JP2024004091A - ビデオサーバ、ビデオサーバの制御方法及び制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】素材の切り替えが効率よく実施されるビデオサーバ、ビデオサーバの制御方法及び制御プログラムを提供すること。
【解決手段】ビデオサーバは、制御部を備える。制御部は、スタンバイ指示を受けて、記憶装置に記憶された素材のデータにおける第1の開始位置から第1の開始位置に対して時間的に後の第2の開始位置までを少なくとも含むデータを読み出してバッファメモリに保存する。また、制御部は、再生開始指示に伴った再生開始位置に従って、第1の開始位置から又は第2の開始位置からの素材のデータをバッファメモリから読み出し、読み出した素材のデータの再生を開始する。
【選択図】図2
【解決手段】ビデオサーバは、制御部を備える。制御部は、スタンバイ指示を受けて、記憶装置に記憶された素材のデータにおける第1の開始位置から第1の開始位置に対して時間的に後の第2の開始位置までを少なくとも含むデータを読み出してバッファメモリに保存する。また、制御部は、再生開始指示に伴った再生開始位置に従って、第1の開始位置から又は第2の開始位置からの素材のデータをバッファメモリから読み出し、読み出した素材のデータの再生を開始する。
【選択図】図2
Description
本実施形態は、ビデオサーバ、ビデオサーバの制御方法及び制御プログラムに関する。
ビデオサーバは、放送用の素材となる映像データを記憶し、記憶していた映像データを必要なタイミングで放送設備に送出するサーバ装置である。ここで、番組本編の放送中にCM(Commercial Message)を挿入する場合等、番組放送中に素材の切り替えが必要となる場合がある。現在のデジタル放送の放送局では、素材の本編の開始点であるIN点位置からの再生とIN点位置の前ののりしろを含むのりしろ位置からの再生の何れかによって切り替えが実施されている。例えば、切り替え前の素材と切り替え後の素材をビデオサーバの同一のポートで連続して再生することができるときには、IN点位置からの再生が使用される。一方、番組本編とCMとの切り替えの場合等のポートの切り替え処理が必要となる場合等では、のりしろ位置からの再生が使用される。のりしろ位置からの再生により、ポートの切り替え処理のタイムラグ等に起因して素材の本来の切り替えのタイミングの前に切り替え後の素材の映像が放送されてしまったり、想定外の映像が放送されてしまったりといったことが抑制される。
IN点位置からの再生とのりしろ位置からの再生との切り替えは、例えば放送設備のオペレータによる手動で行われ得る。IN点位置からの再生とのりしろ位置からの再生の何れの場合であっても、ビデオサーバは、切り替え後の素材を必要なタイミングですぐに再生できるように素材の切り替え前の時点で切り替え後の素材の準備をしている。ここで、番組の放送中に急遽CMを挟む必要が生じた場合等、IN点位置からの再生とのりしろ位置からの再生との何れを実施するかが実際の切り替えの直前まで決まらない場合があり得る。ビデオサーバにおいて予め準備していた素材と異なる素材の再生が必要な場合、素材の準備のやり直しが必要になる。したがって、再度の素材の再生が可能になるまでに時間がかかってしまう。
本実施形態は、素材の切り替えが効率よく実施されるビデオサーバ、ビデオサーバの制御方法及び制御プログラムを提供する。
一態様のビデオサーバは、制御部を備える。制御部は、スタンバイ指示を受けて、記憶装置に記憶された素材のデータにおける第1の開始位置から第1の開始位置に対して時間的に後の第2の開始位置までを少なくとも含むデータを読み出してバッファメモリに保存する。また、制御部は、再生開始指示に伴った再生開始位置に従って、第1の開始位置から又は第2の開始位置からの素材のデータをバッファメモリから読み出し、読み出した素材のデータの再生を開始する。
以下、実施形態を説明する。図1は、実施形態に関わるビデオサーバを含む放送システムの一例を示す図である。放送システム1は、ビデオサーバ10と、放送設備20と、操作端末30と、送信機40とを備える。放送設備20は、ビデオサーバ10、操作端末30及び送信機40とは通信できるように接続され得る。通信は、有線通信と無線通信の何れで行われてもよい。また、例えばビデオサーバ10と放送設備20とはSDIケーブルによって接続され、放送設備20と送信機40はIPベースのネットワークによって接続されるといったように、放送設備20と、ビデオサーバ10、操作端末30及び送信機40とは複数の異なる通信方式を用いて接続されてもよい。
