JP2024007756A - Otaマスタ - Google Patents
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Abstract
【課題】切り替え完了後に異常が発生を判断するOTAマスタを提供する。【解決手段】車両のソフトウェア更新状況を記憶しているセンタとネットワークを介して通信可能なOTAマスタであって、センタから受信した更新データに基づいて車載機器のソフトウェア更新処理が実行され、次回に更新後のソフトウェアで起動されるための設定終了後、更新完了をセンタに把握させ、更新完了の旨をユーザーに提示する更新完了処理を実行する第1の制御部と、更新後のソフトウェアに切り替わった状態で車両起動後の時点でのソフトウェアのバージョン情報を取得する第2の制御部と、上記時点でセンタに保存されている自車両のソフトウェアのバージョン情報をセンタから取得する第3の制御部と、第2の制御部で取得したバージョン情報と第3の制御部で取得したバージョン情報とが不一致である場合は、更新完了処理が正常に終了しなかったと判定する第4の制御部と、を備える。【選択図】図1
Description
本開示は、車両のソフトウェアの更新状況を記憶しているセンタとネットワークを介して通信可能なOTAマスタに関する。
車両には、車両の動作を制御するための複数の電子制御ユニットが搭載されている。電子制御ユニットは、プロセッサと、RAMのような一時的な記憶部と、フラッシュROMのような不揮発性の記憶部である不揮発性メモリとを備え、プロセッサが不揮発性メモリに記憶されるソフトウェアを実行することにより電子制御ユニットの制御機能を実現する。各電子制御ユニットが記憶するソフトウェアは書き換え可能であり、より新しいバージョンのソフトウェアに更新することにより、各電子制御ユニットの機能を改善したり、新たな車両制御機能を追加したりすることができる。
電子制御ユニットのソフトウェアを更新する技術として、車載ネットワークに接続された車載通信機器とインターネットなどの通信ネットワークとを無線で接続し、車両のソフトウェアの更新処理を担う装置(OTAマスタ)が、無線通信を介してセンタなどのサーバーからソフトウェアをダウンロードし、ダウンロードしたソフトウェアを電子制御ユニットにインストールすることにより、電子制御ユニットのソフトウェア更新や追加を行うOTA(Over The Air)技術が知られている。例えば、特許文献1を参照。
所定の車載機器のソフトウェア更新が完了すれば、更新後のソフトウェアに切り替わって起動することになる。また、更新が完了した場合、そのことを示す更新完了通知が、例えばナビ画面に表示される。これにより、ユーザーは、ソフトウェア更新が(正常に)完了したことを認識できる。ここで、この更新完了表示は、次のような処理の流れで表示される。
まず、各車載機器が、自身の更新が完了したことを個別にセンタに通知する。センタでは、この通知に基づき、更新完了状況が把握できる。全車載機器の更新が完了した後に、全車載機器の更新が終わったか否かの旨の問い合わせがOTAマスタからセンタに送られてくれば、これに対して全ての更新が終わった旨をOTAマスタに返す。OTAマスタは、これを受けて、ナビ画面に、更新完了通知を表示する。つまり、車両でのソフトウェア更新が完了すれば、センタで各車両の更新完了状況を把握するためにその旨がセンタに通知され、その後、車両側で更新完了通知を表示するという処理(更新完了時処理)が実行されている。なお、この更新完了通知の表示は法規上要請されているものでもある。
しかし、新ソフトウェアへの切り替え(更新)自体は正常に終了しているが、更新完了の通知を車両からセンタに送信する処理が異常終了する等で、ソフトウェアの切り替え完了後から更新完了表示までの間の処理である上記更新完了時処理が異常終了する場合もあり得る。なお、ここでいう「切り替えの正常終了(完了)」とは、現在は更新前のソフトウェアで動作している状態であるが、更新処理の結果、起動後に読み込まれるソフトウェアが記憶される記憶部の領域に、更新後のソフトウェアのバイナリデータが配置された状態で、次回起動時は当該更新後のソフトウェアがメモリに読み込まれて起動するための設定が完了している状態のことをいう。例えば、シングルバンクメモリであれば、更新後のソフトウェアのバイナリデータが配置されている状態、デュアルバンクメモリの場合は、起動時に用いるバンクとして更新後のソフトウェアが記憶されているほうのバンクが指定された状態である。
