JP2024004770A - 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤 - Google Patents

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤 Download PDF

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洋平 小澤
Yohei Ozawa
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Abstract

【課題】間伐・枝打ちされる樹木を利用した、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を提供すること。
【解決手段】樹木の木質部および/又は葉の圧搾液、抽出物または蒸留物を有効成分とする新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤。好ましくは、樹木が、ヒノキ科ヒノキ属、ヒノキ科スギ属、マツ科モミ属、フトモモ科ユーカリ属、コウヤマキ科コウヤマキ属及びヒノキ科アスナロ属よりなる群から選ばれる樹木である、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤。
【選択図】図1

Description

本発明は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤に関し、より詳細には、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染予防に有効な新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤に関する。
2019年11月ごろから発生した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は世界中で猛威をふるい、現在でも沈静化はしていない。昨今はウイルス特性が判明し、ワクチンが開発されているが、抗原性が変化した変異株の出現が続いており、ワクチン接種により誘導された免疫から逃避する新たな変異株出現の可能性も危惧されている。
人体に安全な抗ウイルス剤として、茶ポリフェノールを有効成分とするもの(特許文献1)、茶サポニンを有効成分とするもの(特許文献2)、桂枝二越婢一湯などの特定の生薬を有効成分とするもの(特許文献3)、ヤマモモの溶媒抽出物を有効成分とするもの(特許文献4)などが提案されている。
また柿の果実から柿タンニンを搾汁した残滓を柿の果実エキスとし、この柿の果実エキスを主原料とする新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤が提案されている(特許文献5)。
ところで、後継者不足や、木材価格の下落により、山林の手入れが行き届かなくなり、その荒廃が大きな問題とされている。この山林の手入れは、主に間伐と枝打ちであるが、間伐材や、枝打ちで落とされた枝葉に何の経済的価値もなく、逆に経費がかかるのみであれば、このような手入れがおろそかになるのは当然のことである。そこで、山林の手入れが促されるよう、間伐や枝打ちされる樹木について、有効資源化するための加工方法や新規用途の開発が望まれていた。
本出願人は、マツ科モミ属に属する植物の圧搾液、抽出物または蒸留物を有効成分とする抗ウイルス剤、特にインフルエンザウイルスA型(H1N1型)に対する抗ウイルス剤を提案している(特許文献6)。
特開平3-101623号公報 特開平11-193242号公報 特開平6-199680号公報 特開2004-331608号公報 特許第6960707号公報 特開2011-173805号公報
したがって、本発明は、間伐・枝打ちされる樹木を利用した、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を達成すべく、鋭意研究を重ねていたところ、樹木から得られる抽出物や蒸留物等が、優れた新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、樹木の木質部および/又は葉の圧搾液、抽出物または蒸留物を有効成分とする新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤である。
また本発明は、上記新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を含有するコロナウイルス(SARS-CoV-2)感染予防用の食品、医薬品、医薬部外品または日用品である。
さらに本発明は、上記新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を空中または対象表面に適用することを特徴とするウイルス不活化方法である。
