JP2024006233A - 移動体、移動体給電システム - Google Patents

移動体、移動体給電システム Download PDF

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哲夫 遠藤
Tetsuo Endo
友美 藤岡
Tomomi Fujioka
晋士 阿部
Shinji Abe
啓輔 宮地
Keisuke Miyaji
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Power Wave Co Ltd
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Abstract

【課題】電界結合方式の無線充電において、電力の伝送効率の低下を抑える。【解決手段】移動体20は、第1送電電極11及び第2送電電極12を有する送電装置10から交流電力を無線で受電可能であって、移動体本体21と、第1送電電極11に上下方向で対向したときに、第1送電電極11と電界結合する第1受電電極31と、第1受電電極31に対して路面Rに沿った方向に間隔を開けて配置され、第2送電電極12に上下方向で対向したときに、第2送電電極12と電界結合する第2受電電極32と、第1受電電極31及び第2受電電極32に対して上方に間隔を開けて配置され、導電性材料から形成された受電側グランド35と、第1受電電極31及び第2受電電極32から出力される交流電力を整合する整合回路と、整合回路を経た交流電力を直流電力に変換する整流回路と、変換された直流電力が供給される負荷60と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、移動体、移動体給電システムに関する。
電動キックボード、ロボット、AGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送車)、電動カート、電気自動車等の移動体においては、無線給電(ワイヤレス給電)により、外部からの給電を受けるものがある。このようなワイヤレス給電の方式の一つに、電界結合方式がある。
例えば、特許文献1には、送電装置から、交流電力を無線で受電する移動体についての構成が開示されている。この構成において、送電装置は、路面に沿った平面状の表面を有する第1送電電極と、第1送電電極から路面に沿った方向に離間して配置され、路面に沿った平面状の表面を有する第2送電電極と、を備えている。移動体は、第1送電電極に対向したときに、第1送電電極と電界結合する第1受電電極と、第2送電電極に対向したときに第2送電電極と電界結合する第2受電電極と、を備えている。
電界結合方式により無線給電を行う場合、上記したような構成では、第1送電電極及び第2送電電極、第1受電電極及び第2受電電極の周囲に、金属等の導電性材料からなる物品が位置している場合、電力の伝送効率に悪影響が及ぶことがある。
例えば、路面に沿った第1送電電極及び第2送電電極と、第1受電電極及び第2受電電極とが対向した状態で、第1受電電極及び第2受電電極の上方に、金属で形成された移動体の底面が位置している場合、第1受電電極及び第2受電電極と、移動体の底面との間に電力の伝送路が形成されてしまうことがある。すると、第1送電電極及び第2送電電極と、第1受電電極及び第2受電電極との間における電力の伝送効率が低下してしまう。
また、第1送電電極及び第2送電電極の下方に、例えば誘電体であるコンクリート製の部材が位置している場合も、第1送電電極及び第2送電電極と、第1受電電極及び第2受電電極との間における電力の伝送効率が低下してしまうことがある。
特開2018-68077号公報
本発明の目的は、電界結合方式の無線充電において、電力の伝送効率の低下を抑えることが可能な、移動体、移動体給電システムを提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の移動体は、路面に沿って間隔を開けて配置された第1送電電極及び第2送電電極を有する送電装置から交流電力を無線で受電可能な移動体であって、前記路面上を走行移動可能な移動体本体と、前記移動体本体の下部に設けられ、前記第1送電電極に上下方向で対向したときに、前記第1送電電極と電界結合する第1受電電極と、前記第1受電電極に対して前記路面に沿った方向に間隔を開けて配置され、前記第2送電電極に上下方向で対向したときに、前記第2送電電極と電界結合する第2受電電極と、前記第1受電電極及び前記第2受電電極に対して上方に間隔を開けて配置され、導電性材料から形成された受電側グランドと、前記第1受電電極及び前記第2受電電極から出力される交流電力を整合する整合回路と、前記整合回路を経た交流電力を直流電力に変換する整流回路と、変換された前記直流電力が供給される負荷と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、移動体本体の下部に設けられた第1受電電極及び第2受電電極を、送電装置の第1送電電極及び第2送電電極に対して上下方向で対向させると、第1受電電極と第1送電電極、第2受電電極と第2送電電極が、それぞれ電界結合する。これにより、送電装置側から、移動体側に交流電力を無線により供給することができる。
