JP2024000115A - 波長変換装置及び照明装置 - Google Patents

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康之 川上
Yasuyuki Kawakami
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Yosuke Maemura
啓次郎 ▲高▼島
Keijiro Takashima
俊介 村井
Shunsuke Murai
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Abstract

【課題】波長変換層から取り出される蛍光を増加させて光取り出し効率を向上させることが可能な波長変換装置及び照明装置を提供する。【解決手段】励起光によって励起されて蛍光を発する蛍光体を含む平板状の蛍光体部と、蛍光体部の下面側に設けられかつ各々が第1の周期で配置された金属からなる複数の第1のナノアンテナからなる第1のナノアンテナ群と、隣り合う第1のナノアンテナの各々の間を埋めて蛍光体部の下面を覆うように蛍光体部の下面に形成された透光性材料からなる透光体部と、蛍光体部の上面に設けられかつ蛍光体部の上面おいて各々が第2の周期で配置された金属からなる複数の第2のナノアンテナからなる第2のナノアンテナ群と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、波長変換装置及び照明装置に関する。
ナノサイズの金属粒子からなる金属アンテナ(以下、ナノアンテナと称する)を用いて蛍光の狭角化をなす照明装置が開示されている。例えば、特許文献1には、第1の波長変換層と、当該第1の波長変換層の上面に形成された複数のナノアンテナからなるアンテナアレイと、当該ナノアンテナアレイを埋めつつ第1の波長変換層の上面に形成された第2の波長変換層と、を含む照明装置が開示されている。
特表2016-535304号公報
特許文献1のような照明装置において、第1の波長変換層内にて生じてナノアンテナに至った蛍光の進行方向は、ナノアンテナの配列等によって定まる光回折条件によって決まる。ナノアンテナに至った後、上記回折条件に則って第1の波長変換層内に戻る蛍光については波長変換層内を伝播した後に下面または側端面に至りそこから出射されるか又はナノアンテナに吸収されてしまい、照明装置から当該蛍光を取り出すことができないという問題点が挙げられる。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、波長変換層から取り出される蛍光を増加させて光取り出し効率を向上させることが可能な波長変換装置及び照明装置を提供することを目的とする。
本発明による波長変換装置は、励起光によって励起されて蛍光を発する蛍光体を含む平板状の蛍光体部と、前記蛍光体部の下面側に設けられかつ各々が第1の周期で配置された金属からなる複数の第1のナノアンテナからなる第1のナノアンテナ群と、隣り合う前記第1のナノアンテナの各々の間を埋めて前記蛍光体部の下面を覆うように前記蛍光体部の下面に形成された透光性材料からなる透光体部と、前記蛍光体部の上面に設けられかつ前記蛍光体部の上面おいて各々が第2の周期で配置された金属からなる複数の第2のナノアンテナからなる第2のナノアンテナ群と、を有することを特徴とする。
実施例1に係る波長変換装置の上面図である。 実施例1に係る波長変換装置の断面図である。 実施例1に係る波長変換装置における蛍光の入射角度に対する透過回折角度を示すグラフである。 実施例1に係る波長変換装置における蛍光の入射角度に対する透過強度割合を示すグラフである。 実施例1に係る波長変換装置におけるナノアンテナの配置周期に対する蛍光の反射強度を示すグラフである。 実施例1に係る波長変換装置におけるナノアンテナの傾斜角度に対する蛍光の透過強度を示すグラフである。 実施例1に係る波長変換装置におけるナノアンテナの傾斜角度に対する蛍光の透過強度を示すグラフである。 実施例2に係る照明装置の断面図である。 実施例2に係る波長変換装置の断面図である。 実施例3に係る照明装置の断面図である。 実施例3に係る波長変換装置の断面図である。
以下、本発明の実施例について図面を参照して具体的に説明する。なお、図面において同一の構成要素については同一の符号を付け、重複する構成要素の説明は省略する。
図1及び図2を参照しつつ、実施例1に係る波長変換装置100の構成について説明する。図1は、実施例1に係る波長変換装置100の上面図である。また、図2は、図1に示した波長変換装置100の2-2線に沿った断面図である。
