JP2024001419A - 紫外線照射装置 - Google Patents

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貴章 田中
Takaaki Tanaka
棟興 聶
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Abstract

【課題】均斉度を高くすることができる紫外線照射装置を提供することである。【解決手段】実施形態に係る紫外線照射装置は、第1の方向に延び、筒状を呈し、内部空間にガスが封入された発光管と;前記発光管の内部に設けられた内部電極と;前記発光管の外部に設けられた外部電極と;前記第1の方向に延びる凹部を有する冷却部と;を具備している。前記外部電極は、前記発光管の外面と、前記冷却部の前記凹部の内面と、の間に設けられ、前記内部電極と対向する電極体と;前記第1の方向に直交する第2の方向において、前記電極体の両側の端部のそれぞれに設けられた複数の取り付け部と;を有している。前記複数の取り付け部は、前記冷却部の、前記凹部が開口する面に、前記第1の方向に並べて取り付けられている。前記複数の取り付け部の中心間距離は、30mm以上、150mm以下である。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、紫外線照射装置に関する。
紫外線を照射するバリア放電ランプを備えた紫外線照射装置がある。バリア放電ランプを備えた紫外線照射装置は、例えば、対象物の表面に付着した有機物の除去(光洗浄処理)、表面改質、酸化膜の形成などの表面処理に用いられている。バリア放電ランプは、例えば、発光管の内部に設けられた内部電極と、発光管の外部に設けられた外部電極とを有している。内部電極と、外部電極とに交流電圧を印加すると、誘電体バリア放電が生じて、発光管の内部に封入されたガスの種類に応じて特定の波長を有する紫外線が照射される。
また、バリア放電ランプを点灯させると、紫外線と共に熱が発生する。そのため、発光管の外部に冷却部が設けられる場合がある。
近年においては、より広い範囲の処理を行うために、バリア放電ランプの管軸方向における長さが長くなる傾向にある。バリア放電ランプの管軸方向における長さが長くなると、管軸方向における外部電極の長さが長くなる。外部電極の長さが長くなると、発生した熱により、外部電極の変形量が大きくなり易くなる。外部電極の変形量が大きくなると、内部電極と外部電極との間の距離が変化して、放電状態が変化するおそれがある。放電状態が変化すると、均斉度が低くなって、処理ムラが発生しやすくなる。
そこで、バリア放電ランプの管軸方向における長さが長くなっても、均斉度を高くすることができる紫外線照射装置の開発が望まれていた。
特開2002-093377号公報
本発明が解決しようとする課題は、均斉度を高くすることができる紫外線照射装置を提供することである。
実施形態に係る紫外線照射装置は、第1の方向に延び、筒状を呈し、内部空間にガスが封入された発光管と;前記発光管の内部に設けられた内部電極と;前記発光管の外部に設けられた外部電極と;前記第1の方向に延びる凹部を有する冷却部と;を具備している。前記外部電極は、前記発光管の外面と、前記冷却部の前記凹部の内面と、の間に設けられ、前記内部電極と対向する電極体と;前記第1の方向に直交する第2の方向において、前記電極体の両側の端部のそれぞれに設けられた複数の取り付け部と;を有している。前記複数の取り付け部は、前記冷却部の、前記凹部が開口する面に、前記第1の方向に並べて取り付けられている。前記複数の取り付け部の中心間距離は、30mm以上、150mm以下である。
本発明の実施形態によれば、均斉度を高くすることができる紫外線照射装置を提供することができる。