第1受電電極及び第2受電電極の上方には、受電側グランドが間隔を開けて設けられているので、第1受電電極及び第2受電電極におけるインピーダンスが安定する。これにより、整合回路で、送電装置側とインピーダンスを整合しやすくなる。したがって、第1送電電極及び第2送電電極と、第1受電電極及び第2受電電極との間における電力の伝送効率が低下してしまうのを抑えることができる。
本発明の一態様においては、本発明の移動体は、前記第1受電電極及び前記第2受電電極が設けられた電極支持部材をさらに備え、前記電極支持部材は、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成されている。
このような構成によれば、第1受電電極及び第2受電電極を支持する電極支持部材が、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成されていることで、第1送電電極及び第2送電電極と、第1受電電極及び第2受電電極との間における電力の伝送効率が、電極支持部材の影響を受けるのを抑えることができる。
本発明の一態様においては、本発明の移動体は、前記移動体本体に設けられ、前記電極支持部材を昇降可能に支持する昇降機構をさらに備え、前記昇降機構を構成する部材は、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成されている。
このような構成によれば、昇降機構を備えることで、電極支持部材に支持された第1受電電極及び第2受電電極を、必要に応じて昇降させることができる。例えば、送電装置からの給電を受けるときのみ、電極支持部材を下降させることで、移動体の移動時に、電極支持部材や、電極支持部材に支持された第1受電電極及び第2受電電極が、路面や路面上の干渉物などに干渉するのを抑えることができる。
このような昇降機構を構成する部材が、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成されていることで、第1送電電極及び第2送電電極と、第1受電電極及び第2受電電極との間における電力の伝送効率が影響を受けるのを抑えることができる。
本発明の一態様においては、本発明の移動体は、前記移動体本体に設けられ、前記電極支持部材を昇降可能に支持する昇降機構をさらに備え、前記昇降機構を構成する部材は、導電性材料から形成され、前記部材は、前記電極支持部材に対して絶縁性材料からなる介在物を介して取り付けられている。
このような構成によれば、昇降機構を構成する部材が、導電性材料から形成される場合、昇降機構を構成する部材を、電極支持部材に対し、絶縁性材料からなる介在物を介して取り付けられることで、部材を介して電気的な短絡が生じるのを抑えることができる。したがって、第1送電電極及び第2送電電極と、第1受電電極及び第2受電電極との間における電力の伝送効率が影響を受けるのを抑えることができる。
本発明の一態様においては、本発明の移動体は、前記第1送電電極及び前記第2送電電極と、前記受電側グランドとの間に位置する部材を備え、前記部材は、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成されている。
このような構成によれば、受電側グランドよりも下方に少なくとも一部が配置されて、第1送電電極及び第2送電電極と、受電側グランドとの間に位置する部材を備える場合、この部材を、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成する。これにより、第1送電電極及び第2送電電極と、第1受電電極及び第2受電電極との間における電力の伝送効率が影響を受けるのを抑えることができる。
本発明の一態様においては、本発明の移動体は、前記第1送電電極及び前記第2送電電極と、前記受電側グランドとの間に位置する部材は、前記第1送電電極及び第2送電電極を、前記第1受電電極及び前記第2受電電極に対向させる際に、前記移動体本体を支えるスタンドを含む。
このような構成によれば、下方部材として、スタンドを含むことで、第1送電電極及び第2送電電極を、第1受電電極及び第2受電電極に対向させる際に、移動体本体を支えるため、スタンドを、第1送電電極、第2送電電極上に立てた場合、このスタンドは、下方部材として、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成することで、第1送電電極及び第2送電電極と、第1受電電極及び第2受電電極との間における電力の伝送効率が影響を受けるのを抑えることができる。
本発明の移動体給電システムは、路面に沿って間隔を開けて配置された第1送電電極及び第2送電電極を有する送電装置と、上記したような移動体と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、移動体において、第1受電電極及び第2受電電極の上方には、受電側グランドが間隔を開けて設けられている。このため、移動体において、第1受電電極及び第2受電電極におけるインピーダンスが安定する。これにより、整合回路で、送電装置側とインピーダンスを整合しやすくなる。したがって、第1送電電極及び第2送電電極と、第1受電電極及び第2受電電極との間における電力の伝送効率が低下してしまうのを抑えることができる。
