JP2024002787A - 把持位置設定方法およびロボットシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】把持力の上限値が制限される対象物に対しても、対象物の変形、破損を抑制しつつ、安定して把持することができる把持位置設定方法およびロボットシステムを提供すること。【解決手段】把持位置設定方法は、作業面に配置されている対象物をエンドエフェクターで把持し、把持した際のエンドエフェクターの高さを高さT1として記憶し、エンドエフェクターを上側に移動させて対象物を作業面から離間させ、エンドエフェクターを下側に移動させて対象物を作業面に接触させ、接触した際のエンドエフェクターの高さを高さT2として記憶し、高さT1と高さT2との差ΔTを求める作業ステップと、差ΔTに基づいて、対象物の把持位置を設定する設定ステップと、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、把持位置設定方法およびロボットシステムに関する。
特許文献1には、ロボットのグリッパーで把持対象物を把持する際の把持力を設定する方法が記載されている。具体的には、把持力が付加されていない状態の把持対象物をカメラで撮像して得られる第1画像と、把持力を付加した状態の把持対象物をカメラで撮像して得られる第2画像と、から把持力を付加したことによる把持対象物の変形量を求め、求めた変形量に基づいて把持力を設定する。
国際公開2018/092254号公報
しかしながら、特許文献1には、把持対象物の把持位置については特に考慮されていない。例えば、把持対象物の重心付近を把持する場合よりも、重心から離れた箇所を把持する場合の方が把持力を高く設定する必要がある。また、把持対象物の種類によっては、変形や破損をさせないために把持力の上限値が制限される場合がある。そのため、把持対象の把持位置を考慮しない特許文献1では、把持力が高く設定される場合があり、把持対象物の把持を適切に行えないおそれがある。
本発明の把持位置設定方法は、対象物を把持するエンドエフェクターを有するロボットを備えるロボットシステムにおいて、前記エンドエフェクターによる前記対象物の把持位置を設定する把持位置設定方法であって、
作業面に配置されている前記対象物を前記エンドエフェクターで把持し、把持した際の前記エンドエフェクターの高さを高さT1として記憶し、前記エンドエフェクターを上側に移動させて前記対象物を前記作業面から離間させ、前記エンドエフェクターを下側に移動させて前記対象物を前記作業面に接触させ、前記接触した際の前記エンドエフェクターの高さを高さT2として記憶し、前記高さT1と前記高さT2との差ΔTを求める作業ステップと、
前記差ΔTに基づいて、前記対象物の前記把持位置を設定する設定ステップと、を含む。
本発明のロボットシステムは、対象物を把持するエンドエフェクターを有するロボットを備えるロボットシステムであって、
作業面に配置されている前記対象物を前記エンドエフェクターで把持し、把持した際の前記エンドエフェクターの高さを高さT1として記憶し、前記エンドエフェクターを上側に移動させて前記対象物を前記作業面から離間させ、前記エンドエフェクターを下側に移動させて前記対象物を前記作業面に接触させ、前記接触した際の前記エンドエフェクターの高さを高さT2として記憶し、前記高さT1と前記高さT2との差ΔTを求める作業ステップと、
前記差ΔTに基づいて、前記対象物の前記把持位置を設定する設定ステップと、を実行する。
第1実施形態に係るロボットシステムの全体図である。 把持位置設定方法を説明するフローチャートである。 ロボットハンドでワークを把持した状態を示す図である。 ワークを持ち上げた状態を示す図である。 ワークを作業面に接触させた状態を示す図である。 ワークを持ち上げる軌道とワークを作業面に接触させる軌道とを同じにすることによる効果を説明するため図である。 ワークを持ち上げる軌道とワークを作業面に接触させる軌道とを同じにすることによる効果を説明するため図である。 各作業ステップにおけるワークの把持位置の一例を示す図である。 第2実施形態に係る把持位置設定方法を説明するフローチャートである。 ワークが作業面に接触した際に生じるモーメントを示す図である。 ワークを持ち上げた状態を示す図である。 次回の作業ステップの把持位置を示す図である。 ワークを持ち上げた状態を示す図である。 次回の作業ステップの把持位置を示す図である。 ワークを持ち上げた状態を示す図である。 次回の作業ステップの把持位置を示す図である。 第3実施形態に係る把持位置設定方法を説明するフローチャートである。 作業ステップでのワークの把持位置を示す図である。 作業ステップでのワークの把持位置を示す図である。 作業ステップでのワークの把持位置を示す図である。 作業ステップでのワークの把持位置を示す図である。 作業ステップでのワークの把持位置を示す図である。 作業ステップでのワークの把持位置を示す図である。 第4実施形態に係る把持位置設定方法を説明するフローチャートである。
