JP2024003230A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シート後席側の空間を確保すると共に、ヒップアップ用駆動部とロック解除用駆動部とのコンパクトな配置を提供する。【解決手段】乗物用シートSは、シートクッション1RA、1RBを有し、乗員が着座可能な着座状態とシートクッションの後端部が前端部よりも上方に位置するヒップアップ状態とを切替可能なシート本体Sh1と、シート本体を車体フロア側から支持する車体側支持部材4Rと、シートクッションの後端部を車体側支持部材又は車体フロアにロックするロック装置30と、ロック装置と接続してロックを解除するロック解除用駆動部40と、シートクッションを回動させてシート本体をヒップアップ状態にするヒップアップ用駆動部50と、を備え、ロック装置は、シートクッションの前後方向における中央よりも後方に配置され、ロック解除用駆動部及びヒップアップ用駆動部は、シートクッション又は車体側支持部材の中央より前方に配置される。【選択図】図8

Description

本発明は、乗物用シートに係り、特に、着座状態からシートクッションの後端部を前端部より上方に位置させるよう切替可能な乗物用シートに関する。
従来、自動車の後部座席として、乗員が着座可能な着座状態からシートクッションの後端部を前端部よりも上方に位置させたヒップアップ状態に切替えることが可能なシートが設けられた車両がある。シートクッションの後端部を持ち上げてヒップアップ状態にすることで、乗員が後部座席に出入りすることができるようになる。しかしながら、シートはかなりの重量があるために、ヒップアップ状態になるまでシートを傾けるには労力を要する。
特許文献1には、シートクッションの前端部が車体に対して回動可能に取り付けられ、シートを着座状態からヒップアップ状態に移動させることが可能な第1モータと第1モータ用の制御装置とを備える車両用シートが開示されている。特許文献1の車両用シートは、また、シートクッションをロックするロック装置と、そのロック装置のロックを解除することが可能な第2モータと、第2モータ用の制御装置とを備えている。乗員は制御装置を操作することで、第2モータによりロック装置のロックを解除し第1モータを駆動させ、最小限の労力でシートを着座状態からヒップアップ状態に切替えることができる。
米国特許出願公開第2019/0092191号明細書
特許文献1に記載の車両用シートでは、ロックを解除するための第2モータ(ロック解除用駆動部)が、シートクッションの後方に配置されている。そのため、シート後席側の空間が狭くなっていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シート後席側の空間を確保すると共に、シート本体をヒップアップ状態にするヒップアップ用駆動部とロック解除用駆動部とのコンパクトな配置を提供することにある。
前記課題は、本発明に係る乗物用シートによれば、シートクッションを有し、乗員が着座可能な着座状態と前記シートクッションの後端部が前端部よりも上方に位置するヒップアップ状態とを切替可能なシート本体と、前記シート本体を車体フロア側から支持する車体側支持部材と、前記シートクッションの後端部を前記車体側支持部材又は前記車体フロアにロックするロック装置と、前記ロック装置と接続し、前記ロック装置のロックを解除するロック解除用駆動部と、前記シートクッションを回動させて前記シート本体を前記ヒップアップ状態にするヒップアップ用駆動部と、を備え、前記ロック装置は、前記シートクッションの前後方向における中央よりも後方に配置され、前記ロック解除用駆動部及び前記ヒップアップ用駆動部は、前記シートクッション又は前記車体側支持部材の前後方向における中央より前方に配置されることにより解決される。
上記の乗物用シートによれば、ロック解除用駆動部とヒップアップ用駆動部とが、シートクッション又は車体側支持部材の前後方向における中央より前方に配置される。それにより、シート後席側の空間が確保されるようになる。
また、ロック解除用駆動部とヒップアップ用駆動部とが共に前方に配置されるため、前方と後方とに分けて配置する場合と比較してロック解除用駆動部とヒップアップ用駆動部との配置領域を狭い範囲に留めることができ、コンパクトな配置を提供できる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記シートクッションを下方から支持するクッション支持部材を備え、前記クッション支持部材の前方部分が、側面視で前上がりに傾斜するよう形成されており、前記ロック解除用駆動部は、前記クッション支持部材の前上がりした前記前方部分の下方の空間に配置されるとよい。
ロック解除用駆動部が、クッション支持部材の前上がりした前方部分の下方の空間に配置されることで、シート本体の下方にある空間を有効に活用してロック解除用駆動部を設けることが可能になる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記シートクッションの下方に固定用ブラケットを備え、前記ロック解除用駆動部及び電子制御部が、前記固定用ブラケットに配置されるとよい。
このような構成により、ロック解除用駆動部及び電子制御部を固定するための部材が一つで済むことから、部品点数の増加を抑制できる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記車体側支持部材は、前記シートクッションを前記乗物用シートの前後方向に沿ってスライド移動させるスライドレールであり、前記シートクッションは前記スライドレールによりスライド移動可能に設けられており、前記乗物用シートは、前記スライドレールをスライド移動させるスライド用駆動部を備え、前記スライド用駆動部は、前記固定用ブラケットに配置されるとよい。
