JP2024005842A - 作業現場監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】作業現場内の監視の精度を向上させることが可能な作業現場監視システムを提供することである。【解決手段】カメラ2の撮像結果に基づいて、侵入物を検出する処理を行う物体検出部52と、LiDAR3の撮像結果に基づいて、侵入物を検出する処理を、物体検出部52よりも速い処理時間で行うクラスタリング部54と、クラスタリング部54の処理結果を所定時間遅延させる遅延処理部57と、遅延されたクラスタリング部54の処理結果に、物体検出部52の処理結果を紐付ける紐付け部58と、を有する。クラスタリング部54は、侵入物の位置を検出する位置検出処理を行う位置検出手段である。クラスタリング部54は、紐付け部58による紐付けの後に、新たな撮像結果に基づいて位置検出処理を行う。紐付けの後のクラスタリング部54の処理結果に基づいて、紐付けられた処理結果に含まれる侵入物の位置を更新する点群追跡部60を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、作業現場内を監視する作業現場監視システムに関する。
特許文献1には、ショベルが備える、互いの検出周期が異なる撮像装置および距離センサの各々の検出結果を合成する方法が開示されている。その方法では、撮像装置および距離センサのうち検出周期の長い撮像装置の検出結果に基づいて、その検出結果の検出タイミング以外のタイミングにおける撮像装置の検出結果を推定する。そして、撮像装置および距離センサの検出結果と、推定された結果とに基づいて、撮像装置の検出周期よりも短い周期で、撮像装置および距離センサの出力に基づく検出結果を合成している。
特開2021-197668号公報
しかしながら、特許文献1の合成方法では、推定された検出結果を用いているため、推定が誤っていたり、誤検出が発生したりすると、正確な情報を得ることができなくなる。特許文献1のように、検出結果を表示する場合には、推定された検出結果に誤りがあっても、それほど問題にはならないが、作業現場内を監視する場合には、推定された検出結果に誤りがあると、監視精度が低下し、作業機械に侵入物が衝突する危険性が高まるので、重大な問題となる。
本発明の目的は、作業現場内の監視の精度を向上させることが可能な作業現場監視システムを提供することである。
本発明は、侵入物を撮像する第1撮像装置および第2撮像装置と、前記第1撮像装置の撮像結果に基づいて、前記侵入物を検出する処理を行う低速処理手段と、前記第2撮像装置の撮像結果に基づいて、前記侵入物を検出する処理を、前記低速処理手段よりも速い処理時間で行う高速処理手段と、前記高速処理手段の処理結果を所定時間遅延させる遅延手段と、遅延された前記高速処理手段の処理結果に、前記低速処理手段の処理結果を紐付ける紐付け手段と、を有し、前記低速処理手段および前記高速処理手段の少なくとも一方は、前記侵入物の位置を検出する処理を行う位置検出手段であり、前記位置検出手段は、前記紐付け手段による紐付けの後に、新たな前記撮像結果に基づいて前記処理を行い、紐付けの後の前記位置検出手段の処理結果に基づいて、紐付けられた処理結果に含まれる前記侵入物の位置を更新する更新手段を有することを特徴とする。
本発明によると、高速処理手段の処理結果が所定時間だけ遅延される。その後、高速処理手段の処理結果に、低速処理手段の処理結果が紐付けされる。高速処理手段の処理結果を所定時間だけ遅延させることで、高速処理手段の処理結果に、低速処理手段の処理結果を好適に紐付けることができる。例えば、高速処理手段の処理結果が侵入物の位置を含み、低速処理手段の処理結果が侵入物の種類の情報を含む場合には、紐付けによって、侵入物の位置に侵入物の種類の情報を付加することができる。そして、紐付けの後に行われた位置検出手段の処理結果に基づいて、紐付けられた処理結果に含まれる侵入物の位置が更新される。紐付けの後に行われた位置検出手段の処理結果である侵入物の位置に基づいて、紐付けられた処理結果に含まれる侵入物の位置を更新していくことで、侵入物を好適に追跡することができる。例えば、紐付けによって、侵入物の位置に侵入物の種類の情報が付加されている場合には、侵入物の種類の情報はそのままで、侵入物の位置のみを更新することで、同一の侵入物を好適に追跡することができる。特許文献1のように、推定した検出結果を用いた場合、侵入物を誤検出したり、追跡の途中で侵入物の種類が入れ替わったりする恐れがある。これに対して、推定した検出結果を用いないので、侵入物を誤検出しにくいとともに、同一の侵入物を追跡することができる。よって、作業現場内の監視の精度を向上させることができる。
