JP2024000280A - ナットランナ用ソケット交換装置 - Google Patents

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JP2024000280A JP2022098985A JP2022098985A JP2024000280A JP 2024000280 A JP2024000280 A JP 2024000280A JP 2022098985 A JP2022098985 A JP 2022098985A JP 2022098985 A JP2022098985 A JP 2022098985A JP 2024000280 A JP2024000280 A JP 2024000280A
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Abstract

【課題】ソケットを第1軸心方向で移動させるためのエアシリンダや位相合わせのためのセンサを要することなく、ソケットの交換時間を短縮可能であるとともに、製造コストの低廉化を実現可能なナットランナ用ソケット交換装置を提供する。【解決手段】本発明の交換装置は、中間軸11、31であり得る本体軸と、ソケット12A等と、脱着機構14、33とを備える。連結手段は挿入部23c、23iと挿入孔11d、31dとを有する。自転禁止手段はスリーブ19、39と案内手段と付勢手段とを有する。スリーブ19、39は、後端位置では、挿入孔11d、31dへの挿入部23c、23iの挿入を許容し、後端位置の手前と前端位置の手前との間では、ソケット12A等を第1軸心X周りで自転可能としつつ、挿入孔11d、31dから挿入部23c、23iの抜け止めを行い、前端位置では、ソケット12A等の第1軸心X周りの自転を禁止する。【選択図】図1

Description

本発明はナットランナ用ソケット交換装置に関する。
ナットランナは、第1軸心方向に延びて第1軸心周りで回転駆動される駆動軸を備えている。ナットランナによってボルトやナット等の締結具の締付を行う場合、ボルトの頭部、ナット、ボルトの頭部に凹設された六角穴等に適合した嵌合部を有するソケットが駆動軸に装着される。このように駆動軸に所望のソケットを装着したり、又は駆動軸からそのソケットを取り外したりするためのナットランナ用ソケット交換装置(以下、単に交換装置という。)が特許文献1に開示されている。
この交換装置は、駆動軸と一体の連結駆動部材と、ソケットと、脱着機構と、ソケットチェンジユニットとを備えている。ソケットは、第2軸心方向に延びる軸部と、軸部の先端に設けられ、締結具を嵌合させる嵌合部とを有する。脱着機構は連結手段と自転禁止手段とを有している。連結手段は、連結駆動部材及びソケットに設けられ、第2軸心を第1軸心と一致させた状態で連結駆動部材に軸部を連結する。自転禁止手段は、連結駆動部材に軸部が連結された後にソケットの第1軸心周りの自転を禁止する。ソケットチェンジユニットはソケットを保持する。
この交換装置では、ソケットを第1軸心方向で移動させるためのエアシリンダや位相合わせのためのセンサを要することなく、ソケットの交換時間を短縮することが可能となる。
特開2022-24679号公報
しかし、上記従来の交換装置では、連結駆動部材における回転方向連結部材の下部が正六角柱状とされ、下部の外周域に第1スリーブ及び第1スプリングが設けられ、第1スリーブの孔が正六角柱状とされている。そして、連結駆動部材の軸方向連結部材が円柱状とされている。一方、ソケットのソケットホルダは、円柱状の穴を有しつつ、外周面が正六角柱状に形成されている。また、ソケットホルダの外周域に第2スリーブ及び第2スプリングが設けられている。
このため、この交換装置は、部品点数が多いとともに、構成部品が複雑であり、製造コストの高騰化を生じてしまう。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、ソケットを第1軸心方向で移動させるためのエアシリンダや位相合わせのためのセンサを要することなく、ソケットの交換時間を短縮可能であるとともに、製造コストの低廉化を実現可能なナットランナ用ソケット交換装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明のナットランナ用ソケット交換装置は、ナットランナにおける第1軸心方向に延びて前記第1軸心周りで回転駆動される駆動軸に所望のソケットを装着したり、又は前記駆動軸から前記ソケットを取り外したりするためのナットランナ用ソケット交換装置であって、
本体軸と、
第2軸心方向に延びる軸部と、前記軸部の先端に設けられ、締結具を嵌合させる嵌合部とを有する前記ソケットと、
前記本体軸と前記ソケットとの間に設けられ、前記ナットランナを3次元移動させるロボット及び前記ナットランナの作動又は手動で前記本体軸に対して前記ソケットを脱着させる脱着機構とを備え、
前記本体軸は、前記駆動軸であるか、又は前記駆動軸に脱着可能であり、前記第1軸心方向に延びて前記第1軸心周りで前記駆動軸と同期して回転駆動される中間軸であり、
前記脱着機構は、
前記本体軸及び前記軸部に設けられ、前記第2軸心を前記第1軸心と一致させた状態で前記本体軸に前記軸部を連結する連結手段と、
前記本体軸に前記軸部が連結された後又はこれと同時に前記ソケットの前記第1軸心周りの自転を禁止する自転禁止手段とを有し、
前記連結手段は、前記本体軸及び前記軸部の一方である一方部材に形成された円柱状の挿入部と、
前記本体軸及び前記軸部の他方である他方部材に前記第1軸心方向で凹設され、前記第2軸心を前記第1軸心と一致させた状態で前記挿入部が挿入される円柱状の挿入孔とを有し、
前記自転禁止手段は、前記本体軸の外周域に設けられ、前記第1軸心方向に延びるスリーブと、
前記本体軸と前記スリーブとの間に設けられ、前記スリーブを前記本体軸に対して後端位置から前端位置まで前記第1軸心方向のみに案内する案内手段と、