本発明の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染リスクを有効に低減し、それによって感染による症状を軽減することが期待できる。また本発明の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤は、極めて安全性の高いものであるため、日常的に生活空間や物品の表面などに適用し、又は摂取することにより、空気感染や接触感染の防止の目的に利用できる。
本発明の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤の有効成分として用いる樹木の蒸留物を得るために使用するマイクロ波蒸留装置の構成を模式的に示す図である。
本発明の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤は、樹木の木質部および/又は葉の搾汁液、抽出物または蒸留物を有効成分とするものである。
樹木としては、特に限定されないが、例えば、ヒノキ科ヒノキ属、ヒノキ科クロベ属、ヒノキ科ビャクシン属、ヒノキ科スギ属、マツ科モミ属、マツ科ヒマラヤスギ属、マツ科トウヒ属、マツ科マツ属、マツ科カラマツ属、マツ科ツガ属、フトモモ科ユーカリ属、コウヤマキ科コウヤマキ属、イチイ科カヤ属、ヒノキ科アスナロ属等の樹木が挙げられる。
ヒノキ科ヒノキ属の樹木としては、ヒノキ、タイワンヒノキ、ベイヒバ、ローソンヒノキ、チャボヒバ、サワラ、クジャクヒバ、オウゴンチャボヒバ、スイリュウヒバ、イトヒバ、オウゴンヒヨクヒバ、シノブヒバ、オウゴンシノブヒバ、ヒムロスギ等が挙げられる。ヒノキ科クロベ属の樹木としては、ニオイヒバ、ネズコ等が挙げられる。ヒノキ科ビャクシン属の樹木としては、ハイビャクシン、ネズミサン、エンピツビャクシン、オキナワハイネズ等が挙げられる。ヒノキ科スギ属の樹木としては、スギ、アシウスギ、エンコウスギ、ヨレスギ、オウゴンスギ、セッカスギ、ミドリスギ等が挙げられる。
マツ科モミ属に属する植物としては、トドマツ、モミ、ウラジロモミ、シラビソ、オオシラビソ、シラベ、バルサムファー、ミツミネモミ、ホワイトファー、アマビリスファー、アオトドマツ、カリフォルニアレッドファー、グランドファー、ノーブルファー等を挙げることができる。
フトモモ科ユーカリ属の樹木としては、ユーカリ、ギンマルバユーカリ、カマルドレンシス、レモンユーカリ等が挙げられる。
コウヤマキ科コウヤマキ属の樹木としては、コウヤマキ等が挙げられる。
イチイ科カヤ属の樹木としては、カヤ等が挙げられる。
ヒノキ科アスナロ属の樹木としては、ヒバ、アスナロ、ヒノキアスナロ、ホソバアスナロ等が挙げられる。
上記した樹木の中でも、ヒノキ科ヒノキ属、ヒノキ科スギ属、マツ科モミ属、フトモモ科ユーカリ属、コウヤマキ科コウヤマキ属、ヒノキ科アスナロ属の樹木が好ましく、日本に多く分布しており、入手が容易であることから、ヒノキ科ヒノキ属のヒノキ、タイワンヒノキ、ベイヒバ、ヒノキ科スギ属のスギ、マツ科モミ属のトドマツ、モミ、フトモモ科ユーカリ属のユーカリ、コウヤマキ科コウヤマキ属のコウヤマキ、ヒノキ科アスナロ属のヒバがより好ましく、特にマツ科モミ属のトドマツが好ましい。これらの樹木は複数種を組み合わせても良い。
本発明の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤の原料としては、間伐・枝打ちされる樹木の有効利用の観点や、ウイルス不活化効果が高いことから、葉の部分が好適に用いられる。葉の部分はそのまま用いても良いが、好ましくは粉砕機や圧砕機等により粉砕・圧砕して使用される。
上記樹木の木質部および/又は葉の植物体全体またはその一部から、搾汁液、抽出物または蒸留物を得る。搾汁液の製造は、公知の圧搾機を用いて行うことができる。抽出物の製造も常法に従って行うことができるが、抽出溶媒としては、極性溶媒が好ましく、具体的には、水、エタノール、メタノール、ブチルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等のアルコール系溶媒;クロロホルム等の含ハロゲン系溶媒;ジオキサン等のエーテル系溶媒;アセトン、酢酸エチル等のカルボニル系溶媒、およびこれらの混液等が例示できる。蒸留物は、常圧蒸留、減圧蒸留、水蒸気蒸留等によって得ることができる。
これらのうち、蒸留物が好ましく用いられ、特に減圧下で加熱して蒸留を行うことによって得られたものが好ましい。また、加熱はヒーターによる加熱でもかまわないが、マイクロ波による加熱が好ましく、特に水を加えずにマイクロ波を照射することが好ましい。マイクロ波を照射することにより、植物中に含まれる水分子が直接加熱されて水蒸気が生じ、これが移動相として作用して植物中の揮発性成分が蒸留されるため、この蒸留方法は、揮発性成分の沸点による減圧蒸留的な要素と、水蒸気蒸留的な要素とを包含するものと考えられる。このような蒸留物は、例えば図1に示す装置を使用することにより得ることができる。図中、1はマイクロ波蒸留装置、2は蒸留槽、3はマイクロ波加熱装置、4は撹拌はね、5は気流流入管、6は蒸留物流出管、7は冷却装置、8は加熱制御装置、9は減圧ポンプ、10は圧力調整弁、11は圧力制御装置、12は蒸留対象物、13は蒸留物をそれぞれ示す。