そして、上記のような異常終了が発生していると、更新後のソフトウェアへの切り替え自体は正常終了しているにも関わらず、センタにおいて、上記更新完了の通知が届いていないために全車載機器の更新が完了していないと扱われたりする等で、上記ナビ画面への更新完了通知の表示がされない可能性がある。そして、更新が完了しているにもかかわらずこのような更新完了通知を表示しない(ユーザーに提示しない)ことは、法規上の観点で問題があった。
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、切り替え完了後に異常が発生していたか否かを判断することができるOTAマスタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示技術の一態様は、車両のソフトウェアの更新状況を記憶しているセンタとネットワークを介して通信可能なOTAマスタであって、センタから受信した更新データに基づいて所定の車載機器のソフトウェア更新処理が実行され、次回の起動について更新後のソフトウェアで起動されるための設定が終了した後、更新が完了したことをセンタに把握させ、かつ、更新完了の旨をユーザーに提示するための更新完了処理を実行する第1の制御部と、更新後のソフトウェアに切り替わった状態で車両が起動された後の所定のタイミングにおいて、その時点での車載機器のソフトウェアのバージョン情報を取得する第2の制御部と、上記時点でセンタに保存されている自車両にかかる車載機器のソフトウェアのバージョン情報をセンタから取得する第3の制御部と、第2の制御部で取得したバージョン情報と、第3の制御部で取得したバージョン情報とが不一致である場合は、更新完了処理が正常に終了しなかったと判定する第4の制御部と、を備える、OTAマスタである。
本開示のOTAマスタによれば、切り替え完了後に異常が発生していたか否かを判断することができ、更新完了通知を表示することができる。
<実施形態>
[構成]
図1は、本開示の一実施形態に係るネットワークシステムの全体構成を示すブロック図である。図1に示すネットワークシステムは、車両に搭載された複数の電子制御ユニット40a~40dのソフトウェアを更新するためのシステムであり、車両の外にあるセンタ10と、車両内に構築される車載ネットワーク20と、を備える。
[構成]
図1は、本開示の一実施形態に係るネットワークシステムの全体構成を示すブロック図である。図1に示すネットワークシステムは、車両に搭載された複数の電子制御ユニット40a~40dのソフトウェアを更新するためのシステムであり、車両の外にあるセンタ10と、車両内に構築される車載ネットワーク20と、を備える。
(1)センタ
センタ10は、ネットワーク70を介して、車載ネットワーク20が備える後述するOTAマスタ30と通信可能である。センタ10は、OTAマスタ30との間で、電子制御ユニット40a~40dのソフトウェアの更新データの送信や、ソフトウェア更新処理の進捗状況を示す通知の受信などを行って、OTAマスタ30に接続された複数の電子制御ユニット40a~40dのソフトウェア更新を制御及び管理することができる。このセンタ10は、いわゆるサーバーとしての機能を有する。
センタ10は、ネットワーク70を介して、車載ネットワーク20が備える後述するOTAマスタ30と通信可能である。センタ10は、OTAマスタ30との間で、電子制御ユニット40a~40dのソフトウェアの更新データの送信や、ソフトウェア更新処理の進捗状況を示す通知の受信などを行って、OTAマスタ30に接続された複数の電子制御ユニット40a~40dのソフトウェア更新を制御及び管理することができる。このセンタ10は、いわゆるサーバーとしての機能を有する。
図2は、図1におけるセンタ10の概略構成を示すブロック図である。図2で示すように、センタ10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶装置13と、通信装置14と、を備える。記憶装置13は、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)などの読み書き可能な記憶媒体を備えた装置であり、ソフトウェアの更新管理を実行するためのプログラム、ソフトウェアの更新制御及び更新管理に用いる情報、及び各電子制御ユニットのソフトウェアの更新データなどを記憶する。センタ10において、CPU11は、記憶装置13から読み出したプログラムを、RAM12を作業領域として用いて実行することにより、ソフトウェア更新に関する所定の処理を実行する。通信装置14は、ネットワーク70を介してOTAマスタ30と通信を行うための装置である。