以下、本発明の把持位置設定方法およびロボットシステムを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るロボットシステムの全体図である。図2は、把持位置設定方法を説明するフローチャートである。図3は、ロボットハンドでワークを把持した状態を示す図である。図4は、ワークを持ち上げた状態を示す図である。図5は、ワークを作業面に接触させた状態を示す図である。図6および図7は、それぞれ、ワークを持ち上げる軌道とワークを作業面に接触させる軌道とを同じにすることによる効果を説明するため図である。図8は、各作業ステップにおけるワークの把持位置の一例を示す図である。なお、図2を除く各図の上側が鉛直方向上側であり、下側が鉛直方向下側である。
図1に示すロボットシステム1は、対象物としてのワークWを保持するロボット2と、ロボット2の駆動を制御する制御装置3と、を有している。
ロボット2は、駆動軸を6つ有する6軸垂直多関節ロボットであり、基台21と、基台21に回動自在に連結されているロボットアーム22と、ロボットアーム22の先端に装着されているエンドエフェクター23と、ロボットアーム22とエンドエフェクター23との間に装着されている力センサー24と、を有している。また、ロボットアーム22は、複数のアーム221、222、223、224、225、226が回動自在に連結されてなるロボティックアームであり、6つの関節J1、J2、J3、J4、J5、J6を備えている。これら6つの関節J1~J6のうち、関節J2、J3、J5は、それぞれ、曲げ関節であり、関節J1、J4、J6は、それぞれ、ねじり関節である。
関節J1、J2、J3、J4、J5、J6には、それぞれ、モーターMとエンコーダーEとが設置されている。制御装置3は、ロボットシステム1の運転中、各関節J1~J6について、エンコーダーEの出力が示す関節J1~J6の回転角度を制御目標に一致させるサーボ制御(フィードバック制御)を実行する。
エンドエフェクター23は、対象物であるワークWを把持する構成であり、アーム226に接続されている基部231と、基部231に開閉自在に連結されている一対の爪部232、233と、一対の爪部232、233を開閉する駆動機構234と、を有している。このようなエンドエフェクター23は、駆動機構234により一対の爪部232、233を閉じることでワークWを把持することができ、一対の爪部232、233を開くことでワークWを離すことができる。ただし、エンドエフェクター23の構成は、ワークWを把持することができれば、特に限定されない。
力センサー24は、エンドエフェクター23に加わる力を検出する。力センサー24の構成としては、特に限定されないが、例えば、水晶で構成された受圧体を有し、この受圧体が力を受けることにより生じる電荷の大きさに基づいて受けた力を検出する構成とすることができる。なお、力センサー24の配置は、エンドエフェクター23に加わる力を検出することができれば、特に限定されない。また、力センサー24は、省略してもよい。
以上、ロボット2について説明したが、ロボット2の構成は、特に限定されない。例えば、スカラロボット(水平多関節ロボット)、上述のロボットアーム22を2本備えた双腕ロボット等であってもよい。また、基台21が固定されていない自走式のロボットであってもよい。
制御装置3は、ロボット2の駆動を制御する。制御装置3は、例えば、コンピューターから構成され、情報を処理するプロセッサー(CPU)と、プロセッサーに通信可能に接続されたメモリーと、外部装置との接続を行う外部インターフェースと、を有する。メモリーにはプロセッサーにより実行可能な各種プログラムが保存され、プロセッサーは、メモリーに記憶された各種プログラム等を読み込んで実行することができる。なお、制御装置3の構成要素の一部または全部は、ロボット2の筐体の内側に配置されてもよい。また、制御装置3は、複数のプロセッサーにより構成されてもよい。
以上、ロボットシステム1の構成について簡単に説明した。次に、ロボットシステム1において行われるワークWの把持位置設定方法について説明する。例えば、ワークWを把持する位置によって、安定して持ち上げるのに必要な最低限の把持力に違いが生じる。一般的には、重心から離れた位置を把持する程、安定して持ち上げるのに必要な最低限の把持力が大きくなる傾向にある。つまり、より強く把持しなければならない傾向にある。また、ワークWの種類によっては、変形、破損を防止するために把持力の上限値が制限される場合もある。つまり、強く把持することが禁止されているワークWもある。そこで、ロボットシステム1では、エンドエフェクター23でワークWを把持する位置を適切に設定し、なるべく小さい把持力でワークWを安定して把持することを実現している。これにより、把持力の上限値が制限されるワークWに対しても、ワークWの変形、破損を抑制しつつ、安定して把持することができる。
なお、ワークWの把持位置設定方法は、実作業を行う前に実施される。そして、実作業では、把持位置設定方法により設定された把持位置P0においてワークWを把持する。