本発明の一態様においては、本発明の移動体給電システムは、前記第1送電電極及び前記第2送電電極の下方に間隔を開けて配置され、導電性材料から形成された送電側グランドをさらに備える。
このような構成によれば、第1送電電極、第2送電電極の下方には、送電側グランドが設けられている。このため、送電装置において、第1送電電極、第2送電電極におけるインピーダンスが安定する。これにより、送電装置側と受電装置側とで、インピーダンスを容易に整合させることができる。したがって、第1送電電極及び第2送電電極と、第1受電電極及び第2受電電極との間における電力の伝送効率を高めることができる。
本発明の一態様においては、本発明の移動体給電システムは、前記第1受電電極及び前記第2受電電極と、前記受電側グランドと、の間の距離d1、前記第1送電電極及び前記第2送電電極と、前記送電側グランドと、の間の距離d2、及び、前記第1受電電極及び前記第2受電電極と、前記第1送電電極及び前記第2送電電極との間の距離gが、
g≦d2≦d1
の関係を満たす。
このような構成によれば、距離gよりも、距離d1、d2を大きくすれば、第1送電電極及び第2送電電極と、第1受電電極及び第2受電電極との間における電力の伝送を効率良く行うことができる。また、第1受電電極及び第2受電電極と受電側グランドとの距離d1を、第1送電電極及び第2送電電極と送電側グランドとの距離d2よりも大きくすることで、受電グランドによる影響を抑え、受電側における電力の伝送効率の低下を抑えることができる。
本発明によれば、電界結合方式の無線充電において、電力の伝送効率の低下を抑えることが可能となる。
本発明の実施形態に係る移動体、移動体給電システムの構成を示す図である。 図1の移動体の第1受電電極、及び第2受電電極を下降させ、第1送電電極11及び第2送電電極12に対向させた状態を示す図である。 図1の移動体の第1受電電極、及び第2受電電極を示す平面図である。 移動体給電システムの機能的な構成を示す図である。 図2のI-I矢視断面図である。 本発明の実施形態に係る移動体の変形例の構成を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による移動体、移動体給電システムを実施するための形態について、図面に基づいて説明する。
本発明の実施形態に係る移動体、移動体給電システムの構成を示す図を図1に示す。図2は、図1の移動体の第1受電電極、及び第2受電電極を下降させ、第1送電電極11及び第2送電電極12に対向させた状態を示す図である。
図1、図2に示されるように、移動体給電システム1は、送電装置10と、移動体20と、を備えている。
送電装置10は、移動体20が走行する路面Rを有した路盤3に設けられている。路盤3は、道路や建物等の床を形成する。送電装置10は、第1送電電極11及び第2送電電極12と、送電側グランド15と、を備えている。
第1送電電極11、第2送電電極12は、それぞれ、アルミニウム、鉄、ステンレス等の導電性を有した金属板によって形成されている。第1送電電極11、第2送電電極12は、それぞれ、その上面に、上方を向く電極面11f、12fを有している。第1送電電極11、第2送電電極12は、路盤3の路面Rに沿って設けられている。第1送電電極11、第2送電電極12は、電極面11f、12fの保護のため、表面部材4によって覆われている。表面部材4は、樹脂系材料、ビニール系材料等、電気絶縁性を有した材料により形成されている。
図3は、図1の移動体の第1受電電極、及び第2受電電極を示す平面図である。
第1送電電極11と、第2送電電極12とは、路面Rに沿った方向に間隔を開けて配置されている。図3に示すように、第1送電電極11、第2送電電極12は、例えば、平面視矩形状に形成されている。本実施形態において、第1送電電極11と、第2送電電極12とは、移動体20の走行方向Drに、所定の間隔を開けて配置されている。
図1、図2に示すように、送電側グランド15は、第1送電電極11及び第2送電電極12の下方に間隔を開けて設けられている。送電側グランド15は、例えば、路盤3を形成する路盤基材5の上面に埋設されている。路盤基材5は、例えばコンクリート等から形成されている。
送電側グランド15は、アルミニウム、鉄、ステンレス等の導電性を有した金属板によって形成されている。送電側グランド15は、例えば、平面視長方形状に形成されている。送電側グランド15は、上方から見た際に、第1送電電極11と、第2送電電極12との双方に重なるように形成されている。
第1送電電極11及び第2送電電極12と、送電側グランド15との間には、電気絶縁性を有し、かつ誘電正接が低い誘電層6が形成されている。このような誘電層6は、例えば、木系材料、ビニール系材料等からなる板材やシート材によって形成することができる。
図4は、移動体給電システムの機能的な構成を示す図である。