本実施の形態に係る紫外線照射装置を例示するための模式分解図である。 バリア放電ランプを例示するための模式図である。 図2におけるバリア放電ランプのA-A線方向の模式断面図である。 外部電極の模式斜視図である。 取り付け部の中心間距離と、均斉度との関係を示す表である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。また、各図面中の矢印X、Y、Zは互いに直交する三方向を表している。例えば、バリア放電ランプ1(発光管11)の管軸方向に直交する方向(第2の方向の一例に相当する)をX方向とし、バリア放電ランプ1(発光管11)の管軸方向(第1の方向の一例に相当する)をY方向とし、紫外線の照射方向をZ方向としている。
図1は、本実施の形態に係る紫外線照射装置100を例示するための模式分解図である。
なお、図1においては、バリア放電ランプ1が1つ設けられる場合を例示したが、バリア放電ランプ1の数は、用途や照射対象物の大きさなどに応じて適宜変更することができる。すなわち、バリア放電ランプ1は、少なくとも1つ設けられていればよい。
図1に示すように、紫外線照射装置100は、例えば、バリア放電ランプ1、冷却部2、ソケット3、およびケース4を有する。
図2は、バリア放電ランプ1を例示するための模式図である。
図3は、図2におけるバリア放電ランプ1のA-A線方向の模式断面図である。
なお、図3においては、冷却部2も併せて描いている。
図2、および図3に示すように、バリア放電ランプ1は、例えば、発光管11、内部電極12、反射膜13,ホルダ14、リード線15、および外部電極16を有する。
発光管11は、筒状を呈し、管径に比べて全長(管軸方向の長さ)が長い形態を有する。発光管11は、例えば、円筒管とすることができる。発光管11の、管軸方向における両側の端部のそれぞれには、封止部11aが設けられている。封止部11aを設けることで、発光管11の内部空間を気密に封止することができる。封止部11aは、例えば、ピンチシール法やシュリンクシール法を用いて形成することができる。
また、封止部11aの内部には、導電部11bとアウターリード11cを設けることができる。導電部11bは、1つの封止部11aに対して1つ設けることができる。導電部11bの平面形状は、例えば、四角形である。導電部11bは、薄膜状を呈している。導電部11bは、例えば、モリブデン箔から形成することができる。
アウターリード11cは、線状を呈し、少なくともリード線15が設けられる側の封止部11aに設けることができる。アウターリード11cの一方の端部は、導電部11bと電気的に接続されている。アウターリード11cの端部の近傍は、導電部11bと、レーザ溶接または抵抗溶接することができる。アウターリード11cの他方の端部は、封止部11aから露出させることができる。アウターリード11cは、例えば、モリブデンなどを含んでいる。
発光管11の内部空間には、ガスが封入されている。バリア放電ランプ1においては、内部電極12と外部電極16との間でバリア放電を行って、封入されているガスに高いエネルギー電子を与えてエキシマ励起分子を生成する。エキシマ励起分子が元に戻る際に、ガスの種類に応じて特定のピーク波長を有する光が発生する。そのため、発光管11の内部空間に封入するガスは、バリア放電ランプ1の用途に応じて適宜変更することができる。発光管11の内部空間に封入するガスは、例えば、クリプトン、キセノン、アルゴン、ネオンなどの希ガス、あるいは、複数種類の希ガスを混合させた混合ガスとすることができる。ガスには、必要に応じて、ハロゲンガスなどをさらに含めることもできる。
発光管11の内部空間の25℃におけるガスの圧力(封入圧力)は、例えば、80kPa~200kPa程度とすることができる。発光管11の内部空間の25℃におけるガスの圧力(封入圧力)は、気体の標準状態(SATP(Standard Ambient Temperature and Pressure):温度25℃、1bar)により求めることができる。
例えば、フラットパネルディスプレイ用のガラス板の表面を光洗浄する場合には、封入するガスをキセノンとすることが好ましい。キセノンの封入圧力は、例えば、93kPa程度とすることができる。封入するガスをキセノンとすれば、ピーク波長が172nmの紫外線を発生させることができるので洗浄効果を高めることができる。
この場合、発光管11は、例えば、ピーク波長が200nm以下の紫外線の透過率が高い材料から形成される。例えば、発光管11は、紫外線を透過し、SiO(二酸化珪素)を含む材料から形成される。発光管11は、例えば、合成石英ガラスから形成することができる。