前記本体軸と前記スリーブとの間に設けられ、前記スリーブを前記前端位置に付勢する付勢手段とを有し、
前記スリーブは、前記後端位置では、前記挿入孔への前記挿入部の挿入を許容し、
前記後端位置の手前と前記前端位置の手前との間では、前記ソケットを前記第1軸心周りで自転可能としつつ、前記挿入孔から前記挿入部の抜け止めを行い、
前記前端位置では、前記ソケットの前記第1軸心周りの自転を禁止することを特徴とする。
本発明のナットランナ用ソケット交換装置では、脱着機構の連結手段が本体軸に軸部を連結する。脱着機構の自転禁止手段は本体軸に軸部が連結された後又はこれと同時にソケットの第1軸心周りの自転を禁止する。
より詳細には、自転禁止手段の案内手段は、スリーブを本体軸に対して後端位置から前端位置まで第1軸心方向のみに案内する。自転禁止手段の付勢手段は、スリーブを前端位置に付勢する。スリーブは、後端位置では、挿入孔への挿入部の挿入を許容する。スリーブは、後端位置の手前と前端位置の手前との間では、ソケットを第1軸心周りで自転可能としつつ、挿入孔からの挿入部の抜け止めを行う。スリーブは、前端位置では、ソケットの第1軸心周りの自転を禁止する。こうして、この交換装置では、ソケットを第1軸心方向で移動させるためのエアシリンダや位相合わせのためのセンサを要することなく、ソケットの交換時間を短縮することが可能となる。
また、この交換装置では、連結手段の挿入部が円柱状に過ぎない。また、連結手段の挿入孔は、第2軸心を第1軸心と一致させた状態で挿入部が挿入されるために、第1軸心方向で凹設された円柱状に過ぎない。このため、この交換装置は、部品点数の削減を行うことができるとともに、構成部品を簡易にすることができる。
したがって、本発明のナットランナ用ソケット交換装置によれば、ソケットを第1軸心方向で移動させるためのエアシリンダや位相合わせのためのセンサを要することなく、ソケットの交換時間を短縮可能であるとともに、製造コストの低廉化を実現できる。
一方部材は軸部であり、他方部材は本体軸であることが好ましい。この場合、ソケットが簡易となり、取扱いが容易になる。
前記ナットランナ用ソケット交換装置は、前記ソケットを保持するソケットチェンジユニットをさらに備え、
前記脱着機構は、
前記軸部に形成され、前記挿入部を前記第1軸心の一方側に向けるように前記軸部に形成された被保持手段と、
前記スリーブに形成された当接手段とをさらに有し、
前記被保持手段は、前記軸部に前記第2軸心周りで円筒状に形成された被ガイド面と、前記挿入部を前記第1軸心の一方側に向けるように前記被ガイド面に隣接して前記軸部に形成され、前記第2軸心と直交する方向に延びる支持フランジとを含み、
前記当接手段は、前記第1軸心と直交する方向に延びる可動フランジを含み、
前記ソケットチェンジユニットは、前記被ガイド面と摺動するガイド面と、前記ガイド面に隣接して前記支持フランジを受ける受け面とを含み、開放端を有するスリット状に水平に延びる第1レールと、
前記第1レールよりも前記第1軸心の一方側で前記第1レールと同一方向に延び、前記可動フランジを受ける当接面を含む第2レールとを有し、
前記当接面は、前記本体軸を前記挿入部に近づけることにより、前記先端位置にある前記スリーブ内に前記挿入部を挿入可能な高さだけ前記受け面に対して離隔する第1当接面と、
前記第1当接面と連続し、前記本体軸を前記開放端に移動させることにより、前記スリーブを前記後端位置に近づけて前記挿入孔内に前記挿入部を挿入させるように前記受け面に対して傾斜し、前記挿入部が前記挿入孔から抜けることが禁止されれば開放される第2当接面とを含むことが好ましい。
この場合、脱着機構は、ナットランナを3次元移動させるロボットとナットランナとを作動させることにより、本体軸に対してソケットを脱着させることが可能である。
前記付勢手段は、前記本体軸に前記第1軸心方向に延びて凹設され、前記挿入孔と連通するバネ収納孔と、前記バネ収納孔内に収納され、前記本体軸と前記スリーブとの間に設けられる付勢バネとを含み得る。この場合、付勢ばねが邪魔になり難く、交換装置の操作性が向上するとともに、交換装置の小型軽量化を実現できる。
前記案内手段は、前記本体軸に径方向で凹設され、前記第1軸心方向に前記後端位置から前記前端位置まで延びるスリットと、前記スリーブに固定され、前記スリットに案内される固定部材とを含み得る。この場合、本体軸の軽量化による交換装置の小型軽量化を実現できる。
前記連結手段は、前記スリーブの先端側内周面から前記第1軸心周りで環状に凹設された収納溝と、
前記挿入部の外周面に形成され、前記第2軸心周りで環状に凹設された嵌合溝と、
前記本体軸の外周面から前記挿入孔まで延びるように径方向で貫設された径孔と、
前記径孔内に保持され、前記挿入部が前記挿入孔内に挿入される際には前記外周面から前記収納溝内に突出し、前記挿入部が前記挿入孔内に挿入されれば前記嵌合溝に嵌合する球体とを含み得る。
この場合、少ない部品点数のまま、挿入孔からの挿入部の抜け止めを実現することができる。
前記自転禁止手段は、前記スリーブの内周面に形成され、非円筒面である自転禁止面と、前記挿入部より先端側で前記軸部の外周面に形成され、前記自転禁止面と整合する被自転禁止面とを含み得る。この場合、少ない部品点数のまま、本体軸にソケットが連結された後又はこれと同時におけるソケットの第1軸心周りの自転を禁止することができる。
前記連結手段及び前記自転禁止手段は、前記スリーブの先端側内周面から前記第1軸心方向に延びて凹設された少なくとも2個の収納凹部と、
前記挿入部の外周面に形成され、前記第2軸心周りで環状に凹設された嵌合溝と、
前記嵌合溝から凹設され、前記収納凹部と同数の規制凹部と、
前記本体軸の外周面から前記挿入孔まで延びるように径方向で貫設された前記収納凹部及び前記規制凹部と同数の径孔と、
前記径孔及び前記収納凹部内に保持され、前記挿入部が前記挿入孔内に挿入される際には前記外周面から前記収納凹部内に突出し、前記挿入部が前記挿入孔内に挿入されれば前記規制凹部に嵌合する規制部材とを含み得る。
