JP2024007881A - 固定式の自転車保護構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安価で設置を容易にしつつも外構のデザイン性を損なうことなく、かつ、自転車の保護を可能にする固定式の自転車保護構造物を提供する。【解決手段】固定式の自転車保護構造物1は、自転車30の全長よりも長い直線上に所定間隔をおいて立設される複数本のうち少なくとも2本の一部を地中に埋設固定する支柱11と、複数の支柱11の頂部と連結する連結部材12と、連結部材12と並行して複数の支柱11に連結固定する複数の桟13A、13Bと、連結部材12に掛けられて垂れ下がる自由端辺が地面と非接触を保つ長さを有し、かつ、撥水性を有する保護シート20と、保護シート20を連結部材12に保持する保持具14と、連結部材12から垂れ下がる保護シート20の少なくとも一方の自由端辺に取り付けたボトムバー24とから構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、屋外の地面に固定設置される固定式の自転車保護構造物に関する。
自宅の敷地内に自転車を保管する場合、金属部分への錆の発生を抑えるために自転車が雨風に曝されないようにするのが好ましい。そこで、従来から自転車の保管は、以下のように実施されている。
自宅のガレージに設置したカーポートに自動車と自転車を一緒に止めている。或いは、
市販の自転車用カバーを掛けて自転車を覆う、または、自転車が収まるサイズの組立式の屋根付き(ビニールシート)簡易倉庫を敷地内に載置している(特許文献1を参照)。
公開実用 昭和50-86802号公報
しかしながら、従来のカーポートを設置する場合、家屋と同程度の高さの屋根を設置する都合上、背の高い支柱を立てなければならい。この支柱は、重心の位置が高くなるので、倒れを防止するために、地中深く敷き詰めた鉄筋をコンクリートで覆って形成したガレージの土間に支柱の基端を埋設する必要がある。そのため、施工の手間、設置時間および費用が嵩むといった不都合が生じている。また、屋根の下は大きく開口しているため、例えばサイドパネルのような壁を設置しない場合、横からの風雨に晒される。背の高い屋根まで壁を設ける場合、屋根と壁が受ける風に対する堅牢性を確保する構造の施工に手間が掛かる。このようなカーポートは大型であり、昨今の住宅では設置できるスペースが限られ、サイクルポート共に多くの場合、建蔽率をオーバーしてしまう。さらに、支柱及び屋根の各部品は、通常、規格化された標準品から選択しなければならず、注文住宅による自由設計の建物とその外構とのバランスがとり難く、デザイン性を損ねるといった不都合もある。
自転車用カバーは、自転車を覆うだけであり、簡易倉庫は、地面に固定することなく組立設置するだけなので、カーポートに比べて施工の手間、設置時間および費用面において有効である。しかしながら、これらは着脱が容易でなく、例えば、子どもや買い物品で片手が塞がったユーザーが残りの片手で着脱することは困難である。また、これらは安価であるが故にデザイン性が劣るだけでなく経年劣化が早く、ひいては外構を含めたトータルのデザイン性を損ない、街並み景観上も好ましい状況とは言えない。
さらに、上記のいずれも自転車を雨に濡れ難くするが、横風を十分に防ぎきれないので、横風を伴う雨の場合、自転車の濡れを抑えきれないばかりでなく、強風の場合には自転車が倒れてしまい破損させるといった問題が生じている。
本発明は、安価で設置を容易にしつつも外構のデザイン性を損なうことなく、かつ、自転車の保護を可能にする固定式の自転車保護構造物を提供する。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされた発明であり、以下の構成を採用する。
屋外の地盤に固定設置される固定式の自転車保護構造物であって、
自転車の全長よりも長い直線上に所定間隔をおいて立設される複数本のうち少なくとも2本の一部分を地中に埋設固定する支柱と、
前記複数の支柱の頂部と連結する連結部材と、
前記連結部材と並行して前記複数の支柱に連結固定する複数の桟と、