内部電極12は、発光管11の内部に設けられている。内部電極12は、例えば、コイル12a、およびレグ12bを有する。コイル12a、およびレグ12bは、一体に形成することができる。コイル12a、およびレグ12bは、例えば、線材を塑性加工することで形成される。線材の線径(直径)は、例えば、0.2mm~1.0mm程度である。
コイル12a、およびレグ12bは、例えば、タングステンを主成分として含む。例えば、コイル12a、およびレグ12bは、タングステンにカリウムなどを添加したドープタングステンを用いて形成することができる。ドープタングステンを用いてコイル12aを形成すれば、コイル12aの寸法安定性を高めることができる。
コイル12aは螺旋状を呈し、発光管11の内部空間に設けられている。コイル12aは、発光管11の内部空間の中央領域を発光管11の管軸に沿って延びている。コイル12aのピッチ寸法Pは、例えば、10mm~120mm程度とすることができる。
図3に示すように、発光管11の管軸方向に直交する方向において、コイル12aと発光管11の内壁との間の隙間Sは、例えば、10mm以下とすることが好ましい。なお、隙間Sが設けられず、コイル12aと反射膜13が接触する様にしてもよい。また、反射膜13が設けられない場合には、コイル12aと発光管11の内壁が接触する様にしてもよい。隙間Sが所定の寸法以下であれば、低い電圧で安定したバリア放電を生じさせることができる。そのため、例えば、発光管11の内径寸法に応じて、所定の隙間Sが設けられるように、コイル12aの外径寸法を設定することができる。
レグ12bは、コイル12aの両側の端部のそれぞれに設けられている。レグ12bは、線状を呈し、コイル12aの端部から発光管11の管軸に沿って延びている。
レグ12bの端部は、封止部11aの内部において導電部11bと電気的に接続されている。レグ12bの端部の近傍は、導電部11bと、レーザ溶接または抵抗溶接することができる。
反射膜13は,膜状を呈し、発光管11の内壁に設けられている。反射膜13は,外部電極16と内部電極12(コイル12a)との間に設けることができる。反射膜13は,発光管11の内部空間で発生し、照射方向に向かわない紫外線を照射方向に向けて反射させる。反射膜13が設けられていれば、紫外線の取り出し効率を向上させることができる。また、反射膜13が設けられていれば、発光管11の、紫外線が直接入射する領域を小さくすることができるので、紫外線による発光管11の化学的な構造変化を抑制することができる。
図3に示すように、発光管11の管軸に沿った方向から見た場合に、反射膜13は,中心角θ1が180°~300°程度となる範囲に設けることができる。反射膜13の管軸方向の長さL1は、コイル12aの長さL2以上とすることができる。この様にすれば、紫外線の取り出し効率を効果的に向上させることができる。
反射膜13の厚みは、例えば、100μm~300μm程度とすることができる。この様にすれば、紫外線に対する良好な反射率を維持するのが容易となる。
反射膜13は、例えば、SiOを含む。また、反射膜13は、紫外線を散乱させる粒子を含むこともできる。紫外線を散乱させる粒子は、例えば、酸化アルミニウムなどを含んでいる。
なお、反射膜13は、必ずしも必要ではなく省くこともできる。ただし、反射膜13が設けられていれば、紫外線の取り出し効率を向上させることができ、且つ、紫外線による発光管11の化学的な構造変化を抑制することができる。
ホルダ14は、発光管11の、管軸方向における両側の端部のそれぞれに設けられている。ホルダ14は、発光管11の端部を覆っている。ホルダ14は、例えば、樹脂などの有機材料や、セラミックスなどの無機材料から形成することができる。ホルダ14は、例えば、ステアタイト(steatite)、酸化アルミニウムなどを含むことができる。ホルダ14は、外部電極16と接触させてもよいし、外部電極16と離間させて設けられていてもよい。