この場合も、挿入孔からの挿入部の抜け止め後にソケットの第1軸心周りの自転を禁止することが可能である。収納凹部内の規制部材と規制凹部との位相が一致しておれば、挿入孔からの挿入部の抜け止めと、ソケットの第1軸心周りの自転の禁止とを同時に実現できる。
本発明のナットランナ用ソケット交換装置によれば、ソケットを第1軸心方向で移動させるためのエアシリンダや位相合わせのためのセンサを要することなく、ソケットの交換時間を短縮可能であるとともに、製造コストの低廉化を実現できる。
図1は、実施例1の交換装置の主要断面図である。 図2は、実施例1の交換装置におけるソケットチェンジユニットの斜視図である。 図3は、実施例1の交換装置に係り、ソケットが装着されていない状態の断面図である。 図4は、実施例1の交換装置に係り、ソケットの一部がスリーブ内に位置した状態の断面図である。 図5は、実施例1の交換装置に係り、ソケットの一部が本体軸(駆動軸)内に位置した状態の断面図である。 図6は、実施例1の交換装置に係り、ソケットが本体軸(駆動軸)に連結される直前の断面図である。 図7は、実施例1の交換装置に係り、ソケットが本体軸(駆動軸)に連結された状態の断面図である。 図8(A)はスリーブの軸直角方向の断面図であり、図8(B)は軸部の軸直角方向の断面図であり、これらの位相がずれた状態を示している。 図9(A)はスリーブの軸直角方向の断面図であり、図9(B)は軸部の軸直角方向の断面図であり、これらの位相が一致した状態を示している。 図10は、実施例1の交換装置に係り、ソケットが本体軸(駆動軸)に連結され、かつ位相が一致した状態の断面図である。 図11は、実施例2の交換装置に係り、ソケットの一部が本体軸(駆動軸)内に位置した状態の断面図である。 図12は、実施例2の交換装置に係り、図11の一部拡大断面図である。 図13は図11の状態におけるスリーブ及び本体軸(駆動軸)の軸直角方向の断面図である。 図14は、実施例2の交換装置に係り、ソケットの一部が本体軸(駆動軸)内のより奥に位置した状態の断面図である。 図15は図14の状態におけるスリーブ、本体軸(駆動軸)及び軸部の軸直角方向の断面図である。 図16は、実施例2の交換装置に係り、ソケットが本体軸(駆動軸)に連結された状態の断面図である。 図17は図16の状態におけるスリーブ、本体軸(駆動軸)及び軸部の軸直角方向の断面図である。 図18は、実施例1の交換装置に係り、ソケットが本体軸(駆動軸)に連結され、かつ位相が一致した状態の断面図である。 図19は図18の状態におけるスリーブ、本体軸(駆動軸)及び軸部の軸直角方向の断面図である。 図20は、実施例1の交換装置で用いられ得る他のソケットの一部断面図である。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1にハンド1の一部と、ナットランナ2の一部と、クッションユニット4と、二つのソケットチェンジユニット3と、各ソケットチェンジユニット3に保持されたソケット12A、12Bとを示す。ナットランナ2はハンド1の一面に固定されている。ナットランナ2は第1軸心X方向に延びて第1軸心X周りで回転駆動される駆動軸6を備えている。駆動軸6はハンド1の他面に突出している。クッションユニット4はハンド1の他面に固定されている。これらと脱着機構14とが実施例1のナットランナ用ソケット交換装置(以下、単に交換装置という。)を構成している。
クッションユニット4は、円筒状のハウジング5内に回転軸7を有している。回転軸7はハウジング5内においてナットランナ2の駆動軸6と固定されている。回転軸7の途中には軸支部材9が設けられており、回転軸7及び軸支部材9はナットランナ2の図示しないモータによって第1軸心X周りで回転駆動されるようになっている。回転軸7と軸支部材9とは一体でもよい。
回転軸7の先端には平板状の板部7aが形成されている。板部7aの表面及び裏面は平行である。ハウジング5内には回転軸7の先端側に第1軸心X方向に延びる中間軸11が設けられており、中間軸11の後端には凹部11aと空洞11bとが先端に向けて連続して形成されている。凹部11aの内面は板部7aの厚みよりやや広い間隔で互いに平行に形成され、回転軸7の板部7aが第1軸心X方向に摺動できるようになっている。このため、中間軸11は、第1軸心X周りで回転軸7によって回転駆動される。中間軸11は本体軸に相当する。
ハウジング5の先端近くには径内方向に突出する内フランジ5aが形成されており、中間軸11には大径に形成されて内フランジ5aと摺動可能な段部11cが形成されている。軸支部材9と中間軸11との間には圧縮コイルバネ13が設けられている。板部7aが凹部11a内で第1軸心X方向に摺動する際、板部7aは空洞11b内に突出する。このため、中間軸11は、圧縮コイルバネ13の縮小によって段部5aが内フランジ11cから離隔するとともに、圧縮コイルバネ13の延長によって段部5aが内フランジ11cと摺動して突出端が規定されるようになっている。
図3~7及び図9に示すように、中間軸11の先端部分は非円筒面である六角柱状に形成され、その先端には円柱状の空間である挿入孔11dが凹設されている。挿入孔11dは、第1軸心X方向に延びている。また、中間軸11の外周面からは径内方向に延びて挿入孔11dと連通する3個の径孔11hが貫設されている。各径孔11hは中間軸11の中心軸(第1軸心X)周りで120°間隔で形成されている。各径孔11h内にはそれぞれ鋼球10が収納されている。各鋼球10が球体に相当する。径孔11h及び鋼球10は1個ずつでも足りるが、3個ずつで中間軸11における第1軸心Xとの同軸性を確保している。各径孔11hと挿入孔11dとの連通口は鋼球10よりもやや小さくなっており、各鋼球10が挿入孔11d内には移動できないようになっている。
また、中間軸11には、挿入孔11dと同軸かつ同径のバネ収納孔11eが挿入孔11dと連続して凹設されている。さらに、中間軸11には、外周面から径方向に延びる2本のスリット11f、11gが形成されている。一方のスリット11fと他方のスリット11gとはそれぞれバネ収納孔11eと連通し、中間軸11の中心軸を経て相手側と一体となっている。両スリット11f、11gは第1軸心O方向で後端11Rから前端11Fまで所定長さだけ延びている。