実施例1に係る波長変換装置100は、励起光によって励起されて蛍光を発する蛍光体部と、蛍光体部の下面側に設けられた複数の第1のナノアンテナからなる第1のナノアンテナ群と、隣り合う第1のナノアンテナの各々の間を埋めて蛍光体部の下面を覆うように蛍光体部の下面に形成された透光性材料からなる透光体部と、蛍光体部の上面に設けられた複数の第2のナノアンテナからなる第2のナノアンテナ群と、を備えている。
[実装基板]
実装基板12は、絶縁性を有し、上面形状が矩形の平板状の基板である。実装基板12は、例えば、窒化アルミニウム(AlN)やアルミナ(Al)等からなる。以降、説明の簡便化のために、実装基板12の上面に垂直な方向をZ軸、実装基板12の互いに垂直な2つの辺の夫々に沿った方向をX軸、Y軸としてXYZ軸を定義する。
[発光素子]
発光素子13は、実装基板12の上面に実装されており、かつ上面形状が矩形の発光ダイオード(LED:Light Emission Diode)である。発光素子13は、発光層を有する半導体構造層14と、半導体構造層14の上面に配された支持基板15と、半導体構造層14の下面に配されかつ実装基板12に接合されたp電極16及びn電極17とを含んで構成されている。すなわち、発光素子13は、実装基板12にフリップチップ実装されている。
半導体構造層14は、各々が窒化ガリウム(GaN)を主材料とするn型半導体層、発光層及びp型半導体層(いずれも図示せず)からなる半導体積層体である。発光素子13の駆動時には、半導体構造層14の発光層からピーク波長が450nmの青色光が出射される。
支持基板15は、上面形状が矩形の平板状の基板である。支持基板15は、単結晶のサファイア(Al)等の、半導体構造層14から放出される青色光に対して透光性を有する材料からなる。支持基板15の上面は、半導体構造層14の発光層から出射される青色光が発光素子13から出射される際の光出射面である。
p電極16は、半導体構造層14のp型半導体層と電気的に接続されている電極である。p電極16は、実装基板12の上面に形成されているp側配線(図示せず)に導電性の接合部材(図示せず)を介して接合されている。
n電極17は、半導体構造層14の発光層及びp型半導体層を上下方向に貫通しかつ側面が絶縁体で覆われた貫通電極(図示せず)を介して、n型半導体層と電気的に接続されている電極である。言い換えれば、n電極17は、n型半導体層のみに電気的に接続され、発光層及びp型半導体層と絶縁されている。n電極17は、実装基板12の上面に形成されているn側配線(図示せず)に導電性の接合部材(図示せず)を介して接合されている。
上述のように、発光素子13は、実装基板12を介してp電極16及びn電極17に電圧が印加されて半導体構造層14内に電流が流れることで生じる青色光を、支持基板15の上面から出射させる構造を有している。
[第1の透光部]
第1の透光部19は、発光素子13の上面、すなわち支持基板15の上面に形成されている平板状の部分である。本実施例では、第1の透光部19はサファイアからなるとして説明する。
第1の透光部19は、支持基板15と同一の平面形状を有しており、第1の透光部19の外縁は、波長変換装置100の上方から、すなわちZ方向に沿った方向に見た上面視において、支持基板15の外縁と重なっている。第1の透光部19の下面は、透光性の接合材(図示せず)を介して支持基板15の上面に接着されている。第1の透光部19は、厚み500μm以下で形成され、特に100μm以下で形成されるのが好ましい。
なお、第1の透光部19の材料は、発光素子13から出射される青色光に対して透光性を有する材料であればよく、石英やAlNでもよい。
[第2の透光部]
第2の透光部21は、第1の透光部19の上面に形成された第1のナノアンテナ22と透光体部23とを含んで構成される部分である。第2の透光部21は、厚み1000nm以下で形成され、特に500nm以下で形成されるのが好ましい。
第1のナノアンテナ22は、夫々が第1の透光部19の上面に形成されている円錐状の金属体である。第1のナノアンテナ22は、第1の透光部19の上面においてX方向及びY方向の夫々に沿って第1の周期P1で正方格子状に複数配列されて、第1のナノアンテナ群22Aを形成している。第1の周期P1は、後述する蛍光体部24から放出される蛍光のピーク波長よりも小さい周期であり、500nm以下であることが好ましい。
第1のナノアンテナ22の各々は、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)、Pt(プラチナ)、Pd(パラジウム)、Al(アルミニウム)及びNi(ニッケル)等の可視光領域にプラズマ周波数を有する材料、並びにこれらを含む合金又は積層体から構成される。特に、第1のナノアンテナ22の各々は、アルミニウム(Al)や銀(Ag)等の可視光域で吸収の小さい金属から構成されるのが望ましい。