前記連結部材に掛けられて垂れ下がる自由端辺が地面と非接触を保つ長さを有し、かつ、撥水性を有する自転車用保護シートと、
前記自転車用保護シートを前記連結部材に保持する保持具と、
前記連結部材から垂れ下がる前記自転車用保護シートの少なくとも一方の前記自由端辺に取り付けた錘と、
を備えたことを特徴とする。
上記の固定式の自転車保護構造物は、自転車の全長よりも長い直線上に所定間隔をおいて複数本の支柱を立設し、当該複数本の支柱の頂部に連結部材を連結し、これと並行して桟を連結した簡素な構造物と、当該構造物の連結部材に自転車用保護シートを掛けて保持具で保持するだけの簡素な構成からなる。支柱は、その高さが自転車の高さおよび連結部材から垂れ下がる自転車用保護シートの長さに応じて決まる。すなわち、支柱の高さは、自転車の高さ以上になるが、カーポートのような高さは不要であり、かつ、自転車用保護シートの自由端辺が地面に接触しない長さを満たす高さに設定される。これらの条件から支柱の高さは、一般的な成人の身長よりも低くなるので、支柱の重心が比較的に低い場所に位置する。それ故にカーポートの支柱のように地中深くに埋設する必要もなければ、広範囲をコンクリートで固定せずに局所的に固定するだけでよい。したがって、ガレージのようなコンクリート張りの土間に限らず土の地面を掘り返して支柱の基端を埋設して局所的に固定するだけでも支柱は倒れない。上記のことから、この構成によれば、施工の手間、設置時間および費用を抑えることができる。
また、自転車を保護する場合、連結部材から垂れ下がる自転車用保護シートをまくり上げ、自転車を構造物に沿って止め、自転車を自転車用保護シートで覆うだけで自転車のほぼ全体が保護される。自転車の自由端辺には錘が取り付けられている。このため、自転車用保護シートは、連結部材から自転車に被さるように広がり、錘の重さで緊張するように垂れ下がる。すなわち、自転車の雨による濡れは、自転車用保護シートによって防止され、強い横風による自転車の倒れは、地面に埋設された構造物に並行して自転車を止めることにより当該構造物と自転車が自転車用保護シートによって抑えられる。連結部材から自転車の上部まで斜めに張り出し、そこから垂れ下がる自転車用保護シートは、自転車用保護シート自身の重さと錘の重さの作用によって、支柱が配置された方向に向かう緩やかな力で自転車に押し当たる。つまり、構造物と自転車用保護シートが自転車の倒れ防止の防護壁として機能する。したがって、簡素な構成で自転車の倒れが防止され、ひいては当該倒れによる自転車の破損を防止することができる。
さらに、固定式の自転車保護構造物は、高さおよび設置面積を抑えることができ、かつ、無骨な構造物が露出しないよう構造物全体が自転車保護用シートで覆われている。したがって、自転車保護構造物の存在が目立つことがないので、外構のデザイン設計が容易になる。また、自転車保護用シートに色、模様、絵柄、またはこれらの組合せを施せば、よりデザイン性が向上する。シート自体の素材は、様々な種類から選択することができる。
また、上記の構成において、前記連結部材は、前記支柱の厚みより大きく当該支柱から突き出る笠状の延在部を有することが好ましい。
この構成によれば、自転車用保護シートが、延在部により支柱および桟から離れた位置に垂れ下がる。したがって、自転車用保護シートが支柱および桟と擦れて損傷するのを回避することができる。
また、上記の構成において、例えば、連結部材を挟んで垂れ下がる前記自転車用保護シートの一方の前記自由端辺が前記桟に固定されている。
この構成によれば、垂れ下がる一方の自転車用保護シートにより自転車が覆われた状態において、他方で垂れ下がる自転車用保護シートが桟に固定されているので、自転車の両サイドが自転車用保護シートによって確りと覆われている。したがって、自転車用保護シート内に風が入り込むのを抑制され、ひいては自転車用保護シートが強風などによってめくり上がり、自転車が雨風に曝されるのを抑制することができる。
なお、上記構成において、前記錘は、例えば磁石からなる。
この構成によれば、錘が自転車の金属部分に磁着するので、自転車用保護シートのめくり上がりを抑制することができる。