ロボットシステム1が行う把持位置設定方法は、図2に示すように、作業ステップS1と、設定ステップS3と、を含んでいる。また、作業ステップS1は、作業面Fに配置されているワークWをエンドエフェクター23で把持する把持ステップS11と、把持した際のエンドエフェクター23の高さを高さT1として記憶する第1記憶ステップS12と、エンドエフェクター23を上側に移動させてワークWを持ち上げる持ち上げステップS13と、エンドエフェクター23を下側に移動させてワークWを作業面Fに接触させる接触ステップS14と、接触した際のエンドエフェクター23の高さを高さT2として記憶する第2記憶ステップS15と、高さT1と高さT2との差ΔTを求める差分検出ステップS16と、を含んでいる。設定ステップS3は、作業ステップS1で求められた差ΔTに基づいてワークWの把持位置P0を設定する。
特に、本実施形態では、作業ステップS1を、ワークWを把持する位置を変えながら予め決められた所定回数Nだけ繰り返して行ってN個の差ΔTを取得する。そして、設定ステップS3では、作業ステップS1で求められた複数の差ΔTに基づいてワークWの把持位置を設定する。以下、これら各ステップS1、S3について詳細に説明する。
[作業ステップS1]
-把持ステップS11-
把持ステップS11では、制御装置3は、ロボット2の駆動を制御して、図3に示すように、作業面Fに配置されているワークWをエンドエフェクター23で把持する。この際の把持力は、予め設定されており、例えば、実作業と同じ把持力(ワークWの変形や破損が生じない適正値)に設定されている。これにより、実作業と同じ条件でワークWを把持することとなるため、実作業中においてワークWを安定して把持することができるようになる。そのため、スムーズな実作業が可能となる。
-第1記憶ステップS12-
第1記憶ステップS12では、制御装置3は、把持ステップS11でワークWを把持した際のエンドエフェクター23の高さを高さT1として記憶する。なお、本実施形態では、エンドエフェクター23の高さを示す基準点としてロボットアーム22の先端に設定されているTCP(ツールセンターポイント)を用いており、このTCPのZ軸座標(鉛直軸座標)を高さT1として記憶する。ただし、エンドエフェクター23の高さを示す基準点としては、特に限定されず、例えば、エンドエフェクター23の中心や先端に設定されている点を使用してもよい。
-持ち上げステップS13-
持ち上げステップS13では、制御装置3は、ロボット2の駆動を制御して、図4に示すように、エンドエフェクター23を鉛直方向上側に所定距離だけ移動させて作業面FからワークWを持ち上げる。つまり、ワークWを作業面Fから離間させる。この際、ワークWの把持位置と重心Gとの相対的位置関係によっては、鎖線で示すように、ワークWがエンドエフェクター23に対して傾かない場合もあるし、実線で示すように、自重によりワークWがエンドエフェクター23に対して傾く場合もある。傾きの程度もワークWの把持位置と重心Gとの相対的位置関係によって変化する。
-接触ステップS14-
接触ステップS14では、制御装置3は、ロボット2の駆動を制御して、図5に示すように、エンドエフェクター23を鉛直方向下側に移動させてワークWを作業面Fに接触させる。なお、接触時にエンドエフェクター23に加わる力は、力センサー24によって検出される。そのため、制御装置3は、力センサー24の検出値(出力)に基づいて作業面FとワークWとの接触を検出する。これにより、作業面FとワークWとの接触を簡単かつ精度よく検出することができる。
ここで、持ち上げステップS13でのエンドエフェクター23の鉛直方向上側への移動速度Vuと、本ステップS14でのエンドエフェクター23の鉛直方向下側への移動速度Vdとは、Vu>Vdの関係であることが好ましい。移動速度Vuを大きくすることにより、ワークWに働く慣性が大きくなり、ワークWがエンドエフェクター23に対して傾き易くなる。したがって、差ΔTが大きくなり易く、ワークWの把持位置をより精度よく設定することができる。一方、移動速度Vdを小さくすることにより、作業面Fとの接触時の衝撃を抑えることができ、ワークWの変形、破損等を効果的に抑制することができる。ただし、移動速度Vu、Vdの関係は、特に限定されず、Vu≦Vdであってもよい。また、移動速度Vu、Vdは、それぞれ、把持力、ワークWの重量、形状等によって適宜設定することができる。
-第2記憶ステップS15-
第2記憶ステップS15では、制御装置3は、接触ステップS14でワークWが作業面Fに接触した際のエンドエフェクター23の高さを高さT2として記憶する。なお、第1記憶ステップS12と同様に、ワークWが作業面Fに接触した際のTCPのZ軸座標(鉛直軸座標)を高さT2として記憶する。
-差分検出ステップS16-
差分検出ステップS16では、制御装置3は、図5に示すように、高さT1と高さT2との差ΔTを求める。ここで、前述したように、持ち上げステップS13では、エンドエフェクター23を鉛直方向上側に移動させ、接触ステップS14では、エンドエフェクター23を鉛直方向下側に移動させている。つまり、ワークWを作業面Fから離間させる際のエンドエフェクター23の軌道Q1と、ワークWを作業面Fに接触させる際のエンドエフェクター23の軌道Q2と、が同じである。