透光体部23は、第1の透光部19の上面を覆いかつ隣り合う第1のナノアンテナ22の各々の間を埋めるように形成されている透光性の膜体である。本実施例において、透光体部23はSiO膜からなっているとして説明する。なお、透光体部23の材料は、発光素子13から出射される青色光に対して透光性を有する材料であればよい。
図2において、透光体部23は第1のナノアンテナ22を完全に覆っている、すなわち透光体部23の上面と第1のナノアンテナ22の上端とが離隔しているように示されているが、第1のナノアンテナ22の上端が透光体部23の上面と接していてもよい。
なお、本実施例においては、上記した第1の透光部19は任意に設けられ、第1の透光部19を設けずに、第2の透光部21を発光素子13の支持基板15の上面に形成することもできる。すなわち、支持基板15の上面に第1のナノアンテナ22及び透光体部23を設けることで第2の透光部21を形成する構成としてもよい。
[蛍光体部]
蛍光体部24は、第2の透光部21の上面に接合されており、厚み50~250μmの上面形状が矩形の平板状の蛍光体プレートである。蛍光体部24は、発光素子13及び第2の透光部21と同一の平面形状を有しており、蛍光体部24の外縁は、Z方向に沿った方向に見た上面視において第2の透光部21の外縁と重なっている。
蛍光体部24は、発光素子13から出射される青色光によって励起されて黄色蛍光を発する蛍光体からなる。具体的には、蛍光体部24は、例えば、セリウム(Ce)を賦活剤としたイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG:Ce)蛍光体からなる単結晶のセラミックス蛍光体プレートである。
なお、蛍光体部24は、単結晶のYAG:Ce蛍光体のみから構成される蛍光体プレートに限らないが、内部で散乱の生じにくい構成であることが好ましく、単一材料からなる単相の蛍光体プレートであることが好ましく、この場合において、多結晶であっても良い。蛍光体から生じる黄色蛍光は、520~570nmにピーク波長を有し、480nm~700nmに亘るブロードなピークからなる黄色発光スペクトルを有する。
上記した蛍光体部24に、発光素子13の光出射面から出射された励起光としての青色光が入射すると、その一部はそのまま蛍光体部24を透過し、一部は蛍光体を励起し当該励起された蛍光体から黄色蛍光が発せられる。
従って、蛍光体部24の上面からは、蛍光の発生に寄与せずに蛍光体部24を通過した励起光(青色光)と、蛍光体から放出された蛍光(黄色光)とが出射される。これにより、波長変換装置100からは、蛍光体部24の上面から出射する青色光と黄色蛍光とが混じり合った白色光が取り出される。
[第2のナノアンテナ]
第2のナノアンテナ25は、夫々が蛍光体部24の上面に形成されている円錐状の金属体である。第2のナノアンテナ25の各々は、蛍光体部24の上面においてX方向及びY方向の夫々に沿って第2の周期P2で正方格子状に複数配列されて、第2のナノアンテナ群25Aを形成している。
第2の周期P2は、蛍光体部24から放出される蛍光のピーク波長よりも小さい周期であり、500nm以下であることが好ましい。本実施例において、上記した第1の周期P1は、第2の周期P2以下である。
第2のナノアンテナ25の各々は、Au、Ag、Cu、Pt、Pd、Al及びNi等の可視光領域にプラズマ周波数を有する材料、並びにこれらを含む合金又は積層体から構成される。特に、第2のナノアンテナ25の各々は、AlやAg等の可視光域で吸収の小さい金属から構成されるのが望ましい。
なお、図1及び図2に示した第1のナノアンテナ22及び第2のナノアンテナ25の配列態様は、第1のナノアンテナ22及び第2のナノアンテナ25を説明するために模式的に示したに過ぎない。実際、発光素子13は例えば1mm角であり、その場合、第1のナノアンテナ22及び第2のナノアンテナ25は、図1及び図2に示しているものよりも多く形成されている。
[光反射部材]
光反射部材26は、発光素子13の半導体構造層14及び支持基板15と、第1の透光部19と、第2の透光部21と、蛍光体部24の各々の外側面を覆うように連続的に延在している光反射性を有する部材である。光反射部材26は、光散乱性の粒子を含有する透光性の樹脂から構成され、例えば、シリコーン樹脂に酸化チタン(TiO)粒子を含有させた樹脂材からなる。
光反射部材26は、光反射性を有している故に、発光素子13から出射された励起光及び蛍光体部24内で生じた蛍光が波長変換装置100の外側面から出射されることを抑制する。
以下に、本実施例の波長変換装置100による光取り出し効率の向上について図2を参照して説明する。なお、図2においては、実線が蛍光体部24の上面から放出される蛍光を、一点鎖線が蛍光体部24内を進行する蛍光を示している。
以下、波長変換装置100の光出射面、言い換えれば蛍光体部24の上面から出射する光のうち、当該上面に垂直な直線に対して30度以内の角度で出射する蛍光を狭角な蛍光または狭角光と称する。また、当該狭角光の光取り出し効率を波長変換装置100の光取り出し効率として説明する。