作業現場監視システムの構成図である。 作業機械の側面図である。 作業現場監視システムおよび作業機械の回路構成を示す図である。 携帯端末のディスプレイの表示画面を示す図である。 監視制御処理のフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(作業現場監視システムの構成)
本発明の実施形態による作業現場監視システムは、作業現場内を監視するものである。作業現場監視システム1の構成図である図1に示すように、作業現場監視システム1は、カメラ2と、LiDAR3と、携帯端末4と、警報装置7と、を有している。
カメラ(第1撮像装置)2は、作業現場を撮像する。カメラ2は、作業現場内の作業機械20および侵入物(ダンプカー91、作業者92など)を撮像する。カメラ2は、作業現場に複数台設けられていてよい。作業現場内では、作業機械20が作業を行っている。この作業機械20は、オペレータが搭乗した作業機械20であってもよいし、遠隔操縦される作業機械20であってもよいし、自動運転される作業機械20であってもよい。侵入物には、作業機械20とは別の作業機械が含まれる。なお、第1撮像装置はカメラ2に限定されない。
LiDAR(Light Detection and RangingまたはLaser Imaging Detection and Ranging)(第2撮像装置)3もまた、作業現場を撮像する。LiDAR3は、作業現場内の作業機械20および侵入物(ダンプカー91、作業者92など)を撮像する。LiDAR3が撮像する侵入物は、カメラ2が撮像する侵入物と同一である。LiDAR3は、LiDAR3が取り付けられている位置から作業現場内の物体(作業機械20や侵入物)までの距離を示す点群データを取得する。LiDAR3は、作業現場に複数台設けられていてよい。なお、第2撮像装置はLiDAR3に限定されない。LiDAR3の代わりに、ステレオカメラやTOF(Time Of Flight)センサなどを用いてもよい。
携帯端末4は、作業現場にいる作業者により操作される端末であり、例えばタブレット端末である。なお、携帯端末4は、スマートフォン等であってもよい。
警報装置7は、警報を発することが可能である。具体的には、警報装置7は、ランプおよびスピーカを備え、ランプの点灯や、スピーカからの警告音の発生によって、作業現場内にいる作業者などに警告を行う。
(作業機械の構成)
作業機械20の側面図である図2に示すように、作業機械20は、アタッチメント30で作業を行う機械であり、例えば油圧ショベルである。作業機械20は、下部走行体21と上部旋回体22とを備えた機械本体24と、アタッチメント30と、シリンダ40と、を有している。
下部走行体21は、作業機械20を走行させる部分であり、例えばクローラを備える。上部旋回体22は、下部走行体21の上部に旋回装置25を介して旋回可能に取り付けられる。上部旋回体22の前部には、キャブ(運転室)23が設けられている。
アタッチメント30は、上下方向に回動可能に上部旋回体22に取り付けられる。アタッチメント30は、ブーム31と、アーム32と、バケット33と、を備える。ブーム31は、上下方向に回動可能(起伏可能)に上部旋回体22に取り付けられる。アーム32は、上下方向に回動可能にブーム31に取り付けられる。バケット33は、前後方向に回動可能にアーム32に取り付けられる。バケット33は、土砂(運搬物)の、掘削、均し、すくい、などの作業を行う部分である。なお、バケット33が保持する運搬物は、土砂に限定されず、石でもよく、廃棄物(産業廃棄物など)でもよい。
シリンダ40は、アタッチメント30を油圧で回動させることが可能である。シリンダ40は、油圧式の伸縮シリンダである。シリンダ40は、ブームシリンダ41と、アームシリンダ42と、バケットシリンダ43と、を備える。
ブームシリンダ41は、上部旋回体22に対してブーム31を回動させる。ブームシリンダ41の基端部は、上部旋回体22に回動可能に取り付けられる。ブームシリンダ41の先端部は、ブーム31に回動可能に取り付けられる。