中間軸11の外周域には、筒状をなして第1軸心X方向に延びるスリーブ19が設けられている。スリーブ19の内周面は、中間軸11の先端部分と整合する非円筒面である六角柱状の自転禁止面19cとされている。自転禁止面19cも第1軸心X方向に延びている。また、スリーブ19の先端側内周面には、自転禁止面19cの先端側に収納溝19dが凹設されている。収納溝19dは、第1軸心X周りで環状をなし、自転禁止面19cより大径に形成されている。
スリーブ19には径方向に延びるピン穴19aが貫設されている。ピン穴19aにはスリット11f、11gを通過するピン21が圧入されている。ピン21の太さはスリット11f、11gの幅とほぼ等しい。ピン21がスリット11f、11gに案内される固定部材に相当する。中間軸11のスリット11f、11g及びピン21が案内手段に相当する。
バネ収納孔11eの奥端とピン21との間には圧縮コイルバネ24が収納されている。圧縮コイルバネ24が付勢バネに相当する。バネ収納孔11eと圧縮コイルバネ24とが付勢手段に相当する。
スリーブ19の外周面には、ピン穴19aよりやや先端側で第1軸心Xと直交する方向に環状に延びる可動フランジ19bが形成されている。可動フランジ19bが当接手段に相当する。
図1に示すように、一方のソケットチェンジユニット3にソケット12Aが保持され、他方のソケットチェンジユニット3にソケット12Bが保持されている。
ソケット12Aはソケット本体15とソケットホルダ23とからなる。ソケット本体15の先端には、あるボルトの頭部又はナットと適合する嵌合凹部15aが凹設されている。嵌合凹部15aは、第2軸心Y方向に延びる非円筒面である六角抽柱状の凹みである。ソケット12Bはソケット本体17とソケットホルダ23とからなる。ソケット本体17の先端には、他のボルトの頭部又はナットと適合する嵌合凹部17aが凹設されている。嵌合凹部17aも、第2軸心Y方向に延びる非円筒面である六角抽柱状の凹みである。嵌合凹部15a、17aが嵌合部に相当する。
ソケット本体15、17は市販のものである。ソケット本体15、17の後端には、凹部16aが第2軸心Y方向に凹設されている。凹部16aの内面は互いに平行に形成されている。また、ソケット本体15、17には、第2軸心と直交する方向に延び、凹部16aを貫通するピン穴16bが貫設されている。凹部16a及びピン穴16bは同一の形状である。図示はしないが、嵌合部の異なる他のソケット本体を他のソケットチェンジユニット3とともに用意しておいてもよい。
図3に示すように、ソケットホルダ23の先端には、凹部16aと整合する板部23aが形成されている。板部23aの表面及び裏面は平行である。板部23aには、ピン穴16bと整合するピン穴23bが貫設されている。ソケットホルダ23の板部23aをソケット本体15、17の凹部16aに挿入し、ソケット本体15、17の外部からピン18をピン穴16b、23bに嵌合することにより、ソケットホルダ23にソケット本体15又はソケット本体17が装着される。
図1に示すように、ソケットホルダ23の後端には、第2軸心Y方向に延びる円柱状の挿入部23cが形成されている。挿入部23cの外周面における第2軸心Y方向のほぼ中央には、第2軸心Y周りで環状に凹設された嵌合溝23dが凹設されている。嵌合溝23dの溝底は鋼球10を嵌合するように円弧状である。
図3~7及び図9に示すように、ソケットホルダ23には、挿入部23cよりも先端側に挿入部23cと連続する被自転禁止面23eが形成されている。被自転禁止面23eは、第2軸心Y方向に延び、スリーブ19の自転禁止面19cと整合する六角柱状をなしている。
また、ソケットホルダ23には、被自転禁止面23eよりも先端側において、被自転禁止面23eとやや離隔する第1フランジ23fと、第1フランジ23fとやや離隔する第2フランジ23gとが形成されている。第1フランジ23f及び第2フランジ23gは第2軸心Yと直交する方向に延びている。第1フランジ23fと第2フランジ23gとの間は、第2軸心Y周りで円筒状に形成された被ガイド面23hとされている。第1フランジ23fは、挿入部23cを上方に向けるように被ガイド面23hに隣接して形成された支持フランジに相当する。被ガイド面23h及び第1フランジ23fが挿入部23cを上方に向けるようにソケットホルダ23に形成された被保持手段に相当する。
ソケットホルダ23は軸部に相当する。ソケットホルダ23の挿入部23c、中間軸11の挿入孔11d、スリーブ19の収納溝19d、ソケットホルダ23の嵌合溝23d、中間軸11の各径孔11h及び各鋼球10が連結手段に相当する。
スリーブ19、中間軸11のスリット11f、11g、ピン21、中間軸11のバネ収納孔11e、圧縮コイルバネ24、スリーブ19の自転禁止面19c及びソケットホルダ23の被自転禁止面23eが自転禁止手段に相当する。連結手段及び自転禁止手段が脱着機構を構成している。
ソケットチェンジユニット3は、図2に示すように、第1レール25と第2レール27とを有している。第1レール25は、開放端25aから閉塞端25bまで延びるスリット状をなしており、水平に延びている。第1レール25は、ソケットホルダ23の被ガイド面23hと摺動するガイド面25cと、ガイド面25bに隣接して第1フランジ23fの下面を受ける受け面25dとを含んでいる。
第2レール27は、第1レール25の上方で第1レール25と同一方向に延びている。第2レール27は、スリーブ19の可動フランジ19bの下面を受ける当接面28を含んでいる。当接面28は第1当接面28aと第2当接面28bとからなる。
第1当接面28aはソケットチェンジユニット3の奥端でそれぞれ水平に延びている。第1当接面28aにおける受け面25dからの高さは、ピン21が前端11Fに位置することによってスリーブ19が前端位置にあっても、スリーブ19内にソケットホルダ23の挿入部23cを挿入可能な高さだけ離隔している。