蛍光体部24内で生じて第2のナノアンテナ25に至った蛍光の進行方向は、蛍光体部24及び空気の屈折率と第2のナノアンテナ25の第2の周期P2とによって定まる光回折条件によって決まる。
光回折条件に則って蛍光が取り出される際に、蛍光体部24の上面と直交する垂線と第2のナノアンテナ25が形成されている蛍光体部24の上面から放出される蛍光の向きとがなす角度である回折角度θ1は、蛍光体部24内から蛍光体部24の上面に到達した蛍光の入射角度θ2によって決まる。
本実施例の波長変換装置100では、蛍光体部24の下方に第1のナノアンテナ群22Aを形成することにより、蛍光体部24の上面から出射される狭角な蛍光を増やすことができる。
ここで、具体的な蛍光の回折角度θ1と入射角度θ2との関係について図3を用いて説明する。以下においては、上述の光取り出し効率の算定基準となる狭角光の出射角度である30度以内の回折角度を狭角な角度範囲と定義して説明する。
図3は、蛍光体部24の上面に入射される蛍光の入射角度に対する第2のナノアンテナ25から上方に放出される蛍光の回折角度を、厳密結合波解析(RCWA:Rigorous Coupled Wave Analysis)法を用いて解析した結果を示すグラフである。
図3においては、高さが150nm、直径が200nm、第2の周期P2が350nmのAlからなる第2のナノアンテナ25を蛍光体部24の上面に正方格子状に配列させたモデルを用いて解析している。なお、蛍光体部24内から蛍光体部24の上面に入射させる蛍光は、波長が550nmの直線偏光としている。
図3においては、第2のナノアンテナ25が形成されている蛍光体部24の上面から放出される蛍光が0次回折を示すときの蛍光の入射角度に対する回折角度を実線で示し、当該蛍光が一次回折を示すときの蛍光の入射角度に対する回折角度を一点鎖線で示している。
図3において、上記した狭角な角度範囲を破線で示している。図3より、第2のナノアンテナ25が形成されている蛍光体部24の上面から蛍光が狭角に放出されるときの蛍光の入射角度の条件(以下、狭角条件とも称する)は、0~17度又は37~89度である。
図2に示すように、蛍光の入射角度θ3が狭角条件を満たさないような場合、すなわち蛍光の入射角度が17~37度である場合、当該蛍光は、蛍光体部24の上面で全反射されて蛍光体部24内に戻されるか又は30度よりも大きい回折角度θ4で放出される。例えば、蛍光体部24内に戻された蛍光は、入射角と同一の出射角で(角度θ3で)蛍光体部24の下面に向かって進行し、第2の透光部21内の第1のナノアンテナ22に入射される。
本実施例の波長変換装置100において、第1のナノアンテナ22の各々は、蛍光体部24から到来した蛍光の角度を変えて蛍光体部24内に戻し、その際に狭角条件を満たす角度の蛍光が多く生ずるような配列周期(第1の周期P1)で配列されている。蛍光体部24内に戻された蛍光が狭角条件を満たさない角度θ3のまま第1のナノアンテナ22に到達した場合、当該蛍光は、第1のナノアンテナ22によって狭角条件を満たす角度θ2の蛍光として回折され得る。
なお、蛍光体部24内で励起光によって励起されて第2の透光部21に直接進行してきた蛍光のうち狭角条件を満たさない蛍光成分も、同様に第1のナノアンテナ22によって狭角条件を満たす角度θ2の蛍光として回折され得る。
従って、第1のナノアンテナ22によって回折されて蛍光体部24の上面に到達した蛍光は、上記した狭角条件を満たす蛍光が多く生じているために、第2のナノアンテナ25によって狭角な蛍光(回折角度θ1の蛍光)として取り出される割合が多くなる。
よって、本実施例の波長変換装置100によれば、第2のナノアンテナ25によって狭角化されて取り出される蛍光の割合を増加させることができるために、波長変換装置100における光取り出し効率を向上させることができる。
なお、図4は、図3にて用いたモデルと同様のモデルを用いて、蛍光の入射角度に対する第2のナノアンテナ25が形成されている蛍光体部24の上面から放出される蛍光の強度割合を、RCWA法を用いて解析した結果を示すグラフである。図4において、破線矢印は第2のナノアンテナ25から蛍光が狭角に(回折角度30度以内に)取り出されるときの蛍光の入射角度の範囲を示している。
図4より、蛍光の入射角度が0~17度のときの0次回折の蛍光の強度割合は7~20%程度を示し、蛍光の入射角度が37~89度のときの一次回折の蛍光の強度割合は1~12%程度を示している。また、蛍光の入射角度が狭角条件を満たさないときの(回折角度が17~37度のときの)蛍光の強度割合は最大で13%程度を示している。