アームシリンダ42は、ブーム31に対してアーム32を回動させる。アームシリンダ42の基端部は、ブーム31に回動可能に取り付けられる。アームシリンダ42の先端部は、アーム32に回動可能に取り付けられる。
バケットシリンダ43は、アーム32に対してバケット33を回動させる。バケットシリンダ43の基端部は、アーム32に回動可能に取り付けられる。バケットシリンダ43の先端部は、バケット33に回動可能に取り付けられたリンク部材34に、回動可能に取り付けられる。
(作業現場監視システムおよび作業機械の回路構成)
作業現場監視システム1および作業機械20の回路構成を示す図である図3に示すように、作業機械20は、作業機械側コントローラ81と、作業機械側通信装置83と、を有している。
作業機械側コントローラ81は、アタッチメント30および旋回装置25の動作を制御することが可能である。具体的には、作業機械側コントローラ81は、アタッチメント30および旋回装置25の動作を制限したり停止させたりすることが可能である。
作業機械側通信装置83は、作業現場監視システム1の後述する通信装置8と通信可能である。
作業現場監視システム1は、携帯端末4と、コントローラ5と、記憶装置6と、警報装置7と、通信装置8と、を備える。通信装置8は、作業機械20の作業機械側通信装置83と通信可能である。
携帯端末4は、通信装置8と通信を行う。携帯端末4は、ディスプレイを有している。
コントローラ5は、画像前処理部51と、物体検出部52と、点群前処理部53と、クラスタリング部54と、領域設定部55と、計測部56と、遅延処理部57と、紐付け部58と、点群追跡部60と、侵入判定部61と、記憶制御部62と、対策部63と、を有している。
画像前処理部51は、カメラ2が撮像した画像(カメラ2の撮像結果)を前処理する。この前処理は、物体検出部52において作業機械20および侵入物の検出精度を向上させるための処理であり、例えば、ノイズの除去やコントラスト調整などである。
物体検出部(低速処理手段)52は、画像前処理部51で前処理された画像に基づいて、作業現場内の作業機械20および侵入物(ダンプカー91、作業者92など)を検出する処理を行う。作業機械20および侵入物の検出には、ディープラーニング技術などを用いてよい。物体検出部52により、侵入物の種類(ダンプカー91、作業者92など)が特定される。
点群前処理部53は、LiDAR3が撮像した点群データ(LiDAR3の撮像結果)を前処理する。この前処理は、クラスタリング部54において点群データをクラスタリングしやすくするための処理であり、例えば、ノイズの除去である。
クラスタリング部(高速処理手段、位置検出手段)54は、前処理された点群データに基づいて、作業現場内の作業機械20および侵入物(ダンプカー91、作業者92など)を検出する処理を行う。本実施形態において、クラスタリング部54が行う処理は、作業機械20および侵入物の位置を検出する位置検出処理である。
具体的には、クラスタリング部54は、作業現場内の点群データをクラスタリングする。クラスタリングされた点群データの塊を、クラスタ点群という。クラスタ点群には、作業機械20に対応するものや、侵入物に対応するものがある。クラスタリング部54は、LiDAR3が取り付けられているグローバル座標系の位置(座標)と、LiDAR3から点群データの各点までの距離とを用いて、グローバル座標系におけるクラスタ点群の位置(三次元座標)を算出する。
ここで、カメラ2やLiDAR3が取り付けられているグローバル座標系の位置は、GNSSセンサなどの測位センサや、トータルステーションなどの測距センサにより取得される。
領域設定部(内側領域設定手段)55は、作業現場内の作業機械20の周囲に作業領域(内側領域)を設定する。図1に示すように、作業領域71は、作業機械20の位置を中心とする円形の領域である。なお、作業領域71の形状は、楕円形や矩形であってもよい。この作業領域71は、作業機械20が作業を行う領域であるが、後述するように、作業領域71においても侵入物の監視が行われる。
