JP2024004884A - 触覚センサ及び触覚センサを備えた装置 - Google Patents

触覚センサ及び触覚センサを備えた装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光出射部から入射された光の発光量の変化や光の照明特性の変化の影響を受けにくい高精度な触覚センサを提供する。【解決手段】光を出射する光出射部である発光素子110から入射された光を所定方向に導光するために所定方向に延在して設けられ、所定方向において互いに対向する一対の面122及び123を有する層内層間導光部120aと、層内層間導光部120aの一方の面122を介して入射した光を一方の面122に向けて散乱させるマーカー131を備える透光弾性体130と、層内層間導光部120aの他方の面123の側に設けられ、受光面1411に複数の受光素子を備える受光部141と、層内層間導光部120aの他方の面123と受光部141との間に設けられ、マーカー131からの光を受光部141の受光面1411における異なる位置に離間して投影するように光学的に開口された複数の開口部153を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、触覚センサ及び当該触覚センサを備えた装置に関するものである。
柔軟物や未知の形状物などの物体の把持等の際に、圧力やせん断力などを検出する触覚センサが利用される。例えば、特許文献1に記載されているような光学式触覚センサを、ロボットハンドに取り付けて用いられる。具体的に、特許文献1には、光源からの光が内部に供給される接触変形部に外力が作用した際の透光部の変位に伴う光量の状態変化に基づき外力の大きさを求める光学式触覚センサが開示されている。
特開2019-197037号公報
しかしながら、特許文献1の触覚センサでは、光源などの光出射部から入射された光の発光量の変化や、光出射部から受光部までの途中経路の変形に伴う光の導波効率の変化(照明特性の変化)によって、外力を正確に検出できないという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、光出射部から入射された光の発光量の変化や光の照明特性の変化の影響を受けにくい高精度な触覚センサを提供することを目的とする。
本発明の触覚センサは、光を出射する光出射部と、前記光出射部と光学的に結合された光学端を介して前記光出射部から入射された光を所定方向に導光するために前記所定方向に延在して設けられ、前記所定方向において互いに対向する一対の面を有する導光部と、前記一対の面のうちの一方の面を介して前記導光部と光学的に結合し、前記一方の面を介して入射した光を前記一方の面に向けて散乱させるマーカーを備える透光弾性部と、前記一対の面のうちの他方の面の側に設けられ、受光面に複数の受光素子を備える受光部と、前記他方の面と前記受光部との間に設けられ、前記マーカーからの光を前記受光部の前記受光面における異なる位置に離間して投影するように光学的に開口された複数の開口部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、上述した触覚センサを備えた装置を含む。
本発明によれば、光出射部から入射された光の発光量の変化や光の照明特性の変化の影響を受けにくい高精度な触覚センサを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサの概略構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサにおいて、図1に示す外皮を取り除いた状態を上方から見た図である。 本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサにおいて、外皮が物体と接触して外力を受けている状態の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサにおいて、透光弾性体が垂直方向の外力を受けた場合のマーカーの移動に伴って受光部の受光面上に投影されるスポットの移動の様子を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサにおいて、透光弾性体がせん断方向の外力を受けた場合のマーカーの移動に伴って受光部の受光面上に投影されるスポットの移動の様子を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサの透光弾性体を上方から見た図である。 本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサの遮光膜を上方から見た図である。 本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサにおいて、マーカーからの散乱光の光路の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサにおいて、複数の開口部を透過したマーカーからの光によって、受光部の受光面上に投影されるスポットの分布を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサにおいて、複数の開口部を透過したマーカーからの光によって、受光部の受光面上に投影されるスポットの分布を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光学式触覚センサの概略構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る光学式触覚センサの概略構成の一例を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係るロボットアーム搬送装置の概略構成の一例を示す図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサ100-1の概略構成の一例を示す図である。