭部13頂面の中央部14が相対的に大きい曲率半径R1の凸曲面をなすとともに頭部13頂面の両側縁部15,16が相対的に小さい曲率半径R2,R3の凸曲面をなす規格レール1に載置されてトンネル用台車Vを規格レール1に沿って移動可能に支持する車輪2であって、車輪2の外周面21を、規格レール1の中央部14の曲率半径R1と同一曲率半径の凹曲面に成形する【選択図】 図3
Description
本発明はトンネル用台車の車輪に関するものである。
トンネル工事においては、覆工コンクリート打設を行う型枠台車(スライドセントル)や、各種作業台車、養生台車、移動式プロテクターなど、大型のトンネル用台車に車輪を設けて、トンネル長手方向へ敷設したレール部材上を移動可能としている。この場合のレール部材としては市場で容易に入手できかつ十分な耐荷重性が保証されている鉄道用の規格レールを流用することが多い。
ところで、トンネル内でのレール部材の敷設は枕木によって確実な固定を行うことなく多くは簡易に路盤上に置いただけである。そして路盤が左右方向(トンネル幅方向)に傾斜していると、これに伴ってレール部材も左右方向へ傾く。特にトンネルの補修工事等の場合には実際に自動車が走行していた路盤上にレール部材を敷設することになるため、カーブ部分での傾斜や排水目的での傾斜によって、上記路盤の断面勾配は4~5%になることがある。
図8にはトンネル内でのレール部材の敷設構造の一例を示し、路盤G上に敷いた鉄板4の上にU字断面の溝型鋼5を置き、当該溝形鋼5の底壁中央に規格レール1が立設固定されている。規格レール1上に載置されてトンネル用台車Vを支持する車輪3は従来、図示するようにその外周面(踏み面)31は単純な平面となっている。
図9に示すように、路盤Gが左右方向へ傾斜していると左右の規格レール1に高低差を生じてトンネル用台車Vも傾く。このため、車輪3は規格レール1上を傾斜方向へ滑り移動する(図9)。このため、車輪3の外周面の左右外側縁に大径の鍔部32を形成して滑り移動を規制し脱輪を防止している。このような構造の車輪は例えば特許文献1(その図2、図3)に示されている。
しかし、上記従来の車輪では、図9に示すように、鍔部32を規格レール1の頭部側面に当接させて傾斜方向への車輪3の滑り移動を規制しているため、鍔部32の側面と規格レール1の頭部13側面との間の大きな摩擦によって、トンネル用台車Vの移動がスムーズに行われないという問題があった。また、鍔部32から規格レール1の頭部13に反力として横荷重(図中の矢印E)が作用して、規格レール1本来の耐荷重性が発揮されないおそれがあった。
なお、上記特許文献1には、レール部材としてパイプや丸棒を使用して、車輪の外周面をこれらの外周に沿った円弧状凹面にすることが提案されている(特許文献1の図5)が、パイプ等ではトンネル内の路盤上へ簡易に設置できないとともに、規格レールのような耐荷重性を確実に保証することは難しい。
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、トンネル内に簡易に設置した規格レール上をトンネル用台車が円滑に移動可能としたトンネル台車用車輪を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本第1発明では、頭部(13)頂面の中央部(14)が相対的に大きい曲率半径(R1)の凸曲面をなすとともに前記頭部(13)頂面の両側縁部(15,16)が相対的に小さい曲率半径(R2,R3)の凸曲面をなす規格レール(1)に載置されてトンネル用台車(V)を前記規格レール(1)に沿って移動可能に支持する車輪(2)であって、前記車輪(2)の外周面(21)を、前記規格レール(1)の前記中央部(14)の凸曲面に沿って湾曲する凹曲面に成形する。ここで、「沿う」とは、車輪外周面(21)の凹曲面の曲率半径が前記中央部(14)の凸曲面の曲率半径(R1)に一致している場合のみならず、前者が後者より小さい場合や反対に前者が後者より大きい場合を含む。
本第1発明においては、路盤の傾斜に伴って規格レール(およびトンネル用台車)が傾斜しても、規格レールの頭部頂面中央部の凸曲面に車輪の外周面の凹曲面が衝合していることによって車輪が傾斜方向へ滑り移動することは規制され、規格レール上を車輪がスムーズに転動して、車輪によって支持されたトンネル用台車の円滑な移動が保証される。