この装置1では、蒸留対象物12となる原料の樹木の木質部および/又は葉を蒸留槽2中に入れ、撹拌はね4で撹拌しながら、蒸留槽2の上面に設けられたマイクロ波加熱装置3からマイクロ波を放射し、原料を加熱する。この蒸留槽2は、気流流入口5および蒸留物流出管6と連通されている。気流流入管5は、空気あるいは窒素ガス等の不活性ガスを反応槽2中に導入するものであり、この気流は、反応槽2の下部から導入される。また、蒸留物流出管6は、原料からの蒸留物を、反応槽2の上部から外に導出するものである。
上記反応槽2内部は、これに取り付けられた温度センサおよび圧力センサ(共に図示せず)により温度および圧力が測定されるようになっており、加熱制御装置8および圧力制御装置11、圧力調整弁10を介してそれぞれ調整されるようになっている。
また、蒸留物流出管6を介して蒸留槽2から流出した気体状の蒸留物は、冷却装置7により液体に代えられ、蒸留物13として得られる。この蒸留物13には、油性画分13aと水性画分13bが含まれるが、このうち水性画分13bが本発明の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤として好適に用いられる。また、蒸留槽2には、原料である樹木の木質部および/又は葉から、蒸留により油分および水分の少なくとも一部が除去された樹木蒸留残渣物が残るが、この蒸留残渣物は後述するとおり抽出原料として用いることができる。
蒸留にあたっては、上記蒸留槽2内の圧力を、1ないし95キロパスカル、好ましくは、5ないし60キロパスカル、さらに好ましくは10ないし40キロパスカル程度として行なえば良く、その際の蒸気温度は40℃から100℃になる。圧力が1キロパスカル以下では植物中の揮散性成分の蒸気圧上昇が抑制され、また、水蒸気蒸留的要素より、各成分の沸点による減圧蒸留的要素が主となり、沸点の低いものから順に流出してしまうため、水よりも沸点の高い成分の抽出が効率的に行われないという点で好ましくない。また、95キロパスカル以上では、原料の温度が高くなるため、エネルギーロスが大きく、原料の酸化も促進されてしまうという点で好ましくない。また、蒸留時間は、0.2ないし8時間程度、好ましくは、0.4ないし6時間程度とすれば良い。0.2時間以下では植物中の未抽出成分が多く残存してしまい、8時間以上では原料が乾固に近い状態となってしまうため、抽出効率が低下するという点で好ましくない。
更に、蒸留槽2内に導入する気体としては、空気でもかまわないが、窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス等の不活性ガスが好ましく、その流量としては、1分当たりの流量が、蒸留槽2の0.001ないし0.1容量倍程度とすれば良い。
上記蒸留物のほか、抽出物も好適に用いられる。好ましい抽出方法としては、水などの抽出溶媒を用い、樹木の粉砕物や、上記蒸留処理後の樹木残留残渣物を抽出原料として抽出処理を行う方法が挙げられる。
抽出溶媒としては特に限定されないが、水、エタノール、3-メチル-3-メトキシ-1-ブタノールなどの水性溶媒が好ましく、上記蒸留方法における水性画分も抽出溶媒として好適に用いられる。
図1と同じ構成のマイクロ波蒸留装置の蒸留槽2に、抽出原料となる樹木および/または樹木蒸留残渣物を入れ、これに抽出溶媒を添加し、減圧下または常圧下で抽出する。抽出溶媒の添加量は特に限定されないが、例えば、樹木および/または樹木蒸留残渣物の重量に対して50%~1000%、好ましくは100%~500%である。
抽出の際の温度と圧力は特に制限されるものではないが、例えば、圧力が20~110kPa、好ましくは50~105kPaであり、加熱温度が80~120℃、好ましくは70~100℃である。また、抽出時間は、特に限定されないが、例えば、0.2~8時間、好ましくは0.4~6時間である。
抽出処理後、抽出残渣物を分離・除去して樹木抽出液を得る。抽出残渣物を分離する方法としては従来公知の固液分離方法を用いることができ、例えば、遠心分離、ろ過や網状物にあらかじめ抽出原料を入れた状態で抽出処理を行い、抽出処理後、網状物を分離する方法などが挙げられる。
本発明の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤の有効成分として、以上のようにして得られた樹木の木質部および/又は葉の搾汁液、抽出物または蒸留物はそのまま用いることもできるが、必要に応じて、常法により、更に濃縮したり、精製してもよい。また、これらの樹木の木質部および/又は葉の搾汁液、抽出物または蒸留物やその濃縮物等をそのまま本発明の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤としてもよいが、さらに適当な溶剤と組み合わせてもよく、例えば、水、エタノール、イソプロピルアルコール、プロピルアルコール等のアルコール系溶剤、プロピレングリコール、エチレングリコール等のグリコール系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレンアルコールモノエチルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール等のグリコールエーテル系溶剤等の溶剤中に、上記有効成分を、0.01質量%ないし99質量%程度の濃度で溶解させることにより、本発明の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を調製することができる。またpHの範囲は特に制限されるものではなく適宜設定できるが、ウイルス不活性効果等の観点から、抽出物の場合は中性領域に調整することが好ましく、例えば4~8が好ましく、6.5~7.5がより好ましい。蒸留物の場合は酸性領域に調整することが好ましく、例えば1~7が好ましく、3~4がより好ましい。