ビデオサーバ10は、例えば放送局に設置される。ビデオサーバ10は、放送用の素材を記憶し、記憶していた放送用の素材を放送設備20からの指示に応じて放送設備20に送出する。放送用の素材は、番組素材、CM(Commercial Message)素材、提供素材等である。ビデオサーバ10は、番組サーバ、CMバンクサーバ及びVAFサーバとして動作し得る。ビデオサーバ10は、番組サーバ、CMバンクサーバ、VAFサーバのそれぞれについて設置されてよい。この場合、送出する素材の切り替えの際にポートの切り替え処理が必要となる。
番組サーバは、多数の番組素材をメモリに予め記憶しており、放送設備20の制御に従って対象の番組素材を映像信号及び音声信号を含む素材信号に変換して放送設備20に送出する。ここで、番組素材は、ビデオサーバ10において収録されてもよいし、例えばクラウドからMXF(Material eXchange format)形式のファイルで搬入されてもよい。
CMバンクサーバは、多数のCM素材をメモリに予め記憶しており、放送設備20の制御に従って対象のCM素材を映像信号及び音声信号を含む素材信号に変換して放送設備20に送出する。ここで、CM素材は、例えば広告代理店のサーバからMXFファイル形式で搬入されてもよい。
VAFサーバは、例えばVAF(Video Audio File)形式で作成された提供素材をメモリに予め記憶しており、放送設備20の制御に従って対象の提供素材を映像信号及び音声信号を含む素材信号に変換して放送設備20に送出する。
ここで、素材信号としてはベースバンド信号、SDI信号及びMPEG2-SYSTEM等の形式が知られているが、これらに限定される必要はない。また、素材のデータが音声データを含まない場合等では、素材信号は音声信号を含まないこともある。
放送設備20は、放送局のマスタルームに設置されるマスタ送出システムを構成する。放送設備20は、プロセッサとメモリとを含むコンピュータを基本に構成される。放送設備20には、ビデオサーバ10において記憶されている各種の素材から変換された素材信号が入力される。この他、放送設備20には、情報スタジオや報道スタジオ等の局内で制作される生放送素材、他の放送局等の局外で制作されて専用回線から送られてくる回線素材等から変換された素材信号が入力されてもよい。放送設備20は、入力された素材信号を送出スケジュールに従って切り替えるとともに、指定された加工処理や効果処理を施し、符号化、多重化して送出する。また、放送設備20は、オペレータによる操作端末30による切り替えの操作があったときにも、素材信号の切り替えを実施する。これにより、放送設備20は、急なCMの挿入、報道特別番組等の緊急放送、ニュース速報等にも対応し得る。
操作端末30は、放送設備20に備えられる制御卓に形成される。操作端末30は、素材の切り替え等の各種のオペレータの操作を受け付ける。操作端末30は、プロセッサと、メモリと、入力装置とを備えたコンピュータであり得る。
送信機40は、例えば電波塔であり、放送設備20から送出された素材信号を変調し、ブロードキャストする。ここで、放送設備20からの素材信号の送出先は、放送設備20が設置されている放送局の下流の系列局、BS衛星(Broadcasting Satellite)、CS衛星(Communication Satellite)、インターネット回線等であってもよい。
次に、ビデオサーバ10についてさらに説明する。図2は、一例のビデオサーバ10のブロック図である。ビデオサーバ10は、入力インタフェース101と、メモリ102と、デコーダ103と、制御部104とを有している。
入力インタフェース101は、外部からの素材の入力を受け付ける。前述したように素材は、MXF形式及びVAF形式といったファイルであり得る。また、入力インタフェース101は、外部からの素材信号を素材として受け付け、それを所定の形式のファイルにエンコードする機能を有していてもよい。
メモリ102は、制御部104の制御に基づき入力インタフェース101を介して入力された素材のデータを記憶する記憶装置である。前述したように、素材のデータは、MXF形式のファイル、VAF形式のファイルで記憶され得る。メモリ102は、メモリ管理部1021と、メモリ部1022とを有している。
メモリ管理部1021は、例えば制御部104からの素材のデータの記憶指示に応じて、メモリ102に入力された素材のデータにリードソロモン符号等の誤り訂正データを付加し、訂正データが付加された素材のデータをメモリ部1022に記憶させる。また、メモリ管理部1021は、例えば制御部104からの素材のデータのスタンバイ指示に応じてメモリ部1022に記憶された素材のデータを読み出し、読み出した素材のデータをデコーダ103に送出する。