図1、図2、図4に示すように、第1送電電極11及び第2送電電極12には、電源装置8が接続されている。電源装置8は、商用電源等から供給される交流電力を基に、例えば100kHzから30MHz好適には、1MHzから30MHzといった高周波の入力電力を生成する高周波電源8aを備えている。電源装置8は、高周波電源8aで生成した高周波の入力電力を、送電側整合回路8bを介して第1送電電極11と第2送電電極12とに入力する。
図1、図2に示すように、移動体20は、路面R上で、走行移動可能に構成されている。このような移動体20としては、例えば、電動キックボード、電動アシスト自転車、ロボット、AGV、電動カート、電動フォークリフト、電気自動車等が挙げられる。本実施携帯において、移動体20としては、電動キックボードを例に挙げる。
移動体20は、移動体本体21と、受電装置30と、昇降機構40と、回路部50と、負荷60と、を備えている。
移動体本体21は、電動キックボードの車体であり、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレス等の導電性を有した金属材料によって形成されている。移動体本体21は、移動体本体21の骨格をなすフレーム21fと、フレーム21fに支持され、利用者が載るステッププレート21pと、を主に有している。なお、移動体本体21の詳細な構成については、何ら限定するものではなく、適宜変更可能である。
移動体本体21の前後には、車輪22F、22Rが設けられている。移動体本体21において、走行方向Drの前方に設けられた車輪22Fは、フレーム21fの前端部に回転自在に支持されている。移動体本体21の後端部に設けられた車輪22Rは、モータ(図示無し)によって回転駆動される。
図2、図4に示すように、移動体本体21は、ステッププレート21pの下側に、下方を向く移動体底面21dを有している。移動体底面21dは、路面Rに対し、上下方向の上方に間隔を開けて形成されている。
受電装置30は、移動体本体21の下部に設けられている。受電装置30は、送電装置10から交流電力を無線で受電可能に構成されている。受電装置30は、第1受電電極31と、第2受電電極32と、受電側グランド35と、を備えている。
第1受電電極31は、第1送電電極11に上下方向で対向したときに、第1送電電極11と電界結合する。第2受電電極32は、第2送電電極12に上下方向で対向したときに、第2送電電極12と電界結合する。第1受電電極31、第2受電電極32は、それぞれ、アルミニウム、鉄、ステンレス等の導電性を有した金属板によって形成されている。第1受電電極31、第2受電電極32は、それぞれ、その下面に、下方を向く電極面31f、32fを有している。第1受電電極31、第2受電電極32は、路盤3の路面Rと平行な面に沿って形成されている。
第1受電電極31と、第2受電電極32とは、路面Rに沿った方向に間隔を開けて配置されている。図3に示すように、第1受電電極31、第2受電電極32は、例えば、平面視矩形状に形成されている。本実施形態において、第1受電電極31と、第2受電電極32とは、移動体20の走行方向Drに、所定の間隔を開けて配置されている。
図1,図2に示すように、第1受電電極31、第2受電電極32は、電極支持部材33に支持されている。電極支持部材33は、路面Rを平行な面に沿って設けられた板状である。電極支持部材33は、例えば、第1受電電極31及び第2受電電極32に対して下方に配置され、第1受電電極31及び第2受電電極32は、電極支持部材33の上面に固定されている。第1受電電極31及び第2受電電極32は、電極面31f、32fの保護のため、表面部材(図示無し)によって覆われていてもよい。表面部材は、樹脂系材料、ビニール系材料等、電気絶縁性を有した材料により形成されている。
受電側グランド35は、第1受電電極31及び第2受電電極32に対して上方に間隔を開けて配置されている。受電側グランド35は、導電性材料から形成されている。本実施形態において、受電側グランド35は、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレス等の導電性を有した金属材料によって形成された、移動体本体21の移動体底面21dである。なお、受電側グランド35は、移動体本体21の下部に、別途取り付けるようにしてもよい。
昇降機構40は、電極支持部材33を昇降可能に支持する。昇降機構40は、移動体本体21の下部に設けられている。昇降機構40は、電極支持部材33を昇降できるのであれば、いかなる構成であってもよいが、本実施形態において、昇降機構40は、前部アーム41と後部アーム42と、を備えている。前部アーム41は、移動体本体21のステッププレート21pの前部に設けられている。後部アーム42は、ステッププレート21pの後部に設けられている。
図5は、図2のI-I矢視断面図である。