第2当接面28bは、第1当接面28aと連続して第1レール25の開放端25aに向かって下り傾斜し、開放端25aの手前まで延びている。
この交換装置では、以下のように、図示しないロボットによってハンド1を3次元移動させるとともにナットランナ2を作動させることにより、クッションユニット4の中間軸11に対してソケット12A又はソケット12Bを脱着させることが可能である。ロボットはシリンダ等によってハンド1を上下動及び水平移動させるだけのものであってもよい。
まず、あるソケットチェンジユニット3にはソケット12Aが保持され、他のあるソケットチェンジユニット3にはソケット12Bが保持されている。この際、ソケット12A、12Bは閉塞端25bに位置している。この状態では、ソケット12A、12Bは、ソケットホルダ23の第1フランジ23fの下面を受け面25dで受けているだけである。この間、第2フランジ23gが第1レール25の裏面を緩く挟持しているため、ソケット12A、12Bは安定している。クッションユニット4の中間軸11にはソケット12A、12Bが装着されていない。
例えば、中間軸11にソケット12Aを装着しようとする場合、ロボットは、図3に示すように、そのソケット12Aを保持したソケットチェンジユニット3の上方にハンド1を移動させ、第1軸心Xを第2軸心Yと一致させた状態でハンド1を下降させてソケットホルダ23に近づける。この際、ピン21が圧縮コイルバネ24の付勢力によって前端11Fに位置するため、スリーブ19は前端位置にある。このため、各鋼球10は、それぞれ径孔11h内でスリーブ19の自転禁止面19cに押圧され、挿入孔11d内に突出している。
ハンド1が下降すると、図4に示すように、スリーブ19の可動フランジ19bの下面がソケットチェンジユニット3における第2レール27の第1当接面28aに当接する。この際、ソケット12Aの挿入部23cは収納溝19d内に位置している。
ハンド1がさらに下降すると、図5に示すように、可動フランジ19bの下面が第1当接面28aに当接したまま、中間軸11が下降する。このため、ピン21は圧縮コイルバネ24の付勢力に抗して後端11Rに近づき、スリーブ19が後端位置に近づく。この際、ソケット12Aの挿入部23cは一部だけが挿入孔11d内に挿入されている。この状態では、各鋼球10が挿入孔11d内に未だ突出している。
ハンド1がさらに下降すると、図6に示すように、可動フランジ19bの下面が第1当接面28aに当接したまま、中間軸11がさらに下降する。このため、ピン21は圧縮コイルバネ24の付勢力に抗して後端11Rに到達し、スリーブ19が後端位置になる。この状態では、収納溝19dが各鋼球10と対面し、各鋼球10が径孔11hを径外方向に移動できるようになる。同時に、ソケット12Aの挿入部23cが挿入孔11d内にさらに挿入され、挿入部23cが各鋼球10を径外方向に移動させる。各径孔11hを径外方向に移動した鋼球10は収納溝19dによって保持される。このため、各鋼球10の挿入孔11d内への突出がなくなり、挿入部23cが挿入孔11d内にさらに挿入可能となる。
ハンド1がさらに下降し、挿入部23cが挿入孔11d内にさらに挿入される。同時に、ハンド1は、図7に示すように、開放端25aに向かって移動する。このため、可動フランジ19bの下面が第2当接面28bに当接したまま、スリーブ19が下降する。このため、各鋼球10がスリーブ19の自転禁止面19cに押圧され、挿入孔11d内に再び突出し、嵌合溝23dと嵌合する。こうして、中間軸11からのソケットホルダ23の抜け止めが行われる。
この状態では、図8に示すように、スリーブ19の自転禁止面19cと、ソケットホルダ23の被自転禁止面23eとの位相が一致していなければ、ソケットホルダ23の被自転禁止面23eはスリーブ19の自転禁止面19c内に入れない。このため、スリーブ19は、可動フランジ19bの下面が第2当接面28bから離隔しても、前端位置に変位できない。
この状態でロボットはナットランナ2を作動し、駆動軸6を回転させることにより、中間軸11及びスリーブ19を第1軸心X周りで回転させる。これにより、図9に示すように、スリーブ19の自転禁止面19cとソケットホルダ23の被自転禁止面23eとの位相が一致すれば、スリーブ19が圧縮コイルバネ24の付勢力に屈して下降し、スリーブ19は前端位置になる。
こうして、中間軸11にソケットホルダ23が連結された後、ソケット12Aの第1軸心X周りの自転が禁止される。スリーブ19の自転禁止面19cとソケットホルダ23の被自転禁止面23eとの位相が一致しておれば、中間軸11へのソケットホルダ23の連結と、ソケット12Aの第1軸心X周りの自転の禁止とを同時に実現できる。
このため、ロボットに保持されたクッションユニット4には、所望の嵌合凹部15aをもつソケット12Aが中間軸11に装着される。また、ロボットは嵌合凹部15aの位相を把握することとなる。このため、ロボットはナットランナ2によってボルト等の締結を行うことができる。
ロボットが上記とは逆の作動をすることにより、中間軸11からソケット12Aを取り外すことも可能である。ソケット12Bを脱着する場合も同様である。こうして、この交換装置では、ソケット12A、12Bを第1軸心X方向で移動させるためのエアシリンダや位相合わせのためのセンサを要することなく、ソケット12A、12Bの交換時間を短縮することが可能となる。
また、この交換装置では、挿入部23cがソケットホルダ23の後端に形成された円柱状に過ぎない。また、挿入孔11dは、第2軸心Yを第1軸心Xと一致させた状態で挿入部23cが挿入されるために、中間軸11の先端に第1軸心X方向で凹設された円柱状に過ぎない。このため、この交換装置は、部品点数の削減を行うことができるとともに、構成部品を簡易にすることができる。