リード線15は、封止部11aから露出するアウターリード11cの端部に電気的に接続されている。リード線15は、アウターリード11cおよび導電部11bを介して、内部電極12と電気的に接続されている。リード線15には、例えば、紫外線照射装置100の外部に設けられた点灯回路を電気的に接続することができる。なお、リード線15は、図2に示すように、発光管11の一方の端部側のみに設けることもできるし、発光管11の両側の端部のそれぞれに設けることもできる。
外部電極16は、発光管11の外部に設けられている。
図4は、外部電極16の模式斜視図である。
図1~図4に示すように、外部電極16は、例えば、電極体16a、および複数の取り付け部16bを有する。電極体16a、および複数の取り付け部16bは、一体に形成することができる。
電極体16aは、発光管11の外面に沿って、発光管11の管軸方向に延びている。電極体16aは、発光管11の外面と、後述する冷却部2の凹部2aの内面と、の間に設けられている。電極体16aは、内部電極12(コイル12a)と対向している。反射膜13が設けられる場合には、電極体16aは、反射膜13と対向する位置に設けることができる。
電極体16aの発光管11側の面と、発光管11の外面との間の隙間を大きくし過ぎると、紫外線の取り出し効率が低下するおそれがある。例えば、内部電極12と電極体16aとの間でバリア放電が生じた際に、内部電極12と電極体16aとの間の隙間に環境中の空気があると、硝化水素ガスが発生する場合がある。また、電極体16aの表面において、環境中の水分が結露する場合がある。結露した水分に硝化水素ガスが溶け込むと、硝酸が生成される。硝酸が発光管11の外面に接触すると、紫外線の透過性が低下する。バリア放電ランプ1を点灯させる度に、このような化学反応が繰り返し生じると、紫外線の取り出し効率が経時的に低下するおそれがある。
一方、電極体16aの発光管11側の面と、発光管11の外面との間の隙間を小さくし過ぎると、寸法公差やねじれなどにより、発光管11に、電極体16aを取り付けるのが困難となる。そのため、発光管11の半径をR1(mm)とし、電極体16aの発光管11側の面の曲率半径をR2(mm)とした場合に、「0.93≦R1/R2≦0.99」とすることが好ましい。この様にすれば、紫外線の取り出し効率が低下するのを抑制することができ、且つ、外部電極16の取り付けを容易とすることができる。
また、外部電極16に比べて、発光管11、内部電極12、および反射膜13などの方が消耗し易い。そのため、発光管11が、外部電極16(電極体16a)から取り外しやすくすることが好ましい。「0.93≦R1/R2≦0.99」とすれば、発光管11が、外部電極16(電極体16a)から取り外しやすくなるので、メンテナンス性の向上やランニングコストの低減を図ることができる。
また、図3に示すように、発光管11の管軸に沿った方向から見た場合に、電極体16aの発光管11側の面の中心角θ2が小さくなると、電極体16aと内部電極12とが対向する領域が小さくなるので、紫外線の光量が少なくなるおそれがある。一方、中心角θ2が大きくなると、発光管11の内部空間において発生した紫外線が電極体16aに吸収されやすくなるので、紫外線の取り出し効率が低下するおそれがある。そのため、中心角θ2は、180°以上、300°以下とすることが好ましい。この様にすれば、紫外線の光量を増加させることができ、且つ、紫外線の取り出し効率が低下するのを抑制することができる。
電極体16aの、発光管11側の面の中心角θ2は、反射膜13の中心角θ1と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
電極体16aの管軸方向の長さは、例えば、反射膜13の管軸方向の長さL1と同じとすることができる。
電極体16aの厚みは、例えば、0.1mm以上、1.0mm以下とすることができる。
電極体16aは、金属などの導電性材料を含んでいる。電極体16aは、例えば、ステンレス、アルミニウムなどを用いて形成される。また、バリア放電ランプ1を点灯させると、紫外線とともに熱が発生する。そのため、電極体16aが金属などの熱伝導率の高い材料を含んでいれば、電極体16aを放熱部として用いることもできる。