メモリ部1022は、例えばNAND型フラッシュメモリに代表される不揮発性メモリである。メモリ部1022には、素材のデータが記憶される。ここで、メモリ部1022は、必ずしもフラッシュメモリである必要はない。
図3Aは、メモリ部1022に記憶される素材のデータの概念図である。図3Aに示すように、素材のデータは、クレジットタイトルと、カラーバーと、のりしろと、本編とを含む。
クレジットタイトルは、素材のタイトル等を表すデータである。クレジットタイトルに放送時間等の他のデータが収録されてもよい。カラーバーは、例えば放送設備20の調整用のカラーバーのデータである。
のりしろは、素材の本編の再生開始位置であるIN点位置よりも時間的に前のフレームの位置に挿入される映像のデータである。例えば、のりしろの映像は、IN点位置の映像を静止画にしたものであり得る。のりしろからの素材の再生は、例えばビデオサーバ10における素材の送出ポートの切り替えの際に用いられる。のりしろのフレーム数は、例えばビデオサーバ10のポートの切り替え処理に要する時間に相当する。のりしろのフレーム数は、固定のフレーム数であってもよい。
本編は、映画、ドラマといった番組の本編、CMの本編といった素材の本編映像及び音声のデータである。本編のフレーム数は、収録される本編の内容に応じて変化し得る。
メモリ管理部1021は、素材のデータをメモリ部1022に記憶させる際には、クレジットタイトルと、カラーバーと、のりしろと、本編とを含む素材のデータを記憶させる。一方、メモリ管理部1021は、素材のスタンバイのためにメモリ部1022から素材のデータを読み出す際には、本編のみ又はのりしろと本編とを読み出してデコーダ103に入力する。
ここで、素材のデータは、本編の再生終了位置であるOUT点の後におりしろのデータをさらに含んでいてもよい。例えば、おりしろの映像は、OUT点位置の映像を静止画にしたものであり得る。
デコーダ103は、制御部104の制御に基づき、メモリ管理部1021を介してメモリ部1022に記憶されている素材のデータを読み出してデコードする。さらに、デコーダ103は、制御部104からの指示があるまで、デコードにより生成された素材信号を保存する。そして、デコーダ103は、制御部104からの指示を受けて送出ポートから素材信号を送出する。デコーダ103は、デコードモジュール1031と、バッファ部1032とを有する。
デコードモジュール1031は、入力された素材のデータをデコードして素材信号を生成する。前述したように、素材信号としてはベースバンド信号、SDI信号及びMPEG2-SYSTEM等の形式が知られている。デコードモジュール1031は、これらのうちの何れかの形式の素材信号を生成する1つのデコードモジュールから構成されていてもよいし、これらのうちの複数の形式の素材信号をそれぞれ生成する複数のデコードモジュールから構成されていてもよい。
バッファ部1032は、デコードモジュール1031で生成された素材信号を保存するバッファメモリを含む。図3Bは、実施形態におけるバッファ部1032のバッファメモリの概念図である。図3Bに示すように、バッファ部1032のバッファメモリは、のりしろの素材信号と、本編の少なくともIN点位置の素材信号を記憶できるだけの記憶容量を有している。のりしろの素材信号の記憶容量は、想定される最大のフレーム数ののりしろの素材信号の容量に対してマージンが考慮されることで決定される。一方、本編の素材信号の記憶容量は、少なくともIN点位置に相当する素材信号を記憶できるだけの記憶容量であればよい。バッファメモリの記憶容量が大容量化した場合には、その分、本編分の素材信号を保存するための記憶容量が多くされてよい。
制御部104は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサとメモリ102とは独立したメモリとを含む。制御部104は、例えばメモリに記憶される制御プログラム1041に従ってビデオサーバ10の動作を制御する。例えば、制御部104は、放送設備20から与えられる指示に基づいて素材のデータをメモリ102に記憶させたり、素材のスタンバイのために素材のデータをメモリ102から読み出させたり、素材の再生のためにデコーダ103で保存されている素材の素材信号を放送設備20に送出させたりといった制御を実施する。ここで、制御プログラム1041は、メモリ102のメモリ部1022に記憶されてもよい。
次に、ビデオサーバ10の動作を説明する。図4は、実施形態にかかるビデオサーバ10の素材の再生処理について示したフローチャートである。図4の処理は、制御プログラム1041に従って制御部104によって制御される。