したがって、実施例1の交換装置によれば、ソケット12A、12Bを第1軸心X方向で移動させるためのエアシリンダや位相合わせのためのセンサを要することなく、ソケット12A、12Bの交換時間を短縮可能であるとともに、製造コストの低廉化を実現できる。
特に、この交換装置はソケットチェンジユニット3を備え、脱着機構が被保持手段と当接手段とを有するため、ロボットとナットランナ2とを作動させることにより、中間軸11に対してソケット12A、12Bを脱着させることが可能である。なお、脱着機構は、ソケットチェンジユニット3を用いず、中間軸11に対してソケット12A、12Bを手動で脱着させることも可能である。
また、この交換装置は、付勢手段がバネ収納孔11eと圧縮コイルバネ24とを含んでいることから、圧縮コイルバネ24が邪魔になり難く、交換装置の操作性が向上するとともに、交換装置の小型軽量化を実現できる。
さらに、この交換装置は、案内手段がスリット11f、11gとピン21とを含んでいることから、中間軸11の軽量化による交換装置の小型軽量化を実現できる。
また、この交換装置は、連結手段が収納溝19dと嵌合溝23dと径孔11hと各鋼球10とを含んでいることから、少ない部品点数のまま、挿入孔11dからの挿入部23cの抜け止めを実現することができる。
さらに、この交換装置は、自転禁止手段が自転禁止面19cと被自転禁止面23eとを含んでいることから、少ない部品点数のまま、中間軸11にソケット12A12Bが連結された後におけるソケット12A、12Bの第1軸心X周りの自転を禁止することができる。
(実施例2)
実施例2の交換装置は、図11~19に示すように、クッションユニット4の中間軸31と、ソケット12Cと、脱着機構33と、図示しないソケットチェンジユニットとからなる。ソケットチェンジユニットは実施例1のものと同種である。
図12に示すように、中間軸31の先端部分は円筒状に形成され、その先端には円柱状の空間である挿入孔31dが凹設されている。挿入孔31dは、第1軸心X方向に延びている。また、中間軸31の外周面からは径内方向に延びて挿入孔31dと連通する3個の径孔31hが貫設されている。各径孔31hは、図13等に示すように、中間軸31の中心軸(第1軸心X)周りで120°間隔で形成されている。各径孔31h内にはそれぞれ鋼球30が収納されている。各鋼球30が規制部材に相当する。径孔31h及び鋼球30は1個ずつでも足りるが、3個ずつで中間軸31における第1軸心Xとの同軸性を確保している。各径孔31hと挿入孔31dとの連通口は鋼球30よりもやや小さくなっており、各鋼球30が挿入孔31d内には移動できないようになっている。
また、図12に示すように、中間軸31には、挿入孔31dと同軸かつ同径のバネ収納孔31eが挿入孔31dと連続して凹設されている。さらに、中間軸31には、外周面から径方向に延びる2本のスリット31f、31gが形成されている。一方のスリット31fと他方のスリット31gとはそれぞれバネ収納孔31eと連通し、中間軸31の中心軸を経て相手側と一体となっている。両スリット31f、31gは第1軸心O方向で後端31Rから前端31Fまで所定長さだけ延びている。
中間軸31の外周域には、筒状をなして第1軸心X方向に延びるスリーブ39が設けられている。スリーブ39の内周面は、中間軸31の先端部分と整合する円筒状に形成されている。また、スリーブ39の先端側内周面には、第1軸心X方向に延びて凹設された3個の収納凹部40が凹設されている。各収納凹部40は、スリーブ39の先端側で内周面から最も深く凹設された第1溝40aと、第1溝40aと後端側で連続し、内周面から第1溝40aより浅く凹設された第2溝40bと、第2溝40bと後端側で連続し、内周面から第2溝40bよりさらに浅く凹設された第3溝40cとからなる。収納凹部40は、図13等に示すように、第1軸心X周りにおいて、各径孔31hと同じ位置の120°間隔で形成されている。
スリーブ39には径方向に延びるピン穴39aが貫設されている。ピン穴39aにはスリット31f、31gを通過するピン41が圧入されている。ピン41の太さはスリット31f、31gの幅とほぼ等しい。ピン41がスリット31f、31gに案内される固定部材に相当する。中間軸31のスリット31f、31g及びピン41が案内手段に相当する。
バネ収納孔31eの奥端とピン41との間には圧縮コイルバネ44が収納されている。圧縮コイルバネ44が付勢バネに相当する。バネ収納孔31eと圧縮コイルバネ44とが付勢手段に相当する。
スリーブ39の外周面には、ピン穴39aよりやや先端側で第1軸心Xと直交する方向に環状に延びる可動フランジ39bが形成されている。可動フランジ39bが当接手段に相当する。
図11等に示すように、ソケット12Cはソケット本体15又はソケット本体17とソケットホルダ23とからなる。ソケット本体15、17は実施例1のものと同種である。
ソケットホルダ23の後端には、第2軸心Y方向に延びる円柱状の挿入部23iが形成されている。挿入部23iの外周面における第2軸心Y方向の後端近くには、第2軸心Y周りで環状に凹設された嵌合溝23kが凹設されている。嵌合溝23kの溝底は鋼球30を嵌合するように円弧状である。
嵌合溝23kにはさらに3個の規制凹部23jが凹設されている。各規制凹部23jは、図15、図17及び図19に示すように、鋼球30が嵌合するように半球状に形成されている。
また、図11等に示すように、ソケットホルダ23には、実施例1と同様、第1フランジ23fと、第2フランジ23gと、被ガイド面23hとが形成されている。
ソケットホルダ23の挿入部23i、中間軸31の挿入孔31d、スリーブ39の各収納凹部40、ソケットホルダ23の規制凹部23j、中間軸31の各径孔31h及び各鋼球30が連結手段及び自転禁止手段に相当する。連結手段及び自転禁止手段が脱着機構33を構成している。他の構成は実施例1と同様である。
この交換装置においても、ロボットによってハンド1を3次元移動させるとともにナットランナ2を作動させることにより、クッションユニット4の中間軸31に対してソケット12Cを脱着させることが可能である。
