JP2024006550A - 固体撮像素子、および、撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動回路の駆動能力が可変の固体撮像素子において、回路規模の増大を抑制する。【解決手段】固体撮像素子は、ドライバ、カレントミラー、および、電流制御回路を具備する。この固体撮像素子において、ドライバは、所定の駆動信号を出力端子から出力する。また、固体撮像素子において、カレントミラーは、所定の参照電流に応じた出力電流を生成してドライバの電源側および接地側の少なくとも一方に流す。また、固体撮像素子において、電流制御回路は、その参照電流の電流値を制御する。【選択図】図6

Description

本技術は、固体撮像素子に関する。詳しくは、画素を駆動する駆動回路を有する固体撮像素子、および、撮像装置に関する。
従来より、固体撮像素子などにおいては、行を駆動するために、駆動回路が行ごとに配置されている。例えば、2段のインバータからなる回路を駆動回路として行ごとに配置し、ブルーミングが生じないように、電圧を制御する固体撮像素子が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2012-195734号公報
上述の従来技術では、ブルーミング対策により、画質の向上を図っている。しかしながら、上述の固体撮像素子では、駆動回路の駆動能力を向上させる際に、インバータの段数を増やす必要があり、回路規模が増大してしまうという問題がある。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、駆動回路の駆動能力が可変の固体撮像素子において、回路規模の増大を抑制することを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、所定の駆動信号を出力端子から出力するドライバと、所定の参照電流に応じた出力電流を生成して上記ドライバの電源側および接地側の少なくとも一方に流すカレントミラーと、
上記参照電流の電流値を制御する電流制御回路とを具備する固体撮像素子、および、撮像装置である。これにより、回路規模の増大が抑制されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記駆動信号に従ってアナログ信号を生成する複数の画素が二次元格子状に配列された画素アレイ部をさらに具備してもよい。これにより、画像が撮像されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記画素アレイ部内の行ごとに上記ドライバおよび上記カレントミラーが配置され、上記カレントミラーは、上記参照電流を流すミラー元トランジスタと、上記出力電流を生成するミラー先トランジスタとを備えてもよい。これにより、行ごとの電流ばらつきが抑制されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記カレントミラーは、上記参照電流を流すミラー元トランジスタと、上記ミラー元トランジスタを共有し、上記出力電流を生成する第1および第2のミラー先トランジスタとを備え、上記ドライバは、第1および第2のドライバを含み、上記第1のドライバは、上記画素アレイ部内の第1の行に上記出力電流を出力し、上記第2のドライバは、上記画素アレイ部内の第2の行に上記出力電流を出力し、上記第1のミラー先トランジスタは、上記第1のドライバに上記出力電流を流し、上記第2のミラー先トランジスタは、上記第2のドライバに上記出力電流を流してもよい。これにより、垂直走査回路の回路規模が削減されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記第1の行からのアナログ信号をデジタル信号に変換する第1のアナログデジタル変換器と、上記第2の行からのアナログ信号をデジタル信号に変換する第2のアナログデジタル変換器とをさらに具備し、上記第1および第2のドライバは、同時に上記出力電流を供給してもよい。これにより、複数行が同時に読み出されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記カレントミラーと上記電流制御回路との間の経路を所定の選択信号に同期して開閉する選択スイッチをさらに具備してもよい。これにより、消費電力が削減されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記選択信号を生成して出力する論理ゲートと、上記出力された選択信号を保持して上記選択スイッチに供給するラッチ回路とをさらに具備してもよい。これにより、セトリングによる電位変動が抑制されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記出力電流は、第1および第2の出力電流を含み、上記カレントミラーは、電源ノードから上記ドライバの電源端子に上記第1の出力電流を流す電源側カレントミラーと、上記ドライバの接地端子から接地ノードに上記第2の出力電流を流す接地側カレントミラーとを含むものであってもよい。これにより、電源側、接地側の両方の電流が制御されるという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、可変電流源と、上記可変電流源の生成した参照電流を流すミラー元トランジスタと、上記参照電流に応じた出力電流を生成してドレインから電圧信号を出力するミラー先トランジスタと、所定の制御信号に同期して上記ミラー先トランジスタのゲート-ソース間の電圧をサンプルホールドするサンプルホールド回路とを具備する固体撮像素子である。これにより、駆動能力が安定するという作用をもたらす。