また、領域設定部(外側領域設定手段)55は、作業領域71の周囲に監視領域(外側領域)を設定する。図1に示すように、監視領域72は、作業機械20の位置を中心とする円形の領域である。なお、監視領域72の形状は、楕円形や矩形であってもよい。この監視領域72は、侵入物の監視が行われる領域であるが、監視領域72において作業機械20による作業が行われてもよい。
なお、領域設定部55による作業領域71および監視領域72の設定は、紐付け部58によって特定された作業機械20の位置に基づいて行われる。紐付け部58については後述する。
ここで、クラスタリング部54での処理時間は、物体検出部52での処理時間と異なる。本実施形態において、クラスタリング部54での処理時間は、物体検出部52での処理時間よりも速い(短い)。なお、クラスタリング部54での処理時間は、物体検出部52での処理時間よりも遅く(長く)てもよい。つまり、クラスタリング部54が低速処理手段であり、物体検出部52が高速処理手段であってもよい。
そこで、計測部(計測手段)56は、物体検出部(低速処理手段)52の処理時間を計測する。遅延処理部(遅延手段)57は、クラスタリング部(高速処理手段)54の処理結果を所定時間だけ遅延させる。ここで、遅延処理部(算出手段)57は、クラスタリング部54の処理時間に所定時間を追加した時間が、計測部56が計測した処理時間となるように、所定時間を算出し、この所定時間だけクラスタリング部54の処理結果を遅延させる。
紐付け部(紐付け手段)58は、遅延処理部57による処理の後に、クラスタリング部54の処理結果に、物体検出部52の処理結果を紐付ける。遅延処理部57によって上記のように算出された所定時間だけ、クラスタリング部54の処理結果を遅延させることで、クラスタリング部54の処理結果に、物体検出部52の処理結果を好適に紐付けすることができる。
上記のように、物体検出部52では、作業機械20および侵入物を検出でき、侵入物の種類も特定できるが、これらの位置がわからない。一方、上記のように、クラスタリング部54では、作業機械20および侵入物をクラスタ点群として検出でき、クラスタ点群の位置も特定できるが、クラスタ点群が具体的に何であるのかがわからない。
そこで、紐付け部58は、クラスタ点群の三次元座標を透視投影変換して、クラスタ点群の二次元座標を取得する。そして、紐付け部58は、カメラ2が撮像した二次元の画像に、クラスタ点群の二次元座標を重畳させる。そして、紐付け部58は、物体検出部52が検出した作業機械20および侵入物に重なるクラスタ点群の三次元座標から、作業機械20および侵入物の各々の位置を三次元で取得する。その結果、紐付け部58により紐付けられた処理結果は、侵入物の種類および侵入物の位置の情報を有している。紐付け部58により紐付けられた処理結果は、具体的には、ダンプカー91や作業者92というラベルが貼られたクラスタ点群である。
クラスタリング部(位置検出手段)54は、紐付け部58による紐付けの後に、新たな撮像結果に基づいて位置検出処理を行う。点群追跡部(更新手段)60は、紐付け部58による紐付けの後のクラスタリング部54の処理結果に基づいて、紐付け部58により紐付けられた処理結果に含まれる侵入物の位置を更新する。上述のように、紐付けられた処理結果は、侵入物の位置の情報を含んでいる。紐付け部58による紐付けの後に行われたクラスタリング部54での位置検出処理の処理結果もまた、侵入物の位置の情報を含んでいる。2つの位置情報の差分を取ることで、侵入物を好適に追跡(トラッキング)することができる。つまり、ダンプカー91や作業者92というラベルはそのままで、そのラベルが貼られたクラスタ点群の位置のみを更新することで、同一の侵入物を好適に追跡することができる。
特許文献1のように、推定した検出結果を用いた場合、侵入物を誤検出したり、追跡の途中で侵入物の種類が入れ替わったりする恐れがある。これに対して、本実施形態では、推定した検出結果を用いないので、侵入物を誤検出しにくいとともに、同一の侵入物を追跡することができる。よって、作業現場内の監視の精度を向上させることができる。
ここで、本実施形態において、クラスタリング部54での処理時間は、物体検出部52での処理時間よりも速い(短い)。紐付けの後に行われたクラスタリング部54の処理結果に基づいて、紐付けられた処理結果に含まれる侵入物の位置が更新される。よって、クラスタリング部54での処理時間が、物体検出部52での処理時間よりも遅い場合に比べて、侵入物を高速で追跡することができる。