さらに、上記構成において、前記支柱に着脱可能な車輪止めを有してもよい。例えば、車輪止めは、前記支柱に地面と平行する載置位置と垂直に起立した収納位置に枢動可能に軸支された連結アームと、
前記連結アームの自由端に前記桟と並行し、自転車の車輪の一部分を挿入する溝が形成されたラックと、から構成されている。
この構成によれば、車輪止めを構成するラックに自転車の車輪の一部分を挿入することにより、自転車の倒れをより確実に抑制することができる。なお、連結アームを枢動可能にすることにより、自転車を止めないときにラックを収納位置に移動させ、自転車用保護シートにより覆うことが可能となり、デザイン性が向上する。
本発明によれば、安価で設置を容易にしつつも外部住空間のデザイン性を損なうことなく、かつ、自転車の保護を可能にする固定式の自転車保護構造物を提供することができる。
図1(A)は、本発明の実施形態に係る固定式の自転車保護構造物の一部分を破断した正面図、図1(B)は、その背面図である。 本発明の実施形態に係る固定式の自転車保護構造物の側面図である。 保護シートの平面図である。 自転車に保護シートを掛ける動作説明図である。 自転車に保護シートで覆った状態の側面図である。 変形例の自転車に保護シートで覆った状態の側面図である。 図7(A)は、車輪止めを有する変形例の正面図、図7(B)は、その側面図である。 図8(A)は、他の変形例における車輪止めの利用状態および収納状態を示す正面図、図8(B)は、その側面図である。 図9(A)は、他の変形例の車輪止めの平面図、図7(B)は、その側面図である。 図10(A)は、絵柄を施した保護シートを用いた変形例の正面図、図10(B)は、その背面図である。
以下、本発明の実施形態に係る固定式の自転車保護構造物について図面を用いて説明する。
図1(A)は、本発明に係る固定式の自転車保護構造物の一部を破断して示す正面図、図1(B)はその背面図、図2は、その側面図である。図1(A)では、自転車保護構造物の構造を見やすくするため、保護シートを斜めに破断した状態を示す。図1(A)及び図1(B)における地中部分については地中断面を示す。
以下の各実施形態において、自転車保護構造物を正面視したときに自転車を止める側を手前側、支柱を挟んで反対側を奥側と適宜に称す。
自転車保護構造物1は、地面に埋設固定される構造物10および保護シート20から構成されている。なお、保護シート20は、本発明の自転車用保護シートに相当する。
構造物10は、複数本の支柱11と、各支柱11の頂部と連結する連結部材12と、当該連結部材12と並行して複数の支柱11に連結固定する複数の桟13A,13Bと、保護シート20を連結部材12に保持する保持具14とから構成されている。
複数の支柱11は、角材又はパイプであり、例えば木材、金属、樹脂などからなり、直線上に所定間隔(本実施形態では等間隔)をおいて立設される。例えば木材であれば、自転車保護構造物1が不要となり取り壊しを行なう際に、廃棄処分が容易である。各支柱11のうち少なくとも両端の2本は、その基端の一部分が地中に埋設される。埋設される支柱11の基端は、その周りに流し込まれるコンクリートにより固定されてもよいし、或いはコンクリートブロックに基端を予め固定した状態で埋設してもよい。本実施形態では支柱11は4本であるが、この形態に限らず構造物10に横並びに止める自転車30の長さ、台数によって適宜に変更される。自転車30を保護する自転車保護構造物1の大きさに対し、支柱11の数は3本から4本が好ましい。また、支柱11の高さは、自転車30の高さおよび保護シート20の自由端辺が地面に接触しない長さを満たす条件に設定される。すなわち、支柱11の高さは、自転車30の高さ以上であり、一般の成人の身長よりも低く設定される。なお、隣接する支柱11の間隔は、等間隔でなくてもよいし、支柱11は少なくとも2本を埋設固定すればよく、4本の支柱11を全てコンクリート等で埋設固定してもよい。支柱11の全ての一部分が地中に埋設されることで、自転車保護構造物1の堅牢性が確保されやすい。