図5に示すように、前部アーム41、後部アーム42は、それぞれ、移動体本体21の幅方向Dwの両側に設けられている。前部アーム41、後部アーム42の上端部は、ステッププレート21pに固定された上部軸受ブラケット44に、軸45を介して回動自在に支持されている。軸45は、幅方向Dwに延びて、移動体本体21の幅方向Dwの両側で、上部軸受ブラケット44に支持されている。前部アーム41、後部アーム42の下端部は、電極支持部材33に固定された下部軸受ブラケット46に、軸47を介して回動自在に支持されている。軸47は、幅方向Dwに延びて、移動体本体21の幅方向Dwの両側で、下部軸受ブラケット46に支持されている。
図1、図2に示すように、昇降機構40は、前部アーム41及び後部アーム42を、軸45を中心として揺動させることによって、電極支持部材33を昇降させる。図2、図4に示すように、電極支持部材33が下降した状態で、第1受電電極31及び第2受電電極32が、上下方向で第1送電電極11及び第2送電電極12に近接する。図1に示すように、電極支持部材33が上昇した状態では、第1受電電極31及び第2受電電極32が上方に退避し、路面Rとの間に隙間をあけて配置される。
このような昇降機構40は、図示しないアクチュエータ等によって、前部アーム41及び後部アーム42を回動させてもよいが、移動体20の利用者が前部アーム41及び後部アーム42を回動操作してもよい。図2に示すように、本実施形態において、前部アーム41(及び後部アーム42)は、送電装置10で無線給電を行うため、第1送電電極11及び第2送電電極12を、第1受電電極31及び第2受電電極32に対向させる際に、移動体本体21を支えるスタンド28として機能する。この場合、スタンド28としての前部アーム41は、電極支持部材33を下降させた状態で、移動体本体21の幅方向Dwの両側で、先端部が路面Rに当接することで、移動体本体21が倒れないように支える。
回路部50は、第1受電電極31及び第2受電電極32に配線(図示無し)を介して電気的に接続されている。図4に示すように、回路部50は、例えば、整合回路51と、整流回路52と、を備えている。整合回路51は、第1受電電極31及び第2受電電極32から出力される交流電力のインピーダンスを、送電装置10側のインピーダンスに整合させる。整合回路51は、例えば、第1受電電極31と第2受電電極32との間に配置された受電回路ボックス53内に収容されている。
整流回路52は、整合回路51を経た交流電力を直流電力に変換する。整流回路52は、例えば、移動体本体21に設けられていてもよい。この場合、整合回路51と整流回路52とは、前部アーム41又は後部アーム42に沿わせた電気配線によって、電気的に接続されている。
整流回路52を経た直流電力は、負荷60に供給される。負荷60は、例えばバッテリーであり、図示しない充電器によって、整流回路52を経た直流電力がバッテリーに充電される。なお、回路部50は、整合回路51,整流回路52以外の構成を適宜備えることができる。
図4に示すように、電極支持部材33が下降した状態で、第1受電電極31及び第2受電電極32と、第1送電電極11及び第2送電電極12とが、上下方向で対向すると、第1受電電極31と第1送電電極11、第2受電電極32と第2送電電極12が、それぞれ電界結合する。これにより、送電装置10側から、移動体20側に交流電力を無線により供給することができる。
このとき、第1受電電極31と第1送電電極11、第2受電電極32と第2送電電極12の距離gは、例えば、0<g<25mmの範囲となるようにするのが好ましい。
また、第1受電電極31と第1送電電極11の間、第2受電電極32と第2送電電極12との間における、電界結合方式の伝送効率は、送電側グランド15と、第1送電電極11及び第2送電電極12との間の電気特性、受電側グランド35と、第1受電電極31及び第2受電電極32との間の電気特性が大きく影響する。
このため、送電側グランド15と、第1送電電極11及び第2送電電極12との間には、上記したように、電気絶縁性を有し、かつ誘電正接が低い誘電層6が形成されている。
一方、受電側グランド35と、第1受電電極31及び第2受電電極32との間は、実質的に空気が存在している。このような場合、受電側グランド35と、第1受電電極31、第2受電電極32との間に、導電性材料からなる部材が設けられていると、受電側グランド35と、第1受電電極31、第2受電電極32とが電気的に短絡してしまう。
このため、受電側グランド35と、第1受電電極31、第2受電電極32との間に配置される部材は、伝送周波数において低損失な材料で構築するのが好ましい。さらに、受電側グランド35と、第1受電電極31、第2受電電極32との間には、導電性材料からなる部材を配置しないことが重要である。
本実施形態では、受電側グランド35と、第1受電電極31、第2受電電極32との間には、電極支持部材33が設けられている。また、受電側グランド35と、第1受電電極31、第2受電電極32との間に、昇降機構40を構成する部材として、前部アーム41、後部アーム42、下部軸受ブラケット46、軸47が配置されている。また、第1送電電極11及び第2送電電極12と、受電側グランド35との間に位置する部材として、電極支持部材33、前部アーム41(スタンド28)、後部アーム42、下部軸受ブラケット46、軸47が配置されている。これらの部材は、樹脂系材料等の絶縁性材料によって形成するのが好ましい。また、これらの部材を、強度確保のため、導電性材料である金属によって形成する場合、金属によって形成された部分を芯材とし、芯材の外表面の全体を、絶縁性材料からなる被覆で覆うようにしてもよい。