図3は、図2に示したセンタ10の機能ブロック図である。図3で示すセンタ10は、記憶部16と、通信部17と、制御部18と、を備える。記憶部16は、図2に示した記憶装置13によって実現される。通信部17及び制御部18は、図2に示したCPU11がRAM12を用いて記憶装置13に記憶されるプログラムを実行することによって実現される。
記憶部16は、車両に搭載された1つ以上の電子制御ユニットのソフトウェア更新処理に関する情報を記憶する。ソフトウェア更新処理に関する情報として、記憶部16は、車両を識別する車両識別情報(車両ID)ごとに、電子制御ユニット40a~40dで利用可能なソフトウェアを示す情報を関連付けた更新管理情報と、電子制御ユニット40a~40dのソフトウェアの更新データとを、少なくとも記憶する。電子制御ユニット40a~40dで利用可能なソフトウェアを示す情報としては、例えば、複数の電子制御ユニット40a~40dの各ソフトウェアの最新のバージョン情報の組み合わせが定義される。また、ソフトウェア更新処理に関する情報として、記憶部16は、車両で実施されているソフトウェアの更新状態を示す更新ステータスを記憶することができる。さらに、記憶部16は、複数の電子制御ユニット40a~40dのそれぞれに搭載される不揮発性メモリの種別に関する情報を記憶することができる。
通信部17は、OTAマスタ30との間で、データ、情報、及び要求などの送信及び受信を行う。通信部17は、OTAマスタ30からソフトウェアの更新確認要求を受信する。更新確認要求は、例えば、車両において電源又はイグニッションがオンされた(以下「電源ON」という)時に、OTAマスタ30からセンタ10へと送信される情報であって、車両構成情報に基づいて電子制御ユニット40a~40dの更新データがあるか否かの確認をセンタ10に要求するための情報である。また、通信部17は、OTAマスタ30から更新確認要求を受信すると、更新データの有無を示す情報をOTAマスタ30に送信する。また、通信部17は、OTAマスタ30からの配信パッケージの送信要求(ダウンロード要求)を受信する。また、通信部17は、配信パッケージのダウンロード要求を受信すると、電子制御ユニット40a~40dのソフトウェアの更新データを含む配信パッケージをOTAマスタ30に送信する。
制御部18は、通信部17がOTAマスタ30から更新確認要求を受信すると、記憶部16に記憶されている更新管理情報(電子制御ユニットのバージョンなど)に基づいて、更新確認要求に含まれる車両IDで特定される車両に搭載された電子制御ユニット40a~40dについてソフトウェアの更新データがあるか否かを判定する。制御部18による更新データがあるか否かの判定結果は、通信部17によってOTAマスタ30に送信される。制御部18は、判定部15によって電子制御ユニット40a~40dのソフトウェアの更新データがあると判定された場合、更新確認要求をしてきたOTAマスタ30に更新データを含む配信パッケージを生成して送信する。
(2)車載ネットワーク
車載ネットワーク20は、OTAマスタ30と、複数の電子制御ユニット40a~40dと、通信モジュール50と、を備える。OTAマスタ30と通信モジュール50とは、バス60aを介して接続されている。OTAマスタ30と電子制御ユニット40a及び40bとは、バス60bを介して接続されている。OTAマスタ30と電子制御ユニット40c及び40dとは、バス60cを介して接続されている。
車載ネットワーク20は、OTAマスタ30と、複数の電子制御ユニット40a~40dと、通信モジュール50と、を備える。OTAマスタ30と通信モジュール50とは、バス60aを介して接続されている。OTAマスタ30と電子制御ユニット40a及び40bとは、バス60bを介して接続されている。OTAマスタ30と電子制御ユニット40c及び40dとは、バス60cを介して接続されている。
OTAマスタ30は、バス60a及び通信モジュール50を介してネットワーク70経由でセンタ10と無線による通信が可能である。このOTAマスタ30は、OTA状態を管理し、ソフトウェア更新処理の流れである更新シーケンスを制御して更新対象となる電子制御ユニット(以下「ターゲット電子制御ユニット」という)のソフトウェア更新を実施する機能を有する装置である。OTAマスタ30は、センタ10から取得した更新データなどに基づいて、電子制御ユニット40a~40dのうちターゲット電子制御ユニットのソフトウェア更新を制御する。OTAマスタ30は、セントラルゲートウェイ(CGW)と称される場合もある。