本第2発明では、前記車輪(2)の外周面(21)を、前記規格レール(1)の前記中央部(14)の曲率半径と同一曲率半径の凹曲面に成形する。なお、「同一」とは実質的に同一であれば良く、作用効果にほとんど影響を与えない加工上の誤差等を有する場合も「同一」に含まれる。
本第2発明においては、本第1発明の作用効果に加えて、トンネル用台車の鉛直荷重は規格レールの頭部頂面中央部の曲率中心に向けて作用するから、規格レールの耐荷重性も良好に発揮される。
本第3発明では、前記車輪(2)の外周面(21)を、前記中央部(14)の曲率半径よりも小さい曲率半径の凹曲面に成形する。
本第3発明においては、本第1発明の作用効果に加えて、車輪の外周面によって規格レールの頭部頂面を挟み込むような力が作用するから、規格レールに対するグリップ力が向上する。
本第4発明では、前記車輪(2)の外周面(21)の幅を前記規格レール(1)の頭部(13)の幅よりも大きくするとともに、前記外周面(21)の両外側縁に、当該外周面(21)から突出する鍔部(22)を形成する。
本第4発明によれば、路盤が大きく傾斜する等によって規格レールの頭部頂面中央部の凸曲面と車輪の外周面の凹曲面の衝合が解消された場合には、車輪の鍔部の側面が規格レールの頭部の側面に当接して、規格レール上からの車輪の脱落が防止される。
上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を参考的に示すものである。
以上のように、本発明のトンネル台車用車輪によれば、トンネル内に簡易に設置した規格レール上をトンネル用台車が円滑に移動することができるとともに、規格レールの耐荷重性も良好に発揮される。
なお、以下に説明する実施形態はあくまで一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が行う種々の設計的改良も本発明の範囲に含まれる。
(第1実施形態)
図1には規格レールの一例として JIS 50kg Nレールの断面を示す。規格レール1はレール高Hが153mmで、広幅扁平な底部11、底部11の中央から上方へ壁状に延びる腹部12、および腹部12の上端中央に形成された狭幅厚肉の頭部13よりなり、これら底部11、腹部12、頭部13は中央線Cに対して左右対称の断面形状となっている。頭部13の頂面は単純な平面ではなく、その大部分を占める中央部14は、曲率半径R1が300mmと最も大径の、上方へ凸状の曲面となっている。なお、Cpはこの場合の曲率中心である。そして頭部頂面13aの両側縁部では内側部が曲率半径R2がより小さい80mmの凸曲面となり、外側部ではその曲率半径R3はさらに小さい13mmの凸曲面となっている。
図1には規格レールの一例として JIS 50kg Nレールの断面を示す。規格レール1はレール高Hが153mmで、広幅扁平な底部11、底部11の中央から上方へ壁状に延びる腹部12、および腹部12の上端中央に形成された狭幅厚肉の頭部13よりなり、これら底部11、腹部12、頭部13は中央線Cに対して左右対称の断面形状となっている。頭部13の頂面は単純な平面ではなく、その大部分を占める中央部14は、曲率半径R1が300mmと最も大径の、上方へ凸状の曲面となっている。なお、Cpはこの場合の曲率中心である。そして頭部頂面13aの両側縁部では内側部が曲率半径R2がより小さい80mmの凸曲面となり、外側部ではその曲率半径R3はさらに小さい13mmの凸曲面となっている。
ここにおいて、本発明では、図2に示すように、トンネル用台車(正確にはその脚部)Vを支持する車輪2はその外周面21を凹曲面としてある。なお、図2の車輪外周面21の凹曲面は理解を容易にするために実際よりも極端に描いてある。これはその詳細を示す図3においても同様である。他の構造は先に従来技術で説明したものと同一で、地盤G上に敷いた鉄板4上に置いた溝形鋼5の底壁上に規格レール1が固定立設されている。
車輪2の上記外周面21の凹曲面は,図3に示すように、その曲率半径を、レール部材として使用する上述の規格レール1の、頭部頂面中央部14の凸曲面に沿った凹曲面としてある。ここで、本実施形態においては、車輪外周面21の凹曲面の曲率半径を、規格レール1の頭部頂面中央部14の曲率半径R1に等しくしてある。そして、上記外周面21の幅は規格レール1の頭部13の幅よりも大きくなっており、外周面21の左右の両外側縁には、確実に脱輪を防止するための鍔部22が外周面21から突出するように形成されている。なお、鍔部22は必ずしも必要なものではない。