スライド用駆動部を、固定用ブラケットで固定することにより、スライド用駆動部を固定するための部品を別途設けなくてよく、部品点数の増加を抑制することができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記固定用ブラケットは、前記スライド用駆動部に対応する箇所よりも、前記ロック解除用駆動部に対応する箇所の方が前後方向の幅が広く形成されているとよい。
このような構成により、固定用ブラケットの大型化を抑制することができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記ロック解除用駆動部、前記スライド用駆動部、及び前記電子制御部は、前記固定用ブラケットに前記シート本体の幅方向に並んで配置されるとよい。
このような構成により、ロック解除用駆動部、スライド用駆動部及び電子制御部をシート本体の前後方向においてコンパクトに配置することができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記ロック解除用駆動部は、前記クッション支持部材に取り付けられるとよい。
ロック解除用駆動部がクッション支持部材に取り付けられることで、ロック解除用駆動部がシートクッションと共に移動するため、ロック装置とロック解除用駆動部と接続する牽引部材、例えばケーブル、ロッド等の損傷を抑制することができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記クッション支持部材は、板状のパンフレームにより構成され、前記パンフレームには、前後方向に延びて下方に突出するビードが形成されていて、前記ロック解除用駆動部は、前記ビードに上下方向において重なるよう配置されるとよい。
このような構成により、ロック解除用駆動部の支持剛性を向上させることができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記クッション支持部材は、板状のパンフレームにより構成され、前記パンフレームには、前後方向に延びて下方に突出するビードが形成されていて、前記ロック解除用駆動部は、前記ビードを避けて配置されるとよい。
ロック解除用駆動部がビードを避けて配置されることにより、ロック解除用駆動部をクッション支持部材の板状の部分に直接取り付けることができ、ロック解除用駆動部の取付性が向上する。
上記の乗物用シートによれば、ロック解除用駆動部とヒップアップ用駆動部とが、シートクッション又は車体側支持部材の前後方向における中央より前方に配置される。それにより、シート後席側の空間が確保されるようになる。
また、ロック解除用駆動部とヒップアップ用駆動部とが共に前方に配置されるため、前方と後方とに分けて配置する場合と比較してロック解除用駆動部及びヒップアップ用駆動部の配置領域を狭い範囲に留めることができ、コンパクトな配置を提供できる。
また、ロック解除用駆動部が、クッション支持部材の前上がりした部分の下方の空間に配置されることで、シート本体の下方にある空間を有効に活用してロック解除用駆動部を設けることが可能になる。
また、ロック解除用駆動部及び電子制御部が固定用ブラケットに配置されることにより、ロック解除用駆動部及び電子制御部を固定するための部品が一つで済むことから、部品点数の増加を抑制できる。
また、スライド用駆動部を、固定用ブラケットで固定することにより、スライド用駆動部を固定するための部品を別途設けなくてよいため、部品点数の増加を抑制することができる。
また、スライド用駆動部に対応する箇所よりもロック解除用駆動部に対応する箇所の方が前後方向の幅が広く形成されていることにより、固定用ブラケットの大型化を抑制することができる。
また、ロック解除用駆動部、スライド用駆動部、及び電子制御部が固定用ブラケットに幅方向に並んで配置されることにより、各部材を前後方向においてコンパクトに配置することができる。
また、ロック解除用駆動部がクッション支持部材に取り付けられることで、ロック解除用駆動部がシートクッションと共に移動するため、ロック装置とロック解除用駆動部と接続する牽引部材、例えばケーブル、ロッド等の損傷を抑制することができる。
また、ロック解除用駆動部が、クッション支持部材に形成されたビードに重なるよう配置されることで、ロック解除用駆動部の支持剛性を向上させることができる。
また、ロック解除用駆動部が、クッション支持部材に形成されたビードを避けるよう配置されることで、ロック解除用駆動部の取付性が向上する。
本発明の一実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 車両用シートのフレームを示す斜視図である。 車両用シートのフレームの側面図であり、右シートのシート本体をヒップアップさせた状態を示す図である。 右シートの前方を拡大して示す斜視図である。 ロック装置の構成を示す図である。 ロック解錠用駆動ユニットの構成を示す図である。 ヒップアップ用駆動ユニットと連結する4節リンク機構を示す図である。 図2のVIII-VIII線に沿った断面図である。 スライドレール及び固定用ブラケットを示す平面図である。 ロック解除用駆動ユニットの配置を示す断面図である。 ロック解除用駆動ユニットの配置を示す平面図である。 ロック解除用駆動ユニットの別の配置を示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る乗物用シートを自動車の車両用シートとして後部座席(2列目及び3列目を含む)に適用した一実施形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、以下の説明中、シート構成部品の材質、形状及び大きさに関する内容は、あくまでも具体例の一つに過ぎず、本発明を限定するものではない。また、本発明は、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物に搭載される車両用シートに限定されるものではなく、例えば、地上以外を移動する航空機や船舶などに搭載されるシートにも適用され得る。