かくして得られた本発明の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染に対して感染抑制作用等を有し、食品、医薬部外品、医薬品および日用品などの成分として用いることができ、これにより新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染リスクを低減したり、感染による症状を軽減する目的に利用できる。また、生活空間や物品に適用することにより、ウイルスが付着した物品への接触や空気中に浮遊するウイルスを吸引することによる感染の防止にも利用できる。
本発明の食品は、一般的な食品素材に上記新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を配合することによって得ることができる。また、本発明の医薬品または医薬部外品は、上記新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を有効成分とし、薬学的に許容され得る担体等を用い、常法に従って、錠剤、粉末剤、カプセル剤、シロップ剤、液剤、舌下錠、トローチ、うがい薬、点鼻薬、噴霧剤または散布剤などの形態に製剤化することによって得られる。
上記新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を用いた本発明の食品、医薬部外品又は医薬品の形態または種類としては、特に制限されず、任意の形態または種類をとることができるが、口や鼻孔から侵入してくる新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染を抑制する目的で使用する場合は、有効成分として使用する樹木の木質部および/又は葉の搾汁液、抽出物または蒸留物が、口内や喉粘膜に接触するような態様で使用されることが好ましい。かかる観点から、食品としてはドリンクなどの飲料形態、キャンディー、トローチまたはチューインガムなどのように口腔内で長く留まる態様の食品が好ましく、また医薬品または医薬部外品等としてはシロップ剤、舌下錠、トローチ、洗口液、口内清涼剤、うがい液、うがい薬、点鼻薬、喉噴霧剤、歯磨剤、散布剤等といった形態のものが好ましい。医薬品の投与量は、投与目的、患者の年齢や症状に応じて適宜設定することができるが、経口剤の場合、有効成分の量を、例えば、成人1日当り、原料の樹木の木質部および/又は葉1~1000g(固形物換算)から得られる量とすればよい。また点鼻薬や喉噴霧剤の場合は、1回あたり、原料の樹木の木質部および/又は葉0.01~10g(固形物換算)から得られる量を鼻や喉に適用すればよい。
また、上記新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を用いた本発明の日用品の形態または種類としては、特に制限されず、任意の形態または種類をとることができるが、具体的には、上記新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を添加した散布剤、芳香剤、消臭剤、芳香消臭剤、加湿器の水への添加液、せっけん、シャンプー、入浴剤等や新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を含浸させたマスク、ガーゼ、包帯、タオル、ハンカチ、おしぼり、ティッシュ、ウエットティッシュ、手袋、下着、白衣、手術着、オムツ、寝装用品(布団、枕、シーツ、枕カバー、寝間着)などが例示できる。
これらの中でも、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤そのまま、もしくは新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を含浸させたティッシュ、ウエットティッシュや散布剤等が好ましく、これらを机、ドアノブ、食器、吊り革、繊維製品等の物品の表面に塗布あるいは散布、噴霧等の方法で適用することによって、対象表面に付着したウイルスの除去に利用できる。
また、散布剤、芳香剤、消臭剤、芳香消臭剤等を空中に揮散ないしは散布することにより、空間中に浮遊するウイルスの除去に利用できる。空中に揮散ないしは散布する方法としては、特に限定されないが、本発明の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤をそのままあるいは適当な揮散装置を用いて揮散させる方法や、ポンプスプレー、エアゾール、超音波振動子、加圧液噴霧スプレーまたは加圧空気霧化噴霧装置等の霧化装置を用い、霧化させた状態で揮散ないし散布させる方法等が挙げられ、これらの方法により、通常の生活空間中からのウイルスの除去に利用できる。