このような構造によれば、車輪2はその外周面21が規格レール1の頭部頂面中央部14に沿って左右均等に規格レール1上の中央に位置させられ、鍔部22の側面が規格レール1の頭部13の側面に接触することは無い。これにより規格レール1上を車輪3がスムーズに転動し、車輪3によって支持されたトンネル用台車V(図2参照)の円滑な移動が保証される。この際、トンネル用台車Vの鉛直荷重Fは規格レール1の頭部頂面中央部14の曲率中心Cpに向けて作用するから、規格レール1の耐荷重性が良好に発揮される。また、トンネル用台車3が規格レール1上を移動する際に左右に振れても速やかに中央へ戻される調心作用も発揮される。なお図3中のLは水平線である。
路盤が傾斜して、図4に示すように、これに伴って規格レール1(およびトンネル用台車V)が傾斜しても、規格レール1の頭部頂面中央部14の凸曲面に車輪2の外周面21の凹曲面が衝合していることによって車輪2が傾斜方向へ滑り移動することは規制される。これにより、車輪2の鍔部22の側面が規格レール1の頭部13の側面に接触することが避けられ、規格レール1上を車輪2がスムーズに転動して、車輪によって支持されたトンネル用台車Vの円滑な移動が保証される。また、この時もトンネル用台車Vの鉛直荷重Fは規格レール1の頭部頂面中央部14の曲率中心Cpに向けて作用するから、規格レール1の耐荷重性が良好に発揮される。
なお、図5に示すように、脚部61,62にジャッキ63,64を備えて脚部の長さを調節することによって(図5ではジャッキ64をジャッキ63よりも伸長させている)全体の傾斜姿勢を水平姿勢に戻すことが可能なトンネル用台車(図5は型枠台車の例を示す)Vの場合には、当該台車Vを水平姿勢に戻すのに伴って、図6に示すように、規格レール1の頭部頂面中央部14の凸曲面に外周面21の凹曲面が衝合した状態で、車輪2は垂直姿勢に戻される。この状態でも車輪2は規格レール1上をスムーズに転動し、車輪2によって支持されたトンネル用台車Vの円滑な移動が保証される。また、トンネル用台車Vの鉛直荷重Fはこの場合も規格レール1の曲率中心Cpに向けて作用するから、規格レール1の耐荷重性が良好に発揮される。
(第2実施形態)
図7に示すように、車輪2の外周面21を、規格レール1の頭部頂面中央部14の曲率半径よりも小さい曲率半径の凹曲面に成形すると、上記外周面21が規格レール1の頭部13頂面に対してレール幅方向の2点(P1,P2)で接するようになって、規格レール1の頭部13頂面を挟み込む力が作用するようになるから、規格レール1に対するグリップ力が向上する。
図7に示すように、車輪2の外周面21を、規格レール1の頭部頂面中央部14の曲率半径よりも小さい曲率半径の凹曲面に成形すると、上記外周面21が規格レール1の頭部13頂面に対してレール幅方向の2点(P1,P2)で接するようになって、規格レール1の頭部13頂面を挟み込む力が作用するようになるから、規格レール1に対するグリップ力が向上する。
1…規格レール、13…頂部、14…中央部、15…内側部(側縁部)16…外側部(側縁部)、2…車輪、21…外周面、22…鍔部、V…トンネル用台車、R1,R2,R3…曲率半径。
Claims (4)
- 頭部頂面の中央部が相対的に大きい曲率半径の凸曲面をなすとともに前記頭部頂面の両側縁部が相対的に小さい曲率半径の凸曲面をなす規格レールに載置されてトンネル用台車を前記規格レールに沿って移動可能に支持する車輪であって、前記車輪の外周面を、前記規格レールの前記中央部の凸曲面に沿って湾曲する凹曲面に成形したトンネル用台車の車輪。
- 前記車輪の外周面を、前記規格レールの前記中央部の曲率半径と同一曲率半径の凹曲面に成形した請求項1に記載のトンネル用台車の車輪。
- 前記車輪の外周面を、前記規格レールの前記中央部の曲率半径よりも小さい曲率半径の凹曲面に成形した請求項1に記載のトンネル用台車の車輪。
- 前記車輪の外周面の幅を前記規格レールの頭部の幅よりも大きくするとともに、前記外周面の両外側縁に、当該外周面から突出する鍔部を形成した請求項1ないし3のいずれかに記載のトンネル用台車の車輪。
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