光学式触覚センサ100-1は、図1に示すように、発光素子110、導光部120、透光弾性体130、受光センサユニット140、遮光フィルム150、回路基板160、外皮170、及び、外力演算部180を備えて構成されている。導光部120は、層内層間導光部120a及び支持導光部120bを有する。また、図1には、光学式触覚センサ100-1の各構成部の配置関係を明確にするためのxyz座標系を図示している。
発光素子110は、光を出射する光出射部に相当する発光素子である。本実施形態においては、発光素子110は、支持導光部120bを介して層内層間導光部120aの内部に光を照射するLEDなどの光源で構成されている。
導光部120は、発光素子110と光学的に結合された光学端121を介して発光素子110から入射された光を所定方向に導光するために所定方向に延在して設けられた層内層間導光部120aと、層内層間導光部120aをカバーガラス143から離間して支持する支持導光部120bとを、有している。
層内層間導光部120aは、光学端121を介して採光された光を受光センサユニット140と重なるアレイ領域まで層内を導光し、アレイ領域において、マーカー131と受光部141との層間を導光するように構成された、導光部120の部分である。層内層間導光部120aは、所定の厚みを有した板状が採用され、透光性を有した光学部材が採用される。また、層内層間導光部120aは、光学端121を介して入射した光を所定方向に導光するための透光性を有した光学部材であると換言される。一方、支持導光部120bは、受光部141、透光弾性体130、マーカー131、発光素子110との所定の距離を担保して離間するように、層内層間導光部120aを支持する。本実施形態の支持導光部120bは、発光素子110からの光を採光するために発光素子110と光学的に結合した光学端121を有するとともに、採光した光を層内層間導光部120aに導光するための導光性を有している。支持導光部120bは、透光弾性体130と一体的に弾性変形せずに、カバーガラス143との間で所定間隔を維持して層内層間導光部120aを支持するスペーサ部材と換言される。支持導光部120bは、変形と光線の変位とのリニアリティの観点から、層内層間導光部120aと同様に実質的に変形しない剛体であることが好ましい。しかしながら、支持導光部120bは、層内層間導光部120aと同様に、透光弾性体130の変形に応じて変形する形態も、本実施形態の変形例として含まれる。なお、所定方向は、図1に示すxz面においてx方向を含む。層内層間導光部120aは、所定方向において互いに対向する一対の面122及び123を有する。層内層間導光部120aの構成材料としては、発光素子110から入射された光の波長に対して透明であって、透光弾性体130に対して十分に硬い、アクリルやPC、ガラス等が望ましい。
なお、導光部120は、層内層間導光部120aを含むが、支持導光部120bを含まない形態も、本実施形態に含まれる。すなわち、支持導光部120bのかわりに、発光素子110または発光素子110から光を導光し出射する光ファイバ端を、回路基板160とは反対側に設けられた支持部(120c:不図示)に設ける形態である。この場合、支持部(120c:不図示)は、層内層間導光部120aを支持する点では支持導光部120bと共通するが、光学端121を有さない点で支持導光部120bと相違する。この場合、層内層間導光部120aが光学端121を備える。
透光弾性体130は、層内層間導光部120aにおける一対の面122及び123のうちの一方の面122を介して層内層間導光部120aと光学的に結合している透光弾性部である。透光弾性体130は、さらに、一方の面122を介して入射した光を一方の面122に向けて散乱させるマーカー131を備えるとともに、透光性を有する弾性体で構成されている。透光弾性体130は、層内層間導光部120aにおける一方の面122に、平板状のシリコンゲル等で構成された透光弾性体が貼り合わされて形成されている。なお、透光弾性体130の構成材料としては、シリコン系やウレタン系を含む、光透過性を有する各種のエラストマや樹脂を用いることができる。また、図1に示す例では、マーカー131は、透光弾性体130の層内層間導光部120aとの貼り合わせ面とは反対側の面(上面)に、埋め込まれて形成されている。本実施形態においては、マーカー131は、散乱性を有しており、照明光を受けると、広い角度で拡散させる性質を持つ。マーカー131の構成材料としては、各種の樹脂やセラミック、インク等の散乱性材料を用いることができるが、蛍光材料やLED等を用いてもよい。蛍光材料やLEDの場合、マーカー131からの光を波長で識別することができるため、受光部141の受光面1411までの光路中に後述するような波長フィルタを挿入することでSN比を向上させることができる。透光弾性体130は、マーカー131からの光を開口部153を介して受光部141に伝搬可能な光学特性として透光性を有している。透光弾性体130は、マーカー131の前後の光路の直進性の観点から、伝送する光の波長に対して散乱性が低減された透明体を用いることが可能である。