なお、追跡していた侵入物が途中で不明になった場合には、再度、クラスタリング部54の処理結果に、物体検出部52の処理結果が紐付けられて、追跡が再開される。
ここで、遅延処理部57による所定時間の遅延と、紐付け部58による紐付けとは、監視領域72内に侵入物が位置しているときに行われる。作業領域71よりも外側の監視領域72において、2つの処理結果を紐付けることで、侵入物が作業領域71内に侵入する前に、侵入物の追跡を開始することができる。よって、侵入物が作業領域71内に侵入する前に、侵入物に対する対策を行い易くできる。これにより、作業機械20に侵入物が衝突するのを回避しやすくできる。
侵入判定部61は、侵入物がどの領域内に位置しているかを判定する。具体的には、侵入判定部61は、ダンプカー91や作業者92というラベルが貼られたクラスタ点群が、作業領域71内や監視領域72内に位置しているのかを判定する。
ここで、侵入物の中には、作業機械20によって土砂が積み込まれるダンプカー91や、このダンプカー91を作業機械20の側まで誘導する作業者92のように、作業機械20の側まで近寄る必要があるものが存在する。このようなダンプカー91や作業者92は、物体検出部52により特定されて、作業領域71内への侵入が許容される。一方、作業領域71の側を通りかかるだけのダンプカー91や作業者92などは、基本的に、監視対象とされる。
記憶制御部62は、作業領域71内への侵入が許容されない侵入物(クラスタ点群)が監視領域72内に侵入したときに、記憶装置6への記憶を開始させる。記憶制御部62は、このような侵入物が監視領域72外に去った場合に、記憶装置6への記憶を停止させる。記憶装置6に記憶される内容は、例えば、クラスタ点群や画像の情報、クラスタ点群の軌跡などの情報、タイムスタンプなどである。記憶装置6に記憶された内容は、後の分析に使用される。
対策部(対策手段)63は、警告および作業機械20の動作制限を行うことが可能である。対策部63は、点群追跡部60により更新される処理結果に含まれる侵入物の位置が監視領域72内である場合に、警告を行う。具体的には、警報装置7のランプが例えば黄色で点灯され、警報装置7のスピーカから警告音が発生される。また、対策部63は、点群追跡部60により更新される処理結果に含まれる侵入物の位置が作業領域71内である場合に、警告および作業機械20の動作制限を行う。具体的には、警報装置7のランプが例えば赤色で点灯され、警報装置7のスピーカから警告音が発生される。また、通信装置8を介して作業機械20に動作制限指示が送信される。作業機械20の作業機械側コントローラ81は、動作制限指示を受け取ると、アタッチメント30および旋回装置25の動作を制限したり停止させたりする。
このように、監視領域72内に侵入物が位置している場合に、警告が行われる。これにより、作業機械20に接近する侵入物があることを、作業現場にいる作業者などに認識させることができる。また、作業領域71内に侵入物が位置している場合に、作業機械20の動作制限が行われる。これにより、作業機械20に侵入物が衝突する可能性を低減させることができる。
また、対策部63は、作業現場内の作業機械20の画像および位置を、携帯端末4に送信する。また、対策部63は、侵入物の画像および位置、侵入物の種類に関する情報、侵入物の軌跡などを、携帯端末4に送信する。携帯端末4のディスプレイ(表示装置)は、作業領域71、監視領域72、作業機械20(作業機械20の位置および画像)、および、侵入物90(侵入物90の位置)を表示する。また、携帯端末4のディスプレイは、侵入物の種類や侵入物の軌跡、作業機械20と侵入物との距離などを表示する。携帯端末4のディスプレイの表示画面を図4に示す。図4では、作業機械20と侵入物90とが三次元で表示されているが、二次元で表示されてもよい。
作業現場にいる作業者などは、携帯端末4のディスプレイを見ることで、侵入物90がどの辺にいるのかを把握することができる。
なお、携帯端末4のディスプレイだけでなく、作業機械20のキャブ23内に設けられた表示器や、作業機械20を遠隔操縦するコクピットの画面などに、同様の内容が表示されてもよい。
(作業現場監視システムの動作)
次に、監視制御処理のフローチャートである図5を参照して、作業現場監視システム1の動作を説明する。