連結部材12は、図2に示すように、支柱11の厚みTより大きい幅Wを有する板状又は棒状である。すなわち、連結部材12は、支柱11の厚み方向に笠状に突き出る延在部12A,12Bを有する。本実施形態において延在部12A,12Bの長さは、支柱11を挟んで非対称である。すなわち、自転車30を止める手前側の延在部12Aは、支柱11および桟13に保護シート20が擦れない所定のクリアランスを保つ長さに設定されている。他方の延在部12Bは、保護シート20の端辺を固定する桟13Aの厚みと同じに設定されている。すなわち、保護シート20が連結部材12から垂直に垂れ下がるように設定されている。また、連結部材12は、擦れによる保護シート20の損傷や劣化防止のために保護シート20と接触する面を滑らかに研磨されており、延在部12A、12Bの先端に丸みが持たされている。なお、連結部材12の長さは、直線上に並ぶ支柱11の両端までの距離より僅かに長く設定されている。すなわち、保護シート20の幅と同じであり、当該保護シート20により支柱11が隠れる長さに設定されている。これによって、支柱11の上端部が雨から保護されやすい。
桟13は、板状である。本実施形態では、保護シート20の一方の端辺を固定するための桟13A(図1の上側)を支柱11の奥側に連結している。他方の支柱11の中間に位置する桟13Bは、支柱11の手前側に連結されている。なお、本実施形態では、桟13Aおよび13Bは、支柱11の奥側と手前側に設けているが、同じ側に設けてもよい。
桟13Aは、後述する保護シート20に形成された複数の貫通孔21に通す保持具15が設けられている。保持具15は、桟13Aから突出するように設けられる。保持具15は、例えば、ピンフック(以下、適宜に「フック」と称す)やボルトであるが、この形態に限らず、保護シート20を固定可能なものであればよい。なお、桟13A、13Bは、構造物10の外観を統一するために支柱11および連結部材12と同じ材質によって形成されている。
保持具14は、連結部材12の頂部にネジ固定した丸カンプレートである。すなわち、丸カンプレートは、保護シート20に設けた長孔22(図3を参照)に丸カンを通して位置ずれを防止しつつ保持している。なお、保持具14は、丸カンプレートに限定されず、保護シート20を保持できるものであればよく、例えばアンカーボルト、打込みアンカーおよびシートクリップなどであってもよい。
保護シート20は、図3に示すように、撥水性を有する矩形状の不透明なシートであり、例えば、帆布、化繊繊維の布、ビニールシート、フィルムシートなどからなる。この保護シート20は、図中の上側が、桟13Aに固定される固定端辺であり、下側が自由端辺である。自由端辺には、錘としてのボトムバー24が設けられている。ボトムバー24は、保護シート20にぶら下がるように配置されており、これにより、保護シート20にはテンションが加わっている。なお、自由端辺が地面と非接触を保つように、保護シート20の長さが設定されている。つまり、保護シート20において、保持具14に取付けられる長孔22から自由端辺までの長さは、支柱11の高さよりも短い。
固定端辺に沿って等間隔に複数の貫通孔21が形成されている。各貫通孔21は、保持具15を引っ掛けるための金属製のリングが装着されている。例えば、保持具15がフックである場合、貫通孔21に当該フックを引っ掛ける形態として利用できる。
保護シート20の図中上寄りの左右両側に長孔22が形成されている。両長孔22は、連結部材12の上面に取り付けられた保持具14である丸カンを通すためのものである。各長孔22にも金属製のリングが装着されている。
保護シート20の図中下寄りの両側に貫通孔23が形成されている。各貫通孔23の位置は、自由端辺を内向きに折り返して円筒を形成し、当該円筒内に錘となるボトムバー24を通すことか可能な位置である。すなわち、円筒を形成したときの保護シート20の重畳部分に貫通孔23が位置し、当該貫通孔23を介してリベットなどの締結部材25などによって締結する。