受光センサユニット140は、受光部141、パッケージ142、及び、カバーガラス143を備えて構成されている。受光部141は、層内層間導光部120aにおける一対の面122及び123のうちの他方の面123の側に設けられ、受光面1411に2次元状に複数の受光素子を備える受光部である。受光部141は、受光面1411で受光した光の分布に関する2次元の画像信号である第1の情報を外力演算部180に出力する。具体的に、本実施形態では、受光部141は、受光面1411で受光した光の光量分布を2次元の画像信号(第1の情報)に変換する。受光センサユニット140では、受光部141がパッケージ142の内部に搭載され、パッケージ142をカバーガラス143によって封止することで形成されている。この際、層内層間導光部120aは、カバーガラス143と隙間を空けて対向するように保持されている。マーカー131に蛍光材料を用いる場合は、カバーガラス143の表面に、発光素子110の発光波長に対しては非透過で、蛍光波長に対しては透過する膜を波長フィルタとして設ける形態が採用される。かかる形態によれば、マーカー131からの蛍光成分を波長選択して受光面1411に導くことができ、受光部141での検知信号のSN比を向上することが可能である。
遮光フィルム150は、カバーガラス143と対向する層内層間導光部120aの他方の面123に貼り付けられている。遮光フィルム150は、層内層間導光部120aにおける他方の面123に貼り付けられた透明基材151の表面(下面)に、遮光膜152が成膜されて形成されている。本実施形態においては、遮光フィルム150は、透明基材151の表面(下面)に、例えば遮光膜152としてのアルミ膜が成膜され、アルミ膜がエッチングによって部分的に除去され、除去された部分がアレイ状の複数の開口部153として作用する。この際、遮光膜152としてのアルミ膜は、同時に、層内層間導光部120aの内部に光を閉じ込める反射膜としての機能を持つ。複数の開口部153は、層内層間導光部120aの他方の面123と受光部141との間に設けられ、マーカー131からの光を受光部141の受光面1411における異なる位置に離間して投影するように光学的に開口された開口部である。また、本実施形態においては、複数の開口部153は、複数の開口部153の間の領域(遮光膜152の形成領域)よりも高い透過率を有する。
回路基板160は、各種の電気部品が実装されている。回路基板160上には、受光センサユニット140や発光素子110が実装されている。
外皮170は、透光弾性体130の上方に設けられ、物体との接触によって変形可能なものである。物体との接触によって外皮170が受ける力は、外皮170を介して透光弾性体130に伝えられる。外皮170において透光弾性体130と接触する面は、接触する部分で散乱を起こさないように、発光素子110からの光の波長に対して吸収特性を持たせることが望ましい。これは、外皮170において散乱を起こすと、これがマーカー131による散乱像に重畳して、SN比を低下させるからである。また、外皮170において透光弾性体130と接触する部分は、層内層間導光部120a及び透光弾性体130の内部での光の導波を妨げないように、接触面積を減らす構造をとることが望ましい。例えば、外皮170において透光弾性体130と接触する部分に、微細な凹凸や複数の突起を形成するようにしてもよい。外皮170の構成材料としては、例えば、布や樹脂フィルム、ゴム等を用いることができる。
外力演算部180は、受光部141から出力された、受光面1411で受光した光の分布に関する2次元の画像信号(第1の情報)基づいて、透光弾性体130が受ける外力に関する第2の情報を演算する演算部である。具体的に、本実施形態では、外力演算部180は、透光弾性体130が受ける外力に関する第2の情報として、力ベクトル分布を算出する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサ100-1において、図1に示す外皮170を取り除いた状態を上方(+z方向)から見た図である。図2において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図2には、図1に示すxyz座標系に対応するxyz座標系を図示している。
発光素子110は、光学式触覚センサ100-1の周囲に配置された支持導光部120bの各辺に、2個ずつ間隔を置いて配置されている。発光素子110を複数配置することで、層内層間導光部120aの内部の光量分布が均一化され、場所ごとの検出感度のばらつきを低減し検出精度をより一層担保することができる。発光素子110から導光部120の内部に入射した光束は、導光部120の一方の面122、他方の面123において、多重反射を繰り返し導波される。また、透光弾性体130に入射した光束は、空気と接する透光弾性体130の上面で反射し、再度、層内層間導光部120aに入射する。また、層内層間導光部120aから遮光フィルム150に入射した光束も、反射性の遮光膜152で反射され、再度、層内層間導光部120aに入射する。このように多重反射を繰り返しながら、透光弾性体130の内部が照明される。
透光弾性体130内のマーカー131は、照明を受けて、散乱により広い配光角の発散光を放射する。1つのマーカー131からの発散光の一部は、遮光フィルム150における複数の開口部153のうちの2つの開口部を通り、導波される光束よりも小さな入射角で空気との界面に入射して透過する。そして、空気との界面を透過した光束は、カバーガラス143を透過し、受光部141の受光面1411上に、光量が局所的に大きい領域であるスポット(後述する図4のスポット400)を2つ形成する。