本技術の第1の実施の形態における撮像装置の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における垂直走査回路の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における駆動部の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における転送用の駆動回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における初期化用の駆動回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における選択用の駆動回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における電流制御回路の一構成例を示す回路図である。 第1の比較例における駆動回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるカラム信号処理回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子の動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第1の実施の形態における第1行を駆動する際の各行の駆動回路の状態の一例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における第2行を駆動する際の各行の駆動回路の状態の一例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における最終行を駆動する際の各行の駆動回路の状態の一例を示す図である。 本技術の第2の実施の形態における固体撮像素子の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第2の実施の形態における駆動回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第3の実施の形態における駆動回路および電流制御回路の一構成例を示す回路図である。 第2の比較例における駆動回路および動作の一例を示す図である。 本技術の第3の実施の形態における駆動回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第3の実施の形態における効果を説明するための図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(参照電流の電流値を制御する例)
2.第2の実施の形態(参照電流の電流値を制御し、複数行でミラー元トランジスタを共有する例)
3.第3の実施の形態(参照電流の電流値を制御し、ミラー先トランジスタのゲート-ソース間電圧を保持する例)
<1.第1の実施の形態>
[撮像装置の構成例]
図1は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置の一構成例を示すブロック図である。この撮像装置100は、画像データを撮像するための装置であり、光学部110、固体撮像素子200およびDSP(Digital Signal Processing)回路120を備える。さらに撮像装置100は、表示部130、操作部140、バス150、フレームメモリ160、記憶部170および電源部180を備える。撮像装置100としては、スマートフォン、デジタルスチルカメラや車載カメラなどが想定される。
光学部110は、被写体からの光を集光して固体撮像素子200に導くものである。固体撮像素子200は、光電変換により画像データを生成するものである。この固体撮像素子200は、画像データを生成し、DSP回路120に信号線209を介して供給する。
DSP回路120は、画像データに対して所定の信号処理を実行するものである。このDSP回路120は、処理後の画像データを、バス150を介してフレームメモリ160などに出力する。
表示部130は、画像データを表示するものである。表示部130としては、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネルが想定される。操作部140は、ユーザの操作に従って操作信号を生成するものである。
バス150は、光学部110、固体撮像素子200、DSP回路120、表示部130、操作部140、フレームメモリ160、記憶部170および電源部180が互いにデータをやりとりするための共通の経路である。
フレームメモリ160は、画像データを保持するものである。記憶部170は、画像データなどの様々なデータを記憶するものである。電源部180は、固体撮像素子200、DSP回路120や表示部130などに電源を供給するものである。
[固体撮像素子の構成例]
図2は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の一構成例を示すブロック図である。この固体撮像素子200は、垂直走査回路300、画素アレイ部210、タイミング制御回路230およびカラム信号処理回路250を備える。
画素アレイ部210内には、二次元格子状に複数の画素220が配列される。以下、水平方向に配列された画素220の集合を「行」と称し、垂直方向に配列された画素220の集合を「列」と称する。
画素220は、垂直走査回路300からの駆動信号に従って、光電変換によりアナログの画素信号を生成し、カラム信号処理回路250に出力するものである。
垂直走査回路300は、行を順に駆動し、画素信号を出力させるものである。タイミング制御回路230は、撮像タイミングを示す垂直同期信号VSYNCに同期して、垂直走査回路300およびカラム信号処理回路250のそれぞれの動作タイミングを制御するものである。
カラム信号処理回路250は、列のそれぞれからの画素信号に対して、AD(Analog to Digital)変換処理や、CDS(Correlated Double Sampling)処理などの各種の信号処理を行うものである。このカラム信号処理回路250は、処理後の画素信号を配列した画像データをDSP回路120に供給する。なお、カラム信号処理回路250は、特許請求の範囲に記載の信号処理回路の一例である。
[画素の構成例]
図3は、本技術の第1の実施の形態における画素220の一構成例を示す回路図である。この画素220は、光電変換素子221、転送トランジスタ222、リセットトランジスタ223、浮遊拡散層224、増幅トランジスタ225および選択トランジスタ226を備える。また、画素アレイ部210には、列ごとに垂直信号線219が配線される。
光電変換素子221は、入射光に対する光電変換により電荷を生成するものである。転送トランジスタ222は、垂直走査回路300からの駆動信号TRGに従って、光電変換素子221から浮遊拡散層224へ電荷を転送するものである。リセットトランジスタ223は、垂直走査回路300からの駆動信号RSTに従って、浮遊拡散層224を初期化するものである。
浮遊拡散層224は、電荷を蓄積して、電荷量に応じた電圧を生成するものである。増幅トランジスタ225は、浮遊拡散層224の電圧を増幅するものである。選択トランジスタ226は、垂直走査回路300からの選択信号SELに従って、増幅後の電圧の信号を画素信号として、垂直信号線219を介してカラム信号処理回路250に出力するものである。
なお、画素220の回路構成は、垂直走査回路300の制御に従って画素信号を生成することができるものであれば、同図に例示したものに限定されない。
[垂直走査回路の構成例]