上記の自転車保護構造物1によって自転車30を保護する場合、図4および図5に示すように、ボトムバー24を把持して保護シート20をまくり上げ、自転車30を構造物10と横並びに止めた後に保護シート20により自転車30を覆うことにより自転車30が簡単に保護される。自転車保護構造物1は、複数の自転車30を保護するように構成されてもよい。この場合、複数の自転車30は、自転車保護構造物1の前後方向に見て一部分が重なり合うように平面視で自転車保護構造物1に対して斜めに配置される。但し、複数の自転車30は、自転車保護構造物1の前後方向に見て重なりが生じないように、すべて構造物10と横並びに止められてもよい。
上記構成の自転車保護構造物1によれば、支柱11の高さが自転車以上の高さで成人の身長よりも低い高さに設定されるので、支柱11の重心が低い場所に位置する。それ故に従来のカーポートやサイクルポートに比べ、支柱11の基端を地中深く埋設する必要がなく、かつ、支柱11の一部分である基端周りを局所的に固定するだけで倒れない。
また、自転車30は、構造物10と横並び状態或いは斜め横並びで保護シート20に挟まれるので、強い横風を伴う雨が降っても自転車30の濡れが抑制されるだけでなく、自転車30の倒れも抑制される。したがって、自転車30の錆等の劣化を抑えることができ、かつ、自転車30の倒れによる破損も抑制することができる。
例えば従来のカーポートは、雨の日にユーザーがカーポートに止められた自動車又は自転車に乗り込む時にユーザーが雨に濡れることを防止できるよう、通常、成人の身長よりも高い位置に設けられた屋根を有する。しかし、2015年の道路交通法改正以降、傘をさしたまま自転車を運転することは禁止されているため、多くのユーザーは、自転車を運転する場合に傘で雨を避けるのでなく、例えばカッパを着て降雨時に対処するようになっている。このため、ユーザーが自転車に乗り込むときだけ雨にあたることを防止するという点では、自転車に対するカーポートの必要性は低くなっている。このように雨の日に自転車を運転するユーザーの多くがカッパを着て雨にあたるという事実を考慮すれば、簡単な構造を有する上記の自転車保護構造物1の総合的な有用性は、高い屋根を有する従来のカーポートの有用性よりも高い。
さらに、構造物10が、支柱11を直線上に並べた簡素な構成であるので、設置面積を最小限に抑えることができ、さらに構造物10の大部分が保護シート20により覆われて隠れているので、外観のデザイン設計が容易になるばかりでなく、安価で設置を容易にしつつも自転車30を確実に保護することができる。また、保護シート20が不透明なシートであり、外構の一部として視認される色合いやデザインにすることにより、当該保護シート20によって自転車30を隠せる。したがって、街並み景観上、雑然とした印象を与えがちな自転車30の存在を認識し難くすることができ、ひいては自転車30又はその電池などの高価な部品の盗難を抑止することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、上記実施形態に限られず、特許請求の範囲に記載した限りにおいて設計変更が可能である。例えば、以下のように構成してもよい。
(1)上記の各実施形態では、連結部材12を挟んで垂れ下がる保護シート20の長さを非対称とし、一方の保護シート20のみで自転車30を保護する構成であったが、図6に示すように、構造物10を挟んで両側に自転車30を止めて保護するようにしてもよい。この場合、連結部材12から垂れ下がる両保護シート20の長さを同じ、すなわち、両自由端辺が地面に近接する長さであり、かつ、各自由端辺にボトムバー24を備えた構成にすればよい。
(2)図7(A)および図7(B)に示すように、上記の各実施形態は、構造物10の支柱11に車輪止め40を設けた構成であってもよい。
車輪止め40は、自転車30の車輪を挟むことによって、自転車30を所定の場所で立設状態に保持する。ここで、車輪止め40は、例えば、支柱11に接続されてもよく、支柱11から離れた地面に設けられてもよい。車輪止め40は、例えば、支柱11に連結した連結アーム41と、連結アーム41の先端側に桟13A、13Bと並行し、自転車30の車輪の一部分を挿入する溝が形成されたスタンド42とから構成されている。
連結アーム41は、軸Pに枢動可能に軸支されており、その先端が地面と水平な載置位置と垂直に起立した収納位置に移動するよう構成されている。