図4は、図1におけるOTAマスタ30の概略構成を示すブロック図である。図4で示すように、OTAマスタ30は、CPU31と、RAM32と、ROM(Read-Only Memory)33と、記憶装置34と、通信装置36と、を備える。CPU31、RAM32、ROM33、及び記憶装置34は、マイクロコンピューター35を構成する。OTAマスタ30において、CPU31は、ROM33から読み出したプログラムを、RAM32を作業領域として用いて実行することにより、ソフトウェア更新に関する所定の処理を実行する。通信装置36は、図1に示したバス60a~60cを介して、通信モジュール50及び電子制御ユニット40a~40dのそれぞれと通信を行うための装置である。
図5は、図4に示したOTAマスタ30の機能ブロック図である。図5に示すOTAマスタ30は、記憶部37と、通信部38と、制御部39と、を備える。記憶部37は、図4に示した記憶装置34によって実現される。通信部38及び制御部39は、図4に示したCPU31がRAM32を用いてROM33に記憶されるプログラムを実行することによって実現される。
記憶部37は、複数の電子制御ユニット40a~40dのソフトウェア更新を実行するためのプログラム(OTAマスタ30の制御用プログラム)や、ソフトウェア更新を実行する際に用いる各種データの他、センタ10からダウンロードしたソフトウェアの更新データなどを記憶する。また、記憶部37は、複数の電子制御ユニット40a~40dのそれぞれに搭載される不揮発性メモリの種別に関する情報を記憶することができる。
通信部38は、センタ10との間で、データ、情報、及び要求などの送信及び受信を行う。通信部38は、例えば、車両の電源ONを契機として、ソフトウェアの更新確認要求をセンタ10に送信する。更新確認要求は、例えば、車両を識別するための車両IDと、車載ネットワーク20に接続される電子制御ユニット40a~40dのソフトウェアの現バージョンに関するバージョン情報と、を含む。また、この更新確認要求には、車載ネットワーク20に接続される電子制御ユニット40a~40dの種類に関する情報を含んでもよい。車両ID及び電子制御ユニット40a~40dのソフトウェアの現バージョンは、センタ10が車両IDごとに保持するソフトウェアの最新バージョンとの比較により、電子制御ユニット40a~40dのソフトウェアの更新データがあるか否かを判定するために用いられる。また、通信部38は、更新確認要求に対する応答としてセンタ10から更新データの有無を示す通知を受信する。電子制御ユニット40a~40dのソフトウェアの更新データがある場合、通信部38は、ソフトウェアの更新データの配信パッケージのダウンロード要求をセンタ10に送信し、センタ10から送信される配信パッケージを、制御部39による制御に基づいて受信(ダウンロード)する。また、通信部38は、電子制御ユニット40a~40dが送信するソフトウェアの更新状態を、センタ10に送信する。
制御部39は、通信部38が受信した更新確認要求に対するセンタ10からの応答に基づいて、電子制御ユニット40a~40dのソフトウェアの更新データがあるか否かを判定する。また、制御部39は、自らの制御に基づいて通信部38がセンタ10から受信(ダウンロード)して記憶部37に格納した配信パッケージの復号や真正性の検証を行う。また、制御部39は、センタ10から受信(ダウンロード)した更新データを用い、電子制御ユニット40a~40dのソフトウェア更新処理(各種の検証、インストール、アクティベートなど)を制御する。具体的には、制御部39は、配信パッケージでダウンロードした1つ以上の更新データをターゲット電子制御ユニットに転送し、ターゲット電子制御ユニットに更新データに基づく更新ソフトウェアをインストールさせる。インストールの完了後、制御部39は、ターゲット電子制御ユニットに対して、インストールした更新ソフトウェアを有効化させるアクティベートを指示する。このソフトウェア更新処理の際、制御部39は、複数の電子制御ユニット40a~40dにおける各種の検証、インストール、アクティベートなどの手順を好適に制御する。