まず、作業現場監視システム1のコントローラ5の領域設定部55は、作業機械20の周囲に作業領域71を設定するとともに、作業領域71の周囲に監視領域72を設定する(ステップS1)。なお、これらの設定は、後述するステップS2よりも前のタイミングで取り込まれた点群データ、および、後述するステップS8よりも前のタイミングで取り込まれた画像に基づいて行われる。
次に、コントローラ5の点群前処理部53は、LiDAR3が撮像した点群データを取り込み(ステップS2)、点群データを前処理する(ステップS3)。次に、コントローラ5のクラスタリング部54は、作業現場内の点群データをクラスタリングし、クラスタ点群の位置を取得する(ステップS4)。
次に、コントローラ5の記憶制御部62は、クラスタ点群が監視領域72内にあるか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5において、クラスタ点群が監視領域72内にないと判定した場合には(S5:NO)、コントローラ5の記憶制御部62は、ステップS2に戻る。一方、ステップS5において、クラスタ点群が監視領域72内にあると判定した場合には(S5:YES)、コントローラ5の記憶制御部62は、クラスタ点群の記憶装置6への記憶を開始させる(ステップS6)。次に、コントローラ5の遅延処理部57は、クラスタリング部54の処理結果を所定時間だけ遅延させる(ステップS7)。
コントローラ5は、上記のステップS2~S7と並行して、ステップS8~S10を行う。コントローラ5の画像前処理部51は、カメラ2が撮像した画像を取り込み(ステップS8)、画像を前処理する(ステップS9)。次に、コントローラ5の物体検出部52は、作業現場内の作業機械20および侵入物を検出する(ステップS10)。
ステップS7およびステップS10の後に、コントローラ5の紐付け部58は、クラスタリング部54の処理結果に、物体検出部52の処理結果を紐付けることが可能か否かを判定する(ステップS11)。例えば、ステップS5において、クラスタ点群が監視領域72内にない場合には(S5:NO)、物体検出部52の処理結果を紐付ける対象である、クラスタリング部54の処理結果が存在しない。このような場合(S11:NO)、コントローラ5の紐付け部58は、ステップS2に戻る。一方、ステップS11において、クラスタリング部54の処理結果に、物体検出部52の処理結果を紐付けることが可能である場合には(S11:YES)、コントローラ5の紐付け部58は、クラスタリング部54の処理結果に、物体検出部52の処理結果を紐付ける(ステップS12)。紐付け部58により紐付けられた処理結果は、具体的には、ダンプカー91や作業者92というラベルが貼られたクラスタ点群である。この処理結果には、侵入物の位置が含まれる。
次に、コントローラ5の点群前処理部53は、LiDAR3が撮像した点群データを取り込み(ステップS13)、点群データを前処理する(ステップS14)。次に、コントローラ5のクラスタリング部54は、作業現場内の点群データをクラスタリングし、クラスタ点群の位置を取得する(ステップS15)。
次に、コントローラ5の点群追跡部60は、ステップS15で取得されたクラスタ点群の位置に基づいて、紐付けられた処理結果に含まれる侵入物の位置を更新することで、侵入物をトラッキングする(ステップS16)。
次に、コントローラ5の侵入判定部61は、更新された処理結果に含まれる侵入物の位置が監視領域72内であるか否かを判定する(ステップS17)。ステップS17において、更新された処理結果に含まれる侵入物の位置が監視領域72内であると判定した場合には(S17:YES)、コントローラ5の対策部63は、警告を行う(ステップS18)。具体的には、警報装置7のランプを黄色で点灯させ、警報装置7のスピーカから警告音を発生させる。そして、コントローラ5の対策部63は、携帯端末4のディスプレイに、作業機械20と侵入物90とを表示させ(ステップS19)、ステップS13に戻る。