また、例えば、前部アーム41、後部アーム42、軸47等の部材を導電性材料である金属によって形成する場合、下部軸受ブラケット46を介在物として絶縁性材料で形成し、電極支持部材33との間に介在させるようにしてもよい。
また、第1受電電極31と第1送電電極11の間、第2受電電極32と第2送電電極12との間における、電界結合方式の伝送効率は、送電側グランド15と、第1送電電極11及び第2送電電極12との距離d2、受電側グランド35と、第1受電電極31及び第2受電電極32との距離d1との関係が大きく影響する。
本発明者らが行った実験によると、第1受電電極31と第1送電電極11、第2受電電極32と第2送電電極12の電界結合強度を高めるには、第1受電電極31と第1送電電極11、第2受電電極32と第2送電電極12の距離gを、送電側グランド15と、第1送電電極11及び第2送電電極12との距離d2、及び受電側グランド35と、第1受電電極31及び第2受電電極32との距離d1よりも小さくするのが好ましい。
また、受電側グランド35と、第1受電電極31及び第2受電電極32との距離d1は、送電側グランド15と、第1送電電極11及び第2送電電極12との距離d2よりも大きくするのが好ましい。受電側グランド35と、第1受電電極31及び第2受電電極32との距離d1を、送電側グランド15と、第1送電電極11及び第2送電電極12との距離d2よりも小さくすると、第1受電電極31と第1送電電極11の間、第2受電電極32と第2送電電極12との間における、電界結合方式の伝送効率が、例えば80%未満に低下する。
これに対し、受電側グランド35と、第1受電電極31及び第2受電電極32との距離d1を、送電側グランド15と、第1送電電極11及び第2送電電極12との距離d2以上とすると、第1受電電極31と第1送電電極11の間、第2受電電極32と第2送電電極12との間における、電界結合方式の伝送効率が、受電側グランド35を備えない場合と同等の、90%に及ぶ。
したがって、第1受電電極31及び第2受電電極32と、受電側グランド35と、の間の距離d1、
第1送電電極11及び第2送電電極12と、送電側グランド15と、の間の距離d2、
及び、第1受電電極31及び第2受電電極32と、第1送電電極11及び第2送電電極12との間の距離gが、
g≦d2≦d1
の関係を満たすように設定するのが好ましい。
上述したような移動体20によれば、路面Rに沿って間隔を開けて配置された第1送電電極11及び第2送電電極12を有する送電装置10から交流電力を無線で受電可能な移動体20であって、路面Rに沿って走行移動可能な移動体本体21と、移動体本体21の下部に設けられ、第1送電電極11に上下方向で対向したときに、第1送電電極11と電界結合する第1受電電極31と、第1受電電極31に対して路面Rに沿った方向に間隔を開けて配置され、第2送電電極12に上下方向で対向したときに、第2送電電極12と電界結合する第2受電電極32と、第1受電電極31及び第2受電電極32に対して上方に間隔を開けて配置され、導電性材料から形成された受電側グランド35と、第1受電電極31及び第2受電電極32から出力される交流電力を整合する整合回路51と、整合回路51を経た交流電力を直流電力に変換する整流回路52と、変換された直流電力が供給される負荷60と、を備える。
このような構成によれば、移動体本体21の下部に設けられた第1受電電極31及び第2受電電極32を、送電装置10の第1送電電極11及び第2送電電極12に対して上下方向で対向させると、第1受電電極31と第1送電電極11、第2受電電極32と第2送電電極12が、それぞれ電界結合する。これにより、送電装置10側から、移動体20側に交流電力を無線により供給することができる。
第1受電電極31及び第2受電電極32の上方には、受電側グランド35が間隔を開けて設けられているので、第1受電電極31及び第2受電電極32におけるインピーダンスが安定する。これにより、送電装置10側とインピーダンスを整合しやすくなる。したがって、第1送電電極11及び第2送電電極12と、第1受電電極31及び第2受電電極32との間における電力の伝送効率が低下してしまうのを抑えることができる。
また、移動体20は、第1受電電極31及び第2受電電極32が設けられた電極支持部材33をさらに備え、電極支持部材33は、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成されている。
このような構成によれば、第1受電電極31及び第2受電電極32を支持する電極支持部材33が、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成されていることで、第1送電電極11及び第2送電電極12と、第1受電電極31及び第2受電電極32との間における電力の伝送効率が影響を受けるのを抑えることができる。