図4の処理は、放送設備20からの素材のスタンバイ指示が制御部104において受け付けられたときに開始される。放送設備20は、送出スケジュールに従って又はオペレータからの操作に従って再生のために送信機40に送出すべき素材を切り替える。OA(on air)のタイミングで素材の音声信号及び映像信号が即座に送信機40に送出されるよう、放送設備20は、ビデオサーバ10に対してスタンバイ指示をする。スタンバイ指示は、送出スケジュールに従ってなされるか又はオペレータからの操作に従ってなされる素材の準備指示である。スタンバイ指示は、切り替え後の素材を特定するためのタイトル等の情報及び素材の再生開始位置の指示を含む。素材の再生開始位置は、IN点位置とのりしろ位置の何れかである。例えば、切り替え前の素材と切り替え後の素材をビデオサーバの同一のポートで連続して再生することができるときには、IN点位置からの再生が使用される。一方、番組本編とCMとの切り替えの場合等、切り替え前の素材と切り替え後の素材の再生のためにポートの切り替え処理が必要なときには、のりしろ位置からの再生が使用される。
ステップS1において、制御部104は、スタンバイ指示がのりしろ位置からのスタンバイ指示であるか否かを判定する。ステップS1において、スタンバイ指示がのりしろ位置からのスタンバイ指示であるときには、処理はステップS2に移行する。ステップS1において、スタンバイ指示がのりしろ位置からのスタンバイ指示でない、すなわちIN点位置からのスタンバイ指示であるときには、処理はステップS8に移行する。
ステップS2において、制御部104は、メモリ管理部1021に対して、放送設備20から指定された素材のデータをのりしろ開始位置から読み出すようにスタンバイ指示をする。これを受けて、メモリ管理部1021は、メモリ部1022に記憶されている素材のデータのうちののりしろ開始位置から少なくともIN点位置までのフレーム数のデータを読み出してデコーダ103に入力する。メモリ管理部1021によって読み出される本編部分のデータの容量は、バッファ部1032のバッファメモリの記憶容量に応じて決められてよい。
ステップS3において、制御部104は、メモリ管理部1021からの素材のデータの読み出しに同期するようにデコーダ103に対してスタンバイ指示をする。これを受けて、デコードモジュール1031は、素材のデータをデコードする。デコードモジュール1031によるデコードによって生成された素材信号は、バッファ部1032のバッファメモリに保存される。
ステップS4において、制御部104は、放送設備20からOA指示を受け付けたか否かを判定する。OA指示は、送出スケジュールに従ってなされるか又はオペレータからの操作に従ってなされる素材の再生開始の指示である。スタンバイ指示がのりしろ位置からのスタンバイ指示であったときには、OA指示は、再生開始位置の指示を含む。ステップS4において、放送設備20からOA指示を受け付けていないときには、処理は待機される。ステップS4において、放送設備20からOA指示を受け付けたときには、処理はステップS5に移行する。
ステップS5において、制御部104は、OA指示がのりしろ位置からのOA指示であるか否かを判定する。ステップS5において、OA指示がのりしろ位置からのOA指示であるときには、処理はステップS6に移行する。ステップS5において、OA指示がのりしろ位置からのOA指示でない、すなわちIN点位置からのOA指示であるときには、処理はステップS7に移行する。
ステップS6において、制御部104は、のりしろ位置から素材の再生を開始するようにデコーダ103に対してOA指示をする。これを受けてデコーダ103のバッファ部1032は、のりしろ開始位置、すなわちバッファメモリの最初から素材信号を読み出し、読み出した素材信号を放送設備20に送出する。この後、のりしろ位置及びIN点位置の素材信号の送出が完了してバッファ部1032のバッファメモリが空になった後、メモリ管理部1021は、残りの本編のデータをバッファメモリの記憶容量に応じて読み出してデコーダ103に入力する。デコーダ103のデコードモジュール1031は、入力された本編のデータをデコードし、デコードにより生成された素材信号をバッファ部1032に保存させる。バッファ部1032に保存された素材信号は、予め決められたタイミングで放送設備20に送出される。このような本編の再生の処理が本編の再生が終了するか、次の制御部104においてスタンバイ指示の受け付けがあるまで繰り返される。本編の再生が終了した場合又は次のスタンバイ指示の受け付けがあったときに、図4の処理は終了する。