この構成によれば、車輪止め40を構成するスタンド42に自転車30の車輪の一部を挿入することにより、自転車30の倒れをより確実に抑制することができる。なお、連結アーム41を枢動可能にすることにより、自転車30を止めないときにスタンド42を収納位置に移動させ、保護シート20により覆って隠すことができる。したがって、自転車保護構造物1のデザイン性が向上する。なお、この実施形態では、自転車30の前輪のみをスタンド42の溝にはめ込む構成であるが、後輪もはめ込み可能にスタンド42の長さを適宜に変更することもできる。
なお、上記の実施形態の車輪止め40は、折り畳み式であったが、支柱11に着脱可能な構成であってもよい。例えば、図8(A)および図8(B)に示すように、車輪止め40は、スタンド42のみの構成とし、桟13Bの幅がスタンド42の溝の幅に収まり、桟13Bが溝に係合するように構成すればよい。なお、構造物10側に桟13Bとは別の桟を設け、当該桟にスタンド42を係合させてもよい。
この構成によれば、スタンド42の溝に桟13を挿入するだけで、スタンド42を構造物10と一体的に収納することができ、ひいては保護シート20によってスタンド42を隠すこともできる。また、スタンド42は、構造物10に対して任意の位置に設置可能となるので、例えば構造物10に対して複数のスタンド42を、所定間隔をおいて斜めに設置することにより、自転車30を止める台数を増やすことも可能になる。なお、収納時にスタンド42は、保護シート20および構造物10によって挟まれるので、落下することはない。
或いは、車輪止め40は、次のように構成してもよい。図9(A)および図9(B)に示すように、連結アーム41は、スタンド42の溝43と同じ深さDおよび同じ幅Wの溝44を形成された本体41A、本体41Aの基端側において支柱11をはめ込むためのコの字状の嵌合部41B、スタンド42を取り付ける先端側の板状部41Cとから成る。スタンド42は、板状部41Cの表面において軸P1を介して旋回可能に構成すればよい。なお、スタンド42は、板状部41Cと重なる前部分と重ならない後部分で厚みが異なる。すなわち、後部分は、板状部41Cの厚み分を含み、スタンド42の溝43に自転車30の前輪をはめ込んだときにスタンド42が安定するように、連結アーム41の裏面とスタンド42の裏面が面一になるよう構成されている。
この構成によれば、車輪止め40を収納する場合、支柱11との嵌合状態を解除するために支柱11から嵌合部41Bを引き抜き、スタンド42を旋回して連結アーム41と一直線上にすることにより、本体41Aの溝44およびスタンド42の溝43が互いに連通状態になる。したがって、この状態で両溝43、44を桟13Bに挿入するだけで、図8(A)の二点鎖線で示すスタンド42と同様に、車輪止め40は、構造物10の桟13Bに装着および収納される。また、スタンド42は、連結アーム41上で旋回可能であるので、構造物10に対して自転車30を任意の角度で止めることができる。
また、マンション、アパート、商業施設、公園などの駐輪場に本実施形態の自転車保護構造物1を固定設置した場合、車輪止め40のスタンド42を収納した未使用状態であれば、初めて利用するユーザーは、保護シート20しか視認できず、駐輪場であることを認識し難い。しかしながら、車輪止め40を予め設置しておくことにより、ユーザーが駐輪場であることを認識し易くなる。
なお、上記の他の実施形態においても自転車30を斜めに止めてもよいことは言うまでもない。
(3)上記の各実施形態では、保護シート20のバタつきや捲れを防止するために、自由端辺に錘となるボトムバー24を備えているが、自由端辺と同じ長さのボトムバー24に限らず、短尺のバーや小片の磁石であってもよい。磁石を利用した場合、自転車30の金属部分と磁着させることにより、保護シート20のバタつきや捲れを確実に抑えることができる。