また、マーカー131からの発散光のうち、遮光フィルム150の遮光膜152によって反射された光束は、透光弾性体130の上面を透過し、外皮170によって吸収される。また、外皮170が物体と接触し、外皮170を介して透光弾性体130が外力を受けると、透光弾性体130が変形する。透光弾性体130の変形に伴って、透光弾性体130に設けられたマーカー131が移動する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサ100-1において、外皮170が物体20と接触して外力を受けている状態の一例を示す図である。図3において、図1及び図2に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図3には、図1に示すxyz座標系に対応するxyz座標系を図示している。
図3に示すように、外皮170が物体20と接触し、外皮170を介して透光弾性体130が外力を受けると透光弾性体130が変形し、透光弾性体130に設けられたマーカー131が変位する。この際、マーカー131の変位方向(移動方向)は、外力の方向と概略同じになる。
次に、外力演算部180において、外力によるマーカー131の移動量を検出し、外力を算出する手法について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサ100-1において、透光弾性体130が垂直方向の外力Fを受けた場合のマーカー131の移動に伴って受光部141の受光面1411上に投影されるスポット400の移動の様子を示す図である。図4において、図1~図3に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
図4において、スポット400-1は、隣接する2つの開口部153のうちの第1の開口部153-1を透過したマーカー131からの光によって、受光部141の受光面1411上において光量が局所的に大きい領域である第1のスポットである。また、スポット400-2は、隣接する2つの開口部153のうちの第2の開口部153-2を透過したマーカー131からの光によって、受光部141の受光面1411上において光量が局所的に大きい領域である第2のスポットである。図4では、第1のスポット400-1の中心位置411と第2のスポット400-2の中心位置412との距離を距離420として図示している。また、図4では、第1のスポット400-1の中心位置411と第2のスポット400-2の中心位置412との間の中心位置を中心位置430として図示している。
図4において、マーカー131と開口部153との距離と、開口部153から受光部141の受光面1411までの距離との比率により、1つのマーカー131により形成される2つのスポット400の間の距離420が変化する。図4に示すように、透光弾性体130の上面に対して垂直方向に外力Fを受けた場合、マーカー131は下方向に移動し、マーカー131と開口部153と距離が縮まる。その結果、2つのスポット400の間の距離420は増加する。このため、外力演算部180は、受光部141で得られた2次元の画像信号である第1の情報に基づいて、例えば距離420を算出することにより、垂直方向の外力Fを演算することができる。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサ100-1において、透光弾性体130がせん断方向の外力Fを受けた場合のマーカー131の移動に伴って受光部141の受光面1411上に投影されるスポット400の移動の様子を示す図である。図5において、図1~図4に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
図5において、外皮170を介して透光弾性体130がせん断方向の外力Fを受けた場合、マーカー131は、図5に示すように、透光弾性体130の面内方向に移動する。その結果、中心位置430は、せん断方向の外力Fに対して逆の方向に移動する。このため、外力演算部180は、受光部141で得られた2次元の画像信号である第1の情報に基づいて、例えば中心位置430の平均値を算出することにより、せん断方向の外力Fを演算することができる。
なお、マーカー131と開口部153との距離に対して、開口部153から受光部141の受光面1411までの距離を所定距離より大きくとることで、マーカー131の移動量に対する2つのスポット400(スポット対)の移動量の割合を担保することができる。これにより、光学式触覚センサ100-1における感度は向上するが、隣接するマーカー131によるスポット400と重なりやすくなる。そのため、必要な感度と空間分解能のバランスにより、適切な設計値を選択することが好適である。開口部153から受光部141の受光面1411までの所定距離は、触覚センサの小型化と検出感度との関係から適宜決定される。
次に、複数のマーカー131及び開口部153の配置について説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサ100-1の透光弾性体130を上方(+z方向)から見た図である。図6において、図1~図5に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図6には、図1に示すxyz座標系に対応するxyz座標系を図示している。