ここで、近年においては、より広い範囲の処理を行うために、バリア放電ランプ1の管軸方向における長さが長くなる傾向にある。バリア放電ランプ1の管軸方向における長さが長くなると、管軸方向における電極体16aの長さが長くなる。電極体16aの長さが長くなると、バリア放電ランプ1を点灯させた際に発生した熱により、電極体16aの変形量が大きくなる場合がある。
電極体16aの変形量が大きくなると、内部電極12(コイル12a)と電極体16aとの間の距離が変化して放電状態が変化するおそれがある。放電状態が変化すると、照度分布にムラが生じて均斉度が低くなるおそれがある。均斉度が低くなると、処理ムラが発生しやすくなる。
例えば、バリア放電ランプ1の管軸方向における長さが、750mm以上になると、均斉度が低くなって、処理ムラが大きくなり易くなる。
そこで、外部電極16には、複数の取り付け部16bが設けられている。
図3、および図4に示すように、発光管11の管軸方向に直交する方向において、複数の取り付け部16bは、電極体16aの両側の端部のそれぞれに設けられている。複数の取り付け部16bの一方の端部は、電極体16aの端部に設けられている。発光管11の管軸方向に直交する方向において、複数の取り付け部16bは、発光管11から離れる方向に延びている。
発光管11の管軸方向における取り付け部16bの長さY1は、例えば、5mm以上、20mm以下とすることができる。発光管11の管軸方向に直交する方向における取り付け部16bの長さX1は、例えば、5mm以上、20mm以下とすることができる。
複数の取り付け部16bの厚み、および材料は、電極体16aと同じとすることができる。
複数の取り付け部16bは、発光管11の管軸方向に並べて設けられている。複数の取り付け部16bは、冷却部2の、凹部2aが開口する面に取り付けられる。複数の取り付け部16bは、例えば、ネジなどの締結部材を用いて、冷却部2に取り付けることができる。そのため、複数の取り付け部16bのそれぞれには、厚み方向を貫通する孔16b1を設けることができる。
複数の取り付け部16bを冷却部2に取り付ければ、バリア放電ランプ1を点灯させた際に発生した熱により、電極体16aが変形するのを抑制することができる。電極体16aが変形するのを抑制することができれば、内部電極12(コイル12a)と外部電極16(電極体16a)との間の距離が変化して放電状態が変化するのを抑制することができる。放電状態が変化するのを抑制することができれば、均斉度を高くすることができる。そのため、処理ムラの発生を抑制することができる。
この場合、管軸方向における取り付け部16bの中心間距離Y2(ピッチ寸法)を短くすれば、電極体16aの変形が生じ難くなる。
図5は、取り付け部16bの中心間距離Y2と、均斉度との関係を示す表である。
図5は、管軸方向における発光管11の長さが1400mmの場合である。
照度の欄における「0」は、管軸方向における発光管11の中心の位置を表している。「300」は発光管11の中心から一方の方向に300mmの位置を表し、「600」は600mmの位置を表し、「700」は700mmの位置を表している。「-300」は発光管11の中心から他方の方向に300mmの位置を表し、「-600」は600mmの位置を表し、「-700」は700mmの位置を表している。
均斉度は、「1-(最も高い照度-最も低い照度)/(最も高い照度+最も低い照度)」としている。均斉度が「1」に近くなるほど均斉度が高い、すなわち、均斉度が「1」に近くなるほど照度分布が均一であることになる。
図5から分かるように、取り付け部16bの中心間距離Y2を150mm以下にすれば、均斉度を高くすることができる。この場合、取り付け部16bの中心間距離Y2を30mm未満としても、均斉度をさらに高くすることができない。また、取り付け部16bの中心間距離Y2を30mm未満とすれば、取り付け部16bの数が多くなるので、外部電極16の取り付けや取り外しが繁雑となる。
そのため、取り付け部16bの中心間距離Y2は、30mm以上、150mm以下とすることが好ましい。この様にすれば、均斉度を高くすることができるので、処理ムラを小さくすることができる。また、取り付け部16bの数が過度に多くなることがないので、外部電極16の取り付けや取り外しが繁雑となることがない。