例えば、中間軸31にソケット12Cを装着しようとする場合、ロボットは、図11に示すように、実施例1と同様、ハンド1を下降させてソケットホルダ23に近づける。この際、ピン41は圧縮コイルバネ44の付勢力に抗して後端31Rに到達し、スリーブ39が後端位置になる。
この状態では、各収納凹部40は、第1溝40aが各鋼球30と対面し、図13に示すように、各鋼球30が径孔31hを径外方向に移動できるようになる。同時に、ソケット12Cの挿入部23iが挿入孔31d内に挿入され、図14及び図15に示すように、挿入部23iが各鋼球30を径外方向に移動させる。各径孔31hを径外方向に移動した鋼球30は第1溝40aによって保持される。このため、各鋼球30の挿入孔31d内への突出がなくなり、挿入部23iが挿入孔31d内にさらに挿入可能となる。このため、中間軸31の先端が第1フランジ23fに当接するまで、挿入部23iが挿入孔31d内に挿入される。
図16及び図17に示すように、スリーブ39がやや下降し、各鋼球30がスリーブ39の第2溝40bに押圧され、挿入孔31d内に突出し、嵌合溝23kと嵌合する。こうして、中間軸31からのソケットホルダ23の抜け止めが行われる。
この状態において、スリーブ39の各収納凹部40と、ソケットホルダ23の規制凹部23jとの位相が一致していなければ、鋼球30はソケットホルダ23の規制凹部23j内に入れない。この状態でロボットはナットランナ2を作動し、中間軸31及びスリーブ39を第1軸心X周りで回転させる。
これにより、図18及び図19に示すように、スリーブ39の各収納凹部40と、ソケットホルダ23の規制凹部23jとの位相が一致すれば、スリーブ39が圧縮コイルバネ44の付勢力に屈してさらに下降し、各収納凹部40の第3溝40cが各鋼球30と対面し、各鋼球30が規制凹部23jに嵌合する。こうして、スリーブ39は前端位置になる。
こうして、中間軸31にソケットホルダ23が連結された後、ソケット12Cの第1軸心X周りの自転が禁止される。スリーブ39の各収納凹部40とソケットホルダ23の規制凹部23jとの位相が一致しておれば、中間軸31へのソケットホルダ23の連結と、ソケット12Cの第1軸心X周りの自転の禁止とを同時に実現できる。
このため、ロボットに保持されたクッションユニット4には、所望の嵌合凹部15a、17aをもつソケット12Cが中間軸31に装着される。また、ロボットは嵌合凹部15aの位相を把握することとなる。このため、ロボットはこのナットランナ2によってボルト等の締結を行うことができる。
ロボットが上記とは逆の作動をすることにより、中間軸31からソケット12Cを取り外すことも可能である。他のソケットを脱着する場合も同様である。こうして、この交換装置では、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
上記実施例1では、ソケット本体15、17を有するソケット12A、12Bを採用したが、図20に示すように、軸部26の先端に嵌合凹部26aが一体に形成されたソケット12Dを採用することも可能である。ソケット12Dの他の構成のうち、実施例1と同一の構成については同一符号を付して説明を省略する。上記実施例2でも、ソケット12Dと同様、嵌合凹部が一体に形成されたソケットを採用することも可能である。
上記実施例1、2では、既存のナットランナの駆動軸6にクッションユニット4等によって中間軸11、31を装着することにより、ソケット交換装置付きのナットランナとすることができる。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1、2では、本体軸を中間軸11、31としたが、本発明では、ナットランナ2の駆動軸6を本体軸としてもよい。
付勢手段は、本体軸とスリーブとの間で本体軸の外周域に設けられてもよい。また、案内手段は、本体軸の外周面を非円筒面とし、スリーブの内周面をその非円筒面と整合する非円筒面とすることによって実現されてもよい。
スリーブ19、39が前端位置になったことをセンサ等によって検知するようにしてもよい。
脱着機構の被保持手段は、挿入部23c、23iを上方に向けるだけでなく、挿入部23c、23iを水平に向ける等、第1軸心の一方側に向ければよい。
実施例2の規制部材は鋼球3のような球体に限定されず、棒状等であってもよい。
本発明はナットランナに利用可能である。
1…ナットランナ
X…第1軸心
6…駆動軸
11、31…本体軸、中間軸
12A~12D…ソケット
Y…第2軸心
23、26…軸部(ソケットホルダ)
15a、17a、26a…嵌合凹部
14、33…脱着機構
23c、23i、11d、31d、19d、23d、11h、10…連結手段(23c、23i…挿入部、11d、31d…挿入孔、19d…収納溝、23d…嵌合溝、11h…径孔、10…球体(鋼球))
19、39、19c、23e…自転禁止手段(19c…自転禁止面、23e…被自転禁止面)
40、23j、31h、30…連結手段及び自転禁止手段(40…収納凹部、23j…規制凹部、31h…径孔、30…規制部材(鋼球))
19、39…スリーブと、
11f、11g、31f、31g、21、41…案内手段(11f、11g、31f、31g…スリット、21、41…固定部材(ピン))
11e、31e、24、44…付勢手段(11e、31e…バネ収納孔、24、44…付勢バネ(圧縮コイルバネ))
3…ソケットチェンジユニット
23h、23f…被保持手段(23h…被ガイド面、23f…支持フランジ)
19b…当接手段、可動フランジ
25c…ガイド面
25d…受け面
25a…開放端
25…第1レール
28、28a、28b…当接面(28a…第1当接面、28b…第2当接面)
27…第2レール

Claims (8)

  1. ナットランナにおける第1軸心方向に延びて前記第1軸心周りで回転駆動される駆動軸に所望のソケットを装着したり、又は前記駆動軸から前記ソケットを取り外したりするためのナットランナ用ソケット交換装置であって、
    本体軸と、