図6に示すように、透光弾性体130に備えられたマーカー131は、ピッチPで縦横(y方向及びx方向)に2次元格子状で配置されている。また、図6には、透光弾性体130のxy平面における中心に位置するマーカー131をマーカー131cとして図示している。
図7は、本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサ100-1の遮光膜152を上方(+z方向)から見た図である。図7において、図1、図3~図5に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図7には、図1に示すxyz座標系に対応するxyz座標系を図示している。
図7に示すように、遮光膜152に設けられた複数の開口部153は、列ごとに左右に±P/8だけずらした配置となっている。
ここで、マーカー131及び開口部153の配置と、光学式触覚センサ100-1の内部における屈折率の望ましい設定について説明する。
図8は、本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサ100-1において、マーカー131からの散乱光の光路の一例を示す図である。図8において、図1~図7に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
光束が屈折率n1の媒質から屈折率n2の媒質に出る場合、界面への入射角θが以下の(1)式で表される臨界角θcを超えると全反射となり、界面を超えることができない。
Figure 2024004884000002
1つのマーカー131から受光部141の受光面1411上にスポット対を投影する2つの開口部153-1及び153-2に対しては、当該1つのマーカー131からの散乱光が臨界角θcを下回る角度で入射するように配置する。また、上述した2つの開口部153-1及び153-2以外の開口部153に対しては、当該1つのマーカー131からの散乱光が臨界角θcを超えるように配置する。
図8において、スポット対を投影する2つの開口部153-1及び153-2を透過する光束(実線)は、空気界面を透過して受光部141に至る。これに対して、2つの開口部153-1及び153-2以外の開口部153に向かう光束(点線)は、空気界面において全反射条件となり、層内層間導光部120aの内部に戻される。このようにマーカー131及び開口部153を配置することにより、外力の検出に寄与しない余計なスポットが受光部141の受光面1411上に形成されなくなり、外力の誤検出を防ぐことができる。
図9は、本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサ100-1において、複数の開口部153を透過したマーカー131からの光によって、受光部141の受光面1411上に投影されるスポット400の分布を示す図である。図9において、図1、図3~図5及び図8に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図9には、図1に示すxyz座標系に対応するxyz座標系を図示している。
図9に示すように、受光部141の受光面1411上に投影されるスポット400は、縦ピッチ(y方向のピッチ)がPで、且つ横ピッチ(x方向のピッチ)がP/2となっている。また、図9において、図6に示す透光弾性体130のxy平面における中心に位置するマーカー131cによって受光部141の受光面1411上に投影された2つのスポット400を、第1のスポット400-1及び第2のスポット400-2とする。
ここで、一例として、透光弾性体130のxy平面における中心位置(図6に示す透光弾性体130のマーカー131cの位置)の1点のみに垂直方向の外力Fが加わった場合を考える。
図10は、本発明の第1の実施形態に係る光学式触覚センサ100-1において、複数の開口部153を透過したマーカー131からの光によって、受光部141の受光面1411上に投影されるスポット400の分布を示す図である。具体的に、図10は、透光弾性体130のxy平面における中心位置(図6に示す透光弾性体130のマーカー131cの位置)に垂直方向の外力Fが加わった場合の受光部141の受光面1411上に投影されるスポット400の分布を示す図である。図10において、図9に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図10には、図9に示すxyz座標系に対応するxyz座標系を図示している。
図6に示すマーカー131cの位置に垂直方向の外力Fが加わると、図10に示すように、第1のスポット400-1及び第2のスポット400-2は、それぞれ、第1のスポット400-1´ 及び第2のスポット400-2´ のように離間するように動く。そして、外力演算部180は、第1のスポット400-1´ と第2のスポット400-2´ との離間量により、垂直方向の外力Fが加わったと判別することができる。
次に、外力演算部180の動作について詳しく説明する。