また、図1においては、中心間距離Y2が一定の場合(複数の取り付け部16bが等間隔に設けられた場合)を例示したが、バリア放電ランプ1の管軸方向における位置によって、中心間距離Y2が異なる様にしてもよい。例えば、バリア放電ランプ1の中心側は、端部側よりも温度が高くなり易い。そのため、例えば、バリア放電ランプ1の中心側における中心間距離Y2を、端部側における中心間距離Y2よりも短くすることができる。
また、図1、および図4においては、バリア放電ランプ1の管軸方向に直交する方向において、電極体16aの一方の端部に設けられた取り付け部16bと、電極体16aの他方の端部に設けられた取り付け部16bとが同じ位置に設けられる場合を例示したが、これらが異なる位置に設けられていてもよい。
また、バリア放電ランプ1の管軸方向における長さが長くなると、管軸方向における発光管11の長さが長くなる。発光管11の長さが長くなると、バリア放電ランプ1を点灯させた際に発生した熱により、発光管11の変形量が大きくなる場合がある。
発光管11の変形量が大きくなると、内部電極12(コイル12a)と電極体16aとの間の距離が変化して放電状態が変化するおそれがある。また、発光管11と、冷却部2との間に隙間が生じて、冷却状態が変化するおそれがある。放電状態や冷却状態が変化すると、処理ムラがさらに発生しやすくなる。
例えば、管軸方向における発光管11の長さ、および電極体16aの長さが、600mm以上になると、均斉度がさらに低くなって、処理ムラがさらに大きくなるおそれがある。
そこで、図3に示すように、発光管11の管軸方向に直交する方向において、電極体16aの位置、および発光管11の位置を規制する位置決め部材16cをさらに設けることができる。位置決め部材16cは、板状を呈している。位置決め部材16cは、例えば、取り付け部16bと、冷却部2の、凹部2aが開口する面との間に設けられている。位置決め部材16cの数は、例えば、取り付け部16bの数と同じとすることができる。
位置決め部材16cは、例えば、ネジなどの締結部材を用いて、取り付け部16bとともに冷却部2に取り付けることができる。そのため、位置決め部材16cには、厚み方向を貫通する孔を設けることができる。
発光管11の管軸方向における位置決め部材16cの長さは、例えば、取り付け部16bの長さY1と同じとすることができる。すなわち、発光管11の管軸方向における位置決め部材16cの長さは、例えば、5mm以上、20mm以下とすることができる。発光管11の管軸方向に直交する方向における位置決め部材16cの長さは、例えば、取り付け部16bの長さX1と同じとすることができる。位置決め部材16cの厚みは、例えば、0.3mm程度とすることができる。位置決め部材16cの材料は、例えば、ステンレスなどの金属とすることができる。
位置決め部材16cを冷却部2に取り付けた際には、位置決め部材16cの一方の端部と電極体16aとの間、および電極体16aと発光管11の外面との間の少なくともいずれかに僅かな隙間が設けられるようにしてもよいし、隙間が設けられないようにしてもよい。
また、複数の取り付け部16bのそれぞれに位置決め部材16cを設ける場合を例示したが、複数の取り付け部16bに対して1つの位置決め部材を設けることもできる。例えば、1つの外部電極16に対して、一対の位置決め部材を設けることもできる。
位置決め部材16cが設けられていれば、バリア放電ランプ1を点灯させた際に発生した熱により、電極体16aおよび発光管11が変形するのを抑制することができる。電極体16aおよび発光管11が変形するのを抑制することができれば、内部電極12(コイル12a)と外部電極16(電極体16a)との間の距離が変化して放電状態が変化したり、発光管11と、冷却部2との間に隙間が生じて、冷却状態が変化したりするのを抑制することができる。放電状態、および冷却状態が変化するのを抑制することができれば、均斉度をさらに高くすることができる。そのため、処理ムラの発生をさらに抑制することができる。
次に、図1に戻って、冷却部2、ソケット3、およびケース4について説明する。