本実施例の波長変換装置100において、第1のナノアンテナ22及び第2のナノアンテナ25の各々は、図1及び図2に示すように、各々が上方に窄む円錐形状を有している。
本実施例によれば、第2のナノアンテナ25が円錐形状を有していることにより、第2のナノアンテナ25の断面積が大きい底面側から蛍光が入射した際に、第2のナノアンテナ25が形成されている蛍光体部24の上面から放出される蛍光の割合が増加する。
また、本実施例によれば、第1のナノアンテナ22が円錐形状を有していることにより、第1のナノアンテナ22の断面積が小さい頂点側から蛍光が入射した際に、第1のナノアンテナ22によって反射される蛍光の割合が増加する。
従って、本実施例によれば、第1のナノアンテナ22では第2のナノアンテナ25に向けて反射させる蛍光の割合を、第2のナノアンテナ25では蛍光体部24の上面から放出される蛍光の割合を高めることができるために、波長変換装置100における光取り出し効率を向上させることができる。
[第1のナノアンテナ及び第2のナノアンテナの形成方法]
以下に、本実施例の波長変換装置100における第1のナノアンテナ22及び第2のナノアンテナ25の形成方法について説明する。
まず、平板状の第1の透光部19の上面に第1のナノアンテナ群としての第1のナノアンテナ22を形成する(ステップ1)。なお、発光素子13の支持基板15が第1の透光部19を兼ねる場合には、実装基板12の上面に発光素子13を実装させた後に支持基板15の上面に第1のナノアンテナ22を形成する。
具体的には、まず、第1の透光部19の上面に第1のナノアンテナ22の基材となるAlまたはAgからなる金属膜を電子ビーム蒸着やスパッタリング成膜によって成膜する。そして、成膜した金属膜にレジストを塗布し、ナノインプリント装置又はイオンビーム描画装置を用いて正方格子状にパターニングを施す。そして、レジストをエッチングマスクとしてドライエッチングを実施し、その後レジストを除去することによって第1のナノアンテナ22が形成される。
次に、第1のナノアンテナ22の各々の間を埋めつつ第1の透光部19の上面を覆うように、第1の透光部19の上面に透光体部23を形成する(ステップ2)。具体的には、SiO膜を電子ビーム蒸着やスパッタリング成膜により成膜することにより、透光体部23が形成される。
次に、透光体部23の上面に対して機械研磨処理、CMP(Chemical Mechanical Polishing)処理によって表面研磨を行い、当該上面を平滑にする(ステップ3)。これにより、第1のナノアンテナ22及び透光体部23を有する平板状の第2の透光部21が形成される。
次に、第2の透光部21の上面に蛍光体部24を接合する(ステップ4)。例えば、蛍光体部24の下面に対して機械研磨処理、次にCMP処理を行い、表面研磨を行い、当該下面を平滑にする。その後、第2の透光部21の上面と蛍光体部24の下面とをプラズマ活性化接合することにより、第2の透光部21と蛍光体部24とを直接接合することができる。なお、当該接合方法は直接接合に限らず、例えば、第2の透光部21の上面に蛍光体部24を透明な樹脂を介して載置した後に硬化させることにより接合してもよい。
最後に、蛍光体部24の上面に第2のナノアンテナ群としての第2のナノアンテナ25を形成する(ステップ5)。具体的には、第1のナノアンテナ22の形成方法と同様に、金属膜を蛍光体部24の上面に成膜した後にパターニングを施し、その後エッチングすることにより第2のナノアンテナ25が形成される。
上記したステップ1~5の工程により、波長変換装置100における第1のナノアンテナ22及び第2のナノアンテナ25を形成することができる。
[検証]
以下に、図5~7を用いて、本発明の波長変換装置100に対して行った検証及びその検証結果について説明する。
まず、図5を用いて第1のナノアンテナ22の第1の周期P1を変化させた際の蛍光の反射強度について検証した結果について説明する。
図5は、第1のナノアンテナ22によって反射された蛍光の角度が上記した狭角条件を満たすときの第1の周期P1に対する蛍光の反射強度を、RCWA法を用いて解析した結果を示すグラフである。
図5においては、高さが150nm、直径が200nmのAlからなる第1のナノアンテナ22を第1の透光部19の上面に正方格子状に配列させたモデルを用いて解析している。
また、図5においては、高さが150nm、直径が200nm、第2の周期P2が350nmのAlからなる第2のナノアンテナ25を蛍光体部24の上面に正方格子状に配列させたモデルを用いて解析している。
また、図5において、第1の透光部19はサファイアからなり、透光体部23はSiOからなる。なお、第1のナノアンテナ22に入射させる光は波長が550nmの直線偏光としている。図5においては、第1の周期P1が350nmであるときに第1のナノアンテナ22によって反射された蛍光の反射強度を1としている。