図4は、本技術の第1の実施の形態における垂直走査回路300の一構成例を示すブロック図である。この垂直走査回路300は、デコーダー310、電流制御回路320および駆動部330を備える。
デコーダー310は、タイミング制御回路230の制御に従って、デコード処理により複数の信号を生成するものである。このデコーダー310は、それらの信号を駆動部330に供給する。
駆動部330には、行ごとに、駆動回路400、500および600が配置される。行数をN(Nは、整数)とすると、駆動回路400、500および600は、N個ずつ設けられる。
駆動回路400は、電荷の転送用の駆動信号TRGを生成し、対応する行に出力するものである。駆動回路500は、初期化用の駆動信号RSTを生成し、対応する行に出力するものである。駆動回路600は、選択信号SELを生成し、対応する行に出力するものである。第n(nは、1乃至Nの整数)行のTRG、RST、SELのそれぞれをTRGn、RSTn、SELnとする。
電流制御回路320は、電流値を示す設定データに従って駆動部330内の電流を制御するものである。
[駆動部の構成例]
図5は、本技術の第1の実施の形態における駆動部330の一構成例を示すブロック図である。駆動回路400および500のそれぞれには、デコーダー310からの信号が入力される。第1行の駆動回路400は、選択信号SEL1を生成し、第1行の駆動回路500および600に供給する。また、駆動回路400、500および600は、電流制御回路320に共通に接続される。第2行以降に対応する各駆動回路についても同様である。
[駆動回路の構成例]
図6は、本技術の第1の実施の形態における転送用の駆動回路400の一構成例を示す回路図である。この駆動回路400は、選択信号生成部410と、制御信号生成部420と、選択スイッチ431および432と、カレントミラー440および460と、ドライバ450とを備える。
選択信号生成部410は、選択信号SEL1を生成するものである。この選択信号生成部410は、論理ゲート411およびラッチ回路412を備える。論理ゲート411として、例えば、NAND(否定論理積)ゲートが用いられる。
論理ゲート411は、デコーダー310からの複数の信号に対して、所定の論理演算を行うものである。この論理ゲート411は、処理結果を選択信号SEL1として、ラッチ回路412に供給する。ラッチ回路412は、論理ゲート411からの選択信号SEL1を保持し、その信号を選択スイッチ431および432と、駆動回路500などとに供給するものである。ラッチ回路412が保持する時間は、選択スイッチ431および432のセトリング時間を考慮して設定される。
制御信号生成部420は、制御信号xTRG1を生成し、ドライバ450の入力端子458に供給するものである。この制御信号生成部420の回路構成は、例えば、選択信号生成部410と同様である。
カレントミラー440は、参照電流Iref1に応じた出力電流Iout1を生成し、電源側(すなわち、電源ノードからドライバ450の電源端子456)に流すものである。例えば、参照電流Iref1と同じ値の電流が出力電流Iout1として生成される。このカレントミラー440は、ミラー元トランジスタ441およびミラー先トランジスタ442を備える。これらのトランジスタとして、例えば、pMOSトランジスタが用いられる。なお、カレントミラー440は、特許請求の範囲に記載の電源側カレントミラーの一例である。
ミラー元トランジスタ441は、参照電流Iref1を流すものである。ミラー先トランジスタ442は、参照電流Iref1に応じた出力電流Iout1を生成し、電源ノードから電源端子456に流すものである。これらのミラー元トランジスタ441およびミラー先トランジスタ442のソースは、電源ノードに共通に接続される。また、ミラー元トランジスタ441のゲートおよびドレイン間は短絡され、ドレインは選択スイッチ431に接続される。ミラー先トランジスタ442のゲートは、ミラー元トランジスタ441のゲートに接続され、ドレインは、電源端子456に接続される。
ドライバ450は、制御信号xTRG1に基づいて、駆動信号TRG1を生成し、画素アレイ部210の対応する行に出力するものである。このドライバ450は、pMOSトランジスタ451およびnMOSトランジスタ452を備える。これらのトランジスタは、電源端子456および接地端子457の間において直列に接続される。また、これらのトランジスタのゲートは、入力端子458に共通に接続され、それらのトランジスタの接続ノードは、出力端子459に接続される。この回路構成により、ドライバ450は、制御信号xTRG1を反転し、駆動信号TRG1として出力するインバータとして機能する。また、ドライバ450は、反転する際に、必要に応じて信号のレベルをシフトさせる。
カレントミラー460は、参照電流Iref2に応じた出力電流Iout2を生成し、接地側(すなわち、ドライバ450の接地端子457から接地ノード)に流すものである。例えば、参照電流Iref2と同じ値の電流が出力電流Iout2として生成される。このカレントミラー460は、ミラー元トランジスタ461およびミラー先トランジスタ462を備える。これらのトランジスタとして、例えば、nMOSトランジスタが用いられる。なお、カレントミラー460は、特許請求の範囲に記載の接地側カレントミラーの一例である。
ミラー元トランジスタ461は、参照電流Iref2を流すものである。ミラー先トランジスタ462は、参照電流Iref2に応じた出力電流Iout2を生成し、接地端子457から接地ノードに流すものである。これらのミラー元トランジスタ461およびミラー先トランジスタ462のソースは、接地ノードに共通に接続される。また、ミラー元トランジスタ461のゲートおよびドレイン間は短絡され、ドレインは選択スイッチ432に接続される。ミラー先トランジスタ462のゲートはミラー元トランジスタ461のゲートに接続され、ドレインは、接地端子457に接続される。
選択スイッチ431および432は、選択信号SELに従って、カレントミラー440および460と電流制御回路320との間の経路を開閉するものである。選択スイッチ431は、信号線329を介して電流制御回路320に接続され、選択スイッチ432は、信号線328を介して電流制御回路320に接続される。この電流制御回路320により、参照電流Iref1およびIref2の電流値が制御される。
同図に例示したように、駆動回路400内にカレントミラー440および460を設け、その参照電流の値を制御することにより、駆動回路400の駆動能力を自由に調節することができる。この方式では、インバータの段数を増減する必要が無いため、ドライブ能力を向上させる際に、回路規模の増大を抑制することができる。