外力演算部180は、それぞれのマーカー131に対応する2つのスポット400(スポット対)について、以下のようにして垂直方向及びせん断方向の外力算出を行い、外力の分布を出力する。外力演算部180において、各スポット400の中心位置(図4及び図5に示す中心位置411や中心位置412等)は、スポット400を含む領域の光量分布を所定の閾値で二値化し、その重心として算出することができる。あるいは、外力演算部180において、各スポット400の中心位置(図4及び図5に示す中心位置411や中心位置412等)は、スポット400を含む領域の光量分布で重みづけを行った重心として算出してもよい。ここでは、スポット対を構成する2つのスポット400を、スポットA(例えば、図4及び図5に示す「第1のスポット400-1」に相当)、及び、スポットB(例えば、図4及び図5に示す「第2のスポット400-2」に相当)とする。
スポットAの中心位置のx座標及びy座標において、無荷重状態からの変化量を、それぞれΔAx及びΔAyとする。また、スポットBの中心位置のx座標及びy座標において、無荷重状態からの変化量を、それぞれΔBx及びΔByとする。そして、外力演算部180は、以下の(2)式を用いて、垂直方向の外力Fzを演算により算出する。
Figure 2024004884000003
上述した(2)式のKzは、予め定められた、スポット対間の距離(例えば、図4及び図5に示す距離420)の変化から外力に変換する感度係数である。Kzの設定は、設計値を用いてもよいし、既知の外力による実測値を用いて校正をしてもよい。
また、外力演算部180は、以下の(3)式及び(4)式を用いて、それぞれ、せん断方向の外力Fx及びFyを演算により算出する。
Figure 2024004884000004
上述した(3)式のKx及び(4)式のKyは、それぞれx方向及びy方向において、予め定められた、スポット対の中心位置(例えば、図4及び図5に示す中心位置430)の変化から外力に変換する感度係数である。Kx及びKyの設定は、設計値を用いてもよいし、既知の外力による実測値を用いて校正をしてもよい。
第1の実施形態の光学式触覚センサ100-1では、層内層間導光部120aの一方の面122を介して光学的に結合した透光弾性体130は、層内層間導光部120aの一方の面122を介して入射した光を一方の面122に向けて散乱させるマーカー131を備える。そして、層内層間導光部120aの他方の面123と受光部141との間には、マーカー131からの光を受光部141の受光面1411における異なる位置に離間して投影するように光学的に開口された複数の開口部153を設けている。
かかる構成によれば、複数の開口部153を介して受光部141の受光面1411における異なる位置に離間して投影された光の分布を用いて、外力を算出することができる。これにより、光出射部である発光素子110から入射された光の発光量の変化や光の照明特性の変化の影響を受けにくい高精度な触覚センサを提供することができる。さらに、光出射部からの光をレンズを用いて受光部の受光面に結像する触覚センサでは、光学部材の厚みや結像のための光路長が必要なために薄型化はできないが、本実施形態の光学式触覚センサ100-1は、レンズレスであるために薄型化が可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第2の実施形態の説明では、上述した第1の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1の実施形態と異なる事項について説明を行う。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る光学式触覚センサ100-2の概略構成の一例を示す図である。図11において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図11には、図1に示すxyz座標系に対応するxyz座標系を図示している。
図11に示す第2の実施形態に係る光学式触覚センサ100-2は、図1に示す第1の実施形態に係る光学式触覚センサ100-1に対して、直線偏光フィルム191及び直線偏光フィルム192を追加したものである。
直線偏光フィルム191は、発光素子110と層内層間導光部120a(より詳細には、支持導光部120b)との間に設けられ、x方向の偏光のみを透過する直線偏光子である。
直線偏光フィルム192は、層内層間導光部120aの他方の面123と受光部141との間に設けられ(より詳細には、カバーガラス143の表面(上面)に設けられ)、y方向の偏光のみ透過する直線偏光子である。
変形面で鏡面反射した導波光束の一部が、臨界角θcを下回って開口部153に入射するほど、外力によって透光弾性体130の変形面が変形した場合、開口部153を透過した光束は、カバーガラス143の表面(上面)に形成された直線偏光フィルム192によって減衰される。一方、マーカー131からの散乱光は、無偏光に近くなるので、直線偏光フィルム192を透過して受光部141で検出される。
第2の実施形態に係る光学式触覚センサ100-2によれば、第1の実施形態における効果に加えて、透光弾性体130の大きな変形を受けた場合でも、受光部141において不要な迷光の検出を避けることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第3の実施形態の説明では、上述した第1及び第2の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1及び第2の実施形態と異なる事項について説明を行う。
図12は、本発明の第3の実施形態に係る光学式触覚センサ100-3の概略構成の一例を示す図である。図12において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。また、図12には、図1に示すxyz座標系に対応するxyz座標系を図示している。