以下の説明中、「前後方向」とは、車両用シートの前後方向(換言すると、シート本体の前後方向)であり、車両走行時の進行方向と一致する方向である。また、「シート幅方向」とは、車両用シートの横幅方向(換言すると、シート本体の幅方向)であり、車両用シートに着座した乗員から見た左右方向と一致する方向である。また、「上下方向」とは、車両用シートの上下方向であり、車両が水平面を走行しているときには鉛直方向と一致する方向である。
また、車両用シートに着座した乗員を基準にして左右を定める。また、左右方向において、シートの中央側を内方、相反する側を外方という。
また、シート幅方向の「車外側」とは、車体の外側により近い方(分かり易くは、最寄りのドアに近い側)を意味し、「車内側」とは、車体の内側により近い方(分かり易くは、最寄りのドアから離れている側)を意味している。
また、以下の説明中、「回動」は、特に断る場合を除き、シート幅方向に沿う軸を中心とした回動動作を意味する。
左右一対設けられる同一構成については、共通の番号を付し、説明を省略する。また、後部座席は後述するように着座状態とヒップアップ状態との間で形態及び姿勢が変化するが、特に明記しない限り、着座状態を基準として各構成の形状を説明する。
本実施形態の車両用シートSは、車体フロアFLの上に載置され、車両の乗員が着座するシートである。車両用シートSは、車両の後部座席に相当するリアシートとして利用される。ただし、これに限定されるものではなく、車両用シートSは前後方向に三列のシートを備える車両において二列目のミドルシートや三列目のリアシートとしても利用可能である。
図1に示すように、車両用シートSは、右側席及び中央席を構成する右シートS1と、左側席を構成する左シートS2とを有する。図1中車両用の右シートS1及び左シートS2の一部については、図示の都合上、トリムカバーTを外した構成にて図示している。
右シートS1及び左シートS2は、その本体部分をなすシート本体Sh1、Sh2を有する。シート本体Sh1は、自動車の車体フロアFLに対して回動可能に設けられたシートクッション1RA、1RBと、シートクッション1RA、1RBに回動可能に支持されたシートバック2RA、2RBと、シートバック2RA、2RBの上部に配され着座者の頭部を支えるヘッドレスト3RA、3RBと、を主な構成要素とする。
シート本体Sh2もまた、車体フロアFLに対して回動可能に設けられたシートクッション1Lと、シートクッション1Lに回動可能に支持されたシートバック2Lと、シートバック2Lの上部に配され着座者の頭部を支えるヘッドレスト3Lとを主な構成要素とする。
シートクッション1RA、1RBとシートバック2RA、2RBとは、リクライニング機構8(図2参照)を挟んで連結されている。また、シートクッション1RA、1RBは後述するリンク機構9を介して、車体フロアFLに対して回動可能な状態で取り付けられている。
左シートS2のシートクッション1L及びシートバック2Lも同様に、リクライニング機構8を挟んで連結され、シートクッション1Lはリンク機構9を介して車体フロアFLに対して回動可能な状態で取り付けらている。
シート本体Sh1、Sh2のそれぞれの下部には、一対のスライドレール4R、4Lが設置されていて、このスライドレール4R、4Lにより、シート本体Sh1、Sh2は、前後方向にスライド移動可能な状態で車体フロアFLに取り付けられている。
図2に示すように、車両用シートSの右シートS1の中にはシートフレームF1が設けられており、シートフレームF1は、骨格としてのシートクッションフレーム11R、シートバックフレーム12RA、12RBとから構成されている。左シートS2の中には、シートフレームF2が設けられており、シートフレームF2は、骨格としてのシートクッションフレーム11L、シートバックフレーム12Lとから構成されている。
また、シートクッションフレーム11R、11L及びシートバックフレーム12RA、12RB、12Lの外側には、図1に示すようにパッド部材P及びトリムカバーTが設けられることで、シートクッション1RA、1RB、1L及びシートバック2RA、2RB、2Lが構成されている。パッド部材Pは、例えばウレタン発泡材を用いて、発泡成型により成型されたウレタン基材であり、トリムカバーTは、例えばクロスや革等の素材からなる。
車両用シートSの右シートS1について説明する。右シートS1のシートクッションフレーム11Rは、前後に延びる左右一対のクッションサイドフレーム14Rと、両クッションサイドフレーム14Rの前端間に掛け渡された前メンバ15Rと、両クッションサイドフレームの14Rの後端間に掛け渡された後メンバ16Rと、前メンバ15R及び後メンバ16Rの左右における中間部に掛け渡された板状のクッションパンフレーム18RA、18RBとを有する。クッションパンフレーム18RA、18RBはクッション支持部材として機能し、クッションパンフレーム18RAは、右シートS1の右側席のシートクッション1RAを支持し、クッションパンフレーム18RBは、右シートS1の中央席のシートクッション1RBを支持する。