また、駆動回路400内にミラー元トランジスタ441および461を配置したため、電圧や温度の変動による電流のばらつきを抑制し、安定した駆動回路400の駆動を実現することができる。
また、選択スイッチ431および432が、選択信号SELに従って開閉するため、常に電流制御回路320に接続する場合と比較して、消費電力を低減することができる。
なお、ドライバ450の電源側および接地側の両方にカレントミラーを配置しているが、一方のみに配置することもできる。
また、選択スイッチ431および432を配置しているが、これらを配置せずにカレントミラー440および460と電流制御回路320とを直接、接続することもできる。
また、インバータをドライバ450として配置しているが、バッファを配置することもできる。また、複数段のインバータやバッファをドライバ450として配置することもできる。
また、カレントミラー440および460は、参照電流と同一の値の出力電流を生成しているが、参照電流の2倍以上の出力電流を生成することもできる。この場合には、出力電流の値に応じた個数のミラー先トランジスタが追加され、並列に接続される。
図7は、本技術の第1の実施の形態における初期化用の駆動回路500の一構成例を示す回路図である。この駆動回路500は、制御信号生成部520と、選択スイッチ531および532と、カレントミラー540および560と、ドライバ550とを備える。
制御信号生成部520と、選択スイッチ531および532と、カレントミラー540および560と、ドライバ550とのそれぞれの回路構成は、駆動回路400内の同名の回路と同様である。ただし、制御信号生成部520は、制御信号xRST1を生成し、ドライバ550は、その制御信号xRST1を反転し、駆動信号RST1として出力する。
図8は、本技術の第1の実施の形態における選択用の駆動回路600の一構成例を示す回路図である。この駆動回路600は、選択スイッチ631および632と、カレントミラー640および660と、ドライバ650とを備える。
選択スイッチ631および632と、カレントミラー640および660とのそれぞれの回路構成は、駆動回路400内の同名の回路と同様である。
ドライバ650は、選択信号SEL1のレベルを必要に応じて変更し、対応する第1行に出力するものである。ドライバ650としてバッファや2段のインバータが用いられる。
[電流制御回路の構成例]
図9は、本技術の第1の実施の形態における電流制御回路320の一構成例を示す回路図である。この電流制御回路320は、可変電流源321と、nMOSトランジスタ322、323および324と、pMOSトランジスタ325よび326とを備える。
可変電流源321は、設定データの示す値の電流を生成するものである。電流値を静的に制御する場合、設定データは、例えば、レジスタ(不図示)などに保持される。電流値を動的に制御する場合、動作モードなどに応じて設定データを生成する所定の設定回路(不図示)から、設定データが供給される。
nMOSトランジスタ322、323および324のソースは、接地ノードに共通に接続される。また、nMOSトランジスタ322のゲートおよびドレイン間は短絡され、ドレインは可変電流源321に接続される。nMOSトランジスタ323のゲートはnMOSトランジスタ322のゲートに接続され、ドレインは、pMOSトランジスタ325に接続される。
nMOSトランジスタ324のゲートは、nMOSトランジスタ322のゲートに接続され、ドレインは、選択スイッチ431を介して電源側のカレントミラー440内のミラー元トランジスタ(不図示)に接続される。
pMOSトランジスタ325および326のソースは、接地ノードに共通に接続される。また、pMOSトランジスタ325のゲートおよびドレイン間は短絡される。pMOSトランジスタ326のゲートはpMOSトランジスタ325のゲートに接続され、ドレインは、選択スイッチ432を介して接地側のカレントミラー460内のミラー元トランジスタ(不図示)に接続される。
同図に例示した回路において、可変電流源の電流値を設定データで変更することにより、その値に応じた参照電流Iref1およびIref2のそれぞれを調整することができる。
ここで、インバータを複数段に接続し、その段数を変えることにより、駆動回路400の駆動能力を調整する構成を第1の比較例として想定する。
図10は、第1の比較例における駆動回路400の一構成例を示す回路図である。この第1の比較例の駆動回路400は、M(Mは、整数)個のNANDゲート415と、M個のnMOSトランジスタ452と、M個のNORゲート416と、M個のpMOSトランジスタ451とを備える。
M個のNANDゲート415と、M個のNORゲート416との入力端子に、駆動信号TRG1が入力される。この駆動信号を生成する回路は省略されている。
m(mは、1乃至Mの整数)個目のNANDゲート415には、切替信号selmが入力され、m個目のNORゲート416には、selmを反転した切替信号xselmが入力される。各段のNANDゲート415は、駆動信号TRG1と対応する切替信号selmとの否定論理積をm個目のnMOSトランジスタ452のゲートに供給する。各段のNORゲート416は、駆動信号TRG1と対応する切替信号xselmとの否定論理和をm個目のpMOSトランジスタ451のゲートに供給する。
M個のnMOSトランジスタ452のソースは、電源ノードに共通に接続され、M個のpMOSトランジスタ451のソースは、接地ノードに共通に接続される。また、M個のnMOSトランジスタ452のドレインと、M個のpMOSトランジスタ451のドレインとは共通の出力ノードに接続され、そのノードから駆動信号TRG1が出力される。
切替信号selmおよびxselmにより、m個目のnMOSトランジスタ452およびpMOSトランジスタ451からなるドライバを有効または無効にすることができる。これにより、ドライバの段数を変更し、駆動回路400の駆動能力を調整することができる。駆動能力を高くすると、フレームレートは向上するが、その反面、チャージインジェクション等の画素ノイズ成分が増加してしまう。逆に駆動能力を低くすると、画素ノイズ成分は減少するが、フレームレートが低下してしまう、このトレードオフを考慮して、駆動能力が調整される。
しかしながら、同図に例示した回路構成では、駆動能力の可変範囲を広くするほど、回路規模が増大してしまう。例えば、1段から4段までドライバの段数を切り替え可能にする場合、2段まで切り替え可能な場合と比較して、回路規模が2倍になってしまう。
これに対して、参照値の電流値の制御により、駆動能力を調整する構成では、駆動能力の可変範囲を広くする際に、インバータの段数を増やす必要がないため、回路規模の増大を抑制することができる。