また、移動体20は、移動体本体21に設けられ、電極支持部材33を昇降可能に支持する昇降機構40をさらに備え、昇降機構40を構成する部材は、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成されている。
このような構成によれば、昇降機構40を備えることで、電極支持部材33に支持された第1受電電極31及び第2受電電極32を、必要に応じて昇降させることができる。例えば、送電装置10からの給電を受けるときのみ、電極支持部材33を下降させることで、移動体20の移動時に、電極支持部材33や、電極支持部材33に支持された第1受電電極31及び第2受電電極32が、路面Rや路面R上の干渉物などに干渉するのを抑えることができる。
このような昇降機構40を構成する部材が、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成されていることで、第1送電電極11及び第2送電電極12と、第1受電電極31及び第2受電電極32との間における電力の伝送効率が影響を受けるのを抑えることができる。
また、移動体20は、移動体本体21に設けられ、電極支持部材33を昇降可能に支持する昇降機構40をさらに備え、昇降機構40を構成する部材は、導電性材料から形成され、昇降機構40を構成する部材は、電極支持部材33に対して絶縁性材料からなる介在物を介して取り付けられている。
このような構成によれば、昇降機構40を構成する部材が、導電性材料から形成される場合、昇降機構40を構成する部材を、電極支持部材33に対し、絶縁性材料からなる介在物を介して取り付けられることで、電界結合による影響で、昇降機構40を構成する部材に電流が流れるのを抑えることができる。したがって第1送電電極11及び第2送電電極12と、第1受電電極31及び第2受電電極32との間における電力の伝送効率が影響を受けるのを抑えることができる。
移動体20は、第1送電電極11及び第2送電電極12と、受電側グランド35との間に位置する部材を備え、この部材は、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成されている。
このような構成によれば、第1送電電極11及び第2送電電極12と、受電側グランド35との間に位置する部材を備える場合、この部材を、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成する。これにより、第1送電電極11及び第2送電電極12と、第1受電電極31及び第2受電電極32との間における電力の伝送効率が影響を受けるのを抑えることができる。
また、第1送電電極11及び第2送電電極12と、受電側グランド35との間に位置する部材は、第1送電電極11及び第2送電電極12を、第1受電電極31及び第2受電電極32に対向させる際に、移動体本体21を支えるスタンド28を含む。
このような構成によれば、第1送電電極11及び第2送電電極12を、第1受電電極31及び第2受電電極32に対向させる際に、移動体本体21を支えるため、スタンド28を、第1送電電極11、第2送電電極12上に立てた場合、このスタンド28を、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成することで、第1送電電極11及び第2送電電極12と、第1受電電極31及び第2受電電極32との間における電力の伝送効率が、スタンド28の影響を受けるのを抑えることができる。
また、上述したような移動体給電システム1は、路面Rに沿って間隔を開けて配置された第1送電電極11及び第2送電電極12を有する送電装置10と、上記したような移動体20と、を備える。
このような構成によれば、移動体20において、第1受電電極31及び第2受電電極32の上方には、受電側グランド35が間隔を開けて設けられている。このため、移動体20において、第1受電電極31及び第2受電電極32におけるインピーダンスが安定する。これにより、整合回路51で、送電装置10側とインピーダンスを整合しやすくなる。したがって、第1送電電極11及び第2送電電極12と、第1受電電極31及び第2受電電極32との間における電力の伝送効率が低下してしまうのを抑えることができる。
また、移動体給電システム1は、第1送電電極11及び第2送電電極12の下方に間隔を開けて配置され、導電性材料から形成された送電側グランド15をさらに備える。
このような構成によれば送電装置10において、第1送電電極11、第2送電電極12におけるインピーダンスが安定する。これにより、整合回路51で、送電装置側とインピーダンスを整合しやすくなる。したがって、第1送電電極11及び第2送電電極12と、第1受電電極31及び第2受電電極32との間における電力の伝送効率が低下してしまうのを抑えることができる。
また、移動体給電システム1は、第1受電電極31及び第2受電電極32と、受電側グランド35と、の間の距離d1、第1送電電極11及び第2送電電極12と、送電側グランド15と、の間の距離d2、及び、第1受電電極31及び第2受電電極32と、第1送電電極11及び第2送電電極12との間の距離gが、
g≦d2≦d1