また、制御部39は、センタ10から受信した更新データに基づいて所定の車載機器のソフトウェア更新処理が実行され、次回の起動について更新後のソフトウェアで起動されるための設定が終了した後、更新が完了したことをセンタ10に把握させ、かつ、更新完了の旨をユーザーに提示するための更新完了処理を実行する機能(第1の制御部)、更新後のソフトウェアに切り替わった状態で車両が起動された後の所定のタイミングにおいて、その時点での車載機器のソフトウェアのバージョン情報を取得する機能(第2の制御部)、その時点でセンタ10に保存されている自車両にかかる車載機器のソフトウェアのバージョン情報をセンタ10から取得する機能(第3の制御部)、及び第2の制御部で取得したバージョン情報と、第3の制御部で取得したバージョン情報とが不一致である場合は、更新完了処理が正常に終了しなかったと判定する機能(第4の制御部)を有する。
複数の電子制御ユニット40a~40dは、車両の各部の動作を制御するための装置(ECU:Electronic Control Unit)である。図1においては、車載ネットワーク20が4つの電子制御ユニット40a~40dを備えている例を示したが、電子制御ユニットの数は特に限定されない。例えば、電子制御ユニット40a~40dのソフトウェアの更新処理時に更新データがあることの表示、車両のユーザーや管理者にソフトウェア更新に対する承諾を求めるための承諾要求画面の表示、及びソフトウェア更新の結果の表示など、各種の表示を行うための表示装置(HMI)が、OTAマスタ30に接続されていてもよい。表示装置としては、カーナビゲーションシステムなどを用いることが可能である。また、電子制御ユニットをOTAマスタ30に接続するバスの数も特に限定されない。例えば、上述の表示装置が、バス60a~60c以外のバスでOTAマスタ30に接続されてもよい。
通信モジュール50は、センタ10と車両との通信を制御する機能を持ったユニットであり、車載ネットワーク20をセンタ10に接続するための通信機器である。通信モジュール50は、ネットワーク70経由でセンタ10と無線で接続され、OTAマスタ30による車両の認証や更新データのダウンロードなどが行われる。なお、この通信モジュール50は、OTAマスタ30に含まれて構成されてもよい。
[制御]
次に、図6をさらに参照して、本実施形態に係るネットワークシステムにおいて実行される制御を説明する。図6は、センタ10とOTAマスタ30との間で実行される制御の処理シーケンスである。図6に示す制御は、車両のイグニッションがオン(IG-ON)されると開始される。
次に、図6をさらに参照して、本実施形態に係るネットワークシステムにおいて実行される制御を説明する。図6は、センタ10とOTAマスタ30との間で実行される制御の処理シーケンスである。図6に示す制御は、車両のイグニッションがオン(IG-ON)されると開始される。
(ステップS611)
OTAマスタ30は、新しいソフトウェアに切り替えてから初めて起動したか否かを判断する。新ソフトウェアの切り替え後の初めての起動である場合には(ステップS611、はい)、ステップS612に処理が進み、それ以外は制御が終了する。
OTAマスタ30は、新しいソフトウェアに切り替えてから初めて起動したか否かを判断する。新ソフトウェアの切り替え後の初めての起動である場合には(ステップS611、はい)、ステップS612に処理が進み、それ以外は制御が終了する。
(ステップS612)
OTAマスタ30は、車両(自車両)に搭載されている複数の電子制御ユニット40a~40dの各ソフトウェアのバージョンに関するバージョン情報を取得する。なお、取得するバージョン情報は、新しく切り替えられたソフトウェアのみでよい。ソフトウェアのバージョン情報が取得されると、ステップS613に処理が進む。
OTAマスタ30は、車両(自車両)に搭載されている複数の電子制御ユニット40a~40dの各ソフトウェアのバージョンに関するバージョン情報を取得する。なお、取得するバージョン情報は、新しく切り替えられたソフトウェアのみでよい。ソフトウェアのバージョン情報が取得されると、ステップS613に処理が進む。
(ステップS613)
OTAマスタ30は、センタ10が保持する(記憶部16に記憶されている)自車両に搭載されている複数の電子制御ユニット40a~40dに関するソフトウェアのバージョン情報の送信を要求する。要求が送信されると、ステップS614に処理が進む。
OTAマスタ30は、センタ10が保持する(記憶部16に記憶されている)自車両に搭載されている複数の電子制御ユニット40a~40dに関するソフトウェアのバージョン情報の送信を要求する。要求が送信されると、ステップS614に処理が進む。
(ステップS621)