図5より、第1の周期P1を第2の周期P2よりも小さくすると第1のナノアンテナ22による蛍光の反射強度が増加している。一方、第1の周期P1を第2の周期P2よりも大きくすると第1のナノアンテナ22による蛍光の反射強度が低下している。
この結果より、第1の周期P1を第2の周期P2(350nm)以下とすることにより、第1のナノアンテナ22によって狭角条件を満たす蛍光の反射強度を増加させることができる。
次に、図6及び図7を用いて第1のナノアンテナ22及び第2のナノアンテナ25のそれぞれの傾きを変えた際の蛍光の透過強度の検証結果について説明する。
図6は、第2のナノアンテナ25を円柱形状の状態から上方に窄むように傾斜させた際の傾斜角度に対する蛍光体部24の上面から放出される蛍光の透過強度を、RCWA法を用いて解析した結果を示すグラフである。
図6においては、図5にて用いたモデルと同様のモデルを用いて検証しており、第2のナノアンテナ25の傾きを90度(円柱形状の状態)から変化させている点のみ異なっている。なお、図6においては、第2のナノアンテナ25の傾きが90度であるときの透過強度を1として示している。
図6より、第2のナノアンテナ25の傾斜角度が小さくなるほど、すなわち第2のナノアンテナ25が円柱形状から円錐形状に近づくほど、蛍光体部24の上面から放出される蛍光の透過強度が増加している。
図7は、第1のナノアンテナ22を円柱形状の状態から上方に窄むように傾斜させた際の傾斜角度に対する蛍光体部24内に向かって反射される蛍光の反射強度を、RCWA法を用いて解析した結果を示すグラフである。また、図7においては、第1のナノアンテナ22が90度であるときの反射強度を1として示している。なお、解析モデルについては図6における検証と同様である。
図7より、第1のナノアンテナ22の傾斜角度が小さくなるほど、すなわち第1のナノアンテナ22が円柱形状から円錐形状に近づくほど、蛍光体部24内に向かって反射される蛍光の反射強度が増加している。
図6及び図7に示した結果より、本実施例の波長変換装置100によれば、第1のナノアンテナ22及び第2のナノアンテナ25を傾斜させて上方に窄ませることにより、第1のナノアンテナ22の場合は蛍光の反射強度を、第2のナノアンテナ25の場合は蛍光の透過強度を、それぞれ増加させることができる。
次に、図8及び図9を用いて実施例2について説明する。図8は、実施例2に係る照明装置200の構成を模式的に示す断面図である。図9は、波長変換装置210の断面図である。なお、図8においては視認性に鑑みてハッチングを省略している。
筐体31は、箱形の筐体であり、互いに対向する2つの面の各々にそれぞれ開口部OP1及びOP2を有している。筐体31は、開口部OP1と開口部OP2との間の位置において、物体を支持する支持構造31Aを有している。支持構造31Aは、その中心において支持構造31Aを貫通する貫通孔31AOを有している。
光源32は、開口部OP1内に固定され、開口部OP2に向けて所定の波長を有する光L1を出射する光源である。開口部OP1、貫通孔31AO及び開口部OP2は光軸OA上に形成されている。
本実施例において、光源32は、InGaN系半導体からなる発光層を有するレーザ光源である。光源32からは、光L1として約450nmのピーク波長を有する青色光が出射される。
波長変換装置210は、光軸OA上に位置するように支持構造31Aによって支持されている。具体的には、波長変換装置210は、光軸OAが通る底面の中央部が支持構造31Aの貫通孔31AOから露出するように支持構造31Aの上面に配されている。言い換えれば、波長変換装置210は、波長変換装置210の底面の中央を除く領域が支持構造31Aによって支持されている。
波長変換装置210は、図9に示すように、図2に示した第1の透光部19、第2の透光部21、蛍光体部24、第2のナノアンテナ25及び光反射部材26を有している。言い換えれば、波長変換装置210は、実施例1における波長変換装置100の構成から実装基板12及び発光素子13を除いた構成を有している。
波長変換装置210からは、蛍光の発生に寄与せずに蛍光体部24を通過した励起光(青色光)と、蛍光体部24の蛍光体から放出された蛍光(黄色光)とが出射される。図9においては、波長変換装置210から出射される励起光と蛍光とを併せて光L2として示している。
波長変換装置210において、第1のナノアンテナ22は、第1の透光部19の上面の一部の領域にのみ形成されている。具体的には、第1のナノアンテナ22は、図9に示すように、第1の透光部19の上面のうち、光源32から出射された光L1が入射される領域を除く領域に形成されている。言い換えれば、第1のナノアンテナ22は、第1の透光部19の上面の光L1が直接入射される領域には形成されていない。