クッションサイドフレーム14Rの後端部は、上方に突出し、シートバック支持部17Rを形成している。クッションサイドフレーム14R及びクッションパンフレーム18RA、18RBは、板金部材から形成され、前メンバ15R及び後メンバ16Rは金属製のパイプから形成されている。
右シートS1のシートバックフレーム12RA、12RBはそれぞれ、上下に延びる左右一対のバックサイドフレーム21RA、21RBと、両バックサイドフレーム21RA、21RBの上端部間に掛け渡された上メンバ22RA、22RBと、両バックサイドフレーム21RA、21RBの下部間に掛け渡された下メンバ23RA、23RBとを備える。
また、バックサイドフレーム21RA、21RBと、上メンバ22RA、22RB及び下メンバ23RA、23RBによって形成される枠型の後部を覆うように設けられた板状のバックパンフレーム24RA、24RBを有する。
左右のバックサイドフレーム21RA、21RBの下端部のそれぞれは、シートバック支持部17Rに、それぞれリクライニング機構8を介して回動可能に支持されている。リクライニング機構8は、公知のリクライニング機構であり、クッションサイドフレーム14Rに対するバックサイドフレーム21RA、21RBの回動位置を任意の位置に固定すると共に、所定の引っ張り荷重が加えられたときに、クッションサイドフレーム14Rに対するバックサイドフレーム21RA、21RBの回動を可能にする。リクライニング機構8の操作入力部は、ケーブル(不図示)を介してリクライニング操作レバー(不図示)に接続されている。乗員はリクライニング操作レバーを操作することにより、リクライニング機構8を回動可能にすることができる。
シートクッション1RA、1RBを支持するシートクッションフレーム11Rは、車体フロアFLに結合された、左右一対のスライドレール4Rを介してスライド移動可能に支持されている。
スライドレール4Rは、前後に延びるロアレール5Rと、ロアレール5Rに前後方向に変位可能に支持されたアッパーレール6Rとを有する。ロアレール5Rは、主面が上下を向き、前後に延びる底壁部と、底壁部の左右の側縁から略直角に上方に突出した左右の側壁部と、各底壁部の上縁から略直角に内側に向けて突出した上壁部とを有する。アッパーレール6Rは、ロアレール5R内に収容された基部と、基部からロアレール5Rの両上壁部間の隙間を通過して上方に突出した突出部とを有する。
シートクッション1RA、1RBを支持する一対のクッションサイドフレーム14Rのそれぞれの後端部には、図2~図4に示すように、シートクッション1RA、1RBの後端部をアッパーレール6Rにロックする一対のロック装置30が設けられている。ロック装置30は、外部からケーブル36により操作力が加えられていない状態においては、シートクッション1RA、1RBの後端部をアッパーレール6Rにロックする。外部からの操作力が加えられた状態においては、図3に示すように、ロック装置30のロックが解除されシート本体Sh1を前倒させることによりシートクッション1RA、1RBの後端がアッパーレール6Rから分離可能となる。ロック装置30は、車体フロアFLに対してシートクッション1RA、1RBの後端部をロックしてもよい。
ロック装置30は、公知の構成を適用することができ、例えば図5に示すように、アッパーレール6Rの上面に取り付けられたストライカ29に対して係合可能に構成されている。ロック装置30は、樹脂筐体31と、樹脂筐体31に収容されると共に、樹脂筐体31に回動可能に支持され、ストライカ29に係合可能な金属製の鉤状部32cを有するラッチ32とを有する。ラッチ32は、厚み方向に貫通する第1孔部32aが樹脂筐体31の第1軸31aの外側に嵌合して、樹脂筐体31に回動可能に支持されている。ラッチ32は、ストライカ29の棒状部に係合する溝部32bを有し、溝部32bの外側を形成する部分が鉤状部32cとなっている。
また、ラッチ32は、図5示す状態で右上の縁部にロック凹部32dが形成されている。ロック凹部32dの左側に隣接する外周部分は、ラッチ32の開放時にラチェット33が当接してラッチ32の開状態を維持する開放当接面32eである。ラッチ32がラチェット33のロック係止部33cから受ける力は、ラッチ32を時計回り方向、つまり、開状態へ向けて回転させるように働くようになっている。また、ラッチ32には、レバー部材34を軸支するピン32fが圧入されている。
ラチェット33は、金属製の略板状の部材であり、厚み方向に貫通する第2孔部33aが樹脂筐体31の第2軸31bの外側に嵌合して、樹脂筐体31に回動可能に支持されている。ラチェット33の回動軸は、ラッチ32の回動軸と平行である。ラチェット33は、第2孔部33aの左上方に略扇形の本体部33bを有し、本体部33bの左下の角がラッチ32に当接するロック係止部33cとなっている。ロック係止部33cは、ラッチ32の閉状態においてラッチ32のロック凹部32dに入り込んでラッチ32の閉状態を維持すると共に、ラッチ32の開状態においては、開放当接面32eに当接して開状態を維持するように機能する。
ラチェット33の本体部33bの上部からは、さらに上方に細く延びるアーム33dが形成され、アーム33dの先端には、付勢部材の一例としての引張バネ35の右端が引っ掛けられるフック33eが形成されている。また、アーム33dには孔33fが形成され、この孔33fにロック装置30をロック状態からロック解除状態に操作するケーブル36が、リベット33gにより揺動可能に結合されている。
レバー部材34は、ラチェット33の動作をラッチ32と連動させるための操作機構である。レバー部材34は細長い板状の部材であり、長手方向の略中央に形成された孔がラッチ32のピン32fに嵌合することでラッチ32に回動可能に支持される。