例えば、軌道Q1、Q2が異なっていると、図6に示すように、作業面Fが水平面であれば、ワークWが元々あった場所と同じ高さで作業面Fと接触するため、差ΔTがずれないが、図7に示すように、作業面Fが水平面に対して傾斜している場合、ワークWが元々あった場所よりも高い位置あるいは低い位置で作業面Fと接触するため、差ΔTが不正確となる。これに対して、軌道Q1、Q2が同じであれば、ワークWが元々あった場所に再配置されるため、作業面Fの傾きに関わらず、差ΔTを精度よく求めることができる。
以上、作業ステップS1について詳細に説明した。本実施形態では、このような作業ステップS1を、ワークWを把持する位置を変えながら予め決められた所定回数Nだけ繰り返して行ってN個の差ΔTを取得する。一例として、図8にN=3のときの把持位置P1(1回目の作業ステップS1での把持位置)、P2(2回目の作業ステップS1での把持位置)、P3(3回目の作業ステップS1での把持位置)を示す。各回の把持位置は、作業ステップS1を開始する前に予め設定されている。
なお、各回のワークWの把持位置としては、特に限定されないが、例えば、ユーザーからの入力、ワークWのCADデータ等によりワークWの重心Gが特定されている場合にはワークWの重心G付近を中心に設定することが好ましい。また、ワークWの重心Gが不明であるがワークWの形状が特定されている場合にはワークWの中心付近を中心に設定することも好ましい。一般的に、ワークWの重心付近や中心付近を把持することで、より小さい把持力で安定してワークWを持ち上げることができる。そのため、当該部分を中心に各回の把持位置を設定することにより、ワークWをより安定して把持することができる把持位置を特定できる可能性が高まる。ただし、各回の把持位置としては、特に限定されない。
[設定ステップS3]
設定ステップS3では、N回の作業ステップS1で得られたN個の差ΔTに基づいてワークWの把持位置を設定する。具体的には、N個の差ΔTから最小の差ΔTを抽出し、抽出した差ΔTが得られた回における把持位置を、ワークWの把持位置P0として設定する。つまり、ワークWを持ち上げた際に、ワークWの傾き(姿勢変化)が最も小さかった回における把持位置を、ワークWの把持位置P0として決定する。これにより、実作業において、ワークWの変形や破損が生じない適正な把持力で、ワークWを安定して把持することができる。そのため、実作業を円滑に実施することができる。特に、本実施形態では、N個の把持位置から最も好ましい把持位置を選択するため、上述の効果が顕著となり、適切な把持位置を設定し易くなる。
ただし、把持位置を決定する方法としては、特に限定されない。例えば、予め差ΔTの許容値(閾値)を設定し、まずは、N個の差ΔTから許容値以内にある差ΔTを抽出する。抽出した差ΔTが1つであれば、その差ΔTが得られた回における把持位置を、ワークWの把持位置として決定する。一方で、抽出した差ΔTが複数であれば、これらから任意で選択した1つの差ΔTが得られた回における把持位置を、ワークWの把持位置として決定する。このような方法によっても、本実施形態と同様の効果が得られる。
以上、ロボットシステム1について詳細に説明した。このようなロボットシステム1で行われる把持位置設定方法は、対象物としてのワークWを把持するエンドエフェクター23を有するロボット2を備えるロボットシステム1において、エンドエフェクター23によるワークWの把持位置を設定する把持位置設定方法であって、作業面Fに配置されているワークWをエンドエフェクター23で把持し、把持した際のエンドエフェクター23の高さを高さT1として記憶し、エンドエフェクター23を上側に移動させてワークWを作業面Fから離間させ、エンドエフェクター23を下側に移動させてワークWを作業面Fに接触させ、接触した際のエンドエフェクター23の高さを高さT2として記憶し、高さT1と高さT2との差ΔTを求める作業ステップS1と、差ΔTに基づいて、ワークWの把持位置P0を設定する設定ステップS3と、を含んでいる。このような方法によれば、ロボットシステム1では、ワークWの把持位置P0を適切に設定し、なるべく小さい把持力でワークWを安定して把持することを実現することができる。これにより、把持力の上限値が制限されるワークWに対しても、ワークWの変形、破損を抑制しつつ、安定して把持することができる。
また、前述したように、把持位置設定方法では、エンドエフェクター23がワークWを把持する位置を変更しながら作業ステップS1を所定回数N繰り返す。これにより、N個の把持位置から最も好ましい把持位置を選択することができる。そのため、適切な把持位置P0を設定し易くなる。
また、前述したように、設定ステップS3では、最も小さい差ΔTに対応する作業ステップS1でエンドエフェクター23がワークWを把持した位置を把持位置P0として設定する。これにより、ワークWをより安定して把持することができる把持位置P0を設定することができる。