図12に示す第3の実施形態に係る光学式触覚センサ100-3は、図1に示す第1の実施形態に係る光学式触覚センサ100-1に対して、遮光フィルム150を異なる構成で形成したものである。
第3の実施形態に係る光学式触覚センサ100-3の遮光フィルム150は、受光センサユニット140のカバーガラス143の表面(上面)に設けられている。具体的に、光学式触覚センサ100-3の遮光フィルム150は、例えばステンレス基材で構成される遮光部154に、微小な複数の開口部153が形成されて構成されている。なお、光学式触覚センサ100-3の遮光フィルム150は、これに限らず、例えば、ガラス基板上に複数の開口部153がパターニングされた酸化クロム膜で構成される遮光部154を用いることもできる。また、光学式触覚センサ100-3の遮光フィルム150の表面は、反射を防止するため、低反射塗料が塗布されている。光学式触覚センサ100-3の遮光フィルム150において、開口部153以外の領域に到達した光束は、低反射の遮光部154によって減衰される。
第3の実施形態に係る光学式触覚センサ100-3によれば、第1の実施形態における効果に加えて、層内層間導光部120aが全反射を利用した導波となり、光利用効率を向上させることができる。さらに、マーカー131からの散乱光のうち、受光部141の受光面1411上においてスポット400の形成に寄与しない光束を、低反射の遮光部154で低減することができるため、受光部141でのSN比を向上させることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第4の実施形態の説明では、上述した第1~第3の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1~第3の実施形態と異なる事項について説明を行う。
上述した第1~第3の実施形態に係る光学式触覚センサ100では、層内層間導光部120aに対して光を出射する光出射部として、LEDなどの光源で構成されている発光素子110を適用した形態であった。本発明においては、上述した第1~第3の実施形態に限定されるものではない。第4の実施形態に係る光学式触覚センサ100では、層内層間導光部120aに対して光を出射する光出射部として、発光素子110に替えて、例えば光学式触覚センサ100の外部に設けられた発光素子に対して光学的に結合されている光ファイバ110を適用する。
第4の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様に、光出射部(光ファイバ110)から入射された光の発光量の変化や光の照明特性の変化の影響を受けにくい高精度な触覚センサを提供することができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第5の実施形態の説明では、上述した第1~第4の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1~第4の実施形態と異なる事項について説明を行う。
第5の実施形態は、上述した第1~第4の実施形態のうちのいずれかの実施形態に係る光学式触覚センサ100を備えたロボットアーム搬送装置に関するものである。
図13は、本発明の第5の実施形態に係るロボットアーム搬送装置10の概略構成の一例を示す図である。ロボットアーム搬送装置10は、図13に示すように、上述した第1~第4の実施形態のうちのいずれかの実施形態に係る光学式触覚センサ100、ロボットアーム200、及び、制御部300を備えて構成されている。
ロボットアーム200は、ロボットアーム搬送装置10において動作可能な可動部であり、図13に示すように、把持部210の先端に、上述した第1~第4の実施形態のうちのいずれかの実施形態に係る光学式触覚センサ100が取り付けられている。ロボットアーム200は、光学式触覚センサ100が先端に取り付けられた把持部210において被搬送物である物体20を把持する。また、本実施形態においては、ロボットアーム200は、物体20を基板30に形成された穴部31に挿入する動作を行っており、その動作は制御部300によって制御される。
ロボットアーム200の把持部210の先端に取り付けられた光学式触覚センサ100は、物体20を介して基板30から受ける外力を検出する。図13に示す例において、物体20が基板30の上面における穴部31以外の部分に接触している場合、光学式触覚センサ100に外力が作用するため、物体20の位置が穴部31の位置から外れていることが検出される。このため、制御部300は、物体20を基板30の上面に沿って移動させるように、光学式触覚センサ100の出力を用いてロボットアーム200の動作を制御する。
そして、物体20が基板30の穴部31の上方に位置すると、それまで光学式触覚センサ100に作用していた外力がなくなるため、物体20の位置が基板30の穴部31の位置に一致したことが検出される。このため、制御部300は、物体20を穴部31の内部に挿入するように、光学式触覚センサ100の出力を用いてロボットアーム200の動作を制御する。
このように、ロボットアーム搬送装置10は、可動部であるロボットアーム200(より詳細には、把持部210)と、光学式触覚センサ100と、光学式触覚センサ100の出力を用いてロボットアーム200の動作を制御する制御部300を備えている。なお、第5の実施形態においては、図13に示すロボットアーム搬送装置10に限定されるものではない。例えば、ロボットアーム搬送装置10以外の装置であって、光学式触覚センサ100の出力を用いて可動部の動作を制御する各種の装置も、第5の実施形態として適用可能である。