引張バネ35は、上記したようにラチェット33とレバー部材34に各端部が引っ掛けられ、ラチェット33の本体部33bとレバー部材34の操作アーム34aとを常時引き付けるように付勢力を与えている。この付勢力は、ラチェット33のロック係止部33cをラッチ32に向けて付勢する力を与えるようにも働く。
本実施形態の車両用シートSには、ロック装置30のロックを解除するために、ロック装置30とケーブル36により接続されたロック解除用駆動ユニット40(ロック解除用駆動部)が設けられている。ロック解除用駆動ユニット40は、ケーブル36を牽引してロック装置30のロックを解除するように構成されている。
ロック解除用駆動ユニット40は、図6に示すように、筐体41と、モータ42と、モータ42から駆動力を受けるように係合する駆動ホイール43とを備える。駆動ホイール43は、駆動ホイール43よりも小さい半径を有する同軸の駆動スプロケット44を有する。筐体41は、駆動ホイール43、駆動スプロケット44、作動ホイール45を収容している。ロック装置30と接続するケーブル36は、アンカー46を介して筐体41内に入り込む。ケーブル36の端部36aは作動ホイール45に固定される。作動ホイール45は、駆動スプロケット44の歯と係合する歯45aを有する。モータ42が駆動することで、駆動ホイール43、駆動スプロケット44を介して作動ホイール45が回転してケーブル36を巻き付ける。それによりケーブル36が牽引されロック装置30のロックが解除される。ロック解除用駆動ユニット40は、後述する電子制御部であるECU70(Electoro Control Unit)に接続されていて、ECU70からの命令によりモータ42が駆動してロック装置30のロックを解除することができる。なお、本実施形態では、ロック解除用駆動ユニット40は、ロック装置30とケーブル36により接続しているが、これは一例であり、ケーブル36は、金属製のロッド又はリンクでもよい。
本実施形態の車両用シートSには、ヒップアップ用駆動ユニット50(ヒップアップ用駆動部)が設けられている。ヒップアップ用駆動ユニット50は、シート本体Sh1、Sh2を、着座状態とヒップアップ状態とを切り替えるために使用される。ヒップアップ用駆動ユニット50は、ロック解除用駆動ユニット40と同様の構成を有するが、ケーブル36を牽引するのではなく、図2、図4及び図8に示すようにクッションサイドフレーム14Rの前方側に取り付けられ、後述するリンク機構9のセクターギア9dに係合するよう構成される。ヒップアップ用駆動ユニット50は後述するECU70に接続されており、ECU70からの命令により駆動し、シート本体Sh1の着座状態とヒップアップ状態と切り替えるようシートクッション1RA、1RBを回転させる。
リンク機構9は、図7に示すように、クッションサイドフレーム14Rの前方側に設けられる4節のリンク機構である。リンク機構9は、スライドレール4Rのアッパーレール6Rに固定されたベース部9aと、一方の端部がベース部9aの前方側に回動自在に設けられた前側リンク9bと、一方の端部がベース部9aの後側に回動自在に設けられ、セクターギア9dを有する後側リンク9cとを備える。前側リンク9bの他方の端部と、後側リンク9cの他方の端部とは、クッションサイドフレーム14Rに回動自在に取り付けられている。上述したように、ヒップアップ用駆動ユニット50と後側リンク9cのセクターギア9dとが係合する。後述するECU70により、ロック装置30のロックを解除した後、ヒップアップ用駆動ユニット50を駆動させることにより、クッションサイドフレーム14Rが矢印D方向に回転して、シートクッション1RA、1RBの後端部が上昇する(図3参照)。シートクッション1RA、1RBの前端部よりも、後端部の方が上方に位置するようになり、シート本体Sh1が着座状態からヒップアップ状態に切り替わる。
シート本体Sh1のシートクッション1RA、1RBは、スライドレール4Rに沿って車両用シートSの前後方向に沿ってスライド移動可能に構成されている。車両用シートSは、シート本体Sh1を前後方向にスライド移動させるスライド用駆動ユニット60(スライド用駆動部)を備えている。図示しないが、スライド用駆動ユニット60はロック解除用駆動ユニット40と同様、筐体、モータと、筐体の内部に設けられた駆動ホイール・作動ホイールとを備える。スライド用駆動ユニット60は、ECU70に接続されており、ECU70により制御される。ECU70からの命令により、スライドレール4Rのアッパーレール6Rをスライド移動させる。アッパーレール6Rと共に、シートクッション1RA、1RBが移動し、シート本体Sh1が移動する。
本実施形態の車両用シートSには、電子制御部としてECU70が設けられている。ECU70は、CPU71、メモリ72及び入出力IF73(入出力インターフェース)を備える。ECU70は、ロック解除用駆動ユニット40、ヒップアップ用駆動ユニット50、スライド用駆動ユニット60に接続されていて、それらを制御する制御部(コンピュータ)である。車両用シートSで用いられるECU70は、シートクッション1RA、1RBの下方に設けられているが、ECU70の位置はこれに限定されず、シートバック2RA、2RB又は車両用シートSの外部装置として設けられてもよい。
CPU71は、メモリ72に記憶されるプログラムやデータに基づいて各種の演算処理を実行する中央処理装置であり、CPU71は、入出力IF73を介して、乗員からヒップアップ状態にする指示を受けると、現在の状態に合わせてロック解除用駆動ユニット40及びヒップアップ用駆動ユニット50を制御する。メモリ72は、各種のプログラムやデータを記憶するほか、CPU71のワークメモリとしても機能する。入出力IF73は、ロック解除用駆動ユニット40、ヒップアップ用駆動ユニット50、スライド用駆動ユニット60と接続し各ユニットと通信する。