[カラム信号処理回路の構成例]
図11は、本技術の第1の実施の形態におけるカラム信号処理回路250の一構成例を示す回路図である。このカラム信号処理回路250は、複数のADC251と、デジタル信号処理部252とを備える。ADC251は、列ごとに配置される。
ADC251には、垂直信号線219を介して対応する列からのアナログの画素信号が入力される。このADC251は、画素信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号処理部252に供給するものである。
デジタル信号処理部252は、デジタル信号を配列した画像データに対し、必要に応じてCDS処理などの各種の信号処理を行うものである。そして、デジタル信号処理部252は、処理後の画像データをDSP回路120に出力する。
[固体撮像素子の動作例]
図12は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の動作の一例を示すタイミングチャートである。タイミングT0以降に垂直走査回路300は、行を順に選択して露光を開始させる。そして、タイミングT1からT2までの間に垂直走査回路300は、行を順に選択して露光を終了させるとともに画素信号を出力させる。
例えば、タイミングT1からT12までの選択期間に亘って垂直走査回路300は、ハイレベルの選択信号SEL1を第1行に出力する。また、垂直走査回路300は、タイミングT1からパルス期間に亘ってハイレベルの駆動信号RST1を第1行に出力し、選択期間内のタイミングT11からパルス期間に亘ってハイレベルの駆動信号TRG1を第1行に出力する。駆動信号RST1により第1行の画素が初期化され、その直後にADC251によりリセットレベルが読み出される。駆動信号TRG1により第1行の画素で信号電荷が転送され、その直後にADC251により信号レベルが読み出される。
タイミングT12からT13までの選択期間に亘って垂直走査回路300は、ハイレベルの選択信号SEL2を第2行に出力し、その期間内に駆動信号を第2行に出力する。以下、垂直走査回路300は、第N行まで行を順に選択して同様の制御を行う。
図13は、本技術の第1の実施の形態における第1行を駆動する際の各行の駆動回路の状態の一例を示す図である。第1行を駆動する場合、選択信号SEL1のみがハイレベルに設定され、選択信号SEL2乃至SELNまではローレベルに設定される。これらの選択信号により、第1行の選択スイッチ431および432のみがオン状態になり、第1行のドライバ450にのみ電流が供給される。そして、第1行のドライバ450は、駆動信号TRG1を第1行に出力する。
図14は、本技術の第1の実施の形態における第2行を駆動する際の各行の駆動回路の状態の一例を示す図である。第1行の駆動の直後に、選択信号SEL2のみがハイレベルに設定され、他の選択信号がローレベルに設定される。これらの選択信号により、第2行の選択スイッチ431および432のみがオン状態になり、第2行のドライバ450にのみ電流が供給される。そして、第2行のドライバ450は、駆動信号TRG2を第2行に出力する。
以下、第3行以降において、同様の制御が繰り返し実行される。
図15は、本技術の第1の実施の形態における最終行を駆動する際の各行の駆動回路の状態の一例を示す図である。第N-1行の駆動の直後に、選択信号SELNのみがハイレベルに設定され、他の選択信号がローレベルに設定される。これらの選択信号により、第N行の選択スイッチ431および432のみがオン状態になり、第N行のドライバ450にのみ電流が供給される。そして、第N行のドライバ450は、駆動信号TRGNを第N行に出力する。
図13乃至図15に例示したように、選択信号に同期して、駆動する行の選択スイッチ431および432のみがオン状態になり、駆動するドライバ450のみに電流が供給される。これにより、全行のドライバ450に電流を供給する場合と比較して、消費電力を削減することができる。なお、低消費電力が要求されない場合は、行ごとに選択スイッチ431および432を配置せず、全行のカレントミラー440および460と電流制御回路320とを直接接続する構成とすることもできる。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、カレントミラー440および460の参照電流の値の制御によって駆動能力を調整するため、ドライバの段数を切り替える第1の比較例と比較して回路規模の増大を抑制することができる。
<2.第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、行ごとにミラー元トランジスタ441および461を配置していたが、これらのトランジスタ数を削減することもできる。この第2の実施の形態における固体撮像素子200は、複数の行でミラー元トランジスタ441および461を共有する点において第1の実施の形態と異なる。
図16は、本技術の第2の実施の形態における固体撮像素子200の一構成例を示すブロック図である。この第2の実施の形態の固体撮像素子200は、カラム信号処理回路240をさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。
カラム信号処理回路240には、カラム信号処理回路250と同様に列ごとにADCが配列される。また、第2の実施の形態の画素アレイ部210において、列ごとに垂直信号線218および219が配線される。そして、全行のうち半分(奇数行など)が垂直信号線218を介してカラム信号処理回路240に接続され、残り半分(偶数行など)が垂直信号線219を介してカラム信号処理回路250に接続される。このように、列ごとに、2つのADCが配置されるため、垂直走査回路300は、2行を同時に駆動し、カラム信号処理回路240および250は、その2行の画素信号を同時にAD変換する(言い換えれば、読み出す)ことができる。
なお、カラム信号処理回路240内のADCは、特許請求の範囲に記載の第1のADCの一例であり、カラム信号処理回路250内のADCは、特許請求の範囲に記載の第2のADCの一例である。
図17は、本技術の第2の実施の形態における駆動回路の一構成例を示す回路図である。この第2の実施の形態において、TRG、RSTおよびSELを出力する駆動回路400、500および600は奇数行に接続される。また、TRG、RSTおよびSELを出力する駆動回路700、800および900が偶数行に接続される。
駆動回路700は、ミラー先トランジスタ742および762と、ドライバ750とを備える。ミラー先トランジスタ742は、ドライバ750の電源端子と電源ノードとの間に挿入され、ミラー先トランジスタ762は、ドライバ750の接地端子と接地ノードとの間に挿入される。