また、前述したように、把持位置設定方法では、ワークWと作業面Fとの接触は、ロボット2に配置されている力センサー24の検出値に基づいて判断する。これにより、作業面FとワークWとの接触を簡単かつ精度よく検出することができる。
また、前述したように、ワークWを作業面Fから離間させる際のエンドエフェクター23の軌道Q1と、ワークWを作業面Fに接触させる際のエンドエフェクター23の軌道Q2と、が同じである。これにより、ワークWを元々あった場所に再配置することができるため、差ΔTを精度よく求めることができる。そのため、ワークWの把持位置P0を精度よく設定することができる。
また、前述したように、ワークWを作業面Fから離間させる際のエンドエフェクター23の移動速度Vuは、ワークWを作業面Fに接触させる際のエンドエフェクター23の移動速度Vdよりも大きい。このように、移動速度Vuを大きくすることにより、ワークWに働く慣性が大きくなり、ワークWがエンドエフェクター23に対して傾き易くなる。したがって、差ΔTが大きくなり、ワークWの把持位置P0をより精度よく設定することができる。一方で、移動速度Vdを小さくすることにより、作業面Fとの接触時の衝撃を抑えることができ、ワークWの変形、破損等を効果的に抑制することができる。
また、前述したように、ロボットシステム1は、ワークWを把持するエンドエフェクター23を有するロボット2を備えるロボットシステムであって、作業面Fに配置されているワークWをエンドエフェクター23で把持し、把持した際のエンドエフェクター23の高さを高さT1として記憶し、エンドエフェクター23を上側に移動させてワークWを作業面Fから離間させ、エンドエフェクター23を下側に移動させてワークWを作業面Fに接触させ、接触した際のエンドエフェクター23の高さを高さT2として記憶し、高さT1と高さT2との差ΔTを求める作業ステップS1と、差ΔTに基づいて、ワークWの把持位置P0を設定する設定ステップS3と、を実行する。このような方法によれば、ロボットシステム1では、ワークWを把持する位置を適切に設定し、なるべく小さい把持力でワークWを安定して把持することを実現することができる。これにより、把持力の上限値が制限されるワークWに対しても、ワークWの変形、破損を抑制しつつ、安定して把持することができる。
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態に係る把持位置設定方法を説明するフローチャートである。図10は、ワークが作業面に接触した際に生じるモーメントを示す図である。図11は、ワークを持ち上げた状態を示す図である。図12は、次回の作業ステップの把持位置を示す図である。図13は、ワークを持ち上げた状態を示す図である。図14は、次回の作業ステップの把持位置を示す図である。図15は、ワークを持ち上げた状態を示す図である。図16は、次回の作業ステップの把持位置を示す図である。
本実施形態のロボットシステム1は、把持位置設定方法が異なること以外は、前述した第1実施形態のロボットシステム1と同様である。そのため、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、本実施形態における図において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
前述した第1実施形態の把持位置設定方法では、各作業ステップS1でワークWを把持する位置が予め設定されていたが、本実施形態の把持位置設定方法では、初回の作業ステップS1でワークWを把持する位置についてだけ予め設定されており、それ以降の作業ステップS1でワークWを把持する位置については、それ以前の作業ステップS1で検出されたトルクBに基づいて決定する。以下、本実施形態の把持位置設定方法について、図9に示すフローチャートに基づいて詳細に説明する。
本実施形態の把持位置設定方法は、図9に示すように、作業ステップS1と、次回把持位置決定ステップS2と、設定ステップS3と、を含んでいる。本実施形態では、作業ステップS1で取得される差ΔTが予め設定されている閾値以下となるまで、ワークWを把持する位置を変えながら作業ステップS1を繰り返すように構成されている。
[作業ステップS1]
-把持ステップS11~接触ステップS14-
把持ステップS11~接触ステップS14は、前述した第1実施形態と同様である。そのため、説明を省略する。
-第2記憶ステップS15-
第2記憶ステップS15では、制御装置3は、接触ステップS14でワークWが作業面Fに接触した際のエンドエフェクター23の高さを高さT2として記憶する。また、制御装置3は、接触ステップS14でワークWが作業面Fに接触した際にエンドエフェクター23に加わるトルクBを記憶する。トルクBは、例えば、図10に示すように、ワークWがエンドエフェクター23に対して傾いた状態で作業面Fに接触すると、ワークWを回転させる力A(モーメント)が生じ、この力Aによりエンドエフェクター23に加わる力である。このようなトルクBは、力センサー24からの出力値に基づいて求めることができる。
-差分検出ステップS16-