このように空間中に浮遊するウイルスや物品の対象表面に付着したウイルスの除去を目的とした、散布剤、芳香剤、消臭剤等の形態とする場合には、樹木の木質部および/又は葉を減圧下で加熱して蒸留を行うことによって得られた蒸留物の水性画分をそのまま散布剤等として利用することが好適である。すなわち、この画分は、界面活性剤等の不揮発成分を含まない水性のものであるため、硬質表面に噴霧しても、表面がべたついたり、風合いを損ねることなく、ウイルス不活化効果を発揮することができ、また空間に散布ないし揮散させても、不揮発成分の蓄積による健康被害のおそれがないため安全性も高い。さらに、吸い上げ揮散タイプやメッシュタイプの超音波噴霧器を用いた形態としても、吸い上げ芯やメッシュに目詰まりが生じないため、揮散・噴霧性能を安定して維持することが可能である。
なお、樹木の木質部および/又は葉の搾汁液、抽出物または蒸留物は、香気成分を含んでいるため、これらをそのまま芳香剤や消臭剤として利用することもできるが、他の香料成分を配合してもよい。他の香料成分としては、例えば、ピネン、リモネン等の炭化水素系香料、リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、メントール、ボルネオール、ベンジルアルコール、アニスアルコール、β-フェネチルアルコール等のアルコール系香料、アネトール、オイゲノール等のフェノール系香料、n-ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、シトラール、シトロネラール、ベンズアルデヒド、シンナミックアルデヒド等のアルデヒド系香料、カルボン、メントン、樟脳、アセトフェノン、イオノン等のケトン系香料、γ―ブチルラクトン、クマリン、シネオール等のラクトン系香料、オクチルアセテート、ベンジルアセテート、シンナミルアセテート、プロピオン酸ブチル、安息香酸メチル等のエステル系香料等が挙げられる。また、必要により、界面活性剤、ハイドロトロープ剤等を使用することができる。
以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、本発明は当該実施例によって何ら制限されるものではない。
実 施 例 1
水性画分(精水)の調製:
(1)マイクロ波減圧蒸留処理
樹木の木質部および/または葉として、トドマツの枝および葉60kgを、図1に示すマイクロ波蒸留装置の蒸留槽内に入れ、蒸留槽内の圧力を16kPaの減圧条件下に保持し、加熱温度(蒸気温度)が60℃となるようにマイクロ波を照射し、トドマツの枝および葉に含まれる水分のみで1時間蒸留した。この蒸留により生じた気体を冷却装置で冷却し、水性画分(精水)を16kg(本発明品1)、油性画分(精油)を300g、樹木蒸留残留物(繊維質成分)を43kg得た。
(2)抽出(常圧)処理
樹木の木質部および/または葉としてトドマツの枝および葉100gを用い、これと(1)で得られた水性画分(精水)400gとを21cm×11cm×14cmのガラス容器に入れた。開口部をシリコーン製のふたで密封し、常圧(約101kPa)条件下に保持し、加熱温度(蒸気温度)が100℃となるようにマイクロ波を照射し、1時間抽出処理した。抽出後のガラス容器内の液体をろ過し、抽出残渣物と抽出液に分離し、樹木抽出液600gを得た。この樹木抽出液は褐色の懸濁液で粘性を伴うものであった。この樹木抽出液を静置し上澄み液を採取して本発明品2とした。
実 施 例 2
新型コロナウイルスSARS-CoV-2(A系統: JPN/TY/WK-521株)に対する抗ウイルス活性:
ウイルス液の調整:
国立感染症研究所より供与を受けたSARS-CoV-2(A系統: JPN/TY/WK-521株)を用いた。なお実験には、SARS-CoV-2(JPN/TY/WK-521株)を含むウイルス増殖培地(VGM;組成は下記参照)をウイルス液(ウイルス力価: 約7.0 log10 TCID50/ml)として使用した。
使用細胞、培地:
国立感染症研究所にて樹立されたVeroE6/TMPRSS2細胞を、JCRB細胞バンクを通じて入手し、実験に用いた(細胞番号:JCRB1819)。細胞増殖培地としては、10%牛胎仔血清(FBS)、2mM L-グルタミン、100μg/mlカナマイシン、2μg/mlアムホテリシンBを添加したダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)を用いた。VGMとしては、1%FBS、2μmM L-グルタミン、100μg/mlカナマイシン、2μg/mlアムホテリシンBを添加したDMEMを用いた。
試験液の調整:
試験液1:本発明品1(pH3.1)
試験液2:本発明品1を試験直前にNaOHを添加してpHを中性付近(pH7)に調整したもの
試験液3:本発明品2(pH4.4)
試験液4:本発明品2を試験直前にNaOHを添加してpHを中性付近(pH7.1)に調整したもの
各試験液のSARS-CoV-2(JPN/TY/WK-521株)不活化評価試験:
ウイルス液(ウイルス力価: 7.0 log10 TCID50/ml)と4種の各試験液をスクリューキャップチューブ内で1:9の液量比で混合し、10回以上ピペッティングを行った。即ち、これら混合液中の各試験液の濃度は90%となっていた。これら混合液作製の際、対照群としてウイルス液と滅菌超純水(UPW)を1:9の液量比で混合した群も置いた。なお、1群4本のチューブを置いて試験を行った(n=4)。混合液を25℃でそれぞれ6または24時間反応させた後、この混合液のうちの20μlをあらかじめVeroE6/TMPRSS2細胞を播種しておいた96 well plate(VGMを180 μl/well添加済みのもの)に添加した(各チューブから2wellずつ)。その後96 well plate上で10倍階段希釈を行った。37℃のCO2インキュベーター内で3日間培養した後、顕微鏡でウイルス感染・増殖に起因する細胞変性効果を観察し、それをもとにベーレンスケルバー法を用いてウイルス力価(TCID50/ml)を算出した。対照群と各試験液群でウイルス力価を比較し、各試験液のウイルス不活化活性を評価した。なお、試験液の細胞傷害性が強いほど、ウイルス不活化評価試験におけるウイルス力価の検出限界値は高くなる。試験液1及び2の検出限界値は1.25 log10 TCID50/ml、また試験液3及び4の検出限界値は2.25 log10 TCID50/mlと設定した。反応時間6時間の結果を表1に、反応時間24時間の結果を表2に示す。
Figure 2024004770000002
Figure 2024004770000003
6時間および24時間後の時点にて、試験液1~4において滅菌超純水と比較して統計学的に有意なウイルス力価の低下が認められた。特に試験液3及び4については、ウイルス力価は検出限界以下となっており、より強いSARS-CoV-2不活化活性を有するものであった。
実 施 例 3
実施例2の不活化評価試験と同様の方法を用いて、表3に示すSARS-CoV-2の株種を変更して同様の試験を行い(試験液と混合したウイルス液のウイルス力価は7.0 log10 TCID50/ml)、反応3時間後のウイルス力価及びウイルス不活性化率を求めた。その結果を表4に示す。
Figure 2024004770000004
Figure 2024004770000005
以上の結果から、試験液3及び試験液4は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のいずれの株においてもウイルス不活性効果を有することが分かった。特に試験液4については優れたウイルス不活性効果があることが分かった。
実 施 例 4
実施例3においてより高い効果を示した試験液4について、実施例3と同様の方法により、反応1分後及び10分後のウイルス力価及びウイルス不活性化率を求めた。反応1分後の結果を表5に、反応10分後の結果を表6にそれぞれ示す。
Figure 2024004770000006
Figure 2024004770000007
以上の結果から、試験液4は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のいずれの株においても短時間で優れたウイルス不活性効果を発揮し、即効性に優れることが確認された。
製 剤 例 1
試験液1を水で10%に希釈し超音波霧化用新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を得た。このものを、超音波霧化装置(エコーテック株式会社製)を用いて空間に噴霧することにより、空間の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化に利用できるともに空間を消臭し、さわやかな芳香を付与することができる。
製 剤 例 2
試験液2を水で10%に希釈し、空間噴霧用新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を得たこのものを、ポンプスプレー容器(容量100ml、一回のストロークで0.3g噴射、ボトル部はポリエステル製)に入れ、空間に噴霧することにより、空間の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化に利用することができ、また空間を消臭するとともに、さわやかな芳香を付与することができる。
製 剤 例 3
カラギーナン3.0gをプロピレングリコール5.0gに分散させたものを92.0gの試験液1に分散させ、約60℃に加熱分散後、上面開放のカップ型容器に充填し、冷却固化してゲル状の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を得た。このものは、約1ヶ月間、空間の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ウイルス不活化に利用できるとともに空間を消臭し、さわやかな芳香を付与することができる。
製 剤 例 4