の関係を満たす。
このような構成によれば、距離gよりも、距離d1、d2を大きくすれば、第1送電電極11及び第2送電電極12と、第1受電電極31及び第2受電電極32との間における電力の伝送を効率良く行うことができる。また、第1受電電極31及び第2受電電極32と受電側グランド35との距離d1を、第1送電電極11及び第2送電電極12と送電側グランド15との距離d2よりも大きくすることで、受電側グランド35による影響を抑え、受電側における電力の伝送効率の低下を抑えることができる。
(実施形態の変形例)
なお、本発明の移動体、移動体給電システムは、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、第1送電電極11と第2送電電極12、第1受電電極31と第2受電電極32とは、移動体20の走行方向Drに間隔を開けて配置するようにしたがこれに限られない。
図6に示すように、第1送電電極11Bと第2送電電極12B、第1受電電極31Bと第2受電電極32Bとが、移動体20の走行方向Drに交差する幅方向Dwに間隔を開けて配置されていてもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
1 移動体給電システム 31、31B 第1受電電極
10 送電装置 32、32b 第2受電電極
11、11B 第1送電電極 33 電極支持部材
12、12B 第2送電電極 35 受電側グランド
15 送電側グランド 51 整合回路
20 移動体 52 整流回路
21 移動体本体 60 負荷
28 スタンド R 路面
d1、d2、g 距離

Claims (9)

  1. 路面に沿って間隔を開けて配置された第1送電電極及び第2送電電極を有する送電装置から交流電力を無線で受電可能な移動体であって、
    前記路面上を走行移動可能な移動体本体と、
    前記移動体本体の下部に設けられ、前記第1送電電極に上下方向で対向したときに、前記第1送電電極と電界結合する第1受電電極と、
    前記第1受電電極に対して前記路面に沿った方向に間隔を開けて配置され、前記第2送電電極に上下方向で対向したときに、前記第2送電電極と電界結合する第2受電電極と、
    前記第1受電電極及び前記第2受電電極に対して上方に間隔を開けて配置され、導電性材料から形成された受電側グランドと、
    前記第1受電電極及び前記第2受電電極から出力される交流電力を整合する整合回路と、
    前記整合回路を経た交流電力を直流電力に変換する整流回路と、
    変換された前記直流電力が供給される負荷と、を備える
    移動体。
  2. 前記第1受電電極及び前記第2受電電極が設けられた電極支持部材をさらに備え、
    前記電極支持部材は、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成されている
    請求項1に記載の移動体。
  3. 前記移動体本体に設けられ、前記電極支持部材を昇降可能に支持する昇降機構をさらに備え、
    前記昇降機構を構成する部材は、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成されている
    請求項2に記載の移動体。
  4. 前記移動体本体に設けられ、前記電極支持部材を昇降可能に支持する昇降機構をさらに備え、
    前記昇降機構を構成する部材は、導電性材料から形成され、
    前記部材は、前記電極支持部材に対して絶縁性材料からなる介在物を介して取り付けられている
    請求項2に記載の移動体。
  5. 前記第1送電電極及び前記第2送電電極と、前記受電側グランドとの間に位置する部材を備え、
    前記部材は、絶縁性材料のみ、又は、全体が絶縁性材料で被覆された導電性材料から形成されている
    請求項1に記載の移動体。
  6. 前記第1送電電極及び前記第2送電電極と、前記受電側グランドとの間に位置する部材は、前記第1送電電極及び第2送電電極を、前記第1受電電極及び前記第2受電電極に対向させる際に、前記移動体本体を支えるスタンドを含む
    請求項5に記載の移動体。
  7. 路面に沿って間隔を開けて配置された第1送電電極及び第2送電電極を有する送電装置と、
    請求項1又は2に記載の移動体と、を備える
    移動体給電システム。
  8. 前記送電装置は、
    前記第1送電電極及び前記第2送電電極の下方に間隔を開けて配置され、導電性材料から形成された送電側グランドをさらに備える
    請求項7に記載の移動体給電システム。
  9. 前記第1受電電極及び前記第2受電電極と、前記受電側グランドと、の間の距離d1、
    前記第1送電電極及び前記第2送電電極と、前記送電側グランドと、の間の距離d2、
    及び、前記第1受電電極及び前記第2受電電極と、前記第1送電電極及び前記第2送電電極との間の距離gが、
    g≦d2≦d1
    の関係を満たす
    請求項8に記載の移動体給電システム。
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