    第2軸心方向に延びる軸部と、前記軸部の先端に設けられ、締結具を嵌合させる嵌合部とを有する前記ソケットと、
    前記本体軸と前記ソケットとの間に設けられ、前記ナットランナを3次元移動させるロボット及び前記ナットランナの作動又は手動で前記本体軸に対して前記ソケットを脱着させる脱着機構とを備え、
    前記本体軸は、前記駆動軸であるか、又は前記駆動軸に脱着可能であり、前記第1軸心方向に延びて前記第1軸心周りで前記駆動軸と同期して回転駆動される中間軸であり、
    前記脱着機構は、
    前記本体軸及び前記軸部に設けられ、前記第2軸心を前記第1軸心と一致させた状態で前記本体軸に前記軸部を連結する連結手段と、
    前記本体軸に前記軸部が連結された後又はこれと同時に前記ソケットの前記第1軸心周りの自転を禁止する自転禁止手段とを有し、
    前記連結手段は、前記本体軸及び前記軸部の一方である一方部材に形成された円柱状の挿入部と、
    前記本体軸及び前記軸部の他方である他方部材に前記第1軸心方向で凹設され、前記第2軸心を前記第1軸心と一致させた状態で前記挿入部が挿入される円柱状の挿入孔とを有し、
    前記自転禁止手段は、前記本体軸の外周域に設けられ、前記第1軸心方向に延びるスリーブと、
    前記本体軸と前記スリーブとの間に設けられ、前記スリーブを前記本体軸に対して後端位置から前端位置まで前記第1軸心方向のみに案内する案内手段と、
    前記本体軸と前記スリーブとの間に設けられ、前記スリーブを前記前端位置に付勢する付勢手段とを有し、
    前記スリーブは、前記後端位置では、前記挿入孔への前記挿入部の挿入を許容し、
    前記後端位置の手前と前記前端位置の手前との間では、前記ソケットを前記第1軸心周りで自転可能としつつ、前記挿入孔から前記挿入部の抜け止めを行い、
    前記前端位置では、前記ソケットの前記第1軸心周りの自転を禁止することを特徴とするナットランナ用ソケット交換装置。
  2. 前記一方部材は前記軸部であり、
    前記他方部材は前記本体軸である請求項1記載のナットランナ用ソケット交換装置。
  3. 前記ナットランナ用ソケット交換装置は、前記ソケットを保持するソケットチェンジユニットをさらに備え、
    前記脱着機構は、
    前記軸部に形成され、前記挿入部を前記第1軸心の一方側に向けるように前記軸部に形成された被保持手段と、
    前記スリーブに形成された当接手段とをさらに有し、
    前記被保持手段は、前記軸部に前記第2軸心周りで円筒状に形成された被ガイド面と、前記挿入部を前記第1軸心の一方側に向けるように前記被ガイド面に隣接して前記軸部に形成され、前記第2軸心と直交する方向に延びる支持フランジとを含み、
    前記当接手段は、前記第1軸心と直交する方向に延びる可動フランジを含み、
    前記ソケットチェンジユニットは、前記被ガイド面と摺動するガイド面と、前記ガイド面に隣接して前記支持フランジを受ける受け面とを含み、開放端を有するスリット状に水平に延びる第1レールと、
    前記第1レールよりも前記第1軸心の一方側で前記第1レールと同一方向に延び、前記可動フランジを受ける当接面を含む第2レールとを有し、
    前記当接面は、前記本体軸を前記挿入部に近づけることにより、前記先端位置にある前記スリーブ内に前記挿入部を挿入可能な高さだけ前記受け面に対して離隔する第1当接面と、
    前記第1当接面と連続し、前記本体軸を前記開放端に移動させることにより、前記スリーブを前記後端位置に近づけて前記挿入孔内に前記挿入部を挿入させるように前記受け面に対して傾斜し、前記挿入部が前記挿入孔から抜けることが禁止されれば開放される第2当接面とを含む請求項2記載のナットランナ用ソケット交換装置。
  4. 前記付勢手段は、前記本体軸に前記第1軸心方向に延びて凹設され、前記挿入孔と連通するバネ収納孔と、前記バネ収納孔内に収納され、前記本体軸と前記スリーブとの間に設けられる付勢バネとを含む請求項1又は2記載のナットランナ用ソケット交換装置。
  5. 前記案内手段は、前記本体軸に径方向で凹設され、前記第1軸心方向に前記後端位置から前記前端位置まで延びるスリットと、前記スリーブに固定され、前記スリットに案内される固定部材とを含む請求項2又は3記載のナットランナ用ソケット交換装置。
  6. 前記連結手段は、前記スリーブの先端側内周面から前記第1軸心周りで環状に凹設された収納溝と、
    前記挿入部の外周面に形成され、前記第2軸心周りで環状に凹設された嵌合溝と、
    前記本体軸の外周面から前記挿入孔まで延びるように径方向で貫設された径孔と、
    前記径孔内に保持され、前記挿入部が前記挿入孔内に挿入される際には前記外周面から前記収納溝内に突出し、前記挿入部が前記挿入孔内に挿入されれば前記嵌合溝に嵌合する球体とを含む請求項2又は3記載のナットランナ用ソケット交換装置。
  7. 前記自転禁止手段は、前記スリーブの内周面に形成され、非円筒面である自転禁止面と、前記挿入部より先端側で前記軸部の外周面に形成され、前記自転禁止面と整合する被自転禁止面とを含む請求項2又は3記載のナットランナ用ソケット交換装置。
  8. 前記連結手段及び前記自転禁止手段は、前記スリーブの先端側内周面から前記第1軸心方向に延びて凹設された少なくとも2個の収納凹部と、
    前記挿入部の外周面に形成され、前記第2軸心周りで環状に凹設された嵌合溝と、
    前記嵌合溝から凹設され、前記収納凹部と同数の規制凹部と、
    前記本体軸の外周面から前記挿入孔まで延びるように径方向で貫設された前記収納凹部及び前記規制凹部と同数の径孔と、
    前記径孔及び前記収納凹部内に保持され、前記挿入部が前記挿入孔内に挿入される際には前記外周面から前記収納凹部内に突出し、前記挿入部が前記挿入孔内に挿入されれば前記規制凹部に嵌合する規制部材とを含む請求項2又は3記載のナットランナ用ソケット交換装置。
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