一方、ステップS17において、更新された処理結果に含まれる侵入物の位置が監視領域72内でないと判定した場合には(S17:NO)、コントローラ5の侵入判定部61は、更新された処理結果に含まれる侵入物の位置が作業領域71内であるか否かを判定する(ステップS20)。ステップS20において、更新された処理結果に含まれる侵入物の位置が作業領域71内であると判定した場合には(S20:YES)、コントローラ5の対策部63は、警告を行う(ステップS21)。具体的には、警報装置7のランプを赤色で点灯させ、警報装置7のスピーカから警告音を発生させる。また、コントローラ5の対策部63は、作業機械20の動作制限を行う(ステップS22)。具体的には、通信装置8を介して作業機械20に動作制限指示を送信する。そして、コントローラ5の対策部63は、携帯端末4のディスプレイに、作業機械20と侵入物90とを表示させ(ステップS19)、ステップS13に戻る。
一方、ステップS20において、更新された処理結果に含まれる侵入物の位置が作業領域71内でないと判定した場合には(S20:NO)、コントローラ5の記憶制御部62は、クラスタ点群の記憶装置6への記憶を停止する(ステップS23)。そして、本フローを終了する。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係る作業現場監視システム1によれば、クラスタリング部(高速処理手段)54の処理結果が所定時間だけ遅延される。その後、クラスタリング部54の処理結果に、物体検出部(低速処理手段)52の処理結果が紐付けされる。クラスタリング部54の処理結果を所定時間だけ遅延させることで、クラスタリング部54の処理結果に、物体検出部52の処理結果を好適に紐付けることができる。例えば、クラスタリング部54の処理結果が侵入物の位置を含み、物体検出部52の処理結果が侵入物の種類の情報を含む場合には、紐付けによって、侵入物の位置に侵入物の種類の情報を付加することができる。そして、紐付けの後に行われたクラスタリング部(位置検出手段)54の処理結果に基づいて、紐付けられた処理結果に含まれる侵入物の位置が更新される。紐付けの後に行われたクラスタリング部54の処理結果である侵入物の位置に基づいて、紐付けられた処理結果に含まれる侵入物の位置を更新していくことで、侵入物を好適に追跡することができる。例えば、紐付けによって、侵入物の位置に侵入物の種類の情報が付加されている場合には、侵入物の種類の情報はそのままで、侵入物の位置のみを更新することで、同一の侵入物を好適に追跡することができる。特許文献1のように、推定した検出結果を用いた場合、侵入物を誤検出したり、追跡の途中で侵入物の種類が入れ替わったりする恐れがある。これに対して、推定した検出結果を用いないので、侵入物を誤検出しにくいとともに、同一の侵入物を追跡することができる。よって、作業現場内の監視の精度を向上させることができる。
また、クラスタリング部(高速処理手段、位置検出手段)54での処理時間は、物体検出部(低速処理手段)52での処理時間よりも速い(短い)。紐付けの後に行われたクラスタリング部54の処理結果に基づいて、紐付けられた処理結果に含まれる侵入物の位置が更新される。よって、クラスタリング部54での処理時間が、物体検出部52での処理時間よりも遅い場合に比べて、侵入物を高速で追跡することができる。
また、物体検出部(低速処理手段)52の処理時間が計測され、クラスタリング部(高速処理手段)54の処理時間に所定時間を追加した時間が、計測された物体検出部52の処理時間となるように、所定時間が算出される。このようにして算出された所定時間を、クラスタリング部54の処理時間に追加することで、クラスタリング部54の処理結果に、物体検出部52の処理結果を好適に紐付けることができる。
また、監視領域72内に侵入物が位置しているときに、遅延処理部(遅延手段)57による所定時間の遅延と、紐付け部(紐付け手段)58による紐付けと、が行われる。作業領域71よりも外側の監視領域72において、2つの処理結果を紐付けることで、侵入物が作業領域71内に侵入する前に、侵入物の追跡を開始することができる。よって、侵入物が作業領域71内に侵入する前に、侵入物に対する対策を行い易くできる。これにより、作業機械20に侵入物が衝突するのを回避しやすくできる。
また、監視領域72内に侵入物が位置している場合に、警告が行われる。これにより、作業機械20に接近する侵入物があることを、作業現場にいる作業者などに認識させることができる。また、作業領域71内に侵入物が位置している場合に、作業機械20の動作制限が行われる。これにより、作業機械20に侵入物が衝突する可能性を低減させることができる。