第2の実施の形態の駆動回路400の回路構成は、第1の実施の形態と同様である。ただし、ミラー元トランジスタ441のゲートは、ミラー先トランジスタ742のゲートにも接続される。また、ミラー元トランジスタ461のゲートは、ミラー先トランジスタ762のゲートにも接続される。また、制御信号xTRGは、ドライバ750の入力端子にも入力される。
なお、ドライバ450および750は、特許請求の範囲に記載の第1および第2のドライバの一例である。ミラー先トランジスタ442および462は、特許請求の範囲に記載の第1のミラー先トランジスタの一例である。ミラー先トランジスタ742および762は、特許請求の範囲に記載の第2のミラー先トランジスタの一例である。
同図に例示したように、ミラー先トランジスタは、行ごとに配置され、ミラー元トランジスタは、2行で共有される。これにより、行ごとにミラー元トランジスタを配置する第1の実施の形態と比較して垂直走査回路300の回路規模を削減することができる。
なお、駆動回路800および900にも、同様にミラー先トランジスタおよびドライバが配置され、駆動回路500および600のミラー元トランジスタに接続される。
また、2行でミラー元トランジスタを共有しているが、列ごとに3つ以上のADCを配置し、3行以上でミラー元トランジスタを共有することもできる。
このように、本技術の第2の実施の形態によれば、複数の行でミラー元トランジスタを共有するため、垂直走査回路300の回路規模を削減することができる。
<3.第3の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、行ごとにミラー元トランジスタ441および461を配置していたが、この構成では、電流制御回路320とミラー元トランジスタとで、電源の変動量が異なる場合に、行ごとに電流量がばらつくおそれがある。この第3の実施の形態における固体撮像素子200は、ミラー元トランジスタを電流制御回路320内に配置し、行ごとにサンプルホールド回路を追加した点において第1の実施の形態と異なる。
図18は、本技術の第3の実施の形態における駆動回路400および電流制御回路350の一構成例を示す回路図である。駆動回路400は、制御信号生成部470と、サンプルホールド回路480および490と、ドライバ450とを備える。
ドライバ450は、pMOSトランジスタ451およびnMOSトランジスタ452を備える。これらのトランジスタは、電源ノードおよび接地ノードの間に直列に挿入され、これらの接続ノードから駆動信号TRGが、画素アレイ部210内の対応する行へ出力される。
制御信号生成部470は、制御信号SW1、SW2、SW3およびSW4を生成するものである。制御信号SW1およびSW2は、サンプルホールド回路480に供給され、制御信号SW3およびSW4は、サンプルホールド回路490に供給される。
サンプルホールド回路480は、サンプルスイッチ481、短絡スイッチ482および容量素子483を備える。
サンプルスイッチ481は、制御信号SW1に従って、電流制御回路350とpMOSトランジスタ451のゲートとの間の経路を開閉するものである。短絡スイッチ482は、制御信号SW2に従って、容量素子483の電源側の端子と接地側の端子との間の経路を開閉するものである。容量素子483は、pMOSトランジスタ451のゲートおよびソースの間に挿入される。
サンプルホールド回路490は、サンプルスイッチ491、短絡スイッチ492および容量素子493を備える。
サンプルスイッチ491は、制御信号SW3に従って、電流制御回路350とnMOSトランジスタ452のゲートとの間の経路を開閉するものである。短絡スイッチ492は、制御信号SW4に従って、容量素子493の電源側の端子と接地側の端子との間の経路を開閉するものである。容量素子493は、nMOSトランジスタ452のゲートおよびソースの間に挿入される。
電流制御回路350は、可変電流源351および352と、pMOSトランジスタ353と、nMOSトランジスタ354とを備える。
可変電流源351は、電源ノードとnMOSトランジスタ354のドレインとの間に挿入され、可変電流源352は、接地ノードとpMOSトランジスタ353のドレインとの間に挿入される。
pMOSトランジスタ353のソースは、電源ノードに接続され、ゲートおよびドレインは短絡される。また、pMOSトランジスタ353のゲートは、サンプルスイッチ481を介してpMOSトランジスタ451のゲートに接続される。
nMOSトランジスタ354のソースは、接地ノードに接続され、ゲートおよびドレインは短絡される。また、nMOSトランジスタ354のゲートは、サンプルスイッチ491を介してnMOSトランジスタ452のゲートに接続される。
駆動回路500などの他の駆動回路の構成は、駆動回路400と同様である。
同図に例示した接続構成により、各行で共通のpMOSトランジスタ353と、各行の
pMOSトランジスタ451とは、電源側のカレントミラーを構成する。pMOSトランジスタ353は、カレントミラーのミラー元トランジスタとして機能し、可変電流源352の生成した参照電流を流す。pMOSトランジスタ451は、カレントミラーのミラー先トランジスタとして機能し、参照電流に応じた出力電流を生成する。
また、各行で共通のnMOSトランジスタ354と、各行のnMOSトランジスタ452とは、接地側のカレントミラーを構成する。nMOSトランジスタ354は、カレントミラーのミラー元トランジスタとして機能し、可変電流源351の生成した参照電流を流す。nMOSトランジスタ452は、カレントミラーのミラー先トランジスタとして機能し、参照電流に応じた出力電流を生成する。
なお、pMOSトランジスタ353およびnMOSトランジスタ354は、特許請求の範囲に記載のミラー元トランジスタの一例である。また、pMOSトランジスタ451およびnMOSトランジスタ452は、特許請求の範囲に記載のミラー先トランジスタの一例である。
また、電源側、接地側のカレントミラーのそれぞれのミラー先であるpMOSトランジスタ451およびnMOSトランジスタ452は、ドライバ450を構成し、ドレインから、電圧信号である駆動信号TRGを出力する。
ここで、電流制御回路350、サンプルホールド回路480および490の無い構成を第2の比較例として想定する。
図19は、第2の比較例における駆動回路および動作の一例を示す図である。同図におけるaに例示するように、第2の比較例では、パッケージ端子911および電源パッド912を経由して、電源配線913を介して、各ドライバ(ドライバ450など)に電源が供給される。同図におけるaの抵抗の図記号は、配線やインターポーザのインピーダンスを示す。