差分検出ステップS16では、制御装置3は、高さT1と高さT2との差ΔTを求める。
[次回把持位置決定ステップS2]
次回把持位置決定ステップS2では、制御装置3は、まず、直前の作業ステップS1において求められた差ΔTが、予め定められた閾値以下であるかを判定する。差ΔTが閾値以下である場合、制御装置3は、本ステップS2を終了し、設定ステップS3に移行する。
反対に、差ΔTが閾値を超えている場合、制御装置3は、ワークWの把持位置を変えて再び作業ステップS1を行う。この際、制御装置3は、次回(2回目)の作業ステップS1におけるワークWの把持位置P2を、前回(1回目)の作業ステップS1で取得したトルクBに基づいて決定する。具体的には、接触ステップS14でワークWが作業面Fに接触した際にエンドエフェクター23に加わるトルクBの向きからワークWがエンドエフェクター23に対して左右どちらに傾斜しているかを検出することができる。そのため、例えば、図11に示すように、ワークWが右側に傾いている場合には、図12に示すように、次回(2回目)の作業ステップS1におけるワークWの把持位置P2を前回(1回目)の作業ステップS1におけるワークWの把持位置P1から右側にずらす。
仮に、2回目の作業ステップS1で取得した差ΔTについても閾値を超える場合、制御装置3は、再び作業ステップS1を行うが、その際のワークWの把持位置は、2回目の作業ステップS1において取得したトルクBに基づいて決定する。例えば、図13に示すように、2回目の作業ステップS1でもワークWが右側に傾いている場合には、図14に示すように、次回(3回目)の作業ステップS1におけるワークWの把持位置P3を把持位置P2からさらに右側にずらす。これに対して、図15に示すように、2回目の作業ステップS1でワークWが左側に傾いている場合には、図16に示すように、次回(3回目)の作業ステップS1におけるワークWの把持位置P3を把持位置P2から左側にずらし、把持位置P1と把持位置P2との間に位置させる。
3回目の作業ステップS1以降は、上述と同様に、次回の作業ステップS1におけるワークWの把持位置を、前回の作業ステップS1におけるトルクBに基づいて決定すればよい。このように、次回の作業ステップS1におけるワークWの把持位置を、前回の作業ステップS1におけるトルクB(ワークWと作業面Fとの接触時の力センサー24の検出値)に基づいて決定することにより、作業ステップS1の回数を重ねる毎に差ΔTを減少させることができ、より少ない回数で差ΔTを閾値以下にすることができる。そのため、把持位置をより短時間に設定することができる。
[設定ステップS3]
設定ステップS3では、前回すなわち差ΔTが閾値以下となったときの作業ステップS1での把持位置をワークWの把持位置P0として決定する。
以上のように、本実施形態の把持位置設定方法では、差ΔTが閾値以下となるまで、エンドエフェクター23によるワークWの把持位置を変更しながら作業ステップS1を繰り返す。そのため、より確実に、適切なワークWの把持位置P0を設定することができる。
また、前述したように、エンドエフェクター23がワークWを把持する位置は、前回の作業ステップS1におけるワークWと作業面Fとの接触時の力センサー24の検出値すなわちトルクBに基づいて決定する。作業ステップS1の回数を重ねる毎に差ΔTを減少させることができ、より少ない回数で差ΔTを閾値以下にすることができる。そのため、把持位置をより短時間に設定することができる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図17は、第3実施形態に係る把持位置設定方法を説明するフローチャートである。図18ないし図23は、それぞれ、作業ステップでのワークの把持位置を示す図である。
本実施形態のロボットシステム1は、把持位置設定方法が異なること以外は、前述した第1実施形態のロボットシステム1と同様である。そのため、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、本実施形態における図において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
前述した第1実施形態の把持位置設定方法では、各作業ステップS1でワークWを把持する位置が予め設定されていたが、本実施形態の把持位置設定方法では、初回の作業ステップS1でワークWを把持する位置についてだけ予め設定されており、それ以降の作業ステップS1でワークWを把持する位置については、それまでに得られた差ΔTに基づいて決定する。以下、本実施形態の把持位置設定方法について詳細に説明する。
本実施形態の把持位置設定方法は、図17に示すように、作業ステップS1と、次回把持位置決定ステップS2と、設定ステップS3と、を含んでいる。特に、本実施形態では、作業ステップS1を、ワークWの把持位置を変えながら予め決められた所定回数Nだけ繰り返して行ってN個の差ΔTを取得する。そして、設定ステップS3では、作業ステップS1で求められたN個の差ΔTに基づいてワークWの把持位置を設定する。
[作業ステップS1]