センタ10は、OTAマスタ30からソフトウェアのバージョン情報の送信要求を受信すると、ソフトウェアのバージョン情報をOTAマスタ30に送信する。ソフトウェアのバージョン情報が送信されると、ステップS622に処理が進む。
センタ10は、OTAマスタ30からソフトウェアのバージョン情報の送信要求を受信すると、ソフトウェアのバージョン情報をOTAマスタ30に送信する。ソフトウェアのバージョン情報が送信されると、ステップS622に処理が進む。
(ステップS614)
OTAマスタ30は、センタ10からソフトウェアのバージョン情報を受信すると、ステップS615に処理が進む。
OTAマスタ30は、センタ10からソフトウェアのバージョン情報を受信すると、ステップS615に処理が進む。
(ステップS615)
OTAマスタ30は、センタ10から受信したソフトウェアのバージョン情報が、複数の電子制御ユニット40a~40dから取得したソフトウェアのバージョン情報と一致するか否かを判断する。双方のバージョン情報が一致する場合は(ステップS615、はい)、問題なしと判断して、ステップS616に処理が進む。一方、双方のバージョン情報が一致しない場合は(ステップS615、いいえ)、切り替え後の処理で異常終了が発生していたなどの問題ありと判断して、ステップS617に処理が進む。
OTAマスタ30は、センタ10から受信したソフトウェアのバージョン情報が、複数の電子制御ユニット40a~40dから取得したソフトウェアのバージョン情報と一致するか否かを判断する。双方のバージョン情報が一致する場合は(ステップS615、はい)、問題なしと判断して、ステップS616に処理が進む。一方、双方のバージョン情報が一致しない場合は(ステップS615、いいえ)、切り替え後の処理で異常終了が発生していたなどの問題ありと判断して、ステップS617に処理が進む。
(ステップS616)
OTAマスタ30は、双方のバージョン情報が一致すること示す通知(一致通知)をセンタ10に送信する。一致通知がセンタ10に送信されると、OTAマスタ30による本制御が終了する。
OTAマスタ30は、双方のバージョン情報が一致すること示す通知(一致通知)をセンタ10に送信する。一致通知がセンタ10に送信されると、OTAマスタ30による本制御が終了する。
(ステップS617)
OTAマスタ30は、双方のバージョン情報が一致しないこと示す通知(不一致通知)をセンタ10に送信する。この不一致通知は、バージョン情報の修正依頼でもある。不一致通知がセンタ10に送信されると、ステップS618に処理が進む。
OTAマスタ30は、双方のバージョン情報が一致しないこと示す通知(不一致通知)をセンタ10に送信する。この不一致通知は、バージョン情報の修正依頼でもある。不一致通知がセンタ10に送信されると、ステップS618に処理が進む。
(ステップS618)
OTAマスタ30は、更新完了通知を表示する処理を実行する。この処理では、OTAマスタ30は、必要に応じて自己の更新完了状態の情報などを修正して、更新完了通知をナビゲーション装置の画面などに表示させることを行う。更新完了通知を表示する処理が実行されると、OTAマスタ30による本制御が終了する。
OTAマスタ30は、更新完了通知を表示する処理を実行する。この処理では、OTAマスタ30は、必要に応じて自己の更新完了状態の情報などを修正して、更新完了通知をナビゲーション装置の画面などに表示させることを行う。更新完了通知を表示する処理が実行されると、OTAマスタ30による本制御が終了する。
(ステップS622)
センタ10は、OTAマスタ30から受信する一致通知又は不一致通知に基づいて、双方のバージョン情報が一致しているか否かを判断する。双方のバージョン情報が一致している場合は(ステップS622、はい)、問題なしと判断して、センタ10による本制御が終了する。一方、双方のバージョン情報が一致していない場合は(ステップS622、いいえ)、問題ありと判断して、ステップS623に処理が進む。
センタ10は、OTAマスタ30から受信する一致通知又は不一致通知に基づいて、双方のバージョン情報が一致しているか否かを判断する。双方のバージョン情報が一致している場合は(ステップS622、はい)、問題なしと判断して、センタ10による本制御が終了する。一方、双方のバージョン情報が一致していない場合は(ステップS622、いいえ)、問題ありと判断して、ステップS623に処理が進む。
(ステップS623)