試験液3をエタノールで30%に希釈したものをトリガースプレー容器(容量500ml、一回のストロークで0.3g噴射、ボトル部はポリエステル製)に入れ、噴霧用新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を得た。このものは、布製のソファ、机やドアノブなどに噴霧することにより表面の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化に利用できる。
本発明の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤は、樹木由来のものであるため、動物や人体に対して安全性が高く、副作用の心配なく使用することができる。このため、新型コロナウイルスの感染及び発症の予防または治療・改善を目的として、広く食品、医薬品、医薬部外品、日用品等に利用することができる。
1 … … マイクロ波蒸留装置
2 … … 蒸留槽
3 … … マイクロ波加熱装置
4 … … 撹拌はね
5 … … 気流流入管
6 … … 蒸留物流出管
7 … … 冷却装置
8 … … 加熱制御装置
9 … … 減圧ポンプ
10 … … 圧力調整弁
11 … … 圧力制御装置
12 … … 蒸留対象物
13 … … 蒸留物

Claims (14)

  1. 樹木の木質部および/または葉の圧搾液、抽出物または蒸留物を有効成分とする新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤。
  2. 樹木が、ヒノキ科ヒノキ属、ヒノキ科スギ属、マツ科モミ属、フトモモ科ユーカリ属、コウヤマキ科コウヤマキ属及びヒノキ科アスナロ属よりなる群から選ばれる樹木である請求項1項記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤。
  3. 樹木が、マツ科モミ属の樹木である請求項1項記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤。
  4. マツ科モミ属の樹木が、トドマツである請求項3記載のコロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤。
  5. 樹木の木質部および/または葉の抽出物が、極性溶媒による抽出物である請求項1記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤。
  6. 樹木の木質部および/又は葉の抽出物が、樹木の木質部および/又は葉を水で抽出処理後、抽出残渣物を除去して抽出液を得る製造方法により得られることを特徴とする樹木抽出液である請求項1項記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤。
  7. 樹木の木質部および/又は葉の蒸留物が、マツ科モミ属の植物を減圧下で加熱して蒸留を行うことによって得られる蒸留物である請求項1記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤。
  8. 樹木の木質部および/又は葉の蒸留物が、マツ科モミ属の植物を減圧下で加熱して蒸留を行うことによって得られる蒸留物の水性画分である請求項7記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤。
  9. 加熱がマイクロ波加熱である請求項8記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤。
  10. 樹木の木質部および/又は葉の抽出物が、以下の工程(a)~(d);
    (a)樹木原料を、減圧下でマイクロ波により加熱して蒸留し、樹木蒸留残渣物と蒸留物とを分離する工程
    (b)工程(a)で得られた蒸留物から水性画分を分離する工程
    (c)樹木原料および/または工程(a)で得られた樹木蒸留残渣物を工程(b)で得られた水性画分または水で抽出する工程
    (d)工程(c)の抽出処理後、抽出残渣物を除去して樹木抽出液を得る工程
    を含む製造方法により得られることを特徴とする樹木抽出液である請求項1項記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤。
  11. 請求項1ないし10のいずれかの項に記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を含有する新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染予防用の食品、医薬品、医薬部外品または日用品。
  12. 散布剤、芳香剤または消臭剤である請求項11記載の日用品。
  13. 請求項1ないし10のいずれかの項に記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を空中に適用することを特徴とするウイルス不活化方法。
  14. 請求項1ないし10のいずれかの項に記載の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活性化剤を対象表面に適用することを特徴とするウイルス不活化方法。

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