前述した第1実施形態と同様である。そのため、説明を省略する。なお、本実施形態では、図18に示すように、1回目の作業ステップS1におけるワークWの把持位置P1は、ワークWの中心付近に位置している。
[次回把持位置決定ステップS2]
次回把持位置決定ステップS2では、制御装置3は、まず、これまでに取得した差ΔTから最小の差ΔTを抽出する。次に、制御装置3は、抽出した最小の差ΔTに対応する把持位置に基づいて、次回の作業ステップS1における把持位置を決定する。なお、1回目の作業ステップS1を終えた状態では、1つの差ΔTしか取得していないため、把持位置P1に基づいて次回(2回目)の作業ステップS1における把持位置P2を決定する。図19に示す例では、把持位置P1から右側にずれた位置に把持位置P2が設定されている。ただし、これに限定されず、把持位置P1から左側にずれた位置に把持位置P2を設定してもよい。
仮に、2回目の作業ステップS1での差ΔTが、これまでに取得した差ΔTの中で最小の場合には、把持位置P2に基づいて、次回(3回目)の作業ステップS1における把持位置P3を決定する。具体的には、把持位置P2から右側または左側にずらした位置に把持位置P3を設定する。図20に示す例では、把持位置P2から左側に把持位置P1、P2の離間距離よりも短い距離だけずらした位置に把持位置P3が設定されている。反対に、2回目の作業ステップS1での差ΔTが、これまでに取得した差ΔTの中で最小ではない場合、つまり、1回目の作業ステップS1における差ΔTが最小の場合、把持位置P1に基づいて把持位置P3を決定する。図21に示す例では、把持位置P1から左側(把持位置P2と反対側)にずらした位置に把持位置P3を設定する。以下、図21の場合を例にして説明を続ける。
仮に、3回目の作業ステップS1での差ΔTが、これまでに取得した差ΔTの中で最小の場合には、把持位置P3に基づいて、次回(4回目)の作業ステップS1における把持位置P4を決定する。具体的には、把持位置P3から右側または左側にずらした位置に把持位置P4を設定する。図22に示す例では、把持位置P3から右側に把持位置P1、P3の離間距離よりも短い距離だけずらした位置に把持位置P4が設定されている。反対に、3回目の作業ステップS1での差ΔTが、これまでに取得した差ΔTの中で最小ではない場合、つまり、1回目の作業ステップS1での差ΔTが最小の場合、把持位置P1に基づいて把持位置P4を決定する。具体的には、把持位置P1から、その両隣にある把持位置P2、P3のうち差ΔTが小さい側にずらした位置に把持位置P4を設定する。例えば、2回目よりも3回目の作業ステップS1における差ΔTの方が小さい場合には、図23に示すように、把持位置P1から左側に把持位置P1、P3の離間距離よりも短い距離だけずらした位置に把持位置P4を設定する。
このように、これまでに取得した中で最小の差ΔTとなった回の作業ステップS1における把持位置に基づいて次回の把持位置を決定することにより、作業ステップS1の回数を重ねる毎に差ΔTを減少させることができ、所定回数Nの間に、十分に小さい差ΔTを得られる可能性が高まる。そのため、把持位置P0をより適切に設定することができる。
[設定ステップS3]
設定ステップS3では、N回の作業ステップS1で得られたN個の差ΔTに基づいてワークWの把持位置を設定する。具体的には、N個の差ΔTから最小の差ΔTを抽出し、抽出した差ΔTが得られた回における把持位置を、ワークWの把持位置P0として設定する。
以上のように、本実施形態の把持位置設定方法では、エンドエフェクター23がワークWを把持する位置は、これまでに取得した最小の差ΔTに基づいて変更する。このような方法によれば、作業ステップS1の回数を重ねる毎に差ΔTを減少させることができ、所定回数Nの間に、十分に小さい差ΔTを得られる可能性が高まる。そのため、把持位置P0をより適切に設定することができる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
図24は、第4実施形態に係る把持位置設定方法を説明するフローチャートである。
本実施形態のロボットシステム1は、把持位置設定方法が異なること以外は、前述した第1実施形態のロボットシステム1と同様である。そのため、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、本実施形態における図において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
本実施形態に係る把持位置設定方法では、前述した第1、第2実施形態を組み合わせたような方法で把持位置P0を設定する。つまり、作業ステップS1を、ワークWの把持位置を変えながら予め決められた所定回数Nだけ繰り返して行ってN個の差ΔTを取得するが、N個の差ΔTを取得する前に差ΔTが閾値以下となれば、その時点で差ΔTの取得を止め、設定ステップS3に移行する。このような方法によれば、N回目よりも前に差ΔTが閾値以下となれば、その時点で設定ステップS3に移行できるため、把持位置P0を設定するのに要する時間を短縮することができる。反対に、作業ステップS1の回数を予め設定しておくことにより、過度な回数の作業ステップS1が行われるのを防止でき、把持位置P0を設定するのに要する時間の過度な延長を抑制することができる。