第1のナノアンテナ22をこのような形成態様とすることにより、光源32から出射された励起光としての光L1が蛍光体部24に入射される前に第1のナノアンテナ22によって反射されることを抑制することができる。これにより、蛍光体部24に入射される励起光の割合を増加させることができ、蛍光体部24内においてより多くの蛍光を生じさせることができる。
なお、波長変換装置210は、光L1の入射面側に光源32と波長変換装置210との間にレーザ光を集光するレンズを含んでいてもよい。当該レンズによりレーザ光を集光することで、効率よく波長変換装置210にレーザ光を照射することができ、なおかつ第1の透光部19の上面の光L1が直接入射される領域を小さくすることができるため、第1のナノアンテナ22が形成される領域を大きくすることができ、第1のナノアンテナ22で反射される蛍光の割合を増加させることができる。
レンズ33は、開口部OP2内に固定されている光学部材である。すなわち、レンズ33は、光軸OA上に配されている。レンズ33は、波長変換装置210から出射される光L2を受けて、当該光L2を所望の配光に成形し、照明光としての光L3を生成する光学レンズである。レンズ33には、例えば、球面レンズや非球面レンズなどを用いることができる。レンズ33によって生成される光L3は、筐体31の外部に取り出される。
上記したような構成を有する照明装置200においても、実施例1と同様の効果を発揮させることができる。すなわち、第2のナノアンテナ25によって狭角化されて取り出される蛍光の割合を増加させることができるために、照明装置200における光取り出し効率を向上させることができる。
次に、図10及び図11を用いて実施例3について説明する。図10は、実施例3に係る照明装置300の構成を模式的に示す断面図である。図11は、波長変換装置310の断面図である。なお、図10においては視認性に鑑みてハッチングを省略している。以下、実施例1及び2と異なる点についてのみ説明する。
筐体31は、箱形の筐体であり、対向する2つの面のうちの一方の面に開口部OP1を有している。また、筐体31は、上記した2つの面が対向する方向に垂直な方向において対向する2つの面のうちの一方の面において開口部OP2を有している。また、筐体31は、開口部OP2と対向し、物体を支持する支持構造31Aを有している。
実施例2と同様に、光源32は開口部OP1内に固定され、レンズ33は開口部OP2内に固定されている。本実施例において、波長変換装置310は、光源32から出射される光L1の光軸OAと波長変換装置310の1の側面とが直交するように支持構造31Aの上面に配されている。すなわち、本実施例において、光源32から出射された光L1は、波長変換装置310の側面に入射される。
波長変換装置310は、図11に示すように、図2に示した第1の透光部19、第2の透光部21、蛍光体部24、第2のナノアンテナ25及び光反射部材26を有している。言い換えれば、波長変換装置310は、実施例1における波長変換装置100の構成から実装基板12及び発光素子13を除いた構成を有している。
波長変換装置310において、光反射部材26は、光源32から出射された光L1が入射される一部の外側面を除いて、第1の透光部19の側面の下端から蛍光体部24の側面の上端に亘って連続的に形成されている。言い換えれば、光源32から出射された光L1が入射される波長変換装置310の一部の外側面は、光反射部材26から露出している。
本実施例の照明装置300によれば、光源32から出射された励起光としての光L1は、蛍光体部24の光反射部材26から露出している側面から直接入射される。そのため、例えば光源32から出射された光L1が波長変換装置310の下方から入射された際に、当該光L1が第1のナノアンテナ22によって反射されることを抑制することができる。
また、本実施例の照明装置300によれば、光L1が入射される波長変換装置310の一側面を除く側面には光反射部材26が形成されているために、光L1が他の側面から出射されることを抑制することができる。
上記したような構成を有する照明装置300においても、実施例1と同様の効果を発揮させることができる。すなわち、第2のナノアンテナ25によって狭角化されて取り出される蛍光の割合を増加させることができるために、照明装置300における光取り出し効率を向上させることができる。
なお、上記した実施例においては、蛍光体部24が単結晶のYAG:Ce蛍光体からなる蛍光体プレートである場合について説明したが、当該蛍光体部24はその内部で光散乱が生じにくい構成であればよく、その構成はこれに限られない。例えば、黄色蛍光を発する蛍光体粒子を含有する樹脂又はガラスを媒体としたプレートであってもよい。
また、上記した実施例においては、第1のナノアンテナ22及び第2のナノアンテナ25が正方格子状に配列されている場合について説明したが、配列態様はこれに限られない。例えば、第1のナノアンテナ22及び第2のナノアンテナ25は、三角格子状の配列パターンを有していてもよい。