センタ10は、所定の情報の修正処理を実行する。この処理では、センタ10は、記憶部16に記憶している更新状態情報などの更新に関連する情報を適切に修正することを行う。情報の修正処理が実行されると、OTAマスタ30による本制御が終了する。
センタ10は、所定の情報の修正処理を実行する。この処理では、センタ10は、記憶部16に記憶している更新状態情報などの更新に関連する情報を適切に修正することを行う。情報の修正処理が実行されると、OTAマスタ30による本制御が終了する。
<効果>
以上のように、本開示の一実施形態に係るOTAマスタによれば、センタとやり取りしながら更新状態をチェックすることで、切り替え完了後に異常が発生していたか否かを判断することができる。また、本実施形態に係るOTAマスタによれば、更新完了通知を表示することができる。
以上のように、本開示の一実施形態に係るOTAマスタによれば、センタとやり取りしながら更新状態をチェックすることで、切り替え完了後に異常が発生していたか否かを判断することができる。また、本実施形態に係るOTAマスタによれば、更新完了通知を表示することができる。
本開示技術は、電子制御ユニットのソフトウェアを更新するためのネットワークシステムに利用できる。
10 センタ
11、31 CPU
12、32 RAM
13、34 記憶装置
14、36 通信装置
16、37 記憶部
17、38 通信部
18、39 制御部
20 車載ネットワーク
30 OTAマスタ
33 ROM
35 マイクロコンピューター
40a~40d 電子制御ユニット(ECU)
50 通信モジュール
60a~60c バス
70 ネットワーク
11、31 CPU
12、32 RAM
13、34 記憶装置
14、36 通信装置
16、37 記憶部
17、38 通信部
18、39 制御部
20 車載ネットワーク
30 OTAマスタ
33 ROM
35 マイクロコンピューター
40a~40d 電子制御ユニット(ECU)
50 通信モジュール
60a~60c バス
70 ネットワーク
Claims (1)
- 車両のソフトウェアの更新状況を記憶しているセンタとネットワークを介して通信可能なOTAマスタであって、
前記センタから受信した更新データに基づいて所定の車載機器のソフトウェア更新処理が実行され、次回の起動について更新後のソフトウェアで起動されるための設定が終了した後、更新が完了したことを前記センタに把握させ、かつ、更新完了の旨をユーザーに提示するための更新完了処理を実行する第1の制御部と、
更新後のソフトウェアに切り替わった状態で車両が起動された後の所定のタイミングにおいて、その時点での前記車載機器のソフトウェアのバージョン情報を取得する第2の制御部と、
前記時点で前記センタに保存されている自車両にかかる車載機器のソフトウェアのバージョン情報を前記センタから取得する第3の制御部と、
前記第2の制御部で取得したバージョン情報と、前記第3の制御部で取得したバージョン情報とが不一致である場合は、前記更新完了処理が正常に終了しなかったと判定する第4の制御部と、を備える、OTAマスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022109055A JP2024007756A (ja) | 2022-07-06 | 2022-07-06 | Otaマスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022109055A JP2024007756A (ja) | 2022-07-06 | 2022-07-06 | Otaマスタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024007756A true JP2024007756A (ja) | 2024-01-19 |
Family
ID=89544089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022109055A Pending JP2024007756A (ja) | 2022-07-06 | 2022-07-06 | Otaマスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024007756A (ja) |
-
2022
- 2022-07-06 JP JP2022109055A patent/JP2024007756A/ja active Pending
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