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明の把持位置設定方法およびロボットシステムを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。また、把持位置設定方法およびロボットシステムは、同様の機能を発揮し得る任意の工程と置換することができる。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1…ロボットシステム、2…ロボット、21…基台、22…ロボットアーム、221…アーム、222…アーム、223…アーム、224…アーム、225…アーム、226…アーム、23…エンドエフェクター、231…基部、232…爪部、233…爪部、234…駆動機構、24…力センサー、3…制御装置、A…力、B…トルク、E…エンコーダー、F…作業面、G…重心、J1…関節、J2…関節、J3…関節、J4…関節、J5…関節、J6…関節、M…モーター、N…所定回数、P0…把持位置、P1…把持位置、P2…把持位置、P3…把持位置、P4…把持位置、Q1…軌道、Q2…軌道、S1…作業ステップ、S11…把持ステップ、S12…第1記憶ステップ、S13…持ち上げステップ、S14…接触ステップ、S15…第2記憶ステップ、S16…差分検出ステップ、S2…次回把持位置決定ステップ、S3…設定ステップ、T1…高さ、T2…高さ、TCP…ツールセンターポイント、Vd…移動速度、Vu…移動速度、W…ワーク

Claims (10)

  1. 対象物を把持するエンドエフェクターを有するロボットを備えるロボットシステムにおいて、前記エンドエフェクターによる前記対象物の把持位置を設定する把持位置設定方法であって、
    作業面に配置されている前記対象物を前記エンドエフェクターで把持し、把持した際の前記エンドエフェクターの高さを高さT1として記憶し、前記エンドエフェクターを上側に移動させて前記対象物を前記作業面から離間させ、前記エンドエフェクターを下側に移動させて前記対象物を前記作業面に接触させ、前記接触した際の前記エンドエフェクターの高さを高さT2として記憶し、前記高さT1と前記高さT2との差ΔTを求める作業ステップと、
    前記差ΔTに基づいて、前記対象物の前記把持位置を設定する設定ステップと、を含むことを特徴とする把持位置設定方法。
  2. 前記エンドエフェクターが前記対象物を把持する位置を変更しながら前記作業ステップを所定回数繰り返す請求項1に記載の把持位置設定方法。
  3. 前記設定ステップでは、最も小さい前記差ΔTに対応する前記作業ステップで前記エンドエフェクターが前記対象物を把持した位置を前記把持位置として設定する請求項2に記載の把持位置設定方法。
  4. 前記差ΔTが閾値以下となるまで、前記エンドエフェクターによる前記対象物の前記把持位置を変更しながら前記作業ステップを繰り返す請求項1に記載の把持位置設定方法。
  5. 前記対象物と前記作業面との接触は、前記ロボットに配置されている力センサーの検出値に基づいて判断する請求項2または4に記載の把持位置設定方法。
  6. 前記エンドエフェクターが前記対象物を把持する位置は、前回の前記作業ステップにおける前記対象物と前記作業面との接触時の前記力センサーの検出値に基づいて決定する請求項5に記載の把持位置設定方法。
  7. 前記エンドエフェクターが前記対象物を把持する位置は、これまでに取得した最小の前記差ΔTに基づいて変更する請求項2または4に記載の把持位置設定方法。
  8. 前記対象物を前記作業面から離間させる際の前記エンドエフェクターの軌道と、前記対象物を前記作業面に接触させる際の前記エンドエフェクターの軌道と、が同じである請求項1に記載の把持位置設定方法。
  9. 前記対象物を前記作業面から離間させる際の前記エンドエフェクターの移動速度は、前記対象物を前記作業面に接触させる際の前記エンドエフェクターの移動速度よりも大きい請求項1に記載の把持位置設定方法。
  10. 対象物を把持するエンドエフェクターを有するロボットを備えるロボットシステムであって、
    作業面に配置されている前記対象物を前記エンドエフェクターで把持し、把持した際の前記エンドエフェクターの高さを高さT1として記憶し、前記エンドエフェクターを上側に移動させて前記対象物を前記作業面から離間させ、前記エンドエフェクターを下側に移動させて前記対象物を前記作業面に接触させ、前記接触した際の前記エンドエフェクターの高さを高さT2として記憶し、前記高さT1と前記高さT2との差ΔTを求める作業ステップと、
    前記差ΔTに基づいて、前記対象物の前記把持位置を設定する設定ステップと、を実行することを特徴とするロボットシステム。
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