ステップS7において、制御部104は、IN点位置から素材の再生を開始するようにデコーダ103に対してOA指示をする。これを受けてデコーダ103のバッファ部1032は、のりしろ開始位置を読み飛ばすことでIN点位置から素材信号を読み出し、読み出した素材信号を放送設備20に送出する。その後、ステップS6で説明したのと同様の本編の再生の処理が繰り返される。本編の再生が終了した場合又は次のスタンバイ指示の受け付けがあったときに、図4の処理は終了する。
ステップS8において、制御部104は、メモリ管理部1021に対して、放送設備20から指定された素材のデータをIN点位置から読み出すようにスタンバイ指示をする。これを受けて、メモリ管理部1021は、メモリ部1022に記憶されている素材のデータのうちのIN点位置からのデータを読み出してデコーダ103に入力する。メモリ管理部1021によって読み出される本編部分のデータの容量は、バッファ部1032のバッファメモリの記憶容量に応じて決められてよい。
ステップS9において、制御部104は、メモリ管理部1021からの素材のデータの読み出しに同期するようにデコーダ103に対してスタンバイ指示をする。これを受けて、デコードモジュール1031は、素材のデータをデコードする。デコードモジュール1031によるデコードによって生成された素材信号は、バッファ部1032のバッファメモリに保存される。
ステップS10において、制御部104は、放送設備20からOA指示を受け付けたか否かを判定する。スタンバイ指示がIN点位置からのスタンバイ指示であったときには、OA指示は、再生開始位置の指示を含んでいなくてよい。ステップS10において、放送設備20からOA指示を受け付けていないときには、処理は待機される。ステップS10において、放送設備20からOA指示を受け付けたときには、処理はステップS11に移行する。
ステップS11において、制御部104は、IN点位置から素材の再生を開始するようにデコーダ103に対してOA指示をする。これを受けてデコーダ103のバッファ部1032は、素材信号を読み出し、読み出した素材信号を放送設備20に送出する。その後、ステップS6で説明したのと同様の本編の再生の処理が繰り返される。本編の再生が終了した場合又は次のスタンバイ指示の受け付けがあったときに、図4の処理は終了する。
図5は、図4の処理において、スタンバイ指示がのりしろ位置からのスタンバイ指示であり、OA指示がのりしろ位置からのOA指示であるときの、制御部104、メモリ102、デコーダ103のそれぞれの動作を示すシーケンス図である。
放送設備20からのりしろ位置からのスタンバイ指示を受け付けたときに、制御部104は、メモリ102とデコーダ103のそれぞれに対してのりしろ位置からのスタンバイ指示をする。スタンバイ指示を受けて、メモリ102のメモリ管理部1021は、メモリ部1022からのりしろとIN点とを含む素材のデータを読み出してデコーダ103に入力する。また、スタンバイ指示を受けて、デコーダ103のデコードモジュール1031は、入力された素材のデータをデコードし、デコードにより生成された素材信号をバッファ部1032のバッファメモリに一時保存する。
その後、放送設備20からのりしろ位置からのOA指示を受け付けたときに、制御部104は、デコーダ103に対してのりしろ位置からのOA指示をする。OA指示を受けて、デコーダ103のバッファ部1032は、保存していた素材信号をのりしろ開始位置から読み出して放送設備20に送出する。これにより、のりしろ位置からの素材の再生が開始される。
図6は、のりしろ位置からのOA指示の際のバッファメモリからの素材信号の読み出しの概念図である。図6に示すように、のりしろ位置からのOA指示の場合、素材信号は、のりしろ開始位置、すなわちバッファメモリの先頭から読み出される。
図7は、図4の処理において、スタンバイ指示がのりしろ位置からのスタンバイ指示であり、OA指示がIN点位置からのOA指示であるときの、制御部104、メモリ102、デコーダ103のそれぞれの動作を示すシーケンス図である。
のりしろ位置からのスタンバイ指示が放送設備20において受け付けられたときの動作は、OA指示がのりしろ位置からのOA指示であっても、OA指示がIN点位置からのOA指示であっても変わらない。つまり、放送設備20からのりしろ位置からのスタンバイ指示を受け付けたときに、制御部104は、メモリ102とデコーダ103のそれぞれに対してのりしろ位置からのスタンバイ指示をする。スタンバイ指示を受けて、メモリ102のメモリ管理部1021は、メモリ部1022からのりしろとIN点とを含む素材のデータを読み出してデコーダ103に入力する。また、スタンバイ指示を受けて、デコーダ103のデコードモジュール1031は、入力された素材のデータをデコードし、デコードにより生成された素材信号をバッファ部1032のバッファメモリに一時保存する。