第5の実施形態によれば、可動部の高精度な制御や、高感度なマンマシンインターフェースを実現することができる。
本発明の実施形態の開示は、以下の構成を含む。
[構成1]
光を出射する光出射部と、
前記光出射部と光学的に結合された光学端を介して前記光出射部から入射された光を所定方向に導光するために前記所定方向に延在して設けられ、前記所定方向において互いに対向する一対の面を有する導光部と、
前記一対の面のうちの一方の面を介して前記導光部と光学的に結合し、前記一方の面を介して入射した光を前記一方の面に向けて散乱させるマーカーを備える透光弾性部と、
前記一対の面のうちの他方の面の側に設けられ、受光面に複数の受光素子を備える受光部と、
前記他方の面と前記受光部との間に設けられ、前記マーカーからの光を前記受光部の前記受光面における異なる位置に離間して投影するように光学的に開口された複数の開口部と、
を備えることを特徴とする触覚センサ。
[構成2]
前記光出射部は、光源であることを特徴とする構成1に記載の触覚センサ。
[構成3]
前記光出射部は、光源に光学的に結合されている光ファイバであることを特徴とする構成1に記載の触覚センサ。
[構成4]
前記複数の開口部は、前記複数の開口部の間の領域よりも高い透過率を有することを特徴とする構成1乃至3のいずれか1項に記載の触覚センサ。
[構成5]
前記他方の面と前記受光部との間に直線偏光子を更に備えることを特徴とする構成1乃至4のいずれか1項に記載の触覚センサ。
[構成6]
前記受光部は、前記受光面で受光した光の分布に関する第1の情報を出力することを特徴とする構成1乃至5のいずれか1項に記載の触覚センサ。
[構成7]
前記受光部は、前記第1の情報に基づいて前記透光弾性部が受ける外力に関する第2の情報を演算する演算部に対して、前記第1の情報を出力することを特徴とする構成6に記載の触覚センサ。
[構成8]
前記演算部を更に備えることを特徴とする構成7に記載の触覚センサ。
[構成9]
動作可能な可動部と、
構成1乃至8のいずれか1項に記載の触覚センサと、
前記触覚センサの出力を用いて前記可動部の動作を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする装置。
なお、上述した本発明の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100:光学式触覚センサ、110:発光素子、120:導光部、121:光学端、122:一方の面、123:他方の面、130:透光弾性体、131:マーカー、140:受光センサユニット、141:受光部、1411:受光面、142:パッケージ、143:カバーガラス、150:遮光フィルム、151:透明基材、152:遮光膜、153:開口部、160:回路基板、170:外皮、180:外力演算部

Claims (9)

  1. 光を出射する光出射部と、
    前記光出射部と光学的に結合された光学端を介して前記光出射部から入射された光を所定方向に導光するために前記所定方向に延在して設けられ、前記所定方向において互いに対向する一対の面を有する導光部と、
    前記一対の面のうちの一方の面を介して前記導光部と光学的に結合し、前記一方の面を介して入射した光を前記一方の面に向けて散乱させるマーカーを備える透光弾性部と、
    前記一対の面のうちの他方の面の側に設けられ、受光面に複数の受光素子を備える受光部と、
    前記他方の面と前記受光部との間に設けられ、前記マーカーからの光を前記受光部の前記受光面における異なる位置に離間して投影するように光学的に開口された複数の開口部と、
    を備えることを特徴とする触覚センサ。
  2. 前記光出射部は、光源であることを特徴とする請求項1に記載の触覚センサ。
  3. 前記光出射部は、光源に光学的に結合されている光ファイバであることを特徴とする請求項1に記載の触覚センサ。
  4. 前記複数の開口部は、前記複数の開口部の間の領域よりも高い透過率を有することを特徴とする請求項1に記載の触覚センサ。
  5. 前記他方の面と前記受光部との間に直線偏光子を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の触覚センサ。
  6. 前記受光部は、前記受光面で受光した光の分布に関する第1の情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の触覚センサ。
  7. 前記受光部は、前記第1の情報に基づいて前記透光弾性部が受ける外力に関する第2の情報を演算する演算部に対して、前記第1の情報を出力することを特徴とする請求項6に記載の触覚センサ。
  8. 前記演算部を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の触覚センサ。
  9. 動作可能な可動部と、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の触覚センサと、
    前記触覚センサの出力を用いて前記可動部の動作を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする装置。
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