また、点群追跡部(更新手段)60により更新される処理結果に含まれる侵入物の位置が携帯端末4のディスプレイに表示される。作業現場にいる作業者などは、携帯端末4のディスプレイを見ることで、侵入物がどの辺にいるのかを把握することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 作業現場監視システム
2 カメラ(第1撮像装置)
3 LiDAR(第2撮像装置)
4 携帯端末
5 コントローラ
6 記憶装置
7 警報装置
8 通信装置
20 作業機械
21 下部走行体
22 上部旋回体
23 キャブ
24 機械本体
25 旋回装置
30 アタッチメント
31 ブーム
32 アーム
33 バケット
34 リンク部材
40 シリンダ
41 ブームシリンダ
42 アームシリンダ
43 バケットシリンダ
51 画像前処理部
52 物体検出部(低速処理手段)
53 点群前処理部
54 クラスタリング部(高速処理手段、位置検出手段)
55 領域設定部(内側領域設定手段、外側領域設定手段)
56 計測部(計測手段)
57 遅延処理部(遅延手段、算出手段)
58 紐付け部(紐付け手段)
60 点群追跡部(更新手段)
61 侵入判定部
62 記憶制御部
63 対策部(対策手段)
71 作業領域(内側領域)
72 監視領域(外側領域)
81 作業機械側コントローラ
83 作業機械側通信装置
90 侵入物
91 ダンプカー
92 作業者

Claims (6)

  1. 侵入物を撮像する第1撮像装置および第2撮像装置と、
    前記第1撮像装置の撮像結果に基づいて、前記侵入物を検出する処理を行う低速処理手段と、
    前記第2撮像装置の撮像結果に基づいて、前記侵入物を検出する処理を、前記低速処理手段よりも速い処理時間で行う高速処理手段と、
    前記高速処理手段の処理結果を所定時間遅延させる遅延手段と、
    遅延された前記高速処理手段の処理結果に、前記低速処理手段の処理結果を紐付ける紐付け手段と、
    を有し、
    前記低速処理手段および前記高速処理手段の少なくとも一方は、前記侵入物の位置を検出する処理を行う位置検出手段であり、
    前記位置検出手段は、前記紐付け手段による紐付けの後に、新たな前記撮像結果に基づいて前記処理を行い、
    紐付けの後の前記位置検出手段の処理結果に基づいて、紐付けられた処理結果に含まれる前記侵入物の位置を更新する更新手段を有することを特徴とする作業現場監視システム。
  2. 前記位置検出手段は、前記高速処理手段であることを特徴とする請求項1に記載の作業現場監視システム。
  3. 前記低速処理手段の前記処理時間を計測する計測手段と、
    前記高速処理手段の前記処理時間に前記所定時間を追加した時間が、前記計測手段が計測した前記低速処理手段の前記処理時間となるように、前記所定時間を算出する算出手段と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の作業現場監視システム。
  4. 前記作業現場内の作業機械の周囲に内側領域を設定する内側領域設定手段と、
    前記内側領域の周囲に外側領域を設定する外側領域設定手段と、
    を有し、
    前記外側領域内に前記侵入物が位置しているときに、前記遅延手段による前記所定時間の遅延と、前記紐付け手段による紐付けと、が行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業現場監視システム。
  5. 警告および前記作業機械の動作制限を行うことが可能な対策手段を有し、
    前記対策手段は、前記更新手段により更新される前記処理結果に含まれる前記侵入物の位置が前記外側領域内である場合に、警告を行い、前記更新手段により更新される前記処理結果に含まれる前記侵入物の位置が前記内側領域内である場合に、前記作業機械の動作制限を行うことを特徴とする請求項4に記載の作業現場監視システム。
  6. 前記更新手段により更新される前記処理結果に含まれる前記侵入物の位置を表示する表示装置を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の作業現場監視システム。
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