電源パッド912から遠いほど、電源配線913の配線インピーダンスが大きくなり、同図におけるbに例示するようにドライバに電源パッド電流が流れて、その電流によりIRドロップが生じて電源パッド電圧が大きく変動する。この変動により、ドライバ内のトランジスタが一時的に動作しなくなる。このため、信号の立上り、立下りに時間がかかり、ドライバの入力信号に対し、その出力波形はなまった形になる。
画素を正しく動作させるためには、「ある電圧以上をある時間以上」供給するというクライテリアが存在する。同図におけるbに例示するように、出力波形がなまった状態でも、そのクライテリアの条件を満たすには、入力信号のパルス幅を長くする方法があるが、その場合、AD変換に要する時間が長くなってしまうため、好ましくない。
入力信号のパルス幅を変えずにクライテリアの条件を満たすには、立上り、立下りの時間を短くする必要があり、そのためには、内部インピーダンスを小さくしてIRドロップを小さくするのが有効である。内部インピーダンスを小さくする手法として、電源配線幅を太くする方法があるが、その場合、第2の比較例では、回路面積が増大してしまう。
これに対して、図18に例示した回路構成では、可変電流源351および352の電流値を変更することにより、電源側、接地側のそれぞれのカレントミラーの参照電流の電流値を制御することができる。電流値の制御により、IRドロップによる電源変動を抑制することができる。IRドロップの抑制により、電源ノードや接地ノードに接続する信号線の配線幅を狭くして、配線インピーダンスが増大しても、駆動能力に影響を与えないようにすることができる。このため、消費電力を大きく増加させることなく、駆動能力を落とさずに、駆動回路400等の回路規模を削減することができる。
また、サンプルホールド回路480は、制御信号SW1に同期して、pMOSトランジスタ451のゲート-ソース間の電圧を保持する。サンプルホールド回路490は、制御信号SW3に同期して、nMOSトランジスタ452のゲート-ソース間の電圧を保持する。
これらのサンプルホールド回路により、pMOSトランジスタ451およびnMOSトランジスタ452のそれぞれのソース電圧(電源電圧や接地電圧)が変動しても、ゲート-ソース間電圧を一定に維持し、駆動能力の変動を抑制することができる。
図20は、本技術の第3の実施の形態における駆動回路400の動作の一例を示すタイミングチャートである。
タイミングT0からT1までのパルス期間に亘って制御信号生成部470は、ハイレベルの制御信号SW1を供給する。また、タイミングT0からT2までの期間に亘って制御信号生成部470は、制御信号SW2をローレベルにする。この期間外において、制御信号SW2はハイレベルに制御される。タイミングT1でサンプルスイッチ481がオフになって電源電圧VDDが変動しても、容量素子483の接続によりpMOSトランジスタ451のゲート電圧Vpgも同程度に変動する。このため、pMOSトランジスタ451のゲート-ソース間電圧が一定になり、電源電圧の変動が駆動能力に影響を及ぼすことが無くなる。
そして、タイミングT2からT3までのパルス期間に亘って制御信号生成部470は、ハイレベルの制御信号SW3を供給する。また、タイミングT0からタイミングT2までの期間に亘って制御信号生成部470は、制御信号SW4をハイレベルにする。この期間外において、制御信号SW4はローレベルに制御される。タイミングT3でサンプルスイッチ491がオフになって接地電圧VRLが変動しても、容量素子493の接続によりnMOSトランジスタ452のゲート電圧Vngも同程度に変動する。このため、nMOSトランジスタ452のゲート-ソース間電圧が一定になり、接地電圧の変動が駆動能力に影響を及ぼすことが無くなる。
また、ドライバ450は、タイミングT0からタイミングT2までの期間内に駆動信号TRG1を出力する。
図21は、本技術の第3の実施の形態における効果を説明するための図である。同図におけるaは、第2の比較例の駆動部330のレイアウトを示し、同図におけるbは、第3の実施の形態の駆動部330のレイアウトを示す。
同図におけるaに例示するように、第2の比較例では、電源配線913が太く、その面積が大きくなる。これに対して、同図におけるbに例示するように、第3の実施の形態では、電源配線913の面積を削減することができる。
このように、本技術の第3の実施の形態によれば、サンプルホールド回路480および490が、ミラー先トランジスタのゲート-ソース間電圧を保持するため、電源電圧や接地電圧が変動しても駆動能力を維持することができる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)所定の駆動信号を出力端子から出力するドライバと、
所定の参照電流に応じた出力電流を生成して前記ドライバの電源側および接地側の少なくとも一方に流すカレントミラーと、
前記参照電流の電流値を制御する電流制御回路と
を具備する固体撮像素子。
(2)前記駆動信号に従ってアナログ信号を生成する複数の画素が二次元格子状に配列された画素アレイ部をさらに具備する
前記(1)記載の固体撮像素子。
(3)前記画素アレイ部内の行ごとに前記ドライバおよび前記カレントミラーが配置され、
前記カレントミラーは、
前記参照電流を流すミラー元トランジスタと、
前記出力電流を生成するミラー先トランジスタと
を備える前記(2)記載の固体撮像素子。
(4)前記カレントミラーは、
前記参照電流を流すミラー元トランジスタと、
前記ミラー元トランジスタを共有し、前記出力電流を生成する第1および第2のミラー先トランジスタと
を備え、
前記ドライバは、第1および第2のドライバを含み、
前記第1のドライバは、前記画素アレイ部内の第1の行に前記出力電流を出力し、
前記第2のドライバは、前記画素アレイ部内の第2の行に前記出力電流を出力し、
前記第1のミラー先トランジスタは、前記第1のドライバに前記出力電流を流し、
前記第2のミラー先トランジスタは、前記第2のドライバに前記出力電流を流す
前記(2)記載の固体撮像素子。
(5)前記第1の行からのアナログ信号をデジタル信号に変換する第1のアナログデジタル変換器と、
前記第2の行からのアナログ信号をデジタル信号に変換する第2のアナログデジタル変換器と
をさらに具備し、
前記第1および第2のドライバは、同時に前記出力電流を供給する
前記(4)記載の固体撮像素子。
(6)前記カレントミラーと前記電流制御回路との間の経路を所定の選択信号に同期して開閉する選択スイッチをさらに具備する
前記(1)から(5)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(7)前記選択信号を生成して出力する論理ゲートと、