その後、放送設備20からIN点位置からのOA指示を受け付けたときに、制御部104は、デコーダ103に対してIN点位置からのOA指示をする。OA指示を受けて、デコーダ103のバッファ部1032は、保存していた素材信号のうちののりしろ位置の素材信号を読み飛ばし、IN点位置の素材信号を読み出して放送設備20に送出する。これにより、IN点位置からの素材の再生が開始される。
図8は、IN点位置からのOA指示の際のバッファメモリからの素材信号の読み出しの概念図である。図8に示すように、IN点位置からのOA指示の場合、素材信号は、IN点位置、すなわちバッファメモリの途中から読み出される。つまり、のりしろ位置の素材信号は、読み飛ばされる。そして、読み飛ばされたのりしろ位置の素材信号は、バッファメモリから消去される。
以上説明したように実施形態によれば、デコーダのバッファメモリの記憶容量がのりしろと少なくともIN点とを含む素材信号を記憶できるだけの記憶容量を有している。これにより、OA時ののりしろ位置からの再生とIN点位置からの再生との切り替えがバッファメモリからの読み出し位置を変更するだけで対応できる。つまり、OA時にのりしろ位置からIN点位置の再生に変更された場合に、IN点の素材のデータを改めてメモリから読み出してデコードする必要がない。このため、OA時ののりしろ位置からの再生とIN点位置からの再生との切り替えが効率化され得る。OA時ののりしろ位置からの再生とIN点位置からの再生との切り替えが効率化されることで、実施形態のビデオサーバは、例えばのりしろ位置からの再生とIN点位置からの再生との何れを実施するかがOAの直前まで決まらない場合にも対応し得る。また、例えば本編の再生時間が短いケース等ではのりしろ位置でのスタンバイの直後にIN点位置からの再生に切り替わるケースもあり得る。実施形態のビデオサーバは、予めのりしろ位置とIN点位置の双方のスタンバイが完了しているので、スタンバイの直後に再生位置が切り替わる場合にも対応し得る。
[変形例]
以下、実施形態の変形例を説明する。実施形態では、のりしろ位置からの再生とIN点位置からの再生との切り替えが例示されている。これに対し、実施形態は、OA前のプレビュー運用への適用といった即座の素材の切り替えが要求される各種の処理に適用され得る。例えば、プレビュー運用時には、プレビューの再生位置の変更が想定されるフレーム数までの素材のデータをスタンバイ時に読み出してデコードしておく。プレビュー時には任意の再生開始位置が指定されることで、スタンバイのときと異なる再生開始位置からのプレビュー再生ができる。この場合も、再生開始位置が変更されたことに伴う再度の素材のデータの読み出し及びデコードは不要である。また、バッファメモリの記憶容量を増加させることにより、再生位置の変更が想定されるフレーム数の上限を拡張することもできる。
以下、実施形態の変形例を説明する。実施形態では、のりしろ位置からの再生とIN点位置からの再生との切り替えが例示されている。これに対し、実施形態は、OA前のプレビュー運用への適用といった即座の素材の切り替えが要求される各種の処理に適用され得る。例えば、プレビュー運用時には、プレビューの再生位置の変更が想定されるフレーム数までの素材のデータをスタンバイ時に読み出してデコードしておく。プレビュー時には任意の再生開始位置が指定されることで、スタンバイのときと異なる再生開始位置からのプレビュー再生ができる。この場合も、再生開始位置が変更されたことに伴う再度の素材のデータの読み出し及びデコードは不要である。また、バッファメモリの記憶容量を増加させることにより、再生位置の変更が想定されるフレーム数の上限を拡張することもできる。
また、実施形態においては、IN点位置からのスタンバイ指示の際には、のりしろのデータは、読み出されないとされている。しかしながら、IN点位置からのスタンバイ指示であっても、のりしろのデータも含めて読み出されてもよい。この場合、OA時にのりしろ位置からの再生に切り替えることもでき、この場合にはバッファ部1032は、のりしろ開始位置から素材信号を送出する。