本実施形態の車両用シートSの右シートS1は、シートクッション1RA、1RBの下方に、図9に示すように一対のスライドレール4Rの間に固定用ブラケット80Rを備える。固定用ブラケット80Rには、二つのロック解除用駆動ユニット40と、ECU70と、スライド用駆動ユニット60とが配置されている。固定用ブラケット80Rは、一対のスライドレール4Rの間を掛け渡すよう、車両用シートSの幅方向に延びて設けられている。固定用ブラケット80Rは、スライドレール4Rの前後方向における中央Cより前方に配置されている。そのため、二つのロック解除用駆動ユニット40は、車体側支持部材であるスライドレール4Rの中央Cより前方に配置される。
従来、ロック装置30のロックを解除するためのロック解除用駆動ユニット40は、ロック装置30の近辺、すなわちシートの後方に配置されるため、シート後席側の空間が狭くなっていた。本実施形態の車両用シートSのように、ロック解除用駆動ユニット40が、スライドレール4Rの中央Cより前方にあることにより、シート後席側の空間が確保されるようになる。
なお、車両用シートがスライドレール4Rを有さない場合は、ロック解除用駆動ユニット40は、シートクッション1RA、1RBの前後方向の中央より前方にあるとよい。
図8に示すように、ヒップアップ用駆動ユニット50は、スライドレール4Rの中央より前方側においてクッションサイドフレーム14Rに配置されている。前方と後方にわけて駆動ユニットを配置する場合と比較して、ロック解除用駆動ユニット40とヒップアップ用駆動ユニット50との配置領域を狭い範囲に留めることでき、コンパクトな配置を提供できる。
なお、本実施形態体では、固定用ブラケット80Rによりロック解除用駆動ユニット40やECU70を車両用シートSの車体フロアFLに固定しているが、これは一例であり、ロック解除用駆動ユニット40及びECU70を別々の固定部材を用いて車体フロアFLに取り付けてもよい。固定用ブラケット80Rを用いることにより、ロック解除用駆動ユニット40、ECU70及びスライド用駆動ユニット60を固定するための部品が一つで済むことから、部品点数の増加を抑制できる。
右シートS1のクッションパンフレーム18RA、18RBは、図2に示すように、板状のパンフレームにより構成されており、クッションパンフレーム18RA、18RBの前方部分18RAa、18RBaが、側面視で前上がりに傾斜するよう形成されている。言い換えれば、前方部分18RAa、18RBaは、車体フロアFLから前方に行くに従って上方に離れるように傾斜した傾斜面である前上がり形状に形成されている。そのため、図4、図8に示すように前方部分18RAa、18RBaの下方には空間が形成される。本実施形態ではその空間にロック解除用駆動ユニット40、スライド用駆動ユニット60、及びECU70を配置している。このように配置することにより、シート本体の下方にある空間を有効に活用して、ロック解除用駆動ユニット40等を設置することが可能になる。
固定用ブラケット80Rは、スライド用駆動ユニット60に対応する箇所の前後方向の幅W2よりも、ロック解除用駆動ユニット40に対応する箇所の前後方向の幅W1の方が大きい。このように構成することにより、固定用ブラケット80Rの大型化を抑制することができる。また、固定用ブラケット80Rには、図9に示すようにロック解除用駆動ユニット40と、ECU70と、スライド用駆動ユニット60とがシート本体Sh1の幅方向に並んで配置されている。幅方向に並んで配置することにより、前後方向においてコンパクトに配置することができる。
左シートS2は、概ね右シートS1の構造と同様の構造を有する。以下、左シートS2において、右シートS1と異なる構成について主に説明する。
図2に示すように、左シートS2のシートクッションフレーム11Lは、前後に延びる左右一対のクッションサイドフレーム14Lと、両クッションサイドフレーム14Lの前端間に掛け渡された前メンバ15Lと、両クッションサイドフレームの14の後端間に掛け渡された後メンバ16Lと、前メンバ15L及び後メンバ16Lの左右における中間部に掛け渡された板状のクッションパンフレーム18Lとを有する。クッションパンフレーム18Lは、左シートS2のシートクッション1Lを支持し、本願発明のクッション支持部材として機能している。
クッションサイドフレーム14Lの後端部は上方に突出し、シートバック支持部17Lを形成している。クッションサイドフレーム14L及びクッションパンフレーム18Lは、板金部材から形成され、前メンバ15L及び後メンバ16Lは、右シートS1の前メンバ15R、後メンバ16Rと同様に、金属製のパイプから形成される。
左右のバックサイドフレーム21Lの下端部のそれぞれは、シートバック支持部17Lに、それぞれリクライニング機構8を介して回動可能に支持されている。
左シートS2のシートバックフレーム12Lは、上下に延びる左右一対のバックサイドフレーム21Lと、両バックサイドフレーム21Lの上端部間に掛け渡された上メンバ22Lと、両バックサイドフレーム21Lの下部間に掛け渡された下メンバ23Lとを備える。
また、バックサイドフレーム21Lと、上メンバ22L及び下メンバ23Lによって形成される枠型の後部を覆うように設けられた板状のバックパンフレーム24Lを有する。
シートクッション1Lを支持するシートクッションフレーム11Lは、車体フロアFLに結合された左右一対のスライドレール4Lを介してスライド移動可能に支持されている。