前記出力された選択信号を保持して前記選択スイッチに供給するラッチ回路と
をさらに具備する前記(6)記載の固体撮像素子。
(8)前記出力電流は、第1および第2の出力電流を含み、
前記カレントミラーは、
電源ノードから前記ドライバの電源端子に前記第1の出力電流を流す電源側カレントミラーと、
前記ドライバの接地端子から接地ノードに前記第2の出力電流を流す接地側カレントミラーと
を含む前記(1)から(7)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(9)可変電流源と、
前記可変電流源の生成した参照電流を流すミラー元トランジスタと、
前記参照電流に応じた出力電流を生成してドレインから電圧信号を出力するミラー先トランジスタと、
所定の制御信号に同期して前記ミラー先トランジスタのゲート-ソース間の電圧をサンプルホールドするサンプルホールド回路と
を具備する固体撮像素子。
(10)所定の駆動信号を出力端子から出力するドライバと、
所定の参照電流に応じた出力電流を生成して前記ドライバの電源側および接地側の少なくとも一方に流すカレントミラーと、
前記参照電流の電流値を制御する電流制御回路と、
前記駆動信号に従ってアナログ信号を生成する複数の画素と、
前記アナログ信号に対して所定の信号処理を行う信号処理回路と
を具備する撮像装置。
100 撮像装置
110 光学部
120 DSP回路
130 表示部
140 操作部
150 バス
160 フレームメモリ
170 記憶部
180 電源部
200 固体撮像素子
210 画素アレイ部
220 画素
221 光電変換素子
222 転送トランジスタ
223 リセットトランジスタ
224 浮遊拡散層
225 増幅トランジスタ
226 選択トランジスタ
230 タイミング制御回路
240、250 カラム信号処理回路
251 ADC
252 デジタル信号処理部
300 垂直走査回路
310 デコーダー
320、350 電流制御回路
321、351、352 可変電流源
322~324、354、452 nMOSトランジスタ
325、326、353、451 pMOSトランジスタ
330 駆動部
400、500、600、700、800、900 駆動回路
410 選択信号生成部
411 論理ゲート
412 ラッチ回路
415 NAND(否定論理和)ゲート
416 NOR(否定論理和)ゲート
420、470、520 制御信号生成部
431、432、531、532、631、632 選択スイッチ
440、460、540、560、640、660 カレントミラー
441、461 ミラー元トランジスタ
442、462、742、762 ミラー先トランジスタ
450、550、650、750 ドライバ
480、490 サンプルホールド回路
481、491 サンプルスイッチ
482、492 短絡スイッチ
483、493 容量素子

Claims (10)

  1. 所定の駆動信号を出力端子から出力するドライバと、
    所定の参照電流に応じた出力電流を生成して前記ドライバの電源側および接地側の少なくとも一方に流すカレントミラーと、
    前記参照電流の電流値を制御する電流制御回路と
    を具備する固体撮像素子。
  2. 前記駆動信号に従ってアナログ信号を生成する複数の画素が二次元格子状に配列された画素アレイ部をさらに具備する
    請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記画素アレイ部内の行ごとに前記ドライバおよび前記カレントミラーが配置され、
    前記カレントミラーは、
    前記参照電流を流すミラー元トランジスタと、
    前記出力電流を生成するミラー先トランジスタと
    を備える請求項2記載の固体撮像素子。
  4. 前記カレントミラーは、
    前記参照電流を流すミラー元トランジスタと、
    前記ミラー元トランジスタを共有し、前記出力電流を生成する第1および第2のミラー先トランジスタと
    を備え、
    前記ドライバは、第1および第2のドライバを含み、
    前記第1のドライバは、前記画素アレイ部内の第1の行に前記出力電流を出力し、
    前記第2のドライバは、前記画素アレイ部内の第2の行に前記出力電流を出力し、
    前記第1のミラー先トランジスタは、前記第1のドライバに前記出力電流を流し、
    前記第2のミラー先トランジスタは、前記第2のドライバに前記出力電流を流す
    請求項2記載の固体撮像素子。
  5. 前記第1の行からのアナログ信号をデジタル信号に変換する第1のアナログデジタル変換器と、
    前記第2の行からのアナログ信号をデジタル信号に変換する第2のアナログデジタル変換器と
    をさらに具備し、
    前記第1および第2のドライバは、同時に前記出力電流を供給する
    請求項4記載の固体撮像素子。
  6. 前記カレントミラーと前記電流制御回路との間の経路を所定の選択信号に同期して開閉する選択スイッチをさらに具備する
    請求項1記載の固体撮像素子。
  7. 前記選択信号を生成して出力する論理ゲートと、
    前記出力された選択信号を保持して前記選択スイッチに供給するラッチ回路と
    をさらに具備する請求項6記載の固体撮像素子。
  8. 前記出力電流は、第1および第2の出力電流を含み、
    前記カレントミラーは、
    電源ノードから前記ドライバの電源端子に前記第1の出力電流を流す電源側カレントミラーと、
    前記ドライバの接地端子から接地ノードに前記第2の出力電流を流す接地側カレントミラーと
    を含む請求項1記載の固体撮像素子。
  9. 可変電流源と、
    前記可変電流源の生成した参照電流を流すミラー元トランジスタと、
    前記参照電流に応じた出力電流を生成してドレインから電圧信号を出力するミラー先トランジスタと、
    所定の制御信号に同期して前記ミラー先トランジスタのゲート-ソース間の電圧をサンプルホールドするサンプルホールド回路と
    を具備する固体撮像素子。
  10. 所定の駆動信号を出力端子から出力するドライバと、
    所定の参照電流に応じた出力電流を生成して前記ドライバの電源側および接地側の少なくとも一方に流すカレントミラーと、
    前記参照電流の電流値を制御する電流制御回路と、
    前記駆動信号に従ってアナログ信号を生成する複数の画素と、
    前記アナログ信号に対して所定の信号処理を行う信号処理回路と
    を具備する撮像装置。
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