また、実施形態において、ビデオサーバ10は、メモリ102と、デコーダ103と、制御部104とが一体となっているものとして説明されている。しかしながら、メモリ102と、デコーダ103と、制御部104とは必ずしも一体となっていなくてもよい。例えば、メモリ102と、デコーダ103と、制御部104と同等の動作をする装置がクラウド上に偏在していてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 放送システム、10 ビデオサーバ、20 放送設備、30 操作端末、40 送信機、101 入力インタフェース、102 メモリ、103 デコーダ、104 制御部、1021 メモリ管理部、1022 メモリ部、1031 デコードモジュール、1032 バッファ部、1041 制御プログラム。
Claims (6)
- スタンバイ指示を受けて、記憶装置に記憶された素材のデータにおける第1の開始位置から前記第1の開始位置に対して時間的に後の第2の開始位置までを少なくとも含むデータを読み出してバッファメモリに保存し、
再生開始指示に伴った再生開始位置に従って、前記第1の開始位置から又は前記第2の開始位置からの前記素材のデータを前記バッファメモリから読み出し、読み出した素材のデータの再生を開始する、
ように制御する制御部を具備するビデオサーバ。 - 前記バッファメモリには、前記第1の開始位置から前記第2の開始位置までを少なくとも含むデータが、デコーダによって素材信号にデコードされた状態で記憶され、
前記制御部は、前記バッファメモリに記憶された前記第1の開始位置から又は前記第2の開始位置からの前記素材信号の再生を開始する、
請求項1に記載のビデオサーバ。 - 前記第2の開始位置は、前記素材の本編のデータの再生開始位置であり、
前記第1の開始位置は、前記素材の本編のデータの前に挿入されるのりしろの再生開始位置である、
請求項1に記載のビデオサーバ。 - 素材のデータを記憶する記憶装置と、
前記記憶装置から読み出された前記素材のデータを素材信号にデコードし、デコードされた前記素材信号をバッファメモリに保存するデコーダと、
スタンバイ指示を受けて、前記記憶装置に記憶された素材のデータにおける第1の開始位置から前記第1の開始位置に対して時間的に後の第2の開始位置までを少なくとも含むデータを前記デコーダに入力させ、
再生開始指示に伴った再生開始位置に従って、前記バッファメモリに記憶された前記第1の開始位置から又は前記第2の開始位置からの前記素材のデータを前記バッファメモリから読み出し、読み出した素材のデータの再生を開始する、
ように制御する制御部と、
を具備するビデオサーバ。 - ビデオサーバに対するスタンバイ指示に応じて、記憶装置に記憶された素材のデータにおける第1の開始位置から前記第1の開始位置に対して時間的に後の第2の開始位置までを少なくとも含むデータを読み出してバッファメモリに保存することと、
前記ビデオサーバに対する再生開始指示に伴った再生開始位置に従って、前記第1の開始位置から又は前記第2の開始位置からの前記素材のデータを前記バッファメモリから読み出し、読み出した素材のデータの再生を開始することと、
を具備するビデオサーバの制御方法。 - スタンバイ指示に応じて、記憶装置に記憶された素材のデータにおける第1の開始位置から前記第1の開始位置に対して時間的に後の第2の開始位置までを少なくとも含むデータを読み出してバッファメモリに保存することと、
再生開始指示に伴った再生開始位置に従って、前記第1の開始位置から又は前記第2の開始位置からの前記素材のデータを前記バッファメモリから読み出し、読み出した素材のデータの再生を開始することと、
をビデオサーバの制御部に実行させるためのビデオサーバの制御プログラム。
Priority Applications (1)
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JP2022103562A JP2024004091A (ja) | 2022-06-28 | 2022-06-28 | ビデオサーバ、ビデオサーバの制御方法及び制御プログラム |
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JP2022103562A JP2024004091A (ja) | 2022-06-28 | 2022-06-28 | ビデオサーバ、ビデオサーバの制御方法及び制御プログラム |
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- 2022-06-28 JP JP2022103562A patent/JP2024004091A/ja active Pending
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