スライドレール4Lは、前後に延びるロアレール5Lと、ロアレール5Lに前後方向に変位可能に支持されたアッパーレール6Lとを有する。スライドレール4Lの構造は右シートS1を支持するスライドレール4Rと同様のため説明は省略する。
シートクッション1Lのクッションサイドフレーム14Lの後端には、右シートS1のシートクッション1RA、1RBと同様、図2及び図3に示すように、シートクッション1Lの後端部を車体フロアFLに対してロックする一対のロック装置30が設けられている。ロック装置30はケーブル36を牽引することによりロック解除可能となっていて、ロック装置30のロックを解除してシート本体Sh2を前倒させることによりシートクッション1Lの後端部が車体フロアFLから分離可能となる。
クッションサイドフレーム14Lの前方側には、右シートS1のクッションサイドフレーム14Rと同様に、4節のリンク機構9が設けられている。リンク機構9には、ヒップアップ用駆動ユニット50が取り付けられて、ヒップアップ用駆動ユニット50が駆動することで、クッションサイドフレーム14Lが回転してシート本体Sh2をヒップアップ状態にする。
本実施形態の車両用シートSの左シートS2は、シートクッション1Lの下方に、図9に示すように、一対のスライドレール4Lの間に、二つのロック解除用駆動ユニット40が配置された、固定用ブラケット80Lを備える。固定用ブラケット80Lは、一対のスライドレール4Lの間を掛け渡すよう、車両用シートSの幅方向に延びて設けられている。図9に示すように、固定用ブラケット80Lは、スライドレール4Lの前後方向における中央Cより前方側に配置されている。そのため、二つのロック解除用駆動ユニット40は、車体側支持部材であるスライドレール4Lの中央Cより前方に配置される。
ロック解除用駆動ユニット40が、スライドレール4Lの中央Cより前方にあることにより、シート後席側の空間が確保されるようになる。なお、スライドレール4Lを有さないシートの場合は、ロック解除用駆動ユニット40は、シートクッション1Lの前後方向の中央より前方にあるとよい。
また、ヒップアップ用駆動ユニット50もまた、図2に示すように、スライドレール4Lの中央Cより前方側においてクッションサイドフレーム14Lに配置されている。
左シートS2のクッションパンフレーム18Lは、右シートS1のクッションパンフレーム18RA、18RBと同様に、図2に示すよう板状のパンフレームにより構成されている。また、クッションパンフレーム18Lの前方部分18Laは、側面視で前上がりに傾斜するよう形成されている。図2に示すように前方部分18Laの下方には空間が形成され、その空間に2つのロック解除用駆動ユニット40を配置している。このように配置することにより、シート本体Sh2の下方にある空間を有効に活用して、ロック解除用駆動ユニット40を設置することが可能になる。
なお、本実施形態体では、固定用ブラケット80Lにより2つのロック解除用駆動ユニット40固定しているが、これは一例であり、ロック解除用駆動ユニット40を別々の固定部材を用いて車体フロアFLに取り付けてもよい。固定用ブラケット80Lを用いることにより、ロック解除用駆動ユニット40を固定するための部材が一つで済むことから、部品点数の増加を抑制できる。
図2及び図8に示す車両用シートSでは、ロック解除用駆動ユニット40は、クッションパンフレーム18RA、18RA、18L(以下、まとめてクッションパンフレーム18と呼ぶ)の前上がりした前方部分18RAa、18RBa、18La(以下まとめて前方部分18aと呼ぶ)の下方に形成された空間に、固定用ブラケット80R、80Lを用いて固定されていた。これは、一例であり、図10、図11A、図11Bに示すように、ロック解除用駆動ユニット40は、クッションパンフレーム18の前方部分18aの下面に取り付けられてもよい。ロック解除用駆動ユニット40が前方部分18aの下面に取り付けられることにより、シート本体Sh1、Sh2が着座状態とヒップアップ状態との切替時に、ロック解除用駆動ユニット40がシートクッション1RA、1RA、1L(以下、まとめてシートクッション1と呼ぶ)と共に移動する。シートクッション1の後方に設けられたロック装置30とロック解除用駆動ユニット40との位置関係が変化しないため、ロック装置30とロック解除用駆動ユニット40とを接続するケーブル36も動かされることがなく、ケーブル36が他の部材と接触が抑制され、損傷を抑制することができる。
ロック解除用駆動ユニット40をクッションパンフレーム18に取り付ける場合、クッションパンフレーム18に、シート本体Sh1、Sh2の前後方向に延びると共に下方に突出するビード81が形成されてもよい。ビード81を形成することによりクッションパンフレーム18が補強され、ロック解除用駆動ユニット40の重さによりクッションパンフレーム18が変形することが抑制される。
また、図11Aに示すように、ビード81はクッションパンフレーム18の両側部の近辺に配置されてよい。両側部にビード81が配置されたクッションパンフレーム18に、ロック解除用駆動ユニット40を取り付ける場合、ロック解除用駆動ユニット40は、ビード81に上下において重なるように配置されるとよい。このように配置することで、ロック解除用駆動ユニット40を支持する支持剛性を向上させることができる。
また、図11Bに示すように、ロック解除用駆動ユニット40を、クッションパンフレーム18に形成されたビード81を避けて配置してもよい。ビード81を避けてロック解除用駆動ユニット40を配置することにより、ビード81の間のクッションパンフレーム18の板状の部分に直接取り付けることができ、ロック解除用駆動ユニット40の取付性が向上する。
S 車両用シート
S1 右シート
S2 左シート
T トリムカバー