図1、および図3に示すように、冷却部2は、外部電極16を挟んで、発光管11と対向している。冷却部2は、バリア放電ランプ1の管軸方向に延びている。冷却部2の管軸方向の長さは、例えば、外部電極16(電極体16a)の管軸方向の長さと同じとすることができる。冷却部2は、少なくとも1つ設けることができる。複数の冷却部2を設ける場合には、図1に示すように、複数の冷却部2を、バリア放電ランプ1の管軸方向に並べて設けることができる。
図3に示すように、冷却部2の一方の面には、凹部2aを設けることができる。凹部2aは、発光管11の管軸方向に延びている。凹部2aの内部には、外部電極16の電極体16aと、バリア放電ランプ1の発光管11を設けることができる。凹部2aの内面の少なくとも一部は、電極体16aと接触することができる。
冷却部2の、凹部2aが開口する面には、外部電極16の複数の取り付け部16bが取り付けられる。また、位置決め部材16cが設けられる場合には、冷却部2の、凹部2aが開口する面と、複数の取り付け部16bのそれぞれとの間に、位置決め部材16cを設けることができる。
冷却部2は、熱伝導率の高い材料から形成されている。冷却部2は、例えば、アルミニウムやステンレスなどの金属から形成することができる。
また、図3に示すように、冷却部2の内部に冷媒を流す流路2bを設けることもできる。冷媒は、例えば、水などとすることができる。流路2bの内部に冷媒を流せば、放熱性を向上させることができる。
ソケット3は、例えば、点灯回路などに電気的に接続されている。リード線15、および外部電極16は、着脱自在にソケット3と電気的に接続される。そのため、リード線15、および外部電極16をソケット3に電気的に接続することで、内部電極12、および外部電極16を点灯回路などに電気的に接続することができる。
点灯回路は、例えば、交流電源からの電力を、高電圧かつ高周波(例えば、周波数が37kHzの正弦波)の電力に変換するインバータを有する。例えば、点灯回路は、2.4kW程度のランプ電力で、バリア放電ランプ1を点灯させる。
ケース4は、箱状を呈し、内部に、バリア放電ランプ1、冷却部2、およびソケット3を収納する。ケース4の一方の面には開口が設けられ、バリア放電ランプ1から出射した紫外線が外部に照射されるようになっている。点灯回路は、ケース4に設けることもできるし、ケース4の外部に設けることもできる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 バリア放電ランプ、2 冷却部、11 発光管、12 内部電極、12a コイル、13 反射膜、16 外部電極、16a 電極体、16b 取り付け部、16c 位置決め部材、100 紫外線照射装置

Claims (3)

  1. 第1の方向に延び、筒状を呈し、内部空間にガスが封入された発光管と;
    前記発光管の内部に設けられた内部電極と;
    前記発光管の外部に設けられた外部電極と;
    前記第1の方向に延びる凹部を有する冷却部と;
    を具備し、
    前記外部電極は、
    前記発光管の外面と、前記冷却部の前記凹部の内面と、の間に設けられ、前記内部電極と対向する電極体と;
    前記第1の方向に直交する第2の方向において、前記電極体の両側の端部のそれぞれに設けられた複数の取り付け部と;
    を有し、
    前記複数の取り付け部は、前記冷却部の、前記凹部が開口する面に、前記第1の方向に並べて取り付けられ、
    前記複数の取り付け部の中心間距離は、30mm以上、150mm以下である紫外線照射装置。
  2. 板状を呈し、前記取り付け部と、前記冷却部の、前記凹部が開口する面と、の間に設けられ、
    前記第1の方向に直交する第2の方向において、前記電極体の位置、および前記発光管の位置を規制する位置決め部材をさらに具備した請求項1記載の紫外線照射装置。
  3. 前記第1の方向における前記位置決め部材の長さは、5mm以上、20mm以下である請求項2記載の紫外線照射装置。
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