また、上記した実施例においては、第1のナノアンテナ22が円錐状を有する場合について説明したが、蛍光を第2のナノアンテナ25に向けて反射させることが可能な形状を有していればよく、これに限られない。例えば、第1のナノアンテナ22は、四角錐等の他の錐状や円錐台等の錐台状を有していてもよい。
また、上記した実施例においては、第2のナノアンテナ25が円錐状を有する場合について説明したが、蛍光を狭角に放出させることが可能な形状を有していればよく、これに限られない。例えば、第2のナノアンテナ25は、四角錐等の他の錐状や円錐台等の錐台状を有していてもよい。
なお、上記した実施例においては、波長変換装置に光反射部材26が設けられる場合について説明したが、求められる配光によっては光反射部材26の代わりに光学多層反射膜や金属反射膜を用いてもよく、また、これらを組み合わせたものを設けてもよい。
100、210、310 波長変換装置
200、300 照明装置
12 実装基板
13 発光素子
14 半導体構造層
15 支持基板
16 p電極
17 n電極
19 第1の透光部
21 第2の透光部
22 第1のナノアンテナ
23 透光体部
24 蛍光体部
25 第2のナノアンテナ
26 光反射部材
31 筐体
32 光源(レーザ光源)
33 レンズ

Claims (13)

  1. 励起光によって励起されて蛍光を発する蛍光体を含む平板状の蛍光体部と、
    前記蛍光体部の下面側に設けられかつ各々が第1の周期で配置された金属からなる複数の第1のナノアンテナからなる第1のナノアンテナ群と、
    隣り合う前記第1のナノアンテナの各々の間を埋めて前記蛍光体部の下面を覆うように前記蛍光体部の下面に形成された透光性材料からなる透光体部と、
    前記蛍光体部の上面に設けられかつ前記蛍光体部の上面おいて各々が第2の周期で配置された金属からなる複数の第2のナノアンテナからなる第2のナノアンテナ群と、を有することを特徴とする波長変換装置。
  2. 前記第1の周期は、前記第2の周期以下であることを特徴とする請求項1に記載の波長変換装置。
  3. 前記第1のナノアンテナは、上方に向かって窄む錐状又は錐台状を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の波長変換装置。
  4. 前記第2のナノアンテナは、上方に向かって窄む錐状又は錐台状を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の波長変換装置。
  5. 前記第1のナノアンテナは透光性材料からなる透光部の上面に配置され、
    前記透光体部は前記透光部の上面を覆うように前記透光部上に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の波長変換装置。
  6. 前記透光部の上面の1の領域のみに前記第1のナノアンテナが形成されていることを特徴とする請求項5に記載の波長変換装置。
  7. 前記波長変換装置の側面の一部に形成されかつ前記透光体部の側面の下端から前記蛍光体部の側面の上端に亘って連続的に形成された光反射部材を有することを特徴とする請求項5に記載の波長変換装置。
  8. 前記蛍光体部は、前記励起光によって励起されて520nm~570nmのピーク波長を有する前記蛍光を発する性質を有し、
    前記第1のナノアンテナは、500nm以下の前記第1の周期を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の波長変換装置。
  9. 前記蛍光体部は、セリウムを賦活剤としたイットリウム・アルミニウム・ガーネットからなることを特徴とする請求項8に記載の波長変換装置。
  10. 前記蛍光体部は、単結晶の前記蛍光体からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の波長変換装置。
  11. 前記第1のナノアンテナ及び前記第2のナノアンテナは、正方格子状又は三角格子状の配列パターンで配列されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の波長変換装置。
  12. 前記第1のナノアンテナ及び前記第2のナノアンテナは、Al又はAgからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の波長変換装置。
  13. 請求項1に記載の波長変換装置と、
    前記蛍光体部に向けて前記励起光を出射する光源と、
    を有することを特徴とする照明装置。
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