P パッド部材
FL 車体フロア
Sh1、Sh2 シート本体
1、1RA、1RB、1L シートクッション
2RA、2RB、2L シートバック
3RA、3RB、3L ヘッドレスト
4R、4L スライドレール(車体側支持部材)
5R、5L ロアレール
6R、6L アッパーレール
8 リクライニング機構
9 リンク機構
9a ベース部
9b 前側リンク
9c 後側リンク
9d セクターギア
F1、F2 シートフレーム
11R、11L シートクッションフレーム
12RA、12RB、12L シートバックフレーム
14R、14L クッションサイドフレーム
15R、15L 前メンバ
16R、16L 後メンバ
17R、17L シートバック支持部
18、18RA、18RB、18L クッションパンフレーム(クッション支持部材)
18a、18RAa、18RBa、18La 前方部分
21RA、21RB、21L バックサイドフレーム
22RA、22RB、22L 上メンバ
23RA、23RB、23L 下メンバ
24RA、24RB、24L バックパンフレーム
29 ストライカ
30 ロック装置
31 樹脂筐体
31a 第1軸
31b 第2軸
32 ラッチ
32a 第1孔部
32b 溝部
32c 鉤状部
32d ロック凹部
32e 開放当接面
32f ピン
33 ラチェット
33a 第2孔部
33b 本体部
33c ロック係止部
33d アーム
33e フック
33f 孔
33g リベット
34 レバー部材
34a 操作アーム
35 引張バネ
36 ケーブル
36a 端部
40 ロック解除用駆動ユニット(ロック解除用駆動部)
41 筐体
42 モータ
43 駆動ホイール
44 駆動スプロケット
45 作動ホイール
45a 歯
50 ヒップアップ用駆動ユニット(ヒップアップ用駆動部)
60 スライド用駆動ユニット(スライド用駆動部)
70 ECU(電子制御部)
71 CPU
72 メモリ
73 入出力IF
80R、80L 固定用ブラケット
81 ビード

Claims (9)

  1. シートクッションを有し、乗員が着座可能な着座状態と前記シートクッションの後端部が前端部よりも上方に位置するヒップアップ状態とを切替可能なシート本体と、
    前記シート本体を車体フロア側から支持する車体側支持部材と、
    前記シートクッションの後端部を前記車体側支持部材又は前記車体フロアにロックするロック装置と、
    前記ロック装置と接続し、前記ロック装置のロックを解除するロック解除用駆動部と、
    前記シートクッションを回動させて前記シート本体を前記ヒップアップ状態にするヒップアップ用駆動部と、を備え、
    前記ロック装置は、前記シートクッションの前後方向における中央よりも後方に配置され、
    前記ロック解除用駆動部及び前記ヒップアップ用駆動部は、前記シートクッション又は前記車体側支持部材の前後方向における中央より前方に配置されることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記シートクッションを下方から支持するクッション支持部材を備え、
    前記クッション支持部材の前方部分が、側面視で前上がりに傾斜するよう形成されており、
    前記ロック解除用駆動部は、前記クッション支持部材の前上がりした前記前方部分の下方の空間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記シートクッションの下方に固定用ブラケットを備え、
    前記ロック解除用駆動部及び電子制御部が、前記固定用ブラケットに配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗物用シート。
  4. 前記車体側支持部材は、前記シートクッションを前記乗物用シートの前後方向に沿ってスライド移動させるスライドレールであり、
    前記シートクッションは前記スライドレールによりスライド移動可能に設けられており、
    前記乗物用シートは、前記スライドレールをスライド移動させるスライド用駆動部を備え、
    前記スライド用駆動部は、前記固定用ブラケットに配置されることを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。
  5. 前記固定用ブラケットは、前記スライド用駆動部に対応する箇所よりも、前記ロック解除用駆動部に対応する箇所の方が前後方向の幅が広く形成されていることを特徴とする請求項4に記載の乗物用シート。
  6. 前記ロック解除用駆動部、前記スライド用駆動部、及び前記電子制御部は、前記固定用ブラケットに前記シート本体の幅方向に並んで配置されることを特徴とする請求項4又は5に記載の乗物用シート。
  7. 前記ロック解除用駆動部は、前記クッション支持部材に取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
  8. 前記クッション支持部材は、板状のパンフレームにより構成され、
    前記パンフレームには、前後方向に延びて下方に突出するビードが形成されていて、
    前記ロック解除用駆動部は、前記ビードに上下方向において重なるよう配置されることを特徴とする請求項7に記載の乗物用シート。
  9. 前記クッション支持部材は、板状のパンフレームにより構成され、
    前記パンフレームには、前後方向に延びて下方に突出するビードが形成されていて、
    前記ロック解除用駆動部は、前記ビードを避けて配置されることを特徴とする請求項7に記載の乗物用シート。
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