或いは、上記の各実施形態は、図8に示すように、ボトムバー24の端面と支柱11の側面をベルト50により繋ぎ止めるように構成してもよい。本実施形態は、ボトムバー24の端面にベルト50の一端を固定し、その他端をファスナーテープ51によって支柱11の側面に着脱可能に構成されている。繋ぎ止めを解かれたベルト51の端部は、保護シート20から垂れ下がることのないように、ボトムバー24に沿って保護シート20の内側に折り畳まれ、保護シート20の裏面下部にファスナーテープ51によって着脱可能に止められる。この構成によれば、ベルト側のファスナーテープ51の長さを適度な長さに設定しておくことにより、繋ぎ止め位置の変更が可能となり、自転車への保護シート20の掛かり具合を任意に調整することができる。なお、ベルト50の繋ぎ止めは、ファスナーテープ50の形態に限定されるものではなく、ベルト50に係合リングを設け、フックなどに係合させる形態であってもよい。この構成の場合、複数の係合リングを所定間隔でベルト51に設けることにより、繋ぎ止め位置の変更が可能となり、自転車への保護シート20の掛かり具合を調整することができる。
(4)上記の各実施形態の保護シート20は、単色であったが、シートであるため任意の色が選択可能である。また、保護シート20は、模様や絵柄を施すことも可能である。保護シート20が不透明である場合、収容される自転車30自体の色や柄に拘わらず、建物の壁、柵、又は門といった周囲の景観に合わせた外観とすることが可能である。例えば、保護シート20は、図10(A)に示すように、樹木の絵柄を施すことにより、自転車30を隠した上に、周囲の庭木や、公園などの緑地との調和をとりやすくなり、ひいては、建物の外部住空間の魅力を向上させる。
(5)上記の各実施形態の支柱11は、図10(A)および図10(B)に示すように、地中に埋設した基端部分を固定する固定部材に地中から抜け難くするために、固定部材の外径よりも大きく突き出た返し等を設けた構成であってもよい。
1 自転車保護構造物
10 構造物
11 支柱
12 連結部材
12A,12B 延在部
13A,13B 桟
14、15 保持具
20 保護シート
21 貫通孔
22 長孔
23 貫通孔
24 ボトムバー
25 締結部材
30 自転車
40 車輪止め
41 連結アーム
41A 本体
41B 嵌合部
41C 板状部
42 スタンド
43,44 溝
50 ベルト
51 ファスナーベルト

Claims (6)

  1. 屋外の地盤に固定設置される固定式の自転車保護構造物であって、
    自転車の全長よりも長い直線上に所定間隔をおいて立設される複数本のうち少なくとも2本の一部を地中に埋設固定する支柱と、
    前記複数の支柱の頂部と連結する連結部材と、
    前記連結部材と並行して前記複数の支柱に連結固定する複数の桟と、
    前記連結部材に掛けられて垂れ下がる自由端辺が地面と非接触を保つ長さを有し、かつ、撥水性を有する自転車用保護シートと、
    前記自転車用保護シートを前記連結部材に保持する保持具と、
    前記連結部材から垂れ下がる前記自転車用保護シートの少なくとも一方の前記自由端辺に取り付けた錘と、
    を備えたことを特徴とする固定式の自転車保護構造物。
  2. 前記連結部材は、前記支柱の厚みより大きく当該支柱から突き出る笠状の延在部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の固定式の自転車保護構造物。
  3. 前記連結部材を挟んで垂れ下がる前記自転車用保護シートの一方の前記自由端辺が前記桟に固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の固定式の自転車保護構造物。
  4. 前記錘は、磁石からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の固定式の自転車保護構造物。
  5. 前記支柱に着脱可能な車輪止めを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の固定式の自転車保護構造物。
  6. 前記車輪止めは、自転車の車輪の一部を挿入する溝が形成されたスタンドを備えた
    ことを特徴とする請求項5に記載の固定